JP2014168595A - 殺菌・脱臭装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】オゾンガスによって処理室2内の処理対象物を殺菌または脱臭する処理を行うように構成される、殺菌・脱臭装置1であって、処理室2内のオゾン濃度を測定するオゾン濃度計3を備え、オゾン濃度計3の使用環境温度をオゾン濃度計の使用環境温度範囲内にするように構成されるものである。
【選択図】図1
Description
前記殺菌・脱臭装置によって殺菌または脱臭する処理が行われる処理対象には、例えば、医療機器、電子部品、また、処理室内等がある。
前記殺菌・脱臭装置では、オゾン濃度計を備えて、オゾン濃度計によって測定された処理室内のオゾン濃度と処理対象の殺菌または脱臭する処理を行う処理時間とから、処理対象を殺菌または脱臭する処理効果を作業者が確認することが行われる。
もっとも、冬季もしくは寒冷地、また、夏期もしくは熱帯地においては、前記殺菌・脱臭装置のオゾン濃度計の使用環境温度がオゾン濃度計の使用環境温度範囲を逸脱している場合(例えば、処理室外の温度が5℃以下または40℃以上の場合)がある。
そして、前記殺菌・脱臭装置において、このようにオゾン濃度計の使用環境温度の範囲を逸脱した状態でオゾン濃度計を使用すると、オゾン濃度計に動作不良が発生する場合、また、オゾン濃度計に不具合が発生する場合等がある。
このように、前記殺菌・脱臭装置では、オゾン濃度計の使用環境温度がオゾン濃度計の使用環境温度範囲を逸脱している場合には、オゾン濃度計を使用できず、オゾン濃度計によって処理室内のオゾン濃度を測定できないという問題があった。
殺菌・脱臭装置1によって殺菌または脱臭する処理が行われる処理対象には、例えば、医療機器、電子部品、また、処理室2内等がある。
殺菌・脱臭装置1は、図1に示すように、処理室2と、オゾン発生装置(不図示)と、オゾン濃度計3と、を備える。
処理室2は、内部に配置された処理対象がオゾン(O3)ガスによって殺菌または脱臭する処理が行われるように構成される。
オゾン濃度計3は、流入部31と、流出部32と、を有し、流入部31から内部に流入したオゾンガスの濃度を測定して、前記内部に流入したオゾンガスを流出部32から外部に流出するように構成される。
殺菌・脱臭装置1は、オゾン濃度計3の使用環境温度をオゾン濃度計3の使用環境温度範囲内にするように構成される。
オゾン濃度計3の使用環境温度とは、オゾン濃度計3を使用するときの当該オゾン濃度計3の周囲の温度を示す。
オゾン濃度計3の使用環境温度範囲とは、例えば、5℃以上40℃以下のように所定の温度の範囲内においてオゾン濃度計3を使用することがオゾン濃度計3の製造元によって定められているものである。使用環境温度の範囲を逸脱してオゾン濃度計3を使用すると、このことが原因で、オゾン濃度計3の動作不良が発生する場合、また、オゾン濃度計3に不具合が発生する場合等がある。
温調室4は、処理室2外に配置される。
温調室4は、その内部の温度がオゾン濃度計3の使用環境温度範囲内に温調されるように構成される。
温調室4は、流入口41と、流出口42と、を有し、温調室4の内部の温度をオゾン濃度計3の使用環境温度範囲内にするような流体(例えば、冷却ガス)が流入口41から流入し、調温室内の気体が流出口42から流出するように構成される。
温調室4はその内部にオゾン濃度計3が配置されるように構成される。
オゾン濃度計3は、温調室4内に配置される。
殺菌・脱臭装置1は、流入管5の一端がオゾン濃度計3の流入部31に接続されて、処理室2内のオゾンガスが流入管5を介してオゾン濃度計3の流入部31からオゾン濃度計3内に流入するように構成される。
殺菌・脱臭装置1は、流出管6の一端がオゾン濃度計3の流出部32に接続されて、前記オゾン濃度計3内に流入したオゾンガスがオゾン濃度計3の流出部32から流出管6を介して処理室2内に流出するように構成される。
したがって、殺菌・脱臭装置1によれば、オゾン濃度計3が処理室2内のオゾンガスに曝されることなく、処理室2外の温度がオゾン濃度計3の使用環境温度範囲を逸脱している場合においてもオゾン濃度計3によって処理室2内のオゾン濃度を測定することができる。
除湿機は、流入管5またはオゾン濃度計3に設けられる。
除湿機は、オゾン濃度計3内または流入管5内を除湿してオゾン濃度計3内または流入管5内で結露が生じることを防止するように構成される。
ここで、殺菌・脱臭装置1では、処理室2内の温度に比べてオゾン濃度計3内または流入管5内の温度が低い場合には、オゾン濃度計3内または流入管5内において結露が生じる場合があり、このようにオゾン濃度計3内または流入管5内で結露が生じた場合にはオゾン濃度計3でオゾンガス濃度を測定するこがとが困難になる。
以上のように、オゾン濃度計3内または流入管5内を除湿してオゾン濃度計3内または流入管5内で結露が生じることを防止するように構成される除湿機を備える、殺菌・脱臭装置1によれば、処理室2内の温度に比べてオゾン濃度計3内または流入管5内の温度が低い場合においても、オゾン濃度計3によって処理室2内のオゾン濃度を測定することができる。
なお、第二実施形態に係る殺菌・脱臭装置1の説明では、第一実施形態に係る殺菌・脱臭装置1と同様の構成の部分については適宜省略し、第一実施形態に係る殺菌・脱臭装置1の構成と異なる部分を中心に説明する。
殺菌・脱臭装置1のオゾン濃度計3は、処理室2内に配置される。
殺菌・脱臭装置1は、温調装置(不図示)を備え、温調装置によって処理室2内の温度をオゾン濃度計3の使用環境温度範囲内に温度調節可能に構成される。
殺菌・脱臭装置1は、温調装置によって処理室2内の温度をオゾン濃度計3の使用環境温度範囲内にした状態で、処理室2内にオゾンガスを供給して、処理室2内の処理対象を殺菌または脱臭する処理を行うように構成される。
このため、殺菌・脱臭装置1では、処理室2内のオゾンガスが処理室2外のオゾン濃度計3内に流入する流路、および、処理室2外のオゾン濃度計3内のオゾンガスが処理室2に流出する流路を要さずに、処理室2外の温度がオゾン濃度計3の使用環境温度範囲を逸脱している場合においてもオゾン濃度計3によって処理室2内のオゾン濃度を測定することができる。
したがって、殺菌・脱臭装置1によれば、オゾン濃度計3が処理室2外に配置され、処理室2内のオゾンガスが処理室2外のオゾン濃度計3内に流入する流路、および、処理室2外のオゾン濃度計3内のオゾンガスが処理室2に流出する流路を有するものに比べて、コンパクトに構成することができ、また、このため搬送を容易に行うことができる。
また、殺菌・脱臭装置1では、オゾン濃度計3、流入管5、および、流出管6が処理室2内に配置されることから、処理室2内の温度と、オゾン濃度計3内、流入管5内、および、流出管6内の温度と、を同様に(処理室2内の温度に比べてオゾン濃度計3内の温度が低くならないように)することができる。
したがって、殺菌・脱臭装置1によれば、オゾン濃度計3内、流入管5内、および、流出管6内に結露が生じることを防止して、確実にオゾン濃度計3によって処理室2内のオゾン濃度を測定することができる。
殺菌・脱臭装置1は、温調装置によって処理室2内の温度を20℃以上40℃以下にした状態で、処理室2内にオゾンガスを供給して、処理室2内の処理対象を殺菌または脱臭する処理を行うように構成される。
防止部7は、オゾン濃度計3の一部または全部がオゾンガスに曝される(接触する)ことを防止するように構成される。
このように、オゾン濃度計3の一部または全部がオゾンガスに曝されることを防止するように構成される防止部7を備える、殺菌・脱臭装置1によれば、オゾン濃度計3(オゾン濃度計3の一部または全部)がオゾンガスに曝されることによってオゾン濃度計3を構成する部品(一部の部品)が腐蝕することを防止することができる。
容器71は、中空状に形成されて、その内部にオゾン濃度計3が配置されるように構成される。
容器71は、その内部にオゾン濃度計3が配置されることにより、オゾン濃度計3の周囲全体を囲むように構成される。
容器71は、処理室2内に配置される。
処理室2は、容器71が配置されるように構成される。
オゾン濃度計3は、容器71内に配置される。
オゾン濃度計3は、処理室2内に配置される容器71内に配置されて、処理室2内に配置される。
したがって、殺菌・脱臭装置1によれば、オゾン濃度計3がオゾンガスに曝されることによってオゾン濃度計3を構成する部品が腐蝕することを確実に防止することができる。
冷却部8は、容器71に設けられて、容器71内の温度がオゾン濃度計3の使用環境温度範囲を越えないように(容器71内の温度が、例えば40度以上とならないように)容器71内を冷却するように構成される。
このとき、冷却部8は、処理室2内の温度に比べてオゾン濃度計3内の温度が低くならないように容器71内を冷却して、容器71内(容器71内のオゾン濃度計3内)に結露が生じることを防止するように構成される。
したがて、殺菌・脱臭装置1によれば、容器71内にオゾン濃度計3が配置されるものであっても、容器71内の温度がオゾン濃度計3の使用環境温度範囲を越えてオゾン濃度計3を使用することができなくなることを防止することができる。
このように冷却部8が構成されることにより、殺菌・脱臭装置1では、容器71内の温度がオゾン濃度計3の使用環境温度範囲を越えてオゾン濃度計3を使用することができなくなることを防止することができるものを、コンパクトに構成することができる。
このように冷却部8が構成されることにより、殺菌・脱臭装置1では、容器71内の温度がオゾン濃度計3の使用環境温度範囲を越えてオゾン濃度計3を使用することができなくなることを確実に防止することができる。
容器71は、その外面に複数個の排気孔72が形成されて構成される。排気孔72は、容器71内から容器71外に貫通するように構成される。
このように冷却部8が構成されることにより、殺菌・脱臭装置1では、容器71内の温度がオゾン濃度計3の使用環境温度範囲を越えてオゾン濃度計3を使用することができなくなることを防止することができるものを、簡易な構造で実現することができる。
なお、第三実施形態に係る殺菌・脱臭装置1の説明では、第一実施形態または第二実施形態に係る殺菌・脱臭装置1と同様の構成の部分については適宜省略し、第一実施形態または第二実施形態に係る殺菌・脱臭装置1の構成と異なる部分を中心に説明する。
第一キャップ部材73は、オゾン濃度計3の外装の一部を覆うように構成される。第一キャップ部材73は、オゾン濃度計3の外装の隙間を覆うように構成される。第一キャップ部材73は、オゾン濃度計3のコントロールパネルを覆うように構成される。第一キャップ部材73は、オゾン濃度計3の外装の前面33を覆うように配置される。
ここで、オゾン濃度計3は、操作スイッチや計器類等で構成されるコントロールパネルが外装の前面33に配置されて構成される。オゾン濃度計3は、外装の前面33にコントロールパネルが配置されることから、外装の前面33においてスイッチや計器類を構成する部材と外装部材との間に隙間が形成されるように構成される。
したがって、殺菌・脱臭装置1によれば、オゾン濃度計3がオゾンガスに曝されることによってオゾン濃度計3の内部にオゾンガスが侵入してオゾン濃度計3を構成する内部の部品が腐蝕することを防止することができる。
第二キャップ部材74は、オゾン濃度計3の外装の一部を覆うように構成される。第二キャップ部材74は、オゾン濃度計3の外面に配置される一部の部品を覆うように構成される。第二キャップ部材74は、オゾン濃度計3の外面に配置される複数個の端子部品、および、流入部31と流出部32(流入管5または流出管6との接続部分)を覆うように構成される。第二キャップ部材74は、オゾン濃度計3の外装の後面34を覆うように配置される。
ここで、オゾン濃度計3は、複数個の端子部品、および、流入部31と流出部32(流入管5または流出管6との接続部分)が外装の後面34に配置されて構成される。
したがって、殺菌・脱臭装置1によれば、オゾン濃度計3がオゾンガスに曝されることによってオゾン濃度計3を構成するオゾン濃度計3の外面に配置される一部の部品(複数個の端子部品)が腐蝕することを防止することができる。
したがって、殺菌・脱臭装置1によれば、オゾン濃度計3がオゾンガスに曝されることによってオゾン濃度計3を構成する部品が腐蝕することを防止しつつ、冷却部8を要さずにオゾン濃度計3が動作したときに生じる熱によってオゾン濃度計3の使用環境温度範囲を越えること防止することができる。
2 処理室
3 オゾン濃度計
4 温調室
7 防止部
8 冷却部
31 流入部
32 流出部
41 流入口
42 流出口
71 容器
73 第一キャップ部材
74 第二キャップ部材
Claims (8)
- オゾンガスによって処理室内の処理対象物を殺菌または脱臭する処理を行うように構成される、殺菌・脱臭装置であって、
前記処理室内のオゾン濃度を測定するオゾン濃度計を備え、
前記オゾン濃度計の使用環境温度を前記オゾン濃度計の使用環境温度範囲内にするように構成される、殺菌・脱臭装置。 - 前記オゾン濃度計は、前記処理室内に配置され、
前記処理室内の温度を前記オゾン濃度計の使用環境温度範囲内にして処理対象を殺菌または脱臭する処理を行うように構成される、
請求項1に記載の殺菌・脱臭装置。 - 前記オゾン濃度計の一部または全部がオゾンガスに曝されることを防止する防止部を備える、
請求項2に記載の殺菌・脱臭装置。 - 前記防止部は、中空状に形成される容器で構成され、
前記オゾン濃度計は、前記容器内に配置される、
請求項3に記載の殺菌・脱臭装置。 - 前記容器内の温度が前記オゾン濃度計の使用環境温度範囲を越えないように前記容器内を冷却するように構成される冷却部を備える、
請求項4に記載の殺菌・脱臭装置。 - 前記防止部は、前記オゾン濃度計外装の隙間を覆うように構成されるキャップ部材で構成される、
請求項3に記載の殺菌・脱臭装置。 - 前記防止部は、前記オゾン濃度計の外面に配置される一部の部品を覆うように構成されるキャップ部材で構成される、
請求項3に記載の殺菌・脱臭装置。 - 内部の温度が前記オゾン濃度計の使用環境温度範囲内に温調されるように構成される温調室を前記処理室外に備え、
前記オゾン濃度計は、前記温調室内に配置される、
請求項1に記載の殺菌・脱臭装置。
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