JP2014165016A - 基板用コネクタ - Google Patents

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貢 古谷
Tetsuya Aihara
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Abstract

【課題】板厚寸法の異なる複数種類の回路基板に対応可能な基板用コネクタにおいて、コストアップを回避する。
【解決手段】基板用コネクタPaは、ハウジング10に、弾性変位可能な第1係止部21と第2係止部22を設け、第1回路基板30に、第1係止部21を係止させる第1受け部33と、第1回路基板30と第2係止部22との干渉を回避する第1逃がし部34とを設け、第2回路基板40に、第2係止部22を係止させる第2受け部43と、第2回路基板40と第1係止部21との干渉を回避する第2逃がし部44とを設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板用コネクタに関するものである。
特許文献1には、ハウジングに設けた弾性変位可能な係止片を回路基板に係止することで、ハウジングを回路基板の取付け状態に保持する基板用コネクタが開示されている。特許文献1には、板厚寸法の異なる複数の回路基板への対応手段として、係止片に傾斜面を形成し、この傾斜面を回路基板に係止させることが記載されている。
特開2008−171708号公報
上記のように係止片に形成した傾斜面によって回路基板の板厚の違いに対応する手段では、板厚寸法が大きい回路基板に係止した時に、傾斜面の傾斜角度が大きくなり、係止力が低くなることが懸念される。板厚寸法が違っても安定した係止力を確保するためには、回路基板の板厚に応じた適正な係止形状を有する専用の係止片が必要である。この場合、板厚の異なる回路基板に対し、夫々、専用のハウジングを用意する必要があるため、金型コストが高くつく。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、板厚寸法の異なる複数種類の回路基板に対応可能な基板用コネクタにおいて、コストアップを回避することを目的とする。
本発明の基板用コネクタは、
第1回路基板と、
前記第1回路基板よりも板厚の薄い第2回路基板と、
前記第1回路基板と前記第2回路基板に取り付けられるハウジングと、
前記ハウジングに設けられた弾性変位可能な第1係止部と、
前記ハウジングに設けられた弾性変位可能な第2係止部と、
前記第1回路基板に形成され、前記第1係止部を係止させることで前記ハウジングを前記第1回路基板への取付け状態に保持する第1受け部と、
前記第1回路基板に形成され、前記第1回路基板と前記第2係止部との干渉を回避する第1逃がし部と、
前記第2回路基板に形成され、前記第2係止部を係止させることで前記ハウジングを前記第2回路基板への取付け状態に保持する第2受け部と、
前記第2回路基板に形成され、前記第2回路基板と前記第1係止部との干渉を回避する第2逃がし部とを備えているところに特徴を有する。
ハウジングを第1回路基板に取り付ける場合は、第1係止部を第1受け部に係止させるが、このとき、第1回路基板には第1逃がし部が形成されているので、第2係止部が第1回路基板と干渉することはない。また、ハウジングを第2回路基板に取り付ける場合は、第2係止部を第2受け部に係止させるが、このとき、第2回路基板には第2逃がし部が形成されているので、第1係止部が第2回路基板と干渉することはない。本発明によれば、板厚寸法の異なる回路基板に対してハウジングを共用できるので、コストアップを回避できる。
実施例1の基板側コネクタを構成するハウジングの側断面図 ハウジングの側面図 ハウジングの背面図 ハウジングを第1回路基板に取り付けた状態をあらわす部分拡大側断面図 図4のA−A線断面図 ハウジングを第2回路基板に取り付けた状態をあらわす部分拡大側断面図 図6のB−B線断面図 実施例2の基板側コネクタを構成するハウジングの側断面図 ハウジングを第2回路基板に取り付けた状態をあらわす背面図 ハウジングを第1回路基板に取り付けた状態をあらわす側面図 図10のC−C線断面図 ハウジングを第2回路基板に取り付けた状態をあらわす側面図 図12のD−D線断面図
本発明の基板用コネクタは、
前記ハウジングに形成され、前記第1係止部と前記第2係止部が互いに異なる方向を向くように配された弾性係止片と、
前記第1回路基板の一部を開口させた形態であり、開口縁の一部が前記第1受け部となっているとともに、開口領域の一部が前記第1逃がし部となっている第1取付孔と、
前記第2回路基板の一部を開口させた形態であり、開口縁の一部が前記第2受け部となっているとともに、開口領域の一部が前記第2逃がし部となっている第2取付孔とを備えていてもよい。
この構成によれば、第1係止部と第2係止部が共通の弾性係止片に形成されているので、第1係止部と第2係止部を独立して弾性撓みする2つの係止片に別々に形成する場合に比べると、ハウジングの形状が簡素化される。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図7を参照して説明する。本実施例1の基板用コネクタPaは、合成樹脂製のハウジング10と、第1回路基板30と、第1回路基板30よりも板厚の薄い第2回路基板40とを備えて構成されている。ハウジング10は、両回路基板30,40に対して共用可能であって、1種類のみである。つまり、ハウジング10は、第1回路基板30と第2回路基板40のどちらにも取り付けることができる。以下の説明における方向については、回路基板30,40を水平に配置し、回路基板30,40の上面(表面)にハウジング10を載置して取り付けた状態を基準とする。
図1〜3に示すように、ハウジング10は、端子保持部11と、端子保持部11の外周縁から前方(図1,2における右方)へ突出させたフード部12とを一体に形成したものである。端子保持部11には、その左右両側縁から後方へ片持ち状に延出する左右一対の側壁部13が一体に形成されている。両側壁部13の間には水平なアライメントプレート14が取り付けられている。ハウジング10は、回路基板30,40に対し、その上面に載置した状態で取り付けられる。ハウジング10を回路基板30,40に取り付けた状態では、側壁部13の下端面が回路基板30,40の上面に面当たり状態で当接する。
ハウジング10には、細長い複数本の端子金具15が取り付けられている。端子金具15は、逆L字形に屈曲した形状であり、前後方向を向いた外部接続部16と、外部接続部16の後端から下方へ延出する基板接続部17とから構成されている。端子金具15は、その外部接続部16を端子保持部11に貫通させた形態で、ハウジング10に取り付けられている。外部接続部16の前端部はフード部12で包囲されている。外部接続部16の後端部と基板接続部17は、端子保持部11の後方に配置されている。基板接続端子の下端部は、アライメントプレート14に貫通されることより、前後方向及び左右方向に位置決めされている。位置決めされた複数の基板接続端子の下端部は、回路基板30,40のスルーホールに貫通されるようになっている。
図3に示すように、ハウジング10の左右両側壁部13には、左右一対の位置決めピン18が、下方へ突出した形態で一体に形成されている。この両位置決めピン18の突出方向は、回路基板30,40に対するハウジング10の組み付け方向と平行である。位置決めピン18を回路基板30,40の位置決め孔31,41に嵌入することにより、ハウジング10は、回路基板30,40への組み付け過程及び組み付け完了状態において、回路基板30,40に対して水平方向(前後方向及び左右方向)に位置決めされる。この位置決めピン18と位置決め孔31,41によって位置決めされる水平方向は、回路基板30,40に対するハウジング10の取付け方向と直交する方向である。
同じくハウジング10の左右両側壁部13には、ハウジング10を回路基板30,40への取付け状態に保持するための手段として、図3に示すように、左右一対の弾性係止片19が一体に形成されている。図1,2に示すように、弾性係止片19は、側壁部13の下端面よりも高い位置から下方へ片持ち状に延出した形態である。弾性係止片19の突出方向は、位置決めピン18と同じく回路基板30,40に対するハウジング10の取付け方向と平行である。
図4,6に示すように、弾性係止片19は、上下方向に細長く延びて上端部が側壁部13に連なった係止片本体部20と、係止片本体部20の後縁から後方へ突出する第1係止部21と、係止片本体部20の前縁から前方へ突出する第2係止部22とを一体に形成して構成されている。ハウジング10を回路基板30,40に取り付ける際には、弾性係止片19が後述する回路基板30,40の取付孔に挿入されるようになっている。挿入過程では、弾性係止片19が取付孔の孔縁の係止縁部と干渉して前方又は後方へ弾性撓みするが、この弾性撓み動作を円滑に行わせる手段として、弾性係止片19の下端部には、下方に向かって前後寸法が次第に小さくなるような楔状をなす誘導部23が形成されている。
第1係止部21は、ハウジング10を板厚の比較的大きい第1回路基板30への取付け状態に保持するための手段である。図4,6に示すように、第1係止部21の上面は、水平方向に対し、後方に向かって下り勾配となるように傾斜した第1係止面21Sとなっている。図4に示すように、第1係止面21Sと側壁部13の下端面との間の上下方向の最小間隔Ha(つまり、第1係止面21Sのうち最も高い位置の前端位置と、側壁部13の下端面との間の上下寸法)は、第1回路基板30の板厚寸法とほぼ同じ寸法に設定されている。
第2係止部22は、ハウジング10を、第1回路基板30よりも板厚の小さい第2回路基板40への取付け状態に保持する手段である。図4,6に示すように、第2係止部22の上面は、水平方向に対し、前方に向かって下り勾配となるように傾斜した第2係止面22Sとなっている。図6に示すように、第2係止面22Sと側壁部13の下端面との間の上下方向の最小間隔Hb(つまり、第2係止面22Sのうち最も高い位置の後端位置と、側壁部13の下端面との間の上下寸法)は、第2回路基板40の板厚寸法とほぼ同じ寸法に設定されている。つまり、第1係止部21と側壁部13の下端面との間の最小間隔Haは、第2係止部22と側壁部13の下端面との間の最小間隔Hbよりも大きい寸法である。
図4,5に示すように、第1回路基板30における位置決めピン18との対応位置には、ハウジング10を水平方向に位置決めする手段として、左右一対の貫通形態の位置決め孔31が形成されている。また、ハウジング10を取付け状態に保持する手段として、第1回路基板30における弾性係止片19との対応位置には、左右一対の第1取付孔32が形成されている。第1取付孔32は、第1回路基板30の上面から下面まで貫通した形態である。第1取付孔32の平面視形状は、前後方向に長い長方形である。
図5に示すように、第1取付孔32の孔縁部のうち後端縁部は、第1係止部21(第1係止面21S)を下から係止させるための第1受け部33となっている。第1取付孔32の開口領域のうち第1受け部33に隣接する後端側領域は、弾性係止片19が前方へ弾性撓みしながら第1取付孔32に挿入される過程では、係止片本体部20と第1係止部21を通過させるとともに、第1係止部21が第1取付孔32を通過し終わった状態では、係止片本体部20のうち第1係止部21よりも上方の部分を収容する挿入許容空間として機能する。
また、第1取付孔32の開口領域のうち第1受け部33から遠い前端側の領域は、弾性係止片19が第1取付孔32に挿入される過程で、第2係止部22と第1回路基板30との干渉を回避して、第2係止部22が第1取付孔32を貫通することを許容するための第1逃がし部34となっている。
図6,7に示すように、第2回路基板40における位置決めピン18との対応位置には、ハウジング10を水平方向に位置決めする手段として、左右一対の貫通形態の位置決め孔41が形成されている。また、ハウジング10を取付け状態に保持する手段として、第2回路基板40における弾性係止片19との対応位置には、左右一対の第2取付孔42が形成されている。第2取付孔42は、第2回路基板40の上面から下面まで貫通した形態である。第2取付孔42の平面視形状は、前後方向に長い長方形である。
第2取付孔42の左右方向(弾性係止片19の弾性撓み方向と直交する方向)における開口領域は、第1取付孔32と同じ範囲である。これに対し、前後方向(弾性係止片19の弾性撓み方向と平行な方向)における第2取付孔42の開口領域は、第1取付孔32よりも後方にずれた位置となっている。
図7に示すように、第2取付孔42の孔縁部のうち前端縁部は、第2係止部22(第2係止面22S)を下から係止させるための第2受け部43となっている。第2取付孔42の開口領域のうち第2受け部43に隣接する前端側領域は、弾性係止片19が後方へ弾性撓みしながら第2取付孔42に挿入される過程では、係止片本体部20と第2係止部22を通過させるとともに、第2係止部22が第2取付孔42を通過し終わった状態では、係止片本体部20のうち第2係止部22よりも上方の部分を収容する挿入許容空間として機能する。
また、第2取付孔42の開口領域のうち第2受け部43から遠い後端側の領域は、弾性係止片19が第2取付孔42に挿入される過程で、第1係止部21と第1回路基板30との干渉を回避して、第1係止部21が第2取付孔42を貫通することを許容するための第2逃がし部44となっている。
次に、本実施例1の作用を説明する。ハウジング10を第1回路基板30に取り付ける際には、ハウジング10を第1回路基板30に対して上から接近させ、位置決めピン18の下端部を位置決め孔31に嵌入する。すると、ハウジング10が第1回路基板30に対して前後左右に位置決めされるので、弾性係止片19も第1取付孔32に対して位置決めされる。この状態から更にハウジング10を第1回路基板30に接近させると、誘導部23が第1取付孔32の第1受け部33と干渉することにより、弾性係止片19が、前方へ弾性撓みしながら第1取付孔32内に進入していく。
そして、図4に示すように、側壁部13の下端面が第1回路基板30の上面に当接すると、第1係止部21が第1取付孔32を通過し終わるので、弾性係止片19が後方へ弾性復帰し、第1係止部21が第1受け部33に対して下から係止する。側壁部13の下端面と第1係止部21の上下方向の最小間隔Haは、第1回路基板30の板厚とほぼ同じ寸法に設定されているので、第1係止部21の係止作用により、ハウジング10は、第1回路基板30に対して上方へ外れたり上下にガタ付きを生じたりすることなく、第1回路基板30への取付け状態に保持される。
また、ハウジング10を第2回路基板40に取り付ける際には、ハウジング10を第2回路基板40に対して上から接近させ、位置決めピン18の下端部を位置決め孔41に嵌入する。すると、ハウジング10が第2回路基板40に対して前後左右に位置決めされるので、弾性係止片19も第2取付孔42に対して位置決めされる。この状態から更にハウジング10を第2回路基板40に接近させると、誘導部23が第2取付孔42の第2受け部43と干渉することにより、弾性係止片19が、後方へ弾性撓みしながら第2取付孔42内に進入していく。
そして、図6に示すように、側壁部13の下端面が第2回路基板40の上面に当接すると、第2係止部22が第2取付孔42を通過し終わるので、弾性係止片19が前方へ弾性復帰し、第2係止部22が第2受け部43に対して下から係止する。側壁部13の下端面と第2係止部22の上下方向の最小間隔Hbは、第2回路基板40の板厚とほぼ同じ寸法に設定されているので、第2係止部22の係止作用により、ハウジング10は、第2回路基板40に対して上方へ外れたり上下にガタ付きを生じたりすることなく、第2回路基板40への取付け状態に保持される。
本実施例1の基板側コネクタPaは、ハウジング10に弾性変位可能な第1係止部21と第2係止部22を形成し、第1回路基板30には、第1係止部21を係止させることでハウジング10を第1回路基板30への取付け状態に保持する第1受け部33と、第1回路基板30と第2係止部22との干渉を回避する第1逃がし部34とを形成し、第2回路基板40には、第2係止部22を係止させることでハウジング10を第2回路基板40への取付け状態に保持する第2受け部43と、第2回路基板40と第1係止部21との干渉を回避する第2逃がし部44を形成した。
この構成によれば、ハウジング10を第1回路基板30に取り付ける場合は、第1係止部21を第1受け部33に係止させるが、このとき、第1回路基板30には第1逃がし部34が形成されているので、第2係止部22が第1回路基板30と干渉することはない。また、ハウジング10を第2回路基板40に取り付ける場合は、第2係止部22を第2受け部43に係止させるが、このとき、第2回路基板40には第2逃がし部44が形成されているので、第1係止部21が第2回路基板40と干渉することはない。このように本実施例1の基板側コネクタPaによれば、板厚寸法の異なる回路基板30,40に対してハウジング10を共用できるので、コストアップを回避できる。
また、本実施例1の基板用コネクタPaは、ハウジング10に弾性係止片19を形成し、この弾性係止片19に、第1係止部21と第2係止部22が互いに異なる方向(前後方向において反対方向)を向くように配されている。また、第1回路基板30には、その一部を開口させた形態であり、開口縁の一部が第1受け部33となっているとともに、開口領域の一部が第1逃がし部34となっている第1取付孔32を形成した。さらに、第2回路基板40には、その一部を開口させた形態であり、開口縁の一部が第2受け部43となっているとともに、開口領域の一部が第2逃がし部44となっている第2取付孔42を形成した。この構成によれば、第1係止部21と第2係止部22が共通の弾性係止片19に形成されているので、第1係止部21と第2係止部22を独立して弾性撓みする2つの係止片に別々に形成する場合に比べると、ハウジング10の形状が簡素化されている。
<実施例2>
次に、本発明を具体化した実施例2を図8〜図13を参照して説明する。本実施例2の基板用コネクタPbは、回路基板60,70に対するハウジング50の取付け構造を実施例1とは異なる形態としたものである。その他の構成については上記実施例1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。尚、以下の説明において、「左右方向」と「幅方向」は、同義で用いる。
図9に示すように、ハウジング50の左右両側壁部51には、夫々、左右方向に弾性撓み可能な第1係止片52と、第1係止片52よりも後方に配されて左右方向に弾性撓み可能な第2係止片53とが形成されている。図10,12に示すように、左右両第1係止片52の互いに対向する内側面には、突起状の第1係止部54が形成されている。第1係止部54の上面は、水平方向に対し、幅方向内側に向かって下り勾配となるように傾斜した第1係止面55となっている。図10に示すように、第1係止面55と側壁部51の下端面との間の上下方向の最小間隔Hc(つまり、第1係止面55のうち最も高い位置と、側壁部51の下端面との間の上下寸法)は、第1回路基板60の板厚寸法とほぼ同じ寸法に設定されている。
また、左右両第2係止片53の互いに対向する内側面には、突起状の第2係止部56が形成されている。第2係止部56の上面は、水平方向に対し、幅方向内側に向かって下り勾配となるように傾斜した第2係止面57となっている。図12に示すように、第2係止面57と側壁部51の下端面との間の上下方向の最小間隔Hd(つまり、第2係止面57のうち最も高い位置と、側壁部51の下端面との間の上下寸法)は、第2回路基板70の板厚寸法とほぼ同じ寸法に設定されている。
また、図8に示すように、第1係止部54の下端部における内側面には、上下方向(即ち、回路基板60,70に対するハウジング50の取り付け方向と平行な方向)に対して傾斜した誘導面58が形成されている。第2係止部56の下端部における内側面にも、上下方向に対して傾斜した誘導面58が形成されている。尚、実施例1の位置決めピン18に相当する位置決め手段は、本実施例2の側壁部51には形成されていない。
図11に示すように、第1回路基板60には、その左右両側縁部を方形に切欠した形態の第1凹部61と、同じく第1回路基板60の左右両側縁部を方形に切欠した形態であって第1凹部61よりも後方に配置された第1逃がし部62とが形成されている。第1凹部61の開口縁部のうち幅方向内側の縁部は、第1係止部54を下から係止させるための第1受け部63となっている。第1逃がし部62の幅方向の切欠深さは、第1凹部61よりも深く、第1逃がし部62の開口領域は、ハウジング50を第1回路基板60に取り付ける過程で、第2係止部56との干渉を回避するための機能を有する。
第2回路基板70には、その左右両側縁部を方形に切欠した形態の第2凹部71と、同じく第2回路基板70の左右両側縁部を方形に切欠した形態であって第2凹部71よりも前方に配置された第2逃がし部72とが形成されている。第2凹部71の開口縁部のうち幅方向内側の縁部は、第2係止部56を下から係止させるための第2受け部73となっている。第2逃がし部72の幅方向の切欠深さは、第2凹部71よりも深く、第2逃がし部72の開口領域は、ハウジング50を第2回路基板70に取り付ける過程で、第1係止部54との干渉を回避するための機能を有する。
次に、本実施例2の作用を説明する。ハウジング50を第1回路基板60に取り付ける際には、ハウジング50を第1回路基板60に対して上から接近させ、第1係止片52の下端部を第1凹部61に嵌入するとともに、第2係止片53の下端部を第1逃がし部62に嵌入する。すると、ハウジング50が第1回路基板60に対して前後左右に位置決めされる。この状態から更にハウジング50を第1回路基板60に接近させると、誘導面58が第1凹部61の第1受け部63と干渉することにより、第1係止片52が、幅方向外側へ弾性撓みしながら第1凹部61内に進入していく。この間、第2係止片53は、弾性撓みせずに第2逃がし部72内に進入していく。
そして、図10に示すように、側壁部51の下端面が第1回路基板60の上面に当接すると、第1係止部54が第1凹部61を通過し終わるので、第1係止片52が幅方向内側へ弾性復帰し、図11に示すように、第1係止部54が第1受け部63に対して下から係止する。側壁部51の下端面と第1係止部54の上下方向の最小間隔Hcは、第1回路基板60の板厚とほぼ同じ寸法に設定されているので、第1係止部54の係止作用により、ハウジング50は、第1回路基板60に対して上方へ外れたり上下にガタ付きを生じたりすることなく、第1回路基板60への取付け状態に保持される。
また、ハウジング50を第2回路基板70に取り付ける際には、ハウジング50を第2回路基板70に対して上から接近させ、第2係止片53の下端部を第2凹部71に嵌入するとともに、第1係止片52の下端部を第2逃がし部72に嵌入する。すると、ハウジング50が第2回路基板70に対して前後左右に位置決めされる。この状態から更にハウジング50を第2回路基板70に接近させると、誘導面58が第2凹部71の第2受け部73と干渉することにより、第2係止片53が、幅方向外側へ弾性撓みしながら第2凹部71内に進入しく。この間、第1係止片52は、弾性撓みせずに第2逃がし部72内に進入していく。
そして、図12に示すように、側壁部51の下端面が第2回路基板70の上面に当接すると、第2係止部56が第2凹部71を通過し終わるので、第2係止片53が幅方向内側へ弾性復帰し、図13に示すように、第2係止部56が第2受け部73に対して下から係止する。側壁部51の下端面と第2係止部56の上下方向の最小間隔Hdは、第2回路基板70の板厚とほぼ同じ寸法に設定されているので、第2係止部56の係止作用により、ハウジング50は、第2回路基板70に対して上方へ外れたり上下にガタ付きを生じたりすることなく、第2回路基板70への取付け状態に保持される。
本実施例2の基板用コネクタPbは、ハウジング50を第1回路基板60に取り付ける場合は、第1係止部54を第1受け部63に係止させるが、このとき、第1回路基板60には第1逃がし部62が形成されているので、第2係止部56が第1回路基板60と干渉することはない。また、ハウジング50を第2回路基板70に取り付ける場合は、第2係止部56を第2受け部73に係止させるが、このとき、第2回路基板70には第2逃がし部72が形成されているので、第1係止部54が第2回路基板70と干渉することはない。本実施例2によれば、板厚寸法の異なる回路基板60,70に対してハウジング50を共用できるので、コストアップを回避できる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1では、第1係止部と第2係止部を共通の弾性係止片に形成したが、実施例1において、第1係止部と第2係止部を独立して弾性撓み可能な2つの係止片に別々に形成し、この2つの係止片を1つの取付孔に進入させる形態としてもよい。
(2)上記実施例1,2では、1つの共用のハウジングが、板厚寸法の異なる2種類の回路基板と対応する構成としたが、1つの共用のハウジングが、板厚寸法の異なる3種類以上の回路基板に対応する構成としてもよい。
Pa…基板用コネクタ
10…ハウジング
19…弾性係止片
21…第1係止部
22…第2係止部
30…第1回路基板
32…第1取付孔
33…第1受け部
34…第1逃がし部
40…第2回路基板
42…第2取付孔
43…第2受け部
44…第2逃がし部
Pb…基板用コネクタ
50…ハウジング
54…第1係止部
56…第2係止部
60…第1回路基板
62…第1逃がし部
63…第1受け部
70…第2回路基板
72…第2逃がし部
73…第2受け部

Claims (2)

  1. 第1回路基板と、
    前記第1回路基板よりも板厚の薄い第2回路基板と、
    前記第1回路基板と前記第2回路基板に取り付けられるハウジングと、
    前記ハウジングに設けられた弾性変位可能な第1係止部と、
    前記ハウジングに設けられた弾性変位可能な第2係止部と、
    前記第1回路基板に形成され、前記第1係止部を係止させることで前記ハウジングを前記第1回路基板への取付け状態に保持する第1受け部と、
    前記第1回路基板に形成され、前記第1回路基板と前記第2係止部との干渉を回避する第1逃がし部と、
    前記第2回路基板に形成され、前記第2係止部を係止させることで前記ハウジングを前記第2回路基板への取付け状態に保持する第2受け部と、
    前記第2回路基板に形成され、前記第2回路基板と前記第1係止部との干渉を回避する第2逃がし部とを備えていることを特徴とする基板用コネクタ。
  2. 前記ハウジングに形成され、前記第1係止部と前記第2係止部が互いに異なる方向を向くように配された弾性係止片と、
    前記第1回路基板の一部を開口させた形態であり、開口縁の一部が前記第1受け部となっているとともに、開口領域の一部が前記第1逃がし部となっている第1取付孔と、
    前記第2回路基板の一部を開口させた形態であり、開口縁の一部が前記第2受け部となっているとともに、開口領域の一部が前記第2逃がし部となっている第2取付孔とを備えていることを特徴とする請求項1記載の基板用コネクタ。
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