JP2014192670A - 無線装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】確実に無線部間の電波干渉を低減することができる。
【解決手段】無線装置は、複数の無線通信部50−1、50−2、…、50−nと、複数の無線通信部50−1〜50−nのうち、少なくとも1つの受信動作中の無線通信部に対する、少なくとも2つの送信動作中の無線通信部による相互作用による妨害波の影響を判定する影響判定部60と、妨害波の影響に基づいて、送信動作中の無線通信部のいずれか一方、または双方の送信周波数を制御する制御部70とを備えている。
【選択図】図8

Description

本発明は、無線装置、その制御方法及びプログラムに関する。
複数の無線部を備えた無線装置の一例は、スマートフォンなどと称される高機能携帯電話機(以下、単に携帯電話という)である。この種の携帯電話は、多くの場合、電話用の無線部以外に、GPS(Global Positioning System)用の無線部や無線LAN(Local Area Network)用の無線部などを備えている。
このような複数の無線部を備えた無線装置にあっては、無線部間の干渉、すなわち、一の無線部に対する他の無線部からの電波干渉が問題になることがある。
電波干渉の一般的な対策はフィルタを用いることであるが、この対策は実装上の問題やコストの問題があるうえ、近年は、前記以外の様々な無線部、例えば、LTE(Long Term Evolution)やWiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)あるいはMM(Multimedia)放送などの無線部が搭載される傾向にあることから、それら全ての無線部に対応したフィルタを追加することは実装やコストの面で現実的に無理である。そこで、制御によって電波干渉を抑制する技術が求められる。
例えば、特許文献1には、複数の周波数帯域の中から一の周波数帯域のチャネルを選択的に切り替えて時分割多重により通信を行うコードレス電話機において、複数の周波数帯域における全チャネルの受信電界強度を測定し、周波数帯域ごとに区分して受信電界強度データとして記憶しておき、通信環境が悪化して通信しているチャネル・スロットから他のチャネル・スロットへ切り替える必要があると判断されると、受信電界強度データに基づいて切り替え先のチャネルを選択し、選択されたチャネル・スロットに基づいて切り替えを行うようにした技術が開示されている。
また、特許文献2には、テレビ受信機能付き携帯電話機において、携帯電話信号がテレビチューナ部から所定レベル以上の干渉を受けていると判定した場合に、チューニングしているチャンネルを維持する範囲で、第1のチューニング用信号(第1のローカル周波数の信号)の周波数と第2のチューニング用信号(第2のローカル周波数の信号)の周波数とを変更するようにした技術が開示されている。
特開2009−284376号公報 特開2005−045537号公報
しかしながら、特許文献1による技術は、受信電界強度に基づいてチャンネル・スロットを切り替えるというものであるが、使用可能なチャンネル・スロットがない場合(複数の周波数帯域の全てが干渉を受けている場合)には対応できないという問題がある。
また、特許文献2の技術は、所定レベル以上の干渉を受けている場合に第1のチューニング用信号と第2のチューニング用信号の周波数を変更するというものであるが、周波数の変更には「チューニングしているチャンネルを維持する範囲で」という制限があり、この制限を超える周波数の変更には対応できないという問題がある。
そこで本発明は、確実に無線部間の電波干渉を低減することができる無線装置、その制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の無線装置は、複数の無線通信部と、前記複数の無線通信部のうち、少なくとも1つの受信動作中の無線通信部に対する、少なくとも2つの送信動作中の無線通信部による相互作用による妨害波の影響を判定する影響判定部と、前記影響判定部により判定された前記妨害波の影響に基づいて、前記送信動作中の無線通信部のいずれか一方、または双方の送信パラメータを制御する制御部と、を備えることを特徴とする無線装置である。
本発明の制御方法は、複数の無線通信部のうち、少なくとも1つの受信動作中の無線通信部に対する、少なくとも2つの送信動作中の無線通信部による相互作用による妨害波の影響を判定する影響判定ステップと、前記妨害波の影響に基づいて、前記送信動作中の無線通信部のいずれか一方、または双方の送信パラメータを制御する制御ステップと、を含むことを特徴とする制御方法である。
本発明のプログラムは、コンピュータに、複数の無線通信部のうち、少なくとも1つの受信動作中の無線通信部に対する、少なくとも2つの送信動作中の無線通信部による相互作用による妨害波の影響を判定する影響判定機能、前記妨害波の影響に基づいて、前記送信動作中の無線通信部のいずれか一方、または双方の送信パラメータを制御する制御機能を実行させることを特徴とするプログラムである。
この発明によれば、確実に無線部間の電波干渉を低減することができる。
本発明の第1実施形態による携帯電話の構成を示すブロック図である。 本第1実施形態による携帯電話の動作を説明するためのフローチャートである。 本第2実施形態による携帯電話の動作を説明するためのフローチャートである。 本第2実施形態の周波数制御を説明するための概念図である。 本第3実施形態による携帯電話の動作を説明するためのフローチャートである。 本第3実施形態のパワー制御を説明するための概念図である。 本第4実施形態による携帯電話の動作を説明するためのフローチャートである。 付記1の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
A.第1実施形態
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による携帯電話の構成を示すブロック図である。図において、携帯電話は、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)無線通信部10と、WLAN(Wireless Local Area Network)無線通信部20と、GPS(Global Positioning System)無線通信部30と、ホスト制御部40とを備えている。
WCDMA無線通信部10は、音声通話、及びデータ通信を行う。また、CDMA基地局圏内の待ち受け動作では、一定期間毎にRF(Radio Frequency)動作を行い、基地局と直ぐに接続できるような動作を繰り返す第1の無線通信システムである。本実施形態では、WCDMA無線通信部10は、WCDMA帯として、例えば送信帯で824MHz〜849MHzを用い、受信帯で869MHz〜894MHzを用いる。
WCDMA無線通信部10は、スイッチ11、フィルタ12、13、送信部(WCDMA TX)14、受信部(WCDMA RX)15、及びWCDMA制御部16を備えている。フィルタ12は、WCDMA TX帯(例:824MHz〜849MHz)を通過させ、それ以外の帯域を遮断する特性を有する。フィルタ13は、WCDMA RX帯(例:869MHz〜894MHz)を通過させ、それ以外の帯域を遮断する特性を有する。その送信信号は、スイッチ11を介してアンテナANT1から出力される。ANT1を用いて信号を受信部(WCDMA RX)15で受信する場合には、WCDMA制御部16は、スイッチ11を切り替え制御する。
WLAN無線通信部20は、WLAN帯を使用してデータ通信を行う第2の無線通信システムである。WLAN帯としては、2.4GHz帯と5GHz帯が存在するが、本実施形態では、2.4GHz帯、例えば2.412GHz〜2.472GHzを、送信及び受信のそれぞれで用いる。WLAN無線通信部20は、フィルタ21、スイッチ22、送信部(WLAN TX)23、受信部(WLAN RX)24、及びWLAN制御部25を備えている。
フィルタ21は、WLAN帯(例えば、2.412GHz〜2.472GHz)を通過させ、それ以外の帯域を遮断する特性を有する。送信部(WLAN TX)23は、スイッチ22、及びフィルタ21を介して、送信信号をアンテナANT2から出力する。アンテナANT2を用いて受信部(WLAN RX)24で信号を受信する場合には、WLAN制御部25は、スイッチ22を切り替え制御する。
GPS無線通信部30は、位置情報等の取得を行う第3の無線通信システムである。GPS無線通信部30は、フィルタ31、受信部(GPS RX)32、及びGPS制御部33を備えている。GPS制御部33は、ホスト制御部40側に設けられる場合もある。フィルタ31は、アンテナANT3で受信した衛星からの受信信号のうち、GPS帯(例えば、1.574GHz〜1.577GHz)を通過させ、それ以外の帯域を遮断する特性を有する。
ホスト制御部40は、WCDMA無線通信部10とWLAN無線通信部20との相互作用による妨害波(IM:Inter Modulation、相互変調歪み)の影響を計算し、GPS無線通信部30におけるGPS帯のRF受信特性への影響が小さくなるように、WCDMA無線通信部10、またはWLAN無線通信部20のいずれか一方、もしくは双方の送信パラメータを制御する。記憶部40aは、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30で使用している送信パラメータを保持する。
一般に、異なる3つ以上の無線通信機能を搭載した端末において、2つの送信動作している無線通信機能が動作した際に、その送信波により妨害波(IM)が発生することが知られている。そこで、妨害波(IM)の発生メカニズムに基づいて、2つの送信動作中の無線通信機能による相互作用による妨害波の影響を判定し、該妨害波の影響に基づいて、2つの送信動作している無線通信機能のうちの一方、あるいは双方の送信パラメータを変更することにより、受信動作している無線通信機能への影響を小さくする。
本第1実施形態では、例えば、GPS測位をしながらWLANを使用しているときに、通話(WCDMAを利用)が着信するような場面において、3つの無線通信が競合することを想定している。そこで、ホスト制御部40は、妨害波(IM)の出力パラメータ(妨害波(IM)の周波数、妨害波(IM)の出力パワー)に基づいて、発生する妨害波(IM)の影響を判定し、該妨害波(IM)の影響に基づいて、GPS帯のRF受信特性への影響が小さくなるように、WCDMA無線通信部10、またはWLAN無線通信部20のいずれか一方、もしくは双方の送信パラメータを変更することによって、GPS無線通信部30への影響を最小限に抑える。
次に、上述した第1実施形態の動作について説明する。
図2は、本第1実施形態による携帯電話の動作を説明するためのフローチャートである。まず、ホスト制御部40は、WLAN無線通信部20、GPS無線通信部30の使用中に、更に着信要求が入ると、WCDMA無線通信部10を稼動させる(ステップS10)。これにより、WLAN無線通信部20、GPS無線通信部30の競合に加えて、WCDMA無線通信部10も競合することになる。
この競合動作において、ホスト制御部40は、WCDMA無線通信部10、及びWLAN無線通信部20の相互作用による妨害波の影響を計算して記憶部40aに格納する(ステップS12)。次に、ホスト制御部40は、ステップS12で計算した妨害波(IM)の影響が予め設定されている所定の閾値以下であるか否かを判定する(ステップS14)。
そして、妨害波(IM)の影響が予め設定されている所定の閾値以下でない場合には(ステップS14のNO)、GPS無線通信部30が妨害波(IM)の影響を受けていると判断し、ホスト制御部40は、WCDMA無線通信部10の送信パラメータが変更可能であるか否かを判定する(ステップS16)。そして、WCDMA無線通信部10の送信パラメータが変更可能である場合には(ステップS16のYES)、ホスト制御部40は、WCDMA制御部16を通じて、WCDMA無線通信部10の送信パラメータの変更を行う(ステップS18)。
次に、ホスト制御部40は、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30の動作が継続しているか否かを判定する(ステップS20)。そして、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30の動作が継続している場合には(ステップS20のYES)、ステップS12に戻り、再度、上述した処理を繰り返す。
そして、ホスト制御部40は、WCDMA無線通信部10の送信パラメータを変更する過程で、妨害波(IM)の影響が予め設定されている所定の閾値以下になるか(ステップS14のYES)、あるいは、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30のいずれかの動作が終了すると(ステップS20のNO)、当該処理を終了する。
このように、WCDMA無線通信部10の送信パラメータを変更することにより、GPS無線通信部30に対する妨害波(IM)の影響を低減することが可能となる。
一方、上述したステップS12〜S20の処理過程で、WCDMA無線通信部10の送信パラメータが変更不可となった場合には(ステップS16のNO)、ホスト制御部40は、WLAN無線通信部20の送信パラメータが変更可能であるか否かを判定する(ステップS22)。そして、WLAN無線通信部20の送信パラメータが変更可能である場合には(ステップS22のYES)、ホスト制御部40は、WLAN制御部25を通じて、WLAN無線通信部20の送信パラメータの変更を行う(ステップS24)。
次に、ホスト制御部40は、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30の動作が継続しているか否かを判定する(ステップS26)。そして、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30の動作が継続している場合には(ステップS26のYES)、ステップS12に戻り、再度、上述した処理を繰り返す。
そして、ホスト制御部40は、WLAN無線通信部20の送信パラメータを変更する過程で、妨害波(IM)の影響が予め設定されている所定の閾値以下になるか(ステップS14のYES)、あるいは、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30のいずれかの動作が終了すると(ステップS26のNO)、当該処理を終了する。また、WLAN無線通信部20の送信パラメータが変更不可となった場合にも(ステップS22のNO)、当該処理を終了する。
このように、WCDMA無線通信部10の送信パラメータを変更しても、妨害波(IM)の影響が予め設定されている所定の閾値以下にならなかった場合には、更に、WLAN無線通信部20の送信パラメータを変更することで、GPS無線通信部30に対する妨害波(IM)の影響の低減化を図る。
上述した第1実施形態によれば、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30が同時に動作する携帯電話において、ホスト制御部40により、WCDMA無線通信部10とWLAN無線通信部20との双方、またはいずれか一方の送信パラメータを変更することで、妨害波(IM)によるGPS無線通信部30のRF受信特性への影響を確実に低減することができる。
B.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、本第2実施形態の携帯電話の構成は、上述した図1と同様であるので説明を省略する。本第2実施形態では、妨害波(IM)の影響を、妨害波(IM)の出力パラメータ(妨害波(IM)の周波数)に基づいて判定する。すなわち、WCDMA無線通信部10とWLAN無線通信部20とで使用している送信周波数から妨害波(IM)の周波数を計算し、該妨害波(IM)の周波数と、受信動作中のGPS無線通信部30の受信周波数帯とが重畳するか否かに基づいて、WCDMA無線通信部10とWLAN無線通信部20との双方、またはいずれか一方の送信周波数(チャネル)を変更することで、受信動作中のGPS無線通信部30への妨害波(IM)の影響を低減することを特徴とする。
無線通信の競合時に2つの無線通信の送信波によって発生する妨害波(IM)には、3次相互変調歪みや、2次相互変調歪みがあり、歪み量としては、小さくなるが5次変調歪みや、7次変調歪みも存在する。例えば、3次相互変調歪み、2次相互変調歪みは、以下の計算で求められる。
基本波:f1(例:WCDMA)、基本波:f2(例:WLAN)
3次相互変調歪み:2f1−f2、2f2−f1
2次相互変調歪み:|f1−f2|
本第2実施形態では、例えば、妨害波(IM)として、2次相互変調歪み:|f1−f2|を低減するものとする。
本第2実施形態では、例えば、GPS測位をしながらWLANを使用しているときに、通話(WCDMAを利用)が着信するような場面において、3つの無線通信が競合することを想定している。そこで、ホスト制御部40は、WCDMA無線通信部10とWLAN無線通信部20とで使用している送信周波数から、妨害波(IM)の出力パラメータとして、発生する妨害波(IM)の周波数を計算し、GPS帯のRF受信特性への影響が小さくなるように、WCDMA無線通信部10、またはWLAN無線通信部20のいずれか一方、もしくは双方の送信周波数(チャネル)を変更することによって、GPS無線通信部30への影響を最小限に抑える。
次に、上述した第2実施形態の動作について説明する。
図3は、本第2実施形態による携帯電話の動作を説明するためのフローチャートである。まず、ホスト制御部40は、WLAN無線通信部20、GPS無線通信部30の使用中に、更に着信要求が入ると、WCDMA無線通信部10を稼動させる(ステップS30)。これにより、WLAN無線通信部20、GPS無線通信部30の競合に加えて、WCDMA無線通信部10も競合することになる。
この競合動作において、ホスト制御部40は、WCDMA制御部16、及びWLAN制御部25を通じて、それぞれの送信周波数を取得して記憶部40aに格納し、WCDMA無線通信部10、及びWLAN無線通信部20の送信周波数から妨害波(IM)の周波数を計算して記憶部40aに格納する(ステップS32)。
次に、ホスト制御部40は、ステップS32で計算した妨害波(IM)の周波数と、予め登録されているGPS無線通信部30の受信帯域(例えば、1574MHz〜1577MHz)とを比較し、妨害波(IM)が受信帯域範囲外であるか否かを判定する(ステップS34)。
そして、妨害波(IM)が受信帯域範囲外でない場合には(ステップS34のNO)、GPS無線通信部30が妨害波(IM)の影響を受けていると判断し、ホスト制御部40は、WCDMA無線通信部10のチャネルCHが変更可能であるか否かを判定する(ステップS36)。そして、WCDMA無線通信部10のチャネルCHが変更可能である場合には(ステップS36のYES)、ホスト制御部40は、WCDMA制御部16を通じて、WCDMA無線通信部10のチャネルCHの変更を行う(ステップS38)。
次に、ホスト制御部40は、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30の動作が継続しているか否かを判定する(ステップS40)。そして、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30の動作が継続している場合には(ステップS40のYES)、ステップS32に戻り、再度、上述した処理を繰り返す。
そして、ホスト制御部40は、WCDMA無線通信部10のチャネルCHを変更する過程で、妨害波(IM)がGPS無線通信部30の受信帯域範囲外になるか(ステップS34のYES)、あるいは、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30のいずれかの動作が終了すると(ステップS40のNO)、当該処理を終了する。
このように、WCDMA無線通信部10のチャネルCHを変更することにより、妨害波(IM)の周波数を変更することで、GPS無線通信部30に対する妨害波(IM)の影響を低減することが可能となる。
一方、上述したステップS32〜S40の処理過程で、WCDMA無線通信部10のチャネルが移動不可となった場合には(ステップS36のNO)、ホスト制御部40は、WLAN無線通信部20のチャネルCHが移動可能であるか否かを判定する(ステップS42)。そして、WLAN無線通信部20のチャネルCHが移動可能である場合には(ステップS42のYES)、ホスト制御部40は、WLAN制御部25を通じて、WLAN無線通信部20のチャネルCHの変更を行う(ステップS44)。
次に、ホスト制御部40は、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30の動作が継続しているか否かを判定する(ステップS46)。そして、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30の動作が継続している場合には(ステップS46のYES)、ステップS32に戻り、再度、上述した処理を繰り返す。
そして、ホスト制御部40は、WLAN無線通信部20のチャネルCHを変更する過程で、妨害波(IM)が受信帯域範囲外になるか(ステップS34のYES)、あるいは、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30のいずれかの動作が終了すると(ステップS46のNO)、当該処理を終了する。また、WLAN無線通信部20のチャネルCHが移動不可となった場合にも(ステップS42のNO)、当該処理を終了する。
このように、WCDMA無線通信部10のチャネルを変更しても、妨害波(IM)の周波数が受信帯域範囲外にならなかった場合には、更に、WLAN無線通信部20のチャネルを変更することで、GPS無線通信部30に対する妨害波(IM)の影響の低減化を図る。
図4は、本第2実施形態の携帯電話による周波数制御を説明するための概念図である。なお、図4において、横軸は、周波数を示し、縦軸は、送信パワーを示す。図4において、斜線部分100、200、300は、各々、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、GPS無線通信部30で使用する周波数帯域を示す。符号110は、WCDMA無線通信部10で使用している送信パワーを示している。また、符号210は、WLAN無線通信部20で使用している送信パワーを示している。さらに、符号400は、WCDMA無線通信部10とWLAN無線通信部20との送信信号によって発生した妨害波(IM)を示している。妨害波(IM)400がGPS無線通信部30で使用する周波数帯域300に入っていることが分かる。より具体的には、2412MHz(WLAN無線通信部20)、836MHz(WCDMA無線通信部10)から生成される妨害波(IM)400(IM2)は、GPS帯域である1574MHz〜1577MHz内に入り込むため、フィルタでは防ぐことができない。
そこで、図4の下段に示すように、WCDMA無線通信部10による送信周波数(チャネル)を、符号120に示すように、824MHz側に変更(移動)することで、または/さらに、符号220に示すように、WLAN無線通信部20による送信周波数(チャネル)を、2472MHz側に変更(移動)する。この結果、符号410、420に示すように、妨害波(IM)がGPS無線通信部30で使用する周波数帯域外となり、妨害波(IM)の影響を低減できることが分かる。つまり、本第2実施形態によれば、フィルタで対策できない場合であっても非常に有効な手段となり得る。
上述した第2実施形態によれば、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30が同時に動作する携帯電話において、ホスト制御部40により、WCDMA無線通信部10とWLAN無線通信部20との双方、またはいずれか一方の送信周波数(チャネル)を変更することで、妨害波(IM)の周波数を、その影響を受けるGPS無線通信部30の周波数帯域から外すようにしたので、妨害波(IM)によるGPS無線通信部30のRF受信特性への影響を確実に低減することができる。
C.第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
なお、本第3実施形態の携帯電話の構成は、上述した図1と同様であるので説明を省略する。本第3実施形態では、妨害波(IM)の影響を、妨害波(IM)の出力パラメータ(妨害波(IM)の出力パワー)に基づいて判定する。但し、本第3実施形態では、受信動作しているGPS無線通信部30におけるC/N(搬送波対雑音比)を用いる。すなわち、受信動作中のGPS無線通信部30におけるC/Nに基づいて、WCDMA無線通信部10とWLAN無線通信部20との双方、またはいずれか一方の送信パワーを制御することで、受信動作中のGPS無線通信部30への妨害波(IM)の影響を低減することを特徴とする。
図5は、本第3実施形態による携帯電話の動作を説明するためのフローチャートである。まず、図5に示すフローチャートを実行する前に、ホスト制御部40は、無線通信部が競合していない状況において、GPS制御部33を通じて、GPS無線通信部30のC/Nを取得し、基準C/N(妨害波(IM)の影響を受けていないときのC/N)として記憶部40aに格納しておく。
ホスト制御部40は、WLAN無線通信部20、GPS無線通信部30の使用中に、更に着信要求が入ると、WCDMA無線通信部10を稼動させる(ステップS50)。これにより、WLAN無線通信部20、GPS無線通信部30の競合に加えて、WCDMA無線通信部10も競合することになる。
この競合動作において、ホスト制御部40は、GPS制御部33を通じて、GPS無線通信部30の現在のC/Nを取得する(ステップS52)。次に、ホスト制御部40は、上記基準C/Nと現在のC/Nとの差分がXdB(例えば1dB)以内であるか否かを判断する(ステップS54)。なお、上記差分(XdB)は、設定可能な値である。そして、上記基準C/Nと現在のC/Nとの差分がXdB以内でない場合には(ステップS54のNO)、ホスト制御部40は、GPS無線通信部30が、干渉波(IM)の影響を受けている可能性があると判断し、WCDMA制御部16、WLAN制御部25を通じて、それぞれの送信周波数を取得して記憶部40aに格納し、WCDMA無線通信部10、及びWLAN無線通信部20の送信周波数から妨害波(IM)の周波数を計算し、記憶部40aに格納する(ステップS56)。
次に、ホスト制御部40は、ステップS56で計算した妨害波(IM)の周波数と、予め登録されているGPS無線通信部30の受信帯域(例えば、1574MHz〜1577MHz)とを比較し、妨害波(IM)が受信帯域範囲外であるか否かを判定する(ステップS58)。
そして、妨害波(IM)が受信帯域範囲外でない場合には(ステップS58のNO)、GPS無線通信部30が妨害波(IM)の影響を受けていると判断し、ホスト制御部40は、WCDMA無線通信部10の送信パワーがダウン可能であるか否かを判定する(ステップS60)。そして、WCDMA無線通信部10の送信パワーがダウン可能である場合には(ステップS60のYES)、ホスト制御部40は、WCDMA制御部16を通じて、WCDMA無線通信部10の送信パワーを、予め設定された所定の値Yだけ変更(ダウン)する(ステップS62)。なお、該所定の値Yは、設定可能な値である。
次に、ホスト制御部40は、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30の動作が継続しているか否かを判定する(ステップS64)。そして、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30の動作が継続している場合には(ステップS64のYES)、ステップS52に戻り、再度、上述した処理を繰り返す。
そして、ホスト制御部40は、WCDMA無線通信部10の送信パワーを所定の値Yずつダウンする過程で、GPS無線通信部30における基準C/Nと現在のC/Nとの差分がXdB以内になるか(ステップS54のYES)、あるいは妨害波(IM)が受信帯域範囲外になるか(ステップS58のYES)、あるいは、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30のいずれかの動作が終了すると(ステップS64のNO)、当該処理を終了する。
このように、WCDMA無線通信部10の送信パワーを所定の値Yずつダウンすることにより、妨害波(IM)の出力パワーを減衰させることで、GPS無線通信部30に対する妨害波(IM)の影響を低減することが可能となる。
一方、上述したステップS52〜S64の処理過程で、WCDMA無線通信部10の送信パワーがダウン不可となった場合には(ステップS60のNO)、ホスト制御部40は、WLAN無線通信部20の送信パワーがダウン可能であるか否かを判定する(ステップS66)。そして、WLAN無線通信部20の送信パワーがダウン可能である場合には(ステップS66のYES)、ホスト制御部40は、WLAN制御部25を通じて、WLAN無線通信部20の送信パワーを、予め設定された所定の値Zだけ変更(ダウン)する(ステップS68)。なお、該所定の値Zは、設定可能な値である。
次に、ホスト制御部40は、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30の動作が継続しているか否かを判定する(ステップS70)。そして、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30の動作が継続している場合には(ステップS70のYES)、ステップS52に戻り、再度、上述した処理を繰り返す。
そして、ホスト制御部40は、WLAN無線通信部20の送信パワーを所定の値Zずつダウンする過程で、GPS無線通信部30における基準C/Nと現在のC/Nとの差分が1dB以内になるか(ステップS54のYES)、あるいは妨害波(IM)が受信帯域範囲外になるか(ステップS58のYES)、あるいは、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30のいずれかの動作が終了すると(ステップS70のNO)、当該処理を終了する。また、WLAN無線通信部20の送信パワーがダウン不可となった場合にも(ステップS66のNO)、当該処理を終了する。
このように、WCDMA無線通信部10の送信パワーを所定の値Yずつダウンしても、GPS無線通信部30における基準C/Nと現在のC/Nとの差分がXdB以内にならなかった場合には、更に、WLAN無線通信部20の送信パワーを所定の値Zずつダウンすることで、GPS無線通信部30に対する妨害波(IM)の影響の低減化を図る。
図6は、本第3実施形態の携帯電話によるパワー制御を説明するための概念図である。なお、図6において、横軸は、周波数を示し、縦軸は、送信パワーを示す。なお、図4に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。図6に示すパワー制御では、WCDMA無線通信部10の送信パワーを、符号130に示すようにダウンすることで、または/さらに、WLAN無線通信部20の送信パワーを、符号230に示すようにダウンすることで、妨害波(IM)400の出力を低減する。
上述した第3実施形態によれば、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30が同時に動作する携帯電話において、ホスト制御部40により、GPS無線通信部30における、現在のC/Nと妨害波(IM)の影響を受けていないときの基準C/Nとの差分が所定範囲内となるように、WCDMA無線通信部10とWLAN無線通信部20との双方、またはいずれか一方の送信パワーを制御するようにしたので、妨害波(IM)によるGPS無線通信部30のRF受信特性への影響を低減することができる。
D.第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
なお、本第4実施形態の携帯電話の構成は、上述した図1と同様であるので説明を省略する。本第4実施形態では、妨害波(IM)の影響を、受信動作中のGPS無線通信部30におけるC/Nに基づいて判定する。すなわち、受信動作中のGPS無線通信部30におけるC/Nに基づいて、WCDMA無線通信部10とWLAN無線通信部20との双方、またはいずれか一方の送信周波数(チャネル)を変更することで、受信動作中のGPS無線通信部30への妨害波(IM)の影響を低減することを特徴とする。
次に、上述した第4実施形態の動作について説明する。
図7は、本第4実施形態による携帯電話の動作を説明するためのフローチャートである。まず、図7に示すフローチャートを実行する前に、ホスト制御部40は、無線通信部が競合していない状況において、GPS制御部33を通じて、GPS無線通信部30のC/Nを取得し、基準C/N(妨害波(IM)の影響を受けていないときのC/N)として記憶部40aに格納しておく。
次に、ホスト制御部40は、WLAN無線通信部20、GPS無線通信部30の使用中に、更に着信要求が入ると、WCDMA無線通信部10を稼動させる(ステップS80)。これにより、WLAN無線通信部20、GPS無線通信部30の競合に加えて、WCDMA無線通信部10も競合することになる。
この競合動作において、ホスト制御部40は、GPS制御部33を通じて、GPS無線通信部30の現在のC/Nを取得する(ステップS82)。次に、ホスト制御部40は、上記基準C/Nと現在のC/Nとの差分がXdB(例えば1dB)以内であるか否かを判断する(ステップS84)。なお、上記差分(XdB)は、設定可能な値である。そして、上記基準C/Nと現在のC/Nとの差分がXdB以内でない場合には(ステップS84のNO)、ホスト制御部40は、GPS無線通信部30が、干渉波(IM)の影響を受けている可能性があると判断し、WCDMA無線通信部10のチャネルCHが変更可能であるか否かを判定する(ステップS86)。そして、WCDMA無線通信部10のチャネルCHが変更可能である場合には(ステップS86のYES)、ホスト制御部40は、WCDMA制御部16を通じて、WCDMA無線通信部10のチャネルCHの変更を行う(ステップS88)。
次に、ホスト制御部40は、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30の動作が継続しているか否かを判定する(ステップS90)。そして、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30の動作が継続している場合には(ステップS90のYES)、ステップS82に戻り、再度、上述した処理を繰り返す。
そして、ホスト制御部40は、WCDMA無線通信部10のチャネルCHを変更する過程で、GPS無線通信部30における基準C/Nと現在のC/Nとの差分がXdB以内になるか(ステップS84のYES)、あるいは、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30のいずれかの動作が終了すると(ステップS90のNO)、当該処理を終了する。
このように、WCDMA無線通信部10のチャネルCHを変更することにより、妨害波(IM)の出力パワーを減衰させることで、GPS無線通信部30に対する妨害波(IM)の影響を低減することが可能となる。
一方、上述したステップS82〜S90の処理過程で、WCDMA無線通信部10のチャネルが移動不可となった場合には(ステップS86のNO)、ホスト制御部40は、WLAN無線通信部20のチャネルCHが移動可能であるか否かを判定する(ステップS92)。そして、WLAN無線通信部20のチャネルCHが移動可能である場合には(ステップS92のYES)、ホスト制御部40は、WLAN制御部25を通じて、WLAN無線通信部20のチャネルCHの変更を行う(ステップS94)。
次に、ホスト制御部40は、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30の動作が継続しているか否かを判定する(ステップS96)。そして、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30の動作が継続している場合には(ステップS96のYES)、ステップS82に戻り、再度、上述した処理を繰り返す。
そして、ホスト制御部40は、WLAN無線通信部20のチャネルCHを変更する過程で、GPS無線通信部30における基準C/Nと現在のC/Nとの差分がXdB以内になるか(ステップS84のYES)、あるいは、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30のいずれかの動作が終了すると(ステップS96のNO)、当該処理を終了する。また、WLAN無線通信部20のチャネルCHが移動不可となった場合にも(ステップS92のNO)、当該処理を終了する。
このように、WCDMA無線通信部10のチャネルを変更しても、GPS無線通信部30における基準C/Nと現在のC/Nとの差分がXdB以内にならなかった場合には、更に、WLAN無線通信部20のチャネルを変更することで、GPS無線通信部30に対する妨害波(IM)の影響の低減化を図る。
上述した第4実施形態によれば、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30が同時に動作する携帯電話において、ホスト制御部40により、GPS無線通信部30における、現在のC/Nと妨害波(IM)の影響を受けていないときの基準C/Nとの差分が所定範囲内となるように、WCDMA無線通信部10とWLAN無線通信部20との双方、またはいずれか一方の送信周波数(チャネル)を制御するようにしたので、妨害波(IM)によるGPS無線通信部30のRF受信特性への影響を低減することができる。
なお、上述した第1乃至第4実施形態では、無線システムとして、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、GPS無線通信部30を用いたが、これに限定されず、3つ以上の送信を行う無線通信部と、2つの送信波によって生成されるIMの影響を受ける無線通信部とを備える無線システムであればよい。
なお、上述した第1乃至第4実施形態において、GPS無線通信部30の受信帯域範囲については、一例としてGPS無線通信部30の受信帯域(1574MHz〜1577MHz)を用いるとしたが、2つの送信波の周波数から生成される妨害波(IM:3次相互変調歪みなど)によっては、対応する無線通信部の受信帯域をすべて登録しておくことで、2次相互変調歪以外にも対応することが可能となる。
また、上述した第1、第2実施形態では、WCDMA無線通信部10とWLAN無線通信部20との双方、またはいずれか一方の送信周波数(チャネル)を移動するか、あるいは送信パワーをダウンする制御を行うとしたが、これに限らず、図3に示すフローで送信周波数(チャネル)を移動した後、ステップS22以降で、引き続き図5に示すフローで送信パワーをダウンする制御を行うようにしてもよい。あるいは、図5に示すフローで送信パワーをダウンする制御を行った後、図3に示すフローで送信周波数(チャネル)を移動するようにしてもよい。
また、上述した第1乃至第4実施形態では、送信側のWCDMA無線通信部10、またはWLAN無線通信部20のいずれか一方、もしくは双方の送信周波数を移動するか、または送信パワーをダウンする制御を行っているが、受信側の無線通信部の周波数が変更可能な場合には、受信側の無線通信部の周波数を変更するようにしてもよい。
また、上述した第1乃至第4実施形態では、携帯電話は、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、及びGPS無線通信部30を備えていたが、これに限らず、4つ以上の無線通信部を備えていてもよい。例えば、携帯電話が無線通信部A、B、C、Dを備え、無線通信部Dに対する相互変調歪を低減することを想定する。この場合、無線通信部A、B、Cの組み合わせによる相互変調歪の影響を考慮することになる。すなわち、この場合、無線通信部AとB、BとC、CとAの組み合わせが考えられるので、それぞれの組み合わせで、送信周波数を変更してもよいし、あるいは送信パワーをダウンしてもよいし、あるいは、一方の無線通信部については送信周波数、他方の無線通信部については送信パワーをダウンするようにしてもよい。
また、上述した第1乃至第4実施形態では、WCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20は双方向通信が可能であり、GPS無線通信部30は受信のみの通信が可能であるが、本発明は、妨害波(IM)を発生する無線通信部は、少なくとも送信機能を有し、送信動作中の無線通信部であればよく、受信機能を有するか否かは問わない。また、妨害波(IM)の影響を受ける無線通信部は、少なくとも受信機能を有していれば、送信機能を有するか否かは問わない。
また、本第1乃至第4実施形態は、無線装置として携帯電話に適用した例であるが、これに限らず、他の装置(例えば、ゲーム機、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、PDA(Personal Data Assistants:携帯情報端末)などの無線機能を備えた携帯できる装置なども適用可能である。
次に、図8を参照して付記1記載の無線装置と実施形態との対応関係について説明する。図8は付記1記載の無線装置の構成を示すブロック図である。この図において、複数の無線通信部50−1、50−2、…、50−nは、上述した実施形態におけるWCDMA無線通信部10、WLAN無線通信部20、GPS無線通信部30に対応し、影響度合判定部60、及び制御部70は、上述した実施形態におけるホスト制御部40に対応する。
複数の無線通信部50−1、50−2、…、50−nは、各々、送信、または受信、あるいは双方を行う。影響度合判定部60は、複数の無線通信部50−1〜50−nのうち、少なくとも1つの受信動作中の無線通信部に対する、少なくとも2つの送信動作中の無線通信部による相互作用による妨害波の影響度合を判定する。制御部70は、影響度合判定部60により判定された妨害波の影響度合に基づいて、送信動作中の無線通信部のいずれか一方、または双方の送信周波数を制御する。
上記構成によれば、複数の無線通信部50−1〜50−nのうち、少なくとも1つの受信動作中の無線通信部に対する、少なくとも2つの送信動作中の無線通信部による相互作用による妨害波の影響度合を判定し、妨害波の影響度合に基づいて、送信動作中の無線通信部のいずれか一方、または双方の送信周波数を制御するので、確実に無線通信部間の電波干渉を低減することができる。
以下、本発明の特徴を付記する。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
付記1記載の発明は、
複数の無線通信部50−1、50−2、…、50−nと、
前記複数の無線通信部50−1〜50−nのうち、少なくとも1つの受信動作中の無線通信部に対する、少なくとも2つの送信動作中の無線通信部による相互作用による妨害波の影響を判定する影響判定部60と、
前記影響判定部60により判定された前記妨害波の影響に基づいて、前記送信動作中の無線通信部のいずれか一方、または双方の送信パラメータを制御する制御部70と
を備えることを特徴とする無線装置である。
(付記2)
前記影響判定部は、前記妨害波の出力パラメータに基づいて、前記妨害波の影響を判定することを特徴とする付記1に記載の無線装置である。
(付記3)
前記影響判定部は、前記妨害波の出力パラメータとして、前記妨害波の周波数、または前記妨害波の出力のいずれか一方、または双方に基づいて、前記妨害波の影響を判定する
ことを特徴とする付記2に記載の無線装置である。
(付記4)
前記制御部は、前記送信動作中の無線通信部のいずれか一方の送信パラメータを変更し、この変更した結果、前記妨害波による影響が所定の条件を満足しない場合、さらに前記送信動作中の無線通信部の他方の送信パラメータを変更することを特徴とする付記1から3のいずれかに記載の無線装置である。
(付記5)
前記制御部は、前記送信パラメータとして、前記送信動作中の無線通信部のいずれか一方、または双方の送信周波数を制御することを特徴とする付記1から4のいずれかに記載の無線装置である。
(付記6)
前記制御部は、前記送信パラメータとして、前記送信動作中の無線通信部のいずれか一方、または双方の送信パワーを制御することを特徴とする付記1から4のいずれかに記載の無線装置である。
(付記7)
前記制御部は、前記送信パラメータとして、前記送信動作中の無線通信部のいずれか一方、または双方の送信周波数を制御するとともに、前記送信動作中の無線通信部のいずれか一方、または双方の送信パワーを制御することを特徴とする付記1から4のいずれかに記載の無線装置である。
(付記8)
複数の無線通信部のうち、少なくとも1つの受信動作中の無線通信部に対する、少なくとも2つの送信動作中の無線通信部による相互作用による妨害波の影響を判定する影響判定ステップと、前記妨害波の影響に基づいて、前記送信動作中の無線通信部のいずれか一方、または双方の送信パラメータを制御する制御ステップと、を含むことを特徴とする制御方法である。
(付記9)
コンピュータに、複数の無線通信部のうち、少なくとも1つの受信動作中の無線通信部に対する、少なくとも2つの送信動作中の無線通信部による相互作用による妨害波の影響を判定する影響判定機能、前記妨害波の影響に基づいて、前記送信動作中の無線通信部のいずれか一方、または双方の送信パラメータを制御する制御機能を実行させることを特徴とするプログラムである。
10 WCDMA無線通信部
20 WLAN無線通信部
30 GPS無線通信部
11、22 スイッチ
12〜13、21、31 フィルタ
15、24、32 受信部
14、23 送信部
16 WCDMA制御部
25 WLAN制御部
33 GPS制御部
40 ホスト制御部
40a 記憶部
ANT1〜3 アンテナ

Claims (9)

  1. 複数の無線通信部と、
    前記複数の無線通信部のうち、少なくとも1つの受信動作中の無線通信部に対する、少なくとも2つの送信動作中の無線通信部による相互作用による妨害波の影響を判定する影響判定部と、
    前記影響判定部により判定された前記妨害波の影響に基づいて、前記送信動作中の無線通信部のいずれか一方、または双方の送信パラメータを制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする無線装置。
  2. 前記影響判定部は、前記妨害波の出力パラメータに基づいて、前記妨害波の影響を判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記影響判定部は、前記妨害波の出力パラメータとして、前記妨害波の周波数、または前記妨害波の出力のいずれか一方、または双方に基づいて、前記妨害波の影響を判定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線装置。
  4. 前記制御部は、前記送信動作中の無線通信部のいずれか一方の送信パラメータを変更し、この変更した結果、前記妨害波による影響が所定の条件を満足しない場合、さらに前記送信動作中の無線通信部の他方の送信パラメータを変更する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の無線装置。
  5. 前記制御部は、前記送信パラメータとして、前記送信動作中の無線通信部のいずれか一方、または双方の送信周波数を制御する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の無線装置。
  6. 前記制御部は、前記送信パラメータとして、前記送信動作中の無線通信部のいずれか一方、または双方の送信パワーを制御する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の無線装置。
  7. 前記制御部は、前記送信パラメータとして、前記送信動作中の無線通信部のいずれか一方、または双方の送信周波数を制御するとともに、前記送信動作中の無線通信部のいずれか一方、または双方の送信パワーを制御する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の無線装置。
  8. 複数の無線通信部のうち、少なくとも1つの受信動作中の無線通信部に対する、少なくとも2つの送信動作中の無線通信部による相互作用による妨害波の影響を判定する影響判定ステップと、
    前記妨害波の影響に基づいて、前記送信動作中の無線通信部のいずれか一方、または双方の送信パラメータを制御する制御ステップと、
    を含むことを特徴とする制御方法。
  9. コンピュータに、
    複数の無線通信部のうち、少なくとも1つの受信動作中の無線通信部に対する、少なくとも2つの送信動作中の無線通信部による相互作用による妨害波の影響を判定する影響判定機能、
    前記妨害波の影響に基づいて、前記送信動作中の無線通信部のいずれか一方、または双方の送信パラメータを制御する制御機能
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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