JP2014153749A - 非常用商品搬出機構を備えた自動販売機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バッテリー式の外部電源に接続されるコネクタ31と、コネクタ31に接続された外部電源ライン53と、手動操作を受けて電源供給をON/OFFする電源ON/OFF手段57と、DC/ACコンバータ55と、ベンド機構のソレノイド37へ給電する各別の商用電源ラインにそれぞれ割込み接続させた複数の分岐電源ライン65と、外部電源ライン53と分岐電源ライン65のいずれかを手動操作を受けて択一的に切替え接続する切替え接続手段25とを備える。外部電源を接続すると手動操作するだけでベンド機構が作動する。
【選択図】 図3
Description
このストッパは、ベンド機構のソレノイドにより駆動されて後退動作するので、震災等の災害時に停電するとソレノイドが作動せず、自動販売機から商品を取り出すことができなくなる。
電動させれば商品の取出しはスピードアップできるが、そのために、非常用電源を自動販売機に予め搭載させておくとなると、その非常用電源を定期的に点検したり場合によっては交換したりする必要が出てくるので、面倒である。また、非常用電源は商用電源の当に代わりに使用するものであり、商品の取出し以外にも消費されることになるが、非常時には貴重な電力は極力節約する必要がある。
この自動販売機1は、既存の自動販売機を改造して非常用のソレノイド駆動式商品搬出機構2を備えさせたものである。
図1に示すように、符号3は本体キャビネットを示し、この本体キャビネット3はボックス状を為し、本体キャビネット3の左側縁部には前扉5が回動自在に連結されている。この前扉5の前面には、その内部に展示される複数の商品見本7、この場合は飲料缶C(図2参照)を透明板を介して目視可能に設けられた展示窓9と、各商品見本7に対応してその下側に設けられた商品選択ボタン11と、商品を購入するための金銭を投入する硬貨投入口13および紙幣挿入口15と、商品を取り出すための扉17を有する商品取出し口19とが設けられている。
これらは従来から有ったものであり、購買者が硬貨投入口13や紙幣挿入口15から購入商品の販売価格に応じた金銭を投入して当該商品の商品選択ボタン11を押すと、その商品が商品取出し口19に払い出されるので、その購入者は扉17を開けてその商品を取出すようになっている。
また、本体キャビネット3の底面側からはケーブル29が引き出されており、このケーブル29は通常は、底面と設置地面との間の隙間に仕舞われている。ケーブル29の先端の2つの入力端側には、コネクタとしてのワニ口クリップ31がそれぞれ取付けられている。
図2に示すように、この自動販売機1では、商品が飲料缶Cとなっており、同じ種類の飲料缶Cが複数一つの商品収容通路33に一列を為すように投入されている。ソレノイド35をアクチュエータとし、ソレノイド35のコイル部37(図3参照)に通電されていない待機時には、上側ストッパ39は後退して、飲料缶Cには関与せず、下側ストッパ41は前方に突出して、その上に載った飲料缶Cの自重に抗してその下方への移動を規制している。そして、払出し時には、ソレノイド35のコイル部37に通電されて、上側ストッパ39が商品収容通路33に突出して、最下段の飲料缶Cとその上の飲料缶Cとの間に入り込んで、その上の飲料缶Cの下方への移動を規制すると共に、下側ストッパ41は後退して、下側ストッパ41の載っていた飲料缶Cは落下して搬出される。その飲料缶Cの排出が終了すると、下側ストッパ41は再び突出すると共に、上側ストッパ39は後退するので、その上に載っていた飲料缶Cが下側ストッパ41まで落下してその上に載って待機状態となる。このようにして、飲料缶Cは下段側から1つずつ搬出される。
理解の便宜のために、商品収容通路33を3つに限定しており、この図3では、それに対応して、ソレノイド35のコイル部37を、3つ(No.1,No.2、No.3)図示してある。
ケーブル29内には、ワニ口クリップ31、31を両端とする(カーバッテリー用)外部電源ライン53(U、L)が通されており、これらのラインは操作ボックス21内に引き込まれている。
DC/ACコンバータ55の入力段がカーバッテリー(B)からの直流出力側に接続されており、カーバッテリー(B)からの直流出力が、ソレノイド35への給電用にDC/ACコンバータ55によって交流出力に変換される。
操作ボックス21内では各種の回路素子が組み込まれており、(カーバッテリー用)外部電源ライン53Uには、DC/ACコンバータ55の直流入力段側に電源スイッチ57が介挿されており、この電源スイッチ57はキーロックスイッチ23へのキー24(図5)の入り切りによりON/OFFとなる。
さらに、商品取出しスイッチ63の出力端側には、上記したロータリースイッチ25の入力端側が接続されている。このロータリースイッチ25の出力端側は3つ(No.1、No.2、No.3)に分岐しており、それぞれに分岐電源ライン65の一端が接続されている。
(カーバッテリー用)外部電源ライン53L側は、(商用電源用)主電源ライン47Lに接続されている。
その後は、キーロックスイッチ23にキー24を入れて、商品取出しボタン27を押下する。キーロックスイッチ23の入りにより、電源スイッチ57(図3)がONになり、さらに商品取出しボタン27を矢印に示すように、押下することで、ソレノイド35に給電されソレノイドを含むベンド機構が作動して、ストッパ39、41(図2)の進退動作により、商品収容通路33に収容されていた飲料缶Cを押下毎に一つずつ落下して商品取出し口19まで搬出される。
切り換え接続手段としてのロータリースイッチ25を回すことで、給電対象を別のソレノイド35のコイル部37に代えることができ、別の商品収容通路33に収容されていた飲料缶Cを取り出すことができる。
上記した配線系により、後付けの改造で、非常用商品搬出機構を取付けられるので、中古品にも対応でき、また、特許文献1に示すような手動式にスペース等の関係で不向きな機種にも対応できる利点がある。
第1の実施の形態では、飲料缶C専用の自動販売機に関するものであり、ベンド機構のアクチュエータはソレノイドのみであったが、図6に示すように、菓子箱K等を載せる棚73に設け、モーター75により進行するベルト機構77に搬出子79を取付けておき、モーター75の駆動により搬出子79が菓子箱Kの列を前方に矢印に示すように押して、最前列の菓子箱Kを落下させて搬出させるような、アクチュエータをモーターとする機構を併用したものである。
交流出力を直流出力に戻すために、AC/DCコンバータ83の入力段が、DC/ACコンバータ55の交流出力段に接続されており、モーター75への給電用にAC/DCコンバータ83によって適当な電圧に直流出力に変換される。その直流出力段側は、図3で示したソレノイド35側と同様に構成されており、商品取出しスイッチ85、ロータリースイッチ87、分岐電源ライン89が接続されている。この分岐電源ライン89は、モーター電源ライン91に接続されている。
操作ボックス21には、ロータリースイッチ25と商品取出しスイッチ85に対応する商品取出しボタンが追加的に設けられている。
例えば、ロータリースイッチの出力端側に更にロータリースイッチを介挿させてピラミッド状にアクチュエータへの電源ラインを増やすことも考えられる。
また、特許文献1に記載の手動式商品搬出機構を組み合わせることができ、そのような場合には、外部電源が利用できない場合でも商品を取出すことができる。
また、上記実施の形態では、外部電源はカーバテリーになっているが、自動販売機は車の通行が不便なところにも設置されるので、そのような場合を考慮すれば、より取り扱い易い乾電池その他の蓄電池応にすることも考えられる。
また、ロータリースイッチの機構はデジタル化してもよい。
2‥‥ソレノイド駆動式商品搬出機構(第1の実施の形態)
3‥‥本体キャビネット 5‥‥前扉
7‥‥商品見本 9‥‥展示窓
11‥‥商品選択ボタン 13‥‥硬貨投入口
15‥‥紙幣挿入口 17‥‥扉
19‥‥商品取出し口 21‥‥操作ボックス
23‥‥キーロックスイッチ 24‥‥キー
25‥‥ロータリースイッチ 27‥‥商品取出しボタン
29‥‥ケーブル 31‥‥ワニ口クリップ
33‥‥商品収容通路 35‥‥ソレノイド
37‥‥(ソレノイドの)コイル部 39‥‥上側ストッパ
41‥‥下側ストッパ 43‥‥商用電源
45‥‥コネクタ 47‥‥(商用電源用)主電源ライン
49‥‥ソレノイド電源ライン 51‥‥商品選択スイッチ
53‥‥(カーバッテリー用)外部電源ライン
55‥‥DC/ACコンバータ 57‥‥電源スイッチ
59‥‥励磁コイル 61‥‥電磁リレー
63‥‥商品取出しスイッチ 65‥‥分岐電源ライン
67‥‥ソレノイド側ハーネス 69‥‥商用電源側ハーネス
71‥‥中間カプラ
C‥‥飲料缶
72‥‥モーター駆動式商品搬出機構(第2の実施の形態)
73‥‥棚 75‥‥モーター
77‥‥ベルト機構 79‥‥搬出子
81‥‥(モーター給電用)外部電源ライン
83‥‥DC/ACコンバータ 85‥‥商品取出しスイッチ
87‥‥ロータリースイッチ 89‥‥分岐電源ライン
91‥‥モーター電源ライン
K‥‥菓子箱
Claims (7)
- 商用電源の供給を受けてベンド機構が作動する自動販売機において、
バッテリー式の外部電源に接続されるコネクタと、前記コネクタに接続された外部電源ラインと、前記外部電源ラインに介挿され、手動操作を受けて電源供給をON/OFFする電源ON/OFF手段と、前記外部電源ラインの外部電源側に入力段が接続されて交流出力するDC/ACコンバータと、ベンド機構のソレノイドへ給電する各別の商用電源ラインにそれぞれ割込み接続させた複数の分岐電源ラインと、前記DC/コンバータの出力段側の外部電源ラインと前記複数の分岐電源ラインのいずれかを手動操作を受けて択一的に切替え接続する切替え接続手段と、前記外部電源ラインを手動操作を受けて導通させることで前記ベンド機構を作動させるベンド機構作動手段とを備え、
バッテリー式の外部電源から給電されて前記ベンド機構が作動することを特徴とする非常用商品搬出機構を備えた自動販売機。 - 請求項1に記載した非常用商品搬出機構を備えた自動販売機において、
外部電源ラインのDC/ACコンバータの出力段側に分岐されて作られた第2の外部電源ラインと、コネクタを入力側として前記第2の外部電源ラインに接続されたAC/DCコンバータと、ベンド機構のモーターへ給電する各別の商用電源ラインにそれぞれ割込み接続させた複数の分岐電源ラインと、前記AC/DCコンバータの出力段側の第2の外部電源ラインと前記複数の分岐電源ラインのいずれかを手動操作を受けて択一的に切替え接続する切替え接続手段と、前記第2の外部電源ラインを手動操作を受けて導通させることで前記ベンド機構を作動させるベンド機構作動手段とを備え、
バッテリー式の外部電源から給電されて、ソレノイド側または前記モーター側のベンド機構が択一的に作動することを特徴とする非常用商品搬出機構を備えた自動販売機。 - 請求項1または2に記載した非常用商品搬出機構を備えた自動販売機において、
DC/ACコンバータの出力段側にはリレー式の自己保持手段が設けられていることを特徴とする自動販売機。 - 請求項1から3のいずれかに記載した非常用商品搬出機構を備えた自動販売機において、
手動操作の操作部が自動販売機の前面に設けられていることを特徴とする自動販売機。 - 請求項4に記載した非常用商品搬出機構を備えた自動販売機において、
接続切替え手段の操作部がロータリースイッチで構成されていることを特徴とする自動販売機。 - 請求項3または4に記載した非常用商品搬出機構を備えた自動販売機において、
電源ON/OFF手段の操作部がキーロックスイッチになっていることを特徴とする自動販売機。 - 請求項1から6のいずれかに記載した非常用商品搬出機構を備えた自動販売機において、
外部電源としてカーバッテリーが想定されていることを特徴とする自動販売機。
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JP2007299235A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | 自動販売機 |
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