JP2014209718A - 無線lanシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】接続中の基地局とは異なる他の基地局を探索する探索時間を短くすることができる無線LANシステム及び無線通信装置を提供する。
【解決手段】無線端末10aは、接続基地局20aを経由させて非接続基地局20cにビーコン送信タイミング要求メッセージM20を送信する。非接続基地局20cは、無線端末10aに対して、1または複数のビーコン送信タイミング候補を含むビーコン送信応答メッセージM21を、接続基地局20aを経由させて送信する。無線端末10aは、接続基地局20aを経由させて非接続基地局20cに、ビーコン送信タイミング候補のうちから選択したビーコン送信タイミング候補を選択ビーコン送信タイミングとして含む選択ビーコン送信タイミング通知メッセージM22を送信する。
【選択図】図17

Description

本発明は、互いに無線にて通信する無線端末と基地局とを備える無線LANシステムに関する。
IEEE802.11で規格化されている無線LANシステムにおいては、無線通信装置(無線端末)が接続する基地局を接続中の基地局から他の基地局へと切り替えるローミングが行われる。例えば、接続中の基地局からの電波の受信レベルが低下して通信品質を確保できないとき、よりよい通信品質を確保できる基地局へと切り替えられる。
ローミングを行う際には、接続中の基地局から他の基地局へと切り替える前に、切り替え先の候補となる他の基地局が探索され、他の基地局の情報が予め取得される。これによって、接続中の基地局から他の基地局へと切り替える切り替え時間を短縮することができる。
無線端末が基地局を探索する方法としては、無線端末がプローブ要求メッセージを送信するアクティブスキャンと、無線端末が、基地局が送信するビーコンを受信するまで待つパッシブスキャンとがある。
アクティブスキャンでは、無線端末が、MinChannelTimeと称されている時間以内に基地局からのプローブ応答メッセージを受信すると、MaxChannelTimeと称されている時間が経過するまで探索を継続しなければならない。よって、他の基地局が見つからなかったとき、MaxChannelTimeとMinChannelTimeとの差の時間は無駄な待ち時間となる。
パッシブスキャンでは、MaxChannelTimeの間中、探索を継続しなければならない。よって、他の基地局が見つからなかったとき、MaxChannelTimeは無駄な待ち時間となる。
特開2006−93945号公報 特開2009−141981号公報
無線端末は、接続中の基地局との送受信で使用されている周波数とは異なる周波数で基地局を探索する。よって、基地局の探索中はデータ通信が遅延する。そこで、基地局の探索時間を極力短くすることが求められる。特に、無線LANシステムによってリアルタイム性の高い音声通話を行う場合には、長い探索時間は通話品質に悪影響を及ぼすため、探索時間を可能な限り短くすることが必要となる。
本発明はこのような要望に対応するため、接続中の基地局とは異なる他の基地局を探索する探索時間を短くすることができる無線LANシステムを提供することを目的とする。
本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、無線端末(10a,10b)と、互いに有線LAN(30)で接続された複数の基地局(20a〜20c)とを備え、前記複数の基地局は、前記無線端末(10a)と第1の周波数を用いて無線にて接続された接続基地局(20a)と、前記無線端末と無線にて接続されていない非接続基地局(20c)とを含み、前記無線端末は、前記接続基地局を経由させて前記非接続基地局にビーコン送信タイミング要求メッセージを送信するビーコン送信タイミング要求メッセージ送信手段を有し、前記非接続基地局は、前記ビーコン送信タイミング要求メッセージの受信に応答して、前記無線端末に対して、1または複数のビーコン送信タイミング候補を含むビーコン送信応答メッセージを、前記接続基地局を経由させて送信するビーコン送信応答メッセージ送信手段を有し、前記無線端末は、前記ビーコン送信応答メッセージの受信に応答して、前記接続基地局を経由させて前記非接続基地局に、前記ビーコン送信タイミング候補のうちから選択したビーコン送信タイミング候補を選択ビーコン送信タイミングとして含む選択ビーコン送信タイミング通知メッセージを送信する選択ビーコン送信タイミング通知メッセージ送信手段をさらに有し、前記非接続基地局は、前記選択ビーコン送信タイミングで指定されるビーコンの送信タイミングまでに、前記非接続基地局に接続されている無線端末との通信が終了するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によってビーコンの送信タイミングまでに前記非接続基地局に接続されている無線端末との通信が終了すると判定したとき、前記非接続基地局に接続されている無線端末に対して送信許可を示すメッセージを送信し、終了しないと判定したとき、前記非接続基地局に接続されている無線端末に対して送信許可を示すメッセージを送信せず、優先的にビーコンを送信する選択的送信手段とをさらに有することを特徴とする無線LANシステムを提供する。
本発明の無線LANシステムによれば、接続中の基地局とは異なる他の基地局を探索する探索時間を短くすることができる。
一実施形態の無線LANシステムの全体的な概略構成を示す図である。 一実施形態の無線通信装置であり、無線LANシステムを構成する無線端末の具体的な内部構成を示すブロック図である。 一実施形態の無線通信装置であり、無線LANシステムを構成する基地局の具体的な内部構成を示すブロック図である。 無線端末が基地局を探索する前に基地局の情報を取得するメッセージフローを示すシーケンス図である。 無線端末が接続中の基地局に送信する他基地局情報要求メッセージの構成例を示す図である。 他基地局情報要求メッセージを受信した基地局が実行する処理を示すフローチャートである。 他基地局情報要求メッセージを受信した基地局が他の基地局に送信する基地局情報要求メッセージの構成例を示す図である。 基地局情報要求メッセージを受信した他の基地局が、基地局情報要求メッセージを送信した基地局に送信する基地局情報応答メッセージの構成例を示す図である。 基地局情報応答メッセージを受信した基地局が生成する基地局情報の構成例を示す図である。 基地局情報要求メッセージを受信した基地局が実行する処理を示すフローチャートである。 無線端末が基地局を探索する全体的な処理を示すフローチャートである。 基地局探索方法がアクティブスキャンに設定されている場合の基地局探索のためのメッセージフローを示すシーケンス図である。 無線端末が基地局を探索する際に送信するプローブ要求メッセージの構成例を示す図である。 プローブ要求メッセージを受信した基地局が実行する処理を示すフローチャートである。 プローブ要求メッセージを受信した基地局が、プローブ要求メッセージを送信した無線端末に送信するプローブ冗長応答メッセージの構成例を示す図である。 無線端末が生成して基地局データベースに保存する基地局情報の構成例を示す図である。 基地局探索方法がパッシブスキャンに設定されている場合の基地局探索のためのメッセージフローを示すシーケンス図である。 無線端末が他の基地局に送信するビーコン送信タイミング要求メッセージの構成例を示す図である。 無線端末が、他の基地局が送信するビーコン送信タイミングを選択する処理を示すフローチャートである。 ビーコン送信タイミング要求メッセージを受信した他の基地局が無線端末に送信するビーコン送信応答メッセージの構成例を示す図である。 無線端末が他の基地局に送信する選択ビーコン送信タイミング通知メッセージの構成例を示す図である。 他の基地局が無線端末に対して送信許可を示すメッセージを送信するか否かを判断する処理を示すフローチャートである。 無線端末が基地局に送信する近隣基地局情報通知メッセージの構成例を示す図である。 基地局が近隣基地局情報通知メッセージを受信したときの処理を示すフローチャートである。 基地局が無線端末に送信する近隣基地局情報応答メッセージの構成例を示す図である。 無線端末が基地局に送信する信号レベル要求メッセージの構成例を示す図である。 基地局が無線端末に送信する信号レベル応答メッセージの構成例を示す図である。
以下、一実施形態の無線LANシステムについて、添付図面を参照して説明する。一実施形態の無線通信装置においては、基地局の探索方法としてアクティブスキャンとパッシブスキャンとのいずれかが設定されているとする。
一実施形態の無線通信装置は、アクティブスキャンとパッシブスキャンとを選択可能としているが、アクティブスキャンのみを採用してもよいし、パッシブスキャンのみを採用してもよい。
まず、図1を用いて、一実施形態の無線LANシステムの全体的な概略構成について説明する。図1において、無線LANシステムは、無線端末10a,10bと、基地局20a,20b,20cとを含む。基地局20a〜20cは、有線LAN30によって互いに接続されている。無線端末は、1または複数である。基地局は複数であればよい。無線端末10a,10bは、一実施形態の無線通信装置である。
無線端末10a,10bを無線端末10と総称する。無線端末10a,10bのいずれかを特定しない任意の無線端末を無線端末10と称する場合もある。基地局20a〜20cを基地局20と総称する。基地局20a〜20cのいずれかを特定しない任意の基地局を基地局20と称する場合もある。
基地局20a〜20cそれぞれから発せられる電波は、一点鎖線にて示す電波到達範囲200a,200b,200cに到達するとする。図1に示す例では、無線端末10aは電波到達範囲200a,200cの双方に入っており、無線端末10bは電波到達範囲200bのみに入っている。以下の説明では、無線端末10aは基地局20aと接続されており、無線端末10bは基地局20bと接続されているとする。
図2は、無線端末10の具体的な内部構成を示す。無線端末10は、無線通信部101,基地局情報取得部102,基地局探索部103,ビーコン受信処理部104,ビーコン同期処理部105,基地局情報管理部106を有する。
無線通信部101は、無線による基地局20とのデータの送受信を処理する。基地局情報取得部102は、接続中の基地局20に対して有線LAN30で接続されている他の基地局20の情報を要求して取得する。このとき、基地局情報取得部102は、接続中の基地局20に送信する他基地局情報要求メッセージを生成する。基地局探索部103は、接続中の基地局20以外の基地局20を探索する処理を実行する。
ビーコン受信処理部104は、基地局20が送信するビーコンを受信する処理を実行する。ビーコンは、無線端末10が基地局20との接続を開始するために必要な情報である。
ビーコン同期処理部105は、探索を実行する周波数を使用している基地局20が送信するビーコンの送信タイミングに基づいて、基地局20を探索するタイミングを決定する。基地局情報管理部106は、基地局探索部103が取得した基地局20の情報を管理する。
図3は、基地局20の具体的な内部構成を示す。基地局20は、無線通信部201,基地局情報処理部202,基地局情報管理部203,基地局探索応答部204,ビーコン送信処理部205,ビーコン同期処理部206を有する。
無線通信部201は、無線による無線端末10とのデータの送受信を処理する。基地局情報処理部202は、無線端末10から送信された他基地局情報要求メッセージを受信して、有線LAN30によって他の基地局20へと他基地局情報要求メッセージを送信する。基地局情報処理部202は、他基地局情報要求メッセージに応答して他の基地局20から送信された他の基地局20の情報を受信する。
基地局情報管理部203は、基地局情報処理部202が受信した他の基地局20の情報を蓄積して管理する。基地局情報管理部203は、基地局データベース(基地局DB)を有する。
基地局探索応答部204は、無線端末10から送信されたプローブ要求メッセージを処理する。ビーコン送信処理部205はビーコンを送信する処理を実行する。ビーコン同期処理部206は、ビーコンの送信タイミングを管理する。
無線端末10は、基地局20を探索するために、有線LAN30に接続されている基地局20の情報を現在接続中の基地局20を経由して予め取得する。図4は、基地局20aと接続している無線端末10aが、基地局20b,20cの基地局情報を取得するメッセージフローを示している。
図4において、無線端末10aは、基地局情報取得部102が生成した他基地局情報要求メッセージM01rを無線通信部101によって基地局20aへと送信する。図4に示すそれぞれの送受信メッセージにおいて、添え字“r”を付しているメッセージは無線によるメッセージであることを示しており、添え字“w”を付しているメッセージは有線LAN30を介して送受信するメッセージであることを示している。
基地局20aにおける無線通信部201は、他基地局情報要求メッセージM01rを受信し、基地局情報処理部202が他基地局情報要求メッセージM01rを処理する。図5は、他基地局情報要求メッセージM01rの構成例である。図5に示すように、他基地局情報要求メッセージM01rは、他基地局情報要求ID011,要求周波数012,要求SSID013,キャッシュフラグ014を含む。
他基地局情報要求メッセージM01rはIPパケットの形式で送信してもよいし、プローブ要求データとして送信してもよい。プローブ要求データとして送信する場合は、プローブ要求データに含まれるインフォメーションエレメントとして送信すればよい。メッセージをIPパケットの形式またはインフォメーションエレメントとして送信するのは他のメッセージでも同様である。
他基地局情報要求ID011は、メッセージが他基地局情報要求メッセージであることを示す。要求周波数012は、情報を取得したい基地局20の周波数を示す。要求周波数012によって指定する基地局20の周波数は1つのみでもよく、複数であってもよい。
要求SSID013は、情報を取得したい基地局20のSSIDを示す。要求SSID013によって指定する基地局20のSSIDは1つのみでもよく、複数であってもよい。キャッシュフラグ014は、基地局20aが保持している基地局情報を他基地局情報要求メッセージM01rの応答として返信するか否かを指定するフラグである。
図6は、基地局20aが他基地局情報要求メッセージM01rを受信したときの、基地局情報処理部202で実行される処理を示している。基地局情報処理部202は、ステップS101にて、他基地局情報要求メッセージM01rを受信する。基地局情報処理部202は、ステップS102にて、キャッシュフラグ014を調べることによってキャッシュを要求しているか否かを判定する。キャッシュ要求とは、無線端末10aが、基地局20aが既に保持している基地局情報を応答として要求することである。
キャッシュを要求していなければ(NO)、基地局情報処理部202は、ステップS103にて、図4に示すように、基地局情報要求メッセージM02wを基地局20bに送信し、基地局情報要求メッセージM03wを基地局20cに送信する。
図7は、基地局情報要求メッセージM02w,M03wの構成例である。図7の(a)に示すように、基地局情報要求メッセージM02wは、基地局情報要求ID021,要求周波数022,要求SSID023を含む。図7の(b)に示すように、基地局情報要求メッセージM03wは、基地局情報要求ID031,要求周波数032,要求SSID033を含む。
基地局情報要求ID021,031は、メッセージが基地局情報要求メッセージであることを示す。要求周波数022,032は、情報を取得したい基地局20の周波数を示す。要求周波数022,032によって指定する基地局20の周波数はそれぞれ1つのみでもよく、複数であってもよい。
要求SSID023,033は、情報を取得したい基地局20のSSIDを示す。要求SSID023,033によって指定する基地局20のSSIDはそれぞれ1つのみでもよく、複数であってもよい。
図6において、基地局情報処理部202は、ステップS104にて、図4に示す基地局情報応答メッセージM04w,M05wを受信したか否かを判定する。
図8は、基地局情報応答メッセージM04w,M05wの構成例である。図8の(a)に示すように、基地局情報応答メッセージM04wは、基地局情報応答ID041,基地局IPアドレス042,基地局周波数043,基地局SSID044,基地局BSSID045を含む。図8の(b)に示すように、基地局情報応答メッセージM05wは、基地局情報応答ID051,基地局IPアドレス052,基地局周波数053,基地局SSID054,基地局BSSID055を含む。
基地局情報応答ID041,051は、メッセージが基地局情報応答メッセージであることを示す。基地局IPアドレス042,052は、それぞれ、基地局20b,20cのIPアドレスを示す。基地局周波数043,053は、それぞれ、基地局20b,20cが使用している周波数を示す。
基地局SSID044,054は、基地局20のSSIDを示す。基地局SSIDは基地局20a〜20cで共通である。基地局BSSID045,055は、それぞれ、基地局20b,20cのBSSIDを示す。基地局BSSIDは基地局20a〜20cごとに異なる。基地局BSSIDは、基地局20のMACアドレスに相当する。
図6に戻り、基地局情報処理部202がステップS104にて基地局情報応答メッセージM04w,M05wを受信したら(YES)、基地局情報処理部202は、ステップS105にて、基地局情報応答メッセージM04w,M05wに基づいて図9に示す基地局情報Ibs04,Ibs05を生成し、基地局情報管理部203に転送して保存させる。図9は、基地局情報Ibs04,Ibs05の構成例である。
基地局情報管理部203は、基地局情報Ibs04,Ibs05を基地局DBに記憶させる。基地局DBは、1または複数の基地局情報を記憶することができる。
図9の(a)に示すように、基地局情報応答メッセージM04wに基づいて生成した基地局情報Ibs04は、基地局IPアドレス142,基地局周波数143,基地局SSID144,基地局BSSID145,近隣基地局候補146を含む。基地局IPアドレス142,基地局周波数143,基地局SSID144,基地局BSSID145は、それぞれ、図8の(a)に示す基地局IPアドレス042,基地局周波数043,基地局SSID044,基地局BSSID045と同じ内容である。
図9の(b)に示すように、基地局情報応答メッセージM05wに基づいて生成した基地局情報Ibs05は、基地局IPアドレス152,基地局周波数153,基地局SSID154,基地局BSSID155,近隣基地局候補156を含む。基地局IPアドレス152,基地局周波数153,基地局SSID154,基地局BSSID155は、それぞれ、図8の(b)に示す基地局IPアドレス052,基地局周波数053,基地局SSID054,基地局BSSID055と同じ内容である。
近隣基地局候補146,156は、基地局20aの近隣に配置されている基地局の候補となる基地局を示すデータである。
再び図6に戻り、基地局情報処理部202は、ステップS106にて、図4に示すように、取得した基地局情報Ibs04,Ibs05の一覧を他基地局情報応答メッセージM06rとして無線端末10aに送信して処理を終了させる。
一方、ステップS102にてキャッシュを要求していれば(YES)、基地局情報処理部202は、ステップS107にて、基地局情報管理部203に基地局DBが存在するか否かを判定する。基地局DBが存在していれば(YES)、基地局情報処理部202は処理をステップS106に移行させ、基地局DBが存在していなければ(NO)、処理をステップS103に移行させる。
基地局情報処理部202がステップS104にて基地局情報応答メッセージM04w,M05wを受信しなかったら(NO)、基地局情報処理部202は処理をステップS106に移行させる。
図10は、基地局20b,20cが基地局情報要求メッセージM02w,M03wを受信したときの、基地局情報処理部202で実行される処理を示している。図10において、基地局20b,20cの基地局情報処理部202は、ステップS201にて、基地局情報要求メッセージM02w,M03wを受信する。
基地局情報処理部202は、ステップS202にて、基地局情報要求メッセージM02w,M03wに含まれる要求周波数022,032と要求SSID023,033とで指定されている条件に一致するか否かを判定する。条件に一致すれば(YES)、基地局情報処理部202は、ステップS203にて、基地局情報応答メッセージM04w,M05wを基地局20aに送信して、処理を終了させる。条件に一致しなければ(NO)、基地局情報処理部202は、そのまま処理を終了させる。
図11は、無線端末10aが基地局20を探索する動作を示している。無線端末10aの基地局情報取得部102は、ステップS301にて、基地局20aに対して、他基地局情報要求メッセージM01rを送信して、他の基地局情報の取得を要求する。基地局情報取得部102は、ステップS302にて、他基地局情報応答メッセージM06rを受信して、基地局情報を取得したか否かを判定する。
基地局情報を取得しなかったら(NO)、基地局情報取得部102は、ステップS310にて、さらに他基地局情報要求メッセージM01rを送信するか否かを判定する。他基地局情報要求メッセージM01rを1回のみでなく、複数回送信するように設定されている場合、ステップS310にてさらに他基地局情報要求メッセージM01rを送信する(YES)と判定される。この場合、基地局情報取得部102は、処理をステップS301に戻す。
他基地局情報要求メッセージM01rを1回のみ送信するように設定されている場合には、ステップS310にてさらに他基地局情報要求メッセージM01rを送信しない(NO)と判定される。この場合、基地局情報取得部102は、処理を終了させる。他基地局情報要求メッセージM01rを送信する回数を所定の回数に設定しておいてもよい。
ステップS302にて基地局情報を取得したら(YES)、基地局探索部103は、ステップS303にて、基地局探索方法がアクティブスキャンに設定されているか否かを判定する。基地局探索方法をアクティブスキャンとパッシブスキャンのいずれかに設定するかは、ソフトウェアによって設定できる。アクティブスキャンに設定されていれば(YES)、基地局探索部103は、ステップS304〜S307の処理を実行する。
ステップS304,S305の処理は、無線端末10aが基地局20aに接続しているときに、基地局20a以外の基地局20をアクティブスキャンで探索する動作を示している。基地局探索部103は、取得した基地局情報を使用して以下のように基地局20a以外の基地局20を探索する処理を実行する。
基地局探索部103は、ステップS304にて、図12に示すプローブ要求メッセージM10rを基地局20cが使用している周波数で送信する。図13は、プローブ要求メッセージM10rの構成例である。図13に示すように、プローブ要求メッセージM10rは、探索冗長要求ID1001,子機IPアドレス1002,冗長応答フラグ1003を含む。
探索冗長要求ID1001は、基地局20がプローブ要求メッセージM10rに対するプローブ応答メッセージを無線だけでなく有線LAN30経由でも送信するか否かを指定するフラグを含むプローブ要求メッセージであることを示す。子機IPアドレス1002は無線端末10aのIPアドレスを示す。冗長応答フラグ1003は、プローブ応答メッセージを無線だけでなく有線LAN30を使用して無線端末10aが現在接続中の基地局20a経由での受信を要求するかを示す。
無線端末10aは基地局20cの電波到達範囲200c内に存在する。従って、基地局20cの基地局探索応答部204は、図14に示す処理によってプローブ要求メッセージM10rを受信して、プローブ応答メッセージM11rを無線端末10aに送信する。
図14において、基地局探索応答部204は、ステップS401にて、基地局探索要求であるプローブ要求メッセージM10rを受信する。基地局探索応答部204は、ステップS402にて、基地局探索応答であるプローブ応答メッセージM11rを無線端末10aに送信する。
基地局探索応答部204は、ステップS403にて、受信したプローブ要求メッセージM10rに冗長応答フラグ1003が設定されていると(YES)、ステップS404にて、基地局探索冗長応答として、有線LAN30を使用して基地局20a経由で図12に示すプローブ冗長応答メッセージM12を無線端末10aに送信する。
このとき、基地局探索応答部204は、プローブ応答メッセージM11rの確認応答メッセージを受信していなくてもプローブ応答メッセージM11rを再送することなく、プローブ冗長応答メッセージM12を無線端末10aに送信する。
図12に示すように、プローブ冗長応答メッセージM12は、基地局20cから基地局20aへの有線LAN30を経由する有線送信メッセージM12wと基地局20aから無線端末10aへの無線による無線送信メッセージM12rとよりなる。
ステップS403にて、受信したプローブ要求メッセージM10rに冗長応答フラグ1003が設定されていないと(NO)、基地局探索応答部204は処理を終了させる。
図15は、プローブ冗長応答メッセージM12の構成例である。図15に示すように、プローブ冗長応答メッセージM12は、受信信号レベル121とプローブ応答メッセージ122とをカプセル化したIPパケット120より構成される。受信信号レベル121は、基地局20cがプローブ要求メッセージM10rを受信したときの受信信号レベルである。プローブ応答メッセージ122はプローブ応答メッセージM11rと同じ内容である。
図11に戻り、基地局探索部103は、ステップS305にて、プローブ応答メッセージM11rまたはプローブ冗長応答メッセージM12(無線送信メッセージMr12)を受信したか否かを判定する。これらのいずれかを受信したら(YES)、基地局探索部103は、ステップS306にて、受信したプローブ応答メッセージM11rまたはプローブ冗長応答メッセージM12に基づいて、図16に示す基地局情報Ibs10を生成して基地局DBに保存させる。いずれも受信しなかったら(NO)、基地局探索部103は処理を終了させる。
図16に示すように、基地局情報Ibs10は、基地局周波数1013,基地局SSID1014,基地局BSSID1015,信号レベル履歴1017を含む。
基地局周波数1013,基地局SSID1014,基地局BSSID1015は、図4の他基地局情報応答メッセージM06rによって取得した図9の(b)に示す基地局情報Ibs05の基地局周波数153,基地局SSID154,基地局BSSID155である。信号レベル履歴1017は、プローブ応答メッセージM11rを受信したときの信号レベルまたはプローブ冗長応答メッセージM12に含まれる受信信号レベル121から取得した値である。信号レベル履歴1017は1つでもよいし、複数存在してもよい。
無線端末10aは、無線によるプローブ応答メッセージM11rを受信しなくても、有線LAN30を介して送信されるプローブ冗長応答メッセージM12を受信することによって、基地局20cの基地局情報を取得することができる。よって、無線端末10aは、プローブ応答メッセージM11rを待つことなく、基地局20aとの通信で使用中の元の周波数に戻すことができるため、無線端末10aが基地局20cの周波数で動作する時間を短縮することができる。
なお、プローブ冗長応答メッセージM12を先に受信してプローブ応答メッセージM11rを後で受信した場合、プローブ冗長応答メッセージM12に対してプローブ応答メッセージM11rを上書きすればよい。
ステップS306に続くステップS307については後述する。
一方、図11において、ステップS303にて基地局探索方法がアクティブスキャンに設定されていなければ(NO)、基地局探索部103は、ステップS308,S309,S306,S307の処理を実行する。
ステップS308,S309の処理は、無線端末10aが基地局20aに接続しているときに、基地局20a以外の基地局20をパッシブスキャンで探索する動作を示している。基地局探索部103は、取得した基地局情報を使用して以下のように基地局20a以外の基地局20を探索する処理を実行する。
無線端末10aのビーコン同期処理部105は、ステップS308にて、ビーコン同期受信の処理を実行する。ビーコン同期処理部105は、図17に示すように、ビーコン送信タイミング要求メッセージM20を基地局20a経由で基地局20cに送信する。
ビーコン送信タイミング要求メッセージM20は、無線端末10aから基地局20aへの無線による無線送信メッセージM20rと、基地局20aから基地局20cへの有線LAN30を経由する有線送信メッセージM20wとよりなる。
図18に示すように、ビーコン送信タイミング要求メッセージM20は、ビーコン送信タイミング要求ID2001を含む。
具体的には、ビーコン同期処理部105は、ステップS308にて、図19に示す処理を実行する。図19において、ビーコン同期処理部105は、ステップS501にて、ビーコン送信タイミング要求メッセージM20を送信する。基地局20cがビーコン送信タイミング要求メッセージM20を受信すると、ビーコン同期処理部206は、図17に示すように、ビーコン送信応答メッセージM21を無線端末10aに送信する。
ビーコン送信応答メッセージM21は、基地局20cから基地局20aへの有線LAN30を経由する有線送信メッセージM21wと、基地局20aから無線端末10aへの無線による無線送信メッセージM21rとよりなる。
ビーコン同期処理部105は、ステップS502にて、基地局20cが送信したビーコン送信応答メッセージM21を受信する。
図20は、ビーコン送信応答メッセージM21の構成例である。図20に示すように、ビーコン送信応答メッセージM21は、ビーコン送信タイミング応答ID2101,ビーコン送信タイミング候補(1)2102,ビーコン送信タイミング候補(2)2103を含む。
ビーコン送信タイミング応答ID2101は、ビーコン送信タイミング候補を含む応答メッセージであることを示す。ビーコン送信タイミング候補(1)2102及びビーコン送信タイミング候補(2)2103は、基地局20cがビーコンを送信するタイミングの候補を示す。ここでは、ビーコン送信応答メッセージM21は、ビーコン送信タイミング候補を2つ含んでいるが1つでもよく、3つ以上でもよい。
基地局20cがビーコンを送信する際には、アクセス制御方式として、Point Coordination Function(以下、PCF)またはHybrid Coordination Function Controlled Channel Access(以下、HCCA)を使用する。ビーコン送信タイミング候補はContention Free Period(以下、CFP)期間内に送信されるビーコンの送信タイミングであり、選択すべきビーコンはCFPを開始するビーコン以外とする。
ビーコン同期処理部105は、ステップS502にてビーコン送信応答メッセージM21を受信すると、ステップS503にて、無線端末10aが、基地局20cが使用している周波数でビーコン受信を試みる送信タイミングを選択する。
ビーコン同期処理部105は、ステップS504にて、図17に示すように、基地局20cに選択ビーコン送信タイミング通知メッセージM22を送信する。選択ビーコン送信タイミング通知メッセージM22は、無線端末10aから基地局20aへの無線による無線送信メッセージM22rと、基地局20aから基地局20cへの有線LAN30を経由する有線送信メッセージM22wとよりなる。
図21は、選択ビーコン送信タイミング通知メッセージM22の構成例である。図21に示すように、選択ビーコン送信タイミング通知メッセージM22は、選択送信タイミング通知ID2201と選択ビーコン送信タイミング2202とを含む。
基地局20cは、基地局20cに接続されている無線端末10(図1では図示せず)に対してデータの送信許可を示すメッセージを送信する。アクセス制御方式がPCFの場合には、送信許可を示すメッセージはCF-Pollと称される。アクセス制御方式がHCCAの場合には、送信許可を示すメッセージはQoS CF-Pollと称される。
但し、基地局20cは、選択ビーコン送信タイミング通知メッセージM22に含まれる選択ビーコン送信タイミング2202で指定されているビーコン送信タイミングまでに、基地局20cに接続されている無線端末10との通信が終了しないと判定したときは、送信許可を示すメッセージを送信せず、ビーコンを送信することを優先する。
通信が終了するか否かは、ビーコン送信タイミングまでの時間がMAC Protocol Data Unit(以下、MPDU)を1つ送信するために必要な時間より短いか否かで判定すればよい。ビーコン送信タイミングまでの時間がMPDUを1つ送信するために必要な時間より短ければ、ビーコン送信タイミングまでに無線端末10との通信が終了しない。
図22に示すように、基地局20cは、ステップS601にて、ビーコン送信タイミングまでに1MPDU以上送信できるか否かを判定する。1MPDU以上送信できれば(YES)、基地局20cは、ステップS602にて、送信許可を示すメッセージ(CF-PollまたはQoS CF-Poll)を無線端末10に送信する。1MPDU以上送信できなければ、基地局20cは、処理を終了させる。
以上のようにして、基地局20cは、受信した選択ビーコン送信タイミング通知メッセージM22に含まれる選択ビーコン送信タイミング2202で指定されるビーコン送信タイミングで、基地局20cに接続されている無線端末10に対してビーコンを送信する。
無線端末10aは、選択ビーコン送信タイミング通知メッセージM22を送信すると、ビーコン同期処理部105が選択したビーコン送信タイミングに合わせて周波数を変更してビーコンを受信するのを待つ。
図11に戻り、ビーコン同期処理部105は、ステップS309にて、ビーコンを受信したか否かを判定する。ビーコン受信処理部104がステップS308にてビーコンを受信していれば、ステップS309にてビーコンを受信した(YES)と判定される。ステップS308にてタイムアウトが発生して、ビーコン受信処理部104がビーコンを受信していなければ、ステップS309にてビーコンを受信していない(NO)と判定される。
ステップS309にてビーコンを受信した(YES)と判定されれば、無線端末10aは、処理をステップS306に移行させる。基地局探索部103は、ステップS301,S302,S310の処理で取得した基地局情報Ibs05に基づいて、図16に示す基地局情報Ibs10を取得して基地局DBに保存させる。ここでの信号レベル履歴1017は、ビーコンを受信したときの信号レベルである。
ステップS309にてビーコンを受信していない(NO)と判定されれば、無線端末10aは処理を終了させる。
無線端末10aは予め基地局20cがビーコンを送信するタイミングを把握しているため、最小限の待ち時間で基地局20cが送信するビーコンを受信することができる。
以上のようにして、基地局探索部103がアクティブスキャンまたはパッシブスキャンによって基地局情報を取得して、図11のステップS306にて基地局情報を保存すると、基地局情報管理部106は、ステップS307の処理を実行する。
基地局情報管理部106は、ステップS307にて、図23に示す近隣基地局情報通知メッセージM13rを基地局20aに送信する。近隣基地局情報通知メッセージM13rは、近隣基地局情報通知ID1301,基地局周波数1303,基地局SSID1304,基地局BSSID1305,信号レベル1307を含む。
基地局周波数1303,基地局SSID1304,基地局BSSID1305は、無線端末10aが基地局20cよりプローブ冗長応答メッセージM12(もしくはプローブ応答メッセージM11r)またはビーコンを受信したときに取得した情報である。信号レベル1307は、無線端末10aが基地局20cよりプローブ冗長応答メッセージM12を受信したときはプローブ冗長応答メッセージM12に含まれる受信信号レベル121である。信号レベル1307は、プローブ応答メッセージM11rまたはビーコンを受信したときはそれらの受信信号レベルである。
図24は、基地局20aが近隣基地局情報通知メッセージM13rを受信したときの処理を示している。図24において、基地局情報管理部203は、ステップS701にて、近隣基地局情報通知メッセージM13rを受信する。基地局情報管理部203は、ステップS702にて、条件に一致する基地局20が基地局DBに存在するか否かを判定する。
ここでの条件に一致するとは、近隣基地局情報通知メッセージM13rに含まれている基地局周波数1303,基地局SSID1304,基地局BSSID1305と一致するということである。
条件に一致する基地局20の情報が基地局DBに存在すれば(YES)、基地局情報管理部203は、ステップS703にて、基地局DBを更新する。このとき、図9の基地局情報Ibs04,Ibs05における近隣基地局候補146,156には、信号レベル1307を追記する。近隣基地局候補146,156に追記する情報は、信号レベル1307に限られず、近隣基地局情報通知メッセージM13rを受信した時刻等であってもよい。
基地局情報管理部203は、ステップS703の処理の後、処理をステップS704に移行させる。ステップS702にて条件に一致する基地局20の情報が基地局DBに存在しなければ(NO)、基地局情報管理部203は、処理をステップS704に移行させる。
基地局情報処理部202は、ステップS704にて、無線端末10aに対して、近隣基地局情報応答メッセージM31rを送信して、処理を終了させる。
図25は、近隣基地局情報応答メッセージM31rの構成例である。近隣基地局情報応答メッセージM31rは、近隣基地局情報応答ID3101及び受信信号レベル3102を含む。近隣基地局情報応答ID3101は、メッセージが近隣基地局情報応答メッセージであることを示す。受信信号レベル3102は、近隣基地局情報応答メッセージM31rを受信したときの受信信号レベルを示す。
基地局20aに無線端末10aが得た基地局20aの近隣基地局を登録することによって、基地局20aに接続している、または、新たに接続した他の無線端末10が基地局20を探索するときに、基地局DBの情報を用いることができる。これによって、無線端末10が基地局20を見つける確実性を向上させることができる。
ところで、上述したアクティブスキャンに設定されている場合のステップS305において、無線端末10aが、基地局20cからデータを受信したときの信号レベルを、図15に示すプローブ冗長応答メッセージM12に含まれる受信信号レベル121そのままの値とすると、実際に基地局20cからデータを受信したときの信号レベルとは異なる可能性がある。
そこで、無線端末10aは、受信信号レベル121が示す値を補正して、補正した受信信号レベルを基地局20cからデータを受信したときの信号レベルとして決定することが好ましい。
受信信号レベル121が示す値をL1、基地局20aが無線端末10aからデータを受信したときの信号レベルをL2とする。無線端末10aが基地局20aからデータを受信したときの信号レベルをL3、無線端末10aが基地局20cからデータを受信したときの信号レベルLxとする。信号レベルLxは、(L1×L3)/L2で推定することができる。
基地局20aが無線端末10aからデータを受信したときの信号レベルL2は、図25の近隣基地局情報応答メッセージM31rに含まれる受信信号レベル3102を用いることができる。
また、無線端末10aが図26に示す信号レベル要求メッセージM32rを基地局20aに送信し、基地局20aが図27に示す信号レベル応答メッセージM33rを無線端末10aに送信することによって、無線端末10aが基地局20aからデータを受信したときの信号レベルL3を得ることもできる。
信号レベル要求メッセージM32rは、信号レベル要求ID3201を含む。信号レベル要求ID3201は、メッセージが信号レベル要求メッセージであることを示す。信号レベル応答メッセージM33rは、信号レベル応答ID3301と受信信号レベル3302とを含む。信号レベル応答ID3301は、メッセージが信号レベル応答メッセージであることを示す。受信信号レベル3302は、基地局20aが無線端末10aからの信号レベル応答メッセージM33rを受信したときの受信信号レベルを示す。
以上の説明より分かるように、一実施形態の無線LANシステムは、無線端末10と、互いに有線LAN30で接続された複数の基地局20とを備える。例えば図1における無線端末10aに着目すると、複数の基地局20は、無線端末10aと第1の周波数を用いて無線にて接続された基地局20aと、無線端末10aと無線にて接続されていない基地局20cとを含む。
無線端末10aと無線にて接続された基地局20aを接続基地局とし、無線端末10aと無線にて接続されていない基地局20cを非接続基地局とする。
無線端末10aがアクティブスキャンに設定されている場合には、無線端末10aと接続基地局20aと非接続基地局20cはそれぞれ次のような構成を有する。
無線端末10aは、第1の周波数から非接続基地局20cが用いる第2の周波数へと周波数を切り替えて、非接続基地局20cに対して、プローブ要求メッセージM10rを送信するプローブ要求メッセージ送信手段を有する。
非接続基地局20cは、プローブ要求メッセージM10rの受信に応答して、無線端末10aに対して、第2の周波数を用いて無線にてプローブ応答メッセージM11r(第1のプローブ応答メッセージ)を送信する第1のプローブ応答メッセージ送信手段を有する。また、非接続基地局20cは、プローブ要求メッセージM10rの受信に応答して、有線LAN30を介して接続基地局20aに対してプローブ冗長応答メッセージM12(第2のプローブ応答メッセージ)を送信する第2のプローブ応答メッセージ送信手段を有する。
接続基地局20aは、無線端末10aに対して、第1の周波数を用いて無線にてプローブ冗長応答メッセージM12を送信する第3のプローブ応答メッセージ送信手段を有する。第2のプローブ応答メッセージはIPパケット120として送信されるため、接続基地局20aはただ単にIPパケット120を通常の通信データとして無線端末10aに送信すればよい。第3のプローブ応答メッセージ送信手段は、IPパケット120を通常の通信データとして無線端末10aに送信するのみでよい。
無線端末10aは、プローブ要求メッセージM10rの送信後に、第2の周波数から第1の周波数へと周波数を切り替えて、第3のプローブ応答メッセージ送信手段によって送信されたプローブ冗長応答メッセージM12を受信するプローブ応答メッセージ受信手段を有する。
無線通信装置としての無線端末10aは、接続基地局20aと第1の周波数を用いて無線にて接続されている状態で、無線にて接続されておらず、接続基地局20aと有線LAN30にて接続された非接続基地局20cが用いる第2の周波数へと周波数を切り替えて、非接続基地局20cに対して、プローブ要求メッセージM10rを送信するプローブ要求メッセージ送信手段を有する。
無線端末10aは、プローブ要求メッセージM10rの受信に応答して、第2の周波数を用いて無線にてプローブ応答メッセージM11r(第1のプローブ応答メッセージ)を送信する非接続基地局20cが、プローブ要求メッセージM10rの受信に応答して、有線LANを介して接続基地局20aに対して送信したプローブ冗長応答メッセージM12(第2のプローブ応答メッセージ)を、接続基地局20aから第1の周波数を用いて無線にて受信するプローブ応答メッセージ受信手段を有する。
プローブ応答メッセージ受信手段は、プローブ要求メッセージ送信手段によるプローブ要求メッセージの送信後に第2の周波数から第1の周波数へと周波数を切り替えて、接続基地局20aから第2のプローブ応答メッセージを受信する。
以上の構成を有する一実施形態の無線LANシステム及び無線通信装置によれば、接続中の基地局(接続基地局20a)とは異なる他の基地局(非接続基地局20c)を探索する探索時間を短くすることができる。
第2のプローブ応答メッセージ送信手段は、プローブ冗長応答メッセージM12として、非接続基地局20cがプローブ要求メッセージM10rを受信したときの受信信号レベルを含むメッセージを送信することが好ましい。
無線端末10aは、プローブ冗長応答メッセージM12に含まれる受信信号レベルに基づいて、無線端末10aと非接続基地局20cとの無線による通信を行う際の信号レベルを決定する信号レベル決定手段を有することが好ましい。
信号レベル決定手段は、プローブ冗長応答メッセージM12に含まれる受信信号レベルを、接続基地局20aが無線端末10aからデータを受信したときの信号レベルと、無線端末10aが接続基地局20aからデータを受信したときの信号レベルとを用いて補正することによって、無線端末10aが非接続基地局20cからデータを受信したときの信号レベルを推定する推定手段を含み、推定手段によって推定した信号レベルに基づいて、無線端末10aと非接続基地局20cとの無線による通信を行う際の信号レベルを決定することが好ましい。
以上の構成を有する一実施形態の無線LANシステム及び無線通信装置によれば、無線端末10aが非接続基地局20cから無線によるメッセージを受信できなくても、非接続基地局20cと無線による通信を行う際の信号レベルを決定できる。
無線端末10aは、非接続基地局20cからデータを受信したときの信号レベルを推定する推定手段を含むので、無線端末10aが非接続基地局20cと無線による通信を行う際の信号レベルを適切に決定することが可能となる。
一方、無線端末10aがパッシブスキャンに設定されている場合には、無線端末10aと接続基地局20aと非接続基地局20cはそれぞれ次のような構成を有する。
無線端末10aは、接続基地局20aを経由させて非接続基地局20cにビーコン送信タイミング要求メッセージM20を送信するビーコン送信タイミング要求メッセージ送信手段を有する。
非接続基地局20cは、ビーコン送信タイミング要求メッセージM20の受信に応答して、無線端末10aに対して、1または複数のビーコン送信タイミング候補を含むビーコン送信応答メッセージM21を、接続基地局20aを経由させて送信するビーコン送信応答メッセージ送信手段を有する。
無線端末10aは、ビーコン送信応答メッセージM21の受信に応答して、接続基地局20aを経由させて非接続基地局20cに、ビーコン送信タイミング候補のうちから選択したビーコン送信タイミング候補を選択ビーコン送信タイミング2202として含む選択ビーコン送信タイミング通知メッセージM22を送信する選択ビーコン送信タイミング通知メッセージ送信手段を有する。
非接続基地局20cは、選択ビーコン送信タイミング2202で指定されるビーコンの送信タイミングまでに無線端末10aとの通信が終了するか否かを判定する判定手段を有する。
非接続基地局20cは、判定手段によってビーコンの送信タイミングまでに無線端末10aとの通信が終了すると判定したとき、非接続基地局20cに接続されている無線端末10に対してデータの送信許可を示すメッセージを送信し、終了しないと判定したとき、非接続基地局20cに接続されている無線端末10に対してデータの送信許可を示すメッセージを送信せず、優先的にビーコンを送信する選択的送信手段を有する。
以上の構成を有する一実施形態の無線LANシステム及び無線通信装置によれば、接続中の基地局(接続基地局20a)とは異なる他の基地局(非接続基地局20c)を探索する探索時間を短くすることができる。一実施形態の無線LANシステム及び無線通信装置によれば、ビーコンが出力されるときに周波数を切り替えるため、ビーコンの送信タイミングと探索タイミングとを同期させない場合と比較して確実性を向上させることができる。
非接続基地局20cは選択的送信手段を有するので、無線端末10aがビーコンの受信待ちをしているタイミングでビーコンを送信することができる。
また、上記で説明したアクティブスキャン及びパッシブスキャンのスキャン動作を特殊スキャンモードでのスキャン動作と位置付け、無線端末10は、通常行っているスキャン動作と特殊スキャンモードでのスキャン動作とを切り替える構成としてもよい。
例えば、無線端末10を使用している地域の基地局20が特殊スキャンモードに対応していないことが予め分かっている場合は、無線端末10を通常行っているスキャン動作のみを実行させるモードに設定することで、無駄な通信を行うことを防ぐことができる。
10,10a,10b 無線端末(無線通信装置)
20a〜20c 基地局
30 有線LAN
101,201 無線通信部
102 基地局情報取得部
103 基地局探索部
104 ビーコン受信処理部
105,206 ビーコン同期処理部
106,203 基地局情報管理部
202 基地局情報処理部
204 基地局探索応答部
205 ビーコン送信処理部

Claims (1)

  1. 無線端末と、互いに有線LANで接続された複数の基地局とを備え、
    前記複数の基地局は、前記無線端末と第1の周波数を用いて無線にて接続された接続基地局と、前記無線端末と無線にて接続されていない非接続基地局とを含み、
    前記無線端末は、前記接続基地局を経由させて前記非接続基地局にビーコン送信タイミング要求メッセージを送信するビーコン送信タイミング要求メッセージ送信手段を有し、
    前記非接続基地局は、前記ビーコン送信タイミング要求メッセージの受信に応答して、前記無線端末に対して、1または複数のビーコン送信タイミング候補を含むビーコン送信応答メッセージを、前記接続基地局を経由させて送信するビーコン送信応答メッセージ送信手段を有し、
    前記無線端末は、前記ビーコン送信応答メッセージの受信に応答して、前記接続基地局を経由させて前記非接続基地局に、前記ビーコン送信タイミング候補のうちから選択したビーコン送信タイミング候補を選択ビーコン送信タイミングとして含む選択ビーコン送信タイミング通知メッセージを送信する選択ビーコン送信タイミング通知メッセージ送信手段をさらに有し、
    前記非接続基地局は、
    前記選択ビーコン送信タイミングで指定されるビーコンの送信タイミングまでに、前記非接続基地局に接続されている無線端末との通信が終了するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によってビーコンの送信タイミングまでに前記非接続基地局に接続されている無線端末との通信が終了すると判定したとき、前記非接続基地局に接続されている無線端末に対して送信許可を示すメッセージを送信し、終了しないと判定したとき、前記非接続基地局に接続されている無線端末に対して送信許可を示すメッセージを送信せず、優先的にビーコンを送信する選択的送信手段と、
    をさらに有する
    ことを特徴とする無線LANシステム。
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