JP2014185097A - 機能性胃腸症改善剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】FD(機能性胃腸症)、特にストレスによる胃排泄能が低下して引き起こされる悪心等の上腹部不快感の改善剤の提供。
【解決手段】下記一般式(I)(式(I)中、Rは炭素数1〜6のアルキル基を表し、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。)で表されるアズレン誘導体を有効成分とすることを特徴とする、機能性胃腸症改善剤、及び前記一般式(I)で表されるアズレン誘導体を有効成分とすることを特徴とする、抗ストレス性胃排泄遅延症改善剤。
[化1]
Figure 2014185097

【選択図】なし

Description

本発明は、機能性胃腸症(Functional Dyspepsia:FD)、特にストレスによる胃排泄能が低下して引き起こされる悪心等の上腹部不快感の改善剤に関する。
FDは、胃潰瘍や胃癌等の器質的疾患が確認されず、内視鏡など諸検査において異常を認めないにも拘わらず、心窩部領域に慢性的消化器症状を有する症候群である(例えば、非特許文献1及び2参照。)。その病態生理には、胃排泄遅延や適応性弛緩不全などの消化管運動障害が関与していることが示唆されている(例えば、非特許文献3参照。)。消化管運動障害は、ストレスや様々な心理的要因によっても引き起こされるものであり(例えば、非特許文献4参照。)、ストレスによって胃排泄が抑制される。このため、ストレス等の心理的要因によって、FD症状が誘導されると考えられている(例えば、非特許文献5〜8参照。)実際に、FD患者はしばしば健常者と比べて、心理的あるいは身体的不安や、抑うつ気分を合併している傾向がある(例えば、非特許文献9及び10参照。)
胃酸抑制薬や胃粘膜保護剤によって、消化管運動が改善される。そこで、FDの治療にも、胃酸抑制薬や胃粘膜保護剤が使用されている。例えば、FDの治療には、5−HT受容体アンタゴニストや5−HT受容体アゴニストが用いられている。また、9種の植物抽出物を含み、植物由来のアズレン化合物を含むSTW5(製品名:Iberogast(登録商標))もFDの治療に有効であるとの報告がある(例えば、非特許文献11参照。)しかしながら、これらの薬剤によりFD症状が改善される作用機序は明らかではない。特に胃粘膜保護剤における消化管運動改善のメカニズムは、不明な部分が少なくない。
近年、カミツレ油の主成分であるアズレン化合物の誘導体であって、天然のアズレン化合物よりも安定性の高いエグアレンナトリウム(Egualen Sodium)(製品名:アズロキサ(登録商標))が開発され、臨床においても使用が可能となった(例えば、特許文献1参照。)。エグアレンナトリウムは、抗炎症・抗アレルギー作用(例えば、非特許文献12及び13参照。)の他、高齢者等の胃酸分泌が低下した胃内や、酸分泌抑制薬によりpHが中性となった胃内においても潰瘍部位に選択的に付着し、潰瘍及びその周辺のペプシン活性低下作用(例えば、非特許文献14参照。)、局所でのトロンボキサンA2拮抗作用(例えば、非特許文献15及び16参照。)、線維芽細胞増殖因子(b−FGF)増強作用(例えば、非特許文献17及び18参照。)、局所血管新生作用及び創傷治癒促進作用(例えば、非特許文献19参照。)を示すことが知られている。これらの報告から、エグアレンナトリウムとH2RA(ヒスタミンH2受容体拮抗薬)の併用が、PPI(プロトンポンプ阻害薬)と同様の胃潰瘍治癒促進作用を有していることが明らかとなり(例えば、非特許文献20参照。)、日本消化器病学会「消化性潰瘍診療ガイドライン(2009年)」(非特許文献21参照。)において、胃潰瘍に対するシメチジンとエグアレンナトリウムの併用治療が推奨されている。さらに、シメチジン単独投与に比べてエグアレンナトリウム併用療法では、腹部症状消失効果が高いことも報告されている(例えば、非特許文献22参照。)。
特公平1−49259号公報
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前述のように、エグアレンナトリウムについては、H2RAと併用することによって、胃潰瘍に対する治療効果が奏されることが明らかとなっているものの、エグアレンナトリウム単独投与による効果や、潰瘍のないFDに対する効果等については、いまだ明らかにされていない。
本発明は、FD、特にストレスによる胃排泄能が低下して引き起こされる悪心等の上腹部不快感の改善剤を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、拘束ストレスラットの胃排遅延モデルにおいて、エグアレンナトリウム単独投与により、ストレス誘発性の胃排泄能低下を改善し得ることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[4]の機能性胃腸症改善剤及び抗ストレス性胃排泄遅延症改善剤を提供する。
[1] 下記一般式(I)(式(I)中、Rは炭素数1〜6のアルキル基を表し、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。)で表されるアズレン誘導体を有効成分とすることを特徴とする、機能性胃腸症改善剤。
Figure 2014185097
[2] 前記アズレン誘導体が、下記式(Ia)で表される、前記[1]の機能性胃腸症改善剤。
Figure 2014185097
[3] 前記一般式(I)(式(I)中、Rは炭素数1〜6のアルキル基を表し、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。)で表されるアズレン誘導体を有効成分とすることを特徴とする、抗ストレス性胃排泄遅延症改善剤。
[4] 前記アズレン誘導体が、前記式(Ia)で表される、前記[3]の抗ストレス性胃排泄遅延症改善剤。
本発明に係るFD改善剤及び抗ストレス性胃排泄遅延症改善剤は、単独で投与されることにより、FD、特にストレスによる胃排泄能が低下して引き起こされる上腹部不快感を改善し得るため、FDの治療に好適に用いられる。
正常ラットの胃排泄に対するエグアレンナトリウムの作用を調べた結果を示した図である。 拘束ストレス下胃排泄遅延ラットの胃排泄に対するエグアレンナトリウムの効果を調べた結果を示した図である。 拘束ストレス下胃排泄遅延ラットの視床下部中のCRF濃度に対するエグアレンナトリウムの効果を調べた結果を示した図である。 迷走神経切断による胃排泄遅延ラットに対するエグアレンナトリウムの効果を調べた結果を示した図である。 脳室内CRF投与されたラットの胃排泄量変化とエグアレンナトリウムの効果を調べた結果を示した図である。
本発明及び本願明細書において、FD(機能性胃腸症)とは、消化性潰瘍やガン症状のような器質的疾患が認められず、胃の内容物の停滞に基づく腹部の膨満感、悪心・嘔吐、上腹部痛、食欲不振あるいは便通異常等の上腹部不定愁訴の続く病態を言い、消化管の器質的疾患が見られなくても、患者のQOLを低下させる再現性のある消化器症状が認められる症状をいう。当該胃腸症はこれまで慢性胃炎や胃炎として診断されてきた疾患であり、腹部痛、胃もたれ、胸やけ等の症状を呈することを特徴とする。近年、開業医外来の患者の4〜6割が機能性胃腸症といわれており、ピロリ菌の除去療法により増加傾向にある。
本発明に係るFD改善剤及び抗ストレス性胃排泄遅延症改善剤(以下、まとめて「本発明に係る改善剤」ということがある。)は、下記一般式(I)(式(I)中、Rは炭素数1〜6のアルキル基を表し、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。)で表されるアズレン誘導体を有効成分とすることを特徴とする。
Figure 2014185097
前記一般式(I)中、Rは炭素数1〜6のアルキル基を表す。Rのアルキル基としては、直鎖アルキル基であってもよく、分岐鎖アルキル基であってもよい。当該アルキル基としては、具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−へキシル基等が挙げられる。本発明において有効成分として用いるアズレン誘導体としては、Rがメチル基、エチル基、又はn−プロピル基が好ましく、エチル基がより好ましい。
前記一般式(I)中、Rは、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。当該アルキル基としては、前記Rで挙げられたものと同様のものが挙げられる。本発明において有効成分として用いるアズレン誘導体としては、Rが水素原子、メチル基、又はエチル基が好ましく、水素原子がより好ましい。
前記一般式(I)中、Rは、Rとは独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。当該アルキル基としては、前記Rで挙げられたものと同様のものが挙げられる。本発明において有効成分として用いるアズレン誘導体としては、Rがメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、又はt−ブチル基が好ましく、i−プロピル基がより好ましい。
本発明において有効成分として用いるアズレン誘導体は、溶媒分子を含む溶媒和物であってもよい。当該溶媒分子としては、水、エタノール、メタノール、グリセロール等が挙げられる。当該溶媒和物としては、水和物が好ましい。
本発明において有効成分として用いるアズレン誘導体としては、特に、下記式(Ia)で表されるアズレン誘導体(エグアレンナトリウム)を用いることが好ましく、エグアレンナトリウムの水和物(エグアレンナトリウム:水=1:1/3)を用いることがより好ましい。
Figure 2014185097
前記一般式(I)で表されるアズレン誘導体は、オキサアズラノン、5−イソプロピルオキサアズラノン等の公知の化合物から、例えば、特許文献1に記載の合成方法等の常法により製造することができる。また、市販の化合物をそのまま用いることもできる。
本発明に係る改善剤は、通常の方法によって、散剤、顆粒剤、カプセル剤、錠剤、チュアブル剤などの固形剤、溶液剤、シロップ剤などの液剤、又は、注射剤、スプレー剤などに製剤化することができる。これらの製剤は、経口投与されることが好ましい。
本発明に係る改善剤は、有効成分である前記一般式(I)で表されるアズレン誘導体に、製剤上の必要に応じて、適宜の薬学的に許容される担体、例えば、賦形剤、結合剤、滑沢剤、溶剤、崩壊剤、溶解補助剤、懸濁化剤、乳化剤、等張化剤、安定化剤、無痛化剤、防腐剤、抗酸化剤、矯味矯臭剤、着色剤などを配合して製剤化される。
賦形剤としては、乳糖、ブドウ糖、D−マンニトールなどの糖類、でんぷん類、結晶セルロースなどのセルロース類などの有機系賦形剤、リン酸二カルシウム、炭酸カルシウム、カオリンなどの無機系賦形剤などが挙げられる。結合剤としては、α化デンプン、ゼラチン、アラビアゴム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、D−マンニトール、トレハロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールなどが挙げられる。滑沢剤としては、ステアリン酸、ステアリン酸塩などの脂肪酸塩、タルク、珪酸塩類などが挙げられる。溶剤としては、精製水、生理的食塩水などが挙げられる。崩壊剤としては、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、化学修飾されたセルロースやデンプン類、アルギン酸などが挙げられる。溶解補助剤としては、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、トレハロース、安息香酸ベンジル、エタノール、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、酢酸ナトリウムなどが挙げられる。懸濁化剤あるいは乳化剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、アラビアゴム、ゼラチン、レシチン、モノステアリン酸グリセリン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどのセルロース類、ポリソルベート類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などが挙げられる。等張化剤としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、糖類、グリセリン、尿素などが挙げられる。安定化剤としては、ポリエチレングリコール、デキストラン硫酸ナトリウム、その他のアミノ酸類などが挙げられる。無痛化剤としては、ブドウ糖、グルコン酸カルシウム、塩酸プロカインなどが挙げられる。防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。抗酸化剤としては、亜硫酸塩、アスコルビン酸などが挙げられる。矯味矯臭剤としては、医薬及び食品分野において通常に使用される甘味料、香料などが挙げられる。着色剤としては、医薬及び食品分野において通常に使用される着色料が挙げられる。
本発明に係る改善剤によって改善される症状としては、例えば、悪心、嘔吐、吐き気、胸焼け、膨満感、胃もたれ、ゲップ、胸中苦悶感、胸痛、胃部不快感、食欲不振、嚥下障害等の代表的な上部消化管不定愁訴、及び関連した愁訴、例えば息切れ、息苦しさ、意欲低下、喉頭閉塞・異物感(漢方でいう「梅核気」)、易疲労感、肩こり、緊張、口のかわき(口渇・口乾)、呼吸促迫、四肢熱感・冷感、集中困難、焦燥感、睡眠障害、頭痛、全身倦怠感、動悸、寝汗、不安感、ふらつき感、めまい感、熱感、のぼせ、発汗、腹痛、便秘、抑鬱感等が挙げられる。
本発明に係る改善剤によって改善される症状としては、特に、胃排泄能の低下により誘発される症状が挙げられる。本発明に係る改善剤は、特に、ストレス誘発性の胃排泄能低下による症状の改善を目的とする抗ストレス性胃排泄遅延症改善剤として投与されることが好ましい。
本発明に係る改善剤の投与対象は、FDを発症した個体(例えば、ヒトのほか、ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ、イヌ、トリ等の家畜や家禽、及びマウス、ラット等の実験動物。以下、同様。)、該機能性消化管障害等を罹患する可能性のある個体等が挙げられる。また、本発明に係る改善剤の投与量は、有効成分により所望の改善効果を与えられるために十分な量であればよく、投与対象の生物種、性別、年齢、体重、食餌、投与の形態、FD等の症状、FD等を誘発するリスクの程度、消化管の器質性疾患の症状等によって異なる。例えば、成人(体重60kgとして)に対する有効成分の1日当たりの投与量は、1〜500mgが好ましく、10〜200mgがより好ましく、10〜50mgが更に好ましい。このような投与量を1回又は数回に分けて投与することができる。
本発明に係る改善剤は、前記一般式(I)で表されるアズレン誘導体以外の有効成分を含んでいてもよい。当該有効成分としては、例えばH2受容体拮抗薬、プロトンポンプ阻害薬等の酸分泌抑制剤、5−HT受容体作用剤、D2拮抗剤等の運動機能改善剤、ムスカリン受容体拮抗薬、抗ガストリン薬、抗コリン薬等の制酸剤、テプレノン、プラウノトール、オルノプロスチル、エンプロスチル、ミソプロストール、レバミピド、スクラルファート、ポラプレジンク、アズレン、グルタミン、アルジオキサ、ゲファルナート、エカベトナトリウム等の粘膜保護剤、スルファサラジン、5−ASA製剤、ステロイド、レミケード等の炎症性大腸炎治療剤を含有することができる。これらは1種又は2種以上を含有することができる。
次に実施例等を示して本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例1]
拘束ストレスラットの胃排泄遅延効果を用いて、その胃排泄遅延に対するエグアレンナトリウムの作用を検討した。
<実験動物>
以下の実験は、実験動物のケアと使用に関する国際倫理指針に厳格に従い、実験動物管理委員会の承認の下に行われた。拘束ストレスラットの作製及び胃排泄実験には、Sprague−Dawley系雄性ラットのうち、体重が220〜250gのものを用いた。実験動物取り扱いについては、恒温恒湿(22±2℃、60±10%)環境下で、12時間の明−暗サイクル(点灯:08:00〜20:00)とし、食物と水は、実験期間を除いて自由に与えられた。
<拘束ストレス下胃排泄遅延ラットモデル>
Iwaらによる既報の方法(非特許文献23及び24参照。) に従い、ラットを、直径60mm、長さ150mmの円筒状ステンレス性容器内に90分間拘束後解放した(ストレス処理)。このストレス処理を1日1回、7日間継続することにより、拘束ストレス下胃排泄遅延ラットモデルを作製した。
<エグアレンナトリウム>
エグアレンナトリウムとしては、エグアレンナトリウム水和物(C1517NaOS・1/3HO)である「アズロキサ(登録商標)」(寿製薬株式会社製)を用いた。エグアレンナトリウムは、蒸留水に溶解又は懸濁後、5、10、又は20mg/kg/3mL用量で経口投与した。コントロール群には、同量の蒸留水のみを実験期間中投与した。
<胃排泄量測定>
Kidoら、Scarpignatoら及びGondimらによって報告された方法(非特許文献25〜27参照。)に従い、フェノールレッド(PR)添加メチルセルロース食(MC食:蒸留水によって希釈された1.5g/100mLのメチルセルロースに、50mg/100mLとなるようにPRを加えて撹拌したもの)を用いた。実験は、まず、MC食を1.5mL投与し、投与直後又は20分後に速やかに屠殺し、胃食道接合部及び幽門輪を挟み、胃を摘出した。摘出した胃(胃サンプル)は、0.1M 水酸化ナトリウム水溶液100mLを加えてホモジナイズし、室温で60分間静置した後、上清5mLにトリクロロ酢酸(20w/v%)を0.5mL加えて3000rpmで10分間遠心処理した。遠心処理により得られた上清1mLに、0.5M 水酸化ナトリウム水溶液4mLを加え、560nmの吸光度(D560値)を測定した。
胃排泄量(Gastric emptying)は以下の計算方法にて算出した。下記式中、「A」は「PR投与直後の胃サンプルから回収されたPR全量」を意味し、「B」は「PR投与から20分後の胃サンプルに残存しているPR量」を意味する。
胃排泄量(%)=(1−[B]/[A])×100
<CRF測定>
CRF(Corticotoropin−releasing factor)は視床下部室傍核(PVN)などで生産される41個のアミノ酸からなる神経ペプチドであり、ストレス応答時に、視床下部から分泌され、それが下垂体前葉からの副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌を促進し、さらに副腎皮質の活動を促進する(例えば、非特許文献8参照。)。拘束ストレスにより、PVNと扁桃体にて、CRFのmRNA及びCRFが増加すると知られており(例えば、非特許文献28参照。)、これらの知見から、その内因性CRFは、拘束ストレス応答に重要な役割を果たしていると示唆され、げっ歯類では、ストレス負荷により胃排泄量が変化する報告が多数ある(例えば、非特許文献23、24、及び29参照。)
視床下部摘出方法は既出の通り(例えば、非特許文献30及び31参照。) ラットを屠殺後すぐに脳を氷上に摘出し、視床下部を切り出した。なお、非特異的ストレス応答を避けるために最後の治療ラットを屠殺後60分間経過してから、別の部屋で1匹ずつ処理された。組織サンプルは、2N 酢酸1mL中でホモジナイズした後、3分間煮沸し、次いで3000rpmで20分間遠心分離処理し、得られた上清を新しいチューブに移して凍結乾燥し、測定を行うまで−70℃で保存した。CRFのタンパク質レベルは、ELISAキット(mouse/rat CRF−HS ELISA kit、製品番号:YK131、矢内原研究所株式会社製)を用いて、当該キットに添付のプロトコールに従って測定した。
<迷走神経切断>
胃消化管運動においては自律神経の関与も重要な要素であり、様々な消化管ホルモンが自律神経系の活動促進又は抑制に関与していることが知られている(例えば、非特許文献32及び33参照。)。迷走神経は脳室内CRF投与により活動促進し、胃運動調節を行っていると考えられている(例えば、非特許文献29、34〜36参照。)。
迷走神経切断は、Tacheらの方法(非特許文献29参照。)に準じて行った。具体的には、迷走神経切断群の手術は、ペントバルビタールを腹腔内に投与して麻酔した後に、剣状突起周囲を毛刈りし、アルコールで消毒した。剣状突起より尾部側へ正中線で4cm程度切開し、開創器で広げ、横隔膜と肝臓との間の膜(鎌状間膜)を切り、食道の両側にある迷走神経を確認した。迷走神経を食道から剥離し、電磁ピンセットで上下を焼き、5mm程度切り取った。左右両方とも同様に切除し、ペニシリンを滴下して閉腹した。シャム手術群の手術は、開腹し、迷走神経を確認し、ペニシリンを滴下して閉腹した。
<CRF脳室内投与>
−70℃で保存されているCRF(シグマケミカル社製、米国)を使用直前に生理食塩水で希釈したものを投与した。投与はNakadeらの報告のように(非特許文献37参照。)、4%イソフルレン麻酔下でラットを定位に置き、マイクロシリンジを用いて脳脊髄液の存在を確認した後に、脳槽内にCRF(1μg)又は生理食塩水を注入した。
<統計処理>
データは、SPSS11.0の統計パッケージを用いて分析した。分散(ANOVA)とTukey−Kramerの多重比較分析は、統計的有意性を評価するために使用した。p<0.05を統計的に有意とみなし、すべての結果は、mean±s.e.として示した。
1.正常ラット胃排泄に対するエグアレンナトリウムの作用
24匹のラットを無作為に6匹ずつ4グループに分け、18時間絶食させつつ、1グループには蒸留水のみ投与し(ノーマル群)、残る3グループにはそれぞれ、エグアレンナトリウムを5、10、又は20mg/kg/day投与した。絶食後、MC食を投与して胃排泄量測定を行った。
各グループの胃排泄量測定結果を図1に示す。絶食の状況下でMC食を与えた正常ラットの胃排泄量は、エグアレンナトリウム投与下では用量依存性に増加傾向がみられたものの、5及び10mg/kg/day投与群では有意差は認められなかった。エグアレンナトリウム20mg/kg/day投与群にのみ、有意差を持って胃排泄量増加が認められた。
2.拘束ストレス下胃排泄遅延ラットに対するエグアレンナトリウムの効果
24匹のラットを無作為に6匹ずつ4グループに分け、7日間、1グループには蒸留水のみ投与し(コントロール群)、残る3グループにはそれぞれ、エグアレンナトリウムを5、10、又は20mg/kg/day投与した。また、1日1回、ストレス処理を行った。8日目に、各ラットについて胃排泄量測定及びCRF濃度測定を行った。
各グループの胃排泄量測定結果と、正常ラット(ノーマル群)の胃排泄量測定結果(前記1)を図2に示す。コントロール群とノーマル群の結果から明らかなように、拘束ストレスにより、正常ラットに比し有意に(p<0.05)胃排泄量が低下した。また、コントロール群とエグアレンナトリウム投与群の結果を比較したところ、エグアレンナトリウム投与により、胃排泄量は用量依存性に優位に(p<0.01)改善した。
各グループの視床下部中のCRF濃度(ng/mg)と、正常ラット(ノーマル群)の視床下部中のCRF濃度の測定結果を図3に示す。コントロール群とノーマル群の結果から明らかなように、拘束ストレス下胃排泄遅延ラットでは、正常ラットに比し、CRF濃度は優位に(p<0.01)増加した。また、コントロール群とエグアレンナトリウム投与群の結果を比較したところ、拘束ストレス下胃排泄遅延ラットのCRF濃度は、エグアレンナトリウム投与によってはさほど影響を受けなかった。
3.迷走神経切断による胃排泄遅延ラットに対するエグアレンナトリウムの効果
24匹のラットを無作為に6匹ずつ4グループに分け、1グループにはシャム手術を行い(SO群)、1グループにはシャム手術後に1日1回ストレス処理を行い(SO+RS群)、1グループには迷走神経切除手術後に1日1回ストレス処理を行い(VG+RS群)、残る1グループには迷走神経切除手術後に1日1回ストレス処理を行い、かつエグアレンナトリウム(20mg/kg/day)を投与した(VG+RS+ES群)。手術から7日経過後に、各ラットの胃排泄量を測定した。
各グループの胃排泄量測定結果を図4に示す。SO群とSO+RS群の結果から明らかなように、シャム手術をしたラットでも、拘束ストレス下で胃排泄は遅延した(p<0.01)。一方、迷走神経切断手術を施行したラット(VG+RS群とVG+RS+ES群)では、拘束ストレスを負荷しても、SO+RS群とは異なり、有意な胃排泄遅延は認められなかった(SO群に対し、p>0.05、SO+RS群に対し、p<0.01)。VG+RS群とVG+RS+ES群を比較したところ、拘束ストレス下迷走神経手術施行ラットに対してエグアレンナトリウムを投与することにより、胃排泄能の改善がわずかではあるが有意に認められた(p<0.05)。
4.脳室内CRF投与されたラットの胃排泄量変化とエグアレンナトリウムの効果
18匹のラットを無作為に6匹ずつ3グループに分け、1グループにはCRFを脳室内に投与し(CRF群)、1グループには迷走神経切除手術後にCRFを脳室内に投与し(VG+CRF群)、残る1グループにはエグアレンナトリウム(20mg/kg/day)を7日間投与した後にCRFを脳室内に投与し(ES+CRF群)、各ラットの胃排泄量を測定した。
各グループの胃排泄量測定結果と、正常ラット(ノーマル群)の胃排泄量測定結果(前記1)を図5に示す。ノーマル群とCRF群とVG+CRF群の結果から明らかなように、脳槽内にCRF(1μg)を投与することによって、ラットの胃排泄量は著明に低下した(p<0.01)が、迷走神経切断後有意に改善し(p<0.01)、正常ラット胃排泄量とほぼ同等量となった。一方で、ノーマル群とCRF群とES+CRF群を比較したところ、CRF投与後の胃排泄遅延は、エグアレンナトリウム投与にて著明に増加したものの、その効果は限定的であり、正常ラット胃排泄量より有意に低下していた(p<0.01)。
以上の結果をまとめると、エグアレンナトリウムの単独投与により、正常ラットと迷走神経切断されたラットの両方において、胃排泄量が促進された。また、エグアレンナトリウムの単独投与により、拘束ストレスによって誘発される胃排泄遅延が優位に改善された。これらの結果から、エグアレンナトリウム単独投与により、胃排泄が促進され、ストレス下胃排泄遅延が改善されることが明らかとなった。
一方で、エグアレンナトリウム投与は、視床下部のCRF濃度には影響を与えなかった。また、拘束ストレスによる胃排泄遅延は迷走神経切断によって改善するが、エグアレンナトリウム投与によりその遅延をさらに改善させることができた。脳室内CRF投与により誘発された胃排泄遅延も迷走神経切断によって改善し、エグアレン投与によっても有意に改善されたが、その改善効果は迷走神経切断よりも低かった。これらの結果から、エグアレンナトリウムは、視床下部−迷走神経系を介さない作用により、拘束ストレス下胃排泄遅延を改善することが示唆された。
本発明に係るFD改善剤及び抗ストレス性胃排泄遅延症改善剤は、胃排泄能の改善効果を有するため、FD、特にストレスによる胃排泄能が低下して引き起こされる悪心等の上腹部不快感の治療等に用いることができる。

Claims (4)

  1. 下記一般式(I)
    Figure 2014185097
    (式(I)中、Rは炭素数1〜6のアルキル基を表し、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。)
    で表されるアズレン誘導体を有効成分とすることを特徴とする、機能性胃腸症改善剤。
  2. 前記アズレン誘導体が下記式(Ia)
    Figure 2014185097
    で表される、請求項1に記載の機能性胃腸症改善剤。
  3. 下記一般式(I)
    Figure 2014185097
    (式(I)中、Rは炭素数1〜6のアルキル基を表し、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。)
    で表されるアズレン誘導体を有効成分とすることを特徴とする、抗ストレス性胃排泄遅延症改善剤。
  4. 前記アズレン誘導体が下記式(Ia)
    Figure 2014185097
    で表される、請求項3に記載の抗ストレス性胃排泄遅延症改善剤。
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Non-Patent Citations (4)

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