JP2014187412A - アンテナ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンテナの感度向上までは考慮されていない従来の磁性体シートを用いたアンテナ構造に対して、アンテナが配置される場所や使用環境条件等に影響されにくい近距離無線通信のアンテナ構造を提供することを目的とする。
【解決手段】近距離無線通信の信号を送受信するアンテナ構造であって、平面上に渦巻き状に形成された導体2を有するアンテナ3と、扁平状粉末磁性体を所望の方向に配向させた磁性体シート5とを備え、前記アンテナ3と前記磁性体シート5とを重ね合わせ、前記磁性体シート5の前記配向は、前記アンテナ3と前記磁性体シート5が重なり合う領域において、前記平面の面方向に優先的に配向しており、前記アンテナ3より外側の少なくとも一部の領域において、前記平面と直交する方向に優先的に配向していることを特徴としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、近距離無線通信のアンテナに関し、特に、アンテナが配置される場所や使用環境条件等に影響されにくいアンテナ構造に関する。
最近の高度情報化に伴って、近距離無線通信を利用することにより、さまざまな情報を自動的に取り込み、情報内容を自動認識するシステムが広く用いられてきた。この自動認識するシステムの一つとして、非接触式ICカードを用いた、所謂RFIDシステム(Radio Frequency Identification System)が広く用いられている。この非接触型のRFIDシステムは、電磁誘導、磁気結合、磁気共鳴等を用いた方法がさまざま提案され、図15に示すように、携帯機器820側に設けられたループアンテナ822とリーダ・ライタ810側のコイルアンテナ812との間で、近距離無線通信を行っている。
このRFIDシステムを利用した従来技術として、携帯電話に代表される携帯型の情報機器が良く知られている。文献特許1では、図16に示すように、携帯情報機器に適用されたRFIDアンテナ構造900が提案されている。RFIDアンテナ構造900は、基板901上に矩形の渦巻状のパターンで印刷されたアンテナコイル902と、このアンテナコイル902に接続されるIC904および共振用コンデンサ903と、このアンテナコイル902と電池906との間に挟まれた磁性体シート905とから構成されている。そして、通常EMC対策として携帯情報機器の筐体に金属蒸着膜もしくは導電材塗装を施すが、このEMC対策は、RFIDの通信のための電磁界を弱めるので、電池906の収納部にはEMC対策を行わず、RFIDのアンテナコイル902と電池906との間に磁性体シート905を設けたとしている。つまり、電池906自身の金属製の筐体をEMC対策部品とし、磁束を導く磁路抵抗の低い磁路として磁性体シート905が働くので、RFIDの通信距離を10cm程度、確保できるとしている。
特開2004−227046号公報
しかしながら、従来例1では、アンテナのさらなる感度向上までは考慮されておらず、アンテナが配置される場所や使用環境条件等に影響され、本来の通信距離が確保できないと言った問題があった。
本発明は、上述した課題を解決するもので、アンテナが配置される場所や使用環境条件等に影響されにくい近距離無線通信のアンテナ構造を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の請求項1によるアンテナ構造は、近距離無線通信の信号を送受信するアンテナ構造であって、平面上に渦巻き状に形成された導体を有するアンテナと、扁平状粉末磁性体を所望の方向に配向させた磁性体シートとを備え、前記アンテナと前記磁性体シートとを重ね合わせ、前記磁性体シートの前記配向は、前記アンテナと前記磁性体シートが重なり合う領域において、前記平面の面方向に優先的に配向しており、前記アンテナより外側の少なくとも一部の領域において、前記平面と直交する方向に優先的に配向していることを特徴としている。
また、本発明の請求項2によるアンテナ構造は、前記磁性体シートが、前記アンテナより外側の領域において、曲げて形成されていることを特徴としている。
また、本発明の請求項3によるアンテナ構造は、前記磁性体シートの曲がり量が、前記磁性体シートのシート厚と同等以上であることを特徴としている。
また、本発明の請求項4によるアンテナ構造は、前記磁性体シートの作製時に電界を加え、前記アンテナより外側の一部の領域の配向を変えたことを特徴としている。
また、本発明の請求項5によるアンテナ構造は、前記アンテナが、RFIDタグ及びリーダライタを用いたRFIDシステムのアンテナであって、前記RFIDタグに用いたRFIDアンテナであることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、本発明のアンテナ構造は、磁性体シートの配向が、アンテナと磁性体シートが重なり合う領域において、アンテナが形成された平面の面方向に優先的に配向しており、アンテナより外側の一部の領域において、平面と直交する方向に優先的に配向したので、扁平状粉末磁性体が優先的に配向された磁路抵抗の低い磁路を磁束が優先的に通過するようになる。このことにより、近距離無線通信の信号を送受信するアンテナ間で形成される磁束ループを確実に形成することができ、アンテナ間の通信を確実なものとできる。したがって、アンテナが配置される場所や使用環境条件等に影響されにくい近距離無線通信のアンテナ構造を提供することができる。
請求項2の発明によれば、本発明のアンテナ構造は、磁性体シートが、アンテナより外側の領域において、曲げて形成されているので、曲げられた部分の磁路抵抗の低い磁路を磁束が優先的に通過するようになる。このことにより、近距離無線通信の信号を送受信するアンテナ間で形成される磁束ループをより確実に形成することができ、アンテナが配置される場所や使用環境条件等からの影響をより防ぐことができる。
請求項3の発明によれば、本発明のアンテナ構造は、磁性体シートの曲がり量が磁性体シートのシート厚と同等以上であるので、曲げられた部分に磁束が確実に通過するようになる。このことにより、近距離無線通信の信号を送受信するアンテナ間で形成される磁束ループをより一層確実に形成することができ、アンテナが配置される場所や使用環境条件等からの影響をより一層防ぐことができる。
請求項4の発明によれば、本発明のアンテナ構造は、磁性体シートの作製時に電界を加え、アンテナより外側の一部の領域の配向を変えたので、1枚の磁性体シートを用いるだけで、近距離無線通信の信号を送受信するアンテナ間で形成される磁束ループを確実に形成することができる。このことにより、容易に組み立てることができ、近距離無線通信の通信距離を向上させたアンテナ構造の製造コストを下げることができる。
請求項5の発明によれば、本発明のアンテナ構造は、平面状のアンテナと磁性体シートを組み合わせてアンテナ構造としたので、薄さが求められる携帯機器のRFIDタグに用いたRFIDアンテナに用いることができる。このことにより、RFIDシステムの通信距離を向上させたアンテナ構造を提供することができる。
したがって、本発明のアンテナ構造は、近距離無線通信の信号を送受信するアンテナ間で形成される磁束ループを確実に形成させ、アンテナ間の通信を確実なものとでき、アンテナが配置される場所や使用環境条件等に影響されにくい近距離無線通信のアンテナ構造を提供することができる。
本発明の第1実施形態のアンテナ構造を説明する斜視図である。 本発明の第1実施形態のアンテナ構造を説明する図であって、図1に示すZ1側から見た平面図である。 本発明の第1実施形態のアンテナ構造を説明する図であって、図2に示すIII−III線における断面図である。 本発明の第1実施形態のアンテナ構造に用いた磁性体シートを説明する図であって、図4(a)は、図3に示すP1部分の断面模式図であり、図4(b)は、磁性体シートの断面SEM写真の一例である。 本発明の第1実施形態のアンテナ構造に用いた磁性体シートを説明する図であって、図5(a)は、図3に示すQ1部分の断面模式図であり、図5(b)は、磁性体シートの断面SEM写真の一例である。 本発明の第1実施形態のアンテナ構造を適用したRFIDシステムにおける磁束を示した構成図である。 本発明の第1実施形態のアンテナ構造の効果について、シミュレーションを用いて検証した検証構成図である。 本発明の第1実施形態のアンテナ構造の効果について、シミュレーションを用いて検証した結果であり、図8(a)は、シミュレーション結果1であり、図8(b)は、シミュレーション結果2である。 本発明の第2実施形態のアンテナ構造を説明する斜視図である。 本発明の第2実施形態のアンテナ構造を説明する図であって、図9に示すZ1側から見た平面図である。 本発明の第2実施形態のアンテナ構造を説明する図であって、図10に示すXI−XI線における断面図である。 本発明の第2実施形態のアンテナ構造を適用した近距離無線通信における磁束を示した構成図である。 本発明の第1実施形態のアンテナ構造の変形例を示す図であって、図13(a)は、変形例2の側面構成図であり、図13(b)は、変形例3の側面構成図である。 本発明の第1実施形態のアンテナ構造の変形例を示す図であって、図14(a)は、変形例4の斜視図であり、図14(b)は、変形例5の斜視図である。 従来における非接触型のRFIDシステムを説明する構成図である。 従来例1における携帯情報機器に適用されたRFIDアンテナ構造を説明した斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態のアンテナ構造101を説明する斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態のアンテナ構造101を説明する図であって、図1に示すZ1側から見た平面図である。図3は、本発明の第1実施形態のアンテナ構造101を説明する図であって、図2に示すIII−III線における断面図である。図4は、本発明の第1実施形態のアンテナ構造101に用いた磁性体シート5を説明する図であって、図4(a)は、図3に示すP1部分の断面模式図であり、図4(b)は、磁性体シート5の断面SEM写真の一例である。図5は、本発明の第1実施形態のアンテナ構造101に用いた磁性体シート5を説明する図であって、図5(a)は、図3に示すQ1部分の断面模式図であり、図5(b)は、磁性体シート5の断面SEM写真の一例である。
本発明の第1実施形態のアンテナ構造101は、図1ないし図3に示すように、近距離無線通信の信号を送受信するアンテナ3と、磁性体シート5とを備えて構成される。
アンテナ3は、図1ないし図3に示すように、基板1と導体2とを備えて構成され、基板1上の片面側平面に導体2を渦巻き状に形成している。また、アンテナ3は、RFIDタグ及びリーダライタを用いたRFIDシステムのアンテナであって、RFIDタグに用いたRFIDアンテナである。そして、本発明の第1実施形態のアンテナ構造101に用いたRFIDシステムの空間伝送方式は、電磁結合方式を用いている。
また、アンテナ3は、絶縁性の基板1の片面側平面上に、渦巻き状パターンのスクリーン版を用いて、バインダー樹脂と導電性部材とを有した導電性インクを印刷し、乾燥,固化して、導体2を作製して得られる。導電性部材には、銀等の導電性粉末を用い、基板1には、PET(ポリエチレンテレフタレート)或いはPEN(ポリエチレンナフタレート)等のフィルム基材を用いている。また、アンテナ3への給電を行うため、絶縁性の合成樹脂を用いた層間絶縁層3rを利用して、基板1の片側辺部に、制御基板(図示していない)との接続用の取出端子3tをそれぞれ片面側に設けている。なお、基板1に導電性インクをスクリーン印刷してアンテナ3を作製したが、両面のプリント配線基板(PCB)を用い、フォトリソグラフィー法によって、銅または銅合金からなる導電体をパターニングし、アンテナ3としても良い。その際には、渦巻き状パターンの渦巻きの中の配線取出しは、層間絶縁層3rを用いなく、スルーホールを用いて片側の取出端子3tと連結するようにする。
磁性体シート5は、図1ないし図3に示すように、導体2が形成されている基板1の片面側と反対の面とを重ね合わせ、アンテナ3の最外形より外側の領域において、曲げて形成されている。また、図3に示すように、磁性体シート5の曲がり量BNが、磁性体シート5のシート厚TNと同等以上になるように構成している。なお、基板1を用いなく導体2のみでアンテナ3を構成した場合、例えば磁性体シート5の平面上に直接印刷を行ってアンテナ3を構成した場合は、導体2が収まるように、導体2の外周の領域で、磁性体シート5を曲げて形成すると良い。
また、磁性体シート5は、図4及び図5に示すように、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、PP(ポリプロピレン)等の合成樹脂PL5と、扁平状粉末磁性体M5とから構成され、板状の形状をしている。また、磁性体シート5は、合成樹脂PL5のマトリックスに、扁平状粉末磁性体M5の長手方向が磁性体シート5の面内方向PDの所望の方向に揃えた形で、複数の扁平状粉末磁性体M5を並べるように配向HDさせている。ここで言う配向HDとは、複数の扁平状粉末磁性体M5の平均傾き角度が磁性体シート5の面内方向PDに対して、45°以下の状態を指し、好ましくは10°以下の状態を指している。このようにして、複数の扁平状粉末磁性体M5の磁化が磁性体シート5の面内方向PDの所望の方向に配向HDするようになり、磁性体シート5の磁界の向きが、所望の方向に揃うようになる。このため、所望の方向の磁路抵抗が下がり、磁束が面内方向PDに通りやすくなる。
ここで、本発明の第1実施形態のアンテナ構造101に用いた磁性体シート5の製造方法について説明する。まず、鉄を主成分とする材料、例えばパーマロイ(Fe−Ni合金)を用い、水アトマイズ法により磁性粉末を作製する。なお、水アトマイズ法に限定されず、ガスアトマイズ法、上記合金溶湯から急冷したリボンを粉砕して粉末化する液体急冷法等を用いても良い。また、水アトマイズ法、ガスアトマイズ法、液体急冷法の処理条件については、原料の種類に応じて通常行われる条件を用いることが出来る。そして、得られた磁性粉末を分級して粒度を揃えた後に、遊星撹拌型ボールミル等の装置を用いて、磁性粉末を扁平状に加工する。なお、必要に応じて、磁性粉末の内部応力を緩和させる目的で、扁平状に加工された扁平状粉末磁性体M5にアニール処理を施しても良い。
次に、磁性体シート5を構成する合成樹脂PL5と、扁平状粉末磁性体M5とを有して成る混合液(スラリー)を、ドクターブレード装置に供給し、基材(キャリアテープ)を引きながら、ブレードにより混合液を所定厚さで基材上に塗布する。そして、加熱することにより、基材上に合成樹脂PL5と扁平状粉末磁性体M5とから構成される磁性体シート5が得られる。なお、磁性体シート5は、この基材と一緒に用いても良いが、本発明の第1実施形態のアンテナ構造101への適用は、アンテナ構造101の省スペース化のため、この基材を除去して、単独で適用した。
最後に、上述のように作製された磁性体シート5を加熱軟化させて、磁性体シート5の両端を略直角に折り曲げてU字状に形成する。このようにして、簡単な工程で容易に略直角に折り曲げられた磁性体シート5を作製することができる。また、1枚の磁性体のシートを用いて、折り曲げて形成された磁性体シート5を作製しているので、大きさの違う磁性体のシートを別々に準備し組み合わせて用いる場合と比較して、組立を簡単にすることができるとともに、磁性体シート5の製造コストを低くすることができる。
そして、図3に示すように、この曲げて形成された磁性体シート5の曲げられた側の面とアンテナ3の基板1の面とを重ね合わせると、図4に示す磁性体シート5の配向HDは、アンテナ3と磁性体シート5が重なり合う領域において、導体2が形成された基板1上の平面の面方向、つまりX1−X2方向に優先的に配向したようになる。このため、扁平状粉末磁性体M5が優先的に配向HDされた方向の磁路抵抗が下がり、磁路抵抗の低い磁路を磁束が優先的に通過するようになる。つまり、磁束は、図3に示すP1の部分の磁性体シート5の面内をX1−X2方向に優先的に通過するようになる。
また、アンテナ3の最外形より外側の領域において、磁性体シート5が曲げて形成されているので、図5に示す磁性体シート5の配向HDは、曲げられた方向、つまりつまりZ1−Z2方向に優先的に配向したようになる。このため、曲げられた部分において、扁平状粉末磁性体M5が優先的に配向HDされた方向の磁路抵抗が下がり、磁路抵抗の低い磁路を磁束が優先的に通過するようになる。つまり、磁束は、図3に示すQ1の部分の磁性体シート5の面内をZ1−Z2方向に優先的に通過するようになる。
次に、このようにして構成された本発明の第1実施形態のアンテナ構造101を適用したRFIDシステムにおいて、RFIDタグに用いたアンテナ(RFIDアンテナ)3とリーダライタRW側のコイルR3との間の磁界の流れについて、図6を用いて説明する。図6は、本発明の第1実施形態のアンテナ構造101を適用したRFIDシステムにおける磁束MBを示した構成図である。
アンテナ(RFIDアンテナ)3の磁界は、図6に示すように、リーダライタRW側のコイルR3により生じる磁束MBが、アンテナ(RFIDアンテナ)3の背面側(Z2側)に配置された磁性体シート5を通過するようになるので、アンテナ(RFIDアンテナ)3を通過し易くなっている。特に、図4に示すように、磁性体シート5の面内方向PDがX1−X2方向に向いているので、磁性体シート5のX1−X2方向の磁路抵抗が下がり、磁性体シート5を磁束MBが通りやすくなっている。このため、アンテナ(RFIDアンテナ)3とリーダライタRW側のコイルR3との磁束ループが確実なものとなり、アンテナ(RFIDアンテナ)3とコイルR3とが磁気結合し易くなる。このことにより、アンテナ(RFIDアンテナ)3の渦巻き状パターンの中心部分のアンテナ感度が強くなる。さらに、図5に示すように、曲げて形成された部分の磁性体シート5の面内方向PDがZ1−Z2方向に向いているので、曲げて形成された部分の磁性体シート5のZ1−Z2方向の磁路抵抗が下がり、曲げて形成された部分の磁性体シート5を磁束MBが通りやすくなっている。このため、アンテナ(RFIDアンテナ)3とリーダライタRW側のコイルR3との磁束ループがより確実なものとなり、アンテナ(RFIDアンテナ)3とコイルR3とがより磁気結合し易くなる。このことにより、アンテナ(RFIDアンテナ)3の渦巻き状パターンの中心部分のアンテナ感度がより強くなる。
このようにして、磁性体シート5の配向HDが、アンテナ(RFIDアンテナ)3と磁性体シート5が重なり合う領域において、アンテナ(RFIDアンテナ)3が形成された平面の面方向(図6に示すX1−X2方向)に優先的に配向しており、アンテナ(RFIDアンテナ)3の最外形より外側の領域、つまり、曲げて形成され部分において、平面の面方向(図6に示すX1−X2方向)と直交する方向(図6に示すZ1−Z2方向)に優先的に配向したので、扁平状粉末磁性体M5が優先的に配向HDされた方向の磁路抵抗が下がり、磁路抵抗の低い磁路を磁束MBが優先的に通過するようになる。このことにより、近距離無線通信の信号を送受信するアンテナ間で形成される磁束ループを確実に形成することができ、アンテナ間の通信を確実なものとできる。
また、本発明の第1実施形態のアンテナ構造101に用いたRFIDシステムの空間伝送方式が電磁結合方式を用いているので、磁性体シート5によって磁束MBをより閉じ込めることができる。このことにより、近距離無線通信の信号を送受信するアンテナ間で形成される磁束ループをより確実に形成することができ、アンテナ間の通信をより確実なものとできる。したがって、アンテナが配置される場所や使用環境条件等に影響されにくい近距離無線通信のアンテナ構造101を提供することができる。
また、図3に示すように、磁性体シート5の曲がり量BNが、磁性体シート5のシート厚TNと同等以上になっている。このため、曲げられた部分に磁束MBが確実に通過するようになる。このことにより、近距離無線通信の信号を送受信するアンテナ間で形成される磁束ループをより一層確実に形成することができ、アンテナが配置される場所や使用環境条件等からの影響をより一層防ぐことができる。なお、この曲がり量BNは、多ければ多いほど曲げられた部分に磁束MBが確実に通過するようになるので、多ければ多いほど良いが、アンテナ構造101の全体の厚みが厚くなるので、適用製品によって曲がり量BNの上限が決められる場合がある。例えば、磁性体シート5のシート厚TNに200μm、アンテナ3の基板1の板厚に100μmを用いた場合、アンテナ3の導体2の上面を超える高さになるように、曲がり量BNを200μm〜300μm程度にするのがより好適である。
以下、本発明の効果について、シミュレーションを用いて検証した結果を、比較例1と比較しながら詳細に説明をする。
図7は、本発明の第1実施形態のアンテナ構造101の効果について、シミュレーションを用いて検証したアンテナ構造S101の検証構成図である。図8は、本発明の第1実施形態のアンテナ構造101の効果について、シミュレーションを用いて検証した結果であり、図8(a)は、シミュレーション結果1であり、図8(b)は、シミュレーション結果2である。
図7に示すように、シミュレーションは、アンテナS3と磁性体シートS5とを備えて構成されたアンテナ構造S101と、アンテナS3より発生させた磁束を検知する検波プレートSPとを対向して配置させ、アンテナS3と検波プレートSPとの対向距離SHを変化させて行った。そして、この対向距離SHを変化させたときの磁束密度がどの様に変化したかのシミュレーション結果を図8に示している。
磁性体シートS5は、1mmのシート厚TNとし、アンテナS3の最外形より外側の領域において曲げて形成されている部分の曲がり量BNを、1mmとした曲がり量BN1と2mmとした曲がり量BN2との2つについて設定した。曲がり量BN1のシミュレーション結果1を図8(a)に示しており、曲がり量BN2のシミュレーション結果2を図8(b)に示している。
アンテナS3は、1mm厚みで25mm×25mmの大きさの基板S1上の片面側平面上に、35μm厚みの導体S2を渦巻き状に形成している。但し、渦巻きは1ターンとした。また、検波プレートSPは、10mm×10mmの大きさに設定し、アンテナS3の渦巻きの中心位置に対向するように配置した。
解析には、アンシス・ジャパン株式会社製の電磁界解析ツールである高周波3次元電磁界シミュレータ(HFSS)を用い、アンテナS3の導体S2に電力1Wをデフォルト値として入れて、その電力で生じる電磁界の分布をシミュレーションしている。
比較例1として、上述した磁性体シートS5が無い場合の検証構成図(図示していない)を用い、それ以外の条件は全て同じにして、同様に解析を行った。比較例1のシミュレーション結果CPは、説明を容易にするため、図8(a)のシミュレーション結果1のグラフ及び図8(b)のシミュレーション結果2のグラフに記して同時に示している。
図8(a)及び図8(b)に示すように、アンテナS3と検波プレートSPとの対向距離SHがいずれの場合でも、磁性体シートS5が存在する方が検波プレートSPに到達する磁束密度が高くなっている。このことは、扁平状粉末磁性体M5が優先的に配向HDされた方向の磁路抵抗が下がり、磁路抵抗の低い磁路を磁束が優先的に通過するようになったため、アンテナS3と検波プレートSP間で形成される磁束ループを確実に形成することができたことを意味している。
また、図8(a)のBN1と図8(b)BN2とを比較すると、2mmとした曲がり量BN2の方が、1mmとした曲がり量BN1より、検波プレートSPに到達する磁束密度が高くなっている。特に、アンテナS3と検波プレートSPとの対向距離SHが12.5mmの場合、BN2の方が高い値が得られている。このことは、曲げられた部分の扁平状粉末磁性体M5が優先的に配向HDされた方向の磁路抵抗が下がり、磁路抵抗の低い磁路を磁束が優先的に通過するようになったため、アンテナS3と検波プレートSP間で形成される磁束ループをより確実に形成することができたことを意味している。したがって、アンテナ間の通信を確実なものとでき、アンテナが配置される場所や使用環境条件等からの影響をより防ぐことができる。
以上により、本発明のアンテナ構造101は、磁性体シート5の配向HDが、アンテナ3と磁性体シート5が重なり合う領域において、アンテナ3が形成された平面の面方向(図6に示すX1−X2方向)に優先的に配向しており、アンテナ3より外側の領域において、平面の面方向(図6に示すX1−X2方向)と直交する方向(図6に示すZ1−Z2方向)に優先的に配向したので、扁平状粉末磁性体M5が優先的に配向HDされた方向の磁路抵抗が下がり、磁路抵抗の低い磁路を磁束MBが優先的に通過するようになる。このことにより、近距離無線通信の信号を送受信するアンテナ間で形成される磁束ループを確実に形成することができ、アンテナ間の通信を確実なものとできる。したがって、アンテナが配置される場所や使用環境条件等に影響されにくい近距離無線通信のアンテナ構造101を提供することができる。
さらに、磁性体シート5が、アンテナ3の最外形より外側の領域において、曲げて形成されているので、曲げられた部分の扁平状粉末磁性体M5が優先的に配向HDされた方向の磁路抵抗が下がり、磁路抵抗の低い磁路を磁束MBが優先的に通過するようになる。このことにより、近距離無線通信の信号を送受信するアンテナ間で形成される磁束ループをより確実に形成することができ、アンテナが配置される場所や使用環境条件等からの影響をより防ぐことができる。
また、磁性体シート5の曲がり量BNが、磁性体シート5のシート厚TNと同等以上であるので、曲げられた部分に磁束MBが確実に通過するようになる。このことにより、近距離無線通信の信号を送受信するアンテナ間で形成される磁束ループをより一層確実に形成することができ、アンテナが配置される場所や使用環境条件等からの影響をより一層防ぐことができる。
また、平面状のアンテナ3と磁性体シート5を組み合わせてアンテナ構造101としたので、薄さが求められる携帯機器のRFIDタグに用いたRFIDアンテナに用いることができる。このことにより、RFIDシステムの通信距離を向上させたアンテナ構造101を提供することができる。
[第2実施形態]
図9は、本発明の第2実施形態のアンテナ構造102を説明する斜視図である。図10は、本発明の第2実施形態のアンテナ構造102を説明する図であって、図9に示すZ1側から見た平面図である。図11は、本発明の第1実施形態のアンテナ構造102を説明する図であって、図10に示すXI−XI線における断面図である。図12は、本発明の第2実施形態のアンテナ構造102を適用した通信システムにおける磁束MBを示した構成図である。第2実施形態のアンテナ構造102は、第1実施形態に対し、磁性体シート5の曲げ部分を設けていない点が異なる。なお、第1実施形態と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本発明の第2実施形態のアンテナ構造102は、図9ないし図11に示すように、近距離無線通信の信号を送受信するアンテナ23と、磁性体シート25とを備えて構成され、アンテナ23は、図9ないし図11に示すように、基板21と導体22とを備えて構成され、基板21上の片面側平面に導体22を渦巻き状に形成している。
また、アンテナ23は、両面のプリント配線基板(PCB)を用い、フォトリソグラフィー法によって、銅または銅合金からなる金属層をパターニングし、ガラス繊維入りのエポキシ樹脂からなる絶縁性の基板21の片面側平面上に、渦巻き状に形成された導体22を有している。また、アンテナ23への給電を行うため、基板21の片側辺部に、制御基板(図示していない)との接続用の取出端子23tをそれぞれ片面側に設けている。その際には、渦巻き状パターンの渦巻きの中の配線取出しは、スルーホールランド22sを介して、スルーホール及び裏面側の配線(図示していない)を用いて片側の取出端子23tと連結するようにしている。
磁性体シート25は、図9ないし図11に示すように、導体22が形成されている基板21の片面側と反対の面とを重ね合わせている。また、磁性体シート25は、第1実施形態の磁性体シート5と同様に、図4及び図5に示すように、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、PP(ポリプロピレン)等の合成樹脂PL5と、扁平状粉末磁性体M5とから構成され、板状の形状をしている。また、磁性体シート25は、合成樹脂PL5のマトリックスに、扁平状粉末磁性体M5の長手方向が磁性体シート25の面内方向PDの所望の方向に揃えた形で、複数の扁平状粉末磁性体M5を並べるように配向HDさせている。
しかしながら、磁性体シート25は、磁性体シート25の作製時に電界を加え、アンテナ23より外側の一部の領域の配向を変えている。具体的には、合成樹脂PL5と扁平状粉末磁性体M5とを有して成る混合液(スラリー)を所定厚さで基材上に塗布した後、加熱、硬化させる際に、アンテナ23より外側の一部の領域であり磁性体シート25の平面と直交する方向に電界を加えている。そして、アンテナ23より外側の一部の領域である、図11に示すQ2の部分の配向HDは、図5に示したように、電界が加えられた方向、つまりZ1−Z2方向に優先的に配向したようになる。このため、電界が加えられた部分において、扁平状粉末磁性体M5が優先的に配向HDされた方向の磁路抵抗が下がり、磁路抵抗の低い磁路を磁束が優先的に通過するようになる。つまり、磁束は、図11に示すQ2の部分の磁性体シート25の厚み方向(Z1−Z2方向)に優先的に通過するようになる。
一方、図11に示すP2の部分の配向HDは、図4に示したように、アンテナ23と磁性体シート25が重なり合う領域において、導体22が形成された基板21上の平面の面方向、つまりX1−X2方向に優先的に配向したようになる。このため、扁平状粉末磁性体M5が優先的に配向HDされた方向の磁路抵抗が下がり、磁路抵抗の低い磁路を磁束が優先的に通過するようになる。つまり、磁束は、図11に示すP2の部分の磁性体シート25の面内をX1−X2方向に優先的に通過するようになる。
次に、このようにして構成された本発明の第2実施形態のアンテナ構造102を適用した距離無線通信において、アンテナ23と通信相手SW側のコイルR23との間の磁界の流れについて、図12を用いて説明する。図12は、本発明の第2実施形態のアンテナ構造102を適用した距離無線通信における磁束MBを示した構成図である。
アンテナ23の磁界は、図12に示すように、通信相手SW側のコイルR23により生じる磁束MBが、アンテナ23の背面側(Z2側)に配置された磁性体シート25を通過するようになるので、アンテナ23を通過し易くなっている。特に、図4に示すように、磁性体シート25の面内方向PDがX1−X2方向に向いているので、磁性体シート25のX1−X2方向の磁路抵抗が下がり、磁性体シート25を磁束MBが通りやすくなっている。このため、アンテナ23と通信相手SW側のコイルR23との磁束ループが確実なものとなり、アンテナ23とコイルR23とが磁気結合し易くなる。このことにより、アンテナ23の渦巻き状パターンの中心部分のアンテナ感度が強くなる。さらに、図5に示すように、アンテナ23より外側の一部の領域で電界が加えられた部分の磁性体シート25の配向HDが磁性体シート25の厚み方向(Z1−Z2方向)に向いているので、電界が加えられた部分の磁性体シート25のZ1−Z2方向の磁路抵抗が下がり、アンテナ23より外側の一部の領域の磁性体シート25を磁束MBが通りやすくなっている。このため、アンテナ23と通信相手SW側のコイルR23との磁束ループがより確実なものとなり、アンテナ23とコイルR23とがより磁気結合し易くなる。このことにより、アンテナ23の渦巻き状パターンの中心部分のアンテナ感度がより強くなる。
このようにして、磁性体シート25の配向HDが、アンテナ23と磁性体シート25が重なり合う領域において、アンテナ23が形成された平面の面方向(図12に示すX1−X2方向)に優先的に配向しており、アンテナ23の最外形より外側の領域、つまり、電界が加えられた部分において、平面の面方向(図12に示すX1−X2方向)と直交する方向(図12に示すZ1−Z2方向)に優先的に配向したので、扁平状粉末磁性体M5が優先的に配向HDされた方向の磁路抵抗が下がり、磁路抵抗の低い磁路を磁束MBが優先的に通過するようになる。このことにより、近距離無線通信の信号を送受信するアンテナ間で形成される磁束ループを確実に形成することができ、アンテナ間の通信を確実なものとできる。
また、磁性体シート25の作製時に電界を加え、アンテナ23より外側の一部の領域の配向を変えたので、1枚の磁性体のシートを用いるだけで、近距離無線通信の信号を送受信するアンテナ間で形成される磁束ループを確実に形成することができる。このことにより、容易に組み立てることができ、近距離無線通信の通信距離を向上させたアンテナ構造102の製造コストを下げることができる。
以上により、本発明のアンテナ構造102は、磁性体シート25の配向HDが、アンテナ23と磁性体シート25が重なり合う領域において、アンテナ23が形成された平面の面方向(図12に示すX1−X2方向)に優先的に配向しており、アンテナ23より外側の領域において、平面の面方向(図12に示すX1−X2方向)と直交する方向(図12に示すZ1−Z2方向)に優先的に配向したので、扁平状粉末磁性体M5が優先的に配向HDされた方向の磁路抵抗が下がり、磁路抵抗の低い磁路を磁束MBが優先的に通過するようになる。このことにより、近距離無線通信の信号を送受信するアンテナ間で形成される磁束ループを確実に形成することができ、アンテナ間の通信を確実なものとできる。したがって、アンテナが配置される場所や使用環境条件等に影響されにくい近距離無線通信のアンテナ構造102を提供することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
図13は、本発明の第1実施形態のアンテナ構造101の変形例を示す図であって、図13(a)は、変形例2のアンテナ構造C201の側面構成図であり、図13(b)は、変形例3のアンテナ構造C301の側面構成図である。図14は、本発明の第1実施形態のアンテナ構造101の変形例を示す図であって、図14(a)は、変形例4のアンテナ構造C401を示す斜視図であり、図14(b)は、変形例5のアンテナ構造C501を示す斜視図である。
<変形例1>
上記第1実施形態では、RFIDタグ及びリーダライタを用いたRFIDシステムのアンテナ3であって、RFIDタグに用いたRFIDアンテナであったが、近距離無線通信の信号を送受信するアンテナであれば良く、RFIDアンテナに限るものでは無い。
<変形例2>
上記第1実施形態では、導体2が形成されている基板1の片面側と反対の面と磁性体シート5とを重ね合わせた構成にしたが、図13(a)に示すように、導体2が形成されている面と磁性体シート5とを重ね合わせる構成にしても良い。
<変形例3>
上記第1実施形態では、曲げ部分を磁性体シート5の両端を略直角に折り曲げてU字状に形成したが、図13(b)に示すように、磁性体のシートを別々に準備し、磁性体シート5に貼り合わせて、曲げ部分C5A及び曲げ部分C5Bを形成しても良い。
<変形例4>
上記第1実施形態の磁性体シート5に、アンテナ3より外側の一部の領域である、図14(a)に示すR部分に対して、磁性体シートの作製時に電界を加え、R部分の配向HDをZ1−Z2方向に変えて、磁性体シートC45としても良い。このことにより、磁性体シートC45の外周部分がZ1−Z2方向に配向HDさせることができる。
<変形例5>
上記第1実施形態では、磁性体シート5の両端を略直角に折り曲げてU字状に形成したが、図14に示すように、四方に曲げ部分を形成し、箱状に形成しても良い。その際には、別の磁性体のシートを準備し、この磁性体シート5に貼り合わせて、残りの曲げ部分C5C及び曲げ部分C5Dを形成した方がより好適である。このことにより、1枚の磁性体のシートを折り曲げて箱状の磁性体シートを作製する場合と比較して、貼り合わせた曲げ部分(C5C、C5D)の配向HDをZ1−Z2方向にすることができる。
本発明は上記実施の形態に限定されず、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することが可能である。
1、S1、21 基板
2、S2、22 導体
3、S3、23 アンテナ
5、25、C45、S5 磁性体シート
BN、BN1、BN2 曲がり量
M5 扁平状粉末磁性体
HD 配向
PD 面内方向
PL5 合成樹脂
TN シート厚
101、102、C201、C301、C401、C501、S101 アンテナ構造

Claims (5)

  1. 近距離無線通信の信号を送受信するアンテナ構造であって、
    平面上に渦巻き状に形成された導体を有するアンテナと、扁平状粉末磁性体を所望の方向に配向させた磁性体シートとを備え、
    前記アンテナと前記磁性体シートとを重ね合わせ、
    前記磁性体シートの前記配向は、前記アンテナと前記磁性体シートが重なり合う領域において、前記平面の面方向に優先的に配向しており、前記アンテナより外側の少なくとも一部の領域において、前記平面と直交する方向に優先的に配向していることを特徴とするアンテナ構造。
  2. 前記磁性体シートは、前記アンテナより外側の領域において、曲げて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ構造。
  3. 前記磁性体シートの曲がり量は、前記磁性体シートのシート厚と同等以上であることを特徴とする請求項2に記載のアンテナ構造。
  4. 前記磁性体シートの作製時に電界を加え、前記アンテナより外側の一部の領域の配向を変えたことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ構造。
  5. 前記アンテナは、RFIDタグ及びリーダライタを用いたRFIDシステムのアンテナであって、RFIDタグに用いたRFIDアンテナであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のアンテナ構造。
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