JP2014162781A - 複素環化合物 - Google Patents

複素環化合物 Download PDF

Info

Publication number
JP2014162781A
JP2014162781A JP2013037586A JP2013037586A JP2014162781A JP 2014162781 A JP2014162781 A JP 2014162781A JP 2013037586 A JP2013037586 A JP 2013037586A JP 2013037586 A JP2013037586 A JP 2013037586A JP 2014162781 A JP2014162781 A JP 2014162781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
lower alkyl
alkyl group
benzo
thiophen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013037586A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yamashita
博司 山下
Takahito Yamauchi
孝仁 山内
Nobuaki Ito
展明 伊藤
Shin Miyamura
伸 宮村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Otsuka Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2013037586A priority Critical patent/JP2014162781A/ja
Publication of JP2014162781A publication Critical patent/JP2014162781A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

【課題】新規な抗精神病薬を提供する。
【解決手段】本発明は下記の構造(式中、環Qはキノリニル基等を示し、環Bは含二窒素ヘテロ環を示し、Aは低級アルキレン基等を示す)を有する複素環化合物またはその塩に関する。
Figure 2014162781

【選択図】なし

Description

本発明は、新規な複素環化合物に関する。
統合失調症を初め、双極性障害、気分障害及び感情障害の病因がヘテロジーナス(heterogeneous:異種)であることより、薬剤に広い治療スペクトラムを発現させるためには、複数の薬理作用を併有していることが望まれる。
特許文献1には、一般式
Figure 2014162781
[式中、A’は−(CH2mCH2−、−(CH2mO−等を示す。mは1〜4の整数を示す。RAは水素原子、1〜3個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-4アルキル基等を示す]
で表されるカルボスチリル誘導体が、D2受容体アンタゴニスト作用及びセロトニン2A(5−HT2A)受容体アンタゴニスト作用を有し、統合失調症及び他の中枢神経疾患の治療に有効であることが開示されている。
しかしながら、該特許文献1には、該文献に記載のカルボスチリル誘導体が、D2受容体パーシャルアゴニスト作用、5−HT2A受容体アンタゴニスト作用、α1受容体アンタゴニスト作用及びセロトニン取り込み阻害作用を併有し、広い治療スペクトラムを有する点については全く開示されていない。また、基本骨格には6員のピペラジン環が含まれており、これに代わるピペリジン環の示唆はあるが、7員含窒素ヘテロ環については開示も示唆もない。また、カルボスチリル環部分の環の構成原子に酸素は含まれていない。
また特許文献2には、ある種の[1,8]ナフチリジン−2−オン誘導体が開示されている。
しかしながら、該特許文献2にも、該文献に記載の[1,8]ナフチリジン−2−オン誘導体が、D2受容体パーシャルアゴニスト作用、5−HT2A受容体アンタゴニスト作用、α1受容体アンタゴニスト作用及びセロトニン取り込み阻害作用を併有し、広い治療スペクトラムを有する点については全く開示されていない。また、基本骨格には6員のピペラジン環、ピペリジン環またはこれらの不飽和環の開示/示唆はあるが、7員含窒素ヘテロ環については開示も示唆もない。
また特許文献3には、下記の構造を有する化合物を含む抗精神病薬が開示されているが、基本骨格に7員含窒素ヘテロ環を有する化合物については開示も示唆もない。また、カルボスチリル環部分の環の構成原子に酸素は含まれていない。
Figure 2014162781
WO2004/026864A1 WO2005/019215A1 特開2006−316052
本発明は、公知の定型抗精神病薬及び非定型抗精神病薬に比べて、より広い治療スペクトラムを有し、副作用が少なく、忍容性及び安全性に優れた抗精神病薬を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ドパミンD2受容体パーシャルアゴニスト作用(D2受容体パーシャルアゴニスト作用)、セロトニン5−HT2A受容体アンタゴニスト作用(5−HT2A受容体アンタゴニスト作用)及びアドレナリンα1受容体アンタゴニスト作用(α1受容体アンタゴニスト作用)を有し、更にそれらの作用に加えてセロトニン取り込み阻害作用(あるいはセロトニン再取り込み阻害作用)を併有する新規な化合物を合成することに成功した。本発明は、斯かる知見に基づき完成されたものである。
本発明は、以下の項に示す複素環化合物またはその塩及びその製造方法を提供する。
項1.
一般式(1)
Figure 2014162781
[式中、
Figure 2014162781
で示される環Qは、
Figure 2014162781
(式中、
Figure 2014162781
は、−CH2−NH−、−NH−CH2−、−CH=N−、−N=CH−、または−CO−NH−を示し、
Figure 2014162781
の結合は、一重結合または二重結合を示し、
mは0または1を示すが、mが0の場合はZ2とZ3が一重結合で結合し、
3およびZ4は独立して炭素原子または酸素原子を示すが、同時に酸素原子ではなく、
Figure 2014162781
が二重結合の場合はZ3およびZ4は共に炭素原子であり、
Aとの結合は、置換可能な環Q上のいずれかの炭素原子または窒素原子で行う)を示し、
環Q上には、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、ハロゲン置換低級アルキル基、アリール基、アリール低級アルキル基、アリール低級アルコキシ基、アリールカルボニル基、低級アルケニルオキシ基、低級アルカノイル基、シクロアルキル基、シクロアルキル低級アルキル基、ハロゲン、低級アルキル基を有していてもよいカルバモイル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルカノイル基を有していてもよいアミノ基、ニトロ基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルキル基を有していてもよいアミノ低級アルキル基、チエニル基、窒素原子を1または2個有する3から8員の飽和複素単環低級アルキル基、オキソ基及び低級アルカノイルオキシ基からなる群から選ばれた置換基が少なくとも1つ置換していてもよく、
Figure 2014162781
で示される環Bは、
Figure 2014162781
または
Figure 2014162781
(式中、Y1、Y2およびY3は、炭素原子、窒素原子または酸素原子であるが、但しそれらの少なくとも2つは炭素原子であり、
1、Y2およびY3を含む7員環中に示される
Figure 2014162781
の結合は一重結合または二重結合を示すが、結合する原子が酸素原子の場合はその結合においては一重結合であり、また2つの結合が同時に二重結合ではなく、
Rは、水素または低級アルキル基を示し、環B上の置換可能ないずれかの原子と結合する)であり、
Aは、−O−A1−(式中、A1は、ヒドロキシ基またはオキソ基が置換していてもよい低級アルキレン基(該アルキレン基には1個の酸素原子が含まれていてもよい)または低級アルケニレン基を示す)またはヒドロキシ基またはオキソ基が置換していてもよい低級アルキレン基(該アルキレン基には1個の酸素原子が含まれていてもよい)を示す]
で表される複素環化合物またはその塩。
項2.
環Bが
Figure 2014162781
(式中の記号は項1と同義である)
である、項1の複素環化合物またはその塩。
項3.
環Qが
Figure 2014162781
(式中、
Figure 2014162781
は、−CH2−NH−、−NH−CH2−、−CH=N−、−N=CH−、または−CO−NH−を示し、
Figure 2014162781
の結合は、一重結合または二重結合を示し、
mは0または1を示すが、mが0の場合はZ2とZ3が一重結合で結合し、
3は炭素原子または酸素原子を示すが、
Figure 2014162781
が二重結合の場合は炭素原子であり、
Aとの結合は、置換可能な環Q上のいずれかの炭素原子または窒素原子で行う)を示し、
環Q上には、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、ハロゲン置換低級アルキル基、アリール基、アリール低級アルキル基、アリール低級アルコキシ基、アリールカルボニル基、低級アルケニルオキシ基、低級アルカノイル基、シクロアルキル基、シクロアルキル低級アルキル基、ハロゲン、低級アルキル基を有していてもよいカルバモイル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルカノイル基を有していてもよいアミノ基、ニトロ基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルキル基を有していてもよいアミノ低級アルキル基、チエニル基、窒素原子を1または2個有する3から8員の飽和複素単環低級アルキル基、オキソ基及び低級アルカノイルオキシ基からなる群から選ばれた置換基が少なくとも1つ置換していてもよい、
項2の複素環化合物またはその塩。
項4.
環Bが
Figure 2014162781
であり、
Figure 2014162781
が−CO−NH−を示し、
3およびZ4のいずれか一方が酸素原子であり、他方が炭素原子である、
項1の複素環化合物またはその塩。
項5.
一般式(1)が下記の構造(1'):
Figure 2014162781
(式中の記号は項1と同義である)
である、項1または3の複素環化合物またはその塩。
項6.
環QのAとの結合位置が
Figure 2014162781
または
Figure 2014162781

である
項1〜5のいずれかに記載の複素環化合物またはその塩。
項7.
環Qが、
Figure 2014162781
からなる群から選択される二環式複素環基(上記二環式複素環骨格の3位及び4位に示される点線を含む炭素間結合は、一重結合または二重結合を示し、二環式複素環上には、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、ハロゲン置換低級アルキル基、フェニル基、フェニル低級アルキル基、ナフチル低級アルキル基、フェニル低級アルコキシ基、ナフチル低級アルコキシ基、ベンゾイル基、低級アルケニルオキシ基、低級アルカノイル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8シクロアルキル低級アルキル基、ハロゲン、低級アルキル基を有していてもよいカルバモイル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルカノイル基を有していてもよいアミノ基、ニトロ基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルキル基を有していてもよいアミノ低級アルキル基、チエニル基、窒素原子を1または2個有する5から6員の飽和複素単環低級アルキル基、及び低級アルカノイルオキシ基からなる群から選ばれた置換基が1〜4個置換していてもよい)を示し、
Aが、−O−A1−(式中、A1は、ヒドロキシ基またはオキソ基が置換していてもよいC1−C6アルキレン基(該アルキレン基には1個の酸素原子が含まれていてもよい)またはヒドロキシ基またはオキソ基が置換していてもよいC1−C6アルキレン基(該アルキレン基には1個の酸素原子が含まれていてもよい)を示す
項1〜6のいずれかに記載の複素環化合物またはその塩。
項8.
1、Y2およびY3を含む7員環が
Figure 2014162781
(式中Rは項1と同義である)である、項2、3、5、6、または7に記載の複素環化合物またはその塩。
項9.
(1)7−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ブトキシ]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(実施例1)、
(2)7−[4−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)ブトキシ]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(実施例2)、
(3)7−[4−(1−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4,6,7−テトラヒドロ−1,2,5−トリアゼピン−5−イル)ブトキシ]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(実施例3)、
(4)7−[4−(1−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−2−メチル−1,2,5−トリアゼパン−5−イル)ブトキシ]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(実施例4)、
(5)7−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ブトキシ]−1H−キノリン−2−オン(実施例5)、
(6)7−[4−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)ブトキシ]−1H−キノリン−2−オン(実施例6)、
(7)7−[4−(1−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4,6,7−テトラヒドロ−1,2,5−トリアゼピン−5−イル)ブトキシ]−1H−キノリン−2−オン(実施例7)、
(8)7−[4−(1−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−2−メチル−1,2,5−トリアゼパン−5−イル)ブトキシ]−1H−キノリン−2−オン(実施例8)、
(9)7−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(実施例9)、
(10)7−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(実施例10)、
(11)7−[3−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(実施例11)、
(12)7−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)プロポキシ]−1H−キノリン−2−オン(実施例12)、
(13)7−[3−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)プロポキシ]−1H−キノリン−2−オン(実施例13)、
(14)7−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ペンチルオキシ]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(実施例14)、
(15)7−[5−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)ペンチルオキシ]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(実施例15)、
(16)7−[4−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)ブトキシ]−3−メチル−1H−キノリン−2−オン(実施例16)、
(17)7−[4−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)ブトキシ]−4−メチル−1H−キノリン−2−オン(実施例17)、
(18)6−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)プロポキシ]−1H−キノリン−2−オン(実施例18)、
(19)6−[3−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)プロポキシ]−1H−キノリン−2−オン(実施例19)、
(20)6−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ブトキシ]−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン(実施例20)、
(21)6−[4−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)ブトキシ]−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン(実施例21)、
(22)6−[3−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)プロポキシ]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン(実施例22)、
(23)6−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ブトキシ]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン(実施例23)、
(24)6−[4−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)ブトキシ]−1,3−ジヒドロ-インドール−2−オン(実施例24)、
(25)7−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ブチル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(実施例25)、
(26)7−[4−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)ブチル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(実施例26)、
(27)7−[5−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)ペンチル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(実施例27)、
(28)7−[4−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)−1−ヒドロキシ−ブチル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(実施例28)、
(29)7−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ブトキシ]−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(実施例29)、および
(30)7−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ブトキシ]−1H−キノリン−2−オン(実施例30)からなる群から選択される請求項1に記載の複素環化合物又はその塩。
項10.
(31)7−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ペンチル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(実施例31)、
(32)7−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−1,4−ジヒドロ-ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2−オン(実施例32)、
(33)6−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ペンチル]−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン(実施例33)、
(34)6−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン(実施例34)、
(35)6−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ペンチル]−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン(実施例35)、
(36)7−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)プロピオニル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(実施例36)、
(37)7−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)−1−ヒドロキシプロピル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(実施例37)、
(38)7−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ペンタノイル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(実施例38)、
(39)7−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)−1−ヒドロキシペンチル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(実施例39)、
(40)7−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)プロピル]−6−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(実施例40)、

(41)7−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−6−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(実施例41)、および
(42)7−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ペンチル]−6−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(実施例42)からなる群から選択される請求項1に記載の複素環化合物又はその塩。
項11.
一般式(1)
Figure 2014162781
[式中、
Figure 2014162781
で示される環Qは、
Figure 2014162781
(式中、
Figure 2014162781
は、−CH2−NH−、−NH−CH2−、−CH=N−、−N=CH−、または−CO−NH−を示し、
Figure 2014162781
の結合は、一重結合または二重結合を示し、
mは0または1を示すが、mが0の場合はZ2とZ3が一重結合で結合し、
3およびZ4は独立して炭素原子または酸素原子を示すが、同時に酸素原子ではなく、
Figure 2014162781
が二重結合の場合はZ3およびZ4は共に炭素原子であり、
Aとの結合は、置換可能な環Q上のいずれかの炭素原子または窒素原子で行う)を示し、
環Q上には、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、ハロゲン置換低級アルキル基、アリール基、アリール低級アルキル基、アリール低級アルコキシ基、アリールカルボニル基、低級アルケニルオキシ基、低級アルカノイル基、シクロアルキル基、シクロアルキル低級アルキル基、ハロゲン、低級アルキル基を有していてもよいカルバモイル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルカノイル基を有していてもよいアミノ基、ニトロ基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルキル基を有していてもよいアミノ低級アルキル基、チエニル基、窒素原子を1または2個有する3から8員の飽和複素単環低級アルキル基、オキソ基及び低級アルカノイルオキシ基からなる群から選ばれた置換基が少なくとも1つ置換していてもよく、
Figure 2014162781
で示される環Bは、
Figure 2014162781
または
Figure 2014162781
(式中、Y1、Y2およびY3は、炭素原子、窒素原子または酸素原子であるが、但しそれらの少なくとも2つは炭素原子であり、
1、Y2およびY3を含む7員環中に示される
Figure 2014162781
の結合は一重結合または二重結合を示すが、結合する原子が酸素原子の場合はその結合においては一重結合であり、また2つの結合が同時に二重結合ではなく、
Rは、水素または低級アルキル基を示し、環B上の置換可能ないずれかの原子と結合する)であり、
Aは、−O−A1−(式中、A1は、ヒドロキシ基またはオキソ基が置換していてもよい低級アルキレン基(該アルキレン基には1個の酸素原子が含まれていてもよい)または低級アルケニレン基を示す)またはヒドロキシ基またはオキソ基が置換していてもよい低級アルキレン基(該アルキレン基には1個の酸素原子が含まれていてもよい)を示す]
で表される複素環化合物またはその塩の製造方法であって、
一般式(2)
Figure 2014162781
[式中、環Q及びAは前記と同義であり、X1は、ハロゲン原子またはハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基を示す]
で表される化合物またはその塩と、
一般式(3)
Figure 2014162781
(式中の記号は前記と同義である)
で表される化合物またはその塩とを反応させる方法。
項12.
環Bが
Figure 2014162781
(式中、Y1、Y2、Y3、およびRは項11と同義である)
で表される項11に記載の製造方法。
項13.
項1〜10のいずれかの化合物またはその塩を含む、精神病治療剤。
項14.
項1〜10のいずれかの化合物またはその塩を含む、精神病治療のための医薬組成物。
項15.
精神病治療剤を製造するための項1〜10のいずれかの化合物またはその塩の使用。
項16.
精神病治療に使用するための項1〜10のいずれかの化合物またはその塩を含む医薬組成物。
項17.
項1〜10のいずれかの化合物またはその塩を治療が必要な哺乳動物に投与することを特徴とする、精神病の治療方法。
前記一般式において示される各基は、具体的には次の通りである。
低級アルキル基としては、炭素数1〜6の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を挙げることができる。より具体的には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、1−エチルプロピル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、1,2,2−トリメチルプロピル、3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル、イソヘキシル、3−メチルペンチル基等が含まれる。
低級アルケニル基としては、二重結合を1〜3個有する炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルケニル基を挙げることができ、トランス体及びシス体の両者を包含する。より具体的には、ビニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチル−1−プロぺニル、2−メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、2−プロペニル、2−ブテニル、1−ブテニル、3−ブテニル、2−ペンテニル、1−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、1,3−ブタジエニル、1,3−ペンタジエニル、2−ペンテン−4−イニル、2−ヘキセニル、1−ヘキセニル、5−へキセニル、3−ヘキセニル、4−へキセニル、3,3−ジメチル−1−プロペニル、2−エチル−1−プロペニル、1,3,5−ヘキサトリエニル、1,3−ヘキサジエニル、1,4−ヘキサジエニル基等が含まれる。
低級アルキニル基としては、炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキニル基を挙げることができる。より具体的には、エチニル、2−プロピニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−2−プロピニル、2−ペンチニル、2−ヘキシニル基等が含まれる。
低級アルコキシ基としては、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖状のアルコキシ基を挙げることができる。より具体的には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、tert−ブトキシ、sec−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ、3−メチルペンチルオキシ基等が含まれる。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。
ハロゲン置換低級アルキル基としては、ハロゲン原子が1〜7個、より好ましくは1〜3個置換した前記例示の低級アルキル基を挙げることができる。より具体的には、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ブロモメチル、ジブロモメチル、ジクロロフルオロメチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、ヘプタフルオロプロピル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、ヘプタフルオロイソプロピル、3−クロロプロピル、2−クロロプロピル、3−ブロモプロピル、4,4,4−トリフルオロブチル、4,4,4,3,3−ペンタフルオロブチル、4−クロロブチル、4−ブロモブチル、2−クロロブチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、5−クロロペンチル、6,6,6−トリフルオロへキシル、6−クロロヘキシル、ペルフルオロヘキシル等が含まれる。
アリール基としては、例えば、フェニル、ビフェニル、ナフチル等を挙げることができ、フェニル環またはナフタレン環上に置換基として前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基)、前記例示の低級アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基)、ニトロ基及びハロゲン原子なる群より選ばれた基を1〜3個有していてもよいフェニル、ビフェニル、ナフチル基等が含まれる。アリール基の具体例としては、フェニル、2−(または3−または4−)メチルフェニル、2−(または3−または4−)ニトロフェニル、2−(または3−または4−)メトキシフェニル、2−(または3−または4−)クロロフェニル、ビフェニル、α−ナフチル、β−ナフチル基等を例示できる。
アリール低級アルキル基としては、前記例示のアリール基を1〜3個、好ましくは1個有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。アリール低級アルキル基の具体例としては、ベンジル、2−(または3−または4−)メチルベンジル、2−(または3−または4−)ニトロベンジル、2−(または3−または4−)メトキシベンジル、2−(または3−または4−)クロロベンジル、1−(または2−)フェニルエチル、1−メチル−1−フェニルエチル、1,1−ジメチル−2−フェニルエチル、1,1−ジメチル−3−フェニルプロピル、α−ナフチルメチル、β−ナフチルメチル基等が含まれる。
アリール低級アルコキシ基としては、前記例示のアリール基を1〜3個、好ましくは1個有する前記例示の低級アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基)を挙げることができる。アリール低級アルコキシ基の具体例としては、ベンジルオキシ、2−(または3−または4−)メチルベンジルオキシ、2−(または3−または4−)ニトロベンジルオキシ、2−(または3−または4−)メトキシベンジルオキシ、2−(または3−または4−)クロロベンジルオキシ、1−(または2−)フェニルエトキシ、1−メチル−1−フェニルエトキシ、1,1−ジメチル−2−フェニルエトキシ、1,1−ジメチル−3−フェニルプロポキシ、α−ナフチルメトキシ、β−ナフチルメトキシ基等が含まれる。
アリールカルボニル基のアリール部分としては、前記例示のアリール基を挙げることができる。アリールカルボニル基の具体例としては、ベンゾイル、2−(または3−または4−)メチルベンゾイル、2−(または3−または4−)ニトロベンゾイル、2−(または3−または4−)メトキシベンゾイル、2−(または3−または4−)クロロベンゾイル、α−ナフトイル、β−ナフトイル基等が含まれる。
低級アルケニルオキシ基としては、低級アルケニル部分が前記例示のものである低級アルケニルオキシ基(好ましくは二重結合を1〜3個有する炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルケニルオキシ基)を挙げることができる。より具体的には、ビニルオキシ、1−プロペニルオキシ、1−メチル−1−プロぺニルオキシ、2−メチル−1−プロペニルオキシ、2−プロペニルオキシ、2−ブテニルオキシ、1−ブテニルオキシ、3−ブテニルオキシ、2−ペンテニルオキシ、1−ペンテニルオキシ、3−ペンテニルオキシ、4−ペンテニルオキシ、1,3−ブタジエニルオキシ、1,3−ペンタジエニルオキシ、2−ペンテン−4−イニルオキシ、2−ヘキセニルオキシ、1−ヘキセニルオキシ、5−へキセニルオキシ、3−ヘキセニルオキシ、4−へキセニルオキシ、3,3−ジメチル−1−プロペニルオキシ、2−エチル−1−プロペニルオキシ、1,3,5−ヘキサトリエニルオキシ、1,3−ヘキサジエニルオキシ、1,4−ヘキサジエニルオキシ基等が含まれる。
低級アルカノイル基としては、炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカノイル基を挙げることができる。より具体的には、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、tert−ブチルカルボニル、ヘキサノイル基等が含まれる。
シクロアルキル基としては、炭素原子を3〜8個有するシクロC3−C8アルキル基を挙げることができ、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル基等が含まれる。
シクロアルキル低級アルキル基としては、前記例示のシクロアルキル基(好ましくは炭素原子を3〜8個有するシクロC3−C8アルキル基)を1〜3個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、シクロプロピルメチル、シクロヘキシルメチル、2−シクロプロピルエチル、1−シクロブチルエチル、シクロペンチルメチル、3−シクロペンチルプロピル、4−シクロヘキシルブチル、5−シクロヘプチルペンチル、6−シクロオクチルヘキシル、1,1−ジメチル−2−シクロヘキシルエチル、2−メチル−3−シクロプロピルプロピル基等が含まれる。
低級アルキル基を有していてもよいカルバモイル基としては、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基)を1〜2個有していてもよいカルバモイル基を挙げることができる。より具体的には、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N−メチル−N−エチルカルバモイル基等を挙げることができる。
低級アルコキシカルボニル基としては、低級アルコキシ部分が前記例示のものであり、好ましくは炭素数1〜6の直鎖状又は分岐鎖状のアルコキシカルボニル基を挙げることができる。より具体的には、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、n−ペンチルオキシカルボニル、ネオペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシカルボニル、イソヘキシルオキシカルボニル、3−メチルペンチルオキシカルボニル基等が含まれる。
低級アルカノイル基を有するアミノ基としては、前記例示の低級アルカノイル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカノイル基を1個有することのあるアミノ基を挙げることができる。より具体的には、例えば、アミノ、N−ホルミルアミノ、N−アセチルアミノを挙げることができる。
ヒドロキシ低級アルキル基としては、ヒドロキシ基を1〜5個、好ましくは1〜3個有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、3,4−ジヒドロキシブチル、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル、5−ヒドロキシペンチル、6−ヒドロキシヘキシル、3,3−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル、2−メチル−3−ヒドロキシプロピル、2,3,4−トリヒドロキシブチル、ペルヒドロキシヘキシル基等が含まれる。
低級アルキル基を有していてもよいアミノ低級アルキル基としては、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基)を1〜2個有していてもよいアミノ基を1〜5個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。このような低級アルキル基を有していてもよいアミノ低級アルキル基は、より具体例には、アミノメチル、2−アミノエチル、1−アミノエチル、3−アミノプロピル、4−アミノブチル、5−アミノペンチル、6−アミノヘキシル、1,1−ジメチル−2−アミノエチル、2−メチル−3−アミノプロピル、N,N−ジメチルアミノメチル、N−メチル−N−エチルアミノメチル、N−メチルアミノメチル、2−(N−メチルアミノ)エチル、1−メチル−2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル、2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル、3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル、3−(N,N−ジエチルアミノ)プロピル基等が含まれる。
窒素原子を1または2個有する3から8員の飽和複素単環基としては、例えば、アゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル基等を挙げることができ、好ましくは、例えば、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル基のような窒素原子を1または2個有する5から6員の飽和複素単環基を挙げられる。
窒素原子を1または2個有する3から8員の飽和複素単環低級アルキル基としては、前記例示の窒素原子を1または2個有する3から8員(より好ましくは5から6員)の飽和複素単環基を1〜2個(好ましくは1個)有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、[(1−、2−又は3−)アゼチジニル]メチル、[(1−、2−又は3−)ピロリジニル]メチル、[(1−、2−又は4−)イミダゾリジニル]メチル、[(1−、3−又は4−)ピラゾリジニル]メチル、[(1−、2−、3−又は4−)ピペリジル]メチル、[(2−、3−又は4−)モルホリニル]メチル、2−[(1−、2−又は3−)ピロリジニル]エチル、1−[(1−、2−又は3−)ピロリジニル]エチル、3−[(1−、2−又は3−)ピペリジル]プロピル、4−[(1−、2−又は3−)ピロリジニル]ブチル、5−[(1−、2−又は3−)ピペリジル]ペンチル等が含まれる。
低級アルカノイルオキシ基としては、炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカノイルオキシ基を挙げることができる。より具体的には、ホルミルオキシ、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキシ、ペンタノイルオキシ、tert−ブチルカルボニルオキシ、ヘキサノイルオキシ基等が含まれる。
低級アルキレン基(該アルキレン基には1個の酸素原子が含まれていてもよい)としては、例えば、メチレン、エチレン、トリメチレン、2−メチルトリメチレン、3−メチルテトラメチレン、2,2−ジメチルトリメチレン、1−メチルトリメチレン、メチルメチレン、エチルメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、2−エトキシエチレン、メトキシメチレン、1−エトキシエチレン、2−メトキシエチレン、2−プロポキシエチレン、3−イソプロポキシトリメチレン、4−ブトキシテトラメチレン、5−ペンチルオキシペンタメチレン、6−ヘキシルオキシヘキサメチレン、1,1−ジメチル−2−メトキシエチレン、2−メチル−3−エトキシトリメチレン、3−メトキシトリメチレン基等の炭素数1〜12(好ましくは1〜6)の直鎖又は分枝鎖状アルキレン基(該アルキレン基には1個の酸素原子が含まれていてもよい)を挙げることができる。
ヒドロキシ基が置換していてもよい低級アルキレン基(該アルキレン基には1個の酸素原子が含まれていてもよい)としては、例えば、メチレン、エチレン、トリメチレン、2−メチルトリメチレン、3−メチルテトラメチレン、2,2−ジメチルトリメチレン、1−メチルトリメチレン、メチルメチレン、エチルメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、2−エトキシエチレン(−CH2CH2OCH2CH2−)、メトキシメチレン(−CH2OCH2−)、1−エトキシエチレン(−CH2CH2OCH(CH3)−)、2−メトキシエチレン(−CH2OCH2CH2−)、2−プロポキシエチレン(−CH2CH2CH2OCH2CH2−)、3−イソプロポキシトリメチレン(−CH(CH3)CH2OCH2CH2CH2−)、4−ブトキシテトラメチレン(−CH2CH2CH2CH2OCH2CH2CH2CH2−)、5−ペンチルオキシペンタメチレン(−CH2CH2CH2CH2CH2OCH2CH2CH2CH2CH2−)、6−ヘキシルオキシヘキサメチレン(−CH2CH2CH2CH2CH2CH2OCH2CH2CH2CH2CH2CH2−)、1,1−ジメチル−2−メトキシエチレン(−CH2OCH2C(CH32−)、2−メチル−3−エトキシトリメチレン(−CH2CH2OCH2CH(CH3)CH2−)、3−メトキシトリメチレン(−CH2OCH2CH2CH2−)、ヒドロキシメチレン、1−ヒドロキシエチレン、2−ヒドロキシトリメチレン、2−ヒドロキシメチルトリメチレン、3−テトラメチレン、3−ペンタメチレン、4−ヘキサメチレン、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチレン(−CH(OH)CH2OCH2CH2CH2−)、ヒドロキシメトキシメチレン(−CH(OH)OCH2−)、1−(2−ヒドロキシエトキシ)エチレン(−CH(OH)CH2OCH(CH3)−)、4−(4−ヒドロキシブトキシ)テトラメチレン(−CH(OH)CH2CH2CH2OCH2CH2CH2CH2−)、5−(5−ヒドロキシペンチルオキシ)ペンタメチレン(−CH(OH)CH2CH2CH2CH2OCH2CH2CH2CH2CH2−)、6−(6−ヒドロキシヘキシルオキシ)ヘキサメチレン(−CH(OH)CH2CH2CH2CH2CH2OCH2CH2CH2CH2CH2CH2−)、2,3−ジヒドロキシトリメチレン、2,3,4−トリヒドロキシペンタメチレン、3−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)トリメチレン(−CH(OH)CH(OH)CH2OCH2CH2CH2−)基等のヒドロキシ基が1〜3個置換していてもよい炭素数1〜12(好ましくは1〜6)の直鎖又は分枝鎖状アルキレン基(該アルキレン基には1個の酸素原子が含まれていてもよい)を挙げることができる。
低級アルケニレン基としては、例えば、ビニレン、1−プロペニレン、1−メチル−1−プロペニレン、2−メチル−1−プロペニレン、2−プロペニレン、2−ブテニレン、1−ブテニレン、3−ブテニレン、2−ペンテニレン、1−ペンテニレン、3−ペンテニレン、4−ペンテニレン、1,3−ブタジエニレン、1,3−ペンタジエニレン、2−ペンテン−4−イニレン、2−ヘキセニレン、1−ヘキセニレン、5−へキセニレン、3−ヘキセニレン、4−へキセニレン、3,3−ジメチル−1−プロペニレン、2−エチル−1−プロペニレン、1,3,5−ヘキサトリエニレン、1,3−ヘキサジエニレン、1,4−ヘキサジエニレン基等の二重結合を1〜3個有する炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルケニレン基を例示できる。
低級アルキレン基としては、例えば、メチレン、エチレン、トリメチレン、2−メチルトリメチレン、3−メチルテトラメチレン、2,2−ジメチルトリメチレン、1−メチルトリメチレン、メチルメチレン、エチルメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキレン基を挙げることができる。
本発明において、環を構成する結合を横切って記載された結合は、その環を構成する結合可能ないずれかの炭素原子または窒素原子と結合することを意味する。二環式の縮合環においては、二環を構成する結合可能ないずれかの炭素原子または窒素原子と結合することを意味する。
本発明において、環を構成する結合において、点線を伴った実線は一重結合または二重結合を表すが、結合の一方が酸素原子の場合など二重結合を構成できない場合は一重結合を意味する。
上記一般式(1)で表される複素環化合物は、例えば特許文献3に記載の方法に準じて、種々の方法により製造され得るが、その一例を示せば、例えば下記反応式で示される方法により製造される。
Figure 2014162781
(式中、環Q、環B、A、及びX1は、前記と同義である。)
一般式(2)において、X1で示されるハロゲン原子は、前記に同じ。
ハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基としては、例えば、低級アルカンスルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基、アラルキルスルホニルオキシ基等を例示できる。
1で示される低級アルカンスルホニルオキシ基としては、具体的にはメタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ、n−プロパンスルホニルオキシ、イソプロパンスルホニルオキシ、n−ブタンスルホニルオキシ、tert−ブタンスルホニルオキシ、n−ペンタンスルホニルオキシ、n−ヘキサンスルホニルオキシ基の炭素数が1〜6の直鎖又は分枝鎖状のアルカンスルホニルオキシ基等を例示できる。
1で示されるアリールスルホニルオキシ基としては、例えば、フェニル環上に置換基として炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基、炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基、ニトロ基及びハロゲン原子なる群より選ばれた基を1〜3個有することのあるフェニルスルホニルオキシ、ナフチルスルホニルオキシ基等を挙げることができる。上記置換基を有することのあるフェニルスルホニルオキシ基の具体例としては、フェニルスルホニルオキシ、4−メチルフェニルスルホニルオキシ、2−メチルフェニルスルホニルオキシ、4−ニトロフェニルスルホニルオキシ、4−メトキシフェニルスルホニルオキシ、2−ニトロフェニルスルホニルオキシ、3−クロロフェニルスルホニルオキシ基等を例示できる。ナフチルスルホニルオキシ基の具体例としては、α−ナフチルスルホニルオキシ、β−ナフチルスルホニルオキシ基等を例示できる。
1で示されるアラルキルスルホニルオキシ基としては、例えば、フェニル環上に置換基として炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基、炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基、ニトロ基及びハロゲン原子なる群より選ばれた基を1〜3個有することのあるフェニル基が置換した炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状のアルカンスルホニルオキシ基、ナフチル基が置換した炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状のアルカンスルホニルオキシ基等を挙げることができる。上記フェニル基が置換したアルカンスルホニルオキシ基の具体例としては、ベンジルスルホニルオキシ、2−フェニルエチルスルホニルオキシ、4−フェニルブチルスルホニルオキシ、4−メチルベンジルスルホニルオキシ、2−メチルベンジルスルホニルオキシ、4−ニトロベンジルスルホニルオキシ、4−メトキシベンジルスルホニルオキシ、3−クロロベンジルスルホニルオキシ基等を例示できる。上記ナフチル基が置換したアルカンスルホニルオキシ基の具体例としては、α−ナフチルメチルスルホニルオキシ、β−ナフチルメチルスルホニルオキシ基等を例示できる。
一般式(2)で表される化合物と一般式(3)で表される化合物との反応は、無溶媒又は不活性溶媒中、塩基性化合物の存在下又は非存在下にて行われる。
不活性溶媒としては、例えば、水;ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ヘキサメチルリン酸トリアミド、アセトニトリル等の極性溶剤を挙げることができる。
塩基性化合物としては、公知のものを広く使用でき、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸リチウム等のアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩;ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属;ナトリウムアミド、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の無機塩基、及びナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド等のアルカリ金属アルコラート類;トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ピリジン、キノリン、ピペリジン、イミダゾール、N−エチルジイソプロピルアミン、ジメチルアミノピリジン、トリメチルアミン、ジメチルアニリン、N−メチルモルホリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン−5(DBN),1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(DBU)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)等の有機塩基を挙げることができる。
これらの塩基性化合物は、1種単独で又は2種以上混合して使用される。
塩基性化合物の使用量は、一般式(2)の化合物に対して、通常0.5〜10倍モル、好ましくは0.5〜6倍モルである。
上記反応は、必要に応じて反応促進剤として、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム等のヨウ化アルカリ金属を添加して行うことができる。
上記反応式1における一般式(2)の化合物と一般式(3)の化合物との使用割合は、通常前者に対し後者を少なくとも0.5倍モル、好ましくは0.5〜5倍モル程度とすればよい。
上記反応は、通常室温〜200℃、好ましくは室温〜150℃の温度条件下で行われ、一般に1〜30時間程度にて終了する。
Figure 2014162781
(式中、環Q、環B及びA1は、前記と同義であり、X2は水酸基、ハロゲン原子又はハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基を示す。)
一般式(4)で表される化合物と一般式(5a)で表される化合物との反応は、前記反応式1における一般式(2)の化合物と一般式(3)の化合物との反応と同様の反応条件下に行われる。
2が水酸基を示す化合物(5a)の場合は、化合物(4)と化合物(5a)の反応は、適当な溶媒中、縮合剤の存在下に行うこともできる。
ここで使用される溶媒としては、具体的には、水;クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル等のエステル類;メタノール、エタノール、イソプロパノール、プロパノール、ブタノール、3−メトキシ−1−ブタノール、エチルセロソルブ、メチルセロソルブ等のアルコール類;アセトニトリル、ピリジン、アセトン、DMF、DMSO、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の非プロトン性極性溶媒又はこれらの混合溶媒等が挙げられる。
縮合剤としては、ジエチルアゾジカルボキシレート等のアゾカルボキシレート類及びトリフェニルホスフィン等の燐化合物の混合物等を挙げることができる。
縮合剤の使用量は、化合物(4)に対して、通常少なくとも等モル量、好ましくは等モル〜2倍モル量とするのがよい。
化合物(5a)の使用量は、化合物(4)に対して、通常少なくとも等モル量、好ましくは等モル〜2倍モル量とするのがよい。
この反応は、通常0〜200℃、好ましくは0〜150℃程度にて好適に進行し、一般に1〜10時間程度で終了する。
Figure 2014162781
[式中、R、Y1、Y2、およびY3は、前記に同じであり、X3はハロゲン原子又はハロゲン原子と同様な置換反応を起こす基を示す。A2は低級アルキレン基を示す。
環Q1は、A2との結合がQ1の縮合環上の窒素原子で行われる場合であり、例えば、
Figure 2014162781
及び
Figure 2014162781
などの二環式複素環基を示す。二環式複素環基中の点線を含む炭素間結合は、一重結合または二重結合を示す。
ここで、環Q1上には、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、アリール基、アリール低級アルキル基、アリール低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルカノイル基、シクロアルキル基、シクロアルキル(低級)アルキル基、ハロゲン、低級アルキル基を有していてもよいカルバモイル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルカノイル基を有していてもよいアミノ基、ニトロ基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルキル基を有するアミノ低級アルキル基、チエニル基、窒素原子を1または2個有する3から8員の飽和複素単環低級アルキル基及びオキソ基からなる群から選ばれた置換基が少なくとも1つ置換していてもよい。]
一般式(6)で表される化合物と一般式(5b)で表される化合物との反応は、前記反応式1における一般式(2)の化合物と一般式(3)の化合物との反応と同様の反応条件下に行われる。
出発原料として用いられる一般式(2)の化合物は、例えば、下記反応式4に示す方法に従い、一般式(3)の化合物は、例えば、下記反応式5に示す方法に従い、また一般式(5)で表される化合物は、例えば、下記反応式6に示す方法に従い、それぞれ製造される。
Figure 2014162781
(式中、環Q、A1、X1及びX2は前記と同義であり。)
一般式(4)で表される化合物と一般式(9')で表される化合物との反応は、前記反応式2における一般式(4)の化合物と一般式(5a)の化合物との反応と同様の反応条件下に行われる。
Figure 2014162781
(式中、環B、およびX1は前記と同義であり、Proは窒素の保護基を示す。)
一般式(3)で表される化合物は、一方の窒素を保護基で保護した一般式(7)の化合物と一般式(8)の化合物をカップリング反応により結合させ、続いて窒素の保護基を脱保護することで得られる。
ここで窒素の保護基としては、例えば、tert−ブトキシカルボニル基(Boc)、ベンジルオキシカルボニル基、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル基(Fmoc)、クロロギ酸2,2,2−トリクロロエチル(Troc)、アリルオキシカルボニル基、2−ニトロベンゼンスルホニル基(Ns)などが用いられる。これらの保護基の脱保護反応は通常知られた試薬などを用いて行われる。例えば、BocであればTFAで、Nsであればチオール類で脱保護される。
ここでのカップリング反応は、通常用いられるハロゲン化アリールとアミン化合物のカップリング反応で行うことができ、例えば、塩基存在下パラジウム触媒を用いるブッフバルト・ハートウィッグ反応を用いることができる。
以下に、代表的な含窒素7員ヘテロ環を含む一般式(3)の化合物の合成例を示す。
Figure 2014162781
環Bがピペラジン環である一般式(3)の化合物についても、上記7員ヘテロ環を含む一般式(3)の化合物と同様に製造することができる。
Figure 2014162781
(式中、環B、A及びX2は前記に同じであり、X4はハロゲン原子又はハロゲン原子と同様な置換反応を起こす基を示す。)
一般式(3)で表される化合物と一般式(9)で表される化合物との反応は、前記反応式1における一般式(2)の化合物と一般式(3)の化合物との反応と同様の反応条件下に行われる。一般式(3)の化合物及び一般式(9)の化合物は、いずれも入手が容易な公知の化合物または上記の方法により製造可能である。
化合物(1)において、環Q上に水酸基を有する化合物は、環Q上にメトキシ基を有する化合物(1)を適当な不活性溶媒中又は無溶媒下、酸の存在下に処理することにより製造される。
ここで、用いられる不活性溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル類;ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;酢酸等の脂肪酸;酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;アセトニトリル、ピリジン、DMF、DMSO、ヘキサメチルリン酸トリアミド又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。
酸としては、例えば、臭化水素酸、塩酸、濃硫酸等の鉱酸、蟻酸、酢酸等の脂肪酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸、塩化アルミニウム、塩化亜鉛、塩化鉄、塩化錫、三弗化硼素、三臭化硼素等ルイス酸、沃化ナトリウム、沃化カリウム等の沃化物、上記ルイス酸と沃化物の混合物等が挙げられる。
かかる酸は、化合物(1)に対して、通常0.1〜15倍モル量、好ましくは0.5〜10倍モル量使用するのがよい。無溶媒下に反応を行う場合には、酸は、通常大過剰量使用される。
この反応は、通常0〜150℃、好ましくは0〜100℃程度にて行われ、一般に0.5〜75時間程度で終了する。
上記各反応式において用いられる原料化合物は、好適な塩であってもよく、また各反応で得られる目的化合物も好適な塩を形成していてもよい。それらの好適な塩は以下に例示されている化合物(1)の好適な塩が挙げられる。
化合物(1)の好適な塩は、薬理的に許容される塩であって、例えば、アルカリ金属塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウム塩、マグネシウム塩等)等の金属塩、アンモニウム塩、炭酸アルカリ金属(例えば、炭酸リチウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム等)、炭酸水素アルカリ金属(例えば、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等)、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム等)等の無機塩基の塩;例えば、トリ(低級)アルキルアミン(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等)、ピリジン、キノリン、ピペリジン、イミダゾール、ピコリン、ジメチルアミノピリジン、ジメチルアニリン、N−(低級)アルキル−モルホリン(例えば、N−メチルモルホリン等)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン−5(DBN)、1、8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(DBU)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)等の有機塩基の塩;塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の無機酸の塩;ギ酸、酢酸塩、プロピオン酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、炭酸塩、ピクリン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、グルタミン酸塩等の有機酸の塩等が挙げられる。
また、各反応式において示された原料及び目的化合物に溶媒和物(例えば、水和物、エタノレート等)が付加された形態の化合物も、各々の一般式に含まれる。好ましい溶媒和物としては水和物が挙げられる。
上記各反応式で得られる各々の目的化合物は、反応混合物を、例えば、冷却した後、濾過、濃縮、抽出等の単離操作によって粗反応生成物を分離し、カラムクロマトグラフィー、再結晶等の通常の精製操作によって、反応混合物から単離精製することができる。
本発明の一般式(1)で表される化合物には、幾何異性体、立体異性体、光学異性体等の異性体も当然に包含される。
また、一般式(1)で表される化合物のいずれか1つまたは2つ以上の1Hを2H(D)に変換した重水素変換体も一般式(1)で表される化合物に包含される。
一般式(1)の化合物及びその塩は、一般的な医薬製剤の形態で用いられる。製剤は通常使用される充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤等の希釈剤あるいは賦形剤を用いて調製される。この医薬製剤としては各種の形態が治療目的に応じて選択でき、その代表的なものとして錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、坐剤、注射剤(液剤、懸濁剤等)等が挙げられる。
錠剤の形態に成形するに際しては、担体としてこの分野で従来よりよく知られている各種のものを広く使用することができる。その例としては、例えば乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸等の賦形剤、水、エタノール、プロパノール、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、セラック、メチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等の結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖等の崩壊剤、白糖、ステアリン、カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制剤、第4級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤、グリセリン、デンプン等の保湿剤、デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ酸末、ポリエチレングリコール等の滑沢剤等を使用できる。更に錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコーティング錠あるいは二重錠、多層錠とすることができる。
丸剤の形態に成形するに際しては、担体としてこの分野で従来公知のものを広く使用できる。その例としては、例えばブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルク等の賦形剤、アラビアゴム末、トラガント末、ゼラチン、エタノール等の結合剤、ラミナラン、カンテン等の崩壊剤等を使用できる。
坐剤の形態に成形するに際しては、担体として従来公知のものを広く使用できる。その例としては、例えばポリエチレングリコール、カカオ脂、高級アルコール、高級アルコールのエステル類、ゼラチン、半合成グリセライド等を挙げることができる。
カプセル剤は常法に従い通常有効成分化合物を上記で例示した各種の担体と混合して硬質ゼラチンカプセル、軟質カプセル等に充填して調製される。
注射剤として調製される場合、液剤、乳剤及び懸濁剤は殺菌され、且つ血液と等張であるのが好ましく、これらの形態に成形するに際しては、希釈剤としてこの分野において慣用されているものをすべて使用でき、例えば水、エチルアルコール、マクロゴール、プロピレングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等を使用できる。
なお、この場合等張性の溶液を調製するに充分な量の食塩、ブドウ糖あるいはグリセリンを医薬製剤中に含有せしめてもよく、また通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛化剤等を添加してもよい。更に必要に応じて着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を医薬製剤中に含有させることもできる。
本発明の医薬製剤中に含有されるべき一般式(1)の化合物又はその塩の量としては、特に限定されず広範囲から適宜選択されるが、通常製剤組成物中に約1〜70重量%、好ましくは約1〜30重量%とするのがよい。
本発明の医薬製剤の投与方法は特に制限はなく、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他の条件、疾患の程度等に応じた方法で投与される。例えば錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤及びカプセル剤の場合には、経口投与される。また注射剤の場合には単独で又はブドウ糖、アミノ酸等の通常の補液と混合して静脈内投与され、更に必要に応じて単独で筋肉内、皮内、皮下もしくは腹腔内投与される。坐剤の場合には直腸内投与される。
本発明医薬製剤の投与量は、用法、患者の年齢、性別その他の条件、疾患の程度等により適宜選択されるが、通常有効成分化合物の量が、1日当り体重1kg当り、約0.1〜10mg程度とするのがよい。また投与単位形態の製剤中には有効成分化合物が約1〜200mgの範囲で含有されるのが望ましい。
本発明において、哺乳動物とはヒト、サル等の霊長類、イヌ、ネコ等のペット類、ウシ、ウマ、ヒツジ等の家畜類などをいうが、好ましくはヒトである。
本発明の化合物は、D2受容体パーシャルアゴニスト作用、5−HT2A受容体アンタゴニスト作用及びセロトニン取り込み阻害作用(あるいはセロトニン再取り込み阻害作用)を有しており、下記の精神病の治療に有効である。
2受容体パーシャルアゴニスト作用は、ドパミン(DA)作動性神経伝達が亢進している場合にはこれを抑制し、一方、DA作動性神経伝達が低下している場合にはこれを促進してDA神経伝達を正常な状態へ安定化させる働き(dopamine system stabilizer、ドパミンシステムスタビライザー)を有している。この働きにより、副作用を発現することなく、DA神経伝達異常(亢進及び低下)に基づく症状に対して、優れた臨床改善作用、例えば、陽性及び陰性症状改善作用、認知障害改善作用、うつ症状改善作用等を発現する(融道男:精神医学,第46巻,第855〜864頁(2004)、菊地哲朗及び廣瀬毅:脳の科学,第25巻,第579〜583頁(2004)及びHarrison, T. S. and Perry, C. M.: Drugs 64: 1715-1736, 2004 参照)。
5−HT2A受容体アンタゴニスト作用は、錐体外路系副作用を軽減すると共に、優れた臨床効果を発現し、例えば、陰性症状改善、認知障害改善、うつ症状改善、不眠改善等に有効である(石郷岡純及び稲田健:臨床精神薬理,第4巻,第1653〜1664頁(2001)、村崎光邦:臨床精神薬理,第1巻,第5〜22頁(1998)、Pullar, I.A. et al., : Eur. J. Pharmacol., 407:_39-46, 2000及びMeltzer, H. Y. et al.: Prog. Neuro-psychopharmacol. Biol. Psychiatry 27: 1159-1172, 2003 参照)。
セロトニン取り込み阻害作用(あるいはセロトニン再取り込み阻害作用)は、例えば、うつ症状の改善に有効である(村崎光邦:臨床精神薬理,第1巻,第5〜22頁(1998)参照)。
本発明の化合物は、これら3つの作用が全て優れているか、又はこれら作用のうち1つ又は2つが顕著に優れている。
また、本発明の化合物のうちのあるものは、上記作用に加えて、α1受容体アンタゴニスト作用を有している。α1受容体アンタゴニスト作用は、統合失調症の陽性症状の改善に有効である(Svensson, T. H.: Prog. Neuro-psychopharmacol. Biol. Psychiatry 27:1145-1158, 2003 参照)。
そのため、本発明の化合物は、統合失調症及び他の中枢神経疾患に対して広い治療スペクトラムを有し、優れた臨床効果を備えている。
従って、本発明の化合物は、統合失調症、治療抵抗性、難治性又は慢性統合失調症、失調感情障害、精神病性障害、気分障害、双極性障害(例えば、双極性I型障害及び双極性II型障害)、うつ病、内因性うつ病、大うつ病、メランコリー及び治療抵抗性うつ病、気分変調性障害、気分循環性障害、不安障害(例えば、パニック発作、パニック障害、広場恐怖、社会恐怖、強迫性障害、外傷後ストレス障害、全般性不安障害、急性ストレス障害等)、身体表現性障害(例えば、ヒステリー、身体化障害、転換性障害、疼痛性障害、心気症等)、虚偽性障害、解離性障害、性障害(例えば、性機能不全、性的欲求障害、性的興奮障害、勃起障害等)、摂食障害(例えば、神経性無食欲症、神経性大食症等)、睡眠障害、適応障害、物質関連障害(例えば、アルコール乱用、中毒及び薬物耽溺、覚醒剤中毒、麻薬中毒等)、無快感症(快感消失症、anhedonia、例えば医原性無快感症、心理的、精神的な原因での無快感症、鬱病に伴う無快感症、統合失調症に伴う無快感症等)、せん妄、認知障害、アルツハイマー病、パーキンソン病、その他の神経変性疾患に伴う認知障害、アルツハイマー病、パーキンソン病及び関連障害の神経変性疾患に起因した認知障害、統合失調症の認知障害、治療抵抗性、難治性又は慢性統合失調症等に起因する認知障害、嘔吐、乗物酔い、肥満、偏頭痛、疼痛、精神遅滞、自閉性障害(自閉症)、トウレット障害、チック障害、注意欠陥多動性障害、行為障害、ダウン症候群等、中枢神経系の種々の障害の改善に極めて有効である。
更に、本発明の化合物は、副作用が殆どなく、忍容性及び安全性の点において優れている。
以下に、参考例、実施例及び薬理試験例を掲げて、本発明をより一層明らかにする。
参考例1
1−(ベンゾ[b]チオフェン−4−イル)−1,4−ジアゼパン 二塩酸塩の合成
Figure 2014162781
ホモピペラジン(5.64g)、4−ブロモベンゾチオフェン(2.00g)、Pd3(dba)3(43mg)、(R)−(+)−BINAP(88mg)及びナトリウム t−ブトキシド(1.26g)のトルエン(30mL)混合物をアルゴン雰囲気下、還流温度にて1時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去した。残渣にエタノール(30mL)、濃塩酸(1.54mL)を加え攪拌し結晶を析出させた後、約15mLまで濃縮した。固体をろ取した後エタノール(1mL)で洗浄、乾燥し微黄色固体として2.14gの標題化合物を得た。
実施例1
7−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ブトキシ]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン 二塩酸塩の合成
Figure 2014162781
7−(4−ブロモ-ブトキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(0.21g)、1−ベンゾチオフェン−1,4−ジアゼパン塩酸塩(0.21g)、炭酸カリウム(0.32g)及びヨウ化ナトリウム(0.12g)のジメチルホルムアミド(2mL)混合物を、80℃下1時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、水洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1→10:1)により精製して、7−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ブトキシ]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンを得た。得られた前記化合物に、0.5N塩酸エタノール溶液(2.8mL)を加えた後、溶媒を減圧下に留去した。残渣にアセトニトリル(3mL)を加え、結晶化させ、析出晶をろ取し、微桃色固体として0.21gの標題化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δppm : 1.7-1.85 (2H, m), 1.85-2.0 (2H, m), 2.15-2.3 (1H, m), 2.3-2.5 (3H, m), 2.78 (2H, t, J = 7.5 Hz), 3.1-3.3 (2H, m), 3.3-3.55 (4H, m), 3.55-3.85 (4H, m), 3.94 (2H, t, J = 6 Hz), 5.23 (1H, br), 6.4-6.6 (2H, m), 6.97 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.05 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.28 (1H, dd, J = 8, 8 Hz), 7.48 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.62 (1H, d, J = 8 Hz), 7.72 (1H, d, J = 5.5 Hz), 10.04 (1H, s), 11.09 (1H, br).
実施例2
7−[4−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)ブトキシ]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン シュウ酸塩
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δppm : 1.70-1.90 (4H, m), 2.41 (2H, t, J=7.5 Hz), 2.78 (2H, t, J = 7.5 Hz), 3.00-4.50 (12H, m), 6.45 (1H, d, J = 2.3 Hz), 6.51 (1H, dd, J = 2.3, 8.2 Hz), 7.05 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.29 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.35 (1H, dd, J = 7.8, 7.8 Hz), 7.51 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.75-7.85 (2H, m), 10.01 (1H, s).
実施例3
7−[4−(1−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4,6,7−テトラヒドロ−1,2,5−トリアゼピン−5−イル)ブトキシ]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン シュウ酸塩
Figure 2014162781
7−(4−クロロブトキシ)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オンとtert−ブチル 2−(ベンゾ[b]チオフェン−4−イル)−1,2,5−トリアゼパン−1−カルボキシレートを用いて、公知の方法により標題の化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δppm : 1.60-1.80 (4H, m), 2.41 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.78 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.80-2.90 (2H, m), 2.90-4.20 (8H, m), 6.44 (1H, s), 6.50 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.00-7.10 (2H, m), 7.33 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.45 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.49 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.70-7.80 (2H, m), 10.00 (1H, s).
実施例4
7−[4−(1−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−2−メチル−1,2,5−トリアゼパン−5−イル)ブトキシ]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン シュウ酸塩
Figure 2014162781
実施例3と同じ原料を用いて、公知の方法により標題の化合物を得た。

1H-NMR (DMSO-d6) δppm : 1.65-1.80 (4H, m), 2.40 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.52 (3H, s), 2.77 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.85-3.95 (12H, m), 6.41 (1H, d, J = 2.5 Hz), 6.47 (1H, dd, J = 2.5, 8.0 Hz), 6.70 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.03 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.19 (1H, t, J = 8.0 Hz), 7.39 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.51 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.93 (1H, d, J = 5.5 Hz), 10.00 (1H, s).
実施例5
7−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ブトキシ]−1H−キノリン−2−オン フマル酸塩
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δppm : 1.6-1.9 (4H, m), 1.95-2.15 (2H, m), 2.75 (2H, t, J = 7 Hz), 2.85-3.2 (4H, m), 3.35-3.6 (4H, m), 4.05 (2H, t, J = 6 Hz), 6.30 (1H, d, J = 9.5 Hz), 6.58 (2H, s), 6.75-6.9 (3H, m), 7.21 (1H, dd, J = 8, 8 Hz), 7.43 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.50 (1H, d, J = 8 Hz), 7.55 (1H, d, J = 9.5 Hz), 7.64 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.80 (1H, d, J = 9.5 Hz), 11.60 (1H, bs).
実施例6
7−[4−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)ブトキシ]−1H−キノリン−2−オン
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3) δppm : 1.75-1.83 (2H, m), 1.85-2.00 (2H, m), 2.80-3.60 (8H, m), 4.04 (2H, t, J = 5.8 Hz), 4.13 (2H, t, J = 6.5 Hz), 6.52 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.77 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.82 (1H, dd, J = 2.2, 8.8 Hz), 7.25-7.50 (5H, m), 7.60 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.71 (1H, d, J = 9.5 Hz), 11.09 (1H, s).
実施例7
7−[4−(1−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4,6,7−テトラヒドロ−1,2,5−トリアゼピン−5−イル)ブトキシ]−1H−キノリン−2−オン シュウ酸塩
Figure 2014162781
実施例3と同じ原料を用いて、公知の方法により、標題の化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δppm : 1.50-1.90 (4H, m), 2.70-3.90 (8H, m), 4.06 (2H, t, J = 6.0 Hz), 6.30 (1H, d, J = 9.5Hz), 6.75-6.83 (2H, m), 7.05-7.10 (1H, m), 7.30-7.35 (1H, m), 7.45 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.49 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.56 (1H, d, J = 9.0Hz), 7.70-7.76 (2H, m), 7.80 (1H, d, J = 9.5 Hz), 11.60 (1H, s).
実施例8
7−[4−(1−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−2−メチル−1,2,5−トリアゼパン−5−イル)ブトキシ]−1H−キノリン−2−オン シュウ酸塩
Figure 2014162781
実施例3と同じ原料を用いて、公知の方法により、標題の化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δppm : 1.70-1.85 (4H, m), 2.53 (3H, s), 3.05-3.45 (8H, m), 3.85-4.10 (4H, m), 6.30 (1H, d, J = 9.5 Hz), 6.71 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.75-6.82 (2H, m), 7.19 (1H, t, J = 8.0 Hz), 7.40 (1H, t, J = 8.0 Hz), 7.52 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.55 (1H, d, J = 9.5 Hz), 7.80 (1H, d, J = 9.5 Hz), 7.93 (1H, d, J = 5.5 Hz), 11.61 (1H, s).
実施例9
7−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン フマル酸塩
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δppm : 1.8-2.1 (4H, m), 2.41 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.6-5.0 (16H, m), 6.35-6.55 (2H, m), 6.59 (2H, s), 6.84 (1H, d, J = 8 Hz), 7.04 (1H, d, J = 8 Hz), 7.22 (1H, dd, J = 8, 8 Hz), 7.44 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.49 (1H, d, J = 8 Hz), 7.63 (1H, d, J = 5.5 Hz), 9.99 (1H, s).
実施例10
7−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3) δppm: 1.92-2.08 (4H, m), 2.61 (2H, t, J = 7.8 Hz), 2.73 (2H, t, J = 7.1 Hz), 2.82-2.96 (6H, m), 3.46-3.56 (4H, m), 4.01 (2H, t, J = 6.3 Hz), 6.31 (1H, d, J = 2.3 Hz), 6.54 (1H, dd, J = 2.4, 8.3 Hz), 6.84 (1H, d, J = 7.7 Hz), 7.04 (1H, t, J = 7.3 Hz), 7.22 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.33 (1H, d, J = 5.6 Hz), 7.42-7.48 (2H, m), 7.80 (1H, brs).
実施例11
7−[3−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3) δppm : 2.00-2.07 (2H, m), 2.55-2.65 (2H, m), 2.88-3.00 (4H, m), 3.05-3.16 (4H, m), 3.40-3.50 (2H, m), 4.00-4.15 (4H, m), 6.30-6.35 (1H, m), 6.50-6.60 (1H, m), 7.06 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.25-7.35 (1H, m), 7.35-7.45 (3H, m), 7.61 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.65 (1H, s).
実施例12
7−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)プロポキシ]−1H−キノリン−2−オン
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3) δppm: 2.06-2.22 (4H, m), 2.89 (2H, t, J = 6.9 Hz), 2.96-3.14 (4H, m), 3.50 (2H, t, J = 5.9 Hz), 3.54-3.64 (2H, m), 4.16 (2H, t, J = 6.1 Hz), 6.53 (1H, d, J = 9.3 Hz), 6.80 (1H, dd, J = 2.2, 8.6 Hz), 6.83-6.90 (2H, m), 7.22 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.35 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.40-7.50 (3H, m), 7.71 (1H, d, J = 9.4 Hz), 12.22 (1H, brs).
実施例13
7−[3−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)プロポキシ]−1H−キノリン−2−オン
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3) δppm : 2.00-2.15 (2H, m), 2.95-3.20 (6H, m), 3.40-3.50 (2H, m), 4.00-4.10 (2H, m), 4.15-4.25 (2H, m), 6.54 (1H, d, J = 9.0 Hz), 6.80-6.87 (2H, m), 7.28-7.35 (1H, m), 7.35-7.45 (3H, m), 7.46 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.61 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.72 (1H, d, J = 9.0 Hz), 11.27 (1H, s).
実施例14
7−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ペンチルオキシ]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン フマル酸塩
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δppm : 1.36-1.48 (2H, m), 1.52-1.62 (2H, m), 1.66-1.76 (2H, m), 1.96-2.06 (2H, m), 2.41 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.67 (2H, t, J = 7.3 Hz), 2.77 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.92 (2H, t, J = 5.0 Hz), 2.98-3.04 (2H, m), 3.20-3.70 (4H, m), 3.90 (2H, t, J = 6.3 Hz), 6.43 (1H, d, J = 2.4 Hz), 6.48 (1H, dd, J = 2.4, 8.2 Hz), 6.57 (2H, s), 6.84 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.03 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.22 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.44 (1H, d, J = 5.6 Hz), 7.49 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.63 (1H, d, J = 5.6 Hz), 9.97 (1H, brs).
実施例15
7−[5−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)ペンチルオキシ]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3) δppm : 1.45-1.75 (4H, m), 1.80-1.90 (2H, m), 2.62 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.79 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.90 (2H, t, J = 7.5 Hz), 3.00-3.08 (2H, m), 3.09-3.13 (2H, m), 3.42-3.49 (2H, m), 3.90-3.98 (2H, m), 4.00-4.05 (2H, m), 6.28 (1H, d, J = 2.3 Hz), 6.53 (1H, dd, J = 2.3, 8.0 Hz), 7.05 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.25-7.35 (1H, m), 7.35-7.45 (4H, m), 7.60 (1H, d, J = 8.0 Hz).
実施例16
7−[4−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)ブトキシ]−3−メチル−1H−キノリン−2−オン
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3) δppm : 1.70-1.85 (2H, m), 1.85-2.00 (2H, m), 2.23 (3H, s), 2.80-2.90 (2H, m), 3.05-3.20 (4H, m), 3.40-3.50 (2H, m), 4.00-4.15 (4H, m), 6.88 (1H, d, J = 2.0 Hz), 6.79 (1H, dd, J = 2.0, 8.5 Hz), 7.25-7.45 (5H, m), 7.50-7.59 (1H, m), 7.60 (1H, d, J = 8.0 Hz), 9.99 (1H, s).
実施例17
7−[4−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)ブトキシ]−4−メチル−1H−キノリン−2−オン
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3) δppm : 1.70-1.85 (2H, m), 1.85-2.00 (2H, m), 2.45 (3H, s), 2.80-2.90 (2H, m), 3.05-3.20 (4H, m), 3.40-3.50 (2H, m), 4.00-4.15 (4H, m), 6.35-6.45 (1H, m), 6.75-6.80 (1H, m), 6.83 (1H, dd, J = 2.5, 9.0 Hz), 7.28-7.45 (4H, m), 7.57 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.60 (1H, d, J = 8.0 Hz), 11.31 (1H, s).
実施例18
6−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)プロポキシ]−1H−キノリン−2−オン
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3) δppm: 1.90-2.10 (4H, m), 2.60-3.00 (6H, m), 3.40-3.60 (4H, m), 4.08 (2H, t, J = 6.3 Hz), 6.70 (1H, d, J = 9.6 Hz), 6.82 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.99 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.10-7.50 (6H, m), 7.72 (1H, d, J = 9.6 Hz), 12.00-12.20 (1H, brs).
実施例19
6−[3−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)プロポキシ]−1H−キノリン−2−オン
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3) δppm : 2.00-2.15 (2H, m), 2.90-3.05 (2H, m), 3.05-3.12 (2H, m), 3.12-3.20 (2H, m), 3.40-3.50 (2H, m), 4.00-4.10 (2H, m), 4.10-4.15 (2H, m), 6.71 (1H, t, J = 9.5 Hz), 7.04 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.18 (1H, dd, J = 2.7, 8.8 Hz), 7.25-7.50 (5H, m), 7.61 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.75 (1H, d, J = 9.5 Hz), 11.47 (1H, s).
実施例20
6−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ブトキシ]−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン 二塩酸塩
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δppm : 1.7-1.85 (2H, m), 1.85-2.0 (2H, m), 2.15-2.3 (1H, m), 2.3-2.4 (1H, m), 3.15-3.3 (2H, m), 3.3-3.55 (4H, m), 3.55-3.85 (4H, m), 3.92 (2H, t, J = 6 Hz), 4.49 (2H, s), 5.12 (1H, br), 6.45-6.6 (2H, m), 6.86 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.97 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.28 (1H, dd, J = 8, 8 Hz), 7.49 (1H ,d, J = 5.5 Hz), 7.62 (1H, d, J = 8 Hz), 7.72 (1H, d, J = 5.5 Hz), 10.72 (1H, s), 11.09 (1H, br).
実施例21
6−[4−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)ブトキシ]−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン シュウ酸塩
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR ( DMSO-d6 ) δppm : 1.10-1.90 (4H, m), 3.00-4.20 (12H, m), 4.49 (2H, s), 6.48 (1H, d, J = 2.7 Hz), 6.51 (1H, dd, J = 2.7, 8.7 Hz), 6.87 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.20-7.40 (2H, m), 7.51 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.75-7.80 (2H, m), 10.07 (1H, s).
実施例22
6−[3−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)プロポキシ]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3) δppm : 2.00-2.10 (2H, m), 2.90-3.00 (2H, m), 3.05-3.10 (2H, m), 3.11-3.20 (2H, m), 3.40-3.50 (4H, m), 4.00-4.10 (4H, m), 6.51 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.56 (1H, dd, J = 2.2, 8.3 Hz), 7.10 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.28-7.45 (4H, m), 7.60 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.30 (1H, s).
実施例23
6−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ブトキシ]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン 塩酸塩
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δppm : 1.70-2.00 (4H, m), 2.10-2.40 (2H, m), 3.15-3.30 (2H, m), 3.30-3.90 (10H, m), 3.97 (2H, t, J = 6.0 Hz), 6.41 (1H, d, J = 2.4 Hz), 6.49 (1H, dd, J = 2.4, 8.1 Hz), 6.93 (1H, d, J = 7.5 Hz ), 7.08 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.27 (1H, t, J = 8.1 Hz), 7.45 (1H, d, J = 5.7 Hz), 7.60 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.70 (1H, d, J = 5.7 Hz), 10.38 (1H, s), 10.78 (1H, brs).
実施例24
6−[4−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)ブトキシ]−1,3−ジヒドロ-インドール−2−オン
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3) δppm : 1.70-1.80 (2H, m), 1.80-1.90 (2H, m), 2.80-2.85 (2H, m), 3.00-3.15 (4H, m), 3.40-3.50 (4H, m), 3.95-4.10 (4H, m), 6.52 (1H, d, J = 2.3 Hz), 6.54 (1H, dd, J = 2.3, 8.0 Hz), 7.09 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.28-7.45 (4H, m), 7.60 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.10 (1H, s).
実施例25
7−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ブチル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン シュウ酸塩
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δppm : 1.50-1.75 (4H, m), 2.05-2.20 (2H, m), 2.35-2.60 (6H, m), 2.80 (2H, t, J = 7.2 Hz), 3.10-3.20 (2H, m), 3.20-3.80 (6H, m), 6.67 (1H, s), 6.75 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.90 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.06 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.25 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.42 (1H, d, J = 5.1 Hz), 7.57 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.69 (1H, d, J = 5.4 Hz), 10.01 (1H, s).
実施例26
7−[4−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)ブチル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン シュウ酸塩
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δppm : 1.50-1.75 (4H, m), 2.30-2.45 (2H, m), 2.56 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.82 (2H, t, J=7.5 Hz), 3.10-3.25 (2H, m), 3.30-3.60 (6H, m), 4.10-4.15 (2H, m), 6.70 (1H, d, J = 1.0 Hz), 6.78 (1H, dd, J = 1.0, 7.5 Hz), 7.08 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.20-7.40 (2H, m), 7.51 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.75-7.80 (2H, m), 10.04 (1H, s).
実施例27
7−[5−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)ペンチル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン シュウ酸塩
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR ( DMSO-d6 ) δppm : 1.30-1.40 (2H, m), 1.55-1.65 (2H, m), 1.65-1.75 (2H, m), 2.40-2.45 (2H, m), 2.45-2.60 (2H, m), 2.80-2.85 (2H, m), 3.05-3.20 (2H, m), 3.40-3.60 (6H, m), 4.10-4.20 (2H, m), 6.68 (1H, d, J = 1.5 Hz), 6.76 (1H, dd, J = 1.5, 7.5 Hz), 7.06 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.20-7.40 (2H, m), 7.52 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.75-7.80 (2H, m), 10.00 (1H, s).
実施例28
7−[4−(2−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,2,5−オキサジアゼパン−5−イル)−1−ヒドロキシ−ブチル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン シュウ酸塩
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR ( DMSO-d6 ) δppm : 1.60-1.85 (4H, m), 2.35-2.50 (2H, m), 2.80-2.90 (2H, m), 3.00-4.40 (11H, m), 4.51 (1H, t, J = 5.8 Hz), 6.80-6.90 (2H, m), 7.11 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.28-7.40 (2H, m), 7.51 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.75-7.80 (2H, m), 10.08 (1H, s).
実施例29
7−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ブトキシ]−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3) δppm: 1.29 (6H, s), 1.60-1.76 (2H, m), 1.76-1.90 (2H, m), 2.00-2.10 (2H, m), 2.44-2.56 (2H, br), 2.63 (2H, t, J = 7.3 Hz), 2.82-2.88 (2H, m), 2.88-2.96 (2H, m), 3.46-3.56 (4H, m), 3.97 (2H, t, J = 6.3 Hz), 6.32 (1H, d, J = 2.4 Hz), 6.58 (1H, dd, J = 2.4, 8.5 Hz), 6.84 (1H, d, J = 7.7 Hz), 7.16 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.22 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.33 (1H, d, J = 5.6 Hz), 7.42-7.48 (2H, m), 8.01 (1H, brs).
実施例30
7−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ブトキシ]−1H−キノリン−2−オン
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3) δppm: 1.68-1.80 (2H, m), 1.82-1.92 (2H, m), 2.00-2.10 (2H, m), 2.63 (2H, t, J = 7.3 Hz), 2.85 (2H, t, J = 5.6 Hz), 2.88-2.96 (2H, m), 3.46-3.58 (4H, m), 4.10 (2H, t, J = 6.2 Hz), 6.54 (1H, d, J = 9.4 Hz), 6.78-6.86 (3H, m), 7.21 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.32 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.40-7.48 (3H, m), 7.71 (1H, d, J = 9.4 Hz), 12.40 (1H, brs).
実施例31
7−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ペンチル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン 塩酸塩
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δppm : 1.3-1.4 (2H, m), 1.55-1.65 (2H, m), 1.7-1.85 (2H, m), 2.42 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.5-2.6 (2H, m), 2.82 (2H, t, J = 7.5Hz), 3.1-3.4 (6H, m), 3.5-3.65 (4H, m), 6.70 (1H, bs), 6.77 (1H, dd, J = 1.5-7.5 Hz), 6.97 (1H, d, J = 7.5Hz), 7.07 (1H, d, J = 7.5Hz), 7.32 (1H, dd, J = 8, 8 Hz), 7.48 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.70 ( 1H, d, J = 8 Hz), 7.77 (1H, d, J = 5.5 Hz), 10.02 (1H, bs), 10.69 (1H, br).
実施例32
7−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−1,4−ジヒドロ-ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2−オン
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3) δppm: 1.50-1.75 (4H, m), 2.46 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.63 (2H, t, J = 7.3 Hz), 2.65-2.80 (4H, m), 3.10-3.25 (4H, m), 5.29 (2H, s), 6.65 (1H, s), 6.85-6.92 (2H, m), 7.02 (1H, d, J = 7.7 Hz), 7.23-7.31 (1H, m), 7.35-7.43 (2H, m), 7.55 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.94 (1H, bs).
実施例33
6−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ペンチル]−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン 塩酸塩
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δppm: 1.33 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.50-1.75 (2H, m), 1.90-2.01 (1H, m), 2.46-2.59 (2H, m), 3.15-3.55 (10H, m), 4.52 (2H, s), 6.74 (1H, d, J = 1.7 Hz), 6.78 (1H, dd, J = 1.7, 8.2 Hz), 6.87 (1H, d, J = 8.1 Hz), 6.95 (1H, d, J = 7.7 Hz), 7.31 (1H, t, J = 7.6 Hz), 7.53 (1H, d, J = 5.6 Hz), 7.69 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.75 (1H, d, J = 5.5 Hz), 10.39 (1H, bs), 10.70 (1H, bs).
実施例34
6−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン 塩酸塩
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δppm: 1.50-1.75 (4H, m), 2.50-2.59 (2H, m), 3.10-3.35 (6H, m), 3.48-3.61 (4H, m), 4.52 (2H, s), 6.73 (1H, d, J = 1.8 Hz), 6.77 (1H, dd, J = 1.9, 8.1 Hz), 6.86 (1H, d, J = 8.1 Hz), 6.96 (1H, d, J = 7.7 Hz), 7.31 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.47 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.69 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.75 (1H, d, J = 5.5 Hz), 10.25 (1H, bs), 10.68 (1H, bs).
実施例35
6−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ペンチル]−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3) δppm: 1.26-1.40 (2H, m), 1.53-1.65 (4H, m), 2.44 (2H, t, J = 7.6 Hz), 2.56 (2H, t, J = 7.7 Hz), 2.60-2.80 (4H, m), 3.10-3.25 (4H, m), 4.59 (2H, s), 6.61 (1H, d, J = 1.7 Hz), 6.65-6.82 (1H, m), 6.85-6.95 (2H, m), 7.23-7.31 (1H, m), 7.35-7.43 (2H, m), 7.54 (1H, d, J = 8.1 Hz), 8.20 (1H, bs).
実施例36
7−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)プロピオニル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3) δppm: 2.60-2.70 (2H, m), 2.72-2.85 (4H, m), 2.90-3.00 (2H, m), 3.02-3.10 (2H, m), 3.15-3.30 (6H, m), 6.90 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.25-7.30 (2H, m), 7.37 (1H, d, J=1.5 Hz), 7.37-7.45 (2H, m), 7.56 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.62 (1H, dd, J=1.5, 7.8 Hz), 7.73 (1H, s).
実施例37
7−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)−1−ヒドロキシプロピル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3) δppm: 1.85-1.95 (2H, m), 2.60-3.00 (10H, m), 3.10-3.40 (4H, m), 4.94 (1H, t, J=5.8 Hz), 6.80-6.86 (2H, m), 6.90 (1H, d, J=7.8 Hz), 6.99 (1H, dd, J = 1.3, 7.8 Hz), 7.14 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.25-7.35 (1H, m), 7.35-7.45 (2H, m), 7.57 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.72 (1H, s).
実施例38
7−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ペンタノイル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3) δppm: 1.50-1.70 (2H, m), 1.75-1.85 (2H, m), 2.45-2.55 (2H, m), 2.60-2.75 (6H, m), 2.95-3.05 (4H, m), 3.10-3.25 (4H, m), 6.67 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.25-7.30 (2H, m), 7.35 (1H, d, J = 1.3 Hz), 7.35-7.45 (2H, m), 7.55 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.60 (1H, dd, J = 1.3, 7.8 Hz), 7.73 (1H, s).
実施例39
7−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)−1−ヒドロキシペンチル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (CDCl3) δppm: 1.40-1.65 (4H, m), 1.70-1.85 (2H, m), 2.45-2.50 (2H, m), 2.60-2.80 (6H, m), 2.80-3.00 (3H, m), 3.20-3.35 (4H, m), 4.67 (1H, t, J = 7.8 Hz), 6.76 (1H, d, J = 1.3 Hz), 6.90 (1H, d, J = 7.8 Hz), 6.97 (1H, dd, J = 1.3, 7.8 Hz), 7.14 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.25-7.30 (1H, m), 7.35-7.45 (2H, m), 7.50-7.60 (2H, m).
実施例40
7−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)プロピル]−6−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン 二塩酸塩
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δppm: 1.90-2.05 (2H, m), 2.30-2.45 (2H, m), 2.60-2.80 (2H, m), 3.10-3.40 (6H, m), 3.40-4.00 (6H, m), 6.61 (2H, d, J = 12 Hz), 6.94 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.30 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.47 (1H, d, J = 5.7 Hz), 7.68 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.75 (1H, d, J = 5.4 Hz), 9.80 (1H, s), 10.85 (1H, brs).
実施例41
7−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−6−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δppm: 1.40-1.60 (4H, m), 2.30-2.50 (6H, m), 2.50-2.60 (4H, m), 2.65-2.75 (2H, m), 2.90-3.20 (4H, m), 6.56 (2H, s), 6.87 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.25 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.37 (1H, dd, J = 0.6, 5.7 Hz), 7.59 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.66 (1H, d, J = 5.4 Hz), 8.83 (1H, brs), 9.68 (1H, s).
実施例42
7−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ペンチル]−6−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
Figure 2014162781
対応する原料を用いて、実施例1の方法に準じて、標題の化合物を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δppm: 1.20-1.70 (6H, m), 2.30-2.60 (6H, m), 2.60-2.80 (4H, m), 3.10-3.40 (6H, m), 6.57 (1H, d, J = 6.2 Hz), 6.92 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.29 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.43 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.65 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.72 (1H, d, J = 5.5 Hz), 8.89 (1H, s), 9.73 (1H, s).
薬理試験1
1)ドパミンD 2 受容体結合実験
Kohlerらの方法(Kohler C, Hall H, Ogren SO and Gawell L. Specific in vitro and in vivo binding of 3H-raclopride. A potent substituted benzamide drug with high affinity for dopamine D-2 receptors in the rat brain. Biochem. Pharmacol., 1985; 34: 2251-2259)に従って、実験を行う。
ウイスター系雄性ラットを断頭し、脳をすみやかに取り出し、線条体を摘出する。組織重量の50倍量の50mMトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(トリス)−塩酸緩衝液(pH:7.4)中で高速回転刃によるホモジナイザーを用いてホモジナイズし、4℃、48,000×gで10分間遠心する。得られた沈渣を再度組織重量の50倍量の上記緩衝液で懸濁し、37℃で10分間インキュベーションした後、上記条件で遠心する。得られた沈渣を組織重量の25倍量の50mMトリス−塩酸緩衝液(120mM NaCl、5mM KCl、2mM CaCl2、1mM MgCl2含有、pH:7.4)で懸濁し、これらを膜標本として結合実験に用いるまで−85℃で凍結保存する。
結合実験は、膜標本40μl、[3H]−ラクロプライド20μl(最終濃度1−2nM)、被験薬物20μl及び50mMトリス−塩酸緩衝液(120mM NaCl、5mM KCl、2mM CaCl2、1mM MgCl2含有、pH:7.4)で全容量200μlにして行う(最終ジメチルスルホキシド濃度1%)。反応は室温で1時間行い、セルハーベスターを用い、グラスファイバー製フィルタープレートに吸引ろ過することにより終了する。グラスファイバー製フィルタープレートを50mMトリス−塩酸緩衝液(pH:7.4)で洗浄した後、乾燥後、マイクロプレート液体シンチレーションカクテルを加えて、マイクロプレートシンチレーションカウンターで放射活性を測定する。10μM(+)−塩酸ブタクラモール存在下での放射活性を非特異結合とする。
IC50値は、濃度依存性反応から非線形解析プログラムを用いて算出する。Ki値は、Cheng-Prussoff 式を用いてIC50値から算出する。
上記試験において、試験化合物のドパミンD2受容体結合活性が確認できる。
2)セロトニン5−HT 2A 受容体結合実験
Leysen JEらの方法(Leysen JE, Niemegeers CJE, Van Nueten JM, and Laduron PM. [3H]Ketanserin (R 41 468), a selective 3H-ligand for serotonin 2 receptor binding sites. Mol. Pharmacol., 1982; 21: 301-314)に従って、実験を行う。
ウイスター系雄性ラットを断頭し、脳をすみやかに取り出し、前頭皮質を摘出する。組織重量の10倍量の0.25Mショ糖中でテフロン(登録商標)ガラスホモジナイザーを用いてホモジナイズし、4℃、1,000×gで10分間遠心する。得られた上清を別の遠心管に移し、沈渣を組織重量の5倍量の0.25Mショ糖で懸濁し、上記条件で遠心する。得られた上清を先に得られた上清と合わせ50mMトリス−塩酸緩衝液(pH:7.4)で組織重量の40倍量に調製し、4℃、35,000×gで10分間遠心する。得られた沈渣を再度組織重量の40倍量の上記緩衝液で懸濁し、上記条件で遠心する。得られた沈渣を組織重量の20倍量の上記緩衝液で懸濁し、これらを膜標本として結合実験に用いるまで−85℃で凍結保存する。
結合実験は、膜標本40μl、[3H]−ケタンセリン20μl(最終濃度1−3nM)、被験薬物20μl及び50mMトリス−塩酸緩衝液(pH:7.4)で全容量200μlにして行う(最終ジメチルスルホキシド濃度1%)。反応は37℃で20分間行い、セルハーベスターを用い、グラスファイバー製フィルタープレートに吸引ろ過することにより終了する。
グラスファイバー製フィルタープレートを50mMトリス−HCl緩衝液(pH:7.4)で洗浄した後、乾燥後、マイクロプレート液体シンチレーションカクテルを加えて、マイクロプレートシンチレーションカウンターで放射活性を測定する。10μMスピペロン存在下での放射活性を非特異結合とする。
IC50値は、濃度依存性反応から非線形解析プログラムを用いて算出した。Ki値は、Cheng-Prussoff 式を用いてIC50値から算出する。
上記試験において、試験化合物のセロトニン5−HT2A受容体結合活性が確認できる。
3)アドレナリンα 1 受容体結合実験
Grob Gらの方法(Grob G, Hanft G, and Kolassa N. Urapidil and some analogues with hypotensive properties show high affinities for 5-hydroxytryptamine (5-HT) binding sites of the 5-HT1A subtype and for a1-adrenoceptor binding sites. Naunyn-Schmiedeberg's Arch Pharmacol, 1987; 336: 597-601)に従って、実験を行う。
ウイスター系雄性ラットを断頭し、脳をすみやかに取り出し、大脳皮質を摘出する。組織重量の20倍量の50mMトリス−塩酸緩衝液(100mM NaCl、2mM エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム含有、pH:7.4)中で高速回転刃によるホモジナイザーを用いてホモジナイズし、4℃、80,000×gで20分間遠心する。得られた沈渣を組織重量の20倍量の上記緩衝液で懸濁し、37℃で10分間インキュベーションした後、上記条件で遠心する。得られた沈渣を再度組織重量の20倍量の上記緩衝液で懸濁し、上記条件で遠心する。得られた沈渣を組織重量の20倍量の50mMトリス−塩酸緩衝液(1mM エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム含有、pH:7.4)で懸濁し、これらを膜標本として結合実験に用いるまで−85℃で凍結保存する。
結合実験は、膜標本40μl、[3H]−プラゾシン20μl(最終濃度0.2−0.5nM)、被験薬物20μl及び50mMトリス−塩酸緩衝液(1mM EDTA含有、pH:7.4)で全容量200μlにして行う(最終ジメチルスルホキシド濃度1%)。反応は30℃で45分間行い、セルハーベスターを用い、グラスファイバー製フィルタープレートに吸引ろ過することにより終了する。
グラスファイバー製フィルタープレートを50mMトリス−塩酸緩衝液(pH:7.4)で洗浄した後、乾燥後、マイクロプレート液体シンチレーションカクテルを加えて、マイクロプレートシンチレーションカウンターで放射活性を測定する。10μM塩酸フェントールアミン存在下での放射活性を非特異結合とする。
IC50値は、濃度依存性反応から非線形解析プログラムを用いて算出する。Ki値は、Cheng-Prussoff 式を用いてIC50値から算出する。
上記試験において、試験化合物のアドレナリンα1受容体結合が確認できる。
薬理試験2
ドパミンD 2 受容体発現細胞を用いたドパミンD 2 受容体に対する部分作動性(パーシャルアゴニスト性)
フォルスコリン刺激して環状アデノシン3’,5’−一リン酸(サイクリックAMP)産生を誘導したドパミンD2受容体発現細胞において、測定化合物のサイクリックAMP産生抑制作用を定量することによって、ドパミンD2受容体に対するパーシャルアゴニスト性を評価する。
ヒト型ドパミンD2受容体発現チャイニーズハムスター卵巣/DHFR(−)細胞を培地(イスコブ修飾ダルベッコ培地(IMDM培地),10%牛胎仔血清,50I.U./ml ペニシリン,50μg/ml ストレプトマイシン,200μg/ml ジェネティシン,0.1mM ヒポキサンチンナトリウム,16μM チミジン)中、37℃、5%炭酸ガス条件で培養する。ポリ−L−リジン塗布された96穴マイクロプレートに104細胞/ウェルの細胞を播き、2日間同条件下で培養する。各ウェルを洗浄液100μl(IMDM培地,0.1mMヒポキサンチンナトリウム,16μMチミジン)で洗浄し、試験化合物3μMを溶解した試験化合物添加培地50μl(IMDM培地,0.1%アスコルビン酸ナトリウム,0.1mMヒポキサンチンナトリウム,16μMチミジン)に置換する。37℃、5%炭酸ガス条件で20分静置した後、同試験化合物3μMを溶解した試験化合物添加フォルスコリン刺激培地100μl(IMDM培地,0.1%アスコルビン酸ナトリウム,0.1mMヒポキサンチンナトリウム,16μMチミジン,10μMフォルスコリン,500μM3−イソブチル−1−メチルキサンチン)に置換し、37℃、5%炭酸ガス条件で10分間静置する。培地を除去後、リシス(Lysis)1B水溶液200μl(アマシャムバイオサイエンス サイクリックAMP バイオトラック エンザイムイムノアッセイシステム添付試薬)を分注し、約10分間振とうする。各ウェル中の水溶液を測定サンプルとする。4倍希釈した測定サンプルを上記エンザイムイムノアッセイシステムを用いてサイクリックAMP量の測定を行う。試験化合物を加えていないウェルのサイクリックAMP量を100%として各試験化合物の抑制率を計算する。この実験系において、対照薬としてドパミンを用い、最大活性とする。
上記試験において、試験化合物のドパミンD2受容体に対するパーシャルアゴニスト性を確認できる。
試験化合物がドパミンD2受容体に対するパーシャルアゴニスト性を有していることにより、統合失調症患者においてドパミン神経伝達を正常な状態へ安定化させることができ、その結果、副作用を発現することなく、例えば陽性及び陰性症状改善作用、認知障害改善作用等の臨床改善作用を発現することができる。

Claims (1)

  1. 一般式(1)
    Figure 2014162781
    [式中、
    Figure 2014162781
    で示される環Qは、
    Figure 2014162781
    (式中、
    Figure 2014162781
    は、−CH2−NH−、−NH−CH2−、−CH=N−、−N=CH−、または−CO−NH−を示し、
    Figure 2014162781
    の結合は、一重結合または二重結合を示し、
    mは0または1を示すが、mが0の場合はZ2とZ3が一重結合で結合し、
    3およびZ4は独立して炭素原子または酸素原子を示すが、同時に酸素原子ではなく、
    Figure 2014162781
    が二重結合の場合はZ3およびZ4は共に炭素原子であり、
    Aとの結合は、置換可能な環Q上のいずれかの炭素原子または窒素原子で行う)を示し、
    環Q上には、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、ハロゲン置換低級アルキル基、アリール基、アリール低級アルキル基、アリール低級アルコキシ基、アリールカルボニル基、低級アルケニルオキシ基、低級アルカノイル基、シクロアルキル基、シクロアルキル低級アルキル基、ハロゲン、低級アルキル基を有していてもよいカルバモイル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルカノイル基を有していてもよいアミノ基、ニトロ基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルキル基を有していてもよいアミノ低級アルキル基、チエニル基、窒素原子を1または2個有する3から8員の飽和複素単環低級アルキル基、オキソ基及び低級アルカノイルオキシ基からなる群から選ばれた置換基が少なくとも1つ置換していてもよく、
    Figure 2014162781
    で示される環Bは、
    Figure 2014162781
    または
    Figure 2014162781
    (式中、Y1、Y2およびY3は、炭素原子、窒素原子または酸素原子であるが、但しそれらの少なくとも2つは炭素原子であり、
    1、Y2およびY3を含む7員環中に示される
    Figure 2014162781
    の結合は一重結合または二重結合を示すが、結合する原子が酸素原子の場合はその結合においては一重結合であり、また2つの結合が同時に二重結合ではなく、
    Rは、水素または低級アルキル基を示し、環B上の置換可能ないずれかの原子と結合する)であり、
    Aは、−O−A1−(式中、A1は、ヒドロキシ基またはオキソ基が置換していてもよい低級アルキレン基(該アルキレン基には1個の酸素原子が含まれていてもよい)または低級アルケニレン基を示す)またはヒドロキシ基またはオキソ基が置換していてもよい低級アルキレン基(該アルキレン基には1個の酸素原子が含まれていてもよい)を示す]
    で表される複素環化合物またはその塩。
JP2013037586A 2013-02-27 2013-02-27 複素環化合物 Pending JP2014162781A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013037586A JP2014162781A (ja) 2013-02-27 2013-02-27 複素環化合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013037586A JP2014162781A (ja) 2013-02-27 2013-02-27 複素環化合物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014162781A true JP2014162781A (ja) 2014-09-08

Family

ID=51613717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013037586A Pending JP2014162781A (ja) 2013-02-27 2013-02-27 複素環化合物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014162781A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104892589A (zh) * 2014-03-07 2015-09-09 中国科学院上海药物研究所 一类杂环化合物、其制备方法和用途
WO2023186023A1 (zh) * 2022-03-30 2023-10-05 苏州旺山旺水生物医药股份有限公司 一类n-取代的喹啉酮化合物、其制备方法和用途

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104892589A (zh) * 2014-03-07 2015-09-09 中国科学院上海药物研究所 一类杂环化合物、其制备方法和用途
CN106132956A (zh) * 2014-03-07 2016-11-16 中国科学院上海药物研究所 一类杂环化合物、其制备方法和用途
JP2017508756A (ja) * 2014-03-07 2017-03-30 中国科学院上海薬物研究所Shanghai Institute Of Materia Medica, Chinese Academy Of Sciences 複素環式化合物、その製造方法および使用
EP3115361A4 (en) * 2014-03-07 2017-04-26 Shanghai Institute Of Materia Medica Chinese Academy of Sciences Heterocyclic compounds, and preparation method and use thereof
US10174011B2 (en) 2014-03-07 2019-01-08 Shanghai Institute Of Materia Medica, Chinese Academy Of Sciences Heterocyclic compounds, process for preparation of the same and use thereof
WO2023186023A1 (zh) * 2022-03-30 2023-10-05 苏州旺山旺水生物医药股份有限公司 一类n-取代的喹啉酮化合物、其制备方法和用途

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9839637B1 (en) Piperazine-substituted benzothiophenes for treatment of mental disorders
JP4315393B2 (ja) 複素環化合物
JP4540700B2 (ja) 医薬
WO2008047883A1 (en) Piperazine-substituted benzothiophenes for treatment of mental disorders
JP2011136906A (ja) 複素環化合物
JP2008115175A (ja) 複素環化合物
RU2402549C2 (ru) Пиперазин-замещенные бензотиофены для лечения психических расстройств
JP2014162781A (ja) 複素環化合物
MX2007012626A (es) Benzotiofenos sustituidos con piperazina para el tratamiento de trastornos mentales.