JP2014217156A - ゲート駆動回路 - Google Patents

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真嗣 三浦
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Abstract

【課題】ハイサイド側に設けられる主スイッチング素子をオン駆動する際における損失を低減する。
【解決手段】昇圧ドライバ6は、入力電圧VIN2によりコンデンサC2の充電を行う充電動作とコンデンサC2の一方の端子電圧を上昇させることにより昇圧電圧を出力する昇圧動作とを実行する。昇圧制御回路7は、トランジスタT1のオフ期間にあっては、充電動作を実行させるように昇圧ドライバ6の動作を制御する。昇圧制御回路7は、トランジスタT1のオン期間にあっては、その開始時点から所定時間だけ昇圧動作を実行させ、その後、所定のリフレッシュタイミングとなる度に昇圧動作を所定時間だけ実行させるように昇圧ドライバ6の動作を制御する。駆動回路8は、昇圧ドライバ6から与えられる昇圧電圧をトランジスタT1のゲートに供給することによりトランジスタT1をオン駆動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハイサイド側に設けられるNチャネル型の主スイッチング素子のゲートを駆動するゲート駆動回路に関する。
例えばスイッチング電源回路において、ハイサイド側の主スイッチング素子としてNチャネル型のMOSトランジスタまたはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が用いられる場合、駆動回路からそのトランジスタのゲートに与えるオン駆動電圧を昇圧するための回路が必要となる。そのような昇圧を行う回路の一つとして、例えばチャージポンプ回路が挙げられる(例えば、特許文献1参照)。
特開平2−87818号公報
チャージポンプ回路を用いた構成によれば、ハイサイド側のトランジスタのオン期間中、そのトランジスタのゲートに対して、駆動回路から昇圧した駆動電圧が常に与えられる。そのため、トランジスタをオン駆動する際におけるドライブ損失を低く抑えることが難しく、その分、消費電力が大きくなるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ハイサイド側に設けられる主スイッチング素子をオン駆動する際における損失を低減することができるゲート駆動回路を提供することにある。
請求項1に記載のゲート駆動回路は、ハイサイド側に設けられるNチャネル型の主スイッチング素子のゲートを駆動する。ゲート駆動回路は、昇圧ドライバ、昇圧制御回路および駆動回路を備えている。昇圧ドライバは、充電動作および昇圧動作を実行する。充電動作は、外部から与えられる入力電圧によりコンデンサの充電を行う動作である。昇圧動作は、コンデンサの一方の端子電圧を上昇させることによりコンデンサの他方の端子から入力電圧を昇圧した昇圧電圧を出力する動作である。昇圧制御回路は、昇圧ドライバの動作を制御する。駆動回路は、外部から与えられるデューティ信号に基づいて主スイッチング素子を駆動する。また、駆動回路は、昇圧ドライバから与えられる昇圧電圧を主スイッチング素子のゲートに供給することにより主スイッチング素子をオン駆動する。
さて、例えばLDMOSなどのNチャネル型の主スイッチング素子は、次のようにしてターンオンする。すなわち、ゲートに駆動電圧(昇圧電圧)が印加されると、その電圧によって寄生容量に電荷が蓄積され、それに伴ってゲート電圧が上昇する。そして、ゲート電圧が閾値電圧に達すると、主スイッチング素子はターンオンする。このとき、上記寄生容量において電荷が抜けることなく保持されている間は、昇圧電圧の印加が停止されても、オン状態が維持される。本手段では、このような点に着目し、昇圧制御回路は、主スイッチング素子をオン駆動するオン期間、次のように昇圧ドライバの動作を制御する。
すなわち、昇圧制御回路は、デューティ信号がオンデューティを表すレベルであるオン期間にあっては、オン期間の開始時点から所定時間だけ昇圧動作を実行させ、その後、所定のリフレッシュタイミングとなる度に昇圧動作を所定時間だけ実行させるように昇圧ドライバの動作を制御する。また、昇圧制御回路は、デューティ信号がオフデューティを表すレベルであるオフ期間にあっては、充電動作を実行させるように昇圧ドライバの動作を制御する。このように、本手段では、主スイッチング素子が一旦オン駆動された後は、昇圧ドライバによる昇圧動作は間欠的に行われる。このような構成によれば、主スイッチング素子が一旦オン駆動された後は、昇圧ドライバによる昇圧動作が常時行われることはないため、主スイッチング素子をオン駆動する際におけるドライブ損失が低く抑えられ、その結果、消費電力が低減される。
なお、上記リフレッシュタイミングは、主スイッチング素子のオン状態が維持される程度の長さに設定するとよい。ただし、一旦オンした後に昇圧電圧の印加が停止された場合、どの程度の期間だけオン状態を維持することができるかは、使用する主スイッチング素子毎に異なる。そこで、リフレッシュタイミングの設定方法として、請求項2または3に記載の手段を採用するとよい。
請求項2に記載の手段によれば、昇圧制御回路は、主スイッチング素子の端子のうち、少なくともいずれか一つの端子の電圧を監視する電圧監視手段を備えている。そして、リフレッシュタイミングは、電圧監視手段による電圧監視結果に基づいて決定される。主スイッチング素子の端子の電圧を監視すれば、その駆動状態を把握することができる。そのため、上記構成によれば、リフレッシュタイミングを、主スイッチング素子のオン状態が維持される長さに精度良く設定することができる。従って、オン期間中、主スイッチング素子のオン状態を確実に維持しつつ、ドライブ損失を低く抑えることができる。
請求項3に記載の手段によれば、昇圧制御回路は、タイマー回路を備えている。そして、リフレッシュタイミングは、タイマー回路の動作に基づいて決定される。この場合、使用する主スイッチング素子の特性(寄生容量の大きさ、閾値電圧の値など)に応じて、タイマー回路による計時時間を設定すれば、リフレッシュタイミングを、主スイッチング素子のオン状態が確実に維持される長さに精度良く設定することができる。従って、オン期間中、主スイッチング素子のオン状態を一層確実に維持しつつ、ドライブ損失を低く抑えることができる。
第1の実施形態を示すもので、スイッチング電源回路の構成図 スイッチング電源回路の各部の動作波形を示す図 第2の実施形態を示す図1相当図 図2相当図 第3の実施形態を示す図1相当図 図2相当図 第4の実施形態を示す図1相当図 図2相当図 図1相当図 図2相当図
以下、本発明の複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1および図2を参照しながら説明する。
図1に示す電源回路1は、例えば自動車などの車両に搭載される電子制御装置(車載ECU)において用いられる。電源回路1は、トランジスタT1(主スイッチング素子に相当)、インダクタL1、ダイオードD1、コンデンサC1、ゲート駆動回路2および電圧制御回路3を備えている。
トランジスタT1は、Nチャネル型のLDMOS(Laterally Diffused Metal Oxide Semiconductor)トランジスタであり、電源入力端子4および電源出力端子5の間の電源供給経路に介在する。電源回路1は、トランジスタT1の駆動をPWM(Pulse Width Modulation)制御することにより、例えば車載バッテリ(図示略)から電源入力端子4を通じて与えられる入力電圧VIN1を降圧して電源出力端子5から出力電圧VOUTとして出力する降圧型のスイッチング電源回路である。また、電源回路1は、電圧モード制御となっている。電源回路1の出力電圧VOUTは、例えば、その後段に設けられるシリーズレギュレータ形式の電源回路(図示略)に与えられる。
トランジスタT1のドレインは、電源入力端子4に接続されている。トランジスタT1のソースは、平滑用のインダクタL1を介して電源出力端子5に接続されている。トランジスタT1のゲートには、ゲート駆動回路2から駆動信号が与えられる。還流用のダイオードD1は、トランジスタT1のソースおよびグランド(基準電位の供給端子に相当)の間に、グランド側をアノードとして接続されている。平滑用のコンデンサC1は、電源出力端子5およびグランドの間に接続されている。電源出力端子5の電圧(出力電圧Vout)は、電圧制御回路3に与えられる(フィードバックされる)。
ゲート駆動回路2は、昇圧ドライバ6、昇圧制御回路7および駆動回路8を備えている。昇圧ドライバ6は、電源入力端子9(入力電圧の供給端子に相当)を通じて与えられる入力電圧VIN2をおよそ2倍に昇圧した昇圧電圧を駆動回路8に対して出力する。詳細は後述するが、本実施形態の場合、入力電圧VIN2は、上記昇圧電圧が前述した入力電圧VIN1を上回る電圧値となる値、つまり入力電圧VIN1の1/2の電圧値よりもある程度高い電圧値であればよい。昇圧ドライバ6は、チャージポンプ主回路10、第1開閉回路11(第1開閉手段に相当)および第2開閉回路12(第2開閉手段に相当)を備えている。
チャージポンプ主回路10は、逆流阻止用のスイッチング素子であるダイオードD2およびコンデンサC2により構成される。ダイオードD2のアノードは、電源入力端子9に接続されている。コンデンサC2の一方の端子は、第1開閉回路11を通じて電源入力端子9に接続されるとともに、第2開閉回路12を通じてグランドに接続される。ダイオードD2のカソードは、コンデンサC2の他方の端子に接続されている。ダイオードD2およびコンデンサC2の相互接続点であるノードN1は、昇圧電圧の出力端子となり、その昇圧電圧は駆動回路8に与えられる。
第1開閉回路11は、昇圧制御回路7から与えられる第1昇圧制御信号Saに基づいて、コンデンサC2の一方の端子および電源入力端子9の間を開閉する。第1開閉回路11は、トランジスタT2〜T5および抵抗R1を備えている。トランジスタT2は、Pチャネル型のMOSトランジスタである。トランジスタT3、T4は、Nチャネル型のMOSトランジスタである。トランジスタT5は、NPN形のバイポーラトランジスタである。
トランジスタT2、T3は、電源電圧VDDの供給端子である電源端子13およびグランドの間に、CMOSインバータ回路を構成するように直列接続されている。トランジスタT2、T3の共通のゲートには、第1昇圧制御信号Saが与えられる。トランジスタT2、T3の共通のドレインは、トランジスタT4のゲートに接続されている。トランジスタT4のソースは、グランドに接続されている。トランジスタT4のドレインは、抵抗R1を介してチャージポンプ主回路10のノードN1に接続されているとともに、トランジスタT5のベースに接続されている。トランジスタT5のエミッタは、チャージポンプ主回路10のコンデンサC2の一方の端子に接続されている。トランジスタT5のコレクタは、電源入力端子9に接続されている。
上記構成によれば、第1昇圧制御信号SaがLレベル(例えばグランドと同じレベル)であるとき、トランジスタT2がオンするとともにトランジスタT3がオフする。そうすると、トランジスタT4がオンし、これによりトランジスタT5がオフする。従って、第1開閉回路11は、第1昇圧制御信号SaがLレベルのとき、コンデンサC2の一方の端子および電源入力端子9の間の通電経路を開く。また、第1昇圧制御信号SaがHレベル(例えば電源電圧VDDと同じレベル)であるとき、トランジスタT2がオフするとともにトランジスタT3がオンする。そうすると、トランジスタT4がオフし、これによりトランジスタT5がオンする。従って、第1開閉回路11は、第1昇圧制御信号SaがHレベルのとき、コンデンサC2の一方の端子および電源入力端子9の間の通電経路を閉じる。
トランジスタT5をオン駆動するためには、そのベースに、そのエミッタ電圧よりも高い電圧を与え続ける必要がある。本実施形態では、トランジスタT5のベースが、抵抗R1を介して昇圧電圧の出力端子であるノードN1に接続されている。これにより、トランジスタT4がオフすると、トランジスタT5のベースにエミッタ電圧より高い電圧が与えられ、オン駆動することができるようになっている。
本実施形態では、トランジスタT5は、第1開閉回路11の開閉経路に介在する第1開閉用スイッチング素子に相当する。また、トランジスタT2〜T4および抵抗R1により、第1開閉用スイッチング素子を駆動する第1開閉駆動回路25が構成されている。なお、第1開閉駆動回路25は、トランジスタ2段の駆動回路となっている。
第2開閉回路12は、昇圧制御回路7から与えられる第2昇圧制御信号Sbに基づいて、コンデンサC2の一方の端子およびグランドの間を開閉する。第2開閉回路12は、トランジスタT6〜T8を備えている。トランジスタT6は、Pチャネル型のMOSトランジスタである。トランジスタT7、T8は、Nチャネル型のMOSトランジスタである。
トランジスタT6、T7は、電源端子13およびグランドの間に、CMOSインバータ回路を構成するように直列接続されている。トランジスタT6、T7の共通のゲートには、第2昇圧制御信号Sbが与えられる。トランジスタT6、T7の共通のドレインは、トランジスタT8のゲートに接続されている。トランジスタT8のソースは、グランドに接続されている。トランジスタT8のドレインは、チャージポンプ主回路10のコンデンサC2の一方の端子に接続されている。
上記構成によれば、第2昇圧制御信号SbがLレベルであるとき、トランジスタT6がオンするとともにトランジスタT7がオフする。これにより、トランジスタT8がオンする。従って、第2開閉回路12は、第2昇圧制御信号SbがLレベルのとき、コンデンサC2の一方の端子およびグランドの間の通電経路を閉じる。また、第2昇圧制御信号SbがHレベルであるとき、トランジスタT6がオフするとともにトランジスタT7がオンする。これにより、トランジスタT8がオフする。従って、第2開閉回路12は、第2昇圧制御信号SbがHレベルのとき、コンデンサC2の一方の端子およびグランドの間の通電経路を開く。
本実施形態では、トランジスタT8は、第2開閉回路12の開閉経路に介在する第2開閉用スイッチング素子に相当する。また、トランジスタT6およびT7により、第2開閉用スイッチング素子を駆動する第2開閉駆動回路26が構成されている。なお、第2開閉駆動回路26は、トランジスタ1段の駆動回路となっている。
上記した構成の昇圧ドライバ6では、第1開閉回路11が開いた状態、且つ、第2開閉回路12が閉じた状態になると、電源入力端子9からダイオードD2を介してコンデンサC2に対する充電が行われる。つまり、第1昇圧制御信号Saおよび第2昇圧制御信号Sbの双方がLレベルになると、入力電圧VIN2によりコンデンサC2の充電を行う充電動作が実行される。これにより、コンデンサC2は、ほぼ入力電圧VIN2に充電された状態となる。
その後、第1開閉回路11が閉じた状態、且つ、第2開閉回路12が開いた状態になると、コンデンサC2の一方の端子がトランジスタT5を介して電源入力端子9に接続され、その端子電圧が入力電圧VIN2まで上昇する。つまり、第1昇圧制御信号Saおよび第2昇圧制御信号Sbの双方がHレベルになると、コンデンサC2の一方の端子電圧を上昇させる昇圧動作が実行される。これにより、コンデンサC2の他方の端子の電圧は、一方の端子の電圧(=VIN2)にコンデンサC2の充電電圧(=VIN2)が加算された値(=2×VIN2)になる。昇圧されたコンデンサC2の他方の端子電圧(ノードN1の電圧であり、昇圧電圧)は、駆動回路8に出力される。
昇圧制御回路7は、電圧制御回路3から与えられる電圧制御信号Sc(デューティ信号に相当)などに基づいて、昇圧ドライバ6の動作を制御する。昇圧制御回路7は、タイマー回路14および昇圧ロジック15を備えている。タイマー回路14は、タイミング制御信号Seを生成して出力する。タイミング制御信号Seは、タイマー回路14の計時動作に基づいて、レベルが一定時間毎にH/L交互に切り替わる信号である。タイマー回路14の計時動作は、電圧制御信号Scの立ち上がり時点においてリセットされる。
タイミング制御信号Seは、具体的には、図2に示すようなものとなる。すなわち、タイミング制御信号Seは、電圧制御信号ScがL→Hに転じると(立ち上がると)、L→Hとなり、その後、所定の第1期間TaだけHレベルに維持される。そして、タイミング制御信号Seは、第1期間Taの経過後、H→Lとなり、その後、所定の第2期間TbだけLレベルに維持される。そして、タイミング制御信号Seは、第2期間Tbの経過後、再びL→Hとなり、その後は、電圧制御信号Scが再び立ち上がるまで前述の動作が繰り返される。なお、第1期間Taおよび第2期間Tbを合わせた期間がタイマー回路14による計時の1周期であり、第2期間Tbの終了時点が計時の終了時点となる。
昇圧ロジック15には、電圧制御信号Scおよびタイミング制御信号Seが入力されている。昇圧ロジック15は、それらの信号を元に第1昇圧制御信号Saおよび第2昇圧制御信号Sbを生成して昇圧ドライバ6に出力する。昇圧ロジック15は、第2信号生成回路16、遅延回路17および第1信号生成回路18を備えている。
第2信号生成回路16は、電圧制御信号Scおよびタイミング制御信号Seに基づいて第2昇圧制御信号Sbを生成する。この場合、第2昇圧制御信号Sbは、電圧制御信号Scおよびタイミング制御信号SeのAND論理を取ったものであり、具体的には、図2に示すようなものとなる。すなわち、第2昇圧制御信号Sbは、電圧制御信号Scおよびタイミング制御信号Seの双方がHレベルである期間にHレベルとなり、それ以外の期間にLレベルとなる。
第2昇圧制御信号Sbは、遅延回路17にも与えられる。遅延回路17は、第2昇圧制御信号Sbを所定の遅延時間td1だけディレイした遅延信号Sb’(図2参照)を生成して第1信号生成回路18に出力する。第1信号生成回路18は、遅延信号Sb’に基づいて第1昇圧制御信号Saを生成する。第1昇圧制御信号Saは、具体的には、図2に示すようなものとなる。すなわち、第1昇圧制御信号Saは、遅延信号Sb’がL→Hに転じると(立ち上がると)、L→Hとなり、その後、所定の第3期間TcだけHレベルに維持される。そし、第1昇圧制御信号Saは、第3期間Tcの経過後、H→Lとなる。
本実施形態では、上記した第1期間Ta、遅延時間td1および第3期間Tcは、第1昇圧制御信号Saが第2昇圧制御信号Sbよりも先に立ち下がる(H→L)という条件を満たす時間に設定されている。上述したようにして生成される第1昇圧制御信号Saおよび第2昇圧制御信号Sbには、次のような関係がある。すなわち、第2昇圧制御信号Sbの立ち上がり時点から第1昇圧制御信号Saの立ち上がり時点までには、遅延時間td1が存在する。また、第1昇圧制御信号Saの立ち下がり時点から第2昇圧制御信号Sbの立ち下がり時点までには、遅延時間td2が存在する。
駆動回路8は、電圧制御回路3から与えられる電圧制御信号Scに基づいて、トランジスタT1をオン駆動またはオフ駆動するための駆動電圧をトランジスタT1のゲートに出力する。駆動回路8は、トランジスタT9〜T13、ダイオードD3および抵抗R2、R3を備えている。トランジスタT9は、Pチャネル型のMOSトランジスタである。トランジスタT10、T11は、Nチャネル型のMOSトランジスタである。トランジスタT12は、NPN形のバイポーラトランジスタである。トランジスタT13は、PNP形のバイポーラトランジスタである。
トランジスタT9、T10は、電源端子13およびグランドの間に、CMOSインバータ回路を構成するように直列接続されている。トランジスタT9、T10の共通のゲートには、電圧制御信号Scが与えられる。トランジスタT9、T10の共通のドレインは、トランジスタT11のゲートに接続されている。トランジスタT11のソースは、グランドに接続されている。トランジスタT11のドレインは、トランジスタT12およびT13の各ベースに接続されている。
ダイオードD3のアノードは、チャージポンプ主回路10のノードN1に接続されている。ダイオードD3のカソードは、トランジスタT12のコレクタに接続されている。トランジスタT12、T13のエミッタは、共通接続されている。それら共通のエミッタは、ゲート抵抗である抵抗R2を介してトランジスタT1のゲートに接続されている。トランジスタT13のコレクタは、トランジスタT1のソースに接続されている。トランジスタT12、T13のベースは、共通接続されている。それら共通のベースは、抵抗R3を介してダイオードD3のカソードに接続されている。
上記構成によれば、電圧制御信号ScがLレベルであるとき、トランジスタT9がオンするとともにトランジスタT10がオフする。そうすると、トランジスタT11がオンし、これによりトランジスタT12がオフするとともにトランジスタT13がオンする。そのため、トランジスタT1のゲートおよびソースの間は、抵抗R2およびオン状態のトランジスタT13を通じて短絡される。つまり、駆動回路8は、電圧制御信号ScがLレベルであるとき、トランジスタT1のゲートに対しソースと同電位の電圧(オフ駆動電圧)を与え、トランジスタT1をオフ駆動する。
また、電圧制御信号ScがHレベルであるとき、トランジスタT9がオフするとともにトランジスタT10がオンする。そうすると、トランジスタT11がオフし、これによりトランジスタT12がオンするとともにトランジスタT13がオフする。そのため、昇圧ドライバ6から出力される昇圧電圧(ノードN1の電圧)が、ダイオードD3、オン状態のトランジスタT12および抵抗R2を通じて、トランジスタT1のゲートに印加される。つまり、駆動回路8は、電圧制御信号ScがHレベルであるとき、トランジスタT1のゲートに対し入力電圧VIN1より高い昇圧電圧(オン駆動電圧)を与え、トランジスタT1をオン駆動する。
電圧制御回路3は、出力電圧VOUTの目標値およびフィードバックされた出力電圧VOUTの差に基づいてゲート駆動回路2に出力する電圧制御信号Scのデューティ比を変化させる。つまり、電圧制御回路3は、出力電圧VOUTが目標値となるようにフィードバック制御を行う。電圧制御回路3は、電圧検出回路19、基準電圧生成回路20、誤差アンプOP1、基準波生成回路21、コンパレータCP1などを備えている。
電圧検出回路19の抵抗R4およびR5は、電源出力端子5およびグランドの間に直列接続されている。抵抗R4およびR5の相互接続点であるノードN2の電圧、つまり出力電圧VOUTを抵抗R4およびR5により分圧して得られる検出電圧Vdは、誤差アンプOP1の反転入力端子に与えられる。
基準電圧生成回路20は、例えばバンドギャップリファレンス回路であり、出力電圧VOUTの目標値を指令するための基準電圧Vrを生成する。基準電圧生成回路20により生成される基準電圧Vrは、誤差アンプOP1の非反転入力端子に与えられる。誤差アンプOP1の出力端子および反転入力端子の間には、帰還用の抵抗Rfが接続されている。誤差アンプOP1は、基準電圧Vrに対する検出電圧Vdの誤差を増幅した誤差信号Sfを出力する。基準波生成回路21は、PWMの基準波(キャリア波)となる三角波を生成する。基準波生成回路21が生成する三角波は、基準波信号SdとしてコンパレータCP1および昇圧制御回路7に与えられる。
コンパレータCP1の非反転入力端子には、誤差アンプOP1から出力される誤差信号Sfが与えられる。コンパレータCP1の反転入力端子には、基準波生成回路21から出力される基準波信号Sdが与えられる。このような構成により、コンパレータCP1の出力信号は、誤差信号Sfが基準波信号Sdより小さい期間にLレベルとなり、誤差信号Sfが基準波信号Sdより大きい期間にHレベルとなる。すなわち、コンパレータCP1は、誤差信号Sfおよび基準波信号Sdを比較し、その比較結果に応じたデューティを持つデューティ信号(PWM信号)を出力する。コンパレータCP1の出力信号は、電圧制御信号Scとして、昇圧制御回路7および駆動回路8に与えられる。なお、電圧制御信号Scの1周期のうち、Lレベルの期間はトランジスタT1がオフ駆動されるオフ期間(オフデューティ)に相当し、Hレベルの期間はトランジスタT1がオン駆動されるオン期間(オンデューティ)に相当する。
次に、上記構成の作用について説明する。
まず、電源回路1全体としての概略的な動作について説明する。電圧制御信号ScがHレベルになると、駆動回路8によりトランジスタT1がオン駆動される。その結果、電源入力端子4からトランジスタT1、インダクタL1、コンデンサC1およびグランドへと至る電流経路が形成される。これにより、インダクタL1の電流が次第に増加し、これに伴い出力電圧VOUTが上昇する。
電圧制御信号ScがLレベルになると、駆動回路8によりトランジスタT1がオフ駆動される。その結果、インダクタL1、コンデンサC1およびダイオードD1という電流還流経路が形成される。これにより、インダクタL1の電流が次第に減少し、そのエネルギーはコンデンサC1に移される。そして、電圧制御回路3が、電圧制御信号Scのデューティ比制御を行うことにより、出力電圧VOUTが目標値になるように制御される。
続いて、昇圧ドライバ6による昇圧動作および充電動作の実行タイミングについて、図2に基づいて説明する。誤差信号Sfが基準波信号Sdを上回る期間、電圧制御信号ScはHレベルとなる。この期間は、トランジスタT1がオン駆動されるオン期間である。トランジスタT1を迅速にターンオンするため、昇圧ドライバ6は、オン期間が開始されると直ちに昇圧動作を開始する必要がある。また、昇圧ドライバ6による昇圧動作は、オン期間の全てにおいて実行される必要はない。なぜなら、トランジスタT1は、ゲートに昇圧電圧が供給されてゲート・ソース間容量およびゲート・ドレイン間容量が充電されれば、その後に昇圧電圧(電荷)の供給が停止されたとしても、上記容量の電荷が放電されない限りは、オン状態を維持することができるからである。
このような点を踏まえ、本実施形態では、オン期間の開始時点から所定時間だけ昇圧動作を実行させ、その後、所定のリフレッシュタイミングとなる度に昇圧動作を所定時間だけ実行させるように、昇圧ドライバ6の動作が制御される。また、昇圧動作の終了後から次の昇圧動作の開始までの期間に充電動作を実行させるように、昇圧ドライバ6の動作が制御される。この場合、昇圧動作を実行する期間を昇圧期間と呼び、充電動作を実行する期間を充電期間と呼ぶ。そして、昇圧期間および充電期間を合わせた期間(厳密には、前述した遅延時間td1、td2をも合わせた期間)が、昇圧ドライバ6の動作の1周期Tとなる。
図2の左側に示すように、オンデューティが比較的小さい場合、オン期間が周期Tより短い。このようにオン期間が周期Tより短い場合、昇圧ドライバ6による昇圧動作は、オン期間の開始直後に実行される1回だけとなる。この場合の具体的な動作は、次の通りである。すなわち、オン期間の開始時点(時刻ta)では、第2昇圧制御信号SbがHレベルに転じるものの、第1昇圧制御信号SaがLレベルのままである。そのため、この際、昇圧ドライバ6による昇圧動作は未だ実行されない。
その後、オン期間の開始時点から遅延時間td1が経過した時点(時刻tb)において、第1昇圧制御信号Saおよび第2昇圧制御信号Sbの双方がHレベルとなる。そのため、時刻tbの時点において昇圧ドライバ6による昇圧動作が開始される。その後、第3期間Tcが経過した時点(時刻tc)において、第1昇圧制御信号SaがLレベルに転じる。そのため、オン期間の途中において、昇圧ドライバ6による昇圧動作が終了される。
第1昇圧制御信号SaがLレベルに転じた時点(時刻tc)から遅延時間td2が経過した時点(時刻td)において、第2昇圧制御信号SbがLレベルに転じる。これにより、第1昇圧制御信号Saおよび第2昇圧制御信号Sbの双方がLレベルとなる。そのため、昇圧ドライバ6による充電動作が開始される。この充電動作は、次のオン期間が開始されるまで継続される。そして、次のオン期間の開始時点において、第2昇圧制御信号SbがHレベルに転じ、これにより昇圧ドライバ6による充電動作が終了される。
一方、図2の右側に示すように、オンデューティが比較的大きい場合、オン期間が周期Tより長い。このようにオン期間が周期Tより長い場合、昇圧ドライバ6による昇圧動作は、オン期間の開始直後に1回実行された後、その初回の昇圧動作の開始時点から周期Tの経過後(リフレッシュタイミング後)に実行される。
すなわち、初回の昇圧動作の開始時点から周期Tの経過後、第2昇圧制御信号SbがHレベルに転じる。これにより、昇圧ドライバ6による充電動作が終了される。そして、充電動作が終了した時点から遅延時間td1が経過した時点において、第1昇圧制御信号SaがHレベルに転じる。そのため、オン期間の途中の時点において、昇圧ドライバ6による昇圧動作が再び開始される。この昇圧動作は、初回の昇圧動作と同様に所定時間だけ実行される。
なお、上記リフレッシュタイミングは、トランジスタT1のオン状態が維持される程度の長さに設定するとよい。ただし、一旦オンした後に昇圧電圧の印加が停止された場合、どの程度の期間だけオン状態を維持することができるかは、使用するトランジスタT1毎に異なる。この場合、使用するトランジスタT1の特性(寄生容量の大きさ、閾値電圧の値など)に応じて、周期T(タイマー回路14による計時時間)を設定すれば、リフレッシュタイミングを、トランジスタT1のオン状態が維持される長さに精度良く設定することができる。
以上説明したように、昇圧制御回路7は、オン期間の開始時点から所定時間だけ昇圧動作を実行させ、その後、所定のリフレッシュタイミングとなる度に昇圧動作を所定時間だけ実行させるように昇圧ドライバ6の動作を制御する。つまり、本実施形態では、トランジスタT1が一旦オン駆動された後は、昇圧ドライバ6による昇圧動作は間欠的に行われる。このような構成によれば、トランジスタT1が一旦オン駆動された後は、昇圧ドライバ6による昇圧動作が常時行われることはないため、トランジスタT1をオン駆動する際におけるドライブ損失が低く抑えられ、その結果、消費電力が低減される。また、上記リフレッシュタイミングは、トランジスタT1のオン状態が維持される程度の長さに設定されている。そのため、オン期間中、トランジスタT1のオン状態を確実に維持しつつ、ドライブ損失を低く抑えることができる。
第1昇圧制御信号SaがLレベルに転じるタイミングから遅延時間td2だけ後に、第2昇圧制御信号SbがLレベルに転じるようにした。つまり、昇圧動作の終了時点から充電動作の開始時点までの間に、第1開閉回路11および第2開閉回路12の双方を開く期間(以下、デッドタイムと称する)が設けられている。このようにすれば、昇圧期間から充電期間へ遷移する際、第1開閉回路11のトランジスタT5および第2開閉回路12のトランジスタT8の双方がオンし、電源入力端子9からそれらトランジスタを経由してグランドへと至る経路で短絡電流(貫通電流)が流れてしまうことを確実に防止することができる。
また、第2昇圧制御信号SbがHレベルに転じるタイミングから遅延時間td1だけ後に、第1昇圧制御信号SaがHレベルに転じるようにした。つまり、充電動作の終了時点から昇圧動作の開始時点までの間にも、デッドタイムが設けられている。そのため、充電期間から昇圧期間へ遷移する際にも、上記短絡電流が流れてしまうことを防止することができる。ただし、本実施形態の構成においては、充電期間から昇圧期間へ遷移する際に設けられた上記デッドタイムは、以下のような理由から省略することが可能である。
すなわち、本実施形態では、第1開閉駆動回路25の段数に比べ、第2開閉駆動回路26の段数が少なくなっている。そのため、充電期間から昇圧期間へ遷移する際にデッドタイムが全く存在しない場合でも、トランジスタT5がオフからオンに転じるよりも先に、トランジスタT8がオンからオフに転じる。従って、本実施形態の構成によれば、充電期間から昇圧期間に遷移する際、第1昇圧制御信号Saおよび第2昇圧制御信号Sbの双方を同時にHレベルに変化させるようにしたとしても(デッドタイムを設けなくても)、トランジスタT5およびトランジスタT8を通じて流れる短絡電流が発生することはない。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図3および図4を参照しながら説明する。
図3に示す本実施形態の電源回路31(スイッチング電源回路に相当)は、図1に示した第1の実施形態の電源回路1に対し、ゲート駆動回路2に代えてゲート駆動回路32を備えている点が異なる。ゲート駆動回路32が備える昇圧制御回路33は、ゲート駆動回路2が備える昇圧制御回路7に対し、タイマー回路14に代えて電圧監視回路34を備えている点と、昇圧ロジック15に代えて昇圧ロジック35を備えている点とが異なる。
電圧監視回路34(電圧監視手段に相当)には、トランジスタT1のゲート端子の電圧Vgおよびドレイン端子(高電位側の主端子に相当)の電圧Vdが入力されている。電圧監視回路34は、電圧Vgおよび電圧Vdの電位差(=Vg−Vd)を監視し、その監視結果を表す監視信号Sgを出力する。監視信号Sgは、上記電位差が所定の閾値Vth以上であるときにHレベルとなり、閾値未満であるときにLレベルとなる。
電圧監視回路34は、閾値生成部36およびコンパレータCP31を備えている。閾値生成部36は、電圧Vgを入力し、その電圧Vgを閾値Vthだけ低下させた電圧Vg’を出力する。閾値生成部36は、例えば電圧源、ツェナーダイオード、多段接続されたダイオードなどによって構成することができる。コンパレータCP31には、電圧Vg’および電圧Vdが入力されている。コンパレータCP31の出力信号は、監視信号Sgとなり、昇圧ロジック35に与えられる。
昇圧ロジック35は、昇圧ロジック15に対し、第2信号生成回路16に代えて第2信号生成回路37を備えている点が異なる。第2信号生成回路37は、電圧制御信号Scおよび監視信号Sgに基づいて第2昇圧制御信号Sbを生成する。第2信号生成回路37により生成される第2昇圧制御信号Sbは、図4に示すようなものとなる。
すなわち、第2昇圧制御信号Sbは、監視信号SgがLレベルである期間に、電圧制御信号ScがL→Hに転じると(立ち上がると)、L→Hとなる。また、第2昇圧制御信号Sbは、電圧制御信号ScがHレベルである期間(オン期間)に、監視信号SgがH→Lに転じると(立ち下がると)、L→Hとなる。そして、第2昇圧制御信号Sbは、Hレベルに転じた後、第1期間Taだけその状態が維持され、その後、H→Lとなる。
以上説明した本実施形態によっても、トランジスタT1が一旦オン駆動された後は、昇圧ドライバ6による昇圧動作が間欠的に行われるため、第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。また、本実施形態によれば、次のような効果も得られる。すなわち、トランジスタT1は、オン駆動されると、ゲート端子の電圧Vgおよびドレイン端子の電圧Vdの電位差が大きくなり、そのオン状態が低減する(オフ状態に近づく)ほど、上記電位差が小さくなる。従って、上記電位差に基づいて、トランジスタT1の駆動状態(オン状態)を把握することが可能となる。
そこで、本実施形態では、電圧Vgおよび電圧Vdの電位差を監視し、その監視結果に基づいてリフレッシュタイミングを決定するようにしている。このようにすれば、リフレッシュタイミングをトランジスタT1のオン状態が確実に維持される長さに精度良く設定することができる。従って、オン期間中、トランジスタT1のオン状態を一層確実に維持しつつ、ドライブ損失を低く抑えることができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図5および図6を参照しながら説明する。
図5に示す本実施形態の電源回路41(スイッチング電源回路に相当)は、図3に示した第2の実施形態の電源回路31に対し、ゲート駆動回路32に代えてゲート駆動回路42を備えている点が異なる。ゲート駆動回路42は、ゲート駆動回路32に対し、電圧監視回路34により監視する電位差が次のように異なる。
すなわち、この場合、電圧監視回路34は、トランジスタT1のゲート端子の電圧Vgおよびソース端子(低電位側の主端子に相当)の電圧Vsの電位差(=Vg−Vs)を監視する。トランジスタT1は、オン駆動されると、電圧Vgおよび電圧Vsの電位差が大きくなり、そのオン状態が低減するほど、上記電位差が小さくなる。従って、電圧Vgおよび電圧Vsの電位差に基づいて、トランジスタT1の駆動状態を把握することができる。このようなことから、電圧Vgおよび電圧Vsの電位差を監視し、その監視結果に基づいてリフレッシュタイミングが決定される本実施形態によっても、第2の実施形態と同様の作用および効果が得られる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態について図7〜図10を参照しながら説明する。
トランジスタT1の駆動状態(オン状態)は、ゲート端子の電圧Vgまたはソース端子の電圧Vsを監視することによっても把握することができる。本実施形態では、電圧Vgまたは電圧Vsに基づいてトランジスタT1の駆動状態を把握する構成の一例について、それぞれ説明する。
電圧Vgに基づいてトランジスタT1の駆動状態を把握する構成としては、例えば図7に示す構成を採用することができる。図7に示す電源回路51(スイッチング電源回路に相当)は、図3に示した第2の実施形態の電源回路31に対し、ゲート駆動回路32に代えてゲート駆動回路52を備えている点が異なる。ゲート駆動回路52が備える昇圧制御回路53は、ゲート駆動回路32が備える昇圧制御回路33に対し、電圧監視回路34に代えて電圧監視回路54を備えている点が異なる。
電圧監視回路54(電圧監視手段に相当)には、トランジスタT1のゲート端子の電圧Vgおよび比較電圧Vref1が入力されている。電圧監視回路54は、電圧Vgを監視し、その監視結果を表す監視信号Shを出力する。監視信号Shは、電圧Vgが比較電圧Vref1以上であるときにHレベルとなり、比較電圧Vref1未満であるときにLレベルとなる。なお、比較電圧Vref1は、例えば電圧源、ツェナーダイオード、多段接続されたダイオードなどにより構成された比較電圧生成部(図示略)により生成される。
電圧監視回路54は、コンパレータCP51を備えている。コンパレータCP51には、電圧Vgおよび比較電圧Vref1が入力されている。コンパレータCP51の出力信号は、監視信号Shとなり、昇圧ロジック35に与えられる。このような構成によれば、電圧Vgが比較電圧Vref1に達した時点がリフレッシュタイミングとなる。
電圧Vsに基づいてトランジスタT1の駆動状態を把握する構成としては、例えば図9に示す構成を採用することができる。図9に示す電源回路61(スイッチング電源回路に相当)は、図7に示した電源回路51に対し、ゲート駆動回路52に代えてゲート駆動回路62を備えている点が異なる。
ゲート駆動回路62は、ゲート駆動回路52に対し、電圧監視回路54に与えられる電圧が異なる。すなわち、電圧監視回路54には、トランジスタT1のソース端子の電圧Vsおよび比較電圧Vref2が入力されている。電圧監視回路54は、電圧Vsを監視し、その監視結果を表す監視信号Shを出力する。監視信号Shは、電圧Vsが比較電圧Vref2以上であるときにHレベルとなり、比較電圧Vref2未満であるときにLレベルとなる。なお、比較電圧Vref2は、比較電圧Vref1と同様に、図示しない比較電圧生成部により生成される。このような構成によれば、電圧Vsが比較電圧Vref2に達した時点がリフレッシュタイミングとなる。
これらの構成によっても、図8および図10のタイミングチャートに示すように、昇圧ドライバ6の動作は、第2または第3の実施形態と同様のタイミングで制御される。従って、電圧Vgまたは電圧Vsの監視結果に基づいてリフレッシュタイミングが決定される本実施形態によっても、第2または第3の実施形態と同様の作用および効果が得られる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
トランジスタT1は、Nチャネル型の半導体スイッチング素子であればよく、例えばIGBTであってもよい。昇圧ドライバ6および駆動回路8を構成する各トランジスタは、MOSトランジスタおよびバイポーラトランジスタのいずれでも構わない。また、トランジスタT5は、PNP形バイポーラトランジスタまたはPチャネル型のMOSトランジスタでもよい。ただし、その場合、第1昇圧制御信号Saの論理を反転させる必要がある。また、その場合、ベース(ゲート)をノードN1に接続する必要はない。
チャージポンプ主回路10は、2段以上の段数の構成であってもよい。第1開閉回路11は、図1などに示した構成に限らずともよく、コンデンサC2の一方の端子と電源入力端子9との間を開閉する機能を有する回路であればよい。第2開閉回路12は、図1などに示した構成に限らずともよく、コンデンサC2の一方の端子とグランドとの間を開閉する機能を有する回路であればよい。
第1開閉駆動回路25および第2開閉駆動回路26を同じ段数の駆動回路としてもよい。その場合、昇圧動作から充電動作への遷移期間および充電動作から昇圧動作への遷移期間において短絡電流の問題が生じる可能性があるため、上記遷移期間にデッドタイムを積極的に設けるように昇圧ドライバ6の動作タイミングを設定するとよい。第1開閉駆動回路25の段数に比べ、第2開閉駆動回路26の段数を多くしてもよい。その場合、昇圧期間から充電期間への遷移期間において短絡電流の発生が抑制されるものの、充電期間から昇圧期間への遷移期間において短絡電流の問題が生じる可能性があるため、上記遷移期間にデッドタイムを積極的に設けるように昇圧ドライバ6の動作タイミングを設定すればよい。なお、上記各実施形態および上記変形例のいずれにおいても、ゲート駆動回路(の昇圧ドライバ)が上記短絡電流を許容できるような仕様であるならば、上記各遷移期間におけるデッドタイムは、必ずしも設ける必要はない。
上記各実施形態では、スイッチング電源回路の入力電圧(VIN1)と、昇圧ドライバの入力電圧(VIN2)とを別々にした構成を例に説明したが、これに限らずともよく、上記各入力電圧を共通にした構成であってもよい。
電圧監視回路54は、トランジスタT1のゲート端子の電圧Vgまたはソース端子の電圧Vsそのものを監視する構成であったが、電圧Vgまたは電圧Vsを分圧した電圧など、電圧Vgまたは電圧Vsに応じて変化する電圧を監視する構成でもよい。ただし、その場合、比較電圧Vref1、Vref2の値は適宜変更する必要がある。
本発明のゲート駆動回路の駆動対象としては、降圧型のスイッチング電源回路のハイサイド側に設けられる主スイッチング素子だけでなく、例えば同期整流方式の昇圧型のスイッチング電源回路のハイサイド側に設けられるNチャネル型の主スイッチング素子でもよい。また、上記各実施形態では、本発明のゲート駆動回路を車載用途のスイッチング電源回路に適用した構成を例に説明したが、これに限らずともよく、本発明のゲート駆動回路は、ハイサイド側に設けられるNチャネル型の主スイッチング素子のゲートを駆動する様々な用途に適用することができる。
図面中、2、32、42、52、62はゲート駆動回路、6は昇圧ドライバ、7、33、53は昇圧制御回路、8は駆動回路、10はチャージポンプ主回路、11は第1開閉回路(第1開閉手段)、12は第2開閉回路(第2開閉手段)、14はタイマー回路、34、54は電圧監視回路(電圧監視手段)、C2はコンデンサ、D2はダイオード(逆流阻止用のスイッチング素子)、T1はトランジスタ(主スイッチング素子)を示す。

Claims (8)

  1. ハイサイド側に設けられるNチャネル型の主スイッチング素子(T1)のゲートを駆動するゲート駆動回路(2、32、42、52、62)であって、
    外部から与えられる入力電圧によりコンデンサ(C2)の充電を行う充電動作と、前記コンデンサ(C2)の一方の端子電圧を上昇させることにより前記コンデンサ(C2)の他方の端子から前記入力電圧を昇圧した昇圧電圧を出力する昇圧動作と、を実行する昇圧ドライバ(6)と、
    前記昇圧ドライバ(6)の動作を制御する昇圧制御回路(7、33、53)と、
    外部から与えられるデューティ信号に基づいて前記主スイッチング素子(T1)を駆動する駆動回路(8)と、
    を備え、
    前記駆動回路(8)は、前記昇圧ドライバ(6)から与えられる昇圧電圧を前記主スイッチング素子(T1)のゲートに供給することにより前記主スイッチング素子(T1)をオン駆動し、
    前記昇圧制御回路(7、33、53)は、
    前記デューティ信号がオフデューティを表すレベルであるオフ期間にあっては、前記充電動作を実行させるように前記昇圧ドライバ(6)の動作を制御し、
    前記デューティ信号がオンデューティを表すレベルであるオン期間にあっては、前記オン期間の開始時点から所定時間だけ前記昇圧動作を実行させ、その後、所定のリフレッシュタイミングとなる度に前記昇圧動作を所定時間だけ実行させるように前記昇圧ドライバ(6)の動作を制御することを特徴とするゲート駆動回路。
  2. 前記昇圧制御回路(33、53)は、
    前記主スイッチング素子(T1)の端子のうち、少なくともいずれか一つの端子の電圧を監視する電圧監視手段(34、54)を備え、
    前記リフレッシュタイミングは、前記電圧監視手段(34、54)による電圧監視結果に基づいて決定されることを特徴とする請求項1に記載のゲート駆動回路。
  3. 前記昇圧制御回路(7)は、
    タイマー回路(14)を備え、
    前記リフレッシュタイミングは、前記タイマー回路(14)の動作に基づいて決定されることを特徴とする請求項1に記載のゲート駆動回路。
  4. 前記電圧監視手段(34)は、前記スイッチング素子(T1)のゲート端子の電圧と、前記スイッチング素子(T1)の低電位側の主端子の電圧とを監視し、
    前記リフレッシュタイミングは、前記ゲート端子および前記低電位側の主端子の電位差が所定の閾値に達した時点とされることを特徴とする請求項2に記載のゲート駆動回路。
  5. 前記電圧監視手段(34)は、前記スイッチング素子(T1)のゲート端子の電圧と、前記スイッチング素子(T1)の高電位側の主端子の電圧とを監視し、
    前記リフレッシュタイミングは、前記ゲート端子および前記高電位側の主端子の電位差が所定の閾値に達した時点とされることを特徴とする請求項2に記載のゲート駆動回路。
  6. 前記電圧監視手段(54)は、前記スイッチング素子の低電位側の主端子の電圧を監視し、
    前記リフレッシュタイミングは、前記低電位側の主端子の電圧またはそれに応じた電圧が、所定の比較電圧に達した時点とされることを特徴とする請求項2に記載のゲート駆動回路。
  7. 前記タイマー回路(14)は、前記昇圧動作が終了した時点から計時を開始するとともに、所定時間経過後に計時を終了し、
    前記リフレッシュタイミングは、前記タイマー回路(14)による計時が終了した時点とされることを特徴とする請求項3に記載のゲート駆動回路。
  8. 前記昇圧ドライバ(6)は、
    逆流阻止用のスイッチング素子(D2)およびコンデンサ(C2)からなるチャージポンプ主回路(10)と、
    前記コンデンサ(C2)の一方の端子と前記入力電圧の供給端子との間を開閉する第1開閉手段(11)と、
    前記コンデンサ(C2)の一方の端子と基準電位の供給端子との間を開閉する第2開閉手段(12)と、
    を備え、
    前記昇圧制御回路(7、33、53)は、
    前記昇圧動作を実行する際、前記第1開閉手段(11)を閉じるとともに前記第2開閉手段(12)を開き、
    前記充電動作を実行する際、前記第1開閉手段(11)を開くとともに前記第2開閉手段(12)を閉じることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のゲート駆動回路。
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