JP2014192960A - 充電装置 - Google Patents

充電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014192960A
JP2014192960A JP2013064385A JP2013064385A JP2014192960A JP 2014192960 A JP2014192960 A JP 2014192960A JP 2013064385 A JP2013064385 A JP 2013064385A JP 2013064385 A JP2013064385 A JP 2013064385A JP 2014192960 A JP2014192960 A JP 2014192960A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charger
value
message
chargers
slave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013064385A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5932696B2 (ja
Inventor
Shigeru Matsukawa
茂 松川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichicon Corp
Original Assignee
Nichicon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichicon Corp filed Critical Nichicon Corp
Priority to JP2013064385A priority Critical patent/JP5932696B2/ja
Publication of JP2014192960A publication Critical patent/JP2014192960A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5932696B2 publication Critical patent/JP5932696B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

【課題】汎用性の低下およびコスト高を招くことなく直流充電電力の高出力化が可能な充電装置を提供する。
【解決手段】充電装置1は、交流電源4とバッテリ5の間において互いに並列接続された複数の充電器2と、複数の充電器2をループ状に接続し、該ループ内で隣接する充電器2間において一方向にのみメッセージの伝送を可能にする充電器通信ライン8とを備える。複数の充電器2の各々は、上位コントローラ3から送信された充電許可信号および充電指令データを受信可能とされるとともに、それぞれ固有の機器ID値を有する以外、実質的に同一のものである。複数の充電器2は、充電許可信号を受信した時に、各機器IDメッセージをループ内で充電器通信ライン8を介して循環させ、循環される各機器IDメッセージの機器ID値の多寡に基づいて、充電器2自身がマスタ動作すべきかスレーブ動作すべきかを認識する。
【選択図】図1

Description

本発明は、充電装置、より詳細には、複数の充電器を備え、車両に搭載されたバッテリを充電する充電装置に関するものである。
近年、外部から供給される交流入力電力を用いて直流充電電力を生成して、電気自動車等の車両に搭載されたバッテリを充電する充電装置が開発されている。この充電装置では、バッテリの充電時間の短縮のために、直流充電電力の高出力化が求められている。高出力化を実現するための充電装置としては、例えば特許文献1の充電装置が知られている。
特許文献1に記載の充電装置は、交流電源とバッテリの間において互いに並列接続された複数の充電器を備えている。
この充電装置では、複数の充電器の1つ(マスタ充電器)がマスタ動作し、残り(スレーブ充電器)がスレーブ動作し、複数の充電器が協働して直流充電電力を生成し、該直流充電電力によりバッテリを充電する。
特開2011−176959号
特許文献1に記載の充電装置によれば、互いに並列接続されたマスタ充電器およびスレーブ充電器によって、直流充電電力の高出力化が実現される。
しかしながら、この充電装置では、2種類の充電器、すなわち、マスタとしてのみ動作可能なマスタ充電器と、スレーブとしてのみ動作可能なスレーブ充電器の異なる2つの専用の充電器を用意する必要があるため、汎用性が悪く、またコストが高いという問題があった。
そこで、本発明の課題は、汎用性の低下およびコスト高を招くことなく直流充電電力の高出力化が可能な充電装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、(1)交流電源とバッテリの間において並列接続された複数の充電器を備え、前記複数の充電器の1つがマスタ動作し、残りがスレーブ動作しながら、前記複数の充電器が協働して直流充電電力を生成し、該直流充電電力により前記バッテリを充電する充電装置であって、前記複数の充電器をループ状に接続し、該ループ内で隣接する充電器間において一方向にのみメッセージの伝送を可能にする充電器通信ラインを備え、前記複数の充電器の各々は、上位コントローラから送信された充電許可信号および充電指令データを受信可能とされるとともに、固有の機器ID値を有する以外、実質的に同一のものであり、前記複数の充電器は、前記充電許可信号を受信した時に、前記ループ内で隣接する充電器間において各充電器の機器ID値に関する機器IDメッセージを送受信して、各機器IDメッセージを前記ループ内で前記充電器通信ラインを介して循環させ、循環される各機器IDメッセージの機器ID値の多寡に基づいて、充電器自身がマスタ動作すべきかスレーブ動作すべきかを認識することを特徴とする充電装置としたものである。
この構成(1)によれば、それぞれ固有の機器ID値を有する以外は実質的に同一の複数の充電器を並列接続するだけで、複数の充電器が、上位コントローラの充電許可信号を受信した時に、各機器ID値に関する機器IDメッセージをループ状に充電器通信ラインを介して循環させることにより、循環される各機器IDメッセージの機器ID値の多寡に基づいて、マスタ動作すべきかスレーブ動作すべきかを認識するので、汎用性の低下およびコスト高を招くことなく直流充電電力の高出力化が可能な充電装置を実現することができる。
ここで、充電器が実質的に同一であるとは、汎用性を低下させない程度の範囲にあること(例えば、充電器2で用いられる各種データや充電器2の外形が違う程度であっても同一の範囲に含まれる)を意味する。
上記構成(1)において、(2)前記複数の充電器は、受信した機器IDメッセージの機器ID値と充電器自身に格納された機器ID値とを比較し、受信した機器IDメッセージの機器ID値が充電器自身に格納された機器ID値未満の場合に、充電器自身に格納された機器ID値に関する機器IDメッセージを前記ループ内で循環させ、受信した機器IDメッセージの機器ID値が充電器自身に格納された機器ID値よりも大きい場合に、受信した機器IDメッセージを、充電器自身に格納させるとともに前記ループ内で循環させ、受信した機器IDメッセージの機器ID値が充電器自身に格納された機器ID値と同じ場合に、充電器自身がマスタ動作すべきと認識することが好ましい。
この構成(2)によれば、複数の充電器が、受信した機器IDメッセージの機器ID値と充電器自身に格納された機器ID値とを比較し、各機器IDメッセージを循環させるだけで、受信した機器IDメッセージの機器ID値と充電器自身に格納された機器ID値が同じ場合(すなわち最も大きな機器ID値を有する充電器が該機器ID値に関する機器IDメッセージを受信した場合)に、充電器自身がマスタ動作すべきであると認識するので、マスタ充電器の選定を簡単に行うことができる。
上記構成(2)において、(3)前記複数の充電器は、機器IDメッセージを送信する前に充電器自身の故障の有無を判定し、充電器自身に故障が無い場合に、充電器自身の機器ID値に関する機器IDメッセージを前記ループ内で循環させる一方、充電器自身に故障が有る場合に、前記各機器ID値よりも小さな値に設定した機器ID値に関する機器IDメッセージを前記ループ内で循環させ、該故障の有る充電器自身をマスタ動作すべき対象から外すことが好ましい。
この構成(3)によれば、複数の充電器が、充電器自身の故障の有無を判定し、充電器自身に故障が有る場合に、各機器ID値よりも小さな値に設定した機器ID値に関する機器IDメッセージを循環させ、故障の有る充電器自身をマスタ動作すべき対象から外すので、故障の有る充電器がマスタ充電器として選定されることが防止される。
上記構成(1)〜(3)のいずれかにおいて、(4)マスタ動作すべきと認識したマスタ充電器は、初期値に関するスレーブ数確定メッセージを前記ループ内で前記充電器通信ラインを介して一巡させ、マスタ充電器以外の充電器は、前記スレーブ数確定メッセージが前記ループ内で一巡する間、受信したスレーブ数確定メッセージに基づいて、該充電器自身がスレーブ動作すべきと認識するとともに、受信したスレーブ数確定メッセージの初期値を所定量変化させ、マスタ充電器は、一巡したスレーブ数確定メッセージの初期値の変化量に基づいて、スレーブ動作可能な充電器のスレーブ数を確定することが好ましい。
この構成(4)によれば、マスタ動作すべきと認識したマスタ充電器が、スレーブ数確定メッセージを一巡させるだけで、マスタ充電器以外の充電器が、受信したスレーブ数確定メッセージに基づいて、スレーブ動作すべきと認識するので、スレーブ充電器の選定を簡単に行うことができる。また、マスタ充電器は、一巡したスレーブ数確定メッセージの初期値の変化量だけでスレーブ数を確定するので、スレーブ数を簡単に把握することができる。
上記構成(4)において、(5)前記複数の充電器は、機器IDメッセージを送信する前に充電器自身の故障の有無を判定し、マスタ充電器以外の充電器は、前記スレーブ数確定メッセージが前記ループ内で一巡する間、充電器自身に故障が無い場合に、受信したスレーブ数確定メッセージの初期値を所定量変化させる一方、充電器自身に故障が有る場合に、受信したスレーブ数確定メッセージの初期値を変化させず、該故障の有る充電器自身を前記スレーブ数の確定の対象から外すことが好ましい。
この構成(5)によれば、複数の充電器が、充電器自身の故障の有無を判定し、マスタ充電器以外の充電器が、充電器自身に故障が有る場合に、受信したスレーブ数確定メッセージの初期値を変化させず、故障の有る充電器自身をスレーブ数の確定の対象から外すので、マスタ充電器は、スレーブ動作可能な充電器の数を確定することができる。
上記構成(1)〜(5)のいずれかにおいて、(6)前記充電指令データは、前記バッテリの定電流充電制御を行うための指令電流値Iaに関する定電流充電指令データを含み、マスタ動作すべきと認識したマスタ充電器は、前記定電流充電指令データを受信した時に、前記指令電流値Iaをマスタ動作およびスレーブ動作可能な充電器の総数で除算して算出した目標電流値Ibに関する電流指令値メッセージを前記ループ内で前記充電器通信ラインを介して一巡させ、マスタ動作およびスレーブ動作可能な充電器は、前記目標電流値Ibに基づいて、定電流充電制御を行うことが好ましい。
この構成(6)によれば、マスタ動作すべきと認識したマスタ充電器が、上位コントローラから定電流充電指令データを受信した時に、目標電流値Ibに関する電流指令値メッセージを一巡させるだけで、マスタ動作およびスレーブ動作可能な充電器が、目標電流値Ibに基づいて、定電流充電制御を行うので、定電流充電制御が複雑化しない。
上記構成(1)〜(6)のいずれかにおいて、(7)前記充電指令データは、前記バッテリの定電圧充電制御を行うための指令電圧値Vに関する定電圧充電指令データを含み、マスタ動作すべきと認識したマスタ充電器は、前記定電圧充電指令データを受信した時に、前記指令電圧値Vの電圧を前記バッテリに印加した時に該バッテリに流れる推定電流値Icを算出し、前記推定電流値Icが該充電器の許容電流値Id未満である場合に、前記指令電圧値Vに基づいて該マスタ充電器のみで定電圧充電制御を行い、該充電器以外のスレーブ動作可能なスレーブ充電器に充電制御を行わせない一方、前記推定電流値Icが前記許容電流値Id以上である場合に、前記推定電流値Icと前記許容電流値Idとの差分値(Ic−Id)をスレーブ充電器の総数で除算して算出した目標電流値Ieに関する電流指令値メッセージを前記ループ内で前記充電器通信ラインを介して一巡させ、前記指令電圧値Vに基づいて該マスタ充電器のみで定電圧充電制御を行うとともに、前記目標電流値Ieに基づいてスレーブ充電器に定電流充電制御を行わせることが好ましい。
この構成(7)によれば、マスタ動作すべきと認識したマスタ充電器が、上位コントローラから定電圧充電指令データを受信した時に、推定電流値Icが許容電流値Id未満である場合に、マスタ充電器のみが指令電圧値Vに基づいて定電圧充電制御を行う一方、推定電流値Icが許容電流値Id以上である場合に、マスタ充電器が指令電圧値Vに基づいて定電圧充電制御を行い、かつ、目標電流値Ieに関する電流指令値メッセージを一巡させるだけで、スレーブ動作可能なスレーブ充電器に目標電流値Ieに基づいて定電流充電制御を行わせるので、定電圧充電制御が複雑化しない。
上記構成(1)〜(7)のいずれかにおいて、(8)前記複数の充電器は、前記各機器ID値を記憶するメモリ手段を含んでいることが好ましい。
この構成(8)によれば、メモリ手段が機器ID値を記憶するので、機器ID値の管理が容易となる。
上記構成(1)〜(7)のいずれかにおいて、(9)前記複数の充電器は、前記各機器ID値となる乱数値を発生させる乱数発生手段を含んでいることが好ましい。
この構成(9)によれば、乱数発生手段が機器ID値となる乱数値を発生させるので、機器ID値を記憶する手段が不要となる。また、機器ID値が乱数値により変化するので、マスタ充電器やスレーブ充電器を変更することができる。
本発明によれば、汎用性の低下およびコスト高を招くことなく直流充電電力の高出力化が可能な充電装置を提供することができる。
本発明に係る充電装置の構成を示すブロック図である。 本発明に係る充電装置の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る充電装置の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る充電装置の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る充電装置の動作を示すフローチャートである。 バッテリの等価回路図である。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
本発明に係る充電装置1は、図1に示すように、複数の(この実施例では3つの)充電器2(2A〜2C)と、CAN通信ライン6と、充電許可信号ライン7と、充電器通信ライン8とを備えている。複数の充電器2は、CAN通信ライン6と充電許可信号ライン7とにより、充電装置1外部(電気自動車等の車両側)に設けられた上位コントローラ3と接続されている。
各充電器2A〜2Cは、交流電源4とバッテリ5の間において互いに並列接続されている。各充電器2A〜2Cは、それぞれ固有の機器ID値(例えば10、20、15)を有する。各充電器2A〜2Cは、固有の機器ID値を有する以外は、実質的に同一のものである。
ここで、充電器2が実質的に同一であるとは、汎用性を低下させない程度の範囲にあること(例えば、充電器2で用いられる各種データや充電器2の外形が違う程度であっても同一の範囲に含まれる)を意味する。
また、各充電器2A〜2Cは、通信部10と、制御部11と、充電回路12と、機器ID情報部13と、電流検出部14と、電圧検出部15とを含んでいる。
各通信部10は、上位コントローラ3や他の通信部10との間でデータやメッセージの送受信を行うものである。各通信部10は、送信すべきデータやメッセージを格納する送信バッファ(図示略)を有する。
制御部11は、充電器2全体の制御を行うものである。
充電回路12は、交流電源4の交流を直流に変換する任意のコンバータからなる。
機器ID情報部13は、機器ID値に関する機器ID情報を有している。機器ID情報部13は、機器ID値を記憶するEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)やディップスイッチ等のメモリ手段からなる。このメモリ手段13により機器ID値が記憶され、機器ID値の管理が容易となる。
電流検出部14および電圧検出部15は、それぞれ充電回路12の出力電流および出力電圧を検出するものである。
上位コントローラ3は、3つの充電器2A〜2Cのそれぞれに対して、バッテリ5の充電許可に関する充電許可信号、および、バッテリ5の充電指令に関する充電指令データを送信し得る。また、上位コントローラ3は、車両のバッテリ5のBMS(Battery Management System)管理も行う。
CAN通信ライン6は、各充電器2A〜2Cの通信部10と上位コントローラ3との間での充電指令データ等のデータの伝送を可能とする。
充電許可信号ライン7は、各充電器2A〜2Cの制御部11と上位コントローラ3とを接続し、上位コントローラ3から送信される充電許可信号の制御部11への伝送を可能とする。充電許可信号ライン7は、CAN通信ライン6とは独立して配置されている。
充電器通信ライン8は、3つの充電器2A〜2Cをループ状に接続し、該充電器通信ライン8で形成されるループ内で隣接する充電器2間において一方向にのみメッセージの伝送を可能にする。充電器通信ライン8は、充電器2A、2B、2Cからそれぞれ充電器2B、2C、2Aに対し、メッセージの伝送を可能にする。このメッセージとしては、後述するように、機器IDメッセージ、スレーブ数確定メッセージ、電流指令値メッセージ、故障メッセージ等が挙げられる。
次に、本発明に係る充電装置1の動作、すなわち、マスタ充電器の選定処理、スレーブ充電器の選定処理、故障判定処理、マスタ処理、スレーブ処理および充電制御処理について、図2〜5を参照して説明する。
[マスタ充電器およびスレーブ充電器の選定処理、ならびに故障判定処理]
各充電器2A〜2Cは、充電許可信号ライン7を介して上位コントローラ3から充電許可信号を受信した時に、ループ内で隣接する充電器2間において各充電器2A〜2Cの機器ID値に関する機器IDメッセージを送受信して、各機器IDメッセージをループ内で充電器通信ライン8を介して循環させ、循環される各機器IDメッセージの機器ID値の多寡に基づいて、充電器2自身がマスタ動作すべきかスレーブ動作すべきか(マスタ充電器となるかスレーブ充電器となるか)を認識する。
ここでは、最も大きな機器ID値を有する充電器2(2B)をマスタ充電器として選定し、他の充電器2(2A、2C)をスレーブ充電器として選定する処理について説明する。
図2に示すように、各充電器2A〜2Cの制御部11は、まず、機器IDメッセージを送信する前に(上位コントローラ3から充電許可信号を受信した直後に)該充電器2A〜2C自身の故障の有無を判定する故障判定処理を行う(同図のステップS1)。
この故障判定処理において、各制御部11は、電流検出部14、電圧検出部15、温度検出部(図示略)によって検出される充電回路12の出力電流、出力電圧および温度等がそれぞれ予め設定された異常値(閾値)以上であるか否かに基づいて、故障の有無を判定する。
各制御部11は、充電器2自身に故障が無い場合には、メモリ手段(機器ID情報部)13に記憶された機器ID値(10、20、15)に関する機器IDメッセージを、通信部10の送信バッファに格納する(ステップS2でNOおよびS3)。一方、各制御部11は、充電器2自身に故障が有る場合には、メモリ手段13に記憶された機器ID値ではなく、各機器ID値よりも小さな値(例えば0)に設定した機器ID値に関する機器IDメッセージを送信バッファに記憶する(ステップS2でYESおよびS4)。機器ID値=0に設定された充電器2はマスタ充電器の選定候補から除外される。
次に、各制御部11は、送信バッファに格納された機器IDメッセージを、DOUT端子から充電器通信ライン8を介して、隣接する充電器2の制御部11に送信(DOUT送信)する(ステップS5)。
ここで、充電器2A〜2Cのいずれにも故障が無い場合には、充電器2Aから充電器2Bに機器IDメッセージ(機器ID値=10)が送信され、充電器2Bから充電器2Cに機器IDメッセージ(機器ID値=20)が送信され、充電器2Cから充電器2Aに機器IDメッセージ(機器ID値=15)が送信される。
なお、充電器2A〜2Cのどれかに故障が有る場合(例えば充電器2Aに故障が有る場合)には、故障が有る充電器2(例えば2A)から隣接する充電器2(例えば2B)に、機器IDメッセージ(機器ID値=0)が送信される。
次に、各制御部11は、DIN端子でメッセージを受信(DIN受信)するまで待機する(ステップS6)。
各制御部11は、DIN端子でメッセージを受信した時、この受信メッセージが機器IDメッセージか否かを判定する(ステップS7)。
各制御部11は、この受信メッセージが機器IDメッセージでない(後述するスレーブ数確定メッセージである)場合、充電器2自身がスレーブ動作すべきと認識して、後述するスレーブ処理を行う(ステップS30)。
一方、各制御部11は、この受信メッセージが機器IDメッセージである場合、受信した機器IDメッセージの機器ID値が充電器2自身の機器ID値と同じであるか否かを判定する(ステップS8)。
各制御部11は、受信した機器IDメッセージの機器ID値が自己の機器ID値と同じである場合、充電器2自身がマスタ動作すべきと認識して、後述するマスタ処理を行う(ステップS20)。
一方、各制御部11は、受信した機器IDメッセージの機器ID値が自己の機器ID値と同じでない場合、送信バッファの機器IDメッセージの機器ID値が、受信した機器IDメッセージの機器ID値未満であるか否かを判定する(ステップS9)。
各制御部11は、送信バッファの機器IDメッセージの機器ID値が、受信した機器IDメッセージの機器ID値未満でない場合、送信バッファの機器IDメッセージをDOUT端子から送信する(ステップS9でNOおよびS5)。
一方、各制御部11は、送信バッファの機器IDメッセージの機器ID値が、受信した機器IDメッセージの機器ID値未満である場合、受信した機器IDメッセージの機器ID値に設定した機器ID値を含む機器IDメッセージを送信バッファに格納し(ステップS9でYESおよびS10)、送信バッファの機器IDメッセージをDOUT端子から送信する(ステップS5)。
ここで、充電器2A〜2Cのいずれにも故障が無い場合には、充電器2A(機器ID値=10)は、充電器2Cから機器IDメッセージ(機器ID値=15)を受信し(ステップS6およびS7)、受信した機器IDメッセージの機器ID値=15に設定した機器IDに関する機器IDメッセージを送信バッファに格納して、送信バッファの機器IDメッセージをDOUT端子から送信する(ステップS8、S9、S10およびS5)。
また、充電器2B(機器ID値=20)は、充電器2Aから機器IDメッセージ(機器ID値=10)を受信し(ステップS6およびS7)、送信バッファの機器IDメッセージをDOUT端子から送信する(ステップS7,S8、S9およびS5)。
また、充電器2C(機器ID値=15)は、充電器2Bから機器IDメッセージ(機器ID値=20)を受信し(ステップS6およびS7)、受信した機器IDメッセージの機器ID値=20に設定した機器IDに関する機器IDメッセージを送信バッファに格納して、送信バッファの機器IDメッセージをDOUT端子から送信する(ステップS8、S9、S10およびS5)。
これを繰り返すことで、各充電器2A〜2C間で、充電器通信ライン8を介して機器IDメッセージが循環されて、最終的に、機器ID値の最も大きな充電器(マスタ充電器)2Bが、マスタ動作すべきと認識して、マスタ処理を行い、他の充電器(スレーブ充電器)2A、2Cが、スレーブ動作すべきと認識して、スレーブ処理を行う。
なお、充電器2A〜2Cに故障が有る場合についても、上記と同様にして、マスタ充電器およびスレーブ充電器の選定処理が行われることは言うまでもない。
[マスタ処理]
図3に示すように、マスタ動作すべきと認識したマスタ充電器2Bの制御部11は、スレーブ動作可能な充電器2の数(スレーブ数)を確定するために、まず、初期値に関するスレーブ数確定メッセージを送信バッファに格納する(同図のステップS21)。そして、この制御部11は、送信バッファに格納されたスレーブ数確定メッセージをDOUT端子から送信する(ステップS22)。
次に、この制御部11は、DIN端子でスレーブ数確定メッセージを受信するまで待機する(ステップS23)。
この制御部11は、DIN端子でメッセージを受信した時、この受信メッセージがスレーブ数確定メッセージか否かを判定する(ステップS24)。この制御部11は、この受信メッセージがスレーブ数確定メッセージでない場合、DIN端子でスレーブ数確定メッセージを受信するまで待機する。
この制御部11は、後述するように、受信メッセージが、一巡されたスレーブ数確定メッセージである場合、受信したスレーブ数確定メッセージの初期値の変化量をスレーブ動作可能な充電器2の数(スレーブ数)Qと認識する(ステップS25)。これにより、マスタ処理は終了する。その後、マスタ充電器2Bは、バッテリ5を充電する充電制御処理を行う(ステップS40)。
[スレーブ処理]
図4に示すように、スレーブ動作すると認識した充電器2A、2Cの各制御部11は、DIN端子でメッセージを受信するまで待機する(同図のステップS31)。
各制御部11は、DIN端子でメッセージを受信した時、この受信メッセージがスレーブ数確定メッセージか否かを判定する(ステップS32)。この制御部11は、この受信メッセージがスレーブ数確定メッセージでない(機器IDメッセージ等である)場合、DIN端子でスレーブ数確定メッセージを受信するまで待機する。
各制御部11は、この受信メッセージがスレーブ数確定メッセージである場合、充電器2A、2Cに故障が有るか否かを判定する(ステップS33)。
各制御部11は、充電器2A、2Cに故障が無い場合に、受信したスレーブ数確定メッセージの初期値を所定量変化、例えば1加算(または1減算)したスレーブ数確定メッセージを送信バッファに格納する(ステップS33でNOおよびS34)。一方、各制御部11は、充電器2A、2Cに故障が有る場合に、受信したスレーブ数確定メッセージの初期値を変化させることなく、スレーブ数確定メッセージを送信バッファに格納する(ステップS33でYESおよびS35)。
そして、各制御部11は、送信バッファのスレーブ数確定メッセージをDOUT端子から送信する(ステップS36)。これにより、スレーブ処理は終了する。
ここで、充電器2A〜2Cのいずれにも故障が無い場合には、以下のとおりにスレーブ処理が実行される。マスタ充電器2Bは、スレーブ数確定メッセージ(初期値=0)を充電器2Cに送信し(図3のステップS21およびS22)、スレーブ数確定メッセージ(初期値=0)を受信した充電器2Cは、初期値に1を加算してスレーブ数確定メッセージ(カウント値=1)を充電器2Aに送信し(図4のステップS31、S32、S33、S34およびS36)、スレーブ数確定メッセージ(カウント値=1)を受信した充電器2Aは、カウント値1に1を加算してスレーブ数確定メッセージ(カウント値=2)をマスタ充電器2Bに送信し(図4のステップS31、S32、S33、S34およびS36)、一巡したスレーブ数確定メッセージ(カウント値=2)を受信したマスタ充電器2Bは、スレーブ数確定メッセージの初期値の変化量=2をスレーブの数Qと認識する(図3のステップS23〜S25)。
換言すれば、マスタ充電器2Bは、初期値に関するスレーブ数確定メッセージをループ内で充電器通信ライン8を介して一巡させ、マスタ充電器2B以外の充電器2A、2Cは、スレーブ数確定メッセージがループ内で一巡する間、受信したスレーブ数確定メッセージに基づいて、該充電器2A、2C自身がスレーブ動作すべきと認識するとともに、受信したスレーブ数確定メッセージの初期値を所定量変化させ、マスタ充電器2Bは、一巡したスレーブ数確定メッセージの初期値の変化量に基づいて、スレーブ動作可能な充電器2A、2Cのスレーブ数Qを確定する。
なお、充電器2A、2Cに故障が有る場合についても、上記と同様にして、マスタ処理およびスレーブ処理が行われることは言うまでもない。
[充電制御処理]
マスタ動作すべきと認識したマスタ充電器2Bは、スレーブ数Qを確定すると、CAN通信ライン6を介して上位コントローラ3から送信された充電指令データに従ってバッテリ5を充電する充電制御処理を行う。
なお、充電指令データには、バッテリ5の定電流充電制御を行うための指令電流値Iaに関する定電流充電指令データと、バッテリ5の定電圧充電制御を行うための指令電圧値Vに関する定電圧充電指令データとが含まれる。
図5に示すように、このマスタ充電器2Bの制御部11は、まず、充電器通信ライン8を介して各充電器2から送信された故障メッセージをDIN端子で受信したか否かを判定する(同図のステップS41)。
この制御部11は、故障メッセージを受信した場合、故障が有る充電器2を上位コントローラ3に通知して(ステップS42)、故障が有る充電器2の充電制御動作を禁止する(ステップS43)。
一方、この制御部11は、故障メッセージを受信しない場合、上位コントローラ3から送信された定電流充電指令データを受信するまで待機する(ステップS44)。
この制御部11は、定電流充電指令データを受信した時に、定電流充電指令データの定指令値電流値Iaをマスタ動作およびスレーブ動作可能な充電器2の総数P(P=Q+1)で除算して算出した目標電流値Ib=Ia/Pに関する電流指令値メッセージを、充電器通信ライン8を介して送信し(ステップS45およびS46)、充電器通信ライン8を介してループ内で一巡させる。そして、マスタ動作可能な充電器2Bおよびスレーブ動作可能な充電器2A、2Cの各制御部11は、受信した電流指令値メッセージの目標電流値Ibに基づいて、定電流充電制御を行う(ステップS47)。
次に、マスタ充電器2Bの制御部11は、上位コントローラ3から送信された定電圧充電指令データを受信するまで待機する(ステップS48)。
この制御部11は、定電圧充電指令データを受信した時に、定電圧充電指令データの指令電圧値Vと、バッテリ5に印加する参照電圧値V1、V2と、参照電圧値V1、V2の印加時にバッテリ5に流れる参照電流値I1、I2とに基づいて、指令電圧値Vの電圧の印加時にバッテリ5に流れる推定電流値Icを以下の式(1)により算出する(ステップS49)。
Figure 2014192960
ここで、式(1)は、次のように導出される。
図6に示すように、バッテリ5の電圧値および内部抵抗値をそれぞれE、rとすると、参照電圧値V1、V2をそれぞれバッテリ5に印加した時に、該バッテリ5に流れる参照電流値I1、I2はそれぞれ、以下の式(2)および(3)になる。
Figure 2014192960
Figure 2014192960
そして、式(2)および(3)より、Eおよびrについて以下の式(4)および(5)が導出される。
Figure 2014192960
Figure 2014192960
さらに、V、E、rおよびIcの関係は、以下の(6)式になる。
Figure 2014192960
したがって、以下の式(6)に式(4)および(5)を代入してIcについて解くと、上記の式(1)が導出される。
次に、マスタ充電器2Bの制御部11は、推定電流値Icが該マスタ充電器2Bの許容電流値Id未満であるか否かを判定する(ステップS50)。
推定電流値Icが該マスタ充電器2Bの許容電流値Id未満である場合、マスタ充電器2Bの制御部11のみが、指令電圧値Vに基づいて定電圧充電制御を行う(ステップS50のYESおよびS51)。この時、この制御部11は、スレーブ動作可能なスレーブ充電器2A、2Cに充電制御を行わせない。
一方、推定電流値Icが許容電流値Id以上である場合、マスタ充電器2Bの制御部11は、推定電流値Icと許容電流値Idとの差分値(Ic−Id)をスレーブ充電器2A、2Cの総数(スレーブ数)Q(=P−1)で除算して算出(ステップS50のNOおよびS52)した目標電流値Ieに関する電流指令値メッセージを、充電器通信ライン8を介して送信し(ステップS53)、充電器通信ライン8を介してループ内で一巡させる。そして、マスタ充電器2Bの制御部11のみが、指令電圧値Vに基づいて定電圧充電制御を行うとともに、目標電流値Ieに基づいてスレーブ充電器2A、2Cに定電流充電制御を行わせる(ステップS54)。
以上の動作により、充電制御処理が終了する。
この充電装置1によれば、実質的に同一の複数の充電器2を並列接続するだけで、複数の充電器2が、上位コントローラ3の充電許可信号を受信した時に、各機器IDメッセージを循環させることにより、マスタ動作すべきかスレーブ動作すべきかを認識するので、汎用性の低下およびコスト高を招くことなく直流充電電力の高出力化が可能となる。
特に、各充電器2が、受信した機器IDメッセージの機器ID値と充電器2自身に格納された機器ID値とを比較し、各機器IDメッセージを循環させるだけで、マスタ充電器の選定を簡単に行うことができる。
また、各充電器2が、充電器2自身に故障が有る場合に、各機器ID値よりも小さな値に設定した機器IDメッセージを循環させ、故障の有る充電器2自身をマスタ動作すべき対象から外すので、故障の有る充電器2がマスタ充電器として選定されることが防止される。
特に、マスタ動作すべきと認識したマスタ充電器2Bが、スレーブ数確定メッセージを一巡させるだけで、スレーブ充電器の選定を簡単に行うことができる。
また、マスタ充電器2Bは、一巡したスレーブ数確定メッセージの初期値の変化量だけでスレーブ数を確定するので、スレーブ数を簡単に把握することができる。
さらに、マスタ充電器2B以外の充電器2A、2Cが、充電器2A(2C)自身に故障が有る場合に、受信したスレーブ数確定メッセージの初期値を変化させず、故障の有る充電器2A(2C)自身をスレーブ数の確定の対象から外すので、マスタ充電器2Bは、スレーブ動作可能な充電器の数を確定することができる。
また、この充電装置1によれば、マスタ動作すべきと認識したマスタ充電器2Bが、上位コントローラ3から定電流充電指令データを受信した時に、目標電流値Ibに関する電流指令値メッセージを一巡させるだけで、マスタ動作およびスレーブ動作可能な充電器2A〜2Cが、目標電流値Ibに基づいて、定電流充電制御を行うので、定電流充電制御が複雑化しない。
さらに、この充電装置1によれば、マスタ動作すべきと認識したマスタ充電器2Bが、上位コントローラ3から定電圧充電指令データを受信した時に、推定電流値Icが許容電流値Id未満である場合に、マスタ充電器2Bのみが指令電圧値Vに基づいて定電圧充電制御を行う一方、推定電流値Icが許容電流値Id以上である場合に、マスタ充電器2Bが指令電圧値Vに基づいて定電圧充電制御を行い、かつ、目標電流値Ieに関する電流指令値メッセージを一巡させるだけで、スレーブ動作可能なスレーブ充電器2A、2Cに目標電流値Ieに基づいて定電流充電制御を行わせるので、定電圧充電制御が複雑化しない。
さらに、この充電装置1によれば、充電器通信ライン8によって各種メッセージが循環されるので、各充電器2の通信用アドレスが不要になる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明の構成はこれらの実施形態に限定されるものではない。
例えば、複数の充電器2(2A〜2C)の機器ID情報部13は、メモリ手段13に限定されるものではなく、各機器IDとなる乱数値データを発生させる乱数発生手段13からなっていてもよい。なお、この時、各乱数発生手段13で全て同じアルゴリズムが用いられているので、各充電器2で異なる乱数値とするために、乱数値を発生させる初期データ値(Seed)あるいは計算回数が、充電器2(2A〜2C)毎に異なるように設定される。この場合、例えば、初期データ値として充電器2(2A〜2C)の内部温度を使用するのが好適である。
この構成によれば、乱数発生手段13が機器ID値となる乱数値を発生させるので、機器ID値を記憶する手段が不要となる。また、機器ID値が乱数値により変化するので、マスタ充電器やスレーブ充電器を変更することができる。
また、上記実施例では、最も大きな機器ID値を有する充電器2(2B)がマスタ充電器とされ、他の充電器2(2A、2C)がスレーブ充電器とされていたが、これに限定されるものではなく、最も小さな機器ID値を有する充電器2(2A)がマスタ充電器とされ、他の充電器2(2B、2C)がスレーブ充電器とされてもよい。
また、上記実施例で説明した機器IDデータの機器ID値およびスレーブ数確定データの初期値等は、一例にすぎない。
1 充電装置
2、2A〜2C 充電器
3 上位コントローラ
4 交流電源
5 バッテリ
6 CAN通信ライン
7 充電許可信号ライン
8 充電器通信ライン
10 通信部
11 制御部
12 充電回路
13 機器ID情報部
14 電流検出部
15 電圧検出部

Claims (9)

  1. 交流電源とバッテリの間において並列接続された複数の充電器を備え、前記複数の充電器の1つがマスタ動作し、残りがスレーブ動作しながら、前記複数の充電器が協働して直流充電電力を生成し、該直流充電電力により前記バッテリを充電する充電装置であって、
    前記複数の充電器をループ状に接続し、該ループ内で隣接する充電器間において一方向にのみメッセージの伝送を可能にする充電器通信ラインを備え、
    前記複数の充電器の各々は、上位コントローラから送信された充電許可信号および充電指令データを受信可能とされるとともに、固有の機器ID値を有する以外、実質的に同一のものであり、
    前記複数の充電器は、前記充電許可信号を受信した時に、前記ループ内で隣接する充電器間において各充電器の機器ID値に関する機器IDメッセージを送受信して、各機器IDメッセージを前記ループ内で前記充電器通信ラインを介して循環させ、循環される各機器IDメッセージの機器ID値の多寡に基づいて、充電器自身がマスタ動作すべきかスレーブ動作すべきかを認識することを特徴とする充電装置。
  2. 前記複数の充電器は、受信した機器IDメッセージの機器ID値と充電器自身に格納された機器ID値とを比較し、受信した機器IDメッセージの機器ID値が充電器自身に格納された機器ID値未満の場合に、充電器自身に格納された機器ID値に関する機器IDメッセージを前記ループ内で循環させ、受信した機器IDメッセージの機器ID値が充電器自身に格納された機器ID値よりも大きい場合に、受信した機器IDメッセージを、充電器自身に格納させるとともに前記ループ内で循環させ、受信した機器IDメッセージの機器ID値が充電器自身に格納された機器ID値と同じ場合に、充電器自身がマスタ動作すべきと認識することを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
  3. 前記複数の充電器は、機器IDメッセージを送信する前に充電器自身の故障の有無を判定し、充電器自身に故障が無い場合に、充電器自身の機器ID値に関する機器IDメッセージを前記ループ内で循環させる一方、充電器自身に故障が有る場合に、前記各機器ID値よりも小さな値に設定した機器ID値に関する機器IDメッセージを前記ループ内で循環させ、該故障の有る充電器自身をマスタ動作すべき対象から外すことを特徴とする請求項2に記載の充電装置。
  4. マスタ動作すべきと認識したマスタ充電器は、初期値に関するスレーブ数確定メッセージを前記ループ内で前記充電器通信ラインを介して一巡させ、
    マスタ充電器以外の充電器は、前記スレーブ数確定メッセージが前記ループ内で一巡する間、受信したスレーブ数確定メッセージに基づいて、該充電器自身がスレーブ動作すべきと認識するとともに、受信したスレーブ数確定メッセージの初期値を所定量変化させ、
    マスタ充電器は、一巡したスレーブ数確定メッセージの初期値の変化量に基づいて、スレーブ動作可能な充電器のスレーブ数を確定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の充電装置。
  5. 前記複数の充電器は、機器IDメッセージを送信する前に充電器自身の故障の有無を判定し、
    マスタ充電器以外の充電器は、前記スレーブ数確定メッセージが前記ループ内で一巡する間、充電器自身に故障が無い場合に、受信したスレーブ数確定メッセージの初期値を所定量変化させる一方、充電器自身に故障が有る場合に、受信したスレーブ数確定メッセージの初期値を変化させず、該故障の有る充電器自身を前記スレーブ数の確定の対象から外すことを特徴とする請求項4に記載の充電装置。
  6. 前記充電指令データは、前記バッテリの定電流充電制御を行うための指令電流値Iaに関する定電流充電指令データを含み、
    マスタ動作すべきと認識したマスタ充電器は、前記定電流充電指令データを受信した時に、前記指令電流値Iaをマスタ動作およびスレーブ動作可能な充電器の総数で除算して算出した目標電流値Ibに関する電流指令値メッセージを前記ループ内で前記充電器通信ラインを介して一巡させ、
    マスタ動作およびスレーブ動作可能な充電器は、前記目標電流値Ibに基づいて、定電流充電制御を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の充電装置。
  7. 前記充電指令データは、前記バッテリの定電圧充電制御を行うための指令電圧値Vに関する定電圧充電指令データを含み、
    マスタ動作すべきと認識したマスタ充電器は、前記定電圧充電指令データを受信した時に、前記指令電圧値Vの電圧を前記バッテリに印加した時に該バッテリに流れる推定電流値Icを算出し、前記推定電流値Icが該充電器の許容電流値Id未満である場合に、前記指令電圧値Vに基づいて該マスタ充電器のみで定電圧充電制御を行い、該充電器以外のスレーブ動作可能なスレーブ充電器に充電制御を行わせない一方、前記推定電流値Icが前記許容電流値Id以上である場合に、前記推定電流値Icと前記許容電流値Idとの差分値(Ic−Id)をスレーブ充電器の総数で除算して算出した目標電流値Ieに関する電流指令値メッセージを前記ループ内で前記充電器通信ラインを介して一巡させ、前記指令電圧値Vに基づいて該マスタ充電器のみで定電圧充電制御を行うとともに、前記目標電流値Ieに基づいてスレーブ充電器に定電流充電制御を行わせることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の充電装置。
  8. 前記複数の充電器は、前記各機器ID値を記憶するメモリ手段を含んでいることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の充電装置。
  9. 前記複数の充電器は、前記各機器ID値となる乱数値を発生させる乱数発生手段を含んでいることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の充電装置。
JP2013064385A 2013-03-26 2013-03-26 充電装置 Active JP5932696B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013064385A JP5932696B2 (ja) 2013-03-26 2013-03-26 充電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013064385A JP5932696B2 (ja) 2013-03-26 2013-03-26 充電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014192960A true JP2014192960A (ja) 2014-10-06
JP5932696B2 JP5932696B2 (ja) 2016-06-08

Family

ID=51838797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013064385A Active JP5932696B2 (ja) 2013-03-26 2013-03-26 充電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5932696B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016039212A1 (ja) * 2014-09-08 2016-03-17 株式会社豊田自動織機 充電装置
JP2016140120A (ja) * 2015-01-26 2016-08-04 Asti株式会社 充電装置
US20170274791A1 (en) * 2016-03-22 2017-09-28 Hyundai Motor Company Apparatus and method for charging electric vehicle via plural chargers
JP2017211253A (ja) * 2016-05-25 2017-11-30 ニチコン株式会社 並列型の充電装置および該充電装置の校正方法
JP2020162190A (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 Tdk株式会社 電源装置および医療システム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10587136B2 (en) * 2017-07-06 2020-03-10 Qualcomm Incorporated Parallel charging architecture

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5634259A (en) * 1979-08-29 1981-04-06 Hitachi Ltd Initialization system of loop bus network system
JP2007259648A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Power System:Kk キャパシタ蓄電電源用充電装置
JP2007295774A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 電力供給システム及びシステム電源
JP2010183773A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Panasonic Corp 充電装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5634259A (en) * 1979-08-29 1981-04-06 Hitachi Ltd Initialization system of loop bus network system
JP2007259648A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Power System:Kk キャパシタ蓄電電源用充電装置
JP2007295774A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 電力供給システム及びシステム電源
JP2010183773A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Panasonic Corp 充電装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016039212A1 (ja) * 2014-09-08 2016-03-17 株式会社豊田自動織機 充電装置
JP2016140120A (ja) * 2015-01-26 2016-08-04 Asti株式会社 充電装置
US20170274791A1 (en) * 2016-03-22 2017-09-28 Hyundai Motor Company Apparatus and method for charging electric vehicle via plural chargers
CN107215218A (zh) * 2016-03-22 2017-09-29 现代自动车株式会社 用于经由多个充电器对电动车辆充电的设备和方法
US10576834B2 (en) 2016-03-22 2020-03-03 Hyundai Motor Company Apparatus and method for charging electric vehicle via plural chargers
CN107215218B (zh) * 2016-03-22 2021-11-26 现代自动车株式会社 用于经由多个充电器对电动车辆充电的设备和方法
JP2017211253A (ja) * 2016-05-25 2017-11-30 ニチコン株式会社 並列型の充電装置および該充電装置の校正方法
JP2020162190A (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 Tdk株式会社 電源装置および医療システム
JP7188213B2 (ja) 2019-03-25 2022-12-13 Tdk株式会社 電源装置および医療システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5932696B2 (ja) 2016-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5932696B2 (ja) 充電装置
JP6872364B2 (ja) バッテリ制御装置及びバッテリ制御システム
JP6840525B2 (ja) バッテリ制御方法、バッテリ制御装置、及びバッテリパック
JP6275856B2 (ja) 端末、電源アダプター及び充電異常の処理方法
US8525483B2 (en) Control of battery charging power
KR102041839B1 (ko) 완속충전 기반의 전기차 충전 시스템 및 그 충전 방법
WO2017109500A1 (en) Multi-module battery control
TW201810860A (zh) 電池充電裝置及充電系統
CN109895650B (zh) 电力控制系统和车辆
JP2007110853A (ja) Acアダプタ、電子機器及び電源システム
CN104937808B (zh) 用于电能量存储器系统的操控设备
JP2016208832A (ja) バッテリ制御装置、バッテリモジュール、バッテリパック、及びバッテリ制御方法
JP5722285B2 (ja) コントローラ、電源装置および電源システム
CN106226708B (zh) 电力输入检测装置
ITBO20090034A1 (it) Metodo ed apparato per il monitoraggio ed il controllo dello stato di funzionamento delle singole celle di un accumulatore elettrico.
CN103502041A (zh) 用于对电动车辆进行充电的方法、系统以及设备
JP5615452B1 (ja) 電子機器
JP2015231289A (ja) 充電システム、及び充電式車両
JP6210337B2 (ja) 受電電力制御方法、受電電力制御装置および電気機器
JP2014135895A (ja) 充電制御システム及び方法
JP2012210131A (ja) 車載用充電装置
KR102035674B1 (ko) 배터리 모듈들의 전압 균일화 장치 및 방법
TWI543495B (zh) 電池管理方法
US10770907B2 (en) Battery device and control method thereof
JP6113321B1 (ja) 電力変換制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160428

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5932696

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250