JP2014222968A - 駆動モータおよびこの駆動モータを備える車両駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低回転時のコイルの冷却機能の低下を抑制し、かつ高回転時の粘性抵抗を小さくすることが可能な構成の駆動モータおよびこの駆動モータを備える車両駆動装置を提供する。【解決手段】駆動モータは、オイル64が溜められるオイル貯留部を有する筐体と、コイルを有するステータと、オイル64を汲み上げてコイルに噴射する冷却装置とを備えている。冷却装置は、支持プレート71およびカバープレート72と、腕部76と、各プレート71,72に対して腕部76を回転可能に支持する支持部品73と、冷却装置の回転により発生する遠心力により腕部76の内側部分76Aを径方向の外側に付勢する錘とを有する。腕部76の汲上部76Cは、各プレート71,72から径方向に突出するとき、冷却装置の回転にともないオイル64を汲み上げる。【選択図】図5

Description

本発明は、冷却装置を有する駆動モータおよびこの駆動モータを備える車両駆動装置に関する。
従来の駆動モータとして、特許文献1の駆動モータが知られている。この従来の駆動モータは、インナーロータ型であり、出力軸を有するロータと、電力が供給されることにより磁界を生成するステータと、ロータおよびステータを収容するハウジングと、ハウジングの下方に溜められた冷却液としてのオイルとを備えている。ロータの下方の一部は、オイルに浸されている。駆動モータが駆動するとき、ロータが回転することによりオイルが汲み上げられる。
特開2010−148272号公報
ところで、駆動モータが低回転かつ高トルクのとき、ステータのコイルに供給される電流が大きくなる。このため、コイルの発熱量は電流の大きさに比例するため、コイルの温度が高くなる。一方、駆動モータが高回転かつ低トルクのとき、コイルに供給される電流が小さくなる。このため、駆動モータが低回転かつ高トルクのときよりもコイルの温度が上昇することが抑制される。したがって、駆動モータが高回転かつ低トルクのとき、オイルによる駆動モータの冷却は、駆動モータが低回転かつ高トルクのときよりも必要とされていない。
一方、従来の駆動モータにおいては、ロータが回転するとき、ロータにおいてオイルに浸された部分に粘性抵抗が生じる。この粘性抵抗は、ロータの回転速度に比例して大きくなる。このため、駆動モータが高回転かつ低トルクのときの粘性抵抗は、駆動モータが低回転かつ高トルクのときの粘性抵抗よりも高くなる。
また、粘性抵抗を小さくするため、ロータの回転によるオイルの汲み上げ量を減らした場合、駆動モータが低回転かつ高トルクのとき、コイルを冷却するためのオイル量が少なくなり、コイルの冷却機能が低下してしまう。
本発明は、上記背景を踏まえて創作されたものであり、低回転時のコイルの冷却機能の低下を抑制し、かつ高回転時の粘性抵抗を小さくすることが可能な構成の駆動モータおよびこの駆動モータを備える車両駆動装置を提供することを目的とする。
本手段は、「冷却液が溜められる冷却液貯留部を有し、筒状に形成された筐体と、前記筐体内に収容され、電力が供給されることにより磁界を生成するコイルを有するステータと、出力軸を有し、前記筐体内において、前記ステータよりも径方向の内側に収容され、前記コイルの磁界により回転力を得るロータと、前記出力軸に固定され、前記出力軸の回転にともない回転して前記冷却液を汲み上げて前記コイルに噴射する冷却装置とを備え、前記冷却装置は、板状に形成されたプレートと、前記プレートから前記径方向に突出することが可能な状態で取り付けられた腕部と、前記プレートに取り付けられ、前記腕部の前記径方向の内側の端部よりも前記径方向の外側に位置し、前記プレートに対して前記腕部を回転可能に支持する支持部品とを有し、前記腕部において前記支持部品よりも前記径方向の内側部分には、前記冷却装置の回転により発生する遠心力により前記内側部分を前記径方向の外側に付勢する錘部が位置し、前記腕部は、前記腕部の前記径方向の外側部分が前記プレートから前記径方向に突出するとき、前記冷却装置の回転にともない前記冷却液を汲み上げる駆動モータ」を有する。
駆動モータの回転速度が高くなるにつれて遠心力により錘部が腕部の径方向の内側の部分を径方向の外側に付勢する力が大きくなる。これにより、腕部は、駆動モータが高回転のとき、錘部により支持部品を中心として回転する。これにより、腕部の径方向の外側の部分は、径方向の内側に移動する。このため、駆動モータが高回転のときの腕部の径方向の外側の部分がプレートから径方向に突出する突出距離は、駆動モータが低回転のときの上記突出距離よりも小さくなる。これにより、駆動モータが高回転のときの腕部が冷却液に接触する面積は、駆動モータが低回転のときの腕部が冷却液に接触する面積よりも小さくなる。このため、駆動モータの回転速度により上記突出距離が変更しない構成と比較して、駆動モータが高回転のときの腕部の粘性抵抗が小さくなる。
一方、駆動モータが低回転のとき、錘部が腕部の径方向の外側の部分に付勢する力が小さいことにより、駆動モータが低回転のときの上記突出距離は、駆動モータが高回転のときの上記突出距離よりも大きくなる。このため、駆動モータが低回転のときに冷却装置が1回転する間に腕部が汲み上げる冷却液の量は、駆動モータが高回転のときに冷却装置が1回転する間に腕部が汲み上げる冷却液の量よりも多くなる。このため、冷却装置が1回転する間にコイルに噴射する冷却液の量が増加するため、駆動モータが低回転のときのコイルの冷却機能の低下が抑制される。
上記手段の一形態は、「前記冷却装置は、接続流路および吐出流路を有し、前記接続流路は、前記腕部により汲み上げられた前記冷却液を前記吐出流路に流入させるものであり、前記吐出流路は、吐出口を有し、前記吐出口は、前記コイルの内周側の空間に位置している駆動モータ」を有する。
この駆動モータにおいては、冷却装置の回転により腕部が冷却液貯留部を通過するとき、冷却液貯留部の冷却液が腕部により汲み上げられる。腕部の冷却液は、接続流路を介して吐出流路に流れ込む。吐出流路の冷却液は、吐出口を介して冷却装置の外部に噴射される。冷却装置は、コイルの内周側の空間に吐出口が位置しているため、吐出口から噴射された冷却液が適切にコイルに付着する。
上記手段の一形態は、「前記冷却装置は、前記腕部の前記内側部分を前記径方向の内側に付勢する付勢部品を有する駆動モータ」を有する。
駆動モータが高回転から低回転に移行するとき、錘部が遠心力により腕部の内側部分を径方向の外側に付勢する力が小さくなる。そして、錘部が腕部の内側部分を径方向の外側に付勢する力が付勢部品が腕部の内側部分を径方向の内側に付勢する力よりも小さくなるとき、腕部が回転して腕部の外側部分が径方向の外側に移動する。これにより、腕部の外側部分がプレートから径方向に突出する突出距離が大きくなる。このため、駆動モータが高回転から低回転に移行するとき、腕部が冷却液に接触する面積が大きくなる。したがって、駆動モータの低回転時に腕部が冷却液をより多く汲み上げることができる。
上記手段の一形態は、「前記腕部の前記内側部分における前記錘部との接触位置と前記支持部品とを結ぶ前記腕部の内側距離は、前記腕部の前記径方向の外側の端部と前記支持部品とを結ぶ前記腕部の外側距離よりも小さい駆動モータ」を有する。
この駆動モータにおいては、内側距離が外側距離よりも小さくなるため、内側距離が外側距離以上の場合と比較して、支持部品を中心とする腕部の内側部分の回動量に対して、腕部の外側部分が支持部品を中心として径方向の内側に移動する距離が大きくなる。このため、錘部の移動距離に対して、腕部の外側部分がプレートから径方向に突出する突出距離が小さくなる量が大きくなる。したがって、錘部の移動距離を小さくすることができるため、冷却装置の径方向の小型化を図ることができる。
上記手段の一形態は、「上記駆動モータを電動車両の駆動源として用いる車両駆動装置」を有する。
本駆動モータおよび本車両駆動装置は、低回転時のコイルの冷却機能の低下を抑制し、かつ高回転時の粘性抵抗を小さくすることができる。
実施形態の車両駆動装置を備える電動車両の概略図。 実施形態の車両駆動装置の駆動モータの断面図。 実施形態の駆動モータが有する冷却装置の分解斜視図。 実施形態の駆動モータが有する冷却装置に関する図であって、カバープレート、腕部、錘、およびコイルばねの配置関係を示す平面図。 実施形態の駆動モータが有する冷却装置のオイルの流通を示す図であって、(a)は支持プレートの底面図、(b)はカバープレートの平面図、(c)は吐出プレートの平面図。 実施形態の駆動モータが有する冷却装置に関する図であって、(a)は駆動モータが低回転時の支持プレート、腕部、錘、およびコイルばねの配置構成を示す底面図、(b)は駆動モータが高回転時の支持プレート、腕部、錘、およびコイルばねの配置構成を示す底面図。 他の実施形態の駆動モータが有する冷却装置に関する図であって、カバープレート、腕部、錘、およびコイルばねの配置構成の一部分を示す平面図。
図1を参照して、車両駆動装置10を備える電動車両1の構成について説明する。
電動車両1は、一対の前輪2Fおよび一対の後輪2Rにより構成される車輪2、主電源3、および車両駆動装置10を有する。電動車両1は、車両駆動装置10により各前輪2Fおよび各後輪2Rが駆動される構成を有する。
車両駆動装置10は、制御装置80および4個の駆動ユニット20を有する。4個の駆動ユニット20は、各前輪2Fおよび各後輪2Rに内蔵されている。駆動ユニット20は、電動車両1の駆動源となる駆動モータ30、減速機21、およびハブユニット22を有する。駆動モータ30の出力軸41(図2参照)は、減速機21に接続されている。減速機21は、ハブユニット22に接続されている。減速機21は、遊星歯車機構が用いられている。ハブユニット22は、駆動ユニット20に対応する車輪2に固定されている。駆動ユニット20は、減速機21を介して駆動モータ30の出力軸41の回転を減速した状態でハブユニット22に伝達する。これにより、駆動ユニット20に対応する車輪2が回転する。
制御装置80は、ECU81(Electronic Control Unit)およびインバータ回路82を有する。制御装置80は、主電源3と電気的に接続されている。制御装置80は、主電源3から電力が供給される。ECU81は、インバータ回路82と電気的に接続されている。ECU81は、駆動モータ30の回転数およびトルクを可変制御する。インバータ回路82は主電源3の直流電力を3相交流に変換して駆動モータ30に供給する。
図2を参照して、駆動モータ30の全体構成について説明する。
駆動モータ30は、埋込磁石型の3相ブラシレスモータが用いられている。駆動モータ30は、ロータ40、ステータ50、2個の軸受31、2個の冷却装置70、および筐体60を備えている。駆動モータ30は、径方向ZBにおいてステータ50よりも内側にロータ40が配置されたインナーロータ型を構成している。
ロータ40は、出力軸41、ロータコア42、および複数の永久磁石43を有する。ロータコア42は、円筒形状に形成されている。ロータコア42は、電磁鋼板が複数層にわたり積層された構成を有する。ロータコア42は、出力軸41に固定されている。永久磁石43は、板状に形成されている。永久磁石43は、ロータコア42の外周部分に埋め込まれている。
ステータ50は、ステータコア51およびコイル52を有する。ステータコア51は、平面視において円環状に形成されている。ステータコア51は、電磁鋼板が複数層にわたり積層された構成を有する。コイル52は、U相の導電線、V相の導電線、およびW相の導電線がステータコア51の各ティースに巻き付けられることにより形成されている。コイル52は、インバータ回路82(図1参照)を介して電力が供給されることにより磁界を生成する。この磁界とロータ40の永久磁石43との間に形成された磁気回路によりロータ40は、回転力を得る。
2個の軸受31は、ロータコア42の軸方向ZAの両側において、ロータコア42と軸方向ZAに隙間を介して位置している。軸受31としては、玉軸受が用いられている。軸受31は、筐体60に対する出力軸41(ロータ40)の回転が可能な状態で出力軸41を支持する。
筐体60は、ロータ40、ステータ50、2個の軸受31、および2個の冷却装置70を収容している。筐体60は、ハウジング61およびブラケット62を有する。ハウジング61およびブラケット62は、互いに組み付けられている。ハウジング61は、金属材料により形成されている。ハウジング61は、軸方向ZAの一方が開口する円筒形状に形成されている。ブラケット62は、金属材料により形成されている。ブラケット62は、板状に形成されている。ブラケット62は、ハウジング61の開口部を覆っている。
筐体60の鉛直方向の下側の部分には、冷却液貯留部としてのオイル貯留部63が形成されている。オイル貯留部63には、冷却液としてのオイル64が貯留されている。オイル64は、ステータ50の鉛直方向の下側の一部を浸している。オイル64は、ロータ40よりも鉛直方向の下側に位置している。
冷却装置70は、ロータコア42および軸受31の軸方向ZAの間において、ロータコア42および軸受31のそれぞれと隙間を介して位置している。冷却装置70は、出力軸41に固定されている。冷却装置70のロータコア42側の一部は、径方向ZBにおいてコイル52と隙間を介して対向している。冷却装置70は、軸方向ZAにおいて軸受31側の部分がコイル52と隙間を介して対向している。冷却装置70は、出力軸41と一体に回転することによりコイル52に向けてオイル64を噴射する。
図3および図4を参照して、冷却装置70の詳細な構成について説明する。
冷却装置70は、支持プレート71、カバープレート72、4個の支持部品73、4個の錘74、付勢部品としての4個のコイルばね75、4個の腕部76、および吐出プレート77を有する。冷却装置70は、支持プレート71およびカバープレート72により4個の支持部品73、4個の錘74、4個のコイルばね75、および4個の腕部76が挟み込まれた構成を有する。冷却装置70は、カバープレート72において支持プレート71とは反対側の面に吐出プレート77が接触した状態で配置された構成を有する。なお、支持プレート71およびカバープレート72は「プレート」に相当する。錘74は「錘部」に相当する。
支持プレート71は、樹脂材料により形成されている。支持プレート71は、円板状に形成されている。支持プレート71には、軸固定孔71A、4個の収容部71B、および4個の固定穴71Cが形成されている。
軸固定孔71Aは、支持プレート71におけるカバープレート72との対向面71Xの中央部分において、支持プレート71を軸方向ZAに貫通している。
4個の収容部71Bは、軸固定孔71Aの中心軸を中心として周方向ZCに90°等配に形成されている。収容部71Bは、支持プレート71の対向面71Xから凹む凹形状として形成されている。収容部71Bは、径方向ZBに延びている。
4個の固定穴71Cは、軸固定孔71Aの中心軸を中心として周方向ZCに90°等配に形成されている。4個の固定穴71Cは、支持プレート71の対向面71Xから凹む凹形状として形成されている。固定穴71Cは、径方向ZBにおいて収容部71Bの外側部分の付近に位置している。
カバープレート72は、樹脂材料により形成されている。カバープレート72は、円板状に形成されている。カバープレート72の外径は、支持プレート71の外径と等しい。カバープレート72には、軸固定孔72A、4個の収容部72B、4個の固定穴72D、および4個のオイル流路72Eが形成されている。
軸固定孔72Aは、カバープレート72における支持プレート71との対向面72Xの中央部分において、カバープレート72を軸方向ZAに貫通している。
4個の収容部72Bは、軸固定孔72Aの中心軸を中心として周方向ZCに90°等配に形成されている。4個の収容部72Bは、軸方向ZAにおいて支持プレート71の4個の収容部71Bとそれぞれ対向している。4個の収容部72Bは、カバープレート72の対向面72Xから凹む凹形状として形成されている。収容部72Bの径方向ZBの両端部には、カバープレート72の対向面72Xから軸方向ZAに延びる周壁72Cが形成されている。周壁72Cの先端面は、支持プレート71の対向面71Xと接触している。
4個の固定穴72Dは、軸固定孔72Aの中心軸を中心として周方向ZCに90°等配に形成されている。4個の固定穴72Dは、カバープレート72の対向面72Xから凹む凹形状として形成されている。4個の固定穴72Dは、軸方向ZAにおいて支持プレート71の4個の固定穴71Cとそれぞれ対向している。
4個のオイル流路72Eは、軸固定孔72Aの中心軸を中心として周方向ZCに90°等配に形成されている。オイル流路72Eは、略円弧状に形成されている。オイル流路72Eは、カバープレート72の対向面72Xから凹む凹形状として形成されている。オイル流路72Eは、その内周側の部分において連通孔72Fが形成されている。連通孔72Fは、カバープレート72を軸方向ZAに貫通している。
支持部品73は、腕部76とは個別に形成されている。支持部品73は、金属材料により形成されている。支持部品73は、円柱形状を有する。支持部品73は、腕部76の貫通孔76Gに挿入されている。支持部品73の一方の端部は、支持プレート71の固定穴71Cに圧入されている。支持部品73の他方の端部は、カバープレート72の固定穴72Dに圧入されている。支持部品73は、カバープレート72に対する腕部76の回転が可能な状態で腕部76を支持する。
錘74は、腕部76とは個別に形成されている。錘74は、金属材料により形成されている。錘74は、円柱状に形成されている。錘74の軸方向ZAの一方の端部は、支持プレート71の収容部71Bの径方向ZBの内側端部に収容されている。錘74の軸方向ZAの他方の端部は、カバープレート72の収容部72Bの径方向ZBの内側端部に収容されている。錘74は、収容部71B,72B内を移動することが可能な状態で配置されている。
コイルばね75は、支持プレート71の収容部71Bの径方向ZBの外側端部およびカバープレート72の収容部72Bの径方向ZBの外側端部に挟み込まれている。コイルばね75は、圧縮した状態で各収容部71B,72Bに配置されている。
腕部76は、樹脂材料により形成されている。腕部76は、内側部分76A、外側部分76B、および支持部分76Fを有する。腕部76は、支持部分76Fを中心として内側部分76Aに対して外側部分76Bが周方向ZCに屈曲した形状を有する。支持部分76Fは、内側部分76Aおよび外側部分76Bを連結している。支持部分76Fには、腕部76を軸方向ZAに貫通する貫通孔76Gが形成されている。外側部分76Bの先端部には、汲上部76Cが形成されている。
汲上部76Cは、一対の壁部76Dおよび湾曲部76Eを有する。一対の壁部76Dは、汲上部76Cの軸方向ZAの両端に形成されている。一対の壁部76Dは、外側部分76Bから周方向ZCに突出している。湾曲部76Eは、外側部分76Bの径方向ZBの端部から周方向ZCに湾曲している。
図4に示されるように、腕部76の内側部分76Aは、径方向ZBにおいて錘74およびコイルばね75により挟み込まれている。支持部分76Fの中心と内側部分76Aにおける錘74との接触位置との間の距離(以下、「内側距離D1」)は、支持部分76Fの中心と外側部分76Bの先端部との間の距離(以下、「外側距離D2」)よりも小さい。
腕部76は、錘74が各収容部71B,72Bの径方向ZBの内側端部に位置するとき、汲上部76Cが支持プレート71(カバープレート72)から径方向ZBに突出している。腕部76は、錘74が各収容部71B,72Bの径方向ZBの内側端部に位置するとき、支持プレート71(カバープレート72)から径方向ZBへの汲上部76Cの突出距離が最大となる。腕部76の外側部分76Bは、錘74が各収容部71B,72Bの径方向ZBの内側端部に位置するとき、周方向ZCにおいてカバープレート72のオイル流路72Eの周方向ZCの端部に位置している。
腕部76は、錘74が径方向ZBの外側に移動してコイルばね75が最も圧縮された状態となるとき、支持プレート71(カバープレート72)から径方向ZBへの突出距離が最小となる。腕部76の外側部分76Bは、コイルばね75が最も圧縮された状態となるとき、周方向ZCにおいてカバープレート72のオイル流路72Eの周方向ZCの端部よりも連通孔72F側に位置する。
図3に示されるように、吐出プレート77は、樹脂材料により形成されている。吐出プレート77は、円板状に形成されている。吐出プレート77の外径は、カバープレート72の外径よりも小さい。吐出プレート77には、軸固定孔77A、4個の連通部77B、4個の連通孔77C、第1流路77D、および吐出流路としての4個の第2流路77Eが形成されている。
軸固定孔77Aは、吐出プレート77の平面視における中央部分に位置している。軸固定孔77Aは、吐出プレート77を貫通している。
連通部77Bは、吐出プレート77におけるカバープレート72と対向する対向面77Xから凹む凹形状として形成されている。連通部77Bは、径方向ZBに延びている。連通部77Bの径方向ZBの外側端部は、軸方向ZAにおいてカバープレート72の連通孔72Fと対向している。連通部77Bの径方向ZBの内側端部には、連通孔77Cが形成されている。連通孔77Cは、第1流路77Dと連通している。
第1流路77Dは、円環状に形成されている。第1流路77Dは、吐出プレート77の軸方向ZAの中央部に形成されている。第1流路77Dは、吐出プレート77の径方向ZBの内側部分に形成されている。
第2流路77Eは、吐出プレート77の軸方向ZAの中央部に形成されている。第2流路77Eは、径方向ZBに延びている。第2流路77Eの径方向ZBの内側端部は、第1流路77Dと連通している。第2流路77Eの径方向ZBの外側端部には、吐出プレート77の外周面77Yに開口する吐出口77Fが形成されている。吐出口77Fは、コイル52(図2参照)の内周側の空間に位置している。
なお、カバープレート72の4個のオイル流路72Eおよび4個の連通孔72F、および吐出プレート77の4個の連通部77B、4個の連通孔77C、および第1流路77Dにより「接続流路」が構成されている。
図5を参照して、冷却装置70内のオイル64の流通について説明する。なお、図5においては、図面の簡略化およびオイル64の流通の見易さのため、錘74、コイルばね75、および汲上部76Cの一対の壁部76Dを省略して示している。また、図5を参照する以下の説明において、符号が付された電動車両1の各構成要素は、図1〜図3に記載された各構成要素を示す。
図5(a)に示されるように、1個の腕部76の汲上部76Cは、オイル64に浸されている。この状態において、電動車両1を前進させるため、駆動モータ30の駆動によりロータ40が回転するとき、冷却装置70が図5中の矢印方向RCに回転する。このとき、図5(a)中の最も下側の汲上部76Cであるオイル64に浸された汲上部76Cは、オイル64を汲み上げる。そして、冷却装置70の回転により、汲上部76Cは、図5(a)中の最も左側の汲上部76Cのように鉛直方向の上側に移動して腕部76の外側部分76Bが径方向ZBの内側に向かうにつれて鉛直方向の下側に傾斜する。このため、汲上部76Cのオイル64は、重力の作用により腕部76の外側部分76Bを径方向ZBの内側に伝うとともにカバープレート72のオイル流路72Eに流れ込む。
図5(b)に示されるように、オイル流路72E内のオイル64は、重力の作用により連通孔72Fに流れ込む。図5(b)および図5(c)に示されるように、連通孔72F内のオイル64は、重力の作用により吐出プレート77の連通部77Bに流れ込む。図5(c)に示されるように、連通部77B内のオイル64は、連通孔77Cを介して第1流路77Dに流れ込む。第1流路77D内のオイル64は、吐出プレート77の回転による遠心力の作用により第2流路77Eおよび吐出口77Fを介して吐出プレート77の外部に吐出する。吐出プレート77から吐出されたオイル64は、ステータ50のコイル52のコイルエンド52Aに付着する。コイルエンド52Aは、付着したオイル64により冷却される。
図6を参照して、本実施形態の駆動モータ30の作用について説明する。なお、図6を参照する以下の説明においては、符号が付された駆動モータ30の各構成要素は、図2に記載された各構成要素を示す。
駆動モータ30が低回転かつ高トルク時においては、要求トルクを達成するためにコイル52に大電流が供給される。このため、コイル52の発熱量は電流の大きさに比例するため、コイル52の温度が高くなる。コイル52におけるステータコア51付近の部分の熱は、ステータコア51を介してハウジング61に移動しやすい。一方、コイル52におけるステータコア51から軸方向ZAに離れた部分であるコイルエンド52Aの熱は、ステータコア51を介してハウジング61に移動しにくい。このため、コイルエンド52Aの温度は、コイル52の他の部分の温度よりも高くなるおそれがある。
図6(a)に示されるように、駆動モータ30が低回転かつ高トルク時においては、冷却装置70の回転により錘74を介して腕部76の内側部分76Aに作用する遠心力がコイルばね75が内側部分76Aを径方向ZBの内側に押す力よりも小さくなる。このため、腕部76の汲上部76Cの支持プレート71(カバープレート72)の外周面に対する径方向ZBの外側への突出距離が大きくなる。このため、冷却装置70は、汲上部76Cがオイル64を汲み上げるため、吐出プレート77からコイルエンド52Aに向けてオイル64を噴射することが可能となる。したがって、冷却装置70は、オイル64によりコイルエンド52Aを冷却することができる。
一方、駆動モータ30が高回転かつ低トルク時においては、コイル52に供給される電流は、駆動モータ30が低回転かつ高トルク時のコイル52に供給される電流よりも小さい。このため、コイル52の温度は、駆動モータ30が低回転かつ高トルク時のコイル52の温度よりも低くなる。したがって、駆動モータ30が低回転かつ高トルク時と比較して、冷却装置70がコイル52を冷却する機能が低くてもよい。また、駆動モータ30の回転速度が大きくなるにつれて冷却装置70の腕部76におけるオイル64の粘性抵抗が大きくなる。
図6(b)に示されるように、駆動モータ30が高回転かつ低トルク時においては、冷却装置70の回転により錘74を介して腕部76の内側部分76Aに作用する遠心力がコイルばね75が内側部分76Aを径方向ZBの内側に押す力よりも大きくなる。このため、錘74が径方向ZBの外側に移動する。これにともない、コイルばね75が腕部76の内側部分76Aにより圧縮される。このため、腕部76は、支持部分76F(支持部品73)を中心に回転する。これにより、腕部76の汲上部76Cは、径方向ZBの内側に移動する。このため、汲上部76Cの支持プレート71(カバープレート72)の外周面に対する径方向ZBの外側への突出距離は、冷却装置70が低回転かつ高トルク時の上記突出距離よりも小さくなる。すなわち、冷却装置70によるコイル52への冷却機能を低下させている。これにより、汲上部76Cがオイル64に浸される面積が小さくなるため、冷却装置70が低回転かつ高トルク時よりも冷却装置70の回転時のオイル64の粘性抵抗が小さくなる。
このように、本実施形態の駆動モータ30においては、オイル64によるコイル52への高い冷却機能が必要とされる駆動モータ30の低回転かつ高トルク時に冷却装置70が1回転する間の冷却装置70によるオイル64の汲み上げ量を増加させてコイル52を冷却する。一方、本実施形態の駆動モータ30においては、オイル64によるコイル52への高い冷却機能が必要とされてない駆動モータ30の高回転かつ低トルク時に冷却装置70によるオイル64の汲み上げ量を減少させてオイル64の粘性抵抗を小さくする。
本実施形態の駆動モータ30は、以下の効果を奏する。
(1)冷却装置70は、腕部76および錘74を有する。腕部76の汲上部76Cは、冷却装置70が回転していないときおよび低回転のとき、支持プレート71(カバープレート72)よりも径方向ZBの外側に突出している。腕部76は、駆動モータ30が高回転時すなわち冷却装置70が高回転時に遠心力により錘74が腕部76の径方向ZBの内側端部を付勢することにより支持部品73を中心に回転する。そして、汲上部76Cが径方向ZBの内側に移動する。この構成によれば、駆動モータ30が低回転のとき、冷却装置70が1回転する間の汲上部76Cによるオイル64の汲み上げ量が増加するため、コイル52への冷却機能の低下が抑制される。また、駆動モータ30が高回転のとき、汲上部76Cに接触するオイル64の面積が小さくなるため、オイル64の粘性抵抗が小さくなる。
(2)冷却装置70は、第2流路77Eおよび吐出口77Fが形成された吐出プレート77を有する。吐出口77Fは、コイル52の内周側の空間に位置している。この構成によれば、冷却装置70の回転にともない腕部76により汲み上げられたオイル64は、カバープレート72のオイル流路72E、吐出プレート77の連通部77B、連通孔77C、および第1流路77Dを介して第2流路77Eに流入する。第2流路77Eのオイル64は、吐出口77Fを介して冷却装置70の外部に噴射される。冷却装置70は、コイル52の内周側の空間に吐出口77Fが位置しているため、吐出口77Fから噴射されたオイル64が適切にコイル52に付着する。
(3)冷却装置70は、腕部76の径方向ZBの内側端部を径方向ZBの内側に付勢するコイルばね75を有する。この構成によれば、錘74が遠心力により腕部76を径方向ZBの外側に付勢する力がコイルばね75が腕部76を径方向ZBの内側に付勢する力よりも小さくなるとき、腕部76が回転し、腕部76の汲上部76Cが径方向ZBの内側に移動する。このため、腕部76が支持プレート71(カバープレート72)よりも径方向ZBに突出する突出距離が大きくなる。このため、駆動モータ30が高回転から低回転に移行するとき、腕部76がオイル64に接触する面積が大きくなる。したがって、駆動モータ30の低回転時に腕部76がオイル64をより多く汲み上げることができる。
(4)腕部76は、内側距離D1が外側距離D2よりも小さい構成を有する。この構成によれば、内側距離D1が外側距離D2以上の場合と比較して、支持部品73を中心とする腕部76の内側部分76Aの回動量に対して、支持部品73を中心とする腕部76の汲上部76Cが径方向ZBの内側に移動する距離が大きくなる。このため、錘74の移動距離およびコイルばね75の伸縮距離に対して、上記突出距離が小さくなる量が大きくなる。したがって、錘74の移動距離およびコイルばね75の伸縮距離を小さくすることができるため、冷却装置70の径方向ZBの小型化を図ることができる。
(5)腕部76には、汲上部76Cが形成されている。この構成によれば、支持プレート71およびカバープレート72から突出した状態で汲上部76Cがオイル64を汲み上げたときにオイル64が腕部76から零れ落ちることが抑制される。また、汲上部76Cは、湾曲部76Eを有する。この構成によれば、駆動モータ30が高回転のとき、腕部76の回転により汲上部76Cが径方向ZBの内側に移動したとき、腕部76の支持プレート71(カバープレート72)からの径方向ZBへの突出距離が小さくなる。このため、腕部76に起因する粘性抵抗が小さくなる。
(6)駆動モータ30においては、冷却装置70が両コイルエンド52Aにそれぞれ位置している。この構成によれば、冷却装置70が両コイルエンド52Aを冷却することができる。したがって、駆動モータ30は、コイル52をより冷却することができる。
(7)駆動モータ30においては、オイル64がロータ40よりも鉛直方向の下側に位置している。この構成によれば、ロータ40がオイル64に浸されていないため、ロータ40に作用する粘性抵抗が「0」となる。したがって、ロータ40がオイル64に浸されたと仮定した場合と比較して、駆動モータ30に作用する粘性抵抗が小さくなる。
(8)オイル流路72Eは、腕部76の回転範囲よりも大きい。この構成によれば、オイル流路72Eが腕部76の回転範囲と等しいと仮定した構成と比較して、カバープレート72の軽量化を図ることができる。
本駆動モータおよび本車両駆動装置は、上記実施形態とは別の実施形態を含む。以下、本駆動モータおよび本車両駆動装置の他の実施形態として上記実施形態の変形例を示す。なお以下の各変形例は、技術的に可能な範囲において互いに組み合わせることもできる。
・上記実施形態の腕部76において、図7に示されるように壁部76Hを追加することもできる。壁部76Hは、腕部76の軸方向ZAの全体にわたり形成されている。腕部76は、径方向ZBにおいて汲上部76Cよりも内側かつ支持部分76Fよりも外側に位置している。この構成によれば、汲上部76Cにより汲み上げられたオイル64は、腕部76の外側部分76Bを伝って壁部76Hに衝突する。そして、壁部76Hに衝突したオイル64は、壁部76Hよりも径方向ZBの内側に移動することが制限されてカバープレート72のオイル流路72Eに流入する。このため、オイル64がオイル流路72Eに流入しやすくなる。
・上記実施形態の腕部76において、内側距離D1が外側距離D2以上とすることもできる。
・上記実施形態の腕部76は、支持部分76Fを中心として内側部分76Aに対して外側部分76Bが屈曲した形状を有する。ただし、腕部76の形状は上記実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の腕部76は、内側部分76Aおよび外側部分76Bが一直線状となる形状を有する。
・上記実施形態の収容部71B,72Bは、径方向ZBに延びている。ただし、収容部71B,72Bの形状は上記実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の収容部71B,72Bは、支持部品73を中心とした円弧形状に形成される。変形例の収容部71B,72Bの円弧形状としては、例えば、曲率半径が内側距離D1と等しくすることもできる。
・上記実施形態のカバープレート72において、収容部72Bおよび固定穴72Dの少なくとも一方を省略することもできる。
・上記実施形態のカバープレート72において、オイル64に最も接近するオイル流路72Eの少なくとも一部がオイル64に浸される構成に変更することもできる。
・上記実施形態のカバープレート72のオイル流路72Eにおいて、オイル流路72Eの周方向ZCの大きさを腕部76の回転範囲と等しくすることもできる。なお、回転範囲は、駆動モータ30が停止時のときの腕部76の周方向ZCの位置から駆動モータ30が最大回転速度のときの腕部76の周方向ZCの位置までの範囲を示す。
・上記実施形態の錘74は、円柱状に形成されている。ただし、錘74の形状は上記実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の錘74は、球状に形成される。
・上記実施形態の冷却装置70において、腕部76の個数を1〜3個または5個以上とすることもできる。また、冷却装置70において、支持プレート71の収容部71Bおよび固定穴71Cの個数、カバープレート72の収容部72B、固定穴72D、およびオイル流路72Eの個数、支持部品73、錘74、およびコイルばね75の個数は、腕部76の個数に応じて変更される。
・上記実施形態の腕部76および錘74を同一材料により一体に形成することもできる。また、上記実施形態の腕部76および支持部品73を同一材料により一体に形成することもできる。腕部76および支持部品73を一体に形成した構成においては、支持プレート71の固定穴71Cおよびカバープレート72の固定穴72Dのそれぞれに支持部品73が各プレート71,72に対する回転が可能な状態で支持されている。
・上記実施形態の吐出プレート77において、第2流路77Eの個数を1〜3個または5個以上に変更することもできる。
・上記実施形態の冷却装置70は、付勢部品としてコイルばね75が用いられている。ただし、付勢部品の構成は上記実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の冷却装置70は、付勢部品としてねじりコイルばねが用いられる。ねじりコイルばねは、例えば腕部76の支持部分76Fの貫通孔76Gに挿入されている。ねじりコイルばねには、支持部品73が挿入されている。ねじりコイルばねの一端は、支持プレート71およびカバープレート72の一方に固定されている。ねじりコイルばねの他端は、腕部76の内側部分76Aに固定されている。
・上記実施形態の冷却装置70において、支持プレート71を省略することもできる。
・上記実施形態の2個の冷却装置70の一方を省略することもできる。
・上記実施形態の冷却装置70において、支持プレート71、カバープレート72、吐出プレート77、および腕部76の少なくとも1つを金属材料により形成した構成に変更することもできる。なお、この金属材料としては、例えばアルミニウムを用いることができる。
・上記実施形態の各前輪2Fを駆動させる一組の駆動ユニット20および各後輪2Rを駆動させる一組の駆動ユニット20の少なくとも一方において、減速機21を省略することができる。
・上記実施形態の車両駆動装置10において、各前輪2Fを駆動させる一組の駆動ユニット20および各後輪2Rを駆動させる一組の駆動ユニット20の一方を省略することもできる。
・上記実施形態の車両駆動装置10は、各車輪2を駆動させる構成を有する。ただし、車両駆動装置10の構成は上記実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の車両駆動装置10は、ハイブリッド車両または電動車両のモータジェネレータ(駆動モータ)としての構成を有する。
次に、上記実施形態から把握することができる技術的思想について以下に記載する。
(付記1)前記腕部の前記径方向の外側端部には、前記冷却液を汲み上げる汲上部が形成され、前記汲上部において前記冷却液を汲み上げる部分とは反対側の部分が湾曲形状に形成されている駆動モータ。
この駆動モータにおいては、汲上部において冷却液を汲み上げる部分とは反対側の部分が湾曲形状に形成されるため、駆動モータが高回転のとき、腕部の回転により汲上部が径方向の内側に移動したとき、腕部のプレートからの径方向への突出距離が小さくなる。このため、腕部に起因する粘性抵抗が小さくなる。
(付記2)前記冷却液貯留部の前記冷却液は、前記プレートよりも下方に位置している駆動モータ。
この駆動モータにおいては、プレートが冷却液に浸されていないため、プレートに作用する粘性抵抗が「0」となる。したがって、プレートが冷却液に浸されたと仮定した場合と比較して、駆動モータに作用する粘性抵抗が小さくなる。
(付記3)前記冷却液貯留部の前記冷却液は、前記ロータよりも鉛直方向の下側に位置している駆動モータ。
この駆動モータにおいては、ロータが冷却液に浸されていないため、ロータに作用する粘性抵抗が「0」となる。したがって、ロータが冷却液に浸されたと仮定した場合と比較して、駆動モータに作用する粘性抵抗が小さくなる。
1…電動車両、10…車両駆動装置、30…駆動モータ、40…ロータ、41…出力軸、50…ステータ、52…コイル、60…筐体、63…オイル貯留部(冷却液貯留部)、64…オイル(冷却液)、70…冷却装置、71…支持プレート(プレート)、72…カバープレート(プレート)、72E…オイル流路(接続流路)、72F…連通孔(接続流路)、73…支持部品、74…錘(錘部)、75…コイルばね(付勢部品)、76…腕部、76A…内側部分、76B…外側部分(腕部の径方向の外側の部分)、77B…連通部(接続流路)、77C…連通孔(接続流路)、77D…第1流路(接続流路)、77E…第2流路(吐出流路)、77F…吐出口、ZB…径方向、D1…内側距離、D2…外側距離。

Claims (5)

  1. 冷却液が溜められる冷却液貯留部を有し、筒状に形成された筐体と、
    前記筐体内に収容され、電力が供給されることにより磁界を生成するコイルを有するステータと、
    出力軸を有し、前記筐体内において、前記ステータよりも径方向の内側に収容され、前記コイルの磁界により回転力を得るロータと、
    前記出力軸に固定され、前記出力軸の回転にともない回転して前記冷却液を汲み上げて前記コイルに噴射する冷却装置と
    を備え、
    前記冷却装置は、板状に形成されたプレートと、前記プレートから前記径方向に突出することが可能な状態で取り付けられた腕部と、前記プレートに取り付けられ、前記腕部の前記径方向の内側の端部よりも前記径方向の外側に位置し、前記プレートに対して前記腕部を回転可能に支持する支持部品とを有し、
    前記腕部において前記支持部品よりも前記径方向の内側部分には、前記冷却装置の回転により発生する遠心力により前記内側部分を前記径方向の外側に付勢する錘部が位置し、
    前記腕部は、前記腕部の前記径方向の外側部分が前記プレートから前記径方向に突出するとき、前記冷却装置の回転にともない前記冷却液を汲み上げる
    駆動モータ。
  2. 前記冷却装置は、接続流路および吐出流路を有し、
    前記接続流路は、前記腕部により汲み上げられた前記冷却液を前記吐出流路に流入させるものであり、
    前記吐出流路は、吐出口を有し、
    前記吐出口は、前記コイルの内周側の空間に位置している
    請求項1に記載の駆動モータ。
  3. 前記冷却装置は、前記腕部の前記内側部分を前記径方向の内側に付勢する付勢部品を有する
    請求項1または2に記載の駆動モータ。
  4. 前記腕部の前記内側部分における前記錘部との接触位置と前記支持部品とを結ぶ前記腕部の内側距離は、前記腕部の前記径方向の外側の端部と前記支持部品とを結ぶ前記腕部の外側距離よりも小さい
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の駆動モータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の駆動モータを電動車両の駆動源として用いる
    車両駆動装置。
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