JP2014167774A - 触覚呈示装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】触覚子の一端が取り付けられた形状記憶合金に対するパルス電圧のオンオフを制御し、制御に応じた形状記憶合金の伸縮によって触覚子を振動させることにより、触覚子の他端に接触している操作者に触覚を与える装置が知られている。このような装置では、擦り感を感じさせることができなかった。
【解決手段】本発明の第1の態様における触覚呈示装置は、操作者に接触される接触面を有する接触部と、入力信号に基づいて接触面の面方向に沿って伸縮する伸縮部とを備える。本発明の第2の態様における電子機器は、上記の触覚呈示装置と、表示部と、表示部に表示された映像に連動させて伸縮部を制御する制御部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、触覚呈示装置および電子機器に関する。
触覚子の一端が取り付けられた形状記憶合金に対するパルス電圧のオンオフを制御し、制御に応じた形状記憶合金の伸縮によって触覚子を振動させることにより、触覚子の他端に接触している操作者に触覚を与える装置が知られている(特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2008−262478号公報
このような装置では、擦り感を感じさせることができなかった。
本発明の第1の態様における触覚呈示装置は、操作者に接触される接触面を有する接触部と、入力信号に基づいて接触面の面方向に沿って伸縮する伸縮部とを備える。
本発明の第2の態様における電子機器は、上記の触覚呈示装置と、表示部と、表示部に表示された映像に連動させて伸縮部を制御する制御部とを備える。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
実施形態1に係る触覚呈示装置を説明する説明図である。 触覚呈示装置の使用例を説明するための図である。 触覚呈示装置のバリエーションを説明するための図である。 触覚呈示装置のバリエーションを説明するための図である。 実施形態2に係る触覚呈示装置を説明する説明図である。 触覚呈示装置の動作を説明するための図である。 実施形態3に係る触覚呈示装置を説明する説明図である。 触覚呈示装置のバリエーションを説明するための図である。 触覚呈示装置のバリエーションを説明するための図である。 触覚呈示装置のバリエーションを説明するための図である。 触覚呈示装置を電子機器に適用した場合の外観図である。 触覚呈示装置を組み込んだ電子機器のブロック図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、実施形態1に係る触覚呈示装置100を説明する説明図である。具体的には、図1(a)は、触覚呈示装置100の模式斜視図であり、図1(b)は、触覚呈示装置100の側面図である。触覚呈示装置100は、弾性体110と、基盤120と、SMA(Shape Memory Alloy)線130と、圧力センサ140とを備える。
弾性体110は、操作者の指に接触される接触面111を有する。弾性体110は、弾力のある直方形を成し、例えば絶縁性のシリコンゴムにより形成されている。本実施形態においては、弾性体110は、操作者の指が接触面111に接触された場合に、SMA線130が食い込まない程度の硬さを有する。
基盤120は、弾性体110を支持、固定する。基盤120は、弾性体110よりも高硬度素材である例えばポリカーボネイトにより、板状に形成されている。図示するように、弾性体110のうち接触面111と反対側の裏面と、基盤120の板面とが、圧力センサ140を部分的に挟み込んで重ね合わされ、例えば接着剤により固定されている。
SMA線130は、例えばチタンとニッケルの合金を線状に加工した形状記憶合金である。SMA線130は、矩形波状であり、裾部分131および凸部分132を有する。SMA線130は、全体が弾性体110の接触面111に接するように、寝かせた状態で配置されている。すなわち、SMA線130は、接触面111に沿って配置されている。本実施形態においては、三つのSMA線130が弾性体110の長手方向に互いに間隔をあけて配置されている。三つのSMA線130は、それぞれの凸部分132が同一方向を向くように配置されている。SMA線130の裾部分131は、接触面111に接着剤により接着されている。一方、凸部分132は、接触面111に接着されていない。SMA線130の一端は、制御回路線150を介して外部の制御回路に接続され、他端はグランド接続線160に接続されている。外部の制御回路により電圧がSMA線130に印加されると、SMA線130は自身の抵抗により発熱する。そして、SMA線130は発熱により収縮する。SMA線130の収縮の詳細については後述する。なお、以降の説明において、SMA線130のそれぞれを区別して説明する場合に、SMA線130a、130b、130cと記載する場合がある。
SMA線130が配置された弾性体110の接触面111は、SMA線130ごと薄膜の弾性体で被覆されてもよい。これにより、接着されていない凸部分132の浮き上がりを抑制できる。触覚に対する指の腹の感度は比較的高いので、操作者は薄膜の弾性体を介してSMA線130の収縮を感知できる。
圧力センサ140は、それぞれのSMA線130に対応して設けられている。具体的には、圧力センサ140は、当該SMA線130の直下に、弾性体110と基盤120の間に挟み込まれて設置される。圧力センサ140として、例えばひずみゲージが用いられる。
それぞれのSMA線130は、対応する圧力センサ140と共に触覚部を構成する。操作者がある触覚部における弾性体110の接触面111に触れると、圧力センサ140が当該接触に応じた信号を、検出回路線170を介して検出回路に出力する。検出回路は、いずれの触覚部で接触を検出したかを同定して、検出結果を制御回路に引き渡す。制御回路は、検出結果を受け取ると、これに同期して、対応するSMA線130に電圧を印加する。すると、当該SMA線130に電流が流れ、SMA線130が収縮する。上述のように、SMA線130は接触面111に沿って配置され、かつ、裾部分131が接触面111に接着されている。したがって、SMA線130は、破線133で示すように、全体として凸部分132が接触面111の面方向に沿って収縮する。触覚呈示装置100は、SMA線130の面方向の収縮を擦り感として操作者に呈示する。操作者は、SMA線130の面方向の収縮を、あたかも接触面111が移動したようなスライド感として感知する場合がある。このように、本実施形態においては、触覚呈示装置100は、SMA線130単独で面方向に沿った触覚を操作者に呈示する。制御回路は、例えば100msec程度の予め定められた時間が経過したら電圧の印加を停止する。すると、当該SMA線130は放熱して元の形状に戻る。
図2は、触覚呈示装置100の使用例を説明するための図である。図2は、触覚呈示装置100の模式斜視図である。ただし、図面を見易くする目的で、制御回路線、検出回路線、およびグランド接続線を省いて図示している。図2においては、操作者が指を接触面111に接触させたまま、図2(a)に示すように、弾性体110の長手方向にスライドさせる場合を想定する。図2(b)、(c)、(d)は、触覚呈示装置100の模式上面図である。触覚呈示装置100のそれぞれは、指の位置と対応付けて図示されている。
図2(b)に示すように、操作者がSMA線130a付近の接触面111に指を接触させると、当該SMA線130aは収縮する。その後、図2(c)に示すように、接触面111の長手方向に指をスライドさせ、SMA線130b付近の接触面111に指が接触すると、当該SMA線130bはスライド方向とは反対方向に収縮する。さらに、図2(d)に示すように、指をスライドさせ、SMA線130c付近の接触面111に指が接触すると、当該SMA線130cはスライド方向とは反対方向に収縮する。また、図示するように、SMA線130aは、放熱して元の形状に戻っている。
以上のように、SMA線130は、操作者の指のスライド方向とは反対方向に収縮する。操作者は、スライド方向とは反対方向の収縮を抵抗感として感知する場合がある。なお、SMA線130の収縮方向と同方向を順方向といい、SMA線130の収縮方向とは反対方向を逆方向という。順方向に指をスライドさせると、SMA線130は、操作者の指のスライド方向と同方向に収縮することになる。この場合には、操作者は、スライド方向と同方向の収縮を追従感として感知する場合がある。このように、スライド方向と収縮方向とが同じ方向か異なる方向かにより、触覚呈示装置100は、操作者に異なる触覚を呈示することができる。結果として、操作者は、あたかも異なる物体を触ったように感じる場合がある。なお、操作者は、接触面111に指をスライドさせた場合に感じる摩擦感に加えて、SMA線130の収縮による触感を感知する。このため、操作者は、接触面111を指でスライドする場合に感じる摩擦感と異なる触感を感じ、あたかも異なる物体を触ったように感じる場合がある。
SMA線130に印加する電圧値を制御することにより、SMA線130の収縮量を制御することができる。例えば印加する電圧値を大きくすれば、SMA線130の収縮量は大きくなる。したがって、操作者に大きな触覚を与えたい場合には、SMA線130により大きな電圧を印加するとよい。SMA線130がより大きく収縮するので、操作者は大きなスライド感を感知できる。この場合に、操作者は、順方向に指をスライドさせることにより、摩擦力の小さな物体を触ったような感触を感知する場合がある。例えば、「さらさら」といった、きめの細かい感触を感知する場合がある。また、逆方向に指をスライドさせることにより、摩擦力の非常に大きな物体を触ったような感触を感知する場合がある。例えば、「がりがり」、「ぎざぎざ」といった、非常にきめの粗い感触を感知する場合がある。
一方、操作者に小さな触覚を与えたい場合には、SMA線130に上述の場合より小さな電圧を印加するとよい。SMA線130が小さく収縮するので、操作者は小さなスライド感を感知できる。この場合に、操作者は、順方向に指をスライドさせることにより、摩擦力のより小さな物体を触ったような感触を感知する場合がある。例えば、非常にきめの細かい「つるつる」、「すべすべ」といった感触を感知する場合がある。また、逆方向に指をスライドさせることにより、摩擦力の大きな物体を触ったような感触を感知する場合がある。例えば、「ざらざら」といった、きめの粗い感触を感知する場合がある。
なお、弾性体110が、操作者の指の接触を受けた場合にSMA線130が食い込む程度にやわらかければ、弾性体110は、SMA線130の収縮により少なくとも接触面の面方向に伸縮される。すなわち、接触面の面方向に引っ張られる。この場合には、SMA線130に加えて弾性体110も変位する。したがって、触覚呈示装置100は、SMA線130および弾性体110の両方によって面方向の触覚を呈示する。この場合には、操作者は、SMA線130および弾性体110の両方の触覚を感知する。SMA線130および弾性体110の両方によって面方向の触覚を呈示する構成は、SMA線130全体を弾性体110に接着させることにより実現することもできる。この場合には、凸部分132が収縮すれば、当該凸部分132に接着された弾性体110が接触面の面方向に引っ張られる。これにより、弾性体110は少なくとも接触面の面方向に伸縮される。この場合には、SMA線130の収縮により弾性体の接触面の面方向に働く力をせん断力と捉えることができる。
SMA線130全体を弾性体110に接着させる場合には、SMA線130を弾性体110の内部に配置することもできる。弾性体110内部に配置されたSMA線130が収縮すると、せん断力によって弾性体110の接触面を面方向に伸縮させる。操作者は、弾性体110の接触面の面方向の変位をスライド感として感知する場合がある。SMA線130を弾性体110の接触面および内部の両方に配置することもできる。
図3は、触覚呈示装置100のバリエーションを説明するための図である。具体的には、図3(a)は、触覚呈示装置100の模式斜視図であり、図3(b)は、触覚呈示装置100の側面図である。図3の触覚呈示装置100は、弾性体110と、基盤120と、SMA線130と、SMA線230と、圧力センサ140とを備える。図3の触覚呈示装置100は、SMA線130に加えてSMA線230が配置されている点で、図1の触覚呈示装置100と異なる。図3の触覚呈示装置100の他の構成は、図1の触覚呈示装置100の構成と同一である。
SMA線230は、SMA線130と同様の線状素材である。SMA線230は、SMA線130と同一の形状を有する。すなわち、裾部分231および凸部分232を有する。SMA線230は、弾性体110の内部に配置されている。SMA線230の一端は、制御回路線250を介して外部の制御回路に接続され、他端はグランド接続線260に接続されている。図3の触覚呈示装置100においては、三つのSMA線230が配置されている。三つのSMA線230は、それぞれの凸部分232がSMA線130の凸部分132と同一方向を向くように配置されている。SMA線230は、SMA線130と一対一に対応した形態で、SMA線130のそれぞれの直下に配置されている。対応するSMA線130とSMA線230は、圧力センサ140を共有している。図3の触覚呈示装置100においては、対応するSMA線130およびSMA線230は、対応する圧力センサ140と共に触覚部を構成する。操作者がある触覚部における弾性体110の接触面111に触れると、圧力センサ140が当該接触に応じた信号を、検出回路線170を介して検出回路に出力する。検出回路は、いずれの触覚部で接触を検出したかを同定して、検出結果を制御回路に引き渡す。制御回路は、検出結果を受け取ると、これに同期して、予め設定されている設定情報に応じて、対応するSMA線130およびSMA線230の一方に電圧を印加する。SMA線230に電圧が印加された場合には、触覚呈示装置100は、操作者に対して弾性体110の収縮により触覚を呈示する。SMA線130に電圧が印加された場合には、触覚呈示装置100は、操作者に対してSMA線130の収縮により触覚を呈示する。
SMA線230の収縮により操作者に触覚を与えたい場合には、SMA線230に電圧を印加する旨を示す設定情報を設定しておくとよい。この場合に、SMA線230に電圧が印加されると、SMA線230が面方向に収縮することにより、弾性体110の接触面111が面方向に伸縮される。したがって、弾性体110の変形によって触覚を与えることができる。SMA線130の収縮により触覚を与えたい場合には、SMA線130に電圧を印加する旨を示す設定情報を設定しておくとよい。また、SMA線130に印加する電圧値を制御することにより、SMA線130の収縮量を制御することができる。上述したように、SMA線130の収縮量を変化させることにより、操作者に対して異なる感触を呈示できる。同様に、SMA線230に印加する電圧値を制御することにより、SMA線230の収縮量を制御することができる。結果として、弾性体110の収縮量を変化させることができる。よって、この場合にも、SMA線230の収縮量を変化させることにより、操作者に対して異なる感触を呈示できる。
図4は、触覚呈示装置100のバリエーションを説明するための図である。具体的には、触覚呈示装置100の模式斜視図である。図4の触覚呈示装置100は、弾性体110と、基盤120と、SMA線130と、SMA線230と、圧力センサ140とを備える。図4の触覚呈示装置100は、SMA線230がSMA線130と反対方向に配置されている点で、図3の触覚呈示装置100と異なる。図4の触覚呈示装置100の他の構成は、図3の触覚呈示装置100の構成と同一である。図4の触覚呈示装置100においては、SMA線230を収縮させた場合に、SMA線130を収縮させた場合よりも大きな触感を呈示できる構成であるとして説明する。なお、SMA線130を収縮させた場合とSMA線230を収縮させた場合とで、どちらが大きな触覚を呈示できるかは、SMA線130およびSMA線230のそれぞれに印加する電圧値、弾性体110の弾性率等により変化する。
より詳細には、図4の触覚呈示装置100においては、SMA線230の凸部分232がSMA線130の凸部分132とは反対方向を向いている。操作者がある触覚部における弾性体110の接触面111に触れた場合に、図4の触覚呈示装置100は、予め設定されている設定情報に応じて、紙面の手前方向および奥方向のいずれかの方向のスライド感を呈示することができる。設定情報として、SMA線130に電圧を印加する旨を示す情報が設定されていれば、操作者は、紙面の手前方向のスライド感を感知する場合がある。この場合には、SMA線130の収縮を小さなスライド感として感知する場合がある。一方、設定情報として、SMA線230に電圧を印加する旨の情報が設定されていれば、操作者は、紙面の奥方向のスライド感を感知する場合がある。この場合には、接触面111の変位を大きなスライド感として感知する場合がある。
以上のように、図4の触覚呈示装置100においては、接触面111の同じ部分に触れたとしても、異なる方向に異なる大きさの触覚を呈示することができる。なお、SMA線130の全体が接触面111に接着されていてもよい。この場合には、SMA線130が収縮すると、SMA線230が収縮する場合と同様、接触面111が面方向に伸縮される。したがって、SMA線130が収縮する場合と、SMA線230が収縮する場合とで、同程度の大きさの触覚を呈示することができる。
図5は、実施形態2に係る触覚呈示装置300を説明する説明図である。具体的には、触覚呈示装置300の模式斜視図である。図5の触覚呈示装置300は、弾性体310と、基盤320と、SMA線330とを備える。
弾性体310は、操作者の指に接触される接触面311を有する。弾性体310は、全体として弾力のある直方形を成し、例えば絶縁性のシリコンゴムにより形成されている。弾性体310は、長手方向に互いに間隔をあけて形成された開口部312を有する。
基盤320は、弾性体310を支持、固定する。基盤320は、弾性体310よりも高硬度素材である例えばポリカーボネイトにより、板状に形成されている。基盤320の弾性体310側の面には、開口部312の位置に通電端子321が配置されている。図示するように、弾性体310のうち接触面311の反対側の裏面と、基盤320の板面とが、例えば接着剤により固定されている。
SMA線330は、上記のSMA線130と同様の線状素材である。SMA線330は、矩形波状であり、裾部分331および凸部分332を有する。SMA線330には、複数の凸部分332が連続して形成されている。SMA線330は、接触面311に沿って長手方向に配置されている。SMA線330は、裾部分331が基盤320に接着されている。凸部分332を構成する頂辺部分333が、開口部312に位置している。頂辺部分333は、通電端子321の直上に位置している。操作者の指が接触面311に接触していない状態においては、頂辺部分333と通電端子321は、互いに間隔をあけて位置している。操作者の指が接触面311に接触すると、頂辺部分333と通電端子321が接触する。通電端子321は、制御回路線350を介して外部の制御回路に接続されている。通電端子321には、外部の制御回路から電圧が印加される。外部の制御回路は、アドレス指定のように、特定の通電端子321を指定して当該特定の通電端子321に対して一定の電圧を印加できる。したがって、通電端子321と頂辺部分333が接触することにより通電する。
SMA線330の裾部分331には、グランド接続線360が設けられている。上述のように、一つのSMA線330によって複数の凸部分332が連続して形成されているので、隣接する凸部分332の間の裾部分331は、当該隣接する凸部分332により共有される。したがって、裾部分331にグランド接続線360を設けることにより、隣接する凸部分332のグランド接続線360を共有できる。
図6は、触覚呈示装置300の動作を説明するための図である。図6(a)は、触覚呈示装置100の模式斜視図であり、図6(b)は、図6(a)の触覚呈示装置100のA−A断面図である。
図示するように、操作者の指が接触面311に接触すると、SMA線330の頂辺部分333は開口部312に押し込まれる。その結果、頂辺部分333と通電端子321とが接触し通電する。上述のように、隣接する凸部分332の間の裾部分331にグランド接続線360が設けられているので、SMA線330において電流が流れる範囲は制限される。すなわち、紙面の手前の凸部分332のみに電流が流れる。すると、図6(a)に示すように、電流が流れた凸部分332は自身の抵抗により発熱し、面方向に収縮する。操作者は、SMA線330の面方向の収縮を擦り感として感知する。操作者は、SMA線330の面方向の収縮を、あたかも接触面311が移動したようなスライド感として感知する場合もある。制御回路は、例えば100msec程度の予め定められた時間が経過したら電圧の印加を停止する。すると、当該SMA線330の凸部分332は放熱して元の形状に戻る。
図7は、実施形態3に係る触覚呈示装置400を説明する説明図である。具体的には、図7(a)は、触覚呈示装置400の模式分解斜視図であり、図7(b)は、触覚呈示装置400の前面図である。図7の触覚呈示装置400は、弾性体410と、基盤420と、SMA線430と、仕切板480、仕切板490とを備える。
弾性体410は、操作者の指に接触される接触面411を有する。弾性体410は、弾力のある薄膜の直方形を成し、例えば絶縁性のシリコンゴムにより形成されている。弾性体410は、接触面411と反対側の裏面、すなわち基盤420側の面に通電端子412を備える。本実施形態においては、三つの通電端子412が弾性体410の長手方向に互いに間隔をあけて配置されている。
基盤420は、仕切板480、仕切板490を介して、弾性体410を支持、固定する。基盤420は、弾性体410よりも高硬度素材である例えばポリカーボネイトにより、板状に形成されている。
SMA線430は、上記のSMA線330と同様の線状素材である。また、SMA線330と同様の形状である。すなわち、矩形波状であり、裾部分431および凸部分432を有する。SMA線430には、複数の凸部分432が連続して形成されている。SMA線430は、全体が基盤420に接するように、長手方向に寝かせた状態で配置されている。SMA線430は、裾部分431が基盤420に接着されている。凸部分432を構成する頂辺部分433は、通電端子412の直下に位置している。操作者の指が接触面411に接触していない状態においては、頂辺部分433と通電端子412は、仕切板480、仕切板490によって、互いに間隔をあけて位置している。操作者の指が接触面411に接触すると、頂辺部分433と通電端子412が接触する。通電端子412は、制御回路線450を介して外部の制御回路に接続されている。通電端子412には、外部の制御回路から電圧が印加される。外部の制御回路は、アドレス指定のように、特定の通電端子412を指定して当該特定の通電端子412に対して一定の電圧を印加できる。したがって、通電端子412と頂辺部分433が接触することにより通電する。
SMA線430の裾部分431には、グランド接続線460が設けられている。隣接する凸部分432の間の裾部分431は、当該隣接する凸部分432により共有される。したがって、裾部分431にグランド接続線460を設けることにより、隣接する凸部分432のグランド接続線460を共有できる。
仕切板480は、弾性体410と基盤420の間に配置されている。より詳細には、仕切板480は、基盤420の長手方向に沿って配置されている。仕切板480は、SMA線430を挟んだ状態で互いに対向して配置されている。仕切板480は、操作者の指が接触面411に接触していない場合に、通電端子412と頂辺部分433とが接触しない程度の高さを有する。
仕切板490は、弾性体410と基盤420の間に配置されている。より詳細には、仕切板490は、隣接する凸部分432を区画するように、長手方向に互いに間隔をあけて配置されている。すなわち、仕切板490は、裾部分431に隣接して配置されている。仕切板490は、仕切板480と同一の高さを有する。仕切板480と仕切板490とが、弾性体410を支持することによって、頂辺部分433と通電端子412とが通電しないように、これらの間に空間を形成している。
操作者の指が接触面411に接触した場合について簡単に説明する。操作者の指が接触面411に接触すると、弾性体410が押し下げられる。すると、通電端子412も押し下げられる。その結果、通電端子412とSMA線430とが接触し通電する。上述のように、隣接する凸部分432の間の裾部分にグランド接続線460が設けられているので、SMA線430において電流が流れる範囲は制限される。すなわち、通電端子412に接触した凸部分432のみに電流が流れる。すると、電流が流れた凸部分432は自身の抵抗により発熱し、面方向に収縮する。弾性体410が薄膜に形成されているので、操作者は、弾性体410を介して、SMA線430の収縮をスライド感として感知する場合がある。なお、操作者は、弾性体410を介してSMA線430に触れるので、SMA線430から操作者への伝熱を抑制できる。
図8は、触覚呈示装置400のバリエーションを説明するための図である。図8は、SMA線430が基盤420に複数配置される場合の配置関係を模式的に示している。なお、上述のように、通電端子412は、実際には、弾性体410のうち接触面411とは反対側の裏面に配置されている。そして、操作者の指が接触面411に接触していない場合には、仕切板480、仕切板490によって、SMA線430と通電端子412とが接触しない構成となっている。なお、図8(b)においては、図面を見易くする目的で、制御回路線を省略している。実際には、それぞれの通電端子412に制御回路線が個別に接続されている。
図8(a)に示す例においては、二本のSMA線430が基盤420の長手方向に並列して配置されている。二本のSMA線430は、互いの凸部分432が反対方向を向いて配置されている。また、一方のSMA線430の凸部分432に他方のSMA線430の裾部分431が対向するよう配置されている。すなわち、凸部分432が互い違いに配置されている。互い違いに配置された隣接する凸部分432が近接して配置されていれば、操作者の指が接触面411に接触した場合に、当該隣接する凸部分432の両方が、それぞれ対応する通電端子412に接触する場合がある。この場合には、当該隣接する凸部分432は、互いに異なる方向に収縮する。したがって、操作者は、互いに異なる方向のスライド感を同時に感知する場合がある。結果として、操作者は、触覚をより感知し易くなる。
図8(b)に示す例においては、図8(a)の二本のSMA線430の組が、基盤420に並列して複数配置されている。このように、二本のSMA線430の組をアレイ状に配置することにより、分解能を高めることができる。また、図8(b)に示す例においては、凸部分432が紙面の左方向に向いた行と、凸部分432が紙面の右方向に向いた行とが、列方向に交互に配置されていると捉えることもできる。操作者は、凸部分432が紙面の左方向に向いた行を指で右から左にスライドさせれば、抵抗感を感知する場合がある。一方、左から右にスライドさせれば、追従感を感知する場合がある。操作者は、凸部分432が紙面の右方向に向いた行を指で右から左にスライドさせれば、追従感を感知する場合がある。一方、左から右にスライドさせれば、抵抗感を感知する場合がある。
図9は、触覚呈示装置400のバリエーションを説明するための図である。図9は、SMA線430が複数配置される場合の配置関係を模式的に示している。なお、上述のように、通電端子412は、実際には、弾性体410のうち接触面411とは反対側の裏面に配置されている。そして、操作者の指が接触面411に接触していない場合には、仕切板480、仕切板490によって、SMA線430と通電端子412とが接触しない構成となっている。
図9(a)に示す例においては、SMA線430は、全体として円形を成す。SMA線430は、円の中心方向に突き出した凸部分432を有する。図9(a)に示す例においては、等間隔に形成された四つの凸部分432を有する。凸部分432に対応する位置に、通電端子412が配置されている。通電端子412は、制御回路線450を介して外部の制御回路に接続されている。隣接する凸部分432の間は、裾部分431である。裾部分431は、グランド接続線460に接続されている。したがって、操作者の指が接触面411に接触した場合に、通電端子412に接触した凸部分432のみに電流が流れる。ここで、裾部分431は、基盤に接着されているのに対し、凸部分432は、基盤に接着されていない。また、凸部分432は、上述のように、円の中心方向に突き出して形成されている。したがって、電流が流れた凸部分432は、円の外側に向かって収縮する。SMA線430が、全体を指で覆うことができる程度の大きさであれば、操作者の指が接触面に接触した場合に、四つの凸部分432の全てがそれぞれ対応する通電端子412に導通し収縮する場合がある。この場合には、操作者は、四つの凸部分432が円の外側に向かって収縮することにより、これらの収縮を広がり感として感知する場合がある。
図9(b)に示す例においては、SMA線430は、図9(a)のSMA線430の裾部分431に、円の外側に突き出した凸部分434をさらに有する。すなわち、等間隔に形成された四つの凸部分434をさらに有する。凸部分434に対応する位置に、通電端子412が配置されている。通電端子412は、制御回路線450を介して外部の制御回路に接続されている。隣接する凸部分432と凸部分434との間の中間部分は、グランド接続線460に接続されている。したがって、操作者の指が接触面411に接触した場合に、通電端子412に接触した凸部分434のみに電流が流れる。ここで、当該中間部分において、SMA線430は、基盤に接着されているのに対し、凸部分434は、基盤に接着されていない。また、凸部分434は、上述のように、円の外側に突き出して形成されている。したがって、電流が流れた凸部分434は、円の中心方向に向かって収縮する。四つの凸部分434の全てがそれぞれ対応する通電端子412に導通し収縮した場合には、操作者は、四つの凸部分434が円の中心方向に収縮することにより、これらの収縮を縮み感として感知する場合がある。図9(a)、(b)に示した構成においても、凸部分432および凸部分434のそれぞれに印加する電圧値を制御することにより、凸部分432および凸部分434のそれぞれの収縮量を制御することができる。結果として、操作者に対して異なる感触を呈示できる。
また、例えば、図9(b)の配置を適用した触覚呈示装置400が撮像装置の一例としてのカメラに搭載された場合に、操作者がズームレバーを広角側、望遠側のどちらに操作したかに応じて、触覚呈示装置400は当該操作に対応した触覚を呈示できる。例えば操作者がズームレバーを望遠側に操作した場合に上記の縮み感を、広角側に操作した場合に上記の広がり感を与えることにより、ズームレバーの操作に応じた触覚を呈示できる。このように、触覚呈示装置100は、操作者のズーム操作に対するフィードバックを触感として呈示することができる。
なお、SMA線430の凸部分が、制御回路線450を介して外部の制御回路に接続されていてもよい。この場合には、それぞれの制御回路線450にスイッチを設けるとよい。外部の制御回路は、制御回路線450を介して、任意のスイッチの開閉を実行する。この場合には、四つの凸部分432、または四つの凸部分434を時間差で収縮させることができる。これにより、操作者は、連続した収縮を回転として感知する場合がある。
図10は、触覚呈示装置400のバリエーションを説明するための図である。図10(a)は、触覚呈示装置400の模式分解斜視図であり、図10(b)は、触覚呈示装置400の前面図である。図10の触覚呈示装置400は、弾性体410と、基盤420と、SMA線430と、仕切板480とを備える。なお、図10においては、説明を簡単にするため、凸部分432および通電端子412を一つ備える場合について説明するが、図7に示したように、これらを複数備えてもよい。
SMA線430は、裾部分431および凸部分432を有する。凸部分432の頂部435は、通電端子412の外縁に沿った形状を有する。SMA線430は、凸部分432の頂部435が通電端子412の外縁より若干外側に位置するように配置されている。
操作者の指が接触面411に接触すると、弾性体410が押し下げられる。すると、通電端子412も押し下げられる。凸部分432の頂部435が通電端子412の外縁より若干外側に位置するように配置されているので、通電端子412は、その外周面でSMA線330と接触し通電する。電流が流れた凸部分432は自身の抵抗により発熱し、接触面411の面方向に収縮する。このとき、SMA線430が通電端子412に引っ掛けられた状態になっているので、SMA線430の収縮によって通電端子412が接触面411の面方向に引っ張られることになる。そうすると、通電端子412が引っ張られることにより弾性体410が面方向に伸縮される。これにより、接触面411により大きな変位を生じさせることができる。操作者の指が弾性体410から離れると、弾性体410は自らの復元力により初期状態に戻る。ここで、SMA線430は、通電により収縮する時間に比べて元の状態に復元する時間が長い。図10の触覚呈示装置400によれば、SMA線430が通電端子412に引っ掛けられているので、今度は、弾性体410の復元力によりSMA線430が引っ張られる。したがって、SMA線430が初期状態に戻る時間は、SMA線430が単独で初期状態に戻る時間よりも短くなる。これにより、操作者の操作に対する応答性を向上させることができる。このように、SMA線430が収縮する場合には、SMA線430が弾性体410を引っ張ることにより接触面に大きな変位を生じさせ、逆に、SMA線が伸長する場合には、弾性体410がSMA線430を引っ張ることにより応答性を向上させる。
なお、操作者の指が接触面411に接触していない状態において、SMA線430を通電端子412に引っかけた状態で配置してもよい。この場合には、制御回路線450にスイッチを設け、当該スイッチにより通電端子412に対する電圧の印加を制御するとよい。例えば、上述のように圧力センサを配置すれば、圧力センサが出力する信号に応じてスイッチのオンオフを制御できる。
以上で説明した各実施形態における触覚呈示装置およびそのバリエーションとしての触覚呈示装置は、様々な電子機器に組み込まれてその機能を発揮する。以下にその一例を説明する。
図11は、図1を用いて説明した触覚呈示装置100を代表例として、当該触覚呈示装置100を電子機器としての撮像装置600に適用した場合の、撮像装置600の外観図である。触覚呈示装置100は、撮像装置600の背面部に配置されている。特に、操作者が把持するグリップ部において、右手親指が位置する領域に配置されている。
撮像装置600の背面部には、表示部としての液晶モニタ610が設けられており、液晶モニタ610は、撮影画像の表示の他にも、メニュー項目等の情報表示も行う。ここでは、メニュー項目表示として、操作者が絞り値を選択する場面を想定して説明する。
図示するように、操作者が選択可能な項目値620が、液晶モニタ610の長手方向(左右方向)に沿って順に「4.0…5.6…8.0…」のように表示されている。選択可能な値は、表示されている値に限らず、「4.0」よりも小さな「2.8」、「2.0」といった値が存在し、また、「8.0」よりも大きな「11」、「16」といった値が存在する。すなわち、操作者は、数値を左右方向にスクロールすることにより、これらの値を表示させることができる。例えば、右方向、すなわち数値が大きくなる方向にスクロールする場合には、抵抗感を感知する場合がある。逆に、左方向、すなわち数値が小さくなる方向にスクロールする場合には、追従感を感知する場合がある。なお、右方向にスクロールする場合に追従感を感知し、左方向にスクロールする場合に抵抗感を感知するよう、SMA線130の凸部分の向きを反対方向に形成してもよい。
触覚呈示装置100は、図示するように、複数のSMA線130が液晶モニタ610の長手方向(左右方向)に間隔をあけて配置されている。凸部分は、右側に向いた状態で配置されている。操作者が、例えば図中矢印で示すように左側から右側へ順にその表面をなぞると、それぞれの触覚部に対応する圧力センサがその接触を検出して、制御部へ検出結果を引き渡す。制御部は、操作者が左側から右側へ、すなわち右方向への指示を行ったと判断して、液晶モニタ610に表示している数値を右方向へ順次スクロールする。このとき、制御部は、このスクロール表示動作に連動して、左側の凸部分から順に右側の凸部分へ連続的に通電/遮断を繰り返す。すると、触覚呈示装置100に指を載せている操作者は、スクロール表示による視覚に連動した連続的な擦り感を感知する。この場合には、操作者は、抵抗感を感知することにより、数値が大きい方へスクロールしていることを直感的に把握できる。操作者は、選択したい値が中央に配置されたら、OKボタン630を押下して選択を実行する。なお、操作者は、右側から左側へなぞることもできる。この場合には、追従感を感知することにより、数値が小さい方へスクロールしていることを直感的に把握できる。
このように、触覚呈示装置を搭載した電子機器は、これまで操作者の視覚のみに依存していた表示項目の変化を、触覚によっても認識させることができる。なお、上記の例では、触覚呈示装置を入力部材としても利用したが、入力部材を別に設けてもよい。
次に、触覚呈示装置を組み込んだ電子機器の構成を簡単に説明する。図12は、触覚呈示装置710を組み込んだ電子機器700のブロック図である。ここでは、撮像機能を有する電子機器を想定して説明する。
電子機器700は、触覚呈示装置710、全体の制御を統括する制御部としてのCPU730、レンズおよび撮像素子などを含む撮像部740、取得した画像およびメニュー項目などを表示する表示部750、制御プログラム等を記憶するメモリ760を備える。
触覚呈示装置710は、圧力センサおよび検出回路などを含む検出部720を有する。操作者が触覚呈示装置710に触れると、検出部720は、その検出結果をCPU730へ引き渡す。CPU730は、操作者が接触した位置に対応する触覚部への通電を触覚呈示装置710へ指示する。触覚呈示装置710は、これに応じて通電を実行する。
また、撮像部740によって取得された画像データをCPU730が処理して表示部750へ連続的にスクロールさせながら表示させる場合は、CPU730は、同時に触覚呈示装置710へ指示して、スクロールに連動した通電を実行させる。これらの処理は、CPU730が、メモリ760に記憶されている制御プログラムを読み出して実行する。
なお、触覚呈示装置をスライド式のボタンとして利用することもできる。この場合には、ボタンをオンする方向にスライドされた場合に抵抗感が得られ、オフする方向にスライドされた場合に追従感が得られるよう、SMA線130の凸部分の向きを調整するとよい。これにより、操作者は、触覚により、直感的にボタンのオンオフを把握できる。また、触覚呈示装置をスライダーバーとして利用することもできる。この場合、要所要所でSMAの凸部分を収縮させることにより、ユーザに対してクリック感を与えることができる。
以上の実施形態においては、電子機器として撮像装置を例に挙げて説明したが、上述の態様は、撮像装置に限らず様々な電子機器に適用できる。例えば、携帯電話、ゲーム端末、タブレット端末、産業機械の操作パネル等にも適用できる。触覚呈示装置がタッチパネルに組み込まれている場合には、タッチパネルに対する操作に対して触覚を呈示できる。触覚呈示装置は、タッチパネルに複数の物体が表示されている場合に、物体毎に異なる擦り感を呈示することができる。例えば、シルクのようなきめの細かな物体と、紙やすりのようなきめの粗い物体とが、タッチパネルに表示されている場合を想定する。表示対象となる物体と、制御すべき凸部分の数とは、対応付けられて予めテーブルとして記憶されている。操作者が、きめの細かな物体が表示されている領域を指でスライドした場合には、当該領域の一部の凸部分のみ収縮させる。一方、きめの粗い物体が表示されている領域を指でスライドした場合には、当該領域の全ての凸部分を収縮させる。このように、表示されている物体に応じて、収縮させる凸部分の数を異ならせることにより、異なる物体を触ったような触覚を呈示することができる。なお、収縮させる凸部分の数を異ならせるのではなく、印加する電圧値を異ならせてもよい。きめの粗い物体が表示されている領域を指でスライドした場合には、きめの細かな物体が表示されている領域を指でスライドした場合に比べて、印加する電圧値を大きくするとよい。これにより、凸部分の変位量が大きくなるので、操作者は、より大きな抵抗感として感知する場合がある。
操作者は、指で弾性体をなぞるかわりに、タッチペンで弾性体をなぞってもよい。上述のような触覚呈示装置がホワイトボード等の裏側に配置されれば、ホワイトボードをタッチペンでなぞることにより、ホワイトボードとは異なる材質の感触、例えば紙をなぞったような感触を得ることができる場合がある。
SMA線が単独で操作者に触覚を呈示する場合には、弾性体の替わりに剛体を用いてもよい。以上の実施形態においては、SMA線を含む構成について説明したが、SMA線のかわりに、エアバッグとコンプレッサを含む構成であってもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
100 触覚呈示装置、110 弾性体、111 接触面、120 基盤、130 SMA線、131 裾部分、132 凸部分、133 破線、140 圧力センサ、150 制御回路線、160 グランド接続線、170 検出回路線、230 SMA線、231 裾部分、232 凸部分、250 制御回路線、260 グランド接続線、300 触覚呈示装置、310 弾性体、311 接触面、312 開口部、320 基盤、321 通電端子、330 SMA線、331 裾部分、332 凸部分、333 頂辺部分、350 制御回路線、360 グランド接続線、400 触覚呈示装置、410 弾性体、411 接触面、412 通電端子、420 基盤、430 SMA線、431 裾部分、432 凸部分、433 頂辺部分、434 凸部分、435 頂部、450 制御回路線、460 グランド接続線、480 仕切板、490 仕切板、600 撮像装置、610 液晶モニタ、620 項目値、630 OKボタン、700 電子機器、710 触覚呈示装置、720 検出部、730 CPU、740 撮像部、750 表示部、760 メモリ

Claims (10)

  1. 操作者に接触される接触面を有する接触部と、
    入力信号に基づいて前記接触面の面方向に沿って伸縮する伸縮部と
    を備える触覚呈示装置。
  2. 前記伸縮部は、通電によって収縮する形状記憶合金である請求項1に記載の触覚呈示装置。
  3. 前記形状記憶合金の収縮によって少なくとも前記面方向へ伸縮される弾性部を備える請求項2に記載の触覚呈示装置。
  4. 前記形状記憶合金は、少なくとも一部分が前記弾性部に埋め込まれている請求項3に記載の触覚呈示装置。
  5. 前記形状記憶合金は、少なくとも一部が前記弾性部の表面に接着されている請求項3または4に記載の触覚呈示装置。
  6. 前記弾性部を支持する基盤部と、
    前記基盤部の表面に設けられた通電端子と
    を備え、
    前記弾性部は、前記形状記憶合金の少なくとも一部に対応する箇所であって、前記通電端子が設けられた箇所に空間を有し、
    前記形状記憶合金は、前記操作者に前記一部が前記空間に押し込まれることによって前記通電端子と接触して通電される請求項5に記載の触覚呈示装置。
  7. 前記接触部のうち前記接触面とは反対の裏面に設けられた通電端子とを備え、
    前記形状記憶合金は、前記操作者に前記接触面が押圧されることによって前記通電端子と接触して通電される請求項2から4のいずれか1項に記載の触覚呈示装置。
  8. 伸縮方向の異なる複数の前記伸縮部を備える請求項1から7のいずれか1項に記載の触覚呈示装置。
  9. 前記伸縮部の配設位置に対応して前記接触を検出する検出部と、
    前記検出部により前記接触を検出した位置に基づいて前記伸縮部を制御する制御部と
    を備える請求項1から8のいずれか1項に記載の触覚呈示装置。
  10. 請求項1から8のいずれか1項に記載の触覚呈示装置と、
    表示部と、
    前記表示部に表示された映像に連動させて前記伸縮部を制御する制御部と
    を備える電子機器。
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