JP2014172503A - 通信システム、電子制御装置及び推定プログラム - Google Patents

通信システム、電子制御装置及び推定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】互いに異なる通信規格により通信する3つ以上の電子制御装置が接続されるときに、通信途絶原因を誤認することなく推定できるようにした通信システム、通信システムに使用される電子制御装置、及び推定プログラムを提供する。
【解決手段】ECUは、通信途絶時間カウンタCcをカウントアップすることにより計数される通信途絶時間が所定の限度時間(閾値K2相当時間)を超えるまでの間にデータを再受信しないときには、通信線の断線、又は、通信対象ECU自体の異常であると特定する(T12)。通信途絶時間が所定の原因要特定最小時間(閾値K1相当時間)を超え所定の限度時間(閾値K2相当時間)を超えるまでの間に、通信対象ECUからデータを再受信したときには、プログラム書換装置により通信対象ECUのプログラム書換処理が行われたか(T16)、又は、通信線の瞬断後の通信復帰である(T15)と特定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、異なる通信規格により複数通信接続可能な通信システム、電子制御装置及び推定プログラムに関する。
近年、車両制御分野においては電子制御化が推し進められており、エンジン、自動変速機等の様々な車載部品が電子制御装置(以下ECU(Electronic Control Unit)と称す)により制御されている。
ECUは、制御内容毎に機能を分担して複数構成されており、これらのECUは互いに通信線を通じて連携可能になっている。また、これらのECUは互いの通信情報を監視し、通信線や通信相手となるECUが異常動作していないか否かを診断する。また、このECUは車両外部に任意の通信線を通じて接続されたプログラム書換装置を用いてプログラムを書換えることができる。そして、このリプログラム中には、プログラムが一旦消去されるため、プログラムの書換対象ECUは定期的な送信処理を停止することになる。
従来、このリプログラム手法として、プログラム書換装置がプログラム書換対象ECUに通信線を通じて書換プログラムを送信することで当該プログラムを書換える。このとき、プログラム書換装置が書換対象外のECUに対し異常診断を無効化する命令を送信すると共に定期送信の停止命令を送信する技術が提供されている(例えば、特許文献1参照)。これは、リプログラム中に書換対象ECUが定期的な送信処理を停止することで、書換対象外ECUが書換対象ECUの異常又は通信線の異常と誤認してしまうことを防ぐためである。
特開2003−172199号公報
同一車両内に互いに異なる通信規格を用いて通信するECUが存在している場合には以下に示す課題を生じる。すなわち、例えば車両内にECU−A、ECU−B、ECU−Xの3つのECUが存在すると仮定する。また、ECU−AとECU−Bが第1通信規格により通信可能になっていると仮定し、ECU−AとECU−Xとは第2通信規格により通信可能になっており、ECU−XとECU−Xのプログラム書換装置は第2通信規格により通信可能となっていると仮定する。
このような場合、ECU−A用のプログラム書換装置がECU−Aを書換対象ECUとしてECU−Aに書換プログラムを送信すると、ECU−Bには第1通信規格によりECU−Aがリプログラム中である情報を送信すれば、ECU−BがECU−Aからの定期的な送信処理が停止したとしても、ECU−BはECU−A又は通信線の異常であると誤認することはない。
しかしながら、ECU−A用のプログラム書換装置とECU−Xとは通信規格の都合上、直接通信不能である場合がある。このような場合、ECU−Aがプログラムを書換えられている最中に送信処理を停止すると、ECU−Xは、ECU−Aの異常又は通信線の異常と誤認してしまう虞がある。
本発明の目的は、互いに異なる通信規格により通信する3つ以上の電子制御装置が接続されるときに、通信途絶原因を誤認することなく当該通信途絶原因を推定できるようにした通信システム、この通信システムに使用される電子制御装置、及び通信途絶原因の推定プログラムを提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、第2の電子制御装置の通信部は、プログラム書換装置からのリプログラム要求の有無を確認しリプログラム要求がないときには第1及び/又は第3の電子制御装置とデータ通信する。他方、プログラム書換装置からのリプログラム要求があるときには、リプログラム実行部がプログラム書換装置を用いてリプログラムを実施する。
第1の電子制御装置の計数部は、第2の電子制御装置とデータ通信しているときには通信途絶の時間を計数せず、当該第2の電子制御装置とのデータ通信が途絶えたときに第2の電子制御装置からの通信途絶の時間を計数開始する。推定部は計数部により計数される通信途絶時間が所定の限度時間を超えるまでの間に第2の電子制御装置からデータを再受信するか否かに応じて第2の電子制御装置との間の通信途絶原因を推定する。これにより通信途絶原因を誤認することなく当該通信途絶原因を推定できる。
本発明の一実施形態において、プログラム書換処理時の接続形態を概略的に示す電気的構成図 電子制御装置の内部の電気的構成を概略的に示すブロック図 第2の電子制御装置の処理の流れを概略的に示すフローチャート 第1の電子制御装置の処理の流れを概略的に示すフローチャート 処理の流れを概略的に示すタイミングチャート(その1) 処理の流れを概略的に示すタイミングチャート(その2) 処理の流れを概略的に示すタイミングチャート(その3)
以下、通信システム、および、電子制御装置の一実施形態を説明する。
図1に示すように、本実施形態が対象とする車両用のECU1〜3(但し1はECU−A、2はECU−B、3はECU−X)は車両4に搭載されており、ECU1およびECU2は第1通信規格C1(例えばKWP2000(ISO14230に準拠した車両内通信における国際標準規格のうちの一つ))の通信線を通じて互いにデータ通信可能になっている。ECU1はECU2と互いに定期的に通信処理する。
他方、ECU3およびECU1は第2通信規格C2(例えばCAN(Controller Area Networkの略称でISO11988に準拠した車両内通信における国際標準規格のうちの一つ))の通信線を通じて互いにデータ通信可能になっている。
これらのECU1〜3はそれぞれマイクロコンピュータ10(以下マイコンと略す:図2にはECU1、3の例を図示)を備えている。そして、これらのECU1〜3は車両に関する制御を個別に行うECUである。
図1に示すように、ECU3は車外のプログラム書換装置5に接続することで通信規格C2によりプログラムを受信しリプログラムできる。またECU1及び2は、車外のプログラム書換装置6と接続することで通信規格C1によりプログラムを受信しリプログラムできる。
図2はECU3及び1の内部構成を概略的に示している。ECU3及び1は、ほぼ同様の構成を備えているため図2には同一符号を付している。ECU3は、マイコン10と、マイコン10などの電気的要素に電源を供給する電源回路11と、通信先ユニット12(例えば他のECU1及びプログラム書換装置5など)と通信を実施するための通信IC13と、電源供給が停止しても演算結果を不揮発的に記憶するEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)14と、を備える。ECU1は、マイコン10と、電源回路11と、例えば他のECU2、3及びプログラム書換装置6と通信するための通信IC13と、電源供給が停止しても演算結果を不揮発的に記憶するEEPROM14とを備える。
マイコン10は、制御プログラムを記憶するROM15と、ROM15に記憶されたプログラムを実行するCPU16と、このCPU16により実行されるプログラムの演算結果を一時的に記憶するRAM17と、を備える。また、ECU2はECU3又は1とほぼ同様の電気的構成となっている。各ECU1〜3のマイコン10は、リセットカウンタCpA、CpB、CpXを内蔵しており、EEPROM14にはそれぞれリセットカウンタCpA、CpB、CpXの格納領域が確保されている。
図3はECU1が実行する処理内容を示し、図4はECU3が実行する処理内容を示す。すなわち、図3に示す処理内容がECU1のROM15にプログラムとして記憶されており、図4に示す処理内容がECU3のROM15にプログラムとして記憶されている。
ここで、ECU1をリプログラム対象ECUとして説明を行う。すなわち、ECU3がリプログラム対象ECU1と異なる通信規格C2の通信IC13を備えるECUとなっている。
このとき、図3に示すように、イグニッションスイッチ(IG)がオンされると(S0)、ECU1のマイコン10はこのキー切換を検出し、EEPROM14に不揮発的に記憶されたリセットカウンタCpAを読出しRAM17にコピーする(S1)。そして、ECU1のマイコン10はリセットカウンタCpAをインクリメントし(S2)、EEPROM14に再度上書きする(S3)。
そして、ECU1のマイコン10は、プログラム書換装置6からのリプログラム要求の有無を確認する(S4)。プログラム書換装置6からのリプログラムの要求が有ると(S5:YES)、ECU1のマイコン10はプログラムを書換え、その後リセットし(S6)、ステップS1に移行する。ECU1のマイコン10はプログラム書換装置6からのリプログラム要求がないときには(S5:NO)、通信先ECU(この場合ECU2又はECU3)とデータ通信等を実施する(S7)。
このとき、ECU1のマイコン10はリセットカウンタCpAの値も通信先ECU(ECU2又はECU3)に送信する。ECU1のマイコン10は、これらのステップS4〜S7の処理をイグニッションスイッチ(IG)がオフされる(S8:YES)まで繰り返す。
他方、図4に示すように、ECU3のマイコン10は、EEPROM14に記憶されたリセットカウンタCpXを読出しRAM17にコピーし(T1)、このリセットカウンタCpXをインクリメントして(T2)、再度EEPROM14に記憶させる(T3)。そして、ECU3のマイコン10は、ECU1と相互通信処理を行い、ECU1からの受信データの有無を確認する(T4)。この際、ECU3のマイコン10は、ECU1のリセットカウンタCpAの受信データの有無も確認する。
ECU3のマイコン10は、ステップT5において、ECU1から受信データが無いと判定したときにステップT6に移行し、受信データを有ると判定したときにステップT7に移行する。
ECU3のマイコン10は受信データが有ると判定すると(T5:YES)、仮異常状態St==1であるか否か判定する(T7)。当初は異常状態Stが初期値0(=異常なし)であるため、ステップT7ではNOと判定され、通常状態を示す異常状態St=0に設定すると共に、通信途絶時間カウンタCc=0に設定し(T13)、ステップT10に移行しイグニッションスイッチがオフされていなければ(T10:NO)、通常状態又は仮異常状態(St==0or1)であることを条件として(T10a:YES)、ステップT4に戻って処理を繰り返す。
ECU3のマイコン10は、ステップT5において受信データが無いと判定すると(T5:NO)、通信途絶時間カウンタCcをインクリメントし(T6)、通信途絶時間カウンタCcを仮異常判定閾値K1と比較しCc>K1を満たすか判定する(T8)。この閾値K1は、通信途絶の原因特定を必要とする最小時間(原因要特定最小時間に相当)に相当する閾値であり、この閾値K1を超えると、何らかの異常又はリプログラム処理による通信途絶であることを特定(推定)できる。
すなわち、ECU3のマイコン10は、通常状態又は仮異常状態を超える異常であるかを判定する。ECU3のマイコン10は、通信途絶時間カウンタCc>閾値K1を満たすときにはステップT9に移行し、満たさないときには(T8:NO)ステップT10に移行し、イグニッションスイッチがオフされるまでステップT10aを通じてステップT4から処理を繰り返す。
ECU3のマイコン10は、ステップT9の処理段階では、リプログラムによる通信途絶であるか、瞬断による通信途絶であるか、断線による通信途絶であるか、を分別して判定することが不可能であるため、この時点では仮異常と判定する。ECU3のマイコン10は仮異常と判定すると仮異常状態St=1に設定する(T9)。
次に、ECU3のマイコン10は、通信途絶時間カウンタCcを本異常判定閾値K2と比較しCc>K2を満たすか判定する(T11)。ECU3のマイコン10は、通信途絶時間カウンタCc>K2を満たすときには、断線、又は、通信対象ECU1の内部異常であると判断し本異常と判定する。ECU3のマイコン10は本異常と判定すると本異常状態St=3に設定する(T12)。
他方、ステップT11において、通信途絶時間カウンタCc>本異常判定閾値K2の条件を満たさないと判定したときには、ステップT10に移行し、イグニッションスイッチがオフされるまでステップT10aを通じてステップT4から処理を繰り返す。
その後、ECU3のマイコン10はステップT4から処理を繰り返すものの、ECU1から受信データを再受信できなければ、再度ステップT6、T8、T9、T11、T12の処理を繰り返し、通信途絶時間カウンタCcが順次インクリメントされ、時間が経過するにつれ、異常状態St=0→St=1→St=3に順次変更されることになる。
さらに、ECU3のマイコン10はステップT4から処理を繰り返し、ECU1からデータを再受信すると、仮異常状態St=1であるか否か判定する(T7)。ここでは、通信途絶時間カウンタCcの値が仮異常判定閾値K1を超え、本異常判定閾値K2以下であるときに仮異常状態St=1となっていると仮定する。
このとき、ECU3のマイコン10はステップT14に移行し、ECU3のリセットカウンタCpXとECU1のリセットカウンタCpAとを比較する。すなわちECU1とECU3のリセット回数を比較する。
ECU3のマイコン10は、リセットカウンタCpAがCpXと一致したときには(T14:YES)、ECU1がリプログラムされリセットされていないにも関わらず異常が生じていると判断して、この結果通信途絶したと判定し、瞬断等の一時的な通信途絶からの復帰であると特定する。この場合、本異常と確定し本異常状態St=2とし、ステップT10に移行する。
他方、ECU3のマイコン10は、リセットカウンタCpAがCpXと一致しない場合には(T14:NO)、ECU1がユーザのキー操作以外の要因に応じてリセットされたものと推定でき、通信途絶期間の経過直後に仮異常状態St=1となっていることから、ECU1がプログラムを書換えられた後リセットされたものであると推定できる。このとき、ECU3のマイコン10はSt=0(通常状態)に復帰させ、通信途絶時間カウンタCcを初期化(=0)とし、ステップT10に移行する。
以下、図5〜図7を参照しながら動作の一例を説明する。図5はECU1のリプログラム処理時の動作、図6は一時的な通信途絶時の動作、図7は完全断線時の動作、をそれぞれタイミングチャートにより示している。
<プログラム書換装置がECU1(ECU−A)をリプログラムするときの処理動作>
ECU1内ではイグニッションスイッチがオンされた(S1)後、ステップS1〜S3の処理が行われると、異常状態St=0(通常状態)、通信途絶時間カウンタCc=0、リセットカウンタCpA=1に設定される(図5の(1)(2)のタイミング参照)。
ECU3内では、イグニッションスイッチがオンされた後にステップT1〜T3の処理が行われると、St=0(通常状態)、通信途絶時間カウンタCc=0、リセットカウンタCpA=1、リセットカウンタCpX=1に設定される(図5の(1)(2)のタイミング参照)。
初期状態ではイグニッションスイッチがオンされていると、ECU1及び2は通信規格C1の通信線を通じて定期的に互いに通信し、ECU1及び3は通信規格C2の通信線を通じて定期的に互いに通信する(図5の(1)(2)のタイミング参照)。
図5の(3)のタイミングにおいて、プログラム書換装置6がECU2に対し診断停止/定期送信停止要求を行い、図5の(4)の期間中にプログラム書換装置6がECU1にリプログラムデータを通信規格C1の通信線を通じて送信する。
すると、ECU1及び2間の通信線にはプログラム書換装置6による書換用のリプログラムデータのみが与えられる。図5の(5)の期間中には、ECU3のみがECU1に通信規格C2の通信線を通じてデータ送信できる(図5の(3)〜(5)のタイミング参照)。
図5の(3)〜(4)の期間中には、ECU1はプログラム書換処理を行っているため、ECU1はECU3との間で通信が途絶える。ECU3は、ECU1に定期的に送信処理を行うものの(図5の(5)期間参照)、ECU1からデータを受信できないため、ECU3はステップT5において受信データが無いと判定する。そして、ECU3のマイコン10は、通信途絶時間カウンタCcを順次インクリメントし、仮異常判定閾値K1を超えると異常状態St=1となり仮異常状態と判定される。
その後、ECU1のリプログラムが完了するとECU1がリセットされる。するとECU1は、図3のステップS6、S1〜S3の処理を行うため、EEPROM14に記憶されたリセットカウンタCpAがインクリメントされる。ECU1はリセットされた後、通信規格C2の通信線上でECU3との間でデータ通信を再開できるため、ECU1のマイコン10は、ステップS7においてリセットカウンタCpAをECU3に送信する。
ECU3内では、図4のステップT4、T5、T7、T14、T16、T10の処理を行い、リセットカウンタCpAとCpXとが互いに異なることをトリガとしてリプログラムによる通信途絶であると特定して正常復帰する。すなわち、ECU3は、これらの一連の処理を受けて、ステップT5で再受信データ有りと判定するため、通信途絶時間カウンタCcのカウントアップを停止すると共に、ステップT16において通信途絶時間カウンタCcを0に初期化する。
他方、プログラム書換装置6は、ECU1のリプログラムを完了すると、ECU2に診断停止/定期送信停止の解除要求を発行する(図5の(6)のタイミング参照)。すると、通信規格C1の通信線上では、ECU1とECU2とが互いにデータ通信を再開できる(図5の(7)のタイミング参照)。また、通信規格C2の通信線上では、ECU1とECU3とが互いにデータ通信を再開できる(図5の(8)のタイミング参照)。このようにして通常の通信動作に復帰できる。
<一時的な通信途絶時の動作>
以下では、図6を参照し、本実施形態に示した動作プログラムを適用すれば、ECU1とECU3とを接続する通信規格C2の通信線が何らかの影響により一時的に通信途絶(瞬断)した時においても確実に異常検出できることを説明する。
ECU1内では、イグニッションスイッチがオンされた後にステップS1〜S3の処理が行われると、St=0(通常状態)、通信途絶時間カウンタCc=0、リセットカウンタCpA=1に設定される(図6の(11)(12)のタイミング参照)。
ECU3内では、イグニッションスイッチがオンされた後にステップT1〜T3の処理が行われると、異常状態St=0(通常状態)、通信途絶時間カウンタCc=0、リセットカウンタCpA=1、リセットカウンタCpX=1に設定される(図6の(11)(12)のタイミング参照)。
初期状態では、イグニッションスイッチがオンされると、ECU1とECU2とは通信規格C1の通信線を通じて定期的に互いに通信し、ECU1とECU3とは通信規格C2の通信線を通じて定期的に互いに通信する(図6の(11)(12)のタイミング参照)。
その後、ECU1及び3を接続する通信線が瞬断し、一時的な通信途絶を生じたと仮定する(図6の(13)のタイミング参照)。このとき、ECU1とECU2とは互いにデータ通信可能であるものの、ECU1とECU3とは通信不能となり、例えばECU3からの送信データのみ通信線上に電信される(図6の(14)の期間参照)。
このとき、ECU3は、ECU1の送信データを受信できないため、図4のステップT5でNOと判定し、続いてステップT6の処理を行うことにより通信途絶時間カウンタCcをカウントアップし続ける。
そして、ECU3のマイコン10は、通信途絶時間カウンタCcがステップT8において仮異常判定閾値K1を超えたときに異常状態St=1とし仮異常状態と見做す(図4のT9:図6の(15)のタイミング参照)。その後、ECU1とECU3とを接続する通信線による通信が復旧したと仮定する(図6の(16)のタイミング参照)。すると、ECU1はECU3との通信線に送信データを送信することができ、ECU3はこのデータを受信できる。
ECU1はECU3との間の通信線にデータを送出できるものの、ECU1はリプログラム後のリセット処理が行われていないため、リセットカウンタCpAは1のままEEPROM14に保持されている。すなわち、このリセットカウンタCpAの値がECU3に送信されることになる。ECU3のCPU10は、このリセットカウンタCpAの値とCpXとを比較しても同一であるため、ステップT15において瞬断後の通信復帰と見做し本異常と確定する。これにより、瞬断異常(本異常)である旨を特定できる。
<完全断線時の動作>
以下では、図7を参照し、本実施形態に示した動作プログラムを適用すれば、ECU1とECU3とを接続する通信線が何らかの影響により完全に通信途絶した時においても異常を検出できることを説明する。
ECU1内では、イグニッションスイッチがオンされた後にステップS1〜S3の処理が行われると、St=0(通常状態)、通信途絶時間カウンタCc=0、リセットカウンタCpA=1に設定される(図7の(21)(22)のタイミング参照)。
ECU3内では、イグニッションスイッチがオンされた後にステップT1〜T3の処理が行われると、St=0(通常状態)、通信途絶時間カウンタCc=0、リセットカウンタCpA=1、リセットカウンタCpX=1に設定される(図7の(21)(22)のタイミング参照)。
初期状態ではイグニッションスイッチがオンされていると、ECU1とECU2とは通信規格C1の通信線を通じて定期的に互いに通信し、ECU−AとECU−Xとは通信規格C2の通信線を通じて定期的に互いに通信する(図7の(21)(22)のタイミング参照)。
その後、ECU1とECU3とを接続する通信線が完全に遮断され、完全な通信途絶を生じたと仮定する(図7の(23)のタイミング参照)。このとき、ECU1とECU2とを接続する通信線上ではECU1とECU2とは互いにデータ通信可能であるものの、ECU1とECU3とは通信不能となり、例えばECU3からの送信データのみ通信線上に電信される。
このとき、ECU3は、ECU1からの送信データを受信できないため、図4のステップT5でNOと判定し、続いてステップT6の処理を行うことにより通信途絶時間カウンタCcをカウントアップし続ける。そして、ECU3のマイコン10は、通信途絶時間カウンタCcがステップT8において仮異常判定閾値K1を超えたときに異常状態St=1に設定し仮異常状態と見做す(図4のT9:図7の(24)のタイミング参照)。
その後も、通信線は途切れたまま回復することなく通信復旧しないと、ECU3は、ECU1からデータを受信できない。このため、ECU3のマイコン10は、さらに通信途絶時間カウンタCcをカウントアップし続ける。そして、ECU3のマイコン10は、通信途絶時間カウンタCcがステップT11において本異常判定閾値K2を超えたときに異常状態St=3とし本異常状態と確定する(図4のT12:図7の(25)のタイミング参照)。
その後、通信復旧しなければ、ECU3のマイコン10は、図4のT4、T5、T6、T8、T9、T11、T12の処理を繰り返すため、本異常を確定できる。これにより、断線、又は、通信対象ECU1の内部異常(本異常)である旨を確定できる。なお、ECU3のCPU10は、一旦断線又はECU1の内部異常である旨を確定すると(T12)、イグニッションスイッチがオフされる(T10:YES)まで、ステップT10a,T10の処理を繰り返し、ステップT4の処理に戻ることはなく、したがってこの本異常確定(St==3)の内容がクリアされることはない。
以上説明したように、本実施形態によれば次のような作用効果を奏する。ECU3のマイコン10は、通信途絶時間カウンタCcの値に応じた通信途絶時間が所定の限度時間(閾値K2相当)を超えるまでの間に再受信するか否かに応じて通信途絶原因を推定している。このため、通信途絶原因を誤認することなく当該通信途絶原因を推定できる。
ECU3のマイコン10は、通信途絶時間カウンタCcをカウントアップすることにより計数される通信途絶時間が所定の限度時間(閾値K2相当時間)を超えるまでの間に、通信IC13を通じてデータを再受信しないときには、ECU3のマイコン10は通信規格C2の通信線の断線、又は、ECU1自体の異常であると特定する。このため通信途絶原因を絞り込むことができる。
ECU3のマイコン10は、通信途絶時間カウンタCcをカウントアップすることにより計数される通信途絶時間が所定の原因要特定最小時間(閾値K1相当時間)を超え所定の限度時間(閾値K2相当時間)を超えるまでの間に、通信IC13を通じてECU1からデータを再受信したときには、プログラム書換装置6によりECU1のプログラム書換処理が行われたか、又は、第1通信規格C1の瞬断後の通信復帰であると特定する。このため、通信途絶原因を絞りこむことができる。
ECU3のマイコン10は、ECU1から送信されるリセットカウンタCpAのリセット回数とECU3のEEPROM14に記憶されたリセットカウンタCpXのリセット回数とを照合することで、ECU1のプログラム書換処理が行われたか、第1通信規格C1の通信線の瞬断後に通信復帰したか、の何れであるか特定する。このため、通信途絶原因をより詳細に特定できる。
ECU3のマイコン10は、ECU1から送信されるリセットカウンタCpAのリセット回数とECU3のEEPROM14に記憶されたリセットカウンタCpXのリセット回数とが同値のときには、イグニッションスイッチがオンされたときにリセットカウンタCpAがカウントされたものと断定し第1通信規格C1の通信線の瞬断後に通信復帰したと特定し、異なるときにはプログラム書換装置6によりECU1のプログラム書換処理が行われたと特定する。このため、通信途絶原因をより詳細に正確に特定できる。このように処理することで、通信途絶原因がリプログラム時の通信途絶のときには、異常が存在することを特定しないようにできる。
図面中、1はECU−A(第2の電子制御装置)、2はECU−B(第3の電子制御装置)、3はECU−X(第1の電子制御装置)、6はプログラム書換装置、10はマイクロコンピュータ(推定部、計数部、リセット回数送信指示部)、13は通信部、14は記憶部、を示す。

Claims (7)

  1. それぞれプログラムが記憶され互いに第1通信規格により通信可能な第1及び第2の電子制御装置(3及び1)と、前記第2の電子制御装置(1)と第2通信規格により通信可能な第3の電子制御装置(2)と、を備え、プログラム書換装置(6)が前記第1通信規格により前記第2の電子制御装置(1)のプログラムを書換可能で且つ前記第1の電子制御装置(3)との間で直接通信不能な通信システムにおいて、
    前記第2の電子制御装置(1)は、
    前記プログラム書換装置(6)からのリプログラム要求の有無を確認しリプログラム要求がないときには前記第1及び/又は第3の電子制御装置(3及び/又は2)とデータ通信する通信部(13)を備え、前記プログラム書換装置(6)からのリプログラム要求があるときには前記プログラム書換装置(6)によりリプログラムを実施するように構成されたものであり、
    前記第1の電子制御装置(3)は、
    前記第2の電子制御装置(1)とデータ通信する通信部(13)と、
    前記通信部(13)により互いにデータ通信しているときには通信途絶の時間を計数せず、当該第2の電子制御装置(1)とのデータ通信が途絶えたときに前記第2の電子制御装置(1)からの通信途絶の時間を計数する計数部(10)と、
    前記計数部(16)により計数される通信途絶時間が所定の限度時間を超えるまでの間に前記通信部(13)が前記第2の電子制御装置(1)からデータを再受信するか否かに応じて前記第2の電子制御装置(1)との通信途絶原因を推定する推定部(10)と、を備えることを特徴とする通信システム。
  2. 請求項1記載の通信システムにおいて、
    前記第1の電子制御装置(3)の推定部(10)は、前記計数部(10)により計数される通信途絶時間が所定の限度時間を超えるまでの間に、前記通信部(13)が前記第2の電子制御装置(1)からデータを再受信しないときには、前記第1通信規格の通信線の断線、又は、前記第2の電子制御装置(1)自体の異常であると特定することを特徴とする通信システム。
  3. 請求項1または2記載の通信システムにおいて、
    前記第1の電子制御装置(3)の推定部(10)は、前記計数部(10)により計数される通信途絶時間が所定の原因要特定最小時間を超え所定の限度時間を超えるまでの間に、前記通信部(13)が前記第2の電子制御装置(1)からデータを再受信したときには、前記プログラム書換装置(6)により前記第2の電子制御装置(1)のプログラム書換処理が行われたか、又は、前記第1通信規格の瞬断後の通信復帰であると特定することを特徴とする通信システム。
  4. 請求項3記載の通信システムにおいて、
    前記第1及び第2の電子制御装置(3及び1)は共に、前記プログラム書換装置(5又は6)による書換不能な記憶領域に、リセット時に回数がカウントされたリセット回数を記憶する記憶部(14)を備え、
    前記第2の電子制御装置(1)は、
    前記プログラム書換装置(6)によりリプログラムが実施された後前記第2の電子制御装置(1)をリセットするリセット部(10)と、前記第1の電子制御装置(3)との間でデータ通信するときに前記記憶部(14)のリセット回数を送信指示するリセット回数送信指示部(10)と、を備え、
    前記第1の電子制御装置(3)は、
    前記計数部により計数される通信途絶時間が所定の限度時間を超えるまでの間に、前記通信部が前記第2の電子制御装置(1)からデータを再受信するときには、前記第2の電子制御装置(1)のリセット回数送信指示部(10)により送信指示されるリセット回数を再受信データに含んで受信するように構成され、
    前記推定部(10)は、前記再受信データに含まれるリセット回数と前記第1の電子制御装置(3)の記憶部(14)に記憶されたリセット回数とを照合することで、前記プログラム書換装置(6)により前記第2の電子制御装置(1)のプログラム書換処理が行われたか、前記第1通信規格の通信線の瞬断後に通信復帰したか、の何れであるか特定することを特徴とする通信システム。
  5. 請求項4記載の通信システムにおいて、
    前記第1及び第2の電子制御装置(3及び1)の記憶部(14)は共にイグニッションスイッチがオンされた時にリセットカウンタ(CpX、CpA)のリセット回数が共に同じ値だけカウントされて記憶するものであり、
    前記第1の電子制御装置(3)の推定部(10)は、
    前記再受信データに含まれるリセット回数と前記第1の電子制御装置(3)の記憶部(14)に記憶されたリセット回数とが同値のときには前記イグニッションスイッチがオンされたときにリセット回数がカウントされたものと断定して前記第1通信規格の通信線の瞬断後に通信復帰したと特定し、異なるときには前記プログラム書換装置(6)により前記第2の電子制御装置(1)のプログラム書換処理が行われたと特定することを特徴とする通信システム。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の通信システムの第1の電子制御装置(3)を備えることを特徴とする電子制御装置。
  7. 請求項1〜5の何れか一項に記載の通信システムの第1の電子制御装置(3)に、
    第2の電子制御装置(1)と通信部(13)によりデータ通信しているときには通信途絶の時間を計数せず、当該第2の電子制御装置(1)とのデータ通信が途絶えたときに前記第2の電子制御装置(1)からの通信途絶の時間を計数する手順と、
    計数される通信途絶時間が所定の限度時間を超えるまでの間に通信部(13)が前記第2の電子制御装置(1)からデータを再受信するか否かに応じて前記第2の電子制御装置(1)との通信途絶原因を推定する手順と、
    を実行させることを特徴とする通信途絶原因の推定プログラム。
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