JP2014183409A - 通信システム、通信方法、移動端末および制御装置 - Google Patents

通信システム、通信方法、移動端末および制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】通信リソースを効率よく使用すること。
【解決手段】移動端末110は、第1周波数帯域のセルと、第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域のセルであって第1周波数帯域のセルより範囲が狭いセルと、を同時に用いて無線信号を受信可能である。移動端末110は、移動端末110への電源供給の有無および自端末の電池残量の少なくとも一方を示す状態情報を送信する。制御装置121は、基地局120から移動端末110へ送信する無線信号に通信リソースを割り当てる。制御装置121は、移動端末110によって送信された状態情報に応じて、第1周波数帯域および第2周波数帯域を無線信号に割り当てる第1割当処理と、第1周波数帯域および第2周波数帯域の一方を無線信号に割り当てる第2割当処理と、を切り替える。
【選択図】図1−2

Description

本発明は、通信システム、通信方法、移動端末および制御装置に関する。
従来、移動体通信方式としてLTE(Long Term Evolution)やLTE−A(LTE−Advanced)が知られている。LTEやLTE−Aにおいては、たとえばOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access:直交周波数分割多重接続)が用いられる。
また、LTE−Aにおいては、複数のコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)を束ねて使用するキャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)が用いられる。キャリアアグリゲーションにおいては、たとえば、プライマリセル(主セル)およびセカンダリセル(副セル)が選択される。また、各セルの移動端末における受信品質に基づいて通信リソースの割り当てが行われる。
また、端末の利用可能な電力が変化したときに、端末側からネットワーク側に変化を通知する技術が知られている(たとえば、下記特許文献1参照。)。また、チャネル品質に基づくキャリアアグリゲーションの技術が知られている(たとえば、下記特許文献2参照。)。また、カバレッジエリアの広さが異なる各キャリアを同時に用いるキャリアアグリゲーションの技術が知られている(たとえば、下記特許文献3参照。)。
特開2009−165132号公報 特開2012−044663号公報 特開2011−142596号公報
しかしながら、上述した従来技術では、たとえば移動端末における受信品質に基づいて通信リソースを割り当てても、移動端末の状態によっては通信リソースを効率よく使用することができないという問題がある。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、通信リソースを効率よく使用することができる通信システム、通信方法、移動端末および制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一側面によれば、第1周波数帯域のセルと、前記第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域のセルであって前記第1周波数帯域のセルより範囲が狭いセルと、を同時に用いて無線信号を受信可能な移動端末が、自端末への電源供給の有無および自端末の電池残量の少なくとも一方を示す状態情報を送信し、基地局が前記移動端末へ送信する無線信号に通信リソースを割り当てる制御装置が、前記移動端末によって送信された状態情報に応じて、前記第1周波数帯域および前記第2周波数帯域を前記無線信号に割り当てる第1割当処理と、前記第1周波数帯域および前記第2周波数帯域の一方を前記無線信号に割り当てる第2割当処理と、を切り替える通信システム、通信方法、移動端末および制御装置が提案される。
本発明の一側面によれば、通信リソースを効率よく使用することができるという効果を奏する。
図1−1は、実施の形態1にかかる通信システムの一例を示す図である。 図1−2は、図1−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。 図1−3は、移動端末が無線信号の受信に使用可能なセルの一例である。 図2は、キャリアアグリゲーションの一例を示す図である。 図3は、下り物理チャネルのフレームマッピングの一例を示す図である。 図4は、移動端末とネットワークとの間のメッセージフローの一例を示すシーケンス図である。 図5は、チェック対象のイベント群の一例を示す図である。 図6は、EventS1の報告動作の一例を示すフローチャートである。 図7−1は、EventS1の報告情報の一例を示す図である。 図7−2は、電源供給情報の一例を示す図である。 図7−3は、電池残量情報の一例を示す図である。 図7−4は、移動速度情報の一例を示す図である。 図7−5は、下り要求スループット情報の一例を示す図である。 図8は、EventS1の報告およびリソース割当のプロトコルフローの一例を示すシーケンス図である。 図9−1は、基地局から移動端末へ送信される信号のタイミングの一例を示す図である。 図9−2は、移動端末から基地局へ送信される信号のタイミングの一例を示す図である。 図10は、CQIテーブルの一例を示す図である。 図11は、システム帯域を分割したサブバンドの一例を示す図である。 図12は、カテゴリの判定処理の一例を示すフローチャートである。 図13は、リソース割当処理の一例を示すフローチャートである。 図14−1は、実施の形態1にかかる移動端末の構成の一例を示す図である。 図14−2は、図14−1に示した移動端末の構成における信号の流れの一例を示す図である。 図15は、下り要求スループットの検出の一例を示す図である。 図16−1は、実施の形態1にかかる基地局の構成の一例を示す図である。 図16−2は、図16−1に示した基地局の構成における信号の流れの一例を示す図である。 図17は、実施の形態2にかかる移動端末が送信する報告情報の一例を示す図である。 図18は、カテゴリ情報の一例を示す図である。 図19は、カテゴリの報告およびリソース割当のプロトコルフローの一例を示すシーケンス図である。 図20−1は、実施の形態2にかかる移動端末の構成の一例を示す図である。 図20−2は、図20−1に示した移動端末の構成における信号の流れの一例を示す図である。 図21−1は、実施の形態2にかかる基地局の構成の一例を示す図である。 図21−2は、図21−1に示した基地局の構成における信号の流れの一例を示す図である。
以下に図面を参照して、本発明にかかる通信システム、通信方法、移動端末および制御装置の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1−1は、実施の形態1にかかる通信システムの一例を示す図である。図1−2は、図1−1に示した通信システムにおける信号の流れの一例を示す図である。図1−3は、移動端末が無線信号の受信に使用可能なセルの一例である。
図1−1,図1−2に示すように、実施の形態1にかかる通信システム100は、移動端末110と、基地局120と、制御装置121と、を含む。移動端末110は、基地局120との間で無線通信を行う。基地局120は、複数の基地局であってもよい。制御装置121は、基地局120に設けられた装置であってもよいし、基地局120の外部に設けられ、基地局120と通信可能な装置であってもよい。
図1−3に示すセル131,132およびセル群133は、移動端末110が無線信号の受信に使用可能なセルである。セル131,132は、第1周波数帯域b1を使用するセルである。セル群133は、第1周波数帯域b1と異なる第2周波数帯域b2を使用する各セルである。また、図1−3に示すように、セル群133の各セルは、セル131,132の少なくともいずれかと重複し、セル131,132より範囲(カバーエリア)が狭いセルである。
第2周波数帯域b2のセルは第1周波数帯域b1のセルより範囲が狭いセルであるため、移動端末110が高速に移動すると、第1周波数帯域b1のセルに比べて第2周波数帯域b2のセルは通信品質が頻繁に劣化し、たとえば通信が頻繁に途切れる。
図1−1,図1−2に示すように、移動端末110は、検出部111と、送信部112と、受信部113と、を備える。検出部111は、移動端末110(自端末)の状態を検出する。検出部111によって検出される移動端末110の状態には、たとえば移動端末110への電源供給の有無および移動端末110の電池残量の少なくとも一方が含まれる。検出部111は、検出の結果を示す状態情報を送信部112へ出力する。
送信部112は、検出部111から出力された状態情報を制御装置121へ送信する。たとえば、制御装置121が基地局120に設けられている場合は、送信部112は状態情報を基地局120へ送信する。また、制御装置121が基地局120の外部に設けられている場合は、送信部112は状態情報を、基地局120を介して制御装置121へ送信する。送信部112による状態情報の送信には、たとえば制御チャネルが用いられる。
受信部113は、基地局120からのダウンリンクの無線信号を受信する。また、受信部113は、図1−3に示す、第1周波数帯域b1のセル(たとえばセル131,132のいずれか)と、第2周波数帯域b2のセル(たとえばセル群133のいずれか)と、を同時に用いて無線信号を受信可能である。
また、受信部113は、送信部112によって送信された状態情報に応じて制御装置121によって割り当てられた通信リソースによって、基地局120からの無線信号を受信する。たとえば、受信部113は、制御装置121による通信リソースの割当結果を基地局120から受信し、受信した割当結果に基づいて基地局120からの無線信号を受信する。受信部113による割当結果の受信には、たとえば制御チャネルが用いられる。
また、移動端末110は、第1周波数帯域b1および第2周波数帯域b2の各セル(セクタも含む)について受信品質の測定を行う。移動端末110による受信品質の測定は、たとえば各セルのパスロスを測定するセルサーチである。移動端末110によって測定される受信品質には、たとえばRSSI(Received Signal Strength Indicator:受信信号強度)やCINR(Carrier to Interference and Noise Ratio:搬送波レベル対干渉雑音比)などがある。移動端末110は、受信品質の測定の結果を含む情報を制御装置121へ無線送信する。制御装置121は、移動端末110からの受信品質の測定の結果と、移動端末110からの状態情報と、に基づいてリソース割当を行う。
制御装置121は、受信部122と、割当部123と、を備える。受信部122は、移動端末110から送信された状態情報を受信する。そして、受信部122は、受信した状態情報を割当部123へ出力する。
割当部123は、基地局120から移動端末110へ送信する無線信号に通信リソースを割り当てる。また、割当部123は、受信部122から出力された状態情報に応じて、第1割当処理と第2割当処理とを切り替える。第1割当処理は、第1周波数帯域b1および第2周波数帯域b2を移動端末110への無線信号に割り当てる割当処理である。第2割当処理は、第1周波数帯域b1および第2周波数帯域b2の一方を移動端末110への無線信号に割り当てる割当処理である。
たとえば、移動端末110から送信される状態情報が、移動端末110への電源供給の有無を示す状態情報である場合について説明する。この場合は、割当部123は、移動端末110への電源供給がある場合は第1割当処理により通信リソースを割り当てる。また、割当部123は、移動端末110への電源供給がない場合は第2割当処理により通信リソースを割り当てる。
これにより、移動端末110への電源供給がある場合は第1周波数帯域b1および第2周波数帯域b2を用いて基地局120から移動端末110へ無線信号を送信することができる。また、移動端末110への電源供給がない場合は第1周波数帯域b1および第2周波数帯域b2のうちの一方のみを用いて無線信号を送信することができる。
このため、移動端末110において電源供給がないにもかかわらず、第1周波数帯域b1および第2周波数帯域b2の両方を用いて無線信号を受信することにより移動端末110の消費電力が大きくなることを回避することができる。また、移動端末110において電源供給がある場合には、第1周波数帯域b1および第2周波数帯域b2の両方を用いて無線信号を受信することにより移動端末110の通信品質を向上させることができる。
つぎに、移動端末110から送信される状態情報が、移動端末110の電池残量を示す状態情報である場合について説明する。この場合は、割当部123は、移動端末110の電池残量が所定の第1残量を上回っている場合は第1割当処理により通信リソースを割り当てる。また、割当部123は、移動端末110の電池残量が所定の第2残量を下回っている場合は第2割当処理により通信リソースを割り当てる。第2残量は、第1残量以下の値である。なお、移動端末110の電池残量が、第1残量以下かつ第2残量以上である場合の通信リソースの割当については特に限定しない。
これにより、移動端末110の電池残量が多い場合は第1周波数帯域b1および第2周波数帯域b2を用いて基地局120から移動端末110へ無線信号を送信することができる。また、移動端末110の電池残量が少ない場合は第1周波数帯域b1および第2周波数帯域b2のうちの一方のみを用いて無線信号を送信することができる。
このため、移動端末110の電池残量が少ないにもかかわらず、第1周波数帯域b1および第2周波数帯域b2の両方を用いて無線信号を受信することにより移動端末110の消費電力が大きくなることを回避することができる。また、移動端末110の電池残量が多い場合は、第1周波数帯域b1および第2周波数帯域b2の両方を用いて無線信号を受信することにより移動端末110の通信品質を向上させることができる。
つぎに、移動端末110から送信される状態情報が、移動端末110への電源供給の有無および移動端末110の電池残量の両方を示す状態情報である場合について説明する。この場合は、割当部123は、移動端末110への電源供給があり、または移動端末110の電池残量が第1残量を上回っている場合は第1割当処理により通信リソースを割り当てる。また、割当部123は、移動端末110への電源供給がなく、かつ移動端末110の電池残量が第2残量を下回っている場合は第2割当処理により通信リソースを割り当てる。
これにより、移動端末110への電源供給があり、または移動端末110の電池残量が多い場合は第1周波数帯域b1および第2周波数帯域b2を用いて基地局120から移動端末110へ無線信号を送信することができる。また、移動端末110への電源供給がなく、かつ移動端末110の電池残量が少ない場合は第1周波数帯域b1および第2周波数帯域b2のうちの一方のみを用いて無線信号を送信することができる。
このため、移動端末110への電源供給がなく、移動端末110の電池残量が少ないにもかかわらず、第1周波数帯域b1および第2周波数帯域b2の両方を用いて無線信号を受信して移動端末110の消費電力が大きくなることを回避することができる。また、移動端末110への電源供給があり、または電池残量が多い場合には、第1周波数帯域b1および第2周波数帯域b2の両方を用いて無線信号を受信することにより移動端末110の通信品質を向上させることができる。
このように、制御装置121が、移動端末110から通知された、移動端末110への電源供給の有無および移動端末110の電池残量の少なくとも一方を考慮してリソース割当を行うことにより、通信リソースを効率よく使用することができる。
<要求するデータ量に基づく割当>
また、移動端末110の検出部111は、さらに、基地局120から移動端末110への送信を要求するデータ量(下り要求スループット)を検出してもよい。たとえば、検出部111は、移動端末110で実行可能なアプリケーションの状態と、移動端末110が要求するデータ量と、の対応情報に基づいて、移動端末110で実行中のアプリケーションの状態に対応するデータ量を検出する。
この場合は、制御装置121の割当部123は、基地局120から移動端末110への送信を要求するデータ量を示す状態情報を受信部122から取得する。そして、割当部123は、移動端末110への電源供給の有無および移動端末110の電池残量の少なくともいずれかに応じて、所定データ量を上限とする割当処理と、状態情報が示すデータ量に応じた割当処理と、を切り替える。状態情報が示すデータ量に応じた割当処理は、所定データ量を超える割り当てが可能な割当処理であり、所定データ量を上限とする割当処理より多くの通信リソースを割り当て可能である。
たとえば、移動端末110から送信される状態情報が、移動端末110への電源供給の有無を示す状態情報である場合について説明する。この場合は、割当部123は、移動端末110への電源供給がある場合は、状態情報が示すデータ量に応じて所定データ量を超える割り当てが可能な第1割当処理により通信リソースを割り当てる。また、割当部123は、移動端末110への電源供給がない場合は、所定データ量を上限とする第2割当処理により通信リソースを割り当てる。
これにより、移動端末110への電源供給がある場合は、第1周波数帯域b1および第2周波数帯域b2の多くの通信リソースを用いて基地局120から移動端末110へ無線信号を送信することができる。また、移動端末110への電源供給がない場合は、第1周波数帯域b1および第2周波数帯域b2のうちの一方を、データ量を制限しつつ用いて無線信号を送信することができる。
このため、移動端末110において電源供給がないにもかかわらず、多くの通信リソースを用いて無線信号を受信することにより移動端末110の消費電力が大きくなることを回避することができる。また、移動端末110において電源供給がある場合は、多くの通信リソースを用いて無線信号を受信することにより、移動端末110の通信品質を向上させることができる。
つぎに、移動端末110から送信される状態情報が、移動端末110の電池残量を示す状態情報である場合について説明する。この場合は、割当部123は、移動端末110の電池残量が所定の第1残量を上回っている場合は、状態情報が示すデータ量に応じて所定データ量を超える割り当てが可能な第1割当処理により通信リソースを割り当てる。また、割当部123は、移動端末110の電池残量が所定の第2残量を下回っている場合は、所定データ量を上限とする第2割当処理により通信リソースを割り当てる。
これにより、移動端末110の電池残量が多い場合は第1周波数帯域b1および第2周波数帯域b2の多くの通信リソースを用いて基地局120から移動端末110へ無線信号を送信することができる。また、移動端末110の電池残量が少ない場合は第1周波数帯域b1および第2周波数帯域b2のうちの一方を、データ量を制限しつつ用いて無線信号を送信することができる。
このため、移動端末110の電池残量が少ないにもかかわらず、多くの通信リソースを用いて無線信号を受信することにより移動端末110の消費電力が大きくなることを回避することができる。移動端末110の電池残量が多い場合に、多くの通信リソースを用いて移動端末110の通信品質を向上させることができる。
つぎに、移動端末110から送信される状態情報が、移動端末110への電源供給の有無および移動端末110の電池残量の両方を示す状態情報である場合について説明する。この場合は、割当部123は、移動端末110への電源供給があり、または移動端末110の電池残量が第1残量を上回っている場合は、状態情報が示すデータ量に応じて所定データ量を超える割り当てが可能な第1割当処理を行う。また、割当部123は、移動端末110への電源供給がなく、かつ移動端末110の電池残量が第2残量を下回っている場合は、所定データ量を上限とする第2割当処理により通信リソースを割り当てる。
これにより、移動端末110への電源供給があり、または移動端末110の電池残量が多い場合は、第1周波数帯域b1および第2周波数帯域b2の多くの通信リソースを用いて基地局120から移動端末110へ無線信号を送信することができる。また、移動端末110への電源供給がなく、かつ移動端末110の電池残量が少ない場合は、第1周波数帯域b1および第2周波数帯域b2のうちの一方を、データ量を制限しつつ用いて無線信号を送信することができる。
このため、移動端末110において移動端末110への電源供給がなく、移動端末110の電池残量が少ないにもかかわらず多くの通信リソースを用いて無線信号を受信することにより移動端末110の消費電力が大きくなることを回避することができる。また、移動端末110において移動端末110への電源供給があり、または移動端末110の電池残量が多い場合に、多くの通信リソースを用いて無線信号を受信することにより移動端末110の通信品質を向上させることができる。
<移動端末の移動速度に基づく割当>
また、移動端末110の検出部111は、さらに、移動端末110の移動速度を検出してもよい。移動端末110が検出する移動速度は、たとえば、直前の所定期間中の移動速度の平均値(たとえば移動平均値等も含む)である。移動速度の平均値を算出する所定期間は、一例としては5〜10分程度とすることができる。
制御装置121の割当部123は、移動端末110の移動速度を示す状態情報を受信部122から取得する。そして、割当部123は、状態情報が示す移動速度に応じて、第1周波数帯域b1と第2周波数帯域b2との比率が異なるように、移動端末110への無線信号に通信リソースを割り当てる。
たとえば、割当部123は、移動端末110の移動速度が所定の第1速度を下回っている場合は、移動端末110の移動速度が所定の第2速度を上回っている場合よりも、第1周波数帯域b1に対する第2周波数帯域b2の比率が大きくなるように割り当てる。第2速度は、第1速度以上の速度である。
これにより、移動端末110が、狭いセルでも通信が安定する低速移動中または停止中である場合は、狭い第2周波数帯域b2をより多く用い、高速移動中の移動端末等、通信が安定しない他の端末のために広域の第1周波数帯域b1を空けることができる。また、移動端末110が、通信が安定しない高速移動中である場合は、広域の第1周波数帯域b1をより多く用い、移動端末110の通信を安定させることができる。このため、通信リソースを効率よく使用することができる。
このように、通信システム100においては、移動端末110が、電池残量等の端末状態を制御装置121(ネットワーク側)へ通知する。そして、制御装置121が、移動端末110から通知された端末状態を考慮してダウンリンクのリソース割当を行う。これにより、通信リソースを効率よく使用することができる。
<移動端末の適用例>
通信システム100は、たとえば、LTE、LTE−A、WLAN(Wireless Local Area Network:無線構内通信網)等の無線通信が可能な通信システムに適用することができる。以下、LTE−Aの無線通信が可能な通信システムに通信システム100を適用する場合について説明する。
(キャリアアグリゲーション)
図2は、キャリアアグリゲーションの一例を示す図である。図2の横軸は周波数を示している。図2に示すバンドAは、800[MHz]帯の周波数帯域である。バンドBは、3.5[GHz]帯の周波数帯域である。LTE−Aのキャリアアグリゲーションは、たとえば、バンドAにおける1つのコンポーネントキャリア210と、バンドBの3つのコンポーネントキャリア221〜223と、4つのコンポーネントキャリアと、によって行われる。
この場合は、コンポーネントキャリア210,221〜223のそれぞれの帯域幅を20[MHz]とすると、最大で80[MHz]幅でのサービスが可能になる。このようなキャリアアグリゲーションは、たとえば、Inter frequency Carrier Aggregationと呼ばれる。800[MHz]帯のバンドAは、たとえばプラチナバンドと呼ばれ、バンドBに比べて電波が届きやすい周波数帯域である。
図1−3に示した第1周波数帯域b1は、たとえば図2に示すバンドAに対応する。図1−3に示した第2周波数帯域b2は、たとえば図2に示すバンドBに対応する。移動端末110は、たとえば、バンドAのコンポーネントキャリア210をプライマリCC(Primary Component Carrier)として使用する。また、移動端末110は、バンドBのコンポーネントキャリア221〜223をセカンダリCC(Secondary Component Carrier)として使用する。
この場合は、移動端末110において、コンポーネントキャリア210を使用するセルがプライマリセル(Primary cell)となり、コンポーネントキャリア221〜223を使用するセルがセカンダリセル(Secondary cell)となる。
(下り物理チャネルのフレームマッピング)
図3は、下り物理チャネルのフレームマッピングの一例を示す図である。図3において、横方向は時間を示し、縦方向は周波数を示している。フレーム310は、移動端末110における下り物理チャネルにおける1フレームを示している。フレーム310の長さは10[ms]であり、下り物理チャネルにおいてフレーム310が繰り返し送信される。また、フレーム310は、1[ms]の長さの10個のサブフレームを含む。
サブフレーム320は、フレーム310における1サブフレームを示している。サブフレーム320は、2個のスロットを含む。スロット330は、サブフレーム320における1スロットを示している。スロット330は、7個のOFDMシンボルを含む。スロット330の各OFDMシンボルの先頭には、それぞれのシンボルの末尾部分をコピーした巡回プレフィクス(CP:Cyclic Prefix)が含まれる。
サブフレーム320には、たとえば、プライマリ同期信号321と、セカンダリ同期信号322と、PBCH323(Physical Broadcast Channel:物理ブロードキャストチャネル)と、PDCCH324(Physical Downlink Control Channel:物理下りリンク制御チャネル)と、PDSCH325(Physical Downlink Shared Channel:物理下りリンク共有チャネル)と、リファレンス信号326(RS:Reference Signal)と、が配置されている。移動端末110は、セルサーチの際に、たとえば、プライマリ同期信号321およびセカンダリ同期信号322を使用してセルとの同期処理を行うことによってセルIDを復調し、セルを特定する。
そして、移動端末110は、たとえばLTE−Aの3GPP(3rd Generation Partnership Project)規格36.214に基づくRSSI、RSRP(Reference Signal Received Power:基準信号受信電力)およびRSRQ(Reference Signal Received Quality:基準信号受信品質)の測定を行う。
RSSIの測定は、たとえば、測定バンドの無線パワー測定であり、セル信号に加えてノイズや干渉成分を加算した信号に対する無線パワー測定である。RSRPの測定は、たとえば、リファレンス信号326のパワー測定である。リファレンス信号326は、各スロットにおけるシンボル「0」およびシンボル「4」に配置されている。
RSRQは、たとえば、リファレンス信号326のパワーであるRSRPをRSSIで割ったものであり、たとえばSINR(Signal to Interference and Noise Ratio:信号対干渉雑音比)に相当する。
(移動端末とネットワークとの間のメッセージフロー)
図4は、移動端末とネットワークとの間のメッセージフローの一例を示すシーケンス図である。図4に示すEUTRAN410(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)は、図1−1,図1−2に示した制御装置121に対応する構成である。
EUTRAN410は、たとえば基地局120に設けられる。または、EUTRAN410は、基地局120より上位の通信装置に設けられていてもよい。この場合は、移動端末110は、基地局120を介してEUTRAN410との間で通信を行う。
LTE−A(たとえば3GPP TS36.331)においては、たとえば周期的に以下の各ステップが実行される。まず、移動端末110が、Measurement ReportをEUTRAN410へ送信する(ステップS401)。Measurement Reportは、たとえば、上述したセルサーチによるRSSI、RSRPおよびRSRQの測定結果に基づく情報を含む。
つぎに、EUTRAN410が、ステップS401によって送信されたMeasurement Reportに基づいて、移動端末110の設定変更の内容(変更なしも含む)を決定する(ステップS402)。設定変更には、たとえば、セカンダリCCの追加または削除や、プライマリCCとセカンダリCCとの切り替え等がある。つぎに、EUTRAN410は、ステップS402によって決定した設定変更の内容を示す情報を含むRRC Connection Reconfigurationを移動端末110へ送信する(ステップS403)。
つぎに、移動端末110が、ステップS403によって送信されたRRC Connection Reconfigurationに基づいて設定変更を行う(ステップS404)。つぎに、移動端末110が、設定変更を完了したことを示すRRC Connection Reconfiguration CompleteをEUTRAN410へ送信し(ステップS405)、一連のメッセージフローを終了する。
以上の各ステップにより、移動端末110における周期的なセルサーチの結果に基づいて、EUTRAN410が移動端末110の設定変更を決定し、決定結果にしたがって移動端末110の設定変更を行うことができる。
(チェック対象のイベント群)
図5は、チェック対象のイベント群の一例を示す図である。移動端末110は、たとえば定期的に、図5に示すテーブル500に含まれる各イベントをチェックする。テーブル500には「EventA1」〜「EventA6」、「EventB1」,「EventB2」および「EventS1」が含まれている。
「EventA1」〜「EventA6」および「EventB1」,「EventB2」は、たとえば、3GPPのTS36.331において規定されている。
「EventA1」は、サービングセルのパワーが閾値よりよくなったときに発生するイベントである。「EventA2」は、サービングセルのパワーが閾値より悪くなったときに発生するイベントである。「EventA3」は、ネイバセルのパワーがプライマリセルと比較して定めたオフセットよりよくなったときに発生するイベントである。
「EventA4」は、ネイバセルのパワーが閾値よりよくなったときに発生するイベントである。「EventA5」は、プライマリセルのパワーが閾値より悪くなりかつネイバセルのパワーが閾値よりよくなったときに発生するイベントである。「EventA6」は、ネイバセルのパワーがセカンダリセルのパワーと比較して定めたオフセットよりよくなったときに発生するイベントである。
「EventB1」は、Inter RAT(他の無線システム)のネイバセルのパワーが閾値に比較してよくなったときに発生するイベントである。「EventB2」は、プライマリセルが閾値より悪くなりInter RAT(他の無線システム)のネイバセルのパワーが閾値よりよくなったときに発生するイベントである。
「EventS1」は、たとえば移動端末110の状態が変化したときに発生するイベントである。移動端末110の状態には、たとえば、外部からの電源供給の有無、電池残量、下り要求スループット、移動速度等がある。移動端末110は、「EventS1」が発生すると、発生した「EventS1」を報告するための報告情報をたとえばMeasurement ReportによりEUTRAN410へ送信する。
(EventS1の報告動作)
図6は、EventS1の報告動作の一例を示すフローチャートである。移動端末110は、たとえば、基地局120との通信開始後に、以下の各ステップを実行する。まず、移動端末110は、所定時間を計時するタイマT1を設定する(ステップS601)。
つぎに、移動端末110は、「EventS1」をEUTRAN410へ報告する(ステップS602)。たとえば、移動端末110は、外部からの電源供給の有無、電池残量、下り要求スループット、移動速度等の移動端末110の状態を示す報告情報をEUTRAN410へ送信する。
つぎに、移動端末110は、外部からの電源供給の有無を示す電源供給情報を取得する(ステップS603)。つぎに、移動端末110は、今回のステップS603によって取得した電源供給情報が、前回のステップS603によって取得した電源供給情報から変化したか否かを判断する(ステップS604)。なお、初回のステップS604においては、移動端末110は電源供給情報が変化していないと判断する。
ステップS604において、電源供給情報が変化した場合(ステップS604:Yes)は、移動端末110は、ステップS602へ戻って「EventS1」をEUTRAN410へ報告する。電源供給情報が変化していない場合(ステップS604:No)は、移動端末110は、移動端末110の電池残量が、異なる複数の残量範囲のいずれに含まれるかを示す電池残量情報を取得する(ステップS605)。
つぎに、移動端末110は、今回のステップS605によって取得した電池残量情報が、前回のステップS605によって取得した電池残量情報から変化したか否かを判断する(ステップS606)。なお、初回のステップS606においては、移動端末110は電池残量情報が変化していないと判断する。
ステップS606において、電池残量情報が変化した場合(ステップS606:Yes)は、移動端末110は、ステップS602へ戻って「EventS1」をEUTRAN410へ報告する。電池残量情報が変化していない場合(ステップS606:No)は、移動端末110は、移動端末110の移動速度が、異なる複数の速度範囲のいずれに含まれるかを示す移動速度情報を取得する(ステップS607)。
つぎに、移動端末110は、今回のステップS607によって取得した移動速度情報が、前回のステップS607によって取得した移動速度情報から変化したか否かを判断する(ステップS608)。なお、初回のステップS608においては、移動端末110は移動速度情報が変化していないと判断する。
ステップS608において、移動速度情報が変化した場合(ステップS608:Yes)は、移動端末110は、ステップS602へ戻って「EventS1」をEUTRAN410へ報告する。電池残量情報が変化していない場合(ステップS608:No)は、移動端末110は、移動端末110の下り要求スループットが、異なる複数のスループット範囲のいずれに含まれるかを示す下り要求スループット情報を取得する(ステップS609)。
つぎに、移動端末110は、今回のステップS609によって取得した下り要求スループット情報が、前回のステップS609によって取得した下り要求スループット情報から変化したか否かを判断する(ステップS610)。なお、初回のステップS610においては、移動端末110は下り要求スループット情報が変化していないと判断する。
ステップS610において、下り要求スループット情報が変化した場合(ステップS610:Yes)は、移動端末110は、ステップS602へ戻って「EventS1」をEUTRAN410へ報告する。下り要求スループット情報が変化していない場合(ステップS610:No)は、移動端末110は、ステップS601によって設定したタイマT1が満了したか否かを判断する(ステップS611)。
ステップS611において、タイマT1が満了した場合(ステップS611:Yes)は、移動端末110は、ステップS601へ戻ってタイマT1の再設定および「EventS1」の報告を行う。タイマT1が満了していない場合(ステップS611:No)は、移動端末110は、ステップS603へ戻る。
以上の各ステップにより、移動端末110は、基地局120との通信開始時に「EventS1」をEUTRAN410へ報告することができる。また、移動端末110は、外部からの電源供給の有無、電池残量の段階、移動速度の段階または下り要求スループットが変化したときに「EventS1」をEUTRAN410へ報告することができる。これにより、移動端末110の状態を効率よくEUTRAN410へ通知することができる。また、移動端末110は、タイマT1によって計時される所定時間ごとに「EventS1」をEUTRAN410へ報告することができる。
(EventS1の報告情報)
図7−1は、EventS1の報告情報の一例を示す図である。移動端末110は、「EventS1」の発生を検出した場合に、たとえば図7−1のテーブル710に示すビット「b6」,「b5」,「b4」,「b3」,「b2」,「b1」,「b0」を報告情報として送信する。
移動端末110への電源供給の有無を示す電源供給情報は、ビット「b6」の1ビットで表される。移動端末110の電池残量を示す電池残量情報は、ビット「b5」,「b4」の2ビットで表される。
移動端末110の移動速度を示す移動速度情報は、ビット「b3」,「b2」の2ビットで表される。移動端末110への送信を要求する下り要求スループットを示す下り要求スループット情報は、ビット「b1」,「b0」の2ビットで表される。
図7−2は、電源供給情報の一例を示す図である。たとえば、図7−2のテーブル720に示すように、移動端末110は、移動端末110への電源供給がある場合は報告情報のビット「b6」を「1」にする。また、移動端末110は、移動端末110への電源供給がない場合は報告情報のビット「b6」を「0」にする。
図7−3は、電池残量情報の一例を示す図である。たとえば、図7−3のテーブル730に示すように、移動端末110は、移動端末110の電池残量が75%以上、100%以下である場合は報告情報のビット「b5」,「b4」をそれぞれ「1」,「1」にする。また、移動端末110は、移動端末110の電池残量が50%以上、75%未満である場合は報告情報のビット「b5」,「b4」をそれぞれ「1」,「0」にする。
また、移動端末110は、移動端末110の電池残量が25%以上、50%未満である場合は報告情報のビット「b5」,「b4」をそれぞれ「0」,「1」にする。また、移動端末110は、移動端末110の電池残量が0%以上、25%未満である場合は報告情報のビット「b5」,「b4」をそれぞれ「0」,「0」にする。
図7−4は、移動速度情報の一例を示す図である。たとえば、図7−4のテーブル740に示すように、移動端末110は、移動端末110の移動速度が50[km/h]以上である場合は報告情報のビット「b3」,「b2」をそれぞれ「1」,「1」にする。また、移動端末110は、移動端末110の移動速度が15[km/h]以上、50[km/h]未満である場合は報告情報のビット「b3」,「b2」をそれぞれ「1」,「0」にする。
また、移動端末110は、移動端末110の移動速度が0[km/h]より大きく、15[km/h]未満である場合は報告情報のビット「b3」,「b2」をそれぞれ「0」,「1」にする。また、移動端末110は、移動速度が0[km/h]である場合(静止)は報告情報のビット「b3」,「b2」をそれぞれ「0」,「0」にする。
図7−5は、下り要求スループット情報の一例を示す図である。たとえば、図7−5のテーブル750に示すように、移動端末110は、移動端末110への下り要求スループットが20[Mbps]以上である場合は報告情報のビット「b1」,「b0」をそれぞれ「1」,「1」にする。また、移動端末110は、移動端末110への下り要求スループットが10[Mbps]以上、20[Mbps]未満である場合は報告情報のビット「b1」,「b0」をそれぞれ「1」,「0」にする。
また、移動端末110は、移動端末110への下り要求スループットが5[Mbps]以上、10[Mbps]未満である場合は報告情報のビット「b1」,「b0」をそれぞれ「0」,「1」にする。また、移動端末110は、移動端末110への下り要求スループットが0[Mbps]以上、5[Mbps]未満である場合は報告情報のビット「b1」,「b0」をそれぞれ「0」,「0」にする。
(EventS1の報告およびリソース割当のプロトコルフロー)
図8は、EventS1の報告およびリソース割当のプロトコルフローの一例を示すシーケンス図である。まず、移動端末110は、Measurement Reportにより、「EventS1」の報告情報をEUTRAN410へ送信する(ステップS801)。「EventS1」の報告情報は、たとえば図7−1に示したビット「b6」,「b5」,「b4」,「b3」,「b2」,「b1」,「b0」である。
つぎに、EUTRAN410が、ステップS801によって送信された報告情報に基づいて、移動端末110の状態を示すカテゴリを判定する(ステップS802)。カテゴリの判定処理については後述する(たとえば図12参照)。つぎに、EUTRAN410が、ステップS802によって判定したカテゴリに基づくリソース割当を行う(ステップS803)。
つぎに、EUTRAN410が、PDCCHの無線チャネルにより、ステップS803によるリソース割当の結果を示すリソース割当通知を移動端末110へ送信し(ステップS804)、一連のプロトコルフローを終了する。この後、基地局120(たとえばEUTRAN410)は、ステップS803によるリソース割当にしたがって移動端末110への無線信号を送信する。これに対して、移動端末110は、ステップS804によって送信されたリソース割当通知に基づいて基地局120からの無線信号を受信する。
(ダウンリンクにおける受信品質の測定)
つぎに、ダウンリンクにおける受信品質の測定と、受信品質の測定結果の報告と、について説明する。
図9−1は、基地局から移動端末へ送信される信号のタイミングの一例を示す図である。図9−1において、横方向は時間を示している。図9−1に示すダウンリンクフレーム910は、LTE−Aにおいて基地局120から移動端末110へ送信されるダウンリンクのフレームである。ダウンリンクフレーム910は、たとえば1[ms]ごとのサブフレームに分けられる。
また、ダウンリンクフレーム910には、たとえば5サブフレーム(5[ms])ごとにCSI−RS911(Channel State Indicator−Reference Signal)が格納される。移動端末110は、CSI−RS911のSNR(Signal Noise Ratio:信号雑音比)を測定する。
図9−2は、移動端末から基地局へ送信される信号のタイミングの一例を示す図である。図9−2において、横方向は時間を示している。アップリンクフレーム920は、LTE−Aにおいて移動端末110から基地局120へ送信されるアップリンクのフレームである。アップリンクフレーム920は、たとえば1[ms]ごとのサブフレームに分けられる。
また、アップリンクフレーム920には、たとえば5サブフレーム(5[ms])ごとにCQI921(Channel Quality Indicator)が格納される。移動端末110は、測定したCSI−RS911のSNRをCQI921によってEUTRAN410に報告する。
(CQIテーブル)
図10は、CQIテーブルの一例を示す図である。図10に示すCQIテーブル1000は、たとえば3GPPのTS36.213に規定されたCQIテーブルである。
CQIテーブル1000においては、「CQI Index」ごとに、「Modulation」、「Coding rate×1024」および「Efficiency」が対応付けられている。「CQI Index」は、たとえば「0」〜「15」の16通りのインデックスであり、たとえば4ビットで表される。「CQI Index」が大きいほど、対応するリソースブロックにおいて移動端末110が良好なSNRで無線信号を受信可能であることを示している。
「Modulation」は、適応可能な変調方式を示す。「Coding rate×1024」はコードレートを示す。「Efficiency」は、送信効率を示す。
移動端末110は、図9−2に示したCQI921として「CQI Index」をEUTRAN410へ報告する。また、移動端末110は、サブバンドごとに「CQI Index」をEUTRAN410へ報告する。サブバンドについては後述する(たとえば図11参照)。
(システム帯域を分割したサブバンド)
図11は、システム帯域を分割したサブバンドの一例を示す図である。図11において、横方向は周波数を示し、縦方向は時間を示している。移動端末110と基地局120との間で使用可能な周波数帯域は、たとえば図11に示す周波数ブロックPCC,SCC1〜SCC3に分けられる。
周波数ブロックPCCは、たとえば図2に示したバンドAのプライマリCCであり、サブバンドP1〜P24の24個のサブバンドに分割されている。周波数ブロックSCC1〜SCC3のそれぞれは、たとえば図2に示したバンドBのセカンダリCCであり、サブバンドS1〜S24の24個のサブバンドに分割されている。移動端末110は、たとえば、周波数ブロックPCC,SCC1〜SCC3のサブバンドごとに4ビットのCQI(たとえば図10参照)をEUTRAN410へ報告する。
(カテゴリの判定処理)
図12は、カテゴリの判定処理の一例を示すフローチャートである。EUTRAN410は、図8に示したステップS802において、移動端末110からの報告情報に基づいて、たとえば以下の各ステップを実行する。まず、EUTRAN410は、移動端末110に対して外部からの電源供給があるか否かを判断する(ステップS1201)。
ステップS1201において、外部からの電源供給がある場合(ステップS1201:Yes)は、EUTRAN410は、移動端末110の移動速度が15[km/h]未満であるか否かを判断する(ステップS1202)。移動速度が15[km/h]未満である場合(ステップS1202:Yes)は、EUTRAN410は、カテゴリを「Category1−1」と判定し(ステップS1203)、一連の判定処理を終了する。
ステップS1202において、移動速度が15[km/h]以上である場合(ステップS1202:No)は、EUTRAN410は、移動端末110の移動速度が50[km/h]以上であるか否かを判断する(ステップS1204)。
ステップS1204において、移動速度が50[km/h]以上である場合(ステップS1204:Yes)は、EUTRAN410は、カテゴリを「Category1−2」と判定し(ステップS1205)、一連の判定処理を終了する。移動速度が50[km/h]未満である場合(ステップS1204:No)は、EUTRAN410は、カテゴリを「Category3」と判定し(ステップS1206)、一連の判定処理を終了する。外部からの電源供給がない場合(ステップS1201:No)は、EUTRAN410は、移動端末110の電池残量が50%以上か否かを判断する(ステップS1207)。電池残量が50%以上である場合(ステップS1207:Yes)は、EUTRAN410は、ステップS1202へ移行する。
ステップS1207において、電池残量が50%未満である場合(ステップS1207:No)は、EUTRAN410は、移動端末110の電池残量が25%未満か否かを判断する(ステップS1208)。電池残量が25%未満である場合(ステップS1208:Yes)は、EUTRAN410は、移動端末110の移動速度が15[km/h]未満であるか否かを判断する(ステップS1209)。移動速度が15[km/h]未満である場合(ステップS1209:Yes)は、EUTRAN410は、カテゴリを「Category2−1」と判定し(ステップS1210)、一連の判定処理を終了する。
ステップS1209において、移動速度が15[km/h]以上である場合(ステップS1209:No)は、EUTRAN410は、移動端末110の移動速度が50[km/h]以上であるか否かを判断する(ステップS1211)。移動速度が50[km/h]以上である場合(ステップS1211:Yes)は、EUTRAN410は、カテゴリを「Category2−2」と判定し(ステップS1212)、一連の判定処理を終了する。
ステップS1211において、移動速度が50[km/h]未満である場合(ステップS1211:No)は、EUTRAN410は、カテゴリを「Category3」と判定し(ステップS1213)、一連の判定処理を終了する。
ステップS1208において、電池残量が25%以上である場合(ステップS1208:No)は、EUTRAN410は、ステップS1213へ移行する。
以上の各ステップにより、移動端末110の電池が長時間もつと予測され、移動端末110が低速移動中または停止中である場合は移動端末110のカテゴリを「Category1−1」と判定することができる。また、移動端末110の電池が長時間もつと予測され、移動端末110が高速移動中である場合は移動端末110のカテゴリを「Category1−2」と判定することができる。
また、移動端末110の電池が短時間しかもたないと予測され、移動端末110が低速移動中または停止中である場合は移動端末110のカテゴリを「Category2−1」と判定することができる。また、移動端末110の電池が短時間しかもたないと予測され、移動端末110が高速移動中である場合は移動端末110のカテゴリを「Category2−2」と判定することができる。
(リソース割当処理)
図13は、リソース割当処理の一例を示すフローチャートである。EUTRAN410は、図8に示したステップS803において、図12に示した処理によるカテゴリの判定結果に基づいて、たとえば以下の各ステップを実行する。まず、EUTRAN410は、判定したカテゴリが「Category1−1」であるか否かを判断する(ステップS1301)。
ステップS1301において、判定したカテゴリが「Category1−1」である場合(ステップS1301:Yes)は、EUTRAN410は、ステップS1302へ移行する。すなわち、EUTRAN410は、移動端末110から報告されたCQIおよび下り要求スループットに基づいて、プライマリCCおよびセカンダリCCのリソース割当を行い(ステップS1302)、一連のリソース割当処理を終了する。
また、EUTRAN410は、ステップS1302のリソース割当においては、セカンダリCCに対するプライマリCCの比率が、後述のステップS1304のリソース割当よりも小さくなるようにする。
ステップS1301において、判定したカテゴリが「Category1−1」でない場合(ステップS1301:No)は、EUTRAN410は、判定したカテゴリが「Category1−2」であるか否かを判断する(ステップS1303)。
ステップS1303において、判定したカテゴリが「Category1−2」である場合(ステップS1303:Yes)は、EUTRAN410は、ステップS1304へ移行する。すなわち、EUTRAN410は、移動端末110から報告されたCQIおよび下り要求スループットに基づいて、プライマリCCおよびセカンダリCCのリソース割当を行い(ステップS1304)、一連のリソース割当処理を終了する。
また、EUTRAN410は、ステップS1304のリソース割当においては、セカンダリCCに対するプライマリCCの比率が、ステップS1302のリソース割当よりも大きくなるようにする。
ステップS1303において、判定したカテゴリが「Category1−2」でない場合(ステップS1303:No)は、EUTRAN410は、判定したカテゴリが「Category2−1」であるか否かを判断する(ステップS1305)。
ステップS1305において、判定したカテゴリが「Category2−1」である場合(ステップS1305:Yes)は、EUTRAN410は、ステップS1306へ移行する。すなわち、EUTRAN410は、移動端末110から報告されたCQIに基づいて、セカンダリCCのみのリソース割当を行い(ステップS1306)、一連のリソース割当処理を終了する。
また、EUTRAN410は、ステップS1306のリソース割当においては、移動端末110から報告された下り要求スループットをリソース割当に反映させず、たとえば5[Mbps]以下のリソース割当を行う。
ステップS1305において、判定したカテゴリが「Category2−1」でない場合(ステップS1305:No)は、EUTRAN410は、判定したカテゴリが「Category2−2」であるか否かを判断する(ステップS1307)。
ステップS1307において、判定したカテゴリが「Category2−2」である場合(ステップS1307:Yes)は、EUTRAN410は、ステップS1308へ移行する。すなわち、EUTRAN410は、移動端末110から報告されたCQIに基づいて、プライマリCCのみのリソース割当を行い(ステップS1308)、一連のリソース割当処理を終了する。
また、EUTRAN410は、ステップS1308のリソース割当においては、移動端末110から報告された下り要求スループットをリソース割当に反映させず、たとえば5[Mbps]以下のリソース割当を行う。
ステップS1307において、判定したカテゴリが「Category2−2」でない場合(ステップS1307:No)は、EUTRAN410は、ステップS1309へ移行する。すなわち、EUTRAN410は、移動端末110から報告されたCQIに基づいてリソース割当を行い(ステップS1309)、一連のリソース割当処理を終了する。
これにより、移動端末110への電源供給があり、または移動端末110の電池残量が多い場合は、プライマリCCおよびセカンダリCCを割り当てることができる。また、移動端末110への電源供給がなく、かつ移動端末110の電池残量が少ない場合は、プライマリCCおよびセカンダリCCのうちの一方のみを割り当てることができる。
また、移動端末110への電源供給があり、または移動端末110の電池残量が多い場合は、下り要求スループットに応じて5[Mbps]を超える割当を行うことができる。また、移動端末110への電源供給がなく、かつ移動端末110の電池残量が少ない場合は、5[Mbps]を上限とする割当を行うことができる。
また、移動端末110が低速移動中または停止中である場合は、移動端末110が高速移動中である場合よりも、プライマリCCに対するセカンダリCCの比率が大きくなるように割り当てることができる。
(実施の形態1にかかる移動端末の構成)
図14−1は、実施の形態1にかかる移動端末の構成の一例を示す図である。図14−2は、図14−1に示した移動端末の構成における信号の流れの一例を示す図である。図14−1,図14−2に示すように、移動端末110は、アンテナ1401,1402と、LTE−Aデバイス1410と、WLANデバイス1420と、CPU1431と、メモリ1432と、を備える。また、移動端末110は、表示部1441と、操作部1442と、マイク1443と、スピーカ1444と、電源供給検出部1451と、電池残量検出部1452と、移動速度検出部1453と、下り要求スループット検出部1454と、を備える。
LTE−Aデバイス1410は、LTE−A方式の通信処理を行う通信回路である。たとえば、LTE−Aデバイス1410は、LTE−A無線部1411と、LTE−Aベースバンド部1412と、を有する。LTE−A無線部1411は、LTE−Aベースバンド部1412から出力された送信信号を、LTE−A方式によりアンテナ1401を介して無線送信する。また、LTE−A無線部1411は、LTE−A方式によりアンテナ1401を介して受信した受信信号をLTE−Aベースバンド部1412へ出力する。
LTE−Aベースバンド部1412は、CPU1431から出力された送信信号のベースバンド処理を行い、ベースバンド処理を行った送信信号をLTE−A無線部1411へ出力する。また、LTE−Aベースバンド部1412は、LTE−A無線部1411から出力された受信信号のベースバンド処理を行い、ベースバンド処理を行った受信信号をCPU1431へ出力する。
WLANデバイス1420は、WLAN方式の通信処理を行う通信回路である。たとえば、WLANデバイス1420は、WLAN無線部1421と、WLANベースバンド部1422と、を有する。WLAN無線部1421は、WLANベースバンド部1422から出力された送信信号を、WLAN方式によりアンテナ1402を介して無線送信する。また、WLAN無線部1421は、WLAN方式によりアンテナ1402を介して受信した受信信号をWLANベースバンド部1422へ出力する。
WLANベースバンド部1422は、CPU1431から出力された送信信号のベースバンド処理を行い、ベースバンド処理を行った送信信号をWLAN無線部1421へ出力する。また、WLANベースバンド部1422は、WLAN無線部1421から出力された受信信号のベースバンド処理を行い、ベースバンド処理を行った受信信号をCPU1431へ出力する。
CPU1431(Central Processing Unit)は、移動端末110の全体の制御を司る。たとえば、図6に示した各ステップはCPU1431によって実行される。
メモリ1432には、たとえばメインメモリおよび補助メモリが含まれる。メインメモリは、たとえばRAM(Random Access Memory)である。メインメモリは、CPU1431のワークエリアとして使用される。補助メモリは、たとえば磁気ディスクやフラッシュメモリなどの不揮発メモリである。補助メモリには、移動端末110を動作させる各種のプログラムが記憶されている。補助メモリに記憶されたプログラムは、メインメモリにロードされてCPU1431によって実行される。
表示部1441は、CPU1431からの制御により、移動端末110のユーザに対して情報を表示する。表示部1441は、たとえば液晶ディスプレイ等によって実現することができる。操作部1442は、移動端末110のユーザからの操作を受け付け、受け付けた内容をCPU1431へ通知する。操作部1442は、たとえばスイッチやキーなどによって実現することができる。また、タッチパネルなどによって表示部1441および操作部1442を実現してもよい。マイク1443は、ユーザからの音声入力を受け付け、受け付けた内容をCPU1431へ通知する。スピーカ1444は、CPU1431からの制御により、移動端末110のユーザに対して音声を出力する。
電源供給検出部1451は、移動端末110の外部からの電源供給の有無を検出する。そして、電源供給検出部1451は、検出結果を示すビット「b6」(図7−1)を出力する。たとえば、電源供給検出部1451は、電源を供給する電源コネクタが移動端末110の端子に接続されているか否かを判定することによって電源供給の有無を検出する。
電池残量検出部1452は、移動端末110の電池残量を検出する。そして、電池残量検出部1452は、検出結果を示すビット「b5」,「b4」(図7−1)を出力する。たとえば、電池残量検出部1452は、移動端末110の電池から供給される電流から電池電圧を測定することによって電池残量を検出する。
移動速度検出部1453は、移動端末110の移動速度を検出する。そして、移動速度検出部1453は、検出結果を示すビット「b3」,「b2」(図7−1)を出力する。移動速度検出部1453は、たとえば加速度センサ等を用いて移動速度を検出する。ただし、移動速度検出部1453による移動速度の検出についてはこれに限らず、各種の方法を用いることができる。たとえば、移動速度検出部1453は、アンテナ1401による受信信号の周波数や位相の情報に基づいて移動速度を検出してもよい。
また、移動速度検出部1453は、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)等により移動端末110の位置情報を取得し、位置情報の変化に基づいて移動速度を検出してもよい。また、移動速度検出部1453は、移動端末110の通信先の基地局の変化に基づいて移動速度を検出してもよい。
下り要求スループット検出部1454は、移動端末110がネットワークに対して要求する下り通信のスループットを検出する。そして、下り要求スループット検出部1454は、検出結果を示すビット「b1」,「b0」(図7−1)を出力する。下り要求スループット検出部1454による下り通信のスループットの検出については後述する(たとえば図15参照)。
電源供給検出部1451、電池残量検出部1452、移動速度検出部1453および下り要求スループット検出部1454は、たとえばCPU1431とは別の電子回路等によって実現することができる。または、電源供給検出部1451、電池残量検出部1452、移動速度検出部1453および下り要求スループット検出部1454は、たとえばCPU1431がプログラムを実行することによって実現されてもよい。
図1−1,図1−2に示した検出部111は、たとえば電源供給検出部1451、電池残量検出部1452、移動速度検出部1453および下り要求スループット検出部1454によって実現することができる。図1−1,図1−2に示した送信部112および受信部113は、たとえばアンテナ1401およびLTE−Aデバイス1410や、アンテナ1402およびWLANデバイス1420によって実現することができる。
(下り要求スループットの検出)
図15は、下り要求スループットの検出の一例を示す図である。図15に示すように、たとえば、移動端末110は、アプリケーションクライアント1510と、記憶部1520と、下り要求スループット設定部1530と、を備える。アプリケーションクライアント1510および下り要求スループット設定部1530は、たとえばCPU1431がプログラムを実行することによって実現することができる。記憶部1520は、たとえばメモリ1432によって実現することができる。
たとえば、アプリケーションクライアント1510は、蓄積型ストリーミングサービス(ビデオストリーミングサービス)を行うアプリケーションのクライアントである。アプリケーションクライアント1510においては、サーバからダウンロードするビデオデータの品質について、たとえば「form1」〜「form3」が選択可能である場合について説明する。アプリケーションクライアント1510は、選択されたフォーム(選択フォーム)を下り要求スループット設定部1530へ通知する。
記憶部1520には、テーブル1521が記憶されている。テーブル1521においては、アプリケーションクライアント1510における選択フォームと、下り要求スループットと、が対応付けられている。図15に示す例では、テーブル1521において、「form1」〜「form3」にはそれぞれ5[Mbps]、10[Mbps]および20[Mbps]が対応付けられている。
下り要求スループット設定部1530は、記憶部1520に記憶されたテーブル1521において、アプリケーションクライアント1510から通知された選択フォームに対応付けられた下り要求スループットを取得する。そして、下り要求スループット設定部1530は、取得した下り要求スループットを、移動端末110の下り要求スループットとして設定する。
下り要求スループット検出部1454は、下り要求スループット設定部1530によって設定された下り要求スループットを取得することによって移動端末110の下り要求スループットを検出する。たとえば、アプリケーションクライアント1510において「form1」が設定されている場合は、下り要求スループット設定部1530によって5[Mbps]が下り要求スループットとして設定される。
また、アプリケーションクライアント1510は複数あってもよく、その場合はアプリケーションクライアント1510のそれぞれに対応するテーブル1521が記憶部1520に記憶される。下り要求スループット設定部1530は、アプリケーションクライアント1510のそれぞれについてテーブル1521から下り要求スループットを取得する。そして、下り要求スループット設定部1530は、たとえば、取得した下り要求スループットの合計を移動端末110の下り要求スループットとして設定する。
また、アプリケーションクライアント1510のサービスには、ビデオストリーミングサービスに限らず、VoIP(Voice over IP)、テレビ電話、ファイル転送等の各種のサービスを適用することができる。
このように、下り要求スループット検出部1454は、移動端末110(自端末)で実行可能なアプリケーションの状態と、移動端末110が要求するデータ量と、のテーブル1521(対応情報)を参照可能である。そして、下り要求スループット検出部1454は、テーブル1521に基づいて、移動端末110で実行中のアプリケーションの状態に対応するデータ量を検出する。
(実施の形態1にかかる基地局の構成)
図16−1は、実施の形態1にかかる基地局の構成の一例を示す図である。図16−2は、図16−1に示した基地局の構成における信号の流れの一例を示す図である。図16−1,図16−2に示す例では、上記のEUTRAN410(制御装置121)が基地局120に設けられる場合について説明する。
図16−1,図16−2に示すように、基地局120は、アンテナ1601と、デュプレクサ1602と、LTE−A受信RF部1603と、LTE−A受信モデム1604と、ユーザデータ抽出部1605と、CQI抽出部1606と、を備える。また、基地局120は、イベント抽出部1607と、カテゴリ判定部1608と、下り要求スループット抽出部1609と、物理リソース割当制御部1610と、LTE−A送信モデム1611と、LTE−A送信RF部1612と、を備える。
アンテナ1601は、移動端末110からの無線信号を受信し、受信信号をデュプレクサ1602へ出力する。また、アンテナ1601は、デュプレクサ1602から出力された移動端末110への送信信号を無線送信する。
デュプレクサ1602は、アンテナ1601から出力された受信信号をLTE−A受信RF部1603へ出力する。また、デュプレクサ1602は、LTE−A送信RF部1612から出力された送信信号をアンテナ1601へ出力する。
LTE−A受信RF部1603は、デュプレクサ1602から出力されたRF(Radio Frequency:高周波)帯の受信信号の周波数変換を行う。周波数変換は、たとえばベースバンド帯への変換である。LTE−A受信RF部1603は、周波数変換を行った受信信号をLTE−A受信モデム1604へ出力する。
LTE−A受信モデム1604は、LTE−A受信RF部1603から出力された受信信号の受信処理を行うことによって受信データを得る。LTE−A受信モデム1604は、受信処理によって得られた受信データをユーザデータ抽出部1605、CQI抽出部1606およびイベント抽出部1607へ出力する。
ユーザデータ抽出部1605は、LTE−A受信モデム1604から出力された受信データの中からユーザデータを抽出して出力する。CQI抽出部1606は、LTE−A受信モデム1604から出力された受信データの中からCQIを抽出して物理リソース割当制御部1610へ出力する。CQI抽出部1606が抽出するCQIは、たとえば図10に示した「CQI Index」である。
イベント抽出部1607は、LTE−A受信モデム1604から出力された受信データの中から「EventS1」の報告情報を抽出する。イベント抽出部1607が抽出する報告情報は、たとえば図7−1に示したビット「b6」,「b5」,「b4」,「b3」,「b2」,「b1」,「b0」である。イベント抽出部1607は、抽出した「EventS1」の報告情報をカテゴリ判定部1608および下り要求スループット抽出部1609へ出力する。
カテゴリ判定部1608は、イベント抽出部1607から出力された「EventS1」の報告情報に基づいて、移動端末110の状態のカテゴリを判定する。たとえば、カテゴリ判定部1608は、報告情報に含まれるビット「b6」,「b5」,「b4」,「b3」,「b2」に基づいてカテゴリを判定する。また、たとえば、カテゴリ判定部1608は、図12に示した判定処理によってカテゴリを判定する。カテゴリ判定部1608は、判定したカテゴリを物理リソース割当制御部1610へ通知する。
下り要求スループット抽出部1609は、イベント抽出部1607から出力された「EventS1」の報告情報から、移動端末110の下り要求スループット情報を抽出する。下り要求スループット抽出部1609によって抽出される下り要求スループット情報は、たとえば報告情報に含まれるビット「b1」,「b0」である。下り要求スループット抽出部1609は、抽出した下り要求スループット情報を物理リソース割当制御部1610へ出力する。
物理リソース割当制御部1610は、移動端末110へ送信する無線信号に対する物理リソースの割当を行うスケジューラである。たとえば、物理リソース割当制御部1610は、カテゴリ判定部1608から通知されたカテゴリと、下り要求スループット抽出部1609から出力された下り要求スループット情報と、に基づいて割り当てを行う。
また、物理リソース割当制御部1610は、CQI抽出部1606から出力されたCQIが大きいサブバンドを優先的に割り当てる。たとえば、物理リソース割当制御部1610は、図13に示したリソース割当処理を行う。物理リソース割当制御部1610は、物理リソースの割当結果をLTE−A送信モデム1611へ通知する。
LTE−A送信モデム1611には、送信データと、物理リソース割当制御部1610から出力された割当結果と、が入力される。LTE−A送信モデム1611は、物理リソース割当制御部1610から出力された割当結果に基づいて送信データに物理リソースを割り当てることにより送信信号を生成する。そして、LTE−A送信モデム1611は、生成した送信信号をLTE−A送信RF部1612へ出力する。また、LTE−A送信モデム1611は、物理リソース割当制御部1610から出力された割当結果を送信信号に格納することにより、物理リソースの割当結果を移動端末110へ通知する。
LTE−A送信RF部1612は、LTE−A送信モデム1611から出力された送信信号をRF帯の送信信号に変換してデュプレクサ1602へ出力する。
なお、ユーザデータ抽出部1605、CQI抽出部1606、イベント抽出部1607、カテゴリ判定部1608、下り要求スループット抽出部1609および物理リソース割当制御部1610は、たとえばCPUなどの電子回路によって実現することができる。
このように、実施の形態1にかかる通信システム100によれば、移動端末110が電池残量等の端末状態を制御装置121(ネットワーク側)へ通知することができる。そして、制御装置121が、移動端末110から通知された端末状態に基づいて移動端末110のカテゴリを判定し、判定したカテゴリに応じてダウンリンクのリソース割当を行うことができる。このため、通信リソースを効率よく使用することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2について、実施の形態1と異なる部分について説明する。実施の形態2にかかる通信システム100においては、移動端末110の状態のカテゴリの判定が移動端末110において行われる。
(実施の形態2にかかる移動端末が送信する報告情報)
図17は、実施の形態2にかかる移動端末が送信する報告情報の一例を示す図である。移動端末110は、「EventS1」の発生を検出した場合に、移動端末110の状態のカテゴリを判定する。そして、移動端末110は、図17のテーブル1700に示すビット「b4」,「b3」,「b2」,「b1」,「b0」をカテゴリ情報および下り要求スループット情報を含む報告情報として送信する。
移動端末110の状態のカテゴリを示すカテゴリ情報は、ビット「b4」,「b3」,「b2」の3ビットで表される。移動端末110への送信を要求する下り要求スループットを示す下り要求スループット情報はビット「b1」,「b0」の2ビットで表される。
図18は、カテゴリ情報の一例を示す図である。たとえば、図18のカテゴリ情報1800に示すように、移動端末110は、カテゴリの判定結果が「Category2−2」である場合はカテゴリ情報のビット「b4」,「b3」,「b2」をそれぞれ「1」,「0」,「0」にする。また、移動端末110は、カテゴリの判定結果が「Category2−1」である場合はカテゴリ情報のビット「b4」,「b3」,「b2」をそれぞれ「0」,「1」,「1」にする。
また、移動端末110は、カテゴリの判定結果が「Category1−2」である場合はカテゴリ情報のビット「b4」,「b3」,「b2」をそれぞれ「0」,「1」,「0」にする。また、移動端末110は、カテゴリの判定結果が「Category1−1」である場合はカテゴリ情報のビット「b4」,「b3」,「b2」をそれぞれ「0」,「0」,「1」にする。また、移動端末110は、カテゴリの判定結果が「Category3」である場合はカテゴリ情報のビット「b4」,「b3」,「b2」をそれぞれ「0」,「0」,「0」にする。
(カテゴリの報告およびリソース割当のプロトコルフロー)
図19は、カテゴリの報告およびリソース割当のプロトコルフローの一例を示すシーケンス図である。まず、移動端末110は、移動端末110の状態のカテゴリを判定する(ステップS1901)。つぎに、移動端末110は、ステップS1901によって判定したカテゴリを示すカテゴリ情報を、Measurement ReportによりEUTRAN410へ送信する(ステップS1902)。カテゴリ情報は、たとえば図17に示したビット「b4」,「b3」,「b2」である。
つぎに、EUTRAN410が、ステップS1902によって送信されたカテゴリ情報が示すカテゴリに基づくリソース割当を行う(ステップS1903)。ステップS1903のリソース割当処理は、たとえば図13に示したリソース割当処理と同様である。
つぎに、EUTRAN410が、PDCCHの無線チャネルにより、ステップS1903によるリソース割当の結果を示すリソース割当通知を移動端末110へ送信し(ステップS1904)、一連のプロトコルフローを終了する。
この後、基地局120(たとえばEUTRAN410)は、ステップS1903によるリソース割当にしたがって移動端末110への無線信号を送信する。これに対して、移動端末110は、ステップS1904によって送信されたリソース割当通知に基づいて基地局120からの無線信号を受信する。
(実施の形態2にかかる移動端末の構成)
図20−1は、実施の形態2にかかる移動端末の構成の一例を示す図である。図20−2は、図20−1に示した移動端末の構成における信号の流れの一例を示す図である。図20−1,図20−2において、図14−1,図14−2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図20−1,図20−2に示すように、実施の形態2にかかる移動端末110は、たとえば、図14−1,図14−2に示した構成に加えてカテゴリ判定部2010を備える。電源供給検出部1451、電池残量検出部1452および移動速度検出部1453は、それぞれ検出結果をカテゴリ判定部2010へ出力する。
カテゴリ判定部2010は、電源供給検出部1451、電池残量検出部1452および移動速度検出部1453から出力された各検出結果に基づいて、移動端末110の状態のカテゴリを判定する。カテゴリ判定部2010によるカテゴリの判定処理については、たとえば、図12に示した判定処理と同様の処理とすることができる。
(実施の形態2にかかる基地局の構成)
図21−1は、実施の形態2にかかる基地局の構成の一例を示す図である。図21−2は、図21−1に示した基地局の構成における信号の流れの一例を示す図である。図21−1,図21−2において、図16−1,図16−2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図21−1,図21−2に示すように、実施の形態2にかかる基地局120は、図16−1,図16−2に示したカテゴリ判定部1608に代えてカテゴリ抽出部2101を備えていてもよい。イベント抽出部1607は、受信データをカテゴリ抽出部2101および下り要求スループット抽出部1609へ出力する。
カテゴリ抽出部2101は、イベント抽出部1607から出力された受信データの中から、カテゴリ情報を抽出する。カテゴリ抽出部2101が抽出するカテゴリ情報は、たとえば図17に示したビット「b4」,「b3」,「b2」である。カテゴリ抽出部2101は、抽出したカテゴリ情報を物理リソース割当制御部1610へ出力する。
このように、実施の形態2にかかる通信システム100によれば、移動端末110が電池残量等の端末状態に基づいて移動端末110のカテゴリを判定し、判定したカテゴリを制御装置121(ネットワーク側)へ通知することができる。そして、制御装置121が、移動端末110から通知されたカテゴリに応じてダウンリンクのリソース割当を行うことができる。このため、通信リソースを効率よく使用することができる。
以上説明したように、通信システム、通信方法、移動端末および制御装置によれば、通信リソースを効率よく使用することができる。
たとえば、たとえば図2に示したように、コンポーネントキャリア210およびコンポーネントキャリア221〜223を用いる80[MHz]が使用できるが、移動端末110の電池が残り少ない場合は4つの帯域の同時使用は消費電流の観点から効率的でない。一方、移動端末110が自宅やオフィスにいて電源供給されている場合は、移動端末110の電源が確保されているため80[MHz]の割り当ても有効となる。
また、移動端末110の移動速度が50[km/h]以上の場合は、移動端末110はセカンダリCCのマイクロセルのハンドオーバが頻発し、電池持ちの観点からセカンダリCCを多く割り当てることは効率的でない。
これに対して、通信システム100によれば、移動端末110が電池残量等の端末状態を制御装置121(ネットワーク側)へ通知することができる。そして、制御装置121が、移動端末110から通知された端末状態に応じてダウンリンクのリソース割当を行うことができる。このため、通信リソースを効率よく使用することができる。
上述した各実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)第1周波数帯域のセルと、前記第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域のセルであって前記第1周波数帯域のセルより範囲が狭いセルと、を同時に用いて無線信号を受信可能であり、自端末への電源供給の有無および自端末の電池残量の少なくとも一方を示す状態情報を送信する移動端末と、
基地局が前記移動端末へ送信する無線信号に通信リソースを割り当て、前記移動端末によって送信された状態情報に応じて、前記第1周波数帯域および前記第2周波数帯域を前記無線信号に割り当てる第1割当処理と、前記第1周波数帯域および前記第2周波数帯域の一方を前記無線信号に割り当てる第2割当処理と、を切り替える制御装置と、
を含むことを特徴とする通信システム。
(付記2)前記移動端末は、前記電源供給の有無を示す前記状態情報を送信し、
前記制御装置は、
前記電源供給がある場合は前記第1割当処理によって通信リソースを割り当て、
前記電源供給がない場合は前記第2割当処理によって通信リソースを割り当てる、
ことを特徴とする付記1に記載の通信システム。
(付記3)前記移動端末は、前記電池残量を示す前記状態情報を送信し、
前記制御装置は、
前記電池残量が第1残量を上回っている場合は前記第1割当処理によって通信リソースを割り当て、
前記電池残量が前記第1残量以下の第2残量を下回っている場合は前記第2割当処理によって通信リソースを割り当てる、
ことを特徴とする付記1に記載の通信システム。
(付記4)前記移動端末は、前記電源供給の有無および前記電池残量を示す前記状態情報を送信し、
前記制御装置は、
前記電源供給があり、または前記電池残量が前記第1残量を上回っている場合は前記第1割当処理によって通信リソースを割り当て、
前記電源供給がなく、かつ前記電池残量が前記第2残量を下回っている場合は前記第2割当処理によって通信リソースを割り当てる、
ことを特徴とする付記3に記載の通信システム。
(付記5)前記移動端末は、前記基地局から自端末への送信を要求するデータ量を示す前記状態情報を送信し、
前記制御装置は、前記電源供給の有無および前記電池残量の少なくともいずれかに応じて、所定データ量を上限とする割当処理と、前記移動端末によって送信された前記状態情報が示すデータ量に応じて前記所定データ量を超える割り当てが可能な割当処理と、を切り替える、
ことを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記6)前記移動端末は、前記電源供給の有無を示す前記状態情報を送信し、
前記制御装置は、
前記電源供給がある場合は、前記データ量に応じて前記所定データ量を超える割り当てが可能な前記第1割当処理によって通信リソースを割り当て、
前記電源供給がない場合は、前記所定データ量を上限とする前記第2割当処理によって通信リソースを割り当てる、
ことを特徴とする付記5に記載の通信システム。
(付記7)前記移動端末は、前記電池残量を示す前記状態情報を送信し、
前記制御装置は、
前記電池残量が第1残量を上回っている場合は、前記データ量に応じて前記所定データ量を超える割り当てが可能な前記第1割当処理によって通信リソースを割り当て、
前記電池残量が前記第1残量以下の第2残量を下回っている場合は、前記所定データ量を上限とする前記第2割当処理によって通信リソースを割り当てる、
ことを特徴とする付記5に記載の通信システム。
(付記8)前記移動端末は、前記電源供給の有無および前記電池残量を示す前記状態情報を送信し、
前記制御装置は、
前記電源供給があり、または前記電池残量が前記第1残量を上回っている場合は、前記データ量に応じて前記所定データ量を超える割り当てが可能な前記第1割当処理によって通信リソースを割り当て、
前記電源供給がなく、かつ前記電池残量が前記第2残量を下回っている場合は、前記所定データ量を上限とする前記第2割当処理によって通信リソースを割り当てる、
ことを特徴とする付記7に記載の通信システム。
(付記9)前記移動端末は、自端末で実行可能なアプリケーションの状態と、自端末への送信を要求するデータ量と、の対応情報に基づいて、自端末で実行中のアプリケーションの状態に対応するデータ量を検出することを特徴とする付記5〜8のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記10)前記移動端末は、自端末の移動速度を示す前記状態情報を送信し、
前記制御装置は、前記移動端末によって送信された前記状態情報が示す移動速度に応じて前記第1周波数帯域と前記第2周波数帯域との比率が異なるように前記無線信号に通信リソースを割り当てる、
ことを特徴とする付記1〜9のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記11)前記制御装置は、前記移動速度が第1速度を下回っている場合は、前記移動速度が前記第1速度以上の第2速度を上回っている場合よりも、前記第1周波数帯域に対する前記第2周波数帯域の比率が大きくなるように前記無線信号に通信リソースを割り当てることを特徴とする付記10に記載の通信システム。
(付記12)前記移動速度は、所定期間中の移動速度の平均値であることを特徴とする付記10または11に記載の通信システム。
(付記13)前記移動端末は、前記電源供給の有無が変化した場合に前記電源供給の有無を示す前記状態情報を送信することを特徴とする付記1に記載の通信システム。
(付記14)前記移動端末は、前記電池残量が異なる複数の残量範囲のいずれに含まれるかを判定し、判定結果が変化した場合に前記電池残量を示す前記状態情報を送信することを特徴とする付記1〜13のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記15)前記移動端末は、前記要求するデータ量が異なる複数の量範囲のいずれに含まれるかを判定し、判定結果が変化した場合に前記状態情報を送信することを特徴とする付記5〜9のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記16)前記移動端末は、前記移動速度が異なる複数の速度範囲のいずれに含まれるかを判定し、判定結果が変化した場合に前記状態情報を送信することを特徴とする付記10〜12のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記17)前記移動端末は、前記基地局との通信開始時に前記状態情報を送信することを特徴とする付記1〜16のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記18)前記移動端末は、周期的に前記状態情報を送信することを特徴とする付記1〜17のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記19)第1周波数帯域のセルと、前記第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域のセルであって前記第1周波数帯域のセルより範囲が狭いセルと、を同時に用いて無線信号を受信可能な移動端末が、自端末への電源供給の有無および自端末の電池残量の少なくとも一方を示す状態情報を送信し、
基地局が前記移動端末へ送信する無線信号に通信リソースを割り当てる制御装置が、前記移動端末によって送信された状態情報に応じて、前記第1周波数帯域および前記第2周波数帯域を前記無線信号に割り当てる第1割当処理と、前記第1周波数帯域および前記第2周波数帯域の一方を前記無線信号に割り当てる第2割当処理と、を切り替える、
ことを特徴とする通信方法。
(付記20)自端末への電源供給の有無および自端末の電池残量の少なくとも一方を検出する検出部と、
前記検出部による検出結果を示す状態情報を、基地局が自端末へ送信する無線信号に通信リソースを割り当てる制御装置へ送信する送信部と、
第1周波数帯域のセルと、前記第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域のセルであって前記第1周波数帯域のセルより範囲が狭いセルと、を同時に用いて無線信号を受信可能であり、前記送信部によって送信された状態情報に応じて前記制御装置によって割り当てられた通信リソースによって前記基地局から送信された無線信号を受信する受信部と、
を備えることを特徴とする移動端末。
(付記21)第1周波数帯域のセルと、前記第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域のセルであって前記第1周波数帯域のセルより範囲が狭いセルと、を同時に用いて無線信号を受信可能な移動端末から、前記移動端末への電源供給の有無および前記移動端末の電池残量の少なくとも一方を示す状態情報を受信する受信部と、
基地局が前記移動端末へ送信する無線信号に通信リソースを割り当て、前記受信部によって受信された状態情報に応じて、前記第1周波数帯域および前記第2周波数帯域を前記無線信号に割り当てる第1割当処理と、前記第1周波数帯域および前記第2周波数帯域の一方を前記無線信号に割り当てる第2割当処理と、を切り替える割当部と、
を備えることを特徴とする制御装置。
100 通信システム
110 移動端末
111 検出部
112 送信部
113,122 受信部
120 基地局
121 制御装置
123 割当部
131,132 セル
133 セル群
210,221〜223 コンポーネントキャリア
310 フレーム
320 サブフレーム
321 プライマリ同期信号
322 セカンダリ同期信号
323 PBCH
324 PDCCH
325 PDSCH
326 リファレンス信号
330 スロット
410 EUTRAN
500,710,720,730,740,750,1521,1700 テーブル
910 ダウンリンクフレーム
911 CSI−RS
920 アップリンクフレーム
921 CQI
1000 CQIテーブル
1401,1402,1601 アンテナ
1410 LTE−Aデバイス
1411 LTE−A無線部
1412 LTE−Aベースバンド部
1420 WLANデバイス
1421 WLAN無線部
1422 WLANベースバンド部
1431 CPU
1432 メモリ
1441 表示部
1442 操作部
1443 マイク
1444 スピーカ
1451 電源供給検出部
1452 電池残量検出部
1453 移動速度検出部
1454 下り要求スループット検出部
1510 アプリケーションクライアント
1520 記憶部
1530 下り要求スループット設定部
1602 デュプレクサ
1603 LTE−A受信RF部
1604 LTE−A受信モデム
1605 ユーザデータ抽出部
1606 CQI抽出部
1607 イベント抽出部
1608,2010 カテゴリ判定部
1609 下り要求スループット抽出部
1610 物理リソース割当制御部
1611 LTE−A送信モデム
1612 LTE−A送信RF部
2101 カテゴリ抽出部

Claims (6)

  1. 第1周波数帯域のセルと、前記第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域のセルであって前記第1周波数帯域のセルより範囲が狭いセルと、を同時に用いて無線信号を受信可能であり、自端末への電源供給の有無および自端末の電池残量の少なくとも一方を示す状態情報を送信する移動端末と、
    基地局が前記移動端末へ送信する無線信号に通信リソースを割り当て、前記移動端末によって送信された状態情報に応じて、前記第1周波数帯域および前記第2周波数帯域を前記無線信号に割り当てる第1割当処理と、前記第1周波数帯域および前記第2周波数帯域の一方を前記無線信号に割り当てる第2割当処理と、を切り替える制御装置と、
    を含むことを特徴とする通信システム。
  2. 前記移動端末は、前記基地局から自端末への送信を要求するデータ量を示す前記状態情報を送信し、
    前記制御装置は、前記電源供給の有無および前記電池残量の少なくともいずれかに応じて、所定データ量を上限とする割当処理と、前記移動端末によって送信された前記状態情報が示すデータ量に応じて前記所定データ量を超える割り当てが可能な割当処理と、を切り替える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記移動端末は、自端末の移動速度を示す前記状態情報を送信し、
    前記制御装置は、前記移動端末によって送信された前記状態情報が示す移動速度に応じて前記第1周波数帯域と前記第2周波数帯域との比率が異なるように前記無線信号に通信リソースを割り当てる、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信システム。
  4. 第1周波数帯域のセルと、前記第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域のセルであって前記第1周波数帯域のセルより範囲が狭いセルと、を同時に用いて無線信号を受信可能な移動端末が、自端末への電源供給の有無および自端末の電池残量の少なくとも一方を示す状態情報を送信し、
    基地局が前記移動端末へ送信する無線信号に通信リソースを割り当てる制御装置が、前記移動端末によって送信された状態情報に応じて、前記第1周波数帯域および前記第2周波数帯域を前記無線信号に割り当てる第1割当処理と、前記第1周波数帯域および前記第2周波数帯域の一方を前記無線信号に割り当てる第2割当処理と、を切り替える、
    ことを特徴とする通信方法。
  5. 自端末への電源供給の有無および自端末の電池残量の少なくとも一方を検出する検出部と、
    前記検出部による検出結果を示す状態情報を、基地局が自端末へ送信する無線信号に通信リソースを割り当てる制御装置へ送信する送信部と、
    第1周波数帯域のセルと、前記第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域のセルであって前記第1周波数帯域のセルより範囲が狭いセルと、を同時に用いて無線信号を受信可能であり、前記送信部によって送信された状態情報に応じて前記制御装置によって割り当てられた通信リソースによって前記基地局から送信された無線信号を受信する受信部と、
    を備えることを特徴とする移動端末。
  6. 第1周波数帯域のセルと、前記第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域のセルであって前記第1周波数帯域のセルより範囲が狭いセルと、を同時に用いて無線信号を受信可能な移動端末から、前記移動端末への電源供給の有無および前記移動端末の電池残量の少なくとも一方を示す状態情報を受信する受信部と、
    基地局が前記移動端末へ送信する無線信号に通信リソースを割り当て、前記受信部によって受信された状態情報に応じて、前記第1周波数帯域および前記第2周波数帯域を前記無線信号に割り当てる第1割当処理と、前記第1周波数帯域および前記第2周波数帯域の一方を前記無線信号に割り当てる第2割当処理と、を切り替える割当部と、
    を備えることを特徴とする制御装置。
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