JP2014158180A - 移動局装置、集積回路、通信方法及び通信プログラム - Google Patents

移動局装置、集積回路、通信方法及び通信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】セルサーチに係る処理時間や消費電力を低減する。
【解決手段】検出閾値変更部は自装置の使用環境を示す使用環境情報に基づいて、基地局装置から受信波を検出する検出閾値を変更し、チャネル選択部は前記受信波を構成するチャネルから前記検出閾値よりも受信レベルが高いチャネルを選択し、同期処理部は前記チャネル選択部が選択したチャネルの受信波について同期処理を行う。これによりセルサーチに係る処理時間や消費電力を低減する。
【選択図】図3

Description

本発明は、移動局装置、集積回路、通信方法及び通信プログラムに関する。
携帯電話等の無線通信の普及により、有限の周波数資源をできるだけ多くのユーザが活用することが求められている。携帯電話に係る無線通信システムでは、主に、複数の基地局装置が相互に有線で接続される。また、基地局装置は、ユーザが用いる移動局装置と無線で接続される。従って、無線通信システムで通信できる領域は、それぞれの基地局装置から電波が届く範囲(セル)に限られるが、複数の基地局装置を異なる位置に配置することで広範な場所で通信を行うことが可能になる。また、運用されている国、事業者、通信サービス等によって異なるセル配置や周波数帯域の無線通信システムが用いられることがある。
他方、移動局装置は、基地局装置から電波が届く領域(セル)の範囲外(圏外)に移動することがある。移動局装置は、圏外において通信を行える状態にするために通信が可能な基地局装置を探索する処理(セルサーチ)を行う。セルサーチは、主に受信強度の測定と同期処理とからなる。セルサーチが成功した後で他の移動局装置との通信が可能になる。
圏外でのセルサーチ(例えば、日本から欧州に移動したときのセルサーチ)においては、一般に、移動局装置は、利用可能な通信システムで受信可能な全チャネルに対して受信強度を測定し、次いで同期処理を行う。そのため、セルサーチには長時間を要し、また消費電力が増大するとの欠点があった。
そこで、特許文献1に記載の通信方法では、(1)通信システムA、Bで利用可能な移動局装置が、いずれの通信システムについても圏外である場合に、従来どおりのセルサーチ(全チャネルに対するセルサーチ)を行うことを計画し、(2)その途中で、例えば、システムAの基地局を発見すると、報知情報から国番号(MCC:Mobile Country Code)を取得し、本体内記憶部及び外部記憶部のリストから国情報とオペレータの組み合わせが一致する周波数が当該リストに記憶されているか否かを検索し、(3)例えば、システムBについて記憶されていれば、サーチ対象の周波数に対してセルサーチを実施する。システムBが記憶されていない場合には、セルサーチを実施しない。このように、セルサーチに先行して、サーチ対象の周波数をその国で通信サービスを提供しているオペレータの周波数に限定し、通信サービスを提供していないオペレータの報知情報まで取得しようとする無用なセルサーチを省略する。
特開2004−23391号公報
特許文献1の通信方法では、携帯電話機等の移動局装置が利用可能な周波数帯域であっても、セルサーチが制限されることがある。例えば、運用されている周波数帯域が、ある時点でセルサーチが制限されている周波数帯域に変更された場合には、セルサーチが行われず通信を行うことができなくなるという問題がある。また、特許文献1の通信方法では、移動局装置は、記憶した履歴情報でセルサーチを行うと判断した場合に、運用されていない周波数帯域のノイズや微弱な妨害波等による多数の受信波を検出して、無用な同期処理を行うという問題がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、セルサーチに係る処理時間や消費電力を低減する移動局装置、集積回路、通信方法及び通信プログラムを提供する。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、自装置の使用環境を示す使用環境情報に基づいて、基地局装置から受信波を検出する検出閾値を変更する検出閾値変更部と、前記受信波を構成するチャネルから前記検出閾値よりも受信レベルが高いチャネルを選択するチャネル選択部と、前記チャネル選択部が選択したチャネルの受信波について同期処理を行う同期処理部と、を備えることを特徴とする移動局装置である。
本発明によれば、セルサーチに係る処理時間や消費電力を低減することができる。
本発明の第1の実施形態に係る通信システムを示す概念図である。 本実施形態に係る移動局装置の構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る制御部の構成を示す概略ブロック図を示す。 本実施形態に係る検出閾値対応情報の例を示す図である。 本実施形態に係る在圏履歴情報の例を示す図である。 受信信号強度情報の例を示す図である。 本実施形態に係るチャネル選択処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る同期処理を示すフローチャートである。 本実施形態の変形例1−1に係る検出閾値対応情報の例を示す図である。 本変形例に係るチャネル選択処理を示すフローチャートである。 本実施形態の変形例1−2に係る検出閾値対応情報の例を示す図である。 本変形例に係るチャネル選択処理を示すフローチャートである。 本変形例に係る検出閾値情報の例を示す図である。 本実施形態の変形例1−3に係る検出閾値対応情報の例を示す図である。 本変形例に係るチャネル選択処理を示すフローチャートである。 本変形例に係る検出閾値情報の例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る移動局装置の構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る制御部の構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る検出閾値対応情報の例を示す図である。 本実施形態に係るチャネル選択処理を示すフローチャートである。 受信信号強度情報の例を示す図である。 セルサーチにおける各処理のタイミングの例を示す概念図である。 本実施形態の変形例2−1に係るチャネル選択処理の例を示すフローチャートである。 本実施形態の変形例2−2に係る検出閾値対応情報の例を示す図である。 本変形例に係る検出閾値情報の例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る移動局装置の構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る制御部の構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る検出閾値対応情報の例を示す図である。 本実施形態に係るチャネル選択処理の例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る検出閾値対応情報の他の例を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る移動局装置の構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る制御部の構成を示す概略ブロック図である。 受信信号強度情報の例を示す図である。 本実施形態に係る検出閾値情報の変更例を示す図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る通信システム1を示す概念図である。
通信システム1は、複数個(図1に示す例では、2個)の基地局装置11、12及び複数個(図1に示す例では、2個)の移動局装置21、22を含んで構成される。
基地局装置11、12は、基幹網(CN:Core Network、図示せず)とセル11c、12cに在圏している移動局装置21、22との間で電波を用いて信号を送信及び受信する装置である。基地局装置11、12は、eNB(evolved Node B)と略称されることがある。セル11c、12cは、それぞれ基地局装置11、12が電波を用いて移動局装置21、22との間で信号を送信及び受信することができる領域(エリア)である。基地局装置11、12のそれぞれは、それぞれ異なる位置に配置される。
基地局装置11、12は、大規模基地局装置(マクロセル)でも小型基地局装置(例えば、マイクロセル、ピコセル、フェムトセル)のいずれでもよい。マクロセルは、半径が数百m程度〜数km程度のセル11c、12c、またはそのセルを有する基地局装置である。マイクロセルは、半径が数十m程度〜数百m程度のセル11c、12c、またはそのセルを有する基地局装置である。ピコセルは、半径が数m程度〜数十m程度のセル11c、12c、またはそのセルを有する基地局装置である。フェムトセルは、半径が数m以下のセル11c、12c、またはそのセルを有する基地局装置である。フェムトセルは、ホーム基地局装置(HeNB:Home eNodeB)とも呼ばれる。従って、1つのネットワークに接続されたセル11c、12c等が、そのネットワークで通信を行うことができるサービスエリアを形成する。
基地局装置11、12等に接続されるネットワークは、例えば、PLMN(Public Land Mobile Network、公衆無線通信網)である。PLMNは、通信事業者がユーザ(加入者)に通信サービスを提供するネットワークである。採用されている通信方式、周波数帯域、接続されている基地局装置11、12等は、運用されている国、事業者によって異なることがある。通信方式は、例えば、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE−Advanced)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)等である。
移動局装置21、22は、それぞれ基地局装置11、12のいずれかを介して電波で信号を送信及び受信することによって、通信相手との通信を実現する装置である。移動局装置21、22は、端末装置、ユーザ装置(UE:User Equipment)とも呼ばれる。移動局装置21、22は、例えば、携帯電話機、多機能携帯電話機(いわゆるスマートフォンを含む)、タブレット端末装置、等である。
サービスエリアは、図1に示すように、空間全体を占めるとは限らない。基地局装置11、12の配置、それらの電波の出力、建造物その他の障害物の配置、ノイズ源等により、基地局装置11、12からの信号を移動局装置21、22が受信できないことがある。移動局装置21を起点とする矢印は、移動局装置21は、セル11cに属す位置にあったが、その後、セル11cを含むサービスエリア外(圏外)に移動したことを示す。他方、移動局装置22を起点とする矢印は、移動局装置21は当初セル11cに属す位置にあったが、順次、圏外、セル12c、圏外と移動したことを示す。移動局装置21、22は、起動時や、一度圏外に所在して通信できない状態になった場合に、自装置が属する(在圏)するセルに係る基地局装置11、12を探索(セルサーチ)する。探索が成功することによって、移動局装置21、22は、基地局装置11、12と通信できる状態になる。
(移動局装置の構成)
次に、本実施形態に係る移動局装置21の構成について説明する。移動局装置22は、移動局装置21と同様な構成を有するため、移動局装置21の説明を援用する。以下の説明では、移動局装置21は、主に基地局装置11を用いて通信を行う場合を例にとるが、本実施形態ではこれに限られず、移動局装置21は、その他の基地局装置、例えば、基地局装置12を用いてもよい。
図2は、本実施形態に係る移動局装置21の構成を示す概略ブロック図である。
移動局装置21は、アンテナ212、送受信部213、制御部214、メモリ部(記憶部)215及びユーザインタフェース216を含んで構成される。
アンテナ212は、基地局装置11からの受信波、即ち電波で到達した無線周波数帯域の受信信号を受信し、その受信信号を送受信部213に出力する。アンテナ212は、送受信部213から入力された無線周波数帯域の送信信号を電波で基地局装置11に送信する。
送受信部213は、アンテナ212から入力された無線周波数帯域の受信信号を基底周波数帯域の受信信号に変換し、変換した受信信号を制御部214に出力する。送受信部213は、制御部214から入力された基底周波数帯域の送信信号を無線周波数帯域に変換し、変換した送信信号をアンテナ212に出力する。
また、送受信部213は、基地局装置11から受信した受信レベル(受信信号強度、RSSI:Received Signal Strength Indicator)をチャネル毎に測定する。送受信部213は、チャネル毎に測定した受信信号強度を示す受信信号強度情報を制御部214に出力する。ここで、チャネルとは、通信に用いられる電波を構成する周波数または周波数帯域であって、データを割り当てる単位となる周波数または周波数帯域である。例えば、GSM(登録商標)方式では、各チャネルは、200kHz間隔で配置されている。また、LTE方式では、チャネルは、サブキャリアとも呼ばれ、1チャネル当たりの帯域幅は15kHzである。LTE方式では、移動局装置21と基地局装置11との間の通信では、複数(例えば、帯域幅が10MHzの場合、約600個)のチャネルが用いられる。
なお、受信レベルの指標として、以下の説明では主に受信信号強度(RSSI)を用いる場合を例にとるが、本実施形態では、RSRP(基準信号受信パワー:Reference Signal Received Power)やRSRQ(基準信号受信品質:Reference Signal Recieved Quality)などの受信レベルの指標を利用してもよい。
制御部214は、移動局装置21が行う処理を制御する。制御部214は、例えば、送受信部213からの受信信号の入力や、送受信部213への送信信号の出力を制御する。
制御部214は、送受信部213から入力された受信信号のうちユーザデータをユーザインタフェース216に出力し、ユーザインタフェース216から入力されたユーザデータを送受信部213に送信信号として出力する。ここで、ユーザデータとは、通信相手先である移動局装置22との間で送信又は受信される信号、例えば、音声信号、映像信号、テキストデータ等である。
制御部214は、ユーザインタフェース216から入力された操作入力信号に応じて、処理の開始、停止、態様の変更等を制御し、取得した画像信号や文字信号等をユーザインタフェース216に出力する。制御部214は、メモリ部215から読み出したデータの処理を行う際に用いることがある。また、制御部214は、処理において生成したデータをメモリ部215に記憶する。制御部214は、例えば、受信可能な周波数帯域の全帯域において、受信信号強度が予め定めた検出閾値(例えば、−120(dBm))と等しいか、その検出閾値よりも低い場合、圏外に所在していると判定する。制御部214は、受信信号強度が、その検出閾値を超える場合、セル11cの圏内に所在していると判定する。制御部214のより詳細な構成については後述する。
メモリ部215には、制御部214が行う処理に用いるデータ、例えば、受信信号の周波数帯域を検出するために用いる検出閾値を示す検出閾値情報を予め記憶しておく。また、制御部214が取得したデータを記憶する。以下の説明では、検出閾値情報を単に検出閾値と呼ぶことがある。
ユーザインタフェース216は、ユーザに制御部214から入力された受信信号に応じた情報を提示し、ユーザから受け付けた情報を制御部214に出力する。
ユーザインタフェース216は、例えば、制御部214から入力された音声信号に応じた音声を音声再生部(例えば、スピーカ、図示せず)に再生させ、収音部(例えば、マイクロホン、図示せず)で収録した音声の音声信号を制御部214に出力する。
また、ユーザインタフェース216は、制御部214から入力された画像信号が示す画像を画像表示部(例えば、ディスプレイ、図示せず)に表示させ、及び撮像部(例えば、カメラ、図示せず)が撮像した画像を示す画像信号を制御部214に出力する。
ユーザインタフェース216は、操作入力部(例えば、タッチセンサ、図示せず)が検出したユーザの操作入力に応じた操作入力信号を制御部214に出力する。操作入力部と画像表示部は、それらが一体化して構成されたタッチパネルであってもよい。また、音声再生部、収音部、画像表示部、撮像部及び操作入力部の一部又は全部は、移動局装置21と一体化されていてもよいし、別体であってもよい。
(制御部の構成)
次に、本実施形態に係る制御部214の構成について説明する。
図3は、本実施形態に係る制御部214の構成を示す概略ブロック図を示す。
制御部214は、検出閾値変更部2141、チャネル処理部(チャネル選択部)2142及び同期処理部2143を含んで構成される。図3では、ユーザインタフェース216の図示が省略されている。
検出閾値変更部2141は、移動局装置21の使用環境を示す使用環境情報に基づいて、基地局装置11から受信した受信信号の周波数帯域(チャネル)を検出する検出閾値を定める。ここで、検出閾値変更部2141は、例えば、在圏履歴情報をメモリ部215から読み出し、読み出した在圏履歴情報のうち最近の在圏履歴情報から国情報を抽出する。在圏履歴情報は、移動局装置21が属するセルに係る基地局装置11や、基地局装置11に接続されたネットワークの履歴を示す情報である。在圏履歴情報には、国情報の他、通信オペレータ情報、周波数帯域情報、が含まれる。在圏履歴情報は、報知情報(後述)に含まれる情報である。
検出閾値変更部2141は、抽出した国情報に対応する検出閾値情報をメモリ部215に記憶されている検出閾値対応情報から読み出し、読み出した検出閾値情報をチャネル処理部2142に出力する。これにより、チャネル処理部2142に設定される検出閾値が変更される。検出閾値対応情報は、使用環境情報として国情報と検出閾値が対応付けられた情報である。検出閾値対応情報の例については、後述する。
チャネル処理部2142は、基地局装置11からの受信信号から検出閾値変更部2141から入力された検出閾値情報が示す検出閾値よりも強度が高いチャネルを選択する。ここで、チャネル処理部2142には、送受信部213から受信信号強度情報がチャネル毎に入力され、検出閾値変更部2141から入力された検出閾値情報が示す検出閾値と比較する。チャネル処理部2142は、入力された受信信号強度情報が示す受信信号強度が入力された検出閾値情報が示す検出閾値よりも大きいチャネルを選択する。チャネル処理部2142は、選択したチャネルを示すチャネル選択情報を同期処理部2143に出力する。チャネル選択処理の例については、後述する。
また、チャネル処理部2142は、セルサーチ(後述)が終了した直後、基地局装置11からの受信信号として送受信部213から報知情報が入力され、入力された報知情報から在圏履歴情報を抽出する。チャネル処理部2142は、抽出した在圏履歴情報をメモリ部215に記憶してもよい。また、チャネル処理部2142は、同期処理部2143が同期処理(後述)で復調した報知情報から在圏履歴情報を抽出し、抽出した在圏履歴情報をメモリ部215に記憶してもよい。
同期処理部2143は、チャネル処理部2142から入力されたチャネル選択情報が示すチャネルの受信波について同期処理を行う。ここで、同期処理部2143には、チャネル処理部2142からチャネル選択情報が入力され、基地局装置11からの受信信号として送受信部213からチャネル毎に変調された報知情報が入力される。同期処理部2143は、入力されたチャネル選択情報が示すチャネル毎に入力された報知情報に含まれる同期信号を検出する。同期処理部2143は、検出した同期信号を用いて報知情報が構成されているデータを特定し、特定したデータから報知情報を復調(デコード)する。同期処理部2143は、同期信号の検出、報知情報の復調がともに成功したチャネル(利用可能チャネル)が検知されるまで、それらの処理を試行する。同期処理部2143は、位置登録要求信号を基地局装置11への利用可能チャネルを用いた送信信号として送受信部213に出力する(キャンプオン)。位置登録要求信号とは、自装置を通信に用いる移動局装置として登録することを要求する信号である。その後、送受信部213は位置登録完了信号と在圏履歴情報を基地局装置11から受信することで、移動局装置21は通信できる状態になる。同期処理の例については後述する。このような、チャネル処理部2142が行うチャネル選択処理と、同期処理部2143が行う同期処理の両者は、あわせてセルサーチと呼ばれる。
(検出閾値対応情報の例)
次に、本実施形態に係る検出閾値対応情報の例について説明する。
図4は、本実施形態に係る検出閾値対応情報の例を示す図である。
図4において、左列は使用環境情報として国情報を示し、右列は検出閾値情報を示す。
第2行は、国情報AC、BCに検出閾値Dが対応付けられ、第3行は、AC、BC以外のその他の国情報に検出閾値Eが対応付けられることを示す。従って、検出閾値変更部2141は、在圏履歴情報から国情報ACが抽出された場合、検出閾値Dを設定し、在圏履歴情報からAC、BC以外の国情報(例えば、国情報CC)が抽出された場合、検出閾値Eを設定する。移動局装置21の出荷直後等、在圏履歴情報が記憶されていない場合にも、検出閾値変更部2141は、検出閾値Eを設定する。
ここで、国情報AC、BCが、移動局装置21が利用可能なネットワークを運用している国を示すときであって、検出閾値D(例えば、−105(dBm))は検出閾値E(例えば、−90(dBm))よりも小さい。
利用可能なネットワークを運用している国に移動局装置21が在圏した後で、圏外に移動したときでも、検出閾値Eよりも低い検出閾値Dが選択される。
これにより、移動局装置21が基地局装置11から電波が到達しない位置、又は到達が困難な位置(例えば、遠隔地)に所在していても、微弱な受信信号から、より確実にチャネル選択を成功させることができる。
他方、国情報CCが示す国のように利用可能なネットワークを運用していない国で移動局装置21が動作しているとき、検出閾値Dよりも高い検出閾値Eが選択される。これにより、移動局装置21がノイズ、例えば、周囲のノイズ、ホワイトノイズ、その他のシステムからの微弱な受信信号を誤って選択することを防ぐことができる。
なお、本実施形態では、メモリ部215に記憶される検出閾値対応情報は、国情報とその国で利用されている周波数帯域を示す国別周波数帯域情報とが対応付けられていてもよい。その場合、検出閾値変更部2141は、在圏履歴情報から抽出した国情報に対応する国別周波数帯域(例えば、800MHz帯、900MHz帯)について検出閾値情報(例えば、検出閾値D)を選択する。その他の移動局装置21が利用可能な周波数帯域(例えば、1800MHz帯、1900MHz帯)については、検出閾値変更部2141は、国別周波数帯域についての検出閾値情報よりも予め定めた値だけ高い検出閾値(例えば、検出閾値E)を定める。
これにより、その国で利用されている周波数帯域については、より確実にチャネル検出を成功させることができる。また、その他の周波数帯域については、ノイズ等の受信信号を誤って検出することを防ぐことができる。
(在圏履歴情報の例)
次に、本実施形態に係る在圏履歴情報の例について説明する。
図5は、本実施形態に係る在圏履歴情報の例を示す図である。
図5に示す在圏履歴情報は、移動局装置22(図1)が基地局装置11のセル11cに属する位置から、その圏外を経て、セル12cの圏内に移動したときに得られたものである。
図5において、最左列から右側へ順に、基地局情報、国情報、通信オペレータ情報、周波数帯域情報を示す。基地局情報は、移動局装置22が在圏している基地局装置を示す情報を示す。国情報は、その基地局装置に接続されるネットワークが運用される地域である国を示す情報(MCC:Mobile Country Code)を示す。通信オペレータ情報は、その基地局装置に接続されるネットワークを運用するオペレータ(事業者)を示す情報(MNC:Mobile Network Code)を示す。MCCとMNCの組み合わせは、PLMN識別情報(PLMN Identity)である。周波数帯域情報は、その基地局装置に接続されるネットワークが運用される周波数帯域、つまりその基地局装置が利用可能な周波数帯域を示す情報である。これらは、BCCH(Broadcast Control Channel、報知制御チャネル)に割り当てられて受信した報知情報(BCCH報知情報)に含まれる。メモリ部215には、在圏履歴情報として、最近の情報だけではなく、それ以前に在圏したときに取得された情報を記憶していてもよい。その場合、チャネル処理部2142は、メモリ部215に記憶された在圏履歴情報の個数が予め定めた上限(例えば、10個)に達した後、最先の情報を削除してもよい。
図5の第2行は、基地局装置11に、国情報X、通信オペレータ情報XOP、周波数帯域情報XBWが対応付けられている。第3行は、基地局装置12に、国情報Y、通信オペレータ情報YOP、周波数帯域情報YBWが対応付けられている。
国情報X、Yは、図4の第3行にいう「その他」に属するので、検出閾値変更部2141は、基地局装置11、12と通信を開始する前に行ったセルサーチにおいて、検出閾値Eを選択する。なお、国情報AC、BCのいずれかが在圏履歴情報から抽出された場合には、検出閾値変更部2141は、検出閾値Dを選択する。移動局装置21の出荷直後等、在圏履歴情報が記憶されていない場合にも、検出閾値変更部2141は、検出閾値Eを設定する。
(受信信号強度情報の例)
次に、受信信号強度情報の例について説明する。
図6は、受信信号強度情報の例を示す図である。
図6において、横軸はチャネル、縦軸は受信信号強度を示す。図6には、図4に示す検出閾値D、Eが示され、縦軸の単位が省略されている。この例では、移動局装置21が受信可能なチャネルは、チャネル1〜104、201〜224、341〜564である。図6において、チャネル毎の縦線の高さは、そのチャネルの受信信号強度を示す。
検出閾値変更部2141において検出閾値E(例えば、−90(dBm))が選択された場合には、チャネル処理部2142は、受信可能なチャネルの全てから、受信信号強度が検出閾値Eよりも高いチャネルを選択する。この場合、選択されたチャネルと受信信号距離の組は、(203、−88(dBm))、(222、−85(dBm))の2チャネル分である。
検出閾値変更部2141において検出閾値D(例えば、−105(dBm))が選択された場合には、チャネル処理部2142は、受信信号強度が検出閾値Dよりも高いチャネルを選択する。この場合、選択されたチャネルと受信信号強度の組は、(101、−104(dBm))、(202、−98(dBm))、(203、−93(dBm))、(204、−99(dBm))、(222、−85(dBm))、(223、−94(dBm))、の6チャネル分である。これにより、同期処理部2143に係るチャネルを同期処理が成功する可能性が高いチャネルに制限することで、無用な同期処理を削減することができる。また、利用されていない使用環境(例えば、国情報)が取得された場合には、検出閾値変更部2141において、より高い検出閾値を与えることで、チャネル処理部2142で選択されるチャネルを制限し、その後の無用な同期処理をより削減することができる。一方、圏外に移動し通信できない状態で使用環境が変化した場合でも、同期処理が完全に排除されず、強い受信波のチャネルに対しては通信できる状態に遷移する可能性が残される。
ここで、移動局装置21がGSM(登録商標)方式を採用しているネットワークを利用可能であることを仮定する。GSM(登録商標)方式は日本では利用されていないが、欧州や中国では利用されている。そこで、在圏履歴情報に含まれる国情報が日本を示す場合には、より高い値をとる検出閾値Eが選択される。このとき、検出閾値を高くして感度を低減したうえでセルサーチが行われる。ユーザが現実に日本に所在する場合には、検出閾値を上げて、選択されるチャネル数を制限することで、検出閾値よりも受信強度が低いノイズが誤検出されずに済むため、その後の同期処理量が低減される。
しかし、国情報が日本を示していても、ユーザが圏外に移動した後や、動作を停止した後に欧州や中国に移動する場合がある。そのような場合では、検出閾値を上げた状態でも、受信強度が高い受信信号が検出されるため、同期処理が行われ、ユーザは受信信号を検出したネットワークを用いて通信を行うことが可能となる。
他方、在圏履歴情報に含まれる国情報が欧州を示す場合には、より低い値をとる検出閾値Dが選択される。このとき、検出閾値を低くして感度を高くしたうえでセルサーチが行われる。
(チャネル選択処理)
次に、本実施形態に係る通信処理のうち、チャネル選択処理について説明する。
図7は、本実施形態に係るチャネル選択処理を示すフローチャートである。
(ステップS101)検出閾値変更部2141は、メモリ部215に記憶された在圏履歴情報を読み出し、読み出した在圏履歴情報のうち最近の在圏履歴情報から国情報を抽出する。その後、ステップS102に進む。
(ステップS102)検出閾値変更部2141は、抽出した国情報に基づく検出閾値情報をメモリ部215に記憶された検出閾値対応情報から読み出し、読み出した検出閾値情報をチャネル処理部2142に設定する。その後、ステップS103に進む。
(ステップS103)送受信部213は、基地局装置11から受信した受信信号について受信可能な全てのチャネルの受信信号強度を測定する。その後、ステップS104に進む。
(ステップS104)チャネル処理部2142は、受信可能な全てのチャネルについて、ステップS105−S107の処理を終了したか否かを判定する。終了したと判定された場合には(ステップS104 YES)、本フローチャートに係る処理を終了する。終了していないと判定された場合には(ステップS104 NO)、ステップS105に進む。
(ステップS105)チャネル処理部2142は、処理対象のチャネル(対象チャネル)について測定した受信信号強度が設定した検出閾値より大きいか否かを判定する。大きいと判定された場合(ステップS105 YES)、ステップS106に進む。大きくないと判定された場合(ステップS105 NO)、ステップS107に進む。
(ステップS106)チャネル処理部2142は、対象チャネルの番号とその受信信号強度を対応付けてメモリ部215に記憶し、選別チャネルリストを作成する。その後、ステップS107に進む。
(ステップS107)チャネル処理部2142は、対象チャネルを未処理の他のチャネルに変更する。ここで、チャネル処理部2142は、チャネル番号の昇順に対象チャネルを隣接するチャネルに変更してもよい。その後、ステップS104に進む。
これにより、検出閾値より受信信号強度が高いチャネルのチャネル番号とそのチャネルの受信信号強度を対応付けた選別チャネルリストが生成される。
(同期処理)
次に、本実施形態に係る通信処理における同期処理について説明する。
図8は、本実施形態に係る同期処理を示すフローチャートである。
(ステップS111)チャネル処理部2142は、生成した選別チャネルリストに含まれるチャネル番号と受信信号強度が対応付けられた組を、受信信号強度の降順に並べ替え、検出チャネルリストをチャネル選択情報として生成する。その後、ステップS112に進む。
(ステップS112)同期処理部2143は、検出チャネルリストに含まれているデータの有無を判定する。検出チャネルリストにデータがあると判定された場合には(ステップS112 YES)、ステップS113に進む。検出チャネルリストにデータがないと判定された場合には(ステップS112 NO)、ステップS119に進む。
(ステップS113)同期処理部2143は、検出チャネルリストに含まれる先頭のチャネルを対象チャネルとして、公知の同期処理を行う。ここで、同期処理部2143は、基地局装置11から受信した受信信号のうち、その対象チャネルに割り当てられた同期信号を検出する。同期信号は、例えば、同期チャネル(SCH:Synchronization Channel)に割り当てられたSCH同期信号である。同期信号には基地局装置11を識別するセルIDが含まれる。同期処理部2143は、受信したSCH同期信号に基づいて受信信号における各フレームの範囲、即ちフレームタイミングを同定する。その後、ステップS114に進む。
(ステップS114)同期処理部2143は、SCH同期信号を取得できたか否かを判定する。これにより、同期処理の成否が判定される。取得できたと判定された場合には(ステップS114 YES)、ステップS115に進む。取得できなかったと判定された場合には(ステップS114 NO)、ステップS118に進む。
(ステップS115)同期処理部2143は、受信信号に含まれるBCCH報知情報を復調(デコード)する。その後、ステップS116に進む。
(ステップS116)同期処理部2143は、復調したBCCH報知情報に基づいて基地局装置11のセル11cに在圏するか否か、つまり、基地局装置11が適切な基地局装置か否かを判定する。例えば、同期処理部2143は、BCCH報知情報が示すPLMNが、予め設定された加入者情報(SIM:Subscriber Identity Module)が示すPLMNと一致するものがあるか否かを判定する。在圏すると判定された場合には(ステップS116 YES)、ステップS117に進む。在圏しないと判定された場合には(ステップS116 NO)、ステップS118に進む。
(ステップS117)同期処理部2143は、位置登録要求信号を基地局装置11に送信して、位置登録を行い(キャンプオン)、通信できる状態になる。その後、本フローチャートに係る処理、ひいてはセルサーチが終了する。
(ステップS118)同期処理部2143は、検出チャネルリストに含まれる対象チャネルに係る先頭のチャネル番号と受信信号強度を削除して、次に受信信号強度が高いチャネルを対象チャネルに更新する。その後、ステップS112に進む。
(ステップS119)同期処理部2143は、在圏可能なセルがないと判定する。その後、ステップS120に進む。
(ステップS120)一定時間(例えば、10分間)待機する。その後、チャネル選択処理(図7)を繰り返す。
これにより、上述した例では、国情報に基づいて検出閾値を設定することで、同期処理の対象となる最低限のチャネルが選択される可能性を残し、かつ選択されるチャネル数を削減する。同期処理にかかる電力の消費量は、同期処理が行われていない場合、つまりチャネル選択処理と比べて格段に多い(例えば、約50−100倍)。そのため、セルサーチにおける同期処理にかかる時間や消費電力を低減することで、セルサーチ全体の消費電力を低減できる。
(変形例1−1)
次に、本実施形態の変形例1−1について説明する。本変形例では、検出閾値変更部2141は、使用環境情報として国情報の代わりに通信オペレータ情報を用いてもよい。その他の点は、上述した例と同様である。
ここで、検出閾値変更部2141は、メモリ部215から読み出した在圏履歴情報のうち最近の在圏履歴情報から通信オペレータ情報を抽出する。検出閾値変更部2141は、抽出した通信オペレータ情報に対応する検出閾値情報をメモリ部215に記憶されている検出閾値対応情報から読み出す。
次に、本変形例に係る検出閾値対応情報の例について説明する。
図9は、本変形例に係る検出閾値対応情報の例を示す図である。
図9において、左列は使用環境情報として通信オペレータ情報を示し、右列は検出閾値情報を示す。
第2行は、通信オペレータ情報AOP、BOPに検出閾値Dが対応付けられ、第3行は、AOP、BOP以外のその他の通信オペレータ情報に検出閾値Eが対応付けられることを示す。例えば、検出閾値変更部2141は、在圏履歴情報から通信オペレータ情報AOPが抽出された場合、検出閾値Dを設定し、在圏履歴情報からAOP、BOP以外の通信オペレータ情報(例えば、COP)が抽出された場合、検出閾値Eを設定する。なお、在圏履歴情報が記憶されていない場合、検出閾値変更部2141は、検出閾値Eを設定する。
次に、本変形例に係るチャネル選択処理について説明する。
図10は、本変形例に係るチャネル選択処理を示すフローチャートである。
本変形例に係るチャネル選択処理は、図7に示すチャネル選択処理においてステップS101、S102の代わりにステップS121、S122を有する。
(ステップS121)検出閾値変更部2141は、メモリ部215に記憶された在圏履歴情報を読み出し、読み出した在圏履歴情報のうち最近の在圏履歴情報から通信オペレータ情報を抽出する。その後、ステップS122に進む。
(ステップS122)検出閾値変更部2141は、抽出した通信オペレータ情報に基づく検出閾値情報をメモリ部215に記憶された検出閾値対応情報から読み出し、読み出した検出閾値情報をチャネル処理部2142に設定する。その後、ステップS103に進む。
これにより、本変形例では、通信オペレータ情報に基づいて検出閾値を設定することで、同期処理の対象となる最低限のチャネルが選択される可能性を残し、かつ選択されるチャネル数を削減できるため、同期処理にかかる時間や消費電力を低減することができる。
(変形例1−2)
次に、本実施形態の変形例1−2について説明する。本変形例では、検出閾値変更部2141は、使用環境情報として国情報の代わりに周波数帯域情報(band情報)を用いてもよい。周波数帯域情報が示す周波数帯域は、複数のチャネル(例えば、帯域幅が1.4MHzの場合、72チャネル)からなり、自装置(移動局装置21)と基地局装置11との間でデータを送信又は受信するために割り当てられる単位である。その他の点は、上述した例と同様である。
ここで、検出閾値変更部2141は、メモリ部215から読み出した在圏履歴情報のうち最近の在圏履歴情報から周波数帯域情報を抽出する。検出閾値変更部2141は、抽出した周波数帯域情報に対応する検出閾値情報をメモリ部215に記憶されている検出閾値対応情報から読み出す。検出閾値変更部2141は、移動局装置21が利用可能な周波数帯域のうち、抽出した周波数帯域情報が示す周波数帯域を除く周波数帯域については、その他の周波数帯域情報に対応する検出閾値情報をメモリ部215から読み出す。
次に、本変形例に係る検出閾値対応情報の例について説明する。
図11は、本変形例に係る検出閾値対応情報の例を示す図である。
図11において、左列は使用環境情報として周波数帯域情報を示し、右列は検出閾値情報を示す。
第2行は、周波数帯域情報XBW、YBWに検出閾値Dが対応付けられ、第3行は、XBW、YBW以外のその他の周波数帯域情報に検出閾値Eが対応付けられることを示す。例えば、検出閾値変更部2141は、在圏履歴情報から周波数帯域情報XBWが抽出された場合、周波数帯域情報XBWが示す周波数帯域について検出閾値Dを定め、その他の利用可能な周波数帯域について検出閾値Eと定める。検出閾値変更部2141は、在圏履歴情報からXBW、YBW以外の周波数帯域情報(例えば、ZBW)が抽出された場合、周波数帯域情報ZBWが示す周波数を含め、移動局装置21が利用可能な全ての周波数帯域について検出閾値Eと定める。
次に、本変形例に係るチャネル選択処理について説明する。
図12は、本変形例に係るチャネル選択処理を示すフローチャートである。
本変形例に係るチャネル選択処理は、図7に示すチャネル選択処理においてステップS101、S102の代わりにステップS131、S132を有する。
(ステップS131)検出閾値変更部2141は、メモリ部215に記憶された在圏履歴情報を読み出し、読み出した在圏履歴情報のうち最近の在圏履歴情報から周波数帯域情報を抽出する。その後、ステップS132に進む。
(ステップS132)検出閾値変更部2141は、移動局装置21が利用可能な周波数帯域のうち、抽出した周波数帯域情報に対応する検出閾値情報をメモリ部215に記憶されている検出閾値対応情報から読み出す。検出閾値変更部2141は、移動局装置21が利用可能な周波数帯域のうち、抽出した周波数帯域情報が示す周波数帯域を除く周波数帯域については、その他の周波数帯域情報に対応する検出閾値情報をメモリ部215から読み出す。検出閾値変更部2141は、利用可能な周波数帯域のそれぞれの検出閾値情報をチャネル処理部2142に設定する。その後、ステップS103に進む。
次に、本変形例に係る検出閾値情報の例について説明する。
図13は、本変形例に係る検出閾値情報の例を示す図である。
図13において、横軸にチャネルを示し、縦軸に受信信号強度を示す。この例では、移動局装置21が利用可能な周波数帯域は、5個の周波数帯域band0、band100、band200、band300、band500である。band0、band100、band200、band300、band500のそれぞれに含まれるチャネルの範囲は、0−99、100−199、200−200、300−399、500−599である。この例では、検出閾値変更部2141が抽出した周波数帯域情報がband0、band200である。破線は、チャネル0−99に係るband0、チャネル200−299に係るband200に対応する検出閾値がDであることを示し、その他のチャネルに対応する検出閾値がEであることを示す。
図13に示すチャネル毎の受信信号強度は、図6に示した受信信号強度と同様である。検出閾値Dが−105(dBm)、検出閾値Eが−90(dBm)である場合、チャネル処理部2142は、次の5チャネルを選択する。選択されたチャネルと受信信号距離の組は、それぞれ(202、−98(dBm))、(203、−93(dBm))、(204、−99(dBm))、(222、−85(dBm))、(223、−94(dBm))である。
なお、上述では、検出閾値変更部2141が周波数帯域毎に検出閾値を定める場合を例にとって説明したが、本変形例では、検出閾値変更部2141がチャネル毎に検出閾値を定めてもよい。
これにより、本変形例では、周波数帯域情報に基づいて検出閾値を設定することで、同期処理の対象となる最低限のチャネルが選択される可能性を残し、かつ選択されるチャネル数を削減することで同期処理にかかる時間や消費電力を低減することができる。
(変形例1−3)
次に、本実施形態の変形例1−3について説明する。本変形例では、検出閾値変更部2141は、使用環境情報の種別毎にその使用状況に応じて優先度を定め、定めた優先度が高いほど、低い受信信号強度のチャネルの受信波を検出するように低く検出閾値を定める。また、検出閾値変更部2141は、優先度が低いほど、低い受信信号強度のチャネルの受信波を検出しないように高く検出閾値を定める。
検出閾値変更部2141は、メモリ部215から読み出した在圏履歴情報から使用環境情報として、例えば、周波数帯域情報を抽出し、抽出した周波数帯域情報が示す周波数帯域毎に保存されていた回数を計数する。そして、検出閾値変更部2141は、計数した回数が多い周波数帯域ほど、高くなるように周波数帯域毎の優先度を定める。
例えば、在圏履歴情報に周波数帯域情報XBW、YBWが、それぞれ4、2回含まれていた場合、検出閾値変更部2141は、周波数帯域情報XBWに対応する優先度が周波数帯域情報YBWに対応する優先度よりも高くなるように優先度を定める。ここで、周波数帯域情報XBW、YBWに対応する優先度を、それぞれ優先度1、2と呼ぶ。
検出閾値変更部2141は、定めた優先度に対応する検出閾値情報をメモリ部215から読み出す。検出閾値変更部2141は、移動局装置21が利用可能な周波数帯域のうち、抽出した周波数帯域情報が示す周波数帯域を除く周波数帯域については、その他の周波数帯域情報に対応する検出閾値情報をメモリ部215から読み出す。ここで、メモリ部215に予め記憶しておく検出閾値対応情報には、高い優先度ほど低い検出閾値を示す検出閾値情報を対応付けておく。また、その他の周波数帯域情報には、優先度を低くし、最も高い検出閾値を示す検出閾値情報を対応付けておく。
次に、本変形例で選択した検出閾値対応情報の例について説明する。
図14は、本変形例に係る検出閾値対応情報の例を示す図である。
図14において、左列は使用環境情報として周波数帯域情報を示し、右列は検出閾値情報を示す。
第2行は、周波数帯域情報XBWに最も高い優先度1が与えられた検出閾値Dが対応付けられ、第3行は、周波数帯域情報YBWにその次に高い優先度2が与えられた検出閾値Fが対応付けられ、第4行は、XBW、YBW以外のその他の優先度情報に検出閾値Eが対応付けられることを示す。また、上述した変形例と同様に周波数帯域情報が不明な場合にも、検出閾値Eが与えられる。この例では、検出閾値は、D、F、Eの順に低い。これにより、優先度が高い周波数帯域に含まれるチャネルが微弱であっても容易に検出され、優先度が最も低いチャネルについてはノイズ等の検出を回避するとともに、基地局装置からの強い受信信号強度のチャネルを検出する可能性が残される。
次に、本変形例に係るチャネル選択処理について説明する。
図15は、本変形例に係るチャネル選択処理を示すフローチャートである。
本変形例に係るチャネル選択処理は、図7に示すチャネル選択処理においてステップS101、S102の代わりにステップS141、S142を有する。
(ステップS141)検出閾値変更部2141は、メモリ部215に記憶された在圏履歴情報を読み出し、読み出した在圏履歴情報に基づいて周波数帯域情報を抽出する。検出閾値変更部2141は、抽出した周波数帯域情報の種別毎に優先度を定める。その後、ステップS142に進む。
(ステップS142)検出閾値変更部2141は、定めた優先度毎に対応する検出閾値情報をメモリ部215に記憶されている検出閾値対応情報から読み出す。検出閾値変更部2141は、移動局装置21が利用可能な周波数帯域のうち、抽出した周波数帯域情報が示す周波数帯域を除く周波数帯域については、その他の周波数帯域情報に対応する検出閾値情報をメモリ部215から読み出す。検出閾値変更部2141は、利用可能な周波数帯域のそれぞれの検出閾値情報をチャネル処理部2142に設定する。その後、ステップS103に進む。
次に、本変形例で選択した検出閾値情報の例について説明する。
図16は、本変形例に係る検出閾値情報の例を示す図である。
図16において、横軸にチャネルを示し、縦軸に受信信号強度を示す。この例では、移動局装置21が利用可能な周波数帯域は、5個の周波数帯域band0、band100、band200、band300、band500である。band0、band100、band200、band300、band500のそれぞれに含まれるチャネルの範囲は、0−99、100−199、200−200、300−399、500−599である。ここで、メモリ部215に記憶された在圏履歴情報には、band0、band200がそれぞれ4回、2回含まれていると仮定する。
この場合、検出閾値変更部2141は、band0の回数が最も多く、band200の回数がその次に多いので、band0、band200の優先度をそれぞれ優先度1、2と定める。図16において、破線は、チャネル0−99に係るband0、チャネル200−299に係るband200に対応する検出閾値がそれぞれD、Fであることを示し、優先度が最も低いその他のチャネルに対応する検出閾値がEであることを示す。
図16に示すチャネル毎の受信信号強度は、図6に示した受信信号強度と同様である。検出閾値Dが−105(dBm)、検出閾値Fが−100(dBm)、検出閾値Eが−90(dBm)である場合、チャネル処理部2142は、次の4チャネルを選択する。選択されたチャネルと受信信号距離の組は、それぞれ(202、−98(dBm))、(203、−93(dBm))、(204、−99(dBm))、(222、−85(dBm))である。
なお、上述では、検出閾値変更部2141が使用環境情報の種別として周波数帯域毎に検出閾値を定める場合を例にとって説明したが、本変形例では、検出閾値変更部2141がチャネル毎に検出閾値を定めてもよい。
上述では、使用環境情報の種別毎の使用状況として、回数に基づいて優先度を定める場合を例にとって説明したが、本変形例では、検出閾値変更部2141は、回数の代わりに在圏時間、受信強度、等の使用状況を示す指標値が大きいほど、高くなるように優先度を定めてもよい。そのために、検出閾値変更部2141は、在圏履歴情報として周波数帯域情報と対応付けて、その周波数帯域のセルに在圏時間、受信強度、等をメモリ部215に記憶する。
また、検出閾値変更部2141は、在圏履歴情報として新たに記憶された種別の使用環境情報、例えば、新たに記憶された周波数帯域情報ほど高くなるように優先度を定めてもよい。在圏履歴情報において、同一の種別の周波数帯域情報が2回又は2回より多く含まれる場合には、検出閾値変更部2141は、2回目以降の周波数帯域情報を無視してもよい。
上述では、検出閾値変更部2141が主に周波数帯域毎に優先度を定める場合を例にとって説明したが、本変形例では、検出閾値変更部2141がその他の使用環境情報、例えば国情報や通信オペレータ情報毎に優先度を定めてもよい。
上述したように、本変形例では、使用環境情報の種別毎の使用状況に応じて検出閾値を設定する。これにより、同期処理の対象となる最低限のチャネルが選択される可能性を残し、使用環境情報の種別毎の使用状況に基づいてチャネルが選択される。これにより、使用環境情報の種別毎の使用状況に応じて選択されるチャネル数を削減することで、次に行われる同期処理にかかる時間や消費電力を低減することができる。
上述したように、本実施形態では、自装置の使用環境を示す使用環境情報に基づいて、基地局装置からの受信波を検出する検出閾値を定め、検出閾値よりも受信レベルが高いチャネルのみを選択し、選択したチャネルの受信波に対して同期処理を行う。
これにより、同期処理の対象となる最低限のチャネルが選択される可能性を残し、かつ選択されるチャネル数を削減する。そのため、セルサーチにおいて同期処理にかかる時間や消費電力を低減することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を援用する。
本実施形態に係る通信システム2(図示せず)は、通信システム1(図1)において、移動局装置21の代わりに移動局装置23を備える。ここで、移動局装置23の構成について説明する。
図17は、本実施形態に係る移動局装置23の構成を示す概略ブロック図である。
移動局装置23は、アンテナ212、送受信部213、メモリ部215、ユーザインタフェース216、GPS(Global Positioning System、全地球測位システム)アンテナ232、GPS受信部233及び制御部234を含んで構成される。即ち、移動局装置23は、移動局装置21(図2)において、制御部214の代わりに制御部234を備え、さらにGPSアンテナ232及びGPS受信部233を備える。
GPSアンテナ232は、GPS衛星が電波で送信した位置測定用の信号(測位信号)を受信し、受信した測位信号を電気信号としてGPS受信部233に出力する。
GPS受信部233は、GPSアンテナ232から入力した測位信号を復調し、復調した測位信号に基づいて既知の方法(例えば、コード測位法)を用いて移動局装置23の位置(例えば、緯度、経度)を算出する。GPS受信部233は、算出した位置を示す位置情報を生成し、生成した位置情報を制御部234に出力する。従って、GPSアンテナ232及びGPS受信部233は、自装置の位置を測定する位置測定部を構成する。
次に、本実施形態に係る制御部234の構成について説明する。
図18は、本実施形態に係る制御部234の構成を示す概略ブロック図である。
制御部234は、検出閾値変更部2341、チャネル処理部2142及び同期処理部2143を含んで構成される。即ち、制御部234は、制御部214(図3)において、検出閾値変更部2141の代わりに検出閾値変更部2341を備える。図18では、ユーザインタフェース216の図示が省略されている。
検出閾値変更部2341は、使用環境情報としてGPS受信部233から入力された位置情報に基づいて検出閾値を定める。
メモリ部215には、使用環境情報として位置情報と検出閾値が対応付けられた検出閾値対応情報を予め記憶させておく。検出閾値対応情報の例については、後述する。
検出閾値変更部2341は、入力された位置情報に対応する検出閾値情報をメモリ部215に記憶された検出閾値対応情報から読み出し、読み出した検出閾値情報をチャネル処理部2142に出力する。これにより、チャネル処理部2142に検出閾値が設定される。
(検出閾値対応情報の例)
次に、本実施形態に係る検出閾値対応情報の例について説明する。
図19は、本実施形態に係る検出閾値対応情報の例を示す図である。
図19において、左列は使用環境情報として位置情報を示し、右列は検出閾値情報を示す。
第2行は、位置情報AP、BPに検出閾値Dが対応付けられ、第3行は、AP、BP以外のその他の位置情報に検出閾値Eが対応付けられることを示す。従って、検出閾値変更部2341は、GPS受信部233から位置情報APが入力された場合、検出閾値Dを設定し、GPS受信部233から位置情報AP、BP以外の位置情報(例えば、CP)が入力された場合、検出閾値Eを設定する。屋外、地下街、等、GPS衛星からの測位信号が届かない場合にも、検出閾値変更部2341は、その他の位置情報に対応する検出閾値Eを設定する。
ここで、位置情報AP、BPが、移動局装置21が利用可能なネットワークを運用している地域に含まれ、検出閾値D(例えば、−105(dBm))が検出閾値E(例えば、−90(dBm))よりも小さい場合を仮定する。
利用可能なネットワークを運用している地域、例えばAPに移動局装置21が在圏していれば、移動局装置21が基地局装置11から到達が困難な位置(例えば、遠隔地)に所在していても、微弱な受信信号から、より確実にチャネル選択を成功させることができる。
他方、利用可能なネットワークを運用していない地域、例えばCPで移動局装置21が動作しているとき、検出閾値Dよりも高い検出閾値Eが選択される。これにより、移動局装置21がノイズ、例えば、周囲のノイズ、ホワイトノイズ、その他のシステムからの受信信号を誤って選択することを防ぐことができる。
(チャネル選択処理)
次に、本実施形態に係るチャネル選択処理について説明する。
図20は、本実施形態に係るチャネル選択処理を示すフローチャートである。
図20に示すチャネル選択処理は、図7に示すチャネル選択処理においてステップS101、S102の代わりにステップS151、S152を有する。
(ステップS151)GPS受信部233は、GPSアンテナ232から入力した測位信号に基づいて移動局装置23の位置を算出し、算出した位置を示す位置情報を生成する。その後、ステップS152に進む。
(ステップS152)検出閾値変更部2341は、GPS受信部233から入力された位置情報に対応する検出閾値情報をメモリ部215に記憶された検出閾値対応情報から読み出し、読み出した検出閾値情報をチャネル処理部2142に設定する。その後、ステップS103に進む。
これにより、その位置で利用されている周波数帯域については、より確実にチャネル選択を成功させることができる。また、その他の周波数帯域については、ノイズ等の受信信号を誤って選択することを防ぐことができる。また、位置毎にかかる制御を行うことで、国情報を用いる場合よりも、きめの細かい制御がなされる。
なお、本実施形態では、メモリ部215に記憶される検出閾値対応情報は、位置情報とその位置を含む地域で利用されている周波数帯域を示す地域別周波数帯域情報とが対応付けられていてもよい。その場合、検出閾値変更部2341は、入力された位置情報が示す位置を含む地域に係る地域別周波数帯域(例えば、800MHz帯)について検出閾値情報(例えば、検出閾値D)を選択する。その他の移動局装置21が利用可能な周波数帯域(例えば、900MHz、1800MHz帯、1900MHz帯)については、検出閾値変更部2341は、位置情報が示す位置を含む地域に係る検出閾値情報よりも予め定めた値だけ高い検出閾値(例えば、検出閾値E)を定めてもよい。
これにより、計測された位置で運用されている周波数帯域については、より確実にチャネル選択を成功させることができる。また、その他の周波数帯域については、ノイズ等の受信信号を誤って選択することを防ぐことができる。
(受信信号強度情報の例)
次に、受信信号強度情報の例について説明する。
図21は、受信信号強度情報の例を示す図である。
図21において、横軸はチャネル、縦軸は受信信号強度を示す。図21が示す受信信号強度は、図6に示すものと同様である。
例えば、入力された位置情報がCPであるとき、検出閾値変更部2341は、検出閾値E(例えば、−90(dBm))を選択する。チャネル処理部2142は、受信可能なチャネルから、受信信号強度が検出閾値Eよりも高いチャネルを選択する。この場合、選択されたチャネルと受信信号距離の組は、(203、−88(dBm))、(222、−85(dBm))の2チャネル分である。入力された位置情報がAPであるとき、検出閾値変更部2341は、検出閾値D(例えば、−105(dBm))を選択する。チャネル処理部2142は、受信可能なチャネルから、受信信号強度が検出閾値Dよりも高いチャネルを選択する。この場合、選択されたチャネルと受信信号距離の組は、(101、−104(dBm))、(202、−98(dBm))、(203、−88(dBm))、(204、−99(dBm))、(222、−85(dBm))、(223、−94(dBm))、の6チャネル分である。
このように位置情報に応じて検出閾値を定めることによって、選択されるチャネル数を制御することができる。
なお、上述では、セルサーチを行う都度、検出閾値変更部2341にはGPS受信部233から位置情報が入力される場合を例にとって説明したが、本実施形態ではそれには限られない。移動局装置23が基地局装置11の圏外に、予め定めた時間よりも長時間所在している場合には、GPS受信部233は、所定期間毎に検出閾値変更部2341への位置情報の出力を待機してもよい。GPS受信部233が位置情報の出力を待機している場合には、次回の位置情報の出力がなされるまで、チャネル処理部2142は、直前に入力された位置情報を用いて定められた検出閾値情報に基づいてチャネル選択処理を行う。
次に、セルサーチにおける各処理(位置測定、チャネル選択処理、同期処理)のタイミングの例について説明する。
図22は、セルサーチにおける各処理のタイミングの例を示す概念図である。
図22において、横軸は時刻を示し、4回のセルサーチがなされたことを示す。4回のセルサーチを、最先のセルサーチから順にセルサーチ1、セルサーチ2、セルサーチ3、セルサーチ4と呼ぶ。この例では、3回のセルサーチのうち、1回目のセルサーチ(セルサーチ1、4、…)について位置測定が行われ、その他の2回(セルサーチ2、3、…)については、位置測定は行われない。これにより、セルサーチ1での位置測定で取得された位置情報に基づいて検出閾値(例えば、検出閾値E)が取得され、セルサーチ1、2、3のそれぞれのチャネル選択処理において取得された検出閾値がそれぞれ用いられる。また、セルサーチ4での再位置測定で取得された新たな位置情報に基づいて検出閾値(例えば、検出閾値D)が取得され、セルサーチ4、5、6のそれぞれのチャネル選択処理において取得された検出閾値がそれぞれ用いられる。
図22は、GPS受信部233は、所定のセルサーチの周期(例えば、3回)毎に位置情報を取得及び出力する例を示すが、GPS受信部233は、所定の時間周期(例えば、30分)毎に位置情報を取得及び出力してもよい。
以上に説明したように、本実施形態では、位置情報に基づいて検出閾値を設定することで、同期処理の対象となる最低限のチャネルが選択される可能性を残し、かつ選択されるチャネル数を削減することで同期処理にかかる時間や消費電力を低減することができる。
(変形例2−1)
次に、本実施形態の変形例2−1について説明する。本変形例では、検出閾値変更部2341は、GPS受信部233から位置情報が入力された場合、入力された位置情報をメモリ部215に記憶する。検出閾値変更部2341は、位置情報をGPS受信部233からの入力が開始する毎に在圏履歴情報の一部として記憶してもよい。GPS受信部233から位置情報が入力されない場合には、検出閾値変更部2341は、メモリ部215に記憶した最新の位置情報を読み出し、読み出した位置情報をチャネル処理部2142に出力する。これにより、屋外、地下街、等、GPS衛星からの測位信号が届かなくなっても、検出閾値変更部2341がメモリ部215に記憶した最新の位置情報に基づいて検出閾値を定めることができる。
次に、本変形例に係るチャネル選択処理について説明する。
図23は、本変形例に係るチャネル選択処理の例を示すフローチャートである。
本変形例に係るチャネル選択処理は、図7に示すチャネル選択処理においてステップS101、S102の代わりにステップS161、S162を有する。
(ステップS161)GPS受信部233から位置情報が入力される場合、検出閾値変更部2341は、入力された位置情報をメモリ部215に記憶する。GPS受信部233から位置情報が入力されない場合、検出閾値変更部2341は、メモリ部215に記憶された位置情報を読み出す。検出閾値変更部2341は、読み出した位置情報のうち最近の位置情報を抽出する。その後、ステップS162に進む。
(ステップS162)検出閾値変更部2341は、GPS受信部233から入力された位置情報もしくはメモリ部215から読み出した位置情報に対応する検出閾値情報をメモリ部215に記憶された検出閾値対応情報から読み出し、読み出した検出閾値情報をチャネル処理部2142に出力する。その後、ステップS103に進む。
以上に説明したように、本変形例では、GPS受信部233から位置情報が入力されない場合でも、入力された最新の位置情報に基づいて検出閾値を設定することができる。これにより、同期処理の対象となる最低限のチャネルが選択される可能性を残し、かつ選択されるチャネル数を削減することで同期処理にかかる時間や消費電力を低減することができる。
(変形例2−2)
次に、本実施形態の変形例2−2について説明する。本変形例では、検出閾値変更部2341は、使用環境情報、即ち位置情報毎にその使用状況に応じて優先度を定め、定めた優先度が高いほど、検出閾値を低く定める。
検出閾値変更部2341は、メモリ部215から読み出した位置情報が示す位置毎に保存されていた回数を計数する。そして、検出閾値変更部2341は、計数した回数が多い位置ほど、高くなるように周波数帯域毎の優先度を定める。
例えば、読み出された位置情報AP、BPが、それぞれ4、2回含まれていた場合、検出閾値変更部2341は、位置情報APに対応する優先度が位置情報BPに対応する優先度よりも高くなるように優先度を定める。ここで、位置情報AP、BPに対応する優先度を、それぞれ優先度1、2と呼ぶ。
検出閾値変更部2341は、定めた優先度に対応する検出閾値情報をメモリ部215から読み出す。検出閾値変更部2341は、移動局装置21が利用可能な周波数帯域のうち、抽出した周波数帯域情報が示す周波数帯域を除く周波数帯域については、その他の周波数帯域情報に対応する検出閾値情報をメモリ部215から読み出す。ここで、メモリ部215に予め記憶しておく検出閾値対応情報には、高い優先度ほど低い検出閾値を示す検出閾値情報を対応付けておく。また、その他の周波数帯域情報には、優先度が低いので、最も高い検出閾値を示す検出閾値情報を対応付けておく。
次に、本変形例に係る検出閾値対応情報の例について説明する。
図24は、本変形例に係る検出閾値対応情報の例を示す図である。
図24において、左列は使用環境情報として位置情報を示し、右列は検出閾値情報を示す。
第2行は、位置情報APに最も高い優先度1が与えられた検出閾値Dが対応付けられ、第3行は、位置情報BPにその次に高い優先度2が与えられた検出閾値Fが対応付けられ、第4行は、AP、BP以外のその他の優先度情報に検出閾値Eが対応付けられることを示す。また、上述した変形例と同様に周波数帯域情報が不明な場合にも、検出閾値Eが与えられる。この例では、検出閾値は、D、F、Eの順に低い。これにより、優先度が高い周波数帯域に含まれるチャネルでは、微弱な電波であっても容易に検出され、優先度が最も低いチャネルについてはノイズ等の検出を回避するとともに、基地局装置からの強い受信信号を検出する可能性が残される。
次に、本変形例で選択した検出閾値情報の例について説明する。
図25は、本変形例に係る検出閾値情報の例を示す図である。
図25において、横軸にチャネルを示し、縦軸に受信信号強度を示す。
破線は、優先度1、2、その他、に係る検出閾値E、F、Dを示す。図25に示すチャネル毎の受信信号強度は、図6に示した受信信号強度と同様である。
位置情報APが取得され、検出閾値Dが−105(dBm)であるとき、チャネル処理部2142は、次の6チャネルを選択する。選択されたチャネルと受信信号距離の組は、それぞれ(101、−104(dBm))、(202、−98(dBm))、(203、−88(dBm))、(204、−99(dBm))、(222、−85(dBm))、(223、−94(dBm))、である。
位置情報BPが取得され、検出閾値Fが−95(dBm)であるとき、チャネル処理部2142は、次の3チャネルを選択する。選択されたチャネルと受信信号距離の組は、それぞれ(203、−88(dBm))、(222、−85(dBm))、(223、−94(dBm))である。
その他の位置情報が取得され、検出閾値Eが最も高い−90(dBm)であるとき、チャネル処理部2142は、次の2チャネルを選択する。選択されたチャネルと受信信号距離の組は、それぞれ(203、−88(dBm))、(222、−85(dBm))である。従って、優先度を低くすることに応じて、より高い検出閾値が選択されるため、選択されるチャネル数が削減される。ここで、位置情報APでは、最大8回の同期処理が試行されるため、基地局装置11のセル11cに在圏できる可能性が高くなる。一方、その他の位置情報では、優先度を低く設定し、検出閾値を高く設定したため選択されたチャネルが2つとなり、同期処理の試行回数が2回に削減されるため、移動局装置23の消費電力を抑制することができる。
上述では、検出閾値変更部2341が取得された位置情報毎の回数に応じて優先度を定める場合を例にとって説明したがこれには限られない。検出閾値変更部2341は、GPS受信部233から入力された位置情報について、基地局からの距離に応じて優先度を定めてもよい。例えば、GPS受信部233は、GPS衛星から基地局装置11の位置を示す基地局位置情報を受信し、受信した基地局位置情報を検出閾値変更部2341に出力する。検出閾値変更部2341は、自装置から、GPS受信部233から入力された基地局位置情報が示す基地局位置までの距離を算出する。検出閾値変更部2341は、算出した距離が大きいほど高い優先度を定め、より低い検出閾値を定めてもよい。これにより、自装置が山岳、海上、平原等に所在している場合でも、自装置から遠い基地局装置11を検出することができる。
また、検出閾値変更部2341は、算出した距離が所定の距離の閾値よりも小さい場合には、優先度を中程度(例えば、3段階のうち第2段階)、即ち検出閾値を中程度と設定してもよい。これにより、自装置が、市街地や地下街等のように比較的規模が小さい基地局装置が密に配置されている場合でも、多数の基地局装置から受信強度が高い基地局装置のみが選択される。また、検出閾値変更部2341は、基地局位置情報が入力されなかった場合には、利用可能な基地局装置が存在しない地域と推定されるので、その他の位置に対応する優先度を複数段階のうち最低、即ち検出閾値を最高に設定する。
上述したように、本変形例では、使用環境として位置情報毎の使用状況に基づいて定めた優先度に基づいて検出閾値を設定する。これにより、優先度の低い位置情報については検出閾値を高く設定し、同期処理の対象となる最低限のチャネルが選択される可能性を残し、選択されるチャネル数を削減することで次に行われる同期処理にかかる時間や処理量を低減することができる。
上述したように、本実施形態では、自装置の位置を測定し、測定した位置に基づいて受信波を検出する検出閾値を定める。これにより、自装置の位置に応じたチャネル検出が可能になり、無用な同期処理や消費電力を低減することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を援用する。
本実施形態に係る通信システム3(図示せず)は、通信システム1(図1)において、移動局装置21の代わりに移動局装置24を備える。ここで、移動局装置24の構成について説明する。
図26は、本実施形態に係る移動局装置24の構成を示す概略ブロック図である。
移動局装置24は、アンテナ212、送受信部213、メモリ部215、ユーザインタフェース216、制御部244、電圧測定部248及び電源249を含んで構成される。即ち、移動局装置24は、移動局装置21(図2)において、制御部214の代わりに制御部244を備え、さらに電圧測定部248及び電源249を備える。図26では、ユーザインタフェース216の図示が省略されている。
電圧測定部248は、電源249の正極端子における電圧を計測し、計測した電圧を示す電圧情報を制御部244の検出閾値変更部2441に出力する。電圧測定部248は、例えば、アナログ・ディジタル変換器(A/Dコンバータ)である。
電源249は、移動局装置24の各構成部212、213、215、216、244、248等に、動作に要する直流の電力を供給する。電源249は、蓄電と放電ともに可能である二次電池、例えば、リチウムイオン電池である。電源249は、正極端子と負極端子を備える。正極端子は、電圧測定部248に接続される。負極端子は、接地されている。
次に、本実施形態に係る制御部244の構成について説明する。
図27は、本実施形態に係る制御部244の構成を示す概略ブロック図である。
制御部244は、検出閾値変更部2441、チャネル処理部2142及び同期処理部2143を含んで構成される。即ち、制御部244は、制御部214(図3)において、検出閾値変更部2141の代わりに検出閾値変更部2441を備える。
検出閾値変更部2441は、使用環境情報として電圧測定部248から入力された電圧情報に基づいて検出閾値を定める。
メモリ部215には、使用環境情報として電圧情報と検出閾値が対応付けられた検出閾値対応情報を予め記憶させておく。検出閾値対応情報の例については、後述する。
検出閾値変更部2441は、入力された電圧情報に対応する検出閾値情報をメモリ部215に記憶された検出閾値対応情報から読み出し、読み出した検出閾値情報をチャネル処理部2142に出力する。これにより、チャネル処理部2142に検出閾値が設定される。
(検出閾値対応情報の例)
次に、本実施形態に係る検出閾値対応情報の例について説明する。
図28は、本実施形態に係る検出閾値対応情報の例を示す図である。
図28において、左列は使用環境情報として電圧情報を示し、右列は検出閾値情報を示す。
第2行は、予め定めた電圧V1(例えば、3.7V)を超える電圧に検出閾値Dが対応付けられ、第3行は、その他の電圧、つまり電圧V1と等しいか、電圧V1より低い電圧に検出閾値Eが対応付けられることを示す。従って、検出閾値変更部2441は、電圧測定部248から電圧V1よりも高い電圧(例えば、4.0V)を示す電圧情報が入力された場合、検出閾値Dを設定する。検出閾値変更部2441は、電圧測定部248から電圧V1と等しいか、電圧V1よりも低い電圧(例えば、3.4V)を示す電圧情報が入力された場合、検出閾値Eを設定する。
ここで、電圧V1として、移動局装置24の動作に十分な電圧を予め設定しておき、検出閾値D(例えば、−105(dBm))を検出閾値E(例えば、−90(dBm))よりも低い値に設定しておく。電圧測定部248から電圧V1よりも高い電圧を示す電圧情報が入力された場合、つまり電源249に蓄えられている電荷の残量が十分な場合には、検出閾値Dを設定し、より多数のチャネルを選択することができセルサーチを成功させる可能性を高くすることができる。他方、電圧測定部248から電圧V1と等しいか、電圧V1よりも低い電圧を示す電圧情報が入力された場合、つまり電源249に蓄えられている電荷の残量が不十分な場合には、検出閾値Eを設定し、電波強度が強い最小限のチャネルだけを選択し、同期処理を行う可能性を完全に排除せずに、電力の消費量を抑制することができる。
次に、本実施形態に係るチャネル選択処理について説明する。
図29は、本実施形態に係るチャネル選択処理の例を示すフローチャートである。
本実施形態に係るチャネル選択処理は、図7に示すチャネル選択処理においてステップS101、S102の代わりにステップS171、S172を有する。
(ステップS171)電圧測定部248は、電源249の正極端子における電圧を測定し、測定した電圧を示す電圧情報を検出閾値変更部2441に出力する。その後、ステップS172に進む。
(ステップS172)検出閾値変更部2441は、電圧測定部248から入力された電圧情報に対応する検出閾値情報をメモリ部215に記憶された検出閾値対応情報から読み出し、読み出した検出閾値情報をチャネル処理部2142に出力する。その後、ステップS103に進む。
以上に説明したように、本実施形態では、電源249の電圧、即ち、電源249に蓄積されている電荷の残量が少なくなることに応じて、より高い検出閾値を設定することができる。これにより、残量が少なくなったときに同期処理の対象となる最低限のチャネルが選択される可能性を残し、かつ選択されるチャネル数を削減することで同期処理にかかる時間や消費電力を低減することができる。
図30は、本実施形態に係る検出閾値対応情報の他の例を示す図である。
図30において、左列は使用環境情報として電圧情報を示し、右列は検出閾値情報を示す。図30の第2行は、電圧情報が示す電圧が電圧V1よりも高いとき、検出閾値Dが対応付けられることを示す。図30の第3行は、電圧情報が示す電圧が電圧V2よりも高く、電圧V1と等しいか、電圧V1より低いとき、検出閾値Fと対応付けられることを示す。図30の第4行は、電圧情報が示す電圧が電圧V2と等しいか、電圧V2よりも低いとき、検出閾値Eと対応付けられることを示す。ここで、検出閾値は、D、F、Eの順に低い値である。
上述したように、本実施形態では、自装置の電源の電圧を測定し、測定した電圧に基づいて受信波を検出する検出閾値を定める。これにより、電源が蓄積している電荷の残量に応じたチャネル検出が可能になり、無用な同期処理や消費電力を低減することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を援用する。
本実施形態に係る通信システム4(図示せず)は、通信システム1(図1)において、移動局装置21の代わりに移動局装置25を備える。ここで、移動局装置25の構成について説明する。
図31は、本実施形態に係る移動局装置25の構成を示す概略ブロック図である。
移動局装置25は、アンテナ212、送受信部213、メモリ部215、ユーザインタフェース216及び制御部254を含んで構成される。即ち、移動局装置25は、移動局装置21(図2)において、制御部214の代わりに制御部254を備える。
図32は、本実施形態に係る制御部254の構成を示す概略ブロック図である。
制御部254は、検出閾値変更部2541、チャネル処理部2142及び同期処理部2143を含んで構成される。即ち、制御部254は、制御部214(図3)において、検出閾値変更部2141の代わりに検出閾値変更部2541を備える。図32では、ユーザインタフェース216の図示が省略されている。
検出閾値変更部2541は、セルサーチの繰り返し回数、又はセル11c等の圏外に所在した後の通信できない状態の継続時間に応じて使用環境情報毎に定めた検出閾値を更新する。この継続時間を以下では圏外時間と呼ぶ。
検出閾値変更部2541は、同期処理部2143が行ったセルサーチの繰り返し回数を計数する。ここで、検出閾値変更部2541は、例えば、ステップS120(図8)が終了する毎にセルサーチの繰り返し回数を1増加させる(インクリメント)。但し、セルサーチの繰り返し回数の初期値は1である。
セルサーチの繰り返し回数が1である場合には、検出閾値変更部2541は、検出閾値変更部2141(図3)と同様に検出閾値を定める。但し、セルサーチの繰り返し回数が1よりも多い場合には、ステップS102(図7)において検出閾値変更部2541は、例えば、既に定められた検出閾値を予め定めた変化量α(例えば、5(dBm))だけ減じる。これにより、セルサーチの繰り返し回数が1回増加する毎に検出閾値がαだけ減少する。そして、検出閾値変更部2341は、予め定めた下限値(例えば、−120(dBm))に達するまで、もしくは予め定めた繰り返し回数(例えば、4回)まで検出閾値を減じる処理を繰り返してもよい。
移動局装置21(図2)はセル11c等の圏外に所在した後、ユーザが移動しない在圏履歴情報が更新されないままセルサーチが繰り返されてしまい、無用に電力が消費されることがある。これに対し、移動局装置25のようにセルサーチの繰り返し回数や圏外時間に応じて検出閾値を低下させることで、受信信号の感度を高くして有効なチャネルを検出することができる。
次に、本実施形態に係る検出閾値情報の変更例について説明する。
図33は、受信信号強度情報の例を示す図である。
図33において、横軸はチャネル、縦軸は受信信号強度を示す。縦軸には、繰り返し回数第1、2、3、4回のそれぞれに対する検出閾値の例として、E、E−α、E−2α、E−3αが示されている。図33に示されているチャネル毎の受信信号強度は、図6に示したものと同様である。図33によれば、検出閾値をE、E−α、E−2α、E−3αと低下させる毎に、この検出閾値を超えるチャネル、つまり選択されるチャネル数が0、2、2、4と増加することが示される。
図34は、本実施形態に係る検出閾値情報の変更例を示す図である。
図34は、横軸にセルサーチの繰り返し回数を示し、縦軸に検出閾値を示す。
図34において、実線は、検出閾値の初期値がEであり、検出閾値が予め定めた下限値E−3α(もしくは、繰り返し回数4回)に達した後、検出閾値変更部2541が、その検出閾値を変更しないで維持することを示す。
図34において、一点破線は、検出閾値の初期値がEであり、検出閾値が予め定めた下限値E−3α(もしくは、繰り返し回数4回)に達した後、検出閾値変更部2541は、セルサーチの繰り返し回数毎に予め定めた変化量αだけ増加させることを示す。この場合には、検出閾値変更部2541は、予め定めた上限値(例えば、初期値E)に達するまで、検出閾値を増加させる処理を繰り返してもよい。これにより、ユーザが、基地局装置11からの受信信号の受信強度が強い位置に移動した場合に、無用なチャネルが検出されることを避け、処理時間や消費電力を節減することができる。
また、検出閾値変更部2541は、所定のセルサーチの繰り返し回数の周期(例えば、4回)毎に、少なくとも1回は下限値が含まれるように、繰り返し回数毎に検出閾値を定めてもよい。図34に示す例では、+印で示されるように繰り返し回数3回からなる周期のうち、第1、2回目では、検出閾値はEと定められ、第3回目では、検出閾値はE−3αと定められる。なお、検出閾値変更部2341は、検出閾値を下限値と定める繰り返し回数を、予め定めた確率(例えば、1/4)でランダムに定めてもよい。これにより、全体として処理時間や消費電力を節減し、確実にチャネルが検出される可能性を確保することができる。
なお、上述では、検出閾値変更部2541がセルサーチの回数毎に検出閾値を変更する場合を例にとって説明したが、回数の代わりに、圏外時間が所定の時間間隔(例えば、10分)の倍数に基づいて、検出閾値を変更してもよい。例えば、検出閾値変更部2541は、セル11cの圏外に出た時点において検出閾値をEと定めた場合、図34に実線で示されるように、10分、20分、30分、40分、50分、60分、70分経過後に、検出閾値をそれぞれE−α、E−2α、E−3α、E−3α、E−3α、E−3αと定めてもよい。また、検出閾値変更部2541は、図34に一点破線又は+印で示されるように所定の時間間隔で検出閾値を定めてもよい。
上述では、検出閾値変更部2541がセルサーチの回数や圏外時間に応じて、全帯域にわたって検出閾値を変更する場合を例にとって説明したが、本実施形態ではこれには限られない。本実施形態では、予め定めた周波数帯域や在圏履歴情報に含まれる周波数帯域情報が示す周波数帯域について検出閾値を変更してもよい。
上述では、検出閾値変更部2541が、検出閾値変更部2141(図3)において、セルサーチの繰り返し回数、又は圏外時間に応じて使用環境情報毎に定めた検出閾値を更新する構成を備える場合を例にとって説明したが、本実施形態ではこれには限らない。検出閾値変更部2541は、検出閾値変更部2341(図18)、2441(図27)において上述したセルサーチの繰り返し回数、又は圏外時間に応じて使用環境情報毎に定めた検出閾値を更新する構成を備えてもよい。
このように本実施形態では、セルサーチの回数もしくは圏外時間に応じて検出閾値を変更することで、選択するチャネルを選別し、無用なチャネルに対する同期処理に係る処理や消費電力を低減することができる。
なお、上述した実施形態では、検出閾値変更部2141(図3)、2341(図18)、2441(図27)、2541(図32)が検出閾値を定めるために用いる検出閾値対応情報は、2段階又は3段階の検出閾値のそれぞれを示す検出閾値情報を含む場合を例にとって説明したが、これには限られない。上述した実施形態では、検出閾値情報は、3段階よりも多い段階、例えば、4段階の検出閾値のそれぞれを示す検出閾値情報を含んでいてもよい。
上述した実施形態は、次の態様でも実施することができる。
(1)自装置の使用環境を示す使用環境情報に基づいて、基地局装置から受信波を検出する検出閾値を定める検出閾値変更部と、前記受信波を構成するチャネルから前記検出閾値よりも受信レベルが高いチャネルを選択するチャネル選択部と、前記チャネル選択部が選択したチャネルの受信波について同期処理を行う同期処理部と、を備えることを特徴とする移動局装置。
(2)前記使用環境情報は前記基地局装置に接続されるネットワークが運用される地域の国情報を含み、前記検出閾値変更部は前記国情報に基づいて前記検出閾値を変更することを特徴とする(1)の移動局装置。
(3)前記使用環境情報は前記基地局装置に接続されるネットワークを運用する事業者の事業者情報を含み、前記検出閾値変更部は前記事業者情報に基づいて前記検出閾値を変更することを特徴とする(1)の移動局装置。
(4)前記使用環境情報は前記基地局装置に接続されるネットワークで運用される周波数帯域を示す周波数帯域情報を含み、前記検出閾値変更部は前記周波数帯域情報に基づいて前記検出閾値を変更することを特徴とする(1)の移動局装置。
(5)前記使用環境情報は自装置の位置情報を含み、前記検出閾値変更部は前記位置情報に基づいて前記検出閾値を変更することを特徴とする(1)の移動局装置。
(6)自装置の電源の電圧を測定する電圧測定部を備え、前記使用環境情報として前記電圧測定部が測定した電圧を示す電圧情報を含み、前記検出閾値変更部は前記電圧情報に基づいて前記検出閾値を変更することを特徴とする(1)の移動局装置。
(7)前記使用環境情報の履歴である履歴情報を記憶する記憶部と、前記履歴情報には複数の種別の使用環境情報が含まれ、前記検出閾値変更部は、前記複数の種別のそれぞれの使用状況に応じて検出閾値を変更することを特徴とする(1)から(6)のいずれかの移動局装置。
(8)前記検出閾値変更部は、前記同期処理部が同期処理を繰り返した回数又は前記基地局装置から電波が届く領域の圏外に所在した後の継続時間に応じて前記検出閾値を変更することを特徴とする(1)から(7)のいずれかの移動局装置。
(9)前記検出閾値変更部は、予め定めた少なくとも2段階の検出閾値の候補から1段階の検出閾値を前記使用環境情報に応じて選択することを特徴とする(1)から(8)のいずれかの移動局装置。
(10)移動局装置における集積回路であって、前記移動局装置の使用環境を示す使用環境情報に基づいて、基地局装置から受信波を検出する検出閾値を変更する検出閾値変更過程と、前記受信波を構成するチャネルから前記検出閾値よりも受信レベルが高いチャネルを選択するチャネル選択過程と、前記チャネル選択過程で選択したチャネルの受信波について同期処理を行う同期処理過程と、を実行するための集積回路。
(11)移動局装置における通信方法であって、前記移動局装置の使用環境を示す使用環境情報に基づいて、基地局装置から受信波を検出する検出閾値を変更する検出閾値変更過程と、前記受信波を構成するチャネルから前記検出閾値よりも受信レベルが高いチャネルを選択するチャネル選択過程と、前記チャネル選択過程で選択したチャネルの受信波について同期処理を行う同期処理過程と、を有する通信方法。
(12)移動局装置のコンピュータに、前記移動局装置の使用環境を示す使用環境情報に基づいて、基地局装置から受信波を検出する検出閾値を変更する検出閾値変更手順、前記受信波を構成するチャネルから前記検出閾値よりも受信レベルが高いチャネルを選択するチャネル選択手順、前記チャネル選択手順で選択したチャネルの受信波について同期処理を行う同期処理手順、を実行させるための通信プログラム。
(1)、(10)、(11)又は(12)の態様によれば、自装置の使用環境に応じて、同期処理の対象として選択されるチャネル数が削減されるとともに、最低限のチャネルが選択される。そのため、通信を再開できる可能性を確保して、セルサーチにおける同期処理にかかる処理時間や消費電力を低減することができる。
(2)の態様によれば、(1)においてネットワークが運用される国に応じて、選択されるチャネル数が削減される。
(3)の態様によれば、(1)においてネットワークを運用する事業者に応じて、選択されるチャネル数が削減される。
(4)の態様によれば、(1)においてネットワークで運用される周波数帯域に応じて、選択されるチャネル数が削減される。
(5)の態様によれば、(1)において自装置の位置に応じて、選択されるチャネル数が削減される。
(6)の態様によれば、(1)において自装置の電源の電圧に応じて、選択されるチャネル数が削減される。
(7)の態様によれば、(1)から(6)のいずれかにおいて複数の種別の使用環境の各々の使用状況に応じて、選択されるチャネル数が削減される。
(8)の態様によれば、(1)から(7)のいずれかにおいて同期処理の繰り返し回数や基地局装置からの電波が届く圏外に所在した後の継続時間に応じて、選択されるチャネル数が削減される。
(9)の態様によれば、(1)から(8)のいずれかにおいて自装置の使用環境に応じて選択された感度で受信波を構成するチャネルが選択される。
なお、上述した実施形態における移動局装置21、22、23、24、25の一部、例えば、制御部214、234、244、254をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、移動局装置21、22、23、24、25に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態における移動局装置21、22、23、24、25の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。21、22、23、24、25の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。集積回路には、上述したユーザインタフェース216の少なくとも一部、つまり、音響再生部、収音部、画像表示部、撮像部、操作入力部のいずれか、それらのうちの任意の組み合わせ、又はそれらのうちの全部が含まれなくてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
1、2、3、4…通信システム、11、12…基地局装置、
21、22、23、24、25…移動局装置、
212…アンテナ、213…送受信部、214、234、244、254…制御部、
2141、2341、2441、2541…検出閾値変更部、2142…チャネル処理部、
2143…同期処理部、
215…メモリ部、216…ユーザインタフェース、
232…GPSアンテナ、233…GPS受信部、
248…電圧測定部、249…電源

Claims (12)

  1. 自装置の使用環境を示す使用環境情報に基づいて、基地局装置から受信波を検出する検出閾値を変更する検出閾値変更部と、
    前記受信波を構成するチャネルから前記検出閾値よりも受信レベルが高いチャネルを選択するチャネル選択部と、
    前記チャネル選択部が選択したチャネルの受信波について同期処理を行う同期処理部と、
    を備えることを特徴とする移動局装置。
  2. 前記使用環境情報は前記基地局装置に接続されるネットワークが運用される地域の国情報を含み、前記検出閾値変更部は前記国情報に基づいて前記検出閾値を変更することを特徴とする請求項1に記載の移動局装置。
  3. 前記使用環境情報は前記基地局装置に接続されるネットワークを運用する事業者の事業者情報を含み、前記検出閾値変更部は前記事業者情報に基づいて前記検出閾値を変更することを特徴とする請求項1に記載の移動局装置。
  4. 前記使用環境情報は前記基地局装置に接続されるネットワークで運用される周波数帯域を示す周波数帯域情報を含み、前記検出閾値変更部は前記周波数帯域情報に基づいて前記検出閾値を変更することを特徴とする請求項1に記載の移動局装置。
  5. 前記使用環境情報は自装置の位置情報を含み、前記検出閾値変更部は前記位置情報に基づいて前記検出閾値を変更することを特徴とする請求項1に記載の移動局装置。
  6. 自装置の電源の電圧を測定する電圧測定部を備え、
    前記使用環境情報として前記電圧測定部が測定した電圧を示す電圧情報を含み、前記検出閾値変更部は前記電圧情報に基づいて前記検出閾値を変更することを特徴とする請求項1に記載の移動局装置。
  7. 前記使用環境情報の履歴である履歴情報を記憶する記憶部と、
    前記履歴情報には複数の種別の使用環境情報が含まれ、前記検出閾値変更部は、前記複数の種別のそれぞれの使用状況に応じて検出閾値を変更することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の移動局装置。
  8. 前記検出閾値変更部は、前記同期処理部が同期処理を繰り返した回数又は前記基地局装置から電波が届く領域の圏外に所在した後の継続時間に応じて前記検出閾値を変更することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の移動局装置。
  9. 前記検出閾値変更部は、予め定めた少なくとも2段階の検出閾値の候補から1段階の検出閾値を前記使用環境情報に応じて選択することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の移動局装置。
  10. 移動局装置における集積回路であって、
    前記移動局装置の使用環境を示す使用環境情報に基づいて、基地局装置から受信波を検出する検出閾値を変更する検出閾値変更過程と、
    前記受信波を構成するチャネルから前記検出閾値よりも受信レベルが高いチャネルを選択するチャネル選択過程と、
    前記チャネル選択過程で選択したチャネルの受信波について同期処理を行う同期処理過程と、
    を実行するための集積回路。
  11. 移動局装置における通信方法であって、
    前記移動局装置の使用環境を示す使用環境情報に基づいて、基地局装置から受信波を検出する検出閾値を変更する検出閾値変更過程と、
    前記受信波を構成するチャネルから前記検出閾値よりも受信レベルが高いチャネルを選択するチャネル選択過程と、
    前記チャネル選択過程で選択したチャネルの受信波について同期処理を行う同期処理過程と、
    を有する通信方法。
  12. 移動局装置のコンピュータに、
    前記移動局装置の使用環境を示す使用環境情報に基づいて、基地局装置から受信波を検出する検出閾値を変更する検出閾値変更手順、
    前記受信波を構成するチャネルから前記検出閾値よりも受信レベルが高いチャネルを選択するチャネル選択手順、
    前記チャネル選択手順で選択したチャネルの受信波について同期処理を行う同期処理手順、
    を実行させるための通信プログラム。
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