JP2014186965A - 電力需給システム、及び電力需給システムの運用方法 - Google Patents

電力需給システム、及び電力需給システムの運用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014186965A
JP2014186965A JP2013062738A JP2013062738A JP2014186965A JP 2014186965 A JP2014186965 A JP 2014186965A JP 2013062738 A JP2013062738 A JP 2013062738A JP 2013062738 A JP2013062738 A JP 2013062738A JP 2014186965 A JP2014186965 A JP 2014186965A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power generation
supply
electrolyte
power
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013062738A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Hayashi
秀樹 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2013062738A priority Critical patent/JP2014186965A/ja
Publication of JP2014186965A publication Critical patent/JP2014186965A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/84Recycling of batteries or fuel cells

Abstract

【課題】ケーブルを用いず、水域を介して隔てられた発電部から電力需要側へ効率よく電力を供給できる電力需給システムを提供する。
【解決手段】電力需給システムは、発電部1と、供給部2と、電解液運搬船3とを備える。発電部1は、自然エネルギーを利用した発電装置と、発電装置に併設され、発電装置で発電した電力を電解液を用いて充電する発電側RF電池10とを有する。供給部2は、発電部1とは水域を介して隔てられ、充電済の電解液を利用して放電することで電力需要側へ電力を供給する供給側RF電池20を有する。電解液運搬船3は、発電側RF電池10から回収した充電済の電解液を貯蔵する充電液用タンクと、発電側RF電池10に用いる未充電の電解液が貯蔵された未充電液用タンクとを有する。電解液運搬船3は、発電側RF電池10から充電済の電解液を回収して供給部2側へ運搬する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力需給システム、及びその運用方法に関する。特に、ケーブルを用いず、水域を介して隔てられた発電部から電力需要側へ効率よく電力を供給できる電力需給システムに関する。
昨今、地球温暖化対策として、太陽光発電、風力発電といった自然エネルギー(所謂、再生可能エネルギー)を利用した発電の導入が進められている。中でも風力発電は、比較的発電コストが低いこともあり、世界各地で導入が伸びている。近年、風況に恵まれた海上に風力発電機を設置した洋上風力発電が実用化され、拡大している。
海上や島などに風力発電機を設置した際に、風力発電機により発電した電力を電力系統へ供給するシステムとして、例えば、特許文献1に記載のものがある。特許文献1のシステムでは、海洋上または島に設置された発電機からの交流出力を(交流/直流)変換手段により直流に変換した後、海底ケーブルにより陸上部の(直流/交流)変換手段に伝送している。
一方、海底ケーブルを用いることなく洋上発電で発電した電力を輸送する電力輸送方法として、例えば、特許文献2に記載のものがある。特許文献2の電力輸送方法では、波力発電装置を備える海上発電プラントがレドックスフロー電池(RF電池)を備える船舶(RF電池船)のRF電池を海上で充電した後、RF電池船が港まで航行し、港でRF電池からイオン溶液(電解液)を積み出すことで電力を輸送している。
特開2004−254456号公報 特開2011−235674号公報
特許文献1のシステムのように電力の供給に海底ケーブルを用いる場合、島と陸上部との間の距離が長いほど、その間の海の水深が深いほど、海底ケーブルを布設することが困難になる。また、洋上風力発電などの場合、海底ケーブルは波に揺られたり熱伸縮したりするため、この挙動に海底ケーブルを追従する必要があり、そのための余長を保持する機構が必要となる。
この特許文献1に対して特許文献2の電力輸送方法では、海底ケーブルを用いないので、海底ケーブルを用いることによる上述のような問題は生じない。しかし、船にRF電池を備えるので、海上発電プラントまでRF電池船を航行させてからでないとRF電池を充電できない上に、充電中は海上発電プラントから動くことができない。特に、大電力を蓄える場合は充電に時間を要する。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、ケーブルを用いず、水域を介して隔てられた発電部から電力需要側へ効率よく電力を供給できる電力需給システムを提供することにある。
本発明の別の目的は、上記電力需給システムの運用方法を提供することにある。
本発明の電力需給システムは、発電部と、供給部と、電解液運搬船とを備える。発電部は、自然エネルギーを利用した発電装置と、発電装置に併設され、発電装置で発電した電力を電解液を用いて充電する発電側レドックスフロー電池(以下、発電側RF電池)とを有する。供給部は、発電部とは水域を介して隔てられ、充電済の電解液を利用して放電することで電力需要側へ電力を供給する供給側レドックスフロー電池(以下、供給側RF電池)を有する。電解液運搬船は、発電側RF電池から回収した充電済の電解液を貯蔵する充電液用タンクと、発電側RF電池に用いる未充電の電解液が貯蔵された未充電液用タンクとを有する。そして、電解液運搬船は、発電側RF電池から充電済の電解液を回収して供給部側へ運搬する。
上記の構成によれば、発電部から供給部への電力の受け渡しを充電済の電解液の移動により行うので、水域を介して隔てられた発電部と供給部との間の電力のやり取りを効率よく行うことができる。発電装置が発電した電力を発電側RF電池に充電するため、電解液運搬船が発電部から離れて航行している最中であっても発電部で発電した電力が無駄にならない。加えて、発電側RF電池から電解液運搬船、電解液運搬船から供給側での電力の受け渡しに電池の充放電を伴わないため、従来のように船上のRF電池の充電中ずっと海上発電プラントに船を停泊させておく必要がない。また、海底ケーブルを布設する必要がなく、海底ケーブルの布設に伴う問題が生じ得ない。その上、発電部と供給部との距離が離れていたり、発電部と供給部との間の水深が深すぎたりするなど海底ケーブルを布設することが困難な場合でも、発電部と供給部との間で電力のやり取りを行うことができる。そのため、発電部の設置箇所の選択肢が広がる。
本発明の電力需給システムの一形態として、発電部を複数備える形態が挙げられる。この場合、各発電部は、発電側RF電池の充電状態を測定する発電側測定部と、発電側測定部の測定結果を電解液運搬船に送信する発電側送信部とを有し、電解液運搬船は、各発電部からの測定結果を受信する発電側データ受信部を有する。
上記の構成によれば、各発電側RF電池の充電状態を把握でき、充電状態が満充電または満充電に近い状態で電解液を回収できる。加えて、充電状態の高い発電部から順に電解液を回収でき効率よく電力を回収できる。
本発明の電力需給システムの一形態として、供給部を複数備える形態が挙げられる。この場合、各供給部は、供給側RF電池の充電状態を測定する供給側測定部と、供給側測定部の測定結果を電解液運搬船に送信する供給側送信部とを有し、電解液運搬船は、各供給部からの測定結果を受信する供給側データ受信部を有する。
上記の構成によれば、各供給側RF電池の充電状態を把握でき、回収した充電済の電解液を充電状態の低い供給側RF電池から順に供給でき、効率よく電力を供給できる。
本発明の電力需給システムの一形態として、発電装置が、風力発電、海流発電、潮流発電、潮力発電、波力発電、海洋温度差発電、太陽光発電、及び太陽熱発電の少なくとも一種を利用することが挙げられる。
これらの発電方式は地球環境の点で好ましく、中でも、風力発電は発電効率の点で好ましい。
本発明の電力需給システムの運用方法は、上述の本発明の電力需給システムを用い、電解液入替工程と、電解液移送工程と、電力供給工程とを備える。電解液入替工程は、発電側RF電池の充電済の電解液と、電解液運搬船の未充電の電解液とを入れ替える。電解液移送工程は、港で電解液運搬船から充電済の電解液を下ろし、供給側RF電池に充電済の電解液を移送する。電力供給工程は、供給側RF電池を放電して電力需要側へ電力を供給する。
上記の構成によれば、発電部から供給部への電力の受け渡しを充電済の電解液の移動により行うので、水域を介して隔てられた発電部と供給部との間の電力のやり取りを効率よく行うことができる。また、充電された電解液と未充電の電解液とを入れ替えるため、発電部で発電された電力を再度発電側RF電池に充電でき、繰り返し発電部から供給部へ電力を供給できる。
本発明の電力需給システムの運用方法の一形態として、港で電解液運搬船に未充電の電解液を補給する補給工程を備えることが挙げられる。
上記の構成によれば、補給工程を備えることで、繰り返し発電部から供給部へ電力を供給できる。
本発明の電力需給システムの運用方法の一形態として、電解液入替工程では、充電済の電解液が貯蔵された電解液用タンクと、未充電の電解液が貯蔵された未充電液用タンクとを入れ替えることが挙げられる。
上記の構成によれば、電解液の入替を貯蔵されたタンク同士の入替で行えるため、入替作業を容易かつ迅速に行うことができる。
本発明の電力需給システムの運用方法の一形態として、電解液入替工程で電解液用タンクと未充電液用タンクとを入れ替える場合、電解液移送工程では、電解液用タンクを下ろして、供給側RF電池に当該電解液用タンクを移送し、電解液運搬船に未充電の電解液が貯蔵された未充電液用タンクを補給する補給工程を備えることが挙げられる。
上記の構成によれば、電解液が貯蔵されたタンク自体の電解液運搬船からの荷降ろしや電解液運搬船への積み上げのため、移送及び補給作業を容易かつ迅速に行うことができる。
本発明の電力需給システムの運用方法の一形態として、発電部を複数備え、電解液入替工程では、各発電側RF電池の充電状態の高い順に電解液を入れ替えることが挙げられる。
上記の構成によれば、効率よく電力を回収できる。
本発明の電力需給システムの運用方法の一形態として、供給部を複数備え、電解液移送工程では、各供給側RF電池の充電状態の低い順に電解液の移送を行うことが挙げられる。
上記の構成によれば、充電状態の低い供給側RF電池から順に充電済の電解液を供給することで効率よく電力を供給できる。
本発明の電力需給システムは、ケーブルを用いず、水域を介して隔てられた発電部から供給部へ電力を効率的に供給できる。
実施形態1に係る電力需給システムの構成を説明する図である。 発電側及び供給側レドックスフロー電池の動作原理図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
《実施形態1》
〔電力需給システム〕
図1,2を参照して、実施形態1に係る電力需給システムを説明する。電力需給システムは、水域を介して隔てられた発電部1と供給部2との間で自然エネルギーを利用して発電した電力の受け渡しを行うものである。そのシステムの主たる特徴は、発電部1に設けられた発電側レドックスフロー(以下RF)電池10で充電された電解液を供給部2に設けられた供給側RF電池20に電解液運搬船3で運搬することで、発電部1から供給部2へ電力を供給することにある。以下、発電部1と供給部2とが共に1箇所の場合を例に説明する。
[電解液運搬船]
電解液運搬船3は、発電部1と供給部2との間を航行して発電部1の発電側RF電池10の充電済の電解液を回収して供給部2側(供給側RF電池20)へ運搬する。電解液運搬船3は、充電済の電解液の回収と共に、未充電の電解液を発電部1の発電側RF電池10に供給も行う。
電解液運搬船3は、発電側RF電池10から回収した充電済の正負極の電解液をそれぞれ貯蔵する一対の充電液用タンク(図示略)と、発電側RF電池10に用いる未充電の正負極の電解液がそれぞれ貯蔵された一対の未充電液用タンク(図示略)との計4つのタンクを有する。それにより、充電済の電解液を回収できると共に、回収後、発電側RF電池10の空になった電解液用タンク106,107(図2)に未充電の電解液を補給でき、再度、発電側RF電池10を充電できる。電解液運搬船3は、搬送する電解液を充放電する電池は不要である。そのため、搬送する電解液を貯蔵するタンクのスペースを確保でき、大量の電解液を運ぶことができる。
電解液運搬船3は、発電側RF電池10の充電状態の測定結果を受信する発電側データ受信部(図示略)を備えることが好ましい。そうすれば、発電側RF電池10が適切な充電状態のときに電解液を回収しに発電部1に行くことができる。この発電側データ受信部としては、無線通信機能と表示装置(モニタ)とを搭載したコンピュータなどが挙げられる。このコンピュータのモニタに受信した充電状態の測定結果が表示されるようにしておけば、目視にて容易に充電状態を確認することができる。
[発電部と供給部]
発電部1は、自然エネルギーを利用して電力を発電する発電装置と、この発電装置に併設され、発電装置で発電した電力を電解液を用いて充電する発電側RF電池10とを有する。一方、供給部2は、発電側RF電池10の充電済の電解液を利用して放電することで電力需要側へ電力を供給する供給側RF電池20を有する。
これら発電部1と供給部2とは、水域を介して隔てられて設けられる。水域を介するとは、主として発電部1と供給部2とが陸続きになっていないことを言う。なお、「水域を介する」には、発電部1と供給部2とが陸続きでも、発電部1と供給部2との間で道路が寸断されて孤立した沿岸部など、発電部1から供給部2への電力の供給に電解液運搬船3を利用する場合なども含む。具体的には、発電部1を設ける箇所は、水上、又は陸上が挙げられ、供給部2を設ける箇所は、陸上が挙げられる。ここで水上とは、係留されるなどで海洋又は湖に浮いている場合は勿論、浮いていなくても海底又は湖底に固定された人工物の場合も含む。陸上とは、自然に形成された陸地(島や大陸)を言う。なお、供給部2を設ける箇所は、一般には上述のように陸上が挙げられるが、水上(電力需要家のいる)でもよい。ここでは、発電部1を洋上に、供給部2を陸上に設ける。なお発電部1は、代表的には、本実施形態のように洋上に設ける場合、船のように、実用的な航行速度では航行せず、かつ実質的に接岸できない程度の大きさである。
(発電装置)
発電装置は、例えば、風力発電、海流発電、潮流発電、潮力発電、波力発電、海洋温度差発電、太陽光発電、及び太陽熱発電の少なくとも一種を利用することが挙げられる。ここでは、風力発電を利用する。洋上は、風況がよく発電効率の点で好ましい。洋上に設ける風力発電は、海底に固定する着床式と海上に係留する浮体式とが挙げられ、ここでは浮体式とする。
(RF電池の共通構成)
発電側及び供給側RF電池10,20を図2の動作原理図を参照して説明する。発電側RF電池10及び供給側RF電池20はそれぞれ、電池セル100と、正負極の電解液を貯蔵する一対の電解液用タンク106,107とを有する。
電池セル100は、イオン透過膜からなる隔膜101で分離された正極セル102及び負極セル103を有し、正極セル102及び負極セル103にはそれぞれ正極電極104及び負極電極105が内蔵されている。また、電池セル100には、電極液用タンク106,107から配管108〜111を介して正負極の電解液が循環される。具体的には、正極セル102と電解液用タンク106との間が配管108,110で接続され、配管108に設けられたポンプ112により正極電解液が循環するように構成されている。一方、負極セル103と電解液用タンク107との間が配管109,111で接続され、配管109に設けられたポンプ113により負極電解液が循環するように構成されている。
電池セル100は通常、正極電極104と隔膜101と負極電極105とを構成要素とする単セルを複数積層したセルスタックと呼ばれる形態で利用される。セルスタックには、一面に正極電極104、他面に負極電極105が配置された双極板(図示せず)と、電解液を供給する給液孔及び電解液を排出する排液孔を有し、上記双極板の外周に形成される枠体(図示せず)とを備えるセルフレームが利用される。複数のセルフレームを積層することで、上記給液孔及び排液孔は電解液の流路を構成し、この流路は配管108〜111に接続される。セルスタックは、セルフレーム、正極電極104、隔膜101、負極電極105、セルフレーム、…の順に積層して構成される。
発電側及び供給側RF電池10,20は、上述ようにして各電解液用タンク106,107から電解液を電池セル100に供給することで、電池セル100内で電解液中の金属イオンの価数が変化することにより、充放電が行われる。なお、図2では、正負極の電解液にバナジウムイオン水溶液を用いたバナジウム系RF電池の場合を例に示している。また、図2中、実線矢印は充電反応を、破線矢印は放電反応をそれぞれ示す。
〈発電側RF電池〉
発電部1では、図2に示すように、発電側RF電池10を、代表的には、交流/直流変換器を介して上述の発電装置に接続し、発電装置で発電された電力の充電を行う。
発電側RF電池10は、充電状態を測定する発電側測定部(図示略)と、その充電側測定部の測定結果を電解液運搬船に送信する発電側送信部(図示略)とを備えることが好ましい。そうすれば、発電側RF電池10の充電状態を電解液運搬船3に把握させることができる。発電側測定部としては、例えば、開放電圧を測定するためのモニタセル(図示略)が挙げられる。このモニタセルを利用して測定した開放電圧から充電状態を把握することができる。発電側送信部としては、例えば、無線通信機能を搭載したコンピュータなどが挙げられる。
〈供給側RF電池〉
一方、供給部2では、図2に示すように、供給側RF電池20を、代表的には、交流/直流変換器を介して変電設備を含む電力系統に接続し、発電側RF電池10の充電済の電解液を利用して放電を行い、電力需要家(負荷)に電力を供給する。
〔電力需給システムの運用方法〕
電力需給システムの運用方法の一例を説明する。電力需給システムの運用方法は、電解液入替工程と、電解液移送工程と、電力供給工程とを備える。
[電解液入替工程]
電解液入替工程では、発電側RF電池10の電解液用タンク106,107に貯蔵されている充電済の電解液と、電解液運搬船3の未充電液用タンクに貯蔵された未充電の電解液とを入れ替える。
まず、充電済の電解液を電解液運搬船3の充電液用タンクに回収する。その際、電解液用タンク106、107内の充電済の電解液のみ回収してもよいし、充電済の電解液が貯蔵された電解液用タンク106,107を回収してもよい。電解液のみ回収する場合、例えば、電解液運搬船3の充電液用タンクと発電側RF電池10の電解液用タンク106,107とをホースで接続し、ポンプを用いて汲み出すことが挙げられる。一方、電解液用タンク106,107自体を回収する場合、クレーンなどで電解液用タンク106,107を運ぶことが挙げられる。
次に、電解液運搬船3の未充電液用タンクから未充電の電解液を発電側RF電池10の電解液用タンク106,107に補給する。充電済の電解液の回収と同様にして未充電の電解液を補給できる。
[電解液移送工程]
電解液移送工程では、港で電解液運搬船3から充電済の電解液を下ろし、供給側RF電池20に充電済の電解液を移送する。まず、電解液入替工程後、電解液運搬船3を港に航行させる。
港に供給側RF電池20を設けている場合、電解液運搬船3から供給側RF電池20の電解液用タンク106,107に充電済の電解液を直接充填することができる。電解液入替工程で電解液のみを回収した場合、電解液入替工程と同様にして、充電液用タンクと供給側RF電池20の電解液用タンク106,107とをホースで接続し、ポンプを用いて汲み出すことが挙げられる。一方、電解液入替工程で電解液用タンク106,107を回収した場合、港に設けられたクレーン(例えば、ガントリークレーン)などで、電解液運搬船3から電解液用タンク106,107を運び出して供給側RF電池20に直接設置することが挙げられる。
港に供給側RF電池20を設けていない場合は、タンクローリーで電解液を陸送したりトレーラーで電解液用タンクを陸送したりすることや、パイプラインを使用することが挙げられる。
[補給工程]
電解液運搬船3が帰港した際、未充電の電解液を補給することが好ましい。そうすれば、電解液運搬船3の充電済の電解液を下ろした後、再び出港して発電側RF電池10の電解液と入れ替えに行くことができ、繰り返し電解液の入れ替えを行える。この補給工程も、電解液入替工程や電解液移送工程と同様、電解液のみ補給する場合は、ホースとポンプを利用でき、タンクを積み込む場合はクレーンなどを利用できる。
[電力供給工程]
電解液移送工程後、供給側RF電池20を放電する。それにより、変電設備を介して電力需要側へ電力を供給する。
《作用効果》
以上説明した実施形態によれば、洋上に設けられた発電部1から陸上に設けられた供給部2への電力の供給を、電解液運搬船3による充電済の電解液の移動により行うので、洋上に設けられた発電部1と陸上に設けられた供給部2との間の電力のやり取りを効率よく行うことができる。また、電解液の移動により電力のやり取りを行うので、海底ケーブルを布設する必要がなく、海底ケーブルの布設に伴う問題が生じ得ない。その上、発電部1と供給部2との距離が離れていたり、発電部1と供給部2との間の水深が深すぎたりするなど海底ケーブルを布設するのが困難な場合でも、発電部1と供給部2との間で電力のやり取りを行うことができる。そのため、発電部1の設置箇所の選択肢が広がる。
《実施形態2》
実施形態2では、複数の発電部が洋上に設けられている形態を説明する。発電部の数を除いた電力需給システムの構成は実施形態1と同様であり、ここでは実施形態1との相違点を中心に説明する。各発電部は、洋上において各発電部同士が水域を介して十分に離れて設けられている。
〔電力需給システム〕
[電解液運搬船]
電解液運搬船の充電液用タンク及び未充電液用タンクの数は、正負極用に各一つずつでもよいし、電解液回収に向かう発電部の数と同数であってもよい。充電液用タンク及び未充電液用タンクの大きさは、前者の場合、回収する全ての電解液が貯蔵される程度の大きさとすることが挙げられ、後者の場合、各発電部から回収する電解液が貯蔵される程度の大きさとすることが挙げられる。
〔電力需給システムの運用方法〕
まず、電解液運搬船が受信した各発電部からの充電状態の測定結果に基づいて、充電状態の高い発電側RF電池から順に電解液を入れ替えるように航路を決める。その航路に沿って電解液運搬船を航行させ、各発電部から充電済の電解液を回収する。回収後は、港に帰還して充電済の電解液を移送する。
発電部が複数あっても、各発電側RF電池が充電状態の測定結果を送信する発電側送信部を有し、電解液運搬船がその結果を受信する発電側データ受信部を備えることで、充電状態が満充電または満充電に近い状態で電解液を回収できる。その上、充電状態の高い発電側RF電池から順に電解液を回収でき、効率よく電力を回収できる。
《実施形態3》
実施形態3では、複数の発電部が洋上に設けられ、複数の供給部が陸上に設けられている形態を説明する。供給部の数を除いて、電力需給システムの構成は実施形態2と同様であり、ここでは、実施形態2との相違点を中心に説明する。
〔電力需給システム〕
[電解液運搬船]
電解液運搬船は、供給側RF電池の充電状態の測定結果を受信する供給側データ受信部を備えることが好ましい。そうすれば、各供給側RF電池の充電状態を把握でき、供給側RF電池の充電状態の低い順に充電済の電解液を供給することができる。この供給側データ受信部としては、上述の発電側データ受信部と同様コンピュータを利用することができる。そうすれば、発電側RF電池と供給側RF電池の両方の充電状態を把握できる。
[供給部]
各供給部を設ける箇所は、同一の陸上の複数箇所(例えば、沿岸部の複数箇所)でもよいし、異なる陸上(複数の島)、即ち、供給部同士が水域を介して隔てられて設けられてもよい。
各供給側RF電池は、充電状態を測定する供給側測定部と、その供給側測定部の測定結果を電解液運搬船に送信する供給側送信部とを備えることが好ましい。そうすれば、供給側RF電池の充電状態を電解液運搬船に把握させることができる。供給側測定部と供給側送信部はそれぞれ、上述の発電側RF電池に備わる発電側測定部と発電側送信部と同様のものが挙げられる。
〔電力需給システムの運用方法〕
実施形態2と同様に、電解液運搬船が受信した各発電部からの充電状態の測定結果に基づいて航路を決めて充電状態の高い発電部から順に電解液の入替を行い、各発電部から充電済の電解液を回収する。次に、各供給部からの充電状態の測定結果に基づき、充電状態の低い供給側RF電池から順に供給するように航路を決める。そして、その航路に沿って電解液運搬船を航行させ、各港で電解液を下ろす。その際、補給工程は、各港に帰還する度に行うことが挙げられる。充電済の電解液を下ろすと共に未充電の電解液を補給すれば、未充電の電解液の補給を効率よく行うことができる。
供給部が複数あっても、各供給側RF電池が充電状態の測定結果を送信する供給側測定部を有し、電解液運搬船がその結果を受信する供給側データ受信部を備えることで、充電状態の低い供給側RF電池から順に充電済の電解液を供給することができ、効率よく電力の供給を行うことができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、上述した実施の形態は、本発明の要旨を逸脱することなく、適宜変更することが可能である。
本発明の電力需給システムは、水域を介して隔てられた発電部から供給部への電力の供給に好適に利用することができる。
1 発電部 2 供給部 3 電解液運搬船
10 発電側レドックスフロー電池 20 供給側レドックスフロー電池
100 電池セル
101 隔膜 102 正極セル 103 負極セル
104 正極電極 105 負極電極
106,107 電解液用タンク
108,109,110,111 配管 112,113 ポンプ

Claims (10)

  1. 自然エネルギーを利用した発電装置と、前記発電装置に併設され、当該発電装置で発電した電力を電解液を用いて充電する発電側レドックスフロー電池とを有する発電部と、
    前記発電部とは水域を介して隔てられ、充電済の前記電解液を利用して放電することで電力需要側へ電力を供給する供給側レドックスフロー電池を有する供給部と、
    前記発電側レドックスフロー電池から回収した充電済の前記電解液を貯蔵する充電液用タンクと、前記発電側レドックスフロー電池に用いる未充電の電解液が貯蔵された未充電液用タンクとを有し、前記発電側レドックスフロー電池から充電済の電解液を回収して前記供給部側へ運搬する電解液運搬船とを備える電力需給システム。
  2. 前記発電部を複数備え、
    各発電部は、前記発電側レドックスフロー電池の充電状態を測定する発電側測定部と、前記発電側測定部の測定結果を前記電解液運搬船に送信する発電側送信部とを有し、
    前記電解液運搬船は、前記各発電部からの測定結果を受信する発電側データ受信部を有する請求項1に記載の電力需給システム。
  3. 前記供給部を複数備え、
    各供給部は、前記供給側レドックスフロー電池の充電状態を測定する供給側測定部と、前記供給側測定部の測定結果を前記電解液運搬船に送信する供給側送信部とを有し、
    前記電解液運搬船は、前記各供給部からの測定結果を受信する供給側データ受信部を有する請求項1または2に記載の電力需給システム。
  4. 前記発電装置は、風力発電、海流発電、潮流発電、潮力発電、波力発電、海洋温度差発電、太陽光発電、及び太陽熱発電の少なくとも一種を利用する請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力需給システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力需給システムを用い、
    前記発電側レドックスフロー電池の充電済の電解液と、前記電解液運搬船の未充電の電解液とを入れ替える電解液入替工程と、
    港で前記電解液運搬船から前記充電済の電解液を下ろし、前記供給側レドックスフロー電池に当該充電済の電解液を移送する電解液移送工程と、
    前記供給側レドックスフロー電池を放電して前記電力需要側へ電力を供給する電力供給工程とを備える電力需給システムの運用方法。
  6. 前記港で前記電解液運搬船に未充電の電解液を補給する補給工程を備える請求項5に記載の電力需給システムの運用方法。
  7. 前記電解液入替工程では、前記充電済の電解液が貯蔵された電解液用タンクと、前記未充電の電解液が貯蔵された前記未充電液用タンクとを入れ替える請求項5に記載の電力需給システムの運用方法。
  8. 前記電解液移送工程では、前記電解液用タンクを下ろして、前記供給側レドックスフロー電池に当該電解液用タンクを移送し、
    前記電解液運搬船に未充電の電解液が貯蔵された未充電液用タンクを補給する補給工程を備える請求項7に記載の電力需給システムの運用方法。
  9. 前記発電部を複数備え、
    前記電解液入替工程では、各発電側レドックスフロー電池の充電状態の高い順に前記電解液を入れ替える請求項5〜8のいずれか1項に記載の電力需給システムの運用方法。
  10. 前記供給部を複数備え、
    前記電解液移送工程では、各供給側レドックスフロー電池の充電状態の低い順に前記電解液の移送を行う請求項5〜9のいずれか1項に記載の電力需給システムの運用方法。
JP2013062738A 2013-03-25 2013-03-25 電力需給システム、及び電力需給システムの運用方法 Pending JP2014186965A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013062738A JP2014186965A (ja) 2013-03-25 2013-03-25 電力需給システム、及び電力需給システムの運用方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013062738A JP2014186965A (ja) 2013-03-25 2013-03-25 電力需給システム、及び電力需給システムの運用方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014186965A true JP2014186965A (ja) 2014-10-02

Family

ID=51834343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013062738A Pending JP2014186965A (ja) 2013-03-25 2013-03-25 電力需給システム、及び電力需給システムの運用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014186965A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016100970A (ja) * 2014-11-20 2016-05-30 有限会社板厚計測Bスコープ 潮流又は海流を使用して発電する海域での発電設備
CN108511835A (zh) * 2018-02-26 2018-09-07 格林美股份有限公司 用于废旧动力电池智能拆解系统中的电池包分配传输系统

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016100970A (ja) * 2014-11-20 2016-05-30 有限会社板厚計測Bスコープ 潮流又は海流を使用して発電する海域での発電設備
CN108511835A (zh) * 2018-02-26 2018-09-07 格林美股份有限公司 用于废旧动力电池智能拆解系统中的电池包分配传输系统
CN108511835B (zh) * 2018-02-26 2021-03-02 格林美股份有限公司 用于废旧动力电池智能拆解系统中的电池包分配传输系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5754029B2 (ja) 海洋移動型太陽光大規模発電システム
JP5916819B2 (ja) 電力エネルギーの輸送システム
US20120299376A1 (en) Wind power plant comprising a battery device
JP2014184936A (ja) 発電システム及び発電システムの運用方法
WO2020186271A1 (en) System and method for reduction of power consumption and emissions of marine vessels
EP2869383B1 (en) Large-capacity power storage device
JP2007237823A (ja) 海上ブイ
CN111404235B (zh) 用于无人水下航行器能量补给的深远海能源中继系统
JP5362802B2 (ja) ブイの電源システム
JP2014186965A (ja) 電力需給システム、及び電力需給システムの運用方法
CN202783711U (zh) 一种电能运输船
Dhar et al. A dual mode wind turbine operation with hybrid energy storage system for electricity generation at constant voltage in an islanded microgrid
ES2775234T3 (es) Procedimiento para proporcionar energía eléctrica para un consumidor
CN105221346B (zh) 海上移动式风力发电系统
Boscaino et al. A fuel cell powered autonomous surface vehicle: The Eco-SWAMP project
EP4340173A1 (en) System and method for transporting energy by ship
CN106059095A (zh) 一种基于海水的能量供应系统及其应用
JP5127974B1 (ja) 船舶
US11742670B2 (en) Energy transmission system and wind farm
WO2018208143A1 (en) System for transferring energy
KR20130093979A (ko) 이차전지를 이용한 전력 운송 시스템 및 방법
CN111208269A (zh) 一种低成本近海养殖水质监测系统及方法
CN205022838U (zh) 一种太阳能清洁能源电动船结构
CN203883077U (zh) 燃料电池混合发电装置
CN217294855U (zh) 一种金属燃料电池无人船