JP2014217920A - 作業工具および当該作業工具の製造方法 - Google Patents

作業工具および当該作業工具の製造方法 Download PDF

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芳宜 佐々木
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Abstract

【課題】 作業工具に生じる振動を低減するための改良技術が提供される。【解決手段】 モータ110を収容した本体部101と、研磨部103と、集塵装置装着部105と、集塵装置300を有する作業工具としてのサンダー100が構成される。当該サンダー100の製造方法においては、本体部101の振動を低減可能な周波数領域として、集塵装置装着部105に取り付けられた集塵装置300の所定方向の加速度が最大となる時の被駆動部の所定駆動周波数に対応して周波数領域が設定される。そして、モータ110の定格出力による駆動時における研磨部103の駆動周波数が、周波数領域内の周波数に設定される。これにより、少なくとも集塵装置300の一部がウェイトとして、本体部101に生じる振動を低減する動吸振器として動作するように設定される。【選択図】 図1

Description

本発明は、集塵装置が動吸振器として動作するように設定された作業工具および当該作業工具の製造方法に関する。
特開2011−031383号公報には、研磨作業に使用されるサンダーが開示されている。このサンダーは、粉塵排出ノズルを有しており、当該粉塵排出ノズルに集塵袋が装着されるように構成されている。
特開2011−031383号公報
特開2011−031383号公報に記載されたサンダーは、研磨作業を行う際に、工具本体としてのモータハウジングに振動が生じ、工具本体に生じる振動によって作業性が低下するおそれがある。そのため、作業工具の加工作業時に発生する振動の低減について検討する余地がある。そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、作業工具に生じる振動を低減するための技術に関する改良技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明に係る作業工具の好ましい形態によれば、モータと、先端工具が着脱可能に装着され、モータによって駆動される被駆動部と、モータを収容する工具本体と、少なくとも集塵装置の一部で構成されるウェイト部と、ウェイト部と工具本体の間に介在状に配置される弾性部と、を有する作業工具が構成される。当該作業工具においては、工具本体の振動を低減可能な周波数領域として、ウェイト部の所定方向の加速度が最大となる時の被駆動部の所定駆動周波数に対応して周波数領域が設定される。そして、モータの定格出力による駆動時における被駆動部の駆動周波数が、周波数領域内の周波数に設定される。これにより、当該作業工具が所定の作業を行う際に、ウェイト部と弾性部が動吸振器を構成し、ウェイト部が工具本体に対して相対移動することで、ウェイト部が工具本体に生じる振動を低減するように設定されて製造された作業工具。
本発明によれば、少なくとも集塵装置の一部がウェイト部を構成して動吸振器として動作するように設定されているため、集塵装置が動吸振器として動作しない構成に比べて、作業工具による加工作業時に工具本体に生じる振動が低減される。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、作業工具の質量に対するウェイト部の質量の比率をXとしたときに、所定駆動周波数に対するモータの定格出力による駆動時における被駆動部の駆動周波数の比率Yが、下記の式1で示される範囲になるようにモータの定格出力による駆動時における被駆動部の駆動周波数が設定されている。
(式1)−2.09X+0.99 ≦ Y ≦ −0.85X+1.07
より好ましくは、比率Yが下記の式2で示される範囲になるようにモータの定格出力による駆動時における被駆動部の駆動周波数が設定されている。
(式2)−1.47X+0.96 ≦ Y ≦ −1.47X+1.10
本形態によれば、少なくとも集塵装置の一部がウェイト部を構成し、ウェイト部の質量に応じて、モータの定格出力による駆動時における被駆動部の駆動周波数を所定の駆動周波数に設定することで、集塵装置が動吸振器として動作するように設定される。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、工具本体から延在する延在軸を有するように形成された取付部を有する。そして、集塵装置は、取付部に取り付けられるように構成されている。
本形態によれば、取付部は片持ち梁状に形成されるため、ウェイト部を構成する集塵装置の部分が動吸振器としてより合理的に動作する。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、集塵装置は弾性要素を有しており、弾性要素を介して取付部に取り付けられるように構成されている。そして、弾性部は、弾性要素によって構成されており、ウェイト部は集塵装置の弾性要素以外の部分によって構成されている。そして、ウェイト部としての集塵装置の弾性要素以外の部分が工具本体に対して相対移動することで、集塵装置が動吸振器として動作するように構成されている。
本形態によれば、集塵装置が弾性要素を介して取り付けられることで、集塵装置の弾性要素以外の部分がウェイト部として工具本体に対して相対移動される。したがって、集塵装置が動吸振器として合理的に動作する。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、弾性要素は、取付部の外周部に係合する弾性変形可能な係合部として構成されている。そして集塵装置は、係合部の外側に配置された係止部を有する。係合部が取付部に係合する際に、係合部が弾性変形することで係合部と係止部が協働して、集塵装置が取付部から脱落することを規制するように構成されている。係合部と係止部が協働する態様としては、係合部の外側に配置された係止部が係合部の外側への弾性変形を規制することで、弾性変形により生じる弾性力が取付部に作用する態様を包含する。なお、この場合、係止部と係合部が協働する構成であれば、係合部の外側への弾性変形は許容される。
本形態によれば、集塵装置が弾性要素を介して取り付けられることで、集塵装置を取り付けるための弾性要素が動吸振器のウェイトを移動させるための弾性要素としても機能する。すなわち、弾性要素が2つの機能を有するため、作業工具の部品点数が削減される。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、弾性部は、取付部によって構成されており、ウェイト部は、集塵装置全体で構成されている。そして、集塵装置が工具本体に対して相対移動することで、集塵装置が動吸振器として動作するように構成されている。
本形態によれば、集塵装置がウェイト部として工具本体に対して相対移動される。したがって、集塵装置が動吸振器として合理的に動作する。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、集塵装置は、取付部の外周部に係合する係合部を有する。取付部と係合部のうちの一方の構成要素には凸部が形成されており、取付部と係合部のうちの他方の構成要素には凹部が形成されている。そして、凸部と凹部が係合することで、集塵装置が取付部から脱落することを規制するように構成されている。
本形態によれば、凸部と凹部の係合によって、作業工具による加工作業中に集塵装置の脱落が規制される。したがって、集塵装置が動吸振器として合理的に動作する。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、係合部が取付部に対して当該取付部の延在軸方向に摺動することで、集塵装置が取付部に取り付けられるように構成されている。そして、延在軸方向において取付部に対する係合部の位置決めを行う位置決め部を有する。位置決め部としては、典型的には、取付部に設けられた凸部や工具本体に設けられた凸部等を好適に包含する。すなわち、延在軸方向に摺動した係合部が凸部に当接することで、係合部が位置決めされる構成が好ましい。なお、位置決め部としては、集塵装置の係合部に設けられた凸部が、取付部あるいは工具本体に当接する構成であってもよい。
本形態によれば、集塵装置が取付部の所定の位置で装着される。したがって、集塵装置が取付部に装着されることで、集塵装置が動吸振器として合理的に動作する。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、取付部は、延在軸に交差する断面が円形状に形成されており、先端側の第1径部と、延在軸方向に関して第1径部より工具本体側に設けられ、第1径部よりも大径の第2径部と、を有する。取付部には、第1径部に装着される第1集塵装置と第2径部に装着される集塵装置がそれぞれ装着されるように構成されている。そして、第1集塵装置が装着される場合には、第2径部が第1集塵装置の係合部の位置決めを行う位置決め部として機能するように構成されている。なお、取付部の断面の円形状とは、真円に限られず、大凡円形であれば楕円や長円等も包含する。また好ましくは、取付部は、第2径部に設けられた第2位置決め部を有する。そして、第2集塵装置が装着される場合には、第2位置決め部が第2集塵装置の係合部の位置決めを行うように構成されている。
本形態によれば、取付部に複数の集塵装置が装着される。そして、取付部の形状によって、装着される集塵装置に応じて、集塵装置が装着される位置が異なる。したがって、装着される集塵装置に応じて、所定位置に装着されることで、集塵装置が動吸振器として合理的に動作する。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、作業工具の所定作業時に、被加工材から先端工具を介して被駆動部に作用する負荷を計測するセンサと、センサの計測結果に基づいてモータを制御する制御装置と、を有する。そして、制御装置は、センサの計測結果に基づいて、周波数領域内の周波数に設定された被駆動部の駆動周波数を一定に保つようにモータの回転数を制御するように構成されている。ここで、被駆動部に作用する負荷を計測するセンサは、被駆動部に作用する負荷を直接的に計測する加速度センサや圧力センサ、あるいは被駆動部材を駆動するモータに関する指標を計測することで、被駆動部に作用する負荷を間接的に計測するセンサを好適に包含する。直接的に負荷を計測するセンサは、加速度センサや圧力センサが該当する。また、間接的に負荷を計測するセンサは、モータに供給される電力に関する指標を検出する電流計や電圧計、あるいはモータの出力軸に関する指標を検出するトルクセンサや回転計が該当する。
作業工具は、加工作業時の被加工材からの反力によって、被駆動部の駆動周波数が変動することがある。そのため、本形態によれば、加工作業時に被駆動部の駆動周波数が変動した場合であっても、モータの回転数を制御することで、被駆動部の駆動周波数をほぼ一定に保つことができる。したがって、加工作業時に被駆動部に作用する負荷が変動した場合であっても、集塵装置が動吸振器として合理的に動作する。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、取付部は、延在軸にそれぞれ交差する第1方向と第2方向に関して、第1方向に関する曲げ剛性が第2方向に関する曲げ剛性より小さくなるように構成されている。そして、第1方向が、工具本体に生じる振動の方向のうち最も大きい振動が生じる方向に一致するように設定されている。
一般に加工作業の態様に応じて振動の方向が定まる。すなわち、作業工具によって遂行される加工作業は異なり、加工作業時の振動は作業工具に応じて定まる。そのため、本形態によれば、作業工具に応じて定まる振動の方向と、取付部の曲げ剛性が小さくなるように設定することで、集塵装置がより大きい振幅で振動される。すなわち、取付部が動吸振器の弾性要素としても機能することで、より合理的に集塵装置が動吸振器として動作する。
本発明に係る作業工具の製造方法の好ましい形態によれば、モータと、先端工具が着脱可能に装着され、モータによって駆動される被駆動部と、モータを収容する工具本体と、少なくとも集塵装置の一部で構成されたウェイト部と、ウェイト部と工具本体の間に介在状に配置された弾性部と、を有する作業工具の製造方法が提供される。この作業工具の製造方法においては、工具本体の振動を低減する周波数領域として、ウェイト部の所定方向の加速度が最大となる時の被駆動部の所定駆動周波数に対応して周波数領域を設定するステップと、モータの定格回転による駆動時における被駆動部の駆動周波数を、当該周波数領域内の周波数に設定するステップと、を有する。そして、作業工具が所定の作業を行う際に、ウェイト部と弾性部が動吸振器を構成し、ウェイト部が工具本体に対して相対移動することで、ウェイト部が工具本体に生じる振動を低減するように設定される。
本発明によれば、モータの定格回転による駆動時における被駆動部の駆動周波数が所定の周波数領域内の周波数に設定されるため、集塵装置が装着された場合に、集塵装置の少なくとも一部がウェイト部を構成して動吸振器として動作するように設定されているため、作業工具による加工作業時に工具本体に生じる振動を低減する動吸振器として動作する作業工具を製造する製造方法が提供される。
本発明に係る作業工具の製造方法の更なる形態によれば、作業工具の質量に対するウェイト部の質量の比率をXとしたときに、所定駆動周波数に対するモータの定格出力による駆動時における被駆動部の駆動周波数の比率Yが、下記の式3で示される範囲になるようにモータの定格出力による駆動時における被駆動部の駆動周波数を設定するステップを有する。
(式3)−2.09X+0.99 ≦ Y ≦ −0.85X+1.07
本形態によれば、少なくとも集塵装置の一部がウェイト部を構成し、ウェイト部の質量に応じて、モータの定格出力による駆動時における被駆動部の駆動周波数を所定の駆動周波数に設定されるため、集塵装置が合理的に動吸振器として動作する作業工具を製造する製造方法が提供される。
本発明によれば、作業工具に生じる振動を低減するための改良技術が提供される。
第1実施形態に係るサンダーの全体構成を示す断面図である。 集塵装置における所定方向の加速度の計測結果を示すグラフである。 本体部における所定方向の加速度の計測結果を示すグラフである。 サンダーの質量に対する集塵装置の質量の比率Xと、集塵装置の加速度最大時の周波数に対する研磨部の駆動周波数の比率Yに関して、本体部における振動が低減される振動低減周波数領域を示すグラフである。 第2実施形態に係るサンダーの全体構成を示す断面図である。 第2実施形態に係るサンダーの全体構成を示す断面図である。 第1変形例に係る集塵装置装着部を示す断面図である。 第2変形例に係るサンダーの集塵装置装着部と集塵装置の本体接続部の係合を示す断面図である。 第3変形例に係るサンダーの構成を示すブロック図である。
(第1実施形態)
第1実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。第1実施形態は、作業工具の一例として被加工材の研磨作業を行うサンダーを用いて説明する。図1に示すように、サンダー100は、概括的に見て、サンダー100の外郭を形成する本体部101、研磨部103、集塵装置装着部105を主体として構成される。
本体部101は、樹脂製であり、出力軸111を有するモータ110を収容している。出力軸111は、本体部101から突出し、研磨部103に接続されている。研磨部103は、本体部101の下方に配置された略円形の板状部材であり、サンドペーパー200が装着されて研磨面を形成する。研磨部103は、モータ110の出力軸111から偏心した位置で軸止されており、モータ110により駆動されて偏心運動を行うように構成されている。従って、研磨部103の研磨面を被加工材に押し当てた状態で研磨部103を駆動することで研磨作業が行われる。この本体部101が、本発明における「工具本体」に対応し、研磨部103が、本発明における「被駆動部」に対応する実施構成例である。
集塵装置装着部105は、本体部101から片持ち梁状に突出し、断面が円形状の略円筒状に形成されている。集塵装置装着部105は、基端側から先端側に向かって、直径が小さくなるようなテーパー状に形成されている。この集塵装置装着部105の基端側に向かって集塵装置300を摺動させることで、集塵装置300が着脱可能に装着される。この集塵装置装着部105は、樹脂製であり、片持ち梁状に構成されているため、樹脂の弾性により変形し、装着された集塵装置300が本体部101に対して相対移動可能に構成されている。この集塵装置装着部105が、本発明における「取付部」に対応する実施構成例である。
モータ110の出力軸111には、ファン113が取り付けられている。また、研磨部103には貫通孔104が設けられており、集塵装置装着部105には連通部106が設けられている。したがって、モータ110の駆動によって、ファン113が空気流を発生し、これにより貫通孔104から集塵された粉塵が連通部106を介して、集塵装置装着部105に装着された集塵装置300に移送される。このモータ110が、本発明における「モータ」に対応する実施構成例である。
図1に示すように、集塵装置300は、集塵部310、本体接続部320、および係止リング330を主体として構成されている。集塵部310は、布製の袋体であり、ファン113によって移送された粉塵を収容する。本体接続部320は、ゴム製であり、集塵部保持部321と係合部323を有する。集塵部保持部321は、集塵部310に係合して集塵部310を保持する。係合部323は、略円筒状に形成されており、集塵装置装着部105の外周面に係合して取り付けられる。係止リング330は、金属製であり、係合部323の外側に配置され、係合部323の径方向外側への変形を規制する。この集塵装置300が集塵装置装着部105に取り付けられた状態で、本体接続部320のゴムの弾性によって集塵部310が集塵装置装着部105に対して相対移動可能に構成されている。この集塵装置300が、本発明における「集塵装置」に対応する実施構成例である。また、係合部323、係止リング330が、それぞれ本発明における「係合部」、「係止部」に対応する実施構成例である。
以上の通り構成されたサンダー100において、本願発明者は、被加工材に対する加工作業中に集塵装置300が本体部101の振動を低減する動吸振器として動作することを知見した。すなわち、集塵装置300の質量、工具本体としての本体部101、研磨部103等の質量、および集塵装置300の加速度が最大となる時の研磨部103の駆動周波数に着目し、モータ110の定格出力による駆動時における研磨部103の駆動周波数を所定の周波数に設定することで、サンダー100が駆動する際に、集塵装置300が本体部101に生じる振動を低減するように動作することを知見した。
本実施形態においては、片持ち梁状に形成された集塵装置装着部105の先端領域に、集塵装置300が装着されている。これにより、集塵装置300は、本体部101に対して相対移動可能に構成されている。したがって、集塵装置300と集塵装置装着部105が動吸振器を構成している。すなわち、集塵装置300が動吸振器のウェイトとして動作し、集塵装置装着部105が動吸振器の弾性部材として動作する。この集塵装置300、集塵装置装着部105が、それぞれ本発明の「ウェイト部」、「弾性部」に対応する実施構成例である。
本願発明者は、実験により集塵装置300を動吸振器として動作させるための条件を導き出した。本実験においては、サンダー100を駆動させた時の、本体部101および集塵装置300の図1の水平方向(以下、所定方向と称す)における加速度を測定した。実験パラメータとして、加速度の測定においては、モータ110の回転数を変更することで、研磨部103の駆動周波数を変更させるとともに、集塵装置300の質量を変更することで、サンダー100の質量に対する集塵装置300の質量の比率Xを変更した。すなわち、サンダー100の質量に対する集塵装置300の質量の比率Xは、0.05,0.10,0.20となるように設定した。なお、集塵部310を備えた集塵装置300の場合の比率Xは0.05であり、集塵装置300の集塵部310に重りを付加することで比率Xが0.10,0.20になるように設定した。
図2における横軸はモータ110の1分当たりの回転数(rpm)であり、縦軸は測定された集塵装置300の加速度(m/s)である。また、図3における横軸はモータ110の1分当たりの回転数(rpm)であり、縦軸は計測された本体部101の加速度(m/s)である。
図2に示すように、プロット10,20,30は、それぞれ比率Xが0.05,0.10,0.20の時の集塵装置300の所定方向の加速度を示す実験結果である。また、図3に示すように、プロット11,21,31は、それぞれ比率Xが0.05,0.10,0.20の時の本体部101の所定方向の加速度を示す実験結果である。なお、図3におけるプロット1は、集塵装置300が装着されていない状態における本体部101の所定方向の加速度を示している。
本願発明者は、図2と図3で示された実験結果を比較し、プロット10,20,30において集塵装置300の所定方向の加速度が最大となる時の研磨部103のそれぞれの駆動周波数F1(以下、集塵装置の加速度最大時の周波数とも称す)よりも低い駆動周波数において、プロット11,21,31におけるプロット1からの乖離が最大になる駆動周波数が存在することを知見した。すなわち、本体部101の所定方向の加速度が、集塵装置300が装着されていない本体部101に比べて低減される駆動周波数であって、低減される加速度が最大となる駆動周波数F2(以下、加速度最大低減周波数とも称す)が存在することを知見した。さらに、当該加速度最大低減周波数を含む所定の周波数領域Aにおいて、本体部101の所定方向の加速度が、集塵装置300が装着されていない本体部101に比べて低減されることを知見した。この周波数領域Aが、本発明における「工具本体の振動を低減可能な周波数領域」に対応する実施構成例である。
比率Xが0.05,0.10,0.20の時の、それぞれの駆動周波数F1に対応するモータ110の回転数は、14.3×10,11.8×10,9.67×10(rpm)である。また、比率Xが0.05,0.10,0.20の時の、それぞれの駆動周波数F2に対応するモータ110の回転数は、13.7×10,10.3×10,7.12×10(rpm)である。
図4における横軸Xはサンダー100の質量に対する集塵装置300の質量の比率であり、縦軸Yは集塵装置の加速度最大時の駆動周波数F1に対する研磨部103の駆動周波数の比率である。各比率Xに関して、集塵装置の加速度最大時の駆動周波数F1に対する加速度最大低減周波数F2の比率Yが、図4のプロット60で示される。比率Xが0.05,0.10,0.20の時の、それぞれの比率Yは0.96,0.87,0.74である。
また、各比率Xに関して、本体部101の加速度が低減される周波数領域Aにおける、集塵装置の加速度最大時の周波数F1に対する研磨部103の駆動周波数の比率Yの上限および下限が、図4のプロット50およびプロット70でそれぞれ示される。比率Xが0.05のときの、比率Yの上限および下限は、それぞれ1.03,0.89である。また、比率Xが0.10のときの、比率Yの上限および下限は、それぞれ0.97,0.77である。また、比率Xが0.20のときの、比率Yの上限および下限は、それぞれ0.90,0.57である。
したがって、グラフ50およびグラフ70で囲まれた範囲内において、集塵装置300は本体部101の所定方向の加速度を低減する。換言すると、グラフ50およびグラフ70で囲まれた範囲内において、集塵装置は動吸振器として動作する。
グラフ50,60,70は、サンダー100の質量に対する集塵装置の質量の比率Xおよび集塵装置の加速度最大時の駆動周波数F1に対する研磨部103の駆動周波数の比率Yを用いて、それぞれ下記の式4〜式6で示される。
(式4) Y=−2.09X+0.99
(式5) Y=−1.47X+1.03
(式6) Y=−0.85X+1.07
したがって、集塵装置の加速度最大時の駆動周波数F1に対する、加工作業時におけるモータ110が駆動した時の研磨部103の駆動周波数の比率Yが下記の式7で示される範囲に設定される場合には、集塵装置300が本体部101の所定方向の加速度が低減される。すなわち、加工作業時におけるモータ110が駆動した時の研磨部103の駆動周波数を所定の駆動周波数領域A内の周波数に設定することで、集塵装置300が動吸振器として動作する。
(式7) −2.09X+0.99 ≦ Y ≦ −0.85X+1.07
特に、比率Xが0.05の場合においては、本体部101の加速度が低減される周波数領域Aが最も狭い。すなわち、周波数領域Aにおける上限と下限の差が最も小さい。比率Xが0.10,0.20の場合においても、周波数領域Aにおける上限と下限の差を比率Xが0.05の場合と同様に設定した場合には、比率Yが下記の式8で示される範囲に設定される。このように、加工作業時におけるモータ110が駆動した時の研磨部103の駆動周波数を設定することで、集塵装置300がより効果的に本体部101の振動を低減する。
(式8) −1.47X+0.96 ≦ Y ≦ −1.47X+1.10
次に、集塵装置300を動吸振器として動作させるためのサンダー100の製造方法について説明する。まず、サンダー100を構成する各部品および集塵装置300を準備する(ステップ1)。そして、サンダー100に集塵装置300を装着する前に、モータ110をそれぞれの回転数で駆動させたときの本体部101における所定方向の加速度を測定する(ステップ2)。その後、サンダー100に集塵装置300を装着し、モータ110をそれぞれの回転数で駆動させたときの集塵装置300における所定方向の加速度を測定する(ステップ3)。さらに、サンダー100に集塵装置300を装着した状態で、モータ110をそれぞれの回転数で駆動させたときの本体部101における所定方向の加速度を測定する(ステップ4)。
次に、ステップ3の測定結果から集塵装置300における加速度が最大となる時のモータ110の回転数に対応した研磨部103の駆動周波数F1を取得する(ステップ5)。そして、ステップ2およびステップ4の測定結果を比較して、ステップ5の結果から取得した研磨部103の駆動周波数に対応して本体部101における加速度が低減されるモータ110の回転数領域に対応する研磨部103の駆動周波数領域Aを取得する(ステップ6)。そして、最後にモータ110の定格出力による駆動時における研磨部103の駆動周波数を、ステップ6で取得した研磨部103の駆動周波数領域A内の周波数に設定する(ステップ7)。
以上のサンダー100の製造方法においては、研磨部103の駆動周波数がモータ110の回転数に一致するため、研磨部103の駆動周波数に変えて、モータ110の回転数を所定の回転数領域内の回転数に設定するように変更してもよい。また一方で、モータ110の回転速度が減速されて研磨部103に伝達される場合には、研磨部103の駆動周波数とモータ110の回転数の関係は線形であるため、研磨部103の駆動周波数に変えてモータ110の回転数を設定してもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図5、図6を参照して説明する。第2実施形態におけるサンダー100は、第1実施形態と比較して、集塵装置装着部105の構成が異なる。集塵装置装着部105以外の構成については、第1実施形態のサンダー100と概ね同様の構成であり、同じ符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、第2実施形態における集塵装置装着部105は、基端側の大径部121と先端側の小径部123が形成されている。さらに、集塵装置装着部105には、凸部125が形成されている。図5に示すように、小径部123には集塵装置300が装着されるように構成されている。また、図6に示すように、大径部121には集塵装置400が装着されるように構成されている。すなわち、集塵装置装着部105には、複数の集塵装置が装着可能である。
図6に示すように、集塵装置400は、集塵部410、本体接続部420、および係止部430を主体として構成されている。集塵部410は、樹脂製の箱体であり、ファン113によって移送された粉塵を収容する。本体接続部420は、ゴム製であり、集塵部保持部421と係合部423を有する。集塵部保持部421は、集塵部410に係合して集塵部410を保持する。係合部423は、略円筒状に形成されており、集塵装置装着部105の外周面に係合して取り付けられる。係止部430は、樹脂製であり、係合部423の外側に配置され、係合部423の径方向外側への変形を規制する。この集塵装置400が集塵装置装着部105に取り付けられた状態で、本体接続部420のゴムの弾性によって集塵部410が集塵装置装着部105に対して相対移動可能に構成されている。なお、集塵部401を備えた集塵装置400の場合における、サンダー100の質量に対する集塵装置400の質量の比率Xは0.10である。この集塵装置400が、本発明における「集塵装置」に対応する実施構成例である。また、係合部423、係止部430が、それぞれ本発明における「係合部」、「係止部」に対応する実施構成例である。
集塵装置300を集塵装置装着部105に装着する場合には、係合部323が小径部123を集塵装置装着部105の基端側に向かって摺動し、大径部121に当接することで、集塵装置300が所定の位置に装着される。一方、集塵装置400を集塵装置装着部105に装着する場合には、係合部423が大径部121を集塵装置装着部105の基端側に向かって摺動し、凸部125に当接することで、集塵装置400が所定の位置に装着される。この集塵装置装着部105が、本発明における「取付部」に対応する実施構成例である。また、大径部121、小径部123が、それぞれ本発明における「第2径部」、「第1径部」に対応する実施構成例である。また、大径部121、当接部125が、それぞれ本発明における「位置決め部」、「第2位置決め部」に対応する実施構成例である。
集塵装置の質量が大きくなると、片持ち梁状に支持された集塵装置が振動する周波数が小さくなる。したがって、質量が大きい集塵装置400においては、本体部101に近い位置に装着される。すなわち、集塵装置400が装着された状態では、集塵装置装着部105における片持ち梁部分の長さが短くなるように設定されている。一方、集塵装置400よりも質量が小さい集塵装置300が装着された状態では、集塵装置装着部105における片持ち梁部分の長さが長くなるように設定されている。これにより、装着される集塵装置の質量に応じて、片持ち梁状に支持された集塵装置が振動する周波数が調整される。
本願発明者は、以上の通り構成された第2実施形態のサンダー100においても、第1実施形態と同様に、式7または式8を適用して、加工作業時におけるモータ110が駆動した時の研磨部103の駆動周波数を所定の駆動周波数領域A内の周波数に設定することで、集塵装置300,400が動吸振器として動作することを確認した。
以上の第1実施形態および第2実施形態によれば、集塵装置300,400の一部が動吸振器のウェイトとして動作するように設定されているため、集塵装置が動吸振器として動作しないサンダーに比べて、サンダー100による加工作業時に本体部101に生じる振動が低減される。とりわけ、研磨部103の駆動周波数を、集塵装置300,400における所定方向の加速度が最大になる時の研磨部103の駆動周波数F1に対応して設定された駆動周波数領域A内の周波数に設定することで、集塵装置300,400が合理的に動吸振器として動作する。
また、第1実施形態および第2実施形態によれば、集塵装置300,400は、ゴム製の本体接続部320,420を介して集塵装置装着部105に装着されるため、当該本体接続部320,420が動吸振器における弾性部材として動作する。さらに、係止リング330、係止部430が本体接続部320,420の外側に設けられて、本体接続部320,420の変形を規制しているため、サンダー100による加工作業時において集塵装置装着部105に装着された集塵装置300,400の脱落が抑制される。
次に、上記の実施形態に対して各構成を変更した変形例について図7,図8を参照して説明する。
図7に示すように、第1変形例においては、断面形状が楕円形となるように集塵装置装着部105が形成されている。図7における上下方向の曲げ剛性は、水平方向の曲げ剛性よりも小さく構成されている。サンダー100による加工作業時には、図1の上下方向を主とした振動が発生する。そのため、サンダー100は、集塵装置装着部105が図1の上下方向における曲げ剛性が小さくなるように設定されて製造される。なお、この場合、集塵装置300,400も集塵装置装着部105の断面形状と同様に楕円形状に形成される。
図8に示すように、第2変形例においては、集塵装置装着部105に凹部105aが形成され、本体接続部320,420に凸部320a,420aが形成されている。すなわち、凹部と凸部の係合によって、集塵装置300,400が集塵装置装着部105に取り付けられる。これにより、サンダー100による加工作業時において集塵装置装着部105に装着された集塵装置300,400の脱落が抑制される。なお、集塵装置装着部105に凸部が形成され、集塵装置300,400の本体接続部320,420に凹部が形成されていてもよい。
図9に示すように、第3変形例においては、モータ110の駆動を制御するコントローラ130と、モータ110に供給される電流値を検出する電流計140を有している。サンダー100による加工作業時において、研磨部103は被加工材からの反力を受ける。換言すると、研磨部103に加工作業によって負荷が生じる。負荷が生じることで、モータ110の駆動に影響するため、研磨部103を所定の駆動周波数で駆動させるためには、モータ110の回転数を制御する必要がある。そこで、第3変形例においては、コントローラ130が、電流計140によって検出された電流値に基づいて、研磨部103の駆動周波数を一定に保つように、モータ110の回転数を制御する。このコントローラ130、電流計140が、それぞれ本発明の「制御装置」、「センサ」に対応する実施構成例である。
第3変形例によれば、加工作業による負荷に応じてコントローラ130がモータ110の回転数を制御するため、加工作業時の負荷によらず、サンダー100の加工能力が安定する。なお、加工作業による負荷を検出するセンサとしては、電流計140以外に、電圧計や、モータ110の回転数を検出する回転計を適用してもよい。また、研磨部103に生じる反力を直接検出する力センサやトルクセンサ等が設けられていてもよい。
以上においては、弾性部材としての集塵装置装着部105を介して、ウェイトとしての集塵装置300,400が本体部101に連結されることで、動吸振器として動作するように構成されていたが、これには限られない。例えば、弾性部材としての本体接続部320,420を介して、ウェイトとしての集塵部310,410が本体部110に連結されて、集塵装置300,400が動吸振器として動作するように構成してもよい。すなわち、集塵装置300,400の一部である集塵部310,410が動吸振器のウェイトを構成する。この場合においては、集塵部310,410が、本発明における「ウェイト部」に対応し、本体接続部320,420が、本発明における「弾性部」に対応する実施構成例である。また一方で、本体部101と集塵装置装着部105の間に弾性部材が介在状に配置されており、集塵装置装着部105と集塵装置300,400がウェイトとして機能して動吸振器を構成してもよい。
また、以上においては、本体部101の振動として、図1の左右方向の加速度について考慮したが、本体部101における他の方向の振動を低減するように集塵装置が動吸振器として動作するように構成されていてもよい。また、本体部101の振動は、3軸合成振動値として本体部101の3軸方向の加速度を合成してもよい。
また、以上においては、作業工具としてのサンダー100の集塵装置装着部105の外側に集塵装置300,400が係合するように構成されていたが、これには限られない。例えば、集塵装置装着部105の内側に集塵装置300,400の本体接続部320,420が係合して、集塵装置300,400が装着されるように構成されてもよい。
また、第1実施形態においては、集塵装置装着部105に集塵装置300が装着されることについて説明したが、集塵装置装着部105がテーパー状に形成されているため、第2実施形態と同様に集塵装置300,400を装着することは可能である。
また、以上においては、作業工具の一例としてサンダー100を用いて説明したが、これには限られない。例えば、先端工具による所定の加工作業によって発生する粉塵を集塵する作業工具であれば、グラインダーや丸鋸に本発明を適用することもできる。
上記発明の趣旨に鑑み、本発明に係る作業工具に関しては、下記の態様が構成可能である。
(態様1)
請求項14または15に記載の作業工具の製造方法であって、
前記延在軸にそれぞれ交差する第1方向と第2方向に関して、前記第1方向に関する曲げ剛性が前記第2方向に関する曲げ剛性より小さくなるように前記取付部を形成するステップと、
前記工具本体に生じる振動の方向のうち最も大きい振動が生じる方向に一致するように前記第1方向を設定するステップと、を有する作業工具の製造方法。
(態様2)
請求項14,15または態様1に記載の作業工具の製造方法であって、
前記工具本体から延在する延在軸を有するように形成された取付部を有し、
前記集塵装置は、前記取付部に取り付けられるように構成されていることを特徴とする作業工具。
(態様3)
態様2に記載の作業工具であって、
前記集塵装置は、弾性要素を有しており、前記弾性要素を介して前記取付部に取り付けられるように構成されており、
前記弾性部は、前記弾性要素によって構成されており、
前記ウェイト部は、前記集塵装置の前記弾性要素以外の部分によって構成されており、
前記ウェイト部としての前記集塵装置の前記弾性要素以外の部分が前記工具本体に対して相対移動することで、前記集塵装置が動吸振器として動作するように構成されていることを特徴とする作業工具。
(態様4)
態様2に記載の作業工具であって、
前記弾性部は、前記取付部によって構成されており、
前記ウェイト部は、前記集塵装置全体で構成されており、
前記集塵装置が前記工具本体に対して相対移動することで、前記集塵装置が動吸振器として動作するように構成されていることを特徴とする作業工具。
(本実施形態の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係)
本実施形態の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係を以下の通り示す。なお、本実施形態は、本発明を実施するための形態の一例を示すものであり、本発明は、本実施形態の構成に限定されるものではない。
サンダー100が、本発明の「作業工具」に対応する構成の一例である。
本体部101が、本発明の「工具本体」に対応する構成の一例である。
研磨部103が、本発明の「被駆動部」に対応する構成の一例である。
集塵装置装着部105が、本発明の「取付部」に対応する構成の一例である。
集塵装置装着部105が、本発明の「弾性部」に対応する構成の一例である。
凹部105aが、本発明の「凹部」に対応する構成の一例である。
モータ110が、本発明の「モータ」に対応する構成の一例である。
サンドペーパー200が、本発明の「先端工具」に対応する構成の一例である。
集塵装置300が、本発明の「集塵装置」に対応する構成の一例である。
集塵装置300が、本発明の「ウェイト部」に対応する構成の一例である。
集塵部310が、本発明の「ウェイト部」に対応する構成の一例である。
本体接続部320が、本発明の「弾性要素」に対応する構成の一例である。
本体接続部320が、本発明の「弾性部」に対応する構成の一例である。
凸部320aが、本発明の「凸部」に対応する構成の一例である。
係合部323が、本発明の「係合部」に対応する構成の一例である。
係止リング330が、本発明の「係止部」に対応する構成の一例である。
集塵装置400が、本発明の「集塵装置」に対応する構成の一例である。
集塵装置400が、本発明の「ウェイト部」に対応する構成の一例である。
本体接続部420が、本発明の「弾性要素」に対応する構成の一例である。
本体接続部420が、本発明の「弾性部」に対応する構成の一例である。
凸部420aが、本発明の「凸部」に対応する構成の一例である。
係合部423が、本発明の「係合部」に対応する構成の一例である。
係止部430が、本発明の「係止部」に対応する構成の一例である。
大径部121が、本発明の「第2径部」に対応する構成の一例である。
大径部121が、本発明の「位置決め部」に対応する構成の一例である。
小径部123が、本発明の「第1径部」に対応する構成の一例である。
当接部125が、本発明の「第2位置決め部」に対応する構成の一例である。
コントローラ130が、本発明の「制御装置」に対応する構成の一例である。
電流計140が、本発明の「センサ」に対応する構成の一例である。
1 プロット
10,20,30 プロット
11,21,31 プロット
50,60,70 プロット
100 サンダー
101 本体部
103 研磨部
104 貫通孔
105 集塵装置装着部
105a 凹部
106 連通部
110 モータ
111 出力軸
113 ファン
121 大径部
123 小径部
125 当接部
130 コントローラ
140 電流計
200 サンドペーパー
300 集塵装置
310 集塵部
320 本体接続部
321 集塵部保持部
323 係合部
323a 凸部
330 係止リング
400 集塵装置
410 集塵部
420 本体接続部
421 集塵部保持部
423 係合部
423a 凸部
430 係止部

Claims (15)

  1. 集塵装置が着脱可能に装着される作業工具であって、
    モータと、
    先端工具が着脱可能に装着され、前記モータによって駆動される被駆動部と、
    前記モータを収容する工具本体と、
    少なくとも前記集塵装置の一部で構成されたウェイト部と、
    前記ウェイト部と前記工具本体の間に介在状に配置された弾性部と、を有し、
    前記工具本体の振動を低減可能な周波数領域として、前記ウェイト部の所定方向の加速度が最大となる時の前記被駆動部の所定駆動周波数に対応して前記周波数領域が設定され、
    前記モータの定格出力による駆動時における前記被駆動部の駆動周波数が、前記周波数領域内の周波数に設定され、
    当該作業工具が所定の作業を行う際に、前記ウェイト部と前記弾性部が動吸振器を構成し、前記ウェイト部が前記工具本体に対して相対移動することで、前記ウェイト部が前記工具本体に生じる振動を低減するように設定されて製造された作業工具。
  2. 請求項1に記載の作業工具であって、
    前記作業工具の質量に対する前記ウェイト部の質量の比率をXとしたときに、
    前記所定駆動周波数に対する前記モータの定格出力による駆動時における前記被駆動部の駆動周波数の比率Yが、下記の式1で示される範囲になるように前記モータの定格出力による駆動時における前記被駆動部の駆動周波数が設定されて製造された作業工具。
    (式1) −2.09X+0.99 ≦ Y ≦ −0.85X+1.07
  3. 請求項2に記載の作業工具であって、
    前記比率Yが、下記の式2で示される範囲になるように前記モータの定格出力による駆動時における前記被駆動部の駆動周波数が設定されて製造された作業工具。
    (式2) −1.47X+0.96 ≦ Y ≦ −1.47X+1.10
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業工具であって、
    前記工具本体から延在する延在軸を有するように形成された取付部を有し、
    前記集塵装置は、前記取付部に取り付けられるように構成されていることを特徴とする作業工具。
  5. 請求項4に記載の作業工具であって、
    前記集塵装置は、弾性要素を有しており、前記弾性要素を介して前記取付部に取り付けられるように構成されており、
    前記弾性部は、前記弾性要素によって構成されており、
    前記ウェイト部は、前記集塵装置の前記弾性要素以外の部分によって構成されており、
    前記ウェイト部としての前記集塵装置の前記弾性要素以外の部分が前記工具本体に対して相対移動することで、前記集塵装置が動吸振器として動作するように構成されていることを特徴とする作業工具。
  6. 請求項5に記載の作業工具であって、
    前記弾性要素は、前記取付部の外周部に係合する弾性変形可能な係合部として構成されており、
    前記集塵装置は、前記係合部の外側に配置された係止部を有し、
    前記係合部が前記取付部に係合する際に、前記係合部が弾性変形することで前記係合部と前記係止部が協働して、前記集塵装置が前記取付部から脱落することを規制するように構成されていることを特徴とする作業工具。
  7. 請求項4に記載の作業工具であって、
    前記弾性部は、前記取付部によって構成されており、
    前記ウェイト部は、前記集塵装置全体で構成されており、
    前記集塵装置が前記工具本体に対して相対移動することで、前記集塵装置が動吸振器として動作するように構成されていることを特徴とする作業工具。
  8. 請求項4〜7のいずれか1項に記載の作業工具であって、
    前記集塵装置は、前記取付部の外周部に係合する係合部を有し、
    前記取付部と前記係合部のうちの一方の構成要素には凸部が形成されており、
    前記取付部と前記係合部のうちの他方の構成要素には凹部が形成されており、
    前記凸部と前記凹部が係合することで、前記集塵装置が前記取付部から脱落することを規制するように構成されていることを特徴とする作業工具。
  9. 請求項7または8に記載の作業工具であって、
    前記係合部が前記取付部に対して当該取付部の延在軸方向に摺動することで、前記集塵装置が前記取付部に取り付けられるように構成されており、
    前記延在軸方向において前記取付部に対する前記係合部の位置決めを行う位置決め部を有することを特徴とする作業工具。
  10. 請求項9に記載の作業工具であって、
    前記取付部は、前記延在軸に交差する断面が円形状に形成されており、先端側の第1径部と、前記延在軸方向に関して前記第1径部より前記工具本体側に設けられ、前記第1径部よりも大径の第2径部と、を有し、
    前記取付部には、前記第1径部に装着される第1集塵装置と前記第2径部に装着される第2集塵装置がそれぞれ装着されるように構成されており、
    前記第1集塵装置が装着される場合には、前記第2径部が前記第1集塵装置の前記係合部の位置決めを行う位置決め部として機能するように構成されていることを特徴とする作業工具。
  11. 請求項10に記載の作業工具であって、
    前記取付部は、前記第2径部に設けられた第2位置決め部を有し、
    前記第2集塵装置が装着される場合には、前記第2位置決め部が前記第2集塵装置の前記係合部の位置決めを行うように構成されていることを特徴とする作業工具。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の作業工具であって、
    当該作業工具の所定作業時に、被加工材から先端工具を介して前記被駆動部に作用する負荷を計測するセンサと、
    前記センサの計測結果に基づいて前記モータを制御する制御装置と、を有し、
    前記制御装置は、前記センサの計測結果に基づいて、前記周波数領域内の周波数に設定された前記被駆動部の駆動周波数を一定に保つように前記モータの回転数を制御するように構成されていることを特徴とする作業工具。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の作業工具であって、
    前記取付部は、前記延在軸にそれぞれ交差する第1方向と第2方向に関して、前記第1方向に関する曲げ剛性が前記第2方向に関する曲げ剛性より小さくなるように構成されており、
    前記第1方向が、前記工具本体に生じる振動の方向のうち最も大きい振動が生じる方向に一致するように設定して製造された作業工具。
  14. 集塵装置が着脱可能に装着される作業工具の製造方法であって、
    当該作業工具は、
    モータと、
    先端工具が着脱可能に装着され、前記モータによって駆動される被駆動部と、
    前記モータを収容する工具本体と、
    少なくとも前記集塵装置の一部で構成されたウェイト部と、
    前記ウェイト部と前記工具本体の間に介在状に配置された弾性部と、を有し、
    前記工具本体の振動を低減する周波数領域として、前記ウェイト部の所定方向の加速度が最大となる時の前記被駆動部の所定駆動周波数に対応して前記周波数領域を設定するステップと、
    前記モータの定格回転による駆動時における前記被駆動部の駆動周波数を、前記周波数領域内の周波数に設定するステップと、を有し、
    当該作業工具が所定の作業を行う際に、前記ウェイト部と前記弾性部が動吸振器を構成し、前記ウェイト部が前記工具本体に対して相対移動することで、前記ウェイト部が前記工具本体に生じる振動を低減するように設定された作業工具の製造方法。
  15. 請求項14に記載の作業工具の製造方法であって、
    前記作業工具の質量に対する前記ウェイト部の質量の比率をXとしたときに、
    前記所定駆動周波数に対する前記モータの定格出力による駆動時における前記被駆動部の駆動周波数の比率Yが、下記の式3で示される範囲になるように前記モータの定格出力による駆動時における前記被駆動部の駆動周波数を設定するステップを有する作業工具の製造方法。
    (式3) −2.09X+0.99 ≦ Y ≦ −0.85X+1.07
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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