JP2014182001A - 放射線画像検出装置 - Google Patents

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雄一 細井
Hirotaka Watarino
弘隆 渡野
Hidemiki Suzuki
英幹 鈴木
Yoshihiro Okada
美広 岡田
Shoji Nariyuki
書史 成行
Takashi Hironaka
孝史 弘中
Haruyasu Nakatsugawa
晴康 中津川
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Abstract

【課題】製造コスト、耐衝撃性、分解能に優れ、かつ感度ばらつきを改善することを可能とする放射線画像検出装置を提供する。
【解決手段】X線画像検出装置10は、蛍光体層20、光電変換パネル21、グリッド22を有する。蛍光体層20は、Y方向に平行な複数の溝部24aが形成された隔壁24と、各溝部24aに充填され、X線XRを可視光に変換する蛍光体25とで構成されている。光電変換パネル21は、各溝部24aに沿って所定の配列ピッチで複数配列された画素を有する。各画素は、光電変換を行うフォトダイオードを含む。グリッド22は、Y方向に直交するX方向に平行な複数の金属線により形成されている。各金属線は、X線吸収性を有し、蛍光体層20より放射線XRの入射側で、かつY方向に並ぶ画素の間に対応して配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、間接変換方式の放射線画像検出装置に関する。
医療分野などにおいて、体内を観察するための放射線画像撮影システムが普及している。この放射線画像撮影システムは、放射線源から被写体に向けてX線などの放射線を放射する放射線源と、被写体を透過した放射線を検出して電荷に変換し、この電荷を電圧に変換して、被写体の放射線画像を表す画像データを生成する放射線画像検出装置とを備えている。
放射線画像検出装置には、放射線を直接電荷に変換する直接変換方式と、放射線を一旦可視光に変換し、この可視光を電荷に変換する間接変換方式がある。間接変換方式の放射線画像検出装置は、放射線を可視光に変換する蛍光体層(シンチレータ)と、この蛍光体層により生成された可視光を電荷に変換する光電変換パネルとを有する。光電変換パネルには、フォトダイオードを含む画素が2次元マトリクス状に複数配列されており、この上に蛍光体層が積層されている。
蛍光体層には、GOS(GdS:Tb)等の粒子状の蛍光体材料(粒状結晶)を有する粒状タイプと、CsI:Tlなどの柱状の蛍光体材料(柱状結晶)を有する柱状タイプとが知られている。
粒状タイプの蛍光体層は、GOS等の蛍光体粒子を樹脂などのバインダ(結合剤)に分散させて形成されるため、可撓性を有し、耐衝撃性に優れるといった利点がある。特に、GOSを有する蛍光体層は、GOSに含まれる重金属原子のGdが、CsIに含まれる重金属原子のCsより原子番号が大きいため、耐衝撃性に加えて、放射線の吸収率が高い。しかし、粒状タイプの蛍光体層では、蛍光体粒子から可視光が等方的に放射され、光ガイド効果を有さないため、画像の分解能が低い。放射線の変換効率を高めるには、蛍光体層の膜厚を大きくすればよいが、膜厚が大きいほど、可視光が光電変換パネルに到達するまでの間での拡散が大きく、分解能が低下する。
これに対して、柱状タイプの蛍光体層は、基板上に蛍光体材料を結晶成長させて柱状結晶としたものであり、各柱状結晶が光ガイド効果を有するため、画像の分解能が高い。しかし、柱状タイプの蛍光体層では、厚膜化を図ろうとすると、一部の柱状結晶が異常成長して突起が生じたり、隣接する柱状結晶同士が融着するといった欠陥が生じやすいため、厚膜化には限界がある。また、柱状タイプの蛍光体層は、柱状結晶を有することにより耐衝撃性が低い。さらに、柱状タイプの蛍光体層は、材料が高価であり、製造コストが嵩む。
そこで、粒状タイプの蛍光体層を有する放射線画像検出装置において、蛍光体層を各フォトダイオードに対応して分離する隔壁を設けることが提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。この隔壁には、各フォトダイオードに対応して開口部が設けられている。蛍光体層は、バインダの溶液に蛍光体粒子を分散させてなる蛍光体塗布液を、隔壁上に塗布して、各開口部に蛍光体塗布液充填することにより形成される。各開口部内の蛍光体で発生した可視光は、隔壁により拡散が防止され、対応するフォトダイオードに効率よく導かれるため、分解能が向上する。このような隔壁を有する粒状タイプの蛍光体層は、製造コスト、耐衝撃性、かつ分解能に優れる。
特開2002−055165号公報 特開2004−163169号公報 特開2002−181940号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載のように、正方格子状の隔壁の場合には、各開口部は孤立しているため、蛍光体塗布液を塗布する際に塗布ムラが生じると、蛍光体塗布液の充填量が十分でない開口部が生じ、開口部間で充填量にばらつきが生じるという問題がある。このように、開口部間で蛍光体の量がばらつくと、蛍光体の厚みが不均一となり、蛍光体の発光量がばらつくため、画素間に感度ばらつきが生じてしまう。
そこで、複数の平行な溝部を有するストライプ状の隔壁を用いることが考えられる。この場合、蛍光体塗布液を隔壁上に塗布すると、各溝部内で蛍光体塗布液が流動し、各溝部の蛍光体塗布液の充填量が一様となって、蛍光体の厚みが均一化するため、感度ばらつきが低減する。しかし、このようなストライプ状の隔壁では、溝部に平行な方向への可視光の拡散を抑制することができず、溝部に平行な方向への分解能が低下する。
本発明は、製造コスト、耐衝撃性、分解能に優れ、かつ感度ばらつきを改善することを可能とする放射線画像検出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の放射線画像検出装置は、第1の方向に平行な複数の溝部が形成された隔壁と、各溝部に充填され、放射線を可視光に変換する蛍光体とを有する蛍光体層と、光電変換を行うフォトダイオードを含む画素が、各溝部に沿って所定の配列ピッチで複数配列された光電変換パネルと、放射線吸収性を有し、第1の方向と直交する第2の方向に平行な複数の金属線により形成され、各金属線が、蛍光体層より放射線の入射側で、かつ第1の方向に並ぶ画素の間に対応して配置されたグリッドと、を備える。
グリッド、光電変換パネル、蛍光体層は、この順番に配置されていることが好ましい。この場合、光電変換パネルのグリッド側の表面には、複数の凹部が形成されており、グリッドは、凹部内に設けられていることが好ましい。
蛍光体は、バインダと、このバインダに分散された蛍光体粒子とを含むことが好ましい。
第2の方向に隣接する2つの溝部の間の隔壁の幅は、第2の方向に隣接する2つのフォトダイオードの間隔より大きいことが好ましい。金属線の第1の方向への幅は、第1の方向に隣接する2つの2つのフォトダイオードの間隔より大きいことが好ましい。
隔壁は、前記蛍光体より屈折率が低いことが好ましい。
蛍光体層の光電変換パネルと反対側の表面に、可視光を反射する光反射層が形成されていることが好ましい。
蛍光体層は、蛍光体支持基板上に、光反射層を介して形成されており、蛍光体層の前記蛍光体支持基板とは反対側の表面は、粘着層を介して光電変換パネルに貼り合わされていることが好ましい。
隔壁には、放射線吸収材が混入されていることが好ましい。
各蛍光体は、溝部からフォトダイオードに向けて突出し、第2の方向への断面形状が半円状の凸部を有することが好ましい。
本発明の放射線画像検出装置によれば、放射線吸収性を有し、第1の方向と直交する第2の方向に平行な複数の金属線により形成され、各金属線が、蛍光体層より放射線の入射側で、かつ第1の方向に並ぶ画素の間に対応して配置されたグリッドを設けることにより、製造コスト、耐衝撃性、分解能に優れ、かつ感度ばらつきを改善することができる。
X線画像検出装置の一部破断斜視図である。 X線画像検出装置の断面図である。 隔壁、グリッド、及びフォトダイオードの平面図である。 図3のIV−IV線に沿うFPDの断面図である。 光電変換パネルの構成を示す回路図である。 X線画像検出装置の製造工程を示す図(その1)である。 X線画像検出装置の製造工程を示す図(その2)である。 撮影時のX線画像検出装置の配置例を説明する説明図である。 X線画像検出装置の第1変形例を説明する図である。 X線画像検出装置の第2変形例を説明する図である。 X線画像検出装置の第3変形例を説明する図である。 X線画像検出装置の第4変形例を説明する図である。 X線画像検出装置の第5変形例を説明する図である。 X線画像検出装置の第5変形例を説明する図である。 第5変形例の効果を説明する図である。 X線画像検出装置の第6変形例を説明する図である。 X線画像検出装置の第7変形例を説明する図である。 X線画像検出装置の第8変形例を説明する図である。 X線画像検出装置の第9変形例を説明する図である。 X線画像検出装置の第10変形例を説明する図である。
図1において、X線画像検出装置10は、フラットパネル検出器(FPD:Flat Panel Detector)11と、回路支持基板12と、制御ユニット13と、これらを収容する筐体14により構成されている。筐体14は、X線XRの透過性が高く、軽量で耐久性の高い炭素繊維強化樹脂(カーボンファイバー)により一体形成されたモノコック構造である。X線画像検出装置10は、可搬型の電子カセッテである。
筐体14の1つの側面には、開口部(図示せず)と、この開口部を塞ぐ蓋部材(図示せず)とが設けられている。X線画像検出装置10の製造時には、開口部からFPD11や制御ユニット13が筐体14内に挿入される。
筐体14には、撮影時にX線源80(図8参照)から放射され、被写体(患者)81(図8参照)を透過したX線XRが照射される照射面14aが設けられている。この照射面14aには、被写体81の撮像可能領域とその中心位置とを示すガイド線15が形成されている。ガイド線15の外枠が、撮影可能領域に対応し、ガイド線15が十字状に交差する交点が撮影可能領域の中心位置に対応する。
筐体14内には、照射面14a側から順に、FPD11、回路支持基板12が配置されている。回路支持基板12は、回路基板30(図2参照)を支持しており、筐体14に固定されている。制御ユニット13は、筐体14内の短手方向に沿った一端側に配置されている。
制御ユニット13は、マイクロコンピュータやバッテリ(いずれも図示せず)を収容している。このマイクロコンピュータは、有線または無線により、X線源80に接続されたコンソール(図示せず)と通信して、FPD11の動作を制御する。
図2において、FPD11は、X線XRを可視光に変換する蛍光体層(シンチレータ)20と、この可視光を電荷に変換する光電変換パネル21を有している。X線画像検出装置10は、ISS(Irradiation Side Sampling)型であり、光電変換パネル21は、蛍光体層20よりX線XRの入射側に配置されている。蛍光体層20は、光電変換パネル21を透過したX線XRを可視光に変換して放出する。光電変換パネル21は、蛍光体層20から放出された可視光を光電変換して電荷に変換する。
光電変換パネル21の蛍光体層20側の第1表面21aには、図3に示すように、光電変換を行うフォトダイオード(PD)43が、XY方向に沿って2次元マトリクス状に形成されている。光電変換パネル21の蛍光体層20とは反対側の第2表面21bには、凹部21cが形成されており、この凹部21cに、散乱線除去用のグリッド22が設けられている。光電変換パネル21の第2表面21bは、筐体14の照射面14a側の内面に、エポキシ樹脂等からなる接着層23を介して貼り付けられている。このように、光電変換パネル21に設けた凹部21c内にグリッド22を形成することにより、グリッド22を設けることによるFPD11の厚みの増大を防止することができる。
蛍光体層20は、図3に示すようにY方向に平行な複数の溝部24aを有するストライプ状の隔壁24と、各溝部24a内に充填された蛍光体25とで構成されている。各溝部24aは、光電変換パネル21の各PD43に対応して設けられている。隔壁24は、ガラス微粒子とバインダとを主成分とするガラスペーストにより形成されている。隔壁24は、蛍光体25より屈折率が低く、蛍光体25から隔壁24に入射する可視光は、入射角が所定以上の場合に全反射する。また、隔壁24に、ガラス微粒子以外に、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウムなどのフィラー粒子を添加することにより、反射率を高めてもよい。
蛍光体層20は、蛍光体支持基板26により支持されており、蛍光体層20と蛍光体支持基板26との間には、光反射膜27が形成されている。蛍光体支持基板26は、ガラス等の透明な絶縁性材料で形成されている。光反射膜27は、アルミニウム等の金属薄膜により形成されている。
蛍光体支持基板26の蛍光体層20を支持する側の表面26aには、蛍光体層20及び光反射膜27の形成領域外に、第1のアライメントマーク28aが形成されている。第1のアライメントマーク28aは、アルミニウムやニッケル等の金属薄膜で形成されており、その平面形状は十字状である。
蛍光体層20は、光反射膜27が形成された面とは反対側が、アクリル系接合剤等からなる粘着層29を介して光電変換パネル21の第1表面21aに貼り合わされている。光電変換パネル21の第1表面21aには、第1のアライメントマーク28aに対向する位置に、第2のアライメントマーク28bが形成されている。第2のアライメントマーク28bは、アルミニウム等の金属薄膜により形成され、第1のアライメントマーク28aと同一形状でかつ同一サイズである。第1及び第2のアライメントマーク28a,28bは、蛍光体層20を光電変換パネル21に貼り合わせる際に、PD43と隔壁24とを位置合わせするために用いられる。
回路支持基板12は、蛍光体支持基板26のX線XRの入射側とは反対側に配置されている。回路支持基板12と蛍光体支持基板26とは、空気層を介して対向している。回路支持基板12は、筐体14の側部14bにビス等で固着されている。回路支持基板12の蛍光体支持基板26とは反対側の下面12aには、回路基板30が接着剤等を介して固定されている。
回路基板30と光電変換パネル21とは、フレキシブルプリント基板31を介して電気的に接続されている。フレキシブルプリント基板31は、いわゆるTAB(Tape Automated Bonding)ボンディング法により、光電変換パネル21の端部に設けられた外部端子21dに接続されている。
フレキシブルプリント基板31には、光電変換パネル21を駆動するためのゲートドライバ31aや、光電変換パネル21から出力された電荷を電圧信号に変換するチャージアンプ31bが搭載されている。回路基板30には、チャージアンプ31bにより変換された電圧信号に基づいて画像データを生成する信号処理部30aや、画像データを記憶する画像メモリ30bが搭載されている。信号処理部30aには、相関二重サンプリング回路、電圧アンプ、マルチプレクサ、A/D変換器等が含まれている。ゲートドライバ31a、チャージアンプ31b、信号処理部30a、画像メモリ30bは、それぞれ集積回路として構成されている。
回路支持基板12は、X線XRから回路基板30、信号処理部30a、及び画像メモリ30bを保護するために、鉛等のX線吸収材を含むことが好ましい。
図3において、各PD43の平面形状はほぼ正方形状(例えば、100μm×100μmの正方形状)であり、X方向に間隔Dxずつ離して配置されており、Y方向に間隔Dyずつ離して配置されている。間隔Dx,Dyは、5〜10μm程度である。隔壁24の各溝部24aは、平面形状が短冊状であり、Y方向に並ぶPD43上に配置されている。溝部24aは、X方向への配列ピッチが、PD43のX方向への配列ピッチと同一である。また、溝部24aは、X方向に、PD43の間隔Dxより大きい間隔W1を空けて配列されている(すなわち、X方向に隣接する2つの溝部24aの間の隔壁24の幅W1は、PD43の間隔Dxより大きい)。これにより、隔壁24は、X方向に隣り合うPD43の間の領域上を覆っている。
グリッド22は、X方向に平行な複数の金属線22aにより構成されている。各金属線22aは、光電変換パネル21の第2表面21bに設けられた前述の凹部21cに、タンタル、鉛、モリブデン等のX線吸収材を充填することにより形成されている。金属線22aのY方向への配列ピッチは、PD43のY方向への配列ピッチと同一である。各金属線22aは、Y方向への幅W2が、PD43のY方向への間隔Dyより大きく、Y方向に隣り合うPD43の間の領域上を覆っている。各金属線22aは、帯電を防止するために、アルミニウム等で形成された導電性ライン22bを介して接地される。
図4において、蛍光体25は、樹脂等からなるバインダ(結合剤)25aと、このバインダ25aに分散された複数の蛍光体粒子25bとで構成されている。蛍光体粒子25bは、GOS(GdS:Tb)等の粒状結晶であり、X線XRを吸収して可視光を発生する。
光電変換パネル21は、無アルカリガラス等からなる絶縁性基板40と、この第1面40a上に配列された複数の画素41とを有する。絶縁性基板40は、X線XRの透過性を向上させるために、厚みが0.5mm以下であることが好ましい。
各画素41は、薄膜トランジスタ(TFT)42と、このTFT42に接続されたPD43とを有する。PD43は、蛍光体層20により生成された可視光を光電変換して電荷を発生し、これを蓄積する。TFT42は、PD43に蓄積された電荷を読み出すためのスイッチング素子である。
TFT42は、逆スタガ型であり、ゲート電極42g、ソース電極42s、ドレイン電極42d、及び活性層42aを有する。ゲート電極42gは、絶縁性基板40上に形成されている。また、絶縁性基板40上には、各画素41の電荷蓄積容量を増加させるために、電荷蓄積用電極44が形成されている。さらに、絶縁性基板40上に、前述の第2のアライメントマーク28bが形成されている。第2のアライメントマーク28bは、ゲート電極42g及び電荷蓄積用電極44とともに、同一の製造工程で形成されることが好ましい。
絶縁性基板40上には、ゲート電極42g及び電荷蓄積用電極44を覆うように、窒化シリコン(SiN)等からなる絶縁膜45が形成されている。この絶縁膜45上には、ゲート電極42gに対向するように、活性層42aが配置されている。ソース電極42s及びドレイン電極42dは、活性層42a上に所定間隔だけ離して配置されている。ドレイン電極42dは、その一部が絶縁膜45上に延在し、絶縁膜45を介して電荷蓄積用電極44と対向して、キャパシタ44aを構成している。
ゲート電極42g、ソース電極42s、ドレイン電極42d、電荷蓄積用電極44は、アルミニウムや銅で形成されている。活性層42aは、アモルファスシリコンで形成されている。そして、ソース電極42s、ドレイン電極42d、及び活性層42aを覆うように、絶縁膜45上には、窒化シリコン(SiN)等からなるTFT保護膜46が形成されている。
このTFT保護膜46上には、TFT42による凹凸構造をなくすように、表面が平坦な第1の平坦化膜47が形成されている。この第1の平坦化膜47は、低誘電率(比誘電率ε=2〜4)の感光性の有機材料(例えば、ポジ型感光性アクリル系樹脂:メタクリル酸とグリシジルメタクリレートとの共重合体からなるベースポリマーに、ナフトキノンジアジド系ポジ型感光剤を混合した材料など)を塗布し、1〜4μmの膜厚に形成したものである。
この第1の平坦化膜47及びTFT保護膜46には、ドレイン電極42dを露出させるコンタクトホール48が形成されている。PD43は、コンタクトホール48を介してTFT42のドレイン電極42dに接続している。PD43は、下部電極43a、半導体層43b、上部電極43cにより形成されている。
下部電極43aは、コンタクトホール48内を覆い、かつTFT42上を覆うように、第1の平坦化膜47上に形成されており、ドレイン電極42dに接続されている。この下部電極43aは、アルミニウムや酸化スズインジウムで形成されている。半導体層43bは、下部電極43a上に積層されている。半導体層43bは、PIN型のアモルファスシリコンであり、下から順にn層、i層、p層が積層されたものである。上部電極43cは、半導体層43b上に形成されている。この上部電極43cは、酸化スズインジウムや酸化亜鉛インジウムなどの透光性の高い材料で形成されている。
このPD43及び第1の平坦化膜47上には、PD43による凹凸構造をなくすように、表面が平坦な第2の平坦化膜49が形成されている。この第2の平坦化膜49は、第1の平坦化膜47と同様の感光性の有機材料を塗布し、1〜4μmの膜厚に形成したものである。
第2の平坦化膜49には、上部電極43cを露呈させるコンタクトホール50が形成されている。そして、このコンタクトホール50を介して上部電極43cに共通電極配線51が接続されている。共通電極配線51は、各PD43の上部電極43cに共通に接続されており、バイアス電圧を各上部電極43cに印加するために用いられる。共通電極配線51は、アルミニウムや銅で形成されている。
第2の平坦化膜49及び共通電極配線51上には、保護絶縁膜52が形成されている。保護絶縁膜52は、TFT保護膜46と同様に、窒化シリコン(SiN)等で形成されている。この保護絶縁膜52上に、粘着層29を介して蛍光体層20が貼り合わされている。
図5において、画素41は、絶縁性基板40上に2次元マトリクス状に配列されている。各画素41には、前述のように、TFT42、PD43、及びキャパシタ44aが含まれている。各画素41は、TFT42を介してゲート配線60とデータ配線61とに接続されている。ゲート配線60は、X方向に延在し、Y方向に複数配列されている。データ配線61は、Y方向に延在し、ゲート配線60と交わるように、X方向に複数配列されている。ゲート配線60は、TFT42のゲート電極42gに接続されている。データ配線61は、TFT42のドレイン電極42dに接続されている。
ゲート配線60の一端は、ゲートドライバ31aに接続されている。データ配線61の一端は、チャージアンプ31bに接続されている。ゲートドライバ31aは、各ゲート配線60に順にゲート駆動電圧を与え、各ゲート配線60に接続されたTFT42をオンさせる。TFT42がオンすると、PD43及びキャパシタ44aに蓄積された電荷がデータ配線61に出力される。
チャージアンプ31bは、データ配線61に出力された電荷を積算して電圧信号に変換する。信号処理部30aは、チャージアンプ31bから出力された電圧信号にA/D変換やゲイン補正処理等を施して画像データを生成する。画像メモリ30bは、フラッシュメモリなどからなり、信号処理部30aにより生成された画像データを記憶する。画像メモリ30bに記憶された画像データは、有線や無線の通信部(図示せず)を介して外部に読み出し可能である。
次に、X線画像検出装置10の製造方法を説明する。まず、図6(A)に示すように、ガラス等で形成された蛍光体支持基板26の表面26a上に、周知のフォトリソグラフィやスクリーン印刷等の技術を用いて、アルミニウム等の金属薄膜からなる光反射膜27及び第1のアライメントマーク28aを形成する。光反射膜27と第1のアライメントマーク28aとは、それぞれ別の製造工程で形成してもよいが、工程数の削減のために、同一の製造工程で形成することも好ましい。
図6(B)に示すように、蛍光体支持基板26の表面26a上に、光反射膜27及び第1のアライメントマーク28aを覆うように感光性ペースト70を塗布し、これを乾燥した後、フォトマスク71を介して感光性ペースト70を露光する。
感光性ペースト70としては、例えば、特開2009−231280号公報に記載された無機微粒子と感光性有機成分を主成分とする材料を用いることができる。この無機微粒子としては、ガラス、セラミック(アルミナやコーディライト)などが好ましく、特に、ガラスが好ましい。前述のように、感光性ペースト70には、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウムなどの粒子を添加することが好ましい。
フォトマスク71には、前述の隔壁24の平面形状に対応した開口部71aが形成されており、この開口部71aを通過した露光光EL(例えば、紫外線)が感光性ペースト70に照射される。本実施形態では、感光性ペースト70は、ネガ型である。この感光性ペースト70を、現像することにより感光した部分が残存し、これを焼成することにより、図6(C)に示すように、隔壁24が形成される。隔壁24には、フォトマスク71の開口部71aに対応する位置に溝部24aが形成される。露光時のフォトマスク71の位置は、第1のアライメントマーク28aを用いて設定される。このため、隔壁24は、第1のアライメントマーク28aに対して、高精度に形成される。
そして、バインダ25aの溶液(結合剤溶液)に、GOS等で形成された蛍光体粒子25bを分散させた蛍光体塗布液を隔壁24上に塗布する。このとき、蛍光体塗布液は、各溝部24a内に流入して流動し、各溝部24a内に一様に充填される。これを乾燥させることにより、図6(D)に示すように、厚みが均一な蛍光体25が形成される。
結合剤溶液は、例えば、ポリビニルブチラール樹脂、ウレタン樹脂脂および可塑剤の混合物を、トルエン、2−ブタノールおよびキシレンの混合溶剤に溶解して撹拌することにより作成される。蛍光体粒子25bは、例えば、平均粒子径が約5μmのGOS粒子であり、蛍光体塗布液に混合し、ボールミルで分散処理される。この結合剤溶液は、例えば、ドクターブレードを用いて塗布される。
以上の工程により、蛍光体層20が完成する。この後、図7に示すように、蛍光体層20上に、アクリル系接合剤等からなる粘着層29を形成し、蛍光体層20を、粘着層29を介して光電変換パネル21の第1表面21aに貼り合わせる。この貼り合わせは、例えば、光電変換パネル21の第2表面21b側からローラ(図示)で光電変換パネル21を蛍光体層20に対して押圧することにより行う。
光電変換パネル21は、絶縁性基板40上に、周知の半導体プロセスにより画素41等を形成することにより製造されたものである。絶縁性基板40のX線入射側の面(第2表面21b)にはグリッド22が形成されている。このグリッド22を形成するには、まず、第2表面21bに対して、フォトリソグラフィ法を用いてパターニング(例えば、ドライエッチング)を施すことにより、前述の複数の凹部21cを形成する。そして、各凹部21cに、鉛等のX線吸収材を蒸着して充填することにより、前述の各金属線22aが形成され、グリッド22が完成する。
また、絶縁性基板40のX線入射側とは反対側の面(第1表面21a)には、TFT42のゲート電極42g及び電荷蓄積用電極44とともに、同一の製造工程で第1のアライメントマーク28aが形成されている。各凹部21cは、第1表面21a側に画素41等を形成した後、第1のアライメントマーク28aに基づいて形成することが好ましい。
蛍光体層20と光電変換パネル21との貼り合わせ時には、例えば、蛍光体支持基板26の蛍光体層20とは反対側から、カメラ72を用いて、蛍光体支持基板26を介して第1及び第2のアライメントマーク28a,28bを撮像し、第1及び第2のアライメントマーク28a,28bの重なり度合いが最も高い位置に蛍光体層20と光電変換パネル21とを位置決めした上で、両者を貼り合わせる。
以上の工程によりFPD11が完成する。この後、FPD11を筐体14内に接着層23を介して取り付けるとともに、信号処理部30aや画像メモリ30bを実装した回路支持基板12、ゲートドライバ31aやチャージアンプ31bを実装したフレキシブルプリント基板31、制御ユニット13を取り付けることにより、X線画像検出装置10が完成する。
次に、X線画像検出装置10の作用を説明する。X線画像検出装置10を用いて撮影を行うには、図8に示すように、撮影者(医師や放射線技師)は、X線画像検出装置10上に被写体81を載置し、被写体81に対向するようにX線源80を配置する。
撮影者がコンソールを操作してX線源80及びX線画像検出装置10に撮影開始を指示すると、X線源80からX線XRが射出され、被写体81を透過したX線XRがX線画像検出装置10の照射面14aに照射される。照射面14aに照射されたX線XRは、筐体14、接着層23を順に通過して、グリッド22に入射する。
グリッド22では、X線XRが被写体81で散乱することにより生じた散乱線が除去される。具体的には、グリッド22は、X方向に平行な複数の金属線22aにより構成されるので、散乱線のうちY方向へ向かう成分が除去される。グリッド22を通過したX線XRは、光電変換パネル21及び粘着層29を通過して蛍光体層20に入射する。
蛍光体層20では、蛍光体25に含まれる複数の蛍光体粒子25bが、入射したX線XRを吸収して可視光を発生する。蛍光体粒子25bにより発生された可視光は、隔壁24の溝部24a内を伝播する。具体的には、蛍光体粒子25bでの発光は、等方的であり、PD43の方向に伝播する可視光は、粘着層29を透過して光電変換パネル21に入射する。逆に、光反射膜27の方向に伝播する可視光は、光反射膜27で反射された後、PD43の方向に伝播し、同様に光電変換パネル21に入射する。また、X方向に伝播する可視光は、隔壁24の表面で反射され、その反射方向に応じて光電変換パネル21または光反射膜27の方向へ伝播を行い、最終的に光電変換パネル21に入射する。このように、各蛍光体25で発生した可視光は、隔壁24によりX方向への拡散が抑えられ、対応するPD43に効率よく入射する。
光電変換パネル21に入射した可視光は、保護絶縁膜52及び第2の平坦化膜49を透過して、PD43に入射する。可視光は、PD43により電荷に変換され、変換された電荷は、PD43及びキャパシタ44aに蓄積される。X線源80からのX線照射が終了すると、ゲートドライバ31aにより、ゲート配線60を介してTFT42のゲート電極42gに順にゲート駆動電圧が印加される。これにより、行方向に並んだTFT42が列方向に順にオンとなり、オンとなったTFT42を介して、PD43及びキャパシタ44aに蓄積された電荷がデータ配線61に出力される。
データ配線61に出力された電荷は、チャージアンプ31bにより電圧信号に変換されて信号処理部30aに入力される。信号処理部30aにより、全画素41分の電圧信号に基づいて画像データが生成され、画像メモリ30bに記憶される。
本実施形態では、グリッド22によりY方向への散乱線成分が除去されたものが、蛍光体層20に入射し、蛍光体層20では、隔壁24によりX方向に向かう光の拡散が抑えられるので、X方向及びY方向に分解能の低下が抑えられる。
また、本実施形態では、蛍光体25は、Y方向に延在する溝部24aに蛍光体塗布液を充填させることにより形成され、各溝部24aは、蛍光体塗布液が一様に充填され、蛍光体25の厚さが均一化されるので、画素41間の感度ばらつきが小さい。
なお、上記実施形態では、隔壁24を、感光性ペーストを用いてフォトリソグラフィ(感光性ペースト法)により形成しているが、特開2009−231280号公報に記載されているように、サンドブラスト法やスクリーン印刷法を用いて形成することも可能である。また、隔壁24は、ガラスペーストに限られず、レジスト材等の他の材料で形成してもよい。また、隔壁24の側面に、金属等で反射膜を形成してもよい。さらに、隔壁24内に、タンタル、鉛、モリブデン等のX線吸収材を混入させることにより、隔壁24に散乱線除去グリッドとしての機能を持たせてもよい。
また、上記実施形態では、図6(D)に示すように、隔壁24の各溝部24a内を蛍光体塗布液で満たすことにより、各溝部24a内を蛍光体25で完全に埋めているが、図9(A)に示すように、隔壁24の各溝部24a内を蛍光体25で完全には埋めずに、一部に空隙24bを残しておき、図9(B)に示すように、この空隙24bを、粘着層29の一部で埋めてもよい。空隙24bの深さは、例えば、10〜20μm程度である。これにより、粘着層29と蛍光体層20との密着性が向上し、蛍光体層20を光電変換パネル21に貼り合わせる際のズレ等が防止される。
また、図9(A)に示すように空隙24bを形成した後、図10(A)に示すように、空隙24bを埋めるように樹脂層90を形成することにより、蛍光体層20の表面を平坦化し、図10(B)に示すように、樹脂層90の表面上に粘着層29を形成してもよい。この樹脂層90の材料としては、蛍光体25より粘度が低い熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂を用いることが好ましい。また、蛍光体25から光電変換パネル21側への可視光の射出効率を高める(樹脂層90の表面での反射を抑える)ために、樹脂層90の屈折率は、蛍光体25の屈折率に近く、かつ蛍光体25の屈折率より低いことが好ましい。具体的には、蛍光体25の屈折率は、バインダ25aの屈折率が支配的であるため、樹脂層90の屈折率は、バインダ25aの屈折率に近く、かつバインダ25aの屈折率より低いことが好ましい。これにより、蛍光体25から樹脂層90への可視光の入射効率が向上する。
このように樹脂層90を設ける場合には、粘着層29を設けず、樹脂層90を光電変換パネル21に直接当接させてもよい。粘着層29を設けない場合には、蛍光体層20と光電変換パネル21との間の接合力が弱いため、蛍光体支持基板26と光電変換パネル21との間に端部封止部(図示せず)を設け、この端部封止部を介して両者を接合することが好ましい。この端部封止部は、蛍光体層20の外周を囲うように、アクリル樹脂等からなる紫外線硬化性樹脂で形成する。
また、図9(A)に示すように空隙24bを形成した後、図11(A)に示すように、蛍光体支持基板26の表面26aからの高さが蛍光体層20より高い壁部91を、蛍光体層20の外周を囲うように形成し、図11(B)に示すように、壁部91で囲われた蛍光体層20上の空間を埋めるように、前述の樹脂層90を形成してもよい。これにより、樹脂層90の表面の平坦性が向上する。
この場合、樹脂層90の表面上に粘着層29を形成し、蛍光体層20を、樹脂層90及び粘着層29を介して光電変換パネル21に貼り合わせてもよいが、粘着層29を設けず、樹脂層90の表面を光電変換パネル21に直接接触させてもよい。このように粘着層29を設けない場合には、蛍光体支持基板26と光電変換パネル21との間に、前述の端部封止部を設けることが好ましい。
また、図12(A)に示すように、隔壁24の溝部24aのうち、最も外側に位置する溝部24aに樹脂を充填することにより、蛍光体層20の外周を囲う壁部92を形成し、図12(B)に示すように、壁部92で囲われた蛍光体層20上の空間を埋めるように、前述の樹脂層90を形成してもよい。この場合も同様に、樹脂層90の表面上に粘着層29を形成してもよいし、粘着層29を形成せずに、樹脂層90を光電変換パネル21に直接当接させてもよい。
また、図9(A)に示すように空隙24bを形成した後、図13に示すように、熱により塑性変形するシート状の樹脂層93を蛍光体層20の表面に押し当て、熱を加えて樹脂層93を変形させることにより、樹脂層93の一部で空隙24bを埋めてもよい。この場合も同様に、樹脂層93の表面上に粘着層29を形成してもよいし、粘着層29を形成せずに、樹脂層93を光電変換パネル21に直接当接させてもよい。樹脂層93は、樹脂層90と同様に、その屈折率は、蛍光体25の屈折率に近いことが好ましい。
また、図9〜図13の例では、隔壁24の各溝部24a内を蛍光体25で完全に埋めずに空隙24bを形成しているが、図14(A)に示すように、蛍光体塗布液を塗布する際に、蛍光体塗布液を各溝部24aから溢れさせ、その表面張力により、溝部24aから突出した凸部25cを蛍光体25に形成することも好ましい。この場合、凸部25cは、X方向への断面形状が、ほぼ半円状となる。図14(B)に示すように、各凸部25cを覆うように前述の粘着層29を形成し、この粘着層29を介して蛍光体層20を光電変換パネル21に貼り合わせればよい。なお、粘着層29に代えて、樹脂層90と同様な樹脂層(図示せず)で凸部25cの表面を覆ってもよい。この場合には、樹脂層の表面上に粘着層29を形成してもよいし、粘着層29を形成せずに、樹脂層を光電変換パネル21に直接当接させてもよい。
このように蛍光体25に凸部25cを設けた場合には、蛍光体25から光電変換パネル21側への可視光の射出効率が高まる(樹脂層90の表面での反射が減少する)。これは、例えば、図15(A)に示すように、蛍光体25の表面が平坦な場合に、その表面に、臨界角より大きな入射角θ1で入射する可視光LTは反射されるが、図15(B)に示すように、蛍光体25に凸部25cを設けた場合には、凸部25cの表面に対する可視光LTの入射角θ2が臨界角より低下し、可視光LTは表面で反射されずに射出されるためである。
また、上記実施形態では、図2に示すように、光電変換パネル21の第2表面21bに凹部21cを形成し、この凹部21cにグリッド22を設けているが、凹部21cを設けずに第2表面21bを平坦面とし、この平坦面上に蒸着や貼り合わせによりグリッド22を形成してもよい。
また、上記実施形態では、図2に示すように、グリッド22を、光電変換パネル21の第2表面21b側に配置しているが、光電変換パネル21の第1表面21a側で、かつ光電変換パネル21と蛍光体層20との間に設けてもよい。例えば、図16に示すように、蛍光体層20の光電変換パネル21側の表面上に、蒸着や貼り合わせによりグリッド22を形成し、グリッド22が形成された蛍光体層20の表面を、粘着層29を介して光電変換パネル21に貼り合わせればよい。
また、上記実施形態では、図2に示すように、蛍光体支持基板26上に光反射膜27を介して形成した蛍光体層20を、粘着層29を介して光電変換パネル21に貼り付けているが、図17に示すように、蛍光体支持基板26の蛍光体層20とは反対側の表面を、粘着層29を介して光電変換パネル21に貼り合わせてもよい。この場合には、光反射膜27は、蛍光体層20の蛍光体支持基板26とは反対側の表面に、蒸着法等で形成する。また、この場合には、グリッド22を、蛍光体支持基板26に設けてもよい。
また、上記実施形態では、図2に示すように、蛍光体層20を、粘着層29を介して光電変換パネル21の第1表面21aに貼り合わせているが、図18に示すように、光電変換パネル21の第1表面21aに蛍光体層20を直接形成してもよい。この場合には、蛍光体支持基板26が不要となる。具体的には、光電変換パネル21の第1表面21a上に、フォトリソグラフィ法により複数の溝部24aを有する隔壁24を形成し、この隔壁24上に蛍光体塗布液を塗布して溝部24a内に充填し、蛍光体塗布液を乾燥させて蛍光体25を形成すればよい。この場合には、光反射膜27は、蛍光体層20の光電変換パネル21とは反対側の表面に形成する。
また、このように光電変換パネル21の第1表面21aに蛍光体層20を直接形成する場合においても、グリッド22を、光電変換パネル21と蛍光体層20との間に設けることが可能である。この場合には、図19に示すように、光電変換パネル21を、画素41が絶縁性基板40よりX線入射側となるように配置し、絶縁性基板40と蛍光体層20との間にグリッド22を設けることが好ましい。この場合には、グリッド22は、絶縁性基板40の蛍光体層20側の表面に設けた凹部内に形成することが好ましい。例えば、通常、絶縁性基板40は、蛍光体層20側の表面にブラスト処理等を行うことにより、薄膜化が行われるので、この薄膜化を行う過程において凹凸を形成し、この凹部にグリッド22を形成した上で表面を平坦化する。また、絶縁性基板40の蛍光体層20側の表面に凹部を形成せずに、蒸着や貼り合わせによりグリッド22を形成してもよい。
また、上記実施形態では、光電変換パネル21は、蛍光体層20のX線入射側に配置されているが、図20に示すように、光電変換パネル21を、蛍光体層20のX線入射側とは反対側に配置してもよい。この場合には、蛍光体支持基板26の蛍光体層20の表面に凹部26bを形成し、この凹部26b内にグリッド22を形成し、このグリッド22が形成された蛍光体層20の表面を、接着層23を介して筐体14の照射面14a側の内面に貼り付けることが好ましい。また、この場合においても、光電変換パネル21の第1表面21aに蛍光体層20を直接形成してもよい。
また、上記実施形態では、グリッド22を構成する金属線22aのY方向への配列ピッチを、PD43のY方向への配列ピッチと同一としているため、グリッド22がモアレ縞として画像に映り込むことが防止されている。金属線22aのY方向への配列ピッチは、PD43のY方向への配列ピッチと同一に限られず、整数倍であればよい。
また、上記実施形態では、FPDに対して固定された静止型のグリッド22を用いているが、X線画像検出装置から取り外し可能なグリッドや、揺動型のグリッドを用いてもよい。
また、上記実施形態では、隔壁24は、X方向への幅W1がXY平面に直交する方向に均一であるが、光電変換パネル21から離れる方向に幅W1が次第に増大するように、各溝部24aをテーパ状としてもよい。
また、上記実施形態では、蛍光体粒子25bとしてGOS粒子を用いているが、蛍光体粒子25bとして、AS:X(ただし、Aは、Y,La,Gd,Luのうちいずれか1つ、Xは、Eu,Tb,Prのうちのいずれか1つ)で表される粒子を用いることが可能である。また、蛍光体粒子25bとして、AS:Xに共付活剤としてセリウム(Ce)またはサマリウム(Sm)を含めたものを用いてもよい。
また、上記実施形態では、TFT42の活性層42aをアモルファスシリコンにより形成しているが、これに代えて、非晶質酸化物(例えば、In−O系)、有機半導体材料、カーボンナノチューブなどにより形成してもよい。
また、上記実施形態では、PD43の半導体層43bをアモルファスシリコンにより形成しているが、これに代えて、有機光電変換材料(例えば、キナクリドン系有機化合物やフタロシアニン系有機化合物)により形成してもよい。アモルファスシリコンは、幅広い吸収スペクトルを持つが、有機光電変換材料は、可視域にシャープな吸収スペクトルを持つため、蛍光体層20で生成された可視光以外の電磁波を吸収することが殆どなく、ノイズを抑制することができる。
また、上記実施形態では、放射線としてX線を用いているが、γ線やα線等、X線以外の放射線を用いてもよい。さらに、上記実施形態では、可搬型の放射線画像検出装置である電子カセッテを例に挙げて本発明を説明しているが、本発明は、立位型や臥位型の放射線画像検出装置や、マンモグラフィ装置等にも適用可能である。
10 X線画像検出装置
20 蛍光体層
21 光電変換パネル
21c 凹部
22 グリッド
22a 金属線
22b 導電性ライン
23 接着層
24 隔壁
24a 溝部
25 蛍光体
25a バインダ
25b 蛍光体粒子
26 蛍光体支持基板
26b 凹部
27 光反射膜
29 粘着層
41 画素
43 フォトダイオード

Claims (11)

  1. 第1の方向に平行な複数の溝部が形成された隔壁と、前記各溝部に充填され、放射線を可視光に変換する蛍光体とを有する蛍光体層と、
    光電変換を行うフォトダイオードを含む画素が、前記各溝部に沿って所定の配列ピッチで複数配列された光電変換パネルと、
    前記第1の方向と直交する第2の方向に平行な複数の金属線により形成され、前記各金属線が、前記蛍光体層より前記放射線の入射側で、かつ前記第1の方向に並ぶ画素の間に対応して配置されたグリッドと、
    を備えることを特徴とする放射線画像検出装置。
  2. 前記グリッド、前記光電変換パネル、前記蛍光体層は、この順番に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の放射線画像検出装置。
  3. 前記光電変換パネルの前記グリッド側の表面には、複数の凹部が形成されており、前記グリッドは、前記凹部内に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の放射線画像検出装置。
  4. 前記蛍光体は、バインダと、このバインダに分散された蛍光体粒子とを含むことを特徴とする請求項1から3いずれか1項に記載の放射線画像検出装置。
  5. 前記第2の方向に隣接する2つの前記溝部の間の前記隔壁の幅は、前記第2の方向に隣接する2つの前記フォトダイオードの間隔より大きいことを特徴とする請求項1から4いずれか1項に記載の放射線画像検出装置。
  6. 前記金属線の前記第1の方向への幅は、前記第1の方向に隣接する2つの2つの前記フォトダイオードの間隔より大きいことを特徴とする請求項5に記載の放射線画像検出装置。
  7. 前記隔壁は、前記蛍光体より屈折率が低いことを特徴とする請求項1から6いずれか1項に記載の放射線画像検出装置。
  8. 前記蛍光体層の前記光電変換パネルと反対側の表面に、前記可視光を反射する光反射層が形成されていることを特徴とする請求項1から7いずれか1項に記載の放射線画像検出装置。
  9. 前記蛍光体層は、蛍光体支持基板上に、前記光反射層を介して形成されており、
    前記蛍光体層の前記蛍光体支持基板とは反対側の表面は、粘着層を介して前記光電変換パネルに貼り合わされていることを特徴とする請求項8に記載の放射線画像検出装置。
  10. 前記隔壁には、放射線吸収材が混入されていることを特徴とする請求項1から9いずれか1項に記載の放射線画像検出装置。
  11. 前記各蛍光体は、前記溝部から前記フォトダイオードに向けて突出し、前記第2の方向への断面形状が半円状の凸部を有することを特徴とする請求項1から10いずれか1項に記載の放射線画像検出装置。
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JPWO2017187854A1 (ja) * 2016-04-27 2019-02-28 東レ株式会社 シンチレータパネルおよびその製造方法、並びに、放射線検出装置

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