JP2014178051A - 蒸気供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】分離部から負荷機器に供給するフラッシュ蒸気を優先使用する。
【解決手段】蒸気21を使用する負荷機器13のドレン22から発生するフラッシュ蒸気28を分離する分離部14と、分離部から排出されるフラッシュ蒸気を別の負荷機器17に導くフラッシュ蒸気供給ラインL21と、フラッシュ蒸気供給ラインを流れるフラッシュ蒸気の蒸気量Gfsの情報を取得するフラッシュ蒸気情報取得部と、蒸気21を別の負荷機器に導く蒸気供給ラインL13と、蒸気供給ラインを流れる蒸気の供給量を調節する蒸気調節弁V13と、蒸気供給ラインを流れる蒸気の蒸気量Gsの情報を取得する蒸気情報取得部と、別の負荷機器の運転に必要な蒸気量Gからフラッシュ蒸気情報取得部の情報から算出したフラッシュ蒸気の蒸気量を差し引いた差引蒸気量ΔGを得て、差引蒸気量に対し蒸気情報取得部の情報から算出した蒸気の蒸気量を一致させるように蒸気調節弁を制御する制御装置39とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボイラなどの蒸気供給源から供給される蒸気を熱源として使用する負荷機器から排出されるドレンを回収し、このドレンからフラッシュ蒸気を分離し、分離したフラッシュ蒸気を別の負荷機器に供給する蒸気供給システムに関する。
蒸気を熱源として使用するシステムでは、負荷機器から排出されるドレンを回収してその熱を有効利用するようにしており、例えば、回収したドレンを蒸気供給源へ戻したり、別の負荷機器の熱源として利用したりしている。なお、熱を有効利用する方法として、分離部(フラッシュタンク)を用いて回収したドレンからフラッシュ蒸気を分離し、別の負荷機器の熱源として利用する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、ボイラから供給される蒸気を負荷機器である複数の仕上ロールにより使用し、この複数の仕上ロールから排出されるドレンをフラッシュタンクに供給する。すると、フラッシュタンク内の方が仕上ロールよりも圧力が低いため、フラッシュ蒸気が発生する。そして、フラッシュ蒸気を別の負荷機器である連続洗濯機に供給して利用することにより、ボイラから連続洗濯機に供給される蒸気量が節約される。また、特許文献1では、水位センサによりフラッシュタンク内の水位が検出され、フラッシュタンク内の水位に応じて、フラッシュタンクから連続洗濯機に送られる蒸気流量を電磁弁で調整し、この調整に伴ってボイラから連続洗濯機に供給される蒸気流量を電磁弁で調整する。
特開2009−198038号公報
上述したように、別の負荷機器である連続洗濯機においては、フラッシュ蒸気では不足する蒸気量をボイラから供給される蒸気により補われることが、ボイラから連続洗濯機に供給される蒸気量を節約して省エネ効果を図るうえで好ましい。しかし、特許文献1では、フラッシュタンク内の水位に基づき、フラッシュタンクから連続洗濯機に送られる蒸気流量を電磁弁で調整し、この調整に伴ってボイラから連続洗濯機に供給される蒸気流量を電磁弁で調整して、連続洗濯機に供給される蒸気流量の合計を一定に保つ制御をしている。このような特許文献1では、運転条件によっては、フラッシュタンクから連続洗濯機に送られる蒸気流量が全て使用されていない場合、ボイラから連続洗濯機に供給される蒸気量を必要量よりも多めに供給することになる。この結果、フラッシュ蒸気が優先的に使用されず、ボイラからの蒸気が多く使用されてしまい、省エネ効果が十分に得られないことになる。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、分離部から負荷機器に供給するフラッシュ蒸気を優先して使用することのできる蒸気供給システムを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の蒸気供給システムは、蒸気供給源から供給される蒸気を使用する負荷機器から排出されるドレンを回収し、回収した前記ドレンから発生するフラッシュ蒸気を分離する分離部と、前記分離部から排出される前記フラッシュ蒸気を別の負荷機器に導くフラッシュ蒸気供給ラインと、前記フラッシュ蒸気供給ラインを流れる前記フラッシュ蒸気の蒸気量に係わる情報を取得するフラッシュ蒸気情報取得部と、前記蒸気供給源または別の蒸気供給源から供給される蒸気を前記別の負荷機器に導く蒸気供給ラインと、前記蒸気供給ラインに設けられて前記蒸気供給ラインを流れる前記蒸気の供給量を調節する蒸気調節部と、前記蒸気供給ラインを流れる前記蒸気の蒸気量に係わる情報を取得する蒸気情報取得部と、前記別の負荷機器の運転に必要な蒸気量から、前記フラッシュ蒸気情報取得部の情報に基づき算出した前記フラッシュ蒸気の蒸気量を差し引いた差引蒸気量を得て、当該差引蒸気量に対し、前記蒸気情報取得部の情報に基づき算出した前記蒸気の蒸気量を一致させるように前記蒸気調節部を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
この蒸気供給システムによれば、別の負荷機器の運転に必要な蒸気量から、フラッシュ蒸気の蒸気量を差し引いた差引蒸気量を得て、当該差引蒸気量に対し、蒸気の蒸気量を一致させるように蒸気調節部を制御するため、別の負荷機器に供給される蒸気の蒸気量が、別の負荷機器の運転に必要な蒸気量から、フラッシュ蒸気の蒸気量を差し引いた不足分の差引蒸気量となる。このため、別の負荷機器に対して余分な蒸気が供給される事態を防ぐことが可能になる。この結果、分離部から別の負荷機器に供給するフラッシュ蒸気を優先して使用することができる。
また、本発明の蒸気供給システムでは、前記蒸気調節部は、前記蒸気供給ラインに設けられて前記蒸気供給ラインを流れる前記蒸気の供給量を弁の開度により調節し、前記制御部は、前記別の負荷機器の運転に必要な蒸気量から、前記フラッシュ蒸気情報取得部の情報に基づき算出した前記フラッシュ蒸気の蒸気量を差し引いた差引蒸気量を得て、当該差引蒸気量に対し、前記蒸気情報取得部の情報に基づき算出した前記蒸気の蒸気量を一致させるように前記蒸気調節部を制御して前記弁の開度を調節することを特徴とする。
この蒸気供給システムによれば、蒸気供給ラインを流れる蒸気の供給量を蒸気調節部の弁の開度により調節することで、より正確に蒸気の供給量を調節することが可能であり、別の負荷機器に対して余分な蒸気が供給される事態をより防ぐことが可能になる。この結果、分離部から別の負荷機器に供給するフラッシュ蒸気を優先して使用する効果を顕著に得ることができる。
また、本発明の蒸気供給システムでは、前記フラッシュ蒸気情報取得部は、前記分離部に設けられて前記分離部内の第一圧力を検出する第一圧力検出部と、前記フラッシュ蒸気供給ラインに設けられて前記フラッシュ蒸気供給ラインを流れる前記フラッシュ蒸気の供給量を弁の開度により調節するフラッシュ蒸気調節部と、前記フラッシュ蒸気供給ラインにおける前記フラッシュ蒸気調節部よりも前記フラッシュ蒸気の流れ方向下流側に設けられて前記フラッシュ蒸気供給ライン内の第二圧力を検出する第二圧力検出部と、を有し、前記制御部は、前記第一圧力から前記第二圧力を差し引いた差圧、および前記フラッシュ蒸気調節部における前記弁の開度から、前記フラッシュ蒸気の蒸気量を算出することを特徴とする。
この蒸気供給システムによれば、第一圧力検出部が検出した分離部内の第一圧力から第二圧力検出部が検出したフラッシュ蒸気供給ライン内の第二圧力を差し引いた差圧、およびフラッシュ蒸気調節部における弁の開度から、フラッシュ蒸気の蒸気量を算出することで、高価な流量計を使わずにフラッシュ蒸気の蒸気量を算出することが可能になる。この結果、分離部から別の負荷機器に供給するフラッシュ蒸気を優先して使用する効果を低コストで実現することができる。
本発明によれば、分離部から負荷機器に供給するフラッシュ蒸気を優先して使用することができる。
本発明の実施形態に係る蒸気供給システムが適用される蒸気システムを示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る蒸気供給システムにおける制御装置による蒸気調節弁の制御を示すフローチャートである。
以下、本発明を好適に実施するための形態(以下、実施形態という。)につき、詳細に説明する。尚、本発明は以下の実施形態に記載した内容により限定されるものではない。また、以下に記載した実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。更に、以下に記載した実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせてもよいし、適宜選択して用いてもよい。
本実施形態に係る蒸気供給システム16が適用される蒸気システム10の一例を説明する。図1は、本実施形態に係る蒸気供給システム16が適用される蒸気システム10を示す概略構成図である。
蒸気システム10は、図1に示すように、ボイラ(蒸気供給源)11と、スチームヘッダ12と、負荷機器13と、フラッシュタンク(分離部)14と、給水タンク15と、蒸気供給システム16とを備えている。
ボイラ11は、種々の熱源方式によって蒸気21を発生させる蒸気供給源である。ボイラ11は、燃焼式のボイラ、電気式のボイラなど種々の形式のものを用いることができる。ボイラ11は、燃焼式の場合、燃料を燃焼させた際の燃焼熱を熱源として、缶体内の缶水を加熱して蒸気を発生させる。ボイラ11は、燃焼式の場合、燃料としては、例えば、都市ガス、プロパンガス、バイオガスなどの気体燃料や、重油、灯油などの液体燃料が用いられる。ボイラ11は、燃焼式の場合、例えば、貫流ボイラ、炉筒煙管ボイラ、水管ボイラなどが挙げられる。ボイラ11は、電気式の場合、電気ヒータなどを熱源として缶体内の缶水を加熱して蒸気を発生させる。
ボイラ11は、第一蒸気供給ラインL11でスチームヘッダ12と接続されている。第一蒸気供給ラインL11は、ボイラ11とスチームヘッダ12とを接続するラインである。蒸気21は、第一蒸気供給ラインL11を通ってボイラ11からスチームヘッダ12に送気される。
スチームヘッダ12は、蒸気21を溜めるためのものである。本実施形態では、ボイラ11を1台備えているが、複数のボイラ(図示せず)から供給される蒸気がスチームヘッダ12に集められてもよい。
スチームヘッダ12は、第二蒸気供給ラインL12で負荷機器13と接続されている。第二蒸気供給ラインL12は、スチームヘッダ12と負荷機器13とを接続するラインである。蒸気21は、第二蒸気供給ラインL12を通って負荷機器13に送気される。
負荷機器13は、第二蒸気供給ラインL12を通じてスチームヘッダ12から送気される蒸気21を加熱源または動力源などに使用する。本実施形態において、負荷機器13は、蒸気21を加熱源として使用する。蒸気21は、負荷機器13内の図示しない蒸気供給通路を通過する際に、潜熱を失って一部が凝縮し、高圧高温のドレン(凝縮水)22となる。負荷機器13は、高圧蒸気負荷機器または中圧蒸気負荷機器など1つ以上の負荷機器を含んでいる。したがって、ドレン22は、高圧蒸気負荷機器または中圧蒸気負荷機器など1つ以上の負荷機器で加熱源として用いられた蒸気21から生じる。
負荷機器13は、ドレン供給ラインL14で、蒸気供給システム16におけるフラッシュタンク14と接続されている。負荷機器13は、上述したように、供給された蒸気21を加熱源として使用し、蒸気21を使用した際にドレン22を生じる。このドレン22がドレン供給ラインL14を通じて排出され、フラッシュタンク14に供給される。ドレン供給ラインL14は、ドレン供給ラインL14の途中にスチームトラップ24が設けられている。スチームトラップ24は、負荷機器13から排出されるドレン22のみを通過させる。したがって、負荷機器13からドレン供給ラインL14を通じて排出され、スチームトラップ24を通過したドレン22のみが、フラッシュタンク14に供給される。
フラッシュタンク14は、ドレン供給ラインL14を通じて負荷機器13から排出されるドレン22を回収する。そして、フラッシュタンク14内で、回収したドレン22からフラッシュ蒸気28が発生する。フラッシュタンク14内の方がドレン供給ラインL14内よりも圧力が低いため、フラッシュタンク14に供給されたドレン22からフラッシュ蒸気28が発生し分離される。また、フラッシュタンク14は、安全弁V24を備えている。フラッシュタンク14内が異常高圧となったときなどには、安全弁V24が開かれてフラッシュタンク14内を減圧するようにしている。
フラッシュタンク14は、水位検出器31が設けられている。水位検出器31は、フラッシュタンク14の外部に設けられている。水位検出器31は、フラッシュタンク14内のドレン22の水位を検出する。水位検出器31は、水位検出筒31Aと、フロート31Bと、水位センサ31Cとを含む。水位検出筒31Aは、フラッシュタンク14の外部の側面に沿って上下方向に立てて設けられている。水位検出筒31Aは、その下部側内部がフラッシュタンク14の底部側内部と連絡管31Dで連通されている。また、水位検出筒31Aは、その上部側内部がフラッシュタンク14の上部側内部と連絡管31Eで連通されている。
水位センサ31Cは、水位検出筒31A内に設けられたフロート31Bの高さを検知して水位検出筒31A内のドレン22の水位を検知する。水位検出筒31Aは、その内部に連絡管31Dを通じてフラッシュタンク14からドレン22が流れることで、フラッシュタンク14のドレン22の水位と水位検出筒31A内のドレン22の水位とが略同等になる。このため、水位センサ31Cは、水位検出筒31A内のフロート31Bの高さを検出することで、水位検出筒31A内のドレン22の水位を検出する。
また、フラッシュタンク14は、ドレン排出ラインL22およびブロー排水ラインL23が接続されている。
ドレン排出ラインL22は、一端がフラッシュタンク14に接続され、他端が給水タンク15に接続されている。ドレン排出ラインL22は、ドレン22をフラッシュタンク14から排出するラインである。ドレン22は、ドレン排出ラインL22を通ってフラッシュタンク14から給水タンク15に流入する。また、ドレン排出ラインL22は、ドレン排出弁V22が設けられている。ドレン排出弁V22は、ドレン排出ラインL22を流れるドレン22の流量を弁の開度により調節するものである。例えば、上述の水位センサ31Cの検出により水位が上昇した場合、後述のドレン排出弁V22の開度を大きくし、水位が下降した場合は、ドレン排出弁V22の開度を小さくする。また、ドレン排出ラインL22は、ドレン排出弁V22と、ドレン排出ラインL22がバイパスラインL15と接続する位置との間に逆止弁V27が設けられている。逆止弁V27は、ドレン22をバイパスラインL15に流した場合に、フラッシュタンク14側へドレン22が流れるのを防止する。
ブロー排水ラインL23は、ドレン排出ラインL22の途中、具体的にはフラッシュタンク14とドレン排出弁V22との間から分岐して設けられている。ブロー排水ラインL23は、ドレン22をフラッシュタンク14から外部に排出するラインである。また、ブロー排水ラインL23は、ブロー排水弁V23が設けられている。ブロー排水弁V23は、ブロー排水ラインL23を開閉するものである。すなわち、ブロー排水弁V23は、開くことでブロー排水ラインL23を流れるドレン22を排出する。一方、ブロー排水弁V23は、閉じることでブロー排水ラインL23からのドレン22の排出を止める。
給水タンク15は、ドレン22を溜めるためのものである。給水ラインL16でボイラ11と接続されている。給水タンク15内のドレン22は、蒸気21を発生させるための水25として給水ラインL16を通じてボイラ11に供給される。また、給水タンク15は、補給水26が供給される。給水タンク15に供給されるドレン22だけではボイラ11に供給される水が不足する場合に、補給水26が給水タンク15に供給され、ボイラ11に水25として供給される。
なお、フラッシュタンク14にドレン22を供給するドレン供給ラインL14は、スチームトラップ24とフラッシュタンク14との間となる位置にバイパスラインL15が接続されている。バイパスラインL15は、ドレン供給ラインL14とドレン排出ラインL22の途中とを接続するラインである。すなわち、バイパスラインL15は、ドレン供給ラインL14を流れるドレン22を給水タンク15に供給する。バイパスラインL15は、バイパスラインL15の途中にバイパス排出弁V11が設けられている。バイパス排出弁V11は、バイパスラインL15においてドレン22を排出するものである。バイパス排出弁V11は、ドレン排出弁V22の故障時、ドレン排出ラインL22内の詰まりなどにより、フラッシュタンク14内の水位が通常の設定範囲よりさらに高い水位などになった場合などに、開放されることで、ドレン22をフラッシュタンク14に通さずにバイパスラインL15を通して給水タンク15に供給する。
蒸気供給システム16は、図1に示すように、上述したフラッシュタンク(分離部)14と、フラッシュ蒸気供給ラインL21と、フラッシュ蒸気利用負荷機器(別の負荷機器)17と、フラッシュ蒸気調節弁(フラッシュ蒸気調節部)V21と、第三蒸気供給ライン(蒸気供給ライン)L13と、蒸気調節弁(蒸気調節部)V13と、フラッシュタンク圧力センサ(第一圧力検出部)35と、フラッシュ蒸気圧力センサ(第二圧力検出部)36と、フラッシュ蒸気流量検出センサ(フラッシュ蒸気流量検出部)37と、蒸気流量検出センサ(蒸気流量検出部)38と、制御装置(制御部)39と、を備えている。
フラッシュタンク14は、上述したように構成されており、フラッシュ蒸気供給ラインL21でフラッシュ蒸気利用負荷機器17と接続されている。
フラッシュ蒸気供給ラインL21は、一端がフラッシュタンク14に接続され、他端がフラッシュ蒸気利用負荷機器17に接続されている。フラッシュ蒸気供給ラインL21は、フラッシュタンク14にて発生したフラッシュ蒸気28をフラッシュタンク14から排出させフラッシュ蒸気利用負荷機器17に導くラインである。フラッシュ蒸気供給ラインL21は、フラッシュ蒸気供給ラインL21の途中に、減圧弁V25が設けられている。フラッシュ蒸気28は、フラッシュタンク14からフラッシュ蒸気供給ラインL21を通って、減圧弁V25で減圧された後、フラッシュ蒸気利用負荷機器17に送気される。フラッシュ蒸気供給ラインL21は、フラッシュタンク14と減圧弁V25との間に、逆止弁V26が設けられている。逆止弁V26は、後述する第三蒸気供給ラインL13を通じて供給される減圧蒸気27がフラッシュタンク14側へ流れるのを防止する。
なお、フラッシュ蒸気供給ラインL21は、フラッシュタンク14とフラッシュ蒸気調節弁V21との間に内圧調節用ラインL24が接続されている。内圧調節用ラインL24は、フラッシュ蒸気28の一部をフラッシュ蒸気供給ラインL21から外部に排出する。内圧調節用ラインL24は、内圧調節用ラインL24の途中に内圧調節弁V28が設けられている。内圧調節弁V28は、フラッシュ蒸気供給ラインL21内の圧力が所定圧力以上になった場合に、開いて圧力を外部に逃がし、フラッシュ蒸気供給ラインL21内の圧力が所定圧力以上の高圧にならないように調節するために用いられる。
フラッシュ蒸気調節弁V21は、フラッシュ蒸気供給ラインL21に設けられている。フラッシュ蒸気調節弁V21は、フラッシュタンク14と逆止弁V26との間に設けられ、フラッシュ蒸気供給ラインL21を通るフラッシュ蒸気28の流量を調節するものである。
フラッシュ蒸気利用負荷機器17は、加熱源または動力源などとして、フラッシュ蒸気供給ラインL21を通じてフラッシュタンク14から排出されるフラッシュ蒸気28を使用する。フラッシュ蒸気利用負荷機器17は、1つ以上の低圧蒸気負荷機器を含む。
第三蒸気供給ラインL13は、一端がスチームヘッダ12に接続され、他端がフラッシュ蒸気供給ラインL21の途中であって減圧弁V25とフラッシュ蒸気利用負荷機器17との間に接続されている。すなわち、第三蒸気供給ラインL13は、フラッシュ蒸気供給ラインL21の一部を介してスチームヘッダ12とフラッシュ蒸気利用負荷機器17とを接続する。第三蒸気供給ラインL13は、第三蒸気供給ラインL13の途中に減圧弁V12が設けられている。スチームヘッダ12から第三蒸気供給ラインL13に送られる蒸気21は、減圧弁V12を通過した後、減圧蒸気27となる。スチームヘッダ12から第三蒸気供給ラインL13を流れる蒸気21は、減圧弁V12で減圧蒸気27として、フラッシュ蒸気供給ラインL21の一部を通じてフラッシュ蒸気利用負荷機器17に送気される。このため、フラッシュ蒸気利用負荷機器17は、第三蒸気供給ラインL13およびフラッシュ蒸気供給ラインL21の一部を通じ、スチームヘッダ12から減圧弁V12を通過した減圧蒸気27を使用する。
蒸気調節弁V13は、第三蒸気供給ラインL13において、減圧弁V12と、第三蒸気供給ラインL13がフラッシュ蒸気供給ラインL21に接続される位置との間に設けられている。蒸気調節弁V13は、第三蒸気供給ラインL13を通る減圧蒸気27の流量を調節するものである。
フラッシュタンク圧力センサ35は、フラッシュタンク14に設けられている。フラッシュタンク圧力センサ35は、フラッシュタンク14内の圧力を検出する。
フラッシュ蒸気圧力センサ36は、フラッシュ蒸気供給ラインL21においてフラッシュ蒸気調節弁V21と逆止弁V26との間であって、フラッシュ蒸気調節弁V21よりもフラッシュ蒸気28の流れ方向下流側に設けられている。フラッシュ蒸気圧力センサ36は、フラッシュ蒸気供給ラインL21内の圧力を検出する。
フラッシュ蒸気流量検出センサ37は、フラッシュ蒸気供給ラインL21においてフラッシュ蒸気調節弁V21と逆止弁V26との間に設けられている。フラッシュ蒸気流量検出センサ37は、フラッシュ蒸気供給ラインL21を流れるフラッシュ蒸気28の流量を検出する。
蒸気流量検出センサ38は、第三蒸気供給ラインL13においてスチームヘッダ12と減圧弁V12との間に設けられている。蒸気流量検出センサ38は、第三蒸気供給ラインL13を流れる蒸気21の流量を検出する。
制御装置39は、蒸気供給システム16を制御する。制御装置39は、例えば、CPUとメモリとを含むコンピュータである。制御装置39は、本実施形態では、フラッシュ蒸気調節弁V21の開度を制御するための制御信号を出力する。また、制御装置39は、蒸気調節弁V13の開度を制御するための制御信号を出力する。さらに、制御装置39は、フラッシュタンク圧力センサ35、フラッシュ蒸気圧力センサ36、フラッシュ蒸気流量検出センサ37、蒸気流量検出センサ38が電気的に接続され、各センサ35,36,37,38から入力される電気信号に基づいて、蒸気供給システム16を制御する。
この制御装置39は、フラッシュ蒸気調節弁V21に制御信号を出力した場合、この制御信号からフラッシュ蒸気調節弁V21の開度を取得し、フラッシュ蒸気調節弁V21のCv値を算出する。なお、Cv値とは、弁の容量係数を示す数値であり、弁の開度を一定にし、その弁の前後の差圧を1psi(6.895kPa)に保ち、60°F(約15.5℃)の水が1分間に流れる量をUS gal/min(1US gal=3.785L)で表した数値をいう。ここで、制御装置39は、フラッシュ蒸気調節弁V21の前後の差圧を、フラッシュタンク圧力センサ35およびフラッシュ蒸気圧力センサ36から入力される電気信号に基づき取得する。そして、制御装置39は、これら、フラッシュ蒸気調節弁V21のCv値、およびフラッシュ蒸気調節弁V21の前後の差圧から、フラッシュ蒸気28の蒸気量Gfsを算出する。すなわち、本実施形態において、フラッシュ蒸気調節弁V21、フラッシュタンク圧力センサ35およびフラッシュ蒸気圧力センサ36は、フラッシュ蒸気28の蒸気量Gfsに係わる情報を取得する第一フラッシュ蒸気情報取得部(フラッシュ蒸気情報取得部)として構成されている。
また、制御装置39は、フラッシュ蒸気流量検出センサ37から入力される電気信号に基づき、フラッシュ蒸気供給ラインL21を流れるフラッシュ蒸気28の流量を取得し、このフラッシュ蒸気28の流量から、フラッシュ蒸気28の蒸気量Gfsを算出することも可能である。すなわち、本実施形態において、フラッシュ蒸気流量検出センサ37は、フラッシュ蒸気28の蒸気量Gfsに係わる情報を取得する第二フラッシュ蒸気情報取得部(フラッシュ蒸気情報取得部)として構成されている。なお、本実施形態に係る蒸気供給システム16では、第一フラッシュ蒸気情報取得部と第二フラッシュ蒸気情報取得部とは、少なくとも一方を備えていればよい。
また、制御装置39は、蒸気流量検出センサ38から入力される電気信号に基づき、第三蒸気供給ラインL13を流れる蒸気21の流量から、蒸気21の蒸気量Gsを取得する。すなわち、本実施形態において、蒸気流量検出センサ38は、蒸気21の蒸気量Gsに係わる情報を取得する蒸気情報取得部として構成されている。なお、第三蒸気供給ラインL13を流れる蒸気21の流量は、上述したように蒸気調節弁V13により調節される。つまり、蒸気21の蒸気量Gsは、蒸気調節弁V13により調節される。
また、制御装置39は、フラッシュ蒸気利用負荷機器17の定常運転に必要な蒸気量Gの情報が予めメモリに記憶されている。そして、フラッシュ蒸気利用負荷機器17は、フラッシュタンク14からフラッシュ蒸気供給ラインL21を介してフラッシュ蒸気28が供給され、ボイラ11(スチームヘッダ12)から、第三蒸気供給ラインL13を介して蒸気21が供給される。このため、フラッシュ蒸気利用負荷機器17の定常運転に必要な蒸気量Gは、上述したフラッシュ蒸気28の蒸気量Gfsと、蒸気21の蒸気量Gsとの合計となる。そして、本実施形態では、フラッシュ蒸気利用負荷機器17は、加熱源としてフラッシュ蒸気28を有効に使用するために、減圧蒸気27(蒸気21)よりも優先して使用する。従って、制御装置39は、フラッシュ蒸気利用負荷機器17の定常運転に必要な蒸気量Gからフラッシュ蒸気28の蒸気量Gfsを差し引いた差引蒸気量ΔGを得て、この差引蒸気量ΔGが正の数値である場合、すなわち、フラッシュ蒸気利用負荷機器17の定常運転に必要な蒸気量Gに対してフラッシュ蒸気28の蒸気量Gfsでは不足する場合、この不足分の差引蒸気量ΔGに応じた蒸気21の蒸気量Gsをフラッシュ蒸気利用負荷機器17に供給するように蒸気調節弁V13を制御する。
図2は、制御装置39による蒸気調節弁V13の制御を示すフローチャートである。図2では、上述したフラッシュ蒸気利用負荷機器17を起動させる手順を含めて示している。なお、本実施形態において、フラッシュ蒸気利用負荷機器17の起動の際、ボイラ11により蒸気21を発生させてスチームヘッダ12に蒸気21が集められている状態にあることとする。さらに、フラッシュ蒸気利用負荷機器17の起動の際、スチームヘッダ12から供給された蒸気21により負荷機器13が定常運転されており、かつ負荷機器13からドレン22がフラッシュタンク14に供給されて、フラッシュタンク14においてフラッシュ蒸気28が発生している状態にあることとする。また、フラッシュ蒸気利用負荷機器17の起動前において、フラッシュ蒸気供給ラインL21に設けられたフラッシュ蒸気調節弁V21は閉じられた状態にある。また、フラッシュ蒸気利用負荷機器17の起動前において、第三蒸気供給ラインL13に設けられた蒸気調節弁V13は閉じられた状態にある。さらに、負荷機器13の起動前において、制御装置39は、フラッシュ蒸気利用負荷機器17の定常運転に必要な蒸気量Gが予め記憶されている。
フラッシュ蒸気利用負荷機器17の起動にあたり、制御装置39は、フラッシュ蒸気調節弁V21を開く(ステップS1)。この場合、フラッシュ蒸気調節弁V21の開度は、全てのフラッシュ蒸気28をフラッシュ蒸気供給ラインL21で送る開度(全開)とする。フラッシュ蒸気調節弁V21を開くことで、フラッシュ蒸気供給ラインL21を通じてフラッシュ蒸気28がフラッシュ蒸気利用負荷機器17に供給される。ここで、制御装置39は、第一フラッシュ蒸気情報取得部または第二フラッシュ蒸気情報取得部におけるフラッシュ蒸気28の蒸気量Gfsに係わる情報に基づいて蒸気量Gfsを算出する(ステップS2)。さらに、制御装置39は、フラッシュ蒸気利用負荷機器17の定常運転に必要な蒸気量Gから蒸気量Gfsを差し引いた差引蒸気量ΔGを得る(ステップS3)。そして、差引蒸気量ΔGが正の数値であり、フラッシュ蒸気利用負荷機器17の定常運転に必要な蒸気量Gに対してフラッシュ蒸気28の蒸気量Gfsが差引蒸気量ΔGの分不足する場合(ステップS4:Yes)、制御装置39は、蒸気調節弁V13を開く(ステップS5)。このステップS5に続き、制御装置39は、蒸気情報取得部における蒸気21の蒸気量Gsに係わる情報に基づいて蒸気量Gsを算出する(ステップS6)。そして、算出した蒸気量Gsと不足分の差引蒸気量ΔGとが一致した場合(ステップS7:Yes)、制御装置39は、蒸気調節弁V13の開度を維持し(ステップS8)、本制御を終了する。一方、算出した蒸気量Gsと不足分の差引蒸気量ΔGとが一致していない場合(ステップS7:No)、制御装置39は、蒸気量Gsと差引蒸気量ΔGとが一致するように蒸気調節弁V13の開度を調節する(ステップS9)。すなわち、制御装置39は、ステップS9において蒸気調節弁V13の開度を調節した後、ステップS6に戻って蒸気調節弁V13の開度を調節した後の蒸気量Gsを算出し、ステップS7で蒸気量Gsと差引蒸気量ΔGとが一致したかを確認する。
なお、ステップS4において、フラッシュ蒸気利用負荷機器17の定常運転に必要な蒸気量Gに対してフラッシュ蒸気28の蒸気量Gfsが不足していない場合(ステップS4:No)、制御装置39は、フラッシュ蒸気調節弁V21の開度を維持して本制御を終了する。
また、本制御の終了後、フラッシュ蒸気利用負荷機器17の運転状態が変化した場合、制御装置39は、ステップS2以下の制御を行う。この場合、図には明示しないが、ステップS4において、フラッシュ蒸気利用負荷機器17の定常運転に必要な蒸気量Gに対してフラッシュ蒸気28の蒸気量Gfsが不足していない場合(ステップS4:No)、制御装置39は、蒸気調節弁V13を閉じ、本制御を終了する。
ところで、図には明示しないが、上述したステップS4において、差引蒸気量ΔGが負の数値であり、フラッシュ蒸気利用負荷機器17の定常運転に必要な蒸気量Gに対してフラッシュ蒸気28の蒸気量Gfsが差引蒸気量ΔGの分多い場合、制御装置39は、フラッシュ蒸気調節弁V21の開度を小さく制御した後、ステップS2に戻り蒸気量Gfsを算出し、ステップS3において差引蒸気量ΔGを得て、ステップS4において差引蒸気量ΔGの分の過不足を判断してもよい。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更をすることが可能である。例えば、上述した実施形態では、蒸気供給源としてのボイラ11で発生した蒸気21をスチームヘッダ12に集め、このスチームヘッダ12から第三蒸気供給ラインL13を通じてフラッシュ蒸気利用負荷機器17に減圧蒸気27を供給するように構成されている。これに限らず、図には明示しないが、別の蒸気供給源(例えば別のボイラ)から第三蒸気供給ラインL13と同様に構成されたラインを通じてフラッシュ蒸気利用負荷機器17に減圧蒸気27を供給するようにしてもよい。
また、本実施形態における弁は、ラインを流れる流体の流れを調節するためのものであり、図には明示しないが、弁体が弁座に対してスライド移動して当接・離隔する構成の他、弁体が回動して流路を開閉する構成や、オリフィスの開いた弁体をスライド移動させて流路を開閉する構成など、何らかの手段により流路断面積を調節する構成であれば、様々な形態のものを適用することが可能である。
このように、本実施形態に係る蒸気供給システム16は、ボイラ(蒸気供給源)11から供給される蒸気21を使用する負荷機器13から排出されるドレン22を回収し、回収したドレン22から発生するフラッシュ蒸気28を分離するフラッシュタンク(分離部)14と、フラッシュタンク14から排出されるフラッシュ蒸気28をフラッシュ蒸気利用負荷機器(別の負荷機器)17に導くフラッシュ蒸気供給ラインL21と、フラッシュ蒸気供給ラインL21を流れるフラッシュ蒸気28の蒸気量Gfsに係わる情報を取得する第一フラッシュ蒸気情報取得部または第二フラッシュ蒸気情報取得部と、ボイラ11または別の蒸気供給源から供給される蒸気21をフラッシュ蒸気利用負荷機器17に導く第三蒸気供給ライン(蒸気供給ライン)L13と、第三蒸気供給ラインL13に設けられて第三蒸気供給ラインL13を流れる蒸気21の供給量を調節する蒸気調節弁(蒸気調節部)V13と、第三蒸気供給ラインL13を流れる蒸気21の蒸気量Gsに係わる情報を取得する蒸気情報取得部と、フラッシュ蒸気利用負荷機器17の運転に必要な蒸気量Gから、第一フラッシュ蒸気情報取得部または第二フラッシュ蒸気情報取得部の情報に基づき算出したフラッシュ蒸気28の蒸気量Gfsを差し引いた差引蒸気量ΔGを得て、当該差引蒸気量ΔGに対し、蒸気情報取得部の情報に基づき算出した蒸気21の蒸気量Gsを一致させるように蒸気調節弁V13を制御する制御装置(制御部)39と、を有する。
この蒸気供給システム16によれば、フラッシュ蒸気利用負荷機器17の運転に必要な蒸気量Gから、フラッシュ蒸気28の蒸気量Gfsを差し引いた差引蒸気量ΔGを得て、当該差引蒸気量ΔGに対し、蒸気21の蒸気量Gsを一致させるように蒸気調節弁V13を制御するため、フラッシュ蒸気利用負荷機器17に供給される蒸気21の蒸気量Gsが、フラッシュ蒸気利用負荷機器17の運転に必要な蒸気量Gから、フラッシュ蒸気28の蒸気量Gfsを差し引いた不足分の差引蒸気量ΔGとなる。このため、フラッシュ蒸気利用負荷機器17に対して余分な蒸気21が供給される事態を防ぐことが可能になる。この結果、フラッシュタンク14からフラッシュ蒸気利用負荷機器17に供給するフラッシュ蒸気28を優先して使用することができる。
また、本実施形態に係る蒸気供給システム16では、蒸気調節弁V13は、第三蒸気供給ラインL13に設けられて第三蒸気供給ラインL13を流れる蒸気21の供給量を弁の開度により調節し、制御装置39は、フラッシュ蒸気利用負荷機器17の運転に必要な蒸気量Gから、フラッシュ蒸気情報取得部の情報に基づき算出したフラッシュ蒸気28の蒸気量Gfsを差し引いた差引蒸気量ΔGを得て、当該差引蒸気量ΔGに対し、蒸気情報取得部の情報に基づき算出した蒸気21の蒸気量Gsを一致させるように蒸気調節弁V13を制御して弁の開度を調節する。
この蒸気供給システム16によれば、第三蒸気供給ラインL13を流れる蒸気21の供給量を蒸気調節弁V13の弁の開度により調節することで、より正確に蒸気21の供給量を調節することが可能であり、フラッシュ蒸気利用負荷機器17に対して余分な蒸気21が供給される事態をより防ぐことが可能になる。この結果、フラッシュタンク14からフラッシュ蒸気利用負荷機器17に供給するフラッシュ蒸気28を優先して使用する効果を顕著に得ることができる。
また、本実施形態に係る蒸気供給システム16では、フラッシュ蒸気情報取得部は、フラッシュタンク14に設けられてフラッシュタンク14内の圧力(第一圧力)を検出するフラッシュタンク圧力センサ(第一圧力検出部)35と、フラッシュ蒸気供給ラインL21に設けられてフラッシュ蒸気供給ラインL21を流れるフラッシュ蒸気28の供給量を弁の開度により調節するフラッシュ蒸気調節弁(フラッシュ蒸気調節部)V21と、フラッシュ蒸気供給ラインL21におけるフラッシュ蒸気調節弁V21よりもフラッシュ蒸気28の流れ方向下流側に設けられてフラッシュ蒸気供給ラインL21内の圧力(第二圧力)を検出するフラッシュ蒸気圧力センサ(第二圧力検出部)36と、を有し、制御装置39は、フラッシュタンク圧力センサ35が検出したフラッシュタンク14内の圧力からフラッシュ蒸気圧力センサ36が検出したフラッシュ蒸気供給ラインL21内の圧力を差し引いた差圧、およびフラッシュ蒸気調節弁V21における弁の開度から、フラッシュ蒸気28の蒸気量Gfsを算出する。
この蒸気供給システム16によれば、フラッシュタンク圧力センサ35が検出したフラッシュタンク14内の圧力からフラッシュ蒸気圧力センサ36が検出したフラッシュ蒸気供給ラインL21内の圧力を差し引いた差圧、およびフラッシュ蒸気調節弁V21における弁の開度から、フラッシュ蒸気28の蒸気量Gfsを算出することで、高価な流量計を使わずにフラッシュ蒸気28の蒸気量Gfsを算出することが可能になる。この結果、フラッシュタンク14からフラッシュ蒸気利用負荷機器17に供給するフラッシュ蒸気28を優先して使用する効果を低コストで実現することができる。
11 ボイラ(蒸気供給源)
13 負荷機器
14 フラッシュタンク(分離部)
16 蒸気供給システム
17 フラッシュ蒸気利用負荷機器(別の負荷機器)
21 蒸気
22 ドレン
28 フラッシュ蒸気
35 フラッシュタンク圧力センサ(第一圧力検出部:フラッシュ蒸気情報取得部)
36 フラッシュ蒸気圧力センサ(第二圧力検出部:フラッシュ蒸気情報取得部)
37 フラッシュ蒸気流量検出センサ(フラッシュ蒸気情報取得部)
38 蒸気流量検出センサ(蒸気情報取得部)
39 制御装置(制御部)
L13 第三蒸気供給ライン(蒸気供給ライン)
V13 蒸気調節弁(蒸気調節部)
L21 フラッシュ蒸気供給ライン
V21 フラッシュ蒸気調節弁(フラッシュ蒸気調節部)
G フラッシュ蒸気利用負荷機器の運転に必要な蒸気量
Gfs フラッシュ蒸気の蒸気量
Gs 蒸気の蒸気量
ΔG 差引蒸気量

Claims (3)

  1. 蒸気供給源から供給される蒸気を使用する負荷機器から排出されるドレンを回収し、回収した前記ドレンから発生するフラッシュ蒸気を分離する分離部と、
    前記分離部から排出される前記フラッシュ蒸気を別の負荷機器に導くフラッシュ蒸気供給ラインと、
    前記フラッシュ蒸気供給ラインを流れる前記フラッシュ蒸気の蒸気量に係わる情報を取得するフラッシュ蒸気情報取得部と、
    前記蒸気供給源または別の蒸気供給源から供給される蒸気を前記別の負荷機器に導く蒸気供給ラインと、
    前記蒸気供給ラインに設けられて前記蒸気供給ラインを流れる前記蒸気の供給量を調節する蒸気調節部と、
    前記蒸気供給ラインを流れる前記蒸気の蒸気量に係わる情報を取得する蒸気情報取得部と、
    前記別の負荷機器の運転に必要な蒸気量から、前記フラッシュ蒸気情報取得部の情報に基づき算出した前記フラッシュ蒸気の蒸気量を差し引いた差引蒸気量を得て、当該差引蒸気量に対し、前記蒸気情報取得部の情報に基づき算出した前記蒸気の蒸気量を一致させるように前記蒸気調節部を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする蒸気供給システム。
  2. 前記蒸気調節部は、前記蒸気供給ラインに設けられて前記蒸気供給ラインを流れる前記蒸気の供給量を弁の開度により調節し、
    前記制御部は、前記別の負荷機器の運転に必要な蒸気量から、前記フラッシュ蒸気情報取得部の情報に基づき算出した前記フラッシュ蒸気の蒸気量を差し引いた差引蒸気量を得て、当該差引蒸気量に対し、前記蒸気情報取得部の情報に基づき算出した前記蒸気の蒸気量を一致させるように前記蒸気調節部を制御して前記弁の開度を調節することを特徴とする請求項1に記載の蒸気供給システム。
  3. 前記フラッシュ蒸気情報取得部は、
    前記分離部に設けられて前記分離部内の第一圧力を検出する第一圧力検出部と、
    前記フラッシュ蒸気供給ラインに設けられて前記フラッシュ蒸気供給ラインを流れる前記フラッシュ蒸気の供給量を弁の開度により調節するフラッシュ蒸気調節部と、
    前記フラッシュ蒸気供給ラインにおける前記フラッシュ蒸気調節部よりも前記フラッシュ蒸気の流れ方向下流側に設けられて前記フラッシュ蒸気供給ライン内の第二圧力を検出する第二圧力検出部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記第一圧力から前記第二圧力を差し引いた差圧、および前記フラッシュ蒸気調節部における前記弁の開度から、前記フラッシュ蒸気の蒸気量を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の蒸気供給システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016097049A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 株式会社東京洗染機械製作所 業務用洗濯機の熱エネルギー再利用システム
JP2016156527A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 三浦工業株式会社 フラッシュ蒸気発生装置

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