JP2014215258A - 放射性物質除去装置、および、放射性物質除去方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】汚染水中に含まれる放射性物質の中からセシウム、ストロンチウム、ヨウ素、キセノン、クリプトン、トリチウムなどの放射性物質を有効に除去できるようにした放射性物質除去装置を提供する。
【解決手段】貯留槽3に蓄えられた汚染水2の表面に、ゼオライトや珪藻土や発泡剤を固化剤で固めた複数の粒状体4を投入して汚染水2の表面を覆うようにする。そして、その粒状体4のゼオライトによって、セシウム、ストロンチウム、ヨウ素、キセノン、クリプトンなどを除去するとともに、珪藻土によって汚染水を気化させる。そして、その気化させた流体を液化させ、陽極室74a、イオン交換膜76、陰極室75aからなる電解セル7を用いて電解させる。そして、陰極室75aにトリチウムを濃縮させるとともに、陽極室74aの水を精製水として取り出すようにする。
【選択図】図1
【解決手段】貯留槽3に蓄えられた汚染水2の表面に、ゼオライトや珪藻土や発泡剤を固化剤で固めた複数の粒状体4を投入して汚染水2の表面を覆うようにする。そして、その粒状体4のゼオライトによって、セシウム、ストロンチウム、ヨウ素、キセノン、クリプトンなどを除去するとともに、珪藻土によって汚染水を気化させる。そして、その気化させた流体を液化させ、陽極室74a、イオン交換膜76、陰極室75aからなる電解セル7を用いて電解させる。そして、陰極室75aにトリチウムを濃縮させるとともに、陽極室74aの水を精製水として取り出すようにする。
【選択図】図1
Description
本発明は、汚染水の中から放射性物質を除去する放射性物質除去装置に関するものであって、より詳しくは、汚染水に含まれるセシウム、ストロンチウム、ヨウ素、キセノン、クリプトン、トリチウムなどを除去できるようにした放射性物質除去装置に関するものである。
従来より、水分に含まれる放射性物質を除去する方法として、下記の特許文献1などに記載される方法が提案されている。
この特許文献1に記載される方法は、放射性汚染水にゼオライトの粉末を投入して放射性物質を吸着させるとともに、そのゼオライトを処理水から分離するようにしたものである。このような方法によれば、放射性物質で汚染された水からセシウム、ストロンチウム、ヨウ素、キセノン、クリプトンなどの放射性物質を除去することができるようになる。
しかしながら、このような方法で放射性物質を除去する場合、ジュウテリウムやトリチウムを除去することができない。
そこで、このような汚染水からトリチウムを濃縮する方法として、下記の特許文献2に記載される方法などを用いることも考えられる。
この特許文献2に記載されるトリチウムの濃縮装置は、図2に示すように、金属ブロック71aとゴムパッキン73とメッシュ状の陽極74で囲まれた陽極室74aと、この陽極室74aとイオン交換膜76を挟んで設けられ、同様に、金属ブロック71bとゴムパッキン73とメッシュ状の陰極75で囲まれた陰極室75aとを設けて構成されており、陽極室74aに試料水を入れることによって、陽極74近傍で水素ガスを発生させると同時に水素イオンを生成させ、その水素イオンをイオン交換膜76を通過させて陰極室75aに浸透させるとともに、陰極75近傍で水素ガスを発生させるようにしたものである。そして、このような電解の進行によって、トリチウムを濃縮させた随伴水を陰極室75aに貯留させるようにしたものである。
このようにすれば、陽極室74aからイオン交換膜76を透過させて陰極室75aへと試料水を透過させることによってトリチウムを順次濃縮させて、水からトリチウムを分離させることができるようになる。
しかしながら、このような特許文献2に示されるようにした装置を用いて汚染水の中から放射性物質を除去するようにした場合、次のような問題を生じる。
すなわち、種々の放射性物質を含む汚染水を図2に示すような装置の陽極室に供給すると、セシウム、ストロンチウム、ヨウ素、キセノン、クリプトンなどの放射性物質が陽極のメッシュやイオン交換膜の微小孔に入り込んでしまい、目詰まりを起こしてしまう。このため、効果的にトリチウムなどの放射性物質を除去することができなくなってしまう。
そこで、本発明は上記課題に着目してなされたもので、汚染水中に含まれる放射性物質の中からセシウム、ストロンチウム、ヨウ素、キセノン、クリプトン、トリチウムなどの放射性物質を有効に除去できるようにした放射性物質除去装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は上記課題を解決するために、放射性物質を含む汚染水を貯留する貯留槽と、当該貯留槽に貯留された汚染水を、ゼオライトもしくはゼオライトを含む除去剤を透過させる第一除去部と、当該第一除去部を透過した流体からイオン交換膜を介してトリチウムを透過させる第二除去部とを備えるようにしたものである。
このようにすれば、先にセシウム、ストロンチウム、ヨウ素、キセノン、クリプトンなどの放射性物質を除去し、その後、トリチウムを除去することができるので、イオン交換膜で目詰まりを起こしてしまうようなことがなくなる。
また、このような発明の一実施の形態として、放射性物質を含む汚染水を貯留する貯留槽と、当該貯留槽に貯留された汚染水の表面を覆うように投入され、ゼオライトおよび珪藻土および発泡剤を固化剤で固めた複数の粒状体を透過させる第一除去部と、当該第一除去部の上方の気体を収集して液化させる液化部と、当該液化部で液化された流体からイオン交換膜を介してトリチウムを濃縮させる第二除去部とを備えるようにする。
このようにすれば、貯留槽としてどのようなものを用いても表面に粒状体で形成された膜を作ることができ、そこから気化させた流体を収集してトリチウムを除去することができるようになる。しかも、気化させてからトリチウムを含む汚染水を収集するようにしたので、比較的重いセシウム、ストロンチウム、ヨウ素、キセノン、クリプトンなどが気体内に混入することがなくなる。
本発明によれば、放射性物質を含む汚染水を貯留する貯留槽と、当該貯留槽に貯留された汚染水を、ゼオライトもしくはゼオライトを含む除去剤を透過させる第一除去部と、当該第一除去部を透過した流体からイオン交換膜を介してトリチウムを透過させる第二除去部とを備えるようにしたもので、イオン交換膜にセシウム、ストロンチウム、ヨウ素、キセノン、クリプトンなどが目詰まりを起こしてしまうようなことがなくなる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
この実施の形態における放射性物質除去装置1は、セシウム、ストロンチウム、ヨウ素、キセノン、クリプトン、トリチウムなどの放射性物質を含んだ汚染水2から放射性物質を除去できるようにしたものであって、その汚染水2を貯留する貯留槽3と、その貯留槽3に貯留された汚染水2から、先にセシウム、ストロンチウム、ヨウ素、キセノン、クリプトンなどの放射性物質を除去する第一除去部である粒状体4と、その第一除去部(粒状体4)で除去された後の汚染水2からトリチウムを濃縮して除去できるようにした第二除去部である電解セル7とを備えるように構成されている。以下、本実施の形態における放射性物質除去装置1の構成について詳細に説明する。
まず、貯留槽3は汚染水2を貯留できるようにしたものであって、上方の開口部から汚染水2を投入し、その上部の開口部を蓋体31で密閉可能に構成されている。この蓋体31には、貯留槽3の水面上方の空間に乾燥した空気を流入させる流入口32や、その空間で水分を含んだ空気を排出させるための排出口33が設けられており、図示しない空気ポンプから随時流入口32に乾燥した空気を供給できるようになっている。なお、ここでは空気ポンプから乾燥した空気を流入させるようにしているが、より迅速に空間内の気体から水分を吸収できるようにするためには、熱風を流入させるようにしてもよく、あるいは、貯留槽3に熱源を加えるようにしてもよい。
この貯留槽3の汚染水2の表面に浮遊するように投入される粒状体4は、本発明の第一除去部を構成するものであって、汚染水2の表面を覆って汚染水2の中からセシウム、ストロンチウム、ヨウ素、キセノン、クリプトンなどの放射性物質を除去する成分で構成される。この粒状体4としては、次のような成分を含むようにしている。
<ゼオライト>
ゼオライトは、アルカリ金属やアルカリ土類金属を含むとともに、水分子を結晶水として構造中に取り込むようにしたアルミニウムの含水珪酸塩鉱物であって、その結晶構造中の1nm程度の細孔内に、汚染水2中のセシウム、ストロンチウム、ヨウ素、キセノン、クリプトンなどを吸着させて再放出させない機能を有する。このゼオライトは、粒状体4に対して30〜60重量パーセントの割合で含むようにしている。また、このゼオライトは、イオン交換能を有しており、水溶液中で陽イオン交換を行う。特に、このゼオライトの陽イオン交換は、セシウムやストロンチウムなどの有害物質を効果的に陽イオン交換させる。なお、このゼオライトとしては、天然のゼオライトであってもよく、あるいは、人工ゼオライトであってもよい。
<珪藻土>
この珪藻土は、藻類の一種である珪藻の殻の化石よりなる堆積物から構成されるものであって、直径2nm〜50nm程度の細孔を有するものである。この珪藻土は、ゼオライトよりも径の大きな細孔を有しており、その細孔内に水分を吸着させて再放出させるという機能(いわゆる「調湿機能」)を有している。この珪藻土は、粒子体に対して20〜40重量パーセントの割合で含ませるようにしている。そして、この珪藻土を汚染水2の表面に浮遊させることによって、汚染水2からの水分を吸収し、その貯留槽3の上部空間に水蒸気として汚染水2を放出させる。
<固化剤>
固化剤は、このようなゼオライトや珪藻土を固化させて粒状体4にできるようにしたものであって、例えば、セメントなどが好適に用いることができる。このようなセメントは、比較的水に強い特性を有するため、汚染水2中に粒状体4を投入しても、粒状体4がバラバラになるようなことがない。このような固化剤としては、粒状体4に対して10〜15重量パーセントの割合で含ませるようにしておく。
<発泡剤>
この発泡剤は、粒状体4を汚染水2の表面に浮遊させるようにしたものであって、発泡スチロールの粒子や中空バルーンなどのように比較的比重の小さい材料で構成される。そして、粒状体4の比重が全体として汚染水2よりも軽くなるように、この発泡剤を含ませるようにしており、例えば、粒状体4に対して1〜5重量パーセントの範囲内で含ませるようにしている。
そして、このように構成された粒状体4を形成する場合、ゼオライトや珪藻土、発泡剤を上述の割合で混合させ、これに固化剤を用いて混練させる。そして、直径として30μm〜5cmの範囲内に粉砕させて粒状体4を形成する。
このような貯留槽3から排出された気体を液化させる液化部5は、排出された気体を冷却させて液化させるように構成されたものであって、所定の温度で冷却させて第二貯留槽6にその汚染水2を排出させる。このように液化をさせる場合、室温程度の温度で液化させられるようにするためには、貯留槽3の流入口32から温風を吹き込むようにしておくとよい。そして、このように液化された汚染水2を、第二貯留槽6に貯留させる。
この第二貯留槽6には、汚染水2からトリチウムを除去する第二除去部が設けられる。
この第二除去部は、イオン交換膜76を用いてトリチウムを濃縮化するようにしたものであって、図2に示すように、電解セル7を多段式に設けて順次トリチウムを濃縮していき、最後に設けられた電解セル7からトリチウムを濃縮させた後の水を取り出すようにしている。
それぞれの電解セル7は、イオン交換膜76を挟んで小径の円盤状の陽極74と陰極75を対向配置して構成されており、それぞれの陽極74と陰極75側に陽極室74aと陰極室75aを形成できるようになっている。この陽極室74aは、汚染水2を流入させる貫通孔72を備えた金属ブロック71aと、リング状のゴムパッキン73と、そのゴムパッキン73の前方に設けられるイオン交換膜76とで囲まれる中空部によって形成されており、そのゴムパッキン73の中空部にメッシュ状の陽極74とを配置させるようにしている。一方、陽極室74aについても、同様に、イオン交換膜76と、その前方に設けられたリング状のゴムパッキン73と、その前方に設けられ汚染水2を排出させる貫通孔72を備えた金属ブロック71aとで囲まれた中空部で形成されており、そのゴムパッキン73の中空部にメッシュ状の陰極75とを配置させるようにしている。なお、これらの陽極74や陰極75には、電源から延びるリード線が接続されており、それぞれを陽極74および陰極75として機能させるようにしている。また、これらの陽極室74aと陰極室75aの間に設けられるイオン交換膜76は、高いプロトン伝導性を有する固体高分子電解質膜によって構成されており、水素イオンなどを透過させるようになっている。そして、このように構成された電解セル7を配置することによって、水素イオンを電解セル7のイオン交換膜76を透過させ、トリチウムを陰極室75a側に収集させるようにしている。
次に、このように構成された放射性物質除去装置1における汚染水2の除去方法について説明する。
まず、貯留槽3に汚染水2を投入するとともに、その汚染水2の上部に粒状体4を投入する。このとき粒状体4が汚染水2の表面をすべて覆うように投入する。そして、このように汚染水2や粒状体4を投入した後、蓋体31で開口部を閉じて、流入部から空気を流入させるようにする。
すると、この汚染水2に投入された粒状体4のうち、珪藻土が細孔の毛細管現象によって水分を吸い上げるとともに、ゼオライトによって、その水分に含まれるセシウム、ストロンチウム、ヨウ素、キセノン、クリプトンなどの水よりも比重の大きい放射性物質を不可逆的に吸着させる。そして、珪藻土に含まれた水分が貯留槽3の上部空間に放出させる。このとき、上部空間に放出された水分内には、セシウム、ストロンチウム、ヨウ素、キセノン、クリプトンなどが含まれず、水分子よりも比重の軽いトリチウムが含まれることになる。
そして、その気体を排出管から排出させるとともに、液化部5で冷却させて液化させて、その液化させた汚染水2を第二貯留槽6に貯留させる。
次に、第二貯留槽6では、陽極74と陰極75に電源を供給するとともに、金属ブロック71aの貫通孔72からトリチウムを含んだ汚染水2を陽極室74aに供給する。すると、陽極室74aでは、陽極74の近傍で電解が進行し、酸素ガスが発生すると同時に水素イオンが生成され、随伴水を伴った水素イオンが、イオン交換膜76と通過して陰極室75aへ向けて進出する。そして、陰極室75aの陰極75近傍で水素ガスが発生し、このような電解の進行によって、トリチウムが濃縮された随伴水として陰極室75aに徐々に貯留される。
そして、この濃縮された随伴水については汚染水2として廃棄するとともに、陽極室74aに蓄えられている水を精製水として排出するようにする。
以下、同様にして、貯留槽3に汚染水2を投入するようにするが、貯留槽3の汚染水2がなくなる都度、粒状体4を取り出していたのでは効率が悪くなる。そこで、貯留槽3の汚染水2がなくなった場合は、底面に存在する粒状体4の上部に流動コンクリートを流し込み、粒状体4が浮かないようにする。そして、このように底面の粒状体4が浮かないようにした状態で、次の汚染水2を投入するとともに粒状体4をその表面に投入し、セシウム、ストロンチウム、ヨウ素、キセノン、クリプトンなどの除去や、トリチウムを含む気体の液化、電解処理によるトリチウムの濃縮などを行うようにしていく。
このように上記実施の形態では、放射性物質を含む汚染水2を貯留する貯留槽3と、当該貯留槽3に貯留された汚染水2の表面を覆うように投入され、ゼオライトや珪藻土や発泡剤を固化剤で固めた複数の粒状体4を透過させる第一除去部と、当該第一除去部の上方の気体を収集して液化させる液化部5と、当該液化部5で液化された流体からイオン交換膜76を介してトリチウムを濃縮させる第二除去部とを備えるようにしたので、イオン交換膜76でセシウム、ストロンチウム、ヨウ素、キセノン、クリプトンなどが目詰まりを起こしてしまうようなことがなくなる。また、しかも、汚染水2を気化させてからトリチウムを含む汚染水2を収集するようにしたので、比較的重いセシウム、ストロンチウム、ヨウ素、キセノン、クリプトンなどが混入することがなくなる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、上記実施の形態では、汚染水2の表面に粒状体4からなる第一除去部を設けるようにしたが、ゼオライトで汚染水2を濾過させてセシウム、ストロンチウム、ヨウ素、キセノン、クリプトンなどを除去するとともに、その除去後の汚染水2から、同様の方法でトリチウムを濃縮させて水を取り出すようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、陰極室75a側でトリチウムを濃縮させるようにしたが、次々に陽極室74aに汚染水2を投入して電解を行ったのでは、陽極室74aにトリチウムが含まれることとなり、その陽極室74aの水を精製水として取り出すことができない。そこで、一定量の汚染水2を陽極室74aに流入させた場合に、陽極室74aへの次の汚染水2の流入を停止し、一定時間電解を行ってトリチウムを陰極室75aに浸出させた後に、陽極室74aの水を精製水として排出させるようにするとよい。
さらに、上記実施の形態では、貯留槽3の表面に粒状体4を浮遊させるようにしたが、中層もしくは下層の放射性物質も除去できるようにするために、攪拌させるようにしてもよい。ただし、強く攪拌させると粒状体4の間に隙間ができてしまうため、粒状体4の間に隙間ができないような状態で攪拌させるようにするとよい。
また、上記実施の形態では、収集した気体を液化部5で冷却して液化させるようにしたが、そのまま第二貯留槽6に導いて冷却して液化させるようにしてもよい。
1・・・放射性物質除去装置
2・・・汚染水
3・・・貯留槽
31・・・蓋体
32・・・流入口
33・・・排出口
4・・・粒状体
5・・・液化部
6・・・第二貯留槽
7・・・電解セル
71a、71b・・・金属ブロック
72・・・貫通孔
73・・・ゴムパッキン
74・・・陽極
74a・・・陽極室
75・・・陰極
75a・・・陰極室
76・・・イオン交換膜
2・・・汚染水
3・・・貯留槽
31・・・蓋体
32・・・流入口
33・・・排出口
4・・・粒状体
5・・・液化部
6・・・第二貯留槽
7・・・電解セル
71a、71b・・・金属ブロック
72・・・貫通孔
73・・・ゴムパッキン
74・・・陽極
74a・・・陽極室
75・・・陰極
75a・・・陰極室
76・・・イオン交換膜
Claims (4)
- 放射性物質を含む汚染水を貯留する貯留槽と、
当該貯留槽に貯留された汚染水を、ゼオライトもしくはゼオライトを含む除去剤を透過させる第一除去部と、
当該第一除去部を透過した流体からイオン交換膜を介してトリチウムを透過させる第二除去部と、
を備えたことを特徴とする放射性物質除去装置。 - 放射性物質を含む汚染水を貯留する貯留槽と、
当該貯留槽に貯留された汚染水の表面を覆うように投入され、ゼオライトおよび珪藻土および発泡剤を固化剤で固めた複数の粒状体を透過させる第一除去部と、
当該第一除去部の上方の気体を収集して液化させる液化部と、
当該液化部で液化された流体からイオン交換膜を介してトリチウムを濃縮させる第二除去部と、
を備えたことを特徴とする放射性物質除去装置。 - 貯留槽に放射性物質を含む汚染水を貯留する工程と、
当該貯留槽に貯留された汚染水を、ゼオライトもしくはゼオライトを含む除去剤を透過させる工程と、
当該除去剤を透過した流体からイオン交換膜を介してトリチウムを濃縮させる工程と、
を備えたことを特徴とする放射性物質除去方法。 - 貯留槽に放射性物質を含む汚染水を貯留する工程と、
当該貯留槽に貯留された汚染水の表面を覆うように、ゼオライトおよび珪藻土および発泡剤を固化剤で固めた複数の粒状体を投入する工程と、
当該投入された粒状体の上方の気体を収集して液化させる工程と、
当該液化部で液化された流体からイオン交換膜を介してトリチウムを濃縮させる第二除去部と、
を備えたことを特徴とする放射性物質除去方法。
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JP2013094805A JP2014215258A (ja) | 2013-04-27 | 2013-04-27 | 放射性物質除去装置、および、放射性物質除去方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI668255B (zh) * | 2017-09-13 | 2019-08-11 | Sumitomo Chemical Company, Limited | 偏光膜之製造方法 |
CN112117020A (zh) * | 2020-09-09 | 2020-12-22 | 中国工程物理研究院核物理与化学研究所 | 一种光热协同催化处理氚水的方法 |
US11679979B2 (en) | 2018-05-08 | 2023-06-20 | Curium Us Llc | Systems and methods for production of Xenon-133 |
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2013
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