JP2014214905A - 省エネシステム、省エネ方法及び省エネプログラム - Google Patents

省エネシステム、省エネ方法及び省エネプログラム Download PDF

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【課題】ユーザが実行したとしても快適性が損なわれないと判断される省エネルギー方策をユーザに提示することを目的とする。【解決手段】省エネシステムは、所定の地域の電力消費量が閾値を越えた場合に、住宅の在る地域の風向、風速及び外気温を含む天候情報と、住宅の部屋の窓の向きを含む窓情報と、住宅の周辺の建築物の配置及び形状情報を含む周辺情報とを用いて、窓を開けた場合の部屋の予測室温を算出し、算出した予測室温が所定の温度を下回る場合は、部屋と関連する機器に対して、窓を開けることを促すメッセージを送信する。【選択図】図2

Description

本発明は、省エネルギー方策技術に関するものである。
近年、住宅におけるエネルギーの消費量を削減するための様々な手法が考えられている。
住宅における省エネルギーの手法としては、まず、住宅自体の性能向上やエネルギー消費機器の効率向上があげられる。例えば、ペアガラスや断熱シートを用いて住宅の断熱性を向上させる等である。
また、住宅における省エネルギーの他の手法として、世帯員の省エネルギー行動がある。例えば、冷房の設定温度を上げる等である。
世帯員の行動による省エネルギー手法においては、世帯員が省エネルギー行動をとることによって、エネルギー消費量が削減されたり、エネルギーコストが節約できたり等のメリットがある一方で、快適性が損なわれたり、手間がかかったり等のデメリットも生じ得る。従って、省エネルギー行動によって、世帯員が受ける便益が著しく損なわれる場合には、省エネルギーの効果が大きいとしても、結局その行動を起こさないこととなりかねない。
そこで、家庭内の様々な省エネルギー方策(行動)を採択する際に、その省エネルギー効果のみならず、世帯員が省エネルギー行動により受ける影響や選好を考慮して、方策を順位付けするモデルが提案されている(非特許文献1等参照)。このモデルでは、世帯員の価値観、すなわち、省エネルギー量や手軽さ等といった項目に対する重要度、また各項目に及ぼす各省エネルギー方策の影響を相対的に評価し、各人に対して最適な省エネルギー方策を提示するものである。このモデルを用いれば、各人の価値観を考慮した、各人に最適な省エネルギー方策を提示することができる。
「居住者の選好を考慮した省エネ方策選択モデル−モデルの開発とその特性−」研究報告:R06006、財団法人電力中央研究所、平成19年5月
しかし、実際に省エネルギー方策を実行に移してもらうためには、その行動によって、快適性が損なわれないか、又は、より快適性が増すことを知らせることが望ましい。
そこで、本発明は、ユーザが実行したとしても快適性が損なわれないと判断される省エネルギー方策をユーザに提示することを目的とする。
本発明にかかる一態様では、住宅の窓を備える部屋の室温を予測し、予測に基づいて省エネを促進する省エネシステムであって、前記部屋の窓の向きを含む窓情報を記憶している住宅情報記憶手段と、前記住宅の周囲の建築物の配置情報及び形状情報を含む周辺情報を記憶している周辺情報記憶手段と、所定の地域の電力消費量を取得する電力消費量取得手段と、前記電力消費量が閾値を越えた場合に、前記住宅周辺の風の風速及び風向と、前記住宅周辺の外気温とを含む天候情報を取得する天候情報取得手段と、前記天候情報取得手段が取得した前記天候情報と、前記住宅情報記憶手段が記憶している前記窓情報と、前記周辺情報記憶手段が記憶している前記周辺情報とを用いて、前記窓を開けた場合の前記部屋の予測室温を算出する室温予測手段と、前記室温予測手段が算出した前記部屋の予測室温が所定の温度を下回る場合は、前記部屋と関連する機器に対して、窓を開けることを促すメッセージを送信するメッセージ送信手段とを備えることを特徴とする。
そして、本発明の他の一態様に係る省エネ方法は、前記部屋の窓の向きを含む窓情報を記憶している住宅情報記憶手段と、前記住宅の周囲の建築物の配置情報及び形状情報を含む周辺情報を記憶している周辺情報記憶手段とを有する省エネシステムであって、住宅の窓を備える部屋の室温を予測し、予測に基づいて省エネを促進する省エネシステムで用いられる省エネ方法であって、所定の地域の電力消費量を取得する電力消費量取得ステップと、前記電力消費量が閾値を越えた場合に、前記住宅周辺の風の風速及び風向と、前記住宅周辺の外気温とを含む天候情報を取得する天候情報取得ステップと、前記天候情報取得ステップで取得した前記天候情報と、前記住宅情報記憶手段に記憶されている前記窓情報と、前記周辺情報記憶手段に記憶されている前記周辺情報とを用いて、前記窓を開けた場合の前記部屋の予測室温を算出する室温予測ステップと、前記室温予測ステップが算出した前記部屋の予測室温が所定の温度を下回る場合は、前記部屋と関連する機器に対して、窓を開けることを促すメッセージを送信するメッセージ送信ステップとを備えることを特徴とする。
そして、本発明の他の一態様に係る省エネプログラムは、住宅の窓を備える部屋の室温を予測し、予測に基づいて省エネを促進する省エネシステムで用いられる省エネプログラムであって、前記部屋の窓の向きを含む窓情報を記憶している住宅情報記憶手段と、前記住宅の周囲の建築物の配置情報及び形状情報を含む周辺情報を記憶している周辺情報記憶手段と、所定の地域の電力消費量を取得する電力消費量取得手段と、前記電力消費量が閾値を越えた場合に、前記住宅周辺の風の風速及び風向と、前記住宅周辺の外気温とを含む天候情報を取得する天候情報取得手段と、前記天候情報取得手段が取得した前記天候情報と、前記住宅情報記憶手段が記憶している前記窓情報と、前記周辺情報記憶手段が記憶している前記周辺情報とを用いて、前記窓を開けた場合の前記部屋の予測室温を算出する室温予測手段と、前記室温予測手段が算出した前記部屋の予測室温が所定の温度を下回る場合は、前記部屋と関連する機器に対して、窓を開けることを促すメッセージを送信するメッセージ送信手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
このような構成の省エネシステム、省エネ方法、及び、省エネプログラムによれば、窓を開けた場合の部屋の温度を予測することができ、予測した室温が所定の温度よりも低い場合には、部屋を開けることを促すメッセージを部屋と関連する機器に対して送信することができる。従って、部屋の住人は、窓を開けたとしても、所定の温度よりも室温が高くなることが無く、快適性が損なわれる可能性が低いことを知ることが可能になる。例えば、所定の温度を保つために冷房装置等の電力を消費する機器を用いている場合には、住人(ユーザ)が装置を用いずに窓を開けることを選択するきっかけをメッセージが与えることとなり、装置を停止させる可能性を大幅に増すことが可能となる。結果として、消費電力を抑制することが可能となる。
また、上述の省エネシステムにおいて、前記部屋は、冷房装置を備え、前記省エネシステムは、更に、前記冷房装置に設定してある温度を取得する設定温度取得手段を備え、前記所定の温度は、前記設定温度取得手段が取得した温度であり、前記メッセージは、前記冷房装置の運転を停止して、窓を開けることを促すメッセージであることが好ましい。
この構成によれば、予測室温が、冷房装置の設定温度よりも低い場合に、メッセージが送信されることになる。すなわち、ユーザは、窓を開けたとしても快適性が損なわれないことを知ることができるので、冷房装置を停止させて窓を開ける可能性が高くなる。
また、上述の省エネシステムにおいて、前記住宅情報記憶手段は、更に、前記部屋が有している強制換気設備に関する換気情報を記憶し、前記室温予測手段は、前記換気情報を更に用いて、前記部屋の予測温度を算出することが好ましい。
この構成によれば、部屋の換気情報を用いて室温の予測を行うので、より正確な室温の予測が可能となる。
また、上述の省エネシステムにおいて、前記住宅情報記憶手段は、更に、前記部屋が有している発熱源に関する発熱情報を記憶し、前記室温予測手段は、前記発熱情報を更に用いて、前記部屋の予測室温を算出することが好ましい。
この構成によれば、部屋に在る熱源源の発熱情報を用いて室温の予測を行うので、より正確な室温の予測が可能となる。
また、上述の省エネシステムにおいて、前記住宅情報記憶手段は、更に、前記住宅の断熱に関する蓄熱情報を記憶し、前記室温予測手段は、前記蓄熱情報を更に用いて、前記部屋の予測室温を算出することが好ましい。
この構成によれば、住宅の断熱に関する蓄熱熱情報を用いて室温の予測を行うので、より正確な室温の予測が可能となる。
また、上述の省エネシステムにおいて、前記室温予測手段は、所定時間内に部屋内の空気が入れ替わる回数を示す換気回数を算出する換気回数予測手段を有し、前記換気回数予測手段は、前記天候情報取得手段が取得した前記天候情報のうちの前記住宅周辺の風の風速及び風向と、前記住宅情報記憶手段が記憶している前記窓情報と、前記周辺情報記憶手段が記憶している前記周辺情報とを用いて、前記窓を開けた場合の前記部屋の換気回数を算出し、前記室温予測手段は、前記換気回数予測手段が算出した前記換気回数と、前記天候情報のうちの前記住宅周辺の外気温とを用いて、前記窓を開けた場合の前記部屋の予測室温を算出することが好ましい。
この構成によれば、窓を開けた場合の部屋の換気回数を算出し、換気回数と外気温とを用いて室温の予測を行うので、より正確な室温の予測が可能となる。
また、上述の省エネシステムにおいて、前記メッセージ送信手段がメッセージを送信する前記部屋と関連する機器とは、前記部屋の住人が有する携帯端末装置であることが好ましい。
この構成によれば、部屋の住人が有する携帯端末装置にメッセージが送信されるので、住人が部屋に居るときのみならず、他の部屋などに居る場合であっても、部屋の冷房装置を停止する可能性が高くなり、消費電力が抑制される可能性が高くなる。
本発明にかかる省エネシステムは、ユーザが実行したとしても快適性が損なわれないと判断される省エネルギー方策をユーザに提示することができる。
省エネシステムの全体構成例を示す図である。 省エネ判定装置及びホームサーバ装置の機能ブロックの構成を示す図である。 図2に示す省エネ判定装置における住宅基本情報テーブルの構成及び内容の例を示す図である。 図2に示す省エネ判定装置における部屋情報テーブルの構成及び内容の例を示す図である。 図2に示す省エネ判定装置における窓情報テーブルの構成及び内容の例を示す図である。 図2に示す省エネ判定装置における熱源情報テーブルの構成及び内容の例を示す図である。 図2に示す省エネ判定装置における周辺情報記憶部に記憶されている周辺情報を、図形で示した例を示す図である。 図2に示す省エネ判定装置における天候情報取得部が作成する天候情報テーブルの構成及び内容の例を示す図である。 携帯端末装置の表示画面例を示す図である。 室温予測処理を示すフローチャートである。 1住宅の室温予測処理を示すフローチャートである。 室温予測処理を説明するための部屋の模式図である。 室温予測処理を説明するための風の流れのイメージを示す図である。 室温予測処理を説明するための風の流れのイメージを示す図である。
<実施形態>
<概要>
実施形態の省エネシステムは、窓を開けた場合の室内の温度をシミュレーションによって予測し、予測した温度が室内の冷房装置の設定温度より低くなる場合に、冷房を止めて窓を開けるよう促すメッセージをユーザに通知するものである。
すなわち、通風により室内の温度を快適にでき、且つ、冷房運転が不要の状態である事をユーザに知らせることで、空調装置の消費エネルギーの浪費を減らして、省エネを促進する。また、ユーザにとっても、電気代の節約につながるメリットもある。
以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。尚、実施形態では、電力の消費量を削減する場合を例にとって説明するが、冷房に使用するガス及び灯油等のエネルギー消費量の削減であってもよい。
<構成>
図1は、省エネシステム100の全体構成例を示す図である。
省エネシステム100は、省エネ判定装置1000、電力消費量提供装置2000、天候情報提供装置3000、ホームサーバ装置4000A、ホームサーバ装置4000B、ホームサーバ装置4000C、携帯端末装置5000A、携帯端末装置5000B、携帯端末装置5000C、及び、ネットワーク101から構成される。なお、本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。尚、図1では、ホームサーバ装置4000A、B、Cの3つのホームサーバ装置4000、携帯端末装置5000A、B、Cの3つの携帯端末装置5000を記載しているが、これらは3つに限られない。
ホームサーバ装置4000は、家庭内の電気設備と接続され、電気設備の制御等を行うためのサーバ装置であり、基本的に一家に一台設置されているものとする。また、ホームサーバ装置4000は、インターネット等のネットワーク101を介して省エネ判定装置1000と通信を行う。図1では、ホームサーバ装置4000としてパソコンを記載しているが、他の形態であってもよい。例えば、サーバ装置の表示部のみが表示パネルとして壁に掛けられているなどである。
携帯端末装置5000は、ホームサーバ装置4000が設置されている住宅の住人が携帯するものであり、例えば、携帯電話機である。実施形態では、携帯端末装置5000に、省エネ判定装置1000からメッセージが送信される。実施形態では、省エネ判定装置1000は、携帯端末装置5000にメッセージを送信することとしているが、メッセージをホームサーバ装置4000に送信することとしても良く、また、ホームサーバ装置4000と携帯端末装置5000との双方に送信することとしても良い。また、テレビ等のメッセージを表示できる他の装置に送信することとしても良い。尚、添え字が同じ装置は、同じ住宅の装置であることを示す。例えば、携帯端末装置5000Aは、ホームサーバ装置4000Aが設置されている住宅の住人が有する携帯電話機である。
省エネ判定装置1000は、シミュレーションによって予測した室内の温度が冷房装置の設定温度より低くなる場合に、冷房を止めて窓を開けるよう促すメッセージをその住宅の住人の携帯端末装置5000に送信する、というサービスを提供するいわゆるサーバであり、省エネシステム100の管理会社等に設置されているものとする。
電力消費量提供装置2000は、所定の地域の消費電力量の推移情報を、省エネ判定装置1000に提供する装置であり、例えば、所定の地域に電力を供給している電力会社が管理しているサーバ装置である。
天候情報提供装置3000は、所定の地域の天気や風力などの天候情報を、省エネ判定装置1000に提供する装置であり、例えば、所定の地域の気象情報を提供している会社が管理しているサーバ装置である。尚、実施形態では、天候情報提供装置3000から天候情報を取得することとしているが、インターネット等に公開される情報から、天候情報を取得してもよい。
次に、省エネ判定装置1000、及び、ホームサーバ装置4000の構成について説明する。図2は、省エネ判定装置1000、及び、ホームサーバ装置4000の機能ブロック図である。
省エネ判定装置1000は、室温予測部1100、電力消費量取得部1200、設定温度取得部1300、メッセージ送信部1400、天候情報取得部1500、通信部1600、住宅情報記憶部1700、周辺情報記憶部1800、及び、メッセージ情報記憶部1900を備える。尚、図2の矢印は、主なデータの流れを示す。
室温予測部1100は、換気回数予測部1110を有し、窓を開けた場合の室温を予測する機能を有し、必要に応じて、メッセージ送信部1400にメッセージの送信を依頼する。換気回数予測部1110は、一般的な3次元熱流体解析機能を有し、解析結果を用いて室内の空気が1時間で何回入れ替わるかを算出する機能を有する。室温の予測方法は、<室温予測方法>の項で説明する。
電力消費量取得部1200は、電力消費量提供装置2000から周期的に、例えば、1時間毎に電力消費量を取得し、取得した電力消費量が予め定められている閾値を越えた場合に、その旨を室温予測部1100に通知する機能を有する。実施形態では、電力消費量を用いているが、使用率を用いてもよく、節電を促す必要がある事が判断できるものであればよい。
設定温度取得部1300は、住宅内の冷房装置の設定温度を、ホームサーバ装置4000から取得する機能を有する。
メッセージ送信部1400は、室温予測部1100からの指示に応じて、所定のメッセージを含むメールを携帯端末装置5000に送信する機能を有する。
天候情報取得部1500は、室温予測部1100の依頼に応じて、天候情報提供装置3000から所定の地域の、風向、風速等の天候情報を取得する機能を有する。
通信部1600は、電力消費量提供装置2000、天候情報提供装置3000、及び、ホームサーバ装置4000とデータの送受信を行う機能を有する。
住宅情報記憶部1700は、省エネ判定装置1000が判定対象とする住宅の情報、例えば、部屋の窓の位置や大きさ等を記憶しておく機能を有する。住宅情報は、予め収集しておく必要がある。実施形態では、省エネ対策のメッセージの送信を希望するユーザに、ホームサーバ装置4000を介して、住宅情報を登録してもらうことで、住宅情報を収集する。もちろん、他の方法で収集することとしてもよい。住宅情報記憶部1700が記憶している住宅情報の詳細は、<データ>の項で説明する。
周辺情報記憶部1800は、省エネ判定装置1000が判定対象とする住宅の周辺地域の情報、例えば、隣の住宅の形状や道路の幅等が判るような、住宅の周囲の建築物の配置情報及び形状情報を記憶しておく機能を有する。すなわち、住宅の周囲における風の流れ等、シミュレーションを行うために必要な情報である。周辺情報は、予め作成しておく必要がある。周辺情報は、例えば、航空写真等による市街地図や、3次元表示の立体市街地図等を基に、作成する。周辺情報記憶部1800が記憶している周辺情報の詳細は、<データ>の項で説明する。
メッセージ情報記憶部1900は、メッセージ送信部1400が携帯端末装置5000に送信するメールに含ませるメッセージを記憶しておく機能を有する。
次に、ホームサーバ装置4000は、設定温度検出部4100、及び、通信部4200を備える。
設定温度検出部4100は、ホームサーバ装置4000に接続されて管理されている電気設備のうち、冷房設備に設定されている温度、すなわち、住人(ユーザ)が所望している室温を検出し、省エネ判定装置1000に送信する機能を有する。
通信部4200は、省エネ判定装置1000とデータの送受信を行う機能を有する。
実施形態の省エネ判定装置1000、及び、ホームサーバ装置4000は、上述のように、例えば、パーソナルコンピュータ等のコンピュータを用いて構成可能であり、ハードディスク等の記憶部に格納されている室温予測方法等をプログラムしたソフトウェアを実行することによって上述の室温予測部1100等がコンピュータに機能的に構成される。
尚、各機能部は、複数の装置に分散していてもよい。例えば、住宅情報記憶部1700、及び、周辺情報記憶部1800が、別のサーバ装置に設けられており、室温予測部1100がネットワークを介してアクセスするなどである。
<データ>
以下、省エネシステム100で用いる主なデータについて、図3〜図9を用いて説明する。
図3は、住宅基本情報テーブル1710の構成及び内容の例を示す図である。
住宅基本情報テーブル1710は、住宅情報記憶部1700に記憶されている。住宅基本情報テーブル1710は、地域ごとに1つ記憶され、1住宅につき1レコードが登録されている。地域とは、風向や外気温度がほぼ同じとなるエリアである事が望ましく、住宅地を任意に区切ってもよいし、町や市としてもよい。また、冷房設備を使用する頻度が高いエリアを一地域としてもよい。従って、省エネ判定装置1000が複数の地域を対象とする場合は、地域の数の住宅基本情報テーブル1710が記憶されることになる。
住宅基本情報テーブル1710は、地域ID1711、住宅ID1712、階数1713、断熱性能1714、ホームサーバアドレス1715、及び、メールアドレス1716
を有する。
地域ID1711は、対象地域を特定する識別子を示す。
住宅ID1712は、地域ID1711が示す地域内の住宅を特定する識別子を示す。実施形態では「H01」等と記載しているが、住所、固定電話の電話番号等であってもよい。
階数1713は、住宅ID1712が示す住宅の階数、すなわち、何階建てかを示す。
断熱性能1714は、住宅ID1712が示す住宅の断熱性能を示す。「高」は、断熱性能が高く、「低」は低いことを示す。尚、他の指標を用いてもよく、例えば、熱損失係数(Q値)、省エネルギー対策等級などを用いてもよい。
ホームサーバアドレス1715は、住宅ID1712が示す住宅に設置されているホームサーバ装置4000のIP(Internet Protocol)アドレスを示す。
メールアドレス1716は、住宅ID1712が示す住宅の住人が有する携帯端末装置5000のメールアドレスを示す。
図4は、部屋情報テーブル1720の構成及び内容の例を示す図である。
部屋情報テーブル1720は、住宅情報記憶部1700に記憶されている。部屋情報テーブル1720は、1住宅ごとに1つ記憶され、1部屋につき1レコードが登録されている。
部屋情報テーブル1720は、住宅ID1721、部屋ID1722、階数1723、広さ1724、天井高1725、強制換気1726、及び、エアコン1727を有する。
住宅ID1721は、住宅を特定する識別子を示す。
部屋ID1722は、住宅ID1721が示す住宅内の部屋を特定する識別子を示す。
階数1723は、部屋ID1722が示す部屋がある階を示す。
広さ1724は、部屋ID1722が示す部屋の広さを示す。単位は、平方メートル(m)である。
天井高1725は、部屋ID1722が示す部屋の天井の高さを示す。単位は、メートル(m)である。
強制換気1726は、部屋ID1722が示す部屋の強制換気システムの有無を示す。「有」は、強制換気システムがある事を示し、「−」は無いことを示す。
エアコン1727は、部屋ID1722が示す部屋において、エアコンが設置されている位置を示す。
図5は、窓情報テーブル1730の構成及び内容の例を示す図である。
窓情報テーブル1730は、住宅情報記憶部1700に記憶されている。窓情報テーブル1730は、1住宅ごとに1つ記憶され、1つの窓につき1レコードが登録されている。
窓情報テーブル1730は、住宅ID1731、部屋ID1732、窓の向き1733、及び、窓の大きさ1734を有する。
住宅ID1731は、住宅を特定する識別子を示す。
部屋ID1732は、住宅ID1731が示す住宅内の部屋を特定する識別子を示す。
窓の向き1733は、部屋ID1732が示す部屋の窓の向きを示す。
窓の大きさ1734は、窓の向き1733が示す向きの窓の開口部の大きさ、すなわち、高さと幅を示す。単位は、ミリメートル(mm)である。
図6は、熱源情報テーブル1740の構成及び内容の例を示す図である。
熱源情報テーブル1740は、住宅情報記憶部1700に記憶されている。熱源情報テーブル1740は、1住宅ごとに1つ記憶され、1部屋につき1レコードが登録されている。
熱源情報テーブル1740は、住宅ID1741、部屋ID1742、照明1743、テレビ1744、及び、冷蔵庫1745を有する。
住宅ID1741は、住宅を特定する識別子を示す。
部屋ID1742は、住宅ID1741が示す住宅内の部屋を特定する識別子を示す。
照明1743は、部屋ID1742が示す部屋に在る照明の照度を示す。単位は、ワット(W)である。尚、蛍光灯、白熱灯等の種類を示すこととしてもよく、照明による発生熱量を求めることができればよい。
テレビ1744は、部屋ID1742が示す部屋にテレビがあるか否かを示す。「有」はテレビが設置されていることを示し、「−」は設置されていない事を示す。尚、テレビのワット数などを示すこととしてもよく、テレビの発熱量を求めることができればよい。
冷蔵庫1745は、部屋ID1742が示す部屋に冷蔵庫があるか否かを示す。「有」は冷蔵庫が設置されていることを示し、「−」は設置されていない事を示す。尚、冷蔵庫のワット数などを示すこととしてもよく、冷蔵庫の発熱量を求めることができればよい。
図7は、周辺情報記憶部1800に記憶されている周辺情報を示す。図7では、周辺情報をグラフィック化した図を記載しているが、実際には、道路2の両側の住宅1の配置位置を示す位置データや、住居1の建屋の形状を示すポリゴンデータ等が記憶されている。尚、図7では、住宅1の建屋の形状は同じであるが、実際には、実際の住宅の形状に近い形状となる。
図8は、天候情報テーブル1510の構成及び内容の例を示す図である。
天候情報テーブル1510は、天候情報取得部1500が室温予測部1100に渡すデータである。天候情報取得部1500は、天候情報提供装置3000から取得した天候情報から、天候情報テーブル1510を作成する。
天候情報テーブル1510は、地域ID1511、日時1512、風向1513、風速1514、気温1515、及び、日射1516を有する。
地域ID1511は、地域を特定する識別子を示す。
日時1512は、天候情報テーブル1510を作成する元となった天候情報が作成された日時を示す。
風向1513は、地域ID1511が示す地域における、日時1512が示す日時の風の向きを示す。
風速1514は、地域ID1511が示す地域における、日時1512が示す日時の風の速度を示す。単位は、秒速(メートル)(m/s)である。
気温1515は、地域ID1511が示す地域における、日時1512が示す日時の外気温を示す。単位は、セ氏度(℃)である。
日射1516は、地域ID1511が示す地域における、日時1512が示す日時の日射の強さを示す。「強」は日射が強いことを示し、「弱」は弱いことを示す。
図9に、携帯端末装置5000の表示画面に表示されたメッセージの例を示す。表示画面5001は、メッセージが表示されている携帯端末装置5000の表示画面である。メッセージ情報記憶部1900は、このようなメッセージ「お部屋の冷房を止めて、窓を開けましょう♪」等を記憶している。尚、複数のメッセージを記憶しておいて、適時、異なるメッセージを送信してもよく、また、予測した室温や、住宅の住人の名前や、部屋を特定する情報を含めたメッセージとしてもよい。
<室温予測方法>
ここで、室温予測部1100が行う室温の予測方法について、図12〜図14を用いて説明する。
図12に、判断対象の部屋の立体図の例を示す。この部屋は、2階の南西角の部屋であり、南側の壁に窓13、西側の壁に窓10がある。また、熱源として、照明11、テレビ15が設置されている。この例では、冷房が入っていることから人が居ると仮定して、人体14を熱源に加える。照明11は80W、テレビ15は150W、人体14は100Wとする。尚、エアコン12は、南側の壁に設置してある。
この部屋がある住宅の周囲に、風が南東の方角から、風速0.4m/sで吹いており、気温が27℃である場合の、夕刻(午後4時30分頃)の室温を予測する。
図13に、住宅街における風の流れを、点線矢印で示す。図12に示す部屋のある住宅は、矢印3で示す住宅であるとする。風は、南東の方角から、風速0.4m/sで吹いているので、風は、住宅の間を通過し、図14に示すように、部屋の南側の壁の窓13から、概ね1m/sの速度で風が流入し、西側の壁に窓10から流出する(点線矢印参照)。この風の流れや速度は、一般的な3次元熱流体解析ソフトウェア等を用いて、シミュレーションを行って求めることができる。尚、図13、及び、図14は、風の流れのイメージを示した図であり、シミュレーションの詳細を示すものではない。
室温予測部1100の換気回数予測部1110は、部屋に流入する風の速度と窓13及び窓10のサイズとから、実際に流入する風の量を求める。そして、以下の式(1)を用いて、流入する風の量と部屋の容積とから部屋の空気が1時間で入れ替わる回数を換気回数として算出する。この際、強制換気の有無を考慮に入れて算出しても良い。
(換気回数)=(1時間当たりに部屋に流入する風(空気)の体積(単位:立法メートル))÷(部屋の容積(単位:立法メートル)) ・・・(1)
室温予測部1100は、上記で求めた換気回数の場合の、室内のテレビ15と人体14との発熱による室温の上昇温度を算出する。算出結果の例として、換気回数が50回の場合、上昇温度が、0.5℃程度であるとすると、外の気温が27℃であるので、室温予測部1100は、室内の温度は27.5℃になると予測する。尚、換気回数が50回ということは、窓を開けてから1.2分で室温が27.5℃になる事になり、住人が許容できる時間と考えられる。
従って、室温予測部1100は、エアコンの設定温度が28℃である場合、ユーザにメッセージを送信すると判断する。
また、外気温が28℃の場合は、室温が28.5℃と予測されるので、メッセージは送信しないと判断することになる。
尚、上記説明では、部屋に存在する熱源のみを考慮して室温を予測することとしているが、他の要件、例えば住宅の断熱性能等を考慮に入れて室温を予測することとしてもよい。住宅の断熱性能が高い場合には、太陽の直射日光により温められた建物外壁の熱が室内に伝わらないことから、室温予測部1100は、より正確に室温を予測することが可能となる。
<動作>
以下、省エネシステム100の動作について、図10、及び、図11を用いて説明する。図10は、室温予測処理を示すフローチャートであり、図11は、図10で示す室温予測処理の一部(ステップS14)の処理である1住宅の室温予測処理を示すフローチャートである。尚、図11の点線矢印は、データの送受信を示す。
省エネ判定装置1000の電力消費量取得部1200は、1時間おきに電力消費量提供装置2000から、電力消費量を取得し、取得した電力消費量が閾値を越えたか否かを判断する(ステップS10)。閾値は、予め定められているものとするが、時期によって異なっていてよい。
電力消費量が閾値を越えたと判断した場合(ステップS10:Yes)、電力消費量取得部1200は、その旨を室温予測部1100に通知する。
通知を受けた室温予測部1100は、対象地域の周辺情報(図7参照)を周辺情報記憶部1800から読み出し(ステップS11)、住宅基本情報テーブル1710(図3参照)を住宅情報記憶部1700から読み出す(ステップS12)。
次に、室温予測部1100は、対象地域の識別子を天候情報取得部1500に渡して、対象地域の天候情報の取得を依頼する。依頼を受けた天候情報取得部1500は、通信部1600を介して、天候情報提供装置3000に対象地域が含まれるエリアの天候情報を要求する。天候情報提供装置3000は、天候情報取得部1500からの要求に応じて、対象地域が含まれるエリアの最新の天候情報を返信する。この天候情報には、少なくとも、天候情報の作成日時、風速、風向、気温、天気(晴れ、曇り、雨など)の情報が含まれているものとする。
天候情報提供装置3000から天候情報を受信した天候情報取得部1500は、受信した天候情報から、天候情報テーブル1510(図8参照)を作成する。具体的には、天候情報取得部1500は、地域ID1511として、対象地域の識別子を設定し、日時1512として、受信した天候情報に含まれる作成日時を設定する。また、風向1513、風速1514、及び、気温1515として、受信した天候情報に含まれる風向、風速、気温をそれぞれ設定する。また、日射1516として、受信した天候情報に含まれる天気に基づいて、「弱」、「強」等を設定する。例えば、天気が晴れならば「強」を設定し、雨又は曇りならば「弱」を設定する。
天候情報テーブル1510を作成した天候情報取得部1500は、作成した天候情報テーブル1510を室温予測部1100に渡す(ステップS13)。
天候情報テーブル1510を受け取った室温予測部1100は、次に、対象地域内の判断対象となる全住宅の部屋の室温予測処理を行う(ステップS14、ステップS15:No)。具体的には、室温予測部1100は、住宅基本情報テーブル1710(図3参照)に登録されているレコードを、1レコード目から順次読み出して処理を行う。
ここで、図11を用いて、ステップS14の処理である、1住宅の各部屋の室温を予測する処理について説明する。図11は、1住宅の室温予測処理を示すフローチャートである。
室温予測部1100は、住宅基本情報テーブル1710から読み出したレコードに住宅ID1712として設定されている住宅の識別子(以下、「処理対象住宅ID」という。)を読み出す。そして、処理対象住宅IDが住宅ID1721として設定されている部屋情報テーブル1720と、処理対象住宅IDが住宅ID1731として設定されている窓情報テーブル1730と、処理対象住宅IDが住宅ID1741として設定されている熱源情報テーブル1740とを、住宅情報記憶部1700から読み出す(ステップS20)。
次に、室温予測部1100は、住宅基本情報テーブル1710から、処理対象住宅IDが住宅ID1711として設定されているレコードにホームサーバアドレス1715として設定されているサーバアドレスを読み出し、設定温度取得部1300に渡して、設定温度の取得を依頼する。
依頼を受けた設定温度取得部1300は、渡されたサーバアドレス宛てに、すなわち、処理対象住宅のホームサーバ宛に、冷房装置に設定されている温度を要求する。通信部4200を介して、要求を受けたホームサーバ装置4000の設定温度検出部4100は、ホームサーバ装置4000が管理している冷房装置であって、動作している冷房装置それぞれから設定温度を取得し(ステップS41)、取得した設定温度それぞれと、冷房装置が設置してある部屋の識別子(部屋ID)とを対応付けて、省エネ判定装置1000に送信する(ステップS42)。
設定温度と部屋IDとを受信した設定温度取得部1300は、受信した設定温度と部屋IDとを室温予測部1100に渡す(ステップS21)。
設定温度と部屋IDとを受け取った室温予測部1100は、受け取った部屋IDそれぞれについて、室温の予測を行う。
まず、受け取った部屋IDの1つ(以下、「処理対象部屋ID」という。)を換気回数予測部1110に渡して、換気回数の算出を依頼する。依頼を受けた換気回数予測部1110は、部屋情報テーブル1720の処理対象部屋IDが部屋ID1722として設定されているレコード、及び、窓情報テーブル1730の処理対象部屋IDが部屋ID1732として設定されたレコードを参照して、上述のように、処理対象部屋IDが示す部屋の換気回数を算出する。換気回数予測部1110は、算出した換気回数を室温予測部1100に渡す(ステップS22)。
換気回数を受け取った室温予測部1100は、熱源情報テーブル1740の処理対象部屋IDが部屋ID1742として設定されているレコードを参照して、上述のように、熱源により上昇する温度を算出し、予測室温を算出する(ステップS23)。
室温予測部1100は、算出した予測室温が、処理対象部屋IDに設置されている冷房装置の設定温度よりも低い場合は(ステップS24:Yes)、住宅基本情報テーブル1710の処理対象住宅IDが住宅ID1712として設定されているレコードから、メールアドレス1716と設定されているメールアドレスを読み出して、メッセージ送信部1400に渡して、メッセージの送信を依頼する。
依頼を受けたメッセージ送信部1400は、メッセージ情報記憶部1900からメッセージを読み出してメールを作成し、作成したメールを、室温予測部1100から渡されてメールアドレス宛てに送信する(ステップS25)。
携帯端末装置5000は、メールを受信する(ステップS51)。携帯端末装置5000のユーザは、メールを表示させ(ステップS52)、メッセージを確認して冷房装置を止めて、窓を開ける。
メッセージ送信部1400にメッセージの送信を依頼した室温予測部1100は、又は、ステップS24において、予測した室温が冷房装置の設定温度以上であると判断した(ステップS24:No)室温予測部1100は、設定温度取得部1300から渡された部屋IDのすべてを処理していない場合は(ステップS26:No)、ステップS22からの処理を繰り返し、部屋IDのすべてを処理した場合は(ステップS26:Yes)、1住宅の室温予測処理を終了する。
これで、図10のステップ14の処理を終了する。室温予測部1100は、ステップS12で読み出した住宅基本情報テーブル1710(図3参照)に登録されているレコードを、1レコード目から順次読み出して、すべてのレコードの処理、すなわち、対象地域内の判断対象となる全住宅の部屋の室温予測処理を行う(ステップS14)。対象地域内の判断対象となる全住宅の部屋の室温予測処理を行ったら(ステップS15:Yes)、室温予測部1100は、他の対象地域が残っている場合には(ステップS16:Yes)、ステップS11からの処理を繰り返す。処理対象のすべての対象地域の処理を終了した場合(ステップS16:No)、室温予測部1100は、室温予測処理の終了が省エネシステム100の管理者により操作部(不図示)に入力された場合には(ステップS17:Yes)処理を終了し、入力されない場合には、電力消費量取得部1200に、電力消費量が閾値を超えた否かの判断を続けるよう指示し、ステップS10からの処理を繰り返す。
このように、室温を予測して、冷房装置の設定温度よりも低い場合には、住人に対して窓を開けて冷房装置を止めることを促すメッセージを送信するので、冷房装置を止めることによる省エネを促進することが可能となる。
実施形態では、各住宅の冷房装置の設定温度を取得し、取得した設定温度と予測室温とを比較することとしているが、設定していると推定する設定温度を用いても良く、また、推奨する設定温度を用いても良い。例えば、外気温が35℃であれば28℃を推定する設定温度とし、外気温が30℃であれば27℃とする等である。
実施形態では、電力消費量が閾値を超えた場合に、対象となる部屋の室温を逐次予測しているが、予め、対象地域で頻出する気象情報から、風向及び風速と、換気回数との関係を求めておいて、室温の予測方法の簡略化を図っても良い。例えば、南東の方角から、風速0.4m/sの風の場合には、住宅ID「H01」の住宅の、部屋ID「R01」の部屋の換気回数は「6回」であり、風速0.2m/sの風の場合の換気回数は「2回」であるなどを記憶しておく。また、予め、部屋にある熱源が発する熱による部屋の温度上昇量を算出しておいても良い。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
100 省エネシステム
1000 省エネ判定装置
1100 室温予測部
1110 換気回数予測部
1200 電力消費量取得部
1300 設定温度取得部
1400 メッセージ送信部
1500 天候情報取得部
1700 住宅情報記憶部
1800 周辺情報記憶部
2000 電力消費量提供装置
3000 天候情報提供装置
4000 ホームサーバ装置
4100 設定温度検出部
5000 携帯端末装置

Claims (9)

  1. 住宅の窓を備える部屋の室温を予測し、予測に基づいて省エネを促進する省エネシステムであって、
    前記部屋の窓の向きを含む窓情報を記憶している住宅情報記憶手段と、
    前記住宅の周囲の建築物の配置情報及び形状情報を含む周辺情報を記憶している周辺情報記憶手段と、
    所定の地域の電力消費量を取得する電力消費量取得手段と、
    前記電力消費量が閾値を越えた場合に、前記住宅周辺の風の風速及び風向と、前記住宅周辺の外気温とを含む天候情報を取得する天候情報取得手段と、
    前記天候情報取得手段が取得した前記天候情報と、前記住宅情報記憶手段が記憶している前記窓情報と、前記周辺情報記憶手段が記憶している前記周辺情報とを用いて、前記窓を開けた場合の前記部屋の予測室温を算出する室温予測手段と、
    前記室温予測手段が算出した前記部屋の予測室温が所定の温度を下回る場合は、前記部屋と関連する機器に対して、窓を開けることを促すメッセージを送信するメッセージ送信手段と
    を備えることを特徴とする省エネシステム。
  2. 前記部屋は、冷房装置を備え、
    前記省エネシステムは、更に、前記冷房装置に設定してある温度を取得する設定温度取得手段を備え、
    前記所定の温度は、前記設定温度取得手段が取得した温度であり、
    前記メッセージは、前記冷房装置の運転を停止して、窓を開けることを促すメッセージである
    ことを特徴とする請求項1に記載の省エネシステム。
  3. 前記住宅情報記憶手段は、更に、前記部屋が有している強制換気設備に関する換気情報を記憶し、
    前記室温予測手段は、前記換気情報を更に用いて、前記部屋の予測温度を算出する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の省エネシステム。
  4. 前記住宅情報記憶手段は、更に、前記部屋が有している発熱源に関する発熱情報を記憶し、
    前記室温予測手段は、前記発熱情報を更に用いて、前記部屋の予測室温を算出する
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の省エネシステム。
  5. 前記住宅情報記憶手段は、更に、前記住宅の断熱に関する蓄熱情報を記憶し、
    前記室温予測手段は、前記蓄熱情報を更に用いて、前記部屋の予測室温を算出する
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の省エネシステム。
  6. 前記室温予測手段は、所定時間内に部屋内の空気が入れ替わる回数を示す換気回数を算出する換気回数予測手段を有し、
    前記換気回数予測手段は、前記天候情報取得手段が取得した前記天候情報のうちの前記住宅周辺の風の風速及び風向と、前記住宅情報記憶手段が記憶している前記窓情報と、前記周辺情報記憶手段が記憶している前記周辺情報とを用いて、前記窓を開けた場合の前記部屋の換気回数を算出し、
    前記室温予測手段は、前記換気回数予測手段が算出した前記換気回数と、前記天候情報のうちの前記住宅周辺の外気温とを用いて、前記窓を開けた場合の前記部屋の予測室温を算出する
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の省エネシステム。
  7. 前記メッセージ送信手段がメッセージを送信する前記部屋と関連する機器とは、前記部屋の住人が有する携帯端末装置である
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の省エネシステム。
  8. 前記部屋の窓の向きを含む窓情報を記憶している住宅情報記憶手段と、
    前記住宅の周囲の建築物の配置情報及び形状情報を含む周辺情報を記憶している周辺情報記憶手段とを有する省エネシステムであって、住宅の窓を備える部屋の室温を予測し、予測に基づいて省エネを促進する省エネシステムで用いられる省エネ方法であって、
    所定の地域の電力消費量を取得する電力消費量取得ステップと、
    前記電力消費量が閾値を越えた場合に、前記住宅周辺の風の風速及び風向と、前記住宅周辺の外気温とを含む天候情報を取得する天候情報取得ステップと、
    前記天候情報取得ステップで取得した前記天候情報と、前記住宅情報記憶手段に記憶されている前記窓情報と、前記周辺情報記憶手段に記憶されている前記周辺情報とを用いて、前記窓を開けた場合の前記部屋の予測室温を算出する室温予測ステップと、
    前記室温予測ステップが算出した前記部屋の予測室温が所定の温度を下回る場合は、前記部屋と関連する機器に対して、窓を開けることを促すメッセージを送信するメッセージ送信ステップと
    を備えることを特徴とする省エネ方法。
  9. 住宅の窓を備える部屋の室温を予測し、予測に基づいて省エネを促進する省エネシステムで用いられる省エネプログラムであって、
    前記部屋の窓の向きを含む窓情報を記憶している住宅情報記憶手段と、
    前記住宅の周囲の建築物の配置情報及び形状情報を含む周辺情報を記憶している周辺情報記憶手段と、
    所定の地域の電力消費量を取得する電力消費量取得手段と、
    前記電力消費量が閾値を越えた場合に、前記住宅周辺の風の風速及び風向と、前記住宅周辺の外気温とを含む天候情報を取得する天候情報取得手段と、
    前記天候情報取得手段が取得した前記天候情報と、前記住宅情報記憶手段が記憶している前記窓情報と、前記周辺情報記憶手段が記憶している前記周辺情報とを用いて、前記窓を開けた場合の前記部屋の予測室温を算出する室温予測手段と、
    前記室温予測手段が算出した前記部屋の予測室温が所定の温度を下回る場合は、前記部屋と関連する機器に対して、窓を開けることを促すメッセージを送信するメッセージ送信手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする省エネプログラム。
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