JP2014173656A - バルブ - Google Patents

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Shigenobu Furukawa
重信 古川
Masaya Kimura
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Abstract

【課題】締結部材の緩みの進行を阻止すると共に、組み立て時および分解時の作業性を向上させることのできるバルブを提供する。
【解決手段】弁室に連通する第一流路と第二流路とを有し、前記第一流路の下流側に弁座部が形成されている本体1と、内部にシリンダ部を有するボンネット2と、駆動部材により往復動せしめられ前記弁座部に圧接または離間される弁体と、前記本体1と前記ボンネット2とを挿通し締結する複数の締結部材8と、を具備して弁の開閉を行うバルブにおいて、前記ボンネット2または前記本体1の少なくとも一方に、全ての前記締結部材の頭部に当接するとともに、前記締結部材の緩み方向への移動を阻止する緩み止め部材3を着脱自在に装着した。
【選択図】図1

Description

本発明は、化学工場、または半導体製造分野、液晶製造分野、食品分野などの各種産業に使用されるバルブに関するものである。
各種産業に使用されるバルブは、構成部品を締結する締結部材として、一般的にボルト、ナットを用いている。ボルト、ナットは、様々な要因により、緩む(締結力が低下する)ことがあった。例えば、バルブに接続された配管から伝わる振動(脈動など)、バルブが設置された設置面から伝わる機械的振動、及びバルブの開閉動作に起因する振動により、ボルト、ナットが緩むことが挙げられる。また例えば、経年劣化に伴う構成部品の変形(クリープ)により、ボルト、ナットと構成部品との間に隙間が生じて緩むことが挙げられる。特に高温流体に使用されるバルブにおいては、バルブの開閉動作により高温流体が断続的に流れ、バルブの構成部品が繰り返される加温及び冷却により、構成部品が膨張、収縮を繰り返して変形するため、構成部品間に隙間が生じてガタツキを招き、ボルト、ナットの締結力低下を助長させていた。
従来、上記問題点を解決するボルト、ナットの緩み対策として、接着剤等によりボルト、ナットと構成部品とを固定するほか、ボルト、ナット夫々と構成部品との間にバネ座金及び平座金を介装する方法(例えば、特許文献1参照)が用いられている。このようなバルブの締結方法では、図10に示すように、ボルト61に螺着されたナット62の下面と、ボンネット63の上面の間に、複数の皿バネ64を収容する保持部材65と押さえ部材66が設けられている。複数の皿バネ64の弾性反発力を利用して、複数の皿バネ64がナット62とボンネット63とを押圧することによってボルト、ナットの緩みを防止している。
特許第4676518号公報
しかしながら、接着剤等によりボルト、ナットと構成部品とを固定する方法においては、ボルト、ナットを締結する作業の後に、接着剤等を注入する作業が発生し手間がかかり、特許文献1に開示されているように皿バネ等の弾性部材を用いる方法においては、部品構成が増加するため組立工数が増え、いずれにおいてもバルブの組み立て作業性が悪いと共に、メンテナンス時の分解性が悪いという問題があった。また、いずれの方法も一組のボルト、ナットに対する緩み対策であるため、複数組のボルト、ナットを有するバルブのおいては、夫々のボルト、ナットにおいて緩み状態が異なり、特定の箇所のボルト、ナットだけが緩むという問題もあった。
本発明は、上記のような従来技術の課題に鑑みなされたものであり、締結部材の緩みの進行を阻止すると共に、組み立て時および分解時の作業性を向上させることのできるバルブを提供することを目的とする。
このため本発明は、弁室に連通する第一流路と第二流路とを有し、前記第一流路の下流側に弁座部が形成されている本体と、内部にシリンダ部を有するボンネットと、駆動部材により往復動せしめられ前記弁座部に圧接または離間される弁体と、前記本体と前記ボンネットとを挿通し締結する複数の締結部材と、を具備して弁の開閉を行うバルブにおいて、前記ボンネットまたは前記本体の少なくとも一方に、全ての前記締結部材の頭部に当接するとともに、前記締結部材の緩み方向への移動を阻止する緩み止め部材が一体に形成され、着脱自在に装着されていることを第1の特徴とする。
また、前記緩み止め部材が、前記締結部材を締め付け方向に押圧していることを第2の特徴とし、前記締結部材の最上面が、前記ボンネットの最上面よりも低い位置に配置されていることを第3の特徴とする。
さらに、前記緩み止め部材が、U字板状、C字板状、またはコの字板状に形成されていることを第4の特徴とする。
またさらに、前記本体、前記ボンネットおよび前記締結部材が、樹脂製であることを第5の特徴とする。
本発明は以上説明したような構造をしているので、以下のような優れた効果が得られる。尚、緩み方向とは、締結部材が動くときに締結部材の締結力が低下する方向を示し、締め付け方向とは、締結部材が動くときに締結部材の締結力が増加する方向を示す。
(1)緩み止め部材は、ボンネットまたは本体に対して着脱自在に装着されるとともに、複数の締結部材に同時に当接させるため、組立および分解作業が容易である。
(2)締結部材の頭部上面に緩み止め部材の下面が当接するため、例え締結部材が緩み方向に回転しても、締結部材が軸方向に移動することを防止することができる。従って、締結部材の締結力の低下を防止することができる。
(3)複数の締結部材の頭部上面に緩み止め部材の下面が同時に同条件で当接することができるため、特定の箇所の締結部材だけが緩むことを防止することが可能であり、バルブのシール性能が局所的に低下し、外部漏れを起こすという事態を防止することができる。
(4)緩み止め部材が締結部材を締め付け方向に押圧するため、締結部材が緩み方向へ移動することを強く防止することができる。
(5)締結部材の最上面がボンネットの最上面より低い位置に配置されるため、短い締結部材を使用することができる。また、短い締結部材を使用することで、締結部材の熱膨張による伸びを抑えることができる。
(6)本体、ボンネット、および締結部材を樹脂製とし、部材同士の線膨張係数を近くすることで、高温流体による部材の膨張、および収縮による変形率が大きく相違しないため、部材の変形による締結力の低下を抑えることができる。
本発明の第一の実施形態であるバルブの(a)が緩み止め部材を装着した状態を示し、(b)が緩み止め部材を脱離した状態を示す斜視図である。 図1のバルブの背面図である。 図1のバルブの(a)が平面図、(b)が縦断面図である。 第一の実施形態における緩み止め部材の(a)が一例を示す要部拡大図であり、(b)が他例を示す要部拡大図である。 本発明の第二の実施形態であるバルブを示す(a)が平面図、(b)が縦断面図である。 図5のバルブのA−A線断面図である。 本発明の第三の実施形態であるバルブを示す縦断面図である。 図7のバルブの平面図である。 本発明の第四の実施形態であるバルブを示す縦断面図である。 従来技術を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明が本実施形態に限定されないことは言うまでもない。文中の緩み方向とは、締結部材が動くときに締結部材の締結力が低下する方向を示し、締め付け方向とは、締結部材が動くときに締結部材の締結力が増加する方向を示す。
最初に本発明の第一の実施形態であるバルブについて図1〜図4を参照して説明する。図1は、本発明の第一の実施形態であるバルブの(a)が緩み止め部材を装着した状態を示し、(b)が緩み止め部材を脱離した状態を示す斜視図である。図2は、図1のバルブの背面図であり、図3は、図1のバルブの(a)が平面図、(b)が縦断面図である。図4は、第一の実施形態における緩み止め部材の(a)が一例を示す要部拡大図であり、(b)が他例を示す要部拡大図である。
第一の実施形態であるバルブは、図1(b)に示すように、本体1と、本体1の上部に設けられたボンネット2と、ボンネット2の中部に設けられた溝部11と、本体1とボンネット2を締結する複数のボルト8と、ボルト8に螺合される複数のナット(図示せず)と、複数のボルト8の上部に設けられた溝部11に装着される緩み止め部材3とから構成されている。また、図3(b)に示すように、本体1とボンネット2との間には、弁体7を有するダイヤフラム5、及び隔膜押さえ4が挟持固定され、ボンネット2の内部には、弁体7を上下に摺動可能とするピストン6が設けられている。
本体1は、ポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEと記す)製であり、図1に示すように、略四角柱状に形成されている。図3(b)に示すように、本体1の上部中央には、弁室12が形成されている。弁室12の底部中央は、開口されており、本体1の側面の一方側に形成された流入口13に繋がる第一流路15に連通している。また、弁室12の側面は、本体1の側面の他方側に形成された流出口14に繋がる第二流路16に連通している。そのため、第一流路15から弁室12を経て第二流路16までの空間が接液部となり、図3(b)に示すように、弁室12の底部中央の開口周縁部は、弁体7が圧接離間する弁座22が形成されている。本体1の上部には、ダイヤフラム5の外周縁に設けられた環状係止部18が嵌合される環状溝19が形成されている。この環状溝19の外周には上部に突出しボンネット2の下部と当接する環状突部17が形成されている。図1及び図3(a)に示すように、本体1の四隅にはボルト8が挿入するための貫通孔(図示せず)が形成されており、本体1の四隅にボルト8とナット(図示さず)を螺合させることで、本体1とボンネット2とを連結し固定している。
ボンネット2は、PTFE製であり、図3(a)に示すように、四隅にボルト8が挿入するための貫通孔(図示せず)を有している。図2に示すように、ボルト8の頭が配置される座面10が、ボンネット2の最上面よりも低い位置に形成され、この座面10に貫通孔が形成されている。図3(b)に示すように、ボンネット2の中部には、緩み止め部材3を装着するための溝部11が形成され、図1(b)に示すように、この溝部11に緩み止め部材3が着脱可能に装着される。溝部11が形成される位置は、緩み止め部材3の下面がボルト8の頭部上面より上部となる位置に設けられ、好ましくはボルト8の頭部上面に緩み止め部材3の底面が当接する位置に形成される。ボンネット2の内部には、図3(b)に示すように、上部空間20、下部空間21が段差状に形成されており、下部空間21内には、下部空間21内を上下に摺動するピストン6が設けられている。ボンネット2の側面には、上部空間20、及び下部空間21に連通する作動流体供給口24が夫々形成されている。
緩み止め部材3は、PTFE製であり、図1(b)に示すように、平面視C字形状に形成されている。緩み止め部材3は、図3(a)に示すように、複数のボルト8の上部を通過するように形成されているため、このような形状としては、C字形状のほか、U字形状、もしくはコの字形状などが挙げられ、これらの形状であれば何れでも使用することができる。緩み止め部材3は、ボンネット2に形成された溝部11に水平方向から嵌合して着脱可能に装着される。
隔膜押さえ4は、PTFE製であり、図3(b)に示すように、中央には後述するピストン6の軸部27が嵌挿される貫通孔を有しており、貫通孔の内周面には環状の溝が設けられOリングが装着されている。隔膜押さえ4の上面側には、ボンネット2の下部空間21の内径と略同サイズの外径である環状突起25が貫通孔の外周に形成されている。環状突起25の外周側面には、環状の溝が設けられOリングが装着されている。隔膜押さえ4の下面側には、本体1に挿嵌されダイヤフラム5の環状係止部18を押圧する押圧部26が形成されている。
ダイヤフラム5は、PTFE製である。図3(b)に示すように、弁体7の外周には径方向に延設されたダイヤフラム部5aが一体的に形成されている。弁体7の上部中央には、後述するピストン6の軸部27の先端に設けられた雄ネジ部と螺着される雌ネジ部が形成されている。弁体7はピストン6の上下動に伴って、上下に移動可能であり本体1の弁座22に圧接離間され、流入口13から流出口14へ流れる流体の閉止あるいは開放が行なわれる。ダイヤフラム5の途中には段差が設けられており、厚肉の円筒部が形成されている。さらにその外周縁には厚肉の環状係止部18が形成されている。
ピストン6は、PTFE製であり、図3(b)に示すように、ボンネット2が有する下部空間21の内周壁面に当接する鍔部28と、鍔部28の下面中央から垂下して設けられ隔膜押さえ4の貫通孔の内周と当接する軸部27とから構成されている。軸部27の先端には、弁体7に設けられた雌ネジ部と螺着する雄ネジ部が形成されている。鍔部28は、下部空間21の内周壁面を上下に摺動自在とし、その側面には環状の溝が形成され、Oリングが装着されている。軸部27は、隔膜押さえ4に設けられている貫通孔の内周面を上下に摺動自在としている。鍔部28は、上部空間20と下部空間21の段差に当接することにより係止され、図3(b)に示すように、弁体7が弁座12から離間した状態、つまりはバルブが開の状態となる。ボンネット2の側面上部に設けられた作動流体供給口24に圧縮空気を注入すると、圧縮空気の圧力でピストン6が押し下げられ、ピストン6の先端に螺着されている弁体7が弁座12に圧接されて流路が閉止し、バルブは閉状態(図示せず)となる。また、閉状態からボンネット2の側面下部に設けられた作動流体供給口24に圧縮空気を注入することによって、ピストン6が押し上げられ、図3(b)に示すように開状態となる。
以上のように構成された第一の実施形態におけるバルブは、ボンネット2に緩み止め部材3を装着し、緩み止め部材3の下面をボルト8の上面に当接させることで、ボルト8が緩み方向に回転しても、緩み止め部材3によってボルト8が移動することを規制され、ボルト8が緩むことを防止することができる。従って、本体1とボンネット2を締結している力の低下を防止することができる。また、緩み止め部材3は、本体1とボンネット2とを締結する複数のボルト8に同時に当接しており、複数のボルト8はすべて同じ条件で緩み止めがなされている。そのため、一部のボルト8だけが緩むことを防止することができ、本体1とボンネット2を均一な締結力で締結することができる。この締結力は、本体1とボンネット2により挟持固定されている隔膜押さえ4を介してダイヤフラム5を均一に押圧するため、一部のボルト8が緩むことにより局所的にシール性能が低下することを防止することができる。
第一の実施形態においては、緩み止め部材3は、その下面がボルト8頭部に当接し、ボンネット2に着脱自在に装着可能であれば良く、例えばその形状やボンネット2への取付け位置は変更することができる。図4(a)はその一例であり、緩み止め部材3の下面の一部がボルト8の頭部の上面よりも低い位置となっており、緩み止め部材3がボルト8の軸方向に対して湾曲して装着可能とされるよう、わずかに湾曲した溝部11がボンネット2に形成されている。そのため、緩み止め部材3をボンネット2に撓んだ状態で装着され、ボルト8を締め付け方向に押圧することができる。これによりボルト8の緩み方向への移動をより強く防止することができる。また、図4(b)は他例であり、緩み止め部材3の下面とボルト8の頭部の上面との間に弾性体29を配置することにより、ボルト8を締め付け方向に押圧し、ボルト8の緩み方向への移動をより強く防止することができる。このように、複数のボルト8の頭部の上面に同時に当接し、ボルト8の緩み方向への移動を規制するとともにボンネット2へ着脱自在に装着可能であれば、緩み止め部材3の形状や構成は種々変更することができる。
次に、本発明の第二の実施形態であるバルブについて図5、図6を参照して説明する。図5は、本発明の第二の実施形態であるバルブを示す(a)が平面図、(b)が縦断面図であり、図6は、図5のA−A線断面図である。なお、第一の実施形態と同一の箇所には同一の符号を付し、以下では第一の実施の形態との相違点を主に説明する。
本体1は、PTFE製であり、図5に示すように、本体1の上部中央には、本体1の内周壁とダイヤフラム5と共に形成される弁室12が設けられている。弁室12の底部には開口が設けられており第一流路15に繋がっている。弁室12の底部開口周縁が弁座22となっており、弁座22を形成する突起部30により、第一流路15と流出口14へ繋がる第二流路16とが仕切られている。このように、第一の実施形態とは、本体1の内部構造が異なっている。本体1の四隅には、図6に示すように、ボルト8が挿通する連通孔31が形成されており、底部には連通孔31と繋がり、ナット9を収容する凹部32が形成されている。
ボンネット2の四隅には、図6に示すように、ボルト8が挿通する連通孔33が、本体1に設けられた連通孔31と同じ位置に形成されている。連通孔33の上部にはボルト8の頭部34、及び柱状突起部39を収容する柱状突起部収容凹部35が形成されている。この柱状突起部収容凹部35の内周面には、環状溝36が設けられ、緩み止め部材3に設けられた環状突起40と凹凸嵌合される。ボンネット2の上部空間20には付勢体37が設けられており、ピストン6を上下方向に摺動可能とし、弁体7が弁座22に圧接離間される。
緩み止め部材3は、図6に示すように、板部38と、板部38の底部の四隅に設けられた柱状突起部39とから形成されている。板部38は、図5(a)に示すように、平面視が略矩形状に形成され、中央にボンネット2の一部が突出する開口44を有している。柱状突起部39は、板部38から柱状に突出して形成され、外周面に環状溝36と凹凸嵌合される環状突起40が形成されている。複数の柱状突起部39は同じサイズに形成されており、板部38と射出成形などで一体に成形されるほか、別々に成形された板部38と柱状突起部39とを接着剤等で一体となるよう結合される。このように形成された緩み止め部材3は、ボンネット2の四隅に形成された柱状突起部収容凹部35に柱状突起部39が挿嵌され、複数のボルト8に対して、ボルト8の頭部34に同時に当接することができる。
以上のように、本発明の第二の実施形態におけるバルブは、ボンネット2に設けられた環状溝36と、緩み止め部材3に設けられた環状突起40によりボンネット2に緩み止め部材3を装着し、緩み止め部材3の底部に設けられた柱状突起部39の下面をボルト8の頭部34上面に当接させることで、ボルト8が緩み方向に回転しても、緩み止め部材3によってボルト8が移動することを規制され、ボルト8が緩むことを防ぐことができる。従って、本体1とボンネット2を締結している力の低下を防ぐことができる。
次に、本発明の第三の実施形態であるバルブについて図7、図8を参照して説明する。図7は、本発明の第三の実施形態であるバルブを示す縦断面図であり、図8は、図7の平面図である。なお、バルブの構造は、第二の実施形態と同様であり、図7はバルブの四隅に設けられたボルト8を対向する位置(すなわち、図5aのA−A線と同じ方向)で切断した断面図である。第一の実施形態、及び第二の実施形態と同一の箇所には同一の符号を付し、以下では第二の実施の形態との相違点を主に説明する。
ボンネット2は、図7に示すように、その側面上部の外周に環状溝36が形成されており、緩み止め部材3に設けられた環状突起40が嵌合される。
緩み止め部材3は、蓋部43、及び柱状突起部39の互いに異なる部材を組み合わせて構成される。蓋部43は、図8に示すように、平面視が矩形状で、図7に示すように、中央にボンネット2の一部が突出する開口44と、四隅に柱状突起部39が嵌め合わされる貫通孔42とを有し、周縁にボンネット2の側面上部の外周を受容する凹部41が形成されており、下面を開放面とした断面視コの字状に形成されている。凹部41の内周面には、環状溝36に対応する環状突起40が形成され、ボンネット2に形成された環状溝36に嵌合され、蓋部43はボンネット2に着脱自在に装着される。蓋部43の四隅に形成された貫通孔42は、ボンネット2の四隅に形成された連通孔33にボルト8が挿通する位置に設けられている。貫通孔42の内周面は、図8に示すように、嵌合突起45と嵌合溝46とからなるジグザグ状に形成されている。柱状突起部39は、PTFE製であり、径の異なる円柱を積層して形成される。柱状突起部39の上部は、蓋部43の貫通孔42に嵌合される嵌合部47が円柱状に形成されており、その外周面は、貫通孔42の内周面に回動不能に嵌合するようジグザグ状に形成されている。そのため、柱状突起部39が蓋部43に対して回動不能となっている。柱状突起部39の下部は、ボンネット2に設けられた柱状突起部収容凹部35の内径と略同径の外径の円柱状に形成されており、下端部にボルト8の頭部34が嵌合される係合部48が形成されている。この係合部48の形状は、ボルト8の頭部34が係合部48に対して回動不能となるように形成されていることが好ましく、少なくともボルト8の頭部34の上面に当接し、ボルト8が上下に移動することを抑止できる形状であれば良い。
このように構成された蓋部43と柱状突起部39からなる緩み止め部材3の組立方法について説明する。まず、図7に示すように、本体1の連通孔31とボンネット2の連通孔33にボルト8を挿通させ、ナット9を締付けた後、全てのボルト8の頭部34に柱状突起部39の係合部48を係合させる。この際、ボルト8の頭部34の側面および上面が柱状突起部39に当接している。次にボンネット2の上部より蓋部43を被せ、蓋部43の貫通孔42の嵌合突起45と、柱状突起部39の嵌合溝46とを位置あわせの上で嵌合させる。蓋部43を下方に押圧して移動させ、蓋部43の環状突起40をボンネット2の環状溝36に嵌合させて、ボンネット2に蓋部43を装着する。
以上のように、本発明の第三の実施形態におけるバルブは、ボルト8の頭部34上面が緩み止め部材3の柱状突起部39の下面に当接することにより、ボルト8の緩み方向への移動が防止される。また、ボンネット2と緩み止め部材3の蓋部43は、環状溝36と環状突起40により着脱可能であり、かつボンネット2及び緩み止め部材3が平面視矩形状に形成されているため、互いに回動不能に嵌合されている。緩み止め部材3の柱状突起部39は、蓋部43に嵌合突起45と嵌合溝46により嵌合されているため、互いに着脱自在かつ回動不能に嵌合されている。すなわち、柱状突起部39は、ボンネット2に対して回動不能とされている。さらに、ボルト8の頭部34が、柱状突起部39の下部に設けられた係合部48に対して回動不能に当接することで、ボルト8が緩み方向に回転することを防止することができる。このように、ボルト8が軸方向へ移動すること、及び緩み方向へ回転することを防止することにより、ボルト8が緩むことを確実に防止することができる。
次に、本発明の第四の実施形態であるバルブについて図9を参照して説明する。図9は、本発明の第四の実施形態を示す縦断面図である。なお、バルブの構造は、第一の実施形態と同様であり、四隅に設けられたボルト8を対向する位置(すなわち、図5aのA−A線と同じ方向)に切断した断面図である。第一の実施形態と同一の箇所には同一の符号を付し、以下では第一の実施の形態との相違点を主に説明する。
図9に示すように、ボンネット2の四隅には、ボルト8が挿通する貫通孔50が形成されている。本体1の四隅には、ボルト8が螺着するための雌ネジ部49が形成されており、本体1にボルト8を直接取り付けて本体1とボンネット2を固定する。ボルト8は、ポリエーテル・エーテル・ケトン(以下、PEEKと記す)製であり、本体1、及びボンネット2の材質と同様に樹脂製材料が用いられる。
以上のように、本発明の第四の実施形態におけるバルブは、ボンネット2の四隅に設けられた貫通孔50に挿入されたボルト8が、その頭部34の下面で貫通孔50周縁を締め付け方向へ押圧してボンネット2を本体1に固定する。第一の実施形態と同様にボルト8の頭部34上面は、緩み止め部材3の下面に当接しており、ボルト8が緩み方向に回動することを防止することができる。とくに第四の実施形態では、ボルト8、ボンネット2、及び本体1の材質は、ともに樹脂製であり線膨張係数が近しく、温度による変形率も近しい。よって雌ネジ部49とボルト8がほぼ同じ変形を行い、締結力が低下することを抑えることができる。このように、ボルト8の材質は、樹脂製であれば良く、好適には本体1の材質と線膨張率が近しい材質が良い。また、本体1に直接雌ネジ部49を設けることで、ナットが不要となるばかりでなく、雌ネジのネジ山の数を増やすことが可能となり、ナットを使用して締結することよりも強い締結力を与えることができる。
尚、本発明のバルブに用いられる材質は、上記した実施形態に限定されるものではない。例えば、本体1、ボンネット2、緩み止め部材3、隔膜押さえ4、ダイヤフラム5、及びピストン6は、PTFEを用いて形成しているが、流体や環境に適した素材であれば良く、樹脂素材として塩化ビニル樹脂、ポリビニリデンフルオライド(以下、PVDFと記す)、ポリプロピレン、ABS樹脂、又はパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(以下、PFAと記す)等が、金属素材としてステンレス等が好適に使用できる。また、例えば弁体7を含むダイヤフラム5は、PTFEを用いて形成しているが、流体や環境に適した素材であれば良く、樹脂素材としてPVDF、PFA等が、エラストマーとしてフッ素ゴム、シリコンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、ブチルボム、又はアクリルゴム等が好適に使用できる。
1 本体
2 ボンネット
3 緩み止め部材
4 隔膜押さえ
5 ダイヤフラム
6 ピストン
7 弁体
8 ボルト
10 座面
11 溝部
29 弾性体
35 柱状突起部収容凹部
36 環状溝
38 板部
39 柱状突起部
40 環状突起
41 凹部
42 貫通孔
43 蓋部
44 開口
45 嵌合突起
46 嵌合溝
47 嵌合部
48 係合部
49 雌ネジ部
50 貫通孔

Claims (5)

  1. 弁室に連通する第一流路と第二流路とを有し、前記第一流路の下流側に弁座部が形成されている本体と、内部にシリンダ部を有するボンネットと、駆動部材により往復動せしめられ前記弁座部に圧接または離間される弁体と、前記本体と前記ボンネットとを挿通し締結する複数の締結部材と、を具備して弁の開閉を行うバルブにおいて、前記ボンネットまたは前記本体の少なくとも一方に、全ての前記締結部材の頭部に当接するとともに、前記締結部材の緩み方向への移動を阻止する緩み止め部材が一体に形成され、着脱自在に装着されていることを特徴とするバルブ。
  2. 前記緩み止め部材が、前記締結部材を締め付け方向に押圧していることを特徴とする請求項1記載のバルブ。
  3. 前記締結部材の最上面が、前記ボンネットの最上面よりも低い位置に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバルブ。
  4. 前記緩み止め部材が、U字板状、C字板状、またはコの字板状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のバルブ。
  5. 前記本体、前記ボンネットおよび前記締結部材が、樹脂製であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のバルブ。
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