JP2014171193A - 画像処理方法および装置、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】観察者の視覚特性に応じた画像の提示を可能にする。
【解決手段】色変換プロファイル生成装置であって、観察者の画像観察時の視野角を設定する観察視野角設定手段と、異なる観察視野角にそれぞれ対応する複数の色変換プロファイルを用いて、前記観察視野角設定手段で設定された観察視野角に応じた合成プロファイルを生成するプロファイル合成手段と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】色変換プロファイル生成装置であって、観察者の画像観察時の視野角を設定する観察視野角設定手段と、異なる観察視野角にそれぞれ対応する複数の色変換プロファイルを用いて、前記観察視野角設定手段で設定された観察視野角に応じた合成プロファイルを生成するプロファイル合成手段と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、画像観察時の観察視野角を考慮した色変換プロファイルを生成する画像処理方法及び装置に関する。
CIE(国際照明委員会)は、色の見え方に対する人間の視覚感度の標準化のため、標準観測視野を定量化するための等色実験を行い、2度観測視野と10度観測視野を確立し、それぞれの場合に適した等色関数を採択している。一般的なカラーマッチングにおいては、このCIE等色関数を用いてマッチング対象デバイス(モニタやプリンタ等)の色を数値化し、数値的に一致させる方法が用いられる。
しかしながら、画像の大きさや画像の内容によって、観察者が画像を観察する際の角度(観察視野角)は変化するため、カラーマッチングのすべての場合について、標準観測視野の等色関数を適用できるわけではない。例えば、ディスプレイの色と印刷物の色の見え方を一致させるために、CIE等色関数を用いて両者の色を数値化したプロファイルを用いてカラーマッチングさせたとしても、両者の見え方においてマッチングがとれない、といったことが起こる。
このような問題に対し、観察視野角を考慮した色変換プロファイルを画像に適用する方法として、特許文献1、特許文献2が提案されている。特許文献1では、画像出力サイズをもとに観察視野角を算出し、算出した観察視野角に対応する色変換プロファイルを適用している。また、特許文献2では、画像中で同じRGB値を有する画素数をカウントし、カウントした画素数(領域)をもとに観察視野角を求め、算出した観察視野角に対応する色変換プロファイルを適用している。
しかしながら、人が実際に画像を観察する際の観察視野角には個人差があるため、観察する画像によって観察視野角が一意に決まるとは限らない。
この点、特許文献1では、色変換プロファイルの生成に際し画像出力サイズに対応する観察視野角が考慮されているものの、画像を観察する個々の人間が実際にどのような視野角で画像を観察しているかについては考慮されていない。
また、特許文献2においては、画像中の同画素値を有する領域に対する観察視野角を求めているが、そもそも領域の形状によっては観察視野角を正確に求めることができず、画像を観察する個々の人間の実際の視野角が考慮されることもない。
本発明に係る色変換プロファイル生成装置は、観察者の画像観察時の視野角を設定する観察視野角設定手段と、異なる観察視野角にそれぞれ対応する複数の色変換プロファイルを用いて、前記観察視野角設定手段で設定された観察視野角に応じた合成プロファイルを生成するプロファイル合成手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、人間が実際に画像を観察する際の観察視野角を考慮した色変換プロファイルを画像に適用することができる。これにより、観察者の視覚特性に応じた画像の提示が可能となる。
[実施例1]
図1は、本実施例に係る情報処理装置としてのPCの構成を示すブロック図である。
図1は、本実施例に係る情報処理装置としてのPCの構成を示すブロック図である。
PC100は、CPU101、ROM102、RAM103、操作部104、HDD105、モニタ106、ネットワークI/F107、内部バス108で構成される。
CPU101は、各種プログラムを実行して各部を統括的に制御するプロセッサである。
ROM102は、各種の制御プログラムや画像処理プログラムを格納するメモリである。
RAM103は、CPU101のための作業領域であって、ROM102等から読み込んだプログラムを一時的に格納したり、プログラム実行の際の一時的なデータを保存するためのメモリである。
操作部104は、マウスやキーボードといったユーザからの入力を受け付けるための入力手段である。
HDD105は、プログラムやデータを格納する記憶装置である。
モニタ106は、入力情報や処理結果等の画像表示を行う表示部である。
ネットワークI/F107は、LAN等のネットワークとのインターフェース動作を行う。PC100は、このネットワークI/F107を介して、外部装置(例えば、プリンタ100)と接続される。
内部バス109は、上記各部を接続するバスである。
本実施例に係る発明は、異なるデバイス間における画像の色の見え方を合わせるカラーマッチングに適用可能である。以下では、一方のデバイスをプリンタ、もう一方のデバイスをモニタとし、プリンタで出力した印刷物上の画像をモニタ上に再現するための“プリンタ−モニタ間マッチング用色変換プロファイル”を生成する場合を例に説明する。
図2は、本実施例に係る、実際の画像観察時の視野角に応じた色変換プロファイルの生成を行う合成プロファイル生成部の内部構成を示す機能ブロック図である。なお、この合成プロファイル生成部は、ROM102等に格納された色変換プロファイル生成処理プラグラムによって、すなわちソフトウェアとして実現される。
合成プロファイル生成部200は、観察視野角設定部201、プロファイル合成部202、プロファイル適用部203及び調整用UI表示部204とで構成される。
観察視野角設定部201は、観察視野角を指定する情報(観察視野角情報)に従って、プロファイル合成部202で参照される観察視野角θを設定する。観察視野角情報は、後述の観察視野角調整用UI画面を介して入力される。
プロファイル合成部202は、設定された観察視野角θに基づいて、予め用意された複数の色変換プロファイルを用いて合成処理を行い、設定された観察視野角θに応じた色変換プロファイル(以下、「合成プロファイル」と呼ぶ。)を生成する。合成処理の詳細については後述する。
プロファイル適用部203は、プロファイル合成部202から受け取った合成プロファイルを入力画像に適用する処理を行う。また、プロファイル適用部203は、設定された観察視野角θに従って、調整用UI画面内に表示される出力画像の画像サイズを決定する。プロファイル適用部203における処理の詳細については後述する。
調整用UI表示部204は、観察者であるユーザが注視視野角の調整・決定をするための観察視野角調整用UI画面をモニタ106上に表示する。
(観察視野角別色変換プロファイル)
ここで、所定の観察視野角別に予め用意される色変換プロファイルについて説明する。
ここで、所定の観察視野角別に予め用意される色変換プロファイルについて説明する。
まず、本実施例において色変換プロファイルとは、所定の色信号値に対応するプリンタ出力値と当該プリンタ出力値にマッチングするような出力値を実現するモニタ出力値とを記述したデータを指す。なお、本実施例では、所定の色信号値はRGB値であり、0≦R,G,B≦255の範囲を32の間隔で9スライスした、全729色(93)のRGBデータであるとする。そして、この色変換プロファイルは、たとえば、ユーザ(観察者)がパッチを直接観察する主観評価実験によってあらかじめ作成される。具体的には、予め729色の各RGB値に対応するパッチをプリンタで印刷出力したパッチシートを用意し、当該パッチシートとモニタ上に表示したパッチとを、観察者が同じ視野角で比較観察できるように提示する。図3は、パッチシート上のパッチとモニタ上に表示したパッチとを比較観察する様子を示す図である。このような方法で、観察者が2つのパッチを比較し、パッチシート上のパッチと同じ色に見えるモニタ上のパッチを選択することで、モニタRGB値が得られる。この際、観察者の視野角θは、以下の式(1)によって導出できる。
θ=2arctan(S/2d) ・・・式(1)
ここで、Sはパッチサイズ[mm]、dはパッチと観察者との距離[mm]である。
θ=2arctan(S/2d) ・・・式(1)
ここで、Sはパッチサイズ[mm]、dはパッチと観察者との距離[mm]である。
そして、サイズの異なる複数のパッチについて上述の主観評価実験を行うことにより、異なる視野角についての複数の色変換プロファイルが得られる。本実施例では、観察視野角がそれぞれ2度、4度、10度についての各色変換プロファイル(2度視野用プロファイル:LUTθ=2、4度視野用プロファイル:LUTθ=4、10度視野用プロファイルLUTθ=10)を用意するものとする。図4の(a)〜(c)は、2度視野用プロファイル:LUTθ=2、4度視野用プロファイル:LUTθ=4、10度視野用プロファイルLUTθ=10の一例を示している。プリンタRGB値が(R,G,B:32,0,32)及び(R,G,B:160,128,0)にそれぞれ対応するモニタRGB値について、(a)〜(c)を比較すると、以下のように違いがあることが分かる。
<プリンタRGB値が(R,G,B:32,0,32)>
2度視野用プロファイル;(R,G,B:21.3,12.7,14.5)
4度視野用プロファイル;(R,G,B:20.5,11.5,13.9)
10度視野用プロファイル;(R,G,B:19.6,11.1,13.0)
2度視野用プロファイル;(R,G,B:21.3,12.7,14.5)
4度視野用プロファイル;(R,G,B:20.5,11.5,13.9)
10度視野用プロファイル;(R,G,B:19.6,11.1,13.0)
<プリンタRGB値が(R,G,B:160,128,0)>
2度視野用プロファイル;(R,G,B:99.8,85.8,3.5)
4度視野用プロファイル;(R,G,B:102.0,90.8,4.1)
10度視野用プロファイル;(R,G,B:105.1,93.4,4.3)
上記各色変換プロファイル間の違いは、人間の目の知覚傾向、すなわち、面積が大きくなるにしたがって明るい色は明度と彩度をより高く感じる一方、暗い色は逆に低く感じるという知覚傾向を示している。
2度視野用プロファイル;(R,G,B:99.8,85.8,3.5)
4度視野用プロファイル;(R,G,B:102.0,90.8,4.1)
10度視野用プロファイル;(R,G,B:105.1,93.4,4.3)
上記各色変換プロファイル間の違いは、人間の目の知覚傾向、すなわち、面積が大きくなるにしたがって明るい色は明度と彩度をより高く感じる一方、暗い色は逆に低く感じるという知覚傾向を示している。
図4に示すような観察視野角別の色変換プロファイルは、HDD105等に格納される。もちろん、予め用意する観察視野角別の色変換プロファイルのバリエーションは、上述の2度、4度、10度に限られるものではなく、他の角度であっても構わないし、その数も3つに限らず複数であればよい。
なお、観察視野角別の色変換プロファイルを得る方法は上述した主観評価実験に限られず、例えば、標準等色関数を用いた数値計算によって得てもよい。
(合成プロファイル生成処理)
本実施例における合成プロファイル生成処理では、観察者であるユーザが、モニタ106上に表示される画像と当該画像をプリンタ110で印刷出力した印刷物とを比較する。そして、両画像の見え方が同じになるようにユーザが観察視野角を調整することで、実際に画像を観察しているときの視野角を考慮した色変換プロファイルを生成している。以下、詳しく説明する。
本実施例における合成プロファイル生成処理では、観察者であるユーザが、モニタ106上に表示される画像と当該画像をプリンタ110で印刷出力した印刷物とを比較する。そして、両画像の見え方が同じになるようにユーザが観察視野角を調整することで、実際に画像を観察しているときの視野角を考慮した色変換プロファイルを生成している。以下、詳しく説明する。
図5は、本実施例に係る合成プロファイル生成処理の流れを示すフローチャートである。
操作部104を介したユーザ操作によって合成プロファイルの生成が指示されると、HDD105等に格納されている合成プロファイル生成アプリケーションがRAM103に展開され、CPU101によって以下の各ステップが実行される。
ステップ501において、観察視野角設定部201は、観察視野角θを設定する。ユーザからの観察視野角情報が未入力である処理開始直後の段階では、所定の初期値θ0が設定される。初期値θ0の値は任意であるが、ここではθ0を4度とする。これにより、後述の観察視野角調整用スライドバーに示される現在の観察視野角の初期位置が4度の位置となる。
ステップ502において、プロファイル合成部202は、予め用意された観察視野角別色変換プロファイルをHDD105から取得し、ステップ501で設定された観察視野角θに従って、合成プロファイルを生成する。具体的には以下のとおりである。ここでは、設定された観察視野角θが3度であったと仮定して説明する。まず、設定された観察視野角θについて、θα<θ<θβを満たすようなθα、θβに対応する色変換プロファイルLUTθα、LUTθβを決定する。本実施例の場合は、2度視野用、4度視野用、10度視野用の各色変換プロファイル(LUTθ=2、LUTθ=4、LUTθ=10)が取得され、今、設定された観察視野角θは3度なので、θα、θβはそれぞれ2度と4度となる。つまり、LUTθαはLUTθ=2に、LUTθβはLUTθ=4にそれぞれ決定される。そして、プリンタRGB値に対応するLUTθ=2及びLUTθ=4におけるモニタRGB値を用いて線形補間を行う。これにより観察視野角θ=3度に対応する合成プロファイルLUTθ=3におけるプリンタRGB値に対応する値を求める。生成される合成プロファイル(LUTθ)におけるモニタRGB値の各値をXθとすると、以下の式(2)によってXθは求められる。
Xθ=((θβ―θ)Xθα+(θ―θα)Xθβ)/(θβ―θα)・・・式(2)
Xθ=((θβ―θ)Xθα+(θ―θα)Xθβ)/(θβ―θα)・・・式(2)
上記式(2)によって、例えばθ=3度のLUTθ=3における、プリンタRGB値(R,G,B:160,0,0)に対応するモニタRGB値(R値)を、以下のようにして求めることができる。
Xθ=((4―3)99.8+(3―2)102.0)/(4―2)=100.9
同様の方法で観察視野角が3度の場合におけるすべてのモニタRGB値が求められる。
Xθ=((4―3)99.8+(3―2)102.0)/(4―2)=100.9
同様の方法で観察視野角が3度の場合におけるすべてのモニタRGB値が求められる。
ここでは、予め用意された複数の観察視野角別色変換プロファイルのうち、2つの色変換プロファイルを用いた線形補間によって合成プロファイルにおけるモニタRGB値を求める例を説明したが、3つ以上の色変換プロファイルを用いて合成を行ってもよい。また、例えば以下の式(3)のように、観察視野角別色変換プロファイルに対して重みを乗じた上で合成を行ってもよい。
Xθ=((θβ―θ)w1Xθα+(θ―θα)w2Xθβ)/((θβ―θ)w1+(θ―θα)w2) ・・・式(3)
ここで、w1とw2が重み係数である。
Xθ=((θβ―θ)w1Xθα+(θ―θα)w2Xθβ)/((θβ―θ)w1+(θ―θα)w2) ・・・式(3)
ここで、w1とw2が重み係数である。
なお、処理開始直後の段階であって、設定された初期値θ0が予め用意された観察視野角別色変換プロファイルのいずれかの観察視野角に一致している場合には、複数の色変換プロファイルを用いた合成を行う必要がないため、本ステップはスルーされる。
図5のフローチャートの説明に戻る。
ステップ503において、プロファイル適用部203は、ステップ502で生成された合成プロファイルを入力画像に適用する。そして、合成プロファイルが適用された画像について、設定された観察視野角θと画像観察距離d[mm]とに基づいて、当該画像をモニタ上106に表示する際の画像サイズを決定する。具体的には、画像サイズのうち幅W[mm]を、以下の式(4)により求める。
W=2dtan(θ/2) ・・・式(4)
この場合において、画像観察距離d[mm]は、後述の観察視野角調整用UI画面を介したユーザからの数値入力によって取得してもよいし、或いは測距センサによって自動で取得してもよい。ここで、画像観察距離d[mm]が600(60cm)と仮定すると、処理開始直後の段階であれば観察視野角θが4度なので、画像の幅W=2×600tan(2度)≒42[mm]となる。なお、画像の高さについては、画像の縦横比は予め決まっていることから(例えば、3:4など)、式(4)によって得られた幅Wから計算によって導出される。
W=2dtan(θ/2) ・・・式(4)
この場合において、画像観察距離d[mm]は、後述の観察視野角調整用UI画面を介したユーザからの数値入力によって取得してもよいし、或いは測距センサによって自動で取得してもよい。ここで、画像観察距離d[mm]が600(60cm)と仮定すると、処理開始直後の段階であれば観察視野角θが4度なので、画像の幅W=2×600tan(2度)≒42[mm]となる。なお、画像の高さについては、画像の縦横比は予め決まっていることから(例えば、3:4など)、式(4)によって得られた幅Wから計算によって導出される。
ステップ504において、調整用UI表示部204は、ステップ503で生成された画像を含む観察視野角調整用UI画面をモニタ106上に表示する。図6は、モニタ106上に表示される観察視野角調整用UI画面の一例である。観察視野角調整用UI画面600中の画像表示領域601内に、ステップ503で生成された画像が表示される。そして、ユーザは、画像表示領域601内の画像と印刷物とを見比べて、色の見え方が同じであるかどうかを判断し、色の見え方が異なっていれば観察視野角を調整して、色の見え方が同じになるようにする。具体的には、観察視野角調整用UI画面600内の観察視野角調整用スライドバー602を、所望の観察視野角に調整(例えば、画像表示領域601内の画像の観察視野角が大きすぎると感じた場合には左方向にスライド)する。図7の(a)〜(c)は、観察視野角によって画像表示領域601内の画像が変化する様子を示している。図7の(a)は観察視野角が2度の場合、同(b)は観察視野角が4度の場合、同(c)は観察視野角が10度の場合をそれぞれ示している。図7の(a)〜(c)を比較すると明らかなように、観察視野角が小さいほど画像の明度も低くなる。ユーザは、画像表示領域601内の画像と印刷物とが同じ色の見え方になったと判断したときに、観察視野角決定ボタン603を押下する。
ステップ505において、合成プロファイル生成部200は、ユーザによる指示内容が、観察視野角θの調整なのか或いは決定なのかを判定する。具体的には、ユーザによって、観察視野角調整用スライドバー602が操作され新たな観察視野角θが入力されたのか、それとも観察視野角決定ボタン603が押下されたのかを判定する。新たな観察視野角θが入力されていれば、ステップ501に戻り、ステップ501〜ステップ505の処理を繰り返す。すなわち、新たな観察視野角θに従って、再度、合成プロファイルを生成し、新たに生成された合成プロファイルを入力画像に適用し、新たな観察視野角θに応じて画像サイズを決定して、再度、モニタ106上に画像を表示する。そして、ユーザは、新たにモニタ106上に表示された画像と印刷物とを見比べて色の見え方が一致するかどうかを判断することになる。一方、観察視野角決定ボタン603が押下されていれば、ステップ506に進む。
ステップ506において、プロファイル合成部202は、観察視野角決定ボタン603が押下された時点における観察視野角θに対応した合成プロファイルを出力する。
以上のような処理によって得られた合成プロファイルを入力画像に適用してモニタ表示画像を生成することにより、ユーザの観察視野角に合った印刷物を再現するモニタ表示画像となる。
なお、本実施例を適用可能なカラーマッチングにおけるデバイスの組み合わせは、プリンタ−モニタ間に限らない。モニタ、プリンタ、プロジェクタなど用途に応じてマッチングの組み合わせは変更可能であり、例えば、プロジェクタ投影画像をモニタ画面にて確認するといった場合にも適用できる。
また、本実施例を適用できる用途はカラーマッチングに限らず、印刷物の仕上がりをモニタ画面にて確認してプリンタプロファイルを生成するような場合にも適用することができる。
以上のとおり、本実施例によれば、ユーザが実際にどのような観察視野角で画像を観察しているのかを考慮した色変換プロファイルを生成することができる。
[実施例2]
実施例1では、ユーザに観察視野角を調整させ、モニタ上に表示する画像のサイズを観察視野角に応じて変えることによって、ユーザが実際にどのような観察視野角で画像を観察しているのかを考慮した色変換プロファイルを生成した。しかしながら、画像全体ではなく画像中の特定の主要な被写体(人物等)をユーザは注視する可能性があり、被写体によっては実際に画像を観察する際のユーザの観察視野角が変化することも考えられる。
実施例1では、ユーザに観察視野角を調整させ、モニタ上に表示する画像のサイズを観察視野角に応じて変えることによって、ユーザが実際にどのような観察視野角で画像を観察しているのかを考慮した色変換プロファイルを生成した。しかしながら、画像全体ではなく画像中の特定の主要な被写体(人物等)をユーザは注視する可能性があり、被写体によっては実際に画像を観察する際のユーザの観察視野角が変化することも考えられる。
そこで、ユーザが注視する領域(以下、「注視領域」と呼ぶ。)に対する観察視野角に基づいて合成プロファイルを生成する態様について実施例2として説明する。なお、実施例1と共通する部分については説明を簡略化ないしは省略し、ここでは差異点を中心に説明することとする。
図8は、本実施例に係る、注視領域に対する観察視野角(以下、「注視視野角」と呼ぶ。)に応じた合成プロファイルの生成を行う合成プロファイル生成部の内部構成を示す機能ブロック図である。なお、この合成プロファイル生成部は、実施例1と同様、ROM102等に格納されたプロファイル生成処理プラグラムによって、すなわちソフトウェアとして実現される。
合成プロファイル生成部800は、実施例1の合成プロファイル生成部200と同様、プロファイル合成部202、プロファイル適用部203及び調整用UI画面204を有し、さらに注視領域検出部801及び注視視野角設定部802を有している。
注視領域検出部801は、入力画像内から注視領域を検出する処理を行う。検出された注視領域の情報は、注視視野角設定部802に送られる。
注視視野角設定部802は、注視視野角を指定する情報(注視視野角情報)に従って、色変換プロファイルの合成処理時に参照される注視視野角θを設定する。本実施例に係る注視視野角情報は、後述のUI画面を介して入力される。
プロファイル合成部202は、設定された注視視野角θに基づいて、予め用意された複数の色変換プロファイルを用いて合成処理を行い、設定された注視視野角θに応じた合成プロファイルを生成する。
プロファイル適用部203は、プロファイル合成部202から受け取った合成プロファイルを入力画像に適用する処理を行う。なお、本実施例においては、出力画像の画像サイズは予め決められた所定のサイズに固定されるので、プロファイル適用部203において、出力画像の画像サイズを決定する処理は行わない。
調整用UI表示部204は、ユーザが注視視野角の調整・決定をするための注視視野角UI画面をモニタ106上に表示する。
(合成プロファイル生成処理)
実施例1と同様、本実施例における合成プロファイル生成処理でも、観察者であるユーザが、モニタ106上に表示される画像と当該画像をプリンタ110で印刷出力した印刷物とを比較する。そして、両画像の見え方が同じになるようにユーザが注視領域に対する観察視野角を調整することで、注視視野角を考慮した合成プロファイルを生成している。以下、詳しく説明する。
実施例1と同様、本実施例における合成プロファイル生成処理でも、観察者であるユーザが、モニタ106上に表示される画像と当該画像をプリンタ110で印刷出力した印刷物とを比較する。そして、両画像の見え方が同じになるようにユーザが注視領域に対する観察視野角を調整することで、注視視野角を考慮した合成プロファイルを生成している。以下、詳しく説明する。
図9は、本実施例に係る合成プロファイル生成処理の流れを示すフローチャートである。
操作部104を介したユーザ操作によって合成プロファイルの生成が指示されると、HDD105等に格納されている合成プロファイル生成アプリケーションがRAM103に展開され、CPU101によって以下の各ステップが実行される。実施例1に係る図5のフローチャートとは異なる特徴的な部分を中心に、以下、説明することとする。
ステップ901において、注視領域検出部801は、入力画像における注視領域を検出する。注視領域としては、例えば、人の顔が存在する領域が挙げられる。入力画像から顔領域を検出する場合は、公知の顔検出技術を用いればよい。顔検出技術には、例えば、画像上の複数の異なる位置で部分画像を切り出し、その部分画像が顔領域の画像であるか否かを判別して、画像上の顔領域を検出するパターン・マッチングを利用する手法がある。また、顔領域などの注視領域を検出する場合の手法として、例えば、アイトラッキング技術を用いてもよい。アイトラッキング技術とは、赤外線装置やカメラによってユーザの眼の動きをとらえ、ユーザの視線の動きを追尾し、その人がどこをどれだけ見ているかを測定する技術である。このような技術を用いて、本ステップにおいて注視領域が検出される。
ステップ902において、注視視野角設定部801は、検出された注視領域に対する観察視野角(注視視野角)θを設定する。実施例1と同様、処理開始直後の段階では所定の初期値θ0が設定される。具体的には、以下のようにして注視視野角θが設定される。
図10の(a)及び(b)は、注視視野角を得る様子を説明する図であり、(a)は顔認識技術を用いて注視視野角を得る様子を、(b)はアイトラッキング技術を用いて注視視野角を得る様子を示している。
まず、顔認識技術を用いて注視視野角を得る場合について説明する。図10の(a)において、Xは表示画像のサイズ、Hは入力画像における横方向の画素数、Fは検出された顔領域における横方向の画素数、dはモニタから観察者までの距離である。このとき、注視視野角θ0は、次の式(5)によって求められる。
θ0=2arctan((X×F/H)/(2d)) ・・・式(5)
例えば、入力画像の横方向の画素数Hが1200ピクセル、検出された顔領域の横方向の画素数Fが500ピクセル、不図示のUI画面を介して入力された画像サイズXが150mm、測距センサによって取得された画像観察距離dが700mmであったとする。これらの各値を上記式(5)に当てはめると、注視視野角θは、約5度となる。顔認識技術を利用した場合には、このようにして注視視野角θが設定される。
θ0=2arctan((X×F/H)/(2d)) ・・・式(5)
例えば、入力画像の横方向の画素数Hが1200ピクセル、検出された顔領域の横方向の画素数Fが500ピクセル、不図示のUI画面を介して入力された画像サイズXが150mm、測距センサによって取得された画像観察距離dが700mmであったとする。これらの各値を上記式(5)に当てはめると、注視視野角θは、約5度となる。顔認識技術を利用した場合には、このようにして注視視野角θが設定される。
次に、アイトラッキング技術を用いて注視視野角を得る場合について説明する。図10の(b)において、Zは横方向の視線の移動範囲、dはモニタから観察者までの距離である。まず、モニタ上に基準となる画像(例えば、入力画像に対して4度視野用プロファイルを適用した画像)を表示し、当該画像を観察するユーザの視線を追尾し、視線が動いた跡を取得する。そして、測距センサによって画像観察距離dを取得することで、注視視野角θ0が、次の式(6)によって求められる。
θ0=2arctan(Z/2d) ・・・式(6)
例えば、アイトラッキング技術によって得られた横方向の視線の移動範囲Zが80mm、測距センサによって取得された画像観察距離dが700mmであったとする。これらの各値を上記式(6)に当てはめると、注視視野角θは、約6.5度となる。なお、アイトラッキング技術によって検出された注視領域が極端に大きい場合は、ユーザが画像内の特定の領域を注視していないと考えられる。そこで、例えばd>Zを満たさない場合は注視領域検出不能と判定する等、一定の条件下で適用してもよい。アイトラッキング技術を利用した場合には、このようにして注視視野角θが設定される。
θ0=2arctan(Z/2d) ・・・式(6)
例えば、アイトラッキング技術によって得られた横方向の視線の移動範囲Zが80mm、測距センサによって取得された画像観察距離dが700mmであったとする。これらの各値を上記式(6)に当てはめると、注視視野角θは、約6.5度となる。なお、アイトラッキング技術によって検出された注視領域が極端に大きい場合は、ユーザが画像内の特定の領域を注視していないと考えられる。そこで、例えばd>Zを満たさない場合は注視領域検出不能と判定する等、一定の条件下で適用してもよい。アイトラッキング技術を利用した場合には、このようにして注視視野角θが設定される。
ステップ903において、プロファイル合成部202は、観察視野角別色変換プロファイルを取得して、設定された注視視野角θに従って、合成プロファイルを生成する。その具体的な手法は、実施例1のステップ502で説明したとおりである。
ステップ904において、プロファイル適用部203は、ステップ903で生成された合成プロファイルを入力画像に適用する。なお、前述したように本実施例ではモニタ106上に表示される画像のサイズはスライドバーの調整によって変化せずに一定であるため、本ステップでは設定された注視視野角に応じた画像サイズの決定は行わない。
ステップ905において、調整用UI表示部204は、ステップ904で生成された画像を含む注視視野角調整用UI画面(実施例に1に係る図6の観察視野角調整用UI画面に準じたUI画面)をモニタ106上に表示する。
ステップ906において、合成プロファイル生成部800は、ユーザによる指示内容が、注視視野角θの調整なのか或いは決定なのかを判定する。新たな注視視野角θが入力されていれば、ステップ902に戻り、ステップ902〜ステップ906の処理を繰り返す。一方、注視視野角の決定が入力されていれば、ステップ907に進む。
ステップ907において、プロファイル合成部202は、決定された注視視野角θに対応した合成プロファイルを出力する。
以上のような処理によって得られた合成プロファイルを入力画像に適用してモニタ表示画像を生成することにより、ユーザの注視領域に対する観察視野角に合った印刷物を再現するモニタ表示画像となる。なお、本実施では注視領域として人物の顔領域を例に説明したが、注視領域は、観察者が注視しやすい主要な被写体(例えば、画像中の主要な建築物など)が存在する領域であればよいことはいうまでもない。
以上のように、本実施例によれば、ユーザが注視しやすい主要な被写体に対する観察視野角を考慮した合成プロファイルを生成することができる。
[その他の実施形態]
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによっても達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによっても達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
Claims (7)
- 観察者の画像観察時の視野角を設定する観察視野角設定手段と、
異なる観察視野角にそれぞれ対応する複数の色変換プロファイルを用いて、前記観察視野角設定手段で設定された観察視野角に応じた合成プロファイルを生成するプロファイル合成手段と、
を備えることを特徴とする色変換プロファイル生成装置。 - 前記プロファイル合成手段で生成された合成プロファイルを前記画像に適用するプロファイル適用手段と、
前記プロファイルが適用された画像を用いて、観察者が前記観察視野角を調整するためのUIを表示する調整用UI表示手段と、
をさらに備え、
前記観察視野角設定手段は、前記UIを介して調整された観察視野角を、新たな観察視野角として設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の色変換プロファイル生成装置。 - 前記プロファイル合成手段は、前記複数の色変換プロファイルを用いた線形補間により、前記合成プロファイルを生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の色変換プロファイル生成装置。
- 前記観察視野角は、前記画像のうち前記ユーザが注視する注視領域に対する観察視野角であり、
前記注視領域を検出する注視領域検出手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の色変換プロファイル生成装置。 - 前記注視領域検出手段は、顔認識技術又はアイトラッキング技術を用いて、前記注視領域を検出することを特徴とする請求項4に記載の色変換プロファイル生成装置。
- 観察者の画像観察時の視野角を設定する観察視野角設定ステップと、
異なる観察視野角にそれぞれ対応する複数の色変換プロファイルを用いて、前記観察視野角設定ステップで設定された観察視野角に応じた合成プロファイルを生成するプロファイル合成ステップと、
を含むことを特徴とする色変換プロファイルの生成方法。 - コンピュータを、請求項1〜5のいずれか1項に記載の色変換プロファイル生成装置として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013043267A JP2014171193A (ja) | 2013-03-05 | 2013-03-05 | 画像処理方法および装置、プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013043267A JP2014171193A (ja) | 2013-03-05 | 2013-03-05 | 画像処理方法および装置、プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014171193A true JP2014171193A (ja) | 2014-09-18 |
Family
ID=51693258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013043267A Pending JP2014171193A (ja) | 2013-03-05 | 2013-03-05 | 画像処理方法および装置、プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014171193A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015094679A (ja) * | 2013-11-12 | 2015-05-18 | 富士ゼロックス株式会社 | 色処理装置、色処理システムおよびプログラム |
-
2013
- 2013-03-05 JP JP2013043267A patent/JP2014171193A/ja active Pending
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