JP2014187926A - 鱗茎菜類の切断装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】切断装置1であって、保持溝12が形成された回転板10と、回転板10を支持するベース部材20と、回転板10の駆動装置30と、保持溝12から裏側に突出した茎部を切断する切断刃40と、鱗茎菜類を回転板10の表面に押さえ付ける押さえ部材50と、回転板10の表面に対向して配置されたガイド板60と、を備え、押さえ部材50は、回転板10の表面に取り付けられた支持部材52と、支持部材52に傾動自在に支持されているアーム51と、アーム51の先端部に設けられた押圧部材54と、アーム51の先端部を回転板10に向けて付勢する付勢部材53とを有し、ガイド板10には、回転板10の回転に伴って、アーム51の基端部を回転板10に向けて変位させるガイド面が形成され、ガイド板60はベース部材20に対して回転軸11周りに移設自在である。
【選択図】図1
Description
この構成では、ガイド板を回転軸の軸方向に移設することで、アームの基端部がガイド板に案内されて変位する量を変えることができるため、鱗茎菜類の大きさに合わせて、押圧部材の開き量を調整することができる。
さらに、押圧部材の鱗茎菜類に当接する面にスポンジ等の弾性部材を貼り付けた場合には、押圧部材によって鱗茎菜類をより安定して押さえることができる。
この構成では、押圧部材と回転板との間に挟まれた鱗茎菜類が突起部の傾斜面に当接することで、鱗茎菜類が回転板の径方向の外側に移動するのを防ぐことができる。また、押圧部材を閉じたときには、突起部の傾斜面が鱗茎菜類に当接するため、鱗茎菜類が損傷するのを防ぐことができる。
本実施形態の切断装置1は、図1に示すように、にんにくや玉ねぎ等の鱗茎菜類の茎部を連続して切断するものである。
回転軸11の前後両端部は、上部枠体21の上面に取り付けられた前後の軸受21a(図2参照)に回転自在に支持されている。回転軸11は上部枠体21の左右方向の中間部に配置されている。
回転板10の下部は上部枠体21内に入り込んでおり、回転板10の最下部は上部枠体21よりも下方に配置されている。
保持溝12は、回転板10の外周縁部から中心部に向けて、回転板10の径方向に形成されている。保持溝12は、外周縁部から回転板10の中心に向かうに従って溝幅が狭くなっており、V形状となっている(図2参照)。
駆動装置30では、回転用モータ31の駆動力がチェーン34を介して従動ギア32に伝達されることで、回転板10が前面視で左回り(反時計回り)に回転するように設定されている。
なお、切断刃40は前後方向に移設自在となっており、茎部の切断量に応じて回転板10の後面10bと切断刃40との前後方向の間隔を調整することができる。
また、上部枠体21の上面には、回転板10の左側上部および切断刃40を覆うカバー21bが取り付けられる。
なお、六つの押さえ部材50は同じ構成であるため、六つの押さえ部材50について個別の説明および各部の符号は省略している。
押圧部材54は、図4に示すように、保持溝12の表側に配置された鱗茎菜類Nに前方から当接する部位である。両分岐部54aの間に鱗茎菜類Nの根部が配置され(図3参照)、鱗茎菜類Nの根毛部が押圧部材54の前側に突出する。すなわち、押圧部材54は根毛部を避けて鱗茎菜類Nに当接する。また、押圧部材54は、軸方向の中間部が前方にオフセットされている。このように、押圧部材54は球状の鱗茎菜類Nに対して安定して当接するように形成されている。
突起部54bは、押圧部材54と回転板10との間に挟まれた鱗茎菜類Nが回転板10の径方向の外側に移動するのを防ぐための部位であり、鱗茎菜類Nは突起部54bの傾斜面54cに当接する。
ガイド板60は、円弧状の縁部が下部に配置され、直線状の縁部が上部に配置されている。ガイド板60の直線状の縁部の中間位置は、回転軸11に外嵌された外筒部材61の外周面に取り付けられている。このように、ガイド板60は、外筒部材61を介して回転軸11に支持されている。
また、外筒部材61の前端部には下方に突出した取付板62が設けられている(図5参照)。
連結板25の前方から長穴25aにボルトBを挿通させ、ボルトBを取付板62に形成されたねじ穴に螺合させることで、取付板62が連結板25に固定されている。
なお、本実施形態では、ガイド板60の左側の部位よりも右側の部位が上方に配置される位置で、取付板62が連結板25に連結されている。
また、図3に示すように、ガイド板60の周方向の両端縁部には、周方向の先端側に向かうに従って回転板10から離れるように前方に向けて傾斜した傾斜部60bが形成されている。
払い出し部材70の上端部は、ベース部材20の上部枠体21の内周面に突設された支持フレーム26に取り付けられている。また、払い出し部材70は、下端部に向かうに従って右方(回転板10の回転方向の下流側)に傾斜しており、回転板10の最下部に配置された保持溝12の右方に延在している。
また、鱗茎菜類Nが押圧部材54の突起部54bの傾斜面54cに当接することで、鱗茎菜類Nが回転板10の径方向の外側に移動するのを防ぐことができる。なお、押圧部材54を閉じたときには、突起部54bの傾斜面54cが鱗茎菜類Nに当接するため、鱗茎菜類Nが損傷するのを防ぐことができる。
なお、切断された部位は、図示しない排出シュートを通じてカバー21b(図1参照)の外部に排出される。
本実施形態では、図5に示すように、連結板25の長穴25aに対するボルトBの固定位置を変えることで、ガイド板60を回転軸11周りに移設自在となっているが、連結板25に複数の穴を形成し、ボルトBを取り付ける穴を変えることで、ガイド板60を回転軸11周りに移設するように構成してもよい。
10 回転板
10a 前面(表面)
10b 後面(裏面)
11 回転軸
12 保持溝
20 ベース部材
21 上部枠体
23 モータ支持台
24 伸縮フレーム
25 連結板
25a 長穴
30 駆動装置
31 回転用モータ
40 切断刃
41 切断用モータ
50 押さえ部材
51 アーム
52 支持部材
53 付勢部材
54 押圧部材
55 ローラ
60 ガイド板
60a ガイド面
60b 傾斜部
61 外筒部材
62 取付板
70 払い出し部材
N 鱗茎菜類
N1 茎部
Claims (5)
- 鱗茎菜類の茎部を切断するための切断装置であって、
前記茎部が挟み込まれる保持溝が外周縁部に形成された回転板と、
前記回転板を周方向に回転自在に支持するベース部材と、
前記回転板を回転させる駆動装置と、
前記保持溝から前記回転板の裏側に突出した前記茎部を切断する切断刃と、
前記鱗茎菜類を前記回転板の表面に押さえ付ける押圧部材を有する押さえ部材と、
前記回転板の表面に対向して配置されたガイド板と、を備え、
前記押さえ部材は、
前記回転板の表面に取り付けられた支持部材と、
前記回転板の径方向に延在し、前記支持部材に傾動自在に支持されているアームと、
前記アームの先端部に設けられた前記押圧部材と、
前記アームの先端部を前記回転板の表面に向けて付勢する付勢部材と、を有し、
前記ガイド板の裏面には、前記回転板の回転に伴って、前記アームの基端部が摺動するとともに、前記アームの基端部を前記回転板の表面に向けて変位させるガイド面が形成されており、
前記ガイド板は前記ベース部材に対して前記回転板の回転軸周りに移設自在に取り付けられていることを特徴とする鱗茎菜類の切断装置。 - 前記ガイド板は前記ベース部材に対して前記回転軸の軸方向に移設自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の鱗茎菜類の切断装置。
- 前記押圧部材の軸方向の先端側の部位は二股に分岐していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の鱗茎菜類の切断装置。
- 前記押圧部材の軸方向の先端部には、先端側に向かうに従って前記回転板の表面に向けて突出した傾斜面を有する突起部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の鱗茎菜類の切断装置。
- 前記ベース部材には、切断処理後の前記鱗茎菜類の前記茎部に当接する払い出し部材が設けられており、
前記回転板の回転に伴って、前記茎部が前記払い出し部材によって前記保持溝から押し出されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の鱗茎菜類の切断装置。
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