JP2014202497A - 放射線量測定装置及び放射線量測定方法 - Google Patents

放射線量測定装置及び放射線量測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】放射線量を正確に測定することができる放射線量測定装置及び放射線量測定方法を提供する。
【解決手段】対象物Tから放出される放射線Gの線量を測定する放射線量測定装置10であって、所定の面積の入射面12Aに入射した放射線Gにより電流Iを発生させる放射線検知部12と、放射線検知部12で発生した電流Iから変換した信号を伝送する伝送部14と、伝送部14によって伝送された信号を入射面12Aに入射した放射線Gの線量を示す線量カウント値として用い、入射面12Aと対象物Tとの距離Dと入射面12Aの面積Asとの関係を考慮して、入射面12Aに入射した放射線Gの線量から、対象物全体から放出される放射線量を特定処理する制御部16と、を含むように構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、放射線量測定装置及び放射線量測定方法に関する。
先日の東北・東日本大震災によって原子力発電所が爆発した。これは同時に、放射線を周囲にまき散らす結果になり、長期間にわたり、原子力発電所から近距離に居住していた人々に対して、大きな影響を与える結果になった。
また、被災地で収穫された農作物等においても大きな被害を受けた。実際には、高線量で被曝しているものもあるが、ほとんど被曝していない農作物についても被災地産というだけで消費者に購入されず、全国にわたって風評被害が深刻になっている。
そこで、1つ1つの農作物の放射線量を正確に検出することができれば、かかる風評被害を少しでも抑制することができ、被災地で収穫された農作物が市場に出回り、全国で消費されることになり得る。その結果、被災地の農家の方の生活の援助になり、間接的に被災地の復興を支援することにつながる。
なお、上記課題は、「農作物」に限られるものではなく、被災地の原材料、肉、乳製品等を含む食物一般、その他被災地で製造・販売された物品など、何らかの形で被災地を経由した有体物全てにあてはまる。
特開2005−241447号公報 特開2008−145427号公報
ところで、現在において有体物の放射線量を測定する機器は存在するものの、検査対象となる物品から放射される放射線量は、物品表面から放射線状に放出されるため、物品の全表面から放出される放射線を正確に測定することは困難であった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、放射線量を正確に測定することができる放射線量測定装置及び放射線量測定方法を提供することを目的とする。
本発明は、対象物から放出される放射線の線量を測定する放射線量測定装置であって、所定の面積を備えた入射面を有し、当該入射面に入射した放射線により電流を発生させる放射線検知部と、前記放射線検知部で発生した電流から変換した信号を伝送する伝送部と、前記伝送部によって伝送された前記信号を前記入射面に入射した放射線の線量を示す線量カウント値として用い、前記入射面と前記対象物との距離と前記入射面の面積との関係を考慮して、前記入射面に入射した放射線の線量から、前記対象物全体から放出される放射線量を特定処理する制御部と、を含むことを特徴とする。
この場合、前記制御部は、前記対象物がない場合において前記伝送部によって伝送される前記信号を環境依存カウント値として用い、前記線量カウント値から前記環境依存カウント値を控除して補正処理することが好ましい。
本発明は、対象物から放出される放射線の線量を測定する放射線量測定方法であって、放射線検知部の入射面に入射した放射線により電流を発生させる工程と、前記電流を所定の信号に変換して伝送する工程と、伝送されてきた前記信号を前記入射面に入射した放射線の線量を示す線量カウント値として用い、前記入射面と前記対象物との距離と前記入射面の面積との関係を考慮して、前記入射面に入射した放射線の線量から、前記対象物全体から放出される放射線量を特定処理する工程と、を含むことを特徴とする。
この場合、前記対象物がない場合において前記伝送部によって伝送される前記信号を環境依存カウント値として用い、前記線量カウント値から前記環境依存カウント値を控除して補正処理する工程を有することが好ましい。
本発明によれば、放射線量を正確に測定することができる。
また、環境に依存する放射線の影響を排除することにより、対象物が放出する放射線の線量を正確に特定することができる。
さらに、装置自体の測定誤差及び表示誤差を解消することにより、対象物が放出する放射線の線量を正確に特定することができる。
本発明の一実施形態に係る放射線量測定装置のブロック図である。 本発明の一実施形態に係る放射線量測定装置の平面図である。 本発明の一実施形態に係る放射線量測定装置の側面図である。 本発明の一実施形態に係る放射線量測定装置を構成する放射線検知部の一例を示した構成図である。 (A)はシーベルトを説明した概念図であり、(B)はベクレルを説明した概念図である。 本発明の一実施形態に係る放射線量測定装置を用いた放射線量測定方法の主な処理を示した図である。 図6の放射線量測定方法を構成する放射線量測定処理の各工程を示した図である。
次に、本発明の一実施形態に係る放射線量測定装置及び放射線量測定方法について、図面を参照して説明する。
放射線量測定装置及び放射線量測定方法によって測定対象となる対象物は、例えば、食品、衣料等の有体物である。
放射線量測定装置及び放射線量測定方法で測定できる放射線の種類は、ベータ線及びガンマ線である。
シーベルトとベクレルとの概念の相違について説明する。図5に示すように、放射線量を表すのに、シーベルトとベクレルの2つの捉え方がある。すなわち、図5(A)に示すように、シーベルトとは周囲から受ける放射線量の総和を表すものである。図5(B)に示すように、ベクレルとは周囲にどれだけ放射線を放出しているのかを表すものである。このため、シーベルトは一点で計測することができるが、ベクレルの計測は困難になる。なお、ベクレルとは、「1秒間に1カウントの放射線を放出すれば、1ベクレルである」と定義する。
(放射線量測定装置)
図1乃至図3に示すように、放射線量測定装置10は、主として、放射線検知部12と、伝送部14と、制御部16と、表示部18と、検知センサ20と、報知部22と、搬送部24と、を有している。
放射線検知部12は、所定の面積を備えた入射面12Aを有し当該入射面12Aに入射した放射線により電流を発生させる放射線センサである。放射線検知部12として、例えば、ガイガー・ミューラー管(以下、「GM管」という。)のセンシング方式が採用される。
ここで、放射線検知部12の入射面12Aの面積は、所定の面積となるように設定されている。入射面12Aの面積の一例として、Aである。放射線検知部12の入射面12Aを後述のGM管の円筒部32の窓32Aで構成する場合、単数又は複数の円筒部32の窓32Aで形成されている。
GM管の原理について説明する。図4に示すように、GM管30は、ヘリウム、ネオン、またはアルゴンといった不活性ガス、もしくはペニング混合ガスを充填した中空の円筒部32と、その芯に取り付けられた電極部34と、から構成される。円筒部32と電極部34との間には数百ボルトの電圧がかけられているが、通常はその間には電流は流れていない。円筒部32の内壁は陰極とするため、金属またはグラファイトで構成されるか、あるいは金属またはグラファイトで表面をコーティングされて構成されている。一方、円筒部32の中心を通る芯が陽極になっている。また、円筒部32の一方側端面である窓32Aは、平面状に形成され、雲母、マイカ膜、ガラス等で構成されている。すなわち、円筒部32の窓32Aは、放射線が入射する窓である。円筒部32の他方側端面には、絶縁体としての電気系コネクタ36が取り付けられている。
窓32Aから円筒部32の内部に放射線Gが入射した場合、電離放射線が円筒部32を通過すると、充填された不活性ガスの分子が電離され、正に帯電したイオンと電子を作り出す。円筒部内にかけられた高電場のためにこのイオンは円筒部32の内壁側の陰極へ向かって加速され、電子は円筒部32の中心側の陽極へ向かって加速される。これらのイオン対は加速によって運動エネルギーを得るので、移動中に衝突した気体分子もまた電離させる。こうして、ガスの中に荷電粒子のなだれが作られる。この現象の結果、陰極から陽極へ向かって短く強いパルス電流Iが雪崩状に流れる。なお、このパルスは、適宜設けたカウンタ40によって測定あるいは計数することも可能である。
上記電流が連続的に流れるとパルスの回数を計数できなくなるので、これを防ぐ(クエンチする)仕組みが存在している。外部クエンチングは電極間の高電圧を取り除くために外部の電子機器を用いる方式である。自己クエンチングまたは内部クエンチングは、外部の補助なしに電流を止める設計の管で、内部に微量の多原子有機物ガス(ブタン、エタノール、または臭素、塩素のようなハロゲン)が添加されている。イオンは、クエンチガスに衝突すると、それらを解離するためにエネルギーを失うのである。
図4に示すように、円筒部32には、所定のアース接続が施されており、また抵抗部Rと、電源部Vと、が直列的に接続されている。抵抗部Rには、例えば、抵抗部Rで発生する電圧を所定の信号に変換するための信号変換部38が接続されている。
抵抗部Rで発生する電圧を光信号に変換する場合には、信号変換部38として電気−光変換部が用いられる。この場合、電気−光変換部として、例えば、フォトカプラ等が採用される。
なお、抵抗部Rの両端にパルス電流Iをカウントするためのカウンタ40を適宜取り付けてもよいし、カウンタ40の上流側にコンデンサCを適宜設けてもよい。また、コンデンサ40を設けた場合には、信号変換部38の電源は、抵抗部Rで発生する電圧でコンデンサ40を充電する構成にしておき、このコンデンサCから必要となる安定化直流電源を得るようにしてもよい。
伝送部14は、所定の信号を送信するための手段である。電流Iを光信号として送信する場合には、伝送部14として光ファイバが用いられる。また、電流Iを電気信号として送信する場合には、伝送部14としてメタルケーブル線などが用いられる。
また、放射線検知部12にカウンタ40を接続した構成を採用した場合には、カウンタ40のカウント値を電気信号又は光信号に変換して伝送するように構成してもよい。
制御部16は、例えば、CPU16Aと、ROM16Bと、RAM16Cと、タイマ16Dと、カウンタ16Eと、信号変換部16Fと、を有している。
CPU16Aは、いわゆる疑似ベクレル法を利用して、対象物Tの全表面から放出する放射線量を算出する。すなわち、疑似ベクレル法とは、対象物Tがどのような形状であれ、これを包む球体を想定し、当該球体の全表面を突き抜ける放射線の線量を算出するための数学的手段であり、入射面12Aの面積に入射した放射線の線量から、入射面12Aに入射した放射線のカウント数、入射面12Aと対象物Tとの離間距離D(図2及び図3参照)及び入射面12Aの面積等の各要素を含む所定の関係式を用いて、対象物Tの全表面から放出される放射線の線量を特定する方法である。
具体的には、疑似ベクレルは、以下の式により算出することができる。当該式についても、後述の疑似ベクレル算出プログラムに組み込まれている。
疑似ベクレル=[(C−C0)/As]×[(4πD)/Tm]×Cf…式(1)
C:対象物があるときのカウント数
C0:対象物がないときのバックグラウンドのカウント数(自然界でのカウント数)
As:放射線検知部の入射面の面積
D:放射線検知部の入射面と対象物の中心との最短距離
Tm:計測時間(秒)
Cf:校正係数
CPU16Aは、その他、表示部18、検知センサ20、報知部22、搬送部24の駆動を制御する。
ROM16Bには、CPU16Aの全動作を司る動作プログラムが格納されている。動作プログラムの一つに、疑似ベクレル算出プログラムが格納されている。疑似ベクレル算出プログラムとは、具体的には、上記式1の各要素の値から疑似ベクレルを算出するためのプログラムである。
RAM16Cは、上記式(1)の各要素の値を一時的に記憶することの他に、上記式(1)で算出された疑似ベクレルの値を一時的に記憶する。RAM16Cは、その他にも、CPU16Aで使用されるデータを一時的に記憶する。
タイマ16Dは、計測時間を測定するものである。計測時間とは、例えば、放射線検知部12により対象物Tの放射線の線量を検知している時間を意味する。
カウンタ16Eは、伝送部14を伝送されてきた信号をカウントするものである。例えば、伝送部14に光ファイバを用い、光ファイバにより光信号を伝送する構成では、光電子増倍管等の信号変換部16F(例えば、光−電気変換部)を用いて光信号を電気信号に変換した上で、電気信号をカウントする。なお、光検出器等を用いて光信号をそのままの形でカウンタ16Eによりカウントする構成も可能である。さらに、伝送部14から電気信号が伝送されてくる構成では、信号変換部16F(例えば、光−電気変換部)を設けることなく、カウンタ16Eでカウントすることができる。
なお、式(1)の各要素について詳細に説明する。
Cの値は、対象物Tの放射線の線量を測定するときのカウント数を用いる。
C0の値は、対象物Tがないときの放射線の線量(バックグラウンド)を測定するときのカウント数を用いる。
Asの値は、放射線検知部12の入射面12Aの面積を予め求めておき、面積のデータとしてROM16Bに格納してもよいし、図示しない入力部によってその都度入力するようにしてもよい。
Dの値は、放射線検知部12の入射面12Aと対象物Tの中心Oとの最短の離間距離D(図2及び図3参照)を予め測定しておき、離間距離のデータとしてROM16Bに格納してもよいし、図示しない入力部によってその都度入力するようにしてもよい。
Tmの値は、対象物Tの放射線の線量の計測時間(秒)を予め決めておき、計測時間のデータとしてROM16Bに格納してもよいし、図示しない入力部によってその都度入力するようにしてもよい。
Cfの値は、放射線の線量が既知の線量(校正値ベクレル)である対象物に対して実際に放射線の線量の測定を実施し、校正値ベクレルの疑似ベクレルに対する割合を示した値である。すなわち、Cfの値は、疑似ベクレルで算出した数値(疑似ベクレルの値)と実際のベクレル値(校正値ベクレル)とのズレを解消するために用いる係数である。
表示部18は、疑似ベクレル法によって算出した対象物Tのベクレル値(疑似ベクレル)を表示するためのものである。表示部18として、例えば、液晶表示部が採用される。表示部18は、制御部側又は放射線検知部側に設けられる。
検知センサ20は、所定の位置に到達した対象物Tを検知するセンサである。検知センサ20として、例えば、光センサが用いられる。なお、光センサの構造及び検知の原理については、公知なものであるため、説明を省略する。
検知センサ20として、光センサに限定されるものではない。例えば、検知センサ20として、物品を検知するものであれば、レーザーセンサ、赤外線センサ、超音波センサなど既存の全てのセンサを適用することができる。
報知部22は、対象物Tの放射線量の測定中か否かを示すものである。報知部22として、例えば、パトランプが用いられる。報知部22の報知方法の一例として、パトランプを採用した場合に、対象物Tの放射線量を測定中である状況では赤色に点灯(あるいは点滅)するように発光制御され、一方、対象物Tの放射線量を現在測定しておらず、対象物Tの受け入れが可能な状況では緑色に点灯(あるいは点滅)するように発光制御される。なお、報知部22の報知制御は、制御部16により実行される。
搬送部24は、対象物Tを載せて放射線検知部12の近傍に移動させるものである。搬送部24として、例えば、ベルトコンベアが採用される。搬送部24には、対象物Tを載せるための台部26が設けられている。台部26は、その中心又は重心を貫く軸の軸回りに回転可能となるように構成されている。なお、搬送部24の駆動制御及び台部26の回転制御は、制御部16により実行される。
ここで、図2及び図3に示すように、放射線検知部12の周囲を、囲い状の遮蔽物28を設けてもよい。遮蔽物28は、例えば、鉛で構成されている。遮蔽物28を設けることにより、遮蔽物28の内部で対象物Tの放射線量を測定することができるため、対象物Tの放射線量とは関係のない環境に依存した放射線量(バックグラウンドという。)の影響を小さくすることができる。
(放射線量測定方法)
次に、放射線量測定装置を用いた放射線量測定方法について説明する。
[各要素の設定処理]
図6のS100に示すように、As:放射線検知部の入射面の面積、D:放射線検知部の入射面と対象物の中心との最短距離、Tm:計測時間(秒)等の情報を入力部により入力する。なお、これらのデータが予めプログラムに格納されている場合には、当該入力処理は不要である。
[校正係数(Cf)の設定処理]
図6のS120に示すように、放射線量(ベクレル)が既知の対象物の放射線を測定して校正を実行する。校正値(既知のベクレル)と表示部18で表示された表示値(疑似ベクレル)とから校正係数Cfを以下の式から算出する。
校正係数Cf=校正値(既知のベクレル)/表示値(疑似ベクレル)…式(2)
このように校正係数を考慮することにより、装置のセンシング誤差を解消することができる。
[バックグラウンド(C0)の測定処理]
図6のS140に示すように、対象物が存在しない状態で、バックグラウンドを計測する。バックグラウンドとは自然界から放出されている放射線の線量である。バックグラウンドを計測して、対象物Tの測定処理において補正値として考慮することにより、環境による放射線の影響を排除して、対象物Tから実際に放出されている放射線の測定精度を高めることができる。
[対象物の放射線量(C)の測定処理]
図6のS160において、対象物の放射線量(C)の測定処理を実行する。以下、図7を参考にして、対象物の放射線量(C)の測定処理の各工程について説明する。
(対象物の搬送工程)
図7のS200に示すように、対象物Tを台部26に載せ、搬送部24を駆動する。搬送部24が駆動すると、台部26に載置された対象物T(一例として、野菜)が搬送されてくる。
(放射線量の測定準備工程)
図7のS220において、検知センサ20により対象物Tを検知したときに、搬送部24の駆動が停止するとともに、報知部22が赤色に点灯(あるいは点滅)し、タイマ16Dのカウント処理が開始する。
(放射線量の測定処理工程)
図7のS240において、搬送部24上の台部26が軸回りに回転し、放射線検知部12の入射面12Aに入射した放射線の線量をカウントする。なお、放射線をカウントする時間は、計測時間として予め設定されている。放射線量の測定処理工程では、式(1)を用いて疑似ベクレルの算出が実行される。
(放射線量の測定終了処理工程)
図7のS260において、計測時間が終了したときに、台部26の軸回りの回転が停止するとともに、タイマ16Dによるカウントを停止し、放射線量のカウントも停止する。
(疑似ベクレルの表示処理工程)
図7のS280において、表示部18に疑似ベクレル値を表示する。なお、疑似ベクレル値は、上述した各式を用いてCPU16Aにより算出される。
(良否判定及びマーキング処理工程)
図7のS300において、疑似ベクレル値の良否判定を実行し、対象物Tに所定のマーキングを行い、疑似ベクレルのデータをROM16Bに保存する。なお、疑似ベクレル値の良否判定は、作業員による判定でもよいし、ROMに記憶された所定のしきい値に基づいてCPU16Aにより判定するようにしてもよい。対象物Tに対するマーキングは、例えば、疑似ベクレル値の結果から良否を示す内容のシール等である。
(次の対象物の受け入れ処理工程)
図7のS320において、報知部22が緑色に点灯(あるいは点滅)し、次の対象物Tの受け入れを開始する。
本実施形態の放射線量測定装置及び放射線量測定方法によれば、疑似ベクレル法に基づいて、対象物Tの放射線量を容易かつ正確に測定することができる。また、大型化せず、低コストで放射線量測定装置を製造することができる。
また、環境に依存する放射線の線量を取り除くことにより、対象物Tから放出される放射線量を高精度で特定することができる。
さらに、放射線量測定装置側に起因した誤差(例えば、表示誤差及び測定誤差)を訂正することにより、対象物Tから放出される放射線量を高精度で特定することができる。
10 放射線量測定装置
12 放射線検知部
12A 入射面
14 伝送部
16 制御部
18 表示部
20 検知センサ
22 報知部
24 搬送部
T 対象物

Claims (4)

  1. 対象物から放出される放射線の線量を測定する放射線量測定装置であって、
    所定の面積を備えた入射面を有し、当該入射面に入射した放射線により電流を発生させる放射線検知部と、
    前記放射線検知部で発生した電流から変換した信号を伝送する伝送部と、
    前記伝送部によって伝送された前記信号を前記入射面に入射した放射線の線量を示す線量カウント値として用い、前記入射面と前記対象物との距離と前記入射面の面積との関係を考慮して、前記入射面に入射した放射線の線量から、前記対象物全体から放出される放射線量を特定処理する制御部と、
    を含むことを特徴とする放射線量測定装置。
  2. 前記制御部は、前記対象物がない場合において前記伝送部によって伝送される前記信号を環境依存カウント値として用い、前記線量カウント値から前記環境依存カウント値を控除して補正処理することを特徴とする請求項1に記載の放射線量測定装置。
  3. 対象物から放出される放射線の線量を測定する放射線量測定方法であって、
    放射線検知部の入射面に入射した放射線により電流を発生させる工程と、
    前記電流を所定の信号に変換して伝送する工程と、
    伝送されてきた前記信号を前記入射面に入射した放射線の線量を示す線量カウント値として用い、前記入射面と前記対象物との距離と前記入射面の面積との関係を考慮して、前記入射面に入射した放射線の線量から、前記対象物全体から放出される放射線量を特定処理する工程と、
    を含むことを特徴とする放射線量測定方法。
  4. 前記対象物がない場合において前記伝送部によって伝送される前記信号を環境依存カウント値として用い、前記線量カウント値から前記環境依存カウント値を控除して補正処理する工程を有することを特徴とする請求項3に記載の放射線量測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021124417A (ja) * 2020-02-06 2021-08-30 株式会社青野工業 濃度兼放射線量測定器

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