JP2014225206A - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像に写っている人物のうちの所望の人物と画像を共有すること。【解決手段】判定手段101は、第1の人物が写った画像を用いて、その第1の人物とその人物画像に関係する第2の人物との親密度を判定する。取得手段102は、第1の人物が写った画像の出力先を示す出力先情報を取得する。取得手段102は、判定手段101により判定された親密度が所定のレベル以上である第1の人物にその画像を共有させるための出力先情報を取得する。出力手段103は、取得手段102により取得された出力先情報により示される出力先に第1の人物が写った画像を出力する。【選択図】図2

Description

本発明は、画像を共有するための技術に関する。
画像を共有するための技術がある。特許文献1には、撮影された日時が対応付けられた画像群のうちユーザが参照したい日時の範囲に撮影された画像をインターネットから閲覧可能にしてそのURL(Uniform Resource Locator)をユーザに返却する技術が記載されている。
特開2012−98888号公報
画像に写っている人物と画像を共有したいというときに、画像に写っている人物の中に画像を共有したくない人物も含まれている場合がある。そのような場合に、画像を共有したい人物とは画像を共有し、それ以外の人物とは画像を共有しないようにできると便利である。しかし、特許文献1の技術では、そのようなことはできない。
そこで、本発明は、画像に写っている人物のうちの所望の人物と画像を共有することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、第1の人物が写った画像を用いて、当該第1の人物と当該画像に関係する第2の人物との親密度を判定する判定手段と、前記画像の出力先であり、且つ、前記判定手段により判定された親密度が所定のレベル以上である前記第1の人物に前記画像を共有させるための出力先を示す出力先情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された出力先情報が示す出力先に前記画像を出力する出力手段とを備えることを特徴とする情報処理装置を提供する。
また、前記判定手段は、前記画像に前記第1の人物とともに所定の人物が写っている場合に、当該所定の人物を前記第2の人物として、当該画像を用いて前記親密度を判定してもよい。
さらに、前記判定手段は、前記画像において前記第1の人物または前記第2の人物が所定の身振りを行っているか否かに基づいて前記親密度を判定してもよい。
また、撮影された画像の撮影者または当該画像を撮影した撮影装置の所有者である人物を特定する特定手段を備え、前記判定手段は、前記特定手段により同じ人物が前記第2の人物として特定された画像に、前記第1の人物が写っているか否かに基づいて、前記親密度を判定してもよい。
さらに、撮影された画像の撮影者または当該画像を撮影した撮影装置の所有者である人物を特定する特定手段を備え、前記判定手段は、前記特定手段により特定される人物が互いに異なる画像に、前記第1の人物及び前記第2の人物が写っているか否かに基づいて、前記親密度を判定してもよい。
また、撮影された画像の撮影者または当該画像を撮影した撮影装置の所有者である人物を特定する特定手段を備え、前記判定手段は、前記特定手段により前記第1の人物が特定される画像と当該特定手段により前記第2の人物が特定される画像とが類似しているか否かに基づいて、前記親密度を判定してもよい。
さらに、前記判定手段は、前記画像が複数である場合に、当該複数の画像同士が類似するか否かに基づいて前記判定を行ってもよい。
また、前記判定手段は、撮影された場所または撮影された日時が共通するか否かに基づいて前記判定を行ってもよい。
さらに、前記判定手段により判定された親密度が所定のレベル以上であった前記第1の人物に関する関連情報を、当該第1の人物が写っている画像に付与する付与手段を備えてもよい。
本発明は、情報処理装置が、第1の人物が写った画像を用いて、当該第1の人物と当該画像に関係する第2の人物との親密度を判定する判定ステップと、前記情報処理装置が、前記画像の出力先であり、且つ、前記判定ステップにおいて判定された親密度が所定のレベル以上である前記第1の人物に前記画像を共有させるための出力先を示す出力先情報を取得する取得ステップと、前記情報処理装置が、前記取得ステップにおいて取得された出力先情報が示す出力先に前記画像を出力する出力ステップとを備えることを特徴とする情報処理方法を提供する。
本発明によれば、画像に写っている人物のうちの所望の人物と画像を共有することができる。
第1実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図。 情報処理装置の機能構成の一例を示す図。 第1親密度テーブルの一例を示す図。 出力先情報テーブルの一例を示す図。 画像共有処理における情報処理装置の動作の一例を示すフロー図。 第2実施形態における情報処理装置の機能構成の一例を示す図。 画像データに対応付けて記憶された人物識別情報の例を示す図。 画像データに対応付けて記憶された第3顔画像の例を示す図。 第1撮影数テーブルの一例を示す図。 第2撮影数テーブルの一例を示す図。 第2撮影数の計数方法を説明するための図。 画像共有処理における情報処理装置の動作の一例を示すフロー図。 類似画像数テーブルの一例を示す図。 類似画像数の計数方法を説明するための図。 変形例の情報処理装置の機能構成の一例を示す図。 第1関連情報テーブルの一例を示す図。 第2関連情報テーブルの一例を示す図。 第1身振りテーブルの一例を示す図。 第2身振りテーブルの一例を示す図。 第3撮影数テーブルの一例を示す図。 第2親密度テーブルの一例を示す図。
[1]第1実施形態
[1−1]ハードウェア構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。情報処理装置は、CPU(Central Processing Unit)により画像等の情報を処理するコンピュータであり、例えば、スマートフォンやパブレット端末、携帯電話、パーソナルコンピュータなどである。図1には、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、操作部14と、表示部15と、撮影部16とを備える情報処理装置10が示されている。
制御部11は、CPU、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びリアルタイムクロックを備え、CPUが、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶部12に記憶されたプログラムを実行することによって各装置の動作を制御する手段である。リアルタイムクロックは現在の日時を算出してCPUに通知する。記憶部12は、フラッシュメモリ等を備え、制御部11が制御に用いるデータやプログラムなどを記憶する手段である。通信部13は、無線通信を行うための通信回路を備え、無線通信を行うことで他の装置とデータをやり取りする。通信部13が行う無線通信は、例えば、移動体通信、無線LAN通信、Bluetooth(登録商標)通信及び赤外線通信等である。本実施形態では、通信部13は、これら4つの無線通信の全てを行う。
操作部14は、表示面に重ねて設けられたタッチセンサやボタンなどの入力手段を備え、ユーザの操作を受け付けてその操作の内容を示す操作データを制御部11に供給する。制御部11は、供給された操作データに応じた処理を行う。表示部15は、表示面を備え、制御部11により制御されて、その表示面に画像を表示する表示手段(第1表示手段)である。撮影部16は、例えばデジタルカメラとしての機能を有し、画像を撮影する撮影手段である。撮影部16は、制御部11により制御されて画像を撮影し、撮影した画像を示す画像データを制御部11に供給する。
[1−2]機能構成
情報処理装置10は、以上のハードウェア構成に基づき、画像を共有するための処理(以下「画像共有処理」という)を行う。記憶部12には、画像共有処理を行うためのプログラムが記憶されており、制御部11がそのプログラムを実行して各部を制御することで、以下に述べる機能が実現される。
図2は、情報処理装置10の機能構成の一例を示す図である。情報処理装置10は、判定手段101と、取得手段102と、出力手段103とを備える。
[1−2−1]判定手段101
判定手段101は、第1の人物が写った画像(以下「人物画像」という)を用いて、その第1の人物とその人物画像に関係する第2の人物との親密度を判定する手段の一例である。本実施形態では、判定手段101は、人物画像に第1の人物とともに所定の人物が写っている場合に、その所定の人物を第2の人物として、その人物画像を用いて親密度を判定する。ここでいう所定の人物は、本実施形態において人物画像に関係する人物(第2の人物)である。また、親密度とは、第1の人物と第2の人物との親密さの度合いのことであり、親密度が大きいほど、第1及び第2の人物の仲がよいことを表している。判定手段101は、制御部11及び記憶部12により実現される機能である。
記憶部12には、例えば、所定の人物の顔を認識するための画像(以下「第1顔画像」という)が予め記憶されている。制御部11は、例えば撮影部16から画像データが供給されると、その画像データが示す画像に対して顔認識を行い、認識された顔の特徴量と第1顔画像の特徴量とを比較して、それらの顔が同一人物のものであるか否かを判断する。制御部11は、認識した顔が第1顔画像と同一人物のものであると判断した場合に、その画像から所定の人物の顔以外にも顔が認識されていれば、その顔の人物を第1の人物とし、且つ、所定の人物を第2の人物として親密度を判定する。
詳細には、判定手段101は、人物画像において第1の人物または第2の人物が所定の身振りを行っているか否かに基づいて親密度を判定する。所定の身振りとしては、例えば、ピースサインや指さしポーズ、オーケーポーズ、腕組みポーズ、万歳など、画像を撮影されるときによく行われる身振りが定められている。これら以外にも、例えば仲間内で決められた何らかの身振りが所定の身振りとして定められていてもよい。記憶部12には、所定の身振りを認識するための画像(以下「身振り画像」という)が記憶されている。制御部11は、顔を認識した人物の手及び腕の形を認識し、認識した形と身振り画像とをマッチングして、一致する場合にその人物が所定の身振りを行っていると判断する。
制御部11は、人物画像に写っている各人物について所定の身振りを行っているか否かを判断する。また、制御部11は、手が写っていない人物や腕や体が写っておらずどの手がその人物の手かが分からないような人物については、判定できない(判定不能)と判断し、例えば所定の身振りを行っていないものと判断する。記憶部12には、所定の身振りの状態と、親密度とを対応付けた第1親密度テーブルが記憶されている。
図3は、第1親密度テーブルの一例を示す図である。図3の例では、「第2の人物と同じ所定の身振りをしている」、「第2の人物とは異なる所定の身振りをしている」、「第1及び第2の人物のいずれかがしている」及び「第1及び第2の人物のいずれもしていない」という所定の身振りの状態に、「3」、「2」、「1」及び「0」という親密度がそれぞれ対応付けられている。この例では、親密度は、0から3までの整数で表され、数が大きいほど親密度が大きいことを表している。
制御部11は、第1及び第2の人物について前述のとおり判断した所定の身振りの有無に基づいて、各第1の人物について図3に示す所定の身振りの状態のいずれであるかを判断し、判断した状態に対応付けられている値を、その第1の人物の親密度として判定する。制御部11は、例えば、第1及び第2の人物の両方がピースサインをしていると判断した場合には、その第1の人物の親密度が「3」であると判定し、第1の人物だけがピースサインをしていると判断した場合には、その第1の人物の親密度が「1」であると判定する。
本実施形態では、第1の人物及び第2の人物のいずれかまたは両方が所定の身振りを行っていると、行っていない場合に比べて親密度が大きく判定される。つまり、判定手段101は、第1の人物または第2の人物が所定の身振りを行っているか否かに基づいて親密度を判定する。判定手段101は、こうして判定した親密度を、その親密度に対応する第1の人物の顔の特徴量と判定に用いた人物画像を示す画像データとともに取得手段102に供給する。以下では、判定手段101が親密度を判定する処理を、「親密度判定処理」という。本実施形態では、上記のとおり判定手段101が第1親密度テーブルを用いて親密度判定処理を行う。
[1−2−2]取得手段102
取得手段102は、人物画像の出力先を示す出力先情報を取得する手段の一例である。詳細には、取得手段102は、判定手段101により判定された親密度が所定のレベル以上である第1の人物に人物画像を共有させるための出力先を示す出力先情報を取得する。取得手段102は、制御部11、記憶部12及び通信部13により実現される機能である記憶部12には、上述した所定の人物ではない他の人物の顔を認識するための画像(以下「第2顔画像」という)と、それらの人物の出力先情報とを対応付けた出力先情報テーブルが記憶されている。
図4は、出力先情報テーブルの一例を示す図である。図4の例では、「A001.jpg」、「A002.jpg」及び「A003.jpg」というファイル名で表される第2顔画像に、「xxxx@co.jp」、「@yyyy」及び「ZZZZ」という出力先情報が対応付けられている。「xxxx@co.jp」はメールアドレスであり、「@yyyy」及び「ZZZZ」はSNSのアカウント名である。制御部11は、判定手段101から親密度が供給されると、供給された親密度が所定のレベル(例えば「3」)以上であるか否かを判断する。また、制御部11は、所定のレベル以上と判断した親密度とともに供給された第1の人物の顔の特徴量と、出力先情報テーブルに格納されている第2顔画像の特徴量とを比較して、第1の人物と同じ顔を表した第2顔画像が有るか否かを判断する。
制御部11は、そのような第2顔画像が有ると判断した場合に、その第2顔画像に対応付けられている出力先情報を取得する。こうして取得された出力先情報が示す出力先に人物画像が出力されることで、親密度が所定のレベル以上であると判断された第1の人物と人物画像を共有することができる。つまり、この出力先情報は、親密度が所定のレベル以上である第1の人物に人物画像を共有させるための情報である。取得手段102は、以上のとおり出力先情報を取得して、取得した出力先情報を、判定手段101から供給された人物画像を示す画像データとともに出力手段103に供給する。
[1−2−3]出力手段103
出力手段103は、取得手段102により取得された出力先情報により示される出力先に人物画像を出力する手段の一例である。出力手段103は、例えば、制御部11及び通信部13により実現される機能である。制御部11には、取得手段102から、人物画像を示す画像データ及び取得された出力先情報が供給されてくる。制御部11は、供給された画像データを、通信部13を制御してその出力先情報が示す出力先に送信させる。例えば、制御部11は、出力先情報がメールアドレスであれば、画像データを添付した電子メールをそのメールアドレスに発信し、出力先情報がSNSのアカウント名であれば、画像データを添付した文書をそのアカウントに投稿する。これにより、その画像データが示す人物画像が出力先情報の示す出力先に出力される。出力手段103は、このようにして上記の出力を行う。
[1−3]動作
情報処理装置10は、以上の構成に基づき上述した画像共有処理を行う。以下では、画像共有処理において情報処理装置10が行う動作について説明する。
図5は、画像共有処理における情報処理装置10の動作の一例を示すフロー図である。画像共有処理は、例えばユーザの操作により撮影部16が画像を撮影することを契機に開始される。
まず、情報処理装置10は、撮影された画像を取得する(ステップS11)。次に、情報処理装置10は、取得した画像を解析して人物の顔を認識する(ステップS12)。続いて、情報処理装置10は、認識した顔及び上述した第1顔画像に基づいて、所定の人物(第2の人物)が画像に写っているか否かを判断する(ステップS13)。情報処理装置10は、所定の人物が画像に写っている(YES)と判断した場合には、さらに他の人物(第1の人物)が画像に写っているか否かを判断する(ステップS14)。
情報処理装置10は、他の人物が画像に写っている(YES)と判断した場合には、上述した第1親密度判定処理を行う(ステップS15)。情報処理装置10は、ステップS13及びS14で否(NO)と判断した場合には、画像共有処理を終了する。ステップS12からS15までは、判定手段101が行う動作である。次に、情報処理装置10は、判定された親密度が所定のレベル以上である第1の人物の出力先情報を取得する(ステップS16)。ステップS16は取得手段102が行う動作である。そして、情報処理装置10は、取得した出力先情報が示す出力先に人物画像を出力する(ステップS17)。ステップS17は出力手段103が行う動作である。
[1−4]第1実施形態による効果
人物画像に写っている人物には、被写体として撮影された人物の他に、通りすがりなどの理由で偶然撮影された人物も含まれている。このように偶然撮影された人物は、自身が被写体ではないため、被写体である人物に比べて、上述した所定の身振りを行っている可能性が低い。本実施形態では、第2の人物とともに画像に写っている第1の人物のうち、所定の身振りを行った人物の親密度がそのような身振りを行っていない人物の親密度よりも大きくなるように判定が行われ、判定された親密度が所定のレベル以上の第1の人物に画像を共有させるための出力先に、第1の人物が写った人物画像が出力される。その結果人物画像が共有される第1の人物は、共有がされなかった第1の人物に比べて、被写体として撮影された人物である可能性が高く、この人物画像を共有する相手として望まれる人物である可能性が高い。このような本実施形態によれば、画像に写っている人物のうちの所望の人物と画像を共有することができる。
また、本実施形態では、第2の人物が第1の人物とともに写っている人物画像が共有される。このような本実施形態によれば、第2の人物が自分とともに画像に写っている他の人物と画像を共有することができる。
また、本実施形態では、上記のとおり所定の身振りに基づいた親密度の判定が行われる。親密度を判定する方法として、例えば顔が正面を向いたり表情が笑っていたりするという条件を満たす人物の親密度を高くするという方法もある。しかし、たまたま周囲にいた人物の顔の向きや表情が条件を満たすことは、その人物が撮影されるわけでもないのにピースサインや指さしポーズを行うことに比べると起こりやすい事象といえる。このような本実施形態によれば、例えば認識した顔に基づいて親密度を判定する場合に比べて、より正確な親密度を判定することができる。
[2]第2実施形態
本発明の第2実施形態について、以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。第1実施形態では、第1の人物とともに画像に写っている所定の人物を第2の人物としたが、第2実施形態では、画像の撮影者または画像を撮影した撮影装置の所有者を第2の人物として、画像共有処理が行われる。ここでいう撮影者及び所有者は、本実施形態において人物画像に関係する人物(第2の人物)である。また、第2実施形態では、人物画像(第1の人物が写った画像)を含む複数の画像を用いて親密度が判定される。
図6は、第2実施形態における情報処理装置の機能構成の一例を示す図である。図6では、図2に示す各手段に加え、特定手段104を備える情報処理装置10aが示されている。
[2−1]特定手段104
特定手段104は、撮影された画像の撮影者またはその画像を撮影した撮影装置の所有者である人物を特定する手段の一例である。特定手段104は、例えば、制御部11、記憶部12、通信部13及び操作部14により実現される機能である。本実施形態では、記憶部12に複数の画像データが記憶されており、制御部11がこれらの画像データが示す各画像の撮影者または所有者である人物を特定する。以下では、その特定方法の2つの例を説明する。
[2−1―1]第1の特定方法
画像データには、画像のプロパティとして画像の作成者の情報が含まれている場合がある。第1の特定方法では、制御部11は、画像データに画像の作成者が含まれていれば、その作成者をその画像の撮影者である人物として特定する。この作成者は、情報処理装置10を利用するユーザが操作部14を操作して入力したものであってもよい。制御部11は、特定した人物を識別する情報(以下「人物識別情報」という)を画像データに対応付けて記憶部12に記憶させる。制御部11は、第1の特定方法では、作成者の情報を人物識別情報として記憶させる。
図7は、画像データに対応付けて記憶された人物識別情報の例を示す図である。図7の例では、「aaa.jpg」、「bbb.jpg」及び「ccc.jpg」というファイルの画像データに、「○○」、「△△」及び「○○」という人物識別情報が対応付けられている。この場合、「aaa.jpg」及び「ccc.jpg」は、同じ「○○」という人物識別情報によって識別される撮影者によって撮影された画像であることが表されている。こうして特定手段104が第1の特定方法で特定した撮影者である人物を識別する人物識別情報は、判定手段101から参照できるようにして記憶される。
なお、こうして記憶される人物識別情報は、その人物の名前(例えば「○○」)や呼び名(例えば「○○さん」)を表していない場合(例えば「marux2」など)があるが、それでも構わない。要するに、複数の画像における撮影者または上記の所有者が同じであるか否かが識別できるようになっていれば、人物識別情報が名前や呼び名を表していなくてもよい。また、特定手段104は、上記の人物識別情報をさらにその人物の名前や呼び名と対応付けた名前テーブルを記憶しておき、名前や呼び名を特定した結果として記憶してもよい。
[2−1―2]第2の特定方法
画像データには、情報処理装置10の撮影部16から供給されるものと、外部装置(情報処理装置10以外の装置)から送信されてくるものがある。記憶部12には、自装置の所有者に関連する情報(例えば何らかのユーザID)が記憶されている。制御部11は、撮影部16から供給される画像データについては、その情報(自装置の所有者に関連する情報)を前述した人物識別情報として対応付けて記憶させる。
また、外部装置が画像データを送信してきた場合、その外部装置は、自装置を識別する情報を画像データとともに送信してくる場合がある。その外部装置を識別する情報とは、例えば、MAC(Media Access Control)アドレスやIMSI(International Mobile Subscriber Identity)などである。その場合、制御部11は、画像データとともに供給されるその情報(外部装置を識別する情報)を、前述した人物識別情報として画像データに対応付けて記憶させる。
[2−2]判定手段101
判定手段101は、特定手段104により特定された人物を第2の人物として、その特定に用いられた画像に写っている第1の人物とその第2の人物との親密度を判定する。判定手段101は、例えば、画像に写っている人物(すなわち本実施形態における第1の人物)の顔を認識するための画像(以下「第3顔画像」という)を記憶しておく。判定手段101は、特定手段104により第2の人物が特定された画像、言い換えると、第2の人物の特定の用いられた画像に対して顔認識を行い、認識された顔の特徴量と第3顔画像の特徴量とを比較して、それらの顔が同一人物のものであるか否かを判断する。判定手段101は、複数の顔が認識された場合には、各顔についてこの判断を行う。判定手段101は、或る画像について認識した顔と同一人物の顔であると判断した第3顔画像を、その画像データ及び上述した人物識別情報に対応付けて記憶する。
図8は、画像データに対応付けて記憶された第3顔画像の例を示す図である。図8の例では、「aaa.jpg」、「bbb.jpg」、「ccc.jpg」、「ddd.jpg」、「eee.jpg」及び「fff.jpg」等というファイル名の画像データに、「○○」、「△△」、「○○」、「○○」、「□□」、「○○」及び「○○」等という人物識別情報がそれぞれ対応付けられている。また、これらの画像データ及び人物識別情報には、図に示す各ファイル名で表される第3顔画像がそれぞれ対応付けられている。例えば「aaa.jpg」という画像データは、「○○」により識別される人物を撮影者または所有者とし、「B004.jpg、B029.jpg」という2名の第3顔画像の人物が写っている画像を表している。判定手段101は、こうして記憶した情報を用いて親密度を判定する。以下では、その判定方法の2つの例を説明する。
[2−2−1]第1の判定方法
判定手段101は、特定手段104により同じ人物が第2の人物として特定された画像に、第1の人物が写っているか否かに基づいて親密度を判定する。判定手段101は、例えば、同じ人物が第2の人物として特定された画像のうち第1の人物が写っている画像の数に基づいて親密度を判定する。この数は、第2の人物が第1の人物を撮影した数または第2の人物が所有する撮影装置が第1の人物を撮影した数を表し、以下では「第1撮影数」という。判定手段101は、第1撮影数と親密度とを対応付けた第1撮影数テーブルを記憶している。
図9は、第1撮影数テーブルの一例を示す図である。この例では、「5以上」、「3以上5未満」及び「3未満」という第1撮影数に、「3」、「2」及び「1」という親密度がそれぞれ対応付けられている。制御部11は、図8に示すように記憶した画像データ、人物識別情報及び第3顔画像に基づいて、各第1及び第2の人物の第1撮影数を計数する。制御部11は、例えば、「○○」で識別される第2の人物と「B004.jpg」という第3顔画像の第1の人物とについては「5」という第1撮影数を計数し、「○○」で識別される第2の人物と「B029.jpg」という第3顔画像の第1の人物とについては「3」という第1撮影数を計数する。また、制御部11は、「○○」で識別される第2の人物と「B018.jpg」、「B034.jpg」、「B011.jpg」という第3顔画像の第1の人物とについてはいずれも「1」という第1撮影数を計数する。
制御部11は、計数した第1撮影数に第1撮影数テーブルにおいて対応付けられている親密度を、その第1撮影数が計数された第1及び第2の人物の親密度として判定する。図8の例であれば、「○○」で識別される第2の人物と「B004.jpg」という第3顔画像の第1の人物との親密度を、計数した「5(すなわち5以上)」という第1撮影数に対応付けられている「3」と判定し、「○○」で識別される第2の人物と「B029.jpg」という第3顔画像の第1の人物との親密度を、計数した「3(すなわち3以上5未満)」という第1撮影数に対応付けられている「2」と判定する。また、制御部11は、その他の第1及び第2の人物の親密度を、計数した「1(すなわち3未満)」という第1撮影数に対応付けられている「1」と判定する。制御部11は、「△△」及び「□□」で識別される第2の人物と第1の人物との親密度についても、同様に判定する。判定手段101は、以上のとおり第1の判定方法での判定を行う。
なお、判定手段101は、第1の判定方法で判定を行う場合に、第1撮影数以外のものを用いてもよい。例えば、判定手段101は、同じ人物が第2の人物として特定された画像に第1の人物が写っている場合に、その画像に所定のポイントを加算し、加算されたポイントに基づいて親密度を判定してもよい。また、判定手段101は、その画像に写っている第1の人物が第1実施形態で述べた所定の身振りを行っている場合には加算するポイントを大きくしてもよい。また、判定手段101は、加算するポイントを、画像が撮影された日時や場所に応じて変化させてもよい。
例えば、判定手段101は、日中に撮影された画像よりも夜間に撮影された画像に大きなポイントを加算したり、国内で撮影された画像よりも外国で撮影された画像に大きなポイントを加算したりしてもよい。要するに、判定手段101は、同じ人物が第2の人物として特定された画像に、第1の人物が写っているか否かに基づいて親密度を判定するものであればよい。なお、画像が撮影された日時や場所を用いる場合、情報処理装置は、画像に加えその画像が撮影された日時や場所を示す画像データを生成する。また、情報処理装置は、画像が撮影された場所を用いる場合には、自装置の位置を測定する測位手段を備えていればよい。
[2−2−2]第2の判定方法
判定手段101は、特定手段104により特定される人物が互いに異なる画像に、第1の人物及び第2の人物が写っているか否かに基づいて親密度を判定する。判定手段101は、例えば、特定される人物が互いに異なり、且つ、第1の人物及び第2の人物が写っている画像の数に基づいて親密度を判定する。この数は、異なる人物(以下「第3の人物」という)により第1及び第2の人物が撮影された画像の数を表し、以下では「第2撮影数」という。判定手段101は、第2撮影数と親密度とを対応付けた第2撮影数テーブルを記憶している。
図10は、第2撮影数テーブルの一例を示す図である。この例では、「5以上」、「3以上5未満」及び「3未満」という第2撮影数に、「3」、「2」及び「1」という親密度がそれぞれ対応付けられている。制御部11は、図8の説明で述べたように記憶した画像データ、人物識別情報及び第3顔画像に基づいて、各第1及び第2の人物の第2撮影数を計数する。第2撮影数の計数方法について、図11を参照して説明する。
図11は、第2撮影数の計数方法を説明するための図である。図11では、「bbb.jpg」、「hhh.jpg」及び「iii.jpg」というファイル名の画像データに、「△△」、「□□」及び「▲▲」という人物識別情報がそれぞれ対応付けられている。これらの人物識別情報は、上述した第3の人物を識別する情報である。
また、これらの画像データ及び人物識別情報には、いずれも「B002.jpg」及び「B042.jpg」という顔画像を含む第3顔画像がそれぞれ対応付けられている。これらの画像データは、対応付けられている人物識別情報がそれぞれ異なっている。つまり、これらの画像データは、互いに異なる第3の人物を撮影者または上記の所有者とする画像を表している。また、例えば「B002.jpg」及び「B042.jpg」という第3顔画像により表される顔の人物をそれぞれ第1及び第2の人物とした場合に、図11に示す各画像データは、いずれも、第1及び第2の人物が写った画像を表すことになる。この場合、制御部11は、第2撮影数を、図11に示す画像データの数である「3」と計数し、計数した「3(すなわち3以上5未満)」という第2撮影数に第2撮影数テーブルにおいて対応付けられている「2」という親密度を判定する。判定手段101は、以上のとおり第2の判定方法での判定を行う。
なお、判定手段101は、第2の判定方法で判定を行う場合に、第2撮影数以外のものを用いてもよい。例えば、判定手段101は、特定される第2の人物が互いに異なる画像に第1及び第2の人物が写っている場合に、それらの画像に所定のポイントを加算し、加算されたポイントに基づいて親密度を判定してもよい。また、判定手段101は、それらの画像に写っている第1及び第2の人物のいずれかまたは両方が第1実施形態で述べた所定の身振りを行っている場合には加算するポイントを大きくしてもよい。また、判定手段101は、加算するポイントを、画像が撮影された日時や場所に応じて変化させてもよい。要するに、判定手段101は、特定される第2の人物が互いに異なる画像に、第1の人物及び第2の人物が写っているか否かに基づいて親密度を判定するものであればよい。
[2−3]動作
図12は、画像共有処理における情報処理装置10aの動作の一例を示すフロー図である。本実施形態では、画像共有処理は、例えばユーザの操作により画像共有処理の対象とする複数の画像が指定されることを契機に開始される。この操作を「指定操作」という。まず、情報処理装置10aは、ユーザによる指定操作を受け付ける(ステップS21)。次に、情報処理装置10aは、指定された各画像の撮影者または上記の所有者を特定する(ステップS22)。ステップS22は特定手段104が行う動作である。続いて、情報処理装置10aは、本実施形態における親密度判定処理(判定手段101が親密度を判定する処理)を行う(ステップS23)。ステップS23は判定手段101が行う動作である。そして、情報処理装置10aは、図5に示すステップS16(出力先情報の取得)の動作を行い、取得した出力先情報が示す出力先に第1の人物が写った画像を出力する(ステップS24)。ステップS24は出力手段103が行う動作である。
[2−4]第2実施形態による効果
上記第1の判定方法で親密度の判定が行われた場合、第2の人物が撮影者または上記の所有者として特定された画像を用いて親密度の判定が行われ、その画像が第1の人物と共有される。これにより、或る人物(第2の人物に当たる人物)が誰かを撮影した場合またはその人物の所有する撮影装置が誰かを撮影した場合に、撮影した画像を、撮影された人物(第1の人物に当たる人物)のうちの所望の人物と共有することができる。
また、上記第2の判定方法で親密度の判定が行われた場合、第3の人物(第1及び第2の人物以外の人物)が撮影者または上記の所有者として特定された複数の画像を用いて親密度の判定が行われる。これにより、或る人物は、自分以外の人物(第3の人物に当たる人物)を撮影者または上記の所有者とする画像を所持している場合に、それらの画像を、それらの画像に自分とともに写った他の人物(第1の人物に当たる人物)のうちの所望の人物と共有することができる。
[3]第3実施形態
本発明の第3実施形態について、以下、第1及び第2実施形態と異なる点を中心に説明する。第2実施形態では、特定手段104により特定された人物(すなわち画像の撮影者または画像を撮影した撮影装置の所有者)を第2の人物として画像共有処理が行われたが、第3実施形態では、特定手段104により特定された人物を第1及び第2の人物として画像共有処理が行われる。
[3−1]第3の判定方法
本実施形態では、判定手段101が、特定手段104により第1の人物が特定される画像と特定手段104により第2の人物が特定される画像とが類似しているか否かに基づいて、親密度を判定する。判定手段101は、例えば、第1の人物が特定される画像と類似する画像であり、且つ、第2の人物が特定される画像の数に基づいて親密度を判定する。この数は、第1及び第2の人物が撮影した互いに類似する画像の数を表し、以下では「類似画像数」という。判定手段101は、類似画像数と親密度とを対応付けた類似画像数テーブルを記憶している。
図13は、類似画像数テーブルの一例を示す図である。この例では、「5以上」、「3以上5未満」及び「3未満」という類似画像数に、「3」、「2」及び「1」という親密度がそれぞれ対応付けられている。制御部11は、図7の説明で述べたように記憶した画像データ及び人物識別情報に基づいて類似画像数を計数する。類似画像数の計数方法について、図14を参照して説明する。
図14は、類似画像数の計数方法を説明するための図である。図14では、「aaa.jpg」及び「ggg.jpg」を含む5つの画像データに「○○」という人物識別情報が対応付けられ、「bbb.jpg」及び「lll.jpg」を含む4つの画像データに「△△」という人物識別情報が対応付けられている。
判定手段101は、例えば2つの画像を表す各画素の色、明度及び彩度を用いて算出される特徴量が所定の条件を満たす場合(例えば特徴量の差が閾値以下の場合)に、それらの画像が類似していると判断する。図14の例では、「aaa.jpg」及び「jjj.jpg」と、「ddd.jpg」及び「kkk.jpg」と、「ggg.jpg」及び「lll.jpg」とがそれぞれ類似していると判定手段101が判断するものとする。この場合、判定手段101は、類似していると判断した画像の組み合わせの数である「3」を類似画像数として計数し、計数した類似画像数である「3(すなわち3以上5未満)」に類似画像数テーブルにおいて対応付けられている「2」を親密度として判定する。
なお、判定手段101は、第3の判定方法で判定を行う場合に、類似画像数以外のものを用いてもよい。例えば、判定手段101は、第1の人物が特定される画像と類似する画像であり、且つ、第2の人物が特定される画像に所定のポイントを加算し、加算されたポイントに基づいて親密度を判定してもよい。また、判定手段101は、それらの画像に相手(第1または第2の人物のいずれか)が写っていたり、その人物が第1実施形態で述べた所定の身振りを行っていたりした場合に加算するポイントを大きくしてもよい。また、判定手段101は、加算するポイントを、画像が撮影された日時や場所に応じて変化させてもよい。要するに、判定手段101は、第1の人物が特定される画像と第2の人物が特定される画像とが類似しているか否かに基づいて、親密度を判定するものであればよい。
[3−2]第3実施形態による効果
上記第3の判定方法で親密度の判定が行われた場合、第1及び第2の人物が撮影者または上記の所有者として特定された複数の画像のうち互いに類似する画像を用いて親密度の判定が行われ、そのうちの第2の人物が撮影者または所有者として特定された画像が第1の人物と共有される。これにより、例えば或る人物(第2の人物に当たる人物)が所持する複数の画像の中に、自身及び他の人物(第1の人物に当たる人物)を撮影者または上記の所有者とする画像が含まれている場合に、自身が撮影者または上記の所有者となる画像を、他の人物のうちの所望の人物と共有することができる。また、本実施形態では、複数の画像に人物画像(第1の人物が写った画像)が含まれていてももちろんよいが、含まれていなくても、親密度を判定することができる。
[4]変形例
上述した各実施形態は、それぞれ本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、上述した各実施形態及び以下に示す各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
[4−1]関連情報を付与
上述した各実施形態では、判定された親密度を用いて、所望の人物(第1の人物)に画像を共有させるための処理(画像共有処理)が行われたが、これに限らず、例えば、画像に写っている人物のうちの所望の人物に関する情報(タグとも呼ばれる情報であり、以下では「関連情報」という。)をその画像に付与する処理(以下「付与処理」という)が行われてもよい。以下では、本変形例を第1実施形態に適用した場合について、図15を参照して説明する。
図15は、本変形例の情報処理装置の機能構成の一例を示す図である。図15では、図2に示す各手段に加え、付与手段105を備えた情報処理装置10bが示されている。判定手段101は、判定した親密度を、その親密度に対応する第1の人物の顔の特徴量と判定に用いた人物画像を示す画像データとともに付与手段105に供給する。
付与手段105は、判定手段101により判定された親密度が所定のレベル以上であった第1の人物に関する関連情報を、その第1の人物が写った画像に付与する手段の一例である。付与手段105は、例えば、制御部11及び記憶部12により実現される機能である。記憶部12には、図8に示すような第3顔画像と、各第3顔画像により顔が表される人物に関する関連情報とを対応付けた関連情報テーブルが記憶されている。関連情報とは、例えば、その人物の名前や連絡先(電話番号やメールアドレス)、居住地などである。
図16は、第1関連情報テーブルの一例を示す図である。この例では、「B001.jpg」、「B002.jpg」及び「B003.jpg」という第3顔画像に、「△△」、「○○」及び「□□」という名前と、「090−xxxx−xxxx」、「yyyy@co.jp」及び「@zzzz」という連絡先と、「東京」、「神奈川」及び「茨城」という居住地とがそれぞれ対応付けられている。制御部11は、判定手段101から供給された親密度が所定のレベル以上であった場合に、その親密度とともに供給された第1の人物の顔の特徴量と第3顔画像の特徴量とを比較し、第1の人物と同じ顔を表した第3顔画像が有るか否かを判断する。
制御部11は、そのような第3顔画像が有ると判断した場合に、第1関連情報テーブルにおいてその第3顔画像に対応付けられている関連情報を、親密度とともに供給された画像データに付加する。これにより、この画像データが示す人物画像には、その人物画像に写っている第1の人物のうち、親密度が所定のレベル以上である第1の人物の関連情報が付与されることになる。本変形例によれば、画像に写っている人物のうちの所望の人物の関連情報をその画像に付与することができる。
なお、付与手段105は、第1の人物の親密度に応じて付与する関連情報を異ならせてもよい。この場合、付与手段105は、親密度と関連情報とを対応付けた第2関連情報テーブルを記憶している。
図17は、第2関連情報テーブルの一例を示す図である。この例では、「3」、「2」及び「1」という親密度に、「名前、連絡先、居住地」、「名前、連絡先」及び「名前」という関連情報とがそれぞれ対応付けられている。付与手段105は、判定手段101から供給された親密度が所定のレベル以上であった場合に、第2関連情報テーブルにおいてその親密度に対応付けられている関連情報を付与する。
例えば、付与手段105は、第1の人物の親密度が「2」であれば、第2関連情報テーブルにおいて「2」に対応付けられている「名前、連絡先」をその親密度とともに供給された画像データが示す人物画像に付与し、親密度が「3」であれば、第2関連情報テーブルにおいて「3」に対応付けられている「名前、連絡先、居住地」をその親密度とともに供給された画像データが示す人物画像に付与する。これにより、親密度に応じた関連画像を画像に付与することができる。
[4−2]撮影場所または撮影日時に応じた身振り
判定手段101は、各実施形態において所定の身振りを用いて親密度を判定する場合に、画像が撮影された場所(以下「撮影場所」という)または日時(以下「撮影日時」という)に応じて異なる身振りを用いて判定を行ってもよい。この場合、判定手段101は、例えば撮影場所と所定の身振りとを対応付けた第1身振りテーブルを記憶している。
図18は、第1身振りテーブルの一例を示す図である。この例では、「結婚式場」及び「サッカー場」という撮影場所に、「万歳」及び「腕組みポーズ」がそれぞれ対応付けられている。この撮影場所は、例えば、結婚式場やサッカー場を含む場所の境界を示す情報であり、例えばGPS(Global Positioning System)で測定された緯度及び経度がその撮影場所に含まれるか否かを判断するための情報である。
本変形例では、情報処理装置が自装置の位置を測定する測位手段を備えている。判定手段101は、例えば撮影部16から画像データが供給されると、測位手段が測定した位置を取得する。この位置は、画像の撮影場所を表している。判定手段101は、取得した位置が第1身振りテーブルの撮影場所を表していれば、その位置が表す撮影場所に第1身振りテーブルにおいて対応付けられている所定の身振りを用いて親密度を判定する。撮影場所によっては、よく行われる身振りが決まっていることがある。本変形例では、そのような身振りと撮影場所とを対応付けた第1身振りテーブルを判定手段101が記憶しておくことで、各撮影場所でよく行われる身振りがその撮影場所で行われたか否かに基づいて親密度を判定することができる。
また、判定手段101は、撮影日時と所定の身振りとを対応付けた第2身振りテーブルを記憶していてもよい。
図19は、第2身振りテーブルの一例を示す図である。この例では、「日中」及び「夜間」という撮影日時に、「ピースサイン」及び「指さしポーズ」がそれぞれ対応付けられている。判定手段101は、例えば撮影部16から画像データが供給されると、現在の日時を撮影日時として取得し、取得した撮影日時(この例では日中か夜間)に第2身振りテーブルにおいて対応付けられている所定の身振りを用いて親密度を判定する。所定の身振りの中には、よく行われる日時が決まっているものがある。本変形例では、そのような身振りとその身振りがよく行われている撮影日時とを対応付けた第2身振りテーブルを判定手段101が記憶しておくことで、それらの身振りが対応する撮影日時に行われたか否かに基づいて親密度を判定することができる。
[4−3]撮影場所または撮影日時を用いて判定
判定手段101は、撮影場所及び撮影日時がそれぞれ付加されている画像データにより表される画像を用いて親密度を判定する場合に、撮影場所または撮影日時が共通するか否かに基づいて判定を行ってもよい。以下では、判定手段101が第3実施形態で述べた第3の判定方法で判定を行う場合について説明する。図14の例において、「aaa.jpg」、「ccc.jpg」、「ddd.jpg」、「bbb.jpg」、「jjj.jpg」及び「kkk.jpg」という画像データの撮影日時が共通し、「fff.jpg」、「ggg.jpg」及び「lll.jpg」という画像データの撮影日時が共通しているものとする。ここでいう「撮影日時が共通する」とは、例えば、各撮影日時が同じ日の同じ時間帯に含まれる日時であることを表している。なお、これに限らず、各撮影日時が同じ日や同じ週、月に含まれていれば撮影日時が共通しているとしてもよいし、日が異なっていても時間帯が同じであれば各撮影日時が共通しているとしてもよい。
上記のとおり撮影日時が共通している場合、判定手段101は、例えば、第1の人物が特定される画像に類似して且つ第2の人物が特定される画像のうち、撮影日時が共通する画像の数を上述した類似画像数として親密度を判定する。図14の例であれば、互いに類似する画像データのうち、「aaa.jpg」及び「jjj.jpg」と、「ddd.jpg」及び「kkk.jpg」との撮影日時が共通し、「ggg.jpg」及び「lll.jpg」の撮影日時が共通しているため、判定手段101は、類似画像数として「2」及び「1」を計数する。この場合、判定手段101は、大きいほうの類似画像数(この例では「2」)を用いて判定を行う。また、判定手段101は、撮影場所についても同様に、撮影場所が共通する画像データの数を類似画像数として計数して、判定を行う。なお、判定手段101は、本変形例でも、類似画像数を用いる代わりに、画像毎に加算したポイントを用いたり、加算するポイントを撮影日時や撮影場所に応じて変化させたりしてもよい。要するに、判定手段101は、撮影場所または撮影日時が共通するか否かに基づいて判定を行うものであればよい。
撮影場所または撮影日時が共通する画像の撮影者として特定手段104によって特定された第1及び第2の人物は、共通の日時または共通の場所で画像を撮影した人物同士となり、異なる日時または異なる場所で画像を撮影した人物同士に比べて、親密度が大きい場合が多い。これは、それらの画像を撮影した撮影装置の所有者の場合も同様である。本変形例では、共通の日時または共通の場所で画像を撮影した人物同士の親密度が、異なる日時または異なる場所で画像を撮影した人物同士の親密度に比べて大きくなるように判定が行われる。従って、撮影場所または撮影日時が共通するか否かに基づかないで判定が行われる場合に比べて、判定される親密度の精度を高くすることができる。
[4−4]画像が類似するか否かに基づいた判定
判定手段101は、画像が複数である場合に、それら複数の画像同士が類似するか否かに基づいて判定を行ってもよい。例えば、判定手段101が第2実施形態で述べた第2の判定方法で判定を行う場合について説明する。この場合、判定手段101は、特定手段104により特定される人物が互いに異なり、且つ、互いに類似する画像に、第1の人物及び第2の人物が写っているか否かに基づいて親密度を判定する。例えば、判定手段101は、特定手段104により特定される人物が互いに異なり、且つ、互いに類似する画像のうち、第1の人物及び第2の人物が写っている画像の数(以下「第3撮影数」という)に基づいて親密度を判定する。
判定手段101は、例えば図11の例において、「bbb.jpg」、「hhh.jpg」及び「iii.jpg」により表される画像のうち、「hhh.jpg」及び「iii.jpg」により表される画像同士が類似していると判断すると、これらの画像の数(つまり「2」)を第3撮影数として計数する。判定手段101は、第3撮影数を計数すると、第3撮影数と親密度とを対応付けた第3撮影数テーブルを用いて、親密度を判定する。
図20は、第3撮影数テーブルの一例を示す図である。この例では、「5以上」、「3以上5未満」及び「3未満」という第3撮影数に、「3」、「2」及び「1」という親密度がそれぞれ対応付けられている。判定手段101は、上記のとおり計数した第3撮影数(この例では「2」、すなわち「3未満」)に第3撮影数テーブルにおいて対応付けられている親密度(この例では「1」)を、「bbb.jpg」等に表される画像に写っている第1及び第2の人物の親密度として判定する。
例えば結婚式などの共通のイベントに参加した人物により撮影された画像は、誰が撮影しても似たような背景になり、そのイベントに参加していない人物が撮影した画像とは類似しにくくても、同じイベントに参加した人物が撮影した画像には類似しやすくなる場合がある。本変形例では、互いに類似する画像の撮影者または上記の所有者として特定された第1及び第2の人物の親密度が大きくなり、互いに類似しない画像の撮影者または上記の所有者として特定された第1及び第2の人物の親密度が小さくなるように判定が行われる。これにより、上記のように共通のイベントへの参加の有無に応じて画像の類似しやすさが変わる場合に、判定される親密度の精度を高くすることができる。
[4−5]人物画像を用いた他の判定方法
判定手段101は、第1実施形態では、人物画像において第1の人物または第2の人物が所定の身振りを行っているか否かに基づいて親密度を判定したが、これに限らず、他の判定方法を用いてもよい。判定手段101は、例えば、人物画像(第1の人物が写った画像)に第2の人物が写っているか否かに基づいて親密度を判定する。具体的には、判定手段101は、人物画像のうち第2の人物が写っている画像の数(以下「第1画像数」という)に基づいて判定を行う。判定手段101は、第1画像数と親密度とを対応付けた第2親密度テーブルを記憶している。
図21は、第2親密度テーブルの一例を示す図である。この例では、「5以上」、「3以上5未満」及び「3未満」という第1画像数に、「3」、「2」及び「1」という親密度がそれぞれ対応付けられている。
判定手段101は、人物画像のうち第2の人物が写っている画像の数(すなわち第1画像数)を計数し、計数した第1画像数に第2親密度テーブルにおいて対応付けられている親密度を、第1及び第2の人物の親密度として判定する。なお、判定手段101は、第1画像数を用いる代わりに、画像毎に加算したポイントを用いたり、加算するポイントを撮影日時や撮影場所に応じて変化させたりしてもよい。要するに、判定手段101は、人物画像(第1の人物が写った画像)に第2の人物が写っているか否かに基づいて親密度を判定するものであればよい。
親密度が大きい人物同士ほど、同じ画像に写っていることが多い。本変形例では、第1及び第2の人物が同じ画像に写っているか否かに基づいて親密度を判定することで、これに基づかないで親密度を判定する場合に比べて、判定される親密度の精度を高くすることができる。
[4−6]或る事項に応じた動作
図3及び図9等で説明した動作において用いられるテーブルは、それらの図に示したものに限らない。例えば、テーブルの行数は2以上であればいくつでもよい。また、昇順(または降順)に並べられているものを降順(または昇順)に並び替えてもよいし、そのような順番に関係なく並び替えをしてもよい。また、テーブルを用いずに、各セルの内容を数値で表し、数式を用いて算出される値を用いてもよい。図9の例であれば、例えば、計数された第1撮影数をそのまま用いて、第1撮影数に0.5を乗じた値を親密度とする、といった具合である。この場合、例えば第1撮影数が「6」であれば、6×0.5=「3」という親密度が判定されることになる。要するに、これらの動作では、或る事項(図9の例であれば第1撮影数)に応じて他の事項(図9の例であれば親密度)が決まるようになっていればよい。
[4−7]発明のカテゴリ
本発明は、情報処理装置の他にも、情報処理装置が実施する処理を実現するための情報処理方法としても捉えられるものである。ここでいう処理とは、例えば、図5及び図12に示す画像共有処理である。また、本発明は、情報処理装置のようなコンピュータを、図2等に示す各手段として機能させるためのプログラムとしても捉えられるものである。このプログラムは、それを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されたり、インターネット等のネットワークを介して、コンピュータにダウンロードさせ、それをインストールして利用可能にするなどの形態でも提供されたりするものであってもよい。
10…情報処理装置、11…制御部、12…記憶部、13…通信部、14…操作部、15…表示部、16…撮影部、101…判定手段、102…取得手段、103…出力手段、104…特定手段、105…付与手段

Claims (10)

  1. 第1の人物が写った画像を用いて、当該第1の人物と当該画像に関係する第2の人物との親密度を判定する判定手段と、
    前記画像の出力先であり、且つ、前記判定手段により判定された親密度が所定のレベル以上である前記第1の人物に前記画像を共有させるための出力先を示す出力先情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された出力先情報が示す出力先に前記画像を出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記判定手段は、前記画像に前記第1の人物とともに所定の人物が写っている場合に、当該所定の人物を前記第2の人物として、当該画像を用いて前記親密度を判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記判定手段は、前記画像において前記第1の人物または前記第2の人物が所定の身振りを行っているか否かに基づいて前記親密度を判定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 撮影された画像の撮影者または当該画像を撮影した撮影装置の所有者である人物を特定する特定手段を備え、
    前記判定手段は、前記特定手段により同じ人物が前記第2の人物として特定された画像に、前記第1の人物が写っているか否かに基づいて、前記親密度を判定する
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 撮影された画像の撮影者または当該画像を撮影した撮影装置の所有者である人物を特定する特定手段を備え、
    前記判定手段は、前記特定手段により特定される人物が互いに異なる画像に、前記第1の人物及び前記第2の人物が写っているか否かに基づいて、前記親密度を判定する
    ことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 撮影された画像の撮影者または当該画像を撮影した撮影装置の所有者である人物を特定する特定手段を備え、
    前記判定手段は、前記特定手段により前記第1の人物が特定される画像と当該特定手段により前記第2の人物が特定される画像とが類似しているか否かに基づいて、前記親密度を判定する
    ことを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記判定手段は、前記画像が複数である場合に、当該複数の画像同士が類似するか否かに基づいて前記判定を行う
    ことを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記判定手段は、撮影された場所または撮影された日時が共通するか否かに基づいて前記判定を行う
    ことを特徴とする請求項1から8までのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記判定手段により判定された親密度が所定のレベル以上であった前記第1の人物に関する関連情報を、当該第1の人物が写っている画像に付与する付与手段を備える
    ことを特徴とする請求項1から9までのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 情報処理装置が、第1の人物が写った画像を用いて、当該第1の人物と当該画像に関係する第2の人物との親密度を判定する判定ステップと、
    前記情報処理装置が、前記画像の出力先であり、且つ、前記判定ステップにおいて判定された親密度が所定のレベル以上である前記第1の人物に前記画像を共有させるための出力先を示す出力先情報を取得する取得ステップと、
    前記情報処理装置が、前記取得ステップにおいて取得された出力先情報が示す出力先に前記画像を出力する出力ステップと
    を備えることを特徴とする情報処理方法。
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