JP2014224639A - 給湯装置 - Google Patents

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英行 畑矢
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忠 柳澤
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Abstract

【課題】スケールの析出を抑制する水質調整部のメンテナンス性を向上させること。
【解決手段】貯湯槽3と、貯湯槽3の下部に水を供給する給水管12と、貯湯槽3の下部から入水管路18を介して送られた水を加熱する加熱装置10と、加熱装置10で加熱された水が流れる出湯管路19と、入水管路18または給水管12に着脱可能に配設され、流入する水の水質をスケールが生じにくい水質にして流出させる水質調整部23とを備え、入水管路18または給水管12は、水質調整部23の上流側と下流側とに配置された閉止弁(25a、25b)、2つの閉止弁(25a、25b)の間であって水質調整部23の鉛直下方側に配設された排水弁26a、2つの閉止弁(25a、25b)の間であって水質調整部23の鉛直上方側に配設された吸気装置31、を有するので、給湯装置のシステム全体の水を抜かずに、水質調整部のメンテナンスを効率よく行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、給湯装置に関するものである。
従来、この種の給湯装置として、加熱装置によって加熱した高温の湯を貯湯槽に貯留し、貯留した湯を用いるものがある(例えば、特許文献1参照)。
図7は、特許文献1に記載された従来の給湯装置を示すものである。図7に示すように、給湯装置は、ガスクーラ(給湯熱交換器)101を有するヒートポンプユニット102と、水と生成された湯とが貯留される貯湯槽103を有する貯湯ユニット104とを備えている。
ヒートポンプユニット102は、圧縮機105、ガスクーラ101、膨張弁(減圧装置)106、蒸発器107が冷媒配管で環状に接続されて構成されている。また、貯湯槽103の下部、循環ポンプ108、ガスクーラ101、貯湯槽103の上部は、それぞれ配管で接続され、水回路が形成されている。
さらに、特許文献1に記載の給湯装置は、貯湯槽103の下部とガスクーラ101との間の水回路に、スケールの生成を抑制する抑制剤を水回路に供給する水質調整部(添加器)109を備えている。
特開2011−69572号公報
しかしながら、前記従来の構成では、水質調整部の交換等のメンテナンスを行う際に水質調整部の取り外しを行うと、給湯装置の内部にかかる水圧によって、水質調整部が取り外されて大気開放となった箇所から給湯装置の内部の水が流出してしまう。よって、作業者は、あらかじめ給湯装置の内部を流れる水を抜いた後にメンテナンスを行う必要があり、これにより、水質調整部のメンテナンスが煩雑になるという課題を有していた。
本発明は、上記課題を解決するもので、水質調整部のメンテナンス性が向上した給湯装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の給湯装置は、湯を貯える貯湯槽と、前記貯湯槽の下部に供給される水が流れる給水管と、前記貯湯槽の下部から入水管路を介して送られた水を加熱する加熱装置と、前記加熱装置で加熱された水が前記貯湯槽の上部へと流れる出湯管路と、前記入水管路または前記給水管に着脱可能に構成され、流入する水の水質をスケールが生じにくい水質にして流出させる水質調整部と、を備え、前記入水管路または前記給水管は、前記水質調整部の上流側に配設されて流路を閉止する第1閉止弁、前記水質調整部の下流側に配設されて流路を閉止する第2閉止弁、前記第1閉止弁と前記第2閉止弁との間であって前記水質調整部の鉛直下方側に配設されて排水弁が設けられた排水路、前記第1閉止弁と前記第2閉止弁との間であって前記水質調整部の鉛直上方側に配設されて前記入水管路または前記給水管に外気を流入させる吸気装置、を有することを特
徴とする。
これにより、水質調整部の上流側と下流側とに配設される閉止弁によって入水管路または給水管を閉止し、排水弁、吸気装置を用いて閉止された2つの閉止弁の間に滞留する水を流出させることができる。
本発明によれば、水質調整部のメンテナンス性が向上した給湯装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1における給湯装置の概略構成図 同給湯装置の水質調整ユニットの概略構成図 本発明の実施の形態1における給湯装置の吸気装置の概略構成図 (a)本発明の実施の形態1における給湯装置の他の吸気装置の概略構成図(b)同吸気装置の要部平面図 本発明の実施の形態2における給湯装置の概略構成図 同給湯装置の水質調整ユニットの概略構成図 従来の給湯装置の概略構成図
第1の発明は、湯を貯える貯湯槽と、前記貯湯槽の下部に供給される水が流れる給水管と、前記貯湯槽の下部から入水管路を介して送られた水を加熱する加熱装置と、前記加熱装置で加熱された水が前記貯湯槽の上部へと流れる出湯管路と、前記入水管路または前記給水管に着脱可能に構成され、流入する水の水質をスケールが生じにくい水質にして流出させる水質調整部と、を備え、前記入水管路または前記給水管は、前記水質調整部の上流側に配設されて流路を閉止する第1閉止弁、前記水質調整部の下流側に配設されて流路を閉止する第2閉止弁、前記第1閉止弁と前記第2閉止弁との間であって前記水質調整部の鉛直下方側に配設されて排水弁が設けられた排水路、前記第1閉止弁と前記第2閉止弁との間であって前記水質調整部の鉛直上方側に配設されて前記入水管路または前記給水管に外気を流入させる吸気装置、を有することを特徴とする給湯装置である。
これにより、水質調整部の上流側と下流側との閉止弁によって、入水管路または給水管を閉止することができるので、給湯装置のシステム全体の水を抜かずに、水質調整部のメンテナンスを行うことができる。また、閉止弁によって入水管路または給水管を閉止し、排水弁、吸気装置を用いて、2つの閉止弁の間に滞留する水を円滑に流出させることができる。よって、水質調整部のメンテナンス性が向上する。
第2の発明は、特に第1の発明において、前記吸気装置は、吸気栓、前記吸気栓と前記入水管路または前記給水管前記装置との間に設けられた負圧吸気弁、を有することを特徴とする。
これにより、入水管路または給水管の内部が負圧になると外気が自動的に吸入されるので、2つの閉止弁の間に滞留する水を円滑に流出させることができる。また、負圧吸気弁によって吸気装置側から湯水が流出することが無く、水質調整部のメンテナンスをより容易に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって、本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における給湯装置の概略構成図、図2は、同給湯装置の水質調整ユニットの概略構成図である。
図1に示すように、本実施の形態における給湯装置は、加熱装置10、貯湯ユニット4、水質調整ユニット40を備えている。
加熱装置10は、冷媒を圧縮する圧縮機5、冷媒と水との間で熱交換を行う熱交換器11、冷媒を減圧する減圧装置(膨張弁)6、空気と冷媒との間で熱交換する蒸発器7が冷媒配管によって環状に接続されたヒートポンプユニットである。冷媒配管の内部には、冷媒として、二酸化炭素が循環している。冷媒として二酸化炭素を用いることで、ヒートポンプユニットの高圧側の圧力は臨界圧力以上となる。よって、熱交換器11において、水は、高温(例えば85deg)まで加熱される。
貯湯ユニット4は、水を貯留する貯湯槽3を備えている。貯湯槽3の下部には給水管12が接続されている。給水管12には、減圧弁13が配設されており、水道管から供給される水は、減圧弁13を流通して減圧された後、貯湯槽3の下部へと流入する。また、貯湯槽3の上部には給湯管14が接続されている。貯湯槽3の内部に貯留された湯は、給湯管14を流れて、カラン、シャワーヘッド、浴槽などの給湯端末17に供給される。
また、貯湯ユニット4は、減圧弁13より下流側の給水管12から分岐して、給湯管14に接続されるバイパス管16を備えている。なお、給湯管14とバイパス管16の間には、混合弁15が配置されている。貯湯槽3の上部から給湯管14へと流出する高温の湯は、混合弁15において、バイパス管16を流れる水と混合され、温度が調整された後、給湯管14を通って給湯端末17へと供給される。
貯湯槽3の下部と熱交換器11とは、入水管路18によって互いに接続されている。また、熱交換器11と貯湯槽3の上部とは出湯管路19によって互いに接続されている。これにより、貯湯槽3の下部、熱交換器11、貯湯槽3の上部が、この順に入水管路18と出湯管路19とで環状に接続され、水回路が形成されている。貯湯ユニット4の内部の入水管路18には、貯湯槽3の下部の水を熱交換器11へと圧送する循環ポンプ8が配設されている。
貯湯槽3の内部の水を加熱する加熱運転時には、貯湯槽3の下部に貯留されている水が入水管路18を流れて熱交換器11に流入し、冷媒と熱交換して加熱され、高温の湯が生成される。生成された湯は、出湯管路19を流れ、貯湯槽3の上部に流入する。
また、加熱装置10の内部の出湯管路19には、加熱装置10によって加熱された湯温を検出する水温センサ20aが配置されている。また、圧縮機5と熱交換器11との間の冷媒配管には、冷媒温センサ20bが配置されている。さらに、加熱装置10の内部には、外気温度を測定する外気温センサ21が配置されている。なお、外気温センサ21は、蒸発器7に配置され、かつ、蒸発器7に流入する気流に対して最も風上側に配置されていることが好ましい。
水質調整ユニット40は、入水管路18に配置されている。水質調整ユニット40は、流入する水の水質をスケールが生じにくい水質に改質して流出させる水質調整部23、および、排水弁26aを有する排水路26bを備えている。水質調整ユニット40は、接続部47a、47bとで、入水管路18に接続されている。接続部47a、47bとしては、例えば、ユニオン式やねじ込み式の継手を用いることができる。接続部47a、47bと入水管路18とを接続することで、水質調整ユニット40は、入水管路18と着脱可能
に構成されている。
これにより、接続部47aと接続部47bとの間を水質調整ユニット40ではなく、別配管にて接続することも可能である。よって、水質調整ユニット40を搭載する場合と搭載しない場合とで、加熱装置10と貯湯ユニット4とを共用することができる。
水質調整部23は、循環ポンプ8と熱交換器11との間の入水管路18に配置されている。水質調整部23は、筐体の内部にスケール抑制剤22が充填されて構成されている。水質調整部23は、流入する水にスケール抑制剤22を溶解させ、スケールが生じにくい水に改質して流出させる機能を有する。本実施の形態における水質調整部23は、筐体の鉛直下方に流入口23aを有し、鉛直上方に流出口23bを有する。水質調整部23には、流入口23aから水が流入し、流出口23bから水が流出する。すなわち、水質調整部23は、それ自身が入水管路18を構成している。
また、水質調整部23は、流入口23aと流出口23bとで、入水管路18に接続されている。本実施の形態では、水質調整部23と入水管路18とは、入水管路18を構成する配管が、流入口23aおよび流出口23bに差し込まれることで接続されている。すなわち、水質調整部23は、入水管路18と着脱可能に構成されている。この場合、入水管路18と流入口23aおよび流出口23bとの間には、Oリングなどのシール部材が配置されていることが好ましい。なお、流入口23aおよび流出口23bは、例えば、ユニオン式やねじ込み式の継手を用いることもできる。
本実施の形態における水質調整部23は、PPS樹脂製の筐体の内部に、スケール抑制剤22が充填されて構成されている。筐体をPPS樹脂製とすることで、耐圧性能を向上させることができる。
スケール抑制剤22は、水に溶解すると、水に含まれる炭酸カルシウム等(スケール成分)の結晶の成長を抑制し、スケールの析出を抑制するものである。スケール抑制剤22としては、ポリリン酸塩を主成分とする粒子を用いることができる。ポリリン酸塩としてはトリポリリン酸ナトリウムやヘキサメタリン酸ナトリウムが代表的であるが、その他のポリリン酸塩を用いても良い。また、ホスホン酸やカルボン酸系高分子電解質等の低分子ポリマーを主成分とするものを用いてもよい。
本実施の形態における水質調整部23は、筐体の鉛直下方に流入口23aが配置され、入出口23bが鉛直上方に配置されている。これにより、水は、スケール抑制剤22が充填された水質調整部23の筐体を、下方から上方に向かって流れる。これにより、水質調整部23の内部を流れる水が、水質調整部23の全体に行き渡る。よって、水に溶解するスケール抑制剤22の溶解度(単位流量あたりの水に含まれるスケール抑制剤22の濃度)を安定させることができる。
水質調整部23の上流側の入水管路18には、閉止弁(第1閉止弁)25aが配置されている。また、水質調整部23の下流側の入水管路18には閉止弁(第2閉止弁)25bが配置されている。ここで、本実施の形態では、閉止弁25aは、接続部47aよりも上流側の入水管路18に配置されている。また、閉止弁25bは、接続部47bよりも下流側の入水管路18に配置されている。閉止弁25aと閉止弁25bは、入水管路18の流路を閉止および開放する機能を有する。閉止弁25a、25bの閉止と開放は、作業者によって手動で操作されるものであっても、また、制御装置(図示せず)によって自動で操作されるものであっても良い。
閉止弁25aと閉止弁25bの入水管路18には、排水弁26aを有する排水路26b
が配置されている。本実施の形態では、閉止弁25aと流入口23aとの間の入水管路18に、排水弁26aを有する排水路26bが配置されている。すなわち、排水路26bは水質調整ユニット40の内部に配設されている。排水弁26aは、排水路26bの流路を閉止および開放する機能を有する。排水弁26aの閉止と開放は、作業者によって手動で操作されるものであっても、また、制御装置(図示せず)によって自動で操作されるものであっても良い。
ここで、排水弁26aは、鉛直方向において水質調整部23よりも下方側に配置されている。これにより、閉止弁25a、25bを閉止して、排水弁26aを開放し、排水を行う場合、排水性が向上する。また、排水路26bの先端は、水平方向よりも鉛直下方側を向いて構成されている。これにより、排水路26bからの排水を行うときに、作業者に水がかかることを抑制することができる。
また、閉止弁25aと閉止弁25bとの間の入水管路18には、吸気装置31が配置されている。本実施の形態においては、流出口23bと閉止弁25bとの間の入水配管に、吸気栓31aおよび吸気路32を有する吸気装置31が配置されている。すなわち、吸気装置31は、水質調整ユニット40の内部に配置されている。吸気栓31aは、吸気路32の閉止および開放する機能を有する。
吸気栓31aが吸気路32を開放すると、入水管路18が大気開放となる。吸気栓31aによる吸気路32の閉止と開放は、作業者によって手動で操作されるものであっても、また、制御装置(図示せず)によって自動で操作されるものであっても良い。吸気栓31aによって吸気路32を開放し、かつ、排水弁26aを開放とすることで、入水管路18に滞留する水の排水性が向上する。
ここで、吸気路32と入水管路18との接続箇所は、鉛直方向において水質調整部23よりも上方側に配置されている。これにより、外気が、閉止弁25a、25bで閉止された入水管路18の内部に円滑に流入する。よって、排水性が向上する。
図3は、本実施の形態における吸気栓31aの構成を示す断面図である。吸気栓31aは、吸気路32に嵌め込まれることにより吸気路32を閉止する。吸気栓31aの先端には、Oリング32が設けられている。吸気栓31aを手で捻り、Oリング32による、吸気路32のシール性を弛めることで、入水管路18を大気開放として、入水管路18へと外部の空気を流入させる。
以上のように構成された給湯装置について、以下にその動作、作用を説明する。
まず、貯湯槽3の内部の水を加熱して湯を生成する加熱運転について説明する。
加熱運転において、制御装置(図示せず)は、圧縮機5、減圧装置6、循環ポンプ8の動作を制御して、湯を生成する。
なお、加熱運転時には、閉止弁25a、25bは開放、排水弁26aは閉止されている。
加熱装置10では、冷媒が圧縮機5に流入し、臨界圧力以上にまで圧縮されて圧縮機5から吐出される。圧縮機5から吐出された高温高圧の冷媒は、熱交換器11に流入する。貯湯ユニット4では、循環ポンプ8が動作することで、貯湯槽3の下部の水が入水管路18を流れ熱交換器11へと流入する。
熱交換器11に流入した冷媒は、入水管路18から熱交換器11に流入する水に放熱した後、熱交換器11から流出する。熱交換器11から流出した冷媒は、減圧装置6によって減圧されて一部または全部が液化した後、蒸発器7へと流入する。蒸発器7に流入した冷媒は、空気から吸熱して蒸発し、圧縮機5に再度流入する。
熱交換器11に流入した水は、高温高圧の冷媒から吸熱して、湯となる。湯は熱交換器11から流出して、出湯管路19を流れ、貯湯槽3の上部から貯湯槽3の内部に流入する。このように、熱交換器11において冷媒と水とが熱交換することで高温の湯が生成される。ここで、二酸化炭素を冷媒として使用しているので、水を高温(例えば、85deg)まで加熱することができる。
なお、加熱運転時には、制御装置は、水温センサ20aで検出される湯の温度(加熱温度)が所定温度となるように循環ポンプ8の回転数を制御する。また、制御装置は、冷媒温センサ20bで検出される冷媒の温度と、外気温センサ21で検出される外気の温度とに基づいて、圧縮機5および減圧装置6を制御する。
ここで、循環ポンプ8によって貯湯槽3の下部から送られてきた水は、入水管路18に配設された水質調整部23を流れる。このとき、水質調整部23に充填されたスケール抑制剤22が水に溶解する。よって、スケール抑制剤22が溶解した水が熱交換器11へと流入する。
水中に含まれる炭酸カルシウムなどの成分は、水が加熱されて高温になるほど結晶化して析出しやすい性質を有する。したがって、熱交換器11に流入する水に、スケール抑制剤22を溶解させることで、特に、高温の湯が流れる熱交換器11、および、出湯管路19において、炭酸カルシウムなどの結晶の成長を抑制し、スケールの析出を抑制することができる。
また、本実施の形態における水質調整部23は、スケール抑制剤22が充填された筐体の内部を、水が下方から上方に向かって一方向に流れるように構成されている。これにより、水が水質調整部23の全体に行き渡る。よって、水質調整部23から流出するスケール抑制剤22の溶解度が安定する。
水質調整部23に充填されているスケール抑制剤22の内容量は、水に溶解することで次第に減少していく。内容量が減少すると、スケール抑制剤22の水への溶解度も次第に減少し、スケールの析出を抑制する効果が低下する。よって、スケールの析出を抑制する効果が失われる前に、水質調整部23を交換する、あるいは、スケール抑制剤22を再充填するなどのメンテナンスを実施する必要がある。メンテンナンスは、水質調整部23を入水管路18から取り外して行うことが、作業性の観点から好ましい。
加熱運転を行った後の水質調整部23には、貯湯槽3と水質調整部23の高低差分の水圧がかかっている。よって、水圧がかかっている状態のまま水質調整部23の取り外しを行うと、貯湯槽3に貯留された湯水が、大気開放となった入水管路18に向かって流れ、湯水が流出する。特に、貯湯槽3の内部全体に湯が貯留されている場合には、貯湯槽3の下部から流出した湯が、大気開放の入水管路18から流出することとなり、メンテナンスがより困難となる。
そこで、本実施の形態の給湯装置では、水質調整部23の上流側と下流側に、それぞれ閉止弁25a、25bを配置している。閉止弁25a、25bによって、入水管路18の流路を閉止することができる。よって、閉止弁25a、25bによって入水管路18を閉止して水質調整部23の取り外しを行うと、閉止弁25a、25bとの間の入水管路18
に滞留する水のみが流出する。すなわち、給湯装置の内部を循環する水、例えば貯湯槽3の湯水が流出することはない。このように、閉止弁25a、25bが水質調整部23の上流側と下流側とに配置されているので、作業者は、給湯装置の内部の湯水を多量に抜くことなく、水質調整部23のメンテナンスを短時間で効率よく行うことができる。
また、本実施の形態の給湯装置は、閉止弁25aと流入口23aとの間の入水管路18に、排水弁26aを有する排水路26bを備えている。閉止弁25a、25bを閉止した後に、排水弁26aによって入水管路18を開放することで、閉止弁25a、25bとの間に滞留する水は、排水路26bから排水される。さらに、流出口23bと閉止弁25bとの間の入水管路18に、吸気栓31aを有する吸気路32を備えている。吸気栓31aを開放することで、入水管路18の内部に外気が流入するので、閉止弁25a、25bの間に滞留した水の排水性が向上する。また、前述のように、水質調整部23には、貯湯槽3と水質調整部23の高低差分の水圧がかかっている。よって、作業者は、水質調整部23の取り外しを行う前に吸気栓31aおよび/または排水弁26aを開放し、水を排水することで、閉止弁25a、25bとの間の入水管路18内部の圧力を、大気圧まで低下させることができる。
これにより、水質調整部23の取り外しを行う際に、水が水圧によって噴出することを防ぎ、水質調整部23のメンテナンスを短時間で効率よく行うことができる。また、排水路26bは、水質調整部23の鉛直下方側に配置されているので、排水性が向上するとともに、排水時に、作業者に湯水がかかることを防ぐことができるので、メンテナンス性が向上する。
なお、本実施の形態において、水質調整ユニット40は、閉止弁25a、25bを閉止し、接続部47a、47bを入水管路18から取り外すことで、給湯装置の内部の水を多量に抜くことなく、容易に取り外される。
また、加熱装置10として、ヒートポンプユニットを用いたが、ヒートポンプユニットの代わりに、ガスを用いた燃焼器、電気ヒータなどの他の加熱装置10を用いてもよい。
また、排水路26bは、閉止弁25aと流入口23aとの間の入水管路18に設けられているが、これに加えて、流出口23bと閉止弁25bとの間の入水管路18で、かつ、水質調整部23よりも鉛直下方側に設けられていても良い。これにより、流出口23bと閉止弁25bとの間に滞留する水を円滑に排水することができる。
なお、吸気装置31は、図4に示すように、吸気栓31aと負圧吸気弁(vacuum−operated inlet valuve)31bとを備えた構成としても良い。図4(a)は、吸気栓31aと負圧吸気弁31bとを一体に設けた吸気装置31を示す断面図、図4(b)は、逆止弁体34を連通口34a側から見た要部平面図である。
負圧吸気弁31bは、入水管路18内の圧力と大気圧とを受圧する逆止弁33を備えている。入水管路18内の圧力と大気圧との間に圧力差が生じると、負圧吸気弁31bの内部に収容された逆止弁33が動作して、入水管路18内へと外気を流入させる。
具体的には、負圧吸気弁31bは、同一方向に(入水管路18の内部に向かって)流体が流れるように直列に並んで配置された2つの逆止弁33a、33bを備えている。また、逆止弁33a、33bが収容されて、入水管路18と連通する角型の連通口34aが設けられた逆止弁体34、さらに、逆止弁体34と接続され、外気を逆止弁体34へと導入する吸気口36を有する吸気弁体35、を備えている。逆止弁体34と入水管路18とは、ボルトによって互いに接続され固定されている。また、逆止弁34と吸気弁体35とは
、ボルトによって互いに接続され固定されている。
連通口34aは、鉛直方向および/または水平方向に位置をずらして、複数設けられている。本実施の形態では、図4(b)に示すように、2つの連通口34aを設けている。これにより、一つの連通口34aが、何らかの原因により閉塞されても、他の連通口34aによって、外気を入水管路18内へと導入できる。
吸気弁体35は、吸気栓31aが嵌め込まれる栓穴35aを有している。吸気栓31aは、栓穴35aに嵌め込まれることにより、吸気口36を閉止する。また、吸気栓31aは、吸気口36を開放することができる。なお、吸気口36には、ホース38が接続されている。また、図4は、吸気栓31aによって吸気口36が開放されている状態を示している。このとき、吸気栓31aに着脱可能に構成されたストッパ39によって、吸気栓31aによる吸気口36の開放状態が保持される。
このような吸気装置31により、水質調整部23のメンテナンスを行う際には、閉止弁25a、25bによって入水管路18を閉止した後に、吸気栓31aによって吸気口36を開放する。また、排水弁26aによって排水路26bを開放する。
排水路26bが開放されると、閉止弁25a、25bの間に滞留した水が排水路26bを通じて外部へと排水される。排水が進むと、閉止弁25a、25bの間の入水管路18に負圧が生じ、大気圧との間に圧力差が生じる。一定の圧力差が生じると、入水管路18の内部に向かって流体が流れるように構成された逆止弁33が開状態となり、吸気口36を通じて、外気が入水管路18へと流入する。
これにより、吸気栓31a、および、吸気口36から水が噴出することを防止する。また、閉止弁25a、25bの間の入水管路18に外気が流入することで、閉止弁25a、25bの間の入水管路18に滞留する水を、より確実に排水することができる。
なお、本発明の例はこれに限定されない。例えば、水質調整ユニット40、閉止弁25a、25bは給水管12に配置されていても良い。このとき、水質調整ユニット40、閉止弁25a、25bは、減圧弁13の下流側に配置される。これにより、水質調整部23には、減圧弁13にて減圧された水が流入する。よって、水質調整部23の筐体の耐圧性を過度に上昇させる必要が無く、コストを削減することができる。水質調整部23を給水管12に配置することで、貯湯槽3に流入する水にスケール抑制剤22を溶解させることができる。よって、熱交換器11に流入する水は、スケール抑制剤22を含むので、前述のようにスケールの析出を抑制することができる。
また、水質調整部23、閉止弁25a、25bは、給水管12を流れる水の流入方向に対して、給水管12とバイパス管16との分岐箇所よりも上流側に配置されていることが好ましい。これにより、バイパス管16にもスケール抑制剤22が溶解した水が流れるので、給湯端末17に供給される湯水におけるスケール抑制剤の溶解度が一定以上に保たれる。
このように、水質調整部23の交換や、スケール抑制剤22の充填といったメンテナンスが必要な場合、まず、閉止弁25aおよび25bによって流路を閉止する。次に、排水路26bの排水弁26aを開放して、閉止弁25aと閉止弁25bとの間に滞留している水を排水する。このとき、吸気装置31によって入水管路18を大気開放とし、入水管路18の内部に外気を流入させても良い。次に、入水管路18と着脱可能に構成されている水質調整部23を取り外す。これにより、閉止弁25aと閉止弁25bとの間に滞留している水が抜かれるだけで、給湯装置全体の水を抜く必要が無い。よって、水質調整部23
のメンテナンスを効率よく行うことができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における給湯装置の概略構成図、図5は、同給湯装置の水質調整ユニットの概略構成図である。本実施の形態において、実施の形態1と同一の部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図5および図6に示すように、本実施の形態における給湯装置は、入水管路18が、水質調整部23が配置される主流路18aと、水質調整部23をバイパスする副流路18bとを有することを特徴とする。
また、本実施の形態において、排水弁26aを有する排水路26bは、入水管路18を流れる水の流れ方向に対して、閉止弁25aより下流側かつ、主流路18aと副流路18bとの分岐箇所よりも上流側に配置されている。また、排水路26bは、接続部47aよりも下流側に配置されている。
また、本実施の形態において、吸気装置31は、入水管路18を流れる水の流れ方向に対して主流路18aと副流路18bとの分岐箇所よりも下流側かつ接続部47bよりも上流側に配置されている。なお、吸気路32と入水管路18との接続箇所は、水質調整部23よりも鉛直方向において上方側に位置している。なお、吸気路32と入水管路18との接続箇所は、主流路18aと副流路18bとのどちらに設けられていても良い。また、吸気装置31は、図3に示すように吸気栓31aであっても、図4に示すように吸気栓31aと負圧吸気弁31bを有する構成としても良い。
以上のように構成された給湯装置について、以下にその動作、作用を説明する。
加熱運転において、循環ポンプ8によって圧送され、入水管路18を流れる水は、図6に示すように主流路18aと副流路18bとに分流される。主流路18aを流れる水は、水質調整部23に流入する。水質調整部23において、スケール抑制剤22が水に溶解し、スケールが生じにくい水が生成される。水質調整部23から流出した水は、副流路18bを流れてきた水と合流する。ここで、主流路18aと副流路18bとに流れる水の分流比を調整することで、熱交換器11へと流入する水へのスケール抑制剤22の溶解度を調整することができる。よって、水質調整部23のメンテナンス性を向上させるだけでなく、スケール抑制剤22の溶解度を適切に調整して、スケール抑制剤22の浪費を防止することができる。
なお、本実施の形態において、水質調整ユニット40、閉止弁25a、25bを給水管12に配置してもよい。
以上のように、本発明にかかる給湯装置は、水質調整部によってスケールの析出を抑制し、また、水質調整部のメンテナンス性が向上するので、家庭用や業務用などの給湯装置に適用することができる。
3 貯湯槽
8 循環ポンプ
10 加熱装置
12 給水管
18 入水管路
19 出湯管路
23 水質調整部
25a、25b 閉止弁
26a 排水弁
26b 排水路
31 吸気装置
31a 吸気栓
31b 負圧吸気弁

Claims (2)

  1. 湯を貯える貯湯槽と、
    前記貯湯槽の下部に供給される水が流れる給水管と、
    前記貯湯槽の下部から入水管路を介して送られた水を加熱する加熱装置と、
    前記加熱装置で加熱された水が前記貯湯槽の上部へと流れる出湯管路と、
    前記入水管路または前記給水管に着脱可能に構成され、流入する水の水質をスケールが生じにくい水質にして流出させる水質調整部と、を備え、
    前記入水管路または前記給水管は、
    前記水質調整部の上流側に配設されて流路を閉止する第1閉止弁、
    前記水質調整部の下流側に配設されて流路を閉止する第2閉止弁、
    前記第1閉止弁と前記第2閉止弁との間であって前記水質調整部の鉛直下方側に配設されて排水弁が設けられた排水路、
    前記第1閉止弁と前記第2閉止弁との間であって前記水質調整部の鉛直上方側に配設され、前記入水管路または前記給水管に外気を流入させる吸気装置、
    を有することを特徴とする給湯装置。
  2. 前記吸気装置は、吸気栓、前記吸気栓と前記入水管路または前記給水管前記装置との間に設けられた負圧吸気弁、を有することを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
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