JP2014190748A - 粒子分析装置、粒子分析装置用光学系および粒子分析装置用レンズ - Google Patents

粒子分析装置、粒子分析装置用光学系および粒子分析装置用レンズ Download PDF

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Abstract

【課題】ビームストッパによって除去される前方散乱光の量を低減させることが可能な粒子分析装置、粒子分析装置用光学系および粒子分析装置用レンズを提供する。
【解決手段】血球分析装置1は、光学検出器として、フローセルD1と、光照射光学系D3と、前方散乱光受光光学系D4を備える。前方散乱光受光光学系D4は、フローセルD1からの前方散乱光を集光する前方集光レンズ201と、集光された前方散乱光を受光するフォトダイオード203と、フローセルD1を透過した直接光を除去するビームストッパSを備える。前方集光レンズ201は、非球面のレンズ面を備え、中央部の焦点距離が外周部の焦点距離よりも長くなるよう構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、粒子を含む流れに光を照射して粒子の分析を行う粒子分析装置、当該粒子分析装置に用いる光学系、および、粒子分析装置において粒子から発せられた光を受光部に集光させるために用いられるレンズに関する。
従来、光学式フローサイトメータを用いた粒子分析装置が知られている。この種の粒子分析装置では、血液等の被検粒子を含む試料がフローセルに流され、その流路に光源から出射された光が照射される。そして、受光光学系により、各粒子から発せられる光が検出され、検出された光に基づいて、粒子の分類および計数が行われる。
光源からフローセルに光が照射されると、フローセルを流れる粒子によって光が散乱される。こうして散乱された光のうち、前方に散乱する光(前方散乱光)が、集光レンズによって、光検出器の受光面に集光される。かかる前方散乱光は、粒子の大きさや形態情報等の特徴量を検出するために用いられる。
光検出器により前方散乱光を検出するためには、フローセルを透過する光源からの直接光を除去する必要がある。このため、受光光学系には、直接光を遮断するためのビームストッパが配置される。以下の特許文献1では、ビームストッパが、集光レンズと光検出器との間の光路中に配置されている。
特開平2−304332号公報
上記のようにビームストッパが配置されると、直接光の他、前方散乱光の一部も、ビームストッパによって除去される。このため、ビームストッパによって除去される前方散乱光の量をなるべく低減させることが求められる。
このような課題に鑑み、本発明は、ビームストッパによって除去される前方散乱光の量を低減させることが可能な粒子分析装置、粒子分析装置用光学系および粒子分析装置用レンズを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、粒子分析装置に関する。この態様に係る粒子分析装置は、粒子含有試料が流されるフローセルと、光源からの光を前記フローセルの流路に照射する照射光学系と、前記フローセルからの光を受光する受光光学系と、を備える。ここで、受光光学系は、前記流路を流れる粒子からの前方散乱光を集光する、少なくとも1つの集光レンズを含む集光レンズ系と、前記集光レンズ系によって集光された前記前方散乱光を受光する受光部と、前記集光レンズ系と前記受光部との間の光路に配置され、前記光源からの直接光を遮断するビームストッパと、を備える。また、前記少なくとも1つの集光レンズは、非球面のレンズ面を備え、前記集光レンズ系は、光軸を含む中央領域を通る前方散乱光の焦点距離が、前記中央領域より外側の外周領域を通る前方散乱光の焦点距離よりも長くなるよう構成されている。
本態様に係る粒子分析装置によれば、光軸を含む中央領域を通る前方散乱光の焦点距離が、中央領域より外側の外周領域を通る前方散乱光の焦点距離よりも長くなるように集光レンズ系が構成されるため、中央領域を通る前方散乱光の焦点距離と外周領域を通る前方散乱光の焦点距離とが一致するように集光レンズ系が構成される場合に比べて、集光レンズ系の光軸付近を通過した後の光線(前方散乱光)の進行方向が光軸から離れる。このため、光軸付近を通過した光線(前方散乱光)がビームストッパに、より掛かりにくくなり、ビームストッパによって除去される前方散乱光の量を減らすことができる。
本態様に係る粒子分析装置において、前記集光レンズ系は、前記外周領域を通る前記前方散乱光を所定の焦点位置に収束させ、前記中央領域を通る前記前方散乱光を平行光または拡散光に変換するよう構成され得る。こうすると、光軸付近を通過した光線(前方散乱光)がビームストッパに一層掛かりにくくなり、ビームストッパによって除去される前方散乱光の量をより効果的に減らすことができる。
本態様に係る粒子分析装置において、前記集光レンズ系は、中央部の焦点距離が外周部の焦点距離よりも長くなるように構成され、非球面のレンズ面を備えた1つの集光レンズであるように構成され得る。こうすると、1つの集光レンズで、ビームストッパによって除去される前方散乱光の量を減らすことができるため、コストを削減することができる。
本態様に係る粒子分析装置において、前記非球面のレンズ面は、前記外周領域においては外側に向かうにつれて次第に曲率が大きくなり、前記中央領域においては前記外周領域よりも曲率が小さくなるよう構成され得る。
この場合、前記非球面のレンズ面は、前記集光レンズ系の光軸から所定の距離までの領域において、曲率が略一定となるよう構成され得る。
また、本態様に係る粒子分析装置において、前記集光レンズは、プラスチックレンズとされ得る。こうすると、集光レンズの製造コストを削減することができる。
本発明の第2の態様は、粒子分析装置用光学系に関する。この態様に係る粒子分析装置用光学系は、粒子含有試料が流されるフローセルの流路に光源からの光を照射する照射系と、前記フローセルからの光を受光する受光系と、を備える。ここで、前記受光系は、前記流路を流れる粒子からの前方散乱光を集光する、少なくとも1つの集光レンズを含む集光レンズ系と、前記集光レンズ系によって集光された前記前方散乱光を受光する受光部と、前記集光レンズ系と前記受光部との間の光路に配置され、前記光源からの直接光を遮断するビームストッパと、を備える。また、前記少なくとも1つの集光レンズは、非球面のレンズ面を備え、前記集光レンズ系は、光軸を含む中央領域を通る前方散乱光の焦点距離が、中央領域より外側の外周領域を通る前方散乱光の焦点距離よりも長くなるよう構成されている。
本態様に係る粒子分析装置用光学系によれば、上記第1の態様と同様、光軸付近を通過した光線(前方散乱光)がビームストッパに、より掛かりにくくなり、ビームストッパによって除去される前方散乱光の量を減らすことができる。
本発明の第3の態様は、フローセルの流路に光が照射されることにより、前記流路を流れる粒子から生じる前方散乱光を、光検出器の受光面に集光する粒子分析装置用レンズに関する。この態様に係る粒子分析装置用レンズは、非球面のレンズ面を備え、中央部の焦点距離が外周部の焦点距離よりも長くなるよう構成されている。
本態様に係る粒子分析装置用レンズによれば、粒子分析装置または粒子分析装置用光学
系に用いることにより、上記第1の態様または第2の態様と同様の効果が奏され得る。
以上のとおり、本発明によれば、ビームストッパによって除去される前方散乱光の量を低減させることが可能な粒子分析装置、粒子分析装置用光学系および粒子分析装置用レンズを提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態により何ら制限されるものではない。
実施の形態に係る血球分析装置の外観を示す斜視図である。 実施の形態に測定ユニットの構成を模式的に示す図である。 実施の形態に係る光学検出器の構成を模式的に示す平面図である。 実施の形態に係る前方集光レンズの構成を示す図である。 実施例に係る光照射光学系と前方散乱光受光光学系の構成を示す図である。 実施例に係る前方集光レンズの入射面と出射面の曲率を示す図である。 実施例に係る前方散乱光受光光学系の受光状態を示す図である。 比較例に係る光照射光学系と前方散乱光受光光学系の構成を示す図である。 比較例に係る前方集光レンズの集光状態と出射面の曲率を示す図である。 実施例および比較例に係る前方集光レンズのバックフォーカスおよび実施例に係る前方集光レンズを用いた場合の遮光角を示す図である。 比較例および実施例に係る前方集光レンズを用いた場合のビームストッパによる前方散乱光の遮光状態を示す図である。 変更例に係る前方散乱光受光光学系の受光状態を示す図である。
本実施の形態は、血液に関する検査および分析を行うための血球分析装置とその光照射光学系に本発明を適用したものである。以下、本実施の形態に係る血球分析装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係る血球分析装置1の外観を示す斜視図である。
血球分析装置1は、血液検体に含まれる白血球、赤血球、血小板等を検出し、各血球を計数する多項目血球分析装置である。血球分析装置1は、測定ユニット2と、測定ユニット2の前面側に配置された搬送ユニット3と、情報処理ユニット4とを備えている。患者から採取された末梢血である血液検体は、検体容器(採血管)Tに収容される。複数の検体容器TがサンプルラックLに支持され、このサンプルラックLが搬送ユニット3により搬送されて、血液検体が測定ユニット2へ供給される。
情報処理ユニット4は、表示部41と入力部42を備えており、測定ユニット2と、搬送ユニット3と、ホストコンピュータ5(図2参照)に対して、通信可能に接続されている。情報処理ユニット4は、測定ユニット2と搬送ユニット3の動作を制御し、測定ユニット2で行われた測定結果に基づいて解析を行い、解析結果をホストコンピュータ5(図2参照)に送信する。情報処理ユニット4は、パーソナルコンピュータからなっている。
図2は、測定ユニット2の構成を模式的に示す図である。
測定ユニット2は、ハンド部21と、検体容器セット部22と、バーコードユニット2
3と、検体吸引部24と、試料調製部25と、検出部26とを備えている。検体吸引部24は、ピアサ24aを備えており、検体容器Tから検体を吸引する。試料調製部25は、混合チャンバMCとヒータHを備えており、検体に試薬を混和することにより測定に用いられる測定試料を調製する。検出部26は、光学検出器Dを備えており、測定試料から血球を検出する。測定ユニット2の各部は、情報処理ユニット4により制御される。
搬送ユニット3により位置P1に位置付けられた検体容器Tは、ハンド部21により把持され、サンプルラックLから上方向に抜き出される。そして、ハンド部21が揺動されることにより、検体容器T内の検体が撹拌される。攪拌が終了した検体容器Tは、ハンド部21により、位置P1に位置付けられた検体容器セット部22にセットされる。しかる後、この検体容器Tは、検体容器セット部22により位置P2まで搬送される。
検体容器Tが位置P2に位置付けられると、位置P2の近傍に設置されたバーコードユニット23により、検体容器Tに貼付されたバーコードラベルから検体番号が読み取られる。しかる後、この検体容器Tは、検体容器セット部22により位置P3まで搬送される。検体容器Tが位置P3に位置付けられると、検体吸引部24によりピアサ24aを介して検体容器Tから所定量の検体が吸引される。検体の吸引が終了すると、この検体容器Tは、検体容器セット部22により前方に搬送され、ハンド部21により元のサンプルラックLの支持位置に戻される。ピアサ24aを介して吸引された検体は、ピアサ24aが混合チャンバMCの位置へ移送された後、検体吸引部24により混合チャンバMCに所定量だけ吐出される。
試料調製部25は、第1試薬を収容する試薬容器251と、第2試薬を収容する試薬容器252と、シース液(希釈液)を収容する試薬容器253に、チューブを介して接続されている。また、試料調製部25はコンプレッサ(図示せず)に接続されており、このコンプレッサにより発生される圧力により試薬容器251〜253から、それぞれの試薬を分取することが可能となっている。試料調製部25は、混合チャンバMC内で、血液検体と、試薬とを混合し、この混合液を所定時間だけヒータHにより加温して、測定試料を調製する。試料調製部25で調製された測定試料は、検出部26の光学検出器Dに供給される。
検出部26は、シース液(希釈液)を収容する試薬容器253に、チューブを介して接続されている。また、検出部26はコンプレッサ(図示せず)に接続されており、このコンプレッサにより発生される圧力により試薬容器253からシース液(希釈液)を分取することが可能となっている。
図3(a)は、光学検出器Dの構成を模式的に示す図である。便宜上、図3(a)には、互いに直交するXYZ座標軸が示されている。X軸方向は、紙面上下方向、Z軸方向は紙面左右方向である。図3(b)は、フローセルD1の構成を模式的に示す図である。また、図3(c)は、ビームストッパSの構成を模式的に示す図である。
図3(a)を参照して、光学検出器Dは、フローセルD1と、シースフロー系D2と、光照射光学系D3と、前方散乱光受光光学系D4と、側方散乱光受光光学系D5と、蛍光受光光学系D6を有している。
シースフロー系D2は、フローセルD1内に測定試料をシース液に包まれた状態で送り込み、フローセルD1中に液流を発生させるように構成されている。図3(b)に示すように、フローセルD1は、測定試料を細孔部D13に向かって上方へ噴射する試料ノズルD11と、シース液供給口D12と、廃液口D14を備える。細孔部D13内に、測定試料が流れる流路D15が形成される。
光照射光学系D3は、半導体レーザ101と、コリメータレンズ102と、ビーム整形レンズ103を備えている。
半導体レーザ101は、発光部101a(図5(a)参照)の半導体層の積層方向がX軸方向に一致するよう配置される。したがって、半導体レーザ101から出射されるレーザ光の広がり角は、X軸方向において最大となり、Y軸方向において最小となる。半導体レーザ101は、所定波長(本実施例では642nm)のレーザ光をZ軸正方向に出射する。半導体レーザ101から出射されたレーザ光の中心軸(光軸)は、光照射光学系D3および前方散乱光受光光学系D4からなる光学系の光軸Oに一致している。
コリメータレンズ102は、半導体レーザ101から出射されたレーザ光を平行光に変換する。ビーム整形レンズ103は、コリメータレンズ102を透過したレーザ光を集光する。ビーム整形レンズ103は、入射面がX軸およびY軸の両方に曲率を持ち、出射面がX軸方向にのみ曲率を持っている。ビーム整形レンズ103は、レーザ光をY軸方向に収束させてフローセルD1の流路D15(図3(b)参照)の位置に合焦させ、また、レーザ光をX軸方向に収束させて流路D15の手前(Z軸負側)の位置に合焦させる。したがって、ビーム整形レンズ103によってX軸方向に収束された光は、合焦位置から流路D15の位置に達するまでに、やや広がる。よって、流路D15には、図3(b)に示すように、X軸方向に細長いビーム形状で、レーザ光が照射される。
前方散乱光受光光学系D4は、前方集光レンズ201と、ビームストッパSと、ピンホール202と、フォトダイオード203を備える。フローセルD1から前方(Z軸正方向)へと向かう散乱光(前方散乱光)は、前方集光レンズ201によってピンホール202の位置に集光され、その後、ピンホール202を通って、フォトダイオード203により受光される。フォトダイオード203は、受光した前方散乱光の強度に応じた電気信号(前方散乱光信号)を出力する。
また、フローセルD1に照射されたレーザ光のうち、粒子(血球、等)によって散乱されずにフローセルD1を透過したレーザ光(以下、「直接光」という)は、前方集光レンズ201によってビームストッパS上に集光される。ビームストッパSは、光を透過しない薄板状の部材によって構成されている。図3(c)に示すように、ビームストッパSは、半円状の開口S1、S2と、これら開口S1、S2間に形成された遮光部S3とを備える。遮光部S3のX軸方向の幅W1は一定である。この遮光部S3上に、直接光が集光される。上記のように、ビーム整形レンズ103は、X軸方向におけるレーザ光の焦点位置がY軸方向におけるレーザ光の焦点位置よりも手前(Z軸負側)となるようにレーザ光を収束させる。このため、直接光は、X軸方向の焦点位置がY軸方向の焦点位置よりも手前(Z軸負側)となるように、前方集光レンズ201によって集光される。ビームストッパSは、入射面が、直接光のX軸方向の焦点位置に位置付けられるように配置される。したがって、直接光は、図3(c)に示すように、Y軸方向に長いビーム形状で、遮光部S3上に照射される。
フローセルD1からの前方散乱光は、大部分が、ビームストッパSの開口S1、S2を通過し、一部が、遮光部S3によって遮光される。遮光部S3による前方散乱光の遮光量は、遮光部S3の幅W1によって決まる。このため、遮光部S3の幅W1は、なるべく小さいことが望ましい。しかしながら、遮光部S3により直接光を確実に遮光でき、且つ、遮光部S3の加工精度を適正に保つ必要がある。このため、遮光部S3幅W1の縮小には一定の限界がある。通常、幅W1は、直接光のX軸方向の幅の10倍程度に設定される。
側方散乱光受光光学系D5は、側方集光レンズD51と、ダイクロイックミラーD52
と、フォトダイオードD53を備える。フローセルD1から側方(X軸正方向)へと向かう散乱光(側方散乱光)は、側方集光レンズD51にて集光され、さらにダイクロイックミラーD52で反射されて、フォトダイオードD53により受光される。フォトダイオードD53は、受光した側方散乱光の強度に応じた電気信号(側方散乱光信号)を出力する。
蛍光受光光学系D6は、分光フィルタD61と、アバランシェフォトダイオードD62を備える。フローセルD1から側方(X軸正方向)へと向かう蛍光は、側方集光レンズD51にて集光され、ダイクロイックミラーD52を透過し、さらに分光フィルタD61に通されて、アバランシェフォトダイオードD62で受光される。アバランシェフォトダイオードD62は、受光した蛍光の強度に応じた電気信号(蛍光信号)を出力する。
図2に戻り、光学検出器Dにより取得された前方散乱光信号と、側方散乱光信号と、蛍光信号は、情報処理ユニット4に送信される。情報処理ユニット4は、受信したこれら信号に基づいて解析を実行する。
図3(a)に示す光学系において、前方集光レンズ201は、中央部を通る前方散乱光を略平行光に変換し、外周部を通る前方散乱光を収束させる。より詳細には、前方集光レンズ201の光軸から所定の距離までの領域を通る前方散乱光を略平行光に変換し、この領域よりも外側の領域を通る前方散乱光を収束させるよう、前方集光レンズ201が構成されている。ピンホール202の孔の径は、中央部を通った略平行光の前方散乱光のビーム径よりもやや大きく設定されている。
このように前方集光レンズ201を構成することにより、ビームストッパSによって除去される前方散乱光の量を減らすことができる。
以下、かかる構成を有する前方集光レンズ201を備えた光学系の具体的構成例(実施例)について説明し、さらに、その効果について説明する。
<実施例>
図4(a)〜(c)は、前方集光レンズ201の構成を示す図である。図4(a)は、前方集光レンズ201を入射面r1側から見た図、図4(b)は、前方集光レンズ201の側面図、図4(c)は、前方集光レンズ201を出射面r2側から見た図である。
前方集光レンズ201の入射面r1は、円形のレンズ部201aを有し、さらに、レンズ部201aの外側に平坦部201bを有している。また、前方集光レンズ201の出射面r2は、円形のレンズ部201cを有し、さらに、レンズ部201cの外側に平坦部201dと傾斜部201eを有している。本実施例において、前方集光レンズ201は、プラスチック材料からなっている。
図5は、本実施例に係る光照射光学系D3と前方散乱光受光光学系D4の一部とを含む光学系の構成を示す図である。
本実施例では、フローセルD1に対するレーザ光の照射位置を調整するために、透明な光路調整部材104が配置されている。光路調整部材104は、Z軸に垂直な入射面と出射面を有する。光路調整部材104を、X−Z平面に平行な方向またはY−Z平面に平行な方向に傾けることにより、フローセルD1に対するレーザ光の照射位置を、X軸方向またはY軸方向に変化させることができる。なお、この光路調整部材104は適宜省略可能である。
また、図5(a)では、便宜上、フローセルD1の流路D15がX軸方向に平行となるようにフローセルD1が図示されているが、実際は、フローセルD1の流路D15は、Y軸方向に平行となっている。さらに、図5では、半導体レーザ101の発光部101aと出射窓101bが示されている。
図6(a)、(b)は、それぞれ、前方集光レンズ201の入射面r1と出射面r2の曲率を示す図である。図6(a)、(b)には、それぞれ、下段に曲率が示され、上段に示された前方集光レンズ201の領域と下段に示された曲率の領域とが互いに対応付けられている。図6(a)、(b)の下段に示されたグラフの横軸は、前方集光レンズ201の光軸(中心)からのX軸方向の距離(mm)であり、X軸正方向の距離が正、X軸負方向の距離が負で示されている。また、図6(a)、(b)の下段に示されたグラフの縦軸は曲率(曲率半径rの逆数)である。図6(a)では、入射面r1の突出方向の曲率が正で示され、図6(b)では、出射面r2の突出方向の曲率が負で示される。したがって、図6(b)では、負の値の絶対値が大きくなる程、突出方向の曲率が大きくなる。なお、図6(a)、(b)の下段には、X軸方向の曲率が示されているが、光軸周りの他の方向の曲率も、図6(a)、(b)の下段に示された曲率と同様である。
図6(a)において、A11は、入射面r1の有効径、A12は、集光対象とされる前方散乱光の入射領域(以下、「集光領域」という)である。また、図6(b)において、A21は、出射面r2の有効径、A22は、集光対象とされる前方散乱光の入射領域(以下、「集光領域」という)である。
図6(a)を参照して、入射面r1は、光軸(中心)位置において曲率が最も大きく、集光領域A12において、X軸方向の位置が光軸から離れるに従って、徐々に、曲率が減少している。入射面r1は、X軸方向の位置が光軸から離れるに応じて曲率が単調に変化する非球面形状を有している。
図6(b)を参照して、出射面r2は、光軸付近の曲率が小さく、集光領域A22の外周部において、曲率が大きくなっている。また、出射面r2は、光軸付近の領域A24において、曲率が変化せず、X軸方向の位置が領域A24を超えると、次第に曲率が大きくなっている。このように、入射面r1は、X軸方向の位置に応じて曲率が多様に変化する非曲面形状を有している。
本実施例では、前方集光レンズ201の厚み(光軸上における入射面r1から出射面r2までの距離)は、2.410(mm)に設定される。また、前方集光レンズ201は、たとえば、APEL5014DP(プラスチック)から形成され、屈折率は、1.54である。
このような構成によると、図6(a)の集光領域A12に入射した前方散乱光のうち、図6(b)の領域A23を通る前方散乱光は、平行光または拡散光の状態で出射面r2から出射される。ここで、領域A23の境界は、光軸からの距離が略0.5mmの位置にあり、この位置を通過する前方散乱光の光線は、光軸に対して平行(平行光)となる。領域A23の境界よりも内側の領域を通過する前方散乱光は、平行光よりもやや広がった拡散光となる。領域A23の境界よりも外側の領域を通過する前方散乱光は、収束光となる。
図7(a)は、前方集光レンズ201によって集光された前方散乱光の状態を示す図、図7(b)は、フォトダイオード203付近の拡大図、図7(c)は、フォトダイオード203をZ軸正方向に見たときの、フォトダイオード203の受光面に対する前方散乱光の照射状態を示す図である。
図7(a)、(b)に示すように、本実施例では、上記のように前方集光レンズ201が設計されているため、前方集光レンズ201によって集光される前方散乱光は一点に収束せず、中央部を通った前方散乱光は略平行光となる。このため、前方散乱光は、所定のビーム幅を持った状態で、フォトダイオード203に入射する。ピンホール202の孔の径は、前方散乱光のビーム幅よりもやや大きく設定される。図7(c)に示すように、前方散乱光は、フォトダイオード203の受光面上においてある程度広がった状態で、受光面に照射される。
本実施例によれば、このような前方集光レンズ201を採用することにより、ビームストッパSによって除去される前方散乱光の量を減らすことができる。以下、本実施例により奏されるこの効果を、比較例と対比して説明する。
図8は、比較例に係る光学系の構成を示す図である。
比較例では、前方集光レンズ201’が、前方散乱光を一点に収束させる非球面レンズとされている。
図9(a)は、比較例に係る前方集光レンズ201’を用いた場合の前方散乱光の集光状態を示す図、図9(b)は、前方集光レンズ201’の出射面r0の曲率を示す図である。図9(b)においても、図6(b)と同様、縦軸に示された曲率は、負の値の絶対値が大きくなる程、突出方向の曲率が大きくなる。
図9(b)に示すように、比較例に係る前方集光レンズ201’の出射面r0は、光軸(中心)位置において曲率が最も大きく、X軸方向の位置が光軸から離れるに従って、徐々に、曲率が減少している。すなわち、出射面r0は、X軸方向の位置が光軸から離れるに応じて曲率が単調に変化する非球面形状を有している。
また、図9(a)に示すように、比較例に係る前方集光レンズ201’を用いた場合には、光軸付近を通過する前方散乱光も収束される。
図10(a)、(b)は、実施例に係る前方集光レンズ201と比較例に係る前方集光レンズ201’のバックフォーカスを示す図である。
図10(a)を参照して、本実施例に係る前方集光レンズ201では、入射面r1と出射面r2が上記のように構成されているため、光軸付近を進む低角の光線(近軸光線)L1のバックフォーカスBf1が、最外周付近を進む広角の光線(マージナル光線)L2のバックフォーカスBf2よりも長くなる。これに対して、比較例に係る前方集光レンズ201’では、光軸付近を進む低角の近軸光線L1と最外周付近を進む広角のマージナル光線L2は略同じ位置に収束し、バックフォーカスBf0は、全光線について略同じとなる。
図11(a)は、比較例に係る前方集光レンズ201’が用いられた場合の、ビームストッパSの遮光部S3のエッジ付近を通る光線の様子を示す図、図11(b)は、本実施例に係る前方集光レンズ201が用いられた場合の、ビームストッパSの遮光部S3のエッジ付近を通る光線の様子を示す図である。
図11(a)に示すように、比較例に係る前方集光レンズ201’では、上記のように、光軸付近を通る前方散乱光が収束されるため、光軸付近を通る光線は、遮光部S3のエッジ部分に掛かり易くなる。これに対し、本実施例に係る前方集光レンズ201では、上記のように、光軸付近を通る前方散乱光が平行光または発散光となるため、図11(b)
に示すように、光軸付近を通る光線は、遮光部S3のエッジ部分に掛かりにくくなる。本願発明者のシミュレーションによれば、比較例の場合、遮光部S3のエッジ付近を通る光線の収束角(光軸Oに対する傾き角)は、数度程度であった。他方、実施例の場合、遮光部S3のエッジ付近を通る光線の発散角(光軸Oに対する傾き角)は、0.1度程度であった。
このように、本実施例に係る前方集光レンズ201を用いる場合には、光軸付近を通る前方散乱光が平行光または拡散光となるため、比較例の場合に比べて、遮光部S3のエッジ部分によって遮光される前方散乱光の光線の量が減少する。
図10(c)は、遮光部S3によって遮光される前方散乱光の範囲を、光軸Oに対する前方散乱光のX軸方向の傾き角(以下、「遮光角」という)θsで表した図である。
遮光角θsは、遮光部S3のX軸方向のエッジ(最端縁)を通る光線Lsと光軸Oとのなす角として定義される。遮光部S3の中心を光軸Oが貫く場合、流路D15から生じた前方散乱光の光線うち、光軸Oに対するX軸正負の方向の傾き角が遮光角θsの範囲内にある光線は、遮光部S3に入射し、遮光部S3によって遮光される。よって、遮光角θsは、遮光部S3によって遮光される前方散乱光の光量を評価する指標として用いられ得る。本願発明者は、本実施例に係る前方集光レンズ201を用いた場合の遮光角θsと、比較例に係る前方集光レンズ201を用いた場合の遮光角θsを、シミュレーションにより求めた。このシミュレーションでは、遮光部S3のX軸方向の幅W1(図3(c)参照)が、0.2mmに設定された。シミュレーション結果は、以下のとおりである。
Figure 2014190748
このシミュレーション結果から分かるとおり、本実施例に係る前方集光レンズ201を用いた場合には、比較例に係る前方集光レンズ201を用いた場合に比べて、遮光角θsが数段小さくなることが分かる。よって、本実施例によれば、比較例に比べて、遮光部S3によって遮光される前方散乱光の量を大きく減らすことができる。
以上、本実施例によれば、中央部の焦点距離が外周部の焦点距離よりも長くなるように前方集光レンズ201が構成されるため、比較例のように、中央部の焦点距離と外周部の焦点距離とが一致するように前方集光レンズ201’が構成される場合に比べて、前方集光レンズ201の光軸付近を通過した後の光線(前方散乱光)の進行方向が光軸Oから離れる。このため、比較例に比べて、光軸付近を通過した光線(前方散乱光)がビームストッパSの遮光部S3に掛かりにくくなり、ビームストッパSによって除去される前方散乱光の量を減らすことができる。そのため、従来受光できていなかった低角の散乱光まで受光することができる。低角の散乱光は高角の散乱光に比べて強度が強いため、このように低角の散乱光まで受光可能となることで、より高精度に粒子の分析を行うことができる。また、本実施例に係る前方集光レンズ201を用いることで、低角の散乱光を容易に受光することができるので、低角の散乱光を受光するための光学系を容易に調整することも可能である。さらに、ビームストッパSの遮光部S3の幅を広げた場合であっても、遮光部
S3によって遮光される前方散乱光の量が大きくなることを抑制できる。そのため、遮光部S3の幅を広げることにより、ビームストッパSの加工誤差を減らすことができ、寸法のばらつきを抑制することができる。また、遮光部S3の幅を広げることにより、光源からの直接光をより確実に遮光することができるとともに、レーザ光の光軸に対する位置調整も容易に行うことができる。
また、本実施例によれば、前方集光レンズ201がプラスチックレンズからなっているため、前方集光レンズ201の製造コストを削減できるとの効果も奏され得る。
以上、本発明の実施の形態および実施例について説明したが、本発明の実施形態はこれらに限定されるものではない。
たとえば、上記実施例では、図6(b)の領域A23の境界付近を通る前方散乱光が平行光となり、領域A23の境界よりも内側を通る前方散乱光がやや拡散するように、前方集光レンズ201が設計されたが、前方集光レンズ201の設計は、これに限定されるものではない。たとえば、領域A23内を通る前方散乱光が全て平行光となるように前方集光レンズ201が設計されても良く、あるいは、光軸付近の前方散乱光が平行光からやや収束するように前方集光レンズ201が設計されても良い。前方散乱光を略平行光に変換する領域を、前方集光レンズ201においてどのように設定するか、並びに、その領域において、前方散乱光の状態をどのように設定するは、ビームストッパSの遮光部S3に入射する前方散乱光の量を効果的に減らすことと、直接光を遮光部S3によって確実に除去できることの両方を考慮して、適宜、設定される得ものである。
また、上記実施例では、フローセルD1を流れる粒子からの前方散乱光を、一枚の前方集光レンズ201によりフォトダイオード203に集光する例を挙げたが、本発明はこれに限定されるものではない。複数の集光レンズを用いて、前方散乱光をフォトダイオード203に集光してもよい。たとえば、図12の変形例に示すように、粒子からの前方散乱光を光軸と略平行な平行光に変換するように球面レンズ301をフローセル側に配置し、球面レンズ301を通過した前方散乱光のうち高角(外側)の前方散乱光を低角(内側)の前方散乱光よりも収束させるように非球面レンズ302をビームストッパS側に配置した集光レンズ系を用いてもよい。たとえば、非球面レンズ302は、低角(内側)の前方散乱光を略平行光のまま透過させ、高角(外側)の前方散乱光を収束させる。あるいは、非球面レンズ302は、低角(内側)の前方散乱光をやや収束させ、または、やや拡散させても良い。このように構成しても、粒子からの低角の前方散乱光がビームストッパSにより遮光されることを抑制することができる。
また、この変更例に限らず、たとえば、粒子からの前方散乱光を光軸上の一点に収束させる第1の非球面レンズをフローセル側に配置し、この第1の非球面レンズを通った前方散乱光のうち低角の前方散乱光を光軸と略平行な平行光または拡散光に変換する第2の非球面レンズをビームストッパS側に配置した集光レンズ系を用いてもよい。また、前方集光レンズ201の入射面r1と同様の曲率を有するレンズ面を備えた第1の非球面レンズをフローセル側に配置し、前方集光レンズ201の出射面r2と同様の曲率を有するレンズ面を備えた第2の非球面レンズをビームストッパS側に配置した集光レンズ系を用いてもよい。なお、これらの変形例に係る集光レンズ系に含まれる各レンズはプラスチック材料により形成されてもよい。
また、上記実施例では、前方集光レンズ201がプラスチック材料により形成されたが、これに限らず、前方集光レンズ201がガラス材料等の他の材料から形成されても良い。
また、上記実施例では、直接光がX軸方向に合焦される位置にビームストッパSが配置されたが、直接光がY軸方向に合焦される位置にビームストッパSが配置されても良い。この場合、遮光部S3の長手方向がY軸方向に平行となるように、ビームストッパSが配置される。
この他、光源として、半導体レーザ101以外の光源を用いることも可能である。また、本発明は、血球分析装置以外の粒子分析装置やその他の装置にも、適宜、適用可能である。
本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1 … 血球分析装置
2 … 測定ユニット
26 … 検出部
D … 光学検出器
D1 … フローセル
D15 … 流路
D3 … 光照射光学系
D4 … 前方散乱光受光光学系
101 … 半導体レーザ
201 … 前方集光レンズ
203 … フォトダイオード
S … ビームストッパ
r1 … 入射面
r2 … 出射面

Claims (16)

  1. 粒子含有試料が流されるフローセルと、
    光源からの光を前記フローセルの流路に照射する照射光学系と、
    前記フローセルからの光を受光する受光光学系と、を備え、
    受光光学系は、
    前記流路を流れる粒子からの前方散乱光を集光する、少なくとも1つの集光レンズを含む集光レンズ系と、
    前記集光レンズ系によって集光された前記前方散乱光を受光する受光部と、
    前記集光レンズ系と前記受光部との間の光路に配置され、前記光源からの直接光を遮断するビームストッパと、を備え、
    前記少なくとも1つの集光レンズは、非球面のレンズ面を備え、前記集光レンズ系は、光軸を含む中央領域を通る前方散乱光の焦点距離が、前記中央領域より外側の外周領域を通る前方散乱光の焦点距離よりも長くなるよう構成されている、
    ことを特徴とする粒子分析装置。
  2. 請求項1に記載の粒子分析装置において、
    前記集光レンズ系は、前記外周領域を通る前記前方散乱光を所定の焦点位置に収束させ、前記中央領域を通る前記前方散乱光を平行光または拡散光に変換する、
    ことを特徴とする粒子分析装置。
  3. 請求項1または2に記載の粒子分析装置において、
    前記集光レンズ系は、中央部の焦点距離が外周部の焦点距離よりも長くなるよう構成され、非球面のレンズ面を備えた1つの集光レンズである、
    ことを特徴とする粒子分析装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか一項に記載の粒子分析装置において、
    前記非球面のレンズ面は、前記外周領域においては外側に向かうにつれて次第に曲率が大きくなり、前記中央領域においては前記外周領域よりも曲率が小さくなっている、
    ことを特徴とする粒子分析装置。
  5. 請求項4に記載の粒子分析装置において、
    前記非球面のレンズ面は、前記集光レンズ系の光軸から所定の距離までの領域において、曲率が略一定となっている、
    ことを特徴とする粒子分析装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか一項に記載の粒子分析装置において、
    前記少なくとも1つの集光レンズは、プラスチックレンズである、
    ことを特徴とする粒子分析装置。
  7. 粒子含有試料が流されるフローセルの流路に光源からの光を照射する照射系と、
    前記フローセルからの光を受光する受光系と、を備え、
    前記受光系は、
    前記流路を流れる粒子からの前方散乱光を集光する、少なくとも1つの集光レンズを含む集光レンズ系と、
    前記集光レンズ系によって集光された前記前方散乱光を受光する受光部と、
    前記集光レンズ系と前記受光部との間の光路に配置され、前記光源からの直接光を遮断するビームストッパと、を備え、
    前記少なくとも1つの集光レンズは、非球面のレンズ面を備え、前記集光レンズ系は、光軸を含む中央領域を通る前方散乱光の焦点距離が、中央領域より外側の外周領域を通る
    前方散乱光の焦点距離よりも長くなるよう構成されている、
    ことを特徴とする粒子分析装置用光学系。
  8. 請求項7に記載の粒子分析装置用光学系において、
    前記集光レンズ系は、前記外周領域を通る前記前方散乱光を所定の焦点位置に収束させ、前記中央領域を通る前記前方散乱光を平行光または拡散光に変換する、
    ことを特徴とする粒子分析装置用光学系。
  9. 請求項7または8に記載の粒子分析装置用光学系において、
    前記集光レンズ系は、中央部の焦点距離が外周部の焦点距離よりも長くなるよう構成され、非球面のレンズ面を備えた1つの集光レンズである、
    ことを特徴とする粒子分析装置用光学系。
  10. 請求項7ないし9の何れか一項に記載の粒子分析装置用光学系において、
    前記非球面のレンズ面は、前記外周領域においては外側に向かうにつれて次第に曲率が大きくなり、前記中央領域においては前記外周領域よりも曲率が小さくなっている、
    ことを特徴とする粒子分析装置用光学系。
  11. 請求項10に記載の粒子分析装置用光学系において、
    前記非球面のレンズ面は、前記集光レンズ系の光軸から所定の距離までの領域において、曲率が略一定となっている、
    ことを特徴とする粒子分析装置用光学系。
  12. 請求項7ないし11の何れか一項に記載の粒子分析装置用光学系において、
    前記少なくとも1つの集光レンズは、プラスチックレンズである、
    ことを特徴とする粒子分析装置用光学系。
  13. フローセルの流路に光が照射されることにより、前記流路を流れる粒子から生じる前方散乱光を、光検出器の受光面に集光する、粒子分析装置用レンズであって、
    非球面のレンズ面を備え、
    中央部の焦点距離が外周部の焦点距離よりも長くなるよう構成されている、
    ことを特徴とする粒子分析装置用レンズ。
  14. 請求項13に記載の粒子分析装置用レンズにおいて、
    前記非球面のレンズ面は、前記外周部において外側に向かうにつれて次第に曲率が大きくなり、前記中央部において前記外周部よりも曲率が小さくなっている、
    ことを特徴とする粒子分析装置用レンズ。
  15. 請求項14に記載の粒子分析装置用レンズにおいて、
    前記非球面のレンズ面は、当該レンズの光軸から所定距離までの領域において、曲率が略一定となっている、
    ことを特徴とする粒子分析装置用レンズ。
  16. 請求項13ないし15の何れか一項に記載の粒子分析装置用レンズにおいて、
    前記レンズは、プラスチックレンズからなっている、
    ことを特徴とする粒子分析装置用レンズ。
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