JP2014218911A - 送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置 - Google Patents

送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、潮流で水車を回して発電をする発電装置を送電鉄塔の基礎コンクリート内に埋設して発電をする送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置を提供する。【解決手段】、潮流30で水車1を回す潮流取り込み受口を、鰐口状の潮流流路13を左右二方向に設けて成る水車1と潮流30で回転摩擦熱を除去する潮流冷却部9を備えた発電機2、さらに、変電設備を備えた制御室16を、災害に耐える形状の送電鉄塔の基礎コンクリートAの型枠内に埋設組してコンクリート15を打設し、該コンクリートの凝固で一体形成されて成る送電鉄塔の基礎コンクリートA、該送電鉄塔の基礎コンクリートAを台船33で運び水平に地均しした海底25の基礎28の上に沈め置きして、該送電鉄塔の基礎コンクリートAの上に送電鉄塔22を構築することで、単独で発送電ができることを特徴とする送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置。【選択図】 図1

Description

本発明は、潮流で水車を回して発電をする発電装置をコンクリート内に埋設固定して発電をする潮流発電装置に関するものである。
従来、自然エネルギーで発電をする太陽光発電や風力発電などが普及し始めているが、太陽光発電には夜間や天候に左右される欠点があり、風力発電は風に左右されるなど安定した発電が期待できない問題がある。
他方、最も安定した自然エネルギーで発電ができる潮流を活用した、潮流発電装置は多種多様な開発がなされてきたが普及するに至っていないのが現状である。
なお、本願発明に関連する公知技術として次の特許文献を挙げることができる。
特許第4759092号(P4759092)、特開2000−18146(P2000−18146A)
従来の潮流発電装置は海底に支柱を打込んだ構造や海底にアンカーをして海上に浮かせた構造が主であり、設置コストや送電方法など問題が多く実用化を困難にしている。
特許第4759092号(P4759092)について説明すれば、海底にアンカーをして海上に浮かせた構造であり、設置コストや送電方法など多くの問題が多く大量に普及させることが困難である。
特開2000−18146(P2000−18146A)について説明すれば、海底に支柱を打込んだ構造であり、設置コストや送電方法など問題が多く大量に普及させることは困難である。
しかしながら、日本の電力事情は、原子力発電の停止に伴い火力発電の燃料費の高騰等で電気料金は高騰を続けている。他方、海洋国日本には自然現象や燃料費の高騰に左右されない、無尽蔵に活用ができるクリーンで燃料を必要としない潮流がある。該潮流を活用するために、離島から沿岸市町村の水深の浅い近海に、大量生産が可能な中小水力発電を可能にするコンクリート内に埋設した潮流発電装置を配備する発想に至った。
本発明は上記の発想に基づいてなされたもので、潮流で水車を回して発電をする発電装置並びに発電装置に付随する制御室等を、コンクリート躯体内に埋設してコンクリートの凝固で固定して成る、コンクリート内に埋設した潮流発電装置を提供するものである。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、潮流で水車を回して発電をする発電装置並びに発電装置に付随する制御室等を、コンクリート躯体内に埋設してコンクリートの凝固で固定して成る、コンクリート内に埋設した潮流発電装置、該コンクリート内に埋設した潮流発電装置の潮流取り込み受口を広くして水車を回転させる回転部を狭く絞ることで流速を高める形状をした鰐口状の潮流流路を、左右二方向に設けて潮の流れに対応させる構成とするもので、災害に耐える重量と形状の該コンクリート内に埋設した潮流発電装置を、水平に地均しをした海底の基礎上に、沈め置きして成ることを特徴とするコンクリート内に埋設した潮流発電装置(請求項1)を提供する。
前記、コンクリート内に埋設した潮流発電装置内に、潮流で水車を回して発電をする発電装置を複数基設けることを特徴とする請求項1記載のコンクリート内に埋設した潮流発電装置(請求項2)を提供する。
前記、コンクリート内に埋設した潮流発電装置内で発生する回転摩擦熱、該回転摩擦熱の発生部に潮流冷却部を設けて潮流を用いて冷却をする、該潮流冷却部を設けることを特徴とする請求項1、2記載のコンクリート内に埋設した潮流発電装置(請求項3)を提供する。
前記、コンクリート内に埋設した潮流発電装置を送電塔の基礎に利用することを特徴とする請求項1〜3記載のコンクリート内に埋設した潮流発電装置(請求項4)を提供する。
前記、請求項1に記載の潮流で水車を回して発電をする発電装置の発電機、並びに、水車の主軸を支持する各部をコンクリートの凝固をもって固定することで、各部に掛かる負荷を軽減させることを特徴とする請求項1〜4記載のコンクリート内に埋設した潮流発電装置(請求項5)を提供する。
本発明の特筆すべき大きな効果を列挙する。
イ)地球環境を破壊せず、自然現象や燃料費の高騰に左右されない、無尽蔵のクリーンなエネルギーが活用できる。
ロ)コンクリート内に埋設した潮流発電装置を沿岸に沿って多数基配置することで大量の電力を発電することができる。
ハ)多数のコンクリート内に埋設した潮流発電装置を沿岸に沿って配置をすることで、電力を必要とする市町村へ低コストで送電供給することができる。
二)多数のコンクリート内に埋設した潮流発電装置を沿岸に沿って配置をすることで、該コンクリート内に埋設した潮流発電装置を漁船の電気燃料基地並びに漁民の津浪避難シェルターなど多目的な活用ができる。
ホ)コンクリート内に埋設した潮流発電装置の基礎の構築は、沿岸に沿った水深の浅い場所であることから、作業性が良く建設費を大幅にコスト削減することができる。
へ)発電装置を規格化することで工場での大量生産が可能であるとともに大幅にコストを削減することができる。
請求項1に係る発明によれば、潮流で水車を回して発電をする発電装置並びに発電装置に付随する制御室等を、コンクリート躯体内に埋設してコンクリートの凝固で固定して成る、コンクリート内に埋設した潮流発電装置、該コンクリート内に埋設した潮流発電装置の潮流取り込み受口を広くして水車を回転させる回転部を狭く絞ることで流速を高める形状をした鰐口状の潮流流路を、左右二方向に設けて潮の流れに対応させる構成とするもので、災害に耐える重量と形状の該コンクリート内に埋設した潮流発電装置を、水平に地均しをした海底の基礎上に、沈め置きすることで建設費や工期を大幅に削減できる効果は大変に大きい。
請求項2に係る発明によれば、前記、該コンクリート内に埋設した潮流発電装置内に、潮流で水車を回して発電をする発電装置を複数基設けることで、大量の電力が得られる効果は大きい。
請求項3に係る発明によれば、前記、該コンクリート内に埋設した潮流発電装置内で発生する、回転摩擦熱を該回転摩擦熱の発生部を潮流で冷却することで、冷却設備や冷却装置が不要となる効果がある。
請求項4に係る発明によれば、前記、該コンクリート内に埋設した潮流発電装置を送電塔の基礎に利用することで、送電塔の基礎を新しく設ける必要がなく低コストで送電することができる効果は大きい。
請求項5に係る発明によれば、前記、請求項1に記載の潮流で水車を回して発電をする発電装置の発電機、並びに、水車の主軸を支持する各部をコンクリートで固定することで各部に掛かる負荷が軽減できることに加えて、回転で生じる微振動が防止できることから発電機の耐久性が高まる効果もある。
他方、漁業が衰退する中にあって、コンクリート内に埋設した潮流発電装置に電気燃料基地を併設して沿岸に沿って多数基配置をすることで、該コンクリート内に埋設した潮流発電装置が漁船の電気燃料の供給基地となり安価な電気燃料が漁船に供給できる。さらに、漁民が該電気産業に参加することで漁民が潤う効果も発生する。
以下に、本発明の実施形態の添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明のコンクリート内に埋設した潮流発電装置を説明するための縦断面図。
図2は同A〜A’横断面図
図3は同B〜B’横断面図
図4は同側面図
図5は設置状況を示した仮想図
本実施形態の図面について説明すれば、図1は、海底25の上にコンクリート内に埋設した潮流発電装置Aを設置するための基礎28を構築して、下部軸受4水車1中部軸受5ブレーキ12発電機ローター(回転子)8発電機ステータ(固定子)7上部軸受6励磁装置11を主軸3で組み合わせて成る発電装置29と、該発電装置29から発生する熱を冷却する潮流冷却部9を設け、機器搬入開口防水ハッチ17防水マンホール18タラップ19を備えた制御室16をコンクリート15で一体にしたコンクリート内に埋設した潮流発電装置Aの断面図で潮流導入口13に防護柵14を設けている。尚、満潮位20と干潮位21も記載した本発明のコンクリート内に埋設した潮流発電装置を説明するための縦断面図である。
図2は、図1のA〜A’部分の横断面で、中央部に水車1を設置して左右に鰐口状の潮流導入口13を設け、該潮流導入口13には水車1の破損を防止するための防護柵14を設けたコンクリート内に埋設した潮流発電装置A のA〜A’横断面図である。
図3は、図1のB〜B’部分の横断面で、機器搬入開口防水ハッチ17防水マンホール18タラップ19を備えた制御室でコンクリート内に埋設した潮流発電装置A のB〜B’横断面図である。
図4は、海底25の上に基礎28を構築してコンクリート内に埋設した潮流発電装置Aを設置した状態を示した側面図で、潮流導入口13に水車1の破損を防止するための防護柵14を設けるとともに、発電装置29から発生する熱を冷却する潮流冷却部9に潮流を注入する潮流導入口13を設け、防護柵14や満潮位・干潮位と送電塔を示した側面図である。
図5は、沿岸部を想定した送電状況と設置状況を示した仮想図である。
コンクリート内に埋設した潮流発電装置Aを設置するための基礎28の実施例を説明すれば、沿岸線沿いで発電に適した潮流30が得られる場所を調査選定して、コンクリート内に埋設した潮流発電装置Aを設置するための基礎28を構築する。該基礎28は海底25に捨石31を用いて水平に均し、被服ブロック32で基礎28を完成させる。
コンクリート内に埋設した潮流発電装置Aの実施例を説明すれば、潮流30で水車1を回して発電をする発電装置29を工場で組み立てて沿岸に運び、沿岸で型枠や付属部材を組み立ててコンクリート15を打設して、該コンクリート15の凝固後に型枠を解体してコンクリート内に埋設した潮流発電装置Aを完成させる。該コンクリート内に埋設した潮流発電装置Aを台船33で現地に運び、実施例1の基礎28上に沈め置きしてコンクリート内に埋設した潮流発電装置Aの設置を完了する。さらに、該コンクリート内に埋設した潮流発電装置A上に送電塔22を組み立てて送電線23を張って送電を可能にする。
コンクリート内に埋設した潮流発電装置Aの形状と規模について説明すれば、コンクリート内に埋設した潮流発電装置Aの上に送電塔22を組み立てて送電線23を張った状態で多種多様な災害に耐える形状と重量を有し、且つ、多様な設備を備えた規模のコンクリート内に埋設した潮流発電装置Aとする。
発電装置29について説明すれば、発電装置29の発電規模は製作コストと運搬等の利便性を考慮した規模として、コンクリート内に埋設した潮流発電装置A内に2基を内蔵することが望ましく、発電装置29を2基内蔵したコンクリート内に埋設した潮流発電装置Aを標準として、該発電装置29を2基内蔵したコンクリート内に埋設した潮流発電装置Aを沿岸に沿って多数基配備することで必要とする発電量が供給できる。
図5の沿岸部を想定した送電状況と設置状況を示した仮想図について説明すれば、発電装置29を2基内蔵したコンクリート内に埋設した潮流発電装置Aの上に送電塔22を建てて陸地26側に変圧器24を設けているが、変圧器24は発電装置29を2基内蔵したコンクリート内に埋設した潮流発電装置Aの制御室16内に組み込むことが理想であり、制御室16内に組み込む開発とする。
発電装置29を2基内蔵したコンクリート内に埋設した潮流発電装置Aの可能性として、漁船の燃料が電気に変わる時代に備えて、発電装置29を2基内蔵したコンクリート内に埋設した潮流発電装置Aに漁船に電気燃料が供給できる電気燃料供給基地の機能を持たせる開発が可能である。
さらに、発電装置29を2基内蔵したコンクリート内に埋設した潮流発電装置Aの可能性として、東北被災地の巨大津浪災害の体験から、海上を生活の場としている漁民の避難場所として、発電装置29を2基内蔵したコンクリート内に埋設した潮流発電装置Aの送電塔22の柱脚部分に津浪避難シェルターの機能を持たせることは容易である。
他方、発電装置29を2基内蔵したコンクリート内に埋設した潮流発電装置Aの発電能力が停止しても、送電塔の基礎として、漁礁として永久的に社会に貢献する。発電装置29を2基内蔵したコンクリート内に埋設した潮流発電装置Aは使い捨てする装置である。
この発明において、実施例や図面に示した形状は一例を示したものであり、同様の機能を果たす多種多様な形状に置き換えることは可能である。例えば図面に示した形状に転倒防止を兼ねた潮流を大量に取り込むための突出壁を設ける形状も発明の範囲である。
本発明のコンクリート内に埋設した潮流発電装置に、電気が供給できる機能を持たせて沿岸に沿って多数基配置をすることで、該コンクリート内に埋設した潮流発電装置が漁船の電気燃料の供給基地となり、該電気燃料の供給基地を漁民が維持管理をすることで漁民が潤う。さらに、津浪防災シェルターを併設することで海上における漁民の避難場所が確保できる。他方、海洋国日本の無尽蔵に活用ができるクリーンな潮流を活用することで、自然現象や燃料費の高騰に左右されることのない電力が供給できる。また、コンクリート内に埋設した潮流発電装置の発電能力が停止しても、送電塔の基礎として漁礁として永久的に社会に貢献する。
本発明のコンクリート内に埋設した潮流発電装置を説明するための縦断面図。 同A〜A’横断面図 同B〜B’横断面図 同側面図 設置状況を示した仮想図
1…水車
2…発電機
3…主軸
4…下部軸受
5…中部軸受
6…上部軸受
7…発電機ステータ(固定子)
8…発電機ローター(回転子)
9…潮流冷却部
10…スラスト軸受
11…励磁装置
12…ブレーキ
13…鰐口状の潮流流路
14…防護柵
15…コンクリート
16…制御室
17…機器搬入開口防水ハッチ
18…防水マンホール
19…タラップ
20…満潮位
21…干潮位
22…送電塔
23…送電線
24…変圧器
25…海底
26…陸地
27…潮の流れを示す矢印
28…基礎
29…発電装置
30…潮流
31…捨石
32…被覆ブロック
33…台船
A…コンクリート内に埋設した潮流発電装置
B…仮想地
本発明は、潮流で水車を回して発電をする発電装置を送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置に関するものである。
従来、自然エネルギーで発電をする太陽光発電や風力発電などが普及し始めているが、太陽光発電には夜間や天候に左右される欠点があり、風力発電は風に左右されるなど安定した発電が期待できない問題がある。
他方、最も安定した自然エネルギーで発電ができる潮流を活用した、潮流発電装置は多種多様な開発がなされてきたが普及するに至っていないのが現状である。
なお、本願発明に関連する公知技術として次の特許文献を挙げることができる。
特許第4759092号(P4759092)、特開2000−18146(P2000−18146A)
従来の潮流発電装置は海底に支柱を打込んだ構造や海底にアンカーをして海上に浮かせた構造が主であり、設置コストや送電方法など問題が多く実用化を困難にしている。
特許第4759092号(P4759092)について説明すれば、海底にアンカーをして海上に浮かせた構造であり、設置コストや送電方法など多くの問題が多く大量に普及させることが困難である。
特開2000−18146(P2000−18146A)について説明すれば、海底に支柱を打込んだ構造であり、設置コストや送電方法など問題が多く大量に普及させることは困難である。
しかしながら、日本の電力事情は、原子力発電の停止に伴い火力発電の燃料費の高騰等で電気料金は高騰を続けている。他方、海洋国日本には自然現象や燃料費の高騰に左右されない、無尽蔵に活用ができるクリーンで燃料を必要としない潮流がある。該潮流を活用するために、離島を含む沿岸市町村の水深の浅い近海に、大量生産が可能な送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置を配備する発想に至った。
本発明は上記の発想に基づいてなされたもので、送電鉄塔の基礎コンクリート内に潮流で水車を回して発電をする発電装置と発電装置に付随する制御室をコンクリートの打設凝固で一体成型固定して成る、単独で発送電ができる送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置を提供するものである。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置であって、潮流で水車を回す潮流取り込み受口を広くして、水車を回転させる回転部を狭く絞ることで流速を高める形状をした、鰐口状の潮流流路を左右二方向に設けて成る水車と潮流で回転摩擦熱を除去する潮流冷却部を備えた発電機、さらに、変蓄電設備を備えた制御室を、災害に耐える形状の送電鉄塔の基礎コンクリートの型枠内に埋設組してコンクリートを打設し、該コンクリートの凝固で一体形成されて成る送電鉄塔の基礎コンクリート、該送電鉄塔の基礎コンクリートを台船で運び水平に地均しした海底の基礎基板上に沈め置きして、該送電鉄塔の基礎コンクリートの上に送電鉄塔を構築することで単独で発送電ができることを特徴とする、送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置(請求項1)を提供する。
前記、潮流で水車を回す潮流取り込み受口を広くして、水車を回転させる回転部を狭く絞ることで流速を高める形状をした、鰐口状の潮流流路を左右二方向に設けて成る水車と潮流で回転摩擦熱を除去する潮流冷却部を備えた発電機を、請求項1記載の送電鉄塔の基礎コンクリート内に複数基埋設することを特徴とする請求項1記載の送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置(請求項2)を提供する。
前記、送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置を、沿岸線に沿って多数基設けて発送電することを特徴とする請求項1、2記載の送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置(請求項2)を提供する。
本発明の特筆すべき大きな効果を列挙する。
イ)地球環境を破壊せず、自然現象や燃料費の高騰に左右されない、無尽蔵のクリーンなエネルギーが活用できる。
ロ)単独で発送電ができる潮流発電装置を沿岸に沿って多数基配置することで大量の電力を発送電することができる。
ハ)単独で発送電ができる潮流発電装置を沿岸に沿って多数基配置をすることで、電力を必要とする市町村へ低コストで送電供給することができる。
二)単独で発送電ができる潮流発電装置を沿岸に沿って多数基配置をすることで、該単独で発送電ができる潮流発電装置を漁船の電気燃料基地並びに漁民の津浪避難シェルターなど多目的な活用ができる。
ホ)単独で発送電ができる潮流発電装置の基礎の構築は、沿岸に沿った水深の浅い場所であることから、作業性が良く建設費を大幅にコスト削減することができる。
へ)単独で発送電ができる潮流発電装置を規格化することで工場での大量生産が可能であるとともに大幅にコストを削減することができる。
請求項1に係る発明によれば、送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置であって、潮流で水車を回す潮流取り込み受口を広くして、水車を回転させる回転部を狭く絞ることで流速を高める形状をした、鰐口状の潮流流路を左右二方向に設けて成る水車と潮流で回転摩擦熱を除去する潮流冷却部を備えた発電機、さらに、変蓄電設備を備えた制御室を、災害に耐える形状の送電鉄塔の基礎コンクリートの型枠内に埋設組してコンクリートを打設し、該コンクリートの凝固で一体形成されて成る送電鉄塔の基礎コンクリート、該送電鉄塔の基礎コンクリートを台船で運び水平に地均しした海底の基礎基板上に沈め置きして、該送電鉄塔の基礎コンクリートの上に送電鉄塔を構築することで単独で発送電ができる送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置とすることで建設費や工期を大幅に削減できる効果は大変に大きい。
前記、潮流で水車を回す潮流取り込み受口を広くして、水車を回転させる回転部を狭く絞ることで流速を高める形状をした、鰐口状の潮流流路を左右二方向に設けて成る水車と潮流で回転摩擦熱を除去する潮流冷却部を備えた発電機を、請求項1記載の送電鉄塔の基礎コンクリート内に複数基埋設することで、大量に電力が得られる効果は大きい。
請求項3に係る発明によれば、前記、送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置を、沿岸線に沿って多数基設けて発送電することで、陸地に於ける土地買収等複雑な利権に左右されない発送電が可能になるとともに大量の電力が得られる効果は大きい。
他方、漁業が衰退する中にあって、送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置に電気燃料基地を併設して沿岸に沿って多数基配置をすることで、該送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置が漁船の電気燃料の供給基地となり安価な電気燃料が漁船に供給できる。さらに、漁民が該電気産業に参加することで漁民が潤う効果も発生する。
以下に、本発明の実施形態の添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明の送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置を説明するための縦断面図。
図2は同A〜A’横断面図。
図3は同B〜B’横断面図。
図4は同側面図。
図5は設置状況を示した仮想図。
本実施形態の図面について説明すれば、図1は、海底25の上に送電鉄塔の基礎コンクリートAを設置するための基礎基板28を構築して、送電鉄塔の基礎コンクリートAの下部軸受4水車1中部軸受5ブレーキ12発電機ローター(回転子)8発電機ステータ(固定子)7スラスト軸受10上部軸受6励磁装置11を主軸3で組み合わせて成る発電装置29と、該発電装置29から発生する熱を潮流で冷却する潮流冷却部9を設け、機器搬入開口防水ハッチ17防水マンホール18タラップ19を備えた制御室16をコンクリート15で一体形成して成る送電鉄塔の基礎コンクリートAの断面図で潮流導入口13に防護柵14を設けている。尚、満潮位20と干潮位21も記載した本発明の送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置を説明するための縦断面図である。
図2は、送電鉄塔の基礎コンクリートAのA〜A’部分の横断面で、中央部に水車1を設置して左右に鰐口状の潮流導入口13を設け、該潮流導入口13には水車1の破損を防止するための防護柵14を設けた横断面図である。
図3は、送電鉄塔の基礎コンクリートAのB〜B’部分の横断面で、機器搬入開口防水ハッチ17防水マンホール18タラップ19を備えた制御室の横断面図である。
図4は、海底25の上に基礎基板28を構築して送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cを設置した状態を示した側面図で、水車1の破損を防止するための防護柵14を設けるとともに、発電装置29から発生する回転摩擦熱を冷却する潮流冷却部9に潮流30を注入する潮流導入口13を設け、防護柵14や満潮位・干潮位と送電鉄塔を示した側面図である。
図5は、海底25に捨石31と被覆ブロック32を用いて水平な基礎基板28を構築して、該基礎基板28上に送電鉄塔の基礎コンクリートAを沈め置きして、該送電鉄塔の基礎コンクリートAの上に送電鉄塔を構築して成る、送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cから送電線23で高台に送電した仮想図で、陸地26の高台に送電鉄塔22変圧器24、さらに、海面の満潮位20干潮位21を示した、送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cから陸地26の高台に送電した場合を想定した仮想図である。
送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cを設置するための基礎基板28の実施例を説明すれば、沿岸線沿いで発電に適した潮流30が得られる場所を調査選定して、送電鉄塔の基礎コンクリートAを設置するための基礎基板28を構築する。該基礎基板28は海底25に捨石31を用いて水平に均し、被服ブロック32で基礎基板28を完成させる。
送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cの実施例を説明すれば、潮流30で水車1を回して発電をする発電装置29と変蓄電設備を備えた制御室16を工場で組み立てて沿岸に運び、沿岸で型枠や付属部材を組み立ててコンクリート15を打設して、該コンクリート15の凝固後に型枠を解体して送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cの送電鉄塔の基礎コンクリートAを完成させる。該送電鉄塔の基礎コンクリートAを台船33で現地に運び、実施例1の基礎基板28上に沈め置きして、該送電鉄塔の基礎コンクリートAの上に送電鉄塔22を組み立てて送電線23を張って送電を可能にする。他方、送電鉄塔の基礎コンクリートA内に設けた制御室16内の発電設備機器を組立てて発送電に備える。
送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cの送電鉄塔の基礎コンクリートAの形状と規模について説明すれば、送電鉄塔の基礎コンクリートAの上に送電鉄塔22を組み立てて送電線23を張った状態で多種多様な災害に耐える形状と重量を有し、且つ、多様な設備を備えた規模の送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cとする。
発電装置29について説明すれば、発電装置29の発電規模は製作コストと運搬等の利便性を考慮した規模として、送電鉄塔の基礎コンクリートA内に2基以上を内蔵することが望ましく、発電装置29を2基内蔵した送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cを標準とする、該発電装置29を2基内蔵した送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cを沿岸に沿って多数基配備することで必要とする発電量が供給できる。
図5の沿岸部を想定した送電状況と設置状況を示した仮想図について説明すれば、送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cから陸地26側に変圧器24を設けているが、変圧器24は送電鉄塔の基礎コンクリートA内の制御室16内に組み込むことが理想であり、制御室16内に組み込む開発とする。
発電装置29を2基内蔵した送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cの可能性として、漁船の燃料が電気に変わる時代に備えて、発電装置29を2基内蔵した送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cに漁船に電気燃料が供給できる電気燃料供給基地の機能を持たせる開発が可能である。
さらに、発電装置29を2基内蔵した送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cの可能性として、東北被災地の巨大津浪災害の体験から、海上を生活の場としている漁民の避難場所として、発電装置29を2基内蔵した送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cの送電鉄塔22の柱脚部分に津浪避難シェルターの機能を持たせることは容易である。
他方、発電装置29を2基内蔵した送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cの発電能力が停止しても、送電塔の基礎として、漁礁として永久的に社会に貢献する。発電装置29を2基内蔵した送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cは使い捨てする装置である。
この発明において、実施例や図面に示した形状は一例を示したものであり、同様の機能を果たす多種多様な形状に置き換えることは可能である。例えば図面に示した形状に転倒防止を兼ねた潮流を大量に取り込むための突出壁を設ける形状も発明の範囲である。
本発明の送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置に、電気が供給できる機能を持たせて沿岸に沿って多数基配置をすることで、該送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置が漁船の電気燃料の供給基地となり、該電気燃料の供給基地を漁民が維持管理をすることで漁民が潤う。さらに、津浪防災シェルターを併設することで海上における漁民の避難場所が確保できる。他方、海洋国日本の無尽蔵に活用ができるクリーンな潮流を活用することで、自然現象や燃料費の高騰に左右されることのない電力が供給できる。また、送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置の発電能力が停止しても、送電塔の基礎として漁礁として永久的に社会に貢献する。
本発明の送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置を説明するための縦断面図。 同A〜A’横断面図 同B〜B’横断面図 同側面図 設置状況を示した仮想図
1…水車
2…発電機
3…主軸
4…下部軸受
5…中部軸受
6…上部軸受
7…発電機ステータ(固定子)
8…発電機ローター(回転子)
9…潮流冷却部
10…スラスト軸受
11…励磁装置
12…ブレーキ
13…鰐口状の潮流流路
14…防護柵
15…コンクリート
16…制御室
17…機器搬入開口防水ハッチ
18…防水マンホール
19…タラップ
20…満潮位
21…干潮位
22…送電鉄塔
23…送電線
24…変圧器
25…海底
26…陸地
27…潮の流れを示す矢印
28…基礎基板
29…発電装置
30…潮流
31…捨石
32…被覆ブロック
33…台船
A…送電鉄塔の基礎コンクリート
B…仮想地
C…送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置
本発明は、潮流で水車を回して発電をする発電装置を送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置に関するものである。
従来、自然エネルギーで発電をする太陽光発電や風力発電などが普及し始めているが、太陽光発電には夜間や天候に左右される欠点があり、風力発電は風に左右されるなど安定した発電が期待できない問題がある。
他方、最も安定した自然エネルギーで発電ができる潮流を活用した、潮流発電装置は多種多様な開発がなされてきたが普及するに至っていないのが現状である。
なお、本願発明に関連する公知技術として次の特許文献を挙げることができる。
特許第4759092号(P4759092)、特開2000−18146(P2000−18146A)
従来の潮流発電装置は海底に支柱を打込んだ構造や海底にアンカーをして海上に浮かせた構造が主であり、設置コストや送電方法など問題が多く実用化を困難にしている。
特許第4759092号(P4759092)について説明すれば、海底にアンカーをして海上に浮かせた構造であり、設置コストや送電方法など多くの問題が多く大量に普及させることが困難である。
特開2000−18146(P2000−18146A)について説明すれば、海底に支柱を打込んだ構造であり、設置コストや送電方法など問題が多く大量に普及させることは困難である。
しかしながら、日本の電力事情は、原子力発電の停止に伴い火力発電の燃料費の高騰等で電気料金は高騰を続けている。他方、海洋国日本には自然現象や燃料費の高騰に左右されない、無尽蔵に活用ができるクリーンで燃料を必要としない潮流がある。該潮流を活用するために、離島を含む沿岸市町村の水深の浅い近海に、大量生産が可能な送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置を配備する発想に至った。
本発明は上記の発想に基づいてなされたもので、送電鉄塔の基礎コンクリート内に潮流で水車を回して発電をする発電装置と発電装置に付随する制御室をコンクリートの打設凝固で一体成型固定して成る、単独で発送電ができる送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置を提供するものである。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置であって、潮流で水車を回す潮流取り込み受口を広くして、水車を回転させる回転部を狭く絞ることで流速を高める形状をした、鰐口状の潮流流路を左右二方向に設けて成る水車と潮流で回転摩擦熱を除去する潮流冷却部を備えた発電機、さらに、変電設備を備えた制御室を、災害に耐える形状の送電鉄塔の基礎コンクリートの型枠内に埋設組してコンクリートを打設し、該コンクリートの凝固で一体形成されて成る送電鉄塔の基礎コンクリート、該送電鉄塔の基礎コンクリートを台船で運び水平に地均しした海底の基礎上に沈め置きして、該送電鉄塔の基礎コンクリートの上に送電鉄塔を構築することで単独で発送電ができることを特徴とする、送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置(請求項1)を提供する。
前記、潮流で水車を回す潮流取り込み受口を広くして、水車を回転させる回転部を狭く絞ることで流速を高める形状をした、鰐口状の潮流流路を左右二方向に設けて成る水車と潮流で回転摩擦熱を除去する潮流冷却部を備えた発電機を、請求項1記載の送電鉄塔の基礎コンクリート内に複数基埋設することを特徴とする請求項1記載の送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置(請求項2)を提供する。
前記、送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置を、沿岸線に沿って多数基設けて発送電することを特徴とする請求項1、2記載の送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置(請求項2)を提供する。
本発明の特筆すべき大きな効果を列挙する。
イ)地球環境を破壊せず、自然現象や燃料費の高騰に左右されない、無尽蔵のクリーンなエネルギーが活用できる。
ロ)単独で発送電ができる潮流発電装置を沿岸に沿って多数基配置することで大量の電力を発送電することができる。
ハ)単独で発送電ができる潮流発電装置を沿岸に沿って多数基配置をすることで、電力を必要とする市町村へ低コストで送電供給することができる。
二)単独で発送電ができる潮流発電装置を沿岸に沿って多数基配置をすることで、該単独で発送電ができる潮流発電装置を漁船の電気燃料基地並びに漁民の津浪避難シェルターなど多目的な活用ができる。
ホ)単独で発送電ができる潮流発電装置の基礎の構築は、沿岸に沿った水深の浅い場所であることから、作業性が良く建設費を大幅にコスト削減することができる。
へ)単独で発送電ができる潮流発電装置を規格化することで工場での大量生産が可能であるとともに大幅にコストを削減することができる。
請求項1に係る発明によれば、送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置であって、潮流で水車を回す潮流取り込み受口を広くして、水車を回転させる回転部を狭く絞ることで流速を高める形状をした、鰐口状の潮流流路を左右二方向に設けて成る水車と潮流で回転摩擦熱を除去する潮流冷却部を備えた発電機、さらに、変電設備を備えた制御室を、災害に耐える形状の送電鉄塔の基礎コンクリートの型枠内に埋設組してコンクリートを打設し、該コンクリートの凝固で一体形成されて成る送電鉄塔の基礎コンクリート、該送電鉄塔の基礎コンクリートを台船で運び水平に地均しした海底の基礎上に沈め置きして、該送電鉄塔の基礎コンクリートの上に送電鉄塔を構築することで単独で発送電ができる送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置とすることで建設費や工期を大幅に削減できる効果は大変に大きい。
請求項2に係る発明によれば、前記、潮流で水車を回す潮流取り込み受口を広くして、水車を回転させる回転部を狭く絞ることで流速を高める形状をした、鰐口状の潮流流路を左右二方向に設けて成る水車と潮流で回転摩擦熱を除去する潮流冷却部を備えた発電機を、請求項1記載の送電鉄塔の基礎コンクリート内に複数基埋設すること、大量に電力が得られる効果は大きい。
請求項3に係る発明によれば、前記、送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置を、沿岸線に沿って多数基設けて発送電することで、大量な発送電が可能になるとともに大量の電力が得られる効果は大きい。
他方、漁業が衰退する中にあって、送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置に電気燃料基地を併設して沿岸に沿って多数基配置をすることで、該送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置が漁船の電気燃料の供給基地となり安価な電気燃料が漁船に供給できる。さらに、漁民が該電気産業に参加することで漁民が潤う効果も発生する。
以下に、本発明の実施形態の添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明の送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置を説明するための縦断面図。
図2は同A〜A'横断面図。
図3は同B〜B'横断面図。
図4は同側面図。
図5は設置状況を示した仮想図。
本実施形態の図面について説明すれば、図1は、海底25の上に送電鉄塔の基礎コンクリートAを設置するための基礎28を構築して、送電鉄塔の基礎コンクリートAの下部軸受4水車1中部軸受5ブレーキ12発電機ローター(回転子)8発電機ステータ(固定子)7スラスト軸受10上部軸受6励磁装置11を主軸3で組み合わせて成る発電装置29と、該発電装置29から発生する熱を潮流で冷却する潮流冷却部9を設け、機器搬入開口防水ハッチ17防水マンホール18タラップ19を備えた制御室16をコンクリート15で一体形成して成る送電鉄塔の基礎コンクリートAの断面図で潮流導入口13に防護柵14を設けている。尚、満潮位20と干潮位21も記載した本発明の送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置を説明するための縦断面図である。
図2は、送電鉄塔の基礎コンクリートAのA〜A’部分の横断面で、中央部に水車1を設置して左右に鰐口状の潮流導入口13を設け、該潮流導入口13には水車1の破損を防止するための防護柵14を設けた横断面図である。
図3は、送電鉄塔の基礎コンクリートAのB〜B’部分の横断面で、機器搬入開口防水ハッチ17防水マンホール18タラップ19を備えた制御室の横断面図である。
図4は、海底25の上に基礎28を構築して送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cを設置した状態を示した側面図で、水車1の破損を防止するための防護柵14を設けるとともに、発電装置29から発生する回転摩擦熱を冷却する潮流冷却部9に潮流30を注入する潮流導入口13を設け、防護柵14や満潮位・干潮位と送電鉄塔を示した側面図である。
図5は、海底25に捨石31と被覆ブロック32を用いて水平な基礎28を構築して、該基礎28上に送電鉄塔の基礎コンクリートAを沈め置きして、該送電鉄塔の基礎コンクリートAの上に送電鉄塔を構築して成る、送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cから送電線23で高台に送電した仮想図で、陸地26の高台に送電鉄塔22変圧器24、さらに、海面の満潮位20干潮位21を示した、送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cから陸地26の高台に送電した場合を想定した仮想図である。
送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cを設置するための基礎28の実施例を説明すれば、沿岸線沿いで発電に適した潮流30が得られる場所を調査選定して、送電鉄塔の基礎コンクリートAを設置するための基礎28を構築する。該基礎28は海底25に捨石31を用いて水平に均し、被服ブロック32で基礎28を完成させる。
送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cの実施例を説明すれば、潮流30で水車1を回して発電をする発電装置29と変電設備を備えた制御室16を工場で組み立てて沿岸に運び、沿岸で型枠や付属部材を組み立ててコンクリート15を打設して、該コンクリート15の凝固後に型枠を解体して送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cの送電鉄塔の基礎コンクリートAを完成させる。該送電鉄塔の基礎コンクリートAを台船33で現地に運び、実施例1の基礎28上に沈め置きして、該送電鉄塔の基礎コンクリートAの上に送電鉄塔22を組み立てて送電線23を張って送電を可能にする。他方、送電鉄塔の基礎コンクリートA内に設けた制御室16内の発電設備機器を組立てて発送電に備える。
送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cの送電鉄塔の基礎コンクリートAの形状と規模について説明すれば、送電鉄塔の基礎コンクリートAの上に送電鉄塔22を組み立てて送電線23を張った状態で多種多様な災害に耐える形状と重量を有し、且つ、多様な設備を備えた規模の送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cとする。
発電装置29について説明すれば、発電装置29の発電規模は製作コストと運搬等の利便性を考慮した規模として、送電鉄塔の基礎コンクリートA内に2基以上を内蔵することが望ましく、発電装置29を2基内蔵した送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cを標準とする、該発電装置29を2基内蔵した送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cを沿岸に沿って多数基配備することで必要とする発電量が供給できる。
図5の沿岸部を想定した送電状況と設置状況を示した仮想図について説明すれば、送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cから陸地26側に変圧器24を設けているが、変圧器24は送電鉄塔の基礎コンクリートA内の制御室16内に組み込むことが理想であり、制御室16内に組み込む開発とする。
発電装置29を2基内蔵した送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cの可能性として、漁船の燃料が電気に変わる時代に備えて、発電装置29を2基内蔵した送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cに漁船に電気燃料が供給できる電気燃料供給基地の機能を持たせる開発が可能である。
さらに、発電装置29を2基内蔵した送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cの可能性として、東北被災地の巨大津浪災害の体験から、海上を生活の場としている漁民の避難場所として、発電装置29を2基内蔵した送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cの送電鉄塔22の柱脚部分に津浪避難シェルターの機能を持たせることは容易である。
他方、発電装置29を2基内蔵した送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cの発電能力が停止しても、送電塔の基礎として、漁礁として永久的に社会に貢献する。発電装置29を2基内蔵した送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置Cは使い捨てする装置である。
この発明において、実施例や図面に示した形状は一例を示したものであり、同様の機能を果たす多種多様な形状に置き換えることは可能である。例えば図面に示した形状に転倒防止を兼ねた潮流を大量に取り込むための突出壁を設ける形状も発明の範囲である。
本発明の送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置に、電気が供給できる機能を持たせて沿岸に沿って多数基配置をすることで、該送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置が漁船の電気燃料の供給基地となり、該電気燃料の供給基地を漁民が維持管理をすることで漁民が潤う。さらに、津浪防災シェルターを併設することで海上における漁民の避難場所が確保できる。他方、海洋国日本の無尽蔵に活用ができるクリーンな潮流を活用することで、自然現象や燃料費の高騰に左右されることのない電力が供給できる。また、送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置の発電能力が停止しても、送電塔の基礎として漁礁として永久的に社会に貢献する。
本発明の送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置を説明するための縦断面図。 同A〜A'横断面図 同B〜B'横断面図 同側面図 設置状況を示した仮想図
1…水車
2…発電機
3…主軸
4…下部軸受
5…中部軸受
6…上部軸受
7…発電機ステータ(固定子)
8…発電機ローター(回転子)
9…潮流冷却部
10…スラスト軸受
11…励磁装置
12…ブレーキ
13…鰐口状の潮流流路
14…防護柵
15…コンクリート
16…制御室
17…機器搬入開口防水ハッチ
18…防水マンホール
19…タラップ
20…満潮位
21…干潮位
22…送電鉄塔
23…送電線
24…変圧器
25…海底
26…陸地
27…潮の流れを示す矢印
28…基礎
29…発電装置
30…潮流
31…捨石
32…被覆ブロック
33…台船
A…送電鉄塔の基礎コンクリート
B…仮想地
C…送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置

Claims (5)

  1. 潮流で水車を回して発電をする発電装置並びに発電装置に付随する制御室等を、コンクリート躯体内に埋設してコンクリートの凝固で固定して成る、コンクリート内に埋設した潮流発電装置、該コンクリート内に埋設した潮流発電装置の潮流取り込み受口を広くして水車を回転させる回転部を狭く絞ることで流速を高める形状をした鰐口状の潮流流路を、左右二方向に設けて潮の流れに対応させる構成とするもので、災害に耐える重量と形状の該コンクリート内に埋設した潮流発電装置を、水平に地均しをした海底の基礎上に、沈め置きして成ることを特徴とするコンクリート内に埋設した潮流発電装置。
  2. 前記、コンクリート内に埋設した潮流発電装置内に、潮流で水車を回して発電をする発電装置を複数基設けることを特徴とする請求項1記載のコンクリート内に埋設した潮流発電装置。
  3. 前記、コンクリート内に埋設した潮流発電装置内で発生する回転摩擦熱、該回転摩擦熱の発生部に潮流冷却部を設けて潮流を用いて冷却をする、該潮流冷却部を設けることを特徴とする請求項1、2記載のコンクリート内に埋設した潮流発電装置。
  4. 前記、コンクリート内に埋設した潮流発電装置を送電塔の基礎に利用することを特徴とする請求項1〜3記載のコンクリート内に埋設した潮流発電装置。
  5. 前記、請求項1に記載の潮流で水車を回して発電をする発電装置の発電機、並びに、水車の主軸を支持する各部をコンクリートの凝固をもって固定することで、各部に掛かる負荷を軽減させることを特徴とする請求項1〜4記載のコンクリート内に埋設した潮流発電装置。
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