JP2014200368A - 歯磨きセット - Google Patents
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Abstract
【課題】歯ブラシと歯磨き粉入りチューブとを一体にして使用する歯磨きセットにおいて、簡素な構造で、容易に歯磨き粉を絞り出せる歯磨きセットを提供する。【解決手段】歯ブラシセット(1)は、前端及び後端を備える柄部(4)、並びに前記柄部の前記前端に連結してブラシ(9)を正面に備えるブラシ部(5)、で構成された歯ブラシ(2)と、歯磨き粉入りチューブ(3)とを含む。前記柄部は、前記前端と前記後端との間に前記チューブを支持する切り欠き部(10)を備え、前記チューブは、前記切り欠き部に支持された状態で押圧されると変形する可撓性を有し、前記チューブが変形することで、前記歯磨き粉が前記ブラシ部に送出される。前記切り欠き部は、前記柄部の正面側に形成される。【選択図】図1
Description
本発明は、歯ブラシと、歯ブラシに取り付け可能な歯磨き粉入りチューブとを備える歯磨きセットに関する。
歯ブラシと歯磨き粉の受容器とが一体として使用され、歯磨き粉を歯ブラシに送出する機構を備えた歯磨きセットが提案されている。
特許文献1には、柄部(握り部分)が歯磨き粉の容器になった歯ブラシが提案されている。容器内部はブラシ部に連通しており、歯磨き粉をブラシ部に押し出すことができる。歯磨き粉を押し出すための構造は、主として、柄部の後端側に取り付けられる内部部品と押出部材とからなる。内部部材は、容器内部に延出するボルトを備える。押出部材は、ボルトに螺合するねじ孔を有する。ボルトを軸にして内部部材を回動させると、押出部材は、容器に対して回動しないようになっているため、前方に摺動して歯磨き粉を押し出す。
引用文献2には、ブラシ部(ブラシを有する先端部分)に、歯磨き粉入りチューブ(歯磨き粉収容部)を取り付け、このチューブを胴体ケースで覆った歯ブラシが提案されている。胴体ケースに取り付けられたレバーを動かすことによって、歯磨き粉が、供給路を経由してブラシに押し出される。
引用文献1に係る歯磨きセットは、歯磨き粉の補充が煩雑であるとともに、歯磨き粉を押し出すための構造が複雑であった。また、歯磨き粉を押し出すためには、一方の手で歯ブラシを支え、他方の手で柄部の後端に取り付けられた内部部品を回動させる必要があった。
引用文献2に記載の歯磨きセットは、歯磨き粉を押し出すための構造が複雑であった。引用文献2の胴体ケースは、歯磨き粉入りチューブでは、把持部分の強度を維持できないため設けられたものと考えられるが、胴体ケースを設けたために歯磨き粉を押し出すための構造が複雑になった。また、歯磨き粉を絞り出すためにはレバーを動かす必要があるが、チューブを取り替えてからしばらくの間は、レバーが胴体ケースの後端付近にあるため、片手で、歯ブラシを保持しながらレバーを動かすことは困難であった。また、レバーのような押出機構を設けないと、使用のたびに、胴体ケースを取り外して、チューブを絞り、胴体ケースを取り付けるという作業が必要となる。
本発明は、以上の背景を鑑みてなされたものであって、歯ブラシと歯磨き粉入りチューブとを一体にして使用する歯磨きセットにおいて、簡素な構造で、片手で歯ブラシを保持しながら歯磨き粉を絞り出すことのできる歯磨きセットを提供することを課題とする。
上記課題を達成するために、本発明に係る歯ブラシセット1は、前端及び後端を備える柄部(4)、並びに前記柄部の前記前端に連結してブラシ(9)を正面に備えるブラシ部(5)で構成された歯ブラシ(2)と、歯磨き粉入りチューブ(3)と、を含み、前記柄部は、前記前端と前記後端との間に前記チューブを支持する切り欠き部(10)を備え、前記チューブは、前記切り欠き部に支持された状態で押圧されると変形する可撓性を有し、前記チューブが変形することで、前記歯磨き粉が前記ブラシ部に送出されることを特徴とする。
この構成によれば、柄部がチューブを支持しているため、別途胴体ケース等を用いることなく、歯ブラシはブラッシングに耐える強度を備える。また、チューブが露出しているため、歯磨き粉を絞り出すための構造が簡素で、使用者は、チューブを指で押圧すれば歯磨き粉を絞り出せることを感覚的に理解できる。また、片手で、歯ブラシを保持しながら歯磨き粉を絞り出すことができる。
上記発明において、前記切り欠き部は、前記柄部の正面側に形成されてもよい。
この構成によれば、チューブがブラシと同じ側に取り付けられる。歯を磨くときは、ブラシを歯に押し当てるため、使用者は、歯ブラシの柄のブラシとは反対側の面に力を加える。よって、チューブに使用者の指を添えたとしても、正面側には大きな力を加える必要がないため、使用者は、歯磨き粉が吐出しないように歯を磨くことができる。逆に、必要であれば、意図的にチューブに力を加えて、歯を磨きながら歯磨き粉を吐出させることができる。
上記発明において、前記チューブを前記切り欠き部に支持させたときに、前記切り欠き部の底面の後端側が前記チューブの後端側を係止させる係止構造をさらに含んでもよい。
この構成によれば、チューブの後端側の切り欠き部に対する前方への移動が規制されるため、歯磨き粉を吐出するとき、チューブの上面を前方に押し出すように指で押しても、チューブの後端側が切り欠き部に対してずれることを防止できる。
上記発明において、前記柄部は、前記切り欠き部の後端面の両側端部からそれぞれ前方に延出する2つの後側横壁(15,15)を備え、前記係止構造は、前記2つの後側横壁からそれぞれ互いに近づくように延出する2つの係止凸部(16,16)と、前記係止凸部の各々が嵌合するように前記チューブの後端側の両側部に形成された2つの係止凹部(42,42、64,64)とを備えてもよい。
この構成によれば、係止凸部上端が、後側横壁を介して柄部本体の上面と連続している。よって、係止凸部近傍に、係止凸部以上の高さを有する部分が存在することになるため、係止凸部に指が触れて力が加わっても、その近傍部分に力が分散して係止凸部等からの指にかかる圧力は小さくなり、指を傷つけあるいは痛めるおそれが少ない。
上記発明において、前記柄部は、前記チューブを前記切り欠き部に支持させたときに前記チューブの内部と連通する注入口(19、61)を備え、前記ブラシ部は、正面側に形成されて前記注入口に連通する吐出口(32)を備え、前記注入口は、前記切り欠き部の前端から後方に突出するように構成していもよい。
この構成によれば、歯磨き粉の供給路の屈折箇所を少なくすることができ、歯磨き粉を円滑に吐出させることができる。
上記発明において、前記チューブの背面側側壁は、正面側側壁よりも硬い素材から形成してもよい。また、前記チューブの背面側側壁は、前後方向に延在するリブを含むように構成してもよい。
この構成によれば、チューブの前端側が切り欠き部に対して後方にずれてチューブが前後方向に座屈するおそれを低減できるため、切り欠き部の前端に設けられた注入口からチューブが外れるおそれを低減できる。
上記発明において、前記注入口が、前記切り欠き部の底面の前端側から上方に突出するように構成していもよい。
この構成によれば、注入口が下からチューブの前端側に係合するため、チューブの前端側が切り欠き部に対して前後方向及び左右方向にずれることを防止できる。
本発明によれば、柄部がチューブを支持しているため、別途胴体ケース等を用いることなく、歯ブラシはブラッシングに耐える強度を備える。また、チューブが露出しているため、歯磨き粉を絞り出すための構造が簡素で、使用者は、チューブを指で押圧すれば歯磨き粉を絞り出せることを感覚的に理解でき、片手で歯ブラシを保持しながら歯磨き粉を搾り出すことができる。
以下、図面を参照して、本発明を適用した歯磨きセットの実施形態について詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1及び図2に示すように、歯磨きセット1は、歯ブラシ2と、チューブ3とを含む。歯ブラシ2は、柄部4と、柄部4に連結するブラシ部5とを備える。柄部4は、後端側の柄部本体6と、ブラシ部4と連結する前端側の連結端部7とで構成される。チューブ3には、歯磨き粉が充填されている。以下の説明において、柄部4側を後端側、ブラシ部5側を前端側といい、毛束8が植毛されてブラシ9が形成されている側の面を正面、その反対側の面を背面という。また、正面及び背面に直交する方向を上下方向といい、上下方向及び前後方向に直交する方向を左右方向という。
図1及び図2に示すように、歯磨きセット1は、歯ブラシ2と、チューブ3とを含む。歯ブラシ2は、柄部4と、柄部4に連結するブラシ部5とを備える。柄部4は、後端側の柄部本体6と、ブラシ部4と連結する前端側の連結端部7とで構成される。チューブ3には、歯磨き粉が充填されている。以下の説明において、柄部4側を後端側、ブラシ部5側を前端側といい、毛束8が植毛されてブラシ9が形成されている側の面を正面、その反対側の面を背面という。また、正面及び背面に直交する方向を上下方向といい、上下方向及び前後方向に直交する方向を左右方向という。
歯ブラシ2のブラシ9以外の主要部分は、例えばポリエステル樹脂等の硬質樹脂からなる。ブラシ9は、例えばナイロン等の樹脂または天然素材のブリッスル(剛毛)を束ねた複数の毛束8からなる。
歯ブラシ2の柄部本体6は、前後方向に長い、略直方体形状を呈する部分である。柄部本体6の正面側には、柄部本体6の前後方向中央付近から前側にかけて、切り欠き部10が設けられている。切り欠き部10は、底壁11、前壁12、後壁13、前側横壁14,14、係止凸部16を有する後側横壁15,15、及び前側上壁17によって画定される。切り欠き部10の強度を補うため、切り欠き部10の正面側及び背面側の一方または双方に、前後方向に延在するリブ(図示せず)を設けてもよい。
底壁11によって画定される切り欠き部10の底面は、柄部本体6の背面及び柄部本体6の切り欠き部10以外の正面(柄部本体6の上面)と略平行になっている。前壁12によって画定される切り欠き部10の前面と後壁13によって画定される切り欠き部10の後面とは、それぞれ、前後方向軸に直交している。
前側横壁14,14は、それぞれ、前壁12の左右両側部から切り欠き部10の底面に沿って後方に延出し、互いに対向する内面は平行であり、外面は、柄部本体6の側面と1つの平面を形成する。前側横壁14,14の上端は、柄部4の上面と1つの平面を形成するように後方に延出した後、後方に延びるにつれて、下側に傾斜する。すなわち、前側横壁14,14は、互いに対向するように、柄部本体6の左右に設けられており、それぞれ側面視で台形をなし、上底及び下底がそれぞれ柄部本体6の上面及び切り欠き部10の底面に一致し、一辺が切り欠き部10の前面に一致し、残る一辺が後方に向かって下傾している。
後側横壁15,15は、それぞれ、後壁13の左右両側部から切り欠き部10の底面に沿って前方に延出し、互いに対向する内面は平行であり、外面は、柄部本体6の側面と1つの平面を形成する。後側横壁15,15の上端は、柄部本体6の上面と1つの平面を形成するように前方に延出した後、前方に延びるにつれて、下側に傾斜する。すなわち、後側横壁15,15は、互いに対向するように、柄部本体6の左右に設けられており、それぞれ側面視で台形をなし、上底及び下底がそれぞれ柄部4の上面及び切り欠き部10の底面に一致し、一辺が切り欠き部10の後面に一致し、残る一辺が前方に向かって下傾している。
係止凸部16,16は、それぞれ、互いに近づくように後側横壁15,15の内面から突出する直方体形状の突起である。その上面は、柄部4の切り欠き部10以外の上面に一致し、その下面は、切り欠き部10の底面に一致する。換言すると、係止凸部16,16は、後側横壁15,15の内面に沿って、切り欠き部10の底面から柄部本体6の上面まで突出している。係止凸部16,16と後壁13との間には間隙が存在する。
前側上壁17は、その上面が柄部4の上面に一致し、その下面が切り欠き部の底面に対向するように、前側横壁14,14の上端側の間に形成される。前側上壁17は、底壁11の前側、前壁11及び前側横壁14,14の前側とともに、切り欠き部10内に、前方に窪んだチューブ前端受容部18を画定する。受容部18は、チューブ3の前端部を受容する。受容部18の形状は、受容部18がチューブ3の前端部を嵌合するように変更してもよい。
切り欠き部10の前面の左右方向略中央から後方に向けて、注入口19が突出している。注入口19は、円筒のような中空部材であり、歯ブラシ2と一体成形されてもよく、また、樹脂あるいは金属を素材とする別体として切り欠き部10に取り付けられても良い。
柄部4の連結端部7は、柄部4の前端側に位置し、柄部本体6とブラシ部5とを連結する。連結端部7の形状は、正面視で、前後方向中央軸に対して線対称になっている。連結端部7は、柄部本体6と滑らかに連続しており、連結端部7の後端側、すなわち柄部本体6と連結している側は、後端側から前方にかけて左右方向幅が減少している。連結端部7の前端側は、左右方向幅が、ブラシ部5の左右方向幅以下の略一定の幅になっている。
ブラシ部5は、柄部4の連結端部7の前端に連結しており、複数の毛束8と、毛束8が植毛された植毛基部31とを有する。毛束8は、例えばナイロン等の樹脂または天然素材のブリッスル(剛毛)を束ねたものであり、植毛基部31に植毛されてブラシ9を構成する。植毛基部31は、正面視で、丸みを帯びた長方形、または楕円形を呈する。植毛基部31には、柄部4の注入口19と連通する吐出口32が形成されている。本実施形態では、ブラシ9の中央に歯磨き粉が吐出されるように、植毛基部31の中央に吐出口32が形成されており、吐出口32には毛束8は植毛されていない。なお、吐出口32が形成される位置は、ブラシ9に近接する位置に変更してもよい。また、吐出口32に吐出管(図示せず)を取り付け、その上端の高さをブラシ9の高さと同程度からブラシ9の高さの半分程度にして、歯磨き粉がブラシの上面に吐出されやすくしてもよい。吐出管の硬さが、ブラシ9と同程度以下であれば、その上端の高さをブラシ9の高さと同じか、10%〜20%程度低くすることが好ましく、吐出管の硬さが、ブラシ9よりも硬ければ、ブラッシング時に吐出管の上端が歯に当たらないように、さらに吐出管の高さを低くすることが好ましい。
柄部4の注入口19とブラシ部5の吐出口32とを連通させる供給管36が、柄部本体6からブラシ部5にかけて形成されている。供給管36は、前後方向に略直線状に形成されており、その前端側で吐出口32に向かうように、略90°の角度で屈折している。供給管36は、ブラシ9以外の歯ブラシ2の主要部が射出成形される際に同時に形成される。例えば、供給管36の内の前後方向に延在する部分は、切り欠き部10の前面から、植毛基部31の前端に至る貫通孔を形成した後、植毛基部31の先端側を塞ぐことによって形成してもよい。また、歯ブラシ2の背面に、切り欠き部10の前面から、植毛基部31に形成された吐出口32に至る溝を形成した後、この溝に蓋をすることによって形成してもよい。また、ブラシ以外の歯ブラシ2の主要部を供給管36の後端を境にして、2ピースで構成し、それぞれを射出成形した後、互いを結合してもよい。
チューブ3は、前端が円形または左右方向に長い楕円形、後端が左右に延びる直線形の筒状の形状を呈し、内部に歯磨き粉が充填されている。チューブ3の側壁41の正面(上面)側は、押圧すると変形する可撓性を有し、背面(下面)側は、前後方向に変形し難いように正面側よりも硬くなっている。例えば、背面側に正面側よりも硬い素材を用いたり、背面側を正面側よりも厚くしたり、前後方向に延びるリブ(図示せず)を背面に取り付けることによって、背面側を正面側よりも実質的に硬くすることができる。また、正面と背面とを区別できるような表示がなされていることが好ましい。チューブ3は、ポリエチレン等の樹脂や、アルミニウム箔等を素材とすることができ、チューブ3の側壁41は、複数の材料の積層構造としてもよい。
チューブ3の後端側は、側壁41の上下を重ねて、溶着(樹脂の場合)または折り曲げること(アルミニウム箔の場合)により形成される。そのため、チューブ3の後端側は、平板状になっている。この平板状になったチューブ3の後端側において、左右両側端から互いに近づくように前後方向中心軸に向けて2つの係止凹部42,42が形成されている。チューブ3を柄部4の切り欠き部10に支持させるとき、この係止凹部42,42は、切り欠き部10の係止凸部16に嵌合し、チューブ3の後端側が、歯ブラシに対して、前後方向及び左右方向に移動することを規制する。
チューブ3の前端の中央には、柄部4の注入口19が挿入される孔43が設けられており、孔43はシール44で覆われている。
歯磨き粉は、練り歯磨き粉や、ジェル体のような半固体状のものが使用される。
第1実施形態に係る歯ブラシセット1を使用する際には、最初の使用時に、チューブ3を歯ブラシ2に取り付ける。まず、柄部4の注入口19がチューブ3の孔44に挿入されるように、下に傾けたチューブ3の前端側を、柄部4のチューブ前端受容部18に挿入し、その後、係止凸部16が係止凹部42に嵌合するように、チューブ3の後端側を切り欠き部10に下ろす。この時、シール44は、外しておく。なお、シール44が、チューブ3の挿入時の力で破れる素材で作成されている場合は、シール44を外さなくともよい。このように、カートリッジ式にチューブ3を歯ブラシ2の柄部4に取り付けることができ、逆の動作で取り外すこともできるため、取り扱いが容易である。
歯磨き粉を出すときは、チューブ3の正面側の側壁を指で押す。すると、切り欠き部10の底壁11がチューブ3の側壁よりも硬いため、底壁11に比べてチューブ3の側壁41が大きく変形してチューブ3の内部の容積が減少し、そのため、歯磨き粉が、注入口19に押し出され、供給管36を通り、吐出口32から吐出し、ブラシ9に付着する。このとき、チューブ3の後端側と切り欠き部10の後端側とは、係止凸部16,16と係止凹部42,42とから形成される係止構造によって、互いに対する前後方向の動きが規制される。よって、歯磨き粉を前に押し出すようにチューブ3を押しても、チューブ3が切り欠き部10に対してずれることがない。また、係止凸部16,16の上端は、後側横壁15,15を介して、柄部本体6の上面と同じ高さで連続しているため、この部分に指が触れて力が加わっても、力が分散して係止凸部16,16等からの指にかかる圧力は小さく、指を傷つけ、あるいは痛めるおそれが少ない。
また、チューブ3の側壁の背面側は、正面側よりも硬くなっているため、チューブ3が座屈すること、すなわち、チューブ3の前端側が切り欠き部10に対して後方に移動することを防止でき、チューブ3の孔43が、柄部4の注入口から外れることを防止できる。
また、チューブ3の切り欠き部10に対する左右方向へのずれは、前側横壁14,14及び後側横壁15,15によって防止され、また、チューブ3に挿入された注入口19が孔44の周壁に係合することによっても防止される。
また、チューブ3の切り欠き部10に対する上下方向へのずれは、前側上壁17とチューブ3に挿入された注入口19によって防止されるとともに、歯を磨いている最中は、使用者の指をチューブ3に添えることによって防止できる。
歯を磨いている最中は、ブラシ9を歯に押し付けるため、使用者は、主として歯ブラシ2の背面側から力を加える。そのため、歯ブラシ2の正面側に取り付けられたチューブ3に、大きな力を加える必要はない。よって、使用者は、歯を磨いている最中に歯磨き粉が絞り出されないように、歯ブラシを保持する力を調整することができる。逆に、歯を磨いている最中に歯磨き粉の量が足りないと感じたら、使用者の意思に基づきチューブ3の側壁41の正面側を指で押して、歯を磨きながら歯磨き粉を絞り出すことができる。
以上のように、本発明に係る歯磨きセットは、使用方法が容易で直感的に理解でき、かつ、複数回使用できるため、例えば、宿泊施設の利用者への提供に適する。例えば、1泊の利用者は、初日の夜及び次の日の朝に歯を磨くことが想定されるが、最初の使用時に歯ブラシ2とチューブ3とを一体にするため、2回分の歯磨き粉しか入っていない小さなチューブ3であっても紛失するおそれが少ない。また、ブラシに歯磨き粉が予め塗られた1回限りの使い捨て歯ブラシに比べて、廃棄物の量を削減することができる。また、歯磨き粉の種類が、使用者が自宅で使用しているものと異なり使用量の目安が分からなくとも、歯を磨いている最中に歯磨き粉の量が足りないことに気付けば、歯を磨きながら増量できる。
<第1実施形態の変形例>
次に、第1実施形態の変形例を説明する(図示せず)。第1変形例では、歯ブラシ2の内部に形成された供給管36がなく、歯ブラシ本体とは別途形成された供給管が、前面前後方向に延在するように歯ブラシ本体の正面に取り付けられている。この場合、第1実施形態の注入口19と吐出口32とは、供給管の後端と前端になる。供給管の後端は、切り欠き部の前面から後方に突出し、供給管の前端は、ブラシの後端近傍に配置される。また、第1実施形態の前側上壁18に相当する部分もない。歯ブラシの正面側に、供給管の下側又は全体を受容又は嵌合する溝を形成してもよい。この構成によれば、歯ブラシの製造が容易になる。
次に、第1実施形態の変形例を説明する(図示せず)。第1変形例では、歯ブラシ2の内部に形成された供給管36がなく、歯ブラシ本体とは別途形成された供給管が、前面前後方向に延在するように歯ブラシ本体の正面に取り付けられている。この場合、第1実施形態の注入口19と吐出口32とは、供給管の後端と前端になる。供給管の後端は、切り欠き部の前面から後方に突出し、供給管の前端は、ブラシの後端近傍に配置される。また、第1実施形態の前側上壁18に相当する部分もない。歯ブラシの正面側に、供給管の下側又は全体を受容又は嵌合する溝を形成してもよい。この構成によれば、歯ブラシの製造が容易になる。
第2変形例(図示せず)は、第1実施形態の前側上壁17、注入口19、吐出口32及び供給管36がなく、チューブの前端側の形状が第1実施形態と異なる。チューブは、切り欠き部に支持される後端側部分と、切り欠き部の前面からブラシの後端近傍まで延出する前端側部分とから構成される。前端側部分は管状であり、歯磨き粉の吐出口が前面または前端近傍の正面に設けられている。歯ブラシの正面側に、チューブの前端側部分の下側又は全体を受容又は嵌合する溝を形成してもよい。この構成によれば、歯ブラシの製造が容易になる。
<第2実施形態>
次に、図3を参照して、本発明の第2実施形態に係る歯ブラシセットを説明する。説明に当たって、第1実施形態と共通する構成は、その説明を省略し同一の符号を付す。第1実施形態と異なる部分を有する構成であっても、共通する部分については説明を省略する。
次に、図3を参照して、本発明の第2実施形態に係る歯ブラシセットを説明する。説明に当たって、第1実施形態と共通する構成は、その説明を省略し同一の符号を付す。第1実施形態と異なる部分を有する構成であっても、共通する部分については説明を省略する。
図3に示すように、歯磨きセット51は、歯ブラシ52と、チューブ53とを含む。歯ブラシ52は、柄部54、及び柄部54に連結するブラシ部5を備える。柄部54は、後端側の柄部本体56と、ブラシ部5と連結する前端側の連結端部7とで構成される。
第2実施形態の歯ブラシ52で、第1実施形態の歯ブラシ2と異なるのは、注入口61の配置である。注入口61は、切り欠き部60の底面の前側に配置される。供給管62の後端側は、切り欠き部の底面の下方に配置される。
第2実施形態のチューブ53は、略直方体の形状を呈する。両底面が左右方向に長い楕円形の筒状としてもよい。チューブ53の側壁63は、押圧すると変形する可撓性を有する素材で形成され、全周にわたって同一の素材から形成される。チューブ53の後端側において、左右両側端から互いに近づくように前後方向中心軸に向けて2つの係止凹部64,64が溝状に形成されている。チューブ53を柄部54の切り欠き部60に支持させるとき、この係止凹部64,64は、切り欠き部60の係止凸部16を嵌合し、チューブ53の後端側が、歯ブラシに対して、前後方向及び左右方向に移動することを規制する。係止凹部64,64は、歯磨き粉を充填する部分に設けてもよい。また、チューブの後端側を硬質樹脂で形成して、係止凹部64,64をこの硬質樹脂の左右両側部に設けてもよい。
チューブ53の背面(下面)の前端側、左右方向の略中央には、柄部54の注入口61が挿入される孔65が設けられており、孔65はシール66で覆われている。
第2実施形態に係る歯ブラシセット51を使用する際には、最初の使用時に、チューブ53を歯ブラシ52に取り付ける。まず、下に傾けたチューブ53の前端側を、柄部54のチューブ前端受容部18に挿入し、その後、係止凸部16が係止凹部42に嵌合するように、チューブ3の後端側を切り欠き部10に下ろす。すると、切り欠き部60の底面から突出する注入口61が、チューブ53の孔65に挿入される。この時、シール66は、外しておく。なお、シール66が、チューブ53の取り付け時の力で破れる素材で作成されている場合は、シール66を外さなくとも注入口61が孔65に挿入される。
チューブ53の切り欠き部60に対するずれは、第1実施形態と同様に、係止凸部16と係止凹部64とによって構成された係止構造(チューブ53の後端側のずれ)、前側横壁14,14及び後側横壁15,15(左右方向)、前側上壁17及び使用者が把持すること(上下方向)によって防止される。また、注入口61が、切り欠き部60の底面から上方に突出してチューブ53の孔に挿入されているため、注入口53が孔65の周壁に係合することとなり、チューブ53の前端側が切り欠き部60に対して後方にずれてチューブ53が座屈することを防止できる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、歯ブラシの成形工数を削減するため、前側上壁17を省略してもよい。第1実施形態のチューブ形状で孔を背面側側壁に設けたチューブを、第2実施形態の歯ブラシに使用してもよく、逆に、第2実施形態のチューブ形状で孔を前面に設けたチューブを第1実施形態の歯ブラシに使用してもよい。また、チューブの上下を間違えないように、チューブの側壁の形状を上下で変えて、切り欠き部の形状をチューブの下側側壁とのみ適合する形状としてもよい。例えば、チューブの背面側側壁及び切り欠き部の底面にそれぞれ前後方向に延在するリブを設けて凹凸を形成し、強度を補強するとともに、チューブの背面側側壁と切り欠き部との一方の凸部が、他方の凹部に嵌合するようにしてもよい。また、係止構造において、係止凸部と係止凹部とに代えて、切り欠き部底面の後端側から突出する突起とチューブの後端側に下面から上方に向けて設けられた貫通孔または非貫通孔としてもよい。また、係止構造において、チューブ側を凸形状にし、歯ブラシ側を凹形状にしてもよい。また、実施形態では、注入口が切り欠き部から突出していて、チューブに挿入される構造としたが、逆に、チューブの孔を突出させて、切り欠き部の注入口に挿入させてもよい。
1,51…歯磨きセット、2,52…歯ブラシ、3,53…チューブ、4、54…柄部、5…ブラシ部、6,56…柄部本体、10、60…切り欠き部、11…底壁、12…前壁、13…後壁、14…前側横壁、15…後側横壁、16…係止凸部、17…前側上壁、18…チューブ前端受容部、19,61…注入口、41,63…側壁、42,64…係止凹部、43,65…孔、44,66…シール
Claims (8)
- 前端及び後端を備える柄部、並びに前記柄部の前記前端に連結してブラシを正面に備えるブラシ部、で構成された歯ブラシと、
歯磨き粉入りチューブと、を含み、
前記柄部は、前記前端と前記後端との間に前記チューブを支持する切り欠き部を備え、
前記チューブは、前記切り欠き部に支持された状態で押圧されると変形する可撓性を有し、前記チューブが変形することで、前記歯磨き粉が前記ブラシ部に送出されることを特徴とする歯ブラシセット。 - 前記切り欠き部は、前記柄部の正面側に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の歯磨きセット。
- 前記チューブを前記切り欠き部に支持させたときに、前記切り欠き部の底面の後端側に前記チューブの後端側を係止させる係止構造をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の歯磨きセット。
- 前記柄部は、前記切り欠き部の後端面の両側端部からそれぞれ前方に延出する2つの後側横壁を備え、
前記係止構造は、前記2つの後側横壁からそれぞれ互いに近づくように延出する2つの係止凸部と、前記係止凸部の各々が嵌合するように前記チューブの後端側の両側部に形成された2つの係止凹部とを備えることを特徴とする請求項3に記載の歯磨きセット。 - 前記柄部は、前記チューブを前記切り欠き部に支持させたときに前記チューブの内部と連通する注入口を備え、
前記ブラシ部は、正面側に形成されて前記注入口に連通する吐出口を備え、
前記注入口は、前記切り欠き部の前端から後方に突出していることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の歯磨きセット。 - 前記チューブの背面側側壁は、正面側側壁よりも硬い素材から形成されたことを特徴とする請求項5に記載の歯磨きセット。
- 前記チューブの背面側側壁は、前後方向に延在するリブを含むことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の歯磨きセット。
- 前記柄部は、前記チューブを前記切り欠き部に支持させたときに前記チューブの内部と連通する注入口を備え、
前記ブラシ部は、正面側に形成されて前記注入口に連通する吐出口を備え、
前記注入口は、前記切り欠き部の底面の前端側から上方に突出していることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の歯磨きセット。
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