JP2014163792A - 測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサ感部が設置される空間内の温度分布が一定となり、測定精度を高めることができる測定装置を提供する。
【解決手段】測定装置1は、空気の温度や湿度を測定するセンサ2と、センサ2又はセンサの感部2aを収容するケース10と、センサ2又はセンサの感部2aに空気を導入するファン3とを備え、ケース10は、ケース外面に複数の空気導入用の開口部21,21…と、開口部と連通する複数の連通路22,22…とを有し、センサ2又はセンサの感部2aは、複数の連通路が合流する合流空間S、又は該合流空間Sの下流側に設置される。ファン3は、複数の連通路の合流空間Sの下流に隣接して配置され、合流空間Sの空気をケース10の外部に排出する吸引タイプのファンである。
【選択図】図4

Description

本発明は、測定装置に係り、例えば、構造が簡単で、測定精度が安定する気温や湿度等を測定する測定装置に関する。
精度の良い気温観測を実施するためには、ケースやシェルター内に気温センサを設置し、直射日光の放射による影響を防ぐ必要がある。また、この種の気温等の測定装置は、通常日射等の放射環境下に設置されることから、昼間にはケースやシェルター内の空気温度は周辺大気より高くなり、夜間は放射冷却によりケースやシェルター内の空気の温度は周辺大気より低くなるため、ケースやシェルター内の通風や換気が必要となる。一般的なシェルターを備える気温の測定装置は、ファンで一方から空気を流入し、反対側から排出する構造となっている。
また、従来のこの種の気温を測定する気温測定装置としては、湿度長期計測用フィールドサーバ10があり、この装置は、測定室11、外気吸込室12、外気取込予備室13、吸湿性の少ないフィルタ部14を備えており、外気吸込室12内の電動ファン12aが回転すると、外気取込予備室13の2個所の外気取込孔13cから外気が吸込まれ、フィルタ部14を通過し、外気は測定室11内に導入され、内部湿度センサ11x、内部温度センサ11yを通過して上蓋11rの外周隙間より外部に排出され、空気流が下方から上方に流れる構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−64591号公報
ところで、前記構造の気温測定装置では、電動ファン12aで導入された外気は外気取込予備室13からフィルタ部14、外気吸込み室12、測定室11を通過して外部に排出されるため、構成が複雑となり、装置コストが高くなる問題点があった。また、外気取込予備室13に取込まれる外気は、2個の外気取込孔13c、13cから広い空間に取込まれるため、空間内部の空気が滞留して温度分布が一定とならず、外気流が安定しないという問題点があり、気温や湿度の測定精度に影響を与える可能性がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、構造が簡単でコストダウンでき、ケースやシェルターの内部空気を換気するため流入される空気流が安定するとともに、センサ又はセンサ感部が設置される空間内で温度分布が一定となり、測定精度を高めることができる測定装置を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明に係る測定装置は、空気の温度や湿度を測定するセンサと、該センサ又はセンサの感部を収容するケースと、前記センサ又はセンサの感部に空気を導入するファンとを備える測定装置であって、前記ケースは、該ケース外面に複数の空気導入用の開口部と、該開口部と連通する複数の連通路とを有し、前記センサ又はセンサの感部は、前記複数の連通路の合流する合流空間、又は該合流空間の下流側に設置されることを特徴としている。
前記のごとく構成された本発明の測定装置では、ケース外面に開口する複数の開口部から導入された空気は、複数の連通路を通して複数の気流が合流され撹拌される。センサ又はセンサの感部は、複数の気流が合流される空間、あるいは合流空間の下流側に設置され、合流された気流はセンサ又はセンサの感部を通過し、ケース外に排出されるので、合流された空気の温度や湿度の分布が一定状態となるため、温度や湿度を安定して測定することができる。
また、本発明に係る測定装置の好ましい具体的な態様としては、前記ファンは、前記複数の連通路の合流空間の下流に隣接して配置され、前記合流空間の空気を前記ケースの外部に排出する吸引タイプのファンであることを特徴としている。この構成によれば、複数の開口部から連通する複数の連通路を通して合流空間で合流された空気は、吸引タイプのファンでケース外部に排出され、開口部から吸入された空気流は層流の安定した流れであり、合流空間で均一に撹拌されるため、精度の安定した測定が可能となる。
さらに、本発明に係る測定装置の好ましい具体的な他の態様としては、前記複数の連通路の断面積は、前記複数の開口部の断面積から前記合流空間に通ずる部位の断面積まで、徐々に小さくなるように構成されることを特徴としている。この構成によれば、複数の開口部から導入された空気は、複数の連通路を通して流速が増し、合流空間で高速撹拌され、撹拌された均一状態の空気の温度や湿度を測定するため、測定精度が安定する。
本発明に係る測定装置の好ましい具体的なさらに他の態様としては、前記複数の連通路は、前記複数の開口部から前記合流空間まで水平方向に延在することを特徴としている。この構成によれば、外気を取り込む開口部から延びる連通路が水平方向に延在するため、ケースの薄型化、小型化を達成することができる。
また、前記複数の開口部、及び前記複数の連通路は、4つ形成され、前記合流空間の外周側に放射状に対称に形成されることが好ましい。この構成によれば、4つの方向の開口部から外気を取り込み、4つの方向の連通路を通して外気を合流空間に導入するため、空気流が安定すると共に、よく撹拌され、精度の良い測定が可能となる。
他の具体的な態様としては、前記ケースは、前記センサ及び前記ファンに電力を供給する太陽電池パネルを備えることが好ましい。この構成により、電源のない場所への測定装置の設置が可能となる。
さらに他の具体的な態様としては、前記複数の開口部は、異物進入防止用のメッシュを備えるように構成することが好ましい。この構成により、ケース内への異物の進入を防止して長期間にわたって精度良い測定が可能となる。
本発明の測定装置では、温度や湿度を測定するセンサ又はセンサの感部は、複数の開口部に連通する複数の連通路を通して流入した空気流が合流する空間に設置され、空気流が安定し撹拌され均一な状態となるため、温度や湿度等の測定精度を高めることができる。また、構成が簡単でコストを低減でき、保守管理が容易となる。
本発明に係る測定装置の一実施形態の平面図。 図1の正面図。 図2のA−A線断面図。 図2のB−B線断面図。 図3のC−C線断面図。 本発明に係る測定装置の他の実施形態の垂直方向断面図。 図1〜5に示す測定装置を分解した状態の断面図。 図1〜5に示す測定装置の動作説明のための模式図。 本発明に係る測定装置の他の実施形態の動作説明のための模式図。 本発明に係る測定装置を地上に設置した状態を示し、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は(a)の太陽電池パネルを外して取付柱に固定した要部側面図。 本発明に係る測定装置のさらに他の実施形態の水平方向断面図。 本発明に係る測定装置のさらに他の実施形態の垂直方向断面図。
以下、本発明に係る測定装置の一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1〜5、及び図7,8において、測定装置1は、空気の温度(気温)や湿度を測定するセンサ2と、センサ2又はセンサの感部2aを収容するケース10と、センサ2又はセンサ2の感部2aに空気を導入するファン3とを備え、センサ2とファン3はケース10内に配置されている。ケース10は上部に位置する上ケース11と、中間に位置する中板15と、下部に位置する下ケース20の3つの部材で構成されている。本実施の形態では、3つの部材からなるケース10はプラスチックの成形品で形成されているが、これに限られるものでない。
上ケース11は椀を上下反転した下方開口の形状で、中心部には四角柱状の貫通部12が形成され、上面の段差部には太陽電池パネル13が装着されている。また、上ケース11には、中板15と下ケース20とを連結するための連結ボス14が下方に向けて突出形成されている。中間に位置する中板15は外周が円形の円盤状で、中心部には上ケース11中心部の四角柱状の貫通部12が挿通される四角孔16が貫通形成されている。また、上ケース11の連結ボス14に対応する位置に連結用の止めねじが挿通する貫通孔17が形成されている。上ケース11の外周には中板15の外周が嵌合する段差部が形成されている。
上ケース11、中板15の下方に位置する下ケース20は、概略円柱状に形成され、上ケース11の外径と同じ外径に設定され、外周面が上ケース11と下ケース20で連続する形状となっている。上ケース11と中板15との間には内部空間が形成され、図示していないが、太陽電池パネル13で発電された電力を蓄電する蓄電池や、制御回路等が設置される。また、この内部空間には温度センサや湿度センサ等のセンサ2の測定部を設置することもできる。
下ケース20の外周面には複数の空気導入用の開口部21,21…が形成され、本実施例では開口面積の同じ4つの開口部が90度の間隔で形成されている。そして、4つの空気導入用の開口部21,21…からケース中心部に向けて連通する4つの連通路22,22…が形成されている。この連通路22,22…は下ケース20の中心から90度の間隔で放射状に形成されている。連通路22,22…の合流部は合流空間Sとなっており、この合流空間Sにセンサ2またはセンサの感部2aが設置される。センサの感部としては、熱電対、白金抵抗体、サーミスタ等の各種素子を使用することができる。このように、下ケース20には、ケースの外面に4つの開口部21,21…と、この開口部と連通する4つの連通路22,22…が形成され、合流空間Sは4つの連通路22が合流する部位に形成されている。
連通路22,22…は両側面の壁面23,23(図3参照)と下方の底面24(図4参照)と上方に位置する中板15で形成され、底面24は外周より中心側に徐々に高くなる傾斜面で形成され、両側の壁面23は外周側より中心側に向けて円弧面あるいは放物面でつぼまるように形成されている。この構成により、連通路22,22…は外周に開口する空気導入用の開口部21,21…の断面積より中心側の合流空間S側の断面積が、外周側より中心に向けて徐々に小さくなるように形成されている。
センサ2又はセンサの感部2aは、複数の連通路22,22…が合流する合流空間S、又は該合流空間Sの下流側に設置される。合流空間Sは、上ケース11の中心部の四角柱状の貫通部12と同じ四角柱状に形成され、両者は連通空間として形成される。ケース10内の合流空間Sは上下に分割され、下方にファン3がねじ等で固定されている。合流空間Sは、センサ2自体を設置するものでもよい。ファン3は外形が直方体状のモータファンであり、中心の羽根車を回転させると上から下方向に空気流が発生するように構成されている。ファン3の下方の下ケース20の底面24には空気排出用の開口部27が形成されている。
したがって、ファン3を回転させると、空気導入用の開口部21,21…から流入した空気は、連通路22,22…を通り、合流空間Sで合流され、ファン3を通過してケース10の下方にある空気排出用の開口部27からケース外へ排出される構成となっている。また、合流空間Sはファン3の上流(風上)側に隣接して位置する構成となっており、換言すると、ファン3は複数の連通路22,22…が合流する合流空間Sの下流(風下)側に隣接して配置され、合流空間Sの空気をケースの外部に排出する吸引タイプのファンである。
4つの空気導入用の開口部21,21…には、ごみや虫等の異物の進入を防止するメッシュ25が装着され、このメッシュは開口部21の周囲に形成された溝部にメッシュ外周が嵌合して固定されている。また、ケース中心部の合流空間Sに位置するファン3の上部には、導入された空気を円滑に排出するためのメッシュ26が装着され、メッシュ26の上にセンサ2が載置固定される。このメッシュはファン3の上部に載置固定されている。なお、メッシュ26はファン3を固定する止めねじで共締めするものでもよい。
温度や湿度の測定用のセンサ2は、合流空間Sにそのまま装着できる大きさの場合はそのまま設置し、センサが大型で合流空間Sに入らない場合はセンサ本体を例えばケース10内部に設置し、センサ感部のみを合流空間Sに配置するようにしてもよい。また、市販されている「おんどとり」等のセンサで、センサ感部が別の場合には、ケース10内部の合流空間Sにセンサ感部を固定し、本体部はケース10の外部に固定して温度測定等を行うようにしてもよい。
ケース10の上ケース11、中板15、下ケース20は本実施の形態では4本の止めねじにより結合される構成となっている。具体的には、上ケース11から下方に向かってねじ穴を有する連結ボス14が形成され、中板15には上ケース11の連結ボスに対向して貫通孔17が形成され、下ケース20の傾斜した底面24から上に向けて、貫通孔を有する連結ボス28が形成され、下方の連結ボス28から止めねじを通して、中板15の貫通孔17を通して上ケース11の連結ボス14にねじ込むことで結合される構成となっている。
なお、上ケース11は中心部に貫通部12を有する構成となっているが、図6に示される測定装置1Aでは、上ケース11Aのように、太陽電池パネル13の下方は閉じた形状であり、中間に位置する中板15Aは中心部に貫通孔がない円盤状に形成され、合流空間Sは上方が塞がれた形状としている。この変形例でも、4方向の空気導入用の複数の開口部21,21…から導入された空気流は断面積が徐々に小さくなる複数の連通路22,22…で流速が増し、合流空間Sで合流され、空気流が撹拌されるため温度や湿度が均一な状態となり、精度の良い測定が可能となる。
前記の如く構成された本実施形態の測定装置1の動作について以下に説明する。ケース10内に位置するファン3を回転させると、円周上に位置する4つの空気導入用の開口部21,21…から流入した空気は、矢印Y1〜Y4のように4つの連通路22,22…を通して下ケース20の中心に向かって4方向から流れ、連通路の断面積が入口から徐々に小さくなるため加速され、中心のセンサ2の感部2aが設置された合流空間Sで合流される。合流された4つの空気流はケース10内の中心の空間で合流されることによって撹拌され、四方から流入した空気流の温度や湿度は空間内で均一な状態となり、ファン3に吸い込まれて下方の空気排出用の開口部27から矢印Y5〜Y7のように流出する。
本実施形態のセンサ2は、内蔵されたセンサ感部2aを有するものであり、センサ感部2aは温度や湿度が均一なケース10内の中心部の合流空間S内に設置されているため、測定される空気の温度や湿度は安定している。測定装置1が屋外に設置される場合、日射を受ける側の開口部21から流入する空気と、反対側の日陰側の開口部21から流入する空気とは、日射側の方が若干高くなる。また、風のある場合で風上側に空気の取り込み口がある場合と、風下側に取り込み口のある場合とでセンサの感部が位置する空間の空気の流れ状態が異なり、測定値が異なることもあるが、本測定装置1ではケース10の外周の4つの方向から均等の流量の空気が導入され、中心部のセンサ感部が設置される空間Sで合流し、撹拌されることで外気流を平均化して均一な状態となるため、安定した温度や湿度の測定が可能となる。また、4つの開口部21,21…、4つの連通路22,22…は水平方向に延在して形成されているため、ケース10の全高を小さくすることができる。
ケース10の外周面に開口する空気導入用の開口部21,21…の入口部分にはメッシュ25,25…が装着されるため、虫、ごみ等の異物のケース10内への進入を防止できる。また、ケース10の中心部のセンサの感部が位置する合流空間Sは、下方のファン3との境界にメッシュ26が装着されており、合流された空気流を均等な状態でケース10外へ排出することができる。このため、メッシュ26上に固定されたセンサ2の周囲を空気流が均等に流れ、安定した温度測定が可能となる。
また、本実施形態の測定装置1は、前記のように部品点数が少なく構成が簡単で、容易に組み立てることができるため、測定装置のコストを低減できるとともに、保守管理が容易となる。さらに、小型軽量とすることができるため、屋外への機器の設置が容易となる。また、太陽電池パネルと蓄電池とを備えることにより、外部電源がない場所での設置が可能となる。
本発明の測定装置1では、ケース10の上ケース11上面に装着された太陽電池パネル13で発電された電力は、ケース10内部に設置された蓄電池(図示せず)に蓄電され、ケース10内に空気を導入するファン3やセンサ2等に利用される。すなわち、蓄電池で蓄電された電力により、センサ2や各種のセンサの出力が図示していない表示装置で表示される構成となっている。
図8の模式図に示されるように、ケース中心部に位置する合流空間Sには、矢印Y1〜Y4のように4方向から空気流が流れ込み、合流空間Sで合流され、空気流が撹拌される。そして、撹拌された空気流はファン3により矢印Y5〜Y7のように下方に排出される。図8に示すセンサ2は、本体ケースのスリット部分の内部にセンサの感部2aが内蔵されるものであり、ファン3により合流空間S内の空気は撹拌されて温度や湿度が均一の状態となっているため、精度良く安定した測定が可能となる。本体ケースの表示部で測定データを読取って測定することができる。
図9に示す温度センサ30は、本体ケースからセンサ感部が延長されたタイプの、例えば市販されている一般的な小型温度センサであり、本体部31からセンサ感部32が延長されている。この例に示す温度センサでは、合流空間S内にセンサ感部32を設置し、本体部31をケース10外において本体部の表示装置を読取って温度測定が行えるものである。
なお、温度センサ2自体が小型であり、複数の連通路が合流する空間に収容することができる場合は、小型の温度センサを合流空間Sに収容し、外部から温度等の測定値を読取るように構成してもよい。この場合、例えば、温度センサの表示部を上方に向けて合流空間に収容し、太陽電池パネルの代わりに透明ガラス等の窓を形成することで、測定され表示された温度等を外部から読取ることができる。また、センサ2は測定データをワイヤレスで送信できるものとし、外部の受信機で測定データを読取るように構成することで、データロガとして使用することができる。
このように構成された本実施形態の測定装置1を、例えば圃場に設置するときは、図10に示すように、地面に置かれる取付装置40に取り付けられる。具体的には、支持柱41の中間位置に設置台として平面視U字状の台座42を固定し、この台座上に測定装置1を図10(a)のように固定する。この際、測定装置1の上部に固定された太陽電池パネル13をケース10から取り外し、図10(c)のように、南面に向けて傾けて固定するようにすることができる。
本発明に係る測定装置の他の実施形態を図11に基づき詳細に説明する。図11は本発明に係る測定装置の他の実施形態の水平方向の断面図である。なお、この実施形態は前記した実施形態に対し、ファンの形状が異なり、複数の連通路の形状が異なることを特徴とする。そして、他の実質的に同等の構成については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
前記の実施形態の測定装置1では、ファン3の外形形状は扁平な直方体の形状であるが、この実施形態の測定装置1Bではファン3Aは外形が扁平な円筒状となっている。この円柱状のファン3Aに合わせて、上部の合流空間SAの形状も円柱状に形成されている。また、放射状に形成された4つの連通路の形状は壁面23を構成する面が直線状に形成されている。
この実施形態の測定装置1Bにおいても、ケース外面に4つの開口部21,21…が設けられ、この開口部に4つの連通路22,22…が連通し、これらの連通路22,22…の合流部が合流空間となっており、入口の開口部21から出口の合流空間SAまで徐々に断面積が減少するように形成されているため、開口部から流入した外気は4つの空気流Y1〜Y4となって加速され、中央の合流空間SAで合流され、撹拌されるので温度や湿度が均一な状態となる。この結果、合流空間SAに置かれたセンサ感部に基づいて測定された温度や湿度は測定精度が良く、安定した測定が可能となる。
つぎに、本発明に係る測定装置のさらに他の実施形態を図12に基づいて説明する。この実施形態で示す測定装置1Cでは、センサ2又はセンサの感部2aに空気を導入するファン3の位置が前記の2つの実施形態と比較して、ケース10の下方に位置しており、複数の連通路が合流する合流空間が広く形成され、合流空間の下流側にセンサ2又はセンサの感部2aが位置していることを特徴としている。すなわち、ファン3は複数の連通路22,22…の合流空間SBの下流に隣接して配置されている。
この実施形態の測定装置1Cでは、矢印Y1〜Y4の4つの方向から連通路22,22…を通して流入した空気流は、合流空間SBで合流される。空気流のうち向かい合った空気流は中央で衝突して撹拌された後、下方に吸引されると共に、直接吸引される空気流もあり、撹拌が均一となる。この合流空間SBはファン3の位置が下方にあり垂直方向の距離が大きく設定されているため、4方向から導入された空気流は撹拌された後、下方に曲げられて、下流側では空気流は、より撹拌されるため合流状態がさらに均一になる。そして、センサ2又はセンサの感部2aは合流空間SBの下流側に位置しているため、均一状態の良好な合流空間SBの下流側の温度や湿度を測定するため、より安定した測定が可能となる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施形態では、ケースの構造として、上ケース11、中板15、下ケース20の3つ部材からなるものを示したが、これに限られるものでなく、2部品構造や4部品以上からなる構造でも良いことは勿論である。
合流空間Sにファン3で空気を導入する複数の連通路として、4つの連通路の例を示したが、これに限られるものでなく、3つの連通路でもよく、5つ以上の連通路を用いてもよい。また、ケース10の外周面の全周を開口として、上ケースと下ケースを複数本の柱で連結し、外周の略全周から中心部の合流空間に連通する連通路としてもよい。さらに、複数の連通路の形状を入口の開口から合流空間の開口まで、断面積が徐々に減る形状の例を示したが、断面積が変わらないストレートの連通路を用いてもよい。
ケースとして、プラスチック製の例を示したが、金属製の複数の部材や他の材料からなるケースでもよく、金属とプラスチックからなる複数の部材を用いたケースでもよい。又、複数の開口部、複数の連通路を下ケースに形成した例を示したが、これに限られるものでなく、他のケース部材に形成するようにしてもよい。
本発明の活用例として、この測定装置を用いて温度や湿度等の気象条件の測定をすることができ、空気中のガス濃度やガス成分の測定を行うセンサを取り付けることによって環境測定の用途にも適用できる。
1,1A,1B,1C:測定装置、2:センサ、2a:センサの感部、3:ファン、10:ケース、11:上ケース、13:太陽電池パネル、15:中板、20:下ケース、21:複数の開口部、22:複数の連通路、25,26:メッシュ、S,SA,SB:合流空間、30:センサ、32:センサの感部

Claims (7)

  1. 空気の温度や湿度を測定するセンサと、該センサ又はセンサの感部を収容するケースと、前記センサ又はセンサの感部に空気を導入するファンとを備える測定装置であって、
    前記ケースは、該ケース外面に複数の空気導入用の開口部と、該開口部と連通する複数の連通路とを有し、
    前記センサ又はセンサの感部は、前記複数の連通路が合流する合流空間、又は該合流空間の下流側に設置されることを特徴とする測定装置。
  2. 前記ファンは、前記複数の連通路の合流空間の下流に隣接して配置され、前記合流空間の空気を前記ケースの外部に排出する吸引タイプのファンであることを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記複数の連通路の断面積は、前記複数の開口部の断面積から前記合流空間に通ずる部位の断面積まで、徐々に小さくなるように構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の測定装置。
  4. 前記複数の連通路は、前記複数の開口部から前記合流空間まで水平方向に延在することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の測定装置。
  5. 前記複数の開口部、及び前記複数の連通路は、4つ形成され、前記合流空間の外周側に放射状に対称に形成されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の測定装置。
  6. 前記ケースは、前記センサ及び前記ファンに電力を供給する太陽電池パネルを備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の測定装置。
  7. 前記複数の開口部は、異物進入防止用のメッシュを備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の測定装置。
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