JP2014161849A - 抵抗溶接制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】通電の第1サイクルにおいてばらつきの少ない溶接電流が通電される抵抗溶接制御方法を提供する。
【解決手段】本発明の抵抗溶接制御方法は、同一形状の複数のワークに対して、通電の第1サイクルから第Nサイクルまでは設定電流にアップスロープがかかっている。プロジェクション溶接のワークに対応して、通電の第1サイクルから第Nサイクルまでの各サイクルにおける設定電流と点弧角とからなる特性表を実験で予め作成する。通電の第1サイクルでは、既にプロジェクション溶接を行ったワークの通電の第1サイクルにおける設定電流と通電電流との誤差に基づいて特性表の第1サイクルの点弧角を補正して通電する。この結果、通電の第1サイクルにおいてばらつきの少ない溶接電流が通電されるプロジェクション溶接を行うことができる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の抵抗溶接制御方法は、同一形状の複数のワークに対して、通電の第1サイクルから第Nサイクルまでは設定電流にアップスロープがかかっている。プロジェクション溶接のワークに対応して、通電の第1サイクルから第Nサイクルまでの各サイクルにおける設定電流と点弧角とからなる特性表を実験で予め作成する。通電の第1サイクルでは、既にプロジェクション溶接を行ったワークの通電の第1サイクルにおける設定電流と通電電流との誤差に基づいて特性表の第1サイクルの点弧角を補正して通電する。この結果、通電の第1サイクルにおいてばらつきの少ない溶接電流が通電されるプロジェクション溶接を行うことができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、プロジェクション溶接を行うための抵抗溶接制御方法に関するものである。
従来、力率角をパラメータとして予め作成された点弧角対相対溶接電流特性を有するスポット溶接機において、設定電流値に等しい溶接電流が流れるように各溶接サイクルの点弧角を制御する定電流制御方法がある。この方法は、スポット溶接機の最大電流及び力率角の概略値を定め、それら概略値に対応する点弧角を点弧角対相対溶接電流特性に基づいて決定する。
図4は、スポット溶接機の点弧角対相対溶接電流特性を示す図である。同図において、横軸に点弧角φを示し、縦軸に相対溶接電流Iを示す。力率角θが変化すると特性曲線も変化する。例えば最大溶接電流が16KAに定められたスポット溶接機において、設定電流が8KAに選択された場合、設定電流に相当する相対溶接電流Iは0.5となるので、例えば力率角θ=60度の特性曲線で対応する点弧角φは105度となる。そして、通電の第1サイクルでは決定された点弧角で通電させ、通電の第2のサイクル以降では直前の溶接サイクルで流れた溶接電流の測定値と設定電流値との誤差を零にするような点弧角で通電させている。(例えば、特許文献1参照。)
上述した定電流制御方法は、スポット溶接の場合である。一方プロジェクション溶接は、溶接継手に予め設けられた突起部を母材に接触させて加圧し、ここに電流を通じて抵抗熱の発生を特定の部分に限定するようにして行う抵抗溶接である。このプロジェクション溶接においては、同じ10kAの溶接電流で10サイクルの通電時間で溶接する場合、その電流の立ち上がり方で溶接結果の強度が大きく異なる。
通電の第1サイクルでは突起部がつぶれていないので抵抗値が非常に高く溶接電流が流れにくい。通電の第2サイクルでは通電の第1サイクルで突起部が溶融して抵抗値がかなり低くなり、通電の第3サイクルではさらに抵抗値が低くなって電流が流れやすくなる。プロジェクション溶接は突起部が加圧されてつぶれるまでの通電の最初の数サイクルにおける電流値が溶接結果の強度に大きく影響する。また、突起部の形状のバラツキや、突起部の母材への接触状態によって抵抗値が変るので、特に通電の第1サイクルでは溶接電流が変りやすい。そのために最終的に10kAの溶接電流を通電させる溶接であっても、通電の第1サイクルの溶接電流が大きいときと小さいときとでは溶接結果の強度が大きく異なる。溶接箇所の形状や接触状態によって接触抵抗が変化し、通電の第1サイクルで同じ設定電流を通電しても実際に通電される溶接電流は許容範囲にあるが、溶接電流はばらついている。
本発明は、通電の第1サイクルにおいてばらつきの少ない溶接電流が通電される抵抗溶接制御方法を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、
同一形状の複数のワークに対して、通電の第1サイクルから第N(Nは2以上)サイクルまでは設定電流にアップスロープがかかっていて、通電の第N+1サイクル以降は設定電流が一定で、設定電流と通電電流との誤差に基づいて、サイリスタからなる位相制御回路の点弧角を変えてプロジェクション溶接を行う抵抗溶接制御方法において、
前記プロジェクション溶接の前記ワークに対応して、通電の第1サイクルから第Nサイクルまでの各サイクルにおける設定電流と点弧角とからなる特性表を実験で予め作成し、
通電の第1サイクルでは、既に前記プロジェクション溶接を行った前記ワークの通電の第1サイクルにおける設定電流と通電電流との誤差に基づいて前記特性表の第1サイクルの点弧角を補正して通電することを特徴とする抵抗溶接制御方法である。
同一形状の複数のワークに対して、通電の第1サイクルから第N(Nは2以上)サイクルまでは設定電流にアップスロープがかかっていて、通電の第N+1サイクル以降は設定電流が一定で、設定電流と通電電流との誤差に基づいて、サイリスタからなる位相制御回路の点弧角を変えてプロジェクション溶接を行う抵抗溶接制御方法において、
前記プロジェクション溶接の前記ワークに対応して、通電の第1サイクルから第Nサイクルまでの各サイクルにおける設定電流と点弧角とからなる特性表を実験で予め作成し、
通電の第1サイクルでは、既に前記プロジェクション溶接を行った前記ワークの通電の第1サイクルにおける設定電流と通電電流との誤差に基づいて前記特性表の第1サイクルの点弧角を補正して通電することを特徴とする抵抗溶接制御方法である。
請求項2の発明は、
各ワークの複数の溶接箇所において、
溶接箇所ごとに、通電の第1サイクルでは、既に前記プロジェクション溶接を行った前記ワークの通電の第1サイクルにおける設定電流と通電電流との誤差に基づいて前記特性表の第1サイクルの点弧角を補正して通電することを特徴とする請求項1記載の抵抗溶接制御方法である。
各ワークの複数の溶接箇所において、
溶接箇所ごとに、通電の第1サイクルでは、既に前記プロジェクション溶接を行った前記ワークの通電の第1サイクルにおける設定電流と通電電流との誤差に基づいて前記特性表の第1サイクルの点弧角を補正して通電することを特徴とする請求項1記載の抵抗溶接制御方法である。
本発明の抵抗溶接制御方法は、ワークの突起部のプレス加工によって、突起部の形状がばらついたり、突起部とワークとの接触状態によって抵抗値が変化しても、通電の第1サイクルにおいてばらつきの少ない溶接電流が通電されるプロジェクション溶接を行うことができる。
発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。プロジェクション溶接における通電の第1サイクルでは、突起部の形状が基準となる形状であれば特性表の設定電流を通電すると理想となる溶接電流が通電される。しかし、溶接箇所の形状や接触状態によって接触抵抗が変化し、同じ設定電流を通電しても実際に通電される溶接電流は許容範囲にあるがばらついている。本発明の抵抗溶接制御方法は、第2ワーク以降のプロジェクション溶接において、通電の第1サイクルで設定電流を通電したときに、理想となる溶接電流に対する実際の溶接電流のばらつきを小さくする補正を行う。
図1は、本発明の抵抗溶接制御方法のブロック図である。同図において、サイリスタを逆並列に接続した位相制御回路SCRは、商用交流電源ACを入力として、後述するサイリスタ点弧信号Dvに従って溶接電流Iwを位相制御する。変圧器TRは、抵抗溶接に適した電圧値に降圧する。1対の電極1a、1bは突起部を含むワークWを加圧し、溶接電流Iwが通電され溶接電圧Vwが印加される。
電流検出回路IDは、上記の溶接電流Iwを検出して電流検出信号Idを出力する。 電流実効値演算回路IRMは、上記の電流検出信号Idを入力として、その実効値を演算
して電流実効値信号Irmを出力する。
して電流実効値信号Irmを出力する。
特性表保存回路FAMは、実験で求めたワークWの突起部の形状ごとの通電の第1サイクルから例えば第3サイクルまでの設定電流と各サイクルの設定電流を出力するための点弧角とからなる特性表が保存されている。ワーク設定回路WCは、プロジェクション溶接を行うワークWの材質や板厚、突起部の形状等が設定され、ワーク設定信号Wcを出力する。特性表選択回路FASは、ワーク設定信号Wcを入力として、特性表保存回路FAMからワーク設定回路WCによって設定されたワークWの突起部の形状に対応する特性表を選択し、特性表選択信号Fasを出力する。
点弧角制御回路FACは、電流実効値信号Irmと特性表選択信号Fasとを入力として、点弧角制御信号Facを出力する。サイリスタ点弧回路DVは、点弧角制御信号Facを入力として、位相制御回路SCRを位相制御するためのサイリスタ点弧信号Dvを出力する。
以下、動作を説明する。先ず実験によってワークWの突起部の形状ごとの各サイクルの設定電流を求める。通電の第1サイクルから例えば通電の第3サイクルまでは設定電流にアップスロープがかかっていて、通電の第4サイクル以降は設定電流が一定であるとすると、第3サイクルまでの溶接時間について設定電流を求める。この実験で求める設定電流は、プロジェクション溶接の突起部の基準となる形状に対して実験を行って理想的な溶接結果が得られた中から、アップスロープとなる設定電流の平均値を求める。その結果、例えばあるワークWについて、第1のサイクルの設定電流A1=4kA、第2のサイクルの設定電流A2=8kA、第3のサイクルの設定電流A3=10kAが得られたとする。
上記の実験によって得られたワークWの突起部の形状ごとの各サイクルの設定電流を出力するための点弧角を実験によって求め、ワークWの突起部の形状ごとの各サイクルの設定電流と点弧角とからなる特性表を作成する。実験で求められた点弧角は、求められた設定電流を通電して、理想的な溶接結果が得られた中から平均値を求める。特性表は、例えば下記のようになる。第1サイクルでは、設定電流が4kAで、点弧角がα1度、第2サイクルでは、設定電流が8kAで、点弧角がα2度、第3サイクルでは、設定電流が10kAで、点弧角がα3度である。この作成された特性表が、特性表保存回路FAMに保存される。
次に、実際のプロジェクション溶接を行う。同一形状の複数のワークの各ワークにおいて同一の複数箇所に対してプロジェクション溶接を行う。まず、溶接されるワークWの形状と突起部の形状がワーク設定回路WCに設定される。
第1ワークの第1溶接箇所の第1サイクルの通電の動作に入る。設定されたワークWの突起部に対応する特性表保存回路FAMに保存された第1サイクルの特性表が、特性表選択回路FASによって選択される。特性表選択回路FASによって選択された第1サイクルの特性表の点弧角がサイリスタ点弧回路DVに入力されて、位相制御回路SCRのサイリスタが点弧されて溶接電流が通電される。突起部の形状のばらつきや突起部とワークWとの接触状態によって、設定電流が必ずしも通電されるわけではない。
次に、第1ワークの第1溶接箇所の第2サイクルの通電の動作に入る。電流実効値演算回路IRMから第1サイクルの通電電流の実効値が点弧角制御回路FACに入力される。特性表保存回路FAMに保存された第1サイクル及び第2サイクルの特性表が特性表選択回路FASによって選択されて、点弧角制御回路FACに入力される。
第1サイクルの通電電流の実効値と第1サイクルの特性表の設定電流とが比較され、第1サイクルの通電電流の実効値が、第1サイクルの設定電流よりも小さいときは、第2サイクルの溶接電流を大きくするために、点弧角制御回路FACは第2サイクルの特性表の点弧角を小さくする方向に補正する。逆に第1サイクルの通電電流の実効値が、第1サイクルの設定電流よりも大きいときは、第2サイクルの溶接電流を小さくするために、点弧角制御回路FACは第2サイクルの特性表の点弧角を大きくする方向に補正する。
上記の補正された点弧角がサイリスタ点弧回路DVに入力されて、位相制御回路SCRのサイリスタが点弧されて第2サイクルの溶接電流が通電される。このとき通電される溶接電流は、突起部の形状のばらつきや突起部とワークとの接触状態によって、設定電流が必ずしも通電されるわけではない。
次に、第1ワークの第1溶接箇所の第3サイクルの通電の動作に入る。この動作は第2サイクルの通電の動作と同様であるので説明を省略する。
次に、第1ワークの第1溶接箇所の第4サイクルの通電の動作に入る。通電の第4サイクル以降は設定電流が一定である。電流実効値演算回路IRMから第3サイクルの通電電流の実効値が点弧角制御回路FACに入力される。特性表保存回路FAMに保存された第3サイクル及び第4サイクルの特性表が特性表選択回路FASによって選択されて、点弧角制御回路FACに入力される。
第3サイクルの通電電流の実効値と第3サイクルの特性表の設定電流とが比較され、第3サイクルの溶接電流の実効値が、第3サイクルの設定電流よりも小さいときは、第4サイクルの溶接電流を大きくするために、点弧角制御回路FACは第3サイクルの補正された点弧角を小さくする方向に補正する。逆に第3サイクルの通電電流の実効値が、第3サイクルの設定電流よりも大きいときは、第4サイクルの溶接電流を小さくするために、点弧角制御回路FACは第3サイクルの補正された点弧角を大きくする方向に補正する。
上記の補正された点弧角がサイリスタ点弧回路DVに入力されて、位相制御回路SCRのサイリスタが点弧されて第4サイクルの溶接電流が通電される。
次に、第1ワークの第1溶接箇所の第5サイクル以降の溶接電流の通電を、第1ワークの第1溶接箇所の第4サイクルの通電の動作と同様に行う。
次に、第1ワークの第2溶接箇所以降のプロジェクション溶接を第1ワークの第1溶接箇所のプロジェクション溶接と同様に行う。
次に、第2ワークのプロジェクション溶接を行う。第2ワークから例えば第4ワークまでは、既にプロジェクション溶接を行ったワークの通電の第1サイクルにおける設定電流と通電電流との誤差に基づいて特性表の第1サイクルの点弧角を補正して通電する。
図2及び図3は、本発明の抵抗溶接制御方法を説明するためのフローチャートである。図2に示すステップ1において、第2ワークの第1溶接箇所の第1サイクルの通電の動作に入る。設定されたワークWの突起部に対応する特性表保存回路FAMに保存された第1サイクルの特性表が、特性表選択回路FASによって選択される。
ステップ2において、電流実効値演算回路IRMから第1ワークの第1溶接箇所の第1サイクルの通電電流の実効値が点弧角制御回路FACに入力される。
ステップ3において、第1ワークの第1溶接箇所の第1サイクルの通電電流の実効値と第1ワークの第1溶接箇所の第1サイクルの特性表の設定電流とが比較され、通電電流の実効値が設定電流よりも小さいときは、第2ワークの第1溶接箇所の第1サイクルの溶接電流を大きくするために、点弧角制御回路FACは第1サイクルの特性表の点弧角を小さくする方向に補正する。逆に通電電流の実効値が設定電流よりも大きいときは、第2ワークの第1溶接箇所の第1サイクルの溶接電流を小さくするために、点弧角制御回路FACは第1サイクルの特性表の点弧角を大きくする方向に補正する。
ステップ4において、上記の補正された点弧角がサイリスタ点弧回路DVに入力されて、位相制御回路SCRのサイリスタが点弧されて第1サイクルの溶接電流が通電される。
ステップ5において、第2ワークの第1溶接箇所の第2〜第3サイクルの通電の動作に入る。この動作は、第1ワークの第1溶接箇所の第2〜第3サイクルの通電の動作と同様であるので説明を省略する。
ステップ6において、第2ワークの第1溶接箇所の第4サイクル以降の溶接電流の通電を、第1ワークの第1溶接箇所の第4サイクル以降の通電の動作と同様に行う。
図3に示すステップ7において、第2ワークの第2溶接箇所以降のプロジェクション溶接を第2ワークの第1溶接箇所のプロジェクション溶接と同様に行う。
次に、第3ワークのプロジェクション溶接を行う。ステップ8において、第1ワークの第1溶接箇所の第1サイクルの通電電流の実効値と第1ワークの第1溶接箇所の第1サイクルの特性表の設定電流とから、これらの差である第1ワーク誤差を算出する。また第2ワークの第1溶接箇所の第1サイクルの通電電流の実効値と第2ワークの第1溶接箇所の第1サイクルの特性表の設定電流とから、これらの差である第2ワーク誤差を算出する。そして第1ワーク誤差と第2ワーク誤差との平均値を算出する。
第1ワーク誤差と第2ワーク誤差との平均値から、通電電流の実効値が設定電流よりも小さいときは、第3ワークの第1溶接箇所の第1サイクルの溶接電流を大きくするために、点弧角制御回路FACは第1サイクルの特性表の点弧角を小さくする方向に補正する。逆に通電電流の実効値が設定電流よりも大きいときは、第3ワークの第1溶接箇所の第1サイクルの溶接電流を小さくするために、点弧角制御回路FACは第1サイクルの特性表の点弧角を大きくする方向に補正する。
ステップ9において、上記の補正された点弧角がサイリスタ点弧回路DVに入力されて、位相制御回路SCRのサイリスタが点弧されて第1サイクルの溶接電流が通電される。
次に、第4ワークのプロジェクション溶接を行う。この動作は第3ワークのプロジェクション溶接と同様であるので説明を省略する。
次に、第5ワークのプロジェクション溶接を行う。第5ワーク以降のワークについては、第4ワークの第1溶接箇所の第1サイクルの補正された点弧角を通電する。
第5ワークの第1溶接箇所の第1サイクルの通電の動作に入る。点弧角制御回路FACは、第4ワークの第1溶接箇所の第1サイクルの補正された点弧角を出力する。この補正された点弧角がサイリスタ点弧回路DVに入力されて、位相制御回路SCRのサイリスタが点弧されて第1サイクルの溶接電流が通電される。
次に、第5ワークの第1溶接箇所の第2〜第3サイクルの通電の動作に入る。この動作は、第1ワークの第1溶接箇所の第2〜第3サイクルの通電の動作と同様であるので説明を省略する。
次に、第5ワークの第1溶接箇所の第4サイクル以降の溶接電流の通電を、第1ワークの第1溶接箇所の第4サイクル以降の通電の動作と同様に行う。
次に、第5ワークの第2溶接箇所以降のプロジェクション溶接を第5ワークの第1溶接箇所のプロジェクション溶接と同様に行う。
次に、第6ワーク以降のプロジェクション溶接を第5ワークのプロジェクション溶接と同様に行う。
この結果、本発明の抵抗溶接制御方法は、ワークの突起部のプレス加工によって、突起部の形状がばらついたり、突起部とワークとの接触状態によって抵抗値が変化しても、通電の第1サイクルにおいてばらつきの少ない溶接電流が通電されるプロジェクション溶接を行うことができる。
AC 商用交流電源
Dv サイリスタ点弧信号
DV サイリスタ点弧回路
FAC 点弧角制御回路
Fac 点弧角制御信号
FAM 特性表保存回路
FAS 特性表選択回路
Fas 特性表選択信号
I 相対溶接電流
ID 電流検出回路
Id 電流検出信号
IRM 電流実効値演算回路
Irm 電流実効値信号
Iw 溶接電流
SCR 位相制御回路
TR 変圧器
Vw 溶接電圧
W ワーク
WC ワーク設定回路
Wc ワーク設定信号
θ 力率角
φ 点弧角
Dv サイリスタ点弧信号
DV サイリスタ点弧回路
FAC 点弧角制御回路
Fac 点弧角制御信号
FAM 特性表保存回路
FAS 特性表選択回路
Fas 特性表選択信号
I 相対溶接電流
ID 電流検出回路
Id 電流検出信号
IRM 電流実効値演算回路
Irm 電流実効値信号
Iw 溶接電流
SCR 位相制御回路
TR 変圧器
Vw 溶接電圧
W ワーク
WC ワーク設定回路
Wc ワーク設定信号
θ 力率角
φ 点弧角
Claims (2)
- 同一形状の複数のワークに対して、通電の第1サイクルから第N(Nは2以上)サイクルまでは設定電流にアップスロープがかかっていて、通電の第N+1サイクル以降は設定電流が一定で、設定電流と通電電流との誤差に基づいて、サイリスタからなる位相制御回路の点弧角を変えてプロジェクション溶接を行う抵抗溶接制御方法において、
前記プロジェクション溶接の前記ワークに対応して、通電の第1サイクルから第Nサイクルまでの各サイクルにおける設定電流と点弧角とからなる特性表を実験で予め作成し、
通電の第1サイクルでは、既に前記プロジェクション溶接を行った前記ワークの通電の第1サイクルにおける設定電流と通電電流との誤差に基づいて前記特性表の第1サイクルの点弧角を補正して通電することを特徴とする抵抗溶接制御方法。 - 各ワークの複数の溶接箇所において、
溶接箇所ごとに、通電の第1サイクルでは、既に前記プロジェクション溶接を行った前記ワークの通電の第1サイクルにおける設定電流と通電電流との誤差に基づいて前記特性表の第1サイクルの点弧角を補正して通電することを特徴とする請求項1記載の抵抗溶接制御方法。
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KR20200073746A (ko) | 2018-12-14 | 2020-06-24 | 주식회사 앱스필 | 접촉막 공정을 위한 세라믹 중공사 모듈 |
KR20200073757A (ko) | 2018-12-14 | 2020-06-24 | 주식회사 앱스필 | 성능 개선 세라믹 중공사 접촉막 모듈 |
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