JP2014213368A - 鋳型造型用粘結剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】鋳型の硬化速度及び鋳型の最終強度を向上させることができる鋳型造型用粘結剤組成物、及びこれを用いた鋳型用組成物を提供すること。【解決手段】尿素と5−ヒドロキシメチルフルフラールとを反応させて得られるプレポリマーと、フラン樹脂とを含有する鋳型造型用粘結剤組成物。【選択図】 図1

Description

本発明は、尿素と5−ヒドロキシメチルフルフラールとを反応させて得られるプレポリマーと、フラン樹脂とを含有する鋳型造型用粘結剤組成物と、これを用いた鋳型用組成物及び鋳型の製造方法に関する。
酸硬化性自硬性鋳型は、珪砂等の耐火性粒子に、酸硬化性樹脂を含有する鋳型造型用粘結剤と、リン酸、有機スルホン酸、硫酸等を含有する硬化剤とを添加し、これらを混練した後、得られた混練砂を木型等の原型に充填し、酸硬化性樹脂を硬化させて製造される。
鋳型の造型、あるいは鋳型を用いて所望の鋳物を鋳造する上で重要な課題として、鋳型の生産性が挙げられる。自硬性鋳型においては、鋳型の生産性を上げるためには、原型に混練砂を充填した後、鋳型の硬化速度を上げて、原型から鋳型を抜型するまでに要する時間(抜型時間)を短くする必要がある。また、もう一つの重要な課題として、鋳型の最終強度の向上が挙げられる。鋳型の最終強度については、大型の鋳型を生産する場合に特に必要となり、強度が不足すると、鋳型が割れたり、鋳造時の中子割れが発生したりして、作業者に危険が及んだり、得られる鋳物が不良品になる恐れがある。
また、フルフリルアルコールを代替できる化合物として、例えば、5−ヒドロキシメチルフルフラールを含有し、実質的にフェノールやホルムアルデヒドや窒素を含まない粘結剤組成物が有害物質やガスを低減することによる作業環境の改善ができることが開示されている(特許文献1)。
また、フラン変性尿素樹脂を用いて、ホルムアルデヒド臭気が少なく、かつ保存安定性、強度特性に優れた自硬性鋳型用樹脂の製造方法が開示されている(特許文献2)。
US20080207796号公報 特開2006−70247号公報
しかしながら、従来から提案されている粘結剤組成物では、硬化速度、鋳型強度の点でさらなる改善が求められていた。
本発明は、鋳型の硬化速度及び鋳型の最終強度を向上させることができる鋳型造型用粘結剤組成物、及びこれを用いた鋳型用組成物を提供する。
本発明の鋳型造型用粘結剤組成物は、尿素と5−ヒドロキシメチルフルフラールとを反応させて得られるプレポリマーと、フラン樹脂とを含有する鋳型造型用粘結剤組成物である。
本発明の鋳型用組成物は、耐火性粒子、前記鋳型造型用粘結剤組成物及び当該鋳型造型用粘結剤組成物を硬化させる硬化剤とを含有する鋳型用組成物である。
本発明の鋳型の製造方法は、耐火性粒子と、前記鋳型造型用粘結剤組成物と、前記鋳型造型用粘結剤組成物を硬化させる硬化剤とを混合して鋳型用組成物を得る混合工程、及び前記鋳型用組成物を型枠に詰め、当該鋳型用組成物を硬化する硬化工程を含む鋳型の製造方法である。
本発明の鋳型造型用粘結剤用添加剤は、下記一般式(1)で示される構造を有する化合物を含有する。
Figure 2014213368
本発明によれば、鋳型の硬化速度及び鋳型の最終強度を向上させることができる鋳型造型用粘結剤組成物を提供することができる。また、本発明によれば、鋳型の硬化速度及び鋳型の最終強度を向上させることができる鋳型用組成物及び鋳型の製造方法を提供することができる。また、本発明によれば、鋳型の硬化速度及び鋳型の最終強度を向上させることができる鋳型造型用粘結剤用添加剤を提供することができる。
尿素と5−ヒドロキシメチルフルフラールとの反応物のNMRチャートを示す図
本実施形態の鋳型造型用粘結剤組成物(以下、単に「粘結剤組成物」ともいう)は、鋳型を製造する際の粘結剤として使用されるものであって、尿素と5−ヒドロキシメチルフルフラールとを反応させて得られるプレポリマーと、フラン樹脂とを含有する。本実施形態の鋳型造型用粘結剤組成物は、鋳型の硬化速度及び鋳型の最終強度を向上させることができるという効果を奏する。このような効果を奏する理由は定かではないが、以下の様に考えられる。
鋳型用粘結剤組成物中の尿素と5−ヒドロキシメチルフルフラールが反応することで、鋳型の硬化速度の向上が期待できるが、フルフリルアルコール等の他成分との副反応が起こるため、その性能を十分に引き出せていなかった。本願の鋳型用粘結剤組成物は、尿素と5−ヒドロキシメチルフルフラールを特定の割合で予め反応させてプレポリマーにしたものを鋳型用粘結剤組成物中に含有させることで、フルフリルアルコール等の他成分との副反応を低減することができるため、鋳型の硬化速度を向上でき、かつ、尿素や5−ヒドロキシメチルフルフラールと比較してフラン樹脂への溶解性が高くなったため、フラン樹脂の分子鎖中に均一に組み込まれやすくなったことで、鋳型の最終強度を向上できると考えられる。
以下、本実施形態の粘結剤組成物に含有される成分について説明する。
〔鋳型造型用粘結剤組成物〕
<尿素と5−ヒドロキシメチルフルフラールとを反応させて得られるプレポリマー>
本実施形態の粘結剤組成物は、鋳型の硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、尿素と5−ヒドロキシメチルフルフラールとを反応させて得られるプレポリマーを含有する。
尿素と5−ヒドロキシメチルフルフラールとを反応させて前記プレポリマーを得る場合、鋳型の硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、尿素1モルに対し、5−ヒドロキシメチルフルフラールを2モル以上の割合で反応させることが好ましく、2.5モル以上の割合で反応させることがより好ましく、3モル以上の割合で反応させることが更に好ましい。尿素と5−ヒドロキシメチルフルフラールとを反応させて前記プレポリマーを得る場合、同様の観点から、尿素1モルに対し、5−ヒドロキシメチルフルフラールを8モル以下の割合で反応させることが好ましく、7.5モル以下の割合で反応させることがより好ましく、7モル以下の割合で反応させることが更に好ましい。尿素と5−ヒドロキシメチルフルフラールとを反応させて前記プレポリマーを得る場合、鋳型の硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、尿素1モルに対し、5−ヒドロキシメチルフルフラールを2.0〜8.0モルの割合で反応させることが好ましく、2.5〜7.5モルの割合で反応させることがより好ましく、3.0〜7.0モルの割合で反応させることが更に好ましい。
尿素と5−ヒドロキシメチルフルフラールとを反応させて前記プレポリマーを得る方法は特に限定されず、公知の方法が適用され得る。すなわち、5−ヒドロキシメチルフルフラール100質量部に対し、尿素1〜50質量部と酸0.1〜5.0質量部を混合し50〜150℃で5〜240分間撹拌しながら反応させ、プレポリマーを得ることができる。用いられる酸としては、有機酸として例えば、酢酸、シュウ酸、リンゴ酸などが、無機酸としては、塩酸、硝酸、硫酸などが挙げられる。一例としては、5−ヒドロキシメチルフルフラール100質量部に対し、尿素3〜24質量部とグリコール酸2.25質量部を混合し、100℃で15〜45分間反応させ、プレポリマーを得ることができる。
尿素と5−ヒドロキシメチルフルフラールとを反応させて得られるプレポリマーは、下記一般式(1)で示される構造を有する。
Figure 2014213368
なお、尿素と5−ヒドロキシメチルフルフラールとを反応させて得られるプレポリマー組成物は、前記プレポリマー以外に未反応の尿素や5−ヒドロキシメチルフルフラール、触媒として用いた酸を含んでいても構わない。
尿素と5−ヒドロキシメチルフルフラールとを反応させた場合の化学反応式(2)を以下に例示する。
Figure 2014213368
前記プレポリマーの重量平均分子量(Mw)は、鋳型の硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、200以上が好ましく、230以上がより好ましく、250以上が更に好ましく、300以上がより更に好ましい。前記プレポリマーの重量平均分子量は、同様の観点から、700以下が好ましく、660以下がより好ましく、600以下が更に好ましく、540以下がより更に好ましい。また、前記プレポリマーの重量平均分子量は、鋳型の硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、200〜700が好ましく、230〜660がより好ましく、250〜600が更に好ましく、300〜540がより更に好ましい。なお、本明細書において、前記プレポリマーの重量平均分子量は、実施例に記載の方法により測定する。
本実施形態の粘結剤組成物における前記プレポリマーの含有量は、鋳型の硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、2質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましく、7質量%以上が更に好ましく、10質量%以上がより更に好ましい。本実施形態の粘結剤組成物における前記プレポリマーの含有量は、同様の観点から、40質量%以下が好ましく、38質量%以下がより好ましく、35質量%以下が更に好ましく、30質量%以下がより更に好ましい。また、本実施形態の粘結剤組成物における前記プレポリマーの含有量は、鋳型の硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、2〜40質量%が好ましく、5〜38質量%がより好ましく、7〜35質量%が更に好ましく、10〜30質量%がより更に好ましく、20〜30質量%がより更に好ましい。
<フラン樹脂>
本実施形態の粘結剤組成物は、鋳型の硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、酸硬化性樹脂としてフラン樹脂を含む。
本実施形態では、鋳型の硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、酸硬化性樹脂としてフラン樹脂を使用する。当該フラン樹脂としては、従来公知のものが使用でき、例えば、フルフリルアルコール、フルフリルアルコールとアルデヒド類の縮合物、フルフリルアルコールとメラミンとアルデヒド類の縮合物、及びフルフリルアルコールと尿素とアルデヒド類の縮合物(以下、尿素変性フラン樹脂ともいう)よりなる群から選ばれる1種からなるものや、これらの群から選ばれる2種以上の混合物からなるものが使用できる。また、これらの群から選ばれる2種以上の共縮合物からなるものも使用できる。なかでも、フルフリルアルコール及び尿素変性フラン樹脂からなる群より選ばれる1種以上であるものが鋳型の硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から好ましい。
前記アルデヒド類としては、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、グリオキザール、パラホルムアルデヒド等が挙げられ、これらのうち1種以上を適宜使用できる。これらの中でも、経済性の観点から、パラホルムアルデヒドを用いるのが好ましい。
前記フラン樹脂の中でも、フルフリルアルコールは、非石油資源である植物から製造できるため、地球環境の観点から好ましい。
本実施形態に係る尿素変性フラン樹脂は、経済性の観点、鋳型の硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、その構成するモノマー成分であるフルフリルアルコール1モルに対するアルデヒド類のモル比が、0.5〜8.0モルであることが好ましく、0.7〜4.0モルであることがより好ましく、1.0〜3.0モルであることが更に好ましい。
また、本実施形態に係る尿素変性フラン樹脂は、経済性の観点、鋳型の硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、その構成するモノマー成分であるフルフリルアルコール1モルに対する尿素のモル比が、0.10〜4.0モルであることが好ましく、0.15〜2.0モルであることがより好ましく、0.20〜1.5モルであることが更に好ましい。
本実施形態に係るフラン樹脂を製造する場合、例えば、尿素変性フラン樹脂は、フルフリルアルコール100質量部に対し、尿素0.6〜30質量部及びパラホルムアルデヒド0.4〜50質量部反応させることにより得ることが出来る。経済性の観点、鋳型の硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、フルフリルアルコール100質量部に対し、尿素1.0〜25質量部及びパラホルムアルデヒド1.0〜45質量部反応させることが好ましく、尿素1.5〜20質量部及びパラホルムアルデヒド1.5〜40質量部反応させることがより好ましい。
フラン樹脂組成物を製造する際、フラン樹脂、原料のフルフリルアルコール、原料に含まれる水、反応中に生成する水等が含まれるが、経済性の観点から除去しなくてもよい。フラン樹脂組成物は、フラン樹脂、フルフリルアルコール及びフラン樹脂以外の成分、例えば水等を含有する。
本実施形態の粘結剤組成物におけるフラン樹脂の含有量は、鋳型の硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、55質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、65質量%以上が更に好ましい。本実施形態の粘結剤組成物におけるフラン樹脂の含有量は、同様の観点から、98質量%以下が好ましく、95質量%以下がより好ましく、90質量%以下が更に好ましい。また、本実施形態の粘結剤組成物におけるフラン樹脂の含有量は、鋳型の硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、55〜98質量%が好ましく、60〜95質量%がより好ましく、65〜90質量%が更に好ましい。
<硬化促進剤>
本実施形態の粘結剤組成物中には、硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、硬化促進剤が含まれていてもよい。なお、硬化促進剤は、粘結剤組成物中に含まれるものに加えて、鋳型用組成物に別添してもよい。硬化促進剤としては、硬化速度を向上させ、鋳型の最終強度を向上させる観点から、下記一般式(3)で表される化合物(以下、硬化促進剤(1)という)、多価フェノール類、及び芳香族ジアルデヒドからなる群より選ばれる1種以上が好ましい。
Figure 2014213368
〔式中、X及びXは、それぞれ水素原子、CH又はCの何れかを表す。〕
粘結剤組成物中の硬化促進剤の含有量は、硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、0.5質量%以上であることが好ましく、1.8質量%以上であることがより好ましく、3.0質量%以上であることが更に好ましく、5.0質量%以上であることがより更に好ましい。粘結剤組成物中の硬化促進剤の含有量は、硬化促進剤のフラン樹脂への溶解性の観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、63質量%以下であることが好ましく、50質量%以下であることがより好ましく、40質量%以下であることが更に好ましく、30質量%以下であることがより更に好ましい。
硬化促進剤(1)としては、2,5−ビス(ヒドロキシメチル)フラン、2,5−ビス(メトキシメチル)フラン、2,5−ビス(エトキシメチル)フラン、2−ヒドロキシメチル−5−メトキシメチルフラン、2−ヒドロキシメチル−5−エトキシメチルフラン、2−メトキシメチル−5−エトキシメチルフランが挙げられる。なかでも、鋳型の最終強度を向上させる観点から、2,5−ビス(ヒドロキシメチル)フランを使用するのが好ましい。
粘結剤組成物中の硬化促進剤(1)の含有量は、硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、0.5質量%以上であることが好ましく、1.8質量%以上であることがより好ましく、3.0質量%以上であることが更に好ましく、5.0質量%以上であることがより更に好ましい。粘結剤組成物中の硬化促進剤(1)の含有量は、硬化促進剤(1)のフラン樹脂への溶解性の観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、63質量%以下であることが好ましく、50質量%以下であることがより好ましく、40質量%以下であることが更に好ましく、30質量%以下であることがより更に好ましい。
多価フェノール類としては、例えばレゾルシン、ピロガロール、ヒドロキノン、フロログルシノール、メチレンビスフェノール、縮合型タンニン、加水分解型タンニン等が挙げられる。なかでも、鋳型の硬化速度を向上させる観点から、レゾルシンが好ましい。
粘結剤組成物中の前記多価フェノール類の含有量は、硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、1質量%以上であることが好ましく、2質量%以上であることがより好ましく、3質量%以上であることが更に好ましい。粘結剤組成物中の前記多価フェノール類の含有量は、多価フェノール類のフラン樹脂への溶解性の観点及び、鋳型の最終強度を向上させる観点から、25質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることがより好ましく、10質量%以下であることが更に好ましい。
前記多価フェノール類としてレゾルシンを用いる場合、粘結剤組成物中のレゾルシンの含有量は、硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、1質量%以上であることが好ましく、2質量%以上であることがより好ましく、3質量%以上であることが更に好ましい。前記多価フェノール類としてレゾルシンを用いる場合、粘結剤組成物中のレゾルシンの含有量は、レゾルシンのフラン樹脂への溶解性の観点、及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、25質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることがより好ましいが、更には10質量%以下であることが好ましく、6質量%以下であることがより好ましい。
芳香族ジアルデヒドとしては、テレフタルアルデヒド、フタルアルデヒド及びイソフタルアルデヒド等、並びにそれらの誘導体等が挙げられる。粘結剤組成物中の芳香族ジアルデヒドの含有量は、芳香族ジアルデヒドをフラン樹脂に十分に溶解させる観点、及び芳香族ジアルデヒド自体の臭気を抑制する観点から、0.1質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましく、1質量%であることが更に好ましい。粘結剤組成物中の芳香族ジアルデヒドの含有量は、同様の観点から、15質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましく、5質量%以下であることが更に好ましい。
<水分>
本実施形態の粘結剤組成物中には、更に水分が含まれてもよい。例えば、フルフリルアルコールとアルデヒド類の縮合物などの各種縮合物を合成する場合、水溶液状の原料を使用したり縮合水が生成したりするため、縮合物は、通常、水分との混合物の形態で得られるが、このような縮合物を粘結剤組成物に使用するにあたり、合成過程に由来するこれらの水分をあえて除去する必要はない。また、粘結剤組成物を取扱いやすい粘度に調整する目的などで、水分をさらに添加してもよい。ただし、水分が過剰になると、酸硬化性樹脂の硬化反応が阻害されるおそれがある。粘結剤組成物中の水分含有量は、鋳型の硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から5質量%以下が好ましく、3.5質量%以下がより好ましく、2.0質量%以下が更に好ましい。
<その他の添加剤>
また、粘結剤組成物中には、更にシランカップリング剤等の添加剤が含まれていてもよい。例えば、粘結剤組成物中にシランカップリング剤が含まれていると、得られる鋳型の最終強度をより向上させることができるため好ましい。シランカップリング剤としては、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノシランや、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等のエポキシシラン、ウレイドシラン、メルカプトシラン、スルフィドシラン、メタクリロキシシラン、アクリロキシシランなどが用いられる。好ましくは、アミノシラン、エポキシシラン、ウレイドシランである。より好ましくはアミノシラン、エポキシシランであり、更に好ましくはアミノシランである。アミノシランの中でも、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシランが好ましい。シランカップリング剤の粘結剤組成物中の含有量は、鋳型の最終強度を向上させる観点から、0.01質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましい。シランカップリング剤の粘結剤組成物中の含有量は、同様の観点から、0.5質量%以下が好ましく、0.3質量%以下がより好ましい。
〔鋳型用組成物〕
本実施形態の粘結剤組成物は、耐火性粒子及び硬化剤と混合して鋳型用組成物とすることができる。本実施形態の鋳型用組成物は、本実施形態の粘結剤組成物、耐火性粒子及び硬化剤を含有する。
耐火性粒子としては、珪砂、クロマイト砂、ジルコン砂、オリビン砂、アルミナ砂、ムライト砂、合成ムライト砂等の従来公知のものを使用でき、また、使用済みの耐火性粒子を回収したものや再生処理したものなども使用できる。
硬化剤は、本実施形態の粘結剤組成物を硬化させる硬化剤である。具体的には、キシレンスルホン酸(特に、m−キシレンスルホン酸)及びトルエンスルホン酸(特に、p−トルエンスルホン酸)等のスルホン酸系化合物、リン酸系化合物、硫酸等が挙げられる。これらの化合物は、取り扱い性の観点から水溶液であることが好ましい。更に、硬化剤中にアルコール類、エーテルアルコール類及びエステル類よりなる群から選ばれる1種以上の溶剤や、カルボン酸類を含有させることができる。
本実施形態の鋳型組成物において、耐火性粒子と粘結剤組成物と硬化剤との比率は適宜設定できるが、鋳型の硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、耐火性粒子100質量部に対して、粘結剤組成物が0.5質量部以上が好ましく、経済性の観点及び鋳物品質向上の観点から、耐火性粒子100質量部に対して、1.5質量部以下が好ましい。鋳型の硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、耐火性粒子100質量部に対して、硬化剤が0.07質量部以上が好ましく、経済性の観点及び鋳物品質向上の観点から、耐火性粒子100質量部に対して、1.0質量部以下が好ましい。
更に、粘結剤組成物と硬化剤の質量比は、鋳型の硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、粘結剤組成物100質量部に対して、硬化剤20質量部以上が好ましく、30質量部以上がより好ましい。粘結剤組成物と硬化剤の質量比は、経済性の観点及び鋳物品質向上の観点から、粘結剤組成物100質量部に対して、硬化剤60質量部以下が好ましく、50質量部以下がより好ましい。
本実施形態の粘結剤組成物は、鋳型製造に好適に使用される。
〔鋳型の製造方法〕
本実施形態の鋳型用組成物を硬化させることによって鋳型を製造することができる。本実施形態の鋳型の製造方法において、従来の鋳型の製造プロセスをそのまま利用して鋳型を製造することができる。好ましい鋳型の製造方法として、耐火性粒子と本実施形態の鋳型造型用粘結剤組成物と、前記鋳型造型用粘結剤組成物を硬化させる硬化剤とを混合して鋳型用組成物を得る混合工程、及び前記鋳型用組成物を型枠に詰め、当該鋳型用組成物を硬化する硬化工程を有する鋳型の製造方法が挙げられる。
〔鋳型造型用粘結剤用添加剤〕
本実施形態の鋳型造型用粘結剤用添加剤は、下記一般式(1)で示される構造を有する化合物を含有する。
Figure 2014213368
前記一般式(1)で示される構造を有する化合物を得る手法は公知の手法を適用することができるが、一例としては、尿素と5−ヒドロキシメチルフルフラールとを反応させる手法が挙げられる。つまり、5−ヒドロキシメチルフルフラール100質量部に対し、尿素1〜50質量部と酸0.1〜5.0質量部を混合し50〜150℃で5〜240分間撹拌しながら反応させ、プレポリマー組成物を得ることができる。一例としては、5−ヒドロキシメチルフルフラール100質量部に対し、尿素3〜24質量部とグリコール酸2.25質量部を混合し、100℃で15〜45分間反応させ、前記一般式(1)で示される構造を有する化合物を得ることができる。
前記一般式(1)で示される構造を有する化合物の重量平均分子量(Mw)は、鋳型の硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、200以上が好ましく、230以上がより好ましく、250以上が更に好ましく、300以上がより更に好ましい。前記一般式(1)で示される構造を有する化合物の重量平均分子量は、同様の観点から、700以下が好ましく、660以下がより好ましく、600以下が更に好ましく、540以下がより更に好ましい。また、前記一般式(1)で示される構造を有する化合物の重量平均分子量は、鋳型の硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、200〜700が好ましく、230〜660がより好ましく、250〜600が更に好ましく、300〜540がより更に好ましい。なお、本明細書において、前記一般式(1)で示される構造を有する化合物の重量平均分子量は、前記プレポリマーの重量平均分子量と同様の方法により測定する。
本実施形態の鋳型造型用粘結剤用添加剤の鋳型造型用粘結剤への添加量は、鋳型の硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、鋳型造型用粘結剤の2質量%以上となるように添加することが好ましく、5質量%以上となるように添加することがより好ましく、7質量%以上となるように添加することが更に好ましく、10質量%以上となるように添加することがより更に好ましい。本実施形態の鋳型造型用粘結剤用添加剤の鋳型造型用粘結剤への添加量は、同様の観点から、鋳型造型用粘結剤の40質量%以下となるように添加することが好ましく、38質量%以下となるように添加することがより好ましく、35質量%以下となるように添加することが更に好ましく、30質量%以下となるように添加することがより更に好ましい。また、本実施形態の鋳型造型用粘結剤用添加剤の鋳型造型用粘結剤への添加量は、鋳型の硬化速度を向上させる観点及び鋳型の最終強度を向上させる観点から、鋳型造型用粘結剤の2〜40質量%となるように添加することが好ましく、5〜38質量%となるように添加することがより好ましく、7〜35質量%となるように添加することが更に好ましく、10〜30質量%となるように添加することがより更に好ましい。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下の組成物、製造方法、或いは用途を開示する。
<1>尿素と5−ヒドロキシメチルフルフラールとを反応させて得られるプレポリマーと、フラン樹脂を含有する鋳型造型用粘結剤組成物。
<2>前記プレポリマーが、尿素1モルに対し、5−ヒドロキシメチルフルフラールを好ましくは2モル以上、より好ましくは2.5モル以上、更に好ましくは3.0モル以上、好ましくは8.0モル以下、より好ましくは7.5モル以下、更に好ましくは7.0モル以下、好ましくは2.0〜8.0モル、より好ましくは2.5〜7.5モル、更に好ましくは3.0〜7.0モルの割合で反応させて得られる前記<1>の鋳型造型用粘結剤組成物。
<3>尿素と5−ヒドロキシメチルフルフラールとを反応させて得られるプレポリマーが、下記一般式(1)で示される構造を有する前記<1>又は<2>の鋳型造型用粘結剤組成物。
Figure 2014213368
<4>前記プレポリマーの重量平均分子量が、好ましくは200以上、より好ましくは230以上、更に好ましくは250以上、より更に好ましくは300以上、好ましくは700以下、より好ましくは660以下、更に好ましくは600以下、より更に好ましくは540以下、好ましくは250〜700、より好ましくは230〜660、更に好ましくは250〜600、より更に好ましくは300〜540である前記<1>〜<3>の何れかの鋳型造型用粘結剤組成物。
<5>前記プレポリマーの含有量が、好ましくは2質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは7質量%以上、より更に好ましくは10質量%以上、好ましくは40質量%以下、より好ましくは38質量%以下、更に好ましくは35質量%以下、より更に好ましくは30質量%以下、好ましくは2〜40質量%、より好ましくは5〜38質量%、更に好ましくは7〜35質量%、より更に好ましくは10〜30質量%である前記<1>〜<4>の何れかの鋳型造型用粘結剤組成物。
<6>前記フラン樹脂の含有量が、好ましくは55質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは65質量%以上であり、好ましくは98質量%以下、より好ましくは95質量%以下、更に好ましくは90質量%以下であり、好ましくは55〜98質量%、より好ましくは60〜95質量%、更に好ましくは60〜90質量%である前記<1>〜<5>の何れかの鋳型造型用粘結剤組成物。
<7>前記フラン樹脂がフルフリルアルコール及びフルフリルアルコールと尿素とアルデヒド類の縮合物からなる群より選ばれる1種以上である前記<1>〜<6>の何れかの鋳型造型用粘結剤組成物。
<8>更に、硬化促進剤を含有する前記<1>〜<7>の何れかの鋳型造型用粘結剤組成物。
<9>前記硬化促進剤の含有量が、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.8質量%以上、更に好ましくは3.0質量%以上、より更に好ましくは5.0質量%以上であり、好ましくは63質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは40質量%以下、より更に好ましくは30質量%である、前記<8>の鋳型造型用粘結剤組成物。
<10>前記硬化促進剤が、下記一般式(3)で表される硬化促進剤(1)、多価フェノール類、及び芳香族ジアルデヒドからなる群より選ばれる1種以上である前記<8>又は<9>の鋳型造型用粘結剤組成物。
Figure 2014213368
〔式中、X及びXは、それぞれ水素原子、CH又はCの何れかを表す。〕
<11>更に、水分を含有し、粘結剤組成物中の水分含有量が、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは3.5質量%以下であり、更に好ましくは2.0質量%以下である前記<1>〜<10>の何れかの鋳型造型用粘結剤組成物。
<12>更に、シランカップリング剤を含有する、前記<1>〜<11>の何れかの鋳型造型用粘結剤組成物。
<13>前記シランカップリング剤の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上であり、好ましくは0.5質量%以下、より好ましくは0.3質量%以下である、前記<12>の鋳型造型用粘結剤組成物。
<14>前記シランカップリング剤がN−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシランである前記<12>又は<13>の鋳型造型用粘結剤組成物。
<15>耐火性粒子と、前記<1>〜<14>の何れかの鋳型造型用粘結剤組成物と、前記鋳型造型用粘結剤組成物を硬化させる硬化剤とを含有する、鋳型用組成物。
<16>前記耐火性粒子と前記粘結剤組成物と前記硬化剤との比率が、前記耐火性粒子100質量部に対して、前記粘結剤組成物が好ましくは0.5質量部以上1.5質量部以下で、前記硬化剤が好ましくは0.07質量部以上1質量部以下である、前記<15>の鋳型用組成物。
<17>前記粘結剤組成物と前記硬化剤の質量比は、前記粘結剤組成物100質量部に対して、好ましくは硬化剤20質量部以上、より好ましくは30質量部以上であり、好ましくは硬化剤60質量部以下、より好ましくは50質量部以下である、前記<15>又は<16>の鋳型用組成物。
<18>前記耐火性粒子と、前記<1>〜<14>の何れかの鋳型造型用粘結剤組成物と、前記鋳型造型用粘結剤組成物を硬化させる硬化剤とを混合して、鋳型用組成物を得る混合工程、及び前記鋳型用組成物を型枠に詰め、当該鋳型用組成物を硬化する硬化工程を含む鋳型の製造方法。
<19>下記一般式(1)で示される構造を有する化合物を含有する鋳型造型用粘結剤用添加剤。
Figure 2014213368
<20>前記一般式(1)で示される構造を有する化合物の重量平均分子量が、好ましくは200以上、より好ましくは230以上、更に好ましくは250以上、より更に好ましくは300以上、好ましくは700以下、より好ましくは660以下、更に好ましくは600以下、より更に好ましくは540以下、好ましくは200〜700、より好ましくは230〜660、更に好ましくは250〜600、より更に好ましくは300〜540である前記<19>の鋳型造型用粘結剤用添加剤。
<21>前記<19>又は<20>の鋳型造型用粘結剤用添加剤を含有する鋳型造型用粘結剤組成物。
<22>さらに、フラン樹脂を含有する前記<21>の鋳型造型用粘結剤組成物。
<23>前記フラン樹脂の含有量が、好ましくは55質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは65質量%以上であり、好ましくは98質量%以下、より好ましくは95質量%以下、更に好ましくは90質量%以下であり、好ましくは55〜98質量%、より好ましくは60〜95質量%、更に好ましくは60〜90質量%である前記<22>の鋳型造型用粘結剤組成物。
<24>前記フラン樹脂がフルフリルアルコール及びフルフリルアルコールと尿素とアルデヒド類の縮合物からなる群より選ばれる1種以上である前記<22>又は<23>の鋳型造型用粘結剤組成物。
<25>更に、硬化促進剤を含有する前記<21>〜<24>の何れかの鋳型造型用粘結剤組成物。
<26>前記硬化促進剤の含有量が、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.8質量%以上、更に好ましくは3.0質量%以上、より更に好ましくは5.0質量%以上であり、好ましくは63質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは40質量%以下、より更に好ましくは30質量%である、前記<25>の鋳型造型用粘結剤組成物。
<27>前記硬化促進剤が、下記一般式(3)で表される硬化促進剤(1)、多価フェノール類、及び芳香族ジアルデヒドからなる群より選ばれる1種以上である前記<25>又は<26>の鋳型造型用粘結剤組成物。
Figure 2014213368
〔式中、X及びXは、それぞれ水素原子、CH又はCの何れかを表す。〕
<28>更に、水分を含有し、粘結剤組成物中の水分含有量が、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは3.5質量%以下であり、更に好ましくは2.0質量%以下である前記<21>〜<27>の何れかの鋳型造型用粘結剤組成物。
<29>更に、シランカップリング剤を含有する、前記<21>〜<28>の何れかの鋳型造型用粘結剤組成物。
<30>前記シランカップリング剤の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上であり、好ましくは0.5質量%以下、より好ましくは0.3質量%以下である、前記<29>の鋳型造型用粘結剤組成物。
<31>前記シランカップリング剤がN−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシランである前記<29>又は<30>の鋳型造型用粘結剤組成物。
<32>耐火性粒子と、<21>〜<30>の何れかの鋳型造型用粘結剤組成物と、前記鋳型造型用粘結剤組成物を硬化させる硬化剤とを含有する、鋳型用組成物。
<33>前記耐火性粒子と前記粘結剤組成物と前記硬化剤との比率が、前記耐火性粒子100質量部に対して、前記粘結剤組成物が好ましくは0.5質量部以上1.5質量部以下で、前記硬化剤が好ましくは0.07質量部以上1質量部以下である、前記<32>の鋳型用組成物。
<34>前記粘結剤組成物と前記硬化剤の質量比が、前記粘結剤組成物100質量部に対して、好ましくは硬化剤20質量部以上、より好ましくは30質量部以上であり、好ましくは硬化剤60質量部以下、より好ましくは50質量部以下である、前記<32>又は<33>の鋳型用組成物。
<35>前記耐火性粒子と、前記<21>〜<34>の何れかの鋳型造型用粘結剤組成物と、前記鋳型造型用粘結剤組成物を硬化させる硬化剤とを混合して、鋳型用組成物を得る混合工程、及び前記鋳型用組成物を型枠に詰め、当該鋳型用組成物を硬化する硬化工程を含む鋳型の製造方法。
<36>尿素と5−ヒドロキシメチルフルフラールとを反応させて得られるプレポリマーと、フラン樹脂を含有する組成物の、鋳型造型用粘結剤としての使用。
<37>前記プレポリマーが、尿素1モルに対し、5−ヒドロキシメチルフルフラールを好ましくは2モル以上、より好ましくは2.5モル以上、更に好ましくは3.0モル以上、好ましくは8.0モル以下、より好ましくは7.5モル以下、更に好ましくは7.0モル以下、好ましくは2.0〜8.0モル、より好ましくは2.5〜7.5モル、更に好ましくは3.0〜7.0モルの割合で反応させて得られる前記<36>の使用。
<38>前記プレポリマーの重量平均分子量が、好ましくは200以上、より好ましくは230以上、更に好ましくは250以上、より更に好ましくは300以上、好ましくは700以下、より好ましくは660以下、更に好ましくは600以下、より更に好ましくは540以下、好ましくは200〜700、より好ましくは230〜660、更に好ましくは250〜600、より更に好ましくは300〜540である前記<36>又は<37>の使用。
<39>前記プレポリマーの含有量が、好ましくは2質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは7質量%以上、より更に好ましくは10質量%以上、好ましくは40質量%以下、より好ましくは38質量%以下、更に好ましくは35質量%以下、より更に好ましくは30質量%以下、好ましくは2〜40質量%、より好ましくは5〜38質量%、更に好ましくは7〜35質量%、より更に好ましくは10〜30質量%である前記<36>〜<38>の何れかの使用。
<40>前記フラン樹脂の含有量が、好ましくは55質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは65質量%以上であり、好ましくは98質量%以下、より好ましくは95質量%以下、更に好ましくは90質量%以下であり、好ましくは55〜98質量%、より好ましくは60〜95質量%、更に好ましくは60〜90質量%である前記<36>〜<39>の何れかの使用。
<41>前記フラン樹脂がフルフリルアルコール及びフルフリルアルコールと尿素とアルデヒド類の縮合物からなる群より選ばれる1種以上である前記<36>〜<40>の何れかの使用。
<42>更に、硬化促進剤を含有する前記<36>〜<41>の何れかの使用。
<43>前記硬化促進剤の含有量が、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.8質量%以上、更に好ましくは3.0質量%以上、より更に好ましくは5.0質量%以上であり、好ましくは63質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは40質量%以下、より更に好ましくは30質量%である、前記<42>の使用。
<44>前記硬化促進剤が、下記一般式(3)で表される硬化促進剤(1)、多価フェノール類、及び芳香族ジアルデヒドからなる群より選ばれる1種以上である前記<42>又は<43>の使用。
Figure 2014213368
〔式中、X及びXは、それぞれ水素原子、CH又はCの何れかを表す。〕
<45>更に、水分を含有し、粘結剤組成物中の水分含有量が、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは3.5質量%以下であり、更に好ましくは2.0質量%以下である前記<36>〜<43>の何れかの使用。
<46>更に、シランカップリング剤を含有する、前記<36>〜<45>の何れかの使用。
<47>前記シランカップリング剤の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上であり、好ましくは0.5質量%以下、より好ましくは0.3質量%以下である、前記<46>の使用。
<48>前記シランカップリング剤がN−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシランである前記<46>又は<47>の使用。
<49>下記一般式(1)で示される構造を有する化合物の、鋳型造型用粘結剤用添加剤としての使用。
Figure 2014213368
<50>前記一般式(1)で示される構造を有する化合物の重量平均分子量が、好ましくは200以上、より好ましくは230以上、更に好ましくは250以上、より更に好ましくは300以上、好ましくは700以下、より好ましくは660以下、更に好ましくは600以下、より更に好ましくは540以下、好ましくは200〜700、より好ましくは230〜660、更に好ましくは250〜600、より更に好ましくは300〜540である前記<49>の使用。
<51>前記鋳型造型用粘結剤用添加剤の鋳型造型用粘結剤への添加量が、鋳型造型用粘結剤の2質量%以上となるように添加することが好ましく、5質量%以上となるように添加することがより好ましく、7質量%以上となるように添加することが更に好ましく、10質量%以上となるように添加することがより更に好ましく、40質量%以下となるように添加することが好ましく、38質量%以下となるように添加することがより好ましく、35質量%以下となるように添加することが更に好ましく、30質量%以下となるように添加することがより更に好ましく、2〜40質量%となるように添加することが好ましく、5〜38質量%となるように添加することがより好ましく、7〜35質量%となるように添加することが更に好ましく、10〜30質量%となるように添加することがより更に好ましい前記<49>又は<50>の使用。
以下、本発明を具体的に示す実施例等について説明する。
5−ヒドロキシメチルフルフラール及び尿素は、東京化成製試薬を用いた。
<粘結剤組成物中の水分>
JIS K 0068に示される化学製品の水分試験法にて測定した。
<粘結剤組成物中のフルフリルアルコール、5−ヒドロキシメチルフルフラール、及び尿素の含有量>
ガスクロマトグラフィーにより、それぞれの含有量を測定した。
[測定条件]
内部標準溶液:1,6−ヘキサンジオール
カラム:PEG−20M Chromosorb WAW DMCS 60/80mesh(ジーエルサイエンス社製)
カラム温度:80〜200℃(8℃/min)
インジェクション温度:210℃
検出器温度:250℃
キャリアーガス:50mL/min(He)
<プレポリマー組成物の重量平均分子量>
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより、標準ポリエチレン換算にて重量平均分子量を測定した。
[測定条件]
東ソー株式会社製ゲル濾過クロマトグラフSC−8020シリーズ・ビルドアップシステム
カラム:G2000HXL+G4000HXL
検出器:UV220nm
キャリヤ:テトラヒドロフラン1mL/分
カラム温度:38℃
<フラン樹脂組成物の製造例>
<フラン樹脂組成物1:尿素変性フラン樹脂>
三ツ口フラスコにフルフリルアルコール100質量部とパラホルムアルデヒド35質量部と尿素13質量部を混合し25質量%水酸化ナトリウム水溶液でpH9に調整した。反応混合物を100℃に昇温後、同温度で1時間反応させた。37質量%塩酸でpH4.5に調整し、更に100℃で1時間反応させた。その後、25質量%水酸化ナトリウム水溶液でpH7に調整し、尿素5質量部を添加して、100℃で30分反応させ、フラン樹脂組成物1を得た。フラン樹脂組成物1の組成は、尿素変性フラン樹脂71.7質量%、フルフリルアルコール19.5質量%、水8.8質量%であった。
<プレポリマー組成物の製造例>
<プレポリマー組成物A>
三ツ口フラスコに5−ヒドロキシメチルフルフラール100質量部と尿素24質量部とグリコール酸2.25質量部を混合し、100℃で15分間反応させ、プレポリマー組成物Aを得た。その組成は、プレポリマーA81質量%、5−ヒドロキシメチルフルフラール15質量%、尿素3質量%、水1質量%であった。
<プレポリマー組成物B>
三ツ口フラスコに5−ヒドロキシメチルフルフラール100質量部と尿素12質量部とグリコール酸2.25質量部を混合し、100℃で15分間反応させ、プレポリマー組成物Bを得た。その組成は、プレポリマーB80質量%、5−ヒドロキシメチルフルフラール19質量%、尿素0質量%、水1質量%であった。
<プレポリマー組成物C>
三ツ口フラスコに5−ヒドロキシメチルフルフラール100質量部と尿素12質量部とグリコール酸2.25質量部を混合し、100℃で30分間反応させ、プレポリマー組成物Cを得た。その組成は、プレポリマーC83質量%、5−ヒドロキシメチルフルフラール15質量%、尿素0質量%、水2質量%であった。
<プレポリマー組成物D>
三ツ口フラスコに5−ヒドロキシメチルフルフラール100質量部と尿素12質量部とグリコール酸2.25質量部を混合し、100℃で45分間反応させ、プレポリマー組成物Dを得た。その組成は、プレポリマーD85質量%、5−ヒドロキシメチルフルフラール13質量%、尿素0質量%、水2質量%であった。
<プレポリマー組成物E>
三ツ口フラスコに5−ヒドロキシメチルフルフラール100質量部と尿素6質量部とグリコール酸2.25質量部を混合し、100℃で15分間反応させ、プレポリマー組成物Eを得た。その組成は、プレポリマーE70質量%、5−ヒドロキシメチルフルフラール29質量%、尿素0質量%、水1質量%であった。
<プレポリマー組成物F>
三ツ口フラスコに5−ヒドロキシメチルフルフラール100質量部と尿素3質量部とグリコール酸2.25質量部を混合し、100℃で15分間反応させ、プレポリマー組成物Fを得た。その組成は、プレポリマーF64質量%、5−ヒドロキシメチルフルフラール35質量%、尿素0質量%、水1質量%であった。
<HMFプレポリマー組成物>
三ツ口フラスコに5−ヒドロキシメチルフルフラール100質量部とグリコール酸2.25質量部を混合し、100℃で15分間反応させ、HMFプレポリマー組成物を得た。その組成は、HMFプレポリマー65質量%、5−ヒドロキシメチルフルフラール34質量%、尿素0質量%、水1質量%であった。
<プレポリマーの確認>
前記プレポリマー組成物A〜Fをそれぞれ13C−NMR(バリアン社製、GEMINI2000、溶媒:重DMSO、測定周波数:75MHz(13C)、定量積分法、積算回数1000回)で測定した結果、図1で示すように尿素と5−ヒドロキシメチルフルフラールとの架橋点となる3級炭素を示すピークが観察された。この結果より、前記プレポリマー組成物A〜Fにそれぞれ含まれる前記プレポリマーA〜Fは、下記一般式(1)で示される構造を有する化合物であることを確認した。なお、上記ピークは、Ananda S.らEur Polym J 2009,45:595−598を参考に同定した。
Figure 2014213368
前記プレポリマー組成物A〜FおよびHMFプレポリマー組成物の合成条件、並びに前記プレポリマーA〜FおよびHMFプレポリマー組成物の重量平均分子量及び各組成物中のプレポリマーの含有量を表1に示す。
Figure 2014213368
〔実施例1〜7、比較的1〜4〕
<粘結剤組成物の製造例>
表2に示すフラン樹脂組成物、プレポリマー組成物、5−ヒドロキシメチルフルフラール、尿素、シランカップリング剤としてN−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン〔信越化学工業(株)製〕を表2に記載の配合で混合し、実施例1〜7及び比較例1〜4の粘結剤組成物を製造した。フルフリルアルコールは和光純薬工業(株)製を用いた。各実施例及び比較例に係る粘結剤組成物の組成を後述の表3に示す。
Figure 2014213368
Figure 2014213368
<鋳型用組成物の製造例>
25℃、55%RHの条件下で、珪砂(フリーマントル)100質量部に対し、キシレンスルホン酸/硫酸系硬化剤〔花王クエーカー社製 カオーライトナー硬化剤 US−3/C−21=22%/78%〕0.40質量部を添加し、次いで表2に示す各実施例及び比較例に係る粘結剤組成物1.00質量部をそれぞれ添加し、これらを混合して鋳型用組成物(混練砂)を得た。
<試験例1(硬化速度と最終強度)>
混練直後の混練砂を直径50mm、高さ50mmの円柱形状のテストピース枠に充填し、0.5時間経過した時に抜型を行い、JIS Z 2604−1976に記載された方法で、テストピースの圧縮強度(MPa)を測定した。「0.5時間後の圧縮強度」が高いものほど、硬化速度が速いことを示す。また、別途同様に作成したテストピース枠に充填したものを、3時間経過した時に抜型を行い、充填から24時間後に、JIS Z 2604−1976に記載された方法で、テストピースの圧縮強度(MPa)を測定し、「24時間後の圧縮強度」とした。数値が高いほど鋳型強度が高いことを示す。

Claims (9)

  1. 尿素と5−ヒドロキシメチルフルフラールとを反応させて得られるプレポリマーと、フラン樹脂とを含有する鋳型造型用粘結剤組成物。
  2. 前記プレポリマーが、尿素1モルに対し、5−ヒドロキシメチルフルフラールを2.0〜8.0モルの割合で反応させて得られる請求項1記載の鋳型造型用粘結剤組成物。
  3. 前記プレポリマーの重量平均分子量が200以上700以下である請求項1又は2記載の鋳型造型用粘結剤組成物。
  4. 前記プレポリマーの含有量が2質量%以上40質量%以下である請求項1〜3記載の鋳型造型用粘結剤組成物。
  5. 前記フラン樹脂がフルフリルアルコール及びフルフリルアルコールと尿素とアルデヒド類の縮合物からなる群より選ばれる1種以上である請求項1〜4記載の鋳型造型用粘結剤組成物。
  6. 耐火性粒子と、請求項1〜5の何れか1項記載の鋳型造型用粘結剤組成物と、当該鋳型造型用粘結剤組成物を硬化させる硬化剤とを含有する鋳型用組成物。
  7. 耐火性粒子と、請求項1〜5の何れか1項記載の鋳型造型用粘結剤組成物と、前記鋳型造型用粘結剤組成物を硬化させる硬化剤とを混合して鋳型用組成物を得る混合工程、及び前記鋳型用組成物を型枠に詰め、当該鋳型用組成物を硬化する硬化工程を含む鋳型の製造方法。
  8. 下記一般式(1)で示される構造を有する化合物を含有する鋳型造型用粘結剤用添加剤。
    Figure 2014213368
  9. 前記一般式(1)で示される構造を有する化合物の重量平均分子量が200以上700以下である請求項8記載の鋳型造型用粘結剤用添加剤。

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