JP2014204530A - グロメット及びワイヤーハーネス - Google Patents
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Abstract
【課題】グロメットのインナー部材に設けられたロック片をより確実に係止方向に向けて付勢できるようにすることを目的とする。
【解決手段】グロメットは、貫通孔内に配設可能な環状に形成された周壁部42と、周壁部42の一端から外周側に張出すように設けられた鍔部と、周壁部42の他端部から周壁部の一端側に向けて延出するように設けられたロック片50と、ロック片50の外面側に突設されたロック突部58とを含むインナー部材と、弾性材料により形成され、鍔部のうち周壁部42側の部分を覆うように鍔部に被さる環状封止部と、環状封止部が鍔部に被さった状態で周壁部の反対側に延出するハーネスガイド筒部とを含むグロメット本体とを備える。グロメット20には、ロック片50の基端部よりも先端側の位置で、ロック片50を外方に向けて付勢する力を生じさせるための付勢力付加用部分(例えば、弾性片60)が設けられている。
【選択図】図6
【解決手段】グロメットは、貫通孔内に配設可能な環状に形成された周壁部42と、周壁部42の一端から外周側に張出すように設けられた鍔部と、周壁部42の他端部から周壁部の一端側に向けて延出するように設けられたロック片50と、ロック片50の外面側に突設されたロック突部58とを含むインナー部材と、弾性材料により形成され、鍔部のうち周壁部42側の部分を覆うように鍔部に被さる環状封止部と、環状封止部が鍔部に被さった状態で周壁部の反対側に延出するハーネスガイド筒部とを含むグロメット本体とを備える。グロメット20には、ロック片50の基端部よりも先端側の位置で、ロック片50を外方に向けて付勢する力を生じさせるための付勢力付加用部分(例えば、弾性片60)が設けられている。
【選択図】図6
Description
この発明は、車両のパネルに形成された貫通孔を通って配設されるワイヤーハーネスを保護するための技術に関する。
特許文献1に、樹脂インナー付グロメットが開示されている。この樹脂インナー付グロメットは、グロメット本体と、樹脂インナーとを備えている。樹脂インナーの周壁には、U字状に折返すようにロック片が形成され、ロック片の外面に、車体パネルの貫通穴に係止する係止爪が形成されている。
ところで、上記のようなグロメットを貫通穴に装着する際には、係止爪を貫通穴の周縁部に押し当ててロック片を内側に向けて弾性変形させ、ロック片の係止爪が貫通穴の周縁部を乗越えると、ロック片が弾性力によって原形状に復帰する。ロック片が原形状に復帰する際に、ロック片が貫通穴の周縁部に当接することで、音が発生する。この音を手がかりとして、ロック片の係止爪がしっかり貫通穴に係止したか否かを確認することができる。
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、U字状に曲る部分の弾性力によってロック片が外側に押されるに過ぎない。このため、係止爪が貫通穴に係止する際に発する音が小さく、ロック片の係止爪がしっかり貫通穴に係止したか否かを確認し難い。
また、ロック片が内側に変形する際、U字状に曲る部分が塑性変形してしまう恐れがあり、貫通穴に対する係止爪の掛り量が不足し、グロメットを貫通穴にしっかりと固定できない事態が生じ得る。
そこで、本発明は、グロメットのインナー部材に設けられたロック片をより確実に係止方向に向けて付勢できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様は、車両のパネルに形成された貫通孔に装着されるグロメットであって、前記貫通孔内に配設可能な環状に形成された周壁部と、前記周壁部の一端から外周側に張出すように設けられた鍔部と、前記周壁部の他端部から前記周壁部の一端側に向けて延出するように設けられたロック片と、前記ロック片の外面側に突設されたロック突部とを含むインナー部材と、弾性材料により形成され、前記鍔部のうち前記周壁部側の部分を覆うように前記鍔部に被さる環状封止部と、前記環状封止部が前記鍔部に被さった状態で前記周壁部の反対側に延出するハーネスガイド筒部とを含むグロメット本体と、を備え、前記ロック片の基端部よりも先端側の位置で、前記ロック片を外方に向けて付勢する力を生じさせるための付勢力付加用部分が設けられているものである。
第2の態様は、第1の態様に係るグロメットであって、前記付勢力付加用部分は、前記ロック片の先端部の位置を、前記周壁部の一端部に対して一定位置又は一定の距離以上の位置に保つ先端部支持部を含み、前記ロック片の延在方向中間部に前記ロック突部が設けられているものである。
第3の態様は、第2の態様に係るグロメットであって、前記ロック片は、前記周壁部の他端部から前記周壁部の一端部の外周側に向けて折返すように形成されているものである。
第4の態様は、第2の態様に係るグロメットであって、前記ロック片は、前記周壁部に形成された一対のスリット間に形成され、その基端側で前記周壁部の他端側に連結されると共に、その先端側で前記鍔部に連結されているものである。
第5の態様は、第1の態様に係るグロメットであって、前記付勢力付加用部分は、前記ロック片と前記周壁部との間に介在可能に構成されると共に、前記ロック片が内側に変位することにより弾性変形して前記ロック片を外方に向けて付勢可能に構成されているものである。
第6の態様は、第5の態様に係るグロメットであって、前記付勢力付加用部分は、前記ロック片の先端部から前記周壁部に向けて曲りつつ延出する弾性片とされている。
第7の態様は、第5の態様に係るグロメットであって、前記付勢力付加用部分は、前記インナー部材のうち前記ロック片の基端側部分から前記周壁部と前記ロック片の間に向けて曲りつつ延出する弾性片とされている。
第8の態様は、第7の態様に係るグロメットであって、前記弾性片の先端部は、前記周壁部又は前記ロック片に連結されているものである。
第9の態様は、第1〜第8のいずれか1つの態様に係るグロメットと、前記グロメット内に挿通された少なくとも1本の電線と、を備える。
第1〜第9の態様によると、付勢力付加用部分の存在によって、前記ロック片を外方に向けて付勢する力を生じさせることができるため、グロメットのインナー部材に設けられたロック片をより確実に係止方向に向けて付勢できる。
第2の態様によると、前記付勢力付加用部分は、前記付勢力付加用部分は、前記ロック片の先端部の位置を、前記周壁部の一端部に対して一定位置又は一定の距離以上の位置に保つ先端部支持部を含み、また、ロック片の延在方向中間部にロック突部が設けられている。このため、ロック片のうちロック突部よりも基端部と先端部とが弾性変形することで、ロック片のうちロック突部が形成された部分を内側に弾性変形させることができる。これにより、グロメットのインナー部材に設けられたロック片をより確実に係止方向に向けて付勢できる。
第3の態様によると、前記ロック片は、前記周壁部の他端部から前記周壁部の一端部の外周側に向けて折返すように形成されているため、当該折返し部分を利用して、ロック片を比較的大きく弾性変形させることができる。
第4の態様によると、ロック片を簡易に製造できる。
第5の態様によると、付勢力付加用部分自体の弾性力によって、ロック片を外方に向けて付勢することができる。
第6の態様によると、弾性片の曲り部分の弾性変形によって、ロック片を外方に向けて付勢することができる。
第7の態様によると、弾性片は、前記インナー部材のうち前記ロック片の基端側部分から前記周壁部と前記ロック片の間に向けて曲りつつ延出するため、ロック片を内方に向けて変位させると、弾性片がロック片と周壁部との間で圧縮されるように弾性変形し、弾性片が元の形状に戻ろうとする力によって、ロック片を外方に向けて付勢することができる。
第8の態様によると、前記弾性片の先端部は、前記周壁部又は前記ロック片に連結されているため、より強い力でロック片を外方に向けて付勢することができる。
<実施形態>
以下、実施形態に係るグロメット及びワイヤーハーネスについて説明する。図1はグロメット20を示す概略平面図であり、図2は図1のII−II線における概略断面図である。
以下、実施形態に係るグロメット及びワイヤーハーネスについて説明する。図1はグロメット20を示す概略平面図であり、図2は図1のII−II線における概略断面図である。
ワイヤーハーネス10は、グロメット20と、グロメット20内に挿通された少なくとも1本の電線Wとを備える。ここでは、グロメット20内には複数本の電線Wが挿通されている。
上記グロメット20は、車両に形成されたパネルP(例えば車体、ドア等のパネル)に形成された貫通孔Phに装着される。電線Wは、グロメット20内を通って貫通孔Phに通される。このグロメット20により、電線Wが貫通孔Phの周縁部から保護されると共に、貫通孔Phと電線Wの間を通った水の浸入が抑制される。
ここでは、グロメット20が、車体とバックドアとの間に配策される電線Wに装着され、グロメット20の一端部が車体側のパネルPに形成された貫通孔Phに装着され、グロメット20の他端部がバックドア側のパネルに形成された貫通孔に装着される例で説明する。もっとも、グロメット20の両端がパネルに形成された貫通孔に装着されることは必須ではない。例えば、本グロメットは、1箇所で、パネルに形成された貫通孔に装着されるものであってもよい。
また、ここでは、貫通孔Phは、対向する一対の直線部分と、一対の直線部分を両端部同士結ぶ一対の略円弧状の曲線部分とを有する略長円形の孔状に形成されている例で説明する(図3参照)。貫通孔は、その他、円形状、略矩形状等の場合であってもよい。
グロメット20は、グロメット本体22と、インナー部材40とを備える。グロメット本体22は、ゴム等の弾性材料によって形成されており、インナー部材40は、グロメット本体22よりも剛性が高い材料、例えば、ポリプロピレン(PP)等の樹脂によって形成されている。
グロメット本体22は、弾性材料によって一体形成された部材であり、第1装着部24と、第2装着部30と、第1装着部24と第2装着部30との間に設けられるハーネスガイド筒部38とを備える。
ハーネスガイド筒部38は、バックドアを開いた状態で、車体側のパネルPの貫通孔Phと、バックドア側のパネルの貫通孔(図示省略)との間に配設可能な程度の長さ寸法の筒形状に形成されている。ハーネスガイド筒部38は、蛇腹状に形成されており、バックドアの開閉に伴って屈曲変形可能に形成されている。
第1装着部24は、環状封止部26を備える。環状封止部26は、上記貫通孔Phよりも大きな(ここでは一回り大きな)長円環状に形成されている。環状封止部26の内周部には、後述するインナー部材40の鍔部46を嵌め込み可能な環状溝27が形成されている。そして、鍔部46を環状溝27内に嵌め込むことで、当該環状封止部26が鍔部46のうち後述する周壁部42側の部分、外周側部分及びハーネスガイド筒部38側の部分を覆うようにして当該鍔部46に被さるように構成されている。また、環状封止部26のうちインナー部材40の周壁部42側の部分には、外方に向けて広がりつつ突出する環状密着部28が形成されている。そして、環状封止部26を、パネルPの一方主面であって貫通孔Phの外周側に押付けることで、環状密着部28がパネルPの一方主面であって貫通孔Phの外周側周縁部に密着するようになっている。
また、上記のように環状封止部26が鍔部46に被さった状態で、前記周壁部42の反対側に延出するようにして、上記ハーネスガイド筒部38が延出している。そして、ハーネスガイド筒部38内に挿通された電線Wが、環状封止部26内を通って、貫通孔Ph内に導かれ、パネルPの他方主面側に導かれる。
図3はインナー部材40を示す平面図であり、図4はインナー部材40を示す正面図であり、図5はインナー部材40を示す側面図である。図2〜図5に示すように、インナー部材40は、上記第1装着部24に装着され、上記第1装着部24の環状密着部28を、貫通孔Phの周囲でパネルPの一方主面に密着した状態となるように、保持する部材である。
すなわち、インナー部材40は、樹脂等によって一体形成された部材であり、周壁部42と、鍔部46と、ロック片50と、ロック突部58とを備える。
周壁部42は、電線Wを挿通可能でかつ貫通孔Ph内に配設可能な短筒形状に形成されている。より具体的には、周壁部42は、貫通孔Phの開口形状に対応した長円環状の筒形状(ここでは、貫通孔Phにがたつき無く嵌め込み可能な筒形状)に形成されている。そして、本周壁部42を貫通孔Ph内に嵌め込むことで、貫通孔Phの軸に直交する方向において、貫通孔Phに対するインナー部材40の位置決めがなされる。
周壁部42の外周部には、少なくとも1つの凹部43が形成されている。ここでは、周壁部42の外周部のうち、周壁部42の長軸方向中央部に位置する2箇所、及び、周壁部42の短軸方向中央部に位置する2箇所に、凹部43が形成されている。凹部43は、周壁部42の軸方向に沿って平行な外向き面43fを有している。この凹部43部分にロック片50が形成される。
鍔部46は、周壁部42の一端側開口周縁部から外周側に張出す環状板形状、ここでは、楕円環状板形状に形成されている。鍔部46は、好ましくは、環状溝27の深さ寸法と略同じ突出寸法で且つ環状溝27の幅寸法と略同じ厚さ寸法に設定されている。なお、この鍔部46は、周方向に亘って、略同じ突出寸法に設定されている。そして、本鍔部46を、環状封止部26の環状溝27内に嵌め込んだ状態で、貫通孔Phの周囲で鍔部46をパネルPの一方主面に押付けることで、環状封止部26の環状密着部28が貫通孔Phの周囲でパネルPの一方主面に密着することになる。
鍔部46のうち周壁部42の凹部43に対応する部分には、開口47が形成されている。この開口47は、凹部43にロック片50及びロック突部58を形成するための金型を挿脱するための開口である。
ロック片50は、周壁部42の他端部から周壁部42の一端側に向けて延出するように形成されている。ここでは、ここでは、ロック片50は、周壁部42のうち上記凹部43が設けられた部分に形成されている。ロック片50は、周壁部42の他端側から周壁部42の外方に延出しつつ周壁部42の一端部に向うように湾曲した後、当該周壁部42の一端側の外周側に向けて延出する形状、すなわち、側面視逆J字形状に形成されている。このロック片50は、主として基端側の湾曲部分を中心に弾性変形することで、その延出部分の中間部及び先端部を、周壁部42側に向けて変位させることができる。
また、ロック片50の外面のうちその先端部よりも基端よりの位置にロック突部58が形成されている。ロック突部58は、ロック片50の幅方向に沿って延びる凸形状に形成されている。ロック突部58のうちロック片50の基端側の部分は、ロック片50の基端側に向けて徐々に突出寸法が小さくなる傾斜面58aに形成され、ロック突部58のうちロック片50の先端側の部分は、ロック片50の基端側に向けて徐々に突出寸法が小さくなる傾斜面58bに形成されている。ロック片50の延出方向に対する傾斜面58bの傾斜角度は、傾斜面58aに対する傾斜角度よりも大きくなるように形成されている。また、ロック片50が原形状にある状態において、ロック突部58は、周壁部42の外周面よりも外方に突出するようになっている。
そして、インナー部材40をグロメット本体22の第1装着部24に装着した状態で、パネルPの一方主面側から他方主面側に向けて、周壁部42をパネルPの貫通孔Phに嵌め込むと、ロック突部58の上記傾斜面58aが貫通孔Phの周縁部に接触して、ロック片50が内向きに弾性変形するようになる。周壁部42をさらに貫通孔Phに向けて押し込み、ロック突部58が貫通孔Phの周縁部を乗越えると、ロック片50が原形状に復帰する。これにより、ロック突部58の傾斜面58bが、パネルPの他方主面側から貫通孔Phの周縁部に抜止め係止するようになる。この状態では、環状密着部28は、圧縮変形された状態で、貫通孔Phの周縁部でパネルPの一方主面に押付けられている。環状密着部28が原形状に弾性変形しようとする力によって、ロック片50及びロック突部58がパネルPの一方主面側に引込まれる。これにより、パネルPの貫通孔Phの周縁部が、環状密着部28とロック突部58との間で挟込まれた状態で、グロメット20の一端部がパネルPの貫通孔Phに装着されることになる。
図6はインナー部材40のうちロック片50及び弾性片60が設けられた部分を示す概略斜視図であり、図7は同部分を示す概略断面図である。
上記インナー部材40には、ロック片50の基端側よりも先端側の位置で、ロック片50を外方に向けて付勢する力を生じさせる付勢力付加用部分として、弾性片60が設けられている。
ここでは、弾性片60は、ロック片50と周壁部42との間に介在可能に構成されると共に、ロック片50が内側に変位することによって弾性変形して、ロック片50を外方に向けて付勢可能に構成されている。
より具体的には、弾性片60は、当該ロック片50の先端部から周壁部42に向けて曲りつつ延出する形状に形成されている。ここでは、弾性片60の延在方向中間部が、ロック片50の基端側に向けて凸となるように折れ曲っている。弾性片は、ロック片の先端側に向けて凸となるように折れ曲っていてもよい。また、弾性片は、複数箇所で曲っていてもよい。また、ここでは、ロック片50は、所定の角度で折れ曲る形状とされているが、湾曲しつつ曲る形状であってもよい。弾性片60の基端部は、ロック片50の先端部に一体形成されている。弾性片60の先端部は、周壁部42に対して分離している。ここでは、ロック片50が原形状にある状態で、弾性片60の先端部は周壁部42の外周面に接しているが、当該外周面から離れていてもよい。また、弾性片の先端部は周壁部42に一体形成されていてもよい。弾性片の先端部が周壁部に一体形成されていれば、インナー部材の搬送等の取扱段階において、ロック片の外方への開きを抑制でき、ロック片の破損等を有効に抑制できる。
そして、図8に示すように、インナー部材40の周壁部42を貫通孔Ph内に挿入すると、ロック突部58の傾斜面58aが貫通孔Phの周縁部に当接することで、主としてロック片50の基端部を弾性変形させつつ、ロック片50が内向きに変位する。この際、ロック片50の先端部と周壁部42との間に介在する弾性片60が、主として上記屈曲部分の角度を小さくするようにして弾性変形するので、当該弾性片60が原形状に戻ろうとする力によって、ロック片50が外向きに付勢される。従って、ロック片50のうち周壁部42に連結された基端部が原形状に戻ろうとする力に、弾性片60による付勢力を付加した力によって、ロック片50を外向きに付勢することができ、ロック片50をより大きい力で外向きに付勢することができる。
このため、ロック突部58が貫通孔Phの周縁部を乗越えた後は、ロック片50の基端部による弾性力及び弾性片60による弾性力によって、ロック片50を外方に変位させることができる。また、ロック突部58が貫通孔Phの周縁部に抜止め係止した状態でも、ロック片50の基端部による弾性力及び弾性片60による弾性力によって、ロック片50を外方に付勢して、前記抜止め係止状態を保持することができる。
なお、グロメット20の他端部の第2装着部30は、長円環状に形成された第1装着部24に対して、円環状に形成されているという点を除いて、当該第1装着部24と同様構成である。この第2装着部30も、上記インナー部材40と同様のインナー部材36を用いてバックドア側のパネルの貫通孔に装着することができる。このため、第2装着部30についての詳細な説明はここでは省略する。
なお、細長板状のハーネス固定片39が、ハーネスガイド筒部38の内周面から第2装着部30内を通って外方に延出するように形成されている。そして、このハーネス固定片39が、第2装着部30を通って外方に延出する電線Wに沿って配設された状態で、当該ハーネス固定片39と電線Wとに粘着テープ等が巻回され、グロメット本体22に対する電線Wの位置決め保持がなされる。
以上のように構成されたグロメット20によると、ロック片50自体の付勢力に加えて、付勢力付加用部分としての弾性片60の付勢力によって、ロック片50を外方に向けて付勢することができる。このため、ロック片50をより確実に係止方向である外方に向けて付勢することができる。
これにより、例えば、ロック突部58が貫通孔Phの周縁部を乗越えた際に、ロック片50をより強い力でかつより素早く外方に変位させて、当該ロック片50の先端部を貫通孔Phの周縁部に勢いよく当接させて、大きな音を発するようにすることができる。これにより、作業者は、その音を手がかりとして、ロック突部58が貫通孔Phの周縁部に抜止め係止したか否かをより確実に確認することができる。また、例えば、ロック突部58が貫通孔Phの周縁部に抜止め係止した状態では、ロック片50が強い力で外方に向けて付勢されているため、ロック突部58と貫通孔Phの周縁部との抜止め係止状態が解除され難くなり、グロメット20の一端部をより確実に貫通孔Phに装着した状態を維持することができる。
また、上記のように弾性片60によってロック片50の付勢力を大きくできる結果、インナー部材40を、比較的柔らかくて安価なポリプロピレン(PP)等の樹脂によって形成することができる。すなわち、インナー部材を比較的硬いポリブチレンテレフタレート(PBT)によって形成すると、ロック片自体の弾性力によってある程度の付勢力を得ることができる。しかしながら、ポリブチレンテレフタレート(PBT)は比較的高価であるため、グロメット20のコストが高くなってしまう。このため、上記構成を採用することで、比較的安価なポリプロピレン(PP)等の樹脂によってインナー部材40を形成することができ、グロメット20のコスト低減を図ることが可能となる。もちろん、インナー部材40がポリブチレンテレフタレート(PBT)等の樹脂によって形成されていてもよい。
また、ロック片自体の弾性力によって必要な付勢力を得るためには、ロック片の厚みを大きくすること等が考えられるが、ロック片の厚みを大きくしてしまうと、ロック片を弾性変形させた際に、ロック片が弾性変形域を超えて変形してしまう恐れがある。そうすると、ロック片の付勢力が却って小さくなってしまう。そこで、上記のように、ロック片50を、ロック片50の基端部自体の弾性力及び弾性片60の弾性力によって外方に付勢する構成とすると、ロック片50の基端部で発生させるべき弾性力及び弾性片60で発生させるべき弾性力を小さくして、ロック片50及び弾性片60を小型することができる。これにより、ロック片50及び弾性片60が弾性変形域を超えて変形し難くなり、ロック片50を外方に向けて付勢する力を安定して発生させることができる。
また、上記弾性片60は、途中で曲る形状に形成されているため、その曲り部分を中心に弾性変形させることで、安定した付勢力を発生させることができる。
<変形例>
上記実施形態を前提として、各種変形例について説明する。
上記実施形態を前提として、各種変形例について説明する。
上記実施形態では、付勢力付加用部分が、ロック片50の先端部から周壁部42に向けて曲りつつ延出する弾性片60である例で説明した。
しかしながら、ロック片と周壁部との間に介在可能に構成されると共に、ロック片が内側に変位することにより弾性変形してロック片を外方に向けて付勢可能な付勢力付加用部分として、その他の各種構成を採用することができる。
例えば、周壁部からロック片に向けて弾性変形可能な弾性片が延出していてもよい。かかる弾性片は、好ましくは、途中で曲っていることが好ましい。
また、付勢力付加用部分としての弾性片は、インナー部材のうちロック片の基端側部分から周壁部とロック片の間に向けて曲りつつ延出する構成であってもよい。かかる弾性片の例として、図9〜図11に示す第1変形例と、図12〜図14に示す第2変形例とを挙げる。
第1変形例では、弾性片160は、ロック片50の基端部の内側から曲りつつロック片50の先端部と周壁部42との間に向けて延びるように形成されている。ここでは、弾性片160の長手方向中間部が、ロック片50側に向けて凸となるように、折れ曲っている。弾性片は、周壁部側に向けて凸となるように折れ曲っていてもよい。また、弾性片は、複数箇所で曲っていてもよいし、湾曲するように曲っていてもよい。
この第1変形例によると、初期状態においては、弾性片160とロック片50との間及び弾性片160と周壁部42との間に隙間があいている。そして、上記実施形態と同様に、周壁部42を貫通孔Phに嵌め込むと、図11に示すように、ロック突部58が貫通孔Phの周縁部に当接して、ロック片50が内側に変位する。そして、ロック片50が内側に変位して弾性片160の曲り部分に接触すると、弾性片160の基端部が弾性変形することによって、弾性片160がロック片50と共に周壁部42側に変位する。この状態では、ロック片50の基端部が原形状に戻ろうとする付勢力と、弾性片160の基端部が原形状に戻ろうとする付勢力とによって、ロック片50が外方に向けて付勢される。
ロック片50がさらに内側に変位すると、弾性片160の先端部が周壁部42に接触するようになる。ロック片50がさらに内側に変位すると、弾性片160の曲り部分が直線状に弾性変形する。この状態では、ロック片50の基端部が原形状に戻ろうとする付勢力と、弾性片160の基端部が原形状に戻ろうとする付勢力と、弾性片160の上記曲り部分が原形状に戻ろうとする付勢力とによって、ロック片50が外方に向けて付勢される。
このため、ロック片50自体の弾性変形による付勢力に加えて、弾性片160の弾性変形による付勢力によっても、ロック片50を外方に付勢することができ、上記実施形態と同様に、ロック片50をより確実に係止方向である外方に向けて付勢することができる。
しかも、ロック片50が内側に変位する前期では、ロック片50を外方に向けて付勢する力を小さくし、ロック片50が内側に変位する後期ではロック片50を外方に向けて付勢する力を大きくすることができる。これにより、初期ではロック片50を変位させる力を小さくして周壁部42を貫通孔Phに嵌め込むのに要する力を小さくしつつ、ロック突部58が貫通孔Phの周縁部に抜け止係止した状態では、ロック片50が内側に変位し難くし、ロック突部58と貫通孔Phの周縁部との抜止め係止状態をより確実に維持することができる。
もっとも、初期状態において、弾性片がロック片及び周壁部の少なくとも一方に接触していてもよい。また、弾性片は、周壁部のうちロック片の基端側部分から延出する構成であってもよい。
また、第2変形例では、弾性片260は、ロック片50に対応するロック片250の基端部の内側から曲りつつロック片250の先端部と周壁部42との間に向けて延びるように形成されている。また、弾性片260の先端部は、ロック片250に連結されている。ここでは、弾性片260の長手方向中間部が周壁部42側に向けて凸となるように折れ曲っており、弾性片260の先端部がロック片250の長手方向中間部に一体形成されている。ここでは、弾性片260の基端側部分の幅方向中央部に開口260hが形成され、この開口260hのうちロック片250の基端側部分及び先端側部分に、弾性片260の両端部が連結されている。上記開口260hは、弾性片260を成形するための金型を挿脱するための開口である。
なお、弾性片は、湾曲するように曲っていてもよい。また、弾性片は、ロック片側に凸となるように曲っており、その先端部が周壁部側に連結されていてもよい。この場合、ロック片は、内側に変位することにより、弾性片に接触できるような形状に形成するとよい。
この第2変形例によると、初期状態においては、弾性片260と周壁部42との間に隙間があいている。そして、上記実施形態と同様に、周壁部42を貫通孔Phに嵌め込むと、図14に示すように、ロック突部58が貫通孔Phの周縁部に当接して、ロック片250が内側に変位する。そして、ロック片250が内側に変位すると、弾性片260も内側に変位し、その曲り部分の先端部が周壁部42に当接するようになる。ロック片250がさらに内側に変位すると、弾性片260がロック片250と周壁部42との間で圧縮されるように弾性変形し、即ち、弾性片260の両端側近傍部分を曲げるように弾性変形させつつ弾性片260の曲り部分がロック片250側に押込まれる。この状態では、ロック片250の基端部が原形状に戻ろうとする付勢力と、弾性片260が原形状に戻ろうとする付勢力とによって、ロック片250が外方に向けて付勢される。
このため、ロック片250自体の弾性変形による付勢力に加えて、弾性片260の弾性変形による付勢力によっても、ロック片250を外方に付勢することができ、上記実施形態と同様に、ロック片250をより確実に係止方向である外方に向けて付勢することができる。
また、ロック片250が内側に変位する後期段階において、ロック片250自体の弾性変形による付勢力に加えて、弾性片260の弾性変形による付勢力によっても、ロック片250を外方に付勢することができる。これにより、初期ではロック片250を変位させる力を小さくして周壁部42を貫通孔Phに嵌め込むのに要する力を小さくしつつ、ロック突部58が貫通孔Phの周縁部に抜け止係止した状態では、ロック片250が大きく内側に変位し難くし、ロック突部58と貫通孔Phの周縁部との抜止め係止状態をより確実に維持することができる。
もっとも、初期状態において、弾性片が周壁部に接触していてもよい。
上記実施形態、第1及び第2変形例では、付勢力付加用部分自体が弾性変形する例で説明したが、必ずしも付勢力付加用部分自体が弾性変形する必要は無い。次の第3変形例〜第5変形例では、付勢力付加用部分が、ロック片の先端部の位置を、周壁部42の一端部に対して一定位置又は一定の距離以上の位置に保つ先端部支持部を含み、ロック片の延在方向中間部にロック突部が設けられた例を説明する。
図15〜図17に示す第3変形例では、ロック片50に対応するロック片350の先端部が先端部支持部360によって、鍔部46に対応する鍔部346に一体連結されている。これにより、ロック片350の先端部の位置が、周壁部42の一端部の外周において一定位置に保持される。
なお、本変形例では、ロック片350のうちロック突部58よりも先端側の部分の長さ寸法をなるべく長くするため、鍔部346のうちロック片350の延長部分の厚みをその他の部分よりも薄くしている(ここでは、その外周側部分よりも薄くしている)。
また、本変形例では、ロック片350の内側部分を容易に金型成型するため、鍔部346において凹部を省略し、平坦な面に形成している。
また、ロック突部58は、ロック片350の延在方向中間部に設けられている。このため、ロック片350のうちロック突部58よりも基端側の部分及びロック突部58よりも先端側の部分が弾性変形可能な領域として確保されている。
この第3変形例によると、上記実施形態と同様に、周壁部42を貫通孔Phに嵌め込むと、図17に示すように、ロック突部58が貫通孔Phの周縁部に当接し、ロック片350の基端部及び先端部が周壁部42に対して一定位置に支持された状態のまま、ロック片350の長手方向中間部における上記ロック突部58が形成された部分が内側に押込まれる。すると、ロック片350の基端部及び先端部が曲るように弾性変形して、ロック突部58が内側に変位する。このため、ロック片350の基端部が原形状に戻ろうとする付勢力に加えて、ロック片350の先端部が原形状に戻ろうとする付勢力によっても、ロック片350が外方に付勢される。このため、ロック片350をより確実に係止方向である外方に向けて付勢することができる。
また、ロック片350は、周壁部42の他端部から周壁部42の一端部の外周側に向けて折返すように形成されているため、当該折返し部分を利用してロック片350を大きく弾性変形させることができ、ロック突部58の係り代を大きく設定し易いという利点がある。
なお、上記第3変形例では、ロック片350の先端部が鍔部346に連結され、これにより、ロック片350の先端部が周壁部42の一端部に対して一定位置に保持される例で説明したが、必ずしもその必要は無い。
図18及び図19に示す第4変形例では、ロック片350の先端部に、周壁部42の内外方向に延出するように先端部支持部460が設けられている。先端部支持部460は、ロック片350の先端部から周壁部42に向けて延出している。先端部支持部460のうち周壁部42側の部分は、周壁部42に対して分離された状態で、当該周壁部42の外周面に当接した状態となっている。なお、先端部支持部と周壁部との間に隙間が設けられていてもよい。また、先端部支持部460は、ロック片350の幅方向両側において、スリット462を介して鍔部46に対応する鍔部446と分離されている。かかる先端部支持部460は、ロック片350の先端部を、周壁部42の一端部に対して一定の距離以上に保つ役割を果す。このため、第3変形例と同様に、ロック突部58が内側に押込まれると、ロック片350の基端部及び先端部が曲るように弾性変形する。従って、ロック片350の基端部が原形状に戻ろうとする付勢力に加えて、ロック片350の先端部が原形状に戻ろうとする付勢力によっても、ロック片350が外方に付勢される。このため、ロック片350をより確実に係止方向である外方に向けて付勢することができる。
もっとも、上記第3変形例では、ロック片350の外方への変位も規制されているため、ロック片350の破損を有効に抑制できるというメリットがある。
また、上記第3及び第4変形例では、ロック片350が周壁部42の他端部から周壁部42の一端部の外周側に向けて折返すように形成された例で説明したが、必ずしもそのような構成である必要は無い。
例えば、図20及び図21に示す第5変形例では、周壁部42に対応する周壁部542に、その周壁部542の軸方向に沿って一対のスリット543が形成されており、一対のスリット543間にロック片550が形成されている。上記スリット543は、周壁部542の他端部には達しないように形成されており、従って、ロック片550のうち周壁部542の他端側部分の両側部は、当該周壁部542に連結されている。
また、ロック片の先端部は、先端部支持部560によって、鍔部46に対応する鍔部546に連結されている。このため、ロック片550の基端部の両側部は、周壁部542の他端側に連結されており、ロック片550の先端部は鍔部546に連結されており、ロック片550の延在方向中間部は、スリット543を介して周壁部542に対して分離され、周壁部542の内外方向に変位可能とされている。
また、このロック片550の外面の延在方向中間部に、上記ロック突部58に対応するロック突部558が突設されている。
なお、図18において、左右方向両側に示されるロック片は、実施形態におけるロック片50と同様構成とされている。
この第5変形例によると、上記第3変形例と同様に、周壁部542を貫通孔Phに嵌め込み、ロック突部58が貫通孔Phの周縁部に当接すると、ロック片550の基端部及び先端部が周壁部542に対して一定位置に支持された状態のまま、ロック片550の基端部及び先端部が曲るように弾性変形して、ロック突部58が内側に変位する。このため、ロック片550の基端部及び先端部が原形状に戻ろうとする付勢力によって、ロック片550が外方に付勢される。このため、ロック片550をより確実に係止方向である外方に向けて付勢することができる。
また、この変形例によると、ロック片550が簡易な形状に形成されているため、インナー部材を簡易に製造できる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 ワイヤーハーネス
20 グロメット
22 グロメット本体
26 環状封止部
27 環状溝
36 インナー部材
38 ハーネスガイド筒部
40 インナー部材
42、542 周壁部
46、346、546 鍔部
50、250、350、550 ロック片
58、558 ロック突部
60、160 弾性片
360、460、560 先端部支持部
543 スリット
P パネル
Ph 貫通孔
W 電線
20 グロメット
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26 環状封止部
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36 インナー部材
38 ハーネスガイド筒部
40 インナー部材
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46、346、546 鍔部
50、250、350、550 ロック片
58、558 ロック突部
60、160 弾性片
360、460、560 先端部支持部
543 スリット
P パネル
Ph 貫通孔
W 電線
Claims (9)
- 車両のパネルに形成された貫通孔に装着されるグロメットであって、
前記貫通孔内に配設可能な環状に形成された周壁部と、前記周壁部の一端から外周側に張出すように設けられた鍔部と、前記周壁部の他端部から前記周壁部の一端側に向けて延出するように設けられたロック片と、前記ロック片の外面側に突設されたロック突部とを含むインナー部材と、
弾性材料により形成され、前記鍔部のうち前記周壁部側の部分を覆うように前記鍔部に被さる環状封止部と、前記環状封止部が前記鍔部に被さった状態で前記周壁部の反対側に延出するハーネスガイド筒部とを含むグロメット本体と、
を備え、
前記ロック片の基端部よりも先端側の位置で、前記ロック片を外方に向けて付勢する力を生じさせるための付勢力付加用部分が設けられている、グロメット。 - 請求項1記載のグロメットであって、
前記付勢力付加用部分は、前記ロック片の先端部の位置を、前記周壁部の一端部に対して一定位置又は一定の距離以上の位置に保つ先端部支持部を含み、
前記ロック片の延在方向中間部に前記ロック突部が設けられている、グロメット。 - 請求項2記載のグロメットであって、
前記ロック片は、前記周壁部の他端部から前記周壁部の一端部の外周側に向けて折返すように形成されている、グロメット。 - 請求項2記載のグロメットであって、
前記ロック片は、前記周壁部に形成された一対のスリット間に形成され、その基端側で前記周壁部の他端側に連結されると共に、その先端側で前記鍔部に連結されている、グロメット。 - 請求項1記載のグロメットであって、
前記付勢力付加用部分は、前記ロック片と前記周壁部との間に介在可能に構成されると共に、前記ロック片が内側に変位することにより弾性変形して前記ロック片を外方に向けて付勢可能に構成されている、グロメット。 - 請求項5記載のグロメットであって、
前記付勢力付加用部分は、前記ロック片の先端部から前記周壁部に向けて曲りつつ延出する弾性片である、グロメット。 - 請求項5記載のグロメットであって、
前記付勢力付加用部分は、
前記インナー部材のうち前記ロック片の基端側部分から前記周壁部と前記ロック片の間に向けて曲りつつ延出する弾性片である、グロメット。 - 請求項7記載のグロメットであって、
前記弾性片の先端部は、前記周壁部又は前記ロック片に連結されている、グロメット。 - 請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載のグロメットと、
前記グロメット内に挿通された少なくとも1本の電線と、
を備えるワイヤーハーネス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013077727A JP2014204530A (ja) | 2013-04-03 | 2013-04-03 | グロメット及びワイヤーハーネス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013077727A JP2014204530A (ja) | 2013-04-03 | 2013-04-03 | グロメット及びワイヤーハーネス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014204530A true JP2014204530A (ja) | 2014-10-27 |
Family
ID=52354539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013077727A Pending JP2014204530A (ja) | 2013-04-03 | 2013-04-03 | グロメット及びワイヤーハーネス |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014204530A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107195372A (zh) * | 2017-06-30 | 2017-09-22 | 重庆渝丰鑫新线缆科技有限公司 | 一种稳定且便装便拆多导芯电缆及其加工方法 |
-
2013
- 2013-04-03 JP JP2013077727A patent/JP2014204530A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107195372A (zh) * | 2017-06-30 | 2017-09-22 | 重庆渝丰鑫新线缆科技有限公司 | 一种稳定且便装便拆多导芯电缆及其加工方法 |
CN107195372B (zh) * | 2017-06-30 | 2023-08-11 | 渝丰科技股份有限公司 | 一种稳定且便装便拆多导芯电缆及其加工方法 |
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