JP2014220046A - マイクロ波プラズマ処理装置およびマイクロ波プラズマ源 - Google Patents

マイクロ波プラズマ処理装置およびマイクロ波プラズマ源 Download PDF

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Abstract

【課題】一本のマイクロ波照射部を用いて、チャンバ内に並置された複数の被処理基板に対して均一にプラズマ処理を行うことができるマイクロ波プラズマ処理装置およびそれに用いるマイクロ波プラズマ源を提供すること。
【解決手段】ウエハWにマイクロ波プラズマ処理を施すチャンバの上方にマイクロ波を放射するマイクロ波放射機構41を設け、チャンバの天壁の一部を構成するように誘電体からなるマイクロ波透過板43を設け、チャンバ内の載置台にはマイクロ波放射機構41に対応する部分の外側に2枚のウエハWが配置され、マイクロ波透過板43は、2枚のウエハWに対応するように設けられた2つのウエハ対応部43aと、2つのウエハ対応部43aを連結するように設けられ、マイクロ波放射機構41の直下に位置する連結部43bとを有し、連結部43bの幅がウエハ対応部43aの直径よりも小さい。
【選択図】図6

Description

本発明は、マイクロ波プラズマ処理装置およびそれに用いるマイクロ波プラズマ源に関する。
プラズマ処理は、半導体デバイスの製造に不可欠な技術であるが、従来から多用されてきた平行平板型や誘導結合型のプラズマ処理装置では、生成されるプラズマの電子温度が高いため微細素子にプラズマダメージを生じてしまい、また、プラズマ密度の高い領域が限定されるため、大型の半導体ウエハを均一かつ高速にプラズマ処理することは困難である。
そこで、高密度で低電子温度の表面波プラズマを均一に形成することができるRLSA(Radial Line Slot Antenna)マイクロ波プラズマ処理装置が注目されている(例えば特許文献1)。
RLSAマイクロ波プラズマ処理装置は、表面波プラズマ発生用のアンテナとしてチャンバの上部に所定のパターンで複数のスロットが形成された平面スロットアンテナであるラジアルラインスロットアンテナ(Radial Line Slot Antenna)を設け、マイクロ波発生源から導かれたマイクロ波を、アンテナのスロットから放射させるとともに、その下に設けられた誘電体からなるマイクロ波透過板を介して真空に保持されたチャンバ内に放射し、このマイクロ波電界によりチャンバ内で表面波プラズマを生成し、これにより半導体ウエハ等の被処理基板を処理するものである。
また、マイクロ波の伝送路におけるインピーダンス調整を行うチューナと平面スロットアンテナを有するアンテナ部とをユニット化して極めてコンパクトなマイクロ波放射部を有するプラズマ処理装置も提案されている(特許文献2)。
特許文献2に開示されたようなマイクロ波放射部は、極めてコンパクトであるため、種々のプラズマ処理に用いることが検討されている。このようなマイクロ波放射部を一本用いて一枚の基板を処理する場合には、チャンバ内の中央に設けられた載置台に被処理基板を載置し、チャンバの天壁中央部分の被処理基板に対応する位置に誘電体からなるマイクロ波透過板を設け、チャンバ中央の上方に設けられたマイクロ波放射部から放射されたマイクロ波を、マイクロ波透過板を介してチャンバ内に供給する。
特開2000−294550号公報 国際公開第2008/013112号パンフレット
ところで、最近では、載置台に2枚以上の基板を並置し、これらに対して一本のマイクロ波照射部でプラズマ処理を行うことが検討されているが、従来のように、チャンバ中央の上方に設けられたマイクロ波放射部から、チャンバの天壁中央部分に設けられたマイクロ波透過板を介してマイクロ波をチャンバ内に供給しても、表面波プラズマを被処理基板に対応する位置に十分広げることができず、2枚以上の基板に対して均一にプラズマ処理を行うことが困難である。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、一本のマイクロ波照射部を用いて、チャンバ内に並置された複数の被処理基板に対して均一にプラズマ処理を行うことができるマイクロ波プラズマ処理装置およびそれに用いるマイクロ波プラズマ源を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点では、マイクロ波プラズマにより被処理基板に所定の処理を施すマイクロ波プラズマ処理装置であって、被処理基板を収容するチャンバと、前記チャンバ内で複数の被処理基板を水平に支持する基板支持部材と、前記チャンバ内にガスを供給するガス供給系と、前記チャンバ内にマイクロ波を導入してマイクロ波による表面波プラズマを形成するためのマイクロ波プラズマ源とを具備し、前記マイクロ波プラズマ源は、マイクロ波を出力するマイクロ波出力部と、前記チャンバの上方に設けられ、前記マイクロ波出力部で出力されたマイクロ波を前記チャンバ内に放射するマイクロ波放射部と、前記チャンバの天壁の一部を構成し、前記マイクロ波放射部から放射されたマイクロ波を透過する、誘電体からなるマイクロ波透過板とを備え、前記基板支持部材は、前記マイクロ波放射部に対応する部分の外側領域に複数の被処理基板を支持し、前記マイクロ波放射部は、筒状をなす外側導体とその中に同軸的に設けられた内側導体とを有しマイクロ波を伝送するマイクロ波伝送路と、前記マイクロ波伝送路を伝送されてきたマイクロ波を、スロットを介して前記チャンバ内に放射する平面スロットアンテナとを有し、前記マイクロ波透過板は、前記複数の被処理基板に対応するように設けられた複数の基板対応部と、前記複数の基板対応部を連結するように設けられ、前記マイクロ波放射部の直下に位置する連結部とを有し、前記連結部の幅が前記基板対応部の直径または幅よりも小さいことを特徴とするマイクロ波プラズマ処理装置を提供する。
本発明の第2の観点では、マイクロ波プラズマによりチャンバ内の基板支持部材に支持された複数の被処理基板に所定の処理を施すマイクロ波プラズマ処理装置において、前記チャンバ内にマイクロ波を導入してマイクロ波による表面波プラズマを形成するためのマイクロ波プラズマ源であって、マイクロ波を出力するマイクロ波出力部と、前記チャンバの上方に設けられ、前記マイクロ波出力部で出力されたマイクロ波を前記チャンバ内に放射するマイクロ波放射部と、前記チャンバの天壁の一部を構成し、前記マイクロ波放射部から放射されたマイクロ波を透過する、誘電体からなるマイクロ波透過板とを備え、前記基板支持部材は、前記マイクロ波放射部に対応する部分の外側領域に複数の被処理基板を支持し、前記マイクロ波放射部は、筒状をなす外側導体とその中に同軸的に設けられた内側導体とを有しマイクロ波を伝送するマイクロ波伝送路と、前記マイクロ波伝送路を伝送されてきたマイクロ波を、スロットを介して前記チャンバ内に放射する平面スロットアンテナとを有し、前記マイクロ波透過板は、前記複数の被処理基板に対応するように設けられた複数の基板対応部と、前記複数の基板対応部を連結するように設けられ、前記マイクロ波放射部の直下に位置する連結部とを有し、前記連結部の幅が前記基板対応部の直径または幅よりも小さいことを特徴とするマイクロ波プラズマ源を提供する。
上記第1の観点および第2の観点において、前記基板支持部材は、2枚の被処理基板を支持するものとすることができる。前記マイクロ波透過板の厚さは1〜30mmであることが好ましい。また、前記マイクロ波透過板として、石英製またはアルミナ製のものを好適に用いることができる。
上記第1の観点において、前記マイクロ波プラズマにより励起されたガスを前記基板支持部材に支持された被処理基板にシャワー状に供給するためのシャワーヘッドをさらに具備していてもよい。
本発明によれば、チャンバ内の基板支持部材のマイクロ波放射部に対応する部分の外側領域に複数の被処理基板を支持し、マイクロ波放射部からのマイクロ波を透過するマイクロ波透過板として、複数の被処理基板に対応するように設けられた複数の基板対応部と、複数の基板対応部を連結するように設けられ、マイクロ波放射部の直下に位置する連結部とを有し、連結部の幅が基板対応部の直径または幅よりも小さい構成のものを用いた。これにより、マイクロ波放射部から放射され、マイクロ波透過板を透過したマイクロ波が表面波としてマイクロ波透過板の表面を広がる際に、連結部の表面を通る表面波を少なくして、基板対応部へ供給する表面波を増加することができ、被処理基板の存在領域全体の電界強度を大きくして均一な電界強度を得ることができる。したがって、複数の被処理基板に対して均一にプラズマ処理を行うことができる。
本発明の一実施形態に係るマイクロ波プラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。 図1のマイクロ波プラズマ処理装置に用いられるマイクロ波プラズマ源の構成を示す構成図である。 図2のマイクロ波プラズマ源のマイクロ波放射機構を示す縦断面図である。 マイクロ波放射機構の給電機構を示す横断面図である。 チューナにおけるスラグと滑り部材を示す横断面図である。 本発明の一実施形態に係るマイクロ波プラズマ処理装置のマイクロ波透過板を示す底面図である。 マイクロ波放射機構から放射されたマイクロ波の広がりを模式的に示す図である。 従来のようにマイクロ波放射機構の直下のみにマイクロ波透過板を設けた場合の電磁シミュレーション結果を示す図である。 チャンバの天壁の全面をマイクロ波透過板とした場合の電磁シミュレーション結果を示す図である。 ウエハよりも幅の狭い誘電体透過板をウエハの存在領域に対応して配置した場合の電磁シミュレーション結果を示す図である。 本発明の一実施形態である、ウエハに対応する2つのウエハ対応領域と、それらを繋ぐウエハの径よりも幅が小さい連結部を有する誘電体透過板を設けた場合のシミュレーション結果を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るマイクロ波プラズマ処理装置の概略構成を示す断面図であり、図2は図1の装置に用いられるマイクロ波プラズマ源の構成を示す構成図、図3はマイクロ波放射機構を示す断面図である。
本実施形態では、マイクロ波プラズマ処理装置100として、被処理基板、例えば半導体ウエハ(以下ウエハと記述する)をアッシングするためのものを例示する。ただし、プラズマ処理はこれに限るものではない。
マイクロ波プラズマ処理装置100は、気密に構成されたアルミニウムまたはステンレス鋼等の金属材料からなる矩形状をなすチャンバ1と、チャンバ1内にマイクロ波を形成するためのマイクロ波プラズマ源2と、チャンバ1内に処理ガス等を供給するためのガス供給系3と、チャンバ1内を排気する排気機構4と、マイクロ波プラズマ処理装置100の各構成要素を制御する制御部5とを有する。
チャンバ1内には被処理基板であるウエハWを2枚、水平状態で並列に載置(支持)するための載置台(基板支持部材)11が、チャンバ1の底部に設けられている。載置台11は、矩形状をなしており、その内部には、載置台11の温度を調節する温度調節器12が設けられている。温度調節器12は、例えば温度調節用媒体(例えば水など)が循環させられる管路を備えており、この管路内を流れる温度調節用媒体と熱交換が行なわれることにより、載置台11の温度が調節され、載置台11上のウエハWの温度制御がなされる。載置台11に載置されたウエハWの近傍には、ウエハWの温度を検出する温度センサ(図示せず)が設けられている。
載置台11を構成する材料としては、表面をアルマイト処理(陽極酸化処理)したアルミニウム等が例示される。
マイクロ波プラズマ源2は、複数経路に分配してマイクロ波を出力するマイクロ波出力部30と、マイクロ波出力部30から出力されたマイクロ波を伝送しチャンバ1内に放射するためのマイクロ波供給部40とを有している。マイクロ波供給部40は、平面スロットアンテナおよびチューナを有するマイクロ波放射機構(マイクロ波放射部)41と、マイクロ波出力部30から出力されたマイクロ波を増幅してマイクロ波放射機構41に導くアンプ部42と、マイクロ波を透過するマイクロ波透過板(天板)43とを有する。マイクロ波放射機構41は、チャンバ1の中央の2枚のウエハWの間の位置にマイクロ波を放射するようになっている。
チャンバ1の側壁上部には後述する形状の開口部1bが形成された金属製のリッド1aが載せられており、マイクロ波プラズマ源2はリッド1aに支持されている。リッド1aの上には、マイクロ波透過板(天板)43がシール部材86を介して気密に設けられている。すなわち、リッド1aとマイクロ波透過板43とでチャンバ1の天壁を構成し、マイクロ波透過板43は天壁の一部を構成する。後述するように、開口部1bとマイクロ波透過板43とは対応した形状を有している。なお、マイクロ波透過板43の上には金属製のカバー85が設けられている。
また、チャンバ1内の上部には、載置台11に対応するように、シャワーヘッド15がリッド1aに支持されて設けられている。シャワーヘッド15の底板には、ウエハWに対応する位置に多数のガス吐出孔16が形成されている。シャワーヘッド15内にはリッド1aを貫通してガス導入ノズル13が挿入されている。ガス導入ノズル13には、ガス供給系3のガス供給配管14が接続されている。そして、ガス供給系3からガス供給配管14およびガス導入ノズル13を介してシャワーヘッド15内に導入された所定のガスが、ガス吐出孔16を介してシャワー状に吐出される。
具体的には、ガス供給系3は、アッシングのための処理ガスとして用いるOガスを供給するOガス供給源、およびプラズマ生成ガスや希釈ガスとして用いるArガス等の不活性ガスを供給する不活性ガス供給源を有しており、これらガスが図示しない流量制御機構により所定の流量でチャンバ1内に供給されるようになっている。
排気機構4は、チャンバ1の底部に接続された排気配管17を有しており、さらに、排気配管17に設けられた、チャンバ1内の圧力を制御するための自動圧力制御弁(APC)18およびチャンバ1内を排気するための真空ポンプ19を有している。
チャンバ1の側壁からチャンバ1内に、チャンバ1内の圧力を計測する圧力計としての2つのキャパシタンスマノメータ22a,22bが設けられている。キャパシタンスマノメータ22aは高圧力用、キャパシタンスマノメータ22bは低圧力用となっている。そしてキャパシタンスマノメータ22a,22bの計測値に基づいて自動圧力制御弁(APC)18が調整されることによりチャンバ1内の圧力が制御される。
また、チャンバ1の他の側壁には、ウエハWの搬入出を行うための搬入出口20と、この搬入出口20を開閉するゲートバルブ21とが設けられている。
図2に示すように、マイクロ波プラズマ源2のマイクロ波出力部30は、マイクロ波電源31と、マイクロ波発振器32とを有している。マイクロ波発振器32は、所定周波数(例えば、915MHz)のマイクロ波を例えばPLL発振させる。マイクロ波の周波数としては、915MHzの他に、700MHzから3GHzを用いることができる。
また、図2に示すように、マイクロ波供給部40を構成するアンプ部42は、可変ゲインアンプ47と、ソリッドステートアンプを構成するメインアンプ48と、アイソレータ49とを有している。
可変ゲインアンプ47は、メインアンプ48へ入力するマイクロ波の電力レベルを調整するためのアンプである。
ソリッドステートアンプを構成するメインアンプ48は、例えば、入力整合回路と、半導体増幅素子と、出力整合回路と、高Q共振回路とを有する構成とすることができる。
アイソレータ49は、平面スロットアンテナで反射してメインアンプ48に向かう反射マイクロ波を分離するものであり、サーキュレータとダミーロード(同軸終端器)とを有している。サーキュレータは、平面スロットアンテナで反射したマイクロ波をダミーロードへ導き、ダミーロードはサーキュレータによって導かれた反射マイクロ波を熱に変換する。
マイクロ波放射機構41は、図3に示すように、マイクロ波を伝送する同軸構造の導波路(マイクロ波伝送路)44と、導波路44を伝送されたマイクロ波をチャンバ1内に放射する平面スロットアンテナ81を有するアンテナ部45と、チャンバ1内の負荷(プラズマ)のインピーダンスをマイクロ波出力部30におけるマイクロ波電源の特性インピーダンスに整合させるチューナ46とを有している。そして、マイクロ波放射機構41からチャンバ1内に放射されたマイクロ波により、チャンバ1内で表面波プラズマが形成されるようになっている。
導波路44は、筒状の外側導体52およびその中心に設けられた棒状の内側導体53が同軸状に配置されて構成されており、導波路44の先端にアンテナ部45が設けられている。導波路44は、内側導体53が給電側、外側導体52が接地側となっている。外側導体52および内側導体53の上端は反射板58となっている。
導波路44の基端側にはマイクロ波(電磁波)を給電する給電機構54が設けられている。給電機構54は、導波路44(外側導体52)の側面に設けられたマイクロ波電力を導入するためのマイクロ波電力導入ポート55を有している。マイクロ波電力導入ポート55には、アンプ部42から増幅されたマイクロ波を供給するための給電線として、内側導体56aおよび外側導体56bからなる同軸線路56が接続されている。そして、同軸線路56の内側導体56aの先端には、外側導体52の内部に向けて水平に伸びる給電アンテナ90が接続されている。
給電アンテナ90は、図4に示すように、マイクロ波電力導入ポート55において同軸線路56の内側導体56aに接続され、電磁波が供給される第1の極92および供給された電磁波を放射する第2の極93を有するアンテナ本体91と、アンテナ本体91の両側から、内側導体53の外側に沿って延び、リング状をなす反射部94とを有し、アンテナ本体91に入射された電磁波と反射部94で反射された電磁波とで定在波を形成するように構成されている。アンテナ本体91の第2の極93は内側導体53に接触している。反射板58から給電アンテナ90までの間には、反射波の実効波長を短くするためのテフロン(登録商標)等の誘電体からなる遅波材59が設けられている。なお、2.45GHz等の周波数の高いマイクロ波を用いた場合には、遅波材59は設けなくてもよい。
給電アンテナ90がマイクロ波(電磁波)を放射することにより、外側導体52と内側導体53との間の空間にマイクロ波電力が給電される。そして、給電機構54に供給されたマイクロ波電力が導波路44内をアンテナ部45に向かって伝播する。
チューナ46は、チャンバ1内の負荷(プラズマ)のインピーダンスをマイクロ波出力部30におけるマイクロ波電源の特性インピーダンスに整合させるものであり、外側導体52と内側導体53との間を上下に移動する2つのスラグ61a,61bと、反射板58の外側(上側)に設けられたスラグ駆動部70とを有している。
これらスラグのうち、スラグ61aはスラグ駆動部70側に設けられ、スラグ61bはアンテナ部45側に設けられている。また、内側導体53の内部空間には、その長手方向に沿って例えば台形ネジが形成された螺棒からなるスラグ移動用の2本のスラグ移動軸64a,64bが設けられている。
図5に示すように、スラグ61aは、誘電体からなる円環状をなし、その内側に滑り性を有する樹脂からなる滑り部材63が嵌め込まれている。滑り部材63にはスラグ移動軸64aが螺合するねじ穴65aとスラグ移動軸64bが挿通される通し穴65bが設けられている。一方、スラグ61bは、スラグ61aと同様、ねじ穴65aと通し穴65bとを有しているが、スラグ61aとは逆に、ねじ穴65aはスラグ移動軸64bに螺合され、通し穴65bにはスラグ移動軸64aが挿通されるようになっている。これによりスラグ移動軸64aを回転させることによりスラグ61aが昇降移動し、スラグ移動軸64bを回転させることによりスラグ61bが昇降移動する。
内側導体53には長手方向に沿って等間隔に3つのスリット53aが形成されている。一方、滑り部材63は、これらスリット53aに対応するように3つの突出部63aが等間隔に設けられている。そして、これら突出部63aがスラグ61a,61bの内周に当接した状態で滑り部材63がスラグ61a,61bの内部に嵌め込まれる。滑り部材63の外周面は、内側導体53の内周面と遊びなく接触するようになっており、スラグ移動軸64a,64bが回転されることにより、滑り部材63が内側導体53を滑って昇降するようになっている。
上記スラグ移動軸64a,64bは、反射板58を貫通してスラグ駆動部70に延びている。スラグ移動軸64a,64bと反射板58との間にはベアリング(図示せず)が設けられている。また、内側導体53の下端には、導体からなる底板67が設けられている。スラグ移動軸64a,64bの下端は、駆動時の振動を吸収するために、通常は開放端となっており、これらスラグ移動軸64a,64bの下端から2〜5mm程度離隔して底板67が設けられている。なお、この底板67を軸受け部としてスラグ移動軸64a,64bの下端をこの軸受け部にて軸支させてもよい。
スラグ駆動部70は筐体71を有し、スラグ移動軸64aおよび64bは筐体71内に延びており、スラグ移動軸64aおよび64bの上端には、それぞれ歯車72aおよび72bが取り付けられている。また、スラグ駆動部70には、スラグ移動軸64aを回転させるモータ73aと、スラグ移動軸64bを回転させるモータ73bが設けられている。モータ73aの軸には歯車74aが取り付けられ、モータ73bの軸には歯車74bが取り付けられており、歯車74aが歯車72aに噛合し、歯車74bが歯車72bに噛合するようになっている。したがって、モータ73aにより歯車74aおよび72aを介してスラグ移動軸64aが回転され、モータ73bにより歯車74bおよび72bを介してスラグ移動軸64bが回転される。なお、モータ73a,73bは例えばステッピングモータである。なお、スラグ移動軸64bはスラグ移動軸64aよりも長く、より上方に達しており、したがって、歯車72aおよび72bの位置が上下にオフセットしており、モータ73aおよび73bも上下にオフセットしているので、モータおよび歯車等の動力伝達機構のスペースが小さく、筐体71が外側導体52と同じ径となっている。
モータ73aおよび73bの上には、これらの出力軸に直結するように、それぞれスラグ61aおよび61bの位置を検出するためのインクリメント型のエンコーダ75aおよび75bが設けられている。スラグ61aおよび61bの位置は、スラグコントローラ68により制御される。具体的には、図示しないインピーダンス検出器により検出された入力端のインピーダンス値と、エンコーダ75aおよび75bにより検知されたスラグ61aおよび61bの位置情報に基づいて、スラグコントローラ68がモータ73aおよび73bに制御信号を送り、スラグ61aおよび61bの位置を制御することにより、インピーダンスを調整するようになっている。スラグコントローラ68は、終端が例えば50Ωになるようにインピーダンス整合を実行させる。2つのスラグのうち一方のみを動かすと、スミスチャートの原点を通る軌跡を描き、両方同時に動かすと位相のみが回転する。
アンテナ部45は、マイクロ波放射アンテナとして機能する、平面状をなしスロット81aを有する平面スロットアンテナ81と、平面スロットアンテナ81の上面に設けられた遅波材82とを有している。そして、平面スロットアンテナ81の先端側に平面スロットアンテナ81に接するようにマイクロ波透過板(天板)43が設けられている。
遅波材82の中心には導体からなる円柱部材82aが貫通しており、底板67と平面スロットアンテナ81とを接続している。したがって、内側導体53が底板67および円柱部材82aを介して平面スロットアンテナ81に接続されている。遅波材82は外側導体52よりも大径になっており、外側導体52の端部は遅波材82の上面に接している。また、平面スロットアンテナ81は遅波材82よりも大径になっている。遅波材82と平面スロットアンテナ81の表面は被覆導体84により覆われている。
平面スロットアンテナ81にはスロット81aが形成されており、マイクロ波はスロット81aから放射される。スロット81aは、マイクロ波が均一に放射されるように、その形状、個数および配置が設定される。スロット81aは空間であってもよいし、真空より大きい誘電率を有する誘電体が充填されていてもよい。スロット81aに誘電体を充填することにより、マイクロ波の実効波長が短くなり、スロット全体の厚さ(平面スロットアンテナ81の厚さ)を薄くすることができる。
遅波材82は、真空よりも誘電率が大きい誘電体からなっており、例えば、石英、アルミナ等のセラミックス、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂やポリイミド系樹脂により構成されている。真空中ではマイクロ波の波長が長くなることから、遅波材82はこれらはマイクロ波の波長を短くしてアンテナを小さくする機能を有している。遅波材82は、その厚さによりマイクロ波の位相を調整することができ、平面スロットアンテナ81と天板との接合部が定在波の「はら」になるようにその厚さを調整する。これにより、反射が最小で、平面スロットアンテナ81の放射エネルギーが最大となるようにすることができる。
アンテナ部45では、メインアンプ48で増幅され内側導体53と外側導体52の周壁の間の導波路44を通って到達したマイクロ波が表面波として遅波材82を透過し、平面スロットアンテナ81のスロット81aを伝送され放射される。放射されたマイクロ波は、さらにマイクロ波透過板43を透過し、マイクロ波透過板43の底面に沿って広がる。
マイクロ波透過板43は、リッド1aの開口部1bと対応するように設けられ、前述したように、リッド1aとの間がシール部材86により気密にシールされている。また、マイクロ波透過板43の上面は金属製のカバー85により覆われている。
マイクロ波透過板43を構成する誘電体としては、遅波材82と同様、石英、アルミナ等のセラミックス、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂やポリイミド系樹脂が例示される。これらの中では、石英やアルミナが好適である。
マイクロ波透過板43は、図6の底面図に示すように、2枚のウエハWに対応する2つのウエハ対応部43aと、マイクロ波放射機構41の直下に位置し、2つのウエハ対応部43aを繋ぐ連結部43bとを有している。そして、連結部43bは、その幅がウエハ対応部43aの直径(幅)よりも小さく形成されている。マイクロ波透過板43の厚さは、1〜30mmであることが好ましい。
制御部5は、マイクロプロセッサ(コンピュータ)を有する中央演算部(CPU)と、プロセスシーケンスおよび制御パラメータであるプロセスレシピを記憶した記憶部と、入力手段およびディスプレイ等を有するユーザーインターフェースと備えており、選択されたプロセスレシピに従ってマイクロ波プラズマ処理装置100を制御するようになっている。
次に、以上のように構成されるマイクロ波プラズマ処理装置100における動作について説明する。
まず、ウエハWをチャンバ1内に搬入し、載置台11上に載置する。そして、排気機構4によりチャンバ1内を所定の圧力に調整するとともに、ガス供給系3からガス供給配管14およびガス導入ノズル13を介してシャワーヘッド15にArガス等を導入しつつ、マイクロ波プラズマ源2におけるマイクロ波放射機構41からマイクロ波を放射し、シャワーヘッド15内に表面波プラズマを生成する。そして、ガス供給系3から所定の処理ガスをチャンバ1内に導入すると、処理ガスはプラズマ化し、この処理ガスのプラズマ(イオンおよびラジカル)がシャワーヘッド15のガス吐出孔16から載置台11上の2枚のウエハWに向けてシャワー状に吐出され、ウエハWにプラズマ処理が施される。
本実施形態では、処理ガスとしてOガスを用い、表面波プラズマにより励起し、生成された酸素イオンやラジカルによりアッシング処理を行う。このとき、マイクロ波により高密度で低電子温度の表面波プラズマを形成することができ、下地へのダメージが小さい。
上記表面波プラズマを生成するに際し、マイクロ波プラズマ源2では、マイクロ波出力部30のマイクロ波発振器32から発振されたマイクロ波電力はマイクロ波供給部40へ導かれる。マイクロ波供給部40においては、マイクロ波電力が、ソリッドステートアンプを構成するメインアンプ48で個別に増幅され、マイクロ波放射機構41の導波路44に給電され、導波路44を通ってアンテナ部45に至る。図7に示すように、マイクロ波は表面波として遅波材82を透過し、平面スロットアンテナ81のスロット81aを伝送され、放射される。そして、マイクロ波透過板43を透過して、マイクロ波透過板43の表面に表面波が広がり、表面波プラズマが生成される。
マイクロ波放射機構41は、アンテナ部45とチューナ46とがユニット化された極めてコンパクトな構造を有している。このため、マイクロ波プラズマ源2自体をコンパクト化することができる。さらに、メインアンプ48、チューナ46および平面スロットアンテナ81が近接して設けられ、特にチューナ46と平面スロットアンテナ81とは集中定数回路として構成することができる。また、チューナ46により高精度でプラズマ負荷をチューニングすることができる。
このようなマイクロ波放射機構41において、従来のようにマイクロ波放射機構41の直下のみにマイクロ波透過板を設けた場合には、2枚のウエハWの載置領域に表面波が十分に広がらないため、マイクロ波放射機構41の直下に電界の強い部分が集中してしまい、ウエハWの存在領域に十分な電界強度が得られない。これに対して、誘電体からなるマイクロ波透過板をウエハ配置領域を含む広いものとすることにより、マイクロ波放射機構41における平面スロットアンテナ81のスロット81aから放射したマイクロ波をマイクロ波透過板43の表面に表面波として広げることができる。しかし、単にマイクロ波透過板を広いものとしただけでは、マイクロ波放射機構41の直下位置での電界強度が未だ強く、ウエハWの存在領域のマイクロ波放射機構41から遠い位置では電界強度が低くなって均一な電界強度が得られない。
そこで、本実施形態では、マイクロ波透過板43を2枚のウエハWに対応する2つのウエハ対応部43aと、マイクロ波放射機構41の直下に位置し、2つのウエハ対応部43aを繋ぐ連結部43bとを有するものとし、連結部43bの幅をウエハ対応部43aの直径(幅)よりも小さく形成している。これにより、マイクロ波透過板43を透過したマイクロ波が表面波としてマイクロ波透過板43の表面を広がる際に、連結部43bの表面を通る表面波を少なくして、ウエハ対応部43aへ供給する表面波を増加することができ、ウエハWの存在領域全体の電界強度を大きくして均一な電界強度を得ることができる。したがって、2枚のウエハWに対して均一にプラズマ処理を行うことができる。
この場合に、マイクロ波透過板43の表面に広がる表面波によるプラズマ電界強度分布は、マイクロ波透過板43の厚さによって変化するため、プラズマ処理に応じて所望のプラズマ均一性が得られるようにマイクロ波透過板43の厚さを最適化することが好ましい。良好なプラズマ電界強度分布を得るためには、マイクロ波透過板43の厚さは1〜30mmの範囲であることが好ましい。プラズマ電界強度分布は、マイクロ波透過板43の材質によっても変化するから、所望のプラズマ均一性が得られるようにマイクロ波透過板43の材質を適宜選択することもできる。また、プラズマ電界強度分布は、連結部の幅によっても調節することができる。
また、表面波プラズマにより励起された酸素イオンやラジカルは、シャワーヘッド15を介してウエハWに供給されるので、酸素イオンやラジカルをウエハWに均一に供給することができ、より均一なプラズマ処理を行うことができる。
次に、本発明のマイクロ波透過板を用いた場合と、その他のマイクロ波透過板を用いた場合の電界強度分布を電磁シミュレーションにより比較した結果について説明する。
図8は、従来のようにマイクロ波放射機構の直下のみにマイクロ波透過板を設けた場合のシミュレーション結果であるが、マイクロ波放射機構の直下に電界強度が大きい部分が集中して、ウエハ存在領域では十分な電界強度が得られないことがわかる。図9は、チャンバの天壁の全面をマイクロ波透過板とした場合であるが、電界強度が大きい領域が広がっているものの、マイクロ波放射機構の直下位置での電界強度が未だ強く、ウエハの存在領域で均一な電界強度が得られていないことがわかる。図10は、ウエハよりも幅の狭い誘電体透過板をウエハの存在領域に対応して配置した場合であるが、やはりマイクロ波放射機構の直下位置での電界強度が未だ強く、ウエハ存在領域での電界強度均一性が未だ不十分である。これらに対し、本実施形態であるウエハに対応する2つのウエハ対応領域と、それらを繋ぐウエハの径よりも幅が小さい連結部を有するマイクロ波透過板を用いた場合は、図11に示すように、マイクロ波放射機構の直下位置に電界強度が大きい部分が存在せず、ウエハ存在領域で電界強度が高くかつ均一であることが確認された。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく、本発明の思想の範囲内において種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、マイクロ波出力部30から出力されたマイクロ波を、アンプ部42で増幅し、スラグチューナ46と平面スロットアンテナ81を有するアンテナ部45とを備えたマイクロ波放射機構41から放射するようにしたが、平面スロットアンテナを有するマイクロ波放射部がチャンバ内に挿入される構造であればその構造は特に限定されない。また、ガスを吐出するためのシャワーヘッドを設けたが、シャワーヘッドは設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、2枚のウエハを処理する例を示したが、マイクロ波照射領域を中心として3枚以上のウエハを配置した場合にも適用可能である。
さらに、上記実施形態においては、Oガスをプラズマ化して被処理基板をアッシングする装置を例にとって説明したが、これに限定されるものではなく、エッチング処理、成膜処理、酸化処理や窒化処理等の他のプラズマ処理にも用いることができる。
さらにまた、被処理基板は半導体ウエハWに限定されず、LCD(液晶ディスプレイ)用基板に代表されるFPD(フラットパネルディスプレイ)基板や、セラミックス基板等の他の基板であってもよいことは言うまでもない。
1;チャンバ
1a;リッド
2;マイクロ波プラズマ源
3;ガス供給系
4;排気機構
5;制御部
11;載置台
12;温度調節器
20;搬入出口
30;マイクロ波出力部
40;マイクロ波供給部
41;マイクロ波放射機構(マイクロ波放射部)
42;アンプ部
43;マイクロ波透過板
43a;ウエハ対応部
43b;連結部
44;導波路(マイクロ波伝送路)
45;アンテナ部
46;チューナ
81;平面スロットアンテナ
81a;スロット
82;遅波材
100;マイクロ波プラズマ処理装置
W;半導体ウエハ(被処理基板)

Claims (9)

  1. マイクロ波プラズマにより被処理基板に所定の処理を施すマイクロ波プラズマ処理装置であって、
    被処理基板を収容するチャンバと、
    前記チャンバ内で複数の被処理基板を水平に支持する基板支持部材と、
    前記チャンバ内にガスを供給するガス供給系と、
    前記チャンバ内にマイクロ波を導入してマイクロ波による表面波プラズマを形成するためのマイクロ波プラズマ源と
    を具備し、
    前記マイクロ波プラズマ源は、
    マイクロ波を出力するマイクロ波出力部と、
    前記チャンバの上方に設けられ、前記マイクロ波出力部で出力されたマイクロ波を前記チャンバ内に放射するマイクロ波放射部と、
    前記チャンバの天壁の一部を構成し、前記マイクロ波放射部から放射されたマイクロ波を透過する、誘電体からなるマイクロ波透過板と
    を備え、
    前記基板支持部材は、前記マイクロ波放射部に対応する部分の外側領域に複数の被処理基板を支持し、
    前記マイクロ波放射部は、
    筒状をなす外側導体とその中に同軸的に設けられた内側導体とを有しマイクロ波を伝送するマイクロ波伝送路と、
    前記マイクロ波伝送路を伝送されてきたマイクロ波を、スロットを介して前記チャンバ内に放射する平面スロットアンテナとを有し、
    前記マイクロ波透過板は、
    前記複数の被処理基板に対応するように設けられた複数の基板対応部と、
    前記複数の基板対応部を連結するように設けられ、前記マイクロ波放射部の直下に位置する連結部とを有し、
    前記連結部の幅が前記基板対応部の直径または幅よりも小さいことを特徴とするマイクロ波プラズマ処理装置。
  2. 前記基板支持部材は、2枚の被処理基板を支持することを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波プラズマ処理装置。
  3. 前記マイクロ波透過板の厚さは1〜30mmであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマイクロ波プラズマ処理装置。
  4. 前記マイクロ波透過板は、石英製またはアルミナ製であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のマイクロ波プラズマ処理装置。
  5. 前記マイクロ波プラズマにより励起されたガスを前記基板支持部材に支持された被処理基板にシャワー状に供給するためのシャワーヘッドをさらに具備することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のマイクロ波プラズマ処理装置。
  6. マイクロ波プラズマによりチャンバ内の基板支持部材に支持された複数の被処理基板に所定の処理を施すマイクロ波プラズマ処理装置において、前記チャンバ内にマイクロ波を導入してマイクロ波による表面波プラズマを形成するためのマイクロ波プラズマ源であって、
    マイクロ波を出力するマイクロ波出力部と、
    前記チャンバの上方に設けられ、前記マイクロ波出力部で出力されたマイクロ波を前記チャンバ内に放射するマイクロ波放射部と、
    前記チャンバの天壁の一部を構成し、前記マイクロ波放射部から放射されたマイクロ波を透過する、誘電体からなるマイクロ波透過板と
    を備え、
    前記基板支持部材は、前記マイクロ波放射部に対応する部分の外側領域に複数の被処理基板を支持し、
    前記マイクロ波放射部は、
    筒状をなす外側導体とその中に同軸的に設けられた内側導体とを有しマイクロ波を伝送するマイクロ波伝送路と、
    前記マイクロ波伝送路を伝送されてきたマイクロ波を、スロットを介して前記チャンバ内に放射する平面スロットアンテナとを有し、
    前記マイクロ波透過板は、
    前記複数の被処理基板に対応するように設けられた複数の基板対応部と、
    前記複数の基板対応部を連結するように設けられ、前記マイクロ波放射部の直下に位置する連結部とを有し、
    前記連結部の幅が前記基板対応部の直径または幅よりも小さいことを特徴とするマイクロ波プラズマ源。
  7. 前記基板支持部材は、2枚の被処理基板を支持することを特徴とする請求項6に記載のマイクロ波プラズマ源。
  8. 前記マイクロ波透過板の厚さは1〜30mmであることを特徴とする請求項6または請求項7に記載のマイクロ波プラズマ源。
  9. 前記マイクロ波透過板は、石英製またはアルミナ製であることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか1項に記載のマイクロ波プラズマ源。
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