JP2014176122A - 磁気共振型ワイヤレス給電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気共振型ワイヤレス給電システムの電力の伝送効率を上昇させる。
【解決手段】本発明の磁気共振型ワイヤレス給電システムは、交流電源と、交流電源に接続される電圧変換用コイルと、送電側LC回路と、受電側LC回路と、インピーダンス変換用コイルと、インピーダンス変換用コイルに接続される負荷と、負荷に並列に接続される伝送効率調整用コンデンサとを備える。送電側LC回路は、電圧変換用コイルの近傍に配置され、電圧変換用コイルとの間の電磁誘導により励起される送電側コイル及び送電側コンデンサを有する。受電側LC回路は、送電側コイルと共振する受電側コイル及び受電側コンデンサを有する。インピーダンス変換用コイルは、受電側LC回路の近傍に配置され、受電側コイルとの間の電磁誘導により励起される。伝送効率調整用コンデンサは、交流電源から負荷への電力の伝送効率を上昇させるような容量を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気共振型ワイヤレス給電システムに関し、特に、磁気共振する送電側コイル及び受電側コイルに加えて、交流電源と送電側コイルとの間に配置される電圧変換用コイルと、受電側コイルと負荷(給電を受ける機器)との間に配置されるインピーダンス変換用コイルの4つのコイルを備える磁気共振型ワイヤレス給電システムに関する。
従来より、2つのコイル間の磁場の共振現象を利用してワイヤレスに給電を行う、磁気共振型のワイヤレス給電システムが公知である。この磁気共振型ワイヤレス給電システムは、2006年に米国のマサチューセッツ工科大学のAndre B.Cursらに提唱されたワイヤレス給電の1つの方式であり、米国での同人らによる特許出願として、例えば、特許文献1がある。また、2006年以降、他の者によっても、この基本原理を発展させた様々な技術が提案されている(例えば、特許文献2,3)。
Andre B.Cursらによる特許文献1では、4つのコイルが利用されている。具体的には、磁気共振する送電側コイル及び受電側コイルと、交流電源と送電側コイルとの間に配置される電圧変換用コイルと、受電側コイルと負荷(給電を受ける機器)との間に配置されるインピーダンス変換用コイルである。電圧変換用コイル及び送電側コイルは、交流電源から電圧変換用コイルに電流が印加された場合に、送電側コイルに電磁誘導が起こるような位置関係で配置されている。同様に、受電側コイル及びインピーダンス変換用コイルは、送電側コイルが発生させた磁場によって受電側コイルが共振し、受電側コイル中に電流が流れた場合に、インピーダンス変換用コイルに電磁誘導が起こるような位置関係で配置されている。
なお、電圧変換用コイルを介さずに交流電源を直接送電側コイルに接続し、及び/又は、インピーダンス変換用コイルを介さずに受電側コイルを直接負荷に接続したとしても、給電自体は可能である。しかしながら、磁気共振型ワイヤレス給電システムが具体的な製品に組み込まれる場合には、製品の用途に応じて、送電側コイルや負荷に印加される電圧等の調整が必要になる。従って、送電側コイル及び受電側コイルに加えて、上述の電圧変換用コイル及びインピーダンス変換用コイルを利用する構成は、特許文献2,3等の後発の技術でも、しばしば踏襲されている。
米国公開2008/0278264号公報 特開2012−60850号公報 特開2013−34380号公報
さて、以上のような磁気共振型ワイヤレス給電システムでは、送電側コイル中及び受電側コイル中に極めて大きな共振電流が流れる。そのため、両コイルを含む回路の内部抵抗によりジュール損が発生し、その結果、交流電源から負荷(給電を受ける機器)への電力の伝送効率が低下するという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、磁気共振型ワイヤレス給電システムの電力の伝送効率を上昇させることを目的とする。
本発明の第1観点に係る磁気共振型ワイヤレス給電システムは、交流電源と、交流電源に接続される電圧変換用コイルと、送電側LC回路と、受電側LC回路と、インピーダンス変換用コイルと、インピーダンス変換用コイルに接続される負荷と、負荷に並列に接続される伝送効率調整用コンデンサとを備える。送電側LC回路は、電圧変換用コイルの近傍に配置され、電圧変換用コイルとの間の電磁誘導により励起される送電側コイル及び送電側コンデンサを有する。受電側LC回路は、送電側コイルと共振する受電側コイル及び受電側コンデンサを有する。インピーダンス変換用コイルは、受電側LC回路の近傍に配置され、受電側コイルとの間の電磁誘導により励起される。伝送効率調整用コンデンサは、交流電源から負荷への電力の伝送効率を上昇させるような容量を有する。
ここでは、磁気共振する送電側コイル及び受電側コイルに加えて、交流電源と送電側コイルとの間に配置される電圧変換用コイルと、受電側コイルと負荷(給電を受ける機器)との間に配置されるインピーダンス変換用コイルの、4つの基本のコイルが利用される。そして、負荷には、適切な容量を有するコンデンサが並列に接続される。その結果、交流電源から負荷への電力の伝送効率が上昇する。
なお、「電力の伝送効率を上昇させるような容量」とは、コンデンサが存在する状態での伝送効率が、存在しない(除去された)状態での伝送効率よりも高くなるような容量全般を意味する。伝送効率調整用コンデンサを用意するに際しては、例えば、コンデンサの容量について、伝送効率を最大又は極大にするような最適設計を行ってもよいし、実際に又はシミュレーションにより、様々な容量のコンデンサが使用される場合の伝送効率を計測又は算出し、所望のレベルまで伝送効率が上昇するものを見つけ出して採用してもよい。
本発明の第2観点に係る磁気共振型ワイヤレス給電システムは、第1観点に係るワイヤレス給電システムであって、送電側コイルと受電側コイルとは、同じインダクタンスを有し、送電側コンデンサと受電側コンデンサとは、同じ容量を有し、送電側LC回路と受電側LC回路とは、同じ内部抵抗を有する。
ここでは、送電側LC回路と受電側LC回路とが、同様の構成を有しており、具体的には、両LC回路間で、コイルのインダクタンス、コンデンサの容量、及び、内部抵抗が同じである。従って、送電側コイル及び受電側コイルを容易に共振させることができる。また、両LC回路が対称的な構成を有していることにより、両LC回路の役割を入れ替えることが可能となる。例えば、複数の移動ロボットに磁気共振型ワイヤレス給電システムを搭載する場合、これらのロボットが状況に応じて給電側となるか又は受電側となるかを切り替え可能にすることで、互いに給電し合うようにすることができる。同様に、ゴルフ場等で電動カートどうしが互いに給電し合うようにすることもできる。
本発明の第3観点に係る磁気共振型ワイヤレス給電システムは、第2観点に係るワイヤレス給電システムであって、伝送効率調整用コンデンサの容量CRは、Lを送電側コイル及び受電側コイルのインダクタンスとし、Rを負荷の抵抗とし、σ=Rc/Lとし、Rcを送電側コイル及び受電側コイルの内部抵抗とし、Mを送電側コイル及び受電側コイル間の相互インダクタンスとし、k=M/Lとし、ωを交流電源の角周波数とし、LRをインピーダンス変換用コイルのインダクタンスとし、
としたときに、
で表される。
上述の数2は、後述されるとおり、伝送効率の最適設計の結果である。従って、ここでは、最適な伝送効率を得ることができる。
本発明の第4観点に係る磁気共振型ワイヤレス給電システムは、第1観点から第3観点のいずれかに係るワイヤレス給電システムであって、負荷は、整流器と、整流器を通過した電流が充電される充電池とを有する充電器である。従って、ここでは、交流電源からワイヤレスに充電池を充電することができる。
本発明によれば、磁気共振する送電側コイル及び受電側コイルに加えて、交流電源と送電側コイルとの間に配置される電圧変換用コイルと、受電側コイルと負荷(給電を受ける機器)との間に配置されるインピーダンス変換用コイルの、4つの基本のコイルが利用される。そして、負荷には、適切な容量を有するコンデンサが並列に接続される。その結果、交流電源から負荷への電力の伝送効率が上昇する。
本発明の一実施形態に係る磁気共振型ワイヤレス給電システムの全体構成を示す図。 図1中の点線内のRC回路の詳細図。 基本システムの全体構成を示す図。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る磁気共振型ワイヤレス給電システムについて説明する。
<1.磁気共振型ワイヤレス給電システム>
図1に、本発明の一実施形態に係る磁気共振型ワイヤレス給電システム1を示す。このワイヤレス給電システム1は、送電側デバイス2と受電側デバイス3とを有し、これらのデバイス2,3にそれぞれ搭載されているコイル12,13間の磁場の共振現象を利用して、送電側デバイス2の交流電源21から受電側デバイス3の負荷32へワイヤレスに給電を行うシステムである。負荷32は、交流電源21から給電を受ける機器であり、本実施形態では、充電器であるが、他の実施形態では、照明機器等、任意のタイプの電子機器とすることができる。また、本発明は、交流電源21から負荷32への電力の伝送効率を上昇させる仕組みに特徴を有するものである。従って、送電側デバイス2及び受電側デバイス3は、磁気共振型のワイヤレス給電を行うデバイスである限り、どのようなタイプのデバイスであってもよい。例えば、デバイス2,3は、ともに移動体ロボットであってもよいし、ともにゴルフ場の電動カートであってもよい。また、デバイス2,3は、左記の例とは異なり、異なるタイプのデバイスであってもよく、例えば、受電側デバイス3が電気自動車や携帯電話であり、送電側デバイス2がそれらの充電ステーションであってもよい。
ワイヤレス給電システム1は、図1からも分かるとおり、背景技術の欄で述べたようなAndre B.Cursらによる4つのコイルを有するタイプのシステムである。具体的には、ワイヤレス給電システム1は、磁気共振する送電側コイル12及び受電側コイル13に加えて、送電側デバイス2側に電圧変換用コイル11を、受電側デバイス3側にインピーダンス変換用コイル14を有している。電圧変換用コイル11は、送電側コイル12に印加される電圧を調整する機能を担っており、交流電源21と送電側コイル12との間に配置されている。また、インピーダンス変換用コイル14は、負荷32に印加される電圧を調整する機能を担っており、受電側コイル13と負荷32との間に配置されている。
電圧変換用コイル11は、交流電源21とともに閉回路40を形成しており、従って、交流電源21がONになることで、交流電源21の電圧v(t)=Vexp(jωt)が、コイル11の両端に印加される。このとき、電圧変換用コイル11内を流れる電流をiv(t)=Ivexp(jωt)とする。ここで、tは、時間であり、jは、虚数単位であり、ωは角周波数であり、V,Ivは、振幅である。また、電圧変換用コイル11のインダクタンスをLvとする。
送電側コイル12は、交流電源21から電圧変換用コイル11に電流iv(t)が印加された場合に、コイル11との間で電磁誘導が起こるような位置に配置されている。以下、送電側コイル12のインダクタンスをLとし、コイル11,12間の相互インダクタンスをMvとし、結合係数をkvとする。なお、kvは、数3で表されることになる。
また、送電側コイル12は、送電側コンデンサ22とともに送電側LC回路20を形成している。以下、コイル11,12間での電磁誘導により、送電側コイル12内を流れる電流をi1(t)=I1exp(jωt)とし、送電側コンデンサ22の容量をCとし、送電側コイル12の内部抵抗をRcとする。ここで、tは、時間であり、jは、虚数単位であり、ωは角周波数であり、I1は、振幅である。
受電側コイル13は、受電側コンデンサ31とともに受電側LC回路30を形成している。LC回路30は、LC回路20と同様の構成を有しており、従って、受電側コイル13のインダクタンスは、送電側コイル12と同じくLであり、受電側コンデンサ31の容量は、送電側コンデンサ22と同じくCであり、受電側コイル13の内部抵抗は、送電側コイル12と同じくRcである。そして、コイル12,13が同様の構成を有しているため、コイル12,13間では、磁気共振が起こり易くなっている。以下、この磁気共振により、受電側コイル13内を流れる電流をi2(t)=I2exp(jωt)とする。ここで、tは、時間であり、jは、虚数単位であり、ωは角周波数であり、I2は、振幅である。また、コイル12,13間の相互インダクタンスをMとし、結合係数をkとする。なお、k=M/Lである。
インピーダンス変換用コイル14は、送電側コイル12が発生させた磁場によって受電側コイル13が共振し、受電側コイル13中に電流i2(t)が流れた場合に、コイル13との間で電磁誘導が起こるような位置に配置されている。以下、インピーダンス変換用コイル14のインダクタンスをLRとし、コイル13,14間の相互インダクタンスをMRとし、結合係数をkRとする。なお、kRは、数4で表されることになる。
また、インピーダンス変換用コイル14は、負荷32及びコンデンサ33とともにLCR回路50を形成している。以下、コイル13,14間での電磁誘導の結果、インピーダンス変換用コイル14内を流れる電流をiR(t)=IRexp(jωt)とする。ここで、tは、時間であり、jは、虚数単位であり、ωは角周波数であり、IRは、振幅である。
上記のとおり充電器である負荷32は、図1では単に抵抗として示されているが、より詳細には、図2に示すように、AC−DCインバータである整流器32aと、整流器32aを通過した直流電流が充電される充電池32bとを有する。負荷32の抵抗Rは、主として、充電池32bの入力抵抗値に相当する。
また、LCR回路50内では、コンデンサ33は、負荷32に対し並列に接続されている。このコンデンサ33は、交流電源21から負荷32への電力の伝送効率を上昇させる役割を果たすものである。なお、伝送効率とは、交流電源21が供給する電力Pinに対する負荷32が消費する電力Poutとして定義される。また、図1中の負荷32及びコンデンサ33を囲む点線L1内のRC並列回路のインピーダンスをZRとする。
なお、当然ながら、負荷32に何らかのコンデンサを並列に接続しさえすれば、常に伝送効率Pout/Pinが上昇する訳ではない。伝送効率が上昇するか否かは、容量CRに依存する。従って、本システム1のコンデンサ33の容量CRとしては、伝送効率Pout/Pinを上昇させるような適切な値が予め求められ、そのような値に予め設定されている。本実施形態では、後述する方法で伝送効率Pout/Pinを最大(極大)にするような最適設計を行った結果、容量CRは、以下の数5に従って定められている。
ただし、σ=Rc/Lとし、
とする。
<2.伝送効率調整用コンデンサの容量CRの最適化>
以下、伝送効率を最大(極大)にするような、上述の数5の伝送効率調整用コンデンサ33の容量CRが導出されるまでの最適設計について、詳しく説明する。
まず、ここでは、ワイヤレス給電システム1の伝送効率Pout/Pinの最適設計を考える前提として、図3に示すワイヤレス給電システム(以下、基本システム5)の伝送効率Pout/Pinの最適設計について考える。基本システム5は、ワイヤレス給電システム1から電圧変換用コイル11及びインピーダンス変換用コイル14を取り除き、交流電源21を送電側コンデンサ22に並列に接続するとともに、負荷32を受電側コンデンサ31に並列に接続したようなシステムである。以下、基本システム5の点線L2内の回路の電圧をv0(t)=V0exp(jωt)とし、点線L3内の回路のインピーダンスをz0とする。ここで、tは、時間であり、jは、虚数単位であり、ωは角周波数であり、V0は、振幅である。
以上のようにパラメータを定義したとき、基本システム5の送電側の閉回路については、以下の数7の回路方程式が成立し、受電側の閉回路については、以下の数8の回路方程式が成立する。
次に、ワイヤレス給電システム1について考える。このとき、送電側デバイス2の回路40について、以下の数9の回路方程式が成立し、送電側LC回路20について、以下の数10の回路方程式が成立する。
そして、数9及び数10の式からIvを消去すると、以下の数11の式が得られる。
ここで、数7及び数11を比較すると分かるように、両式は、以下の数12の式が成立するとき、等価となる。
同様に、受電側デバイス3の受電側LC回路30について、以下の数13の回路方程式が成立し、LCR回路50について、以下の数14の回路方程式が成立する。
そして、数13及び数14の式からIRを消去すると、以下の数15の式が得られる。
ここで、数8及び数15を比較すると分かるように、両式は、以下の数16の式が成立するとき、等価となる。
以上より、数12及び数16に従うように各パラメータが調整される場合には、基本システム5と、ワイヤレス給電システム1とは等価となり、基本システム5の最適設計の最適解は、ワイヤレス給電システム1にも適用されることになる。
ここで、基本システム5の最適設計によるz0の値、すなわち、基本システム5の電力の伝送効率Pout/Pinを最大(極大)にするz0の値は、同発明者による「非放射型磁気共振機構に基づく無線電力伝送リンクの最適設計」,電子情報通信学会論文誌C,Vol.J93−C,No.6,pp.207−210,2010において、既に知られている。具体的には、z0の最適解は、以下の数17で表される。
ただし、zr及びziは、以下のとおりである。
ここで、ワイヤレス給電システム1に基本システム5の最適設計を適用可能な条件となる数16の式に、基本システム5の最適解z0を規定する数17〜数19の式を代入すると、以下の数20の式が得られる。
また、負荷32及びコンデンサ33を有する図1の点線L1内のLC回路に注目すると、以下の数21が成立する。
そして、数20及び数21からZRを消去すると、上述の数5の最適解が得られることになる。
ところで、発明者は当初、負荷32にコンデンサ33を並列接続することなく、以上と同様の考え方で、伝送効率Pout/Pinを最適化することを試みた。この場合、数20において、ZRをRに置換した式が得られるが、この式に基づいて算出されるRとしては、実数解が得られなかった。このことから、発明者は、以上のような考え方の伝送効率Pout/Pinの最適設計には、負荷32に並列に接続されるコンデンサ33が必要であるという知見を得た。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。
<3−1>
上記実施形態では、「伝送効率Pout/Pinを上昇させるような容量CR」として、数5の例を示した。しかしながら、「伝送効率Pout/Pinを上昇させるような容量CR」としては、コンデンサ33が存在する状態での伝送効率Pout/Pinが、存在しない(除去された)状態での伝送効率Pout/Pinよりも高くなるような任意の値を設定することができる。例えば、上述したのとは別の方法で、伝送効率Pout/Pinを最大又は極大にするような容量CRの最適解を導出してもよいし、実際に又はシミュレーションにより、様々な容量のコンデンサが使用される場合の伝送効率Pout/Pinを計測又は算出し、所望のレベルまで伝送効率Pout/Pinを上昇させるような容量CRを見つけ出して採用してもよい。
<3−2>
上記実施形態では、デバイス2,3の送電側又は受電側の役割が固定されていたが、これらの役割を状況に応じて切り替え可能な構成としてもよい。この場合、デバイス2,3が互いに給電し合うことが可能になる。具体的な構成としては、例えば、デバイス2にも、LCR回路50と同様の回路を設けるとともに、デバイス3にも、回路40と同様の回路を設ける。そして、デバイス2内でコイル12と電磁誘導を起こす回路を回路40,50の中から選択的に切り替えられるようにするとともに、デバイス3内でコイル13と電磁誘導を起こす回路を回路40,50の中から選択的に切り替えられるようにすることが考えられる。
<4.性能評価>
以下、本発明の実施例について説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されない。本実施例では、L,C,Rc,M,MR,LR,R,CR及びf(=ω/2π)の値を以下の表1のとおり設定した上で、容量CRのコンデンサ33が存在する場合と存在しない場合の伝送効率Pout/Pinを測定したところ、容量CRのコンデンサ33が存在する場合の伝送効率Pout/Pin=70(%)となり、容量CRのコンデンサ33が存在しない場合の伝送効率Pout/Pin=57.21(%)となり、伝送効率が約20%上昇した。なお、表1のパラメータの値は、数5の関係を満たしている。
1 磁気共振型ワイヤレス給電システム
11 電圧変換用コイル
12 送電側コイル
13 受電側コイル
14 インピーダンス変換用コイル
20 送電側LC回路
21 交流電源
22 送電側コンデンサ
30 受電側LC回路
31 受電側コンデンサ
32 負荷
33 伝送効率調整用コンデンサ

Claims (4)

  1. 交流電源と、
    前記交流電源に接続される電圧変換用コイルと、
    前記電圧変換用コイルの近傍に配置され、前記電圧変換用コイルとの間の電磁誘導により励起される送電側コイル及び送電側コンデンサを有する送電側LC回路と、
    前記送電側コイルと共振する受電側コイル及び受電側コンデンサを有する受電側LC回路と、
    前記受電側LC回路の近傍に配置され、前記受電側コイルとの間の電磁誘導により励起されるインピーダンス変換用コイルと、
    前記インピーダンス変換用コイルに接続される負荷と、
    前記負荷に並列に接続され、前記交流電源から前記負荷への電力の伝送効率を上昇させるような容量を有する伝送効率調整用コンデンサと
    を備える、磁気共振型ワイヤレス給電システム。
  2. 前記送電側コイルと前記受電側コイルとは、同じインダクタンスを有し、
    前記送電側コンデンサと前記受電側コンデンサとは、同じ容量を有し、
    前記送電側LC回路と前記受電側LC回路とは、同じ内部抵抗を有する、
    請求項1に記載のワイヤレス給電システム。
  3. 前記伝送効率調整用コンデンサの容量CRは、
    Lを前記送電側コイル及び前記受電側コイルのインダクタンスとし、
    Rを前記負荷の抵抗とし、
    σ=Rc/Lとし、
    cを前記送電側コイル及び前記受電側コイルの内部抵抗とし、
    Mを前記送電側コイル及び前記受電側コイル間の相互インダクタンスとし、
    k=M/Lとし、
    ωを前記交流電源の角周波数とし、
    Rを前記インピーダンス変換用コイルのインダクタンスとし、
    としたときに、
    で表される、
    請求項2に記載の磁気共振型ワイヤレス給電システム。
  4. 前記負荷は、整流器と、前記整流器を通過した電流が充電される充電池とを有する充電器である、
    請求項1から3のいずれかに記載の磁気共振型ワイヤレス給電システム。
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