JP6096552B2 - 無線通信システム、無線通信端末、無線通信装置及び通信方法 - Google Patents

無線通信システム、無線通信端末、無線通信装置及び通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システム、無線通信端末、無線通信装置及び通信方法に関する。
近年、無線通信におけるトラフィック増大に対応する手段として、PHSや3G等の複数の通信方式が利用可能なデュアル端末がある。このようなデュアル端末は、例えば、一方の通信方式に対応する基地局と接続できない場合等に、他方の通信方式に対応する基地局と接続できるというメリットがある(例えば、特許文献1)。
特開2005−109899号公報
ところで、デュアル端末においては、一方の通信方式に対応する基地局に接続した後に、干渉等により通信品質が低下することがある。このような場合、他方の通信方式に対応する基地局へ接続を切り替えるように制御して通信の維持を図ることが考えられる。
しかしながら、他方の通信方式に対応する基地局への接続切り替えが実際に可能か否かついては、デュアル端末が他方の通信方式によりサーチを行い、他方の通信方式に対応する基地局の存在を検出するまで未知である。また、他方の通信方式に対応する基地局を検出できた場合であっても、その基地局とデュアル端末との距離が遠い等の理由により信号強度が低い場合、接続切り替えを行ってもさしたる通信状況の改善は見込めない場合があった。このため、一方の通信方式において通信品質が低下した場合等に、デュアル端末の動作を他の通信方式に単に切り替える制御は行われていなかった。従って、デュアル端末において他の通信方式に対応する基地局へのハンドオーバが抑制され、無線通信システム全体における周波数の利用効率を向上することができなかった。
従って、上記のような課題に鑑みてなされた本発明の目的は、デュアル端末において他の通信方式に対応する基地局へのハンドオーバの容易性を向上し、複数の通信方式を採用する無線通信システム全体における周波数の利用効率を向上することができる無線通信システム、無線通信端末、無線通信装置及び通信方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る無線通信システムは、
第1の通信方式に対応する複数の第1の無線通信装置と、第2の通信方式に対応する第2の無線通信装置と、前記第1の通信方式に対応する第1の無線通信端末と、前記第1及び第2の通信方式に対応する第2の無線通信端末とを備える無線通信システムであって、
前記第1の無線通信装置は、前記第2の無線通信装置とのバックボーン回線の共有に関する情報を送信する送信部を備え、
前記第1及び第2の無線通信端末は、受信した前記情報に基づいて接続する無線通信装置を選択する選択部を備える。
更に、本発明に係る無線通信システムは、
前記第2の無線通信端末に係る前記選択部は、前記第1の通信方式で無線通信を行う場合、前記第2の無線通信装置とバックボーン回線を共有している前記第1の無線通信装置を接続先として選択する。
更に、本発明に係る無線通信システムは、
前記送信部が送信する情報は、バックボーン回線を共有している前記第2の無線通信装置と自装置との距離に関する情報を含む。
更に、本発明に係る無線通信システムは、
前記第1の無線通信装置は、前記送信部が送信する情報を記憶する記憶部を備え、該記憶部に記憶された情報に基づいて、自装置に接続する無線通信端末の接続制御を行う。
更に、本発明に係る無線通信システムは、
前記第1の無線通信端末に係る前記選択部は、バックボーン回線を単独に設置している前記第1の無線通信装置を接続先として選択する。
更に、本発明に係る無線通信端末は、
第1の通信方式に対応する複数の第1の無線通信装置と、第2の通信方式に対応する第2の無線通信装置とを備える無線通信システムにおける無線通信端末であって、
前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置とのバックボーン回線の共有に関する情報に基づいて、接続する無線通信装置を選択する選択部を備える。
更に、本発明に係る無線通信端末は、
前記第1の通信方式に対応し、
前記選択部は、バックボーン回線を単独に設置している前記第1の無線通信装置を接続先として選択する。
更に、本発明に係る無線通信端末は、
前記第1及び第2の通信方式に対応し、
前記選択部は、前記第2の通信方式に対応する第2の無線通信装置とバックボーン回線を共有している前記第1の無線通信装置を接続先として選択する。
更に、本発明に係る無線通信装置は、
第1の通信方式に対応する第1の無線通信装置であって、
第2の通信方式に対応する第2の無線通信装置とのバックボーン回線の共有に関する情報を送信する送信部を備える。
更に、本発明に係る無線通信装置は、
前記送信部が送信する情報は、バックボーン回線を共有している前記第2の無線通信装置と自装置の距離に関する情報を含む。
更に、本発明に係る無線通信装置は、
前記送信部が送信する情報を記憶する記憶部を備え、該記憶部に記憶された情報に基づいて、自装置に接続する無線通信端末の接続制御を行う。
更に、本発明に係る通信方法は、
第1の通信方式に対応する複数の第1の無線通信装置と、第2の通信方式に対応する第2の無線通信装置と、前記第1の通信方式に対応する第1の無線通信端末と、前記第1及び第2の通信方式に対応する第2の無線通信端末とを備える無線通信システムにおける通信方法であって、
前記第1の無線通信装置が、前記第2の無線通信装置とのバックボーン回線の共有に関する情報を送信するステップと、
前記第1及び第2の無線通信端末が、受信した前記情報に基づいて接続する無線通信装置を選択するステップとを含む。
本発明によれば、デュアル端末において他の通信方式に対応する基地局へのハンドオーバの容易性を向上し、複数の通信方式を採用する無線通信システム全体における周波数の利用効率を向上することができる。
本発明の第1の実施形態に係る無線通信システムの概略構成を示す図である。 図1の無線通信システムにおける第1の無線通信装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 図1の無線通信システムにおける基地局選択情報の内容を示す図である。 図1の無線通信システムにおける第2の通信方式に対応する無線通信端末の概略構成を示す機能ブロック図である。 図1の無線通信システムにおける第2の通信方式に対応しない無線通信端末の概略構成を示す機能ブロック図である。 図1の無線通信システムにおける第1の無線通信装置の動作を示すフローチャート図である。 図1の無線通信システムにおける第2の通信方式に対応する無線通信端末の動作を示すフローチャート図である。 図1の無線通信システムにおける第2の通信方式に対応しない無線通信端末の動作を示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施形態に係る無線通信システムにおける第1の無線通信装置の動作を示すフローチャート図である。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る無線通信システムの概略構成を示す図である。以下の説明においては、第1の通信方式をPHS通信方式、第2の通信方式を3G通信方式、また無線通信装置を基地局として説明する。無線通信システムは、PHS基地局1(1−1,1−2,1−3,1−4)と、3G基地局2と、デュアル端末3(3−1,3−2)と、PHS端末4と、を備える。PHSセル10(10−1,10−2,10−3,10−4)と3Gセル20は、それぞれPHS基地局1、3G基地局2が通信可能な地理的範囲を示す。図1は、PHS基地局1−1、1−4、及び3G基地局2が同一地点に位置し、デュアル端末3−1が3G基地局2に係る3Gセル20の範囲外に位置し、デュアル端末3−2が3G基地局2に係る3Gセル20の範囲内に位置している様子を示す。一般に、PHS基地局1のセルと比較して3G基地局2のセルは広範となる。なお図1では簡便のため、4つのPHS基地局1と、1つの3G基地局2と、2つのデュアル端末3と、1つのPHS端末4のみを示す。
PHS基地局1は、PHS通信方式に対応する基地局であり、デュアル端末3及びPHS端末4と接続して通信可能である。またPHS基地局1は、後述する基地局選択情報106を報知する。ここでPHS基地局(1−1,1−2,1−3)は、3G基地局2とバックボーン回線を共有しておらず、バックボーン回線を単独に設置している。またPHS基地局1−4は、3G基地局2とバックボーン回線を共有して設置しており、3G基地局2に関する情報(稼働状況、位置情報、基地局ID等)をバックボーン回線から取得可能である。
3G基地局2は、3G通信方式に対応する基地局であり、デュアル端末3と接続して通信可能である。なお3G基地局2は、複数のRRU(Remote Radio Unit:遠隔無線ユニット)をBBU(Base Band Unit:ベースバンドユニット)から切り離した構成としてもよい。この場合、以下の説明において3G基地局とあるのは3G基地局のRRUと読み替えることができる。
デュアル端末3は、PHS及び3Gの通信方式を利用可能な無線通信端末である。デュアル端末3は、PHS基地局1又は3G基地局2に接続して通信可能である。
ここでデュアル端末3−1は、バックボーン回線を単独に設置しているPHS基地局1−3と接続している。この場合、デュアル端末3−1は、3G通信方式によるサーチを行うまで、3G基地局2に係る3Gセル20の範囲内に自端末が位置しているか否かを判断することはできない。
一方、デュアル端末3−2は、3G基地局2とバックボーン回線を共有しているPHS基地局1−4と接続している。この場合、デュアル端末3−2は、3G基地局2がPHS基地局1−4の近傍に存在することを示す基地局選択情報106をPHS基地局1−4から受信することにより、3G通信方式によるサーチを行うことなく、3G基地局2に係る3Gセル20の範囲内に位置している蓋然性が高いと判断することができる。
PHS端末4は、PHSの通信方式を利用可能な無線通信端末であり、3Gの通信方式は利用できない。PHS端末4は、PHS基地局1に接続して通信可能である。
図2は、図1の無線通信システムにおけるPHS基地局1の概略構成を示す機能ブロック図である。PHS基地局1は、送信部100と、受信部101と、バックボーン情報取得部102と、基地局選択情報作成部103と、基地局選択情報106を記憶する記憶部104と、基地局制御部105と、を備える。
送信部100は、デュアル端末3及びPHS端末4に無線信号を送信する。また送信部100は、基地局制御部105の制御により、デュアル端末3及びPHS端末4が自局に接続するための制御情報を制御チャネルで定期的に送信(報知)する。また送信部100は、基地局選択情報106を制御チャネルで送信する。
受信部101は、デュアル端末3及びPHS端末4から無線信号を受信する。また受信部101は、デュアル端末3及びPHS端末4との通信品質を測定する。以下の説明において通信品質は、例えば、受信信号強度(RSSI)である。
バックボーン情報取得部102は、自局のバックボーン回線(不図示)から、バックボーン回線に関する情報を取得する。バックボーン回線に関する情報は、例えば自局とバックボーン回線を共有している3G基地局2の有無を示す情報を含む。好適にはバックボーン回線に関する情報は、自局が3G基地局2とバックボーン回線を共有している場合、3G基地局2の位置情報を含む。好適にはバックボーン回線に関する情報は、自局が3G基地局2とバックボーン回線を共有している場合、3G基地局2を識別する3G基地局IDを含む。なお、バックボーン回線からバックボーン回線に関する情報を取得するとは、例えば、PHS基地局1を管理するPHS用管理装置(不図示)や、バックボーン回線を共有している3G基地局2を管理する3G用管理装置(不図示)にバックボーン回線に関する情報を記憶させておき、これら管理装置から、バックボーン回線を介してバックボーン回線に関する情報を取得する方法がある。
基地局選択情報作成部103は、バックボーン情報取得部102が取得した情報に基づいて、自装置と3G基地局2とのバックボーン回線の共有に関する基地局選択情報106を作成する。
ここで図3(a),(b)を参照して、基地局選択情報106について説明する。図3(a)に示す基地局選択情報106aは、PHS基地局1が2つの3G基地局2とバックボーン回線を共有している例である。図3(b)に示す基地局選択情報106bは、PHS基地局1がバックボーン回線を単独に設置している例である。基地局選択情報106は、自局とバックボーン回線を共有している3G基地局2の有無を示す情報106−1を含む。3G基地局2の有無を示す情報106−1は、例えば、バックボーン回線から取得した情報に基づき、稼動中の3G基地局2を検出した場合に「有」とし、検出しない場合に「無」とする。好適には基地局選択情報106は、自局と、バックボーン回線を共有している3G基地局2との距離に関する情報106−2を含む。距離に関する情報106−2は、例えば、バックボーン回線から取得した3G基地局2の位置情報と自局の位置から算出する。好適には基地局選択情報106は、バックボーン回線を共有している3G通信方式の基地局を識別する3G基地局ID106−3を含む。
ここで、一般にバックボーン回線を共有して設置できるのは基地局同士が地理的に接近して設置される場合に限られる。そのため、3G基地局2とバックボーン回線を共有しているPHS基地局1−4に接続しているデュアル端末3−2は、3G基地局2に係る3Gセル20内に位置していると考えられ、また3G基地局2との距離による通信品質の劣化も少ないと考えられる。従って、PHS基地局1−4に接続しているデュアル端末3−2は、3G基地局2へハンドオーバすることが容易である蓋然性が高い。
図2の説明に戻る。記憶部104は、基地局制御部105の制御により、情報作成部103が作成した基地局選択情報106を記憶する。
基地局制御部105は、PHS基地局1の動作全体を制御する。
図4は、図1の無線通信システムにおけるデュアル端末3の概略構成を示す機能ブロック図である。デュアル端末3は、PHS通信部30と、3G通信部31と、選択部32と、端末制御部33とを備える。
PHS通信部30は、アンテナを介してPHS基地局1と無線通信を行う。またPHS通信部30は、複数のPHS基地局1から複数の制御情報及び複数の基地局選択情報106を受信する。またPHS通信部30は、PHS基地局1との通信品質を測定する。
3G通信部31は、アンテナを介して3G基地局2と無線通信を行う。また3G通信部31は、3G基地局2との通信品質を測定する。
選択部32は、PHS通信部30が受信した基地局選択情報106に基づいて、3G基地局2とバックボーン回線を共有しているPHS基地局1を検出する。そして選択部32は、バックボーン回線を共有しているPHS基地局1を1つ以上検出した場合、バックボーン回線を共有しているPHS基地局1から接続先を選択する。好適には選択部32は、3G基地局2との距離106−2が近いPHS基地局1から優先的に選択してもよい。一方、選択部32は、3G基地局2とバックボーン回線を共有しているPHS基地局1を検出しない場合、バックボーン回線を単独に設置しているPHS基地局1から接続先を選択する。
端末制御部33は、デュアル端末3の動作全体を制御する。
図5は、図1の無線通信システムにおけるPHS端末4の概略構成を示す機能ブロック図である。PHS端末4は、PHS通信部40と、選択部41と、端末制御部42とを備える。
PHS通信部40は、アンテナを介してPHS基地局1と無線通信を行う。またPHS通信部40は、複数のPHS基地局1から複数の制御情報及び複数の基地局選択情報106を受信する。またPHS通信部40は、PHS基地局1との通信品質を測定する。
選択部41は、PHS通信部40が受信した基地局選択情報106に基づいて、バックボーン回線を単独に設置しているPHS基地局1を検出する。そして選択部41は、バックボーン回線を単独に設置しているPHS基地局1を1つ以上検出した場合、バックボーン回線を単独に設置しているPHS基地局1から接続先を選択する。一方、選択部41は、バックボーン回線を単独に設置しているPHS基地局1を検出しない場合、3G基地局2とバックボーン回線を共有しているPHS基地局1から接続先を選択する。好適には選択部41は、3G基地局2との距離106−2が遠いPHS基地局1から優先的に選択してもよい。
端末制御部42は、PHS端末4の動作全体を制御する。
次に、図1の通信システムの動作について説明する。図6は、PHS基地局1が基地局選択情報106を送信する動作を示すフローチャート図である。まずPHS基地局1の基地局制御部105は、デュアル端末3及びPHS端末4が自局に接続するための制御情報を制御チャネルで定期的に報知するタイミングであるか否かを時刻情報等に基づいて判断する(ステップS101)。報知するタイミングでないと判断した場合、ステップS101に戻る。報知するタイミングであると判断した場合、ステップS102に進む。
ステップS101において報知するタイミングであると判断した場合、バックボーン情報取得部102は、自局のバックボーン回線(不図示)から、バックボーン回線に関する情報を取得する(ステップS102)。
続いて基地局選択情報作成部103は、バックボーン情報取得部102が取得した情報に基づいて、基地局選択情報106を作成する(ステップS103)。
続いて基地局制御部105は、情報作成部103が作成した基地局選択情報106を記憶部104に記憶する(ステップS104)。
続いて送信部100は、制御情報及び基地局選択情報106を制御チャネルで送信し(ステップS105)、ステップS101に戻る。
このように、PHS基地局1は、バックボーン回線を共有している3G基地局2の有無に関する基地局選択情報106を送信することにより、基地局選択情報106を受信したデュアル端末3は、3G基地局2とバックボーン回線を共有しているPHS基地局1を判別することができる。
図7は、図1の無線通信システムにおけるPHS動作中のデュアル端末3の動作を示すフローチャート図である。まずデュアル端末3のPHS通信部30は、複数のPHS基地局1から複数の制御情報及び複数の基地局選択情報106を受信する(ステップS201)。
続いて選択部32は、PHS通信部30が受信した基地局選択情報106に基づいて、3G基地局2とバックボーン回線を共有しているPHS基地局1の有無を検出する(ステップS202)。
ステップS202においてバックボーン回線を共有しているPHS基地局1を1つ以上検出した場合、選択部32は、バックボーン回線を共有しているPHS基地局1から接続先を選択する(ステップS203)。好適には選択部32は、バックボーン回線を共有しているPHS基地局1と3G基地局2との距離106−2が近いPHS基地局1から優先的に選択してもよい。
一方、ステップS202においてバックボーン回線を共有しているPHS基地局1を検出しない場合、選択部32は、バックボーン回線を単独に設置しているPHS基地局1から接続先を選択する(ステップS205)。
続いて端末制御部33は、選択部32が選択した基地局に対して位置登録を行う(ステップS204)。
このように、本実施形態によれば、PHS動作中のデュアル端末3は、3G基地局2とバックボーン回線を共有しているPHS基地局1を接続先として優先的に選択することにより、PHS基地局1に接続した後に通信品質が低下した場合等、3G動作に切り替えることで3G基地局2に接続できる蓋然性が高い。従って、デュアル端末3においてPHS基地局1から3G基地局2へのハンドオーバの容易性を向上でき、無線通信システム全体における周波数の利用効率を向上することができる。またバックボーン回線を共有しているPHS基地局1が複数ある場合、バックボーン回線を共有しているPHS基地局1と3G基地局2との距離106−2が近いPHS基地局1から優先的に接続先として選択することにより、PHS基地局1に接続した後に3G動作に切り替えた場合、3G基地局2に接続できる蓋然性がより高くなる。
図8は、図1の無線通信システムにおけるPHS端末4の動作を示すフローチャート図である。まずPHS端末4のPHS通信部40は、複数のPHS基地局1から複数の制御情報及び複数の基地局選択情報106を受信する(ステップS301)。
続いて選択部41は、PHS通信部40が受信した基地局選択情報106に基づいて、バックボーン回線を単独に設置しているPHS基地局1の有無を検出する(ステップS302)。
ステップS302においてバックボーン回線を単独に設置しているPHS基地局1を1つ以上検出した場合、選択部41は、バックボーン回線を単独に設置しているPHS基地局1から接続先を選択する(ステップS303)。
一方、ステップS302においてバックボーン回線を単独に設置しているPHS基地局1を検出しない場合、選択部41は、3G基地局2とバックボーン回線を共有しているPHS基地局1から接続先を選択する(ステップS305)。好適には選択部41は、バックボーン回線を共有しているPHS基地局1と3G基地局2との距離106−2が遠いPHS基地局1から優先的に選択してもよい。
続いて端末制御部42は、選択部41が選択した基地局に対して位置登録を行う(ステップS304)。
このように、本実施形態によれば、PHS端末4は、バックボーン回線を単独に設置しているPHS基地局1を接続先として優先的に選択することにより、デュアル端末3との干渉を低減し、またデュアル端末3が3G基地局2とバックボーン回線を共有しているPHS基地局1に接続容易となるため、無線通信システム全体における周波数の利用効率を向上することができる。
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態に係る無線通信システムについて説明する。本実施形態の無線通信システムの構成は図1と同一であるため、説明は省略する。また、本実施形態に係るPHS基地局1の構成は、図2と同一であるが、基地局制御部105による制御が相違する。
本実施形態に係るPHS基地局1の基地局制御部105は、自局とバックボーン回線を共有している3G基地局2の有無に関する情報に基づいて、デュアル端末3及びPHS端末4に対する接続制御を行う。具体的には、基地局制御部105は、自局が3G基地局2とバックボーン回線を共有している場合、デュアル端末3を自局に優先的に接続させる接続制御を行う。一方、基地局制御部105は、自局がバックボーン回線を単独に設置している場合、PHS端末4を自局に優先的に接続させる接続制御を行う。この基地局制御部105の接続制御は、例えば、(1)デュアル端末3またはPHS端末4がPHS通信方式にて接続要求した時に何れかの通信方式を指定する時、(2)デュアル端末3またはPHS端末4の待ち受け時、次回通信を行う際の通信方式をPHS通信方式に指定する時、(3)通信中のデュアル端末3またはPHS端末4に、次回通信を行う際の通信方式をPHS通信方式に指定する時、(4)バックボーン回線を共有する3G基地局の無線リソースが不足していることをPHS基地局1の基地局制御部105が検出した時、等で実行することが考えられる。
図9は、本実施形態に係る無線通信システムにおけるPHS基地局1の動作を示すフローチャート図である。まずPHS基地局1の基地局制御部105は、自局が3G基地局2とバックボーン回線を共有しているか否かを識別する(ステップS401)。なお、自局が3G基地局2とバックボーン回線を共有しているか否かの識別は、記憶部104が記憶している基地局選択情報106に基づいて行ってもよく、バックボーン回線から新たに情報を取得して行ってもよい。
ステップS401において自局が3G基地局2とバックボーン回線を共有している場合、自局への接続指示をデュアル端末3に送信する(ステップS402)。
一方、ステップS401において自局がバックボーン回線を単独に設置している場合、自局への接続指示をPHS端末4に送信する(ステップS404)。
続いて基地局制御部105は、自局に位置登録した無線通信端末との通信を開始する(ステップS403)。
このように、本実施形態によれば、PHS基地局1は、自局が3G基地局2とバックボーン回線を共有しているか否かに基づいて、デュアル端末3又はPHS端末4のいずれか一方に対して自局への接続指示を送信することにより、自局にデュアル端末3及びPHS端末4の双方が集中して接続することによる干渉等を回避し、無線通信システム全体における周波数の利用効率を向上することができる。
(変形例)
次に本発明の変形例に係る無線通信システムについて説明する。変形例の無線通信システムの構成は図1と同一であるため、説明は省略する。また、変形例に係るPHS基地局1及びデュアル端末3の構成は、図2及び図4とそれぞれ同一であるが、基地局制御部105及び端末制御部33による制御が相違する。
変形例に係る無線通信システムにおいては、3G基地局2とバックボーン回線を共有しているPHS基地局1と、無線通信端末(3,4)との間の通信品質が低下した場合、デュアル端末3をPHS基地局1から3G基地局2へハンドオーバさせる制御を行う。
具体的には、3G基地局2とバックボーン回線を共有しているPHS基地局1に接続しているデュアル端末3の端末制御部33は、PHS基地局1との通信品質が低下した場合、3G基地局2へのハンドオーバを行う。具体的には、PHS基地局1の基地局制御部105は、自局に接続するデュアル端末3又はPHS端末4との通信品質が低下した場合、自局に接続するデュアル端末3に対して3G基地局2へのハンドオーバ指示を送信する。そしてデュアル端末3の端末制御部33は、PHS通信部30がPHS基地局1からハンドオーバ指示を受信した場合、3G基地局2へのハンドオーバを行う。通信品質が低下したことの判断は、例えば、RSSIが所定の閾値を下回った場合、通信品質が低下したと判断可能である。
このように、変形例によれば、3G基地局2とバックボーン回線を共有しているPHS基地局1と無線通信端末(3,4)との間の通信品質が低下した場合、3G基地局2に接続できる蓋然性が高いデュアル端末3を3G基地局2へハンドオーバさせることにより、無線通信システム全体における周波数の利用効率を向上することができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
例えば、上述の実施例においては、第1の通信方式をPHS通信方式、第2の通信方式を3G通信方式としたがこれに限られるものではなく、例えば、LTE通信方式、Wi−Fi通信方式等であってもよい。
例えば、上述の実施例においては、PHS基地局1が制御情報を報知するタイミング毎に、バックボーン回線から情報を取得(ステップS102)しているが、バックボーン回線からの情報取得は任意のタイミングで行ってもよい。例えば、PHS基地局1の起動時に取得し、その後任意の時間間隔で定期的に取得することが考えられる。
例えば、バックボーン回線を単独に設置しているPHS基地局1は、デュアル端末3からの接続回数を記憶してもよい。このようにすることで、デュアル端末3からの接続回数が多いPHS基地局1から優先的にバックボーン回線の共有化を進めることができる。
例えば、PHS基地局1が自局に接続している無線通信端末の数に応じて、バックボーン回線を共有している他のPHS基地局1の稼動を決定してもよい。このようにすることで、無線通信システム全体の省電力化を図ることができる。
1 PHS基地局
10 PHSセル
100 送信部
101 受信部
102 バックボーン情報取得部
103 基地局選択情報作成部
104 記憶部
105 基地局制御部
106 基地局選択情報
2 3G基地局
20 3Gセル
3 デュアル端末
30 PHS通信部
31 3G通信部
32 選択部
33 端末制御部
4 PHS端末
40 PHS通信部
41 選択部
42 端末制御部

Claims (12)

  1. 第1の通信方式に対応する複数の第1の無線通信装置と、第2の通信方式に対応する第2の無線通信装置と、前記第1の通信方式に対応する第1の無線通信端末と、前記第1及び第2の通信方式に対応する第2の無線通信端末とを備える無線通信システムであって、
    前記第1の無線通信装置は、前記第2の無線通信装置とのバックボーン回線の共有に関する情報を送信する送信部を備え、
    前記第1及び第2の無線通信端末は、受信した前記情報に基づいて接続する無線通信装置を選択する選択部を備える、無線通信システム。
  2. 前記第2の無線通信端末に係る前記選択部は、前記第1の通信方式で無線通信を行う場合、前記第2の無線通信装置とバックボーン回線を共有している前記第1の無線通信装置を接続先として選択する、請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記送信部が送信する情報は、バックボーン回線を共有している前記第2の無線通信装置と自装置との距離に関する情報を含む、請求項1又は2に記載の無線通信システム。
  4. 前記第1の無線通信装置は、前記送信部が送信する情報を記憶する記憶部を備え、該記憶部に記憶された情報に基づいて、自装置に接続する無線通信端末の接続制御を行う、請求項1〜3いずれか一項に記載の無線通信システム。
  5. 前記第1の無線通信端末に係る前記選択部は、バックボーン回線を単独に設置している前記第1の無線通信装置を接続先として選択する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  6. 第1の通信方式に対応する複数の第1の無線通信装置と、第2の通信方式に対応する第2の無線通信装置とを備える無線通信システムにおける無線通信端末であって、
    前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置とのバックボーン回線の共有に関する情報に基づいて、接続する無線通信装置を選択する選択部を備える、無線通信端末。
  7. 前記第1の通信方式に対応し、
    前記選択部は、バックボーン回線を単独に設置している前記第1の無線通信装置を接続先として選択する、請求項6に記載の無線通信端末。
  8. 前記第1及び第2の通信方式に対応し、
    前記選択部は、前記第2の通信方式に対応する第2の無線通信装置とバックボーン回線を共有している前記第1の無線通信装置を接続先として選択する、請求項6に記載の無線通信端末。
  9. 第1の通信方式に対応する第1の無線通信装置であって、
    第2の通信方式に対応する第2の無線通信装置とのバックボーン回線の共有に関する情報を送信する送信部を備える、無線通信装置。
  10. 前記送信部が送信する情報は、バックボーン回線を共有している前記第2の無線通信装置と自装置の距離に関する情報を含む、請求項9に記載の無線通信装置。
  11. 前記送信部が送信する情報を記憶する記憶部を備え、該記憶部に記憶された情報に基づいて、自装置に接続する無線通信端末の接続制御を行う、請求項9又は10に記載の無線通信装置。
  12. 第1の通信方式に対応する複数の第1の無線通信装置と、第2の通信方式に対応する第2の無線通信装置と、前記第1の通信方式に対応する第1の無線通信端末と、前記第1及び第2の通信方式に対応する第2の無線通信端末とを備える無線通信システムにおける通信方法であって、
    前記第1の無線通信装置が、前記第2の無線通信装置とのバックボーン回線の共有に関する情報を送信するステップと、
    前記第1及び第2の無線通信端末が、受信した前記情報に基づいて接続する無線通信装置を選択するステップとを含む、通信方法。
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