JP2014178912A - サーバ移動計画策定支援方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
本発明は仮想サーバ191、192の移動に伴うシステム運用への影響を考慮した、仮想サーバの移動計画の策定支援を行う。
【解決手段】
管理サーバ120において、システム運用中に行われる各構成要素間での通信に関する情報と、通信を行う際に通信対象を識別するための識別方法が移動先に引き継がれるかを示す引き継ぎ情報とを持ち、サーバ移動の後の通信継続可否に基づきシステム運用への影響を判定する。
また、管理サーバ120において、システムに含まれるサーバの構成情報を持ち、引継ぎ情報において、移動先のサーバが特定の条件を満たす場合に識別情報が引き継がれる場合において、移動先のサーバが前記条件を満たすかをサーバの構成情報を用いて判定し、識別情報の引き継ぎ有無を判定する。
【選択図】 図1
本発明は仮想サーバ191、192の移動に伴うシステム運用への影響を考慮した、仮想サーバの移動計画の策定支援を行う。
【解決手段】
管理サーバ120において、システム運用中に行われる各構成要素間での通信に関する情報と、通信を行う際に通信対象を識別するための識別方法が移動先に引き継がれるかを示す引き継ぎ情報とを持ち、サーバ移動の後の通信継続可否に基づきシステム運用への影響を判定する。
また、管理サーバ120において、システムに含まれるサーバの構成情報を持ち、引継ぎ情報において、移動先のサーバが特定の条件を満たす場合に識別情報が引き継がれる場合において、移動先のサーバが前記条件を満たすかをサーバの構成情報を用いて判定し、識別情報の引き継ぎ有無を判定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、サーバを含む情報処理システムの運用方法に関するものであり、特にその移動先の決定を支援する技術に関するものである。
近年の情報システムにおいて、サーバ仮想化技術の普及が進んでいる。サーバ仮想化とは、1つの物理サーバを仮想的に複数のサーバに見せる技術である。サーバ仮想化により提供される仮想的なサーバを仮想サーバと呼ぶ。
サーバ仮想化技術を利用することで、従来に比べサーバの移動を容易に実施することができるようになり、高度なサーバ運用が可能となる。例えば、仮想サーバのライブマイグレーション機能を用いることで、業務無停止でのサーバ保守が実現できる。ライブマイグレーションとは、ある物理サーバ上で稼働する仮想サーバを、OSやアプリケーションを停止することなく、他の物理サーバに移動させる機能である。ファームウェアのアップデートや部品交換といったサーバの保守作業を行う場合、物理サーバの電源を切断する必要があることが多い。そのため、従来は物理サーバ上で稼働するOSやアプリケーションを停止させた後にサーバ保守を実施していた。ライブマイグレーションを利用して、保守対象の物理サーバ上で稼働する仮想サーバを他の物理サーバに移動させた後にサーバ保守を実施することで、業務を停止することなくサーバの保守を行うことができる。
無停止保守などの目的で仮想サーバを移動させる場合、事前に移動計画を立て、どの仮想サーバをどこに移動させるかを決める必要がある。しかし、移動計画の策定は、様々な条件を考慮する必要があるため煩雑な作業である。そのため、移動計画の策定を支援するための技術が求められている。例えば、特許文献1では、移動に要する処理時間の情報を用いて、適切な移動先のサーバを選択する方法が開示されている。なお、本明細書での移動とは、あるサーバで行っている機能を他のサーバで実行可能とするもので、その一例として、保守の際のいわゆる退避も含まれる。
仮想サーバの移動計画の策定においては、仮想サーバの移動がシステム運用へ与える影響を考慮する必要がある。システムの内部には多くの構成要素が存在し、システム運用中には各構成要素の間で様々な通信が行われる。システム運用中に実施していた構成要素間の通信が、仮想サーバの移動に伴い継続不可能となり、システム運用に支障をきたすことがある。特に、ブレードサーバを用いたシステムでは構成要素の数が多く、構成要素間の通信の種類も多いため、システム運用への影響の判定は困難な作業となる。
例えば、ブレードサーバを用いたシステムでは、ブレードシャーシ内に管理モジュールが存在する。システム運用において、ある仮想サーバが、同じブレードシャーシ内に存在する管理モジュールと通信を行うことがある。この場合、仮想サーバが他のブレードシャーシに移動すると、通信すべき管理モジュールも変わるため、適切な通信が継続できなくなる可能性がある。
特許文献1では、移動に要する処理時間を用いた移動先サーバの選択方法が開示されている。しかし、移動先サーバを選択する際、移動がシステム運用に与える影響、特にシステム運用において実施されている各種通信が移動後にも継続できるかどうかについては考慮されていない。そのため、特許文献1では、仮想サーバの移動に伴いシステム運用に問題が発生する可能性を排除することができなかった。
そこで、本発明は仮想サーバの移動に伴うシステム運用への影響を考慮した、仮想サーバの移動計画の策定支援を行うことを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明では、サーバ移動における引継情報を用いて、移動先を決定するものである。より詳細には、移動対象のサーバを管理する管理サーバにおいて、システム運用中に行われる各構成要素間での通信に関する情報と、通信を行う際に通信対象を識別するための識別方法が移動先に引き継がれるかを示す引き継ぎ情報とを持ち、サーバ移動の後の通信継続可否に基づきシステム運用への影響を判定する。
また、管理サーバにおいて、システムに含まれるサーバの構成情報を持ち、引継ぎ情報において、移動先のサーバが特定の条件を満たす場合に識別情報が引き継がれる場合において、移動先のサーバが前記条件を満たすかをサーバの構成情報を用いて判定し、識別情報の引き継ぎ有無を判定する。
本発明を実施することで、サーバの移動がシステム運用に与える影響を事前に判定することができる。これにより、運用管理者はシステム運用への影響を考慮した移動計画を容易に策定することができる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための第1の実施形態について説明する。 本実施形態に関わるシステムの構成例を図1に示す。本システムは、2つのブレードシャーシ100及び110、管理サーバ120、外部スイッチ140から構成される。管理サーバ120と各ブレードシャーシ(100及び110)は、外部スイッチ140を介して接続されている。ブレードシャーシの内部には、ブレードサーバ、管理モジュール、内部スイッチモジュールなどが含まれる。例えば、ブレードシャーシ100は、複数のブレードサーバ(図を簡単化するため、図1には181と182の2つのみ記載)、管理モジュール101、内部スイッチモジュール102を含んでいる。同様に、ブレードシャーシ110は、複数のブレードサーバ(図1には183、184のみ記載)、管理モジュール111、内部スイッチモジュール112を含んでいる。ブレードサーバ上では0個以上の仮想サーバが稼働している。例えば、ブレードサーバ101上では、2つの仮想サーバ(191と192)が稼働している。図1では省略しているが、他のブレードサーバ上でも同様に0個以上に仮想サーバが稼働している。管理サーバ120は、保守内容特定部121、移動サーバ特定部122、移動先候補評価部123のプログラムを備え、保守メニュー131、サーバ構成132、保守内容133、移動計画134、移動先候補情報135、通信情報136、引継ぎ情報137のデータを備える。各プログラムとデータの詳細については後述する。
本実施形態では、ブレードサーバ181の保守を実施する場合を例にとり説明を行う。ブレードサーバ181の保守を実施する際、ブレードサーバ181の電源を切断する必要があるため、業務無停止で保守を実行するにはブレードサーバ181上で稼働している仮想サーバ191及び192を、システム内の他のブレードサーバに移動させる必要がある。
ブレードサーバ181、182、183、184、管理サーバ120は、図2に示すような一般的な構成を持つ計算機201を用いて実現することができる。計算機201は、CPU202、メモリ203、ネットワークに接続するネットワークアダプタ204、ハードディスクなどの記憶媒体に接続するディスクアダプタ205、キーボードやマウスなどの入力装置206、ディスプレイなどの出力装置207によって構成される。計算機201では、CPU202が、メモリ203上に読み込まれたプログラム208を実行することで各機能が実現される。
ブレードサーバ181、182、183、184、管理サーバ120は、図2に示すような一般的な構成を持つ計算機201を用いて実現することができる。計算機201は、CPU202、メモリ203、ネットワークに接続するネットワークアダプタ204、ハードディスクなどの記憶媒体に接続するディスクアダプタ205、キーボードやマウスなどの入力装置206、ディスプレイなどの出力装置207によって構成される。計算機201では、CPU202が、メモリ203上に読み込まれたプログラム208を実行することで各機能が実現される。
以下では、図3に示す処理フローに従い本実施形態における処理の詳細を説明する。
まず、ステップ301において、管理サーバ120の保守内容特定部121は、保守内容入力画面を作成し、管理サーバ120の出力装置207に表示する。保守内容入力画面の例を図4に示す。保守内容入力画面401は、保守作業入力欄402、作業対象入力欄403、決定ボタン404から構成される。保守内容特定部121は、予め保存されている保守メニュー131、サーバ構成132を用いて、保守内容入力画面401に入力支援機能を挿入してもよい。保守メニュー131は、本システムにおいて想定される保守作業の内容を予め登録したデータである。保守メニュー131の例を図5に示す。保守メニュー131はテーブル形式で表現されており、保守メニュー131の各レコードは、保守の具体的な作業内容を示す保守作業フィールド501と、当該保守作業の対象となるシステムの構成要素を示す作業対象フィールド502とを持つ。例えば、代表的な保守作業であるサーバのファームウェアアップデートの場合は、保守作業501は「サーバのファームウェアアップデート」、作業対象502は「ブレードサーバ」となる。
まず、ステップ301において、管理サーバ120の保守内容特定部121は、保守内容入力画面を作成し、管理サーバ120の出力装置207に表示する。保守内容入力画面の例を図4に示す。保守内容入力画面401は、保守作業入力欄402、作業対象入力欄403、決定ボタン404から構成される。保守内容特定部121は、予め保存されている保守メニュー131、サーバ構成132を用いて、保守内容入力画面401に入力支援機能を挿入してもよい。保守メニュー131は、本システムにおいて想定される保守作業の内容を予め登録したデータである。保守メニュー131の例を図5に示す。保守メニュー131はテーブル形式で表現されており、保守メニュー131の各レコードは、保守の具体的な作業内容を示す保守作業フィールド501と、当該保守作業の対象となるシステムの構成要素を示す作業対象フィールド502とを持つ。例えば、代表的な保守作業であるサーバのファームウェアアップデートの場合は、保守作業501は「サーバのファームウェアアップデート」、作業対象502は「ブレードサーバ」となる。
サーバ構成132は、本システムにおけるブレードシャーシ、ブレードサーバ、仮想サーバの構成を登録したデータである。サーバ構成132の例を図6に示す。
サーバ構成132では、ブレードシャーシ識別子フィールド601、ブレードサーバ識別子フィールド602、仮想サーバ識別子604により、各ブレードシャーシ、ブレードサーバ、仮想サーバの包含関係を表現している。サーバ構成132の#01行目から#04行目において、ブレードシャーシ100に対してブレードサーバ181、182、183が登録されている。このことはこれら3つのブレードサーバがブレードシャーシ100内に含まれることを示す。また、サーバ構成132の#01行目から#02行目において、ブレードサーバ181に対して、仮想サーバ191、192が登録されている。このことは、これら2つの仮想サーバがブレードサーバ181上で稼働していることを示す。サーバ構成132の#06行目において、ブレードサーバ185に対して、仮想サーバが「−」印となっているのは、ブレードサーバ185上では仮想サーバが稼働していないことを表す。また、ブレードサーバ構成フィールド603は、各ブレードサーバの構成情報を表す。ここでは、構成情報の例として各ブレードサーバが持つCPU数を格納している。
保守内容特定部121において、保守メニュー131とサーバ構成132を用いて、保守内容入力画面401に入力支援機能を挿入する方法を説明する。保守内容特定部121は、保守内容入力画面401を作成する際、保守メニュー131に含まれる各レコードの保守作業フィールド501の内容を、保守作業入力欄402の入力候補として、リストボックス等により表示してもよい。また、保守内容入力画面401の保守作業欄402に入力された値に応じて、作業対象入力欄403の入力候補を表示してもよい。例えば、保守作業欄402に「サーバのファームウェアアップデート」が入力された場合、保守メニュー131を参照することで、「サーバのファームウェアアップデート」の作業対象が「ブレードサーバ」であることが特定できる。そこで、サーバ構成132を参照して本システムに含まれるブレードサーバの識別子を取得し、作業対象欄403の入力候補として、リストボックス等により表示してもよい。また、保守作業欄402に「バックプレーンの交換」が入力された場合、保守メニュー131を参照することで、「バックプレーンの交換」の作業対象が「ブレードシャーシ」であることが特定できる。そこで、サーバ構成132を参照して本システムに含まれるブレードシャーシの識別子を取得し、作業対象欄403の入力候補として、リストボックス等により表示してもよい。
サーバ構成132では、ブレードシャーシ識別子フィールド601、ブレードサーバ識別子フィールド602、仮想サーバ識別子604により、各ブレードシャーシ、ブレードサーバ、仮想サーバの包含関係を表現している。サーバ構成132の#01行目から#04行目において、ブレードシャーシ100に対してブレードサーバ181、182、183が登録されている。このことはこれら3つのブレードサーバがブレードシャーシ100内に含まれることを示す。また、サーバ構成132の#01行目から#02行目において、ブレードサーバ181に対して、仮想サーバ191、192が登録されている。このことは、これら2つの仮想サーバがブレードサーバ181上で稼働していることを示す。サーバ構成132の#06行目において、ブレードサーバ185に対して、仮想サーバが「−」印となっているのは、ブレードサーバ185上では仮想サーバが稼働していないことを表す。また、ブレードサーバ構成フィールド603は、各ブレードサーバの構成情報を表す。ここでは、構成情報の例として各ブレードサーバが持つCPU数を格納している。
保守内容特定部121において、保守メニュー131とサーバ構成132を用いて、保守内容入力画面401に入力支援機能を挿入する方法を説明する。保守内容特定部121は、保守内容入力画面401を作成する際、保守メニュー131に含まれる各レコードの保守作業フィールド501の内容を、保守作業入力欄402の入力候補として、リストボックス等により表示してもよい。また、保守内容入力画面401の保守作業欄402に入力された値に応じて、作業対象入力欄403の入力候補を表示してもよい。例えば、保守作業欄402に「サーバのファームウェアアップデート」が入力された場合、保守メニュー131を参照することで、「サーバのファームウェアアップデート」の作業対象が「ブレードサーバ」であることが特定できる。そこで、サーバ構成132を参照して本システムに含まれるブレードサーバの識別子を取得し、作業対象欄403の入力候補として、リストボックス等により表示してもよい。また、保守作業欄402に「バックプレーンの交換」が入力された場合、保守メニュー131を参照することで、「バックプレーンの交換」の作業対象が「ブレードシャーシ」であることが特定できる。そこで、サーバ構成132を参照して本システムに含まれるブレードシャーシの識別子を取得し、作業対象欄403の入力候補として、リストボックス等により表示してもよい。
次にステップ302において、保守作業を実施する運用管理者は、出力装置207に表示された保守内容入力画面401を確認し、入力装置206を用いて、これから実施する保守内容を入力する。すなわち、保守内容入力画面401の保守作業欄402及び作業対象欄403に適切な値を入力し、決定ボタン404を押下する。保守内容特定部121は、入力された内容を保守内容133として保存する。保守内容133の例を図7に示す。保守内容特定部121は、保守内容入力画面401の作業対象欄403に入力された値を保守内容133の保守対象フィールド701に、保守作業欄402に入力された値を作業内容フィールド702に格納する。
次にステップ303において、移動サーバ特定部122は、保守内容133とサーバ構成132を用いて移動が必要となる仮想サーバを特定し、移動計画134を生成する。移動計画134の例を図8に示す。移動計画134はテーブル形式で表現されており、移動計画134に含まれる各レコードは移動仮想サーバフィールド801と移動先ブレードサーバフィールド802とを持つ。移動仮想サーバフィールド801は、保守作業に伴い移動が必要となる仮想サーバを表す。移動先サーバブレード802は、当該仮想サーバの移動先のブレードサーバを表す。移動先サーバ特定部122は、保守対象となる構成要素の情報を、保守内容133の保守対象フィールド701から取得する。そして、保守対象に含まれるブレードサーバ上で稼働するそれぞれの仮想サーバを移動対象とする。例えば、図7に示した保守内容133では、保守対象フィールド701の値が「ブレードサーバ181」であることから、ブレードサーバ181以上で稼働するそれぞれの仮想サーバを移動対象とする。ブレードサーバ181上で動作する仮想サーバは、サーバ構成132を参照することで、仮想サーバ191と192の2つであることが特定できる。
移動先サーバ特定部122は、移動対象の仮想サーバの数だけ移動計画134にレコードを追加し、移動仮想サーバフィールド801に移動対象の仮想サーバの情報を格納する。ここで格納する情報は、当該仮想サーバが稼働するブレードサーバの識別子と、当該仮想サーバの識別子を「/」で区切った文字列を使用する。ここでは、移動対象の仮想サーバが191と192の2つであるため、移動計画134には2レコードを追加し、移動仮想サーバフィールド801には、それぞれ「ブレードサーバ181/仮想サーバ191」と「ブレードサーバ181/仮想サーバ192」を格納する。ステップ303の時点では、まだ移動先のブレードサーバは決定していないため、移動計画134のそれぞれのレコードにおいて、移動先ブレードサーバフィールド802は空欄とする。
次に、移動計画134に含まれる各レコードについて、ステップ305からステップ312で説明する処理を順に実行する。以下では、移動計画134の第1レコード(#01行目)の処理を例に取り詳細を説明する。
ステップ305からステップ312の処理は、主に移動先候補評価部123によって実行される。移動先候補評価部123の内部構造を図9に示す。移動先候補評価部123は、移動先候補情報管理部901、保守実施可否判定部902、移動可否判定部903、運用影響判定部903のプログラムを備える。
ステップ305からステップ312の処理は、主に移動先候補評価部123によって実行される。移動先候補評価部123の内部構造を図9に示す。移動先候補評価部123は、移動先候補情報管理部901、保守実施可否判定部902、移動可否判定部903、運用影響判定部903のプログラムを備える。
ステップ305では、移動先候補評価部123の移動先候補情報管理部901が、サーバ構成132を用いて移動先候補情報135を作成する。
移動先候補情報135は、移動先の候補となるブレードサーバや、当該ブレードサーバに対する評価の結果を持つデータである。移動先候補情報135の例を図10に示す。移動先候補情報135はテーブル形式で表現され、各レコードが1つの移動先候補を表す。ブレードサーバフィールド1001は、移動先の候補となるブレードサーバの識別子を表す。保守可否フィールド1002、移動可否フィールド1003、運用影響フィールド1004、コメントフィールド1005は、ステップ1006以降で実施する候補先サーバの評価の結果を格納するためのフィールドである。
移動先候補情報135は、移動先の候補となるブレードサーバや、当該ブレードサーバに対する評価の結果を持つデータである。移動先候補情報135の例を図10に示す。移動先候補情報135はテーブル形式で表現され、各レコードが1つの移動先候補を表す。ブレードサーバフィールド1001は、移動先の候補となるブレードサーバの識別子を表す。保守可否フィールド1002、移動可否フィールド1003、運用影響フィールド1004、コメントフィールド1005は、ステップ1006以降で実施する候補先サーバの評価の結果を格納するためのフィールドである。
移動先候補情報管理部901は、サーバ構成132を参照し、本システムに含まれるブレードサーバの識別子を取得する。そして、本システムに含まれるブレードサーバの数だけ、移動先候補情報135にレコードを追加し、ブレードサーバフィールド1001に各移動先候補のブレードサーバの識別子を登録する。図6に示したサーバ構成132より、本システムに含まれるブレードサーバは181、182、183、184、185、186の6つであることが特定できる。そのため、移動先候補情報135には6レコードを追加し、ブレードサーバフィールド1001には、それぞれ「181」、「182」、「183」、「184」、「185」、「186」を格納する。ステップ305の時点ではまだ移動先の候補となるブレードサーバの評価を実施していないため、保守可否フィールド1002、移動可否フィールド1003、運用影響フィールド1004、コメントフィールド1005は空欄とする。
次に、ステップ306では、移動先候補評価部123の保守実施可否判定部902が、移動先候補の各ブレードサーバに対して移動後の保守の実施可否を判定する。すなわち、保守実施可否判定部902は、移動先候補情報135に含まれる各レコードに対して保守の実施可否を判定し、その結果を移動先候補情報135の保守可否フィールド1002に格納する。移動後の保守の実施可否の判定は、保守内容133の保守対象フィールド701の値を用いて実施する。保守を実施するには、移動対象の仮想サーバを、保守対象構成要素の外部に移動させる必要がある。
そのため、移動先候補情報135のブレードサーバフィールド1001で示される移動先候補のブレードサーバが、保守内容133の保守対象フィールド701で示される保守対象構成要素と一致するもしくは含まれる場合、移動先ブレードサーバが保守対象構成要素の外部ではないと判定し、保守可否フィールド1002に「NG」を格納する。保守可否がNGの場合には、コメントフィールド1005にNGと判定した理由を格納する。移動先候補のブレードサーバが、保守対象構成要素に含まれない場合は、移動先ブレードサーバが保守対象の外部であると判定し、保守可否フィールド1002に「OK」を格納する。ステップ306における保守実施可否の判定を行った後の移動先候補情報135を図11に示す。本実施形態では、保守対象のブレードサーバが181であるため、移動先ブレードサーバが181であるレコード判定のみがNGとなり(図11の#01行目)、その他のレコードは判定がOKとなる(図11の#02行目〜#06行目)。
次に、ステップ307では、移動先候補評価部123の移動可否判定部903が、移動先候補の各ブレードサーバに対して移動の可否判定を行う。
すなわち、移動可否判定部903は、移動先候補情報135に含まれる各レコードに対して移動可否を判定し、その結果を移動先候補情報135の移動可否フィールド1003に格納する。
すなわち、移動可否判定部903は、移動先候補情報135に含まれる各レコードに対して移動可否を判定し、その結果を移動先候補情報135の移動可否フィールド1003に格納する。
移動可否の判定は、移動の前後のブレードサーバの構成を比較することで行う。仮想サーバの移動を行う場合、移動の前後のブレードサーバの構成に関して、様々な制約条件が存在することがある。例えば、仮想サーバを移動するには、移動の前後のブレードサーバにおいて、CPU数が一致していなくてはならないという制約条件が存在することがある。この場合、移動の前後のブレードサーバのCPU数を比較することで、移動の可否を判定する。移動元のブレードサーバは、処理中の移動計画134のレコードにおける、移動仮想サーバフィールド801を参照することで取得できる。移動先のブレードサーバは、処理中の移動先候補情報135のレコードにおける、ブレードサーバフィールド1001を参照することで取得できる。各ブレードサーバの構成情報は、サーバ構成132のブレードサーバ構成フィールド603を参照することで取得できる。ここでは、ブレードサーバの構成情報の例として、サーバ構成132はCPU数の情報を保持している。この他にも、例えばCPU種別、仮想化機構種別、ネットワークアダプタ数、ネットワークアダプタ種別など、仮想サーバを移動する際の制約条件となる構成情報を保持してもよい。以上の情報を用いて、移動前後のブレードサーバの構成(ここではCPU数)を比較し、条件を満たす場合(ここではCPU数が一致する場合)は移動可能であると判定し、移動可否フィールド1003に「OK」を格納する。条件を満たさない場合(ここではCPU数が不一致の場合)は移動不可であると判定し、移動可否フィールド1003に「NG」を格納する。移動可否がNGの場合は、コメントフィールド1005にNGと判定した理由を格納する。ステップ307における移動可否の判定を行った後の移動先候補情報135を図12に示す。
次に、ステップ308では、移動先候補評価部123の運用影響判定部904が、移動先候補の各ブレードサーバに対して、移動を実施した場合のシステム運用への影響判定を行う。ステップ308における運用影響判定の処理の詳細を図16に示す。以下では、図16に示すフローチャートに従い、運用影響判定処理の詳細を説明する。
運用影響判定部904は、移動先候補方法135に含まれる各レコードに対してステップ1602からステップ1607の処理を実行する。ステップ1602では、運用影響判定処理の省略可否を判定する。例えば、処理対象の移動先候補のブレードサーバに対し、ステップ306において既に保守不可と判定されている場合、移動先として当該ブレードサーバが選択される可能性が低いため、運用影響判定処理を省略してもよい。ステップ306の判定結果は、移動先情報135の保守可否フィード1002を参照することで確認できる。保守可否フィールド1002の値が「NG」の場合、既に保守不可と判定されているため運用影響判定処理の省略が可能である。同様に、処理対象の移動先候補のブレードサーバに対し、ステップ307において既に移動不可と判定されている場合、運用影響判定処理を省略してもよい。ステップ307の判定結果は、移動先情報135の移動可否フィールド1003を参照することで確認できる。移動可否フィールド1003の値が「NG」の場合、既に移動不可と判定されているため運用影響判定処理の省略が可能である。
ステップ1602において、省略が可能と判定された場合、運用影響判定処理を省略しステップ1603に進む。ステップ1603では、移動先候補情報135の処理対象レコードの運用影響フィールド1004に、判定処理を省略したことを表す「−」を格納する。その後、ステップ1601に戻り、移動先候補情報135に含まれる次のレコードの処理を行う。
ステップ1602において、省略が不可と判定された場合、ステップ1604に進む。ステップ1604以降の処理では、通信情報136及び引継ぎ情報137を用いて運用への影響判定を行う。
通信情報136は、システム運用において、各構成要素間でどのような通信が行われているかを表すデータである。通信情報136の例を図14に示す。通信情報136はテーブル形式で表現されており、各レコードが1つの通信に関する情報を表す。通信情報136の各レコードは、運用対象フィールド1401、アクセス先フィールド1402、アクセス元フィールド1403、コメントフィールド1404を持つ。運用対象フィールド1401は、当該通信がどの仮想サーバの運用のために実行されているかを示す情報である。アクセス先フィールド1402は、当該通信において、どの構成要素に対して、どのような方法でアクセスしているかを表す情報である。ここでは、アクセス対象であるシステム構成要素を一意に特定する情報とアクセス方法の情報を「@」で区切って表現している。例えば、#01行目のアクセス先フィールドの値「管理モジュール103@IPアドレス」は、管理モジュール103に対してIPアドレスを用いてアクセスしていることを表す。アクセス元フィールド1403は、当該通信のアクセス元であるシステム構成要素を一意に特定する情報である。例えば、#01行目のアクセス元フィールドの値「ブレードサーバ184/仮想サーバ195」は、アクセス元がブレードサーバ184上で稼働する仮想サーバ195であることを表す。コメントフィールド1404には、アクセス先が変更になった場合の影響内容や対策方法を登録する。
引継ぎ情報137は、アクセス方法として使われる各種情報が、移動の前後で引継がれるかどうかを表すデータである。引継ぎ情報137の例を図15に示す。
引継ぎ情報137は、アクセス方法として使われる各種情報が、移動の前後で引継がれるかどうかを表すデータである。引継ぎ情報137の例を図15に示す。
引継ぎ情報137はテーブル形式により表現され、各レコードが1つのアクセス先に対する引継ぎ有無に関する情報を表す。引継ぎ情報137の各レコードは、アクセス先フィールド1501、引継ぎ有無フィールド1502、条件フィールド1503を持つ。アクセス先フィールド1501は、アクセス対象の構成要素の種別を表す情報と、アクセス方法の情報とを「@」で区切って表現している。例えば、#01行目のアクセス先フィールドの値「仮想サーバ@IPアドレス」は、仮想サーバに対してIPアドレスでアクセスすることを表す。引継ぎ有無フィールド1502は、当該アクセス先が移動先に引継がれるかを表す情報である。引継ぎ有無フィールド1502が「有」となっている場合、当該アクセス先の情報は、移動後も引継がれることを表す。例えば、図15の#01行目では、アクセス先フィールド1501の値が「仮想サーバ@IPアドレス」であり、引継ぎ有無フィールド1502の値が「有」である。このことは、仮想サーバのIPアドレスは移動先にも引継がれることを示す。そのため、システム運用において、あるシステム構成要素が仮想サーバにIPアドレスを用いてアクセスしている場合、アクセス元は仮想サーバが移動したことを意識する必要がなく、システム運用に影響は与えない。また、引継ぎ有無フィールド1502の値が「無」となっている場合、当該アクセス先の情報は、移動先に引継がれないことを表す。この場合は、アクセス元が移動を意識する必要がある。すなわち、移動に合わせてアクセス先の情報を変更するなどの対応が必要となる。条件に応じて引継ぎ有無が決まる場合には、引継ぎ有無フィールド1502の値を「条件付有」とし、条件フィールド1503に当該条件を記述する。例えば、図15の#02行目では、アクセス先フィールド1501の値が「管理モジュール@IPアドレス」であり、引継ぎ有無フィールド1502の値が「条件付有」であり、条件フィールド1503の値が「ブレードシャーシ内での移動」であることから、管理モジュールのIPアドレスが、ブレードシャーシ内の移動であれば引継がれ、ブレードシャーシ外への移動であれば引継がれないことを表す。
ステップ1604では、通信情報136に含まれるレコードのうち、処理対象である移動仮想サーバの運用に関するレコードを抽出する。すなわち、通信情報136に含まれるレコードのうち、運用対象フィールド1401の値が、処理対処の移動仮想サーバと一致するレコードを抽出する。例えば、処理対象の移動仮想サーバが191の場合、通信情報136の#01行目と#02行目のレコードを処理対象レコードとして抽出する。
ステップ1604にて処理対象として抽出した通信情報136の各レコードに対し、ステップ1606に示す通信情報毎の影響判定を実施する。ステップ1606における通信情報毎の影響判定処理の詳細を図17に示す。以下では、図17に従って通信情報毎の影響判定処理の詳細を説明する。
ステップ1604にて処理対象として抽出した通信情報136の各レコードに対し、ステップ1606に示す通信情報毎の影響判定を実施する。ステップ1606における通信情報毎の影響判定処理の詳細を図17に示す。以下では、図17に従って通信情報毎の影響判定処理の詳細を説明する。
まず、ステップ1701では、処理対処の通信におけるアクセス先情報の引継ぎ有無を判定する。すなわち、通信情報136の処理対象のレコードのアクセス先フィールド1402の値について、当該アクセス先が移動先に引継がれるかどうかを、引継ぎ情報137の引継ぎ有無フィールド1502を参照することで判定する。
ステップ1701の判定結果が「有」の場合、ステップ1702に進み、移動先候補情報135の運用影響フィールド1004に「影響あり」を格納し、コメントフィールド1005に影響内容や対策方法の情報を格納する。影響内容や対策方法の情報は、通信情報136のコメントフィールド1404に記載されている情報をコピーする。
ステップ1701の判定結果が「無」の場合、ステップ1703に進む。ステップ1703では、移動先候補情報135の運用影響フィールド1004を参照し、すでに当該フィールドに値が格納されているかを確認する。運用影響フィールド1004に、すでに値が格納されている場合、ステップ1704に進み、何もせずに処理を終了する。運用影響フィールド1004に、まだ値が格納されておらず空欄の場合、ステップ1705に進み、当該フィールドに「影響なし」を格納する。ステップ1701の判定結果が「条件付有」の場合、ステップ1706に進み、引継ぎ情報137の条件フィールド1504に記載されている条件を参照し、処理対象の移動先ブレードサーバが当該条件を満たしているかを判定する。ステップ1706において条件を満たす場合、アクセス先情報が引継がれ、システム運用に影響がないため、ステップ1703に進む。ステップ1706において条件を満たさない場合、アクセス先情報が引継がれず、システム運用に影響があるため、ステップ1702に進む。
ステップ1701の判定結果が「有」の場合、ステップ1702に進み、移動先候補情報135の運用影響フィールド1004に「影響あり」を格納し、コメントフィールド1005に影響内容や対策方法の情報を格納する。影響内容や対策方法の情報は、通信情報136のコメントフィールド1404に記載されている情報をコピーする。
ステップ1701の判定結果が「無」の場合、ステップ1703に進む。ステップ1703では、移動先候補情報135の運用影響フィールド1004を参照し、すでに当該フィールドに値が格納されているかを確認する。運用影響フィールド1004に、すでに値が格納されている場合、ステップ1704に進み、何もせずに処理を終了する。運用影響フィールド1004に、まだ値が格納されておらず空欄の場合、ステップ1705に進み、当該フィールドに「影響なし」を格納する。ステップ1701の判定結果が「条件付有」の場合、ステップ1706に進み、引継ぎ情報137の条件フィールド1504に記載されている条件を参照し、処理対象の移動先ブレードサーバが当該条件を満たしているかを判定する。ステップ1706において条件を満たす場合、アクセス先情報が引継がれ、システム運用に影響がないため、ステップ1703に進む。ステップ1706において条件を満たさない場合、アクセス先情報が引継がれず、システム運用に影響があるため、ステップ1702に進む。
以上、ステップ1701〜ステップ1706で説明した通信情報毎の運用への影響判定が終了すると、ステップ1605に戻り、通信情報136の未処理のレコードに対して通信情報毎の運用への影響判定を行う。処理対象として抽出した通信情報136の各レコードの処理が終了すると、ステップ1601に戻り、移動先候補方法135の未処理のレコードに対して移動先候補に対する運用への影響判定を行う。移動先候補135の各レコードの処理が完了すると、ステップ309に進む。
ステップ309では、管理サーバ120の移動先候補情報管理部901が、ブレードサーバ選択画面1801を作成し、管理サーバ120の出力装置に207に表示する。移動先選択画面1801の例を図18に示す。移動先選択画面は、移動元表示欄1802、移動先候補表示欄1803、決定ボタン1805、再評価ボタン1806を持つ。移動先候補情報管理部901は、移動先選択画面1801の移動元表示欄1802に、処理対象の移動仮想サーバを表示する。移動先候補表示欄1803には、ステップ305〜ステップ308にて作成した移動先候補情報135に登録された情報を表示し、さらに移動先を選択するためのラジオボタン1804を表示する。ラジオボタン1804を表示する際、保守可否フィールドもしくは移動可否フィールドの値がNGであるブレードサーバについては、移動先として選択されることを防ぐため、ラジオボタンを入力不可状態として表示してもよい。図18に示した移動先選択画面1801では、ブレードサーバ181は保守可否フィールドの値がNGであることから、ラジオボタンを入力不可状態として表示している。また、ブレードサーバ183は移動可否フィールドの値がNGであることから、ラジオボタンを入力不可状態として表示している。
ステップ310では、運用管理者は移動先選択画面1801の内容を確認し、移動先とするブレードサーバを選択する。ここで、表示された移動先候補の中に適切な移動先ブレードサーバが存在する場合、当該ブレードサーバに対応する選択欄1804を選択し、決定ボタン1805を押下する。適切な移動先ブレードサーバが存在しない場合には、必要に応じてシステム構成の設定や各種設定の変更などを行った後に、再評価ボタン1806を押下する。
ステップ311では、移動先候補情報管理部901が、ステップ310にて入力された内容の種別を判定する。すわなち、ステップ310における入力が再評価ボタン1806の押下だった場合、ステップ305に戻り、再度移動先候補の評価を実施する。ステップ310における入力が、移動先の選択と決定ボタン1805の押下だった場合、ステップ312に進む。
ステップ312では、移動先候補情報管理部901が、ステップ310にて入力された内容に基づき移動計画134を更新する。すなわち、移動計画134の移動先ブレードサーバフィールド802に、ステップ310にて選択されたブレードサーバの識別子を格納する。
ステップ312が終了すると、移動計画134に未処理のレコードが存在する場合には、ステップ304に戻り未処理のレコードに対する処理を実行する。移動計画134に未処理のレコードが存在しない場合には処理を終了させる。
本実施形態では、移動先サーバの候補を評価する際、保守実施可否の判定(ステップ306)、移動可否の判定(ステップ307)、運用への影響判定(ステップ308)を実行しているが、他の方法を用いて評価を実施してもよい。例えば、仮想サーバを移動した後、現状と同等の性能を確保できるか判定することで評価を行ってもよい。また、これらの評価は任意の順番で実行してもよい。
また、本実施形態では、移動対象の各仮想サーバに対して個別に移動先の候補を表示しているが、移動対象の仮想サーバが複数存在する場合には、移動先の候補をまとめて表示してもよい。
また、本実施形態では、移動先サーバの評価を実施した後、移動先サーバの候補を表示しているが(ステップ309)、移動先サーバの候補を表示するのではなく、保守実施可能であり、移動可能であり、運用への影響もない移動先ブレードが存在する場合には、当該ブレードに自動的に仮想サーバを移動してもよい。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための第2の実施形態について説明する。
本発明の第1実施形態では、通信情報136を用いてサーバ移動が運用に与える影響を判定する方法を説明した。本実施形態では、通信モデル1902、構成モデル1903、運用情報1904を用いて通信情報136を作成する方法を説明する。本実施形態で説明する通信情報136の作成は、システムの構築時、システムの構成変更時、サーバの移動計画の策定時などに実行する。
本発明の第1実施形態では、通信情報136を用いてサーバ移動が運用に与える影響を判定する方法を説明した。本実施形態では、通信モデル1902、構成モデル1903、運用情報1904を用いて通信情報136を作成する方法を説明する。本実施形態で説明する通信情報136の作成は、システムの構築時、システムの構成変更時、サーバの移動計画の策定時などに実行する。
本実施形態に関わるシステムの構成例を図19に示す。本システムにおけるブレードシャーシ100、ブレードシャーシ110、外部スイッチ140は、第1実施形態と同様である。管理サーバ120は、第1実施形態にて説明した保守内容特定部121、移動サーバ特定部122、移動先候補評価部123のプログラムを備える(図19では、これらをまとめてプログラム群1905と記載する)。本実施形態の管理サーバ120は、さらに通信情報作成部1901のプログラムを備える。また、管理サーバ120は、第1実施形態にて説明した保守メニュー131、サーバ構成132、保守内容133、移動計画134、移動先候補情報135、通信情報136、引継ぎ情報137のデータを備える(図19では、これらをまとめてデータ群1906と記載する)。本実施形態の管理サーバ120は、さらに通信モデル1902、構成モデル1903、運用情報1904のデータを備える。
通信モデル1902は、システム運用において、各種運用項目を実現するために行われる通信内容を表すデータである。通信モデル1902の例を図21に示す。通信モデル1902はテーブル形式で表現され、各レコードが一つの通信内容を表す。運用項目フィールド2101は、実施する運用項目を表す。アクセス元フィールド2102は、当該運用項目を実施する際に必要となる通信における当該通信のアクセス元の構成要素を表す。アクセス先フィールド2103は、当該運用項目を実施する際に必要となる通信における当該通信のアクセス先の構成用とアクセス方法を表す。アクセス元フィールド2102およびアクセス先フィールド2103は、構成要素の相対的な位置情報を用いて記述する(記述方法の詳細は後述する)。通信モデル1902は、システム運用で使用するハードウェアやソフトウェアの仕様により決まる情報である。そのため、同様のハードウェアやソフトウェアを用いるシステムであれば、共通の通信モデルを利用することができる。
通信モデル1902は、システム運用において、各種運用項目を実現するために行われる通信内容を表すデータである。通信モデル1902の例を図21に示す。通信モデル1902はテーブル形式で表現され、各レコードが一つの通信内容を表す。運用項目フィールド2101は、実施する運用項目を表す。アクセス元フィールド2102は、当該運用項目を実施する際に必要となる通信における当該通信のアクセス元の構成要素を表す。アクセス先フィールド2103は、当該運用項目を実施する際に必要となる通信における当該通信のアクセス先の構成用とアクセス方法を表す。アクセス元フィールド2102およびアクセス先フィールド2103は、構成要素の相対的な位置情報を用いて記述する(記述方法の詳細は後述する)。通信モデル1902は、システム運用で使用するハードウェアやソフトウェアの仕様により決まる情報である。そのため、同様のハードウェアやソフトウェアを用いるシステムであれば、共通の通信モデルを利用することができる。
構成モデル1903は、システムを構成する各要素の関係を表したデータである。構成モデル1903の例を図22に示す。図22では構成モデル1903をツリー形式で表現しているが、他の形式で表現してもよい。構成モデルの各ノード(2201〜2207)は、それぞれシステムの構成要素を表し、各ノードを結ぶ線は各構成要素間の包含関係を表す。例えば、構成モデル1902において、ブレードシャーシ100の子ノードとして、ブレードサーバ181、182、管理モジュール101、内部スイッチモジュール102が存在する。このことは、ブレードシャーシ100がこれらの構成要素を含むことを示す。
運用情報1904は、対象とするシステムにおいてどのような運用が実施されているかを表す情報である。運用情報1904の例を図23に示す。運用情報1904はテーブル形式で表現され、各レコードが一つの運用項目を表す。運用対象フィールド2301は、運用の対象である仮想サーバを表す。運用項目フィールド2302は、対象とする仮想サーバに対して実施する運用項目を表す。パラメータフィールド2303は、運用項目に対する補足情報をパラメータとして記述する。パラメータフィールド2303では、「、」で区切ることで複数パラメータを記述することができる。各パラメータは、キーと値を「=」で区切ることで記述する。運用情報1904は、個々のシステムにおける具体的な運用内容を含むデータであり、システム毎に異なる。
運用情報1904は、対象とするシステムにおいてどのような運用が実施されているかを表す情報である。運用情報1904の例を図23に示す。運用情報1904はテーブル形式で表現され、各レコードが一つの運用項目を表す。運用対象フィールド2301は、運用の対象である仮想サーバを表す。運用項目フィールド2302は、対象とする仮想サーバに対して実施する運用項目を表す。パラメータフィールド2303は、運用項目に対する補足情報をパラメータとして記述する。パラメータフィールド2303では、「、」で区切ることで複数パラメータを記述することができる。各パラメータは、キーと値を「=」で区切ることで記述する。運用情報1904は、個々のシステムにおける具体的な運用内容を含むデータであり、システム毎に異なる。
以下では、図20に示す処理フローに従い、通信情報作成部1901が通信情報136の作成処理の詳細を説明する。本処理では、運用情報1904に含まれる各レコードに対して、ステップ2002から2004の処理を順に実行する。
ステップ2002において、通信情報作成部1901は通信モデル1902を参照し、各運用項目において実施する通信内容を取得する。すなわち、通信情報作成部1901は処理対象の運用情報1904のレコードにおける運用項目フィールド2302の値を取得し、通信モデル1902のレコードの中から、取得した値が運用項目フィールド2101と一致するものを抽出する。例えば、処理対象の運用情報1904のレコードの運用項目フィールド2302が「クラスタ管理」の場合、通信モデル1902のレコードの中から運用項目フィールド2101が「クラスタ管理」であるレコード、すなわち#01行目〜#04行目の4レコードが抽出される。
通信モデル1902を取得する際、抽出した通信モデル1902のレコード内においてパラメータが使用されている場合、パラメータの置換を行う。通信モデル1902のアクセス元フィールドおよびアクセス先フィールド2103では、パラメータを用いて構成要素を記述することができる。本実施形態では、文字列を「{」と「}」で囲むことで、当該文字列がパラメータであることを表現する。通信モデル1902の#01行目のレコードでは、アクセス元フィールド2102の「{ACTIVE}」およびアクセス先フィールド2103の「{STANDBY}」がパラメータである。前述したように、運用情報1904のパラメータフィールド2303では、パラメータのキーと値を記述することができる。そこで、処理対象の運用情報1904のレコードにおけるパラメータフィールド2303を参照してパラメータのキーと値を取得し、抽出した通信モデル1902のレコード内のパラメータに対して置換を行う。例えば、運用情報1904の#01行目では、パラメータとして「ACTIVE=仮想サーバ191」と「STANDBY=仮想サーバ195」が記述されているため、通信モデル1902の#01行目の「{ACTIVE}」を「仮想サーバ191」に、「{STANDBY}」を「仮想サーバ195」にそれぞれ置換する。
ステップ2003において、通信情報作成部1901は構成モデル1903を参照し、位置情報の解決を行う。すなわち、通信情報作成部1901は、ステップ2002で抽出した通信モデル1902のレコード内において、相対的な位置情報が記述されている場合、構成モデル1903を参照することで具体的な構成要素を特定する。通信モデル1902のアクセス元フィールドおよびアクセス先フィールド2103では、相対的な位置情報を用いて構成要素を記述することができる。例えば、通信モデル1902の#01行目のアクセス先フィールドで用いられている「..」は、当該構成要素を含む上位の構成要素を表す。また、「/」は構成要素の区切り文字として使用する。以下では、通信モデル1902の#01行目のアクセス先フィールドに記載された構成要素である「{STANDBY}/../../管理モジュール」を例に取り、位置情報の解決の詳細を説明する。前述したように、ステップ2002において「{STANDBY}」は「仮想サーバ195」に置換される。そのため、「{STANDBY}/..」は、仮想サーバ195を含む上位の構成要素を表す。構成モデル1903を参照することで、仮想サーバ195を含む上位の構成要素はブレードサーバ181であることが特定できる。そのため、位置情報の解決により、「{STANDBY}/..」はブレードサーバ181を示すことになる。同様にして、「{STANDBY}/../..」は、ブレードサーバ181を含む上位の構成要素であることから、ブレードシャーシ1001を示す。さらに「{STANDBY}/../../管理モジュール」は、ブレードシャーシ1001に含まれる管理モジュールであることから、構成モデル1903を参照することで管理モジュール101であることが特定できる。このようにして、位置情報の解決の結果「{STANDBY}/../../管理モジュール」は「管理モジュール101」に置き換えられる。
ステップ2004では、ステップ2002およびステップ2003の結果を用いて、通信情報136を作成する。すなわち、通信情報136の運用対象フィールド1401に、処理対象の運用情報1904のレコードにおける運用対象フィールド2301の値を格納する。また、通信情報136のアクセス先フィールド1402に、ステップ2002にて抽出した通信モデル1902のレコードにおけるアクセス先フィールド2103の値を格納する。さらに、通信情報136のアクセス元フィールド1403に、ステップ2002にて抽出した通信モデル1902のレコードにおけるアクセス元フィールド2102の値を格納する。アクセス先フィールド1402およびアクセス元フィールド1403に値を格納する際には、上述したパラメータの置換および相対位置情報の解決を行った後の値を格納する。ステップ2002において、複数のレコードを抽出した場合は、通信情報136に抽出した数と同数のレコードを追加する。
以上、説明した処理により、通信モデル1902、構成モデル1903、運用情報1904を用いて通信情報136を作成することができる。
Claims (8)
- 仮想化されたシステムを構成する複数のサーバに含まれるいずれかのサーバを他のサーバに移動させるためのサーバ移動計画策定支援方法において、
前記システム運用中に当該システムの構成要素間の通信情報および通信を行う際に通信対象を識別するための識別情報が移動先に引き継がれるかを示す引き継ぎ情報を記憶しておき、
前記記憶された内容に基づいて、移動前サーバから移動後サーバに移動された場合に、当該移動後サーバへ前記移動前サーバの引継情報が引き継がれるかを判定し、
当該判定結果により、前記移動後サーバでの通信可否を判断し、
前記通信可否に基づいて、前記移動に起因する前記システム運用への影響を判定することで、前記移動の可否を判断可能とすることを特徴とするサーバ移動計画策定支援方法。 - 請求項1に記載のサーバ移動計画策定支援方法において、
さらに、前記複数のサーバそれぞれにおける構成情報を記憶しておき、
前記引継情報が引き継がれるかの判定は、前記構成情報が所定の条件を満たすかにより判定することを特徴とするサーバ移動計画策定支援方法。 - 請求項1または2のいずれかに記載のサーバ移動計画策定支援方法において、
前記システム運用への影響を出力することを特徴とするサーバ移動計画策定支援方法。 - 請求項3に記載のサーバ移動計画策定支援方法において、
前記出力は、前記影響についての判定の結果、前記移動が前記システム運用に影響を与える場合に、前記影響の内容を出力することを特徴とするサーバ移動計画策定支援方法。 - 仮想化されたシステムを構成する複数のサーバに含まれるいずれかのサーバを他のサーバに移動させるためのサーバ移動計画策定支援方法を実行する管理サーバにおいて、
前記システム運用中に当該システムの構成要素間の通信情報および通信を行う際に通信対象を識別するための識別情報が移動先に引き継がれるかを示す引き継ぎ情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶された内容に基づいて、移動前サーバから移動後サーバに移動された場合に、当該移動後サーバへ前記移動前サーバの引継情報が引き継がれるかを判定する第1の判定手段と、
当該判定結果により、前記移動後サーバでの通信可否を判断する判断手段と、
前記通信可否に基づいて、前記移動に起因する前記システム運用への影響を判定する第2の判定手段とを有し、前記移動の可否を判断可能とすることを特徴とする管理サーバ。 - 請求項5に記載のサーバ移動計画策定支援方法において、
前記記憶手段は、さらに、前記複数のサーバそれぞれにおける構成情報を記憶しておき、
前記第1の判定手段は、前記構成情報が所定の条件を満たすかにより判定することを特徴とする管理サーバ。 - 請求項5または6のいずれかに記載の管理サーバにおいて、
前記システム運用への影響を出力する出力手段を更に有することを特徴とする管理サーバ。 - 請求項4に記載の管理サーバにおいて、
前記出力手段は、前記判定の結果、前記移動が前記システム運用に影響を与える場合に、前記影響の内容を出力することを特徴とする管理サーバ。
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JP2020071779A (ja) * | 2018-11-01 | 2020-05-07 | 富士通株式会社 | スケジューリングプログラム、スケジューリング方法、およびスケジューリング装置 |
WO2022009410A1 (ja) * | 2020-07-10 | 2022-01-13 | 日本電信電話株式会社 | サーバメンテナンス制御装置、制御方法、及び、プログラム |
-
2013
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