JP2014186559A - 動画像抽出装置、動画像抽出方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】撮像装置1は、CPU11と、撮像部16と、インパクト検出処理部54と、抽出時点特定部55と、動画像記憶制御部56と、を備える。CPU11は、撮像部16によって撮影された動画像を取得する。インパクト検出処理部54は、CPU11により取得された動画像中の所定の時点を特定する。抽出時点特定部55は、インパクト検出処理部54により特定された抽出の時点に基づいて、動画像中における抽出の開始時点、及び/又は、抽出の終了時点を特定する。動画像記憶制御部56は、抽出時点特定部55により特定された抽出の開始時点、及び/又は、終了時点に基づいて、動画像から所定の期間の動画像を抽出する。
【選択図】図3
Description
具体的には、動画像をエンドレスにリングバッファに記憶しつつ、被写体が所定の条件を満たした瞬間の前後の所定の期間を記録する技術が知られている。
動画像を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された動画像中の所定の時点を特定する第1の特定手段と、
前記第1の特定手段により特定された所定の時点に基づいて、前記動画像中における抽出の開始時点、及び/又は、抽出の終了時点を特定する第2の特定手段と、
前記第2の特定手段により特定された抽出の時点に基づいて、前記動画像から所定の期間の動画像を抽出する抽出手段と、
を備えたことを特徴とする。
具体的には、撮影の対象となるスイング対象者が自ら撮影の操作をした場合に、図1に示すように、撮影を開始することにより、例えば、ボールのない状態から、スイング対象者がボールを置いて、その後に、アドレスから始まりフィニッシュで終わるスイングを行う。その結果、撮影装置のバッファ領域には一時的にボールのない状態からフィニッシュをして撮影を終了するまでの状態が複数の画像として記憶される。
通常の撮影においては、撮影を開始してから撮影を終了するまで、即ち、ボールのない状態からフィニッシュをして撮影を終了するまでの状態が動画像として保存される。
しかしながら、本実施形態においては、ボールのない状態からフィニッシュをして撮影を終了するまでの状態のうち、スイングの始期であるアドレスからスイングの終期であるフィニッシュまでの動画像の保存を行う。即ち、アドレス以前及びフィニッシュ以降は動画像として採用しない。
このように構成することにより、動画像のデータ量を削減することができる。また、スイングの始期であるアドレスが最初のフレームとなり、動画像が開始されることから、動画像の再生に際しては、スイングの始期の検索(頭出し)を行う手間を省くことができる。また、通常の撮影の場合とは異なりハイスピード撮影なために、削減されるデータ量や動画像の再生に際しての検索の手間を省くことは大きいものとなる。
本発明の一実施形態に係る撮像装置は、上述したようにスイングをハイスピード撮影した場合において、アドレス以前のフレームの保存を行わないで動画像を保存する機能を有する。
撮像装置1は、例えばハイスピード撮影が可能なデジタルカメラとして構成される。
このような撮像部16は、図示はしないが、光学レンズ部と、イメージセンサと、を備えている。
フォーカスレンズは、イメージセンサの受光面に被写体像を結像させるレンズである。ズームレンズは、焦点距離を一定の範囲で自在に変化させるレンズである。
光学レンズ部にはまた、必要に応じて、焦点、露出、ホワイトバランス等の設定パラメータを調整する周辺回路が設けられる。
光電変換素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の光電変換素子等から構成される。光電変換素子には、光学レンズ部から被写体像が入射される。そこで、光電変換素子は、被写体像を光電変換(撮像)して画像信号を一定時間蓄積し、蓄積した画像信号をアナログ信号としてAFEに順次供給する。
AFEは、このアナログの画像信号に対して、A/D(Analog/Digital)変換処理等の各種信号処理を実行する。各種信号処理によって、ディジタル信号が生成され、撮像部16の出力信号として出力される。
このような撮像部16の出力信号を、以下、「画像のデータ」と呼ぶ。画像のデータは、撮像画像のデータやフレーム画像(以下、単に「フレーム」ともいう)のデータとして、CPU11等に適宜供給される。
出力部18は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、画像や音声を出力する。
記憶部19は、ハードディスク或いはDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種画像のデータを記憶する。
通信部20は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
「スイング動画像撮影処理」とは、スイングの始期となるアドレスから動画像の保存を開始して、その後の一連のスイング動作を動画像として保存するまでの一連の処理である。なお、スイング動画像撮影処理中においては、撮像された撮像画像を出力部18に順次表示させる。ここでいう、出力部18に表示されている撮像画像を、「ライブビュー画像」という。ユーザは、出力部18の表示をみて、撮影位置や後述する領域枠の設定やボール検出結果等を確認する。
リングバッファ71には、先頭と末尾の要素の挿入・削除を高速に行えるデータ構造であり、書き込みポインタ及び読み出しポインタによって循環的にアドレスが指定されることによりデータ(本実施形態においては、フレームのデータ)が順次記憶される。
「進入検出処理」とは、撮像部16により撮像された画像のうち、撮影領域の所定の領域内への人等の物体の進入してきた画像を検出するまでの一連の処理である。この進入検出処理では、具体的に、プレーヤがボールを置きにくることによる進入を検出する。
即ち、進入検出処理部51は、例えば、スイング対象者がボールを置きにきて進入してきたことを撮像部16から出力されるフレームを解析して検出する。
「ボール位置特定処理」とは、リングバッファ71に記憶される複数のフレームの中からボールのあるフレームを検出すると共に、当該フレームにおけるボールの位置を特定するまでの一連の処理である。
即ち、ボール位置特定処理部53は、リングバッファ71に記憶されるフレームのうち、フレームの撮影領域の所定の領域においてボールを検出して、当該検出されたボールの中心位置を含むボールが占める領域の位置を決定する。
「インパクト検出処理」とは、リングバッファ71に記憶されるフレームのうち、位置が決定したボールの有無を判断して、インパクトの状態のフレームを検出するまでの一連の処理である。また、「インパクト検出処理」では、リングバッファ71の停止のタイミングの判断も行う処理を含む。
即ち、インパクト検出処理部54は、リングバッファ71に記憶されるフレームのうち、スイングを行うスイング対象者のインパクトのフレームを検出する。
「アドレス検出処理」とは、リングバッファ71に記憶されるフレームのうち、検出されたインパクトのフレーム以前のフレームからアドレスのフレームを検出するまでの一連の処理である。
即ち、抽出時点特定部55は、リングバッファ71に記憶されるフレームのうち、検出されたインパクトのフレーム以前のフレームから、アドレス検出識別器92の検出用情報を用いて、抽出時点となるアドレスのフレームを検出する。
詳細には、動画像記憶制御部56は、抽出時点特定部55によって検出されたアドレスのフレーム以降のフレームと、当該インパクトのフレームから想定されるフィニッシュのフレーム(インパクトのフレームから所定の時間経過後のフレーム)の間の動画像を保存するように動画像記憶部93を制御する。
次に、スイング動画像撮影処理のうち、進入検出処理を実行するための機能的構成について説明する。
領域枠Rは、図5(a)に示すように、例えば、スイング対象者100を背面から撮影した場合、スイング対象者100がスイングの位置に立ったときに、想定されるボールを打つ場所に設定される。本例では、撮影領域の中央付近で右利きのスイング対象者100が位置することが想定されるために、中央部の下方に領域枠Rが設定される。
また、領域枠設定部511は、スイング対象者100の利き手や撮影方向で設定を異なるように構成できたり、ユーザによる入力部17への領域枠設定操作により、領域枠Rの設定を行うように構成したりできる。この場合、ユーザにより任意の位置が領域枠Rとして設定できる。
第1テンプレート画像生成部515は、その後、第1のインパクト検出用テンプレート画像を情報記憶部91に保存する。
次に、スイング動画像撮影処理のうち、ボール位置特定処理を実行するための機能的構成について説明する。
また、ボール判定部535は、ボールのみが置かれた状態であるかを所定時間さらに判定する。即ち、ボール判定部535は、静止評価値に基づいて、領域内が静止状態であるかを判定して、さらに、分散評価値が一定の範囲内に納まっておりボールのみがある状態であるかをさらに所定の時間判定する。
図7(a)の例は、ボールBが領域枠Rに置かれ、スイング対象者100がこれからスイングを行おうとしている状態を示している。このような状態において、ボール位置の特定は、領域枠Rへの進入から開始され、領域枠Rの所定の領域を占め、さらに、静止している領域をボールが置かれたと判定することで行われる。
ボールBの位置が特定された場合には、出力部18には、ライブビュー画像と共に、図7(b)に示すように、領域枠R内のボールに重畳的に、強調表示をするマークMが表示される。ユーザは、当該マークMを確認することにより、ボールBの位置が特定されたことを確認することができる。
次に、スイング動画像撮影処理のうち、インパクト検出処理を実行するための機能的構成について説明する。
第2テンプレート画像生成部541は、その後、第2のインパクト検出用テンプレート画像を情報記憶部91に保存する。
インパクト検出用閾値は、第1のインパクト検出用テンプレート画像と第2のインパクト検出用テンプレート画像との差分値を用いる。このようなインパクト検出用閾値は、直近の処理の第1のインパクト検出用テンプレート画像と、第2のインパクト検出用テンプレート画像に基づいて決定されるために、適用的に設定されることとなる。
図9は、インパクト付近のインパクト評価値の変動の一例を示すグラフである。図9では、横軸がフレーム数を表し、縦軸がインパクト評価値の値を表している。また、a線はフレーム間差分評価値を示し、b線はテンプレート差分評価値を示す。
インパクトの判定は、まず第1にインパクトの瞬間の変動を判定し、第2にインパクト直後の変動を判定する。
第1の判定となるインパクトの瞬間の変動は、フレーム間差分評価値と、テンプレート差分評価値とが共に、インパクト検出用閾値以上か否かを判定する。
そして、第2の判定となるインパクトの直後の変動は、フレーム間差分評価値がインパクト検出用閾値以下であり、かつ、テンプレート差分評価値がインパクト検出用閾値以上であって、インパクト検出用閾値以上の状態が一定期間継続するか否かを判定する。
次に、スイング動画像撮影処理のうち、アドレス検出処理を実行するための機能的構成について説明する。
記憶部19の一領域には、アドレス検出識別器92が設けられる。
「ポジティブサンプル」とは、様々な人のゴルフスイングのアドレス姿勢の画像データを含む。また、「ネガティブサンプル」とは、人が全く含まれていない画像データに加えて、アドレス姿勢でない人の画像データも含む。このような学習サンプルを用いて機械学習することで、アドレス姿勢に近い姿勢ほど、厳密に識別できる強識別器を形成できる。
ここで、本実施形態において、「基準領域」とは、アドレス姿勢のユーザ及びゴルフボールを囲む領域である。
アドレス判定部553は、具体的には、インパクト以前のフレームそれぞれに対して、アドレス検出識別器92を時系列順に使用してアドレスのフレームか否かの判定を行う。その結果、出力が最も高かったフレームをアドレスのフレームとして検出する。
インパクトとアドレスとは、酷似した姿勢であるが、上述したようにインパクト以前のフレームからアドレスのフレームを検出することでインパクトのフレームをアドレスのフレームとして誤検出してしまうことを防止し、より精度の高いアドレス検出を行うことができる。
終了ボタンの操作がない場合には、ステップS8においてNOと判断されて、処理はステップS1に戻る。その後、ステップS1以降の処理が実行される。即ち、終了ボタンの操作がなされるまで、進入検出からスイングの撮影、そして動画像の保存が繰り返されることになる。
これに対して、終了ボタンの操作があった場合には、ステップS8においてYESと判断されて、スイング動画像撮影処理は終了する。
次に、スイング動画像撮影処理のうち、進入検出処理の詳細な流れについて説明する。
進入検出用閾値の設定が完了している場合には、ステップS34においてYESと判断されて、処理はステップS36に進む。ステップS36以降の処理は後述する。
その後、進出検出処理は終了する。
次に、スイング動画像撮影処理のうち、ボール位置特定処理の詳細な流れについて説明する。
具体的には、図7(b)に示すように、出力部18の領域枠R内のライブビュー画像に表示されるボールBにマークMが重畳表示される。
次に、スイング動画像撮影処理のうち、インパクト検出処理の詳細な流れについて説明する。
具体的には、図9の例に示すように、フレーム数:1650付近が第1インパクトありとして判定されることとなる。また、異なる変動を示す図10の例においては、フレーム数:1100付近,1300付近,1500付近が第1インパクトありとして判定される。
具体的には、図9の例では、1650付近以降がインパクトであるとして判定されることとなる。また、異なる変動を示す図10の例においては、1500付近以降がインパクトであると判定される。
従って、最終的に検出されるインパクトとしては、図9の例では、インパクト候補判定及びインパクト判定で実際のインパクトであると判定された1650付近と、図10の例では、1500付近となる。
次に、スイング動画像撮影処理のうち、アドレス検出処理の詳細な流れについて説明する。
アドレスは、例えば、アドレスの状態を撮影した画像とのマッチングを行うことで検出することが可能である。しかしながら、アドレスは、インパクトとスイング対象者の姿勢が酷似していたり、アドレスに至までの間に複数回アドレスの形をとったり等の事情があり、単なる画像のマッチングだけでは誤検出の可能性が高い。
そこで、本例では、単に一致率が最も高い画像を選択する等のマッチングではなく、ゴルフのスイングの特性を考慮した検出精度の高いアドレス検出の手法について説明する。
また、アドレス検出では、記憶部19等に予め記憶される識別器を用いる。アドレス検出では、識別器を用いて、アドレスの姿勢の画像とのマッチングの度合いを数値化した識別スコアにより算出する。
ゴルフのスイングにおいては、アドレス付近の動作では、アドレスに到る動作からアドレス、その後アドレス以降の動作に移行するのに所定期間があり、この期間はアドレスに似た姿勢となるからである。
また、識別スコアが一定の閾値以上で安定して変動している期間が複数ある場合には、インパクトを含むフレームに時間的に最も近かった期間に属するフレームをアドレスのフレームを含む所定期間のフレーム群とする。これは、インパクトを含むフレームに最も近いフレーム群がアドレスを特定する要素となるのは、ゴルフのスイングがアドレスからインパクトまでの一連の動作であるという理由からである。
なお、グラフにおいては、縦軸が識別スコアの値を示し、横軸が時間を示す。また、太線は識別器の出力値である識別スコアを示し、細線はローパスフィルタ処理を施した識別スコアを示し、破線は所定区間における2回微分値を示している。
したがって、本アドレス検出の手法においては、ゴルフのスイングの特性が考慮され、高い精度でアドレスのフレームの検出することができる。
なお、フィニッシュの検出についても、アドレスの検出と同様に、検出用に特化した識別器を用いて処理が行われる。また、インパクトの検出についても、アドレスの検出と同様に、既存のインパクト検出技術を用いる。
検出したインパクト以降のフレームを検出対象とするのは、フィニッシュがインパクトの後の動作だからである。
ゴルフのスイングにおいては、例えば、個人の癖等でフィニッシュ後に何度かフィニッシュの姿勢を擬似的に取るようなことがあり、インパクトが検出されたフレームから最も近いフレーム群をフィニッシュが含まれるフレーム群とすることで、当該場面を排除して、スイング動作の終点であるフィニッシュを特定する。
そして、フィニッシュのフレームは、特定した期間に属するフレームのうち、ノイズ低減後の識別スコアが最も高い値を示すフレームから特定される。その結果、ノイズのない最もフィニッシュのスイングに近いフレームが特定される。
なお、グラフにおいては、縦軸が識別スコアの値を示し、横軸が時間を示す。また、太線は識別器の出力値である識別スコアを示し、細線はノイズ低減後の識別スコアを示している。
したがって、本フィニッシュ検出の手法においては、ゴルフのスイングの特性が考慮され、高い精度でフィニッシュのフレームを検出することができる。
なお、上述したアドレス検出及びフィニッシュ検出に係る処理は、抽出時点特定部55により実行させるように構成することができる。
CPU11は、撮像部16によって撮影された動画像を取得する。
インパクト検出処理部54は、CPU11により取得された動画像中の所定の時点を特定する。
抽出時点特定部55は、インパクト検出処理部54により特定された抽出の時点に基づいて、動画像中における抽出の開始時点、及び/又は、抽出の終了時点を特定する。
動画像記憶制御部56は、抽出時点特定部55により特定された抽出の開始時点、及び/又は、終了時点に基づいて、動画像から所定の期間の動画像を抽出する。
これより、撮像装置1では、抽出時点特定部55により特定された開始時点又は終了時点に基づいて、動画像から所定の期間の動画像を抽出するために、ユーザが所望の期間の動画像を抽出することができるようになる。
これにより、撮像装置1では、所定の時点の特定の精度を高めることができる。
これにより、撮像装置1では、所定の時点の特定の精度を高めることができる。
また、抽出時点特定部55は、インパクト評価値算出部544により算出された値に基づいて、開始時点、及び/又は、終了時点を特定する。
これにより、撮像装置1では、動画像の各フレームに対するテンプレートマッチングによる値を基準とした開始時点と終了時点を行うことができるために、精度の高い開始時点と終了時点の特定を行うことができる。
また、抽出時点特定部55は、所定の時点より以前にインパクト評価値算出部544により算出された変位が最大となる時点を開始時点、及び/又は、終了時点として特定する。
これにより、撮像装置1では、テンプレートマッチングによる値の変位を基準とした開始時点と終了時点を行うことができるために、精度の高い開始時点と終了時点の特定を行うことができる。
これにより、撮像装置1では、テンプレートマッチングの値が最大となる時点を基準とした開始時点と終了時点を行うことができるために、精度の高い開始時点と終了時点の特定を行うことができる。
抽出時点特定部55は、リングバッファ71に記憶された画像データに基づいて、所定の期間における当該動画像の抽出の開始時点、及び/又は、抽出の終了時点を抽出の時点として特定する。
これにより、撮像装置1では、所定の時点の特定の精度を高めることができる。
これにより、撮像装置1では、所定の時点を基準とした開始時点と終了時点を行うことができるために、精度の高い開始時点と終了時点の特定を行うことができる。
インパクト検出処理部54は、所定の時点としてインパクトの時点を特定する。
抽出時点特定部55は、開始時点としてアドレスの時点と終了時点としてフィニッシュの時点を特定する。
これにより、撮像装置1では、ゴルフのスイングにおいて、アドレスを開始時点としフィニッシュを終了時点とする動画像を抽出することができる。
スイングにおいては、インパクト前に必ずクラブの振り上げの動作があるので、領域枠内にボールだけが置かれている状況が存在する。したがって、スイングの開始前からボール検出を完了しておく必要はない。この場合においては、リングバッファ71への記憶は、進入検出後にする必要がある。
しかしながら、上述した実施形態に限られず、ボールの検出と位置特定の精度を高めるために、スイングの開始前にボール検出をするように構成してもよい。しかしながら、この場合には、例えば、クラブが領域枠内に入らないように動作をしてもらう等の領域枠内にボールのみが置かれている状態を作らなければならない。
上述の実施形態と、本例との比較でいうと、確実性(ボールの検出率)の観点では、本例の方を用いるのが効果的であり、ユーザビリティ(ゴルフの連動作性)の観点では、上述の実施形態の方を用いるのが効果的である。
また、フィニッシュのフレームの検出に際して、インパクトのフレームから所定の時間経過後のフレームをフィニッシュのフレームとして検出する場合や所定の閾値を用いてフィニッシュのフレームを検出する場合を記載したが、フィニッシュのフレームの判定方法はこれに限られない。
例えば、アドレスの検出と同様に、フィニッシュのフレームを検出するための識別器の検出用情報を用いて、フィニッシュのフレームを検出するようにしても良い。
また、逆に、アドレスの検出に際して、インパクトのフレームから所定の時間前のフレームや所定の閾値以上を有するフレームをアドレスのフレームとして検出するようにしても良い。
また、上述の実施形態では、テンプレートによるテンプレート差分評価値と、識別器による識別スコアとを別々の概念のように説明したが、テンプレートの概念と識別器の概念とは実質的に同一なので、各インパクト、フィニッシュ、アドレスの検出の手法は上述したどの手法を適用しても良い。
例えば、本発明は、スイング動画像撮影機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、プリンタ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、スマートフォン、携帯電話機、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
換言すると、図3の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が撮像装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図3の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
[付記1]
動画像を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された動画像中の所定の時点を特定する第1の特定手段と、
前記第1の特定手段により特定された所定の時点に基づいて、前記動画像中における抽出の開始時点、及び/又は、抽出の終了時点を特定する第2の特定手段と、
前記第2の特定手段により特定された抽出の時点に基づいて、前記動画像から所定の期間の動画像を抽出する抽出手段と、
を備えたことを特徴とする動画像抽出装置。
[付記2]
前記第1の特定手段は、動画像中のフレーム間の差分値、及び/又は、テンプレートマッチングによる差分値により所定の時点を特定すること、
を特徴とする付記1に記載の動画像抽出装置。
[付記3]
前記第1の特定手段は、
前記テンプレートマッチングによる差分値が所定の閾値以上か否かを判定する閾値判定手段と、
前記閾値判定手段により所定の閾値以上と判定された差分値に対応する各フレームの継続状態を判定する状態判定手段と、
を更に含み、
前記状態判定手段による判定結果に基づいて、前記所定の時点を特定すること、
を特徴とする付記2に記載の動画像抽出装置。
[付記4]
前記第2の特定手段は、前記動画像の各フレームに対する前記テンプレートマッチングによる値を算出し、前記算出された値に基づいて、前記開始時点、及び/又は、前記終了時点を特定することを特徴とする付記2又は3に記載の動画像抽出装置。
[付記5]
前記第2の特定手段は、更に、前記テンプレートマッチングによる値の変位を算出し、
前記所定の時点より以前に算出された変位が最大となる時点を前記開始時点、及び/又は、前記終了時点として特定することを特徴とする付記4に記載の動画像抽出装置。
[付記6]
前記第2の特定手段は、前記所定の時点より以後に前記テンプレートマッチングによる値が所定の閾値以上となる所定の期間から、当該テンプレートマッチングの値が最大となる時点を前記開始時点、及び/又は、前記終了時点として特定することを特徴とする付記4又は5に記載の動画像抽出装置。
[付記7]
前記抽出の開始時点、及び/又は、前記抽出の終了時点に対応する前記テンプレートマッチング用の画像データを記憶する記憶手段を更に備え、
前記第2の特定手段は、前記記憶手段に記憶された画像データに基づいて、前記所定の期間における当該動画像の抽出の開始時点、及び/又は、抽出の終了の時点を特定することを特徴とする付記1から6の何れか1つに記載の動画像抽出装置。
[付記8]
前記第2の特定手段は、所定の時点以前のフレームから前記開始時点を特定し、所定の時点以降のフレームから終了時点を特定すること、
を特徴とする付記1から7の何れか1つに記載の動画像抽出装置。
[付記9]
前記動画像は、ゴルフのスイングを行うスイング対象者の動作の動画像であり、
前記第1の特定手段は、前記所定の時点としてインパクトの時点を特定し、
前記第2の特定手段は、前記開始時点としてアドレスの時点と前記終了時点としてフィニッシュの時点を特定すること、
を特徴とする付記1から8の何れか1つに記載の動画像抽出装置。
[付記10]
動画像抽出装置による動画像抽出方法であって、
動画像を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された動画像中の所定の時点を特定する第1の特定ステップと、
前記第1の特定ステップにより特定された所定の時点に基づいて、前記動画像中における抽出の開始時点、及び/又は、抽出の終了時点を特定する第2の特定ステップと、
前記第2の特定ステップにより特定された抽出の時点に基づいて、前記動画像から所定の期間の動画像を抽出する抽出ステップと、
を含むことを特徴とする動画像抽出方法。
[付記11]
コンピュータを、
動画像を取得する取得手段、
前記取得手段により取得された動画像中の所定の時点を特定する第1の特定手段、
前記第1の特定手段により特定された所定の時点に基づいて、前記動画像中における抽出の開始時点、及び/又は、抽出の終了時点を特定する第2の特定手段、
前記第2の特定手段により特定された抽出の時点に基づいて、前記動画像から所定の期間の動画像を抽出する抽出手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
Claims (11)
- 動画像を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された動画像中の所定の時点を特定する第1の特定手段と、
前記第1の特定手段により特定された所定の時点に基づいて、前記動画像中における抽出の開始時点、及び/又は、抽出の終了時点を特定する第2の特定手段と、
前記第2の特定手段により特定された抽出の時点に基づいて、前記動画像から所定の期間の動画像を抽出する抽出手段と、
を備えたことを特徴とする動画像抽出装置。 - 前記第1の特定手段は、動画像中のフレーム間の差分値、及び/又は、テンプレートマッチングによる差分値により所定の時点を特定すること、
を特徴とする請求項1に記載の動画像抽出装置。 - 前記第1の特定手段は、
前記テンプレートマッチングによる差分値が所定の閾値以上か否かを判定する閾値判定手段と、
前記閾値判定手段により所定の閾値以上と判定された差分値に対応する各フレームの継続状態を判定する状態判定手段と、
を更に含み、
前記状態判定手段による判定結果に基づいて、前記所定の時点を特定すること、
を特徴とする請求項2に記載の動画像抽出装置。 - 前記第2の特定手段は、前記動画像の各フレームに対する前記テンプレートマッチングによる値を算出し、前記算出された値に基づいて、前記開始時点、及び/又は、前記終了時点を特定することを特徴とする請求項2又は3に記載の動画像抽出装置。
- 前記第2の特定手段は、更に、前記テンプレートマッチングによる値の変位を算出し、
前記所定の時点より以前に算出された変位が最大となる時点を前記開始時点、及び/又は、前記終了時点として特定することを特徴とする請求項4に記載の動画像抽出装置。 - 前記第2の特定手段は、前記所定の時点より以後に前記テンプレートマッチングによる値が所定の閾値以上となる所定の期間から、当該テンプレートマッチングの値が最大となる時点を前記開始時点、及び/又は、前記終了時点として特定することを特徴とする請求項4又は5に記載の動画像抽出装置。
- 前記抽出の開始時点、及び/又は、前記抽出の終了時点に対応する前記テンプレートマッチング用の画像データを記憶する記憶手段を更に備え、
前記第2の特定手段は、前記記憶手段に記憶された画像データに基づいて、前記所定の期間における当該動画像の抽出の開始時点、及び/又は、抽出の終了の時点を特定することを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の動画像抽出装置。 - 前記第2の特定手段は、所定の時点以前のフレームから前記開始時点を特定し、所定の時点以降のフレームから終了時点を特定すること、
を特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の動画像抽出装置。 - 前記動画像は、ゴルフのスイングを行うスイング対象者の動作の動画像であり、
前記第1の特定手段は、前記所定の時点としてインパクトの時点を特定し、
前記第2の特定手段は、前記開始時点としてアドレスの時点と前記終了時点としてフィニッシュの時点を特定すること、
を特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の動画像抽出装置。 - 動画像抽出装置による動画像抽出方法であって、
動画像を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された動画像中の所定の時点を特定する第1の特定ステップと、
前記第1の特定ステップにより特定された所定の時点に基づいて、前記動画像中における抽出の開始時点、及び/又は、抽出の終了時点を特定する第2の特定ステップと、
前記第2の特定ステップにより特定された抽出の時点に基づいて、前記動画像から所定の期間の動画像を抽出する抽出ステップと、
を含むことを特徴とする動画像抽出方法。 - コンピュータを、
動画像を取得する取得手段、
前記取得手段により取得された動画像中の所定の時点を特定する第1の特定手段、
前記第1の特定手段により特定された所定の時点に基づいて、前記動画像中における抽出の開始時点、及び/又は、抽出の終了時点を特定する第2の特定手段、
前記第2の特定手段により特定された抽出の時点に基づいて、前記動画像から所定の期間の動画像を抽出する抽出手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
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