JP2014173779A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の吹出口から吹き出される温度の異なる気流を組み合わせて制御する際に、室内温度を適切に測定し、ユーザの居る部屋の下部の温度を所定の設定温度に制御可能とする。
【解決手段】熱交換器を通過した調和空気を送風するメインファン265と、メインファン265の両側の少なくとも一方に熱交換器を通過させない室内空気を送風するサイドファン266とを有する室内機20と、圧縮機43と、室外熱交換器と、室外ファンとを有する室外機40とを備え、冷凍回路で空調を行い、室内機20で室内温度を検出する室温センサ26と、検出された室内温度の補正値を記憶する記憶部23と、検出された室内温度を補正値で補正を行い、補正された室内温度で冷凍回路を制御して室内温度が所定の温度に制御する室内機制御部21とを備え、室内制御手部21は、サイドファン266のオン時と、オフ時とで異なる記憶部23の補正値を用いて設定温度を補正する。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の吹出口から吹き出される気流の制御を行う空気調和機に関する。
従来の空気調和機は、左右方向に長い熱交換器を通過した空気をクロスフローファンで送風し、その風向を上下、左右に変更するために、吹出口に上下風向板と左右風向板とが設けられている。
そして、暖房運転時には上下風向板を下向きにして送風し、冷房運転時には上下風向板を上向きにして送風しているが、空気の性質上、暖かい空気が上に昇り、冷たい空気が下に溜まって室内の上部と下部とで温度差が生じる。通常、室内機は壁面の上部に設置されているので、室内機側で検出された温度はユーザの居る室内の下部付近の温度より高くなる。従って、空気調和機はユーザの居る室内の下部付近の温度がユーザの設定した温度になるように設定温度を高めに補正し、室内機側で検出された温度が補正された設定温度になるように空調制御を行う空気調和機があった(特許文献1参照)。
特開平6−109606号公報
特許文献1の空気調和機は、熱交換器を通過した空気しか送風しないため固定の補正温度を用いて設定温度を補正することに問題はなかった。しかしながら、吹出口を複数備えて少なくとも一方の吹出口からは熱交換器を通過させない室内空気を送風可能な空気調和機を考えた場合、熱交換器を通過させない室内空気の送風向きや送風するか否かで、ユーザの居る室内の下部付近の温度が異なる。例えば、冷房運転時は、熱交換器を通過した冷気がユーザに直接当たらないように水平方向に向けて送風し、熱交換器を通過させない室内空気をユーザに向けて送風することで、ユーザに冷風感を与えることができ、また、冷気を攪拌することにもなる。また、暖房運転時は、熱交換器を通過した暖気を床面に向けて送風し、熱交換器を通過させない室内空気(暖気より低い温度)を暖気の気流より上部に送風することで、ユーザの居る室内の下部付近の暖気を留める事で暖かさを保てる効果がある。このように熱交換器を通過させない室内空気を送風するか否かでユーザの居る室内の下部付近温度が変わるため、特許文献1のように固定の補正温度では適正な空調制御を行うことができないという課題が生じる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、熱交換器を通過させた室内空気を送風する吹出口と熱交換器を通過させない室内空気を送風する吹出口とを組み合わせて空調制御する際に、熱交換器を通過させない室内空気の送風状態に応じて補正温度を変えてユーザが設定した設定温度を補正し、ユーザの居る室内の下部の温度がユーザの設定した温度になるように制御することが可能な空気調和機を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の空気調和機は、内部に熱交換器と、熱交換器を通過させた調和空気を送風するメインファンと、該メインファンの両側の少なくとも一方に熱交換器を通過させない室内空気を送風するサイドファンと、室内温度を検出する室温検出手段とを備え、前記室温検出手段で検出される室内温度が、ユーザによって設定された設定温度を予め定めた所定の補正温度で補正した補正後の設定温度に近づくように空調制御する空気調和機であって、前記空気調和機は、前記サイドファンを運転している時と運転をしていない時とで異なる前記補正温度を選択することを特徴とする。
また、本発明の空気調和機は、同一の設定温度による暖房運転に対して、前記サイドファンを運転している時の前記補正温度は、前記サイドファンを運転していない時の前記補正温度より低くしたことを特徴とする。
また、本発明の空気調和機は、同一の設定温度による冷房運転に対して、前記サイドファンを運転している時の前記補正温度は、前記サイドファンを運転していない時の前記補正温度より高くしたことを特徴とする。
本発明の空気調和機によれば、熱交換器を通過させた調和空気を送風するメインファンと、メインファンの両側の少なくとも一方に熱交換器を通過させない室内空気を送風するサイドファンとを有する室内機が、サイドファンを運転している時としていない時とで異なる補正温度で設定温度を補正することで、サイドファンを運転するかしないかでユーザの居る室内の下部付近の温度が異ならないようにすることができるという効果を奏する。
また、設定温度が同一において、サイドファンを運転している時の補正後の温度が、サイドファンを停止している時の補正後の温度に比べて、冷房時では高く、暖房時では低くなるように設定温度が補正されるので、省エネの効果を奏する。
図1は、本発明の一実施例に係る空気調和機の室内機の外観斜視図である。 図2は、室内機および室外機における概略構成を示すブロック図である。 図3は、空気調和機の制御系を概略的に示すブロック図である。 図4は、冷房運転時におけるメインファン気流とサイドファン気流の吹き出し方向とサイドファン気流の停止状態を示す空気調和機の斜視図である。 図5は、暖房運転時におけるメインファン気流とサイドファン気流の吹き出し方向とサイドファン気流の停止状態を示す空気調和機の斜視図である。 図6は、冷房運転時と暖房運転時においてサイドファンのON/OFF時における補正温度例を示す図である。 図7は、本発明の実施例に係る空気調和機の動作を説明するフローチャートである。
以下に、本発明にかかる空気調和機の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施例に係る空気調和機の室内機の外観斜視図であり、図2は、室内機および室外機における概略構成を示すブロック図であり、図3は、空気調和機の制御系を概略的に示すブロック図である。
図1に示すように、本実施例に用いられる空気調和機の室内機20は、本体ユニット263とその両側に左ファンユニット261と右ファンユニット262とを備える。室内機20の本体ユニット263は、主筐体27を備える。主筐体27では、筐体本体28に外装パネル29が覆い被さる。筐体本体28には、中央吹出口30が形成される。外装パネル29の上部には、図示しない吸込口が形成される。中央吹出口30は、下向きに開口している。このような筐体本体28は、例えば室内の壁面に固定することができる。その際、中央吹出口30の前端30aは、後端30bと比べると上方の位置に配置される。その結果、中央吹出口30は、所定の傾斜角αで前上がりの姿勢に形成される。このような傾斜角αの働きで、気流は中央吹出口30から床面に向かって下向きに吹き出すことができるだけでなく、床面に対して平行(水平方向)に吹き出すこともできる。
そして、中央吹出口30には、メイン風向変更手段として前後一対の上下風向板31a、31bが配置される。上下風向板31a、31bは、それぞれ水平軸線32a、32b回りで回転することができる。回転に応じて上下風向板31a、31bは、中央吹出口30を開閉することができる。
また、筐体本体28の両側面には、個別に左ファンユニット261と右ファンユニット262が配置される。つまり、左ファンユニット261と右ファンユニット262は、筐体本体28の側壁の外側に配置される。左ファンユニット261は、左サイドファン筐体331を備えており、左吹出口341が形成され、サイド風向変更手段としてサイドファンの風向を左右に変える左右風向板341aが配置されている。右ファンユニット262は、右サイドファン筐体332を備えており、右吹出口342が形成され、サイド風向変更手段としての左右風向板342aが配置されている。この左吹出口341と右吹出口342は、不図示の駆動機構によって水平軸線35回りでそれぞれ回転させることで、サイド風向変更手段としてサイドファンの風向を上下に変えられる。上記した水平軸線32a、32bと水平軸線35とは、図1に示すように、相互に平行に延びている。筐体331と筐体332の側面には、サイドパネル36が覆い被さる。このサイドパネル36には、側面吸込口37が形成される。側面吸込口37は、図1に示すように、例えばスリット状の小開口を集合させて形成する。
本実施例にかかる空気調和機は、上記した室内機20との間で無線による双方向通信により遠隔から運転操作が行えるリモコン10を備えている。
本実施例にかかる空気調和機の室内機および室外機は、図2に示すように構成されている。上記した室内機20の本体ユニット263内には、室内熱交換器264およびメインファン265が組み込まれる。メインファン265はクロスフローファンであって、回転によって気流を生成する。本体ユニット263には、メインファン265の働きにより室内空気が吸い込まれる。吸い込まれた室内空気は室内熱交換器264を通過することで冷媒と熱交換され、冷気または暖気が生成される。この室内熱交換器264を通り抜けた後の冷気または暖気の気流は、本体ユニット263の中央吹出口30から吹き出され、メインファン気流301となる。また、室内熱交換器264を通り抜けた気流の流量は、クロスフローファンの回転数によって調整される。
室外機40の冷凍回路41は、図2に示すように、四方弁42、圧縮機43、室外熱交換器44、室外ファン44a、膨張弁45、および冷媒管50などで構成されている。例えば、冷凍回路41で冷房運転が設定されると、四方弁42は、第2口42bおよび第3口42cを相互に接続し、第1口42aおよび第4口42dを相互に接続する。これにより、圧縮機43の吐出管43bから高温高圧の冷媒が室外熱交換器44に供給される。冷媒は、室外熱交換器44、膨張弁45および室内熱交換器264を順番に流通する。室外熱交換器44では、冷媒の熱エネルギーが外気に放出される。冷媒は、膨張弁45で低圧まで減圧され、室内熱交換器264において周囲の空気から吸熱する。これにより生成された冷気は、メインファン265の働きで室内空間に吹き出される。室内熱交換器264で吸熱した冷媒は、四方弁42を介して圧縮機43に戻される。
また、冷凍回路41で暖房運転が設定されると、四方弁42は、第2口42bおよび第4口42dを相互に接続し、第1口42aおよび第3口42cを相互に接続する。これにより、圧縮機43の吐出管43aから高温高圧の冷媒が室内熱交換器264に供給される。冷媒は、室内熱交換器264、膨張弁45および室外熱交換器44を順番に流通する。室内熱交換器264では、冷媒の熱エネルギーが周囲の空気に放出され、暖気が生成される。暖気は、メインファン265の働きで室内空間に吹き出される。冷媒は、膨張弁45で低圧まで減圧され、室外熱交換器44において周囲の空気から吸熱する。その後、冷媒は圧縮機43に戻される。
また、本実施例にかかる空気調和機の左ファンユニット261および右ファンユニット262は、本体ユニット263とは独立して設けられる。左ファンユニット261および右ファンユニット262は、ファンユニットの内部に遠心送風機からなるサイドファン266と、サイドファン266から送出される気流を吹き出す左吹出口341および右吹出口342をそれぞれ備え、図1で説明した駆動機構により水平軸線35回りに回転させると共に、左吹出口341および右吹出口342の左右風向板341a、342aにより各吹出口から吹き出される空気の風向・風量を個別に制御することが可能となる。中央吹出口30から吹き出される空気は、室内熱交換器264を通り抜けた冷気または暖気からなるメインファン気流301である。左吹出口341および右吹出口342から吹き出される左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421は、それぞれの側面吸込口37から吸い込んだ室内空気をそのまま吹き出した気流である。
続いて、図3を用いて、本実施例の空気調和機の制御系について説明する。本実施例にかかる空気調和機は、図3に示すように、室内機20と室外機40とで構成されている。
室内機20は、AC電源80から入力される交流電圧を電源として使用すると共に、室外機40の整流回路494へ交流電圧を電源ライン61、62を介して供給する室内機電源部24、室内熱交換器264を通して室内に送風するメインファン265からなる本体ユニット263、サイドファン266、メインファンによる室内空気の吸込むための吸込口38付近に設けられ室内温度を検出する室温検出手段としての室温センサ26、室外機40との間で空調運転制御に関する情報を通信する室内機通信部22、運転操作するリモコンとの間で双方向通信するリモコン送受信部25と、室内機20を制御するプログラムおよび運転制御するデータテーブルを記憶する記憶部23、上記室内機各部を制御する室内機制御部21とを備えている。
また、室外機40は、冷凍回路の圧縮機43、室内機20から電源ライン61、62を介して供給される交流電源を電源として使用する室外機電源部49、室内機20との室内制御部21と間で室内機通信部22を介して空調運転制御に関する情報を通信する室外機通信部47、室外機40を制御するプログラムおよび設定温度を補正する補正値を記憶する記憶部48、上記室外機各部を制御する室外機制御部46とを備えている。室外機電源部49には、AC電源からDC電圧に変換するAC/DCコンバータ490と圧縮機43を駆動させるインバータ491を備えている。
インバータ491は、AC/DCコンバータ490からの直流電圧を交流電圧に変換して圧縮機43に備えられた図示しないモータ(ブラシレスDCモータ等)を駆動する回路であり、複数のパワートランジスタ等のスイッチング素子や、スイッチング素子を保護するための複数のフライバックダイオードで構成されている。
室外機制御部46は、室外機通信部47と室内機通信部22とを介して、室内機20の室内機制御部21と空調制御に関する様々な運転情報を通信している。また、室外機制御部46は、図2に示す四方弁42や膨張弁45の開閉制御や室外熱交換器44の室外ファン44aなども制御する。
図4は、壁面70に設置した空気調和機の斜視図であり、冷房運転時におけるメインファン気流とサイドファン気流の吹き出し方向を示し、図5は、壁面70に設置した空気調和機の斜視図であり、暖房運転時におけるメインファン気流とサイドファン気流の吹き出し方向を示す図である。
(冷房運転時の気流状態例)
冷房運転時は、図4に示すように、メインファン気流301の上下方向の風向を上向きの水平に固定とし、メインファン気流301の左右方向の風向を中央正面としている。また、左吹出口341から吹き出される左サイドファン気流3411と、右吹出口342から吹き出される右サイドファン気流3421は、ユーザのいる部屋の下部に向けて左ファンユニット261と右ファンユニット262をそれぞれ下向きに30°程度回動させて、左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421を下向きに吹き出している(図4の破線部)。このように、冷房運転時は、メインファン気流301を水平固定とすることで、冷気を人72に直接当てることなく、部屋全体に冷気を行き渡らせることができ、また、左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421は、冷気でない室内空気をユーザのいる部屋の下部に向けているので、ユーザに気流が当たるため、ユーザは適度な涼感が得られると共に、床面付近に溜まりやすい冷気を部屋全体に攪拌させることができる。
(暖房運転時の気流状態例)
暖房運転時は、図5に示すように、メインファン気流301の上下方向の風向は、床面71に暖気を供給するように、下向きに吹き出し、メインファン気流301の左右方向の風向を中央正面としている。また、左吹出口341から吹き出される左サイドファン気流3411と、右吹出口342から吹き出される右サイドファン気流3421は、ここではメインファン気流301に対して左右方向で10°ずつ内側を向くように吹き出すと共に、暖気であるメインファン気流301に対して上から抑え込むように、左ファンユニット261および右ファンユニット262を水平方向から下向きに45°程度回動させることで、左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421を下向きかつメインファン気流301よりも少し上に吹き出している(図5の破線部)。このように、暖房運転時は、メインファン気流301を下向き正面に吹き出し、左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421とがメインファン気流301に対して左右方向で10°ずつ内側を向き、メインファン気流301よりも温度の低い空気で上から抑え込むように吹き出すことから、暖気の上昇を抑えて人72などが居る部屋の下部に暖気を留め、床面71付近を温めることができる。
次に、空気調和機の温度補正について説明する。
空気調和機は、人72の居る住空間の室温(Tr)と室温センサ26の検出温度(Tb)とが一致していれば、室温センサ26の検出温度(Tb)がユーザによって設定された設定温度(Ts)になるように空調制御すればよい。しかし、空気調和機は、図4または図5に示すように、室温センサ26の高さが室内機20の設置位置(約2m程度)と同じ高さにあり、人72の居る床面71付近との高低差で気温が1〜2℃異なるため、従来から所定の補正温度(Tc)を用いて、設定温度を補正して空調制御している。例えば、暖房運転時、設定温度(Ts)を20℃、補正温度(Tc)を2℃とした場合、設定温度(Ts)20℃に補正温度(Tc)2℃を加算して、検出温度(Tb)が補正後の設定温度22℃になるように空調制御する。なお、補正後の設定温度は、あくまでも空調を制御するための温度で、ユーザによって設定された設定温度(Ts)20℃は変わらない。
本実施例にかかる空気調和機の特徴は、室内熱交換器264を通過させた調和空気を送風するメインファン265の両側の少なくとも一方に室内熱交換器264を通過させない室内空気を送風するサイドファン266を備えていて、運転モードに応じて室内熱交換器264を通過させないサイドファンによる送風を調節することで、人72が居る部屋の下部の温度を効率よく空調制御できる点にある。そこで、本実施例の空気調和機では、サイドファン266が動作時と、停止時による室内の上部と下部との温度差が異なるために、サイドファン266が動作している時と、停止している時の補正温度(Tc)をそれぞれ用意した。
本実施例の空気調和機の補正温度の一例を図6に示す。冷房運転モードでは、メインファン265によって吹出される冷気は、図4に示すように人に直接当らないように水平方向(天井方面)に吹き出すことで部屋全体に冷気を行き渡らせる。サイドファン266がONの時、サイドファン266によって吹出される室内空気は、図4のように人72が居る部屋の下部方向に吹き出すことで、室内空気の気流が人72に当たり人72に冷風感を与えられるために、補正温度(Tc)を「1℃」にして、室内機で検出した検出温度(Tb)が設定温度(Ts)に補正温度(Tc)を加えた温度になるように制御にする。サイドファン266がOFFの時は、送風による冷風感がなくなるためにサイドファンON時に比べその分冷やす必要が生じる。ここでは、補正温度(Tc)を「0℃」とする。暖房運転モードでは、メインファン265によって吹出される暖気は、図5に示すように床面71に向けて吹き出す。サイドファン266がONの時は、サイドファン266によって吹出される室内空気は、図5のようにメインファン265による暖気を上から抑え込むように吹き出すことで暖気の上昇を抑えて人72が居る部屋の下部に暖気を留めさせるようにすることで、補正温度(Tc)を「0℃」つまり、補正無しの状態となる。サイドファン266がOFFの時は、暖気の上昇を抑えて込む作用がなくなるので、天井付近に暖気が溜まり、人72が居る部屋の下部の温度(Tr)が温まり難くなるため、設定温度を高めに補正する必要があり、よって補正温度(Tc)を「2℃」にする。その結果、サイドファン266がONの時、サイドファン266がOFFの時に比べて、冷房運転では、設定温度(Ts)より高めにして制御し、暖房運転時には設定温度(Ts)より低めにして制御するので、常に適正な温度制御を行うことができるとともに、省エネ運転にも繋がる。
図7は、本発明の実施例に係る空気調和機の動作を説明するフローチャートであり、以下、図7のフローチャートを用いて本実施例の動作を説明する。本実施例の室内機20の室内機制御部21は、空気調和機が運転を開始すると、運転モードが冷房運転モードか暖房運転モードかを判断する(ステップS100)。
ここで、冷房運転モードであれば、ステップS101に移行して、サイドファン266が動作しているか否か(ONかOFFか)を判断する。サイドファン266がONの時(ステップS101でON)、室内機制御部21は、記憶部23に記憶された補正温度(Tc)のテーブル(図6参照)から、冷房運転モードでサイドファンON時の補正温度「1℃」を用いて、設定温度(Ts)に補正温度(Tc)1℃を加算して、設定温度を補正する(ステップS102)。
そして、室温センサ26の検出温度(Tb)が補正後の温度になるように空調制御を行う(ステップS107)。その後、運転停止ならば運転を終了するが(ステップS108でYes)、運転を停止しない場合は(ステップS108でNo)ステップS100に戻り、上記処理が繰り返される。
また、上記ステップS101において、サイドファン266がOFFの時(ステップS101でOFF)、室内機制御部21は、記憶部23に記憶された補正温度(Tc)のテーブル(図6参照)から、冷房運転モードでサイドファンOFF時の補正温度「0℃」なので、補正後の温度は設定温度(Ts)のままである(ステップS103)。その後は、上記したステップS107以下の動作が行われる。
また、上記ステップS101において、暖房運転モードであれば、ステップS104に移行して、サイドファン266が動作しているか否か(ONかOFFか)を判断する。サイドファン266がONの時(ステップS104でON)、室内機制御部21は、記憶部23に記憶された補正温度(Tc)のテーブル(図6参照)から、暖房運転モードでサイドファンON時の補正温度「0℃」なので、補正後の温度は設定温度(Ts)のままである(ステップS105)。その後は、上記したステップS107以下の動作が行われる。
また、上記ステップS104において、サイドファン266がOFFの時(ステップS104でOFF)、室内機制御部21は、記憶部23に記憶された補正温度(Tc)のテーブル(図6参照)から、暖房運転モードでサイドファンOFF時の補正温度「2℃」を用いて、設定温度(Ts)に補正温度(Tc)2℃を加算して、設定温度を補正する(ステップS106)。その後は、上記したステップS107以下の動作が行われる。
なお、上記の温度の補正は、ユーザが設定した設定温度(Ts)を補正する事としているが、室温センサ26の検出温度(Tb)を補正してもよい。この場合、室温センサ26で検出した検出温度(Tb)から補正温度(Tc)で減算し、減算後の温度が設定温度になるように空調制御を行っても同じである。
このように、本実施例の空気調和機によれば、人72が居る部屋の下部の温度を効率よく空調制御するための室内熱交換器264を通過させないサイドファン266を運転している時と停止している時とで適正な補正値を選択できるようにした。また、本実施例の空気調和機は、冷房運転モードであっても暖房運転モードであっても共に、サイドファン266動作時に補正される設定温度は、サイドファン266非動作時に比べて、冷房時では設定温度を高めに、暖房時では低めに補正されるので省エネになる。さらに、本実施例の空気調和機では、運転モードによっても補正温度を変えるようにしたが、図6に示す補正温度例は一例であって、外気温と設定温度の温度差、サイドファンの風量に応じて補正温度を適宜設定することができる。
以上のように、本発明にかかる空気調和機は、空気調和機の室内機に熱交換器を通過させた調和空気を送風する吹出口と熱交換器を通過させない室内空気を送風する吹出口の複数の吹出口が配置され、各吹出口から吹き出される気流の風量と風向とを個別に調節可能な空気調和機に有用であり、サイドファンの動作の有無によってユーザが設定した設定温度を補正する補正値を変えることで、常に適正な温度制御を行うことが可能な空気調和機を実現することができる。
10 リモコン
20 室内機
21 室内機制御部
22 室内機通信部
23 記憶部
24 室内機電源部
25 リモコン送受信部
27 主筐体
28 筐体本体
29 外装パネル
30 中央吹出口
301 メインファン気流
30a 前端
30b 後端
31a、31b 上下風向板
32a、32b、35 水平軸線
36 サイドパネル
37 側面吸込口
38 吸込口
40 室外機
41 冷凍回路
42 四方弁
42a 第1口
42b 第2口
42c 第3口
42d 第4口
43 圧縮機
43a、43b 吐出管
44 室外熱交換器
44a 室外ファン
45 膨張弁
46 室外機制御部
47 室外機通信部
48 記憶部
49 室外機電源部
50 冷媒管
80 AC電源
261 左ファンユニット
262 右ファンユニット
263 本体ユニット
264 室内熱交換器
265 メインファン
266 サイドファン
331 左サイドファン筐体
332 右サイドファン筐体
341 左吹出口
341a 左右風向板
342 右吹出口
342a 左右風向板
490 AC/DCコンバータ
491 インバータ

Claims (3)

  1. 内部に熱交換器と、熱交換器を通過させた調和空気を送風するメインファンと、該メインファンの両側の少なくとも一方に熱交換器を通過させない室内空気を送風するサイドファンと、室内温度を検出する室温検出手段とを備え、前記室温検出手段で検出される室内温度が、ユーザによって設定された設定温度を予め定めた所定の補正温度で補正した補正後の設定温度に近づくように空調制御する空気調和機であって、
    前記空気調和機は、前記サイドファンを運転している時と運転をしていない時とで異なる前記補正温度を選択することを特徴とする空気調和機。
  2. 同一の設定温度による暖房運転に対して、前記サイドファンを運転している時の前記補正温度は、前記サイドファンを運転していない時の前記補正温度より低くしたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 同一の設定温度による冷房運転に対して、前記サイドファンを運転している時の前記補正温度は、前記サイドファンを運転していない時の前記補正温度より高くしたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
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