JP2014187405A - 半導体発光装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体発光装置およびその製造方法 Download PDF

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JP2014187405A
JP2014187405A JP2014140951A JP2014140951A JP2014187405A JP 2014187405 A JP2014187405 A JP 2014187405A JP 2014140951 A JP2014140951 A JP 2014140951A JP 2014140951 A JP2014140951 A JP 2014140951A JP 2014187405 A JP2014187405 A JP 2014187405A
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Keisuke Unosawa
圭佑 宇野澤
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Abstract

【課題】 より高輝度な半導体発光装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 実施形態によれば、半導体発光装置は、第1の主面と、その反対側に形成
された第2の主面と、発光層とを含む半導体層と、前記第2の主面上に設けられたp側電
極とn側電極とを備え、前記n側電極は、n側配線層と電気的に接続する領域である第1
の部分と、前記第1の部分と連続して設けられ、前記第1の部分を介して前記n側配線層
と電気的に接続されている第2の部分とを有し、前記第2の部分は、長手方向と短手方向
を有する形状であり、前記第2の部分の短手方向の平均の長さが、前記第1の部分の一辺
の長さ又は直径の30%以上となるように形成されていることを特徴としている。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、半導体発光装置およびその製造方法に関する。
発光層を含む半導体層における一方の主面側にp側電極とn側電極が形成された構造が
知られている。この構造では、電極が発光面からの光の取り出しを妨げないため、電極の
形状やレイアウトの自由度が高い。電極の形状やレイアウトは、電気特性や発光効率に影
響するため、適切なデザインが求められる。
特開2000−244012号公報
そこで本発明では、より高輝度な半導体発光装置およびその製造方法の提供を目的とす
る。
上記目的を達成するために、実施形態の半導体発光装置は、第1の主面と、その反対側
に形成された第2の主面と、発光層とを含む半導体層と、前記第2の主面上に設けられた
p側電極とn側電極とを備え、前記n側電極は、n側配線層と電気的に接続する領域であ
る第1の部分と、前記第1の部分と連続して設けられ、前記第1の部分を介して前記n側
配線層と電気的に接続されている第2の部分とを有し、前記第2の部分は、長手方向と短
手方向を有する形状であり、前記第2の部分の短手方向の平均の長さが、前記第1の部分
の一辺の長さ又は直径の30%以上となるように形成されていることを特徴としている。
第1の実施形態に係る半導体発光装置の模式断面面図。 第1の実施形態に係る半導体発光装置において第2の主面側に設けられる要素の形状及びレイアウトを示す模式平面図。 第1の実施形態に係る半導体発光装置の製造方法を示す模式断面図。 第1の実施形態に係る半導体発光装置の製造方法を示す模式断面図。 第1の実施形態に係る半導体発光装置の製造方法を示す模式断面図。 第1の実施形態に係る半導体発光装置の製造方法を示す模式断面図。 第1の実施形態に係る半導体発光装置において第2の主面側に設けられる要素の形状及びレイアウトの他の具体例を示す模式平面図。 第1の実施形態に係る半導体発光装置において第2の主面側に設けられる要素の形状及びレイアウトのさらに他の具体例を示す模式平面図。 第1の実施形態に係る半導体発光装置において第2の主面側に設けられる要素の形状及びレイアウトのさらに他の具体例を示す模式平面図。 第1の実施形態に係る半導体発光装置において第2の主面側に設けられる要素の形状及びレイアウトのさらに他の具体例を示す模式平面図。 第1の実施形態に係る電流密度と光出力の関係を示すグラフ。 第1の実施形態に係る電流密度と光出力の関係を示すグラフ。 第2の実施形態に係る半導体発光装置において第2の主面側に設けられる要素の形状及びレイアウトを示す模式平面図。 第3の実施形態に係る半導体発光装置において第2の主面側に設けられる要素の形状及びレイアウトを示す模式平面図。
以下、図面を参照し、実施形態について説明する。なお、各図面中、同じ要素には同じ
符号を付している。また、工程を表す図面においては、ウェーハ状態における一部の領域
を表す。
(第1の実施例)
図1は、実施形態に係る半導体発光装置100の模式断面図である。図2(a)は、実
施形態に係る半導体発光装置100におけるp側電極(第1の電極)16とn側電極(第
2の電極)17の形状及びレイアウトを例示する模式平面図である。図2(b)は、実施
形態に係る半導体発光装置100におけるp側配線層21、n側配線層22、p側金属ピ
ラー23およびn側金属ピラー24の形状及びレイアウトを例示する模式平面図である。
本実施形態に係る半導体発光装置100は、半導体層15を有する。半導体層15は、
第1の主面15aと、その反対側に形成された第2の主面15bを有する。第2の主面1
5b側に電極、配線層、金属ピラー及び樹脂層が設けられている。光は、主として第1の
主面15aから取り出される。
半導体層15は、第1の半導体層11、発光層(活性層)12、そして第2の半導体層
13を有する。第1の半導体層11は、n型のGaN層であり、電流の横方向経路として
機能する。但し、第1の半導体層11の導電型はn型に限らず、p型であってもよい。発
光層12は、第1の半導体層11と第2の半導体層13に挟まれるように設けられている
。第2の半導体層13は、p型のGaN層である。但し、第1の半導体層11の導電型は
p型に限らず、n型であってもよい。
半導体層15の第2の主面15b側は凹凸形状に加工されている。第1の主面15aに
対して反対側に突出した凸領域は発光層12を含む領域である。凸領域に囲まれ、凸領域
に対して第1の主面15a側に窪んだ凹領域は、発光層12及び第2の半導体層13を含
まず非発光領域である。
p側電極16は、凸領域に設けられている第2の半導体層13上に、第1の電極として
設けられている。すなわち、p側電極16は、発光層12を有する発光領域上に設けられ
ている。n側電極17は、凹領域の第1の半導体層11上に、第2の電極として設けられ
ている。
p側電極16及びn側電極17は、第2の主面のほとんどを占めるように設けられてい
る。そして、p側電極16の面積の方がn側電極17の面積よりも広くなるように設けら
れている。望ましくは、n側電極17の面積は、p側電極16の面積の25%以下となる
ように形成されるとよい。このように形成することにより、p側電極16が設けられた発
光領域の方が、n側電極17が設けられた非発光領域よりも面積が大きくすることが可能
となり、輝度を向上できる。
また、p側電極16及びn側電極17の材料としては、例えば銅(Cu)や銀(Ag)
を用いているがこれに限られることはなく、導電性を有する金属であればどのような材質
でもよい。発光層12が発する光は、p側電極16及びn側電極17にも入射するため、
反射率の高い材質を用いる方が望ましい。これにより、第1の主面15aからの光の取り
出し効率を向上させて、輝度を向上させることができる。
n側電極17は、図2(a)に示すように、p側電極16に囲まれ、第1の部分(パッ
ド部)17a及び第2の部分(枝部)17bを有する。
第1の部分17aは、図1のn側配線層22が形成されている第2の開口18bと接続
している領域である。本実施形態では、第1の部分17aの形状としては四角形となるよ
うに設けているが、これに限られることはなく、どのような形状であってもよい。
第2の部分17b、は第1の部分17aと連続して形成されている領域である。本実施
形態では、長方形となるように設けられており、p側電極レイアウトが長方形状の半導体
発光装置100の長手方向に沿って長方形の長辺が配置されるように設けられている。な
お、本実施形態では長方形状の半導体発光装置100であるが、正方形状の半導体発光装
置であった場合は、辺方向に沿って長方形の長辺が配置されるように設けられればよい。
また、第2の部分17bの短手方向の長さ(第2の部分17bの幅)E1の平均(Ea
ve)は、第2の部分17bの面積をS、第1の部分17aと接続している辺から、第1
の部分17aと対向する側の端部までの長さをE2、第1の部分17aの一辺の長さ(曲
面を有する形状である場合は直径)をPとした際に、次式(1)を満たすように形成され
ている。
Eave=S/E2≧0.3P ・・・(1)
そして、第2の部分17bの短手方向の長さE1の最大の長さ(Emax)は、次式(
2)が成立するように形成されている。
Emax≧0.6P ・・・(2)
この様に、第2の部分17bは、第2の部分17bの短手方向の平均の長さEaveが
、第1の部分17aの一辺の長さ又は直径の30%以上となるように形成されることで、
第1の部分17aの周辺の電流密度分布を第2の部分17bへと拡散させることが可能と
なり、発熱を低減させることが可能となる。その結果、より多くの電流を流すことが可能
となるため、より高輝度に発光させることができる。
更に、第2の部分17bは、第2の部分17bの短手方向の最大の長さEmaxが、第
1の部分17aの一辺の長さ又は直径の60%以上となるように形成されることで、より
第1の部分17aの周辺の密度分布を第2の部分17bへと拡散させることが可能となり
、発熱を低減させることが可能となる。その結果、より多くの電流を流すことが可能とな
るため、より高輝度に発光させることができる。
図11では、第2の部分17bの短手方向の平均の長さEaveが第1の部分17aの
一辺の長さ又は直径の20%となる場合と、30%となる場合、そして40%となる場合
に分け、電流密度と光出力の関係をシミュレーションして得られた結果を示している。
第2の部分17bの短手方向の平均の長さEaveが第1の部分17aの一辺の長さ又
は直径の20%である場合、30%及び40%の場合と比べて光出力の数値が低いことが
分かる。また、電流密度が高くなると光出力差は大きくなり、20%の場合、30%の場
合と40%の場合と比較すると光出力差に大きな差が出てくることが分かる。
これは、30%以上となるように設けることにより、n側電極17の第1の部分17a
の周辺の電流密度分布が高くなることを抑制する効果が得られていると分かる。そして、
電流密度分布を第2の部分17bへと拡散させ、発熱を低減出来ているといえる。その結
果、投入電流を増加させる事が可能となり、高い光出力を得られたことが分かる。すなわ
ち、30%以上となるように設けることにより、より高輝度に発光させることが出来ると
分かる。
また、図12では、第2の部分17bは、第2の部分17bの短手方向の最大の長さE
maxが、第1の部分17aの一辺の長さ又は直径の40%、60%、80%、100%
となる場合に分け、電流密度と光出力の関係をシミュレーションして得られた結果を示し
ている。
第2の部分17bは、第2の部分17bの短手方向の最大の長さEmaxが第1の部分
17aの一辺の長さ又は直径の40%となる場合、60%、80%、100%の場合に比
べて光出力が低くなることが分かる。また、電流密度が高くなると、40%となる場合と
60%、80%、100%の場合で得られる光出力の差が大きくなることが分かる。
60%の場合、80%の場合、100%の場合では、それぞれの差がそれ程大きくなら
ないことから、60%以上となるように設けることにより、n側電極17の第1の部分1
7aの周辺の電流密度分布が高くなることを抑制する効果が得られているといえる。また
、電流密度分布を第2の部分17bへと拡散させ、発熱を低減出来ていると分かる。すな
わち、より多くの電流を投入する事が可能となり、高い光出力を得られ、より高輝度に発
光させることが出来ると分かる。
n側電極17とp側電極16との間には、絶縁層14が設けられている。p側電極16
が設けられた発光領域と、n側電極17が設けられた非発光領域との間には段差が形成さ
れ、その段差を絶縁層14が被覆している。
絶縁層14は、半導体層15の側面上及びp側電極16及びn側電極17を囲んで第2
の主面上を覆っている。絶縁層14は、例えばシリコン酸化物から形成されているが、こ
れに限られることはなく、絶縁性を有する材料であればよい。
第1の樹脂層18は、絶縁層14、p側電極16及びn側電極17の一部を覆うように
設けられている。また、第1の樹脂層18にはp側電極16とp側配線層21とを電気的
に接続させるために、第1の開口18aが形成されている。本実施形態では、第1の開口
18aは複数設けられているが、少なくとも一つ形成されていればよい。ただし、発光層
12を含む発光領域上に設けられたp側電極16は、発光層12を含まない非発光領域上
に設けられたn側電極17に比べて発熱量が多い。そのため、本実施形態では、第1の開
口18aを複数形成し、p側電極16からp側配線層21への放熱経路を確保している。
したがって、放熱性を高めて、信頼性及び寿命を向上させることができる。
第1の樹脂層18には、n側電極17とn側配線層22とを接続する第2の開口18b
も形成されている。本実施形態では、1つ形成されているが、複数形成させてもよい。n
側電極17は、p側電極16に比べて発熱量が少ないので、一つ形成されていてもよい。
したがって、第1の開口18aを介してp側電極16とp側配線層21とが接続する面
積は、第2の開口18bを介してn側電極17とn側配線層22とが接続する面積よりも
大きくなるように設けるとよい。
また、p側電極16が設けられた発光領域は、n側電極17が設けられた部分よりも配
線層側に突出している。したがって、p側電極16とp側配線層21とが向き合う間隔は
、n側電極17とn側配線層22とが向き合う間隔よりも小さい。すなわち、第1の樹脂
層18の表面18cからp側電極16に達する第1の開口18aの深さは、第1の樹脂層
18の表面18cからn側電極17に達する第2の開口18bの深さよりも浅い。このた
め、第1の開口18aを介したp側の放熱経路の方が、第2の開口18bを介したn側の
放熱経路よりも短く、放熱効率が高い。
第1の樹脂層18の材質としては、例えば、微細開口のパターニング性に優れたポリイ
ミド等の樹脂である。なお、絶縁性を有する材料であればどの様な材質でもよく、シリコ
ン酸化物を用いてもよい。
第1の配線層としてのp側配線層21と、第2の配線層としてのn側配線層22は、第
1の樹脂層18上、すなわち半導体層15が設けられている側に対して反対側の面18c
上に設けられている。
p側配線層21は、p側電極16に達して第1の樹脂層18に形成された第1の開口1
8a内にも設けられ、p側電極16と電気的に接続されている。そして、n側配線層22
は、n側電極17に達して第1の樹脂層18に形成された第2の開口18b内にも設けら
れ、n側電極17と電気的に接続されている。
p側配線層21上には、第1の金属ピラーとしてp側金属ピラー23が設けられている
。n側配線層22上には、第2の金属ピラーとしてn側金属ピラー24が設けられている
。すなわち、第1の半導体層11は、n側電極17及びn側配線層22を介してn側金属
ピラー24と電気的に接続された状態となっている。そして、第2の半導体層13は、p
側電極16及びp側配線層21を介してp側金属ピラー23と電気的に接続された状態と
なっている。
p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24のそれぞれの端部には、必要に応じて、防
錆などを目的とした表面処理膜(例えば、Ni、Auなどの無電解メッキ膜、プリコート
されたはんだ等)が形成されてもよい。また、例えば、はんだ、あるいは他の金属材料か
らなるボールもしくはバンプ形状の外部端子を介して、実装基板もしくは配線板に形成さ
れた配線に接合することも可能である。これにより、半導体発光装置に電力を供給できる
p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24のそれぞれの厚み(p側配線層21及びn
側配線層22上からp側金属ピラー23及びn側金属ピラー24の端部までの厚み)は、
半導体層15、n側電極17、p側電極16、絶縁層14、18、n側配線層22および
p側配線層21を含む積層体の厚み(p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24と接す
るp側配線層21及びn側配線層22の面から半導体層15の第1の主面までの厚み)よ
りも厚くなるように設けられている。
このような厚みとすることより、半導体層15が薄くても、p側金属ピラー23、n側
金属ピラー24、および第2の樹脂層25を厚くすることで機械的強度を保つことが可能
となる。また、実装基板に実装した際、外部端子を介して半導体層15に加わる応力をn
側金属ピラー24とp側金属ピラー23が吸収することで緩和することができる。
なお、本実施形態では、p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24のそれぞれの厚み
が、半導体層15、n側電極17、p側電極16、絶縁層14、18、n側配線層22お
よびp側配線層21を含む積層体の厚みよりも厚くなるように設けられているが、これに
限られることはなく、薄くなるように設けられていてもよい。
n側配線層22とn側金属ピラー24とが接触する面積は、n側配線層22とn側電極
17とが接触する面積より大きくなるように設けられている。これにより、より広い発光
層12によって高い光出力を保ちつつ、半導体層15における発光層12を含まない部分
の狭い面積に設けられたn側電極17から、n側配線層22を介して、より広い引き出し
電極を形成できる。その結果、半導体発光装置100を実装する際に容易に実装すること
ができ、また半導体層15から発熱する熱を効率よく放熱することが可能となる。
p側配線層21とp側金属ピラー23とが接触する面積は、p側配線層21とp側電極
16とが接触する面積より大きくなるように設けられているが、これに限られることはな
く、p側配線層21とp側金属ピラー23とが接触する面積が、p側配線層21とp側電
極16とが接触する面積より小さくなるように形成されてもよい。
p側配線層21、n側配線層22、p側金属ピラー23、n側金属ピラー24の材料と
しては、銅、金、ニッケル、銀などを用いることができる。これらのうち、良好な熱伝導
性、高いマイグレーション耐性及び絶縁材との優れた密着性を備えた銅がより好ましい。
第2の樹脂層25は、第1の樹脂層18上に設けられ、p側金属ピラー23とn側金属
ピラー24の端部を囲むように設けられている。そして、p側配線層21およびn側配線
層22を覆うように設けている。すなわち、p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24
のそれぞれの端部(図1において上面)は、第2の樹脂層25から露出している。
第2の樹脂層25は、低コストで厚く形成でき、且つn側金属ピラー24及びp側金属
ピラー23の補強に適した樹脂を用いるのが望ましい。例えば、エポキシ樹脂、シリコン
樹脂、フッ素樹脂などを挙げることができる。なお、第2の樹脂層25は、第1の樹脂層
18と、同じ材料であってもよい。
蛍光体層28は、半導体層15の第1の主面15a上に設けられている。蛍光体層28
は、発光層12からの光を吸収し波長変換光を放出可能である。このため発光層12から
の光と蛍光体層28における波長変換光との混合光が放出可能となる。例えば発光層12
を窒化物系とすると、その発光層12からの青色光と、例えば黄色蛍光体層28における
波長変換光である黄色光との混合色として白色または電球色などを得ることができる。な
お、蛍光体層28は、複数種の蛍光体(例えば、赤色蛍光体と緑色蛍光体)を含む構成で
あってもよい。
蛍光体層28としては、以下に例示する赤色蛍光体層、黄色蛍光体層、緑色蛍光体層、
青色蛍光体層を用いることができる。
赤色蛍光体層は、例えば、窒化物系蛍光体CaAlSiN3:Euやサイアロン系蛍光
体を含有することができる。
サイアロン系蛍光体を用いる場合、特に、
(M 1−x,Rx) a1AlSi b1Oc1Nd1・・・組成式(1)
(MはSi及びAlを除く少なくとも1種の金属元素であり、特に、Ca若しくはSr
の少なくとも一方が望ましい。Rは発光中心元素であり、特に、Euが望ましい。x、a
1、b1、c1、d1は、次の関係を満たす。0<x≦1、0.6<a1<0.95、2
<b1<3.9、0.25<c1<0.45、4<d1<5.7)を用いることが好まし
い。
組成式(1)で表されるサイアロン系蛍光体を用いることで、波長変換効率の温度特性
が向上し、大電流密度領域での効率をさらに向上させることができる。
黄色蛍光体層は、例えば、シリケート系蛍光体(Sr,Ca,Ba)2SiO4:Eu
を含有することができる。
緑色蛍光体層は、例えば、ハロ燐酸系蛍光体(Ba,Ca,Mg)10(PO4)6・
Cl2 :Euやサイアロン系蛍光体を含有することができる。
サイアロン系蛍光体を用いる場合、特に、
(M 1−x,Rx) a2AlSi b2Oc2Nd2・・・組成式(2)
(MはSi及びAlを除く少なくとも1種の金属元素であり、特に、Ca若しくはSr
の少なくとも一方が望ましい。Rは発光中心元素であり、特に、Euが望ましい。x、a
2、b2、c2、d2は、次の関係を満たす。0<x≦1、0.93<a2<1.3、4
.0<b2<5.8、0.6<c2<1、6<d2<11)を用いることが好ましい。
組成式(2)で表されるサイアロン系蛍光体を用いることで、波長変換効率の温度特性
が向上し、大電流密度領域での効率をさらに向上させることができる。
青色蛍光体層は、例えば、酸化物系蛍光体BaMgAl10O17:Euを含有するこ
とができる。
発光層12から発光された光は、主に、第1の半導体層11、第1の主面15aおよび
蛍光体層28を進んで、外部に放出される。
光の放出面である第1の主面15aには電極が設けられていないため、電極によって光
の放出が妨げられず、高輝度が得られる。p側電極16及びn側電極17は、第1の主面
15aの反対側の第2の主面に設けられている。p側電極16及びn側電極17は、光の
放出面に設けられていないため、形状やレイアウトの自由度が高い。
以上、本実施形態では、発光効率を高め、より高輝度が得られる電極デザインにしてい
る。すなわち、図2(a)に示すように、n側電極17における第1の部分17a及び第
2の部分17bがp側電極16に囲まれるように形成されている。そして、第2の部分1
7bは、p側電極16の長手方向(半導体発光装置100の長手方向)に沿って形成され
、第2の部分17bは、第2の部分17bの短手方向の平均の長さEaveが、第1の部
分17aの一辺の長さ又は直径の30%以上となるように形成されることで、第1の部分
17aの周辺の電流密度分布を第2の部分17bへと拡散させることが可能となる。この
ようなレイアウトにすることで、n側電極17の第1の部分17aの周辺の電流密度分布
を第2の部分17bへと拡散させることが可能となる。この結果、発光層12の面方向に
おける電流密度が低減して、高効率な半導体発光装置を実現できる。
更に、第2の部分17bは、第2の部分17bの短手方向の最大の長さEmaxが、第
1の部分17aの一辺の長さ又は直径の60%以上となるように形成されることで、より
第1の部分17aの周辺の密度分布を第2の部分17bへと拡散させることが可能となり
、発熱を低減させることが可能となる。
次に、図3(a)〜図6(k)を参照して、実施形態に係る半導体発光装置の製造方法
について説明する。
まず、図3(a)に示すように、基板10の主面上に第1の半導体層11を形成し、そ
の上に発光層12を含む第2の半導体層13を形成する。これら半導体層15が例えば窒
化物系半導体の場合、半導体層15は例えばサファイア基板やシリコン基板上に結晶成長
させることができる。
次に、図3(b)に示すように、図示しないレジストを用いた例えばRIE(Reactive
Ion Etching)法で、半導体層15を貫通して基板10に達する分離溝9を形成する。分
離溝9は、ウェーハ状態の基板10上で例えば格子状に形成され、半導体層15を複数に
分離する。
また、図示しないレジストを用いた例えばRIE法で、発光層12を含む第2の半導体
層13の一部を除去して、第1の半導体層11の一部を露出させる。これにより、半導体
層15の第2の主面15b側に、基板10から見て相対的に上段に位置する発光領域と、
発光領域よりも基板10側の下段に位置する非発光領域が形成される。発光領域は発光層
12を含み、非発光領域は発光層12を含まない。
次に、図3(c)に示すように、基板10の主面、半導体層15の側面および第2の主
面15bは、絶縁層14で覆われる。そして、絶縁層14を選択的に除去して、発光領域
の表面(第2の半導体層13の表面)にp側電極16を、非発光領域の表面(第1の半導
体層11の表面)にn側電極17を形成する。p側電極16とn側電極17はどちらを先
に形成してもよく、あるいはp側電極16とn側電極17とを同じ材料で同時に形成して
もよい。
次に、を図4(d)に示すように、基板10上の露出している部分すべて第1の樹脂層
18で覆う。第1の樹脂層18は、分離溝9内に充填される。
図4(e)に示すように、例えばウェットエッチングにより第1の樹脂層18をパター
ニングし、第1の樹脂層18に選択的に第1の開口18aと第2の開口18bを形成する
。第1の開口18aは複数形成され、p側電極16に達する。第2の開口18bは、n側
電極17に達する。第1の樹脂層18の表面18cからの深さは、第1の開口18aより
も第2の開口18bの方が深い。
そして、第1の樹脂層18の表面18c、第1の開口18aおよび第2の開口18bの
内面に、連続したシードメタル19(図4(e)において破線で示す)を形成する。さら
に、シードメタル19上に図示しないレジストを選択的に形成する。
次に、図4(f)に示すように、シードメタル19を電流経路としたCu電解メッキを
行う。これにより、第1の樹脂層18の表面18c上に、選択的にp側配線層21とn側
配線層22が形成される。p側配線層21は、第1の開口18a内にも形成され、p側電
極16と接続される。n側配線層22は、第2の開口18b内にも形成され、n側電極1
7と接続される。p側配線層21及びn側配線層22はメッキ法により同時に形成される
。材質としては銅材料からなる。あるいは、p側配線層21とn側配線層22とは、同時
に形成することに限らず、どちらかを先に形成してもよい。
n側配線層22においてn側電極17に対する反対側の面は、n側電極17と接続する
面よりも大きな面積でもって、第1の樹脂層18の表面18c上にパッド状に形成される
。同様に、p側配線層21においてp側電極16に対する反対側の面は、p側電極16と
接続する面よりも大きな面積でもって、第1の樹脂層18の表面18c上にパッド状に形
成される。
次に、図5(g)に示すように、金属ピラー形成用の別のレジスト(図示せず)を第1
の樹脂層18上に選択的に形成し、前述したシードメタル19を電流経路としたCu電解
メッキを行うことにより、p側配線層21上にp側金属ピラー23が形成され、n側配線
層22上にn側金属ピラー24が形成される。p側金属ピラー23およびn側金属ピラー
24は、メッキ法により同時に形成され、例えば銅材料からなる。あるいは、p側金属ピ
ラー23とn側金属ピラー24とは、同時に形成することに限らず、どちらかを先に形成
してもよい。
次に、図5(h)に示すように、このメッキの後、p側配線層21、n側配線層22、
p側金属ピラー23およびn側金属ピラー24をマスクにして、第1の樹脂層18の表面
18c上に露出しているシードメタル19をウェットエッチングする。これにより、p側
配線層21とn側配線層22とのシードメタル19を介した電気的接続が分断される。
そして、第1の樹脂層18上に第2の樹脂層25を形成する。第2の樹脂層25は、p
側配線層21、n側配線層22、p側金属ピラー23およびn側金属ピラー24を覆う。
第2の樹脂層25は、p側金属ピラー23の側面とn側金属ピラー24の側面との間、p
側配線層21とn側配線層22との間に充填される。
その後、第2の樹脂層25を研削し、p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24にお
けるそれぞれの上面(第1の樹脂層18に対して反対側の面)を、第2の樹脂層25から
露出させる。なお、以下に説明する蛍光体層28を形成した後に、第2の樹脂層25を研
削して、p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24のそれぞれの上面を露出させるよう
にしてもよい。
次に、図6(i)に示すように、基板10を除去する。基板10は、例えばレーザーリ
フトオフ法やエッチングにより除去される。具体的には、透光性を有する基板10を用い
た場合、基板10の裏面側から第1の半導体層11に向けてレーザ光を照射する。レーザ
光が基板10と第1の半導体層11との界面に到達すると、その界面付近の第1の半導体
層11はレーザ光のエネルギーを吸収して分解する。第1の半導体層11が金属窒化物(
例えばGaN)の場合、ガリウム(Ga)と窒素ガスに分解する。この分解反応により、
基板10と第1の半導体層11との間に微小な隙間が形成され、基板10と第1の半導体
層11とが分離する。
レーザ光の照射を、設定された領域ごとに複数回に分けてウェーハ全体にわたって行い
、基板10を除去する。第1の主面15a上から基板10が除去されることで、光取り出
し効率の向上を図れる。
基板10を除去した後、第1の主面15aを洗浄し、また、必要に応じて第1の主面1
5aを粗面化して、光取り出し効率の向上を図る。
次に、図6(j)に示すように、半導体層15の第1の主面15a上に蛍光体層28を
形成する。例えば、蛍光体粒子が分散された液状の透明樹脂(発光層12及び蛍光体粒子
の発光光に対して透明)をスピンコート法で塗布した後、熱硬化させることで、蛍光体層
28が形成される。
次に、図6(k)に示すように、分離溝9の位置でダイシングブレードDによりダイシ
ングし、個片化する。分離溝9には、半導体層15は存在せず、第1の樹脂層18として
樹脂を用いて埋め込んでおけば、容易にダイシングでき生産性を向上できる。さらに、ダ
イシング時に半導体層15が受けるダメージを回避することができる。また、個片化後に
、半導体層15の側面が第1の樹脂層18で覆われて保護された構造が得られる。
個片化された半導体発光装置は、一つの半導体層(チップ)15を含むシングルチップ
構造であってもよいし、あるいは、複数の半導体層(チップ)15を含むマルチチップ構
造であってもよい。
ダイシングされる前までの前述した各工程は、ウェーハ状態で一括して行われるため、
個片化された個々の半導体発光装置ごとに、電極の再配線及びパッケージングを行う必要
がなく、大幅な生産コストの低減が可能になる。すなわち、個片化された状態で、すでに
電極の再配線及びパッケージングが済んでいる。また、ウェーハレベルで検査することが
可能となる。このため、生産性を高めることができ、その結果として価格低減が容易とな
る。
チップの平面形状は、矩形状に限らず、正方形状であってもよい。また、p側金属ピラ
ー23及びn側金属ピラー24は、円柱状に限らず、角柱状、断面が長円の柱状などであ
ってもよい。
図7(a)〜図9(k)、図10(a),(b)は、p側電極16とn側電極17のレ
イアウトの他の具体例を示す。なお、n側電極17は少なくとも(1)式を満たすように
形成されている。
図7(a)では、n側電極17の第2の部分17bが、p側電極16の長手方向と同じ
方向となるように形成されている。また、第2の部分17bは、n側電極17の第1の部
分17a側から第1の部分17aの対向側の端部に向かって、第2の部分17bの短辺方
向の長さE1が暫時狭くなるように形成されている。
図7(b)では、n側電極17の第2の部分17bが、p側電極16の長手方向に沿っ
て形成されている。また、第1の部分17aと第1の部分17aの対向側の端部の間に段
D1が形成されており、第1の部分17aから段D1に向かって第2の部分17bの短手
方向の長さE1が暫時狭くなるように形成されている。そして、段D1から第1の部分1
7aの対向側の端部は、第2の部分17bの短手方向の長さE1が略均一となるように設
けられている。
図7(c)では、図7(b)に加えて段D2が形成されている。すなわち、n側電極1
7の第1の部分17aから段D1に向かって第2の部分17bの短手方向の長さE1が暫
時狭くなるように形成されている。そして、角K1まで略一定の幅となるように形成され
ており、角K1から段D2に向かって再び第2の部分17bの短辺方向の長さE1が暫時
狭くなるように形成され、段D2から第1の部分17aの対向側の端部は、第2の部分1
7bの短手方向の長さE1が略均一となるように設けられている。
図7(d)では、n側電極17の第2の部分17bは、第1の部分17a側から第1の
部分17aの対向側の端部に向かって、第2の部分17bの短手方向の長さE1が暫時狭
くなるように形成されている。また、狭くなる際に、第2の部分17bの長辺方向に対し
てp側電極16が弧を描いて凸形状となるように形成されている。すなわち、第2の部分
17bも弧を描いて狭くなるように形成されている。
図8(e)では、n側電極17の第1の部分17aから第1の部分17aの対向側の端
部の間に、第2の部分17bの短手方向に対してp側電極16が凸形状となるように形成
されている。すなわち、第1の部分17aから角K1まで第2の部分17bの短手方向の
長さE1が略一定の幅となるように形成されており、角K1から角K2は、第2の部分1
7bの短辺方向の長さE1が暫時広くなるように形成されている。そして、角K2から段
D1に向かって、第2の部分17bの短手方向の長さE1が暫時狭くなるように形成され
ている。また、段D1から第1の部分17aの対向側の端部の間は、第2の部分17bの
短手方向の長さE1が一定の幅となるように形成されている。
図8(f)では、図2(a)のn側電極17の第1の部分17aの形状(四角形状)が
曲面を有する形状(円形状)に形成されたものである。また、図8(g)〜図9(k)で
は、図7(a)〜図8(e)の第1の部分17aの形状(四角形状)が曲線を有する形状
(円形状)に形成されたものである。
図10(a),(b)に示すように、n側電極17の第1の部分17aと接続する第2
の部分17bが複数形成されていてもよい。図10(a)は、第2の部分17bが十字形
状となるように設けられており、図10(b)は第2の部分17bがL字形状となるよう
に設けられている。
また、図示しないが、第1の部分17aの形状は四角形状や円形状だけに限らず、その外
の多角形や、その他の曲線を有する形状、角と曲線とを有する形状であってもよい。
図7(a)〜図9(k)、図10(a),(b)のいずれの具体例においても、n側電
極17がp側電極16に囲まれている。これにより、電流密度分布を拡散させることがで
き、電流が流れる際に発生するn側電極17の周辺の熱を分散させやすくなるため、より
多くの電流を流す事が可能となる。この結果、高効率な半導体発光装置を実現できる。
(第2の実施例)
次に、本発明の第2実施形態に係る半導体発光装置について、図13を参照して説明す
る。本実施形態は、第1の部分と第2の部分を有するn側電極を複数設けた点で第1実施
形態と異なり、その他の構成部分については、同様の構成を有している。従って、以下の
説明においては、第1実施形態と同様の構成部分については、詳細説明を省略して異なる
構成部分についてのみを説明する。
図13(a)に示すように、複数のn側電極30,31が形成され、p側電極16に囲
まれるように設けられている。また、複数のn側電極30,31は、n側配線層22と接
続している領域である第1の部分30a,31aと、第1の部分30a,31aと連続し
て形成されている領域である30b,31bを有している。そして、絶縁層14は、n側
電極30,31とp側電極16との間と、p側電極の周囲を囲むように形成されている。
第1の部分30a,31aの形状としては略四角形となるように設けているが、これに
限られることはなく、どのような形状であってもよい。
第2の部分30b,31bは略長方形となるように設けられている。そして、p側電極
16のレイアウトが略長方形状であるため、p側電極16の長手方向に沿って第2の部分
30b,31bの長辺が配置されるように設けられている。なお、本実施形態では略長方
形状のレイアウトであるが、正方形状の半導体発光装置であった場合は、辺方向に沿って
長方形の長辺が配置されるように設けられればよい。
また、複数のn側電極30,31は、それぞれのn側電極30,31の第1の部分30
a,31aと第2の部分30b,31bを通り、形状が線対称(n側電極の短手方向が線
対称)となる中心軸を有するように設けられており、その中心軸がp側電極30,31の
長手方向と平行になるように配置されている。
そして、複数のn側電極30,31は、p側電極16の長手方向の側面側に形成されて
いる絶縁層14の面側と対向する側の面側と、他方のp側電極16の長手方向の側面側に
形成されている絶縁層14の面側と対向する面側との間をXaとし、p側電極16の長手
方向の側面側に形成されている絶縁層14の面側と対向する側の面側と、n側電極30の
中心軸との間をX1とし、p側電極30の中心軸とp側電極31の中心軸との間をX2と
し、他方のp側電極16の長手方向の側面側に形成されている絶縁層14の面側と対向す
る側の面側と、n側電極31の中心軸との間をX3とした場合、次式(3)を満たすよう
に形成されている。
X2=X1+X3=0.5Xa ・・・(3)
このような関係となるように設けることにより、複数のn側電極30,31をほぼ等間
隔に配置することが可能となるため、第1の部分30a,31aの周辺の電流密度分布を
第2の部分30b,31bへと拡散させることが可能となる。そして、発熱を低減させる
ことが可能となる。その結果、より多くの電流を流すことが可能となるため、より高輝度
に発光させることができる。
図13(a)では、n側電極が2つ設けられている場合を示したが、n側電極が3つ設
けられた場合について図13(b)を用いて説明する。
n側電極30,31の間にn側電極32が設けられており、絶縁層14を介してp側電
極16に囲まれるように設けられている。また、n側電極30,31の中心軸と平行にな
るようにn側電極32を配置している。
そして、n側電極30,31,32は、p側電極16の長手方向の側面側に形成されて
いる絶縁層14の面側と対向する側の面側と、他方のp側電極16の長辺方向の側面側に
形成されている絶縁層14の面側と対向する面側との間をYaとし、p側電極16の長手
方向の側面側に形成されている絶縁層14の面側と対向する側の面側と、n側電極30の
中心軸との間をY1とし、p側電極30の中心軸とp側電極32の中心軸との間をY2と
し、p側電極32の中心軸とp側電極31の中心軸との間をY3とし、他方のp側電極1
6の長辺方向の側面側に形成されている絶縁層14の面側と対向する側の面側と、n側電
極31の中心軸との間をY4とした場合、次式(4)を満たすように形成されている。
Y2=Y3=Y1+Y4=1/3 Ya ・・・(4)
本実施形態では、n側電極が2つの場合と3つの場合について説明したが、それ以上の
場合も可能であるため、更により汎用性のある場合を含めて説明をする。隣り合うn側電
極の中心軸間は等間隔になるように配置される。そして、p側電極16の長手方向の側面
側に設けられたn側電極は、p側電極16の長手方向の側面側に形成されている絶縁層1
4の面側と対向する側の面側とn側電極の中心軸との間が、隣り合うn側電極の中心軸間
の半分となるように設けられているとよい。
このような関係となるように設けることにより、複数のn側電極をほぼ等間隔に配置す
ることが可能となるため、第1の部分の周辺の電流密度分布を第2の部分へと拡散させる
ことが可能となる。そして、発熱を低減させることが可能となる。その結果、より多くの
電流を流すことが可能となるため、より高輝度に発光させることができる。
(第3の実施例)
次に、本発明の第3実施形態に係る半導体発光装置について、図14を参照して説明す
る。本実施形態は、n側電極の第1の部分のみで構成されているn側電極を更に設けた点
で第2の実施形態と異なり、その他の構成部分については、同様の構成を有している。従
って、以下の説明においては、第2実施形態と同様の構成部分については、詳細説明を省
略して異なる構成部分についてのみを説明する。
図14に示すように、複数のn側電極(第1のn側電極)30,31の他に、更に第1
の部分40a,41aのみから形成されているn側電極(第2のn側電極)40,41が
設けられている。n側電極40,41は、絶縁層14を介してp側電極16に囲まれるよ
うに設けられている。また、n側電極40,41は、n側電極30,31の第1の部分3
0a,31aが形成されている側に形成されている。
n側電極40,41の形状としては、略四角形となるように設けているが、これに限ら
れることはなく、どのような形状であってもよい。
また、n側電極40,41は、n側電極40,41の中心がn側電極30,31の中心
軸上にそれぞれ設けられるように配置されている。なお、本実施形態ではn側電極40,
41の中心がn側電極30,31の中心軸上にそれぞれ設けられるように配置されている
が、これに限られることはない。p側電極16の長手方向の側面側に形成されている絶縁
層14の面側と対向する側の面側と、n側電極30,31の第1の部分30a,31aの
中心との間を半径とし、その円周Sよりも離間して形成されていればよい。望ましくは、
n側電極40,41は、p側電極16の短手方向の中心軸に対して対称となるように設け
られている方がよい。また、第2の部分30b,31bと対向する側に配置されるとよい
このような関係となるように設けることにより、複数のn側電極をほぼ等間隔に配置す
ることが可能となるため、第1の部分の周辺の電流密度分布を均一に拡散させることが可
能となる。そして、発熱を低減させることが可能となる。その結果、より多くの電流を流
すことが可能となるため、より高輝度に発光させることができる。
なお、本実施形態では第2の部分を有するn側電極が複数設けられ、第1の部分のみを
有するn側電極が複数設けられている場合を説明したが、これに限られることはなく、
第2の部分を有するn側電極と、第1の部分のみを有するn側電極がそれぞれ1つずつ設
けられていてもよく、第2の部分を有するn側電極又は第1の部分のみを有するn側電極
のどちらか一方が複数であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したも
のであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その
他のさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種
々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範
囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含ま
れる。
9…分離溝
10…基板
11…第1の半導体層
12…発光層
13…第2の半導体層
14…絶縁層
15…半導体層
15a…第1の主面
16…p側電極
17,30,31,32,40,41…n側電極
18…第1の樹脂層
21…p側配線層
22…n側配線層
23…p側金属ピラー
24…n側金属ピラー
25…第2の樹脂層
28…蛍光体層
100…半導体発光装置

Claims (6)

  1. 第1の主面と、その反対側に形成された第2の主面と、発光層とを含む半導体層と、
    前記第2の主面上に設けられたp側電極とn側電極と
    を備え、
    前記n側電極は、n側配線層と電気的に接続する領域である第1の部分と、前記第1の
    部分と連続して設けられ、前記第1の部分を介して前記n側配線層と電気的に接続されて
    いる第2の部分とを有し、
    前記第2の部分は、長手方向と短手方向を有する形状であり、
    前記第2の部分の短手方向の平均の長さが、前記第1の部分の一辺の長さ又は直径の3
    0%以上となるように形成されている
    ことを特徴とする半導体発光装置。
  2. 前記第2の部分は、前記第2の部分の短手方向の最大の長さが、前記第1の部分の一辺の
    長さ又は直径の60%以上となるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体発光装置。
  3. 前記n側電極は、前記p側電極に囲まれている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体発光装置。
  4. 前記半導体層の前記第2の主面上に設けられ、前記n側電極と前記p側電極とを絶縁する
    絶縁層をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の半導体発光装置。
  5. 第1の主面と、その反対側に形成された第2の主面と、発光層とを含む半導体層の前記
    第2の主面上にp側電極とn側電極とを形成する工程を備え、
    前記n側電極は、n側配線層と電気的に接続する領域である第1の部分と、前記第1の
    部分と連続して設けられ、前記第1の部分を介して前記n側配線層と電気的に接続されて
    いる第2の部分とを有し、
    前記第2の部分は、長手方向と短手方向を有する形状であり、
    前記第2の部分の短手方向の平均の長さが、前記第1の部分の一辺の長さ又は直径の3
    0%以上となるように形成されている
    ことを特徴とする半導体発光装置の製造方法。
  6. 第1の主面と、その反対側に形成された第2の主面と、発光層とを含む半導体層の前記
    第2の主面上にp側電極とn側電極とを形成する工程を備え、
    前記n側電極は、n側配線層と電気的に接続する領域である第1の部分と、前記第1の
    部分と連続して設けられ、前記第1の部分を介して前記n側配線層と電気的に接続されて
    いる第2の部分とを有し、
    前記第2の部分は、長手方向と短手方向を有する形状であり、
    前記第2の部分は、前記第2の部分の短手方向の最大の長さが、前記第1の部分の一辺の
    長さ又は直径の60%以上となるように形成されている
    ことを特徴とする半導体発光装置の製造方法。
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