JP2014197768A - 送受信分離アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】広帯域でかつ相互結合を抑制し得る直線偏波共用の送受信分離アンテナ装置を提供する。
【解決手段】受信アンテナとしての偏波共用リングアンテナ3と、偏波共用リングアンテナ3の上方に設けた送信アンテナとしての偏波共用パッチアンテナ5と、偏波共用リングアンテナ3に電磁結合して各偏波についての給電を行う第1の給電手段7H,7Vと、偏波共用パッチアンテナ5に各偏波についての給電を行う第2の給電手段9H,9Vと、を備え、第1の給電手段7H,7Vには、偏波共用リングアンテナ3に対して隣接配置されたプローブ7H,7Vが使用される。
【選択図】図1

Description

本発明は、特に移動通信基地局で使用して好適な送受信分離アンテナ装置に関する。
データ伝送速度の高速化に伴って増加するビット当りの電力を確保するためには、給電系の低損失化が有効である。そこで、その低損失化を実現するための手段のひとつとして、図10に例示するように、送受信フロントエンド回路をアンテナと一体化する構成が提案されている。
この図10に例示するアンテナ装置では、送受信帯を分離するためのダイプレクサ101がアンテナ素子101の直下に配設されている。ダイプレクサ103の後段には不要な周波数帯を除去するためのバンドパスフィルタ105、107が、バンドパスフィルタ105の後段には受信帯における信号レベルを増大する低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)109が、バンドパスフィルタ107の後段には送信帯における信号レベルを増大する電力増幅器(PA:Power Amplifier)111がそれぞれ配置されている。
上記の構成によれば、受信帯では雑音指数(NF:Noise Figure)の低減が実現され、送信帯では所要放射電力の低減が実現される。しかし、この構成においては、送受信帯の信号を分離するのに必要な不要周波数帯の信号に対する阻止量の要求値が高くなることから、ダイプレクサおよびバンドパスフィルタを多段化してその要求値を実現することになる。このことは、結果として、ダイプレクサおよびバンドパスフィルタの構造が大きくなるという問題を発生させる。
そこで、フィルタの小型化を実現するために、ダイプレクサ機能を付加した送受信分離アンテナ装置が提案されている(例えば、特許文献1)。この送受信分離アンテナ装置は、送信帯アンテナと受信帯アンテナの相互結合(以下、送受信問結合と記述)を低減して、アンテナ素子の後段に配置されるフィルタの段数低減を実現するものである。
特許文献1に係るアンテナ装置は、送信用円偏波パッチアンテナと受信用円偏波パッチアンテナとを備え、2周波共用マイクロストリップアンテナ装置として構成されている。
図11に、この特許文献1に係るアンテナ装置を示す。送信用円偏波パッチアンテナは、誘電体基板201の表面に形成された放射導体203と、この放射導体203を切り欠くことによって形成した縮退分離部203aと、誘電体基板205の裏面に形成された接地導体207と、誘電体基板205の表面に形成された放射導体209と、接地導体207と放射導体209を電気的に接続する接続導体211と、接地導体207に形成された円環スロット213と、誘電体基板215の裏面に形成された給電線路217と、を備えている。
一方、受信用円偏波パッチアンテナは、放射導体209と、誘電体基板215の裏面に形成された給電線路219、221と、給電線路219、221に交差するように接地導体207に形成されたスロット223、225と、を備えている。
なお、誘電体基板201,205、213は互いに重ね合わされた状態で配置される。また、接続導体211は、誘電体基板205を貫通するスルーホール導体によって形成されている。
上記構成のアンテナ装置において、第1の周波数を有するマイクロ波信号を給電線路215に入力すると、このマイクロ波信号に基づく電磁波が円環スロット213を介して放射導体203に放射されるので、送信用円偏波パッチアンテナが励振される。この結果、縮退分離部203aの縮退分離作用によって放射導体203に垂直な方向に円偏波の電磁波が放射される。
また、第2の周波数を有する円偏波の電磁波が受信用円偏波パッチアンテナに入射すると、放射導体209が励振される。この結果、第2の周波数の電磁波がスロット223、225を介して給電線路219、221に入力されるので、これらの給電線路219、221に第2の周波数のマイクロ波信号が発生する。この給電線路219、221に発生する各マイクロ波信号は、互いの位相が90°相違し、ハイブリッド回路227において合成される。
このアンテナ装置の送受信間の相互結合は、受信周波数帯において約−15dB、送信周波数帯において約−35dBとなる。また、リターンロスが−9.5dB以下となる比帯域は、受信用円偏波パッチアンテナで約2.1%と算出される。
特開平7−249933号公報
上記特許文献1に係るアンテナ装置は、以下のような問題点を有する。
a)送信用と受信用の円偏波パッチアンテナが共に単一の円偏波に対して動作するように構成されている。このため、MIMO(Multi−Input Multi−Output)による通信を行うアンテナ装置は、送信、受信共に偏波共用機能を有することが必要である。しかし、送信用円偏波パッチアンテナと受信用の円偏波パッチアンテナが共に単一の円偏波に対して動作するように構成されているので、上記MIMOによる通信に対応することができない。
b)スロット給電によって背面方向へ電波が放射するため、利得低下を引き起こす。
c)送受信間の相互結合が受信周波数帯において約−15dB程度であるので、つまり、移動通信システムで求められている送受信間の遮断量には到達していないため、フィルタが必要となるが、その際に、フィルタとアンテナポート間の不整合によってアンテナ利得が低下するおそれがある。
また、受信周波数帯の比帯域が2.1%程度と狭いので、移動通信用の基地局アンテナとして有効に適用することができない。
そこで、本発明の目的は、広帯域でかつ相互結合を抑制し得る直線偏波共用の送受信分離アンテナ装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、受信アンテナとしての偏波共用リングアンテナと、 前記偏波共用リングアンテナの上方に設けた送信アンテナとしての偏波共用パッチアンテナと、前記偏波共用リングアンテナに電磁結合して各偏波についての給電を行う第1の給電手段と、前記偏波共用パッチアンテナに各偏波についての給電を行う第2の給電手段と、
を備え、前記第1の給電手段として、前記偏波共用リングアンテナに対して隣接配置されたプローブを使用している。
実施形態においては、前記第1の給電手段が、各偏波について逆相給電可能に構成されている。
また、実施形態においては、前記プローブがL状に形成されている。
変形態様として、前記第2の給電手段は前記偏波共用パッチアンテナに電磁結合して給電するように構成される。
前記第1の給電手段及び第2の給電手段に接続される給電回路に不要帯域の信号を阻止するフィルタを配置してもよい。
また、本発明は、上記のアンテナ装置を多段配置した構成を有する送受信分離アンテナ装置も提供する。
本発明によれば、目的の周波数において相互結合を抑制した直線偏波共用の送受分離アンテナを実現することができる。
また、送受信帯ともに直線偏波共用を実現することで、現在の移動通信に必須の技術であるMIMOに対応することができる。
さらに、受信帯の給電方式として、電磁結合による逆相給電方式を適用することにより、偏波間結合の改善およびVSWRの広帯域化をより確実に実現することができる。
本発明に係るアンテナ装置の実施形態を示す分解斜視図である。 (a)は図1のアンテナ装置の平面図であり、(b)は(a)図のA−A断面図である。 リターンロス特性のシミュレーション結果を示すグラフである。 送受信間結合のシミュレーション結果を示すグラフである。 偏波間結合のシミュレーション結果を示すグラフである。 本発明に係るアンテナ装置の他の実施形態を示す分解斜視図である。 図6のアンテナ装置についての同一偏波間における送受信間結合の実測値を示すグラフである。 本発明に係るアンテナ装置の更に別の実施形態を示す分解斜視図である。 アレー構成のアンテナ装置の構成を示す平面図である。 従来のアンテナ装置の構成を示すブロック図である。 従来の2周波共用アンテナ装置を示す分解斜視図である。
以下、図面を参照して本発明に係るアンテナ装置の実施形態について説明する。
なお、以下の説明においては、受信帯下限周波数と送信帯上限周波数の中心の周波数をf(波長λ)、受信帯中心周波数をf(波長λ)、送信帯中心周波数をf(波長λ)とし、f=0.953f(波長λ=1.049λ)、f=1.047f(波長λ=0.955λ)とする。
図1に本発明の実施形態に係る送受信分離アンテナ装置の分解斜視図を、図2(a)にこのアンテナ装置の平面図を、図2(b)に図2(a)のA−A断面図をそれぞれ示す。これらの図においては、z軸方向を大地に対して垂直な方向と定義し、xy平面を大地に対して水平な面と定義する。
本実施形態のアンテナ装置は、平板状の接地導体1と、受信用アンテナとしての偏波共用リングアンテナ3と、送信用アンテナとしての偏波共用パッチアンテナ5とを備え、これらのアンテナ3、5を個別に設定された使用周波数帯域のみで動作させるように構成されている。
偏波共用リングアンテナ3は、中央部に正方形状の穴31を形成した金属板からなる素子導体32と、金属からなる四角筒状の短絡板33とを備えている。短絡板33は、上端が上記穴31の縁端に接合され、下端が接地導体1に接合されている。したがって、素子導体32は、穴31の縁端が短絡板33を介して接地導体1に短絡されている(図2(b)参照)。
短絡板33の外方には、xy平面に含まれる一対の水平偏波給電用のL状プローブ7Hと、yz平面に含まれる一対の垂直偏波給電用のL状プローブ7Vとが設けられている。これらのプローブ7H、7Vは、図2(b)に示すように、折り曲げられた上端部が素子導体32の下面に隣接している。
偏波共用パッチアンテナ5は、上記素子導体32に形成された穴31の面積よりも大きな面積を有した正方形状の金属板からなる素子導体51を備えている。この素子導体51は、穴31の中心軸上にその中心点が位置する状態で素子導体32の上方に配置されている。
短絡板33の内方には、水平偏波給電用の給電線8H及び垂直偏波給電用の給電線8Vが設けられている。給電線8H及び給電線8Vは、それぞれxy平面及びyz平面に含まれるように設けられ、それらの上端が図1のP点及びP点において素子導体51にそれぞれ接続される。
本実施形態においては、接地導体1からの素子導体32の高さhが約0.03λに、該素子導体32の辺幅Wが0.45λに、該素子導体32に設けられた穴31の辺幅W(=短絡板33の辺幅)が0.15λに、アンテナ装置中心軸線と接地導体1の交点からL状プローブ7Hに至る距離gが約0.17λにそれぞれ設定されている。
また、本実施形態においては、接地導体1からの素子導体50の高さhが約0.06λに、該素子導体51の辺幅Wが0.35λに、上記アンテナ装置中心軸線と接地導体1の交点から給電線9Hに至る距離gが約0.06λにそれぞれ設定されている。
なお、本実施形態におけるz軸上(x=0)の構造は、x軸上(z=0)の構造を上記アンテナ装置中心軸線を中心として90度回転させた構造と同等であるので、z軸上の構造値も上記したx軸上の構造値と同等になる。
上記構成の本実施形態のアンテナ装置において、周波数fの電磁波が偏波共用リングアンテナ3に入射すると、素子導体32が励振される。素子導体32には、各L状プローブ7H及び各L状プローブ7Vが電磁結合している。従って、各L状プローブ7Hに周波数fの水平偏波による信号が発生するとともに、各L状プローブ7Vに周波数fの垂直偏波による信号が発生する。そして、各L状プローブ7Hに発生した信号の合成信号が水平偏波に基づく受信信号として出力され、また、各L状プローブ7Vに発生し信号の合成信号が垂直偏波の受信信号として出力される。
一方、周波数fの信号が給電線路9H,9Vに入力されると、この信号は該給電線路9H,9Vを介して偏波共用リングアンテナ3の素子導体51のP,P点にそれぞれ直接給電されて、該素子導体51を励振する。この結果、素子導体51からは、周波数fの水平偏波の電磁波と周波数fの垂直偏波の電磁波が放射される。
図3に、本実施形態に係るアンテナ装置のリターンロス特性のシミュレーション結果を示す。なお、本実施形態においては、水平、垂直の両偏波についての構造値が等しいため、該両偏波に係るリターンロス特性も等しく、そのため、図3には一方の偏波についてのリターンロス特性をのみ記載してある。
このシミュレーション結果から、リターンロスが−9.6dB以下となる比帯域は受信帯で約2.9%、送信帯で約1.7%と算出される。すなわち、受信帯の給電方式をL状プローブ7H,7Vによる電磁結合給電とした本実施形態の係るアンテナ装置によれば、図11に示した従来例のアンテナ装置と比較して、受信帯において約1%程度の広帯域化を実現することができる。
図4に、本実施形態のアンテナ装置における送受信間結合のシミュレーション結果を示す。このシミュレーション結果から明らかなように、本実施形態のアンテナ装置によれば、同一偏波間の結合値が受信帯で−17.7dB以下、送信帯で−14.7dB以下となる。また、直交偏波間の結合値は、受信帯で−44.8dB以下、送信帯で−37.3dB以下となる。このように、直交偏波間の結合値は、偏波間の直交性に起因して同一偏波間のそれよりも良好になる。
図5に、本実施形態のアンテナ装置における偏波間結合のシミュレーション結果を示す。使用周波数帯域におけるこのシミュレーション結果から明らかなように、本実施形態のアンテナ装置は、受信帯で−42 .0dB以下、送信帯で−22.7dB以下という良好な偏波間結合値を示す。
受信帯での結合値は、送信帯のそれと比較して良好である。これは、受信用の偏波共用リングアンテナ3が上記のような給電方式、すなわち、水平偏波に基づく信号及び垂直偏波に基づく信号をそれぞれをL状プローブ7Hの対及びL状プローブ7Vの対に逆相給電するという給電方式を採用しているからである。
図6に、本発明に係るアンテナ装置の他の実施形態を示す。本実施形態に係るアンテナ装置は、誘電体基板15の裏面に金属箔(例えば銅箔)からなる接地導体1が貼着形成され、この誘電体基板15の表面に金属箔からなる給電回路及びフィルタ11H,11V,13H,13Vがプリント形成されている。
フィルタ11H,11Vは、送信帯周波数の信号を遮断する特性を有する。フィルタ11Hは、その出力端子が出力ポートPRHに接続されるとともに、その入力端子が分岐給電線路を介して一方及び他方のL状プローブ7Hの基端に接続され、また、フィルタ11Vは、その出力端子が出力ポートPRVに接続されるとともに、その入力端子が分岐給電線路を介して一方及び他方のL状プローブ7Vの基端に接続されている。なお、各プローブ7Hの基端及び各プローブ7Vの基端は、いずれも受信用偏波共用リングアンテナ3の給電ポートとなる。
ここで、一方のL状プローブ7Hからフィルタ11Hに至る給電線路の長さと、一方のL状プローブ7Vの給電ポートからフィルタ11Vに至る給電線路の長さは共にLに設定され、また、他方のL状プローブ7Hの給電ポートからフィルタ11Hに至る給電線路の長さ及び他方のL状プローブ7Vの給電ポートからフィルタ11Vに至る給電線路の長さは共にL+0.5λにそれぞれ設定されている。
フィルタ13H,13Vは、受信帯周波数の信号を遮断する特性を有し、それらの入力端子が入力ポートPTH,PTVにそれぞれ接続されるとともに、それらの出力端子が長さLの給電線路を介して給電線9H,9Vの基端にそれぞれ接続されている。なお、各給電線9H,9Vの基端は、いずれも送信用偏波共用パッチアンテナ5の給電ポートとなる。
上記給電線路の長さLは、フィルタ11H,11Vの入出力部分の不整合による受信用偏波共用リングアンテナ3の利得への影響が最小となるように調整され、本実施形態では、L≒0.65λRに設定されている。同様に、上記給電線路の長さLは、フィルタ13H,13Vの入出力部分の不整合による送信用偏波共用パッチアンテナ5の利得への影響が最小となるように調整され、本実施形態では、L≒0.56λに設定されている。
上記フィルタ11H,11V及びフィルタ13H,13Vは、給電回路を形成する面積内に配置することができ、かつ、不使用帯域を遮断できるものであれば、種類(帯域通過フィルタ、帯域阻止フィルタ、ローパスフィルタなど)や構造(誘電体フィルタ、マイクロストリップフィルタなど)を問わない。
なお、給電回路を形成する面積は、最小の場合、図2に示す素子導体32の面積W×Wに等しい。
図7に、本実施形態のアンテナ装置についての同一偏波間における送受信間結合の実測値を示す。この図7から明らかなように、このアンテナ装置の送受信間結合値は、フィルタ11H,11,13H,13Vを装荷したことにより改善され、受信帯で−28.7dB以下、送信帯で−37.0dB以下となる。
図8に、図1に示す給電線9H,9Vに代えてL状プローブ17H,17Vを使用した本発明の更に別の実施形態に係るアンテナ装置を示す。
本実施形態のアンテナ装置によれば、送信用素子導体51にL状プローブ17H,17Vを電磁結合すればよいので、つまり、給電要素を送信用素子導体51に直接結合する必要がないので、偏波共用パッチアンテナ5の製作が簡易になるなどの利点が得られる。
なお、L状プローブ17H,17Vを使用した場合には、アンテナインピーダンスが低くなるなどの電気特性の変化をもたらすことがある。そこで、給電要素の選択は、アンテナ高や給電点などアンテナインピーダンスに影響を与える構造パラメータの値を勘案して決定すればよい。
図9に、上述した各実施形態に係るアンテナ装置を多段配列したアンテナ装置の上面図を示す。このアレー構成のアンテナ装置は、垂直方向の配列段数がM(2〜∞)、水平方向の配列段数がN(1〜∞)に設定される。段数M,Nの値は、ビームフォーミング(放射方向、サイドローブレベル、半値幅の可変)の設計範囲によって自由に選択すればよい。
本発明は上記実施形態に限定されず、以下に例示するような種々の変形態様を含み得るものである。
1) 上記実施形態では、素子導体32に電磁結合させる水平偏波用のL状プローブ7Hと垂直偏波用のL状プローブ7Vとをそれぞれ2つずつ使用しているが、これらのプローブ7H,7Vを1つのみ使用して実施することも可能である。ただし、図5に示すような偏波間結合を実現するには、プローブ7H,7Vをそれぞれ2つ用いて逆相給電を行う必要がある。
2) 図1に示す各L状プローブ7Hは、それらの先端が対向するように設けられているが、例えば、一方及び他方のプローブ7Hをそれぞれ時計回り方向及び反時計回り方向に90°旋回させた状態となるように設けても良い。各L状プローブ7Vも同様である。
3) 電磁結合用プローブは、L状でなくてもよく、例えばT状でもよい。また、電磁結合用プローブは、素子導体32と対向する面を有したものでもよい。
4) 図1に示す素子導体32、穴31、素子導体51及び短絡板33は円形に形成してもよい。
5) 図1に示す接地導体、素子導体32及び素子導体51は、必要に応じて誘電体基板に設けてもよい。
6) 図1に示す短絡板33に代えて、この短絡板33のプロフィルに沿って所定の間隔で配列する棒状金属導体を使用しても良い。
1 接地導体
3 偏波共用リングアンテナ
31 穴
32 素子導体
33 短絡板
5 偏波共用パッチアンテナ
51 素子導体
7H,7V L状プローブ
9H,9V 給電線
11H,11V フィルタ
13H,13V フィルタ
15 誘電体基板
17H,17V L状プローブ
上記構成のアンテナ装置において、第1の周波数を有するマイクロ波信号を給電線路217に入力すると、このマイクロ波信号に基づく電磁波が円環スロット213を介して放射導体203に放射されるので、送信用円偏波パッチアンテナが励振される。この結果、縮退分離部203aの縮退分離作用によって放射導体203に垂直な方向に円偏波の電磁波が放射される。
また、第2の周波数を有する円偏波の電磁波が受信用円偏波パッチアンテナに入射すると、放射導体209が励振される。この結果、第2の周波数の電磁波がスロット223、225を介して給電線路219、221に入力されるので、これらの給電線路219、221に第2の周波数のマイクロ波信号が発生する。この給電線路219、221に発生する各マイクロ波信号は、互いの位相が90°相違し、ハイブリッド回路227において合成される。
本発明は、上記目的を達成するため、受信アンテナとしての偏波共用リングアンテナと、 前記偏波共用リングアンテナの上方に設けた送信アンテナとしての偏波共用パッチアンテナと、前記偏波共用リングアンテナに電磁結合して受信帯周波数の水平偏波及び垂直偏波についての給電を行う第1の給電手段と、前記偏波共用パッチアンテナに送信帯周波数の水平偏波及び垂直偏波についての給電を行う第2の給電手段と、を備える。
前記第1の給電手段は、前記偏波共用リングアンテナに対して隣接配置されたプローブを有する。前記プローブは前記受信帯周波数の垂直偏波と水平偏波のそれぞれについて一対配置され、それらのプローブ対を用いて前記垂直偏波と水平偏波のそれぞれについて逆相給電を行う。
施形態においては、前記プローブがL状に形成されている。
変形態様として、前記第2の給電手段は前記偏波共用パッチアンテナに電磁結合して給電するように構成される。
偏波共用パッチアンテナ5は、上記素子導体32に形成された穴31の面積よりも大きな面積を有した正方形状の金属板からなる素子導体51を備えている。この素子導体51は、穴31の中心軸上にその中心点が位置する状態で素子導体32の上方に配置されている。
短絡板33の内方には、水平偏波給電用の給電線9H及び垂直偏波給電用の給電線9Vが設けられている。給電線9H及び給電線9Vは、それぞれxy平面及びyz平面に含まれるように設けられ、それらの上端が図1のP点及びP点において素子導体51にそれぞれ接続される。
上記構成の本実施形態のアンテナ装置において、周波数fの電磁波が偏波共用リングアンテナ3に入射すると、素子導体32が励振される。素子導体32には、各L状プローブ7H及び各L状プローブ7Vが電磁結合している。従って、各L状プローブ7Hに周波数fの水平偏波による信号が発生するとともに、各L状プローブ7Vに周波数fの垂直偏波による信号が発生する。そして、各L状プローブ7Hに発生した信号の合成信号が水平偏波に基づく受信信号として出力され、また、各L状プローブ7Vに発生し信号の合成信号が垂直偏波の受信信号として出力される。

Claims (6)

  1. 受信アンテナとしての偏波共用リングアンテナと、
    前記偏波共用リングアンテナの上方に設けた送信アンテナとしての偏波共用パッチアンテナと、
    前記偏波共用リングアンテナに電磁結合して各偏波についての給電を行う第1の給電手段と、
    前記偏波共用パッチアンテナに各偏波についての給電を行う第2の給電手段と、
    を備え、
    前記第1の給電手段は、前記偏波共用リングアンテナに対して隣接配置されたプローブであることを特徴とする送受信分離アンテナ装置。
  2. 前記第1の給電手段が、各偏波について逆相給電可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の送受信分離アンテナ装置。
  3. 前記プローブがL状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の送受信分離アンテナ装置。
  4. 前記第2の給電手段が、前記偏波共用パッチアンテナに電磁結合して給電するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の送受信分離アンテナ装置。
  5. 前記第1の給電手段及び第2の給電手段に接続される給電回路に不要帯域の信号を阻止するフィルタを配置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の送受信分離アンテナ装置。
  6. 請求項1〜5に記載のアンテナ装置を多段配置した構成を有する送受信分離アンテナ装置。
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