JP2014190742A - 泥防汚性評価方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】実着用状態をモデル化した、繊繊維製品における「泥汚れの付きやすさ」、および洗濯による泥汚れの落ちやすさの程度を評価する方法を提供する。
【解決手段】乳鉢ですりつぶした赤土と黒土を混合してなる混合土に水を加えた評価用泥を評価用繊維布帛に擦りつけ、30℃環境下で15時間以上乾燥させた後、評価用繊維布帛の表面に付着した評価用泥の塊を手ではたき落とした状態の着色の程度と、評価用泥を擦りつける前の評価用繊維布帛との色差を、JIS L0805:2005に定められた汚染用グレースケールにより級判定し、泥汚れの付きやすさの指標とすることを特徴とする泥防汚性評価方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、実着用状態をモデル化した、繊維製品における「泥汚れの付きやすさ」、および「泥汚れの洗濯による落ちやすさ」の程度を評価するための方法に関する。
昨今、繊維製品には、撥水性や消臭性、抗菌性、抗かび性など様々な機能性が付与されており、各種性能の評価方法が標準化され、日本工業規格(JIS)や国際標準化機構(ISO)の規格として登録されている。防汚性については、埃のような粉体汚れ、汗や皮脂による水系汚れや油系汚れに対する評価方法が、JIS L1919「繊維製品の防汚性試験方法」に標準化されている。
しかしながら、汚れの対象物は様々であり、現在標準化されている方法だけでは適切に評価できない汚れもある。たとえば、野球のスライディングによる汚れのように、土に水分の混ざった泥汚れや、高温のコーヒー、調理油、機械油による汚れなど、実際の生活シーンで起こり得る可能性が高い、激しい汚れに関する評価方法はいまだ標準化されていないのが現状であり、実用に近い評価方法の確立が要望されている。
以下にいくつかの、繊維製品の防汚加工技術を示す。これらはいずれも水分を含んだ泥汚れに対して防汚性を発揮する後加工技術であり、同時にその評価方法も定められている。
まず、繊維表面の電位をマイナスにすることが可能な電荷調整剤とアミノ樹脂とを繊維の表面に付着することによって防汚処理繊維を得る手段が提案されている(特許文献1、特許文献2)。加工技術の提案と同時に、その性能を評価する方法として、汚染用泥をドクターナイフで評価用繊維布帛に5回塗布し、1日放置した後、汚染用泥を手で叩き落とし、JIS L0217−103法によって洗濯を行い、汚染用泥の落ち具合を目視により判定する方法が記載されている。ここでいう汚染用泥は、赤土:通常の土:水を重量比で1:1:1となるように量り取り、乳鉢にいれて混合したものであるが、通常の土がどのような成分であるのかは具体的に明記されていない。
次に、繊維表面に、ポリアルキレンオキサイドセグメントを主体とする主鎖に2個以上のアクリル基および/またはメタクリル基を有する樹脂皮膜を有し、該皮膜中に、フッ素系撥水撥油剤と無機および/または有機微粒子を含有する手段が提案されている(特許文献3)。評価手順は特許文献1、2に記載の評価方法に準じているが、評価に用いられる汚染用泥は、赤土:黒土:水を重量比で1:1:1となるように量り取り、乳鉢にいれて混合したものとされている。黒土が選択された理由は記載されていない。さらに、アニオン性親水性樹脂を繊維表面に付着する繰り返し洗濯50回耐久性のある泥、草木、口紅の汚れに対する防汚性布帛が提案されている(特許文献4)。ここでも特許文献1、2に記載の評価方法に準じた評価方法が同時に提案されており、評価に用いられる汚染用泥は、赤土:黒土:水を重量比で1:1:1となるように量り取り、乳鉢にいれて混合したものであるが、やはりその選択理由は記載されていない。
一方、繊維内部まで入り込んだ泥の微粒子を、洗濯で容易に除去することができる、耐汚染性に優れたスポーツ衣料が提案されている(特許文献5)。本提案における耐汚染性の評価方法は、前述の方法とは異なり、汚染用泥には、関東ローム微粒子が使用されている。関東ローム層の土が、幅広くグラウンドの土に使用されていることから選択されたものと推測される。乾燥泥100重量部に対して水50重量部を加えることは、前述の方法と同じであるが、詳細な評価手順は記載されていないため、第三者が再現性のある評価を実施することは困難である。
以上のように、泥汚れに対する防汚加工技術、あるいは防汚衣料に関する性能評価方法には、いくつかの公知例があるが、いずれも汚染用泥の成分や配合比についての詳細な記載はなく、汚染用泥成分の採用に至る妥当性が見いだせなかった。また、評価手順も十分に記載されておらず、実用上の泥汚れ付着状況が再現されているのかどうかが不明確であり、これらの方法を元に、泥防汚性評価方法を標準化するのは困難である。
泥防汚性を評価するに際して、使用する汚染用泥の成分や配合比、およびその付着手順を定めることは重要である。泥汚れが発生する場所は、多目的グラウンド、野球場、サッカーやラグビーなどの競技場、陸上競技場、校庭、テニスコートなど様々であり、それぞれの目的に合わせて、土の組成も工夫されている。たとえば、野球場の土は、程よいクッション性、水はけ、ボールのバウンド、スライディング時の滑り、日光の反射などを考慮して黒土が配合されていることが多く、地域や季節によってその配合割合が変わる場合がある。たとえば、テニスコートでは、真砂土を使用したイエロークレー、アンツーカーを使用したレッドクレー、変成岩を粉砕したグリーンクレーなどがあり、含まれる鉄分などの有機成分によって色が異なる。グラウンドを走り回り、舞い上がった粉体状の土が、靴下やユニフォームに付着したり、野球やラグビー、サッカーなどのようにスライディングした際にグラウンドと衣服が強く擦れることで織物や編物の組織、あるいは織編物を構成する繊維の中に土が入り込んだりする。このような汚れは、洗濯をしてもなかなか落ちないのは、一般的に誰もが経験していることである。特に、雨天時や雨天後の水分を含んだ泥が衣服に付着し、その後乾燥した状態で放置された場合は、さらに汚れが落ちにくくなることはよく知られている。こうした泥汚れ専用の洗剤もある。
JISにおいて洗剤や洗濯機の洗浄性を評価する場合、指標として使用する「汚染布」が定められている。洗剤の洗浄性の評価には、実際に人に着用させて汚れを付着させた襟垢汚染布が使用され、その調整方法は、JIS L3362:2008などに記載されている。洗濯機の洗浄性は、所定の反射率になるように定められた材料と配合で人工的に作製した汚染液で標準布を汚染、乾燥した人工汚染布が人の襟垢汚れのモデルに使用され、調整方法は、JIS C9811:1999などに記載されている。しかし、いずれも評価対象は襟垢汚れであり、泥汚れを評価するものはない。
人工汚染布には、EMPA(スイス)、CFT(オランダ)、wfk(ドイツ)などの海外で使用されている標準のものがある。中でもCFTは、襟垢、食品類、化粧品などの各種汚れの他に、おそらく泥汚れをモデル化したと思われる人工汚染布であり、粘土が付着している。これらの人工汚染布は、粘土質(黄色)、黒粘土と、客先指定の粘土質にも対応しており、土の種類も考慮されているが、日本国内で標準布として指定されているものはなく、また、その汚染布を調整するための汚染液成分は公開されていない。
特開2003−227072号公報 特開2004−137617号公報 特開2008−163471号公報 特開2011−84836号公報 特開2002−201520号公報
本発明は、上記の問題点に鑑み、実着用状態をモデル化した、繊維製品における「泥汚れの付きやすさ」、および「洗濯による泥汚れの落ちやすさ」の程度を評価する方法を提供せんとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、次の手段を採用するものである。
(1)乳鉢ですりつぶした赤土と黒土を混合してなる混合土に水を加えた評価用泥を評価用繊維布帛に擦りつけ、30℃環境下で15時間以上乾燥させた後、評価用繊維布帛の表面に付着した評価用泥の塊を手ではたき落とした状態の着色の程度と、評価用泥を擦りつける前の評価用繊維布帛との色差を、JIS L0805:2005に定められた汚染用グレースケールにより級判定し、泥汚れの付きやすさの指標とすることを特徴とする泥防汚性評価方法。
(2)評価用泥を擦りつけ、30℃環境下で15時間以上乾燥させた後、表面に付着した評価用泥の塊を手ではたき落とした評価用繊維布帛を、溜め水で予洗いし、さらに洗濯機に投入し、全自動洗濯機の標準条件または2槽式洗濯機の強条件で5分間洗濯した後、常温流水2分のすすぎを1回行ない、脱水後乾燥した時の評価用繊維布帛の泥汚れの残留状態と、評価用泥を擦りつける前の評価用繊維布帛との色差を、JIS L0805:2005に定められた汚染用グレースケールにより級判定し、泥汚れの洗濯による落ちやすさの指標とする、(1)の泥防汚性評価方法。
(3)評価用繊維布帛の表面に付着した評価用泥の塊を手ではたき落とした後に、評価用繊維布帛に残留付着した評価用泥の塊を落とす程度に、溜め水で、0.5〜1kgの荷重で5往復の手もみ洗いをする、(2)の泥防汚性評価方法。
(4)溜め水で予洗いした後の評価用繊維布帛5〜50gを、1%wtの合成洗剤を含む40±2℃の湯25Lとともに洗濯機に投入する、(2)または(3)の泥防汚性評価方法。
(5)評価用泥が、赤土を適量乳鉢に投入し乳棒ですりつぶした後に14メッシュのザルでふるい落とした土と、黒土を適量乳鉢に投入し乳棒ですりつぶした後に14メッシュのザルでふるい落とした土とを、重量比1:1の割合で容器に入れよく混ぜ合わせた混合土に、重量比で混合土3に対して2の割合で水を投入し、よく混ぜ合わせたものからなる、(1)〜(4)の泥防汚性評価方法。
(6)赤土および黒土が、関東ローム層から採取されたものである、(1)〜(5)の泥防汚性評価方法。
(7)赤土および黒土の粒子径の平均値が3mmであり、最大値が2mmである、(1)〜(6)の泥防汚性評価方法。
(8)タテ約15cm、ヨコ約10cmの評価用繊維布帛の上端部を支持台に固定し、湿潤状態で15〜25gの評価用泥を、評価用繊維布帛の上端部から下端部に向かって約10cmの長さにわたり、塗り面がストレートな角ゴテで5回擦りつけることにより、評価用泥を評価用繊維布帛に塗り広げる、(1)〜(7)の泥防汚性評価方法。
(9)評価用繊維布帛の表面に付着した乾燥後の評価用泥の塊を、軽く揉んで落とした後に、はたき落とす、(1)〜(8)の泥防汚性評価方法。
本発明によれば、実際に着用した際に付着する泥汚れが再現でき、繊維製品における「泥汚れの付きやすさ」、および洗濯による泥汚れの落ちやすさの程度を、実着用に即して標準的に評価することができる。
本発明は、前記課題について鋭意検討した結果、
評価用繊維布帛に、乳鉢ですりつぶした赤土と黒土を混合し、その混合土に水を加えた評価用泥を擦りつけ、30℃環境下で15時間以上乾燥させた後、評価用繊維布帛表面の泥の塊を手ではたき落とした状態の着色の程度と、泥を擦りつける前の評価用繊維布帛との色差を、JIS L0805:2005に定められた汚染用グレースケールにより級判定することで、「泥汚れの付きやすさ」を、さらに、
該方法で泥汚れを付着させた評価用繊維布帛を、溜め水で予洗いをした後、全自動の標準条件または2槽式の強条件で5分間洗濯した後、常温流水2分のすすぎを1回行ない、脱水後乾燥した時の評価用繊維布帛の泥汚れの残留状態と、泥を擦りつける前の評価用繊維布帛との色差を、JIS L0805:2005に定められた汚染用グレースケールにより級判定することで、「泥汚れの洗濯による落ちやすさ」を評価することができ、
かかる課題を一挙に解決することを究明したものである。
本発明の一実施態様に係る泥防汚性評価方法に使用する評価用繊維布帛は、衣服、靴下、手袋などの衣料類およびその副資材を始め、カーシートや椅子張り地など、使用時に主にグラウンドの泥汚れが付着する可能性があり、その性能を評価したい織編物などの布帛のことである。その組成は、天然繊維、合成繊維、再生繊維などの各種繊維素材およびそれらの混合物など、特に限定するものではない。
本実施態様の方法に使用する泥汚れは、赤土および黒土から成ることが好ましい。たとえば野球用グラウンドに使用される土は、程よいクッション性、水はけ、ボールのバウンド、スライディング時の滑り、日光の反射、スパイクによる削れ防止などが必要で、そのため、黒土、赤土、川砂などが配合された混合土が使用されている。各種グラウンドに使用する土の組成やその敷設に関する条件は、地盤工学会の関連基準や都道府県の規定によって知ることができる。たとえば、良質なグラウンド用の土は、黒土と、赤土または真砂土から成り、また、土のグラウンドは、粘土分が8〜15%、シルト分が12〜20%、砂分が65〜80%とされており、それらの情報を基に、本実施態様では、評価用泥として赤土および黒土を採用した。ここで、地質学的に「粘土」は粒子径が3.9μm以下のものを、「シルト」は粒子径が3.9〜62.5μmのものを、「砂」は粒子径が2mm〜62.5μmのものとされている。また「粘土」および「シルト」を総称して「泥」と表する。火山灰土壌は、この粘土から砂に相当する。
本実施態様では、使用する赤土および黒土が、関東ローム層から得たものであることが好ましい。本実施態様で使用する赤土や黒土は、火山灰土壌から得られるものである。火山灰土壌とは、火山の噴火によって大量に堆積した火山灰や岩石が長い年月の間に風化して出来た物である。
黒土は、火山灰土壌の表層にある黒い土で、植物などが長い年月をかけて腐植となり土壌に有機物を供給した結果、黒くなったものである。一般的に赤い色の土を総称して赤土と言い、ラテライト、テラロッサ、火山灰土壌など多種存在する。中でも本実施態様で使用する赤土は、黒土と同じ火山灰土壌の中層にあり、鉄分や酸化鉄を含むことで赤くなっている赤土が良い。火山灰土壌から得た赤土は粘土質があり、この性質がグラウンドを適度に固めることができる。一方、この粘土質によって排水性に劣るため、農業やガーデニングには適していなかったが、排水性、通気性を付与するために粒状に固めて加工した「赤玉土」が作られた。本実施態様で使用する赤土は、この赤玉土を砕いたものを使用してもよい。ただし、赤玉土の中には焼成したものもあり、焼成しないものと性質が異なるため、赤玉土を使用する場合は注意が必要である。
火山列島である日本において火山灰土壌は全国にあり、関東ローム層の他に鹿児島、北海道、東北地方に集中している。いずれからも火山灰土壌由来の赤土や黒土が得られるが、できるだけ品質のバラツキを小さくするため、本実施態様では関東ローム層の赤土および黒土を使用するのが好ましい。他地方の赤土、黒土を使用してもよいが、その場合は、基準となる繊維布帛を準備し、まず関東ローム層から得た赤土、黒土によって評価した結果と、次に他地方から得た赤土、黒土によって評価した結果に相違がないかどうかを確認することが必要である。
本実施態様で使用する赤土および黒土は、平均粒子径が約3μm、最大2mm未満であることが好ましい。実際に着用し、泥によって汚れた野球ユニフォームを洗濯した後に残留した汚れを分析した結果、非常に細かい粒子が布帛を構成する糸間やその糸を構成する繊維間に入り込んでいることがわかった。前述したとおり、泥の粒子径は62.5μm以下であり、砂は2mm〜62.5μmのものとされている。赤土および黒土の粒子径は、一般的にこの範囲のものであり、最大でも2mmを越えないものがよい。
本実施態様では、使用する赤土および黒土は別々の乳鉢に適量を投入し、乳棒を用いてすりつぶした後に混合し、水を加えて評価用泥とするのが好ましい。土の中には、グラウンド用には適さない大粒のものや夾雑物が混入している場合があり、グラウンド用の土として、安全上こうしたものを含まないことが定められていることからも、これらを取り除くことが重要である。
乳鉢ですりつぶした赤土および黒土は、すりつぶした後、14メッシュのザルでふるい落とすのがさらに好ましい。ここで、14メッシュとは、長さ1インチ当たりの網目数を指す。1メッシュの大きさは1辺が約1.7mmとなるため、粒子径がそれ以上の砂はふるい残されることになる。水分量が多い土を使用する場合は、事前に乾燥しておくのがさらに好ましい。また、赤玉土を使用する場合は、焼成でないものであることを確認することが重要である。赤玉土は粒状に固まっているため、粉砕しながらすりつぶすと良い。ふるい落とした赤土と黒土を、重量比で1:1の割合で器に入れ、よく混ぜ合わせ混合土とする。次に、重量比で混合土3に対して2の割合で水を投入し、よく混ぜ合わせ、評価用泥とする。
本実施態様では、評価対象である評価用繊維布帛表面に評価用泥を擦りつけた後、30℃環境下で15時間以上乾燥させることが好ましい。評価用泥は水分を多量に含むため、自然乾燥では、乾燥時間や季節、室温などの影響によって乾燥状態が異なってしまう。十分に乾燥した状態と十分に乾燥していない状態とでは、評価結果が、異なる可能性があるため、乾燥環境および乾燥時間を一定にする必要がある。乾燥は、一般的な熱風乾燥機を使用すれば良い。庫内の風速も影響するため、風速1m/sec以下程度の微風であることが好ましい。風速がコントロールできない場合は、直接強い風が評価用繊維布帛に当たらないように、網などを用いて適宜防風対策を施すとよい。
乾燥した評価用繊維布帛表面の泥は塊になっているため手ではたき落とすのが好ましい。塊が崩れない場合は、軽く揉んで落としても良い。
本実施態様では、こうして泥汚れをはたき落とした状態の着色程度と、泥を擦りつける前のとの色差を、JIS L0805:2005に定められた汚染用グレースケールにより級判定し、「泥汚れの付きやすさ」とする。
本実施態様で用いる評価用繊維布帛は、タテ約15cm、ヨコ約10cmの大きさであることが好ましい。評価用泥を均一に評価用繊維布帛表面に擦りつけるために、評価用繊維布帛の大きさが大きいと塗布ムラが起こり評価結果にバラツキが生じる。よって、評価用繊維布帛の大きさは小さい方が好ましいが、小さすぎると洗濯による揉み効果が十分に得られないため好ましくない。
評価用泥を擦りつける際に評価用繊維布帛が動いてしまうため、評価対象の評価用繊維布帛の上部を支持台に固定することが好ましい。支持台は、実験机や作業台、ガラス板など、水分が浸透しないものであれば特に限定するものではない。固定方法も、粘着テープなどで貼りつけてもよく、特に限定するものではない。
評価用泥は、固定した評価用繊維布帛上部の位置に、水を含んだ状態で15〜25gを乗せるのが好ましい。大きいサイズの薬サジを用い、評価用泥を十分に攪拌した状態ですくい、評価用繊維布帛に乗せる。幅方向にできるだけ均等に乗せるのが好ましい。次に、固定した評価用繊維布帛上部から下部に向かって約10cmの長さに評価用泥を評価用繊維布帛に5回擦りつけて塗り広げる。擦りつけるには、塗り面がストレートな角ゴテを用いるのが好ましい。角ゴテの種類や素材は特に限定するものではないが、均一に塗り広げるには塗り面がストレートであることがよく、泥による削れや欠けがない金属のものがよい。
本実施態様では、「泥汚れの付きやすさ」を評価した後の評価用繊維布帛を、溜め水で予洗いすることが好ましい。さらには、評価用繊維布帛に残留した泥の塊を落とす程度に、0.5〜1kgの荷重で手もみ洗いを5往復し予洗いとすることがより好ましい。泥汚れの付着した衣料を洗濯する場合、そのまま洗濯機に投入すると、汚れが落ちにくいだけでなく、泥が洗濯槽に付着したり、排水口に詰まったり、モーターを痛めたりする可能性があることから、予洗いをすることが一般的である。予洗いは、流水で行っても良いが、その際は、排水口や配水管に泥が溜まらないように配慮が必要であるため、バケツなどに水を入れた溜め水で行うことがより好ましい。予洗いは手もみ洗いで行なうのがよいが、評価する上でバラツキを少なくすることを目的に、0.5〜1kgの荷重で手もみ洗いを5往復することがより好ましい。
予洗いを行った評価用繊維布帛は、全自動洗濯機の標準条件または2槽式洗濯機の強条件で5分間洗濯した後、常温流水2分のすすぎを1回行ない、脱水後乾燥するのが好ましい。また、洗濯条件は、40±2℃の湯25Lと合成洗剤1%wtを入れ、5〜50gの評価用繊維布帛を投入して行なうことがより好ましい。評価用繊維布帛は、5gより少ないと洗濯機の水流による揉み効果が十分に得られず、50gより多いと、評価用繊維布帛同士の摩擦により評価結果が異なってしまう可能性があることから不適である。通常の洗濯試験の場合、所定の重量にするため負荷布を投入するが、負荷布への汚れ移りや摩擦の影響を考慮し、評価用繊維布帛のみを投入するのが好ましい。
本実施態様では、こうして泥汚れを洗濯後乾燥した評価用繊維布帛の泥汚れの残留と、泥を擦りつける前の評価用繊維布帛との色差を、JIS L0805:2005に定められた汚染用グレースケールにより級判定し、「泥汚れの洗濯による落ちやすさ」とする。
以下、実施例により、本発明の繊維構造物について詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。実施例中の実着用評価方法、泥防汚性評価に用いる評価用繊維布帛の構成、および防汚加工は、次の方法で実施した。
(泥防汚性評価に用いる評価用繊維布帛の構成)
評価用繊維布帛は、22ゲージの両面丸編機を用い、165デシテックス48フィラメントの丸形断面ポリエステル延伸糸を用いて、通常の方法にて両面丸編地を編成した。この編み生機を通常のポリエステル丸編地の染色加工法に従い、リラックス・精練、染色(蛍光白)、仕上げセットを行い、250g/m2 の野球ユニフォーム用編地を得た。これを評価用編地(未加工布)とする。
(防汚加工)
上記のとおり作成した野球ユニフォーム用編地(評価用編地)を、染色機を用いて親水性ポリエステル樹脂15%水分散体液を繊維重量に対して10重量%の割合で染色機に投入し、135℃で30分間加熱処理を行った。ここで親水性ポリエステル樹脂としては、ジメチルテレフタレート5000部、エチレングリコール400部、ポリエチレングリコール(分子量3000)700部を共重合して得られたポリエステル樹脂を用いた。その後水洗、乾燥した。次に、グリオキザール系尿素樹脂水溶液3%と帯電防止剤1%の水溶液を調整し、通常のパディング法にて含浸させ、120℃で乾燥し、170℃×60秒の熱処理を行い、評価用編地(防汚加工布)を得た。
(実着用評価)
前述の方法で得た評価用編地(未加工布)および評価用編地(防汚加工布)を用いて野球ユニフォームを製作し、天候:曇り、平均気温:28℃、平均湿度:63%RHの環境下で、実際に野球グラウンドで、青年男性9名により平均的な野球練習を行なった。未着用の該編地と練習後に泥を手ではらい落とした野球ユニフォームとの色差をJIS L0805:2005に定められた汚染用グレースケールにより級判定し「実着用における泥汚れの付きやすさ」とした。さらに、その着用後の野球ユニフォームを、日頃行っているとおりに家庭で洗濯をし、洗濯後の野球ユニフォームと未着用の該編地との色差をJIS L0805:2005に定められた汚染用グレースケールにより級判定し「実着用における泥汚れの洗濯による落ちやすさ」とした。実着用評価は、未加工布、防汚加工布の2水準について行った。結果を表1に示す。
Figure 2014190742
(材料の準備)
次の評価用材料を準備した。
赤土、黒土:市販のものの中から関東ローム層から採取したものを選択し購入した。
角ゴテ:左官用角ゴテ(長さ:240mm、ステンレス厚さ:0.3m、ストレート型)。
評価用編地:タテ 約15cm×ヨコ 約10cm
その他:乳鉢・乳棒、ザル(14メッシュ)、ビーカー、蒸留水、撹拌棒、スプーン(大)、掃除機、バケツ、手袋、マスク、保護眼鏡
(実施例1)
赤土約120gを乳鉢に投入し、乳棒でできるだけ細かくすりつぶした。次に、14メッシュのザルですりつぶした赤土をふるい、メッシュを通って落ちた赤土の重量を測定したところ102gであった。同様に黒土約120gを乳鉢ですりつぶし、所定のザルでふるい落とした黒土の重量を測定したところ108gであった。ふるいおとした赤土および黒土を100gずつ容量1リットルのポリビーカーに投入し、スプーンを使用してよく攪拌した。そこへ、蒸留水134gを投入し、スプーンを使用してさらによく攪拌し、評価用泥とした。
タテ 約15cm×ヨコ 約10cmに裁断した評価用編地(未加工)を、実験台上に固定したガラス板の上に乗せ、上部上端から約1cmの部分からガラス板にかけて幅2.5cmのセロハンテープで一辺を固定した。
評価用泥をよく攪拌しながらスプーンですくいとり、ガラス板に固定した評価用編地のセロハンテープ直前の位置左半分にゆっくり置いた。続いて、同様にすくいとった泥を右半分にゆっくり置いた。この時、スプーンですくいとった2杯分の評価用泥の重量は、水分も合わせて約20gであった。
角ゴテを評価用編地上に置いた評価用泥の向こう側に、荷重0.5kg程度に押し当て、手前に向けて約10cmの長さに、2回/sec程度の速さで、速やかに5回擦りつける。この時、評価用編地表面と角ゴテ塗り面が成す角度は約30度程度であった。評価用編地表面からはみ出した泥、および角ゴテに付着してしまった泥は、取り除いて破棄し再利用はしない。固定していたセロハンテープを外し、評価用泥を擦りつけた評価用編地をガラス板から静かに持ち上げ、濾紙の上に仮置く。
次に、同じ操作で評価用編地(防汚加工布)にも泥を付着させた。泥を付着させた評価用編地を、30℃に設定した温風乾燥機内の網の上に濾紙を敷き、その上に並べて約17時間乾燥させた。
評価用編地および泥が十分に乾燥していることを確認した後、はたいた時に舞い上がった土煙が邪魔にならないような場所を選び、評価用編地に付着乾燥した泥をはたきおとす。はたいただけでは泥の塊が残っていたので、軽く揉んでからはたいた。
泥をはたき落とした評価用編地(未加工布)と、泥を擦りつける前の評価用編地(未加工布)との色差を、JIS L0805:2005に定められた汚染用グレースケールにより級判定し、「泥汚れの付きやすさ」を評価した。同様に、泥をはたきおとした評価用編地(防汚加工布)についても、泥を擦りつける前の評価用編地(防汚加工布)に対して「泥汚れの付きやすさ」を評価した。結果を表1に示す。
続いて、泥をはたき落とした評価用編地を、水を入れたバケツで5往復軽く揉み洗いした。その後、2槽式洗濯機に40±2℃の湯25LとJIS L0844:2011に定められた合成洗剤1号を25g(1%wt)入れ、評価用編地を投入し、強条件で5分間洗濯した後、常温流水2分のすすぎを1回行ない、脱水後金網の上で平干しし自然乾燥した。洗濯機に投入した、評価用編地の総重量は33gであった。
乾燥後の評価用編地(未加工布)と、泥を擦りつける前の評価用編地(未加工布)との色差を、JIS L0805:2005に定められた汚染用グレースケールにより級判定し、「泥汚れの洗濯による落ちやすさ」を評価した。評価用編地(防汚加工布)についても同じ操作を行い、「泥汚れの付きやすさ」および「泥汚れの洗濯による落ちやすさ」を評価した。結果を表1に示す。
評価した結果は、実着用評価によって得られた結果と同等であった。
(比較例1)
赤土約250gを乳鉢に投入し、乳棒でできるだけ細かくすりつぶした。次に、14メッシュのザルですりつぶした赤土をふるい、メッシュを通って落ちた赤土の重量を測定したところ213gであった。ふるいおとした赤土210gを容量1リットルのポリビーカーに投入し、そこへ、蒸留水140gを投入し、スプーンを使用してよく攪拌し、評価用泥とした。
その後は実施例1と同様の操作を行い、「泥汚れの付きやすさ」および「泥汚れの洗濯による落ちやすさ」を評価した。結果を表1に示す。
評価した結果は、実着用評価結果に対して性能良好な傾向が認められた。
(比較例2):土の種類
黒土約250gを乳鉢に投入し、乳棒でできるだけ細かくすりつぶした。次に、14メッシュのザルですりつぶした赤土をふるい、メッシュを通って落ちた赤土の重量を測定したところ221gであった。ふるいおとした黒土210gを容量1リットルのポリビーカーに投入し、そこへ、蒸留水140gを投入し、スプーンを使用してよく攪拌し、評価用泥とした。使用する土の種類以外は、実施例1と同様の操作を行った評価用編地について、未加工布および防汚加工布の「泥汚れの付きやすさ」および「泥汚れの洗濯による落ちやすさ」を評価した。結果を表1に示す。評価した結果は、実着用評価結果に対して性能不良な傾向が認められた。
(比較例3):土と水の割合
よく攪拌した赤土および黒土を混ぜた混合土200gに、蒸留水300gを投入し、スプーンを使用してさらによく攪拌し、評価用泥とした。
実施例1と同様に評価用編地に泥を擦りつけようとしたが、水分が多く十分な量の泥を救うことができず、均一に擦りつけることができなかった。(未評価)
(比較例4):土と水の割合
よく攪拌した赤土および黒土を混ぜた混合土200gに、蒸留水80gを投入し、スプーンを使用してさらによく攪拌し、評価用泥とした。
実施例1と同様に評価用編地に泥を擦りつけようとしたが、水分が少なくムラになり、均一に擦りつけることができなかった。(未評価)
(比較例5)泥付着後の乾燥条件
実施例1と同様の操作で評価用泥を擦りつけた評価用編地を、作業台上で濾紙の上に平置きし自然乾燥した。24時間後に確認したところ、まだ十分に乾燥していなかったので、さらに放置した。30時間後に確認したところ、防汚加工布は十分に乾燥していた。未加工布はまだ湿っていたが、そのまま、実施例1と同様の操作で評価用泥をはたき落とした後、「泥汚れの付きやすさ」を評価した。結果を表1に示す。評価した結果は、評価用泥を擦りつけた後、十分に乾燥した場合に対して性能良好な傾向が認められた。引き続き、実施例1と同様の操作で「泥汚れの洗濯による落ちやすさ」を評価した。結果を表1に示す。泥汚れが付きにくかったことが影響し、洗濯による落ちやすさも、十分に乾燥した場合に対して性能良好であった。
(比較例6)泥の落とし方
実施例1と同様の操作で評価用泥と評価用編地に擦りつけ、30℃の熱風乾燥機内で15時間乾燥させた。評価用編地および泥が十分に乾燥していることを確認した後、はたいた時に舞い上がった土煙が邪魔にならないような場所を選び、評価用編地に付着乾燥した泥を2〜3回軽くはたき落とした。泥をはたき落とした評価用編地(未加工布)と、泥を擦りつける前の評価用編地(未加工布)との色差を、JIS L0805:2005に定められた汚染用グレースケールにより級判定し、「泥汚れの付きやすさ」を評価した。同様に、泥をはたきおとした評価用編地(防汚加工布)についても、泥を擦りつける前の評価用編地(防汚加工布)に対して「泥汚れの付きやすさ」を評価した。結果を表1に示す。評価結果は、実着用評価結果に対して性能不良な傾向が認められた。
その後、実施例と同様の操作で予洗いを行い、洗濯した後「泥汚れの洗濯による落ちやすさ」を評価した。結果を表1に示す。いずれも、実着用評価結果と同等であった。
(比較例7)予洗い有無
実施例1と同様の操作で「泥汚れの付きやすさ」を評価した後、予洗いをせずに洗濯機に投入し、洗濯した後「泥汚れの洗濯による落ちやすさ」を評価した。結果を表1に示す。いずれも、実着用評価結果と同等であったが、洗濯機の中に砂が多量に付着しており、引き続き作業を行うことが困難であった。
(比較例8)ふるい有無
赤土約150gを乳鉢に投入し、乳棒でできるだけ細かくすりつぶした。次に、黒土約150gを乳鉢に投入し、乳棒でできるだけ細かくすりつぶした。そのまま容量1リットルのポリビーカーに投入し、そこへ、蒸留水200gを投入し、スプーンを使用してよく攪拌し、評価用泥とした。実施例1と同様の操作で評価用編地に擦りつけたところ、粒状の砂が引っかかって均一に擦りつけることが困難であった。(未評価)
(比較例9)擦りつける際に使用する評価用泥の量
実施例1と同様の操作で評価用泥を作成した。スプーンに1杯だけ泥を評価用編地に置き、角ゴテで擦りつけたが、泥の量が少なく均一に塗り広げることができなかった。(未評価)
本発明によれば、実際に着用した際に付着する泥汚れが再現でき、繊繊維製品における「泥汚れの付きやすさ」、および洗濯による泥汚れの落ちやすさの程度を、実着用に即して標準的に評価することができる。

Claims (9)

  1. 乳鉢ですりつぶした赤土と黒土を混合してなる混合土に水を加えた評価用泥を評価用繊維布帛に擦りつけ、30℃環境下で15時間以上乾燥させた後、評価用繊維布帛の表面に付着した評価用泥の塊を手ではたき落とした状態の着色の程度と、評価用泥を擦りつける前の評価用繊維布帛との色差を、JIS L0805:2005に定められた汚染用グレースケールにより級判定し、泥汚れの付きやすさの指標とすることを特徴とする泥防汚性評価方法。
  2. 評価用泥を擦りつけ、30℃環境下で15時間以上乾燥させた後、表面に付着した評価用泥の塊を手ではたき落とした評価用繊維布帛を、溜め水で予洗いし、さらに洗濯機に投入し、全自動洗濯機の標準条件または2槽式洗濯機の強条件で5分間洗濯した後、常温流水2分のすすぎを1回行ない、脱水後乾燥した時の評価用繊維布帛の泥汚れの残留状態と、評価用泥を擦りつける前の評価用繊維布帛との色差を、JIS L0805:2005に定められた汚染用グレースケールにより級判定し、泥汚れの洗濯による落ちやすさの指標とする、請求項1に記載の泥防汚性評価方法。
  3. 評価用繊維布帛の表面に付着した評価用泥の塊を手ではたき落とした後に、評価用繊維布帛に残留付着した評価用泥の塊を落とす程度に、溜め水で、0.5〜1kgの荷重で5往復の手もみ洗いをする、請求項2に記載の泥防汚性評価方法。
  4. 溜め水で予洗いした後の評価用繊維布帛5〜50gを、1%wtの合成洗剤を含む40±2℃の湯25Lとともに洗濯機に投入する、請求項2または3に記載の泥防汚性評価方法。
  5. 評価用泥が、赤土を適量乳鉢に投入し乳棒ですりつぶした後に14メッシュのザルでふるい落とした土と、黒土を適量乳鉢に投入し乳棒ですりつぶした後に14メッシュのザルでふるい落とした土とを、重量比1:1の割合で容器に入れよく混ぜ合わせた混合土に、重量比で混合土3に対して2の割合で水を投入し、よく混ぜ合わせたものからなる、請求項1〜4のいずれかに記載の泥防汚性評価方法。
  6. 赤土および黒土が、関東ローム層から採取されたものである、請求項1〜5のいずれかに記載の泥防汚性評価方法。
  7. 赤土および黒土の粒子径の平均値が3mmであり、最大値が2mmである、請求項1〜6のいずれかに記載の泥防汚性評価方法。
  8. タテ約15cm、ヨコ約10cmの評価用繊維布帛の上端部を支持台に固定し、湿潤状態で15〜25gの評価用泥を、評価用繊維布帛の上端部から下端部に向かって約10cmの長さにわたり、塗り面がストレートな角ゴテで5回擦りつけることにより、評価用泥を評価用繊維布帛に塗り広げる、請求項1〜7のいずれかに記載の泥防汚性評価方法。
  9. 評価用繊維布帛の表面に付着した乾燥後の評価用泥の塊を、軽く揉んで落とした後に、はたき落とす、請求項1〜8のいずれかに記載の泥防汚性評価方法。
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