JP2014167653A - 画像表示装置 - Google Patents

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Tadafumi Shindo
忠文 進藤
Kazuya Mori
一哉 森
Hironori Kamiyama
弘徳 上山
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Abstract

【課題】モスアイ構造に係る反射防止物品に関して、光学特性に方向性を持たせるようにする。
【解決手段】微小突起5が密接して配置され、隣接する微小突起5の間隔が、反射防止を図る波長帯域の最短波長以下である反射防止物品である。微小突起5は、基材2表面の法線方向L1に対して斜めに傾いており、傾きの方向が、近接する微小突起5でほぼ同一の方向である。
【選択図】図2

Description

本発明は、モスアイ構造に係る反射防止物品である例えば反射防止フィルムに関するものである。
近年、フィルム形状の反射防止物品である反射防止フィルムに関して、透明基材(透明フィルム)の表面に多数の微小突起を密接して配置することにより、反射防止を図る方法が提案されている(特許文献1〜3参照)。この方法は、いわゆるモスアイ(moth eye(蛾の目))構造の原理を利用したものであり、入射光に対する屈折率を基板の厚み方向に連続的に変化させ、これにより屈折率の不連続界面を消失させて反射防止を図るものである。
このモスアイ構造に係る反射防止物品では、隣接する微小突起の間隔dが、反射防止を図る波長帯域の最短波長λmin以下(d≦λmin)となるよう、微小突起が密接して配置される。また各微小突起は、透明基材に植立するように、さらに透明基材より先端側に向かうに従って徐々に断面積が小さくなるように(先細りとなるように)作製される。
ところでこの種のモスアイ構造に係る反射防止物品に関して、その光学特性に方向性を設定することができれば、反射防止物品の適用分野を一段と拡大することができると考えられる。具体的に、例えば家庭用の画像表示装置において視認性を向上するためには、表示画面における外来光の反射を低減することが必要である。家庭用の画像表示装置において、このような外来光は、天井に配置した照明器具、窓から入射する太陽光等であり、その多くは画像表示装置の上方側より到来するものである。これにより表記画面の下方側より到来する外来光に比して、表示画面の上方側より到来する外来光に対して、より反射防止機能を発揮するように、反射防止に係る方向性を設定すれば、一段と視認性を向上できると考えられる。
また例えばサイドライト型面光源装置等のライトガイド機構では、その直接の出射光が指向性を有することにより、この指向性に対応するように反射防止物品の反射防止に係る方向性を設定すれば、従来に比して一段と照明光の利用効率を向上することができる。
特開昭50−70040号公報 特表2003−531962号公報 特許第4632589号
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、モスアイ構造に係る反射防止物品に関して、光学特性に方向性を付与することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ね、モスアイ構造に係る微小突起を一定の方向に斜めに傾ける、との着想に至り、本発明を完成するに至った。
具体的には、本発明では、以下のようなものを提供する
(1) 微小突起が密接して配置され、隣接する前記微小突起の間隔が、反射防止を図る波長帯域の最短波長以下である反射防止物品において、
前記微小突起は、基材表面の法線方向に対して斜めに傾いており、
当該傾きの方向が、近接する前記微小突起でほぼ同一の方向である。
(1)によれば、この傾いた方向を、光学特性の角度依存性に係る中心の方向に設定することができ、これによりモスアイ構造に係る反射防止物品に関して、光学特性に方向性を付与することができる。
(2) (1)に記載の反射防止物品を配置した画像表示装置。
(2)によれば、光学特性に方向性を設定した反射防止物品の使用により、視認性、光の利用効率等に関して、特性を向上することができる。
(3) 微小突起が密接して配置され、隣接する前記微小突起の間隔が、反射防止を図る波長帯域の最短波長以下である反射防止物品の製造方法において、
前記微小突起の賦型に供する製造用金型を作製する金型作製工程と。
前記製造用金型に基材を押圧して前記製造用金型に形成された凹凸形状を前記基材に賦型する賦型工程とを備え、
前記金型作製工程は、
陽極酸化処理とエッチング処理とにより、母材の表面に、前記微小突起に対応する微細孔を作製する微細孔作製工程を備え、
事前に、前記製造用金型の母材表面にライン状の微細凹凸形状を作製することにより、前記微細孔作製工程で作製する前記微細孔について、前記母材の表面の法線に対して斜めに傾けて、傾きの方向が近傍の微細孔でほぼ同一の方向であるように、前記微細孔を作製する。
(3)によれば、一定の範囲では揃って一定方向に傾くように反射防止物品の微小突起を作製することができ、この場合この傾いた方向を、光学特性の角度依存性に係る中心の方向に設定することができる。これによりモスアイ構造に係る反射防止物品に関して、光学特性に方向性を付与することができる。
(4) 微小突起が密接して配置され、隣接する前記微小突起の間隔が、反射防止を図る波長帯域の最短波長以下である反射防止物品の製造方法において、
前記微小突起の賦型に供する製造用金型を作製する金型作製工程と。
前記製造用金型に基材を押圧して前記製造用金型に形成された凹凸形状を前記基材に賦型することにより、前記基材に前記微小突起を作成する賦型工程と、
前記賦型工程により作成された前記微小突起を斜めに傾ける工程とを備える。
(4)によれば、微小突起を作成した後、微小突起を傾けて反射防止物品を生産することが出来る。
(5) (4)において、
前記賦型工程により作成された前記微小突起を斜めに傾ける工程は、
前記微小突起が設けられている側に粘着シートを一時的に押圧することにより前記微小突起を傾ける。
(5)によれば、粘着シートを利用して、突起を斜めに傾けることができる。
(6) 微小突起が密接して配置され、隣接する前記微小突起の間隔が、反射防止を図る波長帯域の最短波長以下である反射防止物品の製造用金型において、
賦型処理によって前記微小突起を作製にする、前記微小突起に対応する微細孔が表面に作製されており、
前記微細孔が、母材の表面の法線に対して斜めに傾いて、傾きの方向が近傍の微細孔でほぼ同一の方向であるように作製されている。
(6)によれば、この製造用金型により作製される反射防止物品は、一定の範囲では揃って一定方向に傾くように微小突起を作製することができ、この場合、この傾いた方向を、光学特性の角度依存性に係る中心の方向に設定することができる。これによりモスアイ構造に係る反射防止物品に関して、光学特性に方向性を付与することができる。
(7) 微小突起が密接して配置され、隣接する前記微小突起の間隔が、反射防止を図る波長帯域の最短波長以下である反射防止物品の製造用金型であって、賦型処理により前記微小突起を作製する前記微小突起に対応する微細孔を備えた反射防止物品の製造用金型の製造方法において、
陽極酸化処理とエッチング処理とにより、母材の表面に、前記微小突起に対応する微細孔を作製する微細孔作製工程を備え、
事前に、前記製造用金型の母材表面にライン状の微細凹凸形状を作製することにより、前記微細孔作製工程で作製する前記微細孔について、前記母材の表面の法線に対して斜めに傾けて、傾きの方向が近傍の微細孔でほぼ同一の方向であるように、前記微細孔を作製する。
(7)によれば、この方法により作製された反射防止物品の製造用金型は、一定の範囲では揃って一定方向に傾くように微小突起を作製することができる。この場合、この傾いた方向を、光学特性の角度依存性に係る中心の方向に設定することができ、これによりモスアイ構造に係る反射防止物品に関して、光学特性に方向性を付与することができる。
モスアイ構造に係る反射防止物品に関して、モスアイ構造に係る反射防止物品に関して、光学特性に方向性を付与することができる。
本発明の第1実施形態に係る反射防止物品を示す図である。 図1の反射防止物品微小突起の説明に供する図である。 図1の反射防止物品の製造工程を示す図である。 図4のロール版の製造工程の説明に供する図である。 洗浄工程の説明に供する図である。 ロール版の残りの製造工程の説明に供する図である。 正反射防止物品率の実測結果を示す図である。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る反射防止物品を示す図である。この反射防止物品1は、全体形状がフィルム形状により形成された反射防止フィルムである。この実施形態に係る画像表示装置では、この反射防止物品1が画像表示パネルの表側面に貼り付けられて保持され、この反射防止物品1により画面における日光、電燈光等の外来光の反射を低減して視認性を向上する。なお反射防止物品は、その形状を平坦なフィルム形状とする場合に限らず、平坦なシート形状、平坦な板形状(相対的に厚みの薄い順に、フィルム、シート、板と呼称する)とすることもでき、また平坦な形状に代えて、湾曲形状、立体形状を呈したフィルム形状、シート形状、板形状とすることもでき、さらには各種レンズ、各種プリズム等の立体形状のものを用途に応じて適宜採用することができる。
ここで反射防止物品1は、透明フィルムによる基材2の表面に多数の微小突起を密接配置して作製される。ここで基材2は、例えばTAC(Triacetylcellulose)、等のセルロース(纖維素)系樹脂、PMMA(ポリメチルメタクリレート)等のアクリル系樹脂、PET(Polyethylene terephthalate)等のポリエステル系樹脂、PP(ポリプロピレン)等のポリオレフィン系樹脂、PVC(ポリ塩化ビニル)等のビニル系樹脂、PC(Polycarbonate)等の各種透明樹脂フィルムを適用することができる。なお上述したように反射防止物品の形状はフィルム形状に限らず、種々の形状を採用可能であることにより、基材2は、反射防止物品の形状に応じて、これらの材料の他に、例えばソーダ硝子、カリ硝子、鉛ガラス等の硝子、PLZT等のセラミックス、石英、螢石等の各種透明無機材料等を適用することができる。
反射防止物品1は、賦型用金型を使用して、微細な凹凸形状の賦型に供する賦型用樹脂である紫外線硬化性樹脂4により微細な凹凸形状を基材2の表面に作製し、これにより基材2の表面に微小突起が密接して配置される。反射防止物品1は、この微小突起による凹凸形状により厚み方向に徐々に屈折率が変化するように作製され、モスアイ構造の原理により広い波長範囲で入射光の反射を低減する。
なおこれにより反射防止物品1に作製される微小突起は、隣接する微小突起の間隔dが、反射防止を図る波長帯域の最短波長λmin以下(d≦λmin)となるよう密接して配置される。この実施形態では、画像表示パネルに配置して視認性を向上することにより、この最短波長は、個人差、視聴条件を加味した可視光領域の最短波長(380nm)に設定され、間隔dは、ばらつきを考慮して100〜300nmとされる。またこの間隔dに係る隣接する微小突起は、いわゆる隣り合う微小突起であり、基材2側の付け根部分である微小突起の裾の部分が接している突起である。反射防止物品1では微小突起が密接して配置されることにより、微小突起間の谷の部位を順次辿るようにして線分を作成すると、各微小突起を囲む網目状の模様が作製されることになる。間隔dに係る隣接する微小突起は、この網目状の模様を構成する一部の線分を共有する突起である。
なお微小突起に関しては、より詳細には以下のように定義される。反射防止フィルムでは、透明基材2表面とこれに隣接する媒質との界面における有効屈折率を、厚み方向に連続的に変化させて反射防止を図るものであることから、微小突起に関しては一定の条件を満足することが必要である。この条件のうちの1つである突起の間隔に関して、例えば特開平50−70040号公報、特許第4632589号公報等に開示の反射防止フィルムのように、微小突起が一定周期で規則正しく配置されている場合、隣接する微小突起の間隔dは、突起配列の周期Pとなる。これにより可視光線帯域の最大波長をλmax、最短波長をλminとした場合に、最低限、最大波長において反射防止効果を奏し得る必要最小限の条件は、d≦λmaxであり、可視光線帯域の全波長に対して反射防止効果を奏し得る必要十分の条件は、d≦λminとなる。これに対して微小突起が不規則に配置されている場合には、隣接する微小突起間の間隔dがばらつきを有することになるものの、最も値の大きな間隔dmaxにおいて、上述の波長に係る条件を満足することが必要になる。
なお波長λmax、λminは、観察条件、光の強度(輝度)、個人差等にも依存して多少幅を持ち得るが、標準的には、λmax=780nm及びλmin=380nmとされる。これらにより可視光線帯域の全波長に対する反射防止効果をより確実に奏し得る好ましい条件は、d≦300nmであり、よりに好ましい条件は、d≦200nmとなる。なお反射防止効果の発現及び反射率の等方性(低角度依存性)の確保等の理由から、周期dの下限値は、通常、d≧50nm、好ましくは、d≧100nmとされる。これに対して突起の高さHは、十分な反射防止効果を発現させる観点より、H≧0.2×λmax=156nm(λmax=780nmとして)とされる。
図2(a)及び(b)は、面内方向で直交する2方向について、反射防止物品1の断面形状を拡大して示す断面図である。ここでこの図2において、x方向は、表示画面の水平方向であり、Y方向は表示画面の垂直方向である。この反射防止物品1は、水平方向には、微小突起5の中心軸L2が、ほぼ基材表面の法線L1と一致するように、各微小突起5が基材2の表面に植立して形成される。これに対して垂直方向については、表示画面の上方側に対応する方向(−Y方向)に、各微小突起の中心軸L2が所定角度θだけ傾くように、また当該傾きの方向が、近傍の微小突起でほぼ同一の方向となるように、各微小突起5が表示画面の上方側に斜めに揃って傾いて設けられる。
これにより反射防止物品1は、光学特性に方向性が付与され、上方向より到来する外来光に対して、他の方向より到来する外来光に比して、より反射防止機能を発揮できるように設定される。すなわちこの種のモスアイ構造による反射防止物品では、入射角の広い範囲で十分に反射率を低減することができる。しかしながらこの反射率の低減を図る特性は、突起の中心軸L2を基準とした角度依存性を有する特性であり、例えば図2(a)を例に取ると、中心軸L2が法線L1と一致する場合、法線L1の左右何れの側から外来光が到来しても、入射角が等しい場合、正反射率、ヘイズ値等の光学特性は、ほぼ同一の値が計測される。これに対して図2(b)に示すように、突起5が一方の側に傾いている場合には、光学特性の角度依存性に係る中心角度が、法線L1の方向より突起5の傾いた側に変化する。これにより入射角が等しい場合でも、突起5の傾いた側より外来光が到来する場合の方が、これとは逆側より外来光が到来する場合より、正反射率、ヘイズ値等の光学特性について、より良い値が計測される。これにより光学特性に方向性を付与することができる。従って画像表示装置においては、この方向性に係る方向を上方向に設定することにより、一段と外来光による視認性の低下を防止することができる。
ここでこの実施形態では、後述するように賦型用金型を使用した賦型処理により突起5に係る微細形状を作成することにより、この突起5の傾きθは、この賦型処理における離型の際に、賦型用金型により作成された突起5の外観形状を損なわない範囲に設定される。より具体的には、突起5が傾いたことにより急斜面となった側の、突起5の頂点から裾までのスロープにおいて、部分的にも逆テーパとならないように、傾きが設定される。
図3は、この反射防止物品1の製造工程を示す図である。この製造工程10は、樹脂供給工程において、ダイ12により基材2に紫外線硬化性樹脂4を塗布する。なお紫外線硬化性樹脂4の塗布については、ダイ12による場合に限らず、各種の手法を適用することができる。また紫外線硬化性樹脂にあっても、例えば例えばアクリル系等、各種の樹脂を適用することができる。続いてこの製造工程10は、押圧ローラ14により、反射防止物品の賦型用金型であるロール版13の周側面に基材2を加圧押圧し、これにより基材2に紫外線硬化性樹脂4を密着させると共に、ロール版13の周側面に作製された微細な凹部に紫外線硬化性樹脂4を充分に充填する。この製造工程は、この状態で、紫外線の照射により紫外線硬化性樹脂4を硬化させ、これにより基材2の表面に微小突起を作製する。この製造工程は、続いて剥離ローラ15を介してロール版13から、硬化させた紫外線硬化性樹脂4と一体に基材2を剥離する。製造工程10は、必要に応じてこの基材2に粘着層等を作製した後、所望の大きさに切断して反射防止フィルム1を作製する。これにより反射防止物品1は、ロール材による長尺の基材2に、賦型用金型であるロール版13の周側面に作製された微細形状を順次賦型して、効率良く大量生産される。
図4は、ロール版13の製造工程の説明に供する図である。ロール版13は、円筒形状の金属材料である母材21の周側面に、陽極酸化処理、エッチング処理の繰り返しにより、微細な凹凸形状が作製され、この微細な凹凸形状が上述したように基材2に賦型される。このためこの製造工程では、母材加工工程(SP1)において、ロール版13の形状に対応するように母材が作製、加工される。ここでこの実施形態において、母材には、アルミニウムパイプが適用され、ダイを使用した引き抜きによって長尺に作成されたパイプ材を、ロール版13の長さに切断して作成される。またその後、バイトを使用した切削処理により周側面が平滑化される。またその後、電解溶出作用と、砥粒による擦過作用の複合による電解複合研磨法によって母材の周側面を超鏡面化する。なお母材は、加工の容易性等を考慮して、ステンレス、銅等の各種金属パイプ材を広く適用することができる。
続いてこの製造工程は、洗浄工程(SP2)における洗浄処理により、パイプ材作製時における引き抜きの際に母材に含有された潤滑油、切削の際に表面に付着した切削油が除去される。図5に示すように、この工程は、洗浄槽23に満たした洗浄液22に母材21を部分的に浸漬した状態で、矢印Aにより示すように、母材21を回転させながら一定時間放置することにより母材21の周側面から油成分を除去する。なお洗浄液22は、例えば中性洗剤等、油成分を効率良く除去可能な各種の洗浄液を広く適用することができる。これによりこの実施形態では、後述する中間層の密着強度を向上し、ロール版13の強度を向上する。
続いてこの工程は、洗浄液に代えて水等により母材を洗浄することにより、十分に母材から洗浄液成分を除去した後、母材21を乾燥させる(図4:ステップSP3)。なおこの乾燥は、例えば恒温槽に一定時間放置して実行される。
続いてこの工程は、母材21の周側面に中間層を設ける(ステップSP4)。ここでこの中間層は、続いて設けられるアルミニウム層の母材21表面への密着力の強化を目的に設けられる。従って中間層は、母材21の材料に応じて種々の材料を選定することが可能ではあるものの、この実施形態では中間層にSiO膜を適用し、スパッタリングにより母材21の周側面に成膜する。
続いてこの工程は、中間層の上に、純度の高いアルミニウム層を成膜する(ステップSP5)。続いてこの工程は、図6(a)に示すように、一方向に延長する微細なライン状の凹凸形状をアルミニウム層24の上に作製する(ステップSP6)。なおこの図6(a)において、符号25は、中間層である。この実施形態ではラビングロールRを使用したラビング処理によりこの微細なライン状凹凸形状を作製する。このとき反射防止物品1において、突起を傾ける側とは逆側の方向に対応する方向にラビング処理する。従ってこの図6(a)の例では、Y方向にラビング処理する。
続いてこの工程は、陽極酸化処理とエッチング処理との交互の繰り返しにより、アルミニウム層の表面に、突起5に対応する微細孔を形成する(ステップSP7)。ここでこの工程では、陽極酸化法により母材の周側面に微細な孔を作製し、さらにこの作製した微細な孔を掘り進める。ここでこの陽極酸化工程では、例えば負極に炭素棒、ステンレス板材等を使用する場合のように、アルミニウムの陽極酸化に適用される各種の手法を広く適用することができる。また溶解液についても、中性、酸性の各種溶解液を使用することができ、より具体的には、例えば硫酸水溶液、シュウ酸水溶液、リン酸水溶液等を使用することができる。
またエッチング処理は、母材をエッチング液に浸漬し、陽極酸化処理により作製、掘り進めた微細な孔の孔径を拡大し、深さ方向に向かって滑らか、かつ徐々に孔径が小さくなるように、これら微細な孔を整形する。なおエッチング液については、この種の処理に適用される各種エッチング液を広く適用することができ、より具体的には、例えば硫酸水溶液、シュウ酸水溶液、リン酸水溶液等を使用することができる。これらによりこの製造工程では、陽極酸化処理とエッチング処理とを交互にそれぞれ複数回実行することにより、賦型に供する微細孔を母材の周側面に作製する。
このようにして陽極酸化処理とエッチング処理との交互の繰り返しにより微細孔を作製する場合、この実施形態では、事前のラビング処理によりアルミニウム層の表面に微細なライン状凹凸形状が作製されていることにより、微細孔は、深さ方向に向かって、その中心軸がラビング方向とは逆方向に揃って傾くように形成される(図6(b))。これによりこの実施形態では、賦型用金型の加工により反射防止物品1に形成される微小突起を一定方向に傾け、単に母材表面をラビング処理するだけの簡易な構成により反射防止物品1の光学特性に方向性を設定する。
なおラビング処理に供するラビング材には起毛布、研磨バイトなどがあげられ、中でも起毛布が好ましい。起毛布としては、例えば、レーヨン、コットン、ナイロン、およびこれらの混合物のいずれかを用いることが好ましい。また一般的に用いられるセルロース、レーヨン、ポリアミド(ナイロン:登録商標)、ポリエチレン等の繊維を植毛した植毛布を適用することができる。ここでラビング材は、各繊維がパイル長1〜数mm、密度2〜4万フィラメント/cm2、パイル径数十〜300ディナール、パイル本数250〜1500/cm2程度の一般的なものを適用することができる。なおラビングかすを少なくする観点からは、レーヨン、ナイロンなどの化学繊維を使用した植毛布が好適であり、この場合、パイル長1〜2mm、密度2.5〜3.5万フィラメント/cm2、パイル径数50〜150ディナール、パイル本数600〜1000/cm2、フィラメントの広がる角度は5〜20゜である。
図8は、正反射率の実測結果を示す図であり、反射防止物品の表面の法線を基準にした角度(傾斜角度)による測定結果である。符号L3の測定結果は、何ら微小突起を傾けない場合の測定結果であり、符合L4の測定結果は、この図8における横軸方向に中心軸が5度だけ傾くように(図2における傾きθ=5度の場合である)、微小突起を傾けた場合の測定結果である。この図8の測定結果によれば、突起を傾けることにより、光学特性に方向性を設定できることが判る。
以上の構成によれば、近傍微小突起でほぼ同一の方向であるように、一定方向に傾けて微小突起を作製することにより、この傾いた方向を、光学特性の角度依存性に係る中心の方向に設定することができ、これによりモスアイ構造に係る反射防止物品に関して、光学特性に方向性を付与することができる。
また賦型処理に供する製造用金型であるロール版について、微小突起に対応する微小孔を斜めに傾けて作製することにより、簡易な作業により反射防止物品の光学特性に方向性を付与することができる。
また事前のラビング処理によりライン状凹凸形状を作製し、このライン状凹凸形状により陽極酸化処理とエッチング処理とによる微細孔作製工程において、微細孔を斜めに傾けて作製することにより、簡易な工程で、反射防止物品の光学特性に方向性を付与することができる。
〔第2実施形態〕
なお上述の実施形態では、賦型用金型の微細孔を斜めに傾けることにより、微小突起を斜めに傾ける場合について述べたが、この実施形態では、微小突起を作製した後、微小突起を斜めに傾ける。具体的に、紫外線硬化性樹脂が半硬化の状態でロール版より基材を紫外線硬化性樹脂と一体に剥離した後、ロールにより押圧して突起を一定方向に傾け、この状態で紫外線の照射により突起に係る紫外線硬化性樹脂を完全に硬化させ、ロールによる押圧を中止する。このように後工程における処理により突起を傾けるようにしても、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。またこの場合、ロールにより押圧する強度の可変により傾きを種々に変更することができ、さらにはロール版からの離型に困難な程度にまで突起を大きく傾けることもでき、何ら突起を傾けない製品と混在させて反射防止物品を生産することも可能である。
またこのようにして突起を作成した後に斜めに傾ける場合にあっては、突起が設けられている側に粘着シートを一時的に押圧することにより実行してもよい。なおこの場合、TAC(Triacetylcellulose)による厚み80μmの基材に対して挿引速度を100mm/minに設定する場合、粘着力が290g/50mm、240g/50mm、170g/50mm、又は120g/50mmの粘着シートを適用して、それぞれ粘着力に対応する傾きに突起を傾けることができた。なおこの場合、温度調整により突起の軟らかさを調整した状態で実行するようにしてもよい。
〔他の実施形態〕
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態の構成を種々に変更し、さらには従来構成と組み合わせることができる。
すなわち上述の実施形態ではラビング処理により微細なライン状凹凸形状を作製する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、研磨処理により作成してもよい。
また上述の実施形態では、アルミニウム層の表面に微細なライン状凹凸形状を作製する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、母材の表面に、又は中間層の表面にライン状の凹凸形状を作製し、これらの表面のライン状凹凸形状がアルミニウム層の表面に現れるようにしてもよい。
また上述の実施形態では、ロール版により賦型処理する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、平板により賦型処理する場合等にも広く適用することができる。
また上述の実施形態では、紫外線硬化性樹脂の賦型により金型の凹凸形状を転写(賦型)する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、電子線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂等、賦型処理に適用する種々の賦型樹脂を広く適用することができ、またさらには軟化した基材を押圧して賦型する場合等に広く適用することができる。
また上述の実施形態では、基材に透明フィルムを適用して、フィルム形状の反射防止物品である反射防止フィルムを作製する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、シート状の透明基材を適用してシート状に反射防止物品を作製する場合、透明板状部材を透明基材に適用して板状に反射防止物品を作製する場合にも広く適用することができる。またこれらフィルム材、シート材、板材による場合にあっては、湾曲したり立体形状を呈したフィルム、シート、板材、各種レンズ形状、各種プリズム形状の部材を適用する場合にも広く適用することができる。
また上述の実施形態では、一様に突起を傾けるようにして、表示画面に配置した際の上方側に光学特性の中心方向を設定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、反射防止物品の部位に応じて突起を傾ける方向、傾ける量(角度)を変化させるようにしてもよい。具体的に、例えば表側面の中央部分では、何ら突起を傾けないようにし、表側面の周辺部分では外方に向かうように各突起を傾けるようにし、さらには周辺に向かうに従って傾きが大きくなるようにしてもよい。この場合、パーソナルコンピュータ等の個人使用用途の画像表示装置に適用して視認性を向上することができる。
また上述の実施形態では、画像表示パネルの表側面に反射防止フィルムを配置する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、画像表示パネルが例えば液晶表示パネルである場合に、バックライトからの照明光の供給経路における各種界面に適用して照明光の利用効率を向上する場合等に広く適用することができる。
また上述の実施形態では、画像表示パネルに反射防止物品を配置する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、種々の用途に適用することができる。具体的に、画像表示パネルの画面上に間隙を介して設置されるタッチパネル、各種の窓材、各種光学フィルタ等の表面板の裏面(画像表示パネル側)に配置する用途に適用することができる。なおこの場合には、画像表示パネルと表面板との間の光の干渉によるニュートンリング等の干渉縞の発生を防止し、さらには画面から出光される表面板に入光する画像光の反射損失の低減等の効果を奏することができる。また店舗のショウウインドウや商品展示箱、美術館の展示物の展示窓や展示箱等に使用する硝子板表面(外界側)に配置するようにしても良い。なおこの場合、該硝子板表面の光反射防止による商品、美術品等の顧客や観客に対する視認性向上の効果を奏することができる。
また眼鏡、望遠鏡、写真機、ビデオカメラ、銃砲の照準鏡(狙撃用スコープ)、双眼鏡、潜望鏡等の各種光学機器に用いるレンズ又はプリズムの表面に配置する場合にも広く適用することができる。この場合、レンズ又はプリズム表面の光反射防止による視認性向上の効果を奏することができる。またさらに書籍の印刷部(文字、写真、図等)表面に配置する場合にも適用して、文字等の表面の光反射を防止し、文字等の視認性向上することができる。また看板、ポスター、其の他各種店頭、街頭、外壁等に於ける各種表示(道案内、地図、或いは禁煙、入口、非常口、立入禁止等)の表面に配置して、これらの視認性を向上させるようにしてもよい。またさらに白熱電球、発光ダイオード、螢光燈、水銀燈、EL(電場発光)等を用いた照明器具の窓材(場合によっては、拡散板、集光レンズ、光学等も兼ねる)の入光面側に配置するようにして、窓材入光面の光反射を防止し、光源光の反射損失を低減し、光利用効率を向上させるようにしてもよい。またさらに時計、其の他各種計測機器の表示窓表面(表示観察者側)に配置して、これら表示窓表面の光反射を防止し、視認性向上を向上させるようにしてもよい。
またさらに、自動車、鉄道車両、船舶、航空機等の乗物の操縦室(運転室、操舵室)の窓の室内側、室外側、あるいはその両側の表面に配置して窓における室内外光を反射防止して、操縦者(運転者、操舵者)の外界視認性を向上することができる。またさらに、防犯等の監視、銃砲の照準、天体観測等に用いる暗視装置のレンズないしは窓材表面に配置して、夜間、暗闇での視認性を向上することができる。
またさらに、住宅、店舗、事務所、病院等の建築物の窓の表面(室内側、室外側、あいはその両側)の表面に配置して、外界の視認性、あるいは採光効率を向上することができる。またさらに、温室、農業用ビニールハウスの透明シート、ないしは透明板(窓材)の表面に配置して、太陽光の採光効率を向上することができる。さらにまた、太陽電池表面に配置して、太陽光の利用効率(発電効率)を向上することができる。
1 反射防止フィルム
2 基材
4 紫外線硬化性樹脂
5 突起
10 製造工程
12 ダイ
13 ロール版
14、15 ローラ
21 母材、
22 洗浄液
23 洗浄槽
24 アルミニウム層
25 中間層

Claims (1)

  1. 表示画面上に反射防止物品を配置した画像表示裝置であって、
    前記反射防止物品は、
    基材上に、微小突起が密接して配置され、隣接する前記微小突起の間隔が、反射防止を図る波長帯域の最短波長以下であり、
    前記微小突起は、前記微小突起の中心軸が基材表面の法線方向に対して斜めに傾いており、
    当該傾きの方向が、近接する前記微小突起の近傍微小突起でほぼ同一の方向であり、
    かつ当該傾きの方向が、前記表示画面の上方側である
    画像表示裝置。
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