JP2014161153A - 回転体装置 - Google Patents

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亘人 嶌田
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Abstract

【課題】回転エネルギーを有効に利用できる回転体装置を提供する。
【解決手段】機枠12と、回転軸14と、回転軸14に連結された回転体16と、回転軸14に連結されたはずみ車18と、回転体16の外側周囲に離隔して対向配置され、さらに周方向に等間隔に配列されて機枠12に固定された第1の磁石20と、第1磁石20に対して反発する磁極を第1磁石20側に向けて回転体16から径方向外側に突起状に突設された複数の第2磁石22と、周方向に等間隔配置された複数の第1磁石20の配列を、所定の角度単位UNにおいてはそれぞれの磁石の磁力の強さを異ならせるとともに周方向に向けて次第に磁力が弱くなるように配置し、その角度単位UNの磁石の配置を周方向に繰り返した配列構成とすることにより、第2磁石22を周方向に磁気反発させる反発機構24と、を有する回転体装置10から構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータ等の回転駆動装置により回転させられ、その回転を種々利用できる回転体装置に関する。
従来、火力、原子力、水力、風力、太陽光、地熱、潮力等種々のエネルギーを利用した発電装置が利用されている。しかしながら、家庭、オフィス、工場等、様々な分野で電気機器や電気を利用した各種装置が利用されており、電気エネルギーの大量消費が社会的にも問題になっている。特に、発電量の多数を原子力発電や火力発電が占めているが、原子力発電では事故による放射能汚染や放射性廃棄物の処理等の問題が、火力発電では温室効果ガスによる環境汚染や化石燃料の枯渇の問題が深刻化している。さらに、大型の発電所は、広大なスペース及び大規模な設備等を必要とする問題があった。一方、本出願人は、先に出願した特許文献1にて炭酸ガス等の発生を抑えて発電機による発電を補助できるような比較的小型の回転体の技術を提案している。
特開2009−77613号公報
特許文献1の回転体は、回転軸を中心として左右に円形側板の円周に亘って複数個の棒状重錘を回転軸に対して3組の不等辺三角形の頂点位置に配設して構成されている。そして、電動モータにより回転体を回転させて回転エネルギーを蓄積できるとともに、回転体の回転力を利用して発電機を稼動し発電機で発生した電気エネルギーを供給できるものであった。本出願人は、更なる回転エネルギーの利用効率の向上を目指して改良を行った結果、新たな回転体装置の技術を開発した。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、回転エネルギーを有効に利用できる回転体装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、機枠12と、機枠12に回転自在に支持された回転軸14と、回転軸14に連結され回転軸14と一体回転する回転体16と、回転軸14に連結され回転軸16と一体回転する重量部を備えたはずみ車18と、回転体16の外側周囲に離隔して対向配置され、さらに周方向に等間隔に配列されて機枠12に固定された複数の磁石であり、それぞれ対向する回転体16側に一方の磁極を向けそれらの全てが同極に設定された複数の第1磁石20と、第1磁石20に対して反発する磁極を第1磁石20側に向けて回転体16から径方向外側に突起状に突設された複数の第2磁石22と、周方向に等間隔配置された複数の第1磁石20の配列を、所定の角度単位UNにおいてはそれぞれの磁石の磁力の強さを異ならせるとともに周方向に向けて次第に磁力が弱くなるように配置し、その角度単位UNの磁石の配置を周方向に繰り返した配列構成とすることにより、第2磁石22を周方向に磁気反発させる反発機構24と、を有する回転体装置10から構成される。
また、各第1磁石20の接線方向の幅W1が第2磁石22の接線方向の幅W2の2倍以上に設けられたこととしてもよい。
また、第2磁石22は、回転軸14に直交する断面で突出端部側が円弧状に形成され、回転軸14方向に所定の長さで設けられた板状体で設けられたこととしてもよい。
また、第1磁石20は、回転体16側に対向する面が接線方向と平行な平面で形成され、該平面に連続する接線方向両側の隅部が丸く形成され、回転軸14方向には第2磁石22と略同じ長さで設けられたブロック又は板状体で設けられたこととしてもよい。
また、第1磁石20は、30度、60度、120度のいずれかの角度単位UNで磁石配置構成を繰り返して構成され、第2磁石22は、回転軸周りに9個等間隔に設けられたこととしてもよい。
本発明の回転体装置によれば、機枠と、機枠に回転自在に支持された回転軸と、回転軸に連結され回転軸と一体回転する回転体と、回転軸に連結され回転軸と一体回転する重量部を備えたはずみ車と、回転体の外側周囲に離隔して対向配置され、さらに周方向に等間隔に配列されて機枠に固定された複数の磁石であり、それぞれ対向する回転体側に一方の磁極を向けそれらの全てが同極に設定された複数の第1磁石と、第1磁石に対して反発する磁極を第1磁石側に向けて回転体から径方向外側に突起状に突設された複数の第2磁石と、周方向に等間隔配置された複数の第1磁石の配列を、所定の角度単位においてはそれぞれの磁石の磁力の強さを異ならせるとともに周方向に向けて次第に磁力が弱くなるように配置し、その角度単位の磁石の配置を周方向に繰り返した配列構成とすることにより、第2磁石を周方向に磁気反発させる反発機構と、を有することから、回転体の回転効率の向上を期待でき、例えば、回転エネルギーの蓄積や、他の装置の回転の補助や、発電機の回転などに利用できる。
また、各第1磁石の接線方向の幅が第2磁石の接線方向の幅の2倍以上に設けられた構成とすることにより、固定側の第1磁石に対する回転体側の第2磁石の磁気反発効果の向上を期待できる。
また、第2磁石は、回転軸に直交する断面で突出端部側が円弧状に形成され、回転軸方向に所定の長さで設けられた板状体で設けられた構成とすることにより、固定側の第1磁石に対する回転体側の第2磁石の磁気反発効果の向上を期待できる。
また、第1磁石は、回転体側に対向する面が接線方向と平行な平面で形成され、該平面に連続する接線方向両側の隅部が丸く形成され、回転軸方向には第2磁石と略同じ長さで設けられたブロック又は板状体で設けられた構成とすることにより、固定側の第1磁石に対する回転体側の第2磁石の磁気反発効果の向上を期待できる。
また、第1磁石は、30度、60度、120度のいずれかの角度単位で磁石配置構成を繰り返して構成され、第2磁石は、回転軸周りに9個等間隔に設けられた構成とすることにより、複数の第1磁石の配列構成及び複数の第2磁石の配置構成を具体化できる。
本発明の第1の実施形態に係る回転体装置の一部省略した斜視説明図である。 図1の回転体装置の内部を見せた正面図である。 図2の回転体装置のA−A線断面図である。 図1の回転体装置の一部拡大図である。 図4の第1磁石の拡大説明図である。 図4の第2磁石の拡大説明図である。 図1の回転体装置のはずみ車の説明図である。 図1の回転体装置の使用例を示す正面説明図である。 図1の回転体装置の使用例を示す平面説明図である。 図1の回転体装置の他の形態の説明図である。 図1の回転体装置の他の形態の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る回転体装置の一部省略した縦断面説明図である。
以下添付図面を参照しつつ本発明の回転体装置の実施形態について説明する。本発明に係る回転体装置は、例えば、モータ等の回転駆動装置で回転させられて、回転エネルギーの蓄積又は発電や他装置の回転の補助等に利用できる回転伝達装置又は回転補助装置である。図1ないし図9は、本発明の回転体装置の第1の実施形態を示している。図1、図2、図3に示すように、本実施形態において、回転体装置10は、機枠12と、回転軸14と、回転体16と、はずみ車18と、複数の第1磁石20と、複数の第2磁石22と、反発機構24と、を備えている。
本実施形態では、機枠12は、図1、図2、図3に示すように、例えば、内部空間26を有する中空の円筒ドラム状に形成されたケース体28を有する。ケース体28は、円筒中心軸を水平方向に向けた横倒し状態で図8に示すような支持脚30により地面や床面等の設置面上に安定的に支持される。ケース体28は、例えば、円筒状の周壁部32と一端側の端面を閉鎖する端壁部34が一体的に形成され、他端側が閉鎖蓋36で閉鎖される。閉鎖蓋36は、ボルト37等の固定手段で周壁部32に着脱可能に固定されている。ケース体28は、例えば、直径が40cm程度、軸方向長さが20cm程度に形成されている。なお、ケース体28のサイズは駆動用モータや発電機等の外部装置、その他の条件に応じて任意に設計しても良い。ケース体28の円筒中心軸位置に対応して、端壁部34の中心には回転軸14を貫通状態で回転自在に支持する軸受部材38が取り付けられている。
ケース体28の内側には、複数の第1磁石20を支持する円形リング状の固定リング部材40が嵌合状に挿入され、図示しないボルト等で周壁部32に対して固定されている。固定リング部材40は、ケース体28の内径と略同じ外径で、ケース体28の軸方向長さよりも短い長さの中空円筒形状に設けられ、ケース体28と同心に設置されている。図5にも示すように、固定リング部材40には、複数の第1磁石20の個数及び設置位置に応じて、内壁側に第1磁石20を受け入れる複数の凹設部42が周方向に等間隔に設けられている。本実施形態では、凹設部42は24個設けられている。固定リング部材40の内側空間の中央部分には回転軸14に連結されて回転体16が収容状に配置されている。
回転軸14は、機枠12に対して回転自在に支持される。図1、図2、図3に示すように、本実施形態では、回転軸14は、長手軸方向を水平方向に向けた状態で、機枠12の中心すなわち円筒ドラム状のケース体28及び円形リング状の固定リング部材40の中心軸上に配置されている。回転軸14は、ケース体28の軸方向長さよりも長く設けられており、その端部がケース体28の端壁部34を貫通して外部に突出している。図8、図9にも示すように、回転軸14のケース体28から外側に突出部分にははずみ車18が連結されるとともに、該回転軸14の端部側に電動モータ44等の回転駆動装置や発電機46等の外部利用装置と連結するためのプーリやクラッチ等を含む連結部48が設けられている。回転軸14は、電動モータ44等の回転駆動装置から回転力が入力される回転入力軸となるとともに、発電機46等の外部利用装置に回転力を出力する回転出力軸48となる。図1、図2、図4において、回転軸14は、例えば、電動モータ44等の回転駆動装置により回転方向Rを右回りとして軸回り回転駆動される。
図1、図2、図3に示すように、回転体16は、複数の第2磁石22を支持した状態で回転軸14に連結されて回転軸14と一体回転する。本実施形態では、回転体16は、例えば、固定リング部材40の内径よりも小さな径の円盤状部材を外周側から略径方向に沿って中途位置まで切込んで凸部50と凹部52が周方向に交互に形成された略歯車形状ロータで形成されている。回転体16の凸部50は後述の第2磁石22の個数に応じて9個設けられている。なお、回転体の形状や大きさは、機枠12の大きさや第1磁石20や第2磁石22等の形状、大きさ等に応じて任意に設計してもよい。回転体16は、その中心軸位置に回転軸14のケース体28の内部に配置された部分を貫通させて固定されている。図6にも示すように、回転体16のそれぞれの凸部50の外周側には、第2磁石22を嵌合状に受け入れる受溝部53が設けられている。
図1、図3、図7に示すように、はずみ車18は、慣性モーメントが比較的大きくなるようにある程度重い重量部を備え、回転軸14に一体的に連結されている。本実施形態では、はずみ車18は、例えば、回転軸14に固定された基体54と、基体54の周囲に配置される重量部としての複数の錘体56a、56bと、を有している。基体54は、例えば、ホイール形状ロータからなり、中心のボス部に回転軸14のケース体28の外部に突出した部分を貫通させた状態で該回転軸14に固定されている。錘体56a、56bは、例えば、金属製で中空円筒形状又は円柱形状に形成されている。錘体56a、56bは、9個が互いに周方向に等間隔で配置されており、円筒軸線又は円柱軸線方向を回転軸14と略平行になるように向けてボルト、ナット等の固定手段で基体54のリム部に固定されている。これらの9個の錘体のうち6個は中空円筒状に形成された第1錘体56aからなり、残りの3個は円柱状に形成されて第1錘体56aよりも重量が重く、例えば、重量が第1錘体の2倍程度の第2錘体56bからなる。そして、3個の第2錘体56bが周方向に120度間隔で配置されるとともに、それらの第2錘体56bの間にそれぞれ2個ずつ第1錘体56aが等間隔で配置されている。なお、例えば、3個の第2錘体56bを周方向に約5度程度ずらした位置で設定してもよい。また、例えば、9個の円筒状錘体は全て同じ重量にしてもよい。
図2、図4、図5に示すように、複数の第1磁石20は、機枠12の内側で回転体16の外側周囲に該回転体16から離隔して対向配置され、さらに周方向に等間隔に配列されて機枠12に支持されている。本実施形態では、例えば、24個の第1磁石20が回転軸を中心として15度間隔で所定の間隙Gをあけて機枠12の内側に配置されている。第1磁石20は、例えば、ネオジム磁石等の永久磁石で略直方体状又は角棒状に形成されたブロック形磁石からなり、固定リング部材40の凹設部42に嵌合状に一部挿入されて固定されている。全ての第1磁石20は、S極となる一つの平面側を回転体16側に向けて固定されている。よって、第1磁石20のS極平面の反対面側で固定リング部材40の凹設部42の底面側に当接する平面がN極となる。第1磁石20は、S極平面が回転軸14の径方向に直交する接線方向と平行となるとともに、略直方体状のブロックの長手方向を回転軸14と平行に向けて設置されている。さらに、図4に示すように、第1磁石20は、該接線方向の幅W1が第2磁石22の接線方向の幅W2の2倍以上に設定される。第1磁石20は、略直方体状のブロックのS極平面に連続する接線方向両側の隅部が丸く形成されている。すなわち、第1磁石20は回転軸14に直交する断面で回転体16側の隅部が丸く形成されている。なお、第1磁石20は、固定リング部材40の径方向に沿った厚み幅を薄くして板状体磁石で形成されてもよい。これらの複数の第1磁石20は、ブロック体の大きさ形状は全て同じであるが、後述のように磁力の強さすなわち磁束密度が所定の範囲では周方向に次第に弱くなるように強弱をつけるように異ならせて配列されて、反発機構24を構成している。
図2、図4、図6に示すように、複数の第2磁石22は、回転軸14周りに所定の間隔で配置されて回転体16の外周側に支持されている。第2磁石22は回転体16から径方向外側に突起状に突設されており、第1磁石20に向けられた突出先端部側が第1磁石20に対して反発する磁極に設定されている。本実施形態では、第2磁石22は、例えば、ネオジム磁石等の永久磁石からなり、第1磁石20に近接して対向する突出先端部側がS極に設定され、基部側のN極側を回転体16の受溝部53に嵌合して固定され、回転体16とともに回転軸14と一体回転する。第2磁石22は、例えば、板状体磁石からなり、板の厚み幅W2を回転体16の径方向に直交する接線方向に設定するとともに、回転体16の径方向及び同回転体16の長手方向に沿う方向を縦横として面状に広がって接線方向に略垂直な板面を形成している。さらに、第2磁石22は、第1磁石20に対向するS極端部すなわち突出先端部側が回転軸14に直交する断面で円弧状に形成されている。第2磁石22の回転軸14の長手方向に沿った方向の長さは、第1磁石20の回転軸方向長さと略同じ長さで設定されている。第2磁石22は、例えば、回転軸14周りに9個が等間隔すなわち40度間隔で配列されている。図4のように、第2磁石22の接線方向の幅W2は、第1磁石20の接線方向の幅W1の1/2以下の長さで設定される。すなわち、第2磁石22の接線方向の幅W2の2倍以上の長さで第1磁石20の接線方向の幅W1が設定される。本実施形態では、第1磁石の接線方向の幅W1:第2磁石の接線方向の幅W2がおよそ3:1程度の比率で設定されている。なお、第1磁石20の接線方向の幅W1と第2磁石22の接線方向の幅W2の比は、W1:W2が2:1〜4:1程度が好適である。これにより、第1磁石20と第2磁石22との間の磁気反発効果の向上を期待できる。さらに、第2磁石22の突出端部側を円弧状に丸く形成するとともに、第1磁石20は接線方向に平行な平面を形成し、かつ第1磁石20の隅部を丸く形成したことで、第1磁石20と第2磁石22との間の磁気反発効果の向上を期待できる。
反発機構24は、第1磁石20の所定の磁石配列構成により構成され、固定された第1磁石20に対して、回転体16側の第2磁石22を周方向に向けて磁力反発させるための磁力反発手段である。図2、図4に示すように、反発機構24は、複数の第1磁石20の配列構成を、円周を等分割した角度となる所定の角度単位UNにおいてはそれぞれの磁石の磁力の強さを異ならせるとともに周方向に向けて次第に磁力が弱くなるように配置され、その角度単位UNの磁石の配置を周方向に繰り返すことにより構成されている。なお、図上、一点鎖線SDは、角度単位UNの角度範囲を示す仮想的な分割線である。具体的には、360度を6等分し1つの角度単位UNを60度の場合の磁石配列を示しているが、60度の角度単位UNについて、4個の磁力の強さが異なる第1磁石20が配列されて1つの磁石群58を構成している。角度単位UNにおいてこれらの4個の第1磁石20を右回りに順にM1、M2、M3、M4とすると、回転軸14及び回転体16の右回り回転方向Rとなる周方向に向けて、次第に磁力が弱くなるように磁力の強さはM1>M2>M3>M4となっている。この60度の角度単位UNで磁力の強さが異なる4個の第1磁石20を周方向に次第に弱くなるように配列して構成された磁石群58が、周方向に全部で6組繰り返し配置することにより、反発機構24が構成されている。反発機構24では上記のような第1磁石20の磁石配列構成であるので、図4に示すように、局部的にみると、第1磁石20の磁力が周方向に向けて強弱の差があることから、回転体16の回転軸14周りの回転中において回転体16に支持された第2磁石22が回転方向に向けて移動促進するような磁気反発力が作用する。
なお、反発機構24は、周方向に繰り返される角度単位UNは60度に限らない。例えば、図10に示すように、円周を3等分割して1つの角度単位UNを120度に設定し、120度の角度単位内に磁力の強さが異なる4個の第1磁石20を周方向に向けて次第に磁力が弱くなるように配置して磁石群58を構成し、その磁石群58を全部で3組繰り返した磁石配列で反発機構24を構成してもよい。また、図11に示すように、円周を12等分割して1つの角度単位UNを30度に設定し、30度の角度単位内に磁力の強さが異なる4個の第1磁石20を周方向に向けて次第に磁力が弱くなるように配置して磁石群58を構成し、その磁石群58を全部で12組繰り返した磁石配列で反発機構24を構成してもよい。図10、図11のそれぞれの変形例でも、第1磁石20の接線方向の幅W1は、第2磁石22の接線方向の幅W2の約3倍程度の長さで設定されている。また、本実施形態では第1磁石20と第2磁石22とは互いにS極どうしを対向するように配置しているが、互いにN極どうしを対向するように配置してもよい。また、それぞれの角度単位に配置される第1磁石20の個数は4個に限らず任意の複数個でもよい。
例えば、図8、図9では、回転体装置10の一つの使用例を示している。図8、図9では、回転軸14に設けられた連結部48としてのプーリやベルト等を介して電動モータ44と連結されている。また、同様に回転軸14にプーリ、ベルト等を介して発電機46と連結されている。電動モータ44に図示しない電源から電気を供給して駆動すると、プーリ、ベルトにより回転力が伝達されて回転軸14に連結された回転体16及びはずみ車18が回転し、その回転に同期して発電機46が回転して発電される。回転体16及びはずみ車18が回転している状態では回転モーメントと磁気反発作用により効率よく回転でき、回転エネルギーとして蓄積されている。そして、回転体16及びはずみ車18の回転により発電機46の回転でき、例えば、小さな出力のモータ44でも大きな出力の発電機46を回転して有効に発電することができる。なお、回転軸14と電動モータ44又は回転軸14と発電機46とは、クラッチ等を介設して連結して、必要に応じて連結したり切断したりできるようにしても良い。例えば、最初に回転軸14は電動モータ44のみに連結して回転体装置10に回転エネルギーを蓄積しておき、必要に応じて回転軸14と電動モータ44との連結を切断して、回転軸14と発電機46とを連結して発電させるようにしてもよい。
次に、図12を参照しつつ本発明に係る回転体装置の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態と同一構成については同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。図12に示すように、本実施形態の回転体装置10−2では、1つの回転軸14に複数の回転体16が連結されている点が第1実施形態とは異なっている。例えば、回転軸14には、3つの回転体16と1つのはずみ車18が連結されて一体回転する。それぞれの回転体161〜163及び第2磁石22は、上記実施形態と同じ構成となっており、円筒ドラム状の3つの機枠121〜123の内部空間26内に別々に収容されている。
一方、3つの機枠121〜123ではそれぞれ、反発機構24を構成する複数の第1磁石20の配列構成が異なっている。例えば、図12上で左側に配置された第1の機枠121では、図11に示した磁石配置構成と同じで、30度の角度単位内に磁力の強さが異なる4個の第1磁石20を回転軸の回転方向に向けて次第に磁力が弱くなるように配置して磁石群を構成し、その磁石群を全部で12回繰り返した磁石配列で反発機構241が構成されている。図12上で中央に配置された第2の機枠122では、図2に示した磁石配置構成と同じで、60度の角度単位内に磁力の強さが異なる4個の第1磁石20を回転軸の回転方向に向けて次第に磁力が弱くなるように配置して磁石群を構成し、その磁石群を全部で6組繰り返した磁石配列で反発機構242が構成されている。図12上で右側に配置された第3の機枠123では、図10に示した磁石配置構成と同じで、120度の角度単位内に磁力の強さが異なる4個の第1磁石20を回転軸14の回転方向に向けて次第に磁力が弱くなるように配置して磁石群を構成し、その磁石群を全部で3組繰り返した磁石配列で反発機構243が構成されている。
本実施形態でも、上記実施形態と同様に回転軸14に電動モータ44、発電機46とベルト、プーリ等を介して連結して回転させると、回転エネルギーを発電に利用することができる。第1磁石20の配列構成、反発機構が異なる3つの構造を連結することで、回転効率が良い回転体装置の製造を期待できる。なお、第1磁石の配置構成が異なる2つの回転体を1つの回転軸14に連結してもよい。
以上説明した本発明の回転体装置は、上記した実施形態のみの構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。
本発明の回転体装置は、例えば、発電機の回転等、その他回転力を利用する種々の装置や機器類に適用される。
10 回転体装置
12 機枠
14 回転軸
16 回転体
18 はずみ車
20 第1磁石
22 第2磁石
24 反発機構

Claims (5)

  1. 機枠と、
    機枠に回転自在に支持された回転軸と、
    回転軸に連結され回転軸と一体回転する回転体と、
    回転軸に連結され回転軸と一体回転する重量部を備えたはずみ車と、
    回転体の外側周囲に離隔して対向配置され、さらに周方向に等間隔に配列されて機枠に固定された複数の磁石であり、それぞれ対向する回転体側に一方の磁極を向けそれらの全てが同極に設定された複数の第1磁石と、
    第1磁石に対して反発する磁極を第1磁石側に向けて回転体から径方向外側に突起状に突設された複数の第2磁石と、
    周方向に等間隔配置された複数の第1磁石の配列を、所定の角度単位においてはそれぞれの磁石の磁力の強さを異ならせるとともに周方向に向けて次第に磁力が弱くなるように配置し、その角度単位の磁石の配置を周方向に繰り返した配列構成とすることにより、第2磁石を周方向に磁気反発させる反発機構と、を有することを特徴とする回転体装置。
  2. 各第1磁石の接線方向の幅が第2磁石の接線方向の幅の2倍以上に設けられたことを特徴とする請求項1記載の回転体装置。
  3. 第2磁石は、回転軸に直交する断面で突出端部側が円弧状に形成され、回転軸方向に所定の長さで設けられた板状体で設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の回転体装置。
  4. 第1磁石は、回転体側に対向する面が接線方向と平行な平面で形成され、該平面に連続する接線方向両側の隅部が丸く形成され、回転軸方向には第2磁石と略同じ長さで設けられたブロック又は板状体で設けられたことを特徴とする請求項3記載の回転体装置。
  5. 第1磁石は、30度、60度、120度のいずれかの角度単位で磁石配置構成を繰り返して構成され、
    第2磁石は、回転軸周りに9個等間隔に設けられたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の回転体装置。
JP2013030530A 2013-02-20 2013-02-20 回転体装置 Pending JP2014161153A (ja)

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