JP2014164631A - 火災報知設備用機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る火災報知設備用機器の一例としての火災受信機1は、筐体本体3の底面から立設されて基板9を支持すると共に固定する金属製の複数の基板支持固定柱15と、筐体本体3の底面に取り付けられて基板9を支持する樹脂製の複数の基板支持部材17と、筐体本体3の底面から立設されて基板9を支持する金属製の基板支持板19とを備え、基板支持板19の上面には該上面と基板9が接触するのを防止する樹脂製のカバー体25を設けたことを特徴とするものである。
【選択図】 図1
Description
火災報知設備用機器としては、例えば火災受信機、防排煙機器を動作させる操作盤等を含む。
基板には、火災受信機を操作するためのスイッチや、外部からの配線を接続するための接続部が設けられている。
そして、基板の表面側にはスイッチ等を操作するための操作パネルが設置される。
他方、樹脂製のものは、軽量で加工が容易であるという特徴を有し、金属製のものはこれらの点において樹脂製のものに劣る。
このように、金属製の筺体と樹脂製の筺体にはそれぞれ一長一短があり、設置場所の規制等で金属製のものと樹脂製のものが併存しているのが現状である。
そのため、基板を筐体本体の底面近くに設置すると、基板に設けた操作パネルが蓋体の表面から奥に離れてしまうため操作しづらくなる。
そこで、基板を筺体本体の底面から上方に持ち上げた状態で保持する必要があり、従来の火災受信機においても種々の工夫がなされている。
その点の一つが、上述した基板を筺体本体から上方に持ち上げた状態で支持する基板支持構造に関する点である。
他方、金属製の筺体については、取付架台も金属製のものからなり、取付架台を板金加工によって形成するため、加工コストがかかる。
また、取付架台は基板よりも一回り大きくする必要があり、筺体本体が大型化するという問題もある。
さらに、取付架台を筐体本体の底面に溶接等で固定するための作業コストがかかるという問題もある。
このような基板設置部を底上げするという構造の場合、樹脂製の筺体では成形の自由度が高いため、比較的容易に製造することができるが、金属製の筺体の場合には、上述した問題がある。
そこで、発明者は、筺体本体における基板設置部を底上げするという従来の考え方から、基板設置部を底上げするのではなく、筺体本体の底部から直接金属製の支持柱を立設して、該金属製の柱によって基板を支持するという従来にはない発想をし、かかる発想に基づいて種々の工夫をすることで本発明を完成したものであり、具体的には以下の構成からなるものである。
前記筐体本体の底面から立設されて前記基板を支持すると共に固定する金属製の複数の基板支持固定柱と、
前記筐体本体の底面に取り付けられて前記基板を支持する樹脂製の複数の基板支持部材と、
前記筐体本体の底面から立設されて前記基板を支持する金属製の基板支持板とを備え、
該基板支持板の上面には該上面と前記基板が接触するのを防止する樹脂製のカバー体を設けたことを特徴とするものである。
前記基板支持板は、前記基板における前記配線引込口が設けられている側に配置されていることを特徴とするものである。
本発明にかかる火災受信機1は壁面に取り付けられて、火災発信機や火災感知器等などの複数の端末機器が接続されて、これらの端末機器から発信される火災信号等を受信するためのものである。
火災受信機1は、図1に示すように、有底枠体からなる金属製の筐体本体3と筐体本体3の開口を覆う金属製の蓋体5とで構成される筐体7と、該筐体7内に格納された基板9とを有している。
以下、火災受信機1の各構成を図1〜図6に基づいて詳細に説明する。
蓋体5は、図3に示すように、筐体本体3の開口部を覆うためのものである。蓋体5は、蝶番によって筐体本体3の開口部を開閉可能に取り付けられている(図1参照)。
蓋体5には、基板9に取り付けられる操作パネル35を操作するための窓部6が設けられている。
筐体本体3は有底枠体からなり、筐体本体3の深さは、変圧器等(図示なし)の高さのある部品を収容できる深さに設定されている。もっとも、筐体本体3の底面は、図6に示すように、筐体本体3の枠部の最下端よりも上方に位置しており、そのため、筐体本体3が設置面に設置されると、設置面と筐体本体3の底面との間にスペースができるようになっている。前記スペースは筐体本体3に引き込む配線を取回すための配線スペース10になっている。この点、従来例では、筐体本体の底面は筐体本体の枠部の最下端に位置しており、上記のような配線スペースは設けられていない。
第1配線引込口11は、筐体本体3の底面における基板取り付け位置の左側方に設けられており、第2配線引込口13は、基板取り付け位置の上方に設けられている。なお、配線引込口は第1配線引込口11、第2配線引込口13の他に筐体本体3の枠部に別途設けてもよい。なお、図示していないが、筐体本体3の底面にはAC線を引き込むためのAC線引込口が設けられている。
以下に、基板支持固定柱15、基板支持部材17、基板支持板19について以下に詳細に説明する。
基板支持固定柱15は、図2に示す通り、雌ねじスタッドからなり、点在するように複数配置されて筐体本体3の底面に溶接又は圧入等によって固定され、立設されている。
基板支持固定柱15は、所定の高さに設定されており、基板9は基板支持固定柱15にねじ留めされることで筐体本体3の底面から所定の高さで支持されるとともに、筐体本体3側に固定される(図1参照)。
基板支持部材17は、樹脂製の棒状からなり、一端に図示しない取付部を有し、他端で基板を支持するようになっている。
基板支持部材17は、筐体本体3の底面に設けた穴に取付部を差し込むことで底面に着脱可能に取り付けられる。このように基板支持部材17は、設置が容易で設置の自由度も高い。それ故、基板支持部材17は、図2に示すように、基板9において火災受信機1の設置時や操作時に負荷がかかる部分を支持するように適宜配置されている。
基板支持部材17の高さは基板支持固定柱15の高さとほぼ同一に設定されている。
なお、基板支持部材は樹脂製のため、基板9のパターンに接しても絶縁されて、問題が起きることはない。
基板支持板19は、図2および図4に示すように、帯状の金属板をL形状に屈曲してなる。
基板支持板19の短辺部19aおよび長辺部19bには、基板支持板19を筺体本体3に取り付けるための取付部21が設けられている。基板支持板19は、取付部21と筐体本体3の底面とを溶接することによって底面に立設されている。
また、基板支持板19は基板9の大きさに合わせた大きさに設定されており、図1に示すように、短辺部19aは基板9の上辺縁部に沿い、基板9の上辺縁部と同じ長さか、それよりわずかに短くなっており、長辺部19bは基板9の側辺縁部に沿い、基板9の側辺縁部と同じ長さか、それより短く形成されている。このように、基板支持板19は、従来例で示した取付架台のように基板9よりも一回り大きくする必要がなく、反対に基板9よりも一回り小さくすることも可能なので、取付架台を用いる場合よりも筺体本体3をコンパクトにすることが可能である。
このようにカバー体25は基板支持板19の上面を覆うことで、基板9と基板支持板19とを絶縁して、例えば何らかの原因で基板9に過大な電流が流れたような場合にも基板9側から筺体本体3への電流が流れるのを確実に防止している。
また、カバー体25により基板9と基板支持板19とが絶縁しているため、後述する基板9のパターンを基板9の周縁まで広く設けることができる。
この点、火災受信機1は間隙Sを、基板支持板19の短辺部19a及び長辺部19bによって図中上方及び左方から覆うようにしている(図6も参照)。こうすることで、間隙Sにほこりや配線等の異物が侵入するのを防止している(異物侵入防止機能)。
次に、上記の筐体本体3に取り付けられる基板9について図1、図5および図7に基づいて以下に説明する。
基板9は図1および図4に示す通り、長方形の板状からなる。基板9には、筐体本体3の基板支持固定柱15に対応するねじ孔33が複数設けられている。
基板9の上面には、略直方体状からなり、該直方体状の上面に筐体本体3の配線引込口(第1配線引込口11や第2配線引込口13)から引き込まれた配線が接続される接続部31が、基板支持板19の長辺部19bに対応するように、基板9の左側辺に沿って複数設けられている。
基板9の下面には、配線パターンが形成されている(図示略)。
火災受信機1の設置は、まず、基板9および操作パネル35が取り付けられた状態の筐体本体3を壁面に設置するとともに、配線引込口(第1配線引込口11、第2配線引込口13)から配線を筐体本体3内に引き込む。
このとき、間隙Sの第1配線引込口11側は基板支持板19の短辺部19aで覆われており、間隙Sの第2配線引込口13側は基板支持板19の長辺部19bで覆われているため、後述する結線作業を行わずにいったん放置しても、間隙Sに配線が侵入して基板9のパターン等を傷つけることがない。また、筐体本体3の上側の枠部に別途配線引込口をノックアウトや切削等によって設ける場合、基板支持板19は切り屑等が間隙Sの上方から間隙Sに侵入することを防止する。
このように、配線引込口が設けられている側に備えられた基板支持板19によって間隙Sを覆うようにしたことで、配線や切り屑の侵入を気にすることなく設置作業ができ、作業効率を向上させることができる。
次いで、筐体本体3を蓋体5で閉じる。このとき基板9は基板支持固定柱15によって蓋体5に近接配置されており、蓋体5の窓部を介して操作パネル35が操作可能になっている。
オペレータによって操作パネル35上のボタン37が押下されると、操作パネル35を介して基板9に負荷がかかる。このとき、基板9は、基板支持固定柱15や、基板支持部材17および基板支持板19によって支持されているので、基板9が変形することを防止できる。
また、配線引込口(第1配線引込口11、第2配線引込口13)等から筐体7内にほこり等の異物が入り込んでも、上述したとおり、間隙Sの第1配線引込口11側および第2配線引込口13側が基板支持板19によっておおわれているため、間隙Sに異物が侵入するのを防止できる。
また、基板支持部材17は基板9を支持したい箇所にある程度自由にかつ容易に配置することができるので、適切に基板9を効果的に支持することができる。
また、基板支持板19が間隙Sへの異物侵入防止機能を有するため、異物侵入防止のための部材を別途設ける必要もなく、その分部品コストを低減させることができる。
1 火災受信機
3 筐体本体
5 蓋体
6 窓部
7 筐体
9 基板
10 配線スペース
11 第1配線引込口
13 第2配線引込口
15 基板支持固定柱
17 基板支持部材
19 基板支持板
19a 短辺部
19b 長辺部
21 取付部
25 カバー体
31 接続部
33 ねじ孔
35 操作パネル
37 ボタン
Claims (3)
- 有底枠体からなる金属製の筐体本体と筐体本体の開口を覆う金属製の蓋体とで構成される筐体と、該筐体内に格納された基板とを有する火災報知設備用機器であって、
前記筐体本体の底面から立設されて前記基板を支持すると共に固定する金属製の複数の基板支持固定柱と、
前記筐体本体の底面に取り付けられて前記基板を支持する樹脂製の複数の基板支持部材と、
前記筐体本体の底面から立設されて前記基板を支持する金属製の基板支持板とを備え、
該基板支持板の上面には該上面と前記基板が接触するのを防止する樹脂製のカバー体を設けたことを特徴とする火災報知設備用機器。 - 前記筐体本体には、筐体内に配線を引き込むための配線引込口が設けられており、
前記基板支持板は、前記基板における前記配線引込口が設けられている側に配置されていることを特徴とする請求項1記載の火災報知設備用機器。 - 前記基板支持板は、前記基板の上辺側と前記基板の側辺側とに亘るL形状になっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の火災報知設備用機器。
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JPS59177974U (ja) * | 1983-05-16 | 1984-11-28 | 菊水電子工業株式会社 | 電子機器の筐体 |
JPH0969197A (ja) * | 1995-08-31 | 1997-03-11 | Hochiki Corp | 火災受信機 |
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- 2013-02-27 JP JP2013036585A patent/JP6120612B2/ja active Active
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