JP2014157061A - 解析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、たとえば、遺伝子などの解析装置に関するもので、解析精度を高めることを目的とするものである。
【解決手段】そしてこの目的を達成するために本発明は、本体ケースに対して出没自在に設けたトレイ2と、このトレイ2が本体ケース内に収納された状態における上方と下方の一方に設けた軸受けブロックと、トレイ2が本体ケース内に収納された状態における上方と下方の他方に設けた駆動ブロックと、を備え、前記軸受けブロックと駆動ブロックは、トレイ2が本体ケース内に収納された状態でトレイ側に向けて移動させる構成とた。
【選択図】図26

Description

本発明は、たとえば、遺伝子などの解析装置に関するものである。
従来のこの種、解析装置は、本体ケースと、この本体ケースの開口部から、本体ケースに対して出没自在に設けたトレイと、このトレイが本体ケース内に収納された状態における上方と下方の一方に設けた軸受けブロックと、トレイが本体ケース内に収納された状態における上方と下方の他方に設けた駆動ブロックと、を備えた構成となっていた(下記特許文献1)。
特許第4281877号公報
前記従来例における課題は、解析精度が低くなるということであった。
すなわち、上記従来例においては、トレイに装填した解析容器を加熱手段によって目標の温度となるように制御を行うのであるが、トレイが置かれる解析装置内の解析室に開口が有る場合には、解析室内の空気に解析室外の空気が混入するので、解析室内の温度が目標温度に保持できなくなり、その結果として解析精度が低くなってしまうのであった。
そこで本発明は、解析精度を高めることを目的とするものである。
そしてこの目的を達成するために本発明は、本体ケースに対して出没自在に設けたトレイと、このトレイが本体ケース内に収納された状態における上方と下方の一方に設けた軸受けブロックと、トレイが本体ケース内に収納された状態における上方と下方の他方に設けた駆動ブロックと、を備え、前記軸受けブロックと駆動ブロックは、トレイが本体ケース内に収納された状態でトレイ側に向けて移動させる構成とし、これにより所期の目的を達成するものである。
以上のように本発明は、本体ケースに対して出没自在に設けたトレイと、このトレイが本体ケース内に収納された状態における上方と下方の一方に設けた軸受けブロックと、トレイが本体ケース内に収納された状態における上方と下方の他方に設けた駆動ブロックと、を備え、前記軸受けブロックと駆動ブロックは、トレイが本体ケース内に収納された状態でトレイ側に向けて移動させる構成としたので、解析精度を高めることができる。
すなわち、本発明においては、トレイが置かれる解析装置内の解析室が、軸受けブロックと駆動ブロックによって挟持され、トレイを囲む閉じた空間となり、解析室内の空気が解析室外の空気と遮断された状態となるため、解析室内の温度を目標温度に保持しやすくなり、その結果として解析精度を高めることができるのである。
本発明の一実施形態を示す解析装置の斜視図 本発明の一実施形態を示す解析装置の斜視図 本発明の一実施形態を示す解析装置の平面図 本発明の一実施形態を示す解析装置の斜視図 本発明の一実施形態を示す解析装置の平面図 本発明の一実施形態を示す解析装置の分解斜視図 本発明の一実施形態を示す解析装置に用いる解析容器の斜視図 本発明の一実施形態を示す解析装置の要部の斜視図 本発明の一実施形態を示す解析装置の要部の一部切り欠き斜視図 本発明の一実施形態を示す解析装置の要部の断面図 本発明の一実施形態を示す解析装置の要部の断面図 本発明の一実施形態を示す解析装置の要部の断面図 本発明の一実施形態を示す解析装置の要部の断面図 本発明の一実施形態を示す解析装置の要部の平面図 本発明の一実施形態を示す解析装置の要部の断面図 本発明の一実施形態を示す解析装置の制御ブロック図 本発明の一実施形態を示す解析装置の動作を示す図 本発明の一実施形態を示す解析容器の要部の平面図 本発明の一実施形態を示す解析容器の要部の断面図 本発明の一実施形態を示す解析容器の要部の斜視図 本発明の一実施形態を示す解析容器の要部の平面図 本発明の一実施形態を示す解析容器の要部の平面図、拡大図 本発明の一実施形態を示す解析装置の要部の斜視図 本発明の一実施形態を示す解析装置の要部の平面図、側面図、断面図 本発明の一実施形態を示す解析装置の要部の分解斜視図 本発明の一実施形態を示す解析装置の要部の断面図 本発明の一実施形態を示す解析装置の工程図 本発明の一実施形態を示す解析装置のフローチャート 本発明の一実施形態を示す解析装置の要部の説明図
以下、本発明の一実施形態を、遺伝子解析装置に適用した物を、添付図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1から図6において、1は本体ケースで、この本体ケース1の前面には、解析容器搬入トレイ2を出没させる開口部3が設けられている。
すなわち、図1は、解析容器搬入トレイ2を開口部3から本体ケース1内に挿入した状態を示し、図2は、解析容器搬入トレイ2を開口部3から本体ケース1外に引き出した状態を示している。前記解析容器搬入トレイ2は、図2、図3から図4、図5に示すように、その上面に図7に示す解析容器4を載せ、次に、この解析容器4を本体ケース1内に搬送する働きをするものである。
また、解析容器4は、例えば、遺伝子の解析を行うためのものであって、図7に示す開口部5から検体を注入し、次に開口部5に蓋20を被せ、その状態で図4、図5に示すように解析容器搬入トレイ2上にセットされる。この解析容器4については、後で詳細に説明するが、前記開口部5から注入された検体を分岐路によって複数個所に分岐し、各部において、試薬と反応させ、その反応状況によって、遺伝子の解析を行うものである。
前記本体ケース1の開口部3の奥側には、図8から図15に示す解析室6が設けられており、前記解析容器搬入トレイ2は、図10から図13に示すごとく、この解析室6内に挿入され、または、この解析室6から引き出される構成となっている。具体的には、解析室6は、図15に示すごとく、送風ファン7を収納した小円部分6aと、図10から図13に示す解析容器回転駆動手段8を収納した大円部分6bを連結した構成となっている。
そして、解析室6の大円部分6bに解析容器挿入開口部6cを設け、この解析容器挿入開口部6cから前記解析容器搬入トレイ2を解析室6内に出没自在としている。
また、解析室6の大円部分6bにおいては、解析容器回転駆動手段8が設けられているが、この解析容器回転駆動手段8は、解析容器4を回転自在に軸支する軸受け9を備え、この軸受け9は、図10から図13に示すように、解析容器搬入トレイ2を解析容器挿入開口部6cから解析室6内に挿入すれば上方に持ち上げられ、その結果として、解析容器4の回転軸挿入孔5aを軸支することによって、解析容器4を解析室6内の上方に設けた回転駆動軸10と、結合させるようになっている。また、回転駆動軸10は、モータ11に連結されているので、図13の状態においては、解析容器4は、回転駆動軸10と軸受け9によって上下に挟まれた状態で軸支され、モータ11によって回転させられるようになっている。
一方、解析室6の小円部分6aには、送風ファン7が設けられ、この送風ファン7は、モータ12によって駆動されるようになっている。また、解析室6内の送風ファン7部分には、加熱手段13が配置されている。つまり、加熱手段13によって加熱された空気は、送風ファン7によって、この解析室6内の大円部分6b方向へと送風されることになる。この大円部分6bには、上述のごとく、回転駆動軸10と軸受け9によって上下に挟まれた状態で軸支され、モータ11によって回転させられる解析容器4が配置されており、本実施形態では、送風ファン7の回転方向と、モータ11によって回転させられる解析容器4の回転方向を同一方向としている。このため、図15に示すように送風ファン7によって送風された空気は、解析室6の小円部分6aから大円部分6b部分へと送風され、次に、この大円部分6b部分から小円部分6a部分に戻る循環経路をたどることとなる。
また、この循環経路において、特に大円部分6bには、図15に示すように回転駆動軸10の外周部分において、90度間隔で4つの温度センサー14が配置され、これら4つの温度センサー14によって解析室6内の大円部分6b部分の温度を検出するようになっている。
すなわち、温度センサー14は、図16に示すごとく、制御部15に接続され、この制御部15に加熱手段13が接続されているので、制御部15によって、加熱手段13が制御され、その結果として、解析室6の、特に大円部分6b部分の温度は設定値に保たれ、これによって、この解析容器4の反応は、安定的に行われ、その結果として、遺伝子の解析精度を高くすることができるものである。
この点について、さらに詳細に説明すると、本実施形態においては、上述のごとく、解析室6の小円部分6a部分に送風ファン7と加熱手段13を設け、さらにこの解析室6の大円部分6bに解析容器4が配置さえる構成となっており、その状態で解析容器4は、モータ11によってによって回転させられる。このため、解析室6内における温度は、図17のA線のごとく、一定となるので、解析容器4の反応は、安定的に行われ、その結果として、遺伝子の解析精度を高くすることができるものである。特に、本実施形態においては、送風ファン7の回転方向と、モータ11によって回転させられる解析容器4の回転方向を同一方向としている。このため、図15に示すように送風ファン7によって送風された空気は、解析室6の小円部分6aから大円部分6b部分へと送風され、次に、この大円部分6b部分から小円部分6a部分に戻る循環経路をたどることとなるので、空気のよどみが少なく、この点からも、解析室6内における温度は、図17のA線のごとく、一定となり、解析容器4の反応は、安定的に行われ、その結果として、遺伝子の解析精度を高くすることができるものである。
さらに、送風ファン7の回転方向と、モータ11によって回転させられる解析容器4の回転方向を同一方向としているので、解析室6の小円部分6aと大円部分6b間部分で送風の衝突が起きず、その結果として送風の乱れによる騒音の発生を抑制することができる。
尚、図17におけるY軸は、温度センサー14によって検出した解析容器4の、特に大円部分6bの温度を示しているが、解析容器4の回転数が低い時(起動初期)には、温度が低いが、解析容器4の回転数が設定値に到達すると、解析室6の大円部分6bの温度が安定することが理解される。
また、図16における表示部16は、図1に示すように開口部3の上方に配置され、例えば、駆動状態や検出結果などを表示するものとして利用される。
また、測定部17は、上述のごとく、回転駆動される解析容器4の下方から図10から図13に示す光学センサー18で遺伝子を読み取るためのものであり、この測定部17や、表示部16は、従来から知られているものであるので、説明の煩雑化を避けるために詳細な説明は省略する。
また、図16における19は、図1のごとく開口部3の下方に設けた電源ボタン19である。
以上のように本実施形態は、解析室6と、この解析室6内に設けた送風ファン7と、この送風ファン7によって送風される空気を加熱する加熱手段13と、前記解析室6内において前記送風ファン7の送風方向に、所定間隔離して配置した解析容器回転駆動手段8と、を備え、前記送風ファン7と解析容器回転駆動手段8の回転方向を同一方向としたので、解析精度を高めることができる。
すなわち、本実施形態においては、加熱手段13によって加熱された空気は、送風ファン7によって解析容器回転駆動手段8、および、この解析容器回転駆動手段8によって回転駆動される解析容器4方向に送風されることになるが、この解析容器回転駆動手段8は、前記送風ファン7と回転方向が同一方向となっているので、この解析容器回転駆動手段8、および、解析容器4部分においても空気の攪拌が行われ、その結果として、この解析容器回転駆動手段8および、解析容器4部分における温度ムラは極めて小さくなり、結論として解析精度を高めることができるのである。
また、この解析容器回転駆動手段8および、解析容器4は、前記送風ファン7と回転方向が同一方向となっているので、送風ファン7と解析容器回転駆動手段8および、解析容器4部分との間で空気の衝突が発生せず、この結果として騒音の発生を抑制することができる。
尚、解析容器4を用いた遺伝子の解析が完了すると、図13から図10に示すように解析容器搬入トレイ2を開口部3から本体ケース1外に引き出すことになるが、解析容器搬入トレイ2の引き出しに応じて、解析容器回転駆動手段8の軸受け9が徐々に下降し、図11の状態では、解析容器搬入トレイ2に解析容器4が載せられた状態となるので、解析容器搬入トレイ2を、解析室6の解析容器挿入開口部6c、および、本体ケース1の開口部3からスムーズに引き出すことができる。
以上により、本発明の実施の形態の基本的な構成を説明したところで、各構成要素において、さらに具体的な説明を行う。
図18に解析容器4の上面図を示す。
解析容器4は、例えば、検体の遺伝子の解析を行うためのものであって、その外観構成としては、本体ケース21と、この本体ケース21の中央に設けられた回転軸が挿入される回転軸挿入孔5aと、検体を注入する開口部5と、その開口部5を封止するための蓋20、そして、回転軸挿入孔5a内の回転軸中心に対して、その円周上に設けた第1の空気吸い込み口22と、回転軸中心に対して、その半径上に設けた第2の空気吸い込み口23と、が設けられている。
図18のA線における横断面図を図19に示す。解析容器4の側面には、空気吐き出し口24が設けられていて、解析容器4の本体ケース21内で、第1の空気吸い込み口22と、第2の空気吸い込み口23と流路25によってつながっている。
このような構成にすることで、解析容器4が解析装置に装着されて回転駆動した際には、図20に示すごとく、第1の空気吸い込み口22と、第2の空気吸い込み口23より流入した空気は、流路25を通って、空気吐き出し口24より抜けていくことになる。
本体ケース21内には、流路25に沿って、図21に示す反応部26が設けられている。
第1の空気吸い込み口22と、第2の空気吸い込み口23は、この反応部26の内周側に設けられ、空気吐き出し口24は、この反応部26の外周側に設けらている。
以上の構成により、本体ケース21が回転駆動軸10によって回転させられることで、この回転駆動軸10部分に発生する負圧で加熱空気が吸い込まれ、次に、この加熱空気が第1の空気吸い込み口22、および、第2の空気吸い込み口23から本体ケース21内に吸い込まれ、その後、反応部26の外周を通過し、次に、空気吐き出し口24から本体ケース21外に吐き出されることになる。つまり、本発明においては、温度制御された加熱空気が反応部26の外周を直接的に通過するので、この反応部26の温度を設定温度に保つことができることとなり、その結果として、解析精度を高めることができるのである。
また、空気吐き出し口24の開口面積は、第1の空気吸い込み口22と、第2の空気吸い込み口23の、それぞれの開口面積に比べて大きくなる構成としている。このことにより、より空気の吸い込み吐き出しの効率が向上するので、反応部26を設定温度に保つことが可能となるのである。
次に、反応部26の詳細な説明を行う。
図21に解析容器4の上面透視図を示す。
解析容器4の本体ケース21内には、この回転軸中心の円周上に反応部26が設けられている。この反応部26の、検体を定量分収納する定量部27と、この定量部27の外周に設けられ、検体と反応する試薬の入った複数の測定チャンバー28と、前記定量部27と複数の測定チャンバー28をそれぞれ接続する流路29と、これらの流路29を所定の温度未満で封止し、所定の温度以上になると、所定の時間経過後に流路29を開封する封止材29aと、複数の測定チャンバー28の外周に設けられ、それぞれの測定チャンバー28に入った検体と試薬を攪拌するために設けられた攪拌チャンバー30と、測定チャンバー28と攪拌チャンバー30をそれぞれ接続する流路31とにより構成されている。
本体ケース21の上面から見た形状、つまり、横断面形状の外郭線は、図21に示すように、回転軸中心からの距離が相対的に長い第1の領域32a、32bと、前記回転軸中心からの距離が相対的に短い第2の領域33a、33bを有し、横断面形状の外郭線は、回転軸中心に対して点対称となる形状となっている。
以上の構成により、本体ケース21が回転駆動軸10によって回転させられることで、解析容器4を送風ファンからの温風を直接回転する解析容器の本体ケースの表面に吹き付ける状態において、この本体ケース21が非円盤状となっていて、回転軸中心からの距離が相対的に短い第2の領域33a、33bにおいて、解析容器4の上方側と下方側で空気の循環が発生し、空気の攪拌が行われ、その結果として、この解析容器4の上面、下面においての温度ムラは極めて小さくなり、解析容器4の反応部26が目標となる温度になるので、結論として解析精度を高めることができるのである。
そして、反応部26は、第1の領域32a、32bの円周上に設けた構成となっている。さらには、反応部26は、第2の領域33a、33bの領域の半径方向の長さよりも長い位置に設けた構成となっている。
このように、反応部26を回転軸中心からの距離が相対的に長い第1の領域32a、32bに設けたことによって、反応部26の回転軸中心からの距離を相対的に長い位置に設けることが可能となるので、反応部26にかかる遠心力をより高くすることが可能となるので、反応部26の反応を高めることとなり、その結果として、解析の効率を高めることができることとなる。
再び図21に戻り、流路確認手段34について説明する。この流路確認手段34は、前記回転軸孔の外周方向に向けて所定間隔で配置した第1の収納部35、第2の収納部36と、これらの第1、第2の収納部、35、36を接続したワックス流路37と、このワックス流路を封止したワックス38と、前記第1の収納部35に収納させた開封検出材39とを有し、前記第1の収納部35に収納された開封検出材39が、ワックス38の溶融により、第2の収納部36に移動する時間は、定量部27に収納された検体が、封止材29aの溶融により測定チャンバー28に移動する時間よりも遅くなるように構成した。
より具体的な構成の1つとしては、第1、第2の収納部、35、36を接続したワックス流路37でのワックス38の溶融温度は、封止材29aの溶融温度よりも高い構成とした。
2つ目の構成としては、第1、第2の収納部、35、36を接続したワックス流路37の断面積は、定量部27と複数の測定チャンバー28をそれぞれ接続する流路の断面積よりも広くなるように構成した。この構成により、ワックス流路37のワックス38の量は、測定チャンバー28と定量部27をつなぐ流路29内の封止材29aの量よりも多くなるので、その溶融に時間がかかることとなり、その結果として、前記第1の収納部35に収納された開封検出材39が、ワックス38の溶融により、第2の収納部36に移動する時間は、定量部27に収納された検体が、封止材29aの溶融により測定チャンバー28に移動する時間よりも遅くなるのである。
このような構成にすることにより、第2の収納部36に開封検出材39が流入したかどうかを確認することで、測定チャンバーの検体が解析可能かどうかを判断できるので、第2の収納部36に開封検出材39を確認することで、余分な測定の待ち時間を設けることがないこととなり、その結果として解析時間を速くすることができるのである。
次に、回転軸挿入孔5aについて説明する。
図22(a)に解析容器4の上面図、図22(b)にA部分の拡大図として、回転軸挿入孔5aを示す。
回転軸挿入孔5aの横断面形状の外郭線は、所定間隔ごとに配置されるとともに外周方向に向けて突出した複数の凸部40と、隣接する凸部40間において内周方向に向けて窪んだ凹部41と、これらの凸部40と凹部41を結ぶ連続的な曲線部42とを有する構成とした。
次に、回転駆動軸10の構成を、図23、図24に示す。
図23は、回転駆動軸10の斜視図であり、図24(a)は、回転駆動軸10の上面図、(b)は、側面図、(c)は縦断面図である。
回転駆動軸10は、図23に示すように、上側から、挿入部43、当接部44、底部45の3段重ねの構成になっている。
この挿入部43の横断面形状の外郭線は、図24(a)に示すように、所定間隔ごとに配置されるとともに外周方向に向けて突出した複数の凸部46と、隣接する凸部46間において内周方向に向けて窪んだ凹部47と、これらの凸部46と凹部47を結ぶ連続的な曲線部48とを有する構成とした。
解析容器4を解析装置に装着したものを図25(a)、(b)に示す。
図25(a)は、回転駆動軸10が回転軸挿入孔5aに対して、挿入前のものであり、本実施形態においては、解析容器4が下方より上方に上がることで、回転軸挿入孔5aが回転駆動軸10に挿入されることとなる。
挿入時には、回転駆動軸10は自由に回転するニュートラルな状態となっており、回転軸挿入孔5aの横断面形状の外郭線の曲線部42と、回転駆動軸10側の横断面形状の曲線部48が、互いに接触しながら、そして互いの曲線部42、48の曲面にそって滑りながら、凹部と凸部が係合することとなる。より具体的には、回転方向にニュートラルな状態である回転駆動軸10が、微小な回転をしながら、解析容器4の回転軸挿入孔5aに挿入することになる。
このような構成にすることにより、回転軸挿入孔5aの横断面形状の外郭線の曲線部42と、回転駆動軸10側の横断面形状の曲線部48が、互いに接触しながら、そして互いの曲線部42、48の曲面にそって滑りながら、凹部と凸部が係合することとなり、回転駆動軸10を回転軸挿入孔5aに挿入できるので、解析容器4を装着する際の操作性を高めることができるのである。
さらには、本発明の実施の形態の解析容器4は、検体を攪拌するために、解析時の回転動作が急回転、急ブレーキを伴う動作となるが、このような場合においても、回転駆動軸10と回転軸挿入孔5aが凸部と凹部でしっかりと係合しているので、回転方向に滑ることがないために、解析の信頼性を高めることができる。
次に、解析装置の解析容器4の解析装置への挿入について図26を用いて説明する。
図26(a)においては、解析室6の大円部分6bに解析容器挿入開口部6cを設け、この解析容器挿入開口部6cから前記解析容器搬入トレイ2を解析室6内に出没自在としている。
また、解析室6の大円部分6bにおいては、解析容器回転駆動手段8が設けられているが、この解析容器回転駆動手段8は、解析容器4を回転自在に軸支する軸受け9を備え、この軸受け9は、図26(a)から図26(d)に示すように、解析容器搬入トレイ2を解析容器挿入開口部6cから解析室6内に挿入すれば上方に持ち上げられ、その結果として、解析容器4の回転軸挿入孔5aを軸支することによって、解析容器4を解析室6内の上方に設けた回転駆動軸10と、結合させるようになっている。また、回転駆動軸10は、モータ11に連結されているので、図26(d)の状態においては、解析容器4は、回転駆動軸10と軸受け9によって上下に挟まれた状態で軸支され、モータ11によって回転させられるようになっている。
本実施の形態では、解析室6の下方に設けた、軸受け9を備える解析室6の底面としての軸受けブロックと、解析容器搬入トレイ2が本体ケース内に収納された状態における上方に設けた、回転駆動軸10、モータ11を備えた、解析室6の上面としての駆動ブロックと、を備えており、前記軸受けブロックと駆動ブロックは、解析容器搬入トレイ2が本体ケース内に収納された状態で解析容器搬入トレイ2側に向けて移動させる構成としたので、解析精度を高めることができる。
すなわち、本発明の実施の形態においては、解析容器搬入トレイ2が置かれる解析装置内の解析室6が、軸受けブロックと駆動ブロックによって挟持され、解析容器搬入トレイ2を囲む閉じた空間となり、解析室6内の空気が解析室6外の空気と遮断された状態となるため、解析室6内の温度を目標温度に保持しやすくなり、その結果として解析精度を高めることができるのである。
尚、本実施の形態では、軸受けブロックを解析室6の下方側、駆動ブロックを解析室6の上方側に設けたが、軸受けブロックを解析室6の上方側、駆動ブロックを解析室6の下方側に設けた構成としても良い。
次に、本実施の形態における解析プロセスについて、図27を用いて説明を行う。
図27(a)は、解析室6内の各プロセスでの温度状態を示したものである。図27(b)は、解析容器4の各プロセスでの回転速度を示したものである。
まず、準備工程について、図27(c)に示すように、解析容器4の開口部5より検体溶液を注入する。その解析容器4を上述したように解析容器搬入トレイ2に設置して、解析装置に挿入する。
次に、定量工程については、図27(d)に示すように、解析装置に挿入された解析容器4は、3500rpmに回転加速されて、10秒間回転させられる。その状態においては、解析容器4の開口部5より入った検体溶液は、遠心力によって、定量部27に満遍なくいきわたることになる。
次に、WAX溶解工程については、まず、図27(a)に示すように、定量工程の後、加熱手段13によって、解析室6内は、目標温度である60℃に加熱制御されとともに、図27(b)に示すように、解析容器4の回転数は100rpmまで下げられ保持される。
その状態において、図27(d)から図27(e)に示すように、解析容器4内の測定チャンバー28と定量部27をつなぐ流路29内の封止材29aは、60℃の温度環境において溶融していき、定量部27に収納された検体が、封止材29aの溶融により測定チャンバー28に移動することになる。
定量部27に収納された検体が、測定チャンバー28に移動したかどうかの確認は、上述したように、図21に示す、流路確認手段34の開封検出材39が、第1の収納部35から第2の収納部36に移動したことを確認することによって、確実に行えることになる。
次に、攪拌工程については、図27(b)に示すように、解析容器4の回転数は3000rpmを5秒間、100rpmを5秒間の周期で繰り返すことで、図27(e)に示すごとく、測定チャンバー28内の検体溶液と試薬は、測定チャンバー28と攪拌チャンバー30をそれぞれ接続する流路31を通して行き来しながら攪拌されることになる。
次に、測定工程については、図27(a)に示すように、解析室6内の温度を、60℃の温度環境に保った状態で、図27(b)に示すように、解析容器4の回転数を240rpmに保持する。この状態を60分間保持して、図27(f)に示すように、各測定チャンバーの蛍光を観察することで測定を行うことになる。
図28に測定工程のフローチャートを示す。
基本的なフローとしては、上記のように、解析容器4の回転数を240rpmに保持し、この状態で60分間経過した後に、最終増幅判定処理(S4)として、各測定チャンバーの蛍光量の強さの絶対値が所定の値より大きいか否かによって、特定の遺伝子の有無を判定する。そして、最終結果を表示部16に表示出力していく。
このような判別方法においては、所定の時間経過後の蛍光の強さを観察する必要があるので、解析時間が長くなっていた。このような課題を解決する方法を以下に説明する。
まず、検体に対して遺伝子増幅手段を用いるとともに、この検体を、特定の配列の遺伝子に特異的な反応をするプライマーに蛍光試薬を結合した物質を含む試薬と反応させ、前記特定の遺伝子の有無を判別する遺伝子解析方法であって、検体に対して前記特定の遺伝子増幅開始後に、この特定の遺伝子の有無を、この特定の遺伝子に特異的に反応する前記蛍光試薬の蛍光の強さの微分値が、所定の値よりも大きいことで判定方法によって、解析時間を短縮することができる。
より具体的な説明を図29を用いて説明する。
測定工程では、所定時間経過後に、もし、陽性、つまり、特定の遺伝子が存在する場合には、その遺伝子の増幅する変化量が、特定の範囲となる。その変化量を測定工程では、逐次観察していく。具体的には、蛍光の強さの微分値を測定するのであるが、この微分値の1階微分と2階微分の値を観察していくことで、遺伝子の増幅する変化量が、特定の範囲にあるかどうかを確認する(図28のS1、S2)。
もし、この変化量が、特定の範囲内にあった場合は、陽性と判断し、表示部16に表示出力していく(図28のS3)。
すなわち、本実施の形態においては、特定の遺伝子に特異的に反応する前記蛍光試薬の蛍光の強さの変化量を微分値として逐次観察し、この微分値で遺伝子の有無を判定するので、遺伝子の変化量によってただちに有無を判別できることとなり、解析時間を短くすることができるのである。
更に、この変化量の判定を、蛍光の強さ、つまり、その遺伝子の量が、所定の閾値以上になった場合に、蛍光の強さの微分値が、特定の値よりも大きいことで判定する判定工程とすることで、より正確な判定ができるものとなる。
以上のように本発明は、本体ケースに対して出没自在に設けたトレイと、このトレイが本体ケース内に収納された状態における上方と下方の一方に設けた軸受けブロックと、トレイが本体ケース内に収納された状態における上方と下方の他方に設けた駆動ブロックと、を備え、前記軸受けブロックと駆動ブロックは、トレイが本体ケース内に収納された状態でトレイ側に向けて移動させる構成としたので、解析精度を高めることができる。
すなわち、本発明においては、トレイが置かれる解析装置内の解析室が、軸受けブロックと駆動ブロックによって挟持され、トレイを囲む閉じた空間となり、解析室内の空気が解析室外の空気と遮断された状態となるため、解析室内の温度を目標温度に保持しやすくなり、その結果として解析精度を高めることができるのである。
したがって、遺伝子などの解析装置としての適用が大いに期待されるものである。
1 本体ケース
2 解析容器搬入トレイ
3 開口部
4 解析容器
5 開口部
5a 回転軸挿入孔
6 解析室
6c 解析容器挿入開口部
7 送風ファン
8 解析容器回転駆動手段
9 軸受け
10 回転駆動軸
11 モータ
12 モータ
13 加熱手段
14 温度センサー
15 制御部
16 表示部
17 測定部
18 光学センサー
19 電源ボタン
20 蓋
21 本体ケース
22 第1の空気吸い込み口
23 第2の空気吸い込み口
24 空気吐き出し口
25 流路
26 反応部
27 定量部
28 測定チャンバー
29 流路
29a 封止材
30 攪拌チャンバー
31 流路
32a、32b 第1の領域
33a、33b 第2の領域
34 流路確認手段
35 第1の収納部
36 第2の収納部
37 ワックス流路
38 ワックス
39 開封検出材
40 凸部
41 凹部
42 曲線部
43 挿入部
44当接部
45底部
46 凸部
47 凹部
48 曲線部

Claims (2)

  1. 本体ケースと、
    この本体ケースの開口部から、本体ケースに対して出没自在に設けたトレイと、
    このトレイが本体ケース内に収納された状態における上方と下方の一方に設けた軸受けブロックと、
    トレイが本体ケース内に収納された状態における上方と下方の他方に設けた駆動ブロックと、を備え、
    前記軸受けブロックと駆動ブロックは、トレイが本体ケース内に収納された状態でトレイ側に向けて移動させる構成とした解析装置。
  2. 前記軸受けブロックと駆動ブロックは、トレイが本体ケース内に収納された状態で、このトレイを囲む解析室を形成する請求項1に記載の解析装置。
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