JP2014220712A - デュプレクサおよび送受信回路 - Google Patents

デュプレクサおよび送受信回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2014220712A
JP2014220712A JP2013099630A JP2013099630A JP2014220712A JP 2014220712 A JP2014220712 A JP 2014220712A JP 2013099630 A JP2013099630 A JP 2013099630A JP 2013099630 A JP2013099630 A JP 2013099630A JP 2014220712 A JP2014220712 A JP 2014220712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inductor
power amplifier
signal
antenna
duplexer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013099630A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6189626B2 (ja
Inventor
督 池内
Yoshi Ikeuchi
督 池内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Electronics Co Ltd
Original Assignee
Asahi Kasei Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Electronics Co Ltd filed Critical Asahi Kasei Electronics Co Ltd
Priority to JP2013099630A priority Critical patent/JP6189626B2/ja
Publication of JP2014220712A publication Critical patent/JP2014220712A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6189626B2 publication Critical patent/JP6189626B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • H04B1/40Circuits

Landscapes

  • Filters And Equalizers (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)

Abstract

【課題】単相出力パワーアンプから出力される送信信号が大信号である場合であっても、後段のLNAの耐性や線形性を確保する。【解決手段】インダクタL1の一端を差動出力パワーアンプ1の一方の出力ポート1Pに接続し、他端を、一端が差動出力パワーアンプ1の他方の出力ポート1Nに接続されたインダクタL2の他端に接続する。インダクタL1とトランス結合されたインダクタL3の一端をアンテナ2に接続し、他端をインダクタL2とトランス結合されたインダクタL4の一端に接続する。インダクタL4の他端をバランシングネットワーク42に接続し且つインダクタL3およびL4の接続部を単相入力LNA3の入力ポートに接続し、バランシングネットワーク42のインピーダンスをアンテナ2のインピーダンスと同等となるように調整してアンテナ2の受信信号に応じた単相信号を単相入力LNA3に入力する。【選択図】 図1

Description

本発明は、デュプレクサおよび送受信回路に関する。
従来、シリコン基板上に形成されたいわゆるオンチップデュプレクサを用いた送受信回路として、非特許文献1あるいは特許文献1に示すような回路が提案されている。
図3は、非特許文献1に記載の、オンチップデュプレクサを用いた無線通信による送受信回路の一例を示すブロック図である。
図3(a)はデータ送信時、図3(b)はデータ受信時の動作を表している。
図3において、51は単相出力のパワーアンプ、52は送受信用のアンテナ、53は単相入力の差動入力LNA(low noise amplifir)である。
また、L51〜L54はインダクタであって、インダクタL51の一端はアンテナ52に接続され、他端はインダクタL52の一端と接続され、インダクタL52の他端はバランシングネットワーク54を介して接地される。また、インダクタL53の一端は差動入力LNA53の一方の入力ポート53Pに接続され、インダクタL53の他端はインダクタL54の一端と接続される。インダクタL54の他端は差動入力LNA53の他方の入力ポート53Nに接続される。インダクタL53はインダクタL51とトランス結合され、同様に、インダクタL54はインダクタL52とトランス結合される。
そして、インダクタL51とインダクタL52との接続部に単相出力パワーアンプ51の出力端が接続される。
バランシングネットワーク54は、例えば、容量素子と抵抗素子とが並列に接続されて形成され、インピーダンスが設定できるようになっている。
インダクタL51〜L54、バランシングネットワーク54を備えたデュプレクサは、シリコン基板上に形成され集積化することができるようになっている。
このようなデュプレクサを用いて、データの送信が行われるときには、単相出力パワーアンプ51から出力された送信信号は、図3(a)中に矢印で示すように、インダクタL51に供給されアンテナ52を介して送信されると共に、インダクタL52に供給される。ここで、バランシングネットワーク54のインピーダンスをアンテナ52と同じインピーダンスに調整すると、インダクタL51とL53、インダクタL52とL54は、それぞれトランス結合しているため、インダクタL53およびL54には、それぞれ逆向きの起電力が発生する。これら逆向きの起電力はキャンセルされるため、送信信号は差動入力LNA53の入力ポート53Pおよび53Nには現れない。
また、図3(b)中に矢印で示すように、データの受信が行われるときには、アンテナ52で受信した受信信号は、インダクタL51を介してインダクタL52に供給される。そして、インダクタL51とL53、インダクタL52とL54は、それぞれトランス結合しているため、受信信号はインダクタL53およびL54に伝達され、差動入力LNA53の入力ポート53Pおよび53Nに現れる。
このように、図3に示す従来のデュプレクサでは、単相出力パワーアンプ51から出力された送信信号は、差動入力LNA53へのアイソレーションを確保することができ、また、アンテナ52に入力された受信信号は、差動信号として差動入力LNA53で受信することができる。
図4は、図3においてトランス結合していたインダクタL53およびL54を削除することにより、さらに単純化したデュプレクサを用いた送受信回路の一例を示すブロック図である。
図4に示す相受信回路は、インダクタL51の一端は、アンテナ52に接続されるとともに、差動入力LNA53の一方の入力ポート53Pに接続される。インダクタL51の他端はインダクタL52の一端と接続され、インダクタL52の他端は差動入力LNA53の他方の入力ポート53Nに接続されるとともに、バランシングネットワーク54を介して接地される。そして、インダクタL51とL52との接続部に、単相出力パワーアンプ51の出力端が接続される。インダクタL51およびL52と、バランシングネットワーク54とを含んでデュプレクサが構成される。
このようなデュプレクサを用いて、データの送信が行われるときには、図4(a)中に矢印で示すように、単相出力パワーアンプ51から出力された送信信号は、インダクタL51に供給され、アンテナ52を介して送信されるとともに、インダクタL52に供給される。このとき、バランシングネットワーク54のインピーダンスを、アンテナ52と同じインピーダンスに調整すると、送信信号は、差動入力LNA53の入力ポート53Pおよび53Nに同相信号として供給されるため、差動入力LNA53においてキャンセルされ、差動入力LNA53は、差動入力LNA53の出力に現れない。
また、図4(b)に示すように、アンテナ52から信号を受信する場合には、アンテナ52からの受信信号は、インダクタL51を介してL52に供給され、差動入力LNA53の入力ポート53Pおよび53Nに受信信号が現れる。
このように、図3、図4に示す従来のデュプレクサでは、単相出力パワーアンプ51から出力された送信信号は、差動入力LNA53へのアイソレーションを確保することができ、また、アンテナ52に入力された受信信号は、差動信号として差動入力LNA53で受信することができる。
米国特許出願公開第2011/0064004号明細書
Mohyee Mikhemar,Hooman Darabi,Asad Abidi著,「アン オンチップ ワイドバンド アンド ローロス デュプレクサ フォー3G/4G CMOS ラジオ(An On-Chip Wideband and Low-Loss Duplexer for 3G/4G CMOS Radios)」,2010 Symposium on VLSI Circuits/Technical Digest of Technical Papers
しかしながら、上記従来のデュプレクサにあっては、例えば、図4において、単相出力パワーアンプ51から出力された送信信号が大信号である場合、差動入力LNA53に大きな同相信号が入力されてしまい、耐圧や線形性を確保することが困難となる。
また、図3に示す構成のデュプレクサにおいても、例えば、図5に示すように、トランス結合された、インダクタL51、L52側と、インダクタL53、L54側との間の、例えば、インダクタL51の一端とインダクタL53の一端との間、インダクタL51およびインダクタL52の接続部とインダクタL53およびインダクタL54の接続部との間、インダクタL52の一端とインダクタL54の一端との間に、寄生容量Cp1、Cp2、Cp3がそれぞれ存在した場合、単相出力パワーアンプ51から出力された送信信号が大信号である場合には、寄生容量Cp1、Cp2、Cp3を介して差動入力LNA53へ大きい同相信号が入力されてしまい、やはり耐圧や線形性を確保することが困難となる。
そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題点に着目してなされたものであり、単相出力パワーアンプなどから出力される送信信号が大信号である場合であっても、デュプレクサの後段のLNAなどの耐性や線形性を確保することの可能なデュプレクサおよび送受信回路を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、送信信号を差動信号として出力する差動出力パワーアンプの一方の出力端と接続される第1インダクタ(例えば図1に示す、インダクタL1)と、一端が前記差動出力パワーアンプの他方の出力端と接続され、且つ他端が前記第1インダクタの他端に接続された第2インダクタ(例えば図1に示す、インダクタL2)と、データ送受信用のアンテナに一端が接続され且つ前記第1インダクタとトランス結合された第3インダクタ(例えば図1に示す、インダクタL3)と、一端が前記第3インダクタの他端に接続され且つ前記第2インダクタとトランス結合された第4インダクタ(例えば図1に示す、インダクタL4)と、当該第4インダクタの他端に接続されるインピーダンス調整可能なバランシングネットワークと、前記第1インダクタおよび前記第2インダクタの接続部に接続され、前記差動出力パワーアンプへの電流供給を行う電源と、を備え、前記第3インダクタおよび第4インダクタの接続部から前記アンテナの受信信号に応じた単相信号が出力されることを特徴とするデュプレクサ、である。
本発明の他の態様は、一端が、送信信号を差動信号として出力する差動出力パワーアンプの一方の出力端と接続される第5インダクタ(例えば図2に示す、インダクタL3)と、一端が前記差動出力パワーアンプの他方の出力端と接続され、且つ他端が前記第5インダクタの他端に接続された第6インダクタ(例えば図2に示す、インダクタL4)と、当該第6インダクタの前記一端に接続されるインピーダンス調整可能なバランシングネットワークと、前記第5インダクタと前記第6インダクタとの接続部に第7インダクタ(例えば図3に示す、インダクタL5)を介して接続され、前記差動出力パワーアンプへの電流供給を行う電源と、を備え、前記第5インダクタと前記第6インダクタとの接続部から前記アンテナの受信信号に応じた単相信号が出力されることを特徴とするデュプレクサ、である。
前記バランシングネットワークのインピーダンスは、前記電源のインピーダンスと同等となるように設定されるようになっていてよい。
本発明の他の態様は、送信信号を差動信号として出力する差動出力パワーアンプと、無線通信によりデータの送受信を行うアンテナと、前記送信信号を、前記アンテナを介して送信するとともに、前記アンテナを介して受信した受信信号を単相信号として出力する上記いずれかの態様のデュプレクサと、当該デュプレクサから出力される単相信号を増幅する単相入力LNAと、を備えることを特徴とする送受信回路、である。
前記差動出力パワーアンプと前記アンテナと前記デュプレクサと前記単相入力LNAとは、シリコン基板上に形成されていてよい。
本発明の一態様によれば、差動出力パワーアンプなどから供給される送信信号が大信号であっても、デュプレクサの後段に接続される単相入力LNAなどの耐圧を確保することができ、また、線形性を確保することができる。
本発明の第1実施形態におけるデュプレクサを用いた送受信回路の一例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態におけるデュプレクサを用いた送受信回路の一例を示すブロック図である。 従来のデュプレクサを用いた送受信回路の一例を示すブロック図である。 従来のデュプレクサを用いた送受信回路の一例を示すブロック図である。 図3の送受信回路において寄生容量が生じた場合の一例を示す説明図である。
以下、本発明について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、本発明におけるデュプレクサを用いた送受信回路の一例を示すブロック図である。
図1において、1は送信信号を出力する差動出力パワーアンプ、2は無線通信によりデータの送受信を行うアンテナ、3は単相出力LNA、4はデュプレクサである。
デュプレクサ4は、インダクタL1〜L4を備えており、インダクタL1の一端は差動出力パワーアンプ1の一方の出力ポート1Pに接続される。インダクタL1の他端はインダクタL2の一端に接続され、インダクタL2の他端は差動出力パワーアンプ1の他方の出力ポート1Nに接続される。そしてインダクタL1とL2との接続部に,差動出力パワーアンプ1に電流供給を行うための電源41が接続される。
一方、インダクタL3は、インダクタL1とトランス結合され、インダクタL3の一端はアンテナ2に接続される。インダクタL3の他端はインダクタL4の一端に接続され、インダクタL4の他端はバランシングネットワーク42に接続される。インダクタL4は、インダクタL2とトランス結合される。
このバランシングネットワーク42は、例えば容量素子と抵抗素子とが並列に接続されて形成されインピーダンスが設定できるようになっている。
そして、インダクタL3とL4との接続部が単相入力LNA3の入力ポートに接続される。これらインダクタL1〜L4、電源41、バランシングネットワーク42を備えたデュプレクサ4は、シリコン基板上に形成されたオンチップデュプレクサを構成し集積化することができるようになっている。なお、本実施形態におけるデュプレクサはシリコン基板上に形成する場合に限るものではない。
図1において、単相入力LNA3の入力ポートとデュプレクサ4との間に、DCカット用のコンデンサを設けてもよい。
このような送受信回路において、アンテナ2を介してデータを送信する場合には、差動出力パワーアンプ1の出力ポート1Pおよび1Nから出力される送信信号は、図1(a)中に矢印で示すように、インダクタL1とインダクタL2とにそれぞれ供給される。このとき、電源41は、差動出力パワーアンプ1に電流供給を行い、差動出力パワーアンプ1の出力コモンを決定する。
ここでバランシングネットワーク42のインピーダンスを、アンテナ2と同じインピーダンスに調整すると、インダクタL1、L2はそれぞれ、インダクタL3、L4とトランス結合されているため、インダクタL3、L4には、逆向きの起電力が発生する。
これらインダクタL3、L4に発生した起電力はキャンセルされるため、送信信号は単相入力LNA3の入力には現れない。
また、アンテナ2を介してデータを受信する場合には、図1(b)中に矢印で示すように、アンテナ2で受信した受信信号は、アンテナ2からインダクタL3を介してL4に供給される。これらインダクタL3、L4には同相信号が供給されるため、受信信号は単相入力LNA3の入力に現れる。
以上より、図1に示すデュプレクサ4では、差動出力パワーアンプ1から出力された送信信号は、単相入力LNA3へのアイソレーションを確保することができるとともに、アンテナ2に入力された受信信号を、単相入力の単相入力LNA3で受信することができる。
そして、図1(a)に示すように、インダクタL1、L2側とインダクタL3、L4側との間に寄生容量が発生し、例えば、インダクタL1の一端とインダクタL2の一端との間、インダクタL1およびL2の接続部とインダクタL3およびL4の接続部との間、インダクタL2の他端とインダクタL4の他端との間にそれぞれ寄生容量Cp1、Cp2、Cp3が存在した場合でも、差動出力パワーアンプ1の出力コモンは一定であり、それに伴って単相入力LNA3の入力も一定であるため、単相入力LNA3の入力に送信信号は現れない。したがって、差動出力パワーアンプ1から出力された送信信号は、単相入力LNA3へのアイソレーションを確保することができる。
その結果、差動出力パワーアンプ1からの送信信号が大信号であっても、単相入力LNA3の耐圧を確保することができ、また、線形性を確保することができるため、線形性の要求も緩和される。
さらに、第1実施形態におけるデュプレクサを用いた送受信回路は、トランス結合されたインダクタL1、L3およびインダクタL2、L4の結合係数を変えて送信信号の出力レベルを調整することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
図2は、第2実施形態におけるデュプレクサを用いた送受信回路の一例を示すブロック図である。なお、上記第1実施形態における送受信回路と同一部には同一符号を付与する。
図2において、1は送信信号を出力する差動出力パワーアンプ、2は無線通信によりデータの送受信を行うアンテナ、3は単相出力LNA、4aはデュプレクサである。
デュプレクサ4aは、インダクタL3およびL4を備えている。インダクタL3の一端はアンテナ2に接続されるとともに、差動出力パワーアンプ1の一方の出力ポート1Pに接続される。インダクタL3の他端はインダクタL4の一端に接続され、インダクタL4の他端は差動出力パワーアンプ1の他方の出力ポート1Nに接続されるとともに、バランシングネットワーク42を介して接地される。
このバランシングネットワーク42は、例えば容量素子と抵抗素子とが並列に接続されて形成されインピーダンスが設定できるようになっている。
また、インダクタL3とL4との接続部に、電源41がインダクタL5を介して接続される。電源41は、差動出力パワーアンプ1に電流供給を行い、差動出力パワーアンプ1の出力コモンを決定する。
そして、インダクタL3とL4との接続部が単相入力LNA3の入力ポートに接続される。また、これらインダクタL3、L4、電源41、バランシングネットワーク42を備えたデュプレクサ4aは、シリコン基板上に形成されたオンチップデュプレクサを構成し集積化することができるようになっている。なお、本実施形態におけるデュプレクサはシリコン基板上に形成する場合に限るものではない。
図2において、単相入力LNA3の入力ポートとデュプレクサ4aとの間に、DCカット用のコンデンサを設けてもよい。
このような送受信回路において、アンテナ2を介してデータを送信する場合には、差動出力パワーアンプ1の出力ポート1Pおよび1Nから出力される送信信号は、図2(a)中に矢印で示すように、インダクタL3とインダクタL4とに供給される。このとき、インダクタL5はチョークコイルとして働き、差動出力パワーアンプ1に供給される電源41と単相入力LNA3の入力とのアイソレーションを確保する。
ここでバランシングネットワーク42のインピーダンスを、アンテナ2と同じインピーダンスに調整すると、インダクタL3、L4には、逆向きの起電力が発生し、発生した起電力はキャンセルされるため、送信信号は単相入力LNA3の入力には現れない。
また、アンテナ2を介してデータを受信する場合には、図2(b)に示すように、アンテナ2で受信した受信信号は、アンテナ2からインダクタL3を介してL4に同相信号として供給される。このとき、チョークコイルとして働くインダクタL5により、電源41とアイソレーションが確保されているため、アンテナ2からインダクタL3、L4に供給された受信信号は単相入力LNA3の入力に現れる。
以上より、図2に示すデュプレクサでは、差動出力パワーアンプ1から出力された送信信号は、単相入力LNA3へのアイソレーションを確保することができるとともに、アンテナ2に入力された受信信号を、単相入力のLNA3で受信することができる。
その結果、差動出力パワーアンプ1からの送信信号が大信号であっても、単相入力LNA3の耐圧を確保することができ、また、線形性を確保することができるため、線形性の要求も緩和される。
また、第2実施形態におけるデュプレクサを用いた送受信回路は、トランス結合されたインダクタがないので省面積とすることができる。
なお、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
1 差動出力パワーアンプ
2 アンテナ
3 単相入力LNA
4、4a デュプレクサ
41 電源
42 バランシングネットワーク
L1〜L4 インダクタ
L5 インダクタ

Claims (5)

  1. 送信信号を差動信号として出力する差動出力パワーアンプの一方の出力端と接続される第1インダクタと、
    一端が前記差動出力パワーアンプの他方の出力端と接続され、且つ他端が前記第1インダクタの他端に接続された第2インダクタと、
    データ送受信用のアンテナに一端が接続され且つ前記第1インダクタとトランス結合された第3インダクタと、
    一端が前記第3インダクタの他端に接続され且つ前記第2インダクタとトランス結合された第4インダクタと、
    当該第4インダクタの他端に接続されるインピーダンス調整可能なバランシングネットワークと、
    前記第1インダクタおよび前記第2インダクタの接続部に接続され、前記差動出力パワーアンプへの電流供給を行う電源と、
    を備え、
    前記第3インダクタおよび第4インダクタの接続部から前記アンテナの受信信号に応じた単相信号が出力されることを特徴とするデュプレクサ。
  2. 一端が、送信信号を差動信号として出力する差動出力パワーアンプの一方の出力端と接続される第5インダクタと、
    一端が前記差動出力パワーアンプの他方の出力端と接続され、且つ他端が前記第5インダクタの他端に接続された第6インダクタと、
    当該第6インダクタの前記一端に接続されるインピーダンス調整可能なバランシングネットワークと、
    前記第5インダクタと前記第6インダクタとの接続部に第7インダクタを介して接続され、前記差動出力パワーアンプへの電流供給を行う電源と、
    を備え、
    前記第5インダクタと前記第6インダクタとの接続部から前記アンテナの受信信号に応じた単相信号が出力されることを特徴とするデュプレクサ。
  3. 前記バランシングネットワークのインピーダンスは、前記電源のインピーダンスと同等となるように設定されることを特徴とする請求項1または請求項2記載のデュプレクサ。
  4. 送信信号を差動信号として出力する差動出力パワーアンプと、
    無線通信によりデータの送受信を行うアンテナと、
    前記送信信号を、前記アンテナを介して送信するとともに、前記アンテナを介して受信した受信信号を単相信号として出力する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のデュプレクサと、
    当該デュプレクサから出力される単相信号を増幅する単相入力LNAと、を備えることを特徴とする送受信回路。
  5. 前記差動出力パワーアンプと前記アンテナと前記デュプレクサと前記単相入力LNAとを、シリコン基板上に形成したことを特徴とする請求項4記載の送受信回路。
JP2013099630A 2013-05-09 2013-05-09 デュプレクサおよび送受信回路 Active JP6189626B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013099630A JP6189626B2 (ja) 2013-05-09 2013-05-09 デュプレクサおよび送受信回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013099630A JP6189626B2 (ja) 2013-05-09 2013-05-09 デュプレクサおよび送受信回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014220712A true JP2014220712A (ja) 2014-11-20
JP6189626B2 JP6189626B2 (ja) 2017-08-30

Family

ID=51938781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013099630A Active JP6189626B2 (ja) 2013-05-09 2013-05-09 デュプレクサおよび送受信回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6189626B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113179087A (zh) * 2021-03-30 2021-07-27 山东英信计算机技术有限公司 一种低噪声放大器和差动放大总成

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63276908A (ja) * 1987-02-27 1988-11-15 Toshiba Corp 可変群遅延時間等化器
JP2007158987A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線通信装置
JP2009177825A (ja) * 2002-12-18 2009-08-06 Panasonic Corp 無線通信装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63276908A (ja) * 1987-02-27 1988-11-15 Toshiba Corp 可変群遅延時間等化器
JP2009177825A (ja) * 2002-12-18 2009-08-06 Panasonic Corp 無線通信装置
JP2007158987A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線通信装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113179087A (zh) * 2021-03-30 2021-07-27 山东英信计算机技术有限公司 一种低噪声放大器和差动放大总成

Also Published As

Publication number Publication date
JP6189626B2 (ja) 2017-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9172355B2 (en) Transmission circuit and signal transmission and reception circuit
US10305533B2 (en) Semiconductor device
TW200836496A (en) Method and apparatus for receiving radio frequency signals
US20060071712A1 (en) Variable gain amplifier
RU2008128884A (ru) Схема смесителя и способ
EP3016337B1 (en) Communication between capacitively isolated devices
WO2012074460A1 (en) Imbalance detection and reduction for wideband balun
US10637468B2 (en) Galvanically-isolated signaling between modules with step-up transformer
US9281888B1 (en) Quadrature signal generator, beamforming arrangement, communication device and base station
WO2015093462A1 (ja) 高周波回路及び該高周波回路を用いた送受信回路
US11240070B1 (en) Digital isolator
WO2017149698A1 (ja) ベクトル合成型移相器及び無線通信機
US9270263B2 (en) Switching device and module
US8779826B1 (en) Power splitter and combiner
JP4836030B2 (ja) Lc発振回路
JP6189626B2 (ja) デュプレクサおよび送受信回路
EP3053276B1 (en) Transceiver arrangement, communication device, and method
US9143185B2 (en) Transmit-receive switching circuit and wireless device
JP6146074B2 (ja) 増幅器におけるインピーダンス調整
US9130642B2 (en) Frequency-selective circuit with mixer module implemented for controlling frequency response, and related signal processing apparatus and method
JP5807762B2 (ja) 高周波モジュール及びそれを用いた携帯端末
JP2007028459A (ja) 無線送信用増幅回路、無線送受信回路、半導体集積回路、及び、無線通信装置
JP2007189290A (ja) 標準電波受信回路
US20140159812A1 (en) Signal converting apparatus and receiving apparatus for supporting concurrent dual bands in wireless communication system
CN116722886A (zh) 用于通信的装置和方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6189626

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350