JP2014214123A - (e)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロパン(以下、R−243faとも言う)をアルカリ溶液又は金属触媒と接触させて脱塩化水素反応を行う方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、3−クロロ−1,1,1−トリフルオロ−3−ヨードプロパンを水酸化カリウムアルコール溶液中で脱ヨウ化水素反応をする方法が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
また、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンを気相中、固体触媒存在下で塩化水素と反応させる方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
また、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパン、1,1,3,3−テトラクロロプロペン、及び1,3,3,3−テトラクロロプロペンの少なくともいずれかを含む原料を、気相中又は液相中、触媒存在下又は触媒無存在下で、フッ化水素でフッ素化する方法が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
しかし、反応式(2)、(3)に記載のようにフッ化水素若しくは塩化水素を用いず、また、(1)に記載の構造の1−ハロゲノ−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロパンからハロゲン化水素を脱離させる方法以外にR−1233zd(E体)を製造する方法はこれまでに知られていない。特に、反応式(1)のような脱ハロゲン化水素反応を用いた製造法については出発物質中にトリフルオロメチル基(−CF3基)を有することが必要であることが一般的であった。そのため、出発物質の構造が限定され、R−1233zd(E体)の製造方法の種類が少ないのが現状である。
また、通常、フッ化水素若しくは塩化水素を用いる、又はフッ化水素若しくは塩化水素を脱離させる反応においては、1−ハロゲノ−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロパンを反応原料にしないと、R−1233zd(E体)は製造できないと考えられていた。
そのところ、本発明者は、驚くべきことに、金属触媒を用いた反応により、R−243fbからR−1233zd(E体)を製造できることを見出した。その結果、本発明の完成に至った。
1,3−ジクロロ−1,1,3−トリフルオロプロパンを含有する組成物を金属触媒と接触させて、1,3−ジクロロ−1,1,3−トリフルオロプロパンを(E)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンに転化することを特徴とする。
本発明の製造方法においては、R−243fbを含有する組成物を金属触媒と接触させることにより、該組成物中のR−243fbをR−1233zd(E体)に転化させる。
R−243fbを含有する組成物におけるR−243fbの含有割合は10モル%以上が好ましく、30モル%以上がより好ましく、80モル%以上が更に好ましく、95モル%以上が特に好ましい。R−243fbを含有する組成物は、R−243fbそのもの、即ち、R−243fbの含有率が100%であってもよい。
R−243fbを含有する組成物は、R−243fa以外のその他の成分を含有していてもよい。その他の成分としては、例えば、R−243fbと沸点の近い化合物である1,2−ジクロロエタン、1,1−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエチレン、1−クロロ−1,3,3,3−テトラフルオロプロパン(R−244fa)、R−1232zd(EZ体)、R−1233ze(EZ体、(Z)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(R−1233zd(Z体))、R−1233zcなどが挙げられる。
ここで、R−243fbを含有する組成物における含有量は、R−243fbを含有する組成物が常温で液体の状態における含有量である。
金属触媒としては、例えば、0価の金属単体、金属酸化物、金属ハロゲン化物などが挙げられる。金属ハロゲン化物としては、例えば、金属塩化物、金属フッ化物などが挙げられる。これらの中でも、金属酸化物、金属ハロゲン化物が好ましい。触媒の金属としては、1種でもよく、2種以上でもよい。2種以上の金属触媒を使用する場合、触媒はそれらの金属の混合物であってもよく、合金であってもよい。
これらの金属触媒の中でも、R−243fbを含有する組成物中のR−243fbのみをより高選択的にR−1233zd(E体)にすることができる点で、酸化アルミニウムが好ましい。
これらの金属触媒は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
金属触媒と活性化処理剤との接触は、加熱下で行ってもよいし、非加熱下で行ってもよい。
再活性化処理の方法としては、例えば、酸素、フッ化水素、塩化水素等と接触させる方法などが挙げられる。
金属触媒がアルミニウムを含有する場合、R−243fb及びR−243faを含有する組成物中のR−243fbのみをより高選択的にR−1233zd(E体)にすることができる。この選択性は、金属触媒が酸化アルミニウムである場合に顕著である。
R−243fbをより高選択的にR−1233zd(E体)にすることにより、R−243fbを含有する組成物中の未反応のR−243faを回収することができる。
本発明における転化は、気相反応または液相反応のいずれでも行うことができるが、気相反応が好ましい。気相反応の場合、生成したR−1233zd(E体)が触媒表面から脱着されやすく、触媒表面の生成物濃度を低くできるため、副反応を抑制しやすいという利点がある。
反応は、バッチ式で行ってもよいし、連続流通式で行ってもよい。
反応は、固定床型の反応器で行われてもよいし、流動床型の反応器で行われてもよいが、固定床型の反応器で行われることが好ましい。
反応に用いる反応器の材質としては、例えば、ガラス、鉄、ニッケル及びこれらを主成分とする合金などが挙げられる。
気相反応における反応温度としては、反応性の点から、50〜400℃が好ましく、150〜350℃がより好ましい。
R−234fbを含有する組成物がR−234faを含有する場合、R−234fbを高い選択率で反応させてR−1233zd(E体)を得るという観点からは、反応温度は、150〜250℃が好ましい。
気相反応におけるR−243fbを含有する組成物と金属触媒との接触時間としては、0.1〜500秒間が好ましく、1〜50秒間がより好ましい。
R−243fbを含有する組成物を製造する方法としては、1,1−ジフルオロエチレン(フッ化ビニリデン)とジクロロフルオロメタン(以下、R−21とも言う)とを反応させてR−243fbを含有する組成物を得る方法が好ましい。
この方法の場合、後述する精製処理を経ることによって、R−243fa及びR−243fb以外のその他の成分の含有量が少なく、前述の転化反応において副反応や触媒劣化の懸念が少ない、R−243fbを含有する組成物が得られる。
CF2=CH2 + CHCl2F
→ C3H3Cl2F3(R−243) (4)
なお、反応式(4)においては、R−243以外に、クロロホルム、トリフルオロメタン(以下、R−23とも言う)、1,1,1−トリフルオロエタン(以下、R−143aとも言う)などが反応生成物に含まれる。
R−243fbを含有する組成物を製造する方法(その2)は、ペンタハロゲノプロパンとフッ化水素とを反応させてR−243fbを含有する組成物を得る方法である。
CClmF(3−m)CH2CHCl2 + mHF
→ C3H3Cl2F3(R−243) (5)
ただし、反応式(5)中、mは、1〜3の整数である。
精製処理の方法としては、例えば、蒸留、吸着などが挙げられる。これらの中でも、簡便な点で、蒸留が好ましい。
蒸留は、常圧下で行なってもよいし、加圧下で行ってもよいし、減圧下で行ってもよい。これらの中でも、常圧下で行うことが好ましい。
精製処理として蒸留を行う場合、蒸留における適当な留分をR−243fbを含有する組成物とすればよい。
本発明においては、反応により得られた生成物を精製するのが好ましい。
精製方法としては、前述の転化反応により得られるR−1233zd(E体)を含有する組成物(以下、「R−1233zd(E体)含有組成物」と称することがある)を精製し、R−1233zd(E体)の含有量が、R−1233zd(E体)含有組成物よりも多い組成物を得る工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、蒸留、吸着、洗浄などが挙げられる。洗浄としては、例えば、酸性水溶液による洗浄、中性水溶液による洗浄、塩基性水溶液による洗浄などが挙げられる。これらの中でも、蒸留が好ましい。
精製は、常圧下で行ってもよいし、加圧下で行ってもよいし、減圧下で行ってもよい。
R−1233zd(E)は、温室効果ガスであるR−134a、R−245faに代わる冷媒、発泡剤、洗浄剤、溶剤、及びエアゾール、並びに、機能性材料の原料モノマー、及び合成用中間体として有用である。
組成分析にはガスクロマトグラムを用いた。カラムはDB−1301(長さ60m×内径250μm×厚み1μm、アジレント・テクノロジー株式会社製)を用いた。
反応には、SUS316製内径14mm×高さ400mmの垂直固定床反応器を用いた。反応器の中心に直径3.1mmのSUS316製差込管を導入し、その中にK型熱電対を挿入し内温を測定した。反応器の中央部に、検討に用いる金属触媒を150mmの高さで充填し、ここを反応部とした。反応部は電気炉により加熱した。ガスフィードライン及び100℃に加熱された液供給ラインを接続した100℃に加熱された原料予熱混合ラインを反応器上部に接続し、触媒の活性化で用いるクロロジフルオロメタン(以下、R−22とも言う)及び窒素は、マスフローコントローラーを用いてガス流量を調整し、ガスフィードラインより原料予熱混合ラインに供給した。また、本検討に用いるR−243fbを含む組成物は、プランジャーポンプを用いて液流量を調整し、100℃に加熱された液供給ラインを通して気化させた後に原料予熱混合ラインに供給した。反応生成物は、反応器下部から連続的に取り出し、生成物は、GCを用いて分析した。
<変性塩化ジルコニウム触媒の調製>
上部に15cm高さの冷却器を接続し、磁気式攪拌子を入れた四ツ口1Lガラス製フラスコに、四塩化ジルコニウム256.9gを投入した。次に上部に接続した冷却器とフラスコをドライアイスで−78℃に冷却しながら636gのR−21を徐々に投入した。磁気式攪拌子で攪拌しながら上部に接続した冷却器とフラスコの温度を徐々に0℃まで上昇させ、内温が0℃到達後2.5時間攪拌を続けた。その後、上部に接続した冷却器とフラスコの冷却を停止し、室温で1晩減圧乾燥した。乾燥終了後、236.1gの触媒を回収した。
ハステロイ製10Lオートクレーブに初期溶媒としてR−243fbを含む組成物(R−243faが40モル%、R−243fbが8モル%、クロロホルムが29モル%、R−22が2モル%、R−21が7モル%、その他の成分が13モル%)1000gと上記で調製した触媒(変性塩化ジルコニウム触媒)78gを仕込んだ後に、−10〜−5℃まで冷却した。冷却しながら攪拌し内温が0℃未満を保つような速度で7202gのR−21をゆっくり仕込んだ。更に、冷却しながら攪拌し内温が0℃未満を保ちながら1,1−ジフルオロエチレン(フッ化ビニリデン)を8時間かけて4480g仕込んだ。仕込み終了後30分間攪拌した後、気相部を窒素で置換し、反応を終了した。反応終了後、攪拌しながら10Lオートクレーブの底部から反応粗液を抜き出した。抜き出した反応粗液の量は、12822gであった。その後、5μm径の濾紙をセットした加圧濾過器で反応粗液を濾過し、12470gの均一有機層を得た。有機層を一部回収し、ガスクロマトグラフィ(GC)により組成を分析した結果、有機層の組成比は、以下のとおりであった。
R−243fa:56モル%
R−243fb:9モル%
クロロホルム:5モル%
1,1,1−トリフルオロエタン(R−143a):1モル%
R−21:9モル%
その他の成分:20モル%
マントルヒーターで加熱可能な10Lのガラス製窯、マグネット式還流装置、還流タイマー、及びジムロート冷却器を備えた径3cm高さ97cmのガラス蒸留塔にヘリパックNo.1(竹中金鋼株式会社製)を充填し(段数測定値43段)、これを用いて蒸留を行った。上記で得られた有機層のうち11000gを蒸留装置に仕込み、還流タイマーにより還流時間/留出時間の比を50/1〜300/1に調整しながら常圧で蒸留を行った。
得られた留分から、以下の組成のR−243fb含有組成物を得た。
組成物1:R−243fb=99.6GCArea%,R−243fa=0.3GCArea%,その他=0.1GCArea%
組成物2:R−243fb=85.4GCArea%,R−243fa=14.6GCArea%,その他=0.0GCArea%
組成物3:R−243fb=36.4GCArea%,R−243fa=63.5GCArea%,その他=0.1GCArea%
組成物4:R−243fb=10.4GCArea%,R−243fa=89.6GCArea%,その他=0.0GCArea%
組成物5:R−243fa=100.0GCArea%,その他<0.1GCArea%
<アルミナ触媒の活性化>
反応器に、アルミナ触媒20g(Al2O3、日揮触媒化成株式会社製、品名:N612N、形状:ペレット型)を充填し、窒素ガスを100sccmで流通下、300℃で10時間乾燥した。その後、R−22を1.37mmol/min、窒素を2.74mmol/minの速度とし混合後、反応器へ投入した。反応温度300℃で10時間反応させ、出口ガス組成が安定化したことを確認し活性化を終了した。
<クロミア触媒の活性化>
反応器にクロミア触媒29g(酸化物ベースでCr2O3:95質量%、MnO:5質量%のクロム系金属酸化物触媒、形状:ペレット型)を充填し、窒素ガスを100sccmで流通下、300℃で10時間乾燥した。その後、R−22を1.37mmol/min、窒素を2.74mmol/minの速度とし混合後、反応器へ投入した。反応温度300℃で21時間反応させ、出口ガス組成が安定化したことを確認し活性化を終了した。
<活性化アルミナ触媒によるR−243fbを含む組成物の反応1>
触媒活性化例1の方法で調製した触媒を充填した反応器の温度を200℃とし、R−243fbを含む組成物(R−243fb=99.6GCArea%,R−243fa=0.3GCArea%,その他=0.1GCArea%)を0.83mmol/min、窒素を4.14mmol/minの速度とし混合後、反応器へ投入した。連続で7時間反応させ、出口ガス組成が安定化したことを確認し反応を終了した。7時間目の出口ガス組成を表1に示す。
<活性化アルミナ触媒によるR−243fbを含む組成物の反応2〜8>
反応条件を表1及び2に記載した条件に変更した以外は実施例1と同様にして反応を行った。結果を表1及び2に示す。
<アルカリ溶液によるR−243fbを含む組成物の反応1>
500ミリリットルのジャケット付きガラス製フラスコに、テトラブチルアンモニウムクロリド(TBAC)の20質量%水溶液を3.6g、及びR−243fbを含む組成物(R−243fb=10.4GCArea%,R−243fa=89.6GCArea%,その他=0.0GCArea%)を141.6g(0.85モル)加えた後、内温を25〜30℃に保ちながら20質量%水酸化ナトリウム水溶液を254.3g(NaOH:1.27モル)滴下した。内温を40℃まで上昇させた後、4時間攪拌した。反応中に発生するガスは20℃のジムロート冷却管を通した後、ドライアイストラップに回収した。3時間の攪拌終了後、内温を5℃に冷却させた。10分間静置し十分に有機相と水相を分離させた後、反応器下部より有機相、水相の順番で回収した。有機相とトラップ回収量合計は93.1g、水相回収量は287.4gであった。得られた有機相とトラップの混合品の組成を表3に示す。
<アルカリ溶液によるR−243fbを含む組成物の反応2>
200ミリリットルのSUS316製オートクレーブにテトラブチルアンモニウムクロリド(TBAC)の20質量%水溶液を1.1g、R−243fbを含む組成物(R−243fb=99.6GCArea%,R−243fa=0.3GCArea%,その他=0.1GCArea%)を42.3g(0.25モル)、及び20質量%水酸化カリウム水溶液を106.8g(KOH:0.38モル)投入した。内温を40℃まで上昇させた後、6時間攪拌した。6時間の攪拌終了後、内温を5℃に冷却させた。その後オートクレーブを開放し反応液を149.5g回収した。有機相の組成を表3に示す。
<活性化アルミナ触媒によるR−243faの反応1>
触媒活性化例1の方法で調製した触媒を充填した反応器の温度を200℃とし、R−243fa(R−243fa=100.0GCArea%,その他<0.1GCArea%)を0.83mmol/min、窒素を4.14mmol/minの速度とし混合後、反応器へ投入した。連続で7時間反応させ、出口ガス組成が安定化したことを確認し反応を終了した。7時間目の出口ガス組成を表4に示す。
<活性化アルミナ触媒によるR−243faの反応2〜4>
反応条件を表4に記載した条件に変更した以外は比較例3と同様にして反応を行った。結果を表4に示す。
Claims (7)
- 1,3−ジクロロ−1,1,3−トリフルオロプロパンを含有する組成物を金属触媒と接触させて、1,3−ジクロロ−1,1,3−トリフルオロプロパンを(E)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンに転化する、(E)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法。
- 金属触媒が、金属酸化物または金属ハロゲン化物からなる請求項1に記載の製造方法。
- 1,3−ジクロロ−1,1,3−トリフルオロプロパンを含有する組成物と金属触媒とを気相で接触させる請求項1または2に記載の製造方法。
- 1,3−ジクロロ−1,1,3−トリフルオロプロパンを含有する組成物が、1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロパンを含有する請求項1から3のいずれか一項に記載の製造方法。
- 1,3−ジクロロ−1,1,3−トリフルオロプロパンを含有する組成物における1,3−ジクロロ−1,1,3−トリフルオロプロパンの含有割合が、10モル%以上である請求項4に記載の製造方法。
- 1,3−ジクロロ−1,1,3−トリフルオロプロパンを含有する組成物として、1,1−ジフルオロエチレンとジクロロフルオロメタンとを反応させて得られた組成物を用いる請求項1から5のいずれか一項に記載の製造方法。
- 1,3−ジクロロ−1,1,3−トリフルオロプロパンを含有する組成物が、1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロパンを含有し、金属触媒が、酸化アルミニウムまたは酸化クロムからなる請求項1から6のいずれか一項に記載の製造方法。
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