JP2014186235A - 画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ Download PDF

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Abstract

【課題】衝撃等の外力が加わっても、光源部から光ファイバーに入射する光の強度が所定値よりも大きくなることを防止または抑制することができる画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイを提供すること。
【解決手段】画像表示装置1は、光を出射する光源部と、光源部から出射された光が一端部に入射する光ファイバー7と、光源部から光ファイバー7に入射する光の強度が所定値以下となる位置に光ファイバーの一端部を固定する固定部35と、を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイに関する。
画像表示装置として、例えば、観察者の頭部に装着して使用され、観察者が視認する画像を虚像として表示するヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mount Display)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、特許文献1に係る画像表示装置は、光源と、光源から出射された光を2次元的に走査する走査部とを備え、観察者の網膜に画像を投影する。
また、特許文献1に係る画像表示装置は、光源部から走査部へ光を導く光ファイバーを備え、光源から出射された光の中心軸に対して光ファイバーの光軸をずらすことにより、減光を行う。
特開2009−86365号公報
しかし、特許文献1に係る画像表示装置では、万が一、衝撃等の外力が画像表示装置に加わった場合、光源から出射された光の中心軸に対して光ファイバーの光軸が一致または近づいて、減光が十分になされず、観察者の眼に悪影響を与えるおそれがあるという問題があった。
本発明の目的は、衝撃等の外力が加わっても、光源部から光ファイバーに入射する光の強度が所定値よりも大きくなることを防止または抑制することができる画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイを提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の画像表示装置は、光を出射する光源部と、
前記光源部から出射された前記光が入射する光ファイバーと、
前記光源部から前記光ファイバーに入射する光の強度が0よりも大きく第1の値以下となる位置に、前記光が入射する前記光ファイバーの入射端部を固定する固定部と、を備えることを特徴とする。
このような画像表示装置によれば、衝撃等の外力が加わっても、光源部から光ファイバーに入射する光の強度が所定値よりも大きくなることを防止または抑制することができる。
本発明の画像表示装置では、前記第1の値は、100μWであることが好ましい。
これにより、光ファイバーから出射した光を用いて画像を表示した際に、他に減光の手段を用いなくても、人の眼に対する安全性を確保することができる。
本発明の画像表示装置では、前記固定部に固定され、前記光を検出する光検出部を備えることが好ましい。
これにより、光検出部が固定部に固定されているので、光源部から出射された光を分岐する光学系を設けなくても、光源部から出射された光(光ファイバーに入射しなかった光)の強度を光検出部で検出することができる。
本発明の画像表示装置では、前記光検出部で検出された光の強度に基づいて、前記光源部を制御する光制御部を備えることが好ましい。
これにより、光検出部で検出された光の強度に基づいて、光源部から出射される光の強度を光制御部で調整することができる。
本発明の画像表示装置では、前記光検出部は、前記光の光軸上に配置されていることが好ましい。
これにより、光源部から出射された光のうち最も強度の高い部分を光検出部で検出することができる。そのため、光源部から出射された光を十分に有効利用できるとともに、光源部から出射された光の強度を光検出部で高精度に検出することができる。
本発明の画像表示装置では、前記光制御部は、前記光検出部で検出された光の強度が第2の値以下となったとき、前記光源部からの前記光の出射を停止させることが好ましい。
これにより、何らかの原因により、光源部と光ファイバーの一端部との位置関係が変動しても、光源部から光ファイバーに入射する光の強度が所定値(第1の値)よりも大きくなることを防止することができる。
本発明の画像表示装置では、前記固定部の位置を変更可能な位置変更部と、
前記光検出部で検出された光の強度に基づいて、前記位置変更部を制御する位置制御部と、を備えることが好ましい。
これにより、何らかの原因により、光源部と光ファイバーの一端部との位置関係が変動しても、光源部から光ファイバーに入射する光の強度を所望の範囲内の値とすることができる。
本発明の画像表示装置では、前記光源部は、前記固定部に対して固定的に設けられた部材に固定されていることが好ましい。
これにより、光源部と光ファイバーの一端部との位置関係を所望の関係に維持することができる。
本発明の画像表示装置では、前記固定部の表面には、前記光の反射を低減する反射低減部が設けられていることが好ましい。
これにより、固定部に入射した光が反射して迷光となるのを防止または抑制することができる。
本発明の画像表示装置は、光を出射する光源部と、
前記光源部から出射された前記光が入射する光ファイバーと、
前記光源部と前記光が入射する前記光ファイバーの入射端部との間の光路に設けられたレンズと、
前記レンズの光軸と前記入射端部における前記光ファイバーの光軸とがずれた状態で前記光ファイバーの前記入射端部を固定する固定部と、を備えることを特徴とする。
このような画像表示装置によれば、衝撃等の外力が加わっても、光源部から光ファイバーに入射する光の強度が所定値よりも大きくなることを防止または抑制することができる。また、光源部と光ファイバーの一端部との間の光路にレンズを設けることによって、光学距離の設計自由度を高めることができる。
本発明のヘッドマウントディスプレイは、光を出射する光源部と、
前記光源部から出射された前記光が入射する光ファイバーと、
前記光源部と前記光が入射する前記光ファイバーの入射端部との間の光路に設けられたレンズと、
前記レンズの光軸と前記入射端部における前記光ファイバーの光軸とがずれた状態で前記光ファイバーの前記入射端部を固定する固定部と、を備えることを特徴とする。
このようなヘッドマウントディスプレイによれば、衝撃等の外力が加わっても、光源部から光ファイバーに入射する光の強度が所定値よりも大きくなることを防止または抑制することができる。また、光源部と光ファイバーの一端部との間の光路にレンズを設けることによって、光学距離の設計自由度を高めることができる。
本発明のヘッドマウントディスプレイは、光を出射する光源部と、
前記光源部から出射された前記光が一端部に入射する光ファイバーと、
前記光源部から前記光ファイバーに入射する光の強度が所定値以下となる位置に前記光ファイバーの前記一端部を固定する固定部と、を備えることを特徴とする。
このようなヘッドマウントディスプレイによれば、衝撃等の外力が加わっても、光源部から光ファイバーに入射する光の強度が所定値よりも大きくなることを防止または抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る画像表示装置(ヘッドマウントディスプレイ)の概略構成を示す図である。 図1に示す画像表示装置の制御ユニットの概略構成図である。 図2に示す駆動信号生成部の駆動信号の一例を示す図である。 図1に示す画像表示装置の画像形成部の概略構成を示す模式図である。 図4に示す画像形成部の光スキャナーの平面図である。 図5に示す光スキャナーの断面図(X1軸に沿った断面図)である。 図2に示す制御ユニットの固定部を説明するための断面図である。 図7に示す固定部を光の入射側からみた図である。 (a)は、光源部から出射された光(信号光)と光ファイバーおよび光検出部との位置関係を説明するための図、(b)は、光出射部から出射された光の強度の分布を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る画像表示装置の制御ユニットの概略構成図である。 図10に示す制御ユニットの固定部を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態における光検出部の変形例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る画像表示装置の制御ユニットの概略構成図である。 図13に示す制御ユニットの固定部を説明するための断面図である。
以下、本発明の画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイの好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像表示装置(ヘッドマウントディスプレイ)の概略構成を示す図、図2は、図1に示す画像表示装置の制御ユニットの概略構成図である。また、図3は、図2に示す駆動信号生成部の駆動信号の一例を示す図、図4は、図1に示す画像表示装置の画像形成部の概略構成を示す模式図である。また、図5は、図4に示す画像形成部の光スキャナーの平面図、図6は、図5に示す光スキャナーの断面図(X1軸に沿った断面図)である。
なお、図1では、説明の便宜上、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸およびZ軸を図示しており、その図示した矢印の先端側を「+側」、基端側を「−側」とする。また、X軸に平行な方向を「X軸方向」、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」という。
ここで、X軸、Y軸およびZ軸は、後述する画像表示装置1を観察者の頭部Hに装着した際に、X軸方向が頭部Hの上下方向、Y軸方向が頭部Hの左右方向、Z軸方向が頭部Hの前後方向となるように設定されている。
図1に示すように、本実施形態の画像表示装置1は、眼鏡のような外観を有するヘッドマウントディスプレイ(頭部装着型画像表示装置)であって、観察者の頭部Hに装着して使用され、観察者に虚像による画像を外界像と重畳した状態で視認させるものである。
この画像表示装置1は、フレーム2と、フレーム2に支持された制御ユニット3および画像形成部4とを備える。
このような画像表示装置1では、制御ユニット3からの信号に基づいて画像形成部4が作動し、画像形成部4が観察者の右側の眼EYに向けて光を2次元的に走査することにより、観察者が視認し得る虚像を形成する。
なお、本実施形態では、画像形成部4をフレーム2の右側にのみ設け、右眼用の虚像のみを形成する場合を例に説明するが、画像形成部4と同様の構成の画像形成部をフレーム2の左側に設けることによって、右眼用の虚像と併せて左眼用の虚像も形成してもよいし、左眼用の虚像のみを形成するようにしてもよい。
以下、画像表示装置1の各部を順次詳細に説明する。
(フレーム)
図1に示すように、フレーム2は、眼鏡フレームのような形状をなし、制御ユニット3および画像形成部4を支持する機能を有する。
また、フレーム2は、図1に示すように、画像形成部4およびノーズパッド部21を支持するフロント部22と、フロント部22に接続されて使用者の耳に当接する1対のテンプル部(つる部)23と、各テンプル部23のフロント部22と反対の端部であるモダン部24と、を含む。
ノーズパッド部21は、使用時に観察者の鼻NSに当接して、画像表示装置1を観察者の頭部に対して支持している。フロント部22には、リム部25やブリッジ部26が含まれる。
このノーズパッド部21は、使用時における観察者に対するフレーム2の位置を調整可能に構成されている。
なお、フレーム2の形状は、観察者の頭部Hに装着することができるものであれば、図示のものに限定されない。
(制御ユニット)
図1に示すように、制御ユニット3は、前述したフレーム2の一方(本実施形態では右側)のモダン部24に取り付けられている。
すなわち、制御ユニット3は、使用時に観察者の耳EAに対して眼EYとは反対側に配置されている。これにより、画像表示装置1の重量バランスを優れたものとすることができる。
この制御ユニット3は、後述する画像形成部4の光走査部42で走査される信号光を生成する機能と、光走査部42を駆動する駆動信号を生成する機能とを有する。
このような制御ユニット3は、図2に示すように、信号光生成部31と、駆動信号生成部32と、制御部33と、光検出部34と、固定部35とを備える。
信号光生成部31は、後述する画像形成部4の光走査部42(光スキャナー)で走査(光走査)される信号光を生成するものである。
この信号光生成部31は、波長の異なる複数の光源311R、311G、311B(光源部)と、複数の駆動回路312R、312G、312Bと、レンズ313R、313G、313Bと、光合成部(合成部)314とを有する。
光源311R(R光源)は、赤色光を出射するものであり、光源311G(G光源)は、緑色光を出射するものであり、光源311Bは、青色光を出射するものである。このような3色の光を用いることにより、フルカラーの画像を表示することができる。
このような光源311R、311G、311Bは、それぞれ、特に限定されないが、例えば、レーザーダイオード、LEDを用いることができる。
このような光源311R、311G、311Bは、それぞれ、駆動回路312R、312G、312Bに電気的に接続されている。
駆動回路312Rは、前述した光源311Rを駆動する機能を有し、駆動回路312Gは、前述した光源311Gを駆動する機能を有し、駆動回路312Bは、前述した光源311Bを駆動する機能を有する。
このような駆動回路312R、312G、312Bにより駆動された光源311R、311G、311Bから出射された3つ(3色)の光は、レンズ313R、313G、313Bを介して、光合成部314に入射する。
レンズ313R、313G、313Bは、それぞれ、コリメーターレンズである。これにより、光源311R、311G、311Bから出射された光は、それぞれ、平行光とされ、光合成部314に入射する。
光合成部314は、複数の光源311R、311G、311Bからの光を合成するものである。これにより、信号光生成部31で生成される信号光を画像形成部4へ伝送するための光ファイバーの数を少なくすることができる。そのため、本実施形態では、フレーム2のテンプル部に沿って設けられた1本の光ファイバー7を介して制御ユニット3から画像形成部4へ信号光を伝送することができる。
本実施形態では、光合成部314は、3つのダイクロイックミラー314a、314b、314cを有し、光源311R、311G、311Bから出射された光(赤色光、緑色光および青色光の3色の光)を合成して1つの信号光を出射する。なお、以下では、光源311R、311G、311Bをまとめて「光源部311」ともいい、信号光生成部31で生成した信号光を「光源部311から出射された光」ともいう。
なお、光合成部314は、前述したようなダイクロイックミラーを用いた構成に限定されず、例えば、プリズム、光導波路、光ファイバー等で構成されていてもよい。
このような信号光生成部31で生成した信号光は、光ファイバー7の一端部に入射する。そして、かかる信号光は、光ファイバー7を介して、後述する画像形成部4の光走査部42に伝送される。
このように信号光生成部31で生成した信号光を光走査部42へ導光する光ファイバー7を用いることにより、信号光生成部31の設置位置の自由度が増す。
ここで、光ファイバー7の信号光の入射側の端部(以下、単に「光ファイバー7の一端部」ともいう)近傍には、光検出部34が設けられている。この光検出部34は、信号光を検出する。
また、光ファイバー7の一端部および光検出部34は、固定部35に固定されている。なお、光ファイバー7、光検出部34および固定部35については、後に詳述する。
駆動信号生成部32は、後述する画像形成部4の光走査部42(光スキャナー)を駆動する駆動信号を生成するものである。
この駆動信号生成部32は、光走査部42の第1の方向での走査(水平走査)に用いる第1の駆動信号を生成する駆動回路321(第1の駆動回路)と、光走査部42の第1の方向に直交する第2の方向での走査(垂直走査)に用いる第2の駆動信号を生成する駆動回路322(第2の駆動回路)とを有する。
例えば、駆動回路321は、図3(a)に示すように、周期T1で周期的に変化する第1の駆動信号V1(水平走査用電圧)を発生させるものであり、駆動回路322は、図3(b)に示すように、周期T1と異なる周期T2で周期的に変化する第2の駆動信号V2(垂直走査用電圧)を発生させるものである。
なお、第1の駆動信号および第2の駆動信号については、後述する光走査部42の説明とともに、後に詳述する。
このような駆動信号生成部32は、図示しない信号線を介して、後述する画像形成部4の光走査部42に電気的に接続されている。これにより、駆動信号生成部32で生成した駆動信号(第1の駆動信号および第2の駆動信号)は、後述する画像形成部4の光走査部42に入力される。
前述したような信号光生成部31の駆動回路312R、312G、312Bおよび駆動信号生成部32の駆動回路321、322は、制御部33に電気的に接続されている。
制御部33は、映像信号(画像信号)に基づいて、信号光生成部31の駆動回路312R、312G、312Bおよび駆動信号生成部32の駆動回路321、322の駆動を制御する機能を有する。すなわち、制御部33は、画像形成部4の駆動を制御する機能を有する。
これにより、信号光生成部31が画像情報に応じて変調された信号光を生成するとともに、駆動信号生成部32が画像情報に応じた駆動信号を生成する。
また、制御部33は、光検出部34で検出された光の強度に基づいて、信号光生成部31の駆動回路312R、312G、312Bの駆動を制御し得るように構成されている。なお、光検出部34で検出された光の強度に基づく信号光生成部31の駆動回路312R、312G、312Bの駆動制御については、後に詳述する光ファイバー7、光検出部34および固定部35の説明とともに、後に詳述する。
(画像形成部)
図1に示すように、画像形成部4は、前述したフレーム2の一方側(本実施形態では右側)の部分に取り付けられている。
すなわち、画像形成部4は、使用時に観察者の一方(右側)の眼EYの前方に位置するように配置されている。
画像形成部4は、観察者が視認可能な画像として虚像を形成する機能(眼EYの網膜で結像する画像光(走査光)を出射する機能)を有する。
この画像形成部4は、図4に示すように、光走査部42と、レンズ43(カップリングレンズ)と、反射部44とを備える。
光走査部42は、信号光生成部31からの信号光を2次元的に走査する光スキャナーである。この光走査部42で信号光を走査することにより走査光が形成される。
この光走査部42は、図5に示すように、可動ミラー部11と、1対の軸部12a、12b(第1の軸部)と、枠体部13と、2対の軸部14a、14b、14c、14d(第2の軸部)と、支持部15と、永久磁石16と、コイル17とを備える。言い換えれば、光走査部42はいわゆるジンバル構造を有している。
ここで、可動ミラー部11および1対の軸部12a、12bは、Y1軸(第1の軸)周りに揺動(往復回動)する第1の振動系を構成する。また、可動ミラー部11、2対の軸部12a、12b、枠体部13、1対の軸部14a、14b、14c、14dおよび永久磁石16は、X1軸(第2の軸)周りに揺動(往復回動)する第2の振動系を構成する。
また、光走査部42は、信号重畳部18を有しており(図6参照)、永久磁石16、コイル17、信号重畳部18および駆動信号生成部32は、前述した第1の振動系および第2の振動系を駆動(すなわち、可動ミラー部11をX1軸およびY1軸周りに揺動)させる駆動部を構成する。
以下、光走査部42の各部を順次詳細に説明する。
可動ミラー部11は、基部111(可動部)と、スペーサー112を介して基部111に固定された光反射板113とを有する。
光反射板113の上面(一方の面)には、光反射性を有する光反射部114が設けられている。
この光反射板113は、軸部12a、12bに対して厚さ方向に離間するとともに、厚さ方向からみたときに(以下、「平面視」ともいう)軸部12a、12bと重なって設けられている。
そのため、軸部12aと軸部12bとの間の距離を短くしつつ、光反射板113の板面の面積を大きくすることができる。また、軸部12aと軸部12bとの間の距離を短くすることができることから、枠体部13の小型化を図ることができる。さらに、枠体部13の小型化を図ることができることから、軸部14a、14bと軸部14c、14dとの間の距離を短くすることできる。
このようなことから、光反射板113の板面の面積を大きくしても、光走査部42の小型化を図ることができる。言い換えると、光反射部114の面積に対する光走査部42の大きさを小さくすることができる。
また、光反射板113は、平面視にて、軸部12a、12bの全体を覆うように形成されている。言い換えると、軸部12a、12bは、それぞれ、平面視にて、光反射板113の外周に対して内側に位置している。これにより、光反射板113の板面の面積が大きくなり、その結果、光反射部114の面積を大きくすることができる。また、不要な光が軸部12a、12bで反射して迷光となるのを防止することができる。
また、光反射板113は、平面視にて、枠体部13の全体を覆うように形成されている。言い換えると、枠体部13は、平面視にて、光反射板113の外周に対して内側に位置している。これにより、光反射板113の板面の面積が大きくなり、その結果、光反射部114の面積を大きくすることができる。また、不要な光が枠体部13で反射して迷光となるのを防止することができる。
さらに、光反射板113は、平面視にて、軸部14a、14b、14c、14dの全体を覆うように形成されている。言い換えると、軸部14a、14b、14c、14dは、それぞれ、平面視にて、光反射板113の外周に対して内側に位置している。これにより、光反射板113の板面の面積が大きくなり、その結果、光反射部114の面積を大きくすることができる。また、不要な光が軸部14a、14b、14c、14dで反射して迷光となるのを防止することができる。
本実施形態では、光反射板113は、平面視にて、円形をなしている。なお、光反射板113の平面視形状は、これに限定されず、例えば、楕円形、四角形等の多角形であってもよい。
このような光反射板113の下面(他方の面)には、図6に示すように、硬質層115が設けられている。
硬質層115は、光反射板113本体の構成材料よりも硬質な材料で構成されている。これにより、光反射板113の剛性を高めることができる。そのため、光反射板113の揺動時における撓みを防止または抑制することができる。また、光反射板113の厚さを薄くし、光反射板113のX1軸およびY1軸周りの揺動時における慣性モーメントを小さくすることができる。
このような硬質層115の構成材料としては、光反射板113本体の構成材料よりも硬質な材料であれば、特に限定されず、例えば、ダイヤモンド、カーボンナイトライド膜、水晶、サファイヤ、タンタル酸リチウム、ニオブ酸カリウムなどを用いることができるが、特に、ダイヤモンドを用いるのが好ましい。
硬質層115の厚さ(平均)は、特に限定されないが、1〜10μm程度であるのが好ましく、1〜5μm程度であるのがさらに好ましい。
また、硬質層115は、単層で構成されていてもよいし、複数の層の積層体で構成されていてもよい。なお、硬質層115は、必要に応じて設けられるものであり、省略することもできる。
このような硬質層115の形成には、例えば、プラズマCVD、熱CVD、レーザーCVDのような化学蒸着法(CVD)、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング等の乾式メッキ法、電解メッキ、浸漬メッキ、無電解メッキ等の湿式メッキ法、溶射、シート状部材の接合等を用いることができる。
また、光反射板113の下面は、スペーサー112を介して基部111に固定されている。これにより、軸部12a、12b、枠体部13および軸部14a、14b、14c、14dとの接触を防止しつつ、光反射板113をY1軸周りに揺動させることができる。
また、基部111は、それぞれ、平面視にて、光反射板113の外周に対して内側に位置している。すなわち、光反射板113の光反射部114が設けられる面(板面)の面積は、基部111のスペーサー112が固定される面の面積よりも大きい。また、基部111の平面視での面積は、基部111がスペーサー112を介して光反射板113を支持することができれば、できるだけ小さいのが好ましい。これにより、光反射板113の板面の面積を大きくしつつ、軸部12aと軸部12bとの間の距離を小さくすることができる。
枠体部13は、図5に示すように、枠状をなし、前述した可動ミラー部11の基部111を囲んで設けられている。言い換えると、可動ミラー部11の基部111は、枠状をなす枠体部13の内側に設けられている。
そして、枠体部13は、軸部14a、14b、14c、14dを介して支持部15に支持されている。また、可動ミラー部11の基部111は、軸部12a、12bを介して枠体部13に支持されている。
また、枠体部13は、Y1軸に沿った方向での長さがX1軸に沿った方向での長さよりも長くなっている。すなわち、Y1軸に沿った方向における枠体部13の長さをaとし、X1軸に沿った方向における枠体部13の長さをbとしたとき、a>bなる関係を満たす。これにより、軸部12a、12bに必要な長さを確保しつつ、X1軸に沿った方向における光走査部42の長さを短くすることができる。
また、枠体部13は、平面視にて、可動ミラー部11の基部111および1対の軸部12a、12bからなる構造体の外形に沿った形状をなしている。これにより、可動ミラー部11および1対の軸部12a、12bで構成された第1の振動系の振動、すなわち、可動ミラー部11のY1軸周りの揺動を許容しつつ、枠体部13の小型化を図ることができる。
なお、枠体部13の形状は、可動ミラー部11の基部111を囲む枠状であれば、図示のものに限定されない。
軸部12a、12bおよび軸部14a、14b、14c、14dは、それぞれ、弾性変形可能である。
そして、軸部12a、12bは、可動ミラー部11をY1軸(第1の軸)周りに回動(揺動)可能とするように、可動ミラー部11と枠体部13を連結している。また、軸部14a、14b、14c、14dは、枠体部13をY1軸に直交するX1軸(第2の軸)周りに回動(揺動)可能とするように、枠体部13と支持部15を連結している。
軸部12a、12bは、可動ミラー部11の基部111を介して互いに対向するように配置されている。また、軸部12a、12bは、それぞれ、Y1軸に沿った方向に延在する長手形状をなす。そして、軸部12a、12bは、それぞれ、一端部が基部111に接続され、他端部が枠体部13に接続されている。また、軸部12a、12bは、それぞれ、中心軸がY1軸に一致するように配置されている。
このような軸部12a、12bは、それぞれ、可動ミラー部11のY1軸周りの揺動に伴ってねじれ変形する。
軸部14a、14bおよび軸部14c、14dは、枠体部13を介して(挟んで)互いに対向するように配置されている。また、軸部14a、14b、14c、14dは、それぞれ、X1軸に沿った方向に延在する長手形状をなす。そして、軸部14a、14b、14c、14dは、それぞれ、一端部が枠体部13に接続され、他端部が支持部15に接続されている。また、軸部14a、14bは、X1軸を介して互いに対向するように配置され、同様に、軸部14c、14dは、X1軸を介して互いに対向するように配置されている。
このような軸部14a、14b、14c、14dは、枠体部13のX1軸周りの揺動に伴って、軸部14a、14b全体および軸部14c、14d全体がそれぞれねじれ変形する。
このように、可動ミラー部11をY1軸周りに揺動可能とするとともに、枠体部13をX1軸周りに揺動可能とすることにより、可動ミラー部11を互いに直交するX1軸およびY1軸の2軸周りに揺動(往復回動)させることができる。
また、このような軸部12a、12bのうちの少なくとも一方の軸部、および、軸部14a、14b、14c、14dのうちの少なくとも1つの軸部には、それぞれ、例えば歪みセンサーのような角度検出センサーが設けられている。この角度検出センサーは、光走査部42の角度情報、より具体的には、光反射部114のX1軸周りおよびY1軸周りのそれぞれの揺動角を検出することができる。この検出結果は、図示しないケーブルを介して、制御部33に入力される。
なお、軸部12a、12bおよび軸部14a、14b、14c、14dの形状は、それぞれ、前述したものに限定されず、例えば、途中の少なくとも1箇所に屈曲または湾曲した部分や分岐した部分を有していてもよい。
前述したような基部111、軸部12a、12b、枠体部13、軸部14a、14b、14c、14dおよび支持部15は、一体的に形成されている。
本実施形態では、基部111、軸部12a、12b、枠体部13、軸部14a、14b、14c、14dおよび支持部15は、第1のSi層(デバイス層)と、SiO層(ボックス層)と、第2のSi層(ハンドル層)とがこの順に積層したSOI基板をエッチングすることにより形成されている。これにより、第1の振動系および第2の振動系の振動特性を優れたものとすることができる。また、SOI基板は、エッチングにより微細な加工が可能であるため、SOI基板を用いて基部111、軸部12a、12b、枠体部13、軸部14a、14b、14c、14dおよび支持部15を形成することにより、これらの寸法精度を優れたものとすることができ、また、光走査部42の小型化を図ることができる。
そして、基部111、軸部12a、12bおよび軸部14a、14b、14c、14dは、それぞれ、SOI基板の第1のSi層で構成されている。これにより、軸部12a、12bおよび軸部14a、14b、14c、14dの弾性を優れたものとすることができる。また、基部111がY1軸周りに回動する際に枠体部13に接触するのを防止することができる。
また、枠体部13および支持部15は、それぞれ、SOI基板の第1のSi層、SiO層および第2のSi層からなる積層体で構成されている。これにより、枠体部13および支持部15の剛性を優れたものとすることができる。また、枠体部13のSiO層および第2のSi層は、枠体部13の剛性を高めるリブとしての機能だけでなく、可動ミラー部11が永久磁石16に接触するのを防止する機能も有する。
また、支持部15の上面には、反射防止処理が施されているのが好ましい。これにより、支持部15に照射された不要光が迷光となるのを防止することができる。
かかる反射防止処理としては、特に限定されないが、例えば、反射防止膜(誘電体多層膜)の形成、粗面化処理、黒色処理等が挙げられる。
なお、前述した基部111、軸部12a、12bおよび軸部14a、14b、14c、14dの構成材料および形成方法は、一例であり、本発明は、これに限定されるものではない。
また、本実施形態では、スペーサー112および光反射板113も、SOI基板をエッチングすることにより形成されている。そして、スペーサー112は、SOI基板のSiO層および第2のSi層からなる積層体で構成されている。また、光反射板113は、SOI基板の第1のSi層で構成されている。
このように、SOI基板を用いてスペーサー112および光反射板113を形成することにより、互いに接合されたスペーサー112および光反射板113を簡単かつ高精度に製造することができる。
このようなスペーサー112は、例えば、接着剤、ろう材等の接合材(図示せず)により基部111に接合されている。
前述した枠体部13の下面(光反射板113とは反対側の面)には、永久磁石16が接合されている。
永久磁石16と枠体部13との接合方法としては、特に限定されないが、例えば、接着剤を用いた接合方法を用いることができる。
永久磁石16は、平面視にて、X1軸およびY1軸に対して傾斜する方向に磁化されている。
本実施形態では、永久磁石16は、X1軸およびY1軸に対して傾斜する方向に延在する長手形状(棒状)をなす。そして、永久磁石16は、その長手方向に磁化されている。すなわち、永久磁石16は、一端部をS極とし、他端部をN極とするように磁化されている。
また、永久磁石16は、平面視にて、X1軸とY1軸との交点を中心として対称となるように設けられている。
なお、本実施形態では、枠体部13に1つの永久磁石の数を設置した場合を例に説明するが、これに限定されず、例えば、枠体部13に2つの永久磁石を設置してもよい。この場合、例えば、長尺状をなす2つの永久磁石を、平面視にて基部111を介して互いに対向するとともに、互いに平行となるように、枠体部13に設置すればよい。
X1軸に対する永久磁石16の磁化の方向(延在方向)の傾斜角θは、特に限定されないが、30°以上60°以下であるのが好ましく、45°以上60°以下であることがより好ましく、45°であるのがさらに好ましい。このように永久磁石16を設けることで、円滑かつ確実に可動ミラー部11をX1軸の周りに回動させることができる。
このような永久磁石16としては、例えば、ネオジム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、ボンド磁石等を好適に用いることができる。このような永久磁石16は、硬磁性体を着磁したものであり、例えば、着磁前の硬磁性体を枠体部13に設置した後に着磁することにより形成される。既に着磁がなされた永久磁石16を枠体部13に設置しようとすると、外部や他の部品の磁界の影響により、永久磁石16を所望の位置に設置できない場合があるからである。
このような永久磁石16の直下には、コイル17が設けられている。すなわち、枠体部13の下面に対向するように、コイル17が設けられている。これにより、コイル17から発生する磁界を効率的に永久磁石16に作用させることができる。これにより、光走査部42の省電力化および小型化を図ることができる。
このようなコイル17は、信号重畳部18に電気的に接続されている(図6参照)。
そして、信号重畳部18によりコイル17に電圧が印加されることで、コイル17からX1軸およびY1軸に直交する磁束を有する磁界が発生する。
信号重畳部18は、前述した第1の駆動信号V1と第2の駆動信号V2とを重畳する加算器(図示せず)を有し、その重畳した電圧をコイル17に印加する。
ここで、第1の駆動信号V1および第2の駆動信号V2について詳述する。
前述したように、駆動回路321は、図3(a)に示すように、周期T1で周期的に変化する第1の駆動信号V1(水平走査用電圧)を発生させるものである。すなわち、駆動回路321は、第1周波数(1/T1)の第1の駆動信号V1を発生させるものである。
第1の駆動信号V1は、正弦波のような波形をなしている。そのため、光走査部42は効果的に光を主走査することができる。なお、第1の駆動信号V1の波形は、これに限定されない。
また、第1周波数(1/T1)は、水平走査に適した周波数であれば、特に限定されないが、10〜40kHzであるのが好ましい。
本実施形態では、第1周波数は、可動ミラー部11および1対の軸部12a、12bで構成される第1の振動系(ねじり振動系)のねじり共振周波数(f1)と等しくなるように設定されている。つまり、第1の振動系は、そのねじり共振周波数f1が水平走査に適した周波数になるように設計(製造)されている。これにより、可動ミラー部11のY1軸周りの回動角を大きくすることができる。
一方、前述したように、駆動回路322は、図3(b)に示すように、周期T1と異なる周期T2で周期的に変化する第2の駆動信号V2(垂直走査用電圧)を発生させるものである。すなわち、駆動回路322は、第2周波数(1/T2)の第2の駆動信号V2を発生させるものである。
第2の駆動信号V2は、鋸波のような波形をなしている。そのため、光走査部42は効果的に光を垂直走査(副走査)することができる。なお、第2の駆動信号V2の波形は、これに限定されない。
第2周波数(1/T2)は、第1周波数(1/T1)と異なり、かつ、垂直走査に適した周波数であれば、特に限定されないが、30〜80Hz(60Hz程度)であるのが好ましい。このように、第2の駆動信号V2の周波数を60Hz程度とし、前述したように第1の駆動信号V1の周波数を10〜40kHzとすることで、ディスプレイでの描画に適した周波数で、可動ミラー部11を互いに直交する2軸(X1軸およびY1軸)のそれぞれの軸周りに回動させることができる。ただし、可動ミラー部11をX1軸およびY1軸のそれぞれの軸周りに回動させることができれば、第1の駆動信号V1の周波数と第2の駆動信号V2の周波数との組み合わせは、特に限定されない。
本実施形態では、第2の駆動信号V2の周波数は、可動ミラー部11、1対の軸部12a、12b、枠体部13、2対の軸部14a、14b、14c、14dおよび永久磁石16で構成された第2の振動系(ねじり振動系)のねじり共振周波数(共振周波数)と異なる周波数となるように調整されている。
このような第2の駆動信号V2の周波数(第2周波数)は、第1の駆動信号V1の周波数(第1周波数)よりも小さいことが好ましい。すなわち、周期T2は、周期T1よりも長いことが好ましい。これにより、より確実かつより円滑に、可動ミラー部11をY1軸周りに第1周波数で回動させつつ、X1軸周りに第2周波数で回動させることができる。
また、第1の振動系のねじり共振周波数をf1[Hz]とし、第2の振動系のねじり共振周波数をf2[Hz]としたとき、f1とf2とが、f2<f1の関係を満たすことが好ましく、f1≧10f2の関係を満たすことがより好ましい。これにより、より円滑に、可動ミラー部11を、Y1軸周りに第1の駆動信号V1の周波数で回動させつつ、X1軸周りに第2の駆動信号V2の周波数で回動させることができる。これに対し、f1≦f2とした場合は、第2周波数による第1の振動系の振動が起こる可能性がある。
次に、光走査部42の駆動方法について説明する。なお、本実施形態では、前述したように、第1の駆動信号V1の周波数は、第1の振動系のねじり共振周波数と等しく設定されており、第2の駆動信号V2の周波数は、第2の振動系のねじり共振周波数と異なる値に、かつ、第1の駆動信号V1の周波数よりも小さくなるように設定されている(例えば、第1の駆動信号V1の周波数が15kHz、第2の駆動信号V2の周波数が60Hzに設定されている)。
例えば、図3(a)に示すような第1の駆動信号V1と、図3(b)に示すような第2の駆動信号V2とを信号重畳部18にて重畳し、重畳した電圧をコイル17に印加する。
すると、第1の駆動信号V1によって、永久磁石16の一端部(N極)をコイル17に引き付けようとするとともに、永久磁石16の他端部(S極)をコイル17から離間させようとする磁界(この磁界を「磁界A1」という)と、永久磁石16の一端部(N極)をコイル17から離間させようとするとともに、永久磁石16の他端部(S極)をコイル17に引き付けようとする磁界(この磁界を「磁界A2」という)とが交互に切り換わる。
ここで、上述したように、永久磁石16は、それぞれの端部(磁極)が、Y1軸で分割される2つの領域に位置するように配置される。すなわち、図5の平面視において、Y1軸を挟んで一方側に永久磁石16のN極が位置し、他方側に永久磁石16のS極が位置している。そのため、磁界A1と磁界A2とが交互に切り換わることで、枠体部13にY1軸周りのねじり振動成分を有する振動が励振され、その振動に伴って、軸部12a、12bを捩れ変形させつつ、可動ミラー部11が第1の駆動信号V1の周波数でY1軸まわりに回動する。
また、第1の駆動信号V1の周波数は、第1の振動系のねじり共振周波数と等しい。そのため、第1の駆動信号V1によって、効率的に、可動ミラー部11をY1軸周りに回動させることができる。すなわち、前述した枠体部13のY1軸周りのねじり振動成分を有する振動が小さくても、その振動に伴う可動ミラー部11のY1軸周りの回動角を大きくすることができる。
一方、第2の駆動信号V2によって、永久磁石16の一端部(N極)をコイル17に引き付けようとするとともに、永久磁石16の他端部(S極)をコイル17から離間させようとする磁界(この磁界を「磁界B1」という)と、永久磁石16の一端部(N極)をコイル17から離間させようとするとともに、永久磁石16の他端部(S極)をコイル17に引き付けようとする磁界(この磁界を「磁界B2」という)とが交互に切り換わる。
ここで、上述したように、永久磁石16は、それぞれの端部(磁極)が、X1軸で分割される2つの領域に位置するように配置される。すなわち図5の平面視において、X1軸を挟んで一方側に永久磁石16のN極が位置し、他方側に永久磁石16のS極が位置している。そのため、磁界B1と磁界B2とが交互に切り換わることで、軸部14a、14bおよび軸部14c、14dをそれぞれ捩れ変形させつつ、枠体部13が可動ミラー部11とともに、第2の駆動信号V2の周波数でX1軸周りに回動する。
また、第2の駆動信号V2の周波数は、第1の駆動信号V1の周波数に比べて極めて低く設定されている。また、第2の振動系のねじり共振周波数は、第1の振動系のねじり共振周波数よりも低く設計されている。そのため、可動ミラー部11が第2の駆動信号V2の周波数でY1軸周りに回動してしまうことを防止することができる。
以上説明したような光走査部42によれば、光反射性を有する光反射部114を備える可動ミラー部11を互いに直交する2つの軸周りにそれぞれ揺動させるので、光走査部42の小型化および軽量化、ひいては画像形成部4の小型化および軽量化を図ることができる。その結果、観察者にとっての使い勝手をより優れたものとすることができる。
このような光走査部42の光反射部114には、図4に示すように、前述した光ファイバー7から出射した信号光がレンズ43を介して入射する。
レンズ43は、光ファイバー7から出射した信号光のスポット径を調整する機能を有する。また、レンズ43は、光ファイバー7から出射した信号光のビームウェストの位置を調整することで、最終的に眼EYに入射する光を略平行化する機能をも有する。
また、光反射部114に入射した信号光は、図4に示すように、光走査部42で走査されながら、反射部44に向けて反射する。
反射部44は、使用時に観察者の一方の眼EYの前方に位置するように配置されている。
この反射部44は、光走査部42からの信号光を当該観察者の眼に向けて反射する機能を有する。
本実施形態では、反射部44は、ハーフミラーであり、外界光を透過させる機能(可視光に対する透光性)をも有する。すなわち、反射部44は、光走査部42で走査された信号光(走査光)を反射させるとともに、使用時において反射部44の外側から観察者の眼に向かう外界光を透過させる機能を有する。これにより、観察者は、外界像を視認しながら、信号光により形成された虚像(画像)を視認することができる。すなわち、シースルー型のヘッドマウントディスプレイを実現することができる。
この反射部44は、図示しないが、例えば、外界光を透過させる透明基板(透光部)と、透明基板に支持され、光走査部42からの信号光を反射させる回折格子とを有する。これにより、回折格子に様々な光学特性をもたせ、光学系の部品点数を減らしたり、デザインの自由度を高めたりすることができる。例えば、回折格子としてホログラム素子を用いることにより、反射部44で反射する信号光の出射方向を調整することができる。また、回折格子にレンズ効果をもたせることによって、反射部44で反射する信号光からなる走査光全体の結像状態を調整することもできる。
なお、反射部44は、前述した構成に限定されず、例えば、透明基板上に金属薄膜や誘電体多層膜等で構成された半透過反射膜を形成したものであってもよい。
本実施形態では、反射部44は、フレーム2の湾曲に沿って湾曲した形状をなす。なお、反射部44の形状は、光走査部42の配置や、反射部44およびレンズ43の光学特性等に応じて決められるものであり、図示のものに限定されない。
(光ファイバー、光検出部および固定部)
ここで、図7〜図9に基づいて、光ファイバー7、光検出部34、固定部35について詳述する。
図7は、図2に示す制御ユニットの固定部を説明するための断面図、図8は、図7に示す固定部を光の入射側からみた図である。また、図9(a)は、光源部から出射された光(信号光)と光ファイバーおよび光検出部との位置関係を説明するための図、図9(b)は、光出射部から出射された光の強度の分布を示すグラフである。
なお、以下では、図7および図8中の上側を「上」、下側を「下」といい、図8中の右側を「右」、左側を「左」という。
固定部35は、光源部311から光ファイバー7に入射する光の強度が0よりも大きく所定値(第1の値)以下となる位置に光ファイバー7の一端部を固定する機能を有する。これにより、画像表示装置1に対して衝撃等の外力が加わっても、光源部311から光ファイバー7に入射する光の強度が所定値よりも大きくなることを防止または抑制することができる。
ここで、光ファイバー7には、光源部311から出射された光の一部が入射する。これにより、光源部311から出射された光の強度に対して、光ファイバー7に入射する光の強度を低くする(減光する)ことができる。
また、かかる所定値(光ファイバー7に入射する光の強度)は、100μW以下であることが好ましく、50μW以下であることがより好ましい。これにより、光ファイバー7から出射した光を用いて画像を表示した際に、他に減光の手段を用いなくても、人の眼に対する安全性を確保することができる。
また、固定部35は、光検出部34を固定する機能をも有する。これにより、光源部311から出射された光(信号光)のうち光ファイバー7に入射しない残部を光検出部34の検出に有効利用することができる。また、光ファイバー7の一端部と光検出部34との位置関係を固定(一定に維持)することができる。
本実施形態の固定部35は、板状をなしており、前述したフレーム2に対して固定的に設けられたベース部30に、信号光の軸a1に対して固定部35の板面が直交するように固定されている。
具体的には、ベース部30には、固定部35の一部(図7にて下側の端部)が挿入される凹部301が形成されている。そして、固定部35は、凹部301に係合した状態で、接着剤5によりベース部30に対して固定されている。
この凹部301は、軸a1に対して垂直な方向に延びるスリット状をなし、接着剤5により固定される前の状態において、固定部35と係合しながら、信号光の軸a1(中心軸)に平行な方向における固定部35の移動を規制しつつ、軸a1に対して垂直な方向(特に図7にて上下方向)の移動を許容する。したがって、固定部35を接着剤5によりベース部30に対して固定する際に、軸a1に対する固定部35の位置を調整することができる。
ここで、接着剤5としては、特に限定されず、各種接着剤を用いることができるが、光硬化性接着剤を用いるのが好適である。光硬化性接着剤は、硬化前であれば凹部301に供給しても固定部35の位置または姿勢を変化させることができ、そして、所望時に短時間で硬化させて固定を行える。
また、固定部35には、光ファイバー7の一端部が挿入される貫通孔351と、光検出部34が挿入される貫通孔352とがそれぞれ形成されている。
この貫通孔351、352は、それぞれ、固定部35の厚さ方向に貫通している。
そして、光ファイバー7の一端部は、貫通孔351に対して信号光の入射方向とは反対側から挿入され、固定部35の信号光の入射側の板面から突出(露出)している。これにより、光ファイバー7の一端部に信号光を入射させることができる。
ここで、光ファイバー7は、コア71と、コア71の外周を覆うクラッドを含む外皮72と、光ファイバー7の一端部に設けられたフェルール73(接続部材)とを有する。このような光ファイバー7は、フェルール73が貫通孔351に挿入された状態で固定部35に対して接着剤等により固定されている。また、フェルール73の端部からコア71の端部711が露出している。そして、この端部711に信号光が入射する。なお、フェルール73を用いずに光ファイバー7を固定部35に対して固定してもよい。
また、光ファイバー7の一端部は、信号光のスポット内において信号光の中心軸である軸a1からずれた位置に固定されている。これにより、光源部311から出射された光の強度に対して、光ファイバー7に入射する光の強度を効果的に低くし、光ファイバー7に入射する光の強度を所定値以下とすることができる。
ここで、固定部35に到達する信号光は、前述したように313R、レンズ313G、313Bによって平行光となっているので、スポット径L1が光ファイバー7のコア71の直径L2に対して極めて大きい。したがって、光源部311から出射された光の強度に対して、光ファイバー7に入射する光の強度を極めて低くすることができる。また、光ファイバー7の一端部と信号光の軸a1との位置関係がわずかにずれたとしても、光ファイバー7に入射する光の絶対的強度の変動を小さくすることができる。
また、スポット径L1は、光ファイバー7の一端部(より具体的にはコア71の端部711)および光検出部34(より具体的には後述する受光部341)を包含できれば、特に限定されないが、スポット径L1と光ファイバー7のコア71の直径L2との比(L1/L2)が、3以上30以下であることが好ましい。これにより、画像表示装置1の大型化を防止しつつ、光ファイバー7に入射する光の強度を所定値以下とすることができる。
なお、スポット径L1とは、図9(b)に示すようにガウシアン分布を有する信号光の強度がピーク値(光軸上の強度)に対して13.5%以上となる範囲の径をいう。
また、信号光の軸a1と光ファイバー7の光軸a2との距離L3は、特に限定されないが、L1の5%以上、50%以下である事が好ましい。
また、光検出部34は、貫通孔352に対して信号光の入射方向とは反対側から挿入され、固定部35に対して接着剤等により固定されている。そして、光検出部34は、固定部35の信号光の入射側の板面から突出(露出)している。これにより、光検出部34に信号光を入射させることができる。
ここで、光検出部34は、受光する受光部341を有し、この受光部341に信号光が入射する。このような光検出部34としては、特に限定されず、例えば、フォトダイオード等の光検出器(受光素子)を用いることができる。
このように固定部35に固定された光検出部34は、光源部311から出射された信号光を分岐する光学系を設けなくても、光源部311から出射された光の強度を光検出部34で検出することができる。また、光検出部34で検出された光の強度に基づいて、光源部311から出射される光の強度を制御部33で調整することができる。なお、制御部33は、光源部311を制御する「光制御部」を構成するといえる。
ここで、光検出部34は、信号光の軸a1(光軸)上に配置されている。これにより、光源部311から出射された光のうち最も強度の高い部分を光検出部34で検出することができる。そのため、光源部311から出射された光を十分に有効利用できるとともに、光源部311から出射された光の強度を光検出部34で高精度に検出することができる。さらに、光検出部34の検出エリアの中心と、信号光の軸a1(光軸)とが一致している場合には、光源部311から出射された光を最大限まで有効利用可能である。
また、制御部33は、光検出部34で検出された光の強度が所定値(第2の値)以下となったとき、光源部311からの光の出射を停止させることが好ましい。これにより、何らかの原因により、光源部311と光ファイバー7の一端部との位置関係が変動しても、光源部311から光ファイバー7に入射する光の強度が所定値よりも大きくなることを防止することができる。
また、図示しないが、ベース部30には、光源部311も固定されている。
すなわち、光源部311は、固定部35に対して固定的に設けられた部材(ベース部30)に固定されている。これにより、光源部311と光ファイバー7の一端部との位置関係を所望の関係に維持することができる。
また、固定部35の信号光の入射側の板面には、信号光の反射を低減する反射低減部353が設けられている。このように固定部35の表面に反射低減部353が設けられていることにより、固定部35に入射した信号光が反射して迷光となるのを防止または抑制することができる。
この反射低減部353としては、例えば、反射防止膜(誘電体多層膜)の形成、粗面化処理、黒色処理等が挙げられる。
以上説明したような第1実施形態に係る画像表示装置1によれば、衝撃等の外力が加わっても、光源部311から光ファイバー7に入射する光の強度が所定値よりも大きくなることを防止または抑制することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図10は、本発明の第2実施形態に係る画像表示装置の制御ユニットの概略構成図、図11は、図10に示す制御ユニットの固定部を説明するための断面図、図12は、本発明の第2実施形態における光検出部の変形例を示す図である。
本実施形態の画像表示装置は、固定部の構成が異なる以外は、前述した第1実施形態の画像表示装置と同様である。
なお、以下、第2実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。また、図において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。また、以下では、図11中の上側を「上」、下側を「下」といい、図12中の右側を「右」、左側を「左」という。
本実施形態の画像表示装置は、図10に示すように、固定部35Aおよび位置変更部36を有する制御ユニット3Aを備える。
固定部35Aは、図11に示すように、光ファイバー7の一端部および光検出部34の位置を固定する。
この固定部35Aは、フレームに対して固定的に設けられたベース部30Aに、位置変更部36を介して固定されている。
具体的には、ベース部30Aには、位置変更部36が設置される凹部302(段差部)が形成されている。そして、位置変更部36が凹部302の底部に接着剤等により固定されるとともに、固定部35Aが位置変更部36に接着剤等により固定されている。
このような凹部302内に位置変更部36を収納することにより、位置変更部36の表面に反射防止の処理を施さなくても、信号光の迷光を防止することができる。
位置変更部36は、固定部35Aの位置を変更可能である。そして、制御部33Aは、光検出部34で検出された光の強度に基づいて、位置変更部36を制御する。これにより、何らかの原因により、光源部311と光ファイバー7の一端部との位置関係が変動しても、光源部311から光ファイバー7に入射する光の強度を所望の範囲内の値とすることができる。
ここで、光検出部34は、信号光の軸a1上に配置されているので、光検出部34と信号光の軸a1との位置関係を所定範囲に保つように制御すれば、光源部311から光ファイバー7に入射する光の強度を所望の範囲内の値とすることができる。例えば、光検出部34で検出される光の強度が所定値以上となるように、位置変更部36を制御することにより、光源部311から光ファイバー7に入射する光の強度を所望の範囲内の値とすることができる。
本実施形態では、位置変更部36は、固定部35Aを信号光の軸a1に対して垂直な方向(本実施形態では、図11にて上下方向)に移動させる。
このような位置変更部36は、例えば、圧電素子で構成されている。なお、位置変更部36を構成する圧電素子の数、配置等は、図示のものに限定されない。
以上説明したような第2実施形態に係る画像表示装置によっても、衝撃等の外力が加わっても、光源部311から光ファイバー7に入射する光の強度が所定値よりも大きくなることを防止または抑制することができる。
なお、光検出部34に代えて、図12に示すような複数の受光部を有する光検出部34A、34B、34Cを用いることができる。
図12(a)に示す光検出部34Aは、4つの受光部342が行列状に並んでいる。したがって、4つの受光部342の受光量が互いに等しくなるように固定部35Aの位置を調整することにより、固定部35Aの上下方向および左右方向での位置を高精度に調整するとともに、その調整に要する時間を短縮化することができる。
図12(b)に示す光検出部34Bは、3つの受光部343が三角形の頂点に対応するように配置されている。したがって、3つの受光部343の受光量が互いに等しくなるように固定部35Aの位置を調整することによっても、固定部35Aの上下方向および左右方向での位置を高精度に調整するとともに、その調整に要する時間を短縮化することができる。
図12(c)に示す光検出部34Cは、2つの受光部344が上下方向に並んでいる。したがって、2つの受光部344の受光量が互いに等しくなるように固定部35Aの位置を調整することにより、固定部35Aの上下方向での位置を高精度に調整するとともに、その調整に要する時間を短縮化することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図13は、本発明の第3実施形態に係る画像表示装置の制御ユニットの概略構成図、図14は、図13に示す制御ユニットの固定部を説明するための断面図である。
本実施形態の画像表示装置は、光源部と固定部との間にレンズを追加した以外は、前述した第1実施形態の画像表示装置と同様である。
なお、以下、第3実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。また、図において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。また、以下では、図14中の上側を「上」、下側を「下」という。
本実施形態の画像表示装置は、図13に示すように、信号光生成部31と固定部35との間にレンズ37が設けられた制御ユニット3Bを備える。これにより、光学距離の設計自由度を高めることができる。
このレンズ37は、集光レンズ(例えば単レンズ)である。したがって、平行光にされた信号光は、レンズ37を通過することにより、焦点f(結像点)に向けて集光するようにスポット径が変化する。そのため、固定部35におけるスポット径を調整することができる。
ここで、固定部35、光ファイバー7の一端部および光検出部34の受光部341は、焦点fに対して軸a1方向にずれている。これにより、固定部35の信号光の入射側の板面における信号光のスポット径L1を大きくすることができる。
固定部35は、レンズ37の光軸と光ファイバー7の一端部の光軸a2(光ファイバー7の中心軸)とがずれた状態で光ファイバー7の一端部を固定している。これにより、画像表示装置に衝撃等の外力が加わっても、光源部311から光ファイバー7に入射する光の強度が所定値よりも大きくなることを防止または抑制することができる。ここで、レンズ37の光軸とは、レンズ37の中心を通り、かつ、レンズ37の球面に垂直な軸(球面の中心を通る軸)を意味する。言い換えると、レンズ37の主面に直交し、かつ、レンズ37の焦点を通る直線を意味する。
以上説明したような第3実施形態に係る画像表示装置によっても、衝撃等の外力が加わっても、光源部311から光ファイバー7に入射する光の強度が所定値よりも大きくなることを防止または抑制することができる。
以上、本発明の画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイについて、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明の画像表示装置では、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができ、また、他の任意の構成を付加することもできる。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、眼鏡型の頭部装着型画像表示装置に本発明を適用した場合を例に説明したが、本発明は、観察者が視認する画像として虚像を形成するものであれば、これに限定されず、例えば、ヘルメット型またはヘッドセット型の頭部装着型画像表示装置や、観察者の首や肩等の身体で支持される形態の画像表示装置にも適用可能である。
また、前述した実施形態では、画像表示装置全体が観察者の頭部に装着される場合を例に説明したが、画像表示装置は、観察者の頭部に装着される部分と、観察者の頭部以外の部分に装着または携帯される部分とを有していてもよい。
1‥‥画像表示装置 2‥‥フレーム 3‥‥制御ユニット 3A‥‥制御ユニット 3B‥‥制御ユニット 4‥‥画像形成部 5‥‥接着剤 7‥‥光ファイバー 11‥‥可動ミラー部 12a‥‥軸部 12b‥‥軸部 13‥‥枠体部 14a‥‥軸部 14b‥‥軸部 14c‥‥軸部 14d‥‥軸部 15‥‥支持部 16‥‥永久磁石 17‥‥コイル 18‥‥信号重畳部 21‥‥ノーズパッド部 22‥‥フロント部 23‥‥テンプル部 24‥‥モダン部 25‥‥リム部 26‥‥ブリッジ部 30‥‥ベース部 30A‥‥ベース部 31‥‥信号光生成部 32‥‥駆動信号生成部 33‥‥制御部 33A‥‥制御部 34‥‥光検出部 34A‥‥光検出部 34B‥‥光検出部 34C‥‥光検出部 35‥‥固定部 35A‥‥固定部 36‥‥位置変更部 37‥‥レンズ 42‥‥光走査部 43‥‥レンズ 44‥‥反射部 71‥‥コア 72‥‥外皮 73‥‥フェルール 111‥‥基部 112‥‥スペーサー 113‥‥光反射板 114‥‥光反射部 115‥‥硬質層 301‥‥凹部 302‥‥凹部 311‥‥光源部 311B‥‥光源 311G‥‥光源 311R‥‥光源 312B‥‥駆動回路 312G‥‥駆動回路 312R‥‥駆動回路 313B‥‥レンズ 313G‥‥レンズ 313R‥‥レンズ 314‥‥光合成部 314a‥‥ダイクロイックミラー 314b‥‥ダイクロイックミラー 314c‥‥ダイクロイックミラー 321‥‥駆動回路 322‥‥駆動回路 341‥‥受光部 342‥‥受光部 343‥‥受光部 344‥‥受光部 351‥‥貫通孔 352‥‥貫通孔 353‥‥反射低減部 711‥‥端部 a1‥‥軸(光軸) a2‥‥光軸 EA‥‥耳 EY‥‥眼 f‥‥焦点 H‥‥頭部 L1‥‥スポット径 L2‥‥直径 L3‥‥距離 NS‥‥鼻 θ‥‥傾斜角

Claims (12)

  1. 光を出射する光源部と、
    前記光源部から出射された前記光が入射する光ファイバーと、
    前記光源部から前記光ファイバーに入射する光の強度が0よりも大きく第1の値以下となる位置に、前記光が入射する前記光ファイバーの入射端部を固定する固定部と、を備えることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記第1の値は、100μWである請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記固定部に固定され、前記光を検出する光検出部を備える請求項1または2に記載の画像表示装置。
  4. 前記光検出部で検出された光の強度に基づいて、前記光源部を制御する光制御部を備える請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 前記光検出部は、前記光の光軸上に配置されている請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 前記光制御部は、前記光検出部で検出された光の強度が第2の値以下となったとき、前記光源部からの前記光の出射を停止させる請求項4または5に記載の画像表示装置。
  7. 前記固定部の位置を変更可能な位置変更部と、
    前記光検出部で検出された光の強度に基づいて、前記位置変更部を制御する位置制御部と、を備える請求項3ないし6のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  8. 前記光源部は、前記固定部に対して固定的に設けられた部材に固定されている請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  9. 前記固定部の表面には、前記光の反射を低減する反射低減部が設けられている請求項1ないし8のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  10. 光を出射する光源部と、
    前記光源部から出射された前記光が入射する光ファイバーと、
    前記光源部と前記光が入射する前記光ファイバーの入射端部との間の光路に設けられたレンズと、
    前記レンズの光軸と前記入射端部における前記光ファイバーの光軸とがずれた状態で前記光ファイバーの前記入射端部を固定する固定部と、を備えることを特徴とする画像表示装置。
  11. 光を出射する光源部と、
    前記光源部から出射された前記光が入射する光ファイバーと、
    前記光源部と前記光が入射する前記光ファイバーの入射端部との間の光路に設けられたレンズと、
    前記レンズの光軸と前記入射端部における前記光ファイバーの光軸とがずれた状態で前記光ファイバーの前記入射端部を固定する固定部と、を備えることを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
  12. 光を出射する光源部と、
    前記光源部から出射された前記光が一端部に入射する光ファイバーと、
    前記光源部から前記光ファイバーに入射する光の強度が所定値以下となる位置に前記光ファイバーの前記一端部を固定する固定部と、を備えることを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
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